説明

画像信号補正方法

【課題】第1色盲を患う者は「濃い赤」(R=100%、G=0%、B=0%)は、ほとんど「黒」に見えて、「黒」と見分けられない。さらに暖色系の「濃い緑」は、「茶色」とほとんど見分けることが困難である。
【解決手段】入力される画像信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号の値に応じて補正信号を生成する補正信号生成手段と、その補正信号により入力信号を補正して出力する補正手段とにより、補正した画像信号とすることを実行する画像信号補正手段の動作方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置等に利用されている画像信号の信号補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示装置は、3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号にて、被写体の色を忠実に再現する処理が行われていた。
又、画質調整処理として所望の色を調整することが可能であったが、一定の割合で補正を行うことや、特定の色を特定の色に変換すること等が行われている。
尚、表示装置にて一般的に採用されている画像信号としてR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号や、Y(輝度信号)、CbCr(色)信号等がある。これらのR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号等の表し方としては、デジタルで表した一例として8bitで表すと0から255、アナログで表すと0から1の実数、さらに0%から100%等の表し方がある。さらには、xvYCC規格の様な、さらに広い色域を表すことも規格化されている。つまりアナログで表すと0以下の負の実数、若しくは1以上の実数で表わされる色域も利用されている。
以後表記は、特にことわり無き場合は、デジタル8bitで量子化した0〜255で表記する。小数点以下は四捨五入して整数で表すものとする。
【0003】
この3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を、忠実に再現することは健常者にとっては好ましいことである。
しかし色盲を患う者には、必ずしも色を忠実に再現するのが良いとは限らない。例えば第1色盲を患う者は「濃い赤」(R=255、G=0、B=0)は、ほとんど「黒」に見える。さらに緑は、黄色みがかった暖色系の緑から青みがかった寒色系の緑まで、様々な色あいがある。この中で暖色系の濃い緑は、色盲の人には茶色とほとんど見分けがつかない。鮮やかな緑である抹茶色は、色盲の人には真っ茶色に見えることがある。日本の夏の広葉樹林の深い緑も、茶色と見分けがつかない。
さらに、視覚の基本特性である分光視感度特性は加齢とともに短波長側、すなわち青色系統の感度が低下する。このため高齢者は青色系統の色画像が見づらいものである。
又、あらかじめ登録された色盲 および色弱者にとって誤認傾向のある色に関する情報を参照して、入力された画像データに誤認要因となる色が含まれているか判断し画像データの色を所定の色に変換する考案がされている。
【特許文献1】特開平11−175050号広報
【特許文献2】特開2000−306074号広報
【特許文献3】特開2002−055671号広報
【特許文献4】特開2001−154655号広報
【特許文献5】特開2006−246072号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を、忠実に再現することは健常者にとっては好ましいことである。
しかし色盲を患う者には、必ずしも色を忠実に再現するのが良いとは限らない。
例えば第1色盲を患う者は「濃い赤」(R=255、G=0、B=0)は、ほとんど「黒」に見える。この「濃い赤」は使わずに、少しだけ白を混ぜた「明るい赤」(R=255、G=51、B=51)や短波長(オレンジ)寄りの「朱色」(R=255、G=51、B=0)を使うと,同じ赤でも緑視物質や青視物質を刺激することが可能となり、黒と分別が可能になる。例えば黒い文字列の中でも「明るい赤」の文字であれば強調され、暗い背景の中でも文字が読めるようになる。
さらに緑は、黄色みがかった暖色系の緑から青みがかった寒色系の緑まで、様々な色あいがある。この中で暖色系の濃い緑は、色盲の人には茶色とほとんど見分けがつかない。鮮やかな緑である抹茶色は、色盲の人には真っ茶色に見えることがある。日本の夏の広葉樹林の深い緑も、茶色と見分けがつかない。一方道路標識の緑のように青みが強い緑は、茶色と間違えにくい。また明るい緑は,暖色系だと黄色や赤と間違えることがあるが、青みが強ければ間違えにくい。
道路標識や交通信号は、同じ緑でも青みの強い色に限ることが定められている。
又、視覚の基本特性である分光視感度特性は加齢とともに短波長側、すなわち青色系統の感度が低下する。このため高齢者は青色系統の色画像が見づらいものである。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、視覚に病を患う者に見やすい画像に補正して表示することや、高齢者の青色系統の色画像が見づらいものを補正して表示し、且つ健常者にとっても違和感の少ない表示を可能とすること、が可能な表示装置のための信号補正方法の提供を目的とする。
画像信号の3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号の値に応じて補正量を変えて補正することができる信号補正方法である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、入力される画像信号の値に応じて補正をかけるための補正信号を生成し、入力の画像信号に補正を行い出力することを最も主要な特徴とする。その詳細は以下に示す。
【0006】
請求項1に記載の発明は、3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記R入力端子とG入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号とG(緑)信号とにより補正をかけるための、G(緑)信号用の補正信号を生成するG補正信号生成手段と、
前記R入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号とB(青)信号とにより補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段と、を備える補正信号生成手段と、
前記G補正信号生成手段とG入力端子とに接続され、G補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきG入力端子から入力されるG(緑)信号の補正を行うG補正手段と、
前記B補正信号生成手段とB入力端子とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段と、を備える補正手段と、
前記R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
前記G補正手段に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
前記B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段のG補正信号生成手段が、入力されるR(赤)信号の値とG(緑)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりR(赤)信号の値とG(緑)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力されるR(赤)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりR(赤)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のG補正手段が、前記G補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたG(緑)信号を前記G補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、補正後のG(緑)信号を出力するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号を前記B補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法である。
この発明により、入力されるR(赤)、G(緑)信号、B(青)信号の値に応じて補正量を変えて補正することができる。つまり、R(赤)信号の値とG(緑)信号の値とに応じて補正量を変えて補正を行う事や、R(赤)信号の値とB(青)信号の値とに応じて補正量を変えて補正することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記G入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるG(緑)信号とB(青)信号とに基づき補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段を備える補正信号生成手段と、
前記B入力端子とB補正信号生成手段とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段を備える補正手段と、
前記R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
前記G入力端子に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
前記B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、
を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力されるG(緑)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりG(緑)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号をB補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、その補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法である。
この発明により、入力されるG(緑)信号の値とB(青)信号の値とに応じて補正量を変えて補正することができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記R入力端子とG入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からY(輝度)信号に変換する変換手段と、その変換手段により変換したY(輝度)信号とB(青)信号とに基づき補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段と、を備える補正信号生成手段と、
前記B補正信号生成手段とB入力端子とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段を備える補正手段と、
R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
G入力端子に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、
を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段の変換手段が、入力端子から入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換し、その変換したY(輝度)信号を出力するステップと、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力される画像信号のR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号から変換して得られたY(輝度)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりY(輝度)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号を前記B補正信号生成手段が生成した補正信号にて補正して、その補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法である。
この発明により、入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号から変換したY(輝度)信号の値とB(青)信号の値とに応じて補正量を変えて補正することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、入力される画像信号の値に応じて補正をかけるための補正信号を生成する補正信号生成手段と、その補正信号生成手段の補正信号に基づき入力される画像信号に補正を加え出力する補正手段と、を備えた画像信号の信号補正手段の動作方法であるため、
入力されるR(赤)信号の値とG(緑)信号の値とに応じた補正信号を生成してG(緑)信号の補正を行う事や、入力されるR(赤)信号とB(青)信号の値との値に応じた補正信号を生成してB(青)信号の補正を行う事もできる。
さらに入力されるG(緑)信号とB(青)信号との値に応じた補正信号を生成してB(青)信号の補正を行う事もできる。
さらに入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号から変換したY(輝度)信号の値とB(青)信号の値とに応じた補正信号を生成してB(青)信号の補正を行う事もできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
入力される3原色の入力信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号の値に応じて補正信号を生成し、その前記補正信号に基づき前記入力の画像信号に補正を加え出力することで実現した。
【実施例】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態例を詳細に説明する。しかし、この実施の形態例によって、この発明が限定されるものではない。
【0012】
先ず図1を参照して、画像信号補正手段10Bを例に、R(赤)信号の値に対応してG(緑)信号を補正する、若しくはR(赤)信号の値に対応してB(青)信号を補正する場合の説明を行う。
【0013】
画像信号補正手段10Bは、
画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力される入力端子20と、
画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力される入力端子30と、
画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される入力端子40と、
前記入力端子20、30、40と後段の補正手段70Bとに接続された補正信号生成手段60Bと、
前記入力端子30、40と補正信号生成手段60Bと出力端子90、100とに接続された補正手段70Bと、
前記入力端子20に接続された出力端子80と、
前記補正手段70Bに接続された出力端子90、100とが備えられている。
【0014】
補正信号生成手段60Bは、
前記入力端子20、30と後段の補正手段70BのG補正手段71Bとに接続されたG補正信号生成手段61Bと、
前記入力端子20、40と後段の補正手段70BのB補正手段72Bとに接続されたB補正信号生成手段62Bとを備え、
G補正信号生成手段61Bは、R(赤)信号とG(緑)信号とに基づき補正信号を生成してG補正手段71Bに出力し、
B補正信号生成手段62Bは、R(赤)信号とB(青)信号とに基づき補正信号を生成してB補正手段72Bに出力する。
【0015】
補正手段70Bは、
入力端子30とG補正信号生成手段61Bと出力端子90とに接続されたG補正手段71Bと、
入力端子40とB補正信号生成手段62Bと出力端子100とに接続されたB補正手段72Bとを備え、
G補正手段71Bは、入力端子30からのG(緑)信号にG補正信号生成手段61Bからの補正信号に基づき補正を行い補正後の信号を出力端子90に出力し、
B補正手段72Bは、入力端子40からのB(青)信号にB補正信号生成手段62Bからの補正信号に基づき補正を行い補正後の信号を出力端子100に出力する。
【0016】
上記のように構成された画像信号補正手段10Bに、それぞれR(赤)信号=255、G(緑)信号=0、B(青)信号=0が入力された際に、G(緑)信号とB(青)信号とを補正する場合を、図1を参照して説明を行う。
【0017】
画像信号補正手段10Bの入力端子20、30、40には、それぞれR(赤)信号=255、G(緑)信号=0、B(青)信号=0が入力される。
入力端子20には、画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力され、
入力端子30には、画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力され、
入力端子40には、画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される。
従って、R(赤)信号は、補正信号生成手段60BのG補正信号生成手段61BとB補正信号生成手段62Bとに入力され、さらに出力端子80にて出力される。
G(緑)信号は、補正信号生成手段60BのG補正信号生成手段61Bと補正手段70BのG補正手段71Bとに入力される。
B(青)信号は、補正信号生成手段60BのB補正信号生成手段62Bと補正手段70BのB補正手段72Bとに入力される。
【0018】
補正信号生成手段60BのG補正信号生成手段61Bは、入力されるR(赤)信号とG(緑)信号の値に基づき、一意に値が決定される補正信号を生成し、補正手段70BのG補正手段71Bに出力する。
尚、G補正信号生成手段61Bが生成する補正信号の例1Bとして、
GK1は所望する係数であり一例として2.5、
GK2は所望する係数であり一例として5、
入力されるR(赤)信号をR、ただしRは0〜255、
入力されるG(緑)信号をG、ただしGは0〜255とするとき、
(R−(G×GK1))が負の値の場合では、生成される補正信号Gは0、
(R−(G×GK1))が正の値の場合では、
補正信号G=(R−(G×GK1))÷GK2、
である補正信号Gを生成する。
従って、R(赤)信号の値とG(緑)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成できる。
【0019】
補正信号生成手段60BのB補正信号生成手段62Bは、入力されるR(赤)信号とB(青)信号の値に基づき、一意に値が決定される補正信号を生成し、補正手段70BのB補正手段72Bに出力する。
尚、B補正信号生成手段62Bが生成する補正信号の例2Bとして、
BK1は所望する係数であり一例として2.5、
BK2は所望する係数であり一例として5、
入力されるR(赤)信号をR、ただしRは0〜255、
入力されるB(青)信号をB、ただしBは0〜255とするとき、
(R−(B×BK1))が負の値の場合では、生成される補正信号Bは0、
(R−(B×BK1))が正の値の場合では、
補正信号B=(R−(B×BK1))÷BK2、
である補正信号Bを生成する。
従って、R(赤)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成できる。
【0020】
補正手段70BのG補正手段71Bは、入力端子30からのG(緑)信号に、G補正信号生成手段61Bからの補正信号に基づき補正を行い出力端子90に出力する。
補正手段70BのB補正手段72Bは、入力端子40からのB(青)信号に、B補正信号生成手段62Bからの補正信号に基づき補正を行い出力端子100に出力する。
その結果、R(赤)信号=255、G(緑)信号=0、B(青)信号=0が入力された際に、R(赤)信号=255、G(緑)信号=51、B(青)信号=51に補正することができる。
この例1B、2Bの補正前の信号と補正後の信号との関係の代表値例を図4に示す。
【0021】
さらに又、補正信号の値を決める別な例3Bとして、入力されるR(赤)信号と入力されるB(青)信号とに基づき、
logは、10を低とする対数とし、
入力されるR(赤)信号をR、ただしRは0〜100、
入力されるB(青)信号をB、ただしBは0〜100とするとき、
(1−log((B+10)÷10))が負の値の場合では、生成される補正信号Bは0、
(1−log((B+10)÷10))が正の値の場合では、
補正信号B=(20×(R÷100))×(1−log((B+10)÷10))、
である補正信号Bを生成する。
従って、R(赤)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成できる。
【0022】
この例3Bの補正前の信号と補正後の信号との関係の代表値例を図5に示し、さらに入力されているR(赤)信号とB(青)信号の値に基づき生成される補正信号の代表値例を表1に示す。
【表1】

尚、前記例はB補正信号生成手段62Bの例であるが、G補正信号生成手段61Bも同様である。
【0023】
次に図2を参照して、画像信号補正手段10Cを例に説明を行う。
画像信号補正手段10Cは、
画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力される入力端子20と、
画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力される入力端子30と、
画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される入力端子40と、
前記入力端子30、40と後段の補正手段70Cとの間に介在し接続された補正信号生成手段60Cと、
前記入力端子40と補正信号生成手段60Cと出力端子100とに接続された補正手段70Cと、
前記入力端子20に接続された出力端子80と、
前記入力端子30に接続された出力端子90と、
前記補正手段70Cに接続された出力端子100とが備えられている。
【0024】
補正信号生成手段60Cは、
前記入力端子30、40と後段の補正手段70CのB補正手段72Cとに接続されたB補正信号生成手段62Cを備え、
入力されるG(緑)信号とB(青)信号とに基づき、B補正信号生成手段62Cが補正信号を生成して補正手段70CのB補正手段72Cに出力する。
【0025】
補正手段70Cは、
入力端子40と補正信号生成手段60CのB補正信号生成手段62Cと出力端子100とに接続されたB補正手段72Cを備え、
B補正手段72Cは、入力端子40からのB(青)信号に、B補正信号生成手段62Cからの補正信号に基づき補正を行い補正後の信号を出力端子100に出力する。
【0026】
上記のように構成された画像信号補正手段10Cに、「濃い緑」であるR(赤)信号=0、G(緑)信号=255、B(青)信号=0が入力された際に、少しだけ青を混ぜた色R(赤)信号=0、G(緑)信号=255、B(青)信号=51に補正する場合の説明を行う。
【0027】
画像信号補正手段10Cの入力端子20、30、40には、それぞれR(赤)信号=0、G(緑)信号=255、B(青)信号=0が入力される。
入力端子20には、画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力され、
入力端子30には、画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力され、
入力端子40には、画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される。
従って、R(赤)信号は、出力端子80にて出力され、
G(緑)信号は、補正信号生成手段60CのB補正信号生成手段62Cに入力されると共に出力端子90にて出力され、
B(青)信号は、補正信号生成手段60CのB補正信号生成手段62Cと補正手段70CのB補正手段72Cとに入力される。
【0028】
補正信号生成手段60CのB補正信号生成手段62Cは、入力されるG(緑)信号とB(青)信号との値に応じ一意に値が決定される補正信号を生成し、補正手段70CのB補正手段72Cに出力する。
尚、B補正信号生成手段62Cが生成する補正信号の一例として、
BK1は所望する係数であり一例として2.5、
BK2は所望する係数であり一例として5、
入力されるG(緑)信号をG、ただしGは0〜255
入力されるB(青)信号をB、ただしBは0〜255とするとき、
(G−(B×BK1))が負の値の場合では、生成される補正信号Bは0、
(G−(B×BK1))が正の値の場合では、
補正信号B=(G−(B×BK1))÷BK2、
である補正信号Bを生成する。
従って、G(緑)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成できる。
【0029】
補正手段70CのB補正手段72Cは、入力端子40からのB(青)信号に、前記B補正信号生成手段62Cからの補正信号に基づき補正を行い出力端子100に出力する。
この例の補正前の信号と補正後の信号との関係の代表値例を図6に示す。
【0030】
次に図3を参照して画像信号補正手段10Dを例に、入力されたR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換し、そのY(輝度)信号の値に応じて、B(青)信号を補正する場合の説明を行う。
【0031】
画像信号補正手段10Dは、
画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力される入力端子20と、
画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力される入力端子30と、
画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される入力端子40と、
前記入力端子20、30、40と後段の補正手段70Dとに接続された補正信号生成手段60Dと、
前記入力端子40と補正信号生成手段60Dと後段の出力端子100とに接続された補正手段70Dと、
前記入力端子20に接続された出力端子80と、前記入力端子30に接続された出力端子90と、
前記補正手段70Dに接続された出力端子100とが備えられている。
【0032】
補正信号生成手段60Dは、入力端子20、30、40と後段のB補正信号生成手段62Dとに接続され、入力されたR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換する変換手段63Dと、その変換手段63Dと入力端子40と後段の補正手段70DのB補正手段72Dとに接続されたB補正信号生成手段62Dと、を備える。
B補正信号生成手段62Dは、変換手段63DからのY(輝度)信号と入力端子40から入力されたB(青)信号とに基づき、補正信号を生成して補正手段70DのB補正手段72Dに出力する。
【0033】
補正手段70Dは、前記入力端子40と補正信号生成手段60DのB補正信号生成手段62Dと出力端子100とに接続されたB補正手段72Dを備え、
B補正手段72Dは、入力端子40からのB(青)信号に、補正信号生成手段60DのB補正信号生成手段62Dからの補正信号に基づき補正を行い補正後の信号を出力端子100に出力する。
【0034】
出力端子80は、前記入力端子20に接続され、入力端子20からの信号を出力する。
出力端子90は、前記入力端子30に接続され、入力端子30からの信号を出力する。
出力端子100は、前記補正手段70DのB補正手段72Dに接続され補正後の信号を出力する。
【0035】
上記のように構成された画像信号補正手段10Dに、それぞれR(赤)信号=128(50%)、G(緑)信号=128(50%)、B(青)信号=26(10%)が入力された際に、B(青)信号を補正する場合を、図3を参照して説明を行う。
【0036】
画像信号補正手段10Dに、それぞれR(赤)信号=128(50%)、G(緑)信号=128(50%)、B(青)信号=26(10%)が入力される。
入力端子20には、画像信号の赤色成分であるR(赤)信号が入力され、
入力端子30には、画像信号の緑色成分であるG(緑)信号が入力され、
入力端子40には、画像信号の青色成分であるB(青)信号が入力される。
R(赤)信号は、補正信号生成手段60Dの変換手段63Dに入力されると共に出力端子80にて出力される。
G(緑)信号は、補正信号生成手段60Dの変換手段63Dに入力されると共に出力端子90にて出力される。
B(青)信号は、補正信号生成手段60DのB補正信号生成手段62Dと変換手段63Dと補正手段70DのB補正手段72Dとに入力される。
【0037】
補正信号生成手段60Dの変換手段63Dは、入力端子20、30、40からのR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換し、B補正信号生成手段62Dに出力する。
尚、8bit量子化にて表したRGB信号を、YCbCr信号に変換する変換式の一例としてITU−R BT.601に規定されている、色変換式のY信号に関する式を例として次に示す。
入力されるR(赤)信号をR、ただしRは0〜255、
入力されるG(緑)信号をG、ただしGは0〜255、
入力されるB(青)信号をB、ただしBは0〜255とするとき、
Y=(77×R/256)+(150×G/256)+(29×B/256)
従って、R(赤)信号=128、G(緑)信号=128、B(青)信号=26が入力された際のY(輝度)信号の値は、約116である。
【0038】
補正信号生成手段60DのB補正信号生成手段62Dは、変換手段63DからのY(輝度)信号の値と入力端子40からのB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される補正信号を生成し補正手段72Dへ出力する。
尚、B補正信号生成手段62Dが生成する補正信号の一例として、
BK1は所望する係数であり一例として2.5、
BK2は所望する係数であり一例として5、
入力端子20、30、40からのR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換したY(輝度)信号をY、ただしYは0〜255、
入力されるB(青)信号をBとするとき、
(Y−(B×BK1))が負の値の場合では、生成される補正信号Bは0、
(Y−(B×BK1))が正の値の場合では、生成される補正信号Bは、
補正信号B=(Y―(B×BK1))÷BK2、
である補正信号を生成する。
従って、補正信号B=((116−(26×2.5))÷5)=約10の補正信号を生成する。
【0039】
補正手段70Dの補正手段72Dは、入力端子40からのB(青)信号に、B補正信号生成手段62Dからの補正信号に基づき補正を行い出力端子100へ出力する。
その結果、R(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号を変換したY(輝度)信号の値とB(青)信号との値とに応じた補正信号で、B(青)信号を補正することができる。
【0040】
この一例の入力信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号と変換したY(輝度)信号と補正信号との代表値を表2から表12に示す。
表2は、R(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号が、0から255まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表2】

【0041】
表3は、R(赤)信号=約26(10%)、G(緑)信号=約26(10%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表3】

【0042】
表4は、R(赤)信号=約51(20%)、G(緑)信号=約51(20%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表4】

【0043】
表5は、R(赤)信号=約77(30%)、G(緑)信号=約77(30%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表5】

【0044】
表6は、R(赤)信号=約102(40%)、G(緑)信号=約102(40%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表6】

【0045】
表7は、R(赤)信号=約128(50%)、G(緑)信号=約128(50%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表7】

【0046】
表8は、R(赤)信号=約153(60%)、G(緑)信号=約153(60%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表8】

【0047】
表9は、R(赤)信号=約179(70%)、G(緑)信号=約179(70%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表9】

【0048】
表10は、R(赤)信号=約204(80%)、G(緑)信号=約204(80%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表10】

【0049】
表11は、R(赤)信号=約230(90%)、G(緑)信号=約230(90%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表11】

【0050】
表12は、R(赤)信号=約255(100%)、G(緑)信号=約255(100%)で、B(青)信号が、0から約102(40%)まで10%刻みで増加した場合の、Y(輝度)信号と補正信号との値である。
【表12】

【0051】
尚、入力3原色信号を表す量子化bit数は、8bit以外の所望のbit数であること、若しくは8bit以外の所望のbit数であり、且つ負を表すことが可能なサインビットを備える量子化方法であっても同様な効果が得られる。
【0052】
さらに、実施例で説明に使用したBK1とBK2とGK1とGK2等の係数は、他の所望する値であっても効果が得られる。
【0053】
補正信号生成手段は、ルックアップテーブル方式であるデジタル化された階調のデータを任意の階調に補正するために入力と出力の対照表を利用することによる所望の補正値により、入力に対する所望の直線的な出力特性とする補正値、さらに入力に対する所望の曲線的な出力特性とする補正値の生成が可能であることであっても一意に値が決定される補正信号を生成でき同様な効果が得られる。
【0054】
又、画像信号で表わされる色空間がsRGB表色系と、一意に変換が可能な表色系、例えばRGBA表色系、若しくはYIQ表色系、若しくはYCbCr表色系、若しくはYPbPr表色系、若しくはXYZ表色系、若しくはxyY表色系、若しくはxvYCC表色系、で補正を行うことであっても同様な効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、入力される画像信号の値に応じて補正をかけるための補正信号を生成する補正信号生成手段と、その補正信号生成手段の補正信号に基づき前記入力される画像信号に補正を加え出力する補正手段と、を備えた画像信号の信号補正手段の動作方法であるため、
R(赤)信号の値とG(緑)信号の値とに応じた補正信号を生成して、G(緑)信号の補正を行う事や、
R(赤)信号の値とB(青)信号の値とに応じた補正信号を生成して、B(青)信号の補正を行う事もできる。
さらにG(緑)信号とB(青)信号との値とに応じた補正信号を生成して、B(青)信号の補正を行う事ができる。
従って、第1色盲を患う者でも判別が困難であったが、補正を行う事により判別が可能な表示とすることができ、健常者にも違和感の少ない表示を可能とすることを特徴とする表示装置を提供できる。
さらにR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号から変換したY(輝度)信号とB(青)信号の値との値に応じた補正信号を生成して、B(青)信号の補正を行う事もできる。
従って、加齢と共に低下した青色系統の感度を補うためのB(青)信号の補正を行うことにより、高齢者にはB(青)信号の値が低い場合ではB(青)信号を補正しているため見やすくなり、B(青)信号の値が高い場合にはB(青)信号補正しないため高齢者以外の者にも違和感の少ない画像を表示することができることを特徴とする表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係る実施の形態例の画像信号補正手段10Bの構成を説明するブロック図である。(実施例1)
【図2】本発明に係る実施の形態例の画像信号補正手段10Cの構成を説明するブロック図である。(実施例2)
【図3】本発明に係る実施の形態例の画像信号補正手段10Dの構成を説明するブロック図である。(実施例3)
【図4】本発明に係る実施例1の補正前の入力信号に対する補正後の出力信号の関係を表す代表値の例の図である。
【図5】本発明に係る実施例1の補正前の入力信号に対する補正後の出力信号の関係を表す図4以外代表値の例の図である。
【図6】本発明に係る実施例2の補正前の入力信号に対する補正後の出力信号の関係を表す代表値の例の図である。
【符号の説明】
【0057】
10B 画像信号補正手段
10C 画像信号補正手段
10D 画像信号補正手段
20 入力信号R用入力端子
30 入力信号G用入力端子
40 入力信号B用入力端子
60B 補正信号生成手段
60C 補正信号生成手段
60D 補正信号生成手段
61B G補正信号生成手段
62B B補正信号生成手段
62C B補正信号生成手段
62D B補正信号生成手段
63D 変換手段
70B 補正手段
70C 補正手段
70D 補正手段
71B G補正手段
72B B補正手段
72C B補正手段
72D B補正手段
80 出力信号R用出力端子
90 出力信号G用出力端子
100 出力信号B用出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記R入力端子とG入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号とG(緑)信号とにより補正をかけるための、G(緑)信号用の補正信号を生成するG補正信号生成手段と、
前記R入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号とB(青)信号とにより補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段と、を備える補正信号生成手段と、
前記G補正信号生成手段とG入力端子とに接続され、G補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきG入力端子から入力されるG(緑)信号の補正を行うG補正手段と、
前記B補正信号生成手段とB入力端子とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段と、を備える補正手段と、
前記R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
前記G補正手段に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
前記B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段のG補正信号生成手段が、入力されるR(赤)信号の値とG(緑)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりR(赤)信号の値とG(緑)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力されるR(赤)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりR(赤)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のG補正手段が、前記G補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたG(緑)信号を前記G補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、補正後のG(緑)信号を出力するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号を前記B補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法。
【請求項2】
3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記G入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるG(緑)信号とB(青)信号とに基づき補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段を備える補正信号生成手段と、
前記B入力端子とB補正信号生成手段とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段を備える補正手段と、
前記R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
前記G入力端子に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
前記B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、
を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力されるG(緑)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりG(緑)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号をB補正信号生成手段で生成した補正信号にて補正して、その補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法。
【請求項3】
3原色信号であるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からなる画像信号を入力するR入力端子、G入力端子、B入力端子と、
前記R入力端子とG入力端子とB入力端子とに接続され、その入力端子から入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号からY(輝度)信号に変換する変換手段と、その変換手段により変換したY(輝度)信号とB(青)信号とに基づき補正をかけるための、B(青)信号用の補正信号を生成するB補正信号生成手段と、を備える補正信号生成手段と、
前記B補正信号生成手段とB入力端子とに接続され、B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づきB入力端子から入力されるB(青)信号の補正を行うB補正手段を備える補正手段と、
R入力端子に接続されたR(赤)信号を出力するR出力端子と、
G入力端子に接続されたG(緑)信号を出力するG出力端子と、
B補正手段に接続されたB(青)信号を出力するB出力端子と、
を備えた画像信号補正手段の動作方法であって、
当該補正信号生成手段の変換手段が、入力端子から入力されるR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号をY(輝度)信号に変換し、その変換したY(輝度)信号を出力するステップと、
当該補正信号生成手段のB補正信号生成手段が、入力される画像信号のR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)信号から変換して得られたY(輝度)信号の値とB(青)信号の値とに応じて一意に値が決定される、つまりY(輝度)信号の値とB(青)信号の値との大小に関連して補正信号の値の大小が決定される補正信号を生成するステップと、
当該補正手段のB補正手段が、前記B補正信号生成手段にて生成された補正信号に基づき、入力されたB(青)信号を前記B補正信号生成手段が生成した補正信号にて補正して、その補正後のB(青)信号を出力するステップと、
を実行することを特徴とする画像信号補正手段の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−289168(P2008−289168A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144256(P2008−144256)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【分割の表示】特願2007−129926(P2007−129926)の分割
【原出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(597102716)スクルド・エンタープライズ有限会社 (4)
【Fターム(参考)】