説明

生産物、特に果物や野菜等を少なくともその重量の関数として分類するように構成された生産物搬送装置

本発明は、少なくとも重量の関数として果物、野菜等の生産物を分類するように構成された生産物コンベア装置に関し、前記装置は生産物を選択的に放出するために側方に傾斜可能なカップ(12)を具えたコンベア(10)を含む。本発明によれば、このコンベア(10)は実質的に円形をなし、垂直軸(X)を中心に固定円形リングの形状に配置された移動するカップ(12)を支持するプレートと、固定リングを取り囲む回転円形リング(11)の形状に配置されたカップ(12)を駆動する可動部材とを具えている。カップ(12)は可動リング(11)の内周辺に蝶番止めされ、各円周方向軸(Y)を中心に傾動することによって、生産物を外放射方向に選択的に放出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に果物や野菜等の生産物を搬送するための装置に関し、更に詳しくは、少なくとも重量の関数として生産物を分類するように構成された装置に関する。
【背景技術】
【0002】
個々の生産物を分類して、それぞれを支持体の上に載せ、秤量ステーションに送るシステムを具えたフィーダーを利用して、生産物を重量の関数として選択的に分類することが可能な多くの装置が既に知られている。
【0003】
例えば、次の文献を参考として挙げることができる。
US−A−957619、EP−A−0670276、EP−A−0568763、EP−A−0540126、WO−A−92/18258、FR−A−2748220。
【0004】
これらの公知の装置において、個々の生産物はバケットによって、又は傾斜可能に装着されたコンベア・ホルダーによって、或いは円形溝を有する一対の水時計形状物によって、或いは実際には垂直方向に摺動可能なカップを有する平行なウォームねじによって支持されている。個々の生産物はこの支持体を秤量ステーションまで上昇させるか、或いはこの生産物を持ち上げて、関連する一対の水時計形状物又は一対のウォームねじから分離することによって秤量される。
【0005】
US−A−4262827、BE−C−1007004、FR−A−2545797、FR−A−2580393に示されているように、横軸を中心に上方又は下方へ傾斜可能に摺動可能な或いは車輪付きキャリッジが装着されたコンベア装置も公知である。しかし、この構成は非常に大きい高さを必要とし、横に傾斜したシステム、即ちコンベアの方向に平行に平行な軸を中心に傾いたシステムにおいては、実際上放棄されている。
【0006】
従来技術の水準はFR−A−2670691にも示されており、これは、横に傾いて装着され、それぞれが重量の関数として個々の生産物を分類するためにこれを支持する一対の水時計形状物を担持したキャリッジを具えたコンベア装置を示している。しかし、一対の水時計形状物を支持するこのキリリッジは、それ自体が比較的重く、したがって、事実上、各キャリッジは支持体に横方向の無視し得ない量の摩擦を与え、これによって多かれ少なかれ重量の測定に妨害となる振動が発生する。
【0007】
文献FR−A−2749196は、一方はカップを、他方はローラーを有する二つの重なったコンベアを具えた別のタイプの生産物用コンベア装置を記載している。各カップは二つのローラーの間に挟まれ、個々の生産物の分離を容易にしている。
【0008】
本発明に最も近い従来技術がFR−A−2777809に示されている。この文献は、個々の生産物を分類し、固定プレートに沿って移動させるように、生産物を支持するためのカップを具えたコンベアを含む装置を開示し、その請求項1によれば、前記カップは可動部材に連結され、搬送されている生産物を選択的に放出するように前記部材に対して横方向に傾斜可能になっており、そして秤量トレーが前記固定プレートの長手に介在し、各カップはこの秤量トレー上方を通過するようになっている。使用されているカップは、二つの蝶番を有する車輪付きのカップであり、使用されている蝶番の可撓性によって、個々の生産物を秤量する際に、1〜2グラムの精度の既に非常に満足できる性能を提供する。
【0009】
前記従来技術のすべてのコンベア装置は、直線方向に搬送するように配置されている。この配置は、関連する技術がうまく習熟されている限り、良好な性能を発揮する。しかし、このタイプのコンベア装置は非常に大きいままであり、しかも比較的高価である。
【0010】
EP−A−0060013に示されているように、円形に配置された構造の果物選別装置も提案されている。この選別装置において、カップは、ターンテーブルの周辺の近傍に浮き上がった状態で装着された個々の支持体に蝶番によって取付けられている。こうして、支持体は通常はターンテーブル上に固定しているが、連結されたレール上を通過することによって、秤量ステーションにおいて持ち上げられる。しかし、この構造は比較的複雑であり、且つ高速用には設計されていない。
【0011】
技術的背景の知識を完全にするために、それぞれがピボット・テーブルを具えた順次に連結されたパレット型の物体のコンベアに関するUS−A−6484866が同様に参照される。この文献は、重量による選別に関するものではないことに留意されたい。
【0012】
【特許文献1】US−A−957619
【特許文献2】EP−A−0670276
【特許文献3】EP−A−0568763
【特許文献4】EP−A−0540126
【特許文献5】WO−A−92/18258
【特許文献6】FR−A−2748220
【特許文献7】US−A−4262827
【特許文献8】BE−C−1007004
【特許文献9】FR−A−2545797
【特許文献10】FR−A−2580393
【特許文献11】FR−A−2670691
【特許文献12】FR−A−2749196
【特許文献13】FR−A−2777809
【特許文献14】EP−A−0060013
【特許文献15】US−A−6484866
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、少量の空間しか占有せず、しかも前述の従来技術の装置に較べて安価なコンベア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、この問題は、生産物、特に果物や野菜等を搬送するための装置によって解決され、前記装置は少なくとも重量の関数として個々の生産物を分類するように構成され、前記装置は、分類し且つ固定プレートに沿って移動させるために個々の生産物を支持するカップを具えたコンベアを含み、前記カップは可動部材に連結され且つ搬送される生産物を選択的に放出するために前記可動部材に対して側方に傾斜可能であり、且つ秤量トレイが、各カップが前記秤量トレイの上を通過するように前記固定プレートの長手に介在し、前記コンベアは、事実上円形をなし、垂直軸を中心とする固定円形リングの形状に構成されたプレートと、前記固定リングを取り囲み、且つ連結された駆動手段によって前記垂直軸を中心に回転駆動される回転円形リングとを有し、前記カップは前記可動リングの内周辺に蝶番止めされ、且つ個々の生産物を放射方向に選択的に放出するために各円周方向軸を中心に回動することによって傾斜することを特徴とする。
【0015】
FR−A−2777809に述べられている直線型コンベア装置におけるように、V字形秤量トレイが設けられているが、この装置では構成部品の円形を考慮した形状に配置されている。こうして、本発明の固定円形リングは、角度の付いた二つの側縁と、前記固定リングの上を移動するカップの移動方向に突出した先端とを有するV字形の秤量トレイを含んでいる。特に、前記カップは前記固定円形リング上を移動できる車輪を具え、前記V字形秤量トレイは、秤量が行われる際に一つのカップのすべての車輪が前記トレイに同時に接触するように配置されている。
【0016】
好ましくは、回転円形リングは、前記リングの軸に対して放射方向に延びた水平軸を有する車輪によって支持されている。
【0017】
前記回転円形リングは、前記リングの外周辺に接触する垂直軸車輪によって、その軸上にセンタリングされていることが好ましい。
【0018】
水平軸を有する車輪及び垂直軸車輪の少なくとも一方はモーターに連結され、かつ回転円形リングの駆動手段を構成していることが好ましい。
【0019】
この装置は、実質的に円形の固定中央棚を含み、前記棚は、選択的に放出された個々の生産物を受ける周辺ステーションに連結され、かつその棚の周辺に固定された山型カムを有し、各前記カップはその回動軸の反対側に、連結された可動ピンが動く時に前記カムの一つと共働するのに適したフィンガーを具えていることが好ましい。特に、各可動ピンは円周方向に配列され、かつ前記中央棚に固定された関連アクチュエーター用電磁石に連結されていてもよい。
【0020】
前記回転円形リングは、円周方向に配設された位置確認切り欠きを有し、前記回転円形リングが回転する際に前記切り欠きの通過を確認する固定カウンターによって、カップをカウントすることができることが好ましい。
【0021】
最後に、好ましくは、コンベア装置は、前記回転円形リングを取り囲むようにそれに隣接して同一面上に設けられた水平カバー装置を含み、前記カバー装置は、前記回転円形リングと選択的に放出された生産物を受けるための周辺箱との間に棚を形成している。
【0022】
本発明のその他の特徴と利点は、特別な実施形態に関する以下の説明と添付図面を参照することによって、更に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1〜3には、本発明によるコンベア装置Mが示されている。この装置は、林檎、桃、トマト、玉葱、あんず、メロン等の非常に多種の果物や野菜を分類するのに使用できる。
【0024】
この装置Mは、固定しているプレート(図1〜3では見えない)上を移動しながら個々の生産物(図には示されていない)を分類するために支持するカップ12を具えた実質的に円形のコンベア10を支持するスタンド1を有している。分類のための生産物は、好ましくはベルト・コンベアである供給コンベア3によって供給される。周辺箱4、5、6、7、8、9がこのスタンドの全周に側方に配置され、秤量による分類に基づく選択基準に応じた生産物を受ける働きをする。作動の際に、カップ12は垂直中心軸Xを中心に円形経路を移動する。カップの共通の駆動リングは前記軸Xを中心に符号100で示された方向に回転する回転円形リング11である。この装置は、前記回転円形リング11に直接に隣接しこれと同一面上にあってこれを取り囲む符号50で示された水平カバー装置を具え、前記カバー装置は選択的に放出される生産物を受け入れるために前記リングと周辺箱4〜9との間に棚を形成している。
【0025】
このように、図1〜3は回転円形リング11を有するコンベア10を示し、その内周辺には、生産物を放射方向外方に選択的に放出する目的で各円周軸を中心に回動して傾斜するカップ12が蝶番止めされている。
【0026】
選択的に放出された生産物を受けるために、周辺ステーション4〜9には、その周辺に山型のカム(humpbacked cams) 33を有する実質的に円形をなす固定中央棚17が連結されている。以下に詳述するように、各カップ12は、関連する可動ピンが作動するときに山型カム33の一つと共働するのに適したフィンガーを蝶番軸から離れた箇所に具えている。このようにして、FR−A−2777809に詳細に記載されているように、重量による選別の一般原理にしたがって、このコンベア装置の中央制御ユニットは秤量装置によって与えられた信号を受け、これらの信号を関連する可動ピンを作動させる目的のために送信して、カップが対応する山型カムに接近した時にこれを傾けて、対応する個々の生産物を放出する放射方向に連結された周辺箱へ放出する。
【0027】
符号16は、回転リング11の内周に設けられた、各カップ12の蝶番組立体を示す。この蝶番の配列方法は図6に更に明瞭に示され、それは前述のFR−A−2777809に開示された二つの蝶番の原理を応用して行われることが好ましい。
【0028】
図3の平面図には、前述の各ピンに連結された制御手段が示され、各山型カム33(最後のカム以外は)の回転方向100の前方には、対応するスイッチ装置27が設けられている。
【0029】
コンベア・スタンド1に対する固定棚17の角度位置を正確に調節することができるように、円周方向スロット41とこれに連結されるロック装置42が設けられ、前記角度位置は直線ねじ42′(図6に更に明瞭に示されている)によって維持され、各山型カム33の角度位置を正確に設定する。図3は、固定棚17の外縁に設けられ、かつ各スイッチ装置27と共働する車輪20の通路と連通する周辺切り欠き46の存在も示している。
【0030】
図4〜図6は、スタンドの一部を形成し、コンベア10を全体的に支持する水平テーブルトップ2を詳細に示している。カップ12がその上を移動する固定プレート13は、垂直軸Xを有する固定円形リング13の形に構成され、この場合には前記リングは、放射方向の正方形又は矩形断面のバー15によってスタンドのテーブルトップ2に固定されている。
【0031】
図4と5は、各カップ12が一つずつその上を通過するように、固定プレート13の長手に沿って介在する秤量トレイ21を示している。コンベアが円形に構成されているので、秤量トレイ21は、角度の付いた側縁と固定リング上を移動するカップの移動方向に尖端とを有するV字形に形成されている。
【0032】
このV字形秤量トレイ21の特別な形状は図8を参照すれば更によく理解でき、この図は二つの分枝部21.1と21.2を有する秤量トレイ21を示し、これらの分枝部の内縁は中間円周Cに対して約20度の角度をなしている。内外側縁21.5と21.4は、それぞれ傾斜して、V字形秤量トレイ21の先端21.3はカップの移動方向に尖っている。ねじ山付きの孔22が、V字形秤量トレイ21を従来タイプの図示しない秤量組立体に固定するために設けられている。
【0033】
カップ12が固定円形リング13上を移動できるように、カップに車輪14(図6だけに示されている)が取付けられることが好ましい。このV字形秤量トレイ21は、秤量の際に任意の一つのカップの車輪がすべて同時にトレイに接触するように配置される。こうして、移動するカップは、短時間、その四つのすべての車輪を介して搬送している個々の生産物と共にV字形秤量トレイ21上に支持されて秤量作業を可能にする。
【0034】
図4と5は、また、軸Xに対して放射方向の水平軸を有し、かつその上に回転円形リング11が載る車輪を示している。この例では、この目的のためにテーブルトップ2に形成されたスロット35から突出する軸36を有する二つの車輪34を含む三つの車輪が設けられている。これらの車輪はモーター駆動されない。しかし、スロット35′から突出する、中心軸Xに対して同じように放射方向の軸36′を有するもう一つの車輪34′も設けられ、この車輪34′はモーター37の出力シャフトに連結されたシャフトに固定され、回転円形リング11を回転駆動する手段を形成している。これらの三つの車輪34、34、34′は、当然、相互に120度の角度で対称的に配置されている。
【0035】
垂直軸39を有し、回転円形リング11の外周辺に接触する四つのセンタリング車輪38が更に示されている。これらの車輪38は、回転円形リング11が、円形移動レールが無くてもその垂直軸X上に正確にセンタリングすることを保証するのに役立つ。
【0036】
水平軸車輪の一つ、特に車輪34′を回転円形リング11を回転駆動するためのモーター駆動車輪としているが、一つの変形例においては、少なくとも一つの垂直軸車輪38をモーターに連結して円形リングを駆動する手段を構成することも、勿論、可能である。
【0037】
前述のように、実質的に円形の固定中央棚17は、その周辺に、選択的に放出される個々の生産物を受けるための周辺ステーションに連結された山型カム33を具えている。図6を参照すると、各カップ12はその車輪14だけではなく、垂直軸を有する車輪20で終端する下向きタブ19も具えていることが判る。カップが円形方向へ移動し、共通の環状リング11によって駆動されると、車輪20に連結されたタブ19は、固定棚17の外周と固定環状リング13の内周とによってテーブルトップ上に形成された通路に沿って、支持テーブルトップ2に形成された拡大開口18上方を移動する。
【0038】
車輪20が山型カム33を動かすと、対応するカップ12は蝶番組立体16と共通の円周の接線方向に延在する軸Yを中心に回動する。その他の状況において、車輪20は固定棚17の下を通過し、問題のカップはその水平支持位置を保つ。これら二つの可能性の間の切り替えは、各山型カムと連携する可動ピン・システムによって組織的に行われ、それについてはこれらの手段を更に拡大して示す図7を参照することができる。
【0039】
図7には、回転方向100に対して上流側と下流側にある傾斜部25と26を有する山型カム33が示されている。プレート24はプレート23を介して作動し、直角ピン28の放射方向の分枝部を支持する軸受29と連携する可動出口31を有する電磁石システム32を保持する。軸30を有するこの放射方向分枝部は、ピン28の主円周方向分枝部のための回動軸として機能する。実線で示された位置において、問題のカップ12の車輪20はピン28の上を通過し、次ぎに山型カム33の傾斜部55を登って対応するカップを回動させる。さもなければ、鎖線で示された位置において、ピン28は持ち上げられ、カップの前述の車輪は全カム組立体33の下を通過し、連携するカップはその自然の水平位置に維持される。
【0040】
カップ12の移動に伴ってこれをカウントするために、全体制御ユニットと適宜に同期させることも必要である。
【0041】
この目的のために、位置確認のための基準切り欠き43が、回転円形リング11の周りに円周方向に沿って形成されている。詳しくは、これらの切り欠き43は、駆動リング11の内周辺を切り取ることによって構成される。一変形例において、こうした切り欠きを受けるために、回転リング11に幾つかの他の領域を設けることも勿論可能である。これらの基準切り欠き43は、回転円形リング11の回転の際に、これらの切り欠きの通過を確認する固定センサー44によってカップ12をカウントすることができる。この固定センサー44は、スタンドのテーブルトップ2に固定されたブリッジ45に取付けられている。図5から判るように、ブリッジ45をテーブルトップ2の円周スロット45′と同一レベルに設けることによって、カウント・センサー44に非常に正確な角度位置を与えることが可能になる。
【0042】
本発明は、可動部を駆動するために軽量な装置が必要な場合に、形状が円形であることによってコンパクトな、そして適当な重量のコンベア装置を提供する。更に、正確性と歩留りに関して直線型の最良のコンベアと同じ性能が得られる。前述のFR−A−2777809によって作られた直線形測定器によって得られる1〜2グラム程度の精度を維持しつつ、1時間当たり10000個又は15000個のカップに達する高い移動速度を得ることも可能である。こうした性能は、この円形コンベアを非常に魅力的にしている。
【0043】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、同等な手段を用いて前述の基本的特性を再現する任意の変形例を含む。
特に、重量が分類基準として挙げられているが、色、糖分含量等の他のパラメーターに基づいて分類することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明にかかるコンベア装置を示す全体的な斜視図である。
【図2】受け取り用サイドテーブルと供給コンベアを取り除いた図1と同様の図である。
【図3】図2の斜視図に示された装置の平面図である。
【図4】図2と同様の図であって、回転円形リングと前記リングの内周辺に蝶番止めされた一連のカップを取り外し、前記リングに連結された車輪と、垂直軸を有する固定円形リングの形に構成され、その上をカップが移動する固定プレートとを更に明瞭に示した図である。
【図5】図4に斜視図で示された組立体の平面図である。
【図6】カップの垂直回転軸に対して放射方向の平面上に示された部分断面拡大図であって、一つのカップが対応する生産物を放出するための最大回動位置にある場合に、同軸の円形リングがどのように配置されるか、そして蝶番止めされたカップがどのように動くかを示す図である。
【図7】選ばれたカップ傾斜器と連携する山型カムの側面図である。
【図8】その上をカップが移動するプレートを形成している固定円形リングの長手に介在するV字形の秤量トレイ単独の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産物、特に果物や野菜等を搬送するためのコンベア装置であって、少なくとも重量の関数として個々の生産物を分類するように構成され、分類し且つ固定プレート(13)に沿って移動させるために個々の生産物を支持する複数のカップ(12)を具えたコンベア(10)を含み、前記カップが可動部材(11)に連結され且つ搬送される生産物を選択的に放出するために前記可動部材に対して側方に傾斜可能であり、且つ各前記カップ(12)が上を通過するように前記固定プレート(13)の長手に介在する秤量トレイ(21)を含む生産物を搬送する装置において、
前記コンベア(10)は、事実上円形をなし、垂直軸(X)を中心とする固定円形リング(13)の形状に構成されたプレートと、
前記固定円形リング(13)を取り囲み且つ連結された駆動手段(34′、37)によって前記垂直軸を中心に回転駆動される回転円形リング(11)とを有し、
前記カップ(12)は前記回転円形リング(11)の内周辺に蝶番止めされ、且つ個々の生産物を放射方向に選択的に放出するために各円周方向軸(Y)を中心に回動することによって傾斜することを特徴とするコンベア装置。
【請求項2】
前記固定円形リング(13)は、角度の付いた二つの側縁(21.4、21.5)と、カップ(12)の移動方向に尖端(21.3)とを有するV字形の秤量トレイ(21)を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンベア装置。
【請求項3】
前記カップ(12)は、前記固定円形リング(13)での前記カップの移動を可能にする車輪(14)を具え、且つ前記秤量トレイ(21)は、秤量時に一つのカップ(12)に対するすべての前記車輪が前記秤量トレイに同時に接触するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のコンベア装置。
【請求項4】
前記回転円形リング(11)は、前記回転円形リングの軸(X)に対して放射方向の水平軸を有する車輪(34、34′)によって支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベア装置。
【請求項5】
前記回転円形リング(11)は、前記回転円形リングの外周辺(40)に接触する垂直軸車輪(38)によってその軸(X)上にセンタリングされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベア装置。
【請求項6】
前記水平軸を有する車輪又は前記垂直軸車輪の少なくとも一つはモーター(37)に連結されて、前記回転円形リング(11)を回転駆動する手段を構成していることを特徴とする請求項4又は5に記載のコンベア装置。
【請求項7】
前記コンベア装置は実質的に円形の固定中央棚(17)を含み、前記中央棚は、選択的に放出される個々の生産物を受ける周辺ステーション(4〜9)に連結され、且つその周辺に固定された山型カム(33)を有し、各前記カップ(12)は、連結された可動ピン(20)が移動する時に前記山型カムの一つと共働するのに適したフィンガー(19、20)を、回動軸(Y)の反対側に具えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンベア装置。
【請求項8】
各可動ピン(28)が円周方向に配置され、且つ前記中央棚(17)に固定されたアクチュエーター用電磁石(32)に連結されていることを特徴とする請求項7に記載のコンベア装置。
【請求項9】
前記回転円形リング(11)は円周方向に配設された位置確認切り欠き(43)を有し、それにより前記回転円形リングの回転時に前記切り欠きの通過を確認する固定カウンター(44)による前記カップ(12)のカウントを可能にすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンベア装置。
【請求項10】
前記コンベア装置は、前記回転円形リング(11)を取り囲むように隣接して同一面上に設けられた水平カバー装置(50)を含み、前記カバー装置は、前記回転円形リングと選択的に放出された生産物を受けるための周辺箱(4〜9)との間に棚を形成していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンベア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−515534(P2006−515534A)
【公表日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−567799(P2004−567799)
【出願日】平成15年12月29日(2003.12.29)
【国際出願番号】PCT/FR2003/003926
【国際公開番号】WO2004/069433
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505260372)
【Fターム(参考)】