説明

現像装置および画像形成装置

【課題】2つの搬送部材の回転軸間の距離を一定に保ち、トナーの凝集を防止することを課題とする。
【解決手段】二成分現像剤を収容する現像槽と、仕切り板と、仕切り板によって区分され、平行に配置され対になって現像剤を循環搬送する第1および第2現像剤搬送路と、現像剤を一方向に搬送する第1搬送部材および第2搬送部材と、第1連通路と、第2連通路と、現像ローラーと、回転軸撓み防止ベルトとを備え、第1搬送部材が、第1回転軸と、第1回転軸に固定される第1螺旋羽根と、第1回転軸の端部に設けられる第1受動ギアとを有し、第2搬送部材が、第2回転軸と、第2回転軸に固定される第2螺旋羽根と、第2回転軸の端部に設けられる第2受動ギアとを有し、回転軸撓み防止ベルトが、現像槽外部において第1回転軸および第2回転軸に架橋されている現像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤により画像形成を行う現像装置および画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタおよびファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置が知られている。電子写真方式の画像形成装置は、感光体の表面に静電潜像を形成し、現像装置によって前記静電潜像に対してトナーを供給して前記静電潜像を現像し、現像によって形成されるトナー像を用紙等のシートに転写し定着させる。
【0003】
近年、カラー化や高画質化に対応した画像形成装置では、トナーの帯電安定性に優れる現像剤(以下では、「二成分現像剤」とも称す)がよく使用されている。二成分現像剤はトナーとキャリアとからなり、それらを現像装置内で撹拌するとトナーとキャリアとが摩擦し、この摩擦によって適正に帯電したトナーが得られる。帯電したトナーは、二成分現像剤担持部材(現像ローラ)の表面に供給される。二成分現像剤担持部材のトナーは、静電的吸引力によって、像担持体(感光体)に形成されている静電潜像に移動する。これにより感光体上にトナー像が形成される。
【0004】
また、画像形成装置の高速化および小型化が要求されており、二成分現像剤の帯電を迅速且つ充分に行い、二成分現像剤の搬送も迅速に行う必要がある。
そこで、従来の画像形成装置では、補給トナーを二成分現像剤中に即時に分散させて適切な帯電量を付与するために、二成分現像剤を循環搬送させる循環方式の現像装置が採用されている。
【0005】
循環方式の現像装置は、特許文献1に示されるように、現像ケース内に、二成分現像剤が循環搬送されるような経路である2つの搬送路と、2つの搬送路にそれぞれ配置され二成分現像剤を撹拌しながら搬送する2つの搬送スクリューとを有する。現像装置内の二成分現像剤のトナー濃度が所定値よりも下回った場合、トナー補給スクリューによって搬送路へトナーが補給され、補給されたトナーと二成分現像剤を攪拌しながら搬送する。
【0006】
また、特許文献2には、現像剤が収容される筐体内に、第1撹拌搬送スクリュー,第2撹拌搬送スクリュー,現像ローラが備えられ、第1撹拌搬送スクリューおよび第2撹拌搬送スクリューの現像剤の搬送方向下流側の端部に、螺旋羽と位相(ピッチ)の進行方向が逆向きの逆螺旋羽を設け、逆螺旋羽には貫通穴が形成されている現像装置が提案されている。
この現像装置では、逆螺旋羽によって逆方向に搬送された現像剤が貫通孔を通過して元に戻ることにより逆螺旋羽根付近の現像剤に対流を発生させ、デッドスペース部分の現像剤を効率よく撹拌して、現像剤溜まりの発生を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−255723号公報
【特許文献2】特開2009−109741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の現像装置においては、搬送部材として螺旋羽根を有するオーガスクリューが使用されているが、オーガスクリューの回転軸を細くしたり樹脂で形成すると、その回転軸の剛性が低下しやすくなる。
また、この剛性が低下すると、オーガスクリューが撓むことによって、螺旋羽根が現像槽の内壁と接触する場合があり、オーガスクリューと内壁との隙間に挟まったトナーが凝集して、転写不良等の画像不具合が発生するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、搬送部材の回転軸の剛性が低くても、搬送部材の撓みを抑えることができる現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、二成分現像剤を収容する現像槽と、前記現像槽内部を区分けする仕切り板と、前記仕切り板によって区分され、平行に配置され対になって前記二成分現像剤を循環搬送する第1現像剤搬送路および第2現像剤搬送路と、前記第1および第2現像剤搬送路の内部にそれぞれ回転自在に設けられ、二成分現像剤を一方向に搬送する第1搬送部材および第2搬送部材と、第1現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路へ導く第1連通路と、第2現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路へ導く第2連通路と、前記第2現像剤搬送路内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラムに供給する現像ローラーと、回転軸撓み防止ベルトとを備え、前記第1搬送部材が、第1回転軸と、第1回転軸に固定される第1螺旋羽根と、前記現像槽の外部に延伸された第1回転軸の端部に設けられる第1受動ギアとを有し、前記第2搬送部材が、第2回転軸と、第2回転軸に固定される第2螺旋羽根と、前記現像槽の外部に延伸された第2回転軸の端部に設けられる第2受動ギアとを有し、前記回転軸撓み防止ベルトが、前記現像槽外部において前記第1回転軸および第2回転軸に架橋されていることを特徴とする現像装置を提供するものである。
【0010】
この発明によれば、搬送部材の回転軸の剛性が低い場合であっても、回転軸撓み防止ベルトによって2つの回転軸の間の距離が一定に保たれるので、回転駆動時における搬送部材の撓みを防止することができる。その結果、搬送部材が現像槽の内壁に接触することを未然に防止し、凝集トナーの発生を防止できる。
【0011】
また、本発明の現像装置は、前記第1および第2搬送部材が、それぞれ第1および第2回転軸に固定配置された第1プーリおよび第2プーリを備え、前記回転軸撓み防止ベルトが、第1および第2プーリの外周に接触するように架橋されていることを特徴とする。
この発明によれば、第1および第2のプーリの外周に接触するように回転軸撓み防止ベルトが架橋されているので、回転軸撓み防止ベルトの蛇行を防止でき、搬送部材のより安定した撓み防止効果が得られる。
【0012】
また、本発明の現像装置は、前記第1および第2プーリが、それぞれ第1および第2受動ギアに隣接して配置されることを特徴とする。
この発明によれば、回転軸撓み防止ベルトが、搬送部材の撓みの原因となる力を受ける受動ギアに隣接配置されるので、より確実に、搬送部材の撓みを防止できる。
【0013】
また、この発明は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記現像装置にトナーを補給するトナー補給装置と、前記現像装置の第1受動ギアと第2受動ギアとを駆動する駆動ギアと、前記トナー補給装置から補給されたトナーを用いて前記現像装置が感光体ドラムの表面に形成したトナー像を、記録媒体に転写する転写装置と、前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、搬送部材の撓みを有効に防止できるので、搬送部材と現像槽の内壁とが接触して起こる凝集トナーの発生を防止することができ、転写不良等の画像不具合の発生を防止できる。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、前記駆動ギアが、前記第1および第2受動ギアの間に互いに係合するように配置されることを特徴とする。
この発明によれば、駆動する2つの受動ギアの回転方向は駆動ギアの回転方向と反対になり、受動ギアどおしの距離が長くなる方向への動きを制限する回転軸撓み防止ベルトと、受動ギアの間に配置された駆動ギアとによって、2つの受動ギアの動きが制限され、2つの回転軸間の距離が一定に保たれ、搬送部材の撓みを最小限に抑えることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、回転軸撓み防止ベルトによって2つの回転軸間の距離が一定に保たれるので、回転駆動時における2つの搬送部材の撓みを抑えることができる。
その結果、搬送部材が現像槽の内壁に接触することが防止され、その接触により発生していた凝集トナーの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の現像装置を備えた画像形成装置の一実施例の全体構成を示す説明図である。
【図2】図1の画像形成装置における現像装置の概略断面図である。
【図3】図2の現像装置のA−A´線断面矢視図である。
【図4】図2の現像装置のB−B´線断面矢視図である。
【図5】図3の現像装置のC−C´線断面矢視図である。
【図6】図3の現像装置のD−D´線断面矢視図である。
【図7】この発明の現像装置におけるトナー補給装置の一実施例の構成を示す概略断面図である。
【図8】図7に示すトナー補給装置のE−E´線断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照しながら、本発明の現像装置および画像形成装置の実施形態を詳説する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
<画像形成装置の構成>
図1に、本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の一実施例の全体構成の説明図を示す。
この画像形成装置100は、主として、複数の現像装置2a〜2dがケーシング内に収容された現像装置収容部100Aと、定着装置12がケーシング内の現像装置収容部100Aの上方に収容された定着装置収容部100Bと、それらの間に設けられて定着装置12の熱が現像装置側に伝わらないように断熱するための隔壁30とを備える。
また、外部から伝達される画像データに応じてシート状の記録媒体(記録用紙)に多色または単色の画像を形成する装置である。さらに、図1の定着装置収容部100Bの横であって、現像装置収容部100Aの上面は排紙トレイ15となっている。
【0018】
図1の実施形態では、画像形成装置としてプリンターの場合を例示している。ただし、画像形成装置としては、外部から伝達される画像データおよび/またはスキャナによって原稿から読み取った画像データに応じても記録媒体に多色または単色の画像を形成することができるコピー機、ファクシミリ装置またはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
【0019】
〔現像装置収容部100Aの構成〕
現像装置収容部100Aには、図1に示すように、4つの感光体ドラム3a、3b、3c、3dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面を帯電させる4つの帯電器(帯電装置)5a、5b、5c、5dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面に静電潜像を形成する露光ユニット(露光装置)1と、黒、シアン、マゼンタおよびイエローのトナーを個別に収容して各感光体ドラム3a〜3dの表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する4つの現像装置2a、2b、2c、2dと、現像および画像転写後の各感光体ドラム3a〜3dの表面に残存する残留トナーを除去する4つのクリーナユニット4a、4b、4c、4dと、各現像装置2a〜2dに前記4色のトナーを個別に補給する4つのトナー補給装置22a、22b、22c、22dと、各感光体ドラム3a〜3dの表面のトナー像を記録媒体に転写する中間転写ベルトユニット(転写装置)8と、中間転写ベルトクリーニングユニット9等が収容されている。
【0020】
ここで、a〜dの符号は、aが黒画像形成用の部材、bがシアン画像形成用の部材、cがマゼンタ画像形成用の部材、dがイエロー画像形成用の部材であることを示したものである。
この画像形成装置100では、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4つの色成分毎の画像データに基づいて、各感光体ドラム3a〜3dの表面に、黒トナー画像、シアントナー画像、マゼンタトナー画像およびイエロートナー画像が選択的に形成される。そして、これらの形成された各トナー画像が中間転写ベルトユニット8上で重ねられ、記録媒体上に1つのカラー画像が形成される。
【0021】
各色に対応する感光体ドラム3a〜3dは同じ構成であるため、以下の説明では符号を3に統一する。また、これと同様に、現像装置は符号を2、帯電器は符号を5、クリーナユニットは符号を4、トナー補給装置は符号を22に統一して説明する。
この発明の特徴的な構成である現像装置については、後述する。
【0022】
感光体ドラム3は、導電性基体およびその表面に形成される感光層から構成され、帯電と露光による潜像形成を担う円筒状部材である。感光体ドラム3は、光の照射によって導電性を示し、その表面に静電潜像と呼ばれる電気的な画像が形成される。また、感光体ドラム3は、軸線回りに回転駆動が可能となるよう図示しない駆動手段により支持されている。
各感光体ドラム3の下方には、それぞれ異なる色の画像を形成するための4つの現像装置2が配置される。
【0023】
クリーナユニット4は、現像及び画像転写工程後に感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収するものである。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。帯電器5としては、図1に示す接触ローラ型の他に、接触ブラシ型または非接触チャージャー型等の帯電器が用いられる。
【0024】
露光ユニット1は、帯電器5と現像装置2の下方から、画像データに応じた光を、帯電された感光体ドラム3の表面に照射して露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成するものである。
本実施形態においては、露光ユニット1は、図1に示すように、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。ただし、発光素子をアレイ状に並べたEL(エレクトロルミネッセンス)またはLED書込みヘッドを用いることもできる。
露光ユニット1は、現像装置2の下方に配置される。
【0025】
中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、図示しない中間転写ベルトテンション機構を備えている。
中間転写ローラ6、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構は、中間転写ベルト7を張架し、図1の矢印B方向に中間転写ベルト7を回転駆動させるものである。
【0026】
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構における中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。中間転写ローラ6には感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスが印加されている。
【0027】
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3に形成された各色成分のトナー像が順次重ねて転写されることにより、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。中間転写ベルト7は、厚さが例えば100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
【0028】
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ6は、直径が例えば8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ローラ6は中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のもの(中間転写ローラ6)を使用しているが、これ以外にブラシなども用いることが可能である。
【0029】
上述のように各感光体ドラム3上の静電潜像は各色成分に応じたトナーにより顕像化されてそれぞれトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト7上に重ねて合わされ積層される。このように、積層されたトナー像は、中間転写ベルト7の回転によって、搬送されてきた用紙と中間転写ベルト7との接触位置(転写部)に移動し、この位置に配置されている転写ローラ11によって用紙上に転写される。この場合、中間転写ベルト7と転写ローラ11とは所定ニップで互いに圧接されるとともに、転写ローラ11にはトナー像を用紙に転写させるための電圧が印加される。この電圧は、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧である。
【0030】
上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方は金属等の硬質材料から形成され、他方は弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)から形成される。
中間転写ベルト7と感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、及び中間転写ベルト7から用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去され回収される。
【0031】
中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレード(クリーニング部材)が備えられている。中間転写ベルト7におけるクリーニングブレードに接触している部分は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72にて支持されている。
【0032】
さらに、現像装置収容部100Aは、その最下部に配置された複数の記録媒体を収容する給紙トレイ10と、一側面に配置されて不定形サイズの記録媒体がセットされる手差しトレイ20と、給紙トレイ10または手差しトレイ20から記録媒体を中間転写ベルトユニット(転写装置)8に搬送するためのシート搬送路S等を備えている。
【0033】
シート搬送路Sは、給紙トレイ10のシート及び手差しトレイ20の記録媒体を転写部や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に案内する。ここで、転写部は中間転写ベルト駆動ローラ71と転写ローラ11との間に位置する。
さらに、シート搬送路Sには、ピックアップローラ16(16a,16b)、搬送ローラ25(25a〜25f)、レジストローラ14、転写部(転写ローラ11)、定着ユニット12等が配置されている。
【0034】
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16aは、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。ピックアップローラ16bは、手差しトレイ20の近傍に備えられ、手差しトレイ20からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持し、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写部に搬送するものである。
【0035】
〔定着装置収容部100Bの構成〕
図1に示すように、定着装置収容部100Bに収容された定着装置12は、トナー画像が転写された記録媒体を挟んで相互に逆方向に回転するヒートローラ81および加圧ローラ82と、搬送ローラ25bと、排紙ローラ25cとを備えている。
ヒートローラ81は、所定の定着温度となるように図示しない制御部によって制御される。この制御部は、図示しない温度検出器からの検出信号に基づいてヒートローラ81の温度を制御する。
【0036】
定着温度に昇温したヒートローラ81と加圧ローラ82は、記録媒体に圧接してトナーを溶融することにより、記録媒体上にトナー画像を定着させる。
トナー像が定着された記録媒体は、搬送ローラ25b、25cによってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態(トナー像を下側に向けた状態)で排紙トレイ15上に排出される。
【0037】
<現像装置2の構成>
図2に、図1に示した現像装置の一実施例の断面図を示す。図3に、図2のA−A´線断面矢視図、図4に、図2のB−B´線断面矢視図、図5に、図3のC−C´線断面矢視図、図6に、図3のD−D´線断面矢視図を示す。なお、これらの図において、現像槽111内に収容されている現像剤は省略している。
【0038】
現像装置2は、現像槽111内に、感光体ドラム3と対向するように配置された現像ローラ114を有し、現像ローラ114によって感光体ドラム3の表面にトナーを供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を現像(顕像化)する装置である。
【0039】
図2に示すように、現像装置2は、現像槽111、感光体ドラム3に二成分現像剤を供給する現像ローラ114、現像槽カバー115、仕切り板117、現像剤の搬送部材(112,113)、ドクターブレード116、トナー濃度検知センサ119などを備える。
【0040】
現像槽111は、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤(二成分現像剤)を収容する槽である。
この現像槽111の内部には、図2に示すような位置に、現像ローラ114、第1搬送部材112、第2搬送部材113、現像槽カバー115、ドクターブレード116、トナー濃度検知センサ119が配置される。
この発明で利用される現像剤に含まれるキャリアは、磁性を有する磁性キャリアであり、たとえば、フェライトキャリアが用いられる。
【0041】
(現像槽の内部構成)
図2において、現像槽111の内部は、現像ローラ114の軸心方向と平行な方向(図2の紙面に垂直な方向)に延伸した仕切り板117によって、水平方向の左右に2つの部屋に区分けされている。2つの部屋のうちの右側の部屋が第1現像剤搬送路Pであり、左側の部屋が第2現像剤搬送路Qである。
この2つの搬送路(P,Q)は、対になって二成分現像剤を循環搬送する。
2つの搬送路は並行に配置されることが好ましい。
【0042】
また、図3に示すように、第1現像剤搬送路Pと第2現像剤搬送路Qとは、互いに並行した細長い通路であるが、現像剤を搬送する方向が逆であり、第1現像剤搬送路P内の下流側(図3の右端)にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路Qへと導く第1連通路aと、第2現像剤搬送路Q内の下流側(図3の左端)にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路Pへと導く第2連通路bとを設ける。
【0043】
よって、図3の紙面の左右方向に細長い第1および第2現像剤搬送路P、Qと、2つの搬送路の両側に形成され、紙面の上下方向に現像剤を搬送する第1および第2連通路a、bとによって、1つの環状現像剤搬送路が形成されている。
また、図2に示すように、現像槽111の鉛直方向下部の底面は、第1および第2現像剤搬送路P、Qをそれぞれ構成する半円筒状の内壁面を有している。
【0044】
また、第2現像剤搬送路Qの側壁と、現像槽カバー115の図2の左側下端縁との間に、現像ローラ114を配置する開口部を有している。
図2において、第1現像剤搬送路Pの内部には、回転自在に設けられた第1搬送部材112が配置され、第2現像剤搬送路Qの内部には、回転自在に設けられた第2搬送部材113が配置される。これらの搬送部材(112、113)によって、二成分現像剤は一方向に搬送される。
2つの搬送部材(112,113)の回転軸(112a,113a)は、互いに並行に所定の間隔をあけて配置される。
【0045】
(現像ローラ)
また、現像ローラ114は、第2現像剤搬送路Qのある左側の部屋の上方部に形成された開口部に、回転可能に、かつ感光体ドラムとの間に所定の現像ニップ部Nを持って配置される。
現像ローラ114は、図示しない駆動手段によって軸心回りの矢印方向に回転駆動するマグネットローラであり、第2現像剤搬送路Q内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラム3に供給する。
図示しない電源から現像バイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム3の表面の静電潜像にトナーを付着させて現像する。
感光体ドラム3に供給された現像剤は、現像ローラ114の表面から剥離した後、第2現像剤搬送路Qの中に落下する。
【0046】
(ドクターブレード)
図2に示すように、ドクターブレード116は、現像ローラ114の軸線方向に平行に延びる長方形の板状部材であって、その下端は現像槽111の開口部の下端縁に固定され、かつその上端116aは現像ローラ114の表面に対して所定の間隙を保って離間している。ドクターブレード116の材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、合成樹脂等が挙げられる。
また、図2に示すように、現像槽111は、その上壁を構成する取り外し可能な現像槽カバー115を有している。
この現像槽カバー115には、第1現像剤搬送路Pにおける現像剤搬送方向(図4の矢印X方向)の上流側に、未使用のトナーを補給するためのトナー補給口115aが形成されている(図3、図4参照)。
【0047】
(トナー濃度検知センサ)
トナー濃度検知センサ119は、図2に示すように、第2搬送部材113の鉛直下方であって、現像槽111の半円筒状内壁面に装着されている。
また、第2現像剤搬送路Qの略中央部に配置され、第2現像剤搬送路Qの中の現像剤と接触するように、そのセンサ面が、第2現像剤搬送路Qの内部に露出している。
トナー濃度検知センサ119は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
【0048】
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ119が検知するトナー濃度測定値に応じて、後述するトナー補給装置22(図7と図8参照)のトナー排出部材122を回転駆動させ、トナー排出口123からトナーを排出して、現像装置2の第1現像剤搬送路P内に、トナーを供給するように制御する。
トナー濃度制御部が、トナー濃度検知センサ119によって検知されたトナー濃度測定値がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー排出部材122を回転駆動させる駆動手段に制御信号を送信し、トナー排出部材122を回転させる。
【0049】
トナー濃度検知センサ119としては、例えば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサ等の一般的なトナー濃度検知センサを使用することができる。ただし、感度の観点から、透磁率検知センサが好ましい。
透磁率検知センサ(トナー濃度検知センサ119)には図示しない電源が接続される。
この電源は、透磁率検知センサを駆動させるための駆動電圧およびトナー濃度の検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、透磁率検知センサに印加する。電源による透磁率検知センサへの電圧の印加は、トナー濃度制御部によって制御される。
【0050】
透磁率検知センサは、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサであり、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度がよいため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧を印加して用いられる。
このような型式の透磁率検知センサは市販されており、例えば、TDK社製の商品名TS−L、TS−A、TS−Kなどが挙げられる。
【0051】
第1搬送部材112は、第1回転軸112aと、第1回転軸112aに固定される第1螺旋羽根112bと、現像槽111の壁面から外部に突出(延伸)された第1回転軸112aの一方の端部に設けられる第1受動ギア112cと、第1受動ギア112cに隣接して第1回転軸に固定配置される第1プーリ112dとを備える。
また、第2搬送部材113は、第2回転軸113aと、第2回転軸113aに固定される第2螺旋羽根113bと、現像槽111の壁面から外部に突出(延伸)された第2回転軸113aの一方の端部に設けられる第2受動ギア113cと、第2受動ギア113cに隣接して第2回転軸に固定配置される第2プーリ113dとを備える。
さらに、現像槽外部において、第1回転軸112aと第2回転軸113aのプーリの部分に架橋された回転軸撓み防止ベルト118を備える。
ここで、架橋とは、2つのプーリ(112d、113d)の外周に接するようにベルトをかけわたすことを意味し、巻架(ケンガ)ともいう。
【0052】
ここで、回転軸、螺旋羽根、受動ギア、プーリは、いずれも剛性の高い材料で形成され、例えば、鉄、ステンレス鋼のような金属で形成されることが好ましい。
また、プーリ(112d、113d)は、回転軸と同心円の円周を持ち、たとえば直径10〜15mm程度の円柱状部材である。受動ギア(112c、113c)は、後述する駆動ギア51と係合する歯車をその表面に備える部材である。プーリと受動ギアとの間隔は短いほど好ましく、例えば、プーリと受動ギアが接するか又は一体部品とするように、プーリは受動ギアに隣接して配置される。
【0053】
図3および図5に示すように、第1プーリ112dと第2プーリ113dには、それぞれの外周に接触するように、回転軸撓み防止ベルト118が架橋されている。このベルト118を2つのプーリ(112d,113d)に架橋することにより、第1回転軸112aと第2回転軸113aとの間の距離Lが長くなる方向に、2つの搬送部材の回転軸が撓むことを防止できる。
設計時において、第1回転軸112aと第2回転軸113aとの間の距離Lを、例えば15mmとした場合、第1および第2搬送部材(112,113)の作動時においても、この距離Lが常に一定となるように保持できる。
また、プーリ(112d,113d)は、その外側に架橋されるベルト118が空回りすることのないように、プーリのスパンとアライメントが適正であることが好ましく、適正なスパンとアライメントによりベルト118が蛇行するのを防止することができる。
【0054】
たとえば、組み立てた状態(非回転状態)において、第1および第2搬送部材(112,113)の螺旋羽根と、現像槽の内壁とのすき間が1.0mm程度であったとすると、金属で形成された搬送部材のたわみの許容量は、1.0mm以下である。
ベルトを設けない場合は、組立状態(非回転状態)において、回転軸の先端で0.20mm程度のたわみが生じるが、この発明のように、ベルト118を設けた場合には回転軸のたわみは、0.10mm程度に抑えることができる。
従って、ベルトを設けることにより回転軸のたわみがより抑えられるので、回転状態における螺旋羽根と内壁との接触も防止できる。
【0055】
第1受動ギア112cと第2受動ギア113cは、図示しない駆動手段(たとえば、モータ)に連結された回転軸51aの先端に取りつけられた駆動ギア51によって回転駆動される。
図6に示すように、駆動ギア51は、2つの受動ギア(112c,113c)の間に、駆動ギアと、各受動ギアの互いの歯車どおしが係合するように配置される。駆動ギア51が、図6のように時計と反対方向に回転した場合、2つの受動ギア(112c,113c)は、どちらも時計と同じ方向に回転させられる。
従って、2つの受動ギア(112c,113c)が回転することにより、図5に示すように、回転軸(112a,113a)に架橋されたベルト118も、受動ギアと同じ方向に回転する。
また、2つの受動ギア(112c,113c)が上記のように回転した場合、2つの回転軸(112a,113a)は、ベルト118により距離Lが長くなる方向の撓みが制限された状態で、受動ギアと同じ方向に回転する。
【0056】
さらに、第1回転軸112aが回転することにより、この回転軸に固定された第1螺旋羽根112bも回転させられ、第1現像剤搬送路Pの中にある現像剤は、図3に示す矢印のX方向に搬送される。
一方、第2回転軸113aが回転することにより、この回転軸に固定された第2螺旋羽根113bも回転させられ、第2現像剤搬送路Qの中にある現像剤は、図3に示す矢印のY方向に搬送される。
【0057】
ここで、図6に示すように、2つの受動ギア(112c,113c)の間には、駆動ギア51が配置されているので、受動ギアどおしの間の距離、すなわち2つの回転軸(112a,113a)の間の距離Lが小さくなる方向に撓むことが防止される。
また、上記したように、ベルト118が2つのプーリ(112d,113d)の外側に架橋されているので、2つの回転軸(112a,113a)の間の距離Lが大きくなる方向に搬送部材が撓むことが防止される。
【0058】
図3に示すように2つの受動ギア(112c,113c)と、この受動ギアに隣接するプーリ(112d,113d)の部分で、2つの回転軸(112a,113a)の間の距離Lが一定に保たれるので、2つの搬送路(112,113)の内部の螺旋羽根(112b,113b)が固定された領域の回転軸の間の距離もほぼ一定に保たれ、螺旋羽根が現像槽の内壁と接触することを防止できる。
従って、螺旋羽根と内壁との接触が防止できるので、搬送路内のトナーが凝集するのを防止できる。
また、図3に示すような2つの搬送部材を受動ギアを用いて回転させる機構では、回転軸の撓みの原因となる力を受けるのは受動ギアである。
したがって、ベルト118を架橋するプーリ(112d,113d)と、上記の力を受ける受動ギア(112c,113c)を隣接する位置に配置しているので、撓み防止効果をより高めることができる。
【0059】
<トナー補給装置の構成>
図7に、この発明の現像装置におけるトナー補給装置の一実施例の概略断面図を示す。図8に、図7に示すトナー補給装置のトナー排出口周辺のE−E´線断面矢視図を示す。
図7と図8に示すように、トナー補給装置22は、トナー排出口123を有するトナー収容容器121と、トナー攪拌部材125と、トナー排出部材122とを備え、その容器内部に未使用のトナーが収容される。
トナー補給装置22は、図1に示すように、現像装置2の現像槽111の上方に配置されており、そのトナー排出口123と、現像装置2のトナー補給口115aとが、トナー搬送パイプ102を介して接続されている(図4,図7参照)。トナー収容容器121は、内部空間を有するほぼ半円筒状の容器部材であり、半円筒状部分の周方向の横位置にトナー排出口123が配置されている。
【0060】
トナー攪拌部材125は、トナー収容容器121の半円筒状部分の略中央位置に回転可能に配置されており、トナー排出部材122はトナー排出口123の上方近傍位置に回転可能に配置されている。
トナー攪拌部材125は、回転軸125aを中心に回転する板状部材であり、回転軸125aから離間した両側先端には、可撓性を有する樹脂製(例えば、ポリエチレンテレフタレート)からなるシート状のトナー汲み上げ部材125bを有している。なお、回転軸125aは、トナー収容容器121の長手方向両側の側壁に回転可能に支持されており、その一端は前記側壁を貫通し、図示しない駆動手段の駆動ギアと噛合するギアがその一端に固定されている。
【0061】
トナー攪拌部材125は、そのトナー汲み上げ部材125bがトナー排出口123に対して下方から上方へ向って回転することにより、トナー収容容器121内に収容されるトナーを攪拌しながら汲み上げてトナー排出部材122へ搬送する。
このとき、トナー汲み上げ部材125bは、その可撓性によって、トナー収容容器121の内壁に沿って摺動して変形しつつ回転し、トナーをトナー排出部材122側に供給する。
【0062】
トナー排出部材122とトナー攪拌部材125との間には、隔壁124が設けられる。これによって、トナー攪拌部材125によって汲み上げられたトナーがトナー排出部材122の周辺に適量のトナーを保持できるようになる。
【0063】
トナー排出部材122は、トナー収容容器121内のトナーをトナー排出口123から現像槽111に供給するもので、図8に示すように、トナー収容容器121の長手方向両側の側壁に両端が回転可能に支持された回転軸122bと、回転軸122bの外周面に固定された螺旋羽根122aと、トナー収容容器121の前記側壁を貫通した回転軸122bの一端に固定されたギア122cとで構成されている。ギア122cは、図示しない駆動手段の駆動ギアと噛合している。
【0064】
トナー収容容器121において、トナー排出口123は、螺旋羽根122aのギア122cとは反対側の一端側に配置されている。
トナー排出部材122が回転することにより、トナー排出部材122側に供給されたトナーは、螺旋羽根122aによってトナー排出口123側に向けて搬送され、トナー排出口123からトナー搬送パイプ102を介して現像装置2の現像槽111内へ供給される。
【0065】
<現像装置における現像剤の搬送動作の説明>
画像形成装置の現像工程においては、図2、図5、図6に示すように、現像装置2の現像ローラ114、第1搬送部材112、第2搬送部材113を、それぞれ図2に示す矢印の方向に回転させる。
これらの部材の回転により、第1現像剤搬送路Pに存在する現像剤が、第1搬送部材112の螺旋羽根112bによって図3および図4の矢印X方向に搬送される。これと同時に、第2現像剤搬送路Q内にある現像剤が、第2搬送部材113の螺旋羽根113bによって図3の矢印Y方向に搬送される。
【0066】
これらの搬送動作と同時に、第1現像剤搬送路Pの下流側に搬送された現像剤は、図3に示す第1連通路aを通って第2現像剤搬送路Qへ送られると共に、第2現像剤搬送路Q内の下流側に搬送された現像剤は、第2連通路bを通って、第1現像剤搬送路Pへと送られる。
また、第2現像剤搬送路Q内を移動する現像剤の一部は現像ローラ114に供給される。
現像ローラ114に供給される現像剤は、ドクターブレード116によって現像ローラ114の外周面に均一な所定厚みの現像剤層となって感光体ドラム3へ送られ、この現像剤層から一部のトナーが感光体ドラム3へ供給される。
感光体ドラム3の静電潜像が現像された後、現像ローラ114の表面に残った現像剤は、第2現像剤搬送路Q内に落下する。
【0067】
現像剤のトナー濃度は、トナー濃度検知センサ119によって検知されているため、第2現像剤搬送路Q内のトナー濃度が所定値以下となると、トナー補給装置22から、第2連通路b近傍である第1現像剤搬送路Pの上流側の現像剤の上に、未使用の新しいトナーが補給される。
このように、第2連通路b近傍の第1現像剤搬送路Pにおいて、トナー濃度が低下した二成分現像剤に、新たなトナーが補給されることになる。
【符号の説明】
【0068】
1 露光装置(露光ユニット)
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナユニット
5 帯電装置(帯電器)
6 中間転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 転写装置(中間転写ベルトユニット)
9 中間転写ベルトクリーニングユニット
10 給紙トレイ
11 転写ローラ
12 定着装置(定着ユニット)
14 レジストローラ
15 排紙トレイ
16 ピックアップローラ
20 手差しトレイ
22 トナー補給装置
25 搬送ローラ
51 駆動ギア
51a 回転軸
71 中間転写ベルト駆動ローラ
72 中間転写ベルト従動ローラ
81 ヒートローラ
82 加圧ローラ
100 画像形成装置
102 トナー搬送パイプ
111 現像槽
112 第1搬送部材
112a 第1回転軸
112b 第1螺旋羽根
112c 第1受動ギア
112d 第1プーリ
113 第2搬送部材
113a 第2回転軸
113b 第2螺旋羽根
113c 第2受動ギア
113d 第2プーリ
114 現像ローラ
115 現像槽カバー
115a トナー補給口
116 ドクターブレード
116a 上端
117 仕切り板
118 回転軸撓み防止ベルト
119 トナー濃度検知センサ
P 第1現像剤搬送路
Q 第2現像剤搬送路
a 第1連通路
b 第2連通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二成分現像剤を収容する現像槽と、
前記現像槽内部を区分けする仕切り板と、
前記仕切り板によって区分され、平行に配置され対になって前記二成分現像剤を循環搬送する第1現像剤搬送路および第2現像剤搬送路と、
前記第1および第2現像剤搬送路の内部にそれぞれ回転自在に設けられ、二成分現像剤を一方向に搬送する第1搬送部材および第2搬送部材と、
第1現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第2現像剤搬送路へ導く第1連通路と、
第2現像剤搬送路内にある二成分現像剤を第1現像剤搬送路へ導く第2連通路と、
前記第2現像剤搬送路内の二成分現像剤を担持して、感光体ドラムに供給する現像ローラーと、
回転軸撓み防止ベルトとを備え、
前記第1搬送部材が、第1回転軸と、第1回転軸に固定される第1螺旋羽根と、前記現像槽の外部に延伸された第1回転軸の端部に設けられる第1受動ギアとを有し、
前記第2搬送部材が、第2回転軸と、第2回転軸に固定される第2螺旋羽根と、前記現像槽の外部に延伸された第2回転軸の端部に設けられる第2受動ギアとを有し、
前記回転軸撓み防止ベルトが、前記現像槽外部において前記第1回転軸および第2回転軸に架橋されていることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記第1および第2搬送部材が、それぞれ第1および第2回転軸に固定配置された第1プーリおよび第2プーリを備え、前記回転軸撓み防止ベルトが、第1および第2プーリの外周に接触するように架橋されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記第1および第2プーリが、それぞれ第1および第2受動ギアに隣接して配置されることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記請求項1から3のいずれかに記載された現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、
前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、
感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、
前記現像装置にトナーを補給するトナー補給装置と、
前記現像装置の第1受動ギアと第2受動ギアとを駆動する駆動ギアと、
前記トナー補給装置から補給されたトナーを用いて前記現像装置が感光体ドラムの表面に形成したトナー像を、記録媒体に転写する転写装置と、
前記転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記駆動ギアが、前記第1および第2受動ギアの間に互いに係合するように配置されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−44888(P2013−44888A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181758(P2011−181758)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】