説明

特にエレクトログラフィの印刷機器におけるガイド手段を介して可動のエレメントのためのコロトロン装置

【課題】ガイド手段を介して可動のエレメントのためのコロトロン装置を改良する。
【解決手段】コロトロンシールド7とコロトロンエレメント8とを備えたコロトロン5が設けられており、コロトロン5は、可動のエレメントに対して、可動のエレメントに対するコロトロンエレメント8の間隔および平行姿勢が変化しないように、配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイド手段を介して可動のエレメントのためのコロトロン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コロトロンは、電界を形成するためにエレクトログラフィの印刷機器に頻繁に使用され、コロトロンによって、たとえば光導電エレメント、転写エレメントまたは記録担体が帯電される。
【0003】
たとえば米国特許第2008/0205920号明細書からエレクトログラフィの印刷機器が公知であり、エレクトログラフィの印刷機器によって、印刷材料が両面で同時に印刷される。トナー像は、上下の印刷部において同等に形成され、転写ステーションにおいて被印刷物に転写される。同時にトナー像を被印刷物に転写するために、トナー像は、転写ベルトに帯電される。このためにコロトロンシールドとコロトロンワイヤとから成るコロトロンが用いられ、コロトロンは、ローラに隣接して配置されており、ローラの周りでベルトが変向される。詳細については米国特許第2008/0205920号明細書を参照されたい。米国特許第2008/0205920号明細書の内容は、本明細書に援用するものとする。
【0004】
帯電効率は、とりわけ帯電の流れにも依存している。流れは、コロトロンから出発して、イオン化された空気を介して転写ベルトに向けられ、そこでトナー像が帯電され、最終的にローラを介して除去される。コロトロンとローラとの間の間隔は、コロトロンシールドおよびローラにおける電圧にとって大きな影響を有している。
【0005】
コロトロンとローラとの間の間隔が、印刷品質に影響を与えるので、コロトロンとローラとの間の間隔の維持が重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第2008/0205920号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって本発明の課題は、前述の問題点の解消されたコロトロン装置を提供することである。ここで付記しておくと、コロトロンはたとえばローラから離間する方向に旋回できるようにする必要があり、これによって可動の構成要素、たとえばベルトを交換することができ、コロトロンのコロトロンワイヤを交換することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するために本発明の構成では、ガイド手段を介して可動のエレメントのためのコロトロン装置において、コロトロンシールドとコロトロンエレメントとを備えたコロトロンが設けられており、コロトロンは、可動のエレメントに対して、可動のエレメントに対するコロトロンエレメントの間隔および平行姿勢が変化しないように、配置されている。
【0009】
有利には、可動のエレメントのためのガイド手段は、懸架部材に支承されており、コロトロンは、少なくとも3つの載設点で、ガイド手段の懸架部材に載設しており、コロトロンは、少なくとも1つの載設点で、ガイド手段の懸架部材に係止するように、形成されている。
【0010】
有利には、コロトロンのコロトロンシールドは、一方の側で、ガイド手段の懸架部材に載設しており、コロトロンのコロトロンシールドは、他方の側で、少なくとも1つの位置決めピンを備えており、位置決めピンは、ガイド手段の懸架部材の、ガイド面として形成された孔に係止している。
【0011】
有利には、コロトロン懸架部材が設けられており、コロトロン懸架部材に、コロトロンエレメントのコロトロンシールドが、ばねを介して取り付けられており、ばねは、ばね力を、ガイド手段に向かってコロトロンシールドに及ぼしている。
【0012】
有利には、コロトロン懸架部材は、一方の端部で、旋回可能にガイド手段の懸架部材に支承されており、コロトロン懸架部材は、他方の端部で、旋回配置構造に支承されており、コロトロンがばね力の作用下でガイド手段の懸架部材に接近する方向に旋回されるか、または懸架部材から離間する方向に旋回されるようになっている。
【0013】
有利には、旋回配置構造は、ハウジングプレートに摺動可能に支承されたレバーを備えており、レバーは、ガイド手段の懸架部材に対して垂直に摺動可能に配置されている。
【0014】
有利には、コロトロン懸架部材は、ガイド手段の旋回方向に延びる長孔を備えており、長孔に、レバーが係合しており、ガイド手段の懸架部材は、ガイド手段と共に、コロトロン懸架部材は、コロトロンと共に、レバーの位置決めされた状態で旋回可能に維持されるようになっている。
【0015】
有利には、旋回配置構造は、回動レバーを備えており、回動レバーの一方の端部に玉軸受が設けられており、玉軸受は、コロトロン装置の走行面と協働し、回動レバーの第1の位置では、コロトロン装置は、コロトロンと共に、ガイド手段の懸架部材から持ち上げられており、回動レバーの第2の位置では、ガイド手段の懸架部材に押し付けられていて、位置決めピンが孔に係合している。
【0016】
有利には、コロトロンユニットは、ガイド手段の懸架部材の長手側に配置された旋回軸を中心に旋回するようになっている。
【0017】
コロトロンユニットがガイド手段の懸架部材から垂直方向上向きに離間する方向に旋回されるように配置されている、コロトロン装置が有利である。
【0018】
有利には、コロトロンエレメントは、コロトロンワイヤである。
【0019】
有利には、可動のエレメントは、ベルトである。
【0020】
有利には、ガイド手段は、ローラである。
【0021】
有利には、エレクトログラフィの印刷機器は、転写ベルトにトナー像を帯電する際に用いられる。
【発明の効果】
【0022】
以下にコロトロン装置に関して、本発明を説明すると、コロトロン装置によって、ベルト、たとえば転写ベルトは、米国特許第2008/0205920号明細書によるエレクトログラフィの印刷機器において帯電され、ここではベルトはローラを介してガイドされている。本発明は、この構成に制限されるものではなく、むしろコロトロンが可動のエレメントと協働する場合にはあらゆる構成に使用することができる。可動のエレメントは、ベルトであってよく、可動のエレメントのガイド手段は、ローラであってよい。
【0023】
コロトロン装置は、コロトロンユニットとコロトロンユニットの旋回配置構造とを備えている。コロトロンユニットによって、ベルトは帯電され、旋回配置構造によって、コロトロンユニットは、ベルトに接近する方向に旋回するか、またはベルトから離間する方向に旋回することができる。
【0024】
旋回運動を行うローラを介してガイドされるベルトのためのコロトロンユニットは、コロトロンとコロトロン懸架部材とを備えており、コロトロンは、コロトロンシールドとコロトロンエレメント、たとえばコロトロンワイヤとを備えている。印刷運転に際して、コロトロンはローラに対して定位置に配置されているので、ローラの旋回運動時に、ローラに対するコロトロンエレメントの間隔および平行姿勢は変化せず、したがってコロトロンエレメントはローラに追従する。ローラとローラ懸架部材とから成るローラユニットおよびコロトロンは、印刷運転時にまとめて旋回運動を行う1ユニットを形成する。
【0025】
コロトロンをローラユニットから離間する方向に旋回させるか、またはローラユニットに接近する方向に旋回させるために、旋回配置構造が設けられており、旋回配置構造は、コロトロンユニットと協働し、コロトロンは、ローラユニットから離間する方向に旋回することができるので、ベルトまたはコロトロンユニットは交換することができる。接近旋回に際して、コロトロンは、再びローラユニットと固く結合するようにガイドされる。
【0026】
本発明の別の形態は、従属請求項から理解することができる。
【0027】
以下に本発明の実施の形態を図示し、詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】コロトロン装置の概略図である。
【図2】コロトロンユニットの離間旋回状態でコロトロン装置を示す概略図である。
【図3】図1のA−A線に沿ったコロトロン装置の断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿ったコロトロン装置の断面図である。
【図5】本発明の第2形態におけるコロトロン装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第3形態におけるコロトロン装置を示す断面図である。
【図7】接近旋回状態で旋回配置構造を示す概略図である。
【図8】離間旋回状態で旋回配置構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ベルト、たとえば転写ベルト(図示していない)を搬送するために、ローラ1とローラ懸架部材2とから成るローラユニットWEが設けられている。ローラ1は、軸3を介してローラ懸架部材2に支承されている。ローラ懸架部材2およびローラ1は、軸A1を中心にローラ1の回転方向に対して横向きに旋回可能である。軸A1を中心とする旋回運動によって、ローラ1は、ベルトの姿勢変化に適合させることができる。
【0030】
図1には、たとえば米国特許第2008/0205920号明細書による転写ベルトのためのコロトロン装置UEを示した。コロトロン装置UEによって、トナー像は、ベルトに帯電させことができる。コロトロン装置UEは、コロトロン5とコロトロン懸架部材6とを備えたコロトロンユニット4を有している。コロトロン5は、コロトロンシールド7と、コロトロンエレメント8、図示の形態ではたとえばコロトロンワイヤ8とを備えている。コロトロン5は、ばね9を介して、コロトロン懸架部材6に取り付けられている。コロトロン懸架部材6は、片側S1で、軸A2でローラ懸架部材2に回動可能に支承することができ、別の片側S2で、コロトロン懸架部材6は、自由に可動に形成されている。
【0031】
コロトロン装置UEは、さらに旋回配置構造SAを備えており、旋回配置構造SAは、コロトロン懸架部材6の別の片側S2に設けられている。旋回配置構造SAによって、コロトロンユニット4は、ローラユニットWEから離間する方向に旋回(離間旋回)するか、またはローラユニットWEに接近する方向に旋回(接近旋回)することができる。
【0032】
ローラ1に対するコロトロンワイヤ8の間隔を一定に維持し、さらにコロトロンワイヤ8を常にローラ1に対して平行に維持するために、そして軸線A1を中心とするローラユニットWEの旋回運動でも維持するために、コロトロン5は、ローラ1に対して定位置に配置されているので、コロトロンワイヤ8は、ローラ1の旋回運動に追従する。このことを達成するために、コロトロンシールド7は、載設点APを介して、ローラ懸架部材2に載設している。たとえばコロトロンシールド7は、片側で、ローラ懸架部材2に、たとえばガイド11における2つの載設点AP2,AP3で載設しており、別の片側で、コロトロンシールド7は、位置決めピン10を備えており、位置決めピン10は、ローラ懸架部材2の孔22に係止することができる(載設点AP1、図4)。孔22への位置決めピン10の導入を容易にするために、孔22は、斜めに形成されたガイド面を備えており、ガイド面に沿って位置決めピン10は摺動され、それも、位置決めピン10が孔22内で係止されて、したがってローラ懸架部材2に対するコロトロンシールド7の姿勢が規定されるまえに、摺動される。ばね9のばね力によって、コロトロンシールド7は、付加的にローラ懸架部材2に押し付けられるので、軸A1を中心にローラ懸架部材2が旋回運動する場合でも、コロトロン5は、ローラ懸架部材2に固く連結された状態で維持され、ローラ懸架部材2の運動に追従する。
【0033】
ベルトまたはコロトロンワイヤ8を交換するために、コロトロンユニット4は、ローラ懸架部材2から離間する方向に旋回することができる。このためにコロトロン懸架部材6は、片側S1で、軸A2においてローラ懸架部材2に旋回可能に支承されている。コロナ懸架部材6の別の片側S2には、旋回配置構造SAが設けられており、旋回配置構造SAによって、コロトロン懸架部材6およびコロトロン5は、軸A2を中心に旋回することができる。印刷運転のために、コロトロン5は、ローラ懸架部材2に接近する方向に旋回され、旋回運動の終了時には、コロトロン懸架部材6は、載設点AP2,AP3で、ローラ懸架部材2に当接し、同時に位置決めピン10は、載設位置AP1で、ローラ懸架部材2の孔22に係合し、これによってローラ懸架部材2に対する固い結合を成し、ローラ懸架部材2に、位置決めピン10は、ばね9によって保持される。停止状態では、コロトロンユニット4ひいてはコロトロン5は、ローラ懸架部材2から矢印方向PF1に旋回することができる。このために旋回配置構造SAが作動し、コロトロンユニット4は旋回軸A2を中心にローラ懸架部材2から離間する方向に旋回される。コロトロン懸架部材6は、ばね9によってコロトロン5を連行するので、コロトロン5も同様に離間する方向に旋回される。したがってコロトロンワイヤまたはベルトの交換は、容易に実現される。
【0034】
旋回配置構造SAは、様々に形成することができる。たとえばレバー配置構造を用いることができ、レバー配置構造のレバー12は、ローラ懸架部材2に対して垂直に可動であり(矢印PF2)、第1の保持体13で、ハウジングプレート14に支承されている。レバー12は、コロトロン懸架部材6に取り付けられた第2の保持体15内でできるだけ摩擦なくガイドされている。第2の保持体15は、レバー12に関して、レバー12の走行面17を備えた長孔16を備えている(図4)。したがってコロトロン懸架部材6の旋回運動がレバー12に伝達されることがないように保証されている。したがってコロトロンユニット4は、ローラ懸架部材2と共に運動することができる。レバー12の摺動によって、コロトロンユニット4は、軸線A2を中心に旋回することができる。
【0035】
図2には、コロトロンユニット4は、離間方向に旋回された状態で示した。レバー12が第1の保持体13内で上方に移動させられると、レバー12は、コロトロン懸架部材6に設けられた第2の保持体15を連行し、この場合コロトロンユニット4は軸線A2を中心に旋回する。そこでコロトロンワイヤ8またはベルトは、アプローチ可能であり、たとえば交換することができる。
【0036】
図3には、コロトロン装置UEおよびローラユニットを、A−A線に沿った断面図で示した。2つの載設点AP2,AP3を示しており、載設点AP2,AP3で、コロトロンシールド7がローラ懸架部材2に載設している。ここではコロトロンシールド7は、ガイド11に係合している。
【0037】
図4には、コロトロン装置UEとローラユニットWEとを、B−B線に沿った断面図で示した。ここでは特に長孔16を備えた、レバー12の第2の保持体15を示した。したがって、コロトロン懸架部材6がローラユニットWEと共に運動し、レバー12が連動しない場合に、レバー12は、長孔16内で走行面17に沿って往復摺動する。図4から、孔22の構成と、孔22と位置決めピン10との連結とが看取される。
【0038】
コロトロンユニット4の支承の第2形態は、図5から看取される。ここではコロトロンユニット4を旋回させるための軸線A2は、側方に配置されているので、コロトロンユニット4は、矢印方向PF3に、ローラユニットWEから離間する方向に傾動することができる。
【0039】
さらにコロトロンユニット4は、平行にローラ懸架部材2から矢印PF4に持ち上げるか、もしくはローラ懸架部材2に載置できるように、支承することができる(図6)。
【0040】
図7および図8には、旋回配置構造SAの第2形態を示した。ここではハウジングプレート14に保持された回動レバー18が設けられており、回動レバー18は、自由端部で、玉軸受(ボール支承部)19を備えており、玉軸受19は、ローラユニットWEが旋回運動する際に、コロトロン懸架部材6に配置された走行面20に沿って摺動する。図7に示した回動レバー18の位置では、玉軸受19は下位の位置を占めており、この場合コロトロン懸架部材6は、ローラ懸架部材2に載設している。図8に示した位置に回動レバー18が回動することによって、玉軸受19は、コロトロン懸架部材6を持ち上げ、この場合コロトロンユニット4は、ローラユニットWEから離間する方向に旋回される。
【0041】
ローラユニットWEに向かってコロトロンユニット4が旋回する際に、位置決めピン10は、ローラ1のフランジ21に係合し、コロトロン5をローラ1に対してセンタリングする。
【0042】
本発明による実施の形態の利点は、以下の点にみられる。
−ローラ懸架部材2に載設するコロトロンユニット4によって、コロトロンエレメント8とローラ1との間の間隔の変化は、印刷中、排除されている。一度調節された間隔は、ローラ懸架部材2のあらゆる位置において同じに維持される。なぜならばコロトロン5がローラ1の運動に追従するからである。
−コロトロンシールド7の位置は、接近旋回されたコロトロンユニット4では、3つの載設点APによって自己センタリングして特定することができる。この理由から、コロトロン5の面倒でエラーの生じ易い調節手段は不要となっている。
−手動で作動可能な旋回配置構造SAは、ローラ1の位置とは無関係に機能する。
−印刷運転中、ローラ1の位置変化にもかかわらず、旋回配置構造SAの固定位置によってローラ1の調整プロセスが影響されることはない。
−コロトロンユニット4の取外および取付は、コロトロンユニット4の載設構造によって、保守点検に適切で、容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0043】
UE コロトロン装置、 WE ローラユニット、 SA 旋回配置構造、 S1,S2 コロトロン懸架部材の側方、 AP 軸、 PF 矢印方向、 1 ローラ、 2 ローラ懸架部材、 3 軸、 4 コロトロンユニット、 5 コロトロン、 6 コロトロン懸架部材、 7 コロトロンシールド、 8 コロトロンエレメント、コロトロンワイヤ、 9 ばね、 10 位置決めピン、 11 ガイド、 12 レバー、 13 第1の保持体、 14 ハウジングプレート、 15 第2の保持体、 16 長孔、 17 走行面、 18 回動レバー、 19 玉軸受、 20 走行面、 21 フランジ、 22 孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイド手段を介して可動のエレメントのためのコロトロン装置であって、
コロトロンシールド(7)とコロトロンエレメント(8)とを備えたコロトロン(5)が設けられており、該コロトロン(5)は、可動のエレメントに対して、可動のエレメントに対するコロトロンエレメント(8)の間隔および平行姿勢が変化しないように、配置されていることを特徴とする、コロトロン装置。
【請求項2】
可動のエレメントのためのガイド手段(1)は、懸架部材(2)に支承されており、コロトロン(5)は、少なくとも3つの載設点(AP)で、ガイド手段(1)の懸架部材(2)に載設しており、コロトロン(5)は、少なくとも1つの載設点(AP1)で、ガイド手段(1)の懸架部材(2)に係止するように、形成されている、請求項1記載のコロトロン装置。
【請求項3】
コロトロン(5)のコロトロンシールド(7)は、一方の側面で、ガイド手段(1)の懸架部材(2)に載設しており、コロトロン(5)のコロトロンシールド(7)は、他方の側面で、少なくとも1つの位置決めピン(10)を備えており、該位置決めピン(10)は、ガイド手段(1)の懸架部材(2)の、ガイド面として形成された孔(22)に係止している、請求項2記載のコロトロン装置。
【請求項4】
コロトロン懸架部材(6)が設けられており、該コロトロン懸架部材(6)に、コロトロンエレメント(8)のコロトロンシールド(7)が、ばね(9)を介して取り付けられており、ばね(9)は、ばね力を、ガイド手段(1)に向かってコロトロンシールド(7)に及ぼしている、請求項1から3までのいずれか1項記載のコロトロン装置。
【請求項5】
コロトロン懸架部材(6)は、一方の端部(S1)で、旋回可能にガイド手段(1)の懸架部材(2)に支承されており、コロトロン懸架部材(6)は、他方の端部(S2)で、旋回配置構造(SA)に支承されており、コロトロン(5)がばね力の作用下でガイド手段(1)の懸架部材(2)に接近する方向に旋回されるか、または該懸架部材(2)から離間する方向に旋回されるようになっている、請求項4記載のコロトロン装置。
【請求項6】
旋回配置構造(SA)は、ハウジングプレート(14)に摺動可能に支承されたレバー(12)を備えており、該レバー(12)は、ガイド手段(1)の懸架部材(2)に対して垂直に摺動可能に配置されている、請求項5記載のコロトロン装置。
【請求項7】
コロトロン懸架部材(6)は、ガイド手段(1)の旋回方向に延びる長孔(16)を備えており、該長孔(16)に、レバー(12)が係合しており、ガイド手段(1)の懸架部材(2)は、ガイド手段(1)と共に、コロトロン懸架部材(6)は、コロトロン(5)と共に、レバー(12)の位置決めされた状態で旋回可能に維持されるようになっている、請求項6記載のコロトロン装置。
【請求項8】
旋回配置構造(SA)は、回動レバー(18)を備えており、該回動レバー(18)の一方の端部に玉軸受(19)が設けられており、該玉軸受(19)は、コロトロン装置(6)の走行面(20)と協働し、回動レバー(18)の第1の位置では、コロトロン装置(6)は、コロトロン(5)と共に、ガイド手段(1)の懸架部材(2)から持ち上げられており、回動レバー(18)の第2の位置では、ガイド手段(1)の懸架部材(2)に押し付けられていて、位置決めピン(10)が孔に係合している、請求項5記載のコロトロン装置。
【請求項9】
コロトロンユニット(4)は、ガイド手段(1)の懸架部材(2)の長手側に配置された旋回軸を中心に旋回するようになっている、請求項2から4までのいずれか1項記載のコロトロン装置。
【請求項10】
請求項2から4までのいずれか1項記載のコロトロン装置において、
コロトロンユニット(4)は、ガイド手段(1)の懸架部材(2)から垂直方向上向きに離間する方向に旋回されるように配置されている、請求項2記載のコロトロン装置。
【請求項11】
コロトロンエレメント(8)は、コロトロンワイヤである、請求項1から10までのいずれか1項記載のコロトロン装置。
【請求項12】
可動のエレメントは、ベルトである、請求項1から11までのいずれか1項記載のコロトロン装置。
【請求項13】
ガイド手段は、ローラである、請求項1から12までのいずれか1項記載のコロトロン装置。
【請求項14】
転写ベルトにトナー像を帯電する際に用いられる、請求項1から13までのいずれか1項記載のコロトロン装置(UE)が設けられている、エレクトログラフィの印刷機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−224539(P2010−224539A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63489(P2010−63489)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(397018925)オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (68)
【氏名又は名称原語表記】Oce Printing Systems GmbH
【住所又は居所原語表記】Siemensallee 2, D−85586 Poing, Germany
【Fターム(参考)】