説明

物品搬送設備

【課題】物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができ、物品の搬送効率の改善を図ることができる物品搬送設備を提供する。
【解決手段】供給装置にて物品が搬送元に搬送されたことを検出する第1検出手段の検出情報及び物品が搬送元から搬送されたことを検出する第2検出手段の検出情報に基づいて、供給装置にて物品が搬送元に搬送されてから物品搬送手段にて搬送元から搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶する時間管理手段と、時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、待機時間を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送元と搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる物品搬送設備は、管理手段からの搬送指令情報に基づいて、搬送制御手段が物品搬送手段の作動を制御して、物品搬送手段により搬送元に位置する物品を搬送先に搬送するものである。
そして、このような物品搬送設備において、従来では、物品搬送手段が運転している時間を算出して、その運転時間を示す情報を表示手段に表示させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、上記した従来の物品搬送設備では、物品搬送手段の運転時間を表示手段に表示させることで、作業者が物品搬送手段のメンテナンス時期を判別し易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−243704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、物品搬送手段にて搬送元から搬送先に物品を搬送する場合に、搬送元に物品が存在するものの管理手段の不具合等により管理手段から物品搬送手段に対して搬送指令情報を迅速に送信することができずに物品が搬送元に長い間待機する場合がある。このような場合には、搬送元から搬送先への物品の搬送に長い時間を要するため、管理手段に対して補修を行って物品搬送手段に対して搬送指令情報を迅速に送信するようにする等の対策を進めて、物品の搬送効率の改善を図る必要がある。
しかしながら、上記した従来の物品搬送設備では、表示手段に表示されているのは物品搬送手段の物品の搬送に要した時間の合計である運転時間であるため、作業者は表示手段に表示されている内容からは物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができないので、上述のような対策を進めて物品の搬送効率の改善を図ることができなかった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができ、物品の搬送効率の改善を図ることができる物品搬送設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる物品搬送設備は、搬送元と搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられているものであって、その第1特徴構成は、
供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されたことを検出する第1検出手段の検出情報及び物品が前記搬送元から搬送されたことを検出する第2検出手段の検出情報に基づいて、供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段にて前記搬送元から搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶する時間管理手段と、前記時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、前記待機時間を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている点にある。
【0007】
すなわち、表示手段には、時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、物品が搬送元に搬送されてからこの搬送元から搬送されるまでの待機時間を示す情報が表示されている。そのため、作業者は、表示手段に表示されている待機時間を示す情報から、物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができる。よって、例えば、物品が搬送元に長い間待機していることを認識した場合には、作業者は管理手段の不具合が生じていると判断して、物品搬送手段に対して搬送指令情報が迅速に送信されるように管理手段に対して補修を行う等の対策を進めることができる等、物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができ、物品の搬送効率の改善を図ることができる物品搬送設備を提供することができるに至った。
【0008】
本発明にかかる物品搬送設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記物品搬送手段が、複数の前記搬送元と複数の前記搬送先との間で物品を搬送するように構成され、前記時間管理手段が、前記第2検出手段の検出情報と物品が前記搬送先に搬送されたことを検出する第3検出手段の検出情報とに基づいて、物品が前記搬送元から前記搬送先に搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成され、前記表示制御手段が、前記管理手段からの前記搬送指令情報と前記時間管理手段に記憶されている情報とに基づいて、前記搬送元を示す情報と前記搬送先を示す情報と当該搬送元から搬送先に搬送された物品の前記待機時間及び前記搬送時間とを関連付けた状態で前記表示手段に表示させるように構成されている点にある。
【0009】
すなわち、表示手段には、管理手段からの搬送指令情報と時間管理手段に記憶されている情報とに基づいて、搬送元を示す情報と搬送先を示す情報と当該搬送元から搬送先に搬送された物品の待機時間及び搬送時間とを関連付けた状態で表示される。
【0010】
つまり、管理手段から物品搬送手段に対して搬送指令情報を迅速に送信することができないために物品の搬送に時間を要する場合の他、物品搬送手段にて物品を搬送するときにその搬送経路上に他の物品搬送手段が存在することや搬送先に物品が存在することにより物品搬送手段にて迅速に物品を搬送できないことにより、物品の搬送に時間を要する場合がある。しかし、表示手段には、搬送元を示す情報、搬送先を示す情報、及び、物品が搬送元から搬送されてから搬送先に搬送されるまでの搬送時間が表示されているため、搬送元を示す情報と搬送先を示す情報から当該搬送元から搬送先への通常の搬送時間と表示手段に表示されている搬送時間とを比較することで、作業者は物品搬送手段にて迅速に物品を搬送できてないことを判断することができる。
【0011】
本発明にかかる物品搬送設備の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成において、前記管理手段が、物品を搬送する前記搬送先が物品を受け入れ可能か否かを検出する状態検出手段の検出状態に基づいて、前記搬送先が物品を受け入れ不可能な状態では前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信せず、前記搬送先が物品を受け入れ可能な状態で前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信するように構成されている点にある。
【0012】
すなわち、管理手段は、搬送先が物品を受け入れ可能な状態で搬送制御手段に搬送指令情報を送信するため、搬送制御手段が、管理手段からの搬送指令情報に基づいて物品搬送台車の作動を制御するときには、物品を搬送先まで搬送できる状態であるので、搬送元から搬送した物品を搬送先まで迅速に搬送することができる。
そして、管理手段は、搬送先が物品を受け入れ不可能な状態では搬送制御手段に搬送指令情報を送信しないため、搬送元に物品が存在していても搬送指令情報が送信されず、物品は搬送元に長い時間待機することとなる。よって、搬送先から物品が払い出されずに搬送先に物品が滞留することで管理手段が搬送制御手段へ搬送指令情報を送信する時期が遅れ、この遅れによって物品の搬送元での待機時間が長くなるため、作業者は表示手段に表示されている内容から搬送先からの物品の払い出しが滞っていることを認識することができる。
【0013】
本発明にかかる物品搬送設備の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれか1つにおいて、前記供給装置として、前記搬送元に物品を搬送する搬送コンベヤが設けられ、前記搬送コンベヤの作動を制御し、且つ、物品の前記搬送元への搬送が完了するに伴って搬送完了情報を前記管理手段に送信するコンベヤ用制御手段が設けられ、前記物品搬送手段が、前記搬送元と前記搬送先との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成され、且つ、前記搬送元との間及び前記搬送先との間で物品を移載する移載装置を備えて構成され、前記搬送制御手段が、前記搬送元から前記移載装置への物品の移載が完了するに伴って移載完了情報を前記管理手段に送信するように構成され、前記時間管理手段が、前記管理手段に送信された前記搬送完了情報と前記移載完了情報とに基づいて、物品が前記搬送コンベヤにて前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段の前記移載装置に移載されるまでの時間を計時して前記待機時間として記憶するように構成されている点にある。
【0014】
すなわち、時間管理手段は、搬送コンベヤにて搬送元に物品が搬送されてからその物品が物品搬送台車の移載装置に移載されるまでの時間を計時して待機時間として記憶するように構成されている。
よって、作業者は、表示手段に表示されている待機時間から、搬送コンベヤにて搬送元に物品が搬送されてからその物品が物品搬送台車の移載装置に移載されるまでの時間を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】物品収納設備の平面図
【図2】制御ブロック図
【図3】モニターの表示状態を示す図
【図4】物品の搬送作用図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品搬送設備には、物品を収納する自動倉庫1、外部から搬入されてきた物品を搬送する搬入用コンベヤ2、外部に搬出する物品を搬送する搬出用コンベヤ3、及び、床面上を走行移動して自動倉庫1と搬入用コンベヤ2と搬出用コンベヤ3との間で物品を搬送する物品搬送手段としての物品搬送台車4が設けられている。
【0017】
そして、自動倉庫1には、物品を収納する収納部6を縦横に複数備えた物品収納棚7、自動倉庫1に入庫された物品を搬送する入庫用コンベヤ8、自動倉庫1から出庫する物品を搬送する出庫用コンベヤ9、及び、床面上を走行して物品収納棚7と入庫用コンベヤ8と出庫用コンベヤ9との間で物品を搬送するスタッカークレーン10が設けられている。
【0018】
このように、搬入用コンベヤ2、搬出用コンベヤ3、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、出庫用コンベヤ9及びスタッカークレーン10の複数の搬送機器が設けられた物品搬送設備では、次のようにして物品が搬送される。尚、図1において、各コンベヤにおける搬送方向を矢印で図示している。
【0019】
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、外部から搬入された物品は搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aに載せられ、その載せられた物品は、搬入用コンベヤ2にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部bに位置する物品が物品搬送台車4に載せられ、その載せられた物品は自動倉庫1における入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aに卸すように物品搬送台車4にて搬送されて、物品が自動倉庫1に搬送されるようになっている。
【0020】
自動倉庫1に搬送された物品は、入庫用コンベヤ8にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部bに位置する物品がスタッカークレーン10にて掬われ、その掬われた物品は物品収納棚7の収納部6に卸すようにスタッカークレーン10にて搬送されて、物品が収納部6に収納されるようになっている。
このように、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、
搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
【0021】
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、収納部6から取り出して出庫用コンベヤ9の搬送上流側端部aに卸すようにスタッカークレーン10にて搬送され、出庫用コンベヤ9にてその搬送下流側端部bまで搬送される。そして、出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bに位置する物品が物品搬送台車4に載せられて、物品が自動倉庫1から搬送されるようになっている。
【0022】
自動倉庫1から搬送された物品は、搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部aに卸すように物品搬送台車4にて搬送され、その卸された物品は、搬出用コンベヤ3にてその搬送下流側端部bまで搬送された後、外部に搬出されるようになっている。
このように、収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
【0023】
また、これら外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合や、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合の他に、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡すように搬送して、外部から搬入された物品を収納部6に収納することなく外部に搬出する場合や、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡すように搬送して、収納部6から取り出した物品を別の自動倉庫1の収納部6に収納する場合がある。
【0024】
〔物品搬送台車による搬送〕
物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部b及び複数の出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bのいずれかを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部a及び複数の入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aのいずれかを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合は、物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の入庫用コンベヤ8のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合は、物品搬送台車4は、複数の出庫用コンベヤ9のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
【0025】
複数の搬入用コンベヤ2及び複数の出庫用コンベヤ9は、搬送下流側端部bが物品搬送台車4の搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤに相当し、複数の搬出用コンベヤ3及び複数の入庫用コンベヤ8は、搬送上流側端部aが物品搬送台車4の搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤに相当するものであり、物品搬送台車4は、複数の搬送元用コンベヤの搬送下流側端部b(搬送元F)と複数の搬送先用コンベヤの搬送上流側端部a(搬送先T)との間で物品を搬送するように構成されている。
【0026】
搬入用コンベヤ2、搬出用コンベヤ3、入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9の夫々には、搬送上流側端部aに物品が存在するか否かを検出する上流側存否検出センサ21と、搬送下流側端部bに物品が存在するか否かを検出する下流側存否検出センサ22とが設けられている。
そして、上流側存否検出センサ21にて、コンベヤの搬送上流側端部aに物品が載せられたこと及び搬送上流側端部aから搬送下流側に物品が搬送されたことを検出することができ、また、下流側存否検出センサ22にて、搬送下流側端部bに物品が搬送されたこと及びコンベヤの搬送下流側端部bから物品が卸されたことを検出することができるようになっている。
【0027】
複数の搬入用コンベヤ2及び複数の出庫用コンベヤ9が、搬送元Fに物品を搬送する供給装置及び搬送コンベヤに相当する。そして、複数の搬入用コンベヤ2に設けられている下流側存否検出センサ22及び複数の出庫用コンベヤ9に設けられている下流側存否検出センサ22が、供給装置にて物品が搬送元Fに搬送されたことを検出する第1検出手段に相当する。また、複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21及び複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21が、物品が搬送先Tに搬送されたことを検出する第3検出手段に相当する。
【0028】
搬送先Tが物品を受け入れ可能か否かは、搬送先Tに物品が存在していれば、その搬送先Tは物品を受け入れ不可能な搬送先Tであり、搬送先Tに物品が存在していなければ、その搬送先Tは物品を受け入れ可能な搬送先Tである。そのため、搬送先Tの物品の存否を検出することができる複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21や複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21は、搬送先Tに物品が存在しているか否かを検出することができるようになっている。つまり、複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21及び複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21は、物品を搬送する搬送先Tが物品を受け入れ可能か否かを検出する状態検出手段にも相当する。
【0029】
物品搬送台車4には、搬送元Fとの間及び搬送先Tとの間で物品を移載する移載装置を備えて構成されており、この物品搬送台車4には、移載装置の作動により物品搬送台車4の設定位置に物品が載せられたこと及び物品搬送台車4から物品が卸されたことを検出する状態検出センサ19が設けられている。この状態検出センサ19は、例えば移載装置がローラコンベヤ式に構成されている場合では、物品が移載装置上の設定位置に物品が存在するか否かを検出する設定位置用光センサや、物品が移載装置上に存在しているか否かを検出する存否検出用光センサにて構成される。尚、状態検出センサ19は、物品が搬送元Fから搬送されたことを検出する第2検出手段に相当する。
【0030】
〔物品搬送設備の制御〕
図2に示すように、物品搬送設備には、自動倉庫1に収納されている物品の情報である物品収納情報を管理するとともに物品搬送設備に搬入された物品及び物品搬送設備から搬出する物品についての搬送指令情報を管理する管理手段Sと、図外の操作端末にて入力された搬入要求や搬出要求に基づいて物品の搬入指令情報及び物品の搬出指令情報を管理手段Sに送信する作業指令装置ERと、管理手段Sからの搬送指令情報に基づいて搬送機器の作動を制御する制御手段Cと、作業者の要求に応じて物品搬送設備の状態を表示する監視装置CDとが設けられている。
【0031】
管理手段Sは、作業指令装置ERからの搬入指令情報及び搬出指令情報に基づいて搬送指令情報を作成する作業管理部としての作業管理装置MSと、搬送指令情報に基づいて搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し且つ送信対象の制御手段Cに搬送指令情報を送信する搬送管理部としての搬送管理装置CSとを備えて構成されている。
【0032】
制御手段Cとして、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいてスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9の作動を制御する入出庫制御装置WCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて物品搬送台車4の作動を制御する搬送制御手段としての台車制御装置SCと、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて搬入用コンベヤ2及び搬出用コンベヤ3の作動を制御する搬入出制御装置DCとが設けられている。尚、クレーン制御装置RCはスタッカークレーン10と同数の3台設けられ、入出庫制御装置WCは自動倉庫1の単位で設けられて自動倉庫1と同数の3台設けられ、台車制御装置SCは1台設けられ、搬入出制御装置DCは1台設けられている。また、入出庫制御装置WCや搬入出制御装置DCがコンベヤ用制御手段に相当する。
【0033】
そして、作業指令装置ER、作業管理装置MS、搬送管理装置CS、監視装置CD、クレーン制御装置RC、入出庫制御装置WC、台車制御装置SC及び搬入出制御装置DCは通信ラインLにて互いに情報を送受信可能に接続されている。
【0034】
作業管理装置MSについて説明を加える。
作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報や搬出指令情報が送信されると、送信された指令情報と物品収納情報を参照して搬送指令情報を作成する。
ちなみに、搬入指令情報には、物品が搬入される搬入用コンベヤ2を示す情報及び物品情報(荷姿、商品名及び商品個数を示す情報)が含まれている。搬出指令情報には、物品を搬出する搬出用コンベヤ3を示す情報及び物品情報が含まれている。また、搬送指令情報には、搬送開始箇所を示す情報、搬送終了箇所を示す情報及び物品情報が含まれている。
【0035】
つまり、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報を受信すると、搬入指令情報に基づいて物品が搬入される搬入用コンベヤ2(搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部a)を搬送開始箇所に割り当て、搬送指令情報を参照して搬入された物品を収納する収納部6を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を生成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
また、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬出指令情報を受信すると、搬出する物品が収納されている収納部6を搬送開始箇所に割り当て、物品を搬出する搬出用コンベヤ3(搬出用コンベヤ3の搬送下流側端部b)を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を作成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
尚、搬送開始箇所と搬送終了箇所とが決まれば、物品搬送台車4の搬送元Fと搬送先Tとは一義的に決まるものであるため、搬送指令情報は、搬送元Fに位置する物品についての搬送先Tを指定する情報に相当する。
【0036】
次に、搬送管理装置CSについて説明を加える。
搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信されると、搬送指令情報に含まれている搬送開始箇所を示す情報及び搬送終了箇所を示す情報に基づいて、搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し、その選択された制御手段Cに対して物品搬送指令情報を送信するように構成されている。このとき、選択された複数の制御手段Cのうちの1つに搬送指令情報を送信し、この搬送指令情報を送信した制御手段Cから搬送完了情報を受信すると、次の制御手段Cに搬送指令情報を送信するというように、搬送上流側の搬送機器に対応する制御手段Cから順に搬送指令情報を順次送信するように構成されている。
【0037】
具体例を挙げて説明すると、例えば、図1における最も左側に位置する搬入用コンベヤ2が搬送開始箇所に割り当てられ、図1における最も右側に位置する物品収納棚7における収納部6が搬送終了箇所に割り当てられている場合では、搬入出制御装置DC、台車制御装置SC、最も右側に位置する自動倉庫1における入庫用コンベヤ8の作動を制御する入出庫制御装置WC及びスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCを、搬送指令情報を送信する制御手段Cとして選択するように構成されている。
【0038】
そして、搬送管理装置CSは、最も搬送上流側の搬送機器となる搬入用コンベヤ2の作動を制御する搬入出制御装置DCに対して搬送指令情報を送信する。この搬入出制御装置DCから搬送完了情報を受信すると、次の搬送機器となる物品搬送台車4の作動を制御する台車制御装置SCに対して搬送指令情報を送信する。その後、同様に、最も右側に位置する自動倉庫1における入庫用コンベヤ8の作動を制御する入出庫制御装置WCやスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCにも搬送指令情報を順次送信し、最も搬送下流側の搬送機器となるスタッカークレーン10の作動を制御するクレーン制御装置RCから搬送完了情報を受信すると、搬送管理装置CSは、当該搬送指令情報についての搬送が完了したことを示す搬送完了情報を作業管理装置MSに送信するように構成されている。
【0039】
搬送管理装置CS(管理手段S)は、台車制御装置SCに対しては、複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21及び複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21の検出情報、並びに、複数の搬入用コンベヤ2に設けられている下流側存否検出センサ22及び複数の出庫用コンベヤ9に設けられている下流側存否検出センサ22の検出情報に基づいて、搬送元Fに搬送対象の物品が存在しない状態或いは搬送先Tが物品を受け入れ不可能な状態では台車制御装置SCに搬送指令情報を送信せず、搬送元Fに搬送対象の物品が存在し且つ搬送先Tが物品を受け入れ可能な状態で台車制御装置SCに搬送指令情報を送信するように構成されている。
【0040】
搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信された時刻を当該搬送指令情報と関連付けて搬送ログとして記憶している。また、搬送管理装置CSは、制御手段Cに搬送指令情報を送信した時刻や制御手段Cからの搬送完了情報を受信した時刻を、当該搬送指令情報及び対象の搬送機器を示す情報と関連付けて搬送ログとして記憶している。
また、台車制御装置SCは、搬送元Fから物品搬送台車4の移載装置への物品の移載が完了するに伴って移載完了情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されているが、搬送管理装置CSは、この移載完了情報を受信した時刻を、当該搬送指令情報及び対象の物品搬送台車4を示す情報と関連付けて搬送ログとして記憶している。
そして、搬送管理装置CSは、監視装置CDからの要求或いは設定時間ごとに搬送ログを監視装置CDに送信するように構成されている。
【0041】
次に、監視装置CDについて説明を加える。
監視装置CDは、コンピュータ12と、表示手段としてもモニター13と、入力手段としてのキーボード14及びマウス15とを備えて構成されており、監視装置CDには、台車制御装置SCに送信される搬送指令情報と同じ搬送指令情報が搬送管理装置CSから送信されるように構成されている。
【0042】
コンピュータ12には、時間管理手段16と表示制御手段17とがプログラム形式で備えられている。
時間管理手段16は、搬送管理装置CSからの搬送ログに基づいて、搬入用コンベヤ2や出庫用コンベヤ9にて物品が搬送元Fに搬送されてから物品搬送台車4にて搬送元Fから搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶するように構成されている。
また、時間管理手段16は、搬送管理装置CSからの搬送ログに基づいて、物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成されている。尚、この物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間は、単に、物品が搬送元Fから搬送先Tに搬送されるまでの時間と称する場合がある。
【0043】
つまり、搬入用コンベヤ2及び出庫用コンベヤ9は、下流側存否検出センサ22の検出情報を搬入出制御装置DC又は入出庫制御装置WCに送信するように構成されている。搬入出制御装置DCや入出庫制御装置WCは、下流側存否検出センサ22の検出情報に基づいて搬送完了情報を作成して搬送管理装置CSに搬送完了情報を送信する。
また、物品搬送台車4は、状態検出センサ19の検出情報を台車制御装置SCに送信するように構成されている。台車制御装置SCは、状態検出センサ19の検出情報に基づいて移載完了情報を作成して搬送管理装置CSに移載完了情報を送信する。
そして、搬送管理装置CSは、搬送完了情報や移載完了情報に基づいて搬送ログを作成する。
【0044】
要するに、時間管理手段16は、複数の搬入用コンベヤ2に設けられている下流側存否検出センサ22及び複数の出庫用コンベヤ9に設けられている下流側存否検出センサ22の検出情報と状態検出センサ19の検出情報に基づいて、搬入用コンベヤ2や出庫用コンベヤ9にて物品が搬送元Fに搬送されてから物品搬送台車4にて搬送元Fから搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶するように構成されているものである。
また同様に、時間管理手段16は、状態検出センサ19の検出情報と複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21及び複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21の検出情報の検出情報に基づいて、物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成されている。
【0045】
表示制御手段17は、管理手段Sからの搬送指令情報と時間管理手段16に記憶されている待機時間及び搬送時間の情報とに基づいて、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と当該搬送元Fから搬送先Tに搬送された物品の待機時間を示す情報及び搬送時間を示す情報とを関連付けた状態でモニター13に表示させるように構成されている。
【0046】
〔表示制御手段〕
図3に示すように、表示制御手段17は、モニター13に、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と当該搬送元Fから搬送先Tに搬送された物品の待機時間を示す情報及び搬送時間を示す情報とを関連付けた表と、この表に表示させる表示対象期間及び表示対象を表わす文字列とを表示させるように構成されている。
【0047】
表には、「日時」、「制御装置No」、「区分」、「搬送先No」、「搬送先No」、「所要時間」の項目があり、待機時間を示す情報と搬送時間を示す情報とは異なる行に表示されている。そして、待機時間を示す行には、「日時」として、作業管理装置MSから搬送管理装置MCに搬送作業情報が送信された日時を表示し、「制御装置No」として、物品を搬送した物品搬送台車4に割り当てられた数字を表示し、「区分」として、「回収」を表示し、「搬送元No」として、物品が搬送された搬送元Fに割り当てられた数字を表示し、「搬送先No」として、物品が搬送された搬送先Tに割り当てられた数値を表示し、「所要時間」として、待機時間を表示している。
また、搬送時間を示す行には、「区分」として、「供給」を表示し、「所要時間」として、搬送時間を表示している。そして、搬送時間を示す行のその他の項目については、待機時間を示す行と同じ内容が表示される。
【0048】
ちなみに、図4に示すように、入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9については、搬送元F又は搬送先Tを示す情報として、自動倉庫1を示す数字90と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03とを組み合わせた4桁の数字が割り当てられている。尚、同じ自動倉庫1に設けられている入庫用コンベヤ8と出庫用コンベヤ9とについては同じ4桁の数字が表示されている。
また、搬入用コンベヤ2については、搬送元Fを示す情報として、搬入用コンベヤ2を示す数字11と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03を組み合わせた4桁の数字が割り当てられている。また、搬出用コンベヤ3については、搬送先Tを示す情報として、搬出用コンベヤ3を示す数字12と複数のものを区別するために便宜上付した数字01及び02を組み合わせた4桁の数字が割り当てられている。
また、物品搬送台車4については、搬送台車を示す情報として、複数のものを区別するために便宜上付した001又は002の数字が割り当てられている。
【0049】
文字列として、「期間」の文字列と、表示対象期間の開始時期及び終了時期を示す日時を示す文字列とが示されている。そして、これにより表わされた表示対象期間において作業管理装置MSから搬送管理装置CSに搬送作業情報が送信された搬送作業についての待機時間及び搬送時間が表に表示されるようになっている。
表示対象期間の開始時期及び終了時期の文字列は、キーボード14又はマウス15の操作により変更可能であり、この表示対象期間の開始時期及び終了時期の文字列を変更することで、表に表示する表示対象期間を変更自在となっている。
【0050】
また、文字列として、「対象」の文字列と、表に表示する対象とする機器の範囲を示す文字列が表示されている。この対象を示す文字列として、例えば、「全体」、「001」、「002」があり、「全体」を表示させると、2台の物品搬送台車4が搬送した物品についての待機時間と搬送時間が表示されるようになっている。また、「001」を表示させると、一方の物品搬送台車4が搬送した物品についての待機時間と搬送時間とが表に表示され、「002」を表示させると、他方の物品搬送台車4が搬送した物品についての待機時間と搬送時間とが表に表示されるようになっている。
【0051】
このようにモニター13には、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と当該搬送元Fから搬送先Tに搬送された物品の待機時間及び搬送時間を関連付けた状態で表示されている。そのため、作業者は、モニター13に表示されている待機時間から、物品が搬送元Fに長い間待機していることを認識することができ、また、モニター13に表示されている搬送時間から物品搬送台車4による物品の搬送に長い時間を要していることを認識することができ、さらに、モニター13に表示されている搬送元Fを示す情報及び搬送先Tを示す情報から、搬送に長い時間を要しているときの搬送元F及び搬送先Tを認識することができる。
【0052】
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、搬送下流側端部bが搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤを設け、搬送上流側端部aが搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤを設けたが、物品を載置支持する箇所が搬送元Fに設定された搬送元用支持台を設け、物品を載置支持する箇所が搬送先Tに設定された搬送先用支持台を設けてもよい。この場合、搬送元Fに物品を搬送する供給装置としてはフォークリフトが考えられる。
また、物品搬送手段として、物品搬送台車4を設けたが、物品搬送手段として、スタッカークレーン10を設けてもよい。また、物品搬送手段として、1つの搬送機器を設けたが、例えば、搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aを搬送元Fとし、物品収納棚7の収納部6を搬送先Tとして、物品搬送手段として、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8及びスタッカークレーン10を設ける等、物品搬送手段として、複数の搬送機器を設けてもよい。
【0053】
(2) 上記実施形態では、管理手段Sを、搬送先Tが物品を受け入れ不可能な状態では搬送制御手段に搬送指令情報を送信せず、搬送先Tが物品を受け入れ可能な状態で搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成したが、管理手段Sを、搬送先Tが物品を受け入れ不可能な状態でも搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成してもよい。
また、管理手段Sを、搬送元Fに搬送対象の物品が存在しない状態では搬送制御手段に搬送指令情報を送信せず、搬送元Fが搬送対象の物品が存在する状態で搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成したが、管理手段Sを、搬送元Fに搬送対象の物品が存在しない状態でも搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成してもよい。
【0054】
(3) 上記実施形態では、表示制御手段17が、複数の物品搬送手段のうちの選択された全部又は一部の物品搬送手段にて物品を搬送したときの待機情報を表示させるように構成したが、表示制御手段17が、全ての物品搬送手段にて物品が搬送を搬送したときの待機情報のみを表示させるように構成してもよい。
また、待機情報を表示させる対象として、複数の物品搬送台車4についてその全部又は一部を選択自在としたが、待機情報を表示させる対象として、複数の搬送元Fについてその全部又は一部を選択自在としてもよく、複数の搬送先Tについてその全部又は一部を選択自在としてもよく、区分について回収と供給の両方又は一方を選択自在としてもよい。
【0055】
(4) 上記実施形態では、クレーン制御装置RCをスタッカークレーン10と同数設け、入出庫制御装置WCを自動倉庫1と同数設け、台車制御装置SCを複数の物品搬送台車4に対して1台設け、搬入出制御装置DCを1台設けたが、クレーン制御装置RCを複数のスタッカークレーン10に対して1台設ける、搬入出制御装置DCを、搬入用コンベヤ2及び搬出用コンベヤ3と同数の7台設ける、入出庫制御装置WCを入庫用コンベヤ8及び出庫用コンベヤ9と同数の6台設ける等、制御手段Cが対応する搬送機器は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、複数の制御手段Cに対して1台の搬送管理装置CSを設けたが、制御手段Cの夫々に対して搬送管理装置CSを設けるように複数台の搬送管理装置CSを設けてもよい。
【0056】
(5) 上記実施形態では、第1検出手段として下流側存否検出センサ22を設け、第2検出手段として状態検出センサ19を設けたが、第1検出手段及び第2検出手段として下流側存否検出センサ22を設けて、下流側存否検出センサ22にて第1検出手段と第2検出手段とを兼用してもよい。
また、上記実施形態では、第3検出手段として上流側存否検出センサ21を設けたが、第3検出手段として状態検出センサ19を設けてもよい。
【符号の説明】
【0057】
2 供給装置
4 物品搬送台車(物品搬送手段)
9 供給装置
13 表示手段
16 時間管理手段
17 表示制御手段
19 第2検出手段
21 第3検出手段、状態検出手段
22 第1検出手段
F 搬送元
T 搬送先
S 管理手段
SC 搬送制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送元と搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、
前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、
前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備であって、
供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されたことを検出する第1検出手段の検出情報及び物品が前記搬送元から搬送されたことを検出する第2検出手段の検出情報に基づいて、供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段にて前記搬送元から搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶する時間管理手段と、
前記時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、前記待機時間を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている物品搬送設備。
【請求項2】
前記物品搬送手段が、複数の前記搬送元と複数の前記搬送先との間で物品を搬送するように構成され、
前記時間管理手段が、前記第2検出手段の検出情報と物品が前記搬送先に搬送されたことを検出する第3検出手段の検出情報とに基づいて、物品が前記搬送元から前記搬送先に搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成され、
前記表示制御手段が、前記管理手段からの前記搬送指令情報と前記時間管理手段に記憶されている情報とに基づいて、前記搬送元を示す情報と前記搬送先を示す情報と当該搬送元から搬送先に搬送された物品の前記待機時間を示す情報及び前記搬送時間とを示す情報を関連付けた状態で前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記管理手段が、物品を搬送する前記搬送先が物品を受け入れ可能か否かを検出する状態検出手段の検出状態に基づいて、前記搬送先が物品を受け入れ不可能な状態では前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信せず、前記搬送先が物品を受け入れ可能な状態で前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信するように構成されている請求項1又は2記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記供給装置として、前記搬送元に物品を搬送する搬送コンベヤが設けられ、
前記搬送コンベヤの作動を制御し、且つ、物品の前記搬送元への搬送が完了するに伴って搬送完了情報を前記管理手段に送信するコンベヤ用制御手段が設けられ、
前記物品搬送手段が、前記搬送元と前記搬送先との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成され、且つ、前記搬送元との間及び前記搬送先との間で物品を移載する移載装置を備えて構成され、
前記搬送制御手段が、前記搬送元から前記移載装置への物品の移載が完了するに伴って移載完了情報を前記管理手段に送信するように構成され、
前記時間管理手段が、前記管理手段に送信された前記搬送完了情報と前記移載完了情報とに基づいて、物品が前記搬送コンベヤにて前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段の前記移載装置に移載されるまでの時間を計時して前記待機時間として記憶するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−52959(P2013−52959A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191985(P2011−191985)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】