説明

生体情報登録システム、仮カード発行装置、生体情報登録装置、及び生体情報の登録方法

【課題】認証カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上する。
【解決手段】ネットワークに接続される第1の装置200及び第2の装置100を備える情報登録システム10であって、前記第1の装置は、生体情報に依存しない、利用者を確認するための参照用確認情報を設定する参照用確認情報設定手段と、前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報を仮カードに書き込む生体情報書込手段とを備え、前記第2の装置は、前記利用者から確認情報を取得する確認情報取得手段と、前記設定された参照用確認情報を取得する参照用確認情報取得手段と、前記参照用確認情報と前記確認情報とを用いて利用者の確認を行う利用者確認手段と、前記利用者が確認されたときに前記仮カードに格納される生体情報を正規カードに登録する生体情報登録手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は認証カードへの生体情報の登録に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関で利用される生体情報を用いる認証カードへの生体情報の登録に関して、金融機関は生体情報が登録されていない認証カードを利用者に送り、利用者は受け取った認証カードを持参して金融機関の窓口に出向き、認証カードに生体情報の登録をしてもらっていた(非特許文献1)。その結果、利用者は、新規口座を開設する場合には、口座開設時と生体情報の登録時の2回、金融機関の営業時間内に窓口に出向く必要があり、利用者にとって利便性がよくなかった。これに対し、認証カードの更新時には、すでに認証カードが発行されているため、利用者は金融機関の営業時間内に窓口に出向かなくても、旧認証カードの有効期限内に生体認証を行うことにより、旧認証カードに記憶されている生体情報が新認証カードに移されて旧認証カードが新認証カードに更新される技術が知られている(特許文献1、特許文献2)
【0003】
【非特許文献1】http://www.smbc.co.jp/kojin/sonota/ic/goriyo.html
【特許文献1】特開2006−338444号公報
【特許文献2】特開2006−344072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記技術では、利用者は、新規口座を開設する時には、旧認証カードが存在しないため利用できない。また、生体認証により本人確認が行われるため、利用者本人以外は手続きができない。さらに、生体認証機能を備えている装置以外では手続きをすることができないという問題があり、利用者にとって不便であった。
【0005】
本発明は上記課題の少なくとも1つを解決し、認証カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
【0007】
[適用例1]
本発明の第1の適用例は、ネットワークに接続される第1の装置及び第2の装置を備える生体情報登録システムである。前記第1の装置は、生体情報に依存しない、利用者を確認するための参照用確認情報を設定する参照用確認情報設定手段と、前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報を仮カードに書き込む生体情報書込手段とを備える。前記第2の装置は、前記設定された参照用確認情報を取得する参照用確認情報取得手段と、前記利用者から確認情報を取得する確認情報取得手段と、前記参照用確認情報と前記確認情報とを用いて利用者の確認を行う利用者確認手段と、前記利用者が確認されたときに前記仮カードに格納されている生体情報を正規カードに登録する生体情報登録手段とを備える。この適用例によれば、正規カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上することができる。
【0008】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、前記参照用確認情報は、前記仮カードに格納されてもよい。この適用例によれば、第1の確認情報は仮カードに格納されるので、生体情報登録システムへのハッキングに対してセキュリティが高い。
【0009】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、前記生体情報登録手段は、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録するのが好ましい。この適用例によれば、仮カードに対して対応付けられている正規カード以外の正規カードに生体情報が登録されることを抑制できる。
【0010】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、ネットワークに接続される第3の装置を備え、前記第3の装置は、前記仮カードと前記正規カードとの対応付けを判断する判断手段と、前記判断結果を前記第2の装置に送る送信手段を備え、前記第2の装置の前記生体情報登録手段は、前記判断結果に基づいて、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録するようにしてもよい。この適用例によれば、仮カードと正規カードの対応付けを容易に判断できる。
【0011】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、ネットワークに接続される第3の装置を備え、前記第3の装置は、前記第1の装置から前記参照用確認情報を取得する参照用確認情報取得手段と、前記参照用確認情報を格納する記憶手段と、前記第2の装置から前記確認情報を取得する確認情報取得手段と、前記格納された参照用確認情報と前記確認情報を比較する比較手段と、前記比較結果を前記第2の装置に送る送信手段とを備え、前記第2の装置の前記利用者確認手段は、前記第3の装置から前記比較結果を取得して利用者の確認を行ってもよい。この適用例によれば、確認情報は仮カードに格納されず第3の装置に記憶されているので、仮カードについての不正読み出しに対するセキュリティを高めることができる。
【0012】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、 前記第3の装置は、さらに、前記仮カードと前記正規カードの対応付けを判断する判断手段と、前記判断結果を前記第2の装置に送る送信手段を備え、前記第2の装置の前記生体情報登録手段は、前記判断結果に基づいて、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録するようにしてもよい。この適用例によれば、仮カードに対して対応づけられる正規カード以外の正規カードに生体情報が登録されることを抑制できる。
【0013】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、前記第2の装置は前記生体情報を正規カードに登録した後に前記仮カードを回収する仮カード回収手段を備えてもよい。この適用例によれば、正規カードへの生体情報の登録後、不要となった仮カードは回収されるので、利用者にとっては仮カードを処分する必要が無くなる。また、仮カードの発行者にとっては仮カードの再利用が可能となる。
【0014】
適用例1に記載の生体情報登録システムにおいて、前記参照用確認情報として、暗証キーを用いてもよい。この適用例によれば、本人以外の代理人でも正規カードへの生体情報の登録手続きができるので、利用者の利便性を向上することができる。
【0015】
[適用例2]
本発明の第3の適用例は、正規カードに登録される生体情報が格納されている仮カードを発行する仮カード発行装置であって、生体情報に依存しない、前記利用者を確認するための参照用確認情報を設定する参照用確認情報設定手段と、前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報を仮カードに書き込む生体情報書込手段とを備える。この適用例によれば、正規カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上することができる。
【0016】
[適用例3]
本発明の第3の適用例は、仮カードに格納されている生体情報を正規カードに登録する生体情報登録装置であって、利用者から確認情報を取得する確認情報取得手段と、前記確認情報を用いて利用者の確認を行う利用者確認手段と、利用者が確認された場合に仮カードに格納されている生体情報を正規カードに登録する生体情報登録手段とを備える。この適用例によれば、正規カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上することができる。
【0017】
[適用例4]
本発明の第4の適用例は、生体情報を正規カードに登録する生体情報の登録方法である。この適用例では、第1の装置において、生体情報に依存しない、利用者を確認するための参照用確認情報を設定し、利用者から生体情報を取得し、前記取得した生体情報を仮カードに格納する。第2の装置において、前記第1の装置において設定された参照用確認情報を取得し、利用者から確認情報を取得し、前記参照用確認情報と前記確認情報とを用いて利用者の確認を行い、前記利用者の確認がされた場合に前記仮カードに格納される生体情報を前記正規カードに登録する。この適用例によれば、正規カードへの生体情報の登録について、利用者の利便性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施例について図面を用いて説明する。図1は本実施例に係る金融システムの全体の構成を示す説明図である。金融システム10は、ネットワーク50により相互に接続される現金自動預け払い機(以下、「ATM」という。)100〜104、窓口端末200、ホストコンピュータ300、及び認証カード発行装置400を備える。ATM100〜104及び窓口端末200は支店20に設置される。
【0019】
以下、図2から図5を用いて、本実施例に係る金融システム10を構成する各装置について説明する。なお、ATM100〜104については同じ構成のため、ATM100を例にとって説明する。図2はATM100の構成を示す説明図である。図3は窓口端末200の構成を示す説明図である。図4はホストコンピュータ300の構成を示す説明図である。図5は認証カード発行装置400の構成を示す説明図である。
【0020】
ATM100とは、金融機関の提供する各種サービスについて、利用者が自身の操作によって取引を実行できる装置をいう。本実施例において、取引とは、例えば、入金、出金、振込、残高照会、両替等の取引をいう。ATM100は、バス190を介して相互に接続されるCPU110、記憶部120、通信部130、タッチパネル140、金銭取扱部150、通帳取扱部160、明細書発行部165、生体情報取得部170、及びカード取扱部180を備える。
【0021】
CPU110はATM100の全体の処理を制御する。記憶部120は、仮カード使用指示プログラム122、確認情報入力指示プログラム123、利用者確認プログラム124、ICカード読出プログラム125、及びICカード書込プログラム126を備える。また、記憶部120はCPU110が処理する前のデータ、処理中のデータ、及び処理した後のデータを記憶するデータ記憶部127を備える。
【0022】
仮カード使用指示プログラム122は、タッチパネル140にメッセージを表示させて、利用者に対してカードリーダライタ182への仮カード600のセットを促す。確認情報入力指示プログラム123は、タッチパネル140にメッセージを表示させて、利用者に対して確認情報の入力を促す。利用者確認プログラム124は参照用確認情報及び入力された確認情報を用いて利用者の確認を行う。ICカード読出プログラム125は仮カード600あるいは認証カード700に格納されている情報、例えば生体情報、参照用確認情報、及び識別情報を読み出す。ICカード書込プログラム126は、認証カード700に情報、例えば生体情報を書き込む。
【0023】
通信部130は、ATM100をネットワーク50に接続するためのネットワークインターフェースであり、CPU110は通信部130を介してホストコンピュータ300と情報のやり取りを行う。タッチパネル140は、ATM100から利用者へのメッセージを表示し、あるいは、利用者からATM100への操作内容を検知する表示装置兼入力装置である。本実施例では、タッチパネル140は表示装置兼入力装置として構成されているが、表示装置と入力装置とに分かれるような構成であってもよい。金銭取扱部150は、利用者との間で入金、出金等の金銭のやり取りを行う。通帳取扱部160は、通帳(図示せず)を確認し、金融機関と利用者との間の取引内容を通帳に印字する。明細書発行部165は、ATM100を介した金融機関と利用者との間の取引内容を利用明細書(図示せず)に印字する。
【0024】
生体情報取得部170は利用者の生体情報を取得する。本実施例では生体情報取得部170は、手の指の静脈パターンを測定し、符号化したものを生体情報として取得する。生体情報として、本実施例では生体情報取得部170は手の指の静脈パターンを測定しているが、手の掌の静脈パターン、網膜の血管パターン、指紋、掌形、虹彩パターンなどの本人を識別するための生体情報のうち少なくともいずれかを測定するようにしてもよい。
【0025】
カード取扱部180はカードリーダライタ182とカード回収部184を備える。本実施例では、カードリーダライタ182は、例えばセットされた仮カード600から識別情報、参照用確認情報、生体情報を読み取る。また、カードリーダライタ182は、セットされた認証カード700から識別情報を読み取り、認証カード700に生体情報を書き込む。なお、カードリーダライタ182は、仮カード600と認証カード700の2枚を同時にセットできるように構成してもよい。カード回収部184は、認証カード700に生体情報が移された後の仮カード600を回収する。
【0026】
窓口端末200は利用者の生体情報を取得し、仮カード600あるいは認証カード700に書き込む。窓口端末200は、バス290を介して相互に接続されるCPU210、ROM220、RAM230、ハードディスク240、通信部250、及び周辺機器インターフェース260を備える。
【0027】
CPU210は窓口端末200の全体の処理を制御する。ROM220は読み出し専用メモリである。RAM230は書き換え可能な揮発性メモリであり、CPU210が処理中のデータを一時記憶する。ハードディスク240は固体記憶装置であり、確認情報設定プログラム242、生体情報取得プログラム244、ICカード書込プログラム246、利用者情報送信プログラム248を記憶する。
【0028】
確認情報設定プログラム242は、参照用確認情報を設定する。ここで、参照用確認情報とは、上述したATM100において利用者によって入力される確認情報との比較により利用者の確認を行うために用いられる情報である。本実施例では、参照用確認情報として、利用者の生体情報を用いず、利用者により申請された暗証キーを用いる。これにより、ATM100の利用者が例えば代理人であってもATM100において利用者の確認が可能となる。生体情報取得プログラム244は利用者の生体情報を取得する。ICカード書込プログラム246は、仮カード600や認証カード700に、例えば、生体情報を書き込む。利用者情報送信プログラム248は通信部250を介して生体情報以外の利用者情報をホストコンピュータ300に送る。なお。利用者情報とは、例えば、利用者の名前情報、住所情報、口座番号情報等の情報をいう。利用者情報は、例えば、キーボード262から入力される。
【0029】
通信部250は窓口端末200をネットワーク50に接続するためのインターフェースであり、CPU210は通信部250を介してホストコンピュータ300と情報のやり取りを行う。周辺機器インターフェース260は、各種周辺機器を窓口端末200に接続する。本実施例では、周辺機器インターフェース260には、キーボード262、マウス264、ディスプレイ266、生体情報取得部270、カードリーダライタ280、及びイメージスキャナ285が接続される。キーボード262は入力装置であり、例えば、利用者の名前情報、住所情報、口座番号情報等の情報及び窓口端末200への指示が入力される。マウス264は入力装置であり、例えば、窓口端末200への指示が入力される。ディスプレイ266は、窓口端末200からのメッセージを表示する。生体情報取得部270は、利用者の生体情報を取得する。カードリーダライタ280は、仮カード600あるいは認証カード700との間で、情報の読み書きを行う。イメージスキャナ285は、運転免許証、パスポートなどの利用者の身分証明書の画像情報を取得する。なお、身分証明書の画像情報は、本人を確認するための資料として、ホストコンピュータ300に送られ、後述する利用者情報データベースファイル344に格納される。
【0030】
ホストコンピュータ300は、金融システム10の全体の処理を管理する。ホストコンピュータ300は、バス390を介して相互に接続されるCPU310、ROM320、RAM330、ハードディスク340、通信部350、及び周辺機器インターフェース360を備える。
【0031】
CPU310はホストコンピュータ300の全体の処理を制御する。ROM320は読み出し専用メモリである。RAM330は書き換え可能な揮発性メモリであり、CPU310が処理中のデータを一時記憶する。ハードディスク340は固体記憶装置であり、認証カード発行指示プログラム342、利用者情報データベースファイル344、取引情報データベースファイル346を記憶する。
【0032】
認証カード発行指示プログラム342は、認証カード発行装置400に対して、認証カード700を発行するように指示する。利用者情報データベースファイル344は、例えば、口座番号ごとにレコードを作成し、レコードごとに名前情報、住所情報、仮カード600の識別情報、認証カード700の識別情報、及び身分証明書の画像情報等を格納する。取引情報データベースファイル346は利用者との取引内容、例えば入金取引情報、出金取引情報、振込取引情報等を格納する。
【0033】
通信部350はホストコンピュータ300をネットワーク50に接続するためのインターフェースであり、CPU310は通信部350を介して、ATM100、窓口端末200、及び認証カード発行装置400と情報のやり取りを行う。周辺機器インターフェース360は、各種周辺機器をホストコンピュータ300に接続する。本実施例では、周辺機器インターフェース360には、キーボード362、マウス364、及びディスプレイ366が接続されている。キーボード362は入力装置であり、例えば、情報及びホストコンピュータ300への指示が入力される。マウス364は入力装置であり、例えば、ホストコンピュータ300への指示が入力される。ディスプレイ366は、ホストコンピュータ300からのメッセージを表示する。
【0034】
認証カード発行装置400はホストコンピュータ300からの指示を受けて認証カード700を発行する。認証カード発行装置400は、バス490を介して相互に接続されるCPU410、ROM420、RAM430、ハードディスク440、通信部450、及び周辺機器インターフェース460を備える。
【0035】
CPU410は認証カード発行装置400の全体の処理を制御する。ROM420は読み出し専用メモリである。RAM430は書き換え可能な揮発性メモリであり、CPU410が処理中のデータを一時記憶する。ハードディスク440は固体記憶装置であり、ICカード書込プログラム442を記憶する。ICカード書込プログラム442は、認証カード700に情報を書き込む。
【0036】
通信部450は認証カード発行装置400をネットワーク50に接続するためのインターフェースであり、CPU410は通信部450を介してホストコンピュータ300と情報のやり取りを行う。周辺機器インターフェース460は、各種周辺機器を認証カード発行装置400に接続する。本実施例では、周辺機器インターフェース460には、キーボード462、マウス464、ディスプレイ466、カードリーダライタ480及び刻印装置485が接続されている。キーボード462は入力装置であり、例えば、情報及び認証カード発行装置400への指示が入力される。マウス464は入力装置であり、例えば、認証カード発行装置400への指示が入力される。ディスプレイ466は、認証カード発行装置400からのメッセージを表示する。カードリーダライタ480は、認証カード700との間で情報の読み書きを行う。刻印装置485は、例えば、エンボス加工により、認証カード700に利用者の名前、口座番号等を刻印する。
【0037】
以下、図6及び図7を用いて本実施例に金融システムに用いられる仮カード600及び認証カード700について説明する。図6は仮カード600の構成を示す説明図である。図7は認証カード700の構成を示す説明図である。
【0038】
仮カード600は窓口端末200により利用者の生体情報が格納されて発行されるICカードである。仮カード600はIC605を備える。IC605は集積回路チップであり、内部バス690により相互に接続されるCPU610、メモリ620、及び通信部650を備える。CPU610は仮カード600の処理を制御する、メモリ620は識別情報、参照用確認情報、及び生体情報を格納する。通信部650は、通信インターフェースであり、CPU610は、通信部650を介してATM100のカードリーダライタ182あるいは窓口端末200のカードリーダライタ280と識別情報、参照用確認情報、及び生体情報のやり取りを行う。
【0039】
認証カード700は認証カード発行装置400により、利用者の生体情報が格納されない状態で発行されるICカードである。認証カード700はIC705を備える。IC705は集積回路チップであり、内部バス790により相互に接続されるCPU710、メモリ720、及び通信部750を備える。CPU710は認証カード700の処理を制御する。メモリ720は識別情報、生体情報、及び利用者情報を格納する。なお、認証カード700の発行時には、利用者の生体情報はメモリ720に書き込まれておらず、認証カード700の発行後、例えば、ATM100のカードリーダライタ182、窓口端末200のカードリーダライタ280によりメモリ720に書き込まれる。通信部750は、通信インターフェースであり、CPU710は、通信部750を介してATM100のカードリーダライタ182あるいは窓口端末200のカードリーダライタ280と識別情報、生体情報、利用者情報のやり取りを行う。
【0040】
以下、図8から図11を用いて本実施例に係る金融システム10の動作について説明する。図8は窓口端末200の動作を説明するフローチャートである。図9はホストコンピュータ300の動作を説明するフローチャートである。図10は認証カード発行装置400の動作を説明するフローチャートである。図11はATM100の動作を説明するフローチャートである。
【0041】
(1)金融システム10全体の動作
利用者から認証カード700の発行申請を受けると、金融機関の係員は仮カード600の発行処理を行う。仮カード600の発行は窓口端末200により実行される。認証カードの発行許可がされると、金融機関の係員は認証カード発行処理を行う。認証カード発行は、ホストコンピュータ300からの命令を受けて認証カード発行装置400により実行される。利用者は、仮カード600と認証カード700を持って金融機関に行き、仮カード600から認証カード700への生体情報移行手続きを行う。本実施例では、生体情報移行はATM100により実行される。
【0042】
(2)窓口端末200の動作
窓口端末200のCPU210は、仮カード600が金融機関の係員によってカードリーダライタ280にセットされたことを検知すると(ステップS110)、仮カード600の識別情報を取得し、RAM230に格納する(ステップS120)。CPU210は、利用者の名前、住所、口座番号などの利用者情報及び暗証キーが金融機関の係員によって、例えばキーボード262から入力されると、これらを取得し、RAM230に格納する(ステップS130)。利用者の生体情報が金融機関の係員によって生体情報取得部270により測定されると、CPU210は、生体情報取得部270から利用者の生体情報を取得し、RAM230に格納する(ステップS140)。
【0043】
なお、本実施例では、CPU210は、リーダライタへの仮カード600のセット(ステップS110)、利用者情報及び暗証キーの入力(ステップS130)、利用者の生体情報の取得(ステップS140)の順番に処理しているが、CPU210は、例えば、金融機関の係員が行う処理の順番により、利用者情報及び暗証キーの入力処理(ステップS130)、利用者の生体情報の取得処理(ステップS140)を先に行い、その後、仮カード600の識別情報を取得する処理(ステップS110)を行ってもよい。
【0044】
CPU210は、金融機関の係員からの指示を受けると、生体情報、暗証キーを仮カード600に書き込む(ステップS150)。ここで、金融機関の係員からの指示は、例えば、キーボード262あるいはマウス264から入力される。CPU210は、金融機関の係員からの指示を受けると、利用者情報及び仮カード600の識別情報を、通信部250を介してホストコンピュータ300に送信する(ステップS160)。送られた利用者情報及び仮カード600の識別情報は、ホストコンピュータ300の利用者情報データベースファイル344に格納される。CPU210は、金融機関の係員からの指示を受けると、カードリーダライタ280から仮カード600を排出させ、仮カード600を発行する(ステップS170)。仮カード600は、金融機関の係員から利用者に渡される。
【0045】
(3)ホストコンピュータ300の動作
例えばキーボード362から認証カード発行の可否についての審査結果が入力される。ホストコンピュータ300のCPU310は、利用者の審査結果が認証カードの発行不許可の場合には(ステップS210、NG)、認証カードの発行処理を終了する。なお、この場合には、例えば、金融機関から利用者に対して、認証カードの発行が許可されなかった旨が通知され、仮カード600の返還要請がされる。一方、CPU310は、利用者の審査結果が認証カードの発行許可の場合には(ステップS210、OK)、認証カード発行装置400に利用者情報及び認証カード発行命令を送信する(ステップS220)。
【0046】
(4)認証カード発行装置400の動作
認証カード発行装置400のCPU410は、ホストコンピュータ300から利用者情報及び認証カード発行命令を受信し(ステップS310)、受信した利用者情報をRAM430に格納する。CPU410は、刻印装置485に、利用者情報のうち、例えば、利用者名、口座番号を認証カード700に刻印させる(ステップS320)。CPU410はカードリーダライタ480に、認証カード700のメモリ720に利用者情報を書き込ませる(ステップS330)。CPU410は、認証カード700から識別情報を取得し(ステップS340)、ホストコンピュータ300に送信する(ステップS350)。
【0047】
ホストコンピュータ300に送られた認証カード700の識別情報は、利用者情報データベースファイル344に格納される。利用者情報データベースファイル344は口座番号ごとにレコードが設けられており、口座番号を元に仮カード600の識別情報及び認証カード700の識別情報との対応付けがなされる。その結果、仮カード600と認証カード700の対応付けがなされる。
【0048】
CPU410は、金融機関の係員からの指示を受けるとカードリーダライタ480から認証カード700を排出させ、認証カードを発行する(ステップS360)。認証カード700は、例えば、配達記録郵便あるいは書留郵便により利用者に郵送される。
【0049】
(5)ATM100の動作
ATM100のCPU110は、認証カード700がカードリーダライタ182にセットされたことを検知すると(ステップS410)、認証カード700のメモリ720に利用者の生体情報が格納されているか否かを判断する(ステップS420)。CPU110は、例えば、メモリ720から生体情報を読み出し、読み出した生体情報がゼロでない場合には、メモリ720に利用者の生体情報が格納されていると判断して(ステップS430、Yes)、ATM100の利用者と通常の取引を行う(ステップS440)。
【0050】
CPU110は、読み出した生体情報がゼロである場合には、メモリ720に利用者の生体情報が格納されていないと判断して(ステップS430、Yes)、タッチパネル140にメッセージを表示させて、利用者にカードリーダライタ182への仮カード600のセットを促す(ステップS440)。CPU110は、カードリーダライタ182に仮カード600がセットされたことを検知すると、仮カード600から暗証キーを読み出して、記憶部120に格納する(ステップS450)。
【0051】
CPU110は、タッチパネル140にメッセージを表示させて、利用者に暗証キーの入力を促す(ステップS460)。CPU110は、暗証キーが入力されると、これを取得し、記憶部120に格納した暗証キーと一致するか否かを確認する(ステップS470)。
【0052】
CPU110は、利用者から入力された暗証キーと記憶部120に格納した暗証キーとが一致しない場合には(ステップS480、No)、カード回収部184に仮カード600を回収させ(ステップS490)、生体情報移行処理を中止する。なお、利用者は残った認証カード700を持参して窓口に出向くことにより、認証カード700に生体情報を登録してもらうことができる。
【0053】
CPU110は、利用者から入力された暗証キーと記憶部120に格納した暗証キーとが一致する場合には(ステップS480、Yes)、仮カード600から識別情報、生体情報を読み出して、記憶部120に格納する(ステップS500)。CPU110は、カード回収部184に仮カード600を回収させる(ステップS510)。これにより、利用者は仮カード600を処分する必要がなくなる。また、金融機関側としても、仮カード600の再利用が可能となる。
【0054】
CPU110は、認証カード700から識別情報を読み出し、仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報をホストコンピュータ300に送り(ステップS520)、両者が同一のレコードに登録され、対応づけられているか、回答を待機する。
【0055】
ホストコンピュータ300のCPU310は、ATM100から受信した仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが利用者情報データベースファイル344の同一のレコードに登録され、対応づけられているか検索し、検索結果をATM100に送る。
【0056】
仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが同一のレコードに登録されておらず対応付けられていない場合には、(ステップS530、NG)、CPU110はカードリーダライタ182に認証カード700を利用者に返却させる(ステップS540)。認証カード700は利用者に返却されるので、利用者は認証カード700を持参して窓口に出向くことにより、認証カード700に生体情報を登録してもらうことができる。なお、CPU100はカード回収部184に認証カード700を回収させるようにしてもよい。
【0057】
仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが同一のレコードに登録され、対応付けられている場合には(ステップS530、OK)、CPU110は生体情報を記憶部120から読み出し、認証カード700に書き込む(ステップS550)。CPU110は、カードリーダライタ182に認証カード700を排出させ、認証カード700への生体情報の移行が完了した旨をホストコンピュータ300に送信する(ステップS560)。
【0058】
以上、本実施例によれば、仮カード600に生体情報を登録し、暗証キーで利用者の確認を行い、利用者の確認がされた場合に、仮カード600から生体情報を読み出して認証カード700に書き込んで登録する。したがって、利用者は認証カード700に生体情報を登録する場合にATM100を利用できるため、利用者の利便性が向上する。すなわち、利用者は、金融機関の営業時間内に窓口に行く必要がなくなる。
【0059】
また、利用者の確認を暗証キーで行っているため、本人以外の代理人でも仮カード600から認証カード700への生体情報の登録を行うことができる。また、生体認証機能を備えるATM100でなくても生体情報の登録手続きが可能となる。その結果、利用者の利便性が向上する。
【0060】
本実施例では、参照用確認情報は仮カード600のみに格納されるので、例えば、生体情報登録システム10へのハッキングに対してセキュリティが高い。
【0061】
本実施例では、仮カード600の識別情報と認証カード700の識別情報を用いて、仮カード600と認証カード700とが対応づけられた場合に仮カード600に格納されている生体情報が認証カード700に書き込まれる。したがって、誤った認証カード700に生体情報が書き込まれることはなくセキュリティが高い。
【0062】
本実施例では、生体情報が認証カード700に登録される際に、仮カード600が回収される。したがって、利用者は仮カード600を処分する必要がない。金融機関側としては、仮カード600の再利用が可能となる。
【0063】
変形例1:
本実施例では、ATM100に先に認証カードがセットされた場合の動作について説明したが、ATMに100に先に仮カードがセットされてもよい。変形例1は、ATM100の動作のみが本実施例と異なるだけなので、各装置に同じ符号を付すことにより構成についての説明を省略し、ATM100の動作のみについて説明する。図12は変形例1におけるATM100の動作を説明するフローチャートである。
【0064】
CPU110は仮カード600がカードリーダライタ182にセットされたことを検知すると(ステップS610)、仮カード600から暗証キーと識別情報を取得し、記憶部120に格納する(ステップS620)。CPU110は、タッチパネル140にメッセージを表示し、利用者に対して暗証キーの入力を促す(ステップS630)。CPU110は暗証キーが入力されると、入力された暗証キーを記憶部120に格納し、仮カード600から読み出した暗証キーと一致するか否か判断する(ステップS640)。
【0065】
CPU110は、暗証キーが一致しなかった場合には(ステップS640、No)、仮カード600を回収し(ステップS650)、生体情報移行処理を中止する。なお、利用者は残った認証カード700を持参して窓口に出向くことにより、認証カード700に生体情報を登録してもらうことが可能である。
【0066】
CPU110は、暗証キーが一致した場合には(ステップS640、Yes)、仮カード600から生体情報を読み出し、記憶部120に格納する(ステップS660)。CPU110は、カード回収部184に仮カード600を回収させる(ステップS670)。これにより、利用者は仮カード600を処分する必要がなくなる。また、金融機関側としても、仮カード600の再利用が可能となる。
【0067】
CPU110は、タッチパネル140にメッセージを表示し、利用者に対して認証カード700のカードリーダライタ182へのセットを促す(ステップS680)。CPU110は、カードリーダライタ182に認証カード700がセットされると、認証カード700から識別情報を読み出して、記憶部120に格納する(ステップS690)。
【0068】
CPU110は仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報を記憶部120から読み出してホストコンピュータ300に送り(ステップS700)、両者が対応づけられているか回答を待機する。
【0069】
ホストコンピュータ300のCPU310は、ATM100から受信した仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが利用者情報データベースファイル344の同一のレコードに登録され対応づけられているか検索し、検索結果をATM100に送る。
【0070】
仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが同一のレコードに登録されておらず対応付けられていない場合には、(ステップS710、NG)、CPU110はカードリーダライタ182に認証カードを利用者に返却させる(ステップS720)。認証カード700は利用者に返却されるので、利用者は認証カード700を持参して窓口に出向くことにより、認証カード700に生体情報を登録してもらうことが可能である。なお、CPU100はカード回収部184に認証カード700を回収させるようにしてもよい。
【0071】
仮カード600から読み出した識別情報と認証カード700から読み出した識別情報とが同一のレコードに登録され、対応付けられている場合には(ステップS710、OK)、CPU110は生体情報を記憶部120から読み出し、認証カード700に書き込む(ステップS730)。CPU110は、カードリーダライタ182に認証カード700を排出させ、認証カード700への生体情報の移行が完了した旨をホストコンピュータ300に送信する(ステップS740)。
【0072】
変形例1によっても、本実施例と同様の効果を有する。すなわち、認証カードに生体情報を登録する際に窓口に出向く必要がない。本人以外の代理人でも仮カード600から認証カード700への生体情報の登録を行うことができる。生体認証機能を備えるATMでなくても生体情報の登録手続きが可能となる。その結果、利用者の利便性が向上する。また、参照用確認情報は仮カード600のみに格納されるので、セキュリティが高い。さらに、誤った認証カードに生体情報が書き込まれることはない。
【0073】
変形例:2
本実施例では、参照用確認情報は仮カード600に格納されているが、例えば、ホストコンピュータ300に格納されるようにしてもよい。変形例においては、利用者を確認するステップ(ステップS480)を除いて本実施例と動作が同じなので利用者を確認するステップについてのみ説明する。図13は変形例2に係るATM100の利用者を確認するステップの動作を詳しく説明するフローチャートである。
【0074】
CPU110は、記憶部120から仮カードの識別情報と暗証キーをホストコンピュータ300に送信し(ステップS810)、ホストコンピュータ300からの返信を待機する。
【0075】
ホストコンピュータ300のCPU310は、仮カードの識別情報と暗証キーを受信すると、RAM330に格納する(ステップS910)。CPU310は、受信した仮カードの識別情報に対応して格納されている暗証キーと、受信した暗証キーとが一致するか否か、利用者情報データベースファイル344を検索し(ステップS920)、検索結果をATM100に送信する(ステップS930)。
【0076】
CPU110は、検索結果を受信し(ステップS820)暗証キーが一致しなかった場合には(ステップS830、No)、カード回収部184に仮カード600を回収させ(図12、ステップS490)、生体情報の登録処理を中止する。CPU110は、暗証キーが一致した場合には(ステップS830、Yes)、仮カード600から識別情報、生体情報を読み出し、記憶部120に格納する(図12、ステップS400)。
【0077】
以上、変形例2によれば、参照用確認情報はホストコンピュータに格納されるので、仮カードについての不正読み出しに対してセキュリティが高い。なお、変形例1における利用者を確認するステップ(ステップS640)を変形例2と同様にしてもよい。
【0078】
変形例3:
本実施例では、認証カード700のメモリ720に生体情報が格納されているか否かにより、仮カードから認証カードへの生体情報の登録がされているか否かを判断しているが、例えば、ホストコンピュータ300の利用者情報データベースファイル344に認証カードへの生体情報の登録がされたか否かを示すフラグを設けておき、そのフラグの値により、仮カード600から認証カード700への生体情報の登録がされているか否かを判断してもよい。この変形例によれば、ホストコンピュータ300は、生体情報の認証カード700への登録の有無について容易に把握できる。その結果、例えば、生体情報を認証カード700に登録させていない利用者に対して、生体情報を認証カード700に登録させるように促すことができる。また、例えば生体情報の疑似情報を入れて認証カード700を発行すれば、認証カード700からは、利用者の生体情報の登録が済んでいるのか、済んでいないのか、がわからないので、セキュリティを高めることができる。
【0079】
変形例4:
本実施例では、仮カード600を回収する際には、仮カード600に格納されている生体情報については消去していないが、CPU110は、生体情報を消去するようにしてもよい。また、CPU110は、ランダムな情報を書き込んでもよい。これにより、例えば回収後の仮カード600が盗難等されても、仮カードの解析が困難となり、セキュリティを高めることができる。
【0080】
変形例5:
本実施例では、仮カード600と認証カード700の対応付けは、ホストコンピュータ300で行っているが、例えば、仮カード600の識別情報をA0001とし、認証カードの識別情報をB0001とするように、仮カード600の識別情報と認証カード700の識別情報との間に特定の関係を持たせることにより、ATM100に仮カード600と認証カード700の対応付けを判断させてもよい。これによりホストコンピュータ300の負荷を軽減できる。
【0081】
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本実施例に係る金融システムの全体の構成を示す説明図である。
【図2】ATM100の構成を示す説明図である。
【図3】窓口端末200の構成を示す説明図である。
【図4】ホストコンピュータ300の構成を示す説明図である。
【図5】認証カード発行装置400の構成を示す説明図である。
【図6】仮カード600の構成を示す説明図である。
【図7】認証カード700の構成を示す説明図である。
【図8】窓口端末200の動作を説明するフローチャートである。
【図9】ホストコンピュータ300の動作を説明するフローチャートである。
【図10】認証カード発行装置400の動作を説明するフローチャートである。
【図11】ATM100の動作を説明するフローチャートである。
【図12】変形例1におけるATM100の動作を説明するフローチャートである。
【図13】変形例2に係るATM100の利用者を確認するステップの動作を詳しく説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
10…金融システム
20…支店
50…ネットワーク
100…現金自動預け払い機(ATM)
110…CPU
120…記憶部
122…仮カード使用指示プログラム
123…確認情報入力指示プログラム
124…利用者確認プログラム
125…ICカード読出プログラム
126…ICカード書込プログラム
127…データ記憶部
130…通信部
140…タッチパネル
150…金銭取扱部
160…通帳取扱部
165…明細書発行部
170…生体情報取得部
180…カード取扱部
180…カード取扱機構
182…カードリーダライタ
184…カード回収部
190…バス
200…窓口端末
210…CPU
220…ROM
230…RAM
240…ハードディスク
242…確認情報設定プログラム
244…生体情報取得プログラム
248…利用者情報送信プログラム
250…通信部
260…周辺機器インターフェース
262…キーボード
264…マウス
266…ディスプレイ
270…生体情報取得部
280…カードリーダライタ
285…イメージスキャナ
290…バス
300…ホストコンピュータ
310…CPU
320…ROM
330…RAM
340…ハードディスク
342…認証カード発行指示プログラム
344…利用者情報データベースファイル
346…取引情報データベースファイル
350…通信部
360…周辺機器インターフェース
362…キーボード
364…マウス
366…ディスプレイ
390…バス
400…認証カード発行装置
410…CPU
420…ROM
430…RAM
440…ハードディスク
450…通信部
460…周辺機器インターフェース
462…キーボード
464…マウス
466…ディスプレイ
480…カードリーダライタ
485…刻印装置
490…バス
600…仮カード
605…IC
620…メモリ
650…通信部
690…内部バス
700…認証カード
705…IC
720…メモリ
750…通信部
790…内部バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続される第1の装置及び第2の装置を備える生体情報登録システムであって、
前記第1の装置は、
生体情報に依存しない、利用者を確認するための参照用確認情報を設定する確認情報設定手段と、
前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記取得した生体情報を仮カードに書き込む生体情報書込手段とを備え、
前記第2の装置は、
前記設定された参照用確認情報を取得する参照用確認情報取得手段と、
前記利用者から確認情報を取得する確認情報取得手段と、
前記参照用確認情報と前記確認情報とを用いて利用者の確認を行う利用者確認手段と、
前記利用者が確認されたときに前記仮カードに格納されている生体情報を正規カードに登録する生体情報登録手段とを備える、
生体情報登録システム。
【請求項2】
請求項1に記載の生体情報登録システムにおいて、
前記参照用確認情報は、前記仮カードに格納される、生体情報登録システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の生体情報登録システムにおいて、
前記生体情報登録手段は、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録する、生体情報登録システム。
【請求項4】
請求項3に記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、ネットワークに接続される第3の装置を備え、
前記第3の装置は、
前記仮カードと前記正規カードとの対応付けを判断する判断手段と、
前記判断結果を前記第2の装置に送る送信手段を備え、
前記第2の装置の前記生体情報登録手段は、前記判断結果に基づいて、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録する、
生体情報登録システム。
【請求項5】
請求項1に記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、ネットワークに接続される第3の装置を備え、
前記第3の装置は、
前記第1の装置から前記参照用確認情報を取得する参照用確認情報取得手段と、
前記参照用確認情報を格納する記憶手段と、
前記第2の装置から前記確認情報を取得する確認情報取得手段と、
前記格納された参照用確認情報と前記確認情報を比較する比較手段と、
前記比較結果を前記第2の装置に送る送信手段とを備え、
前記第2の装置の前記利用者確認手段は、前記第3の装置から前記比較結果を取得して利用者の確認を行う、生体情報登録システム。
【請求項6】
請求項5に記載の生体情報登録システムにおいて、
前記第3の装置は、さらに、
前記仮カードと前記正規カードの対応付けを判断する判断手段と、
前記判断結果を前記第2の装置に送る送信手段を備え、
前記第2の装置の前記生体情報登録手段は、前記判断結果に基づいて、前記仮カードに格納されている生体情報を、前記仮カードに対応付けられている正規カードに登録する、
生体情報登録システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の生体情報登録システムにおいて、さらに、
前記第2の装置は前記生体情報を正規カードに登録した後に前記仮カードを回収する仮カード回収手段を備える、生体情報登録システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の生体情報登録システムにおいて、
前記参照用確認情報として、暗証キーを用いる、生体情報登録システム。
【請求項9】
正規カードに登録される生体情報が格納されている仮カードを発行する仮カード発行装置であって、
生体情報に依存しない、前記利用者を確認するための参照用確認情報を設定する参照用確認情報設定手段と、
前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記取得した生体情報を仮カードに書き込む生体情報書込手段とを備える、仮カード発行装置。
【請求項10】
仮カードに格納されている生体情報を正規カードに登録する生体情報登録装置であって、
前記利用者から確認情報を取得する確認情報取得手段と、
前記確認情報を用いて利用者の確認を行う利用者確認手段と、
前記利用者が確認されたときに前記仮カードに格納される生体情報を正規カードに登録する生体情報登録手段とを備える、
生体情報登録装置。
【請求項11】
生体情報を正規カードに登録する生体情報の登録方法であって、
第1の装置において、
生体情報に依存しない、利用者を確認するための参照用確認情報を設定し、
利用者から生体情報を取得し、
前記取得した生体情報を仮カードに格納し、
第2の装置において、
前記設定された参照用確認情報を取得し、
利用者から確認情報を取得し、
前記参照用確認情報と前記確認情報とを用いて利用者の確認を行い、
前記利用者の確認がされた場合に前記仮カードに格納される生体情報を前記正規カードに登録する、生体情報の登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−9271(P2009−9271A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−168797(P2007−168797)
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】