説明

生活モニター用親子電気ポット

【課題】
【解決手段】 相手側電気ポットの使用情報を容易かつ確実に表示できるようにした生活モニター用親子電気ポットを提供することを目的とする。
【解決手段】 電気ポット使用情報の送信又は受信回路を備え、離隔地間で個別に使用される少なく共2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送受ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットは、通信確認キーを備え、該通信確認キーが操作されると、当該電気ポット本来の情報に変えて相手側電気ポットの使用情報が確実に表示されるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、通信機能を備えた電気ポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、核家族化傾向の中にあって高齢化社会を迎え、独り暮らしの老人や障害者の安否の確認対策が社会的にも問題とされている。
【0003】このような問題に対応する見地から、家庭内の所定の電気製品、例えば朝・昼・晩と日常的に使用するのが一般的な電気ポットの給湯スイッチのオンオフ操作の情報を、ワイヤレス式の信号搬送路または家庭内電灯線を利用して家庭内に配置した操作情報集中管理装置に送信し、この操作情報集中管理装置から公衆電話回線を介して家庭外の契約診療所等に設置したパソコン等のモニター装置に送信し、当該電気ポットの使用状況等によって独り暮らしの老人や身体障害者の安否等生活状況を監視できるようにした生活モニターシステムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該モニターシステムの場合、単に電気ポットの給湯スイッチのON,OFF信号を無線又は有線の送信手段を介して一旦家庭内の集中管理装置に送って記録し、それを所定の診療所等のパソコンと結んでモニターするという複雑かつ高コストなシステムとなっており、例えば親と子供などのプライベートな関係での簡便かつ低コストな相互モニターシステムとしては適さない。
【0005】そこで、例えば電話回線を仲介手段として存在場所の異なる複数の電気ポット相互を接続可能とし、相手側ポットからの呼出信号に応じて給湯スイッチのON,OFFデータ等電気ポットの使用情報を返信して所定の表示部に表示し得るように構成することによって、何等第三者的な施設や情報管理装置を介することなく、ダイレクトに、かつリアルタイムで、親と子が各々保有する電気ポット同士でのパーソナルな情報の伝達を可能とすることが考えられる。
【0006】一方、このように電気ポット自体に外部との情報の送信又は受信機能を持たせた場合、受信した相手側電気ポットの使用情報を何のように表示するかが問題となる。
【0007】すなわち、一般に電気ポットの操作パネル面のスペースは、決して広く無く、新たな情報の表示を行うスペースの余裕がないのが実情である。
【0008】そのために、そのままでは、新たな情報を表示することができない。
【0009】本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、各電気ポットに相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成し、さらには所定の通信確認操作手段を設け、該通信確認操作手段が押された時には、当該電気ポット本来の表示に変えて相手側電気ポットの使用情報が表示されるようにすることによって、新たな表示部を設けることなく、相手側電気ポットの使用情報を表示できるようにした生活モニター用親子電気ポットを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、該目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0011】(1) 請求項1の発明この発明の生活モニター用親子電気ポットは、電気ポット使用情報の送信又は受信回路を備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送信又は受信ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットは、相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されていることを特徴としている。
【0012】この発明の構成では、上記のように、相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されているので、相手側電気ポットの使用情報を有効に表示できるようになる。
【0013】(2) 請求項2の発明この発明の生活モニター用親子電気ポットは、電気ポット本来の情報を表示する情報表示部と電気ポット使用情報の送信又は受信回路とを備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送信又は受信ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットは、さらに所定の通信確認操作手段を備え、該通信確認操作手段が操作されると、上記情報表示部には当該電気ポット本来の情報に変えて相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されていることを特徴としている。
【0014】この発明の構成では、上記のように所定の通信確認操作手段を設け、該通信確認操作手段が操作された時には、情報表示部に、当該電気ポット本来の情報の表示に変えて相手側電気ポットの使用情報が表示されるようにしているので、別に新たな表示部を設けることなく、相手側電気ポットの使用情報を有効に表示できるようになる。
【0015】(3) 請求項3の発明この発明の生活モニター用親子電気ポットは、上記請求項2の発明の構成において、上記所定の通信確認操作手段は、電気ポット本来の操作に使用される操作キーを兼用して構成されていることを特徴としている。
【0016】したがって、この発明の構成によれば、通信確認キーの設置に当たっても、別途新たな操作キーを設ける必要はなくなる。
【0017】(4) 請求項4の発明この発明の生活モニター用親子電気ポットは、上記請求項2又は3の発明の構成において、所定の通信確認操作手段は、1回操作する毎に、順次所定時間前の電気ポット使用情報をスクリーニングして表示するように構成されていることを特徴としている。
【0018】したがって、この発明の構成によれば、当該単一の通信確認操作手段による表示内容の多機能化を実現することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の生活モニター用親子電気ポットによると、その機能として、各電気ポットに電気ポット本来の情報表示とは関係なく単独で、または電気ポット本来の情報表示に変えて、もしくは本来の情報表示とともに各々相手側電気ポットの使用情報が表示されるようになり、何等第三者的な施設や情報管理装置等を介することなく、ダイレクトに、かつリアルタイムで、例えば親と子、兄弟同士等が各々保有する電気ポット同士でのパーソナルな情報の伝達が可能な低コストな生活モニター用親子電気ポットを提供し得るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図10は、本願発明の実施の形態に係る生活モニター用親子電気ポットの構成を示している。
【0021】先ず図1は、例えば所定の公衆電話回線(NTT他)を仲介手段として存在場所の異なる離隔地間の複数の電気ポット同士を相互に接続可能とし、相手側電気ポットからの呼出信号に応じて例えば給湯スイッチのON,OFF信号データを返信して操作パネル面の所定の表示部に任意に表示し得るように構成することによって、何等第三者的な施設や情報管理装置等を介することなく、ダイレクトに、かつリアルタイムで、例えば親と子、兄弟同士等が各々保有する電気ポット同士でのパーソナルな情報の伝達を可能とした親子ポット型の生活モニターシステムを示している。
【0022】該生活モニターシステムは、例えば親器としての第1の電気ポット1Aと子器としての第2の電気ポット1Bとの少なく共2組の電気ポット1A,1Bの各々に対してそれぞれ3線式の電源コード21,21を利用して通信アダプタ16,16を設け、それらを公衆電話回線(携帯又は固定)を介して相互に使用情報を送受信できるように接続して構成されている。そのために、通信アダプタ16,16には、充電器を兼ねた携帯電話器接続用アダプター19および固定電話器接続用モジュラージャック23が、各々コード18a,18bを介して設けられている。また、上記3線式の電源コード21,21内の2本の電源ラインは、2線式の電源コード22として上記通信アダプタ16,16から引き出され、その先端には電源プラグ17,17が接続されている。
【0023】該システムにおける上記第1,第2の電気ポット1A,1B各々の操作基板および制御基板(図2の70,71)には、例えば図4に示すように、電気ポット制御用のマイコン42、通信用マイコン43、第1の送受信用モデム44が設けられており、電気ポット制御用マイコン42には、後述する給湯キー51、給湯ロック解除キー52、保温選択キー53、再沸とう/選択キー54、通信確認キー55の各々に対応したキースイッチ(接点部)SW1〜SW5のON,OFF信号、またA/D変換器41を介したサーミスタ等温度センサ40の出力信号等がそれぞれ入力されるようになっている。
【0024】そして、それら各入力信号を基にして、例えばヒータの出力を湯沸し又は保温に適した大きさに適切に制御する。
【0025】他方、電気ポット制御用マイコン42に入力された上記各種の信号は、さらに通信用マイコン43にも入力されて、上記シリアルデータ信号に変換された後に所定の情報内容毎にパケット化されて、第1の送受信モデム44のシリアルデータ送受信回路44Aに入力される。そして、同パケットデータはフィルタ44Bを介して送信され、その電源ソケット12およびマグネットプラグ13部分から3線式の電源コード21(21a,21b,21c)を経て上記通信アダプタ16の第2の送受信モデム28のシリアルデータ送受信回路28Aにフィルタ28Bを介して入力される。そして、該シリアルデータ送受信回路28Aからの送信データは、上記携帯電話器20接続用アダプター19又は固定電話器接続用モジュラージャック23との切換回路24を介して第2の送受信モデム28側からの切換指令信号によって選択されている方の送信手段に供給されて、相手側電気ポット1B(1A)の同様の受信手段に送信されて受信される。該受信されたデータは、図4において今述べて来たのと逆の順序で相手側電気ポット1A(1B)側の通信用マイコン43に入力されてパケット毎に識別されてむメモリ手段にメモリされる。
【0026】該メモリされるデータは、上述の各キースイッチSW1〜SW5の操作状態から判定される後述のような相手側電気ポット1B(1A)の使用情報となっている。
【0027】一方、上記第1,第2の電気ポット1A,1B本体は、それぞれ図2および図3のように全く同様のものに構成されている。
【0028】すなわち、先ず図2中、符号2は当該電気ポット1A,1Bの有底筒状の本体ケース(外装ケース)であり、該本体ケース2内には底部側に電気ヒータ、側部側に断熱部をそれぞれ介して所定量の水(湯)が収納保温される細首形の開口部6aを有した有底筒状の内容器6が設けられている。
【0029】この本体ケース2は、例えば図1に示すように、その前面部2a側が左右両側面部間に亘って内側に凹んだ逆円弧面形状に形成されていて、その右側部に上下方向に延びた水量表示部(透明窓)4が設けられている。また、上記本体ケース2の上端部側には、その開口部全周方向に亘ってフレーム構造の肩部2bが延設され、同本体ケース2の上端部側肩部2bの左右両側面部中央部位置には、把手26が設けられている一方、同上端部側肩部2b後部の中央位置には後述する蓋体3側のヒンジ軸係合用のヒンジ軸係合部が少し突出した状態で設けられている。
【0030】また、同本体ケース2上端部の前部中央には、上記肩部2bとともに上記本体ケース2上端部の一部が略一体状態で前方に向けて縁部状に延設されて、くちばし部11を形成しており、該くちばし部11の下面側には、上記内容器の底部から前面側に延設され、上記本体ケース2の左側部と内容器との間の隙間を上昇して、所定寸法前方側くちばし部11に延設された後に下方に延びる注水通路(注水パイプ)先端の注水口10が設けられている。
【0031】上記注水通路の注水パイプ部は、例えば透明材よりなり上記水量表示部4の内側に対応せしめて上下方向に配設されている。
【0032】他方、符号3は外カバー3aと内カバー3bとの間に断熱空間部を形成するとともに最下面側に放熱板3cを設けて構成された蓋体である。該蓋体3は上記本体ケース2の上端部側開口部に冠合されるように設けられ、上述した内容器6の開口部6aを液密構造で開閉自在に覆うようになっている。該蓋体3は、その上面側前部にロック解除レバー5、後部側に蒸気口7が各々設けられている。そして、その後端部側中央の下端には、上記本体ケース2のヒンジ軸係合部に着脱自在に係合するヒンジ軸が設けられており、該ヒンジ軸を上記本体ケース2側のヒンジ軸係合部に相対回転可能に係合することによって、蓋体3が、その前部側を上下方向に開閉するようになっている。一方、閉成時には上記ロック解除レバー5によりロック解除されるロック機構が、上記本体ケース2側係合部材に係合してロックされるようになっている。
【0033】ところで、該蓋体3の前端側上面部には、例えば図3に示すように、給湯キー51、給湯ロック解除キー52、保温選択キー53、再沸とう/選択キー54、通信確認キー55、ロック/アンロック表示部59等を備えた操作キー設置面部31aと、液晶ディスプレイ60、沸とう表示部57、保温表示部58を備えた情報表示面部31bとからなる操作パネル31が設けられている。上記通信確認キー55には、例えば当該通信確認キー55に近接する形で通信確認表示部(緑・オレンジ・赤の3色に点灯するLED)56が設けられており、通常の状態では通信確認キー55が押された時に所定の色に点灯して同操作状態を表示する。また、ロック解除キー52は、1回目のON操作状態でロック/アンロック表示部59に「出る」旨の点灯表示(例えば緑色)を行ない、給湯キー51のON操作による給湯(給湯ポンプの駆動)を可能とする一方、該給湯可能状態から、もう1回ON操作されるか、又は所定時間以上給湯キー51がON操作されなかった場合には、上記「出る」旨の表示を消して元の給湯ロック状態に戻る。
【0034】上記操作パネル31の裏側には電気部品収納筺体65が設けられており、その中には上述した各種操作キー51,52,53,54,55に対応したキースイッチ部(SW1〜SW5)、表示部56,57,58,59に対応したLED57a・・・、液晶ディスプレイ60の本体部60A等を装備した操作基板70、制御基板71が設けられている。
【0035】一方、液晶ディスプレイ60の表示画面には、例えば図5に示すように、その時の条件に応じ、■沸とう、■保温、■保温温度、■保温温度設定マーク(3つの三角マーク)、■通信メモリー番号(1,2,3)、■給湯サインマーク(コーヒーカップマーク)、■交信時刻又は経過時間(188・時・間・分)・・・・等の表示が選択的に表示されるようになっている。
【0036】この場合、例えば第1の電気ポット1Aの保温動作(保温設定温度90℃)中において上記通信確認キー55が1回ON操作されると(第1の操作状態)、例えば図6のように、上記液晶ディスプレイ60の表示画面中に、相手側電気ポット1Bで最直近の6時間前に給湯操作がなされたことを、図4の通信回線を介して入手して、通信メモリー番号「1」とともに「コーヒーカップマーク」および「6時間」のキャラクタ表示で示す一方、上記表示部56を緑色に連続点灯させて、第2の電気ポット1Bの使用者が無事に生活していることを第1の電気ポット1Aの使用者に認識させる。
【0037】次に、上記図6の第1の電気ポット1Aの保温温度90℃の保温中において、上記通信確認キー55が更に1回ON操作されて、合計2回連続してON操作されると(第2の操作状態)、例えば図7に示されるように、上記液晶ディスプレイ60の表示画面中には、通信メモリー番号「2」とともに「コーヒーカップマーク」および「21時間」を表して、少なくとも直近の21時間前に給湯操作が行われたことを認識させるとともに通信確認表示部56をそのまま緑色の点灯状態に維持する。
【0038】次に、上記同様の第1の電気ポット1Aの保温温度90℃での保温中において、上記の2つの場合とは異なり、上記通信確認キー55が1回もON操作されなかったとしても(第3の操作状態)、上記第2の電気ポット1Bが例えば24時間の間全然操作されなかった場合には、例えば図8に示されるように、上記液晶ディスプレイ60の表示画面には、保温温度の文字と90の数字および三角マーク90のみを表わす一方、通信確認表示部56をオレンジ色に点灯させることによって、第2の電気ポット1Bが少なくとも24時間内使用されていないことを認識させ、注意をうながす。
【0039】次に、上記第1の電気ポット1Aの保温温度90℃の保温中において、上記第3の操作状態の場合と同じく、上記通信確認キー55が1回もON操作されなかったとしても、上記第2の電気ポット1Bが24時間を大きく超える36時間の間全然操作されなかった場合には(第4の操作状態)、例えば図9に示されるように、上記液晶ディスプレイ60の表示画面には、保温温度の文字と90の数字および三角マーク90のみを表わす一方、通信確認表示部56を赤色に点滅(フラッシュ)させることによって、第2の電気ポット1Bが少なくとも36時間(1日半)もの長時間内使用されていないことを認識させ、電話又は訪問等の安否確認行動をとらせる。
【0040】次に、上記第1の電気ポット1Aの保温温度90℃の保温中において、上記第1の操作状態の時と同じく上記通信確認キー55が1回ON操作された後、続いて再沸とうキー54がON操作されたとすると(第5の操作状態)、例えば図10に示されるように、上記液晶ディスプレイ60の表示画面には、「コーヒーカップマーク」および「24時間」を表して、相手側第2の電気ポット1Bを注意表示の経過時間設定モードとし、保温・選択キー53でタイムアップ、ロック解除キー52でタイムダウンを行うようにするとともに通信確認表示部56をオレンジ色の呼びかけ点灯状態に維持する。
【0041】以上のように、この発明の実施の形態の生活モニター用親子電気ポットでは、電気ポット使用情報の送信又は受信回路を備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送受ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットには、相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されている。
【0042】したがって、同構成では、当該電気ポットに相手側電気ポットの使用情報が確実に表示され、それに基いて、相手側電気ポット使用者の安否を容易に確認できるようになる。
【0043】また、この発明の実施の形態の生活モニター用親子電気ポットでは、電気ポット本来の情報を表示する情報表示部と電気ポット使用情報の送信又は受信回路を備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送受ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットには、通信確認キーを備え、該通信確認キーが操作されると、上記情報表示部には、当該電気ポット本来の情報に変えて相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されている。
【0044】したがって、同構成では、該通信確認キーが押された時には、1つの情報表示部に、当該電気ポット本来の操作設定情報等の表示に変えて相手側電気ポットの使用情報が確実に表示されるようになり、別に新たな表示部を設けることなく、相手側電気ポットの使用情報を有効に表示できるようになる。
【0045】また、同電気ポットでは、同構成において、さらに当該通信確認キーが、湯沸し又は保温等電気ポット本来の操作に使用される操作キーを兼用して構成されている。
【0046】したがって、同構成によれば、通信確認キーの設置に当たっても、別途新たな操作キーを設ける必要もなくなる。
【0047】さらに同電気ポットでは、同構成において、当該通信確認キーが、1回操作される毎に、所定時間前の電気ポット使用情報をスクリーニングして表示するように構成されている。
【0048】したがって、同構成によれば、通信確認キーの設置に当たって、別途新たな操作キーを設ける必要がなくなることは素より、単一の操作キーによる、さらなる表示内容の多機能化が図られる。
【0049】(その他の実施の形態)以上の実施の形態では、一例として一方側電気ポット1A又は1Bの保温動作中において、当該電気ポット1A又は1Bの通信確認キー55がON操作されると、液晶ディスプレイ60の表示画面中に、相手側電気ポット1B又は1Aで所定基準時間前に給湯操作がなされたことを通信回線を介して入手して、通信メモリー番号とともにコーヒーカップマーク等のキャラクタ表示で示す一方、所定の表示部56を緑色に連続点灯させて、相手側電気ポット1B又は1Aの使用者が無事に生活していることを当該一方側電気ポット1A又は1Bの使用者に認識させるようにした。
【0050】しかし、上記相手側電気ポット1B又は1Aの使用情報の表示は、例えば当該使用情報を常時又は定期的に通信入手して、一方側電気ポット1A又は1Bの操作パネル31部分に設けた電気ポット使用情報専用の表示手段(LED又はランプ等)で常時又はその都度自動表示するような構成にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る親子電気ポットを採用して構成した親子電気ポット型生活モニターシステムの概略を示す斜視図である。
【図2】同親子電気ポット本体の構造を示す一部切欠図である。
【図3】同親子電気ポット本体の平面図である。
【図4】同親子電気ポットの通信アダプター等との接続関係を示すシステム構成図である。
【図5】同親子電気ポットの操作パネル部の構成を示す平面図(全部表示状態)である。
【図6】同親子電気ポットの第1の操作状態に対応した操作パネル面の表示形態を示す図である。
【図7】同親子電気ポットの第2の操作状態に対応した操作パネル面の表示形態を示す図である。
【図8】同親子電気ポットの第3の操作状態に対応した操作パネル面の表示形態を示す図である。
【図9】同親子電気ポットの第4の操作状態に対応した操作パネル面の表示形態を示す図である。
【図10】同親子電気ポットの第5の操作状態に対応した操作パネル面の表示形態を示す図である。
【符号の説明】
1A,1Bは第1,第2の電気ポット、2は本体ケース、3は蓋体、13はマグネットプラグ、16は通信アダプタ、17は電源プラグ、20は携帯電話器、23はモジュラージャック、31は操作パネル、55は通信確認キー、56は通信確認表示部、60は液晶ディスプレイである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気ポット使用情報の送信又は受信回路を備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送信又は受信ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットは、相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されていることを特徴とする生活モニター用親子電気ポット。
【請求項2】 電気ポット本来の情報を表示する情報表示部と電気ポット使用情報の送信又は受信回路とを備え、離隔地間で個別に使用される少なくとも2台の電気ポットを、所定の通信手段を介して相互に情報の送信又は受信ができるように接続可能とした生活モニター用親子電気ポットにおいて、各電気ポットは、さらに所定の通信確認操作手段を備え、該通信確認操作手段が操作されると、上記情報表示部には当該電気ポット本来の情報に変えて相手側電気ポットの使用情報が表示されるように構成されていることを特徴とする生活モニター用親子電気ポット。
【請求項3】 通信確認操作手段は、電気ポット本来の操作に使用される操作キーを兼用して構成されていることを特徴とする請求項2記載の生活モニター用親子電気ポット。
【請求項4】 通信確認操作手段は、1回操作する毎に、順次所定時間前の電気ポット使用情報をスクリーニングして表示するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の生活モニター用親子電気ポット。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図4】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【図9】
image rotate


【図10】
image rotate


【公開番号】特開2002−58597(P2002−58597A)
【公開日】平成14年2月26日(2002.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−246949(P2000−246949)
【出願日】平成12年8月16日(2000.8.16)
【出願人】(000003702)タイガー魔法瓶株式会社 (509)
【出願人】(390000594)隆祥産業株式会社 (64)
【Fターム(参考)】