説明

画像データを提供するように構成された携帯電子装置

携帯電子装置はメモリ、送信器およびコントローラを含むことができる。メモリは画像データを携帯電子装置内に格納するように構成することができ、送信器は遠隔電子表示装置との無線リンクを提供するように構成することができる。コントローラはメモリおよび送信器と接続することができる。さらに、コントローラは画像データをインターネット・プロトコル形式で提供するように構成することができ、送信器は画像データを、無線リンクを介してインターネット・プロトコル形式で送信するように構成することができる。関係する表示装置および方法も説明される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器の分野に関し、より詳細には情報を表示するための方法、装置およびシステムに関連する。
【背景技術】
【0002】
無線電話機やPDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)のような多くの携帯電子装置がさらに小さくなり続ける一方、さらに大量情報の表示に対する要求が増えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、より大きな表示器に対する需要が、一層小さな携帯電子装置に対する需要と対立する可能性がある。例えば、セル方式通信におけるテキストメッセージの使用の増加は、この情報の利用や参照を容易にするための更に大きな移動端末表示装置の需要を高める可能性がある。さらに、携帯電子装置において提供されるデータサービスの増加は、同時に複数の人間による閲覧を容易にするための更に大きな移動端末表示装置の需要を高める可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態によれば、携帯電子装置はメモリ、送信器およびコントローラを含むことができる。メモリは画像データを携帯電子装置内に格納するように構成され、送信器は遠隔電子表示装置との無線リンクを提供するように構成される。コントローラはメモリおよび送信器と接続される。さらに、コントローラは画像データをインターネット・プロトコル形式で提供するように構成され、送信器は画像データを、無線リンクを介してインターネット・プロトコル形式で送信するように構成される。
【0005】
さらに、ユーザ・インタフェースはコントローラと結合され、ユーザ・インタフェースはポインタ・コマンドのユーザ入力を受け付けるように構成され、コントローラおよび送信器はポインタ・コマンドを、無線リンクを介して遠隔電子表示装置に送信するように構成される。ポインタ・コマンドは、インターネット・プロトコル形式、、あるいは、インターネット・プロトコル形式以外の形式で送信することができる。さらに、送信器は短距離送信器であってもよい。携帯電子装置はまた、無線電話通信およびパケット交換データ通信の少なくともいずれかのような、長距離通信を提供するように構成された長距離トランシーバを含んでいてもよい。
【0006】
送信器は、WiFi規格、Bluetooth規格および赤外線規格の少なくともいずれかによる無線リンクを提供するように構成されていてもよい。インターネット・プロトコル形式は、HTMLおよびXMLの少なくともいずれかであってもよい。コントローラはまた、コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、および、無線インターネットブラウザの少なくともいずれかを含んでいてもよく、画像データはスライドのプレゼンテーションを含んでいてもよい。
【0007】
本発明の追加の実施形態によれば、電子表示装置は、表示器とインターネット・プロトコル・ブラウザを含むことができる。表示器は、電子データを表示するように構成される。インターネット・プロトコル・ブラウザは、携帯電子装置との有線結合を経ずに該携帯電子装置から画像データとポインタ・コマンドを受信するように構成される。画像データは、インターネット・プロトコル・ブラウザにおいてインターネット・プロトコル形式で受信され、インターネット・プロトコル・ブラウザは、表示器を利用し、携帯電子装置からのポインタ・コマンドに応じて画像データを視覚的に提供するように構成されている。より詳細には、表示器はモニタまたはプロジェクタであってもよい。
【0008】
さらに、ポインタ・コマンドはインターネット・プロトコル・ブラウザにおいて、インターネット・プロトコル形式、あるいは、インターネット・プロトコル形式以外の形式で受信されてもよい。さらに、インターネット・プロトコル形式はHTMLおよびXMLの少なくともいずれかであってもよく、画像データはスライドのプレゼンテーションであってもよい。
【0009】
本発明のさらなる追加の実施形態によれば、携帯電子装置を使用して視覚的プレゼンテーションを提供する方法は、画像データを携帯電子装置内に格納する工程を含む。画像データはインターネット・プロトコル形式で提供され、画像データは無線リンクを介して遠隔電子表示装置にインターネット・プロトコル形式で送信される。
【0010】
さらに、ポインタ・コマンドのユーザ入力を受け付けることができ、ポインタ・コマンドは、無線リンクを介して遠隔電子表示装置に送信することができる。ポインタ・コマンドは、インターネット・プロトコル形式、あるいは、インターネット・プロトコル形式以外の形式で送信することができる。
【0011】
画像データは、短距離プロトコルを使用して送信され、長距離無線通信を利用してもよい。より詳細には、長距離無線通信の提供には、無線電話通信およびパケット交換通信の少なくともいずれかの提供が含まれてもよい。さらに、画像データの送信には、WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくとも1つを利用した画像データの送信が含まれてもよく、インターネット・プロトコル形式はHTMLおよびXMLの少なくともいずれかであってもよい。
【0012】
コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、および、無線インターネットブラウザの少なくとも1つが提供されてもよく、画像データはスライドのプレゼンテーションであってもよい。
【0013】
本発明のさらなる追加の実施形態によれば、電子表示装置を動作させる方法は、携帯電子装置との有線結合を経ずに該携帯電子装置から画像データとポインタ・コマンドを受信する工程を含むことができる。さらに、画像データはインターネット・プロトコル形式で受信され、ポインタ・コマンドに反応して視覚的に提供される。
【0014】
より詳細には、画像データは、モニタおよびプロジェクタの少なくとも1つを使用して提供されてもよく、ポインタ・コマンドはインターネット・プロトコル・ブラウザにおいて、インターネット・プロトコル形式、または、インターネット・プロトコル形式以外の形式で受信することができる。インターネット・プロトコル形式は、HTMLおよびXMLの少なくともいずれかであってもよく、画像データはスライドのプレゼンテーションを含んでいてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下において、本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して、本発明をより詳細に記述する。しかしながら、本発明は、ここで説明する実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全となるように、また当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供されている。全体を通じて、類似の番号は類似の要素を指す。
【0016】
当業者により理解されるように、本発明は方法あるいは装置として実施することができる。従って、本発明はハードウエアの実施形態、ソフトウエアの実施形態あるいはソフトウエアとハードウエアとの態様を組み合わせた実施形態を採ることができる。また、ある要素が別の要素に「接続」または「結合」されていると言うとき、その別の要素に直接に接続、または結合されていても、介在要素が存在していてもよいことを理解されたい。これに対して、ある要素が別の要素に「直接接続」または「直接結合」されていると言うとき、介在要素は存在しない。本明細書で使用される「・・・および・・・の少なくともいずれか」との表現は、1つ以上の関連する記載された項目のいずれかと、それらのあらゆる組み合わせとを含む概念である。
【0017】
(無線電話機あるいはPDAのような)携帯電子装置の表示器は、画像データを携帯電子装置のユーザに提供するために使用することができる。無線電話機では、例えば無線電話機本体の表示器には、ダイヤルされる電話番号、発呼者の電話番号(発呼者識別)、無線電話機に格納される電子アドレス帳の情報、カレンダ情報、電子メール、テキストメッセージ、電子ゲームの画面、写真、画像、ビデオクリップ、インターネットのページ、などを表示することができる。しかしながら、携帯電子装置の表示器のサイズは電子装置のサイズにより制限されることがある。従って、画像データの中には、携帯電子装置に代表的に設けられる比較的小さな表示器では閲覧が困難なものもある。
【0018】
さらに、携帯電子装置の機能は、その処理能力の増大と共に拡大し続けるものである。例えば、ワードプロセッサ、スプレッドシートおよびプレゼンテーション機能は、携帯電子装置上で提供することができる。より詳細には、スライドプレゼンテーション機能はマイクロソフト社により提供されるパワーポイント(商標登録)のようなソフトウエアを使用して携帯電子装置上で提供することができる。
【0019】
本発明の実施形態によれば、(スライドプレゼンテーションのような)画像データは、携帯電子装置の表示器上で表示することができる。さらに、あるいは別の場合には、(スライドプレゼンテーションのような)画像データはインターネット・プロトコル形式で無線リンクを介してより大きな表示器を備える電子表示装置のインターネット・プロトコル・ブラウザに送信することができる。例えば、電子表示装置はインターネット・プロトコル・ブラウザを含むテレビジョン、モニタ、パーソナルコンピュータおよびプロジェクタの少なくともいずれかであってもよい。さらに、電子表示装置は、携帯電子装置で利用可能な表示器よりも大きな表示器を提供することができる。
【0020】
携帯電子装置間の無線リンクは、例えばWiFi規格(802.11規格による)、赤外線規格、および、Bluetooth規格の少なくともいずれかのような短距離通信規格を使用して提供することができる。Bluetooth規格は、例えばセレシュ ラーティにより「専用システム・マガジン」の2000年第4四半期号、28から33ページの「Bluetoothプロトコル構造」という題名の論文(Sailesh Rathi in the reference entitled "BlueTooth Protocol Architecture" from Dedicated Systems Magazine, 2000, Q4, pages 28-33.)において議論されている。短距離通信規格については、2003年9月4日出願の米国特許出願第10/655、422号で説明されており、本発明の譲受人に譲渡されている。
【0021】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るシステム、方法および装置は、(無線電話機およびPDAの少なくともいずれかような)携帯電子装置101と、モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような電子表示装置103とを含むことができる。より詳細には、携帯電子装置101は、コントローラ111、ユーザ・インタフェース113、(送信器119および受信器121を含む)短距離トランシーバ115、メモリ123、および、長距離トランシーバ117を含むことができる。電子表示装置103は、(モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器131、インターネット・プロトコル・ブラウザ133、無線アクセスポイント135、ユーザ入力装置137、および、コントローラ139を含むことができる。
【0022】
以上に説明するように、携帯電子装置101は、PDAおよび無線電話機の少なくともいずれかであってもよい。さらに、ユーザ・インタフェース113はキーパッド、(液晶表示器のような)表示器、タッチパネル、ダイヤル、スピーカ、方向キー、および、マイクロフォンの少なくともいずれかを含むことができる。従来の無線電話機の動作によれば、音声データはユーザ・インタフェース113のマイクロフォンから受信され、コントローラ111を通じて処理され、長距離トランシーバ117を使用して無線電話ネットワークに送信することができる。同様に、音声データは長距離トランシーバ117を使用して無線電話ネットワークから受信され、コントローラ111を通じて処理され、ユーザ・インタフェース113のスピーカを使用して再生することができる。さらに、あるいは、別の場合には、長距離送信器は、通信ネットワークにより汎用パケット無線サービス(GPRS)のようなパケット交換データサービス通信を提供することができる。
【0023】
さらに、あるいは、別の場合には、携帯電子装置101はPDAの機能を提供することができる。例えば、コントローラ111は、ユーザ・インタフェース113から入力を受信し、ユーザ・インタフェース113に出力を提供することにより、コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、インターネットブラウザ、ワードプロセッサ、スプレッドシート、PDFファイルビュアおよび(マイクロソフト社のパワーポイント(登録商標)のような)プレゼンテーションアプリケーションのような1つ以上のアプリケーションを動作させることができる。従って、携帯電子装置101は、(無線電話およびパケット交換通信の少なくともいずれかのような)長距離通信、および、PDAの機能の両方を提供することができる。携帯電子装置101はまた、長距離通信の提供を除く(この場合長距離トランシーバ117は省略することができる)、PDAの機能を提供することができる。
【0024】
電子表示装置103は、内部にインターネット・プロトコル・ブラウザ133を含む、プロジェクタ、モニタ、あるいは、テレビジョンのような独立の表示装置であってもよい。電子表示装置103はまた、パーソナルコンピュータ、あるいは、ノートブックコンピュータのようなコンピュータ装置のコンポーネントとして含まれていてもよい。ある実施形態では、電子表示装置103は、携帯電子装置から受信される画像データ、(パーソナルコンピュータおよびノートブックコンピュータの少なくともいずれかのような)コンピュータから受信される画像データ、電子表示装置に格納された画像データと、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、WAN(ワイド・エリア・ネットワーク)およびインターネットの少なくともいずれかのようなネットワーク141を介して受信される画像データと、の少なくともいずれかを表示するために使用することができる。例えば、ネットワーク141を介して受信される画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ133は、電子表示装置103に付属する(マウス、ジョイスティック、トラックボール、方向キー、タッチパッド、タッチパネルなどのポインティング・デバイスでありうる)ユーザ入力装置137からの入力に基づき、コントローラ139の指揮下においてネットワーク141を通じてサーバに問い合わせることができる。コンピュータから受信される画像データを表示する場合、コントローラ139は画像データを供給するコンピュータと直接結合することができる。インターネット画像プロジェクタについては、例えば米国特許出願公開第2002/0175915号明細書で説明されている。
【0025】
携帯電子装置101からのデータを表示する場合、無線リンク125を、携帯電子装置101の短距離トランシーバ115と、電子表示装置103のアクセスポイント135との間で確立することができる。無線リンク125は、例えば(IEEE802.11規格による)WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の1つ以上を使用して提供することができる。さらに、無線リンク125は、同一あるいは異なる通信規格により提供される1つ以上の無線リンクを含むことができる。従って、短距離トランシーバ115およびアクセスポイント135は、それぞれ同一あるいは異なる通信規格により動作する複数の送信器および受信器を含むことができる。
【0026】
例えば、無線リンク125は2つのサブリンクを含むことができ、1つのサブリンクはBluetooth規格により提供され、他のサブリンクはWiFi規格により提供されてもよい。あるいは、無線リンク125は、Bluetooth規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。さらに別の場合には、無線リンク125は、WiFi規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。
【0027】
画像データは、携帯電子装置101のメモリ123に格納することができ、コントローラ111は、画像データをインターネット・プロトコル形式で送信器119により無線リンク125を介して電子表示装置103のアクセスポイント135に提供するように構成することができる。次いで、画像データはインターネット・プロトコル・ブラウザ133およびコントローラ139により処理され、(CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器およびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器131を利用した閲覧のために提供することができる。
【0028】
画像データは、携帯電子装置101のコントローラ111からインターネット・プロトコル・ブラウザ133へ、HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を利用して提供することができる。従って、電子表示装置103のインターネット・プロトコル・ブラウザ133はクライアントとして動作でき、携帯電子装置101のコントローラ111はサーバとして動作できる。
【0029】
さらに、携帯電子装置101のユーザ・インタフェース113からのユーザ入力は、電子表示装置103のインターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能を制御するために利用することができる。代表的には、インターネット・プロトコル・ブラウザのポインタ機能はブラウザを含む装置に物理的に付属する(マウス、トラックボール、ジョイスティック、タッチパネル、タッチパッド、方向キー、ダイヤルなどの)ユーザ入力装置を使用して制御される。図1の電子表示装置103では、ネットワーク141からの画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能を、ユーザ入力装置137から制御することができる。さらに、あるいは別の場合、ネットワーク141からのデータを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能を、ユーザ・インタフェース113の指揮下においてコントローラ111から制御することができる。
【0030】
携帯電子装置101からの画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能を、携帯電子装置101のユーザ・インタフェース113から制御することができる。例えば、ポインタ・コマンドは、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、ダイヤルなどのユーザ・インタフェース113を利用したユーザ入力に応じて、コントローラ111で生成することができる。より詳細には、ポインタ・コマンドは、ユーザ・インタフェース113におけるユーザ入力に応じてコントローラ111で生成され、無線リンク125を介してインターネット・プロトコル・ブラウザ133に送信され、インターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能は、コントローラ111からのポインタ・コマンドに応じて起動されてもよい。インターネット・プロトコル・ブラウザ133は、画像データをコントローラ111から取得し、無線リンク125を介してコントローラ111から受信したポインタ・コマンドに応じて、該画像データを表示器131に提供することができる。
【0031】
コントローラ111からのポインタ・コマンドは、無線リンク125を介して送信される画像データのストリームに埋め込むことができる。従って、画像データおよびポインタ・コマンドは、単一の論理データストリームを使用して、例えばWiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくともいずれかを使用して送信することができる。Bluetooth規格を使用して画像データを送信する場合、例えばBluetooth規格により提供されるヒューマンインタフェース装置(HID)プロファイルを、画像データを伴うポインタ・コマンドを送信するのに利用することができる。HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を使用する場合、ポインタ・コマンドを任意の無線リンク規格を使用して画像データを送信するのに使用されるデータストリームに埋め込むことができる。あるいは、画像データおよびポインタ・コマンドを、同一あるいは異なる無線リンク規格を使用して提供される異なるデータストリームを使用して送信することができる。
【0032】
1つの選択肢として、コントローラ111は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース113の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置103に転送することなく画像全体を電子表示装置103に転送することができる。第2の選択肢として、コントローラ111は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース137の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置103に転送することなく画像全体を電子表示装置103に転送することができる。従って、ポインタ・コマンドは電子表示装置103から携帯電子装置101に転送されてもよい。第3の選択肢として、コントローラ111は、ポインタをブラウザ133においてユーザ・インタフェース113の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドが携帯電子装置101から電子表示装置103に転送されてもよい。第4の選択肢として、コントローラ111は、ポインタをブラウザ133においてユーザ・インタフェース137の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを電子表示装置103から携帯電子装置101へ送信し、その後電子表示装置103に戻してもよい。第5の選択肢として、コントローラ139は、ポインタをブラウザ133においてユーザ・インタフェース137の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを送信することなく、画像データを携帯電子装置101から電子表示装置103に送信することができる。
【0033】
本発明の実施形態によれば、画像データは携帯電子装置101のメモリ123に格納され、表示器131を使用して該画像データを閲覧するために、携帯電子装置101から無線リンク125を介して電子表示装置103へ送信することができる。より詳細には、(パワーポイント(商標登録)プレゼンテーションのような)プレゼンテーションデータは、(USB接続を介するなどして)メモリ123にダウンロードするか、あるいは、(ユーザ入力に応じて)コントローラ111により生成して、メモリ123に格納することができる。次いで、プレゼンテーションデータは携帯電子装置を用いてミーティングの場に簡単に持ち込むことができ、短距離無線リンク125を介して会議室内の電子表示装置103に該プレゼンテーションデータを提供することができる。大きなスクリーンを有するプロジェクタあるいはモニタのような表示器131を準備すれば、携帯電子装置からのプレゼンテーションデータを多数の人々に対して表示させることができる。
【0034】
さらに、インターネット・プロトコル・ブラウザ133のポインタ機能を起動することにより、携帯電子装置101のユーザ・インタフェース113からのポインタ・コマンドを、プレゼンテーションのスライドを進行させるために利用することができる。さらに、画像データを、電子表示装置103の表示器131に供給するのと同時に、携帯電子装置101のユーザ・インタフェース113の表示器にも供給することができる。従って、プレゼンターは携帯電子装置101の表示器を使用して、投影されている画像を参照するために聴衆から顔を叛けることなく現在表示されているスライドをチェックすることができる。
【0035】
その他の実施形態では、電子表示装置103は、インターネット・プロトコル・ブラウザ133を付随して有する、モニタ、CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器、プロジェクタ、などのような表示器131を含むことができる。画像データを無線リンク125を介して送信することで、携帯電子装置101のはるかに小さな表示器ではなく電子表示装置103のより大きな表示器131を利用して、ユーザの個人情報を表示させることができる。例えば、ユーザは、図1に示されるような遠隔電子表示装置103を使用して、電子メールを参照したり、カレンダを参照したり、ゲーム画面を参照したり、携帯電子装置にダウンロードされたインターネットのページを参照したり、携帯電子装置101に格納された写真を参照したり、携帯電子装置101に格納されたビデオクリップを参照したり、することができる。
【0036】
電子表示装置103のコントローラ139はまた、アクセスポイント135を介したインターネット・プロトコル・ブラウザ133へのアクセスを規制しても良い。換言すれば、コントローラ139は、権限を与えられた携帯電子装置101のみにインターネット・プロトコル・ブラウザ133へのアクセスを認めることができる。家庭環境、あるいは、ビジネス環境において、権限のある携帯電子装置101にはアクセスコードが割り当てられる。これにより電子表示装置103のコントローラ139は、権限のある携帯電子装置101を識別し、インターネット・プロトコル・ブラウザ133へのアクセスを認めることができる。例えば、以前に割り当てられたアクセスコードは携帯電子装置101のメモリ123に格納しておき、ユーザ・インタフェース113において提供されるユーザコマンドに応じて、あるいは電子表示装置103からの問い合わせやビーコンに応じて無線リンク125を介して送信することができる。さらに、閉ざされた、あるいは安全な環境では、携帯電子装置101は利用可能な電子装置103の存在を自動的に検出することができ、携帯電子装置101上で稼動するアプリケーションを、利用可能な電子表示装置103の表示器131上に自動的に供給することができる。
【0037】
公共の環境では、電子表示装置103のコントローラ139は、上述のアクセスコードにより従前に権限が与えられた携帯電子装置101にのみアクセスを認めることができる。アクセスが認められた携帯電子装置のアクセスコードを記録することにより、コントローラ139は請求対象となる利用状況を監視することができる。例えば、無線電話機は、MIN(Mobile Identification Number)およびESN(Electronic Serial Number)の少なくともいずれかのような識別番号を有し、コントローラ139は、この番号を使用して、アクセスを認めるか、あるいは、請求情報の監視を行うか否かを決定することができる。SIM(Secure Interface Module)カード上で供給されるような他の情報を利用してもよい。
【0038】
また、コントローラ139は、携帯電子装置101へのアクセスをクレジットカード番号のような支払情報の入力および認証に基づき許可することができる。例えば、携帯電子装置101のユーザは、電子表示装置103とのセッションを開始することができ、電子表示装置103からの問い合わせに応じて、ユーザはユーザ・インタフェース113を利用してクレジットカード情報を入力することができ、クレジットカード情報を無線リンク125を介して送信することができる。
【0039】
無線リンク125を介した画像データの共有は、携帯電子装置101のユーザにより電子表示装置103の物理的存在を認識し、コマンドをユーザ・インタフェース113を利用して入力し、無線リンク125を確立することで開始できる。また、アクセスポイント135は、無線で確認ビーコンを送信することができ、ビーコンの受信により携帯電子装置101は(適切な認証を行って)無線リンク125を自動的に確立することができる。別の場合には、アクセスポイント135からのビーコンの受信に応じて、利用可能な電子表示装置103を識別するために、プロンプトをユーザ・インタフェース113に提供することができる。さらに別の方法では、ビーコンを携帯電子装置101により送信し、ビーコンの受信に応じて、アクセスポイント135が利用可能性を示して応答してもよい。利用可能性の指示を受信すると、無線リンク125が自動的に確立されてもよいし、あるいは無線リンク125を確立するために必要とされるユーザ入力を促すプロンプトがユーザ・インタフェース113で与えられてもよい。
【0040】
図2に示されるように、本発明の追加の実施形態に係るシステム、方法および装置は、(無線電話機およびPDAの少なくともいずれかのような)携帯電子装置201と、モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような電子表示装置203と、LAN、WANおよびインターネットの少なくともいずれかのようなネットワーク241を通じて電子表示装置203に結合される無線アクセスポイント235と、を含むことができる。より詳細には、携帯電子装置201は、コントローラ211、ユーザ・インタフェース213、(送信器219と受信器221を含む)短距離トランシーバ215、メモリ223、および、長距離トランシーバ217を含むことができる。電子表示装置203は、(モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器231、インターネット・プロトコル・ブラウザ233、ユーザ入力装置237およびコントローラ239を含むことができる。
【0041】
以上に説明するように、携帯電子装置201はPDAおよび無線電話機の少なくともいずれかであってもよい。さらに、ユーザ・インタフェース213はキーパッド、(液晶表示器のような)表示器、タッチパネル、タッチパッド、ダイヤル、スピーカ、方向キーおよびマイクロフォンの少なくともいずれかを含むことができる。従来の無線電話機の動作によれば、音声データはユーザ・インタフェース213のマイクロフォンから受信され、コントローラ211を通じて処理され、長距離トランシーバ217を使用して無線電話ネットワークに送信することができる。同様に、音声データは長距離トランシーバ217を使用して無線電話ネットワークから受信され、コントローラ211を通じて処理され、ユーザ・インタフェース213のスピーカを使用して再生することができる。さらに、あるいは、別の方法では、長距離送信器は通信ネットワークにより汎用パケット無線サービス(GPRS)のようなパケット交換データサービス通信を提供することができる。
【0042】
さらに、あるいは別の場合には、携帯電子装置201はPDAの機能を提供することができる。例えば、コントローラ211は、ユーザ・インタフェース213から入力を受信し、ユーザ・インタフェース213に出力を提供することにより、コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、インターネットブラウザ、ワードプロセッサ、スプレッドシート、PDFファイルビュアおよび(マイクロソフト社のパワーポイント(登録商標)のような)プレゼンテーションアプリケーションのような1つ以上のアプリケーションを動作させることができる。従って、携帯電子装置201は、(無線電話およびパケット交換通信の少なくともいずれかのような)長距離通信、および、PDAの機能の両方を提供することができる。携帯電子装置201はまた、長距離通信の提供を除く(この場合長距離トランシーバ217は省略することができる)、PDAの機能を提供することができる。
【0043】
電子表示装置203は、内部にインターネット・プロトコル・ブラウザ133を含む、プロジェクタ、モニタ、あるいは、テレビジョンのような独立の表示装置であってもよい。電子表示装置203はまた、パーソナルコンピュータあるいはノートブックコンピュータのようなコンピュータ装置のコンポーネントとして含まれていてもよい。ある実施形態では、電子表示装置203は、携帯電子装置201から受信される画像データ、(パーソナルコンピュータおよびノートブックコンピュータの少なくともいずれかのような)コンピュータから受信される画像データ、電子表示装置に格納された画像データ、ネットワーク241を介してサーバ装置から受信される画像データ、の少なくともいずれかを表示するために使用することができる。例えばネットワーク241を介して受信される画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ233は、電子表示装置203に付属する(マウス、トラックボール、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、などのようなポインティングデバイスでありうる)ユーザ入力装置237からの入力に基づきコントローラ239の指揮下において、ネットワーク241を通じてサーバに問い合わせることができる。コンピュータから受信される画像データを表示する場合、コントローラ239は画像データを供給するコンピュータと直接結合することができる。インターネット画像プロジェクタは例えば米国特許出願公開第2002/0175915号明細書で説明されている。
【0044】
携帯電子装置201からのデータを表示する場合、無線リンク225を、携帯電子装置201の短距離トランシーバ215と、電子表示装置203に(直接あるいはネットワーク241を通じて)結合されるアクセスポイント235との間で確立することができる。無線リンク225は、例えば(IEEE802.11規格による)WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の1つ以上を使用して提供することができる。さらに、無線リンク225は、同一あるいは異なる通信規格により提供される1つ以上の無線リンクを含むことができる。従って、短距離トランシーバ215およびアクセスポイント235はそれぞれ、同一あるいは異なる通信規格により動作する複数の送信器および受信器を含むことができる。
【0045】
例えば、無線リンク225は2つのサブリンクを含むことができ、1つのサブリンクはBluetooth規格により提供され、他のサブリンクはWiFi規格により提供されてもよい。あるいは、無線リンク225は、Bluetooth規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。さらに別の場合には、無線リンク225は、WiFi規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。
【0046】
画像データは、携帯電子装置201のメモリ223に格納することができ、コントローラ211は、画像データをインターネット・プロトコル形式で送信器219により無線リンク225を介してアクセスポイント235に、ネットワーク241を介して電子表示装置203のインターネット・プロトコル・ブラウザ233に提供するように構成することができる。次いで、画像データはインターネット・プロトコル・ブラウザ233およびコントローラ239により処理され、(CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器およびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器231を利用した閲覧のために提供することができる。
【0047】
図2の実施形態によれば、アクセスポイント235を電子表示装置203と同一の部屋に設置することができ、従って、プレゼンテーションをするために携帯電子装置を使用する間、短距離無線リンクによる相互接続を提供することができる。アクセスポイント235との間の結合は、例えば接続の容易さのためにネットワーク241を通じて行うことができる。また、アクセスポイント235を直接電子表示装置203に結合することもできる。別の場合には、無線リンク225は、(無線電話機のリンクおよびGPRSリンクの少なくともいずれかのような)長距離通信リンクであってもよく、アクセスポイント235は、ネットワーク基地局であってもよい。従って、アクセスポイント235は、電子表示装置203と同一の部屋に設置される必要はなく、独立の短距離トランシーバ215を必要としなくても良い。
【0048】
画像データは、携帯電子装置201のコントローラ211からインターネット・プロトコル・ブラウザ233へ、HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を使用して提供することができる。従って、電子表示装置203のインターネット・プロトコル・ブラウザ233はクライアントとして動作でき、携帯電子装置201のコントローラ211はサーバとして動作できる。
【0049】
さらに、携帯電子装置201のユーザ・インタフェース213からのユーザ入力を、電子表示装置203のインターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能を制御するために利用することができる。代表的には、インターネット・プロトコル・ブラウザのポインタ機能はブラウザを含む装置に物理的に付属する(マウス、トラックボール、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、ダイヤルなどの)ユーザ入力装置を使用して制御される。図2の電子表示装置203では、ネットワーク241からの従来の画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能を、ユーザ入力装置237から制御することができる。さらに、あるいは、別の場合、ネットワーク241からのデータを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能を、ユーザ・インタフェース213の指揮下においてコントローラ211により制御することができる。
【0050】
しかしながら、携帯電子装置201からの画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能を、携帯電子装置201のユーザ・インタフェース213から制御することができる。例えば、ポインタ・コマンドは、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、ダイヤルなどのユーザ・インタフェース213を利用したユーザ入力に応じて、コントローラ211で生成することができる。より詳細には、ポインタ・コマンドは、ユーザ・インタフェース213におけるユーザ入力に応じてコントローラ211で生成され、無線リンク225を介してインターネット・プロトコル・ブラウザ233に送信され、インターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能は、コントローラ211からのポインタ・コマンドに応じて起動されてもよい。インターネット・プロトコル・ブラウザ233は、画像データをコントローラ211から取得し、無線リンク225を介してコントローラ211から受信したポインタ・コマンドに応じて、該画像データを表示器231に提供することができる。
【0051】
コントローラ211からのポインタ・コマンドは、無線リンク225を介して送信される画像データのストリームに埋め込むことができる。従って、画像データおよびポインタ・コマンドは、単一の論理データストリームを使用して、例えばWiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくともいずれかを使用して送信することができる。Bluetooth規格を使用して画像データを送信する場合、例えばBluetooth規格により提供されるヒューマンインタフェース装置(HID)プロファイルを、画像データを伴うポインタ・コマンドを送信するのに利用することができる。HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を使用する場合、ポインタ・コマンドを任意の無線リンク規格を使用して画像データを送信するのに使用されるデータストリームに埋め込むことができる。あるいは、画像データおよびポインタ・コマンドを、同一あるいは異なる無線リンク規格を使用して提供される異なるデータストリームを使用して送信することができる。
【0052】
1つの選択肢として、コントローラ211は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース213の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置203に転送することなく画像全体を電子表示装置203に転送することができる。第2の選択肢として、コントローラ211は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース237の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置203に転送することなく画像全体を電子表示装置203に転送することができる。従って、ポインタ・コマンドは電子表示装置203から携帯電子装置201に転送されてもよい。第3の選択肢として、コントローラ211は、ポインタをブラウザ233においてユーザ・インタフェース213の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドが携帯電子装置201から電子表示装置203に転送されてもよい。第4の選択肢として、コントローラ211は、ポインタをブラウザ233においてユーザ・インタフェース237の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを電子表示装置203から携帯電子装置201へ送信し、その後電子表示装置203に戻してもよい。第5の選択肢として、コントローラ239は、ポインタをブラウザ233においてユーザ・インタフェース237の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを送信することなく、画像データを携帯電子装置201から電子表示装置203に送信することができる。
【0053】
本発明の実施形態によれば、画像データは携帯電子装置201のメモリ223に格納され、表示器231を使用して該画像データを閲覧するために、携帯電子装置201から無線リンク225を介して電子表示装置203へ送信することができる。より詳細には、(パワーポイント(商標登録)プレゼンテーションのような)プレゼンテーションデータは、(USB接続を介するなどして)メモリ223にダウンロードするか、あるいは、(ユーザ入力に応じて)コントローラ211により生成して、メモリ223に格納することができる。次いで、プレゼンテーションデータは携帯電子装置を用いてミーティングの場に簡単に持ち込むことができ、短距離無線リンク225を介して会議室内の電子表示装置203に該プレゼンテーションデータを提供することができる。大きなスクリーンを有するプロジェクタあるいはモニタのような表示器231を準備すれば、携帯電子装置からのプレゼンテーションデータを多数の人々に対して表示させることができる。
【0054】
さらに、インターネット・プロトコル・ブラウザ233のポインタ機能を起動することにより、携帯電子装置101のユーザ・インタフェース113からのポインタ・コマンドを、プレゼンテーションのスライドを進行させるために利用することができる。さらに、画像データを、電子表示装置203の表示器231に供給するのと同時に、携帯電子装置201のユーザ・インタフェース213の表示器にも供給することができる。従って、プレゼンターは携帯電子装置201の表示器を使用して、投影されている画像を参照するために聴衆から顔を叛けることなく現在表示されているスライドをチェックすることができる。
【0055】
その他の実施形態では、電子表示装置203は、インターネット・プロトコル・ブラウザ233を付随して有する、モニタ、CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器、プロジェクタ、などのような表示器231を含むことができる。画像データを無線リンク125を介して送信することで、携帯電子装置201のはるかに小さな表示器ではなく電子表示装置203のより大きな表示器231を利用して、ユーザの個人情報を表示させることができる。例えば、ユーザは、図2に示されるような遠隔電子表示装置203を使用して、電子メールを参照したり、カレンダを参照したり、ゲーム画面を参照したり、携帯電子装置にダウンロードされたインターネットのページを参照したり、携帯電子装置201に格納された写真を参照したり、携帯電子装置201に格納されたビデオクリップを参照したり、することができる。
【0056】
電子表示装置203のコントローラ239はまた、アクセスポイント235を介したインターネット・プロトコル・ブラウザ233へのアクセスを規制しても良い。換言すれば、コントローラ239は、権限を与えられた携帯電子装置201のみにインターネット・プロトコル・ブラウザ233へのアクセスを認めることができる。家庭環境、あるいは、ビジネス環境において、権限のある携帯電子装置201にはアクセスコードが割り当てられる。これにより電子表示装置203のコントローラ239は、権限のある携帯電子装置201を識別し、インターネット・プロトコル・ブラウザ233へのアクセスを認めることができる。例えば、以前に割り当てられたアクセスコードは携帯電子装置201のメモリ223に格納しておき、ユーザ・インタフェース213において提供されるユーザコマンドに応じて、あるいは電子表示装置203からの問い合わせやビーコンに応じて無線リンク225を介して送信することができる。さらに、閉ざされた、あるいは安全な環境では、携帯電子装置201は利用可能な電子装置203の存在を自動的に検出することができ、携帯電子装置201上で稼動するアプリケーションを、利用可能な電子表示装置203の表示器231上に自動的に供給することができる。
【0057】
公共の環境では、電子表示装置203のコントローラ239は、上述のアクセスコードにより従前に権限が与えられた携帯電子装置201にのみアクセスを認めることができる。アクセスが認められた携帯電子装置のアクセスコードを記録することにより、コントローラ239は請求対象となる利用状況を監視することができる。例えば、無線電話機は、MINおよびESNの少なくともいずれかのような識別番号を有し、コントローラ139は、この番号を使用して、アクセスを認めるか、あるいは、請求情報の監視を行うか否かを決定することができる。SIMカード上で供給されるような他の情報を利用してもよい。
【0058】
また、コントローラ239は、携帯電子装置201へのアクセスをクレジットカード番号のような支払情報の入力および認証に基づき許可することができる。例えば、携帯電子装置201のユーザは、電子表示装置203とのセッションを開始することができ、電子表示装置203からの問い合わせに応じて、ユーザはユーザ・インタフェース213を利用してクレジットカード情報を入力することができ、クレジットカード情報を無線リンク225を介して送信することができる。
【0059】
無線リンク225を介した画像データの共有は、携帯電子装置201のユーザにより電子表示装置203の物理的存在を認識し、コマンドをユーザ・インタフェース213を利用して入力し、無線リンク225を確立することで開始できる。また、アクセスポイント235は、電子表示装置203に隣接していても良く、該アクセスポイント235は、無線で確認ビーコンを送信することができ、ビーコンの受信により携帯電子装置201は(適切な認証を行って)無線リンク225を自動的に確立することができる。別の場合には、アクセスポイント235からのビーコンの受信に応じて、利用可能な電子表示装置203を識別するために、プロンプトをユーザ・インタフェース213に提供することができる。さらに別の方法では、ビーコンを携帯電子装置201により送信し、ビーコンの受信に応じて、アクセスポイント235が利用可能性を示して応答してもよい。利用可能性の指示を受信すると、無線リンク225が自動的に確立されてもよいし、あるいは無線リンク225を確立するために必要とされるユーザ入力を促すプロンプトがユーザ・インタフェース213で与えられてもよい。
【0060】
図3に示されるように、本発明のさらなる追加の実施形態に係るシステム、方法および装置は(無線電話機およびPDAの少なくともいずれかのような)携帯電子装置301、モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような電子表示装置303を含むことができる。より詳細には、携帯電子装置301はコントローラ311、ユーザ・インタフェース313、(送信器319と受信器321を含む)短距離トランシーバ315、メモリ323および長距離トランシーバ317を含むことができる。電子表示装置303は(モニタおよびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器331、インターネット・プロトコル・ブラウザ333、無線アクセスポイント335、ユーザ入力装置337およびコントローラ339を含むことができる。
【0061】
以上に説明するように、携帯電子装置301はPDAおよび無線電話機であってもよい。さらに、ユーザ・インタフェース313はキーパッド、(液晶表示器のような)表示器、タッチパネル、ダイヤル、スピーカ、方向キーおよびマイクロフォンの少なくともいずれかを含むことができる。従来の無線電話機の動作によれば、音声データはユーザ・インタフェース313のマイクロフォンから受信され、コントローラ311を通じて処理され、長距離トランシーバ317を使用して無線電話ネットワークに送信することができる。同様に、音声データは長距離トランシーバ317を使用して無線電話ネットワークから受信され、コントローラ311を通じて処理され、ユーザ・インタフェース313のスピーカを使用して再生することができる。さらに、あるいは別の場合には、長距離送信器は通信ネットワークにより汎用パケット無線サービス(GPRS)のようなパケット交換データサービス通信を提供することができる。
【0062】
さらに、あるいは別の方法では、携帯電子装置301はPDAの機能を提供することができる。例えば、コントローラ311は、ユーザ・インタフェース313から入力を受信され、ユーザ・インタフェース313に出力を提供することによりコンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、インターネットブラウザ、ワードプロセッサ、スプレッドシート、PDFファイルビュアおよび(マイクロソフト社のパワーポイント(登録商標)のような)プレゼンテーションアプリケーションのような1つ以上のアプリケーションを動作させることができる。従って、携帯電子装置301は(無線電話およびパケット交換通信の少なくともいずれかのような)、長距離通信、および、PDAの機能の両方を提供することができる。携帯電子装置301はまた、長距離通信の提供を除く(この場合長距離トランシーバ317は省略することができる)、PDAの機能を提供することができる。
【0063】
電子表示装置303は、内部にインターネット・プロトコル・ブラウザ333を含む、プロジェクタ、モニタ、あるいは、テレビジョンのような独立の表示装置であってもよい。電子表示装置303はまた、パーソナルコンピュータあるいはノートブックコンピュータのようなコンピュータ装置のコンポーネントとして含まれていてもよい。ある実施形態では、電子表示装置303は携帯電子装置から受信される画像データ、(パーソナルコンピュータおよびノートブックコンピュータの少なくともいずれかのような)コンピュータから受信される画像データ、電子表示装置に格納された画像データ、LAN、WANおよびインターネットの少なくともいずれかのようなネットワーク341を介して受信される画像データ、の少なくともいずれかを表示するために使用することができる。例えばネットワーク341を介して受信される画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ333は、電子表示装置303に付属する(マウス、トラックボール、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、などのようなポインティングデバイスでありうる)ユーザ入力装置337からの入力に基づきコントローラ339の指揮下においてネットワーク341を通じてサーバに問い合わせることができる。コンピュータから受信される画像データを表示する場合、コントローラ339は画像データを供給するコンピュータと直接結合することができる。インターネット画像プロジェクタは例えば米国特許出願公開第2002/0175915号明細書で説明されている。
【0064】
携帯電子装置301からのデータを表示する場合、無線リンク325を、携帯電子装置301の短距離トランシーバ315と、電子表示装置303のアクセスポイント335との間で確立することができる。無線リンク325は、例えば(IEEE802.11規格による)WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の1つ以上を使用して提供することができる。さらに、無線リンク325は、同一あるいは異なる通信規格により提供される1つ以上の無線リンクを含むことができる。従って、短距離トランシーバ315およびアクセスポイント335はそれぞれ、同一あるいは異なる通信規格により動作する複数の送信器および受信器を含むことができる。
【0065】
例えば、無線リンク325は2つのサブリンクを含むことができ、1つのサブリンクはBluetooth規格により提供され、他のサブリンクはWiFi規格により提供されてもよい。あるいは、無線リンク325は、Bluetooth規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。さらに別の場合には、無線リンク325は、WiFi規格により提供される1つのサブリンクと、赤外線規格により提供される他のサブリンクとを含んでいてもよい。
【0066】
画像データは、携帯電子装置301のメモリ323に格納することができ、コントローラ311は画像データをインターネット・プロトコル形式で送信器319により無線リンク325を介して電子表示装置303のアクセスポイント335に提供するように構成することができる。図3に示されるように、アクセスポイントはネットワーク341と結合することができ、画像データはアクセスポイント335からネットワーク341通じてインターネット・プロトコル・ブラウザ333に送信することができる。ある場合には、画像を、アクセスポイント335からインターネット・プロトコル・ブラウザ333にコントローラ339を通じて通信するよりネットワーク341を介する方がより容易であることがある。次いで画像データはインターネット・プロトコル・ブラウザ333およびコントローラ339により処理され、(CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器およびプロジェクタの少なくともいずれかのような)表示器331を利用した閲覧のために提供することができる。
【0067】
画像データは、携帯電子装置301のコントローラ311からインターネット・プロトコル・ブラウザ333へ、HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を使用して提供することができる。従って、電子表示装置303のインターネット・プロトコル・ブラウザ333はクライアントとして動作でき、携帯電子装置301のコントローラ311はサーバとして動作できる。
【0068】
さらに、携帯電子装置301のユーザ・インタフェース313からのユーザ入力は、電子表示装置303のインターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能を制御するために利用することができる。代表的には、インターネット・プロトコル・ブラウザのポインタ機能はブラウザを含む装置に物理的に付属する(マウス、トラックボール、ジョイスティック、タッチパネル、タッチパッド、方向キー、ダイヤルなどの)ユーザ入力装置を使用して制御される。図3の電子表示装置303では、ネットワーク341からの画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能を、ユーザ入力装置337から制御することができる。さらに、あるいは別の場合、ネットワーク341からのデータを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能を、ユーザ・インタフェース313の指揮下においてコントローラ311から制御することができる。
【0069】
携帯電子装置301からの画像データを表示する場合、インターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能を、携帯電子装置301のユーザ・インタフェース313から制御することができる。例えば、ポインタ・コマンドは、ジョイスティック、方向キー、タッチパッド、タッチパネル、ダイヤルなどのユーザ・インタフェース313を利用したユーザ入力に応じて、コントローラ311で生成することができる。より詳細には、ポインタ・コマンドは、ユーザ・インタフェース313におけるユーザ入力に応じてコントローラ311で生成され、無線リンク325を介してインターネット・プロトコル・ブラウザ333に送信され、インターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能は、コントローラ311からのポインタ・コマンドに応じて起動されてもよい。インターネット・プロトコル・ブラウザ333は、画像データをコントローラ311から取得し、無線リンク325を介してコントローラ311から受信したポインタ・コマンドに応じて、該画像データを表示器331に提供することができる。
【0070】
コントローラ311からのポインタ・コマンドは、無線リンク325を介して送信される画像データのストリームに埋め込むことができる。従って、画像データおよびポインタ・コマンドは、単一の論理データストリームを使用して、例えばWiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくともいずれかを使用して送信することができる。Bluetooth規格を使用して画像データを送信する場合、例えばBluetooth規格により提供されるヒューマンインタフェース装置(HID)プロファイルを、画像データを伴うポインタ・コマンドを送信するのに利用することができる。HTMLおよびXMLの少なくともいずれかのようなインターネット・プロトコル形式を使用する場合、ポインタ・コマンドを任意の無線リンク規格を使用して画像データを送信するのに使用されるデータストリームに埋め込むことができる。あるいは、画像データおよびポインタ・コマンドを、同一あるいは異なる無線リンク規格を使用して提供される異なるデータストリームを使用して送信することができる。
【0071】
1つの選択肢として、コントローラ311は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース313の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置303に転送することなく画像全体を電子表示装置303に転送することができる。第2の選択肢として、コントローラ311は、ポインタをアプリケーション内でユーザ・インタフェース337の指揮の下に移動させ、ポインタ・コマンドを電子表示装置303に転送することなく画像全体を電子表示装置303に転送することができる。従って、ポインタ・コマンドは電子表示装置303から携帯電子装置301に転送されてもよい。第3の選択肢として、コントローラ311は、ポインタをブラウザ333においてユーザ・インタフェース313の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドが携帯電子装置301から電子表示装置303に転送されてもよい。第4の選択肢として、コントローラ311は、ポインタをブラウザ333においてユーザ・インタフェース337の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを電子表示装置303から携帯電子装置301へ送信し、その後電子表示装置303に戻してもよい。第5の選択肢として、コントローラ339は、ポインタをブラウザ333においてユーザ・インタフェース337の指揮の下に移動させることができる。従って、ポインタ・コマンドを送信することなく、画像データを携帯電子装置301から電子表示装置303に送信することができる。
【0072】
本発明の実施形態によれば、画像データは携帯電子装置301のメモリ323に格納され、表示器331を使用して該画像データを閲覧するために、携帯電子装置301から無線リンク325を介して電子表示装置303へ送信することができる。より詳細には、(パワーポイント(商標登録)プレゼンテーションのような)プレゼンテーションデータは、(USB接続を介するなどして)メモリ323にダウンロードするか、あるいは、(ユーザ入力に応じて)コントローラ311により生成して、メモリ323に格納することができる。次いで、プレゼンテーションデータは携帯電子装置を用いてミーティングの場に簡単に持ち込むことができ、短距離無線リンク325を介して会議室内の電子表示装置303に該プレゼンテーションデータを提供することができる。大きなスクリーンを有するプロジェクタあるいはモニタのような表示器331を準備すれば、携帯電子装置からのプレゼンテーションデータを多数の人々に対して表示させることができる。
【0073】
さらに、インターネット・プロトコル・ブラウザ333のポインタ機能を起動することにより、携帯電子装置301のユーザ・インタフェース313からのポインタ・コマンドを、プレゼンテーションのスライドを進行させるために使用することができる。さらに、画像データを、電子表示装置303の表示器331に供給すると同時に、携帯電子装置301のユーザ・インタフェース313の表示器にも供給することができる。従って、プレゼンターは携帯電子装置301の表示器を使用して、投影されている画像を参照するために聴衆から顔を叛けることなく現在表示されているスライドをチェックすることができる。
【0074】
その他の実施形態では、電子表示装置303は、インターネット・プロトコル・ブラウザ333を付随して有する、モニタ、CRT表示器、液晶表示器、プラズマ表示器、プロジェクタ、などのような表示器331を含むことができる。画像データを無線リンク325を介して送信することで、携帯電子装置301のはるかに小さな表示器ではなく電子表示装置303のより大きな表示器331を利用して、ユーザの個人情報を表示させることができる。例えば、ユーザは、図3に示されるような遠隔電子表示装置303を使用して、電子メールを参照したり、カレンダを参照したり、ゲーム画面を参照したり、携帯電子装置にダウンロードされたインターネットのページを参照したり、携帯電子装置301に格納された写真を参照したり、携帯電子装置301に格納されたビデオクリップを参照したり、することができる。
【0075】
電子表示装置303のコントローラ339はまた、アクセスポイント335を介したインターネット・プロトコル・ブラウザ333へのアクセスを規制しても良い。換言すれば、コントローラ339は、権限を与えられた携帯電子装置301のみにインターネット・プロトコル・ブラウザ333へのアクセスを認めることができる。家庭環境、あるいは、ビジネス環境において、権限のある携帯電子装置301にはアクセスコードが割り当てられる。これにより電子表示装置303のコントローラ339は、権限のある携帯電子装置301を識別し、インターネット・プロトコル・ブラウザ333へのアクセスを認めることができる。例えば、以前に割り当てられたアクセスコードは携帯電子装置301のメモリ323に格納しておき、ユーザ・インタフェース313において提供されるユーザコマンドに応じて、あるいは電子表示装置303からの問い合わせやビーコンに応じて無線リンク325を介して送信することができる。さらに、閉ざされた、あるいは安全な環境では、携帯電子装置301は利用可能な電子表示装置303の存在を自動的に検出することができ、携帯電子装置301上で稼動するアプリケーションを、利用可能な電子表示装置303の表示器331上に自動的に供給することができる。
【0076】
公共の環境では、電子表示装置303のコントローラ339は、上述のアクセスコードにより従前に権限が与えられた携帯電子装置301にのみアクセスを認めることができる。アクセスが認められた携帯電子装置のアクセスコードを記録することにより、コントローラ339は請求対象となる利用状況を監視することができる。例えば、無線電話機は、MINおよびESNの少なくともいずれかのような識別番号を有し、コントローラ339は、この番号を使用して、アクセスを認めるか、あるいは、請求情報の監視を行うか否かを決定することができる。SIMカード上で供給されるような他の情報を利用してもよい。
【0077】
また、コントローラ339は、携帯電子装置301へのアクセスをクレジットカード番号のような支払情報の入力および認証に基づき許可することができる。例えば、携帯電子装置301のユーザは、電子表示装置303とのセッションを開始することができ、電子表示装置303からの問い合わせに応じて、ユーザはユーザ・インタフェース313を利用してクレジットカード情報を入力することができ、クレジットカード情報を無線リンク325を介して送信することができる。
【0078】
無線リンク325を介した画像データの共有は、携帯電子装置301のユーザにより電子表示装置303の物理的存在を認識し、コマンドをユーザ・インタフェース313を利用して入力し、無線リンク325を確立することで開始できる。また、アクセスポイント335は、無線で確認ビーコンを送信することができ、ビーコンの受信により携帯電子装置301は(適切な認証を行って)無線リンク325を自動的に確立することができる。別の場合には、アクセスポイント335からのビーコンの受信に応じて、利用可能な電子表示装置303を識別するために、プロンプトをユーザ・インタフェース313に提供することができる。さらに別の方法では、ビーコンを携帯電子装置301により送信し、ビーコンの受信に応じて、アクセスポイント335が利用可能性を示して応答してもよい。利用可能性の指示を受信すると、無線リンク325が自動的に確立されてもよいし、あるいは無線リンク325を確立するために必要とされるユーザ入力を促すプロンプトがユーザ・インタフェース313で与えられてもよい。
【0079】
図面および明細書において、本発明の典型的かつ好適な実施形態を記載した。また、特定の用語を使用しているが、これらは一般的かつ説明的な意味においてのみ使用されたものであって、なんら制限的な意味を有さず、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載においてに明らかにされる。本明細書で「備える("compriseing"又は"comprise")」との語が使用される場合、これらは限定的な意味として用いられるのではなく、オープンエンドスタイルの語であって、記述した1以上の要素、工程及び機能の少なくともいずれかを含むものとして、理解されよう。
【0080】
さらに、図1から図3に含まれるブロックは、上述のように、種々の機能を表し、これらの機能はハードウエア、ソフトウエアおよびそれらの組み合わせの少なくともいずれかにより実装することができる。さらに、特定のブロックの一部の機能、あるいは、特定のブロックの全ての機能を、その他のブロックに実装してもよい。例えば、携帯電子装置のメモリを、携帯電子装置のコントローラの一部として実装してもよい。同様に、電子表示装置のインターネット・プロトコル・ブラウザを、電子表示装置のコントローラの一部として実装してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム、方法、および装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るシステム、方法、および装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るシステム、方法、および装置を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電子装置であって、
前記携帯電子装置内に画像データを格納するように構成されたメモリと、
遠隔電子表示装置との無線リンクを提供するように構成された送信器と、
前記メモリ及び前記送信器と結合されたコントローラとを備え、
前記コントローラが、前記画像データをインターネット・プロトコル形式で提供するように構成され、
前記送信器が、前記無線リンクを介して前記インターネット・プロトコル形式で前記画像データを送信するように構成されている
ことを特徴とする携帯電子装置。
【請求項2】
前記コントローラと結合され、ポインタ・コマンドのユーザ入力を受け付けるように構成されたユーザ・インタフェースを更に備え、
前記コントローラおよび前記送信器が、前記ポインタ・コマンドを、前記無線リンクを介して前記遠隔電子表示装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項3】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル形式で送信されることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子装置。
【請求項4】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル形式以外の形式で送信されることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子装置。
【請求項5】
前記送信器が、短距離送信器を含み、
前記携帯電子装置が、長距離通信を提供するように構成された長距離トランシーバをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項6】
前記送信器が、WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくとも1つによる無線リンクを提供するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項7】
前記インターネット・プロトコル形式が、HTMLおよびXMLの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項8】
前記コントローラが、コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、および、無線インターネットブラウザの少なくとも1つをさらに提供することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項9】
前記画像データが、スライドによるプレゼンテーションのデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子装置。
【請求項10】
電子表示装置であって、
電子データを表示するように構成された表示器と、
画像データとポインタ・コマンドとを、携帯電子装置との有線結合を経ずに該携帯電子装置から受信するように構成されたインターネット・プロトコル・ブラウザと
を備え、
前記画像データが、前記インターネット・プロトコル・ブラウザにおいてインターネット・プロトコル形式で受信され、
前記インターネット・プロトコル・ブラウザが、前記携帯電子装置からの前記ポインタ・コマンドに応じて、前記表示器を利用し、前記画像データを視覚的に提供するように構成されている
ことを特徴とする電子表示装置。
【請求項11】
前記表示器が、モニタおよびプロジェクタの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載の電子表示装置。
【請求項12】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル・ブラウザにおいて前記インターネット・プロトコル形式で受信されることを特徴とする請求項10に記載の電子表示装置。
【請求項13】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル・ブラウザにおいて前記インターネット・プロトコル形式以外の形式で受信されることを特徴とする請求項10に記載の電子表示装置。
【請求項14】
前記インターネット・プロトコル形式が、HTMLおよびXMLの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載の電子表示装置。
【請求項15】
前記画像データが、スライドによるプレゼンテーションのデータを含むことを特徴とする請求項10に記載の電子表示装置。
【請求項16】
携帯電子装置を利用して視覚的プレゼンテーションを提供する方法であって、
画像データを前記携帯電子装置内に格納する工程と、
前記画像データをインターネット・プロトコル形式で提供する工程と、
前記画像データを、無線リンクを介して遠隔電子表示装置に前記インターネット・プロトコル形式で送信する工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項17】
ポインタ・コマンドのユーザ入力を受け付ける工程と、
前記ポインタ・コマンドを、前記無線リンクを介して前記遠隔電子表示装置に送信する工程と
をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル形式で送信されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ポインタ・コマンドが、前記インターネット・プロトコル形式以外の形式で送信されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記画像データが、短距離プロトコルを利用して送信され、
前記方法は、長距離無線通信を提供する工程を更に備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記画像データを送信する工程が、WiFi規格、Bluetooth規格、および、赤外線規格の少なくとも1つを使用して前記画像データを送信する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記インターネット・プロトコル形式が、HTMLおよびXMLの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項23】
コンタクトデータベース、カレンダ、電子メール送信器または受信器、ディジタル音楽プレーヤ、仕事のリスト、および、無線インターネットブラウザの少なくとも1つを提供する工程を更に備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記画像データが、スライドによるプレゼンテーションのデータを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項25】
電子表示装置を動作させる方法であって、
画像データとポインタ・コマンドとを、携帯電子装置との有線結合を経ずに該携帯電子装置からインターネット・プロトコル形式で受信する工程と、
前記ポインタ・コマンドに応じて、前記画像データを視覚的に提供する工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項26】
前記画像データを提供する工程が、モニタおよびプロジェクタの少なくとも1つを利用して前記画像データを提供する工程を含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ポインタ・コマンドが、インターネット・プロトコル・ブラウザにおいて前記インターネット・プロトコル形式で受信されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記ポインタ・コマンドが、インターネット・プロトコル・ブラウザにおいて前記インターネット・プロトコル形式以外の形式で受信されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記インターネット・プロトコル形式が、HTMLおよびXMLの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記画像データがスライドによるプレゼンテーションのデータを含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−531391(P2007−531391A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504939(P2007−504939)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/036884
【国際公開番号】WO2005/104521
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】