説明

環状の空洞、及び、対応するベルカップを有するシェーピングエアリング

本発明は、部材、特に、自動車の車体の部品をコーティングするためのロータリーアトマイザー1に用いられるガイディングエアリング6に関し、前記リングは、動作状態において、ロータリーアトマイザー1のベルプレート5に面している前面、および、ベルプレート5から放出された方向性を有するスプレイを形成するための、ガイディングエアフローを出力するための少なくとも1のガイディングエアノズル7、を有する。前記リングはまた、環状の、ガイディングエアリング6の前面に、回転配置された空洞12を有する。本発明はまた、対応して適合されるベルプレート5に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メインクレームに記載の、ロータリーアトマイザーに用いられるシェーピングエアリング、及び、独立クレームに記載の、適切に適合されたベルカップに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の塗装工場において、ロータリーアトマイザーは、通常、自動車の車体の部品等のような、部品の連続塗布に用いられる。このロータリーアトマイザーは、回転しているベルカップを用いることによって、塗布される部品上に、コーティング組成物(液体塗料など)のスプレイジェットを適用するものである。さらに、かかるロータリーアトマイザーの端面に、シェーピングエアリングを配することが知られている。このシェーピングエアリングは、環状にベルカップシャフトを囲み、その端面は、円周に亘って環状に配された、多数のシェーピングエアノズルを有するシェーピングエアノズルのリングを有する。そのシェーピングエアノズルから、シェーピングエアストリームが、後方からスプレイジェットに向けて放出されることにより、スプレイジェットが形成される。
【0003】
かかるロータリーアトマイザーの既知の構成においては、ベルカップは部分的に覆われており、例えば、シェーピングエアリングが、ベルカップの後方領域において、ベルカップの外周面を囲んでいる。これによって、シェーピングエアリングが、ベルカップと軸方向にオーバーラップする。しかし、この構成の不利な点としては、ベルカップ後方の汚れを防ぐために、”空気洗浄”が絶対的に不可欠なことである。
【0004】
他方、かかるロータリーアトマイザーの別の構成においては、環状に囲む溝が、シェーピングエアリングとベルカップとの間に、軸方向に配置され、その溝の領域において、ベルカップシャフトは露出されているため、汚れてしまうことがある。この構造における問題は、また、自動洗浄装置で、ロータリーアトマイザーが洗浄される際、洗浄液がシェーピングエアリング及びベルカップの間の環状の溝に入り込むことがあるため、起こり得るものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上より、本発明の目的は、前述の既知のロータリーアトマイザーを改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本目的は、メインクレームに規定された本発明によるシェーピングエアリング、及び、独立クレームに規定された、適切に適合されるベルカップによって達成される。
【0007】
本発明は、端面において、シェーピングエアリングの中に、環状の空洞を提供する、一般的な、技術的教示を含むものである。その環状の空洞には、ロータリーアトマイザーが動作中に、適切に適合するベルカップの後方端が、突き出るものである。環状の空洞は、よって、好ましくは円形で、ベルカップの回転軸と同軸上に配されており、環状の空洞の直径が、連結するベルカップの後方端の直径に対応していることにより、ベルカップの後方端は、シェーピングエアリング内の環状の空洞の中へ、軸方向に突き出る。前述の寸法規定としては、環状の空洞が所定の半径方向の広がりを有するため、環状の空洞の真ん中に適合するのが好ましい。
【0008】
ベルカップ後方端は、シェーピングエアリングの端面と同一平面上にあってもよく、シェーピングエアリングの環状の空洞内に、軸方向に後退していてもよい。この場合、シェーピングエアリング及びベルカップの間の軸方向のオーバーラップは、例えば、1から3mmまたはそれ以上の範囲であってよい。本発明の好ましい具体的態様においては、環状の空洞は、よって、前述のシェーピングエアリング及びベルカップの軸方向のオーバーラップを許容するため、少なくとも1mm、又は少なくとも3mmの軸方向の深さを有する。
【0009】
本発明の好ましい具体的態様においては、シェーピングエアリングは、シェーピングエアノズルの複数のリングを含み、いずれの場合も、スプレイジェットを形成するため、複数の環状に配置されたシェーピングエアノズル、つまり、シェーピングエアノズルの個々のリングの各々が、スプレイジェット上にシェーピングエアストリームを放出している。シェーピングエアノズルにおける様々なリングからの、複数のシェーピングエアストリームの放出は、個々のシェーピングエアストリームが互いに独立して調整可能であるため、スプレイジェットをよりフレキシブルに形成させるのに、有利である。シェーピングエアノズルの個々のリングが、この場合、環状に、及び/又は、ベルカップシャフトと同軸上に配置されているのが好ましい。
【0010】
2つの独立して調整可能な、シェーピングエアストリームを放出するシェーピングエアノズルの2つのリングを有する、本発明によるシェーピングエアリングの変形においては、シェーピングエアノズルの2つのリングは、実質的に同一の直径を有する。シェーピングエアノズルの一方のリングからの1のシェーピングエアノズル、及び、シェーピングエアノズルの他方のリングからの1のシェーピングエアノズルは、したがって、いずれの場合も、シェーピングエアリングの円周に亘って、交互に配置される。
【0011】
さらには、シェーピングエアノズルの一方のリングからの少なくとも1のシェーピングエアノズルのいずれの場合も、及び、シェーピングエアノズルの他方のリングからの少なくとも1のシェーピングエアノズルのいずれの場合も、同一直径のシェーピングエアノズルのリングを複数用いて、ノズルのシェーピングエアリンググループの円周に関して配することとしてもよい。好ましくは、円周方向内で隣接する、複数のノズルのグループ間の距離が、この場合、個々のノズルのグループにおける複数のシェーピングエアノズル間の距離よりも大きい。これは、複数のノズルを含む1つのグループに属しているノズルから出ているシェーピングエアストリームが、これらのシェーピングエアノズル間の距離が小さいことから、その後まとまって1つのエアストリームを形成するため、有利である。
【0012】
好適には、ノズルの個々のグループが、いずれの場合も、対のノズルであって、それがまさに、一方のシェーピングエアノズルのリングからの、1のシェーピングエアノズルと、他方のシェーピングエアノズルのリングからの、1のシェーピングエアノズルと、を含むことである。
【0013】
しかしながら、シェーピングエアノズルのリング内の、個々のノズルのグループは、例えば、ノズルのグループにつき、3またはそれ以上など、異なる数のシェーピングエアノズルを含んでいてよい。
【0014】
さらには、本発明においては、シェーピングエアノズルの各種のリングにおけるシェーピングエアノズルは異なる方向に配向されていてもよく、このため、各々のシェーピングエアストリームが異なる方向に放出され得る。例えば、一方のシェーピングエアノズルのリングにおける、シェーピングエアノズルは、いずれの場合でも、ベルカップの回転軸に実質的に平行に配向したエアの放出を示す。他方のシェーピングエアノズルのリングにおける、シェーピングエアノズルは、一方、円周方向の旋回を示すエア放出をすることにより、これらのシェーピングエアノズルからのシェーピングエアストリームが、ベルカップの回転軸に対して所定の旋回角度を有することが可能である。前記旋回角度は、例えば、50°から60°の範囲にあってよく、30°から45°の範囲にある旋回角度では、実証済みの特別な利点を有する。シェーピングエアノズルのかかる配向による利点の一つとしては、シェーピングエアストリームが合体され、それにより特定の配向を持つシェーピングエアストリームが得られることにある。この場合、得られるシェーピングエアフローの、3つの異なる形状が、2つのシェーピングエアストリームを出したり止めたりすることによって、2つのシェーピングエアストリームによって達成される。
【0015】
さらに、本発明においては、シェーピングエアノズルの個々のリングが、異なる直径を有してもよく、シェーピングエアノズルの個々のリングは、好ましくは、ベルカップの回転軸と同軸上に配置されていてよい。
【0016】
しかしながら、もう一つの方法として、ベルカップシャフト周辺の楕円の形状内に、シェーピングエアノズルの個々のリングが配置されてもよい。
【0017】
さらには、本発明においては、複数のシェーピングエアノズルによる、シェーピングエアノズルの配置について、いずれの場合も、異なるシェーピングエアストリームの放出に用いられてよく、個々のシェーピングエアノズルの配置は、ベルカップシャフトの周辺のリングにおいてではなく、むしろいずれの場合も円の一部を形成するようにしてもよい。
【0018】
さらに本発明は、ベルカップの後方端が、組み立てられた状態で、軸方向にシェーピングエアリング内の環状の空洞に突き出るように構成された、適切に適合されるベルカップを含む。本発明によるベルカップは、それゆえ、ベルカップの後方端が環状の空洞内に軸方向に突き出ることが可能であるように、シェーピングエアリング内の環状の空洞と実質的に同じ直径を示すベルカップ後方端を有する。
【0019】
さらには、本発明におけるベルカップにおいては、ベルカップ後方端の半径方向の範囲が、シェーピングエアリング内の環状の空洞がベルカップの後方端を収容できるように、半径方向において、環状の空洞の幅よりも小さいのが好ましい。
【0020】
本発明の好ましい具体的態様においては、ベルカップは、30mm〜70mmの範囲の外径を有し、35mm〜50mmの範囲の外径は、実証済みの特別な利点を有する。
【0021】
本発明によるベルカップの変形において、環状に囲んでいるスプレイリリース端におけるベルカップの半径は、ベルカップの後方端からスプレイリリース端までのベルカップの外周面における軸方向の長さより大きい。例えば、ベルカップの半径とベルカップ周面の軸方向の長さとの比としては、1.2〜1.8の範囲にあってよく、相対的に短い構成がベルカップに採用されるのであれば、1.5〜1.7の範囲にある比は、実証済みの特別な利点を有する。
【0022】
一方、本発明によるベルカップの他の変形においては、ベルカップの後方端からスプレイリリース端までのベルカップの外周面における軸方向の長さ、環状に囲んでいるスプレイリリース端においてベルカップの半径より大きい。例えば、周面の軸方向の長さとベルカップの半径との比としては、相対的に長い構成がベルカップに採用されるのであれば、1.1〜1.2の範囲にあってよい。
【0023】
更には、ベルカップの外周面の発明に関しては、例えば、くぼみなどの凹面形状としてもよい。ベルカップの外周面のかかる凹面形状は、シェーピングエアフローがそれ自体、ベルカップの円周面とは反対に働くので、シェーピングエアの機能を改良するという効果がある。さらには、ベルカップが、洗浄剤によって外部フラッシングされることにより、洗浄される際、ベルカップの外周面の凹形状が洗浄機能の改善を導く。これは、洗浄剤がそのとき、ベルカップの周面に対して押されるからである。
【0024】
しかしながら、別の方法として、特定の円錐角を有する円錐の外周面を有する本発明におけるベルカップに関しては、円錐角は、例えば、1〜30°の範囲にあってよい。
【0025】
ベルカップ外周面は、例えば、ベルカップの回転面に対し、50°から89°の範囲にある角度を有してよい。さらには、本発明によるベルカップは、ベルカップの回転面に対し、1°〜40°の範囲にある角度を有する内部のフロー面を含んでよい。
【0026】
加えて、本発明においては、内部のフロー面を有するベルカップに、低摩擦コーティングがなされていてもよい。ベルカップのフロー面における、かかる構成は、ドイツ特許出願第10 2006 022 057号に開示されており、該特許出願の内容は、全体として、フロー面の構成に関しての本記述に組み込まれる。
【0027】
更には、本発明によるベルカップは、外周面に、環状に囲む溝を有してもよい。この溝は、軸方向に波状の外形状を形成するものであり、これは境界層の形成に寄与し、これによって、ベルカップの作動挙動が改善される。
【0028】
さらには、本発明によるベルカップは、外部のフラッシング用に設計可能であり、それ自体は、先行技術によって知られている。この目的を達成するため、本発明によるベルカップは、その後方で、環状に囲んでいる環状のスペースを含み、それは、後方に向かって開放されており、ベルカップ後方端によって外部から規定されている。この場合、ベルカップは、洗浄剤で、ベルカップの外周面を外部からフラッシングするための外部のフラッシング伝送路を有し、この外部のフラッシング伝送路は環状のスペース内に通じており、このため、洗浄剤が、外部のフラッシング伝送路からベルカップの環状のスペースに入り込み、そこから、シェーピングエアリング内の環状の空洞における底部と、ベルカップ後方端との間のギャップを通して、ベルカップの外周面に到達する。
【0029】
しかしながら、本発明は、本発明による前述のシェーピングエアリング、及び、同様に上述された、本発明によるベルカップのみならず、本発明によるシェーピングエアリング、及び、本発明によるベルカップを有する、完成したロータリーアトマイザーも含む。
【0030】
シェーピングエアリングは、この場合、別体の部品の形態をとり、ロータリーアトマイザー上に取り付けられる。しかしながら、本発明によるシェーピングエアリングにおいては、ロータリーアトマイザーまたはロータリーアトマイザーハウジングの集積部品とする別の可能性もある。
【0031】
シェーピングエアリングは、この点に関し、シェーピングエアストリームがベルカップのスプレイリリース端の外側を通り過ぎ、そこから所定の半径方向距離にあるセンターラインに沿って進むように構成されていてよい。これは、シェーピングエアジェットがベルカップの外周面上にではなく、むしろ、スプレイジェット上に向けられており、ベルカップの外側の、スプレイリリース端で放出されることを意味する。ベルカップのスプレイリリース端とシェーピングエアストリームのセンターラインとの間の半径方向距離は、0〜6mmの範囲にあってよい。
【0032】
この場合のシェーピングエアストリームにおいては、ベルカップ周面と全く合わずに、むしろ、ベルカップの周面を超えて、完全に、その外側に半径方向に進んでいてもよい。
【0033】
あるいは、しかし、シェーピングエアストリームが、ベルカップの外周面上の半径方向のオーバーラップの度合いで、センターラインに影響している可能性もある。これは、シェーピングエアストリームが、スプレイリリース端において放出されるスプレイジェット上に向けられておらず、むしろベルカップの外周面上に向けられていることを意味する。シェーピングエアストリームのセンターラインとベルカップの外周面との半径方向のオーバーラップは、例えば、0〜5mmの範囲にあってよい。
【0034】
ベルカップ、又は、適切に適合されるシェーピングエアリングに関する本発明による構成は、比較的低いベルカップ速度を許容するという利点があり、20,000min−1未満でよく、15,000min−1または12,000min−1未満であってもよい。
【0035】
低いベルカップスピードは、同様に、必要な空圧が低減されることを許容し、エアタービンを使った駆動の場合には、8バール未満でよい。
【0036】
更には、シェーピングエアリングやベルカップに関する本発明による構成は、シェーピングエアフローレートが、最大で600Nl/minまたは500Nl/min未満にすら制限されることを許容する。
【0037】
さらには、ベルカップの発明においては、ドイツ特許出願第10 2006 045 631号に記載されたような、電気モータで駆動されてもよく、従って前記特許出願の内容は、全体として、本記述に組み込まれるものとする。
【0038】
最後に、本発明はまた、ロータリーアトマイザーの作動方法を含み、そこでは、2つのシェーピングエアストリームが、スプレイジェットの幅に影響を与えるため、所望により作動され又は止められる。幅広のスプレイジェットを放出するためには、第1のシェーピングエアストリームが放出され、それは周方向に旋回を示しており、その旋回は、好ましくは、ベルカップの回転方向とは反対に配向している。その一方で、特に幅が狭いスプレイジェットを放出するためには、第2のシェーピングエアストリームが放出され、それはベルカップの回転軸と同軸上に配向している。他方、中間幅のスプレイジェットを放出するためには、例えば、同軸上に配向したシェーピングエアストリーム及び旋回したシェーピングエアストリームの双方のシェーピングエアストリームが放出される。2つのシェーピングエアストリームはその後、合わさり、結果として一つのシェーピングエアストリームとなる。
【0039】
加えて、本発明においては、スプレイジェットに適用されるコーティング組成物が所定の充電電圧で静電的に充電されてもよく、シェーピングエアリング又はベルカップに関する本発明における構成では、充電電圧を、70kV未満に減少させることを許容しており、50kV未満、または、30kV未満にすら減少させることを許容する。
【0040】
本発明によるロータリーアトマイザーの更なる利点となる特徴としては、コーティング組成物のストリームは、600ml/min未満、500ml/min未満、または、400ml/min未満に限定されてもよい。
【0041】
本発明によるロータリーアトマイザーの更なる利点となる特徴としては、スプレイジェットにおける液滴サイズが、特に好ましい統計的分布を示すことである。好ましくは、液滴サイズのメジアン及び/又は平均値は、20〜800μmの間の範囲にあることであり、300〜500μmの範囲にあると、実証済みの特別な利点を有する。さらには、液滴サイズの標準偏差は、好ましくは、500μm未満であり、400μm未満又は300μm未満の値であれば、実証済みの特別な利点を有する。本発明によるロータリーアトマイザーによれば、放出されるコーティング組成物の液滴の大多数が、20〜800μmの範囲に液滴サイズを有する。
【0042】
本発明によるロータリーアトマイザーは、液体塗料(例えば、溶剤型塗料、水性塗料、など)や粉末塗装で望まれる適用に好適であることを追加で言及すべきである。
【0043】
本発明による作動方法は、相対的に小さい又は狭い部品の内部コーティング又は外部コーティングに好適に用いられることを更に言及すべきである。外部のコーティングの場合には、表面処理剤またはクリアコート材は、好適に用いられ、一方、本発明による作動方法は、特殊効果コーティングの適用にはあまり好適ではない。
【0044】
最後に、本発明によるロータリーアトマイザーは内部のコーティングにも外部のコーティングにも好適であることをまた、言及すべきである。
【0045】
他の有利な、本発明における更なる発展が、従属クレームにおいて規定されており、又は、本発明の好ましい具体的態様の記載と併せて図面を参照して、以下に詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】シェーピングエアリングおよびベルカップを有する、本発明によるロータリーアトマイザーの断面図であり、ベルカップは、相対的に、軸方向に短い構成である。
【図2】シェーピングエアリングおよびベルカップを有する、本発明におけるロータリーアトマイザーの、別の具体的態様における断面図であり、ベルカップは、相対的に、長軸構造の長さを持つ。
【図3A】円錐の周面を持つ、本発明によるベルカップの断面図である。
【図3B】円錐の周面、及び、該周面に円状の溝を持つ、本発明によるベルカップの、別の具体的態様における断面図である。
【図3C】実質的に円錐の周面、及び、波形の周面構造を持つ、本発明によるベルカップの、更なる具体的態様を示す。
【図4】シェーピングエアノズルの、同一直径の、2つのリングを持つ、本発明によるシェーピングエアリングの概略正面図である。
【図5】シェーピングエアノズルの、異なる直径の、2つの同心円状のリングを持つ、本発明によるシェーピングエアリングの概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1における断面図は、アトマイザーハウジング3内に配置され、中空のベルカップシャフト4を駆動するエアタービン2、ベルカップシャフト4の端に搭載されるベルカップ5を有する、大部分は通常のロータリーアトマイザー1を示す。
【0048】
シェーピングエアリング6は、加えて、ロータリーアトマイザー1の端面に適合しており、そのシェーピングエアリングは、多数のシェーピングエアノズル7を有する、シェーピングエアノズルのリングを含み、シェーピンエアノズル7は、ベルカップシャフト4と同軸上に配向されており、ベルカップ5によって放出されるスプレイジェットを形成すべく、ベルカップシャフト4と同軸上で前方方向に、シェーピングエアストリームを放出している。
【0049】
ベルカップ5は、大部分は通常の構成であり、外側に円錐状の円周面8を、内側に同様にして円錐状のフロー面9を有する。更に、そらせ板10は、ベルカップ5の環状に囲まれているスプレイリリース端11において、塗装成分が最終的に放出されるように、空洞のベルカップシャフト4から軸方向に塗装成分がベルカップ5に侵入するのを食い止めるべく、フロー面9上で半径方向外側に向かって、ベルカップ5の内側の前面に搭載されている。
【0050】
この具体的態様において、シェーピングエアノズル7は、シェーピングエアストリームのセンターラインが、ベルカップ5のスプレイリリース端11を通り過ぎて、その外側へ半径方向に進むよう、シェーピングエアリング6内に配向されていて、シェーピングエアストリームのセンターラインとスプレイリリース端11との間の半径方向の距離は、およそ3mmである。
【0051】
この具体的態様においては、加えて、ベルカップ5は、相対的に、短い軸構成の長さを有する点に、言及すべきである。例えば、この具体的態様において、スプレイリリース端11の半径と周面8の軸方向長さとの比は、およそ、1.6であり、つまり、ベルカップ5の半径が、その軸構成の長さより大きい。
【0052】
また、この具体的態様における特別な重要性は、シェーピングエアリング6は、その前面の端に、円形の環状の空洞12を有しており、それは、ベルカップシャフト4と同軸上に延びており、およそ2mmの軸方向深さを有することにある。周面8の後方端において、ベルカップ5は更にベルカップ後方端13を含み、それは、シェーピングエアリング6内の環状の空洞12内へ軸方向後方に向かって突き出し、シェーピングエアリング6とベルカップ5との軸方向のオーバーラップは、およそ1mmになる。
【0053】
加えて、ベルカップ5は、外部のフラッシング伝送路を有し、これは、ベルカップ5内の環状スペース14に通じている。ベルカップ5の外部のフラッシングの場合には、洗浄剤が、外部のフラッシング伝送路を介して環状のスペース14に到着し、そして、ベルカップ後方端13と環状の空洞12の底部とのギャップを通して、外側へ向かって通過し、ベルカップ5の外周面8上へ向かう。
【0054】
図2は、本発明におけるロータリーアトマイザー1の、別の具体的態様の断面図を示し、主に、図1によるロータリーアトマイザー1に対応しており、重複を避けるため、上記開示でなされた参照については、詳細を整合するために同じ参照番号が用いられている。
【0055】
本具体的態様における特別な特徴が、シェーピングエアリング6における、シェーピングエアノズル7の配置にある。例えば、シェーピングエアノズル7は、ここでは、シェーピングエアジェット7のセンターラインが、ロータリーアトマイザー5の外周面8上の外側に、2mmの半径方向のオーバーラップで当たるように配置されている。シェーピングエアジェットは、よってこの場合、ベルカップ5の円周面8の外部に、直接的に向けられる。
【0056】
本具体的態様における更なる特別な特徴は、ベルカップ5の、相対的に大きな軸方向構成の長さにある。例えば、本具体的態様において、外周面8の軸方向の長さは、ベルカップ5のスプレイリリース端11の半径より大きい。
【0057】
図3Aから図3Cは、本発明によるベルカップ5の異なる態様を示しており、これらの具体的態様は、図1及び図2によるベルカップ5と、基本的にマッチングしており、重複を避けるため、上記開示でなされた大半の参照については、詳細を整合するために同じ参照番号が用いられている。
【0058】
図3Aによるベルカップ5に関しては、外周面8は、図1や図2と同様に、正確な円錐形である。
【0059】
図3Bによる具体的態様においては、円形の溝15は、ベルカップ5の円錐周面8の外側に配置され、その溝15は、ベルカップ5の周面8において、境界層の挙動を改善する。
【0060】
最後に、図3Cによる具体的態様においては、ベルカップ5の外周面8は、軸方向に波状の構造を有し、これは、同様に、境界層の挙動を改善する。
【0061】
図4は、本発明によるシェーピングエアリング16の更なる具体的態様に関する前面図である。
【0062】
シェーピングエアリング16の端面には、環状の空洞17が配されており、既に上述したように、その中へ、ベルカップの後方端が組み立てられた状態で突き出す。
【0063】
更に、シェーピングエアリング16は、その中央に円形の穴18を含み、それを通してベルカップシャフトが組み立てられた状態で突き出す。
【0064】
環状の空洞17の外部には、シェーピングエアノズルの2つのリングが配されており、双方同じ直径を有している。これにより、どのノズル対19も、シェーピングエアノズルの一方のリングからの1のシェーピングエアノズル20と、シェーピングエアノズルの他方のリングからの1のシェーピングエアノズル21とを含み、円周周りに配されていて、個々のノズル対19における、シェーピングエアノズル20、21が、間隔α離れた特定の角度で配置されている。シェーピングエアストリームは、シェーピングエアノズルの2つのリングの各々を通して放出され、それによって、スプレイジェットの柔軟な形成が可能となる。
【0065】
隣接するノズル対19は、この場合、間隔β離れた角度において、円周方向に配置され、隣接するノズル対19間の間隔βの角度は、2つのシェーピングエアノズル20、21間の間隔の角度より大きい。
【0066】
個々のノズル対19におけるシェーピングエアノズル20は、いずれの場合も、ベルカップの回転軸と同軸上に配向しており、それゆえ、関連するシェーピングエアジェットを、前方に軸方向に放出する。
【0067】
他方、個々のノズル対19における他のシェーピングエアノズル21は、いずれの場合も、周方向にねじれており、それゆえ、関連するシェーピングエアジェットを、対応する旋回で放出する。
【0068】
2つのシェーピングエアノズル20、21からの、2つのシェーピングエアストリームの放出の際、2つのシェーピングエアストリームは、統合して、結果として特定の方向及び特定の開口角度を持ったシェーピングエアストリームを生成する。
【0069】
最後に、図5は、環状の空洞23、ベルカップシャフト用に中央に配された穴24、および、シェーピングエアノズル25、26の2つのリングを有する、本発明によるシェーピングエアリング22の別の具体的態様を示す。シェーピングエアノズル25、26の2つのリングは、各々、複数の環状に配置された、シェーピングエアノズル27、28を含み、異なる直径を有する。
【0070】
本発明は、前述で開示された、好適な具体的態様に限定されるものではない。むしろ、本発明の概念を含み、それゆえ権利保護範囲内に入る、多くの変形例及び変更例が可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 ロータリーアトマイザー
2 エアタービン
3 アトマイザーハウジング
4 ベルカップシャフト
5 ベルカップ
6 シェーピングエアリング
7 シェーピングエアノズル
8 外周面
9 フロー面
10 そらせ板
11 スプレイリリース端
12 環状の空洞
13 ベルカップ後方端
14 環状スペース
15 溝
16 シェーピングエアリング
17 環状の空洞
18 穴
19 ノズル対
20 シェーピングエアノズル
21 シェーピングエアノズル
22 シェーピングエアリング
23 環状の空洞
24 穴
25 シェーピングエアノズルのリング
26 シェーピングエアノズルのリング
27 シェーピングエアノズル
28 シェーピングエアノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部材、特に、自動車本体の部品をコーティングするためのロータリーアトマイザー(1)に用いられるシェーピングエアリング(6,16,22)であって、
a)動作状態においては、前記ロータリーアトマイザー(1)のベルカップ(5)に面する端面、及び、
b)前記ベルカップ(5)により放出されるスプレイジェットを形成するためのシェーピングエアストリームを放出するための、少なくとも1のシェーピングエアノズル(7,20、21,27、28)、
を有し、
c)前記シェーピングエアリング(6,16,22)の端面において、環状に囲むよう配された、環状の空洞(12,17,23)、
を有する、ことを特徴とするシェーピングエアリング。
【請求項2】
前記環状の空洞(12,17,23)が、軸方向に少なくとも1mm、又は、少なくとも2mm、特には2.2mmの深さを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項3】
a)第1のシェーピングエアストリームを放出するため、複数の、環状に配置されたシェーピングエアノズル(27)を含む、シェーピングエアノズルの第1のリング(25)と、
b)第2のシェーピングエアストリームを放出するため、複数の、環状に配置されたシェーピングエアノズル(28)を含む、シェーピングエアノズルの第2のリング(26)とを有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項4】
a)前記シェーピングエアノズルの2つのリングが、実質的に同一の直径を有し、かつ、
b)前記シェーピングエアノズルの第1のリングからのシェーピングエアノズル(20)と、前記シェーピングエアノズルの第2のリングからのシェーピングエアノズル(21)とが、いずれも前記シェーピングエアリング(16)の円周にわたって交互に配置されている、ことを特徴とする請求項3に記載のシェーピングエアリング(16)。
【請求項5】
a)ノズルグループ(19)が、前記シェーピングエアノズルの第1のリングからの少なくとも1のシェーピングエアノズル(20)を、及び、前記シェーピングエアノズルの第2のリングからの少なくとも1のシェーピングエアノズル(21)をいずれの場合にも含む円周にわたって配置され、かつ、
b)隣接する前記ノズルグループ(19)間の距離(β)が、個々のノズルグループ(19)における前記シェーピングエアノズル(20、21)間の距離(α)より大きい、
ことを特徴とする請求項3または4に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項6】
前記個々のノズルグループ(19)は、いずれも、前記シェーピングエアノズルの第1のリングからの1のシェーピングエアノズル(20)を含み、かつ、いずれも、前記シェーピングエアノズルの第2のリングからの1のシェーピングエアノズル(21)を正確に含む、ことを特徴とする請求項5に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項7】
a)前記シェーピングエアノズルの第1のリングからのシェーピングエアノズル(20)が、いずれの場合も、前記ベルカップ(5)の回転軸に実質的に平行に配向されたエア放出を示し、及び/又は、
b)前記シェーピングエアノズルの第2のリングからのシェーピングエアノズル(21)が、いずれの場合も、円周方向の旋回するエア放出を示し、該旋回は、所望の、前記ベルカップ(5)の回転方向、又は、前記ベルカップ(5)の回転方向とは逆方向に、配向している、
ことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項8】
旋回を示している前記シェーピングエアノズル(21)が、15°から60°の範囲内、特に、30°から45°の範囲内に旋回角度を有することを特徴とする、請求項7に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項9】
a)複数のシェーピングエアノズルの配置が、複数の、独立して調整可能なシェーピングエアストリームをスプレイジェット上に放出させるために提供され、
b)個々のシェーピングエアノズルの配置が、いずれも、シェーピングエアストリームの1つを正確に放出し、
c)個々のシェーピングエアノズルの配置が、いずれも、複数のシェーピングエアノズルを含み、
かつ、
d)個々のシェーピングエアノズルの配置が、いずれも、円形、楕円形、または円形の一部の形状でアレンジされている、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)。
【請求項10】
部材をコーティングするためのロータリーアトマイザー(1)用のベルカップ(5)であって、環状に囲む外部のベルカップ後方端(13)を有し、
前記ベルカップ後方端(13)が軸方向に後方に向かって突き出し、組み立てられた状態において、前記ロータリーアトマイザー(1)のシェーピングエアリング(6,16,22)内の環状の空洞(12,17,23)へ突き出す、
ことを特徴とするベルカップ。
【請求項11】
前記ベルカップ(5)が、
a)70mm未満、50mm未満又は45mm未満、
及び/又は
b)30mmを超える又は35mmを超える、
外径を有することを特徴とする請求項10に記載のベルカップ(5)。
【請求項12】
a)凹形状をなしている外周面(8)
または
b)円錐形の外周面(8)
のいずれかを有することを特徴とする請求項10または11に記載のベルカップ(5)。
【請求項13】
低摩擦コーティングのフロー面(9)を有することを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1項に記載のベルカップ(5)。
【請求項14】
環状に囲む溝(15)または波状の構造がその上に形成された外周面(8)を有することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載のベルカップ(5)。
【請求項15】
a)前記ベルカップ(5)の回転面に対して、50°又は60°を超える、及び/又は、80°又は85°未満の角度である外周面(8)、及び/又は、
b)前記ベルカップ(5)の回転面に対して、5°又は10°を超える、及び/又は、30°又は45°未満の角度である、内側のフロー面(9)
を有する、ことを特徴とする請求項10ないし14のいずれか1項に記載のベルカップ(5)。
【請求項16】
a)環状に囲む環状スペース(14)であって、前記ベルカップ(5)の後部に配置され、後方の方向に向かって開放しており、前記ベルカップの後方端(13)によって外部から規定されており、
b)洗浄剤による前記ベルカップ(5)の外周面の外部のフラッシングのための外部フラッシング伝送路であって、該外部フラッシング伝送路は前記環状のスペース(14)に通じており、
c)前記洗浄剤が、前記外部フラッシング伝送路から、前記ベルカップ(5)の環状のスペース(14)に侵入し、そこから、環状の空洞(12,17,23)における底部と、前記ベルカップ後方端(13)との間のギャップを通して、前記ベルカップ(5)の外周面(8)に到達する、
ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載のベルカップ(5)。
【請求項17】
請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシェーピングエアリング(6,16,22)と、請求項10ないし16のいずれか1項に記載のベルカップ(5)とを有する、ロータリーアトマイザー(1)。
【請求項18】
前記シェーピングエアリング(6,16,22)が、
a)別の部材として形成され、前記ロータリーアトマイザー(1)上に搭載されている、
または、
b)前記ロータリーアトマイザー(1)と一体の部材、又は、ロータリーアトマイザー(1)のハウジングである、
ことを特徴とする請求項17に記載のロータリーアトマイザー(1)。
【請求項19】
前記シェーピングエアストリームが、前記ベルカップ(5)のスプレイリリース端(11)の外側を越え、そこから所定の半径方向距離にあるセンターラインに沿って進む、ことを特徴とする請求項17または18に記載のロータリーアトマイザー(1)。
【請求項20】
前記距離が、5mm未満、または、2mm未満であることを特徴とする請求項19に記載のロータリーアトマイザー(1)。
【請求項21】
前記シェーピングエアストリームが、所定の半径方向のオーバーラップで、前記ロータリーアトマイザー(5)の外周面(8)上のセンターラインに当たる、ことを特徴とする請求項17または18に記載のロータリーアトマイザー(1)。
【請求項22】
前記半径方向のオーバーラップが、5mm未満、または、2mm未満である、ことを特徴とする、請求項21に記載のロータリーアトマイザー(1)。
【請求項23】
特に、請求項17ないし22のいずれか1項に記載のロータリーアトマイザー(1)の作動方法であって、前記ベルカップ(5)が、35,000min−1未満、20,000min−1未満、15,000min−1未満、または、12,000min−1未満の速度で回転する、ことを特徴とする作動方法。
【請求項24】
a)前記ベルカップ(5)はエアタービン(2)に駆動され、また、
b)エアタービン(2)及び/又はシェーピングエアノズル(7,20,21,27,28)には、8バール未満のエアプレッシャーが供給される、
ことを特徴とする請求項23に記載の作動方法。
【請求項25】
前記ロータリーアトマイザー(1)が600Nl/minまたは500Nl/min未満の最大全体シェーピングエアフローレートを有することを特徴とする請求項23または24に記載の作動方法。
【請求項26】
a)幅広のスプレイジェットを放出するために、第1のシェーピングエアストリームのみが放出され、それは、円周方向の旋回を示すものであり、
b)幅狭のスプレイジェットを放出するために、第2のシェーピングエアストリームのみが放出され、それは、前記ベルカップ(5)の回転軸と同軸上に配向され、
かつ、
c)中間幅のスプレイジェットを放出するために、前記第1のシェーピングエアストリームと前記第2のシェーピングエアストリームの双方が放出される、
ことを特徴とする請求項23ないし25のいずれか1項に記載の作動方法。
【請求項27】
a)前記スプレイジェットに適用されるコーティング組成物が、特定の充電電圧で静電的に充電され、
b)充電電圧が、70kV未満、50kV未満、又は、30kV未満である、
ことを特徴とする請求項23ないし26のいずれか1項に記載の作動方法。
【請求項28】
a)内部のコーティング又は外部のコーティングが、所望通りに達成され、かつ、
b)前記スプレイジェットに適用されるコーティング組成物が、一方の内部のコーティング用と、他方の外部のコーティング用と、異なる充電電圧で充電される、ことを特徴とする請求項23ないし27のいずれか1項に記載の作動方法。
【請求項29】
a)内部のコーティング用の充電電圧が30kV及び60kVの間であって、かつ、
b)外部のコーティング用の充電電圧が50kV及び90kVの間である、
ことを特徴とする、請求項28に記載の作動方法。
【請求項30】
前記ロータリーアトマイザー(1)が、コーティング組成物ストリームを、600ml/min未満、500ml/min未満、又は、400ml/min未満で適用する、ことを特徴とする請求項23ないし29のいずれか1項に記載の作動方法。
【請求項31】
前記ロータリーアトマイザー(1)によって放出されるスプレイジェットが、特定の統計上の液滴粒度分布を示し、該統計上の液滴粒度分布は、少なくとも下記の統計上の性質、
a)20μmおよび800μmの間、特には、300μmおよび500μmの間のメジアン、
b)20μmおよび800μmの間、特には、300μmおよび500μmの間の平均値、
c)500μm未満、400μm未満、又は、300μm未満の標準偏差、
のうち1つを示すことを特徴とする請求項23ないし30のいずれか1項に記載の作動方法。
【請求項32】
内部のコーティングが、部材内部で行われる、ことを特徴とする請求項23ないし29のいずれか1項に記載の作動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−511500(P2010−511500A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539661(P2009−539661)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【国際出願番号】PCT/EP2007/010561
【国際公開番号】WO2008/068005
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(504389784)デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (54)
【Fターム(参考)】