説明

画像処理装置、スクロール表示方法およびコンピュータプログラム

【課題】次に操作すべき候補のキーを見つけることが容易であるだけでなく、そのキーの操作性を向上させることができるユーザインタフェース機能を備える画像処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】画像処理装置は、備える機能を示す画像であるバッジをタッチすると、その機能に関する設定項目の内容を設定でき、ダブルタッチすると、その機能を操作した後に操作するであろうと推測されるバッジを、ダブルタッチしたバッジの近傍に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置等に備えられる操作パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コピー機は多機能化が進み、オフィスに設置されているコピー機はFAX機能、プリント機能等の複数の機能を併せ持つ、いわゆる、複合機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)が主流となっている。
【0003】
多機能化が進めば、1台のMFPで多くの機能が使用出来て便利になるが、その操作方法は複雑になっていくことが多い。すなわち、MFPに備えられている操作パネルの大きさには限度があることから、使用できる全ての機能及び設定項目等を表す文字又は図等を、ユーザが視認できる大きさで一度に表示することが難しくなるからである。
【0004】
このような場合、複数の設定画面を切り替えて表示するように構成されたGUI(Graphical User Interface)(以下、「インタフェース」という。)、及び、表示画面に収まりきらない文字等を上下又は左右にスライドさせて表示する、いわゆる、スクロール表示をするインタフェース等を用いることで操作性の向上を図っている。
【0005】
また、高機能化が進めば、コピーする際に複数枚の原稿を1枚に含ませたり、コピーしたものを綴じたり等、きめ細かなプリント等が可能となるが、そのためには複数の項目に設定を行う必要があることが多い。例えば、コピーをする際に、コピーをするだけでなくスキャンしたデータをメモリに保存する場合には、コピーに関する給紙トレイ及び倍率等を設定し、且つ、スキャンする際の解像度及び保存するデータの形式等を設定する必要がある。
【0006】
この場合、設定する項目が1つの設定画面に収まっている場合はよいが、複数の設定画面に分かれている場合は、複数の設定画面を表示させなければならない。すなわち、それぞれの画面を表示させるためのキーを探さなければならない。
【0007】
そこで、操作したキーに応じて、次に操作すべき候補のキーを点灯させることでユーザを導く技術が提案されている(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−316653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、この技術では、次に操作すべき候補のキーを見つけることは容易になるが、操作自体が容易になるわけではない。すなわち、候補のキーを見つけた後のキーの操作性は、この技術を用いたとしても向上しない。
【0010】
そこで、本発明は、次に操作すべき候補のキーを見つけることが容易であるだけでなく、そのキーの操作性を向上させることができるユーザインタフェース機能を備える画像処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、複数の機能を有する画像処理装置であって、 機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示手段と、ユーザが前記バッジに対して行った第1操作又は第2操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段が前記第1操作を検出した場合は、当該第1操作が行われた前記バッジが示す機能に関する項目の設定についての処理を行い、前記操作検出手段が前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを前記機能バッジ表示手段に表示させる制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記構成の画像処理装置は、次に操作すべき候補のキーを見つけることが容易であるだけでなく、そのキーの操作性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】MFPの全体の概略図を示す図である。
【図2】MFPのハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】操作パネルの構成及び基本機能画面の例を示す図である。
【図4】機能バッジの項目設定ウィンドウの例を示す図である。
【図5】スクロール画面の例を示す図である。
【図6】全ての機能バッジ、機能バッジエリア、スクロールトラック、及び、スライドゲージの関係を示す図である。
【図7】機能バッジ列の例を示す図である。
【図8】「コピー」機能グループが表示されている基本機能画面において、「グループ切替」切替ボタンがタッチされた場合の、画面の遷移を示す図である。
【図9】ダブルタッチすることで「濃度」機能バッジ30Fを選択した場合の、画面の遷移を示す図である。
【図10】「濃度」機能バッジの項目設定ウィンドウが表示されているときに、「グループ切替」切替ボタン51を1回タッチした場合の、画面の遷移を示す図である。
【図11】「コピー」機能グループが表示されているスクロール画面において、「応用」機能グループを表示させる場合の操作を示す図である。
【図12】「濃度」機能バッジをダブルタッチで選択した場合の、画面の遷移を示す図である。
【図13】「濃度」機能バッジの項目設定ウィンドウが表示されているときに、「>」ボタンを1回タッチした場合の、画面の遷移を示す図である。
【図14】MFPの機能的構成の例を示すブロック図である。
【図15】機能グループ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図16】関連バッジ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図17】画面表示処理を示すフローチャートである。
【図18】グループ表示処理を示すフローチャートである。
【図19】機能バッジ処理を示すフローチャートである。
【図20】ダブルタッチすることで「濃度」機能バッジを選択した場合の、画面の遷移を示す図である(変形例1)。
【図21】変形例1で用いる関連グループ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【図22】項目設定ウィンドウが表示されているときに「グループ切替」切替ボタンがタッチされた場合の、画面の遷移を示す図である(変形例2)。
【図23】変形例2で用いる関連グループ管理テーブルの構成及び内容の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
以下、本発明に係る画像処理装置が備えるユーザインタフェース機能を説明する。実施形態では、画像処理装置の一形態であるMFP1000が備えるユーザインタフェース機能について図を用いて説明する。尚、MFP(複合機)のほか、スキャナ、ファクス、プリント等の機能を単体で備える装置であってもよい。
【0015】
図1は、本実施形態のMFP1000の全体の概略を示す図である。
【0016】
MFP1000は、操作パネル20fを備え、この操作パネル20fを用いてユーザインタフェース機能を実現する。MFP1000は、操作パネル20fを介して設定された項目に応じて、以下のユニット等を制御し、ユーザが所望するプリント等を行う。
【0017】
MFP1000は、黒(K)の像を形成するための画像形成ユニットを備え、その画像形成ユニットには、感光体といわれる像担持体1と、像担持体1の表面を一様な電位に帯電させるための帯電装置2と、帯電した像担持体1の表面に、光を照射して所定の静電潜像を形成するための像露光装置3と、静電潜像が形成された領域に粉体状の色材であるトナーを静電吸着させて現像するための現像装置4が備えられている。イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)それぞれの色の像を形成する画像形成ユニットは、黒(K)の像を形成するための画像形成ユニットと同様の構成である。
【0018】
MFP1000は、更に、各々の像担持体1の表面に現像されたトナーを、中間転写体としての転写ベルト5上へ転写(1次転写)させるための1次転写装置6と、1次転写された転写ベルト5上のトナーを記録紙または樹脂フィルムといった記録媒体11上へ転写(2次転写)させるための2次転写装置7と、記録媒体11上に2次転写されたトナーを定着するための定着装置8とを備えている。
【0019】
図2は、MFP1000のハードウェア構成の例を示す図である。
【0020】
MFP1000は、CPU(Central Processing Unit)20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、ハードディスク20d、制御用回路20e、操作パネル20f、通信インタフェース(I/F)20g、印刷装置20h及びスキャナ20i等によって構成される。
【0021】
制御用回路20eは、ハードディスク20d、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h及びスキャナ20i等の装置を制御するための回路である。
【0022】
操作パネル20fは、タッチパネルで表示面が覆われたインタフェース装置であり、ユーザに対するメッセージ等の画面、及び、ユーザが所望する処理等の指示を入力するための画面等を表示する。また、ユーザは、タッチパネルの所定の位置に触れること等によってMFP1000に対して所望の設定を行うことができる。
【0023】
次に、通信インタフェース20gは、通信回線を介して認証サーバ及びユーザ端末(図示略)等の他の装置とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のプロトコルに従い通信を行うためのNIC(Network Interface Card)またはモデムなどである。
【0024】
印刷装置20hは、メモリ(RAM20b、ハードディスク20d等)に記憶されている画像データや、ユーザ端末等から送信されてきた画像データに基づいて印刷する装置である。
【0025】
スキャナ20iは、いわゆる、イメージスキャナであり、紙等の原稿から図形や写真等を読み取って、画像データとしてMFP1000内のメモリに記憶させる装置である。MFP1000は、スキャナ20iにより原稿の画像を読み取り、印刷装置20hにより、その読み取り画像に基づき印刷することで、いわゆるコピー機能を実現する。
【0026】
<操作パネル及びスクロール画面>
次に、図3〜図7を用いて操作パネル20fの構成及び表示の例を説明する。
【0027】
図3に示すように、操作パネル20fは、タッチパネル部21と操作キー部22とで構成される。
【0028】
タッチパネル部21は、ディスプレイの表面を透明なタッチパネルで覆ったインタフェース装置であり、MFP1000の状態をユーザに対して通知する画面、及び、ユーザが指で触れることによりMFP1000に対して指示を与えるための画面等を表示する。
【0029】
操作キー部22は、コピーやFAX等のMFP1000が備える基本的な機能を指示するためのハードキー、例えば、機能バッジ30の項目内容や機能バッジ30の配置順のリセット指示を行う「reset」キー22a、FAX、又は、スキャンに関する画面の表示指示を行う「fax/scan」キー22b、コピー機能を使用することの指定を行う「copy」キー22c、及び、いわゆるテンキー等を備える。操作キー部22は、ユーザからの指示を受け付ける機能のみを有する。尚、操作キー部22が備えるハードキーは、タッチパネル部21に表示されることとしてもよい。
【0030】
図3に示すタッチパネル部21には、操作キー部22の「copy」キー22cを押下すると表示される基本機能画面1310が表示されている。
【0031】
この基本機能画面1310はいわゆる初期画面であり、コピー操作は、この基本機能画面1310から開始される。
【0032】
図3では、基本機能画面1310に、ユーザに対するメッセージを表示するメッセージ領域60、MFP1000が備えるコピーに関する5つの機能バッジ30、及び、2つの切替ボタン51が表示されている。
【0033】
機能バッジ30は、MFP1000が備える機能を示す画像であり、1つの機能バッジ30はMFP1000が備える機能の1つに対応している。また、MFP1000が備える全ての機能バッジ30は、その機能の種類に応じて複数のグループにグループ分けされている。このグループを機能グループ40というものとする。
【0034】
基本機能画面1310には、1つの機能グループ40に属する機能バッジ30が一度に、グループ名称401とともに表示される(以下、「機能グループ40が表示される」ということが在る)。
【0035】
例えば、図3では、グループ名称401が「コピー」の機能グループ40(以下、「コピー」機能グループ40という。他の機能グループも同様である。)が表示されている。「コピー」機能グループ40は、5つの機能バッジ30で構成されている。
【0036】
機能バッジ30は、対応する機能を示す機能種別301、機能を表すイラスト302、及び、現在設定されている項目内容303を示す文字列等で構成されている。この機能バッジ30をタッチ(タップ)することでその項目内容を設定する。項目内容を設定する方法として、機能バッジ30にタッチすることで「ON」と「OFF」を入れ替えて設定する方法がある。いわゆる、トグルキーである。また、別の方法として、項目設定用の画面、例えば、ポップアップウィンドウが表示され、表示されたウィンドウ(以下、「項目設定ウィンドウ」と言う。)において項目を設定する方法等がある。
【0037】
切替ボタン51は、タッチパネル部21に表示される画面を切り替えるためのボタンである。
【0038】
実施形態では、2つの切替ボタン51は、「グループ切替」切替ボタン51、及び、「応用機能」切替ボタン51である。
【0039】
「グループ切替」切替ボタン51は、現在表示されている機能グループ40に変えて、異なる機能グループ40を表示する指示を行うためのボタンである。
【0040】
「応用機能」切替ボタン51は、図5及び図6を用いて後で説明するスクロール画面1210を表示するためのボタンである。
【0041】
図4は、機能バッジ30の項目設定ウィンドウ2110の例を示す図である。
【0042】
機能バッジ30をタッチすると、その機能バッジ30の項目設定ウィンドウ2110が表示され、その項目設定ウィンドウ2110を介して項目の内容を設定する。
【0043】
図4では、基本機能画面1310において、「濃度」機能バッジ30の項目設定ウィンドウ2110が表示されている。尚、スクロール画面1210においても、機能バッジ30がタッチされると、同様の項目設定ウィンドウ2110が表示される(後述する図13参照)。
【0044】
図5は、MFP1000が備えるコピーに関する機能バッジ30をスクロール表示するスクロール画面1210を示す図である。
【0045】
機能バッジ30は、図3の機能バッジ30と同様のものであり、MFP1000が備える機能を示す画像である。
【0046】
スクロール画面1210のうち、この複数の機能バッジ30を表示している領域を機能バッジエリア23という。この機能バッジエリア23には、MFP1000が備える全ての機能バッジ30のうちの一部、図5では「カラー」、「濃度」等の8つが表示されている。
【0047】
機能バッジエリア23の下部には、スクロールトラック24、スライドゲージ25が表示されている。
【0048】
図6に、全ての機能バッジ30、機能バッジエリア23、スクロールトラック24、及び、スライドゲージ25の関係を示す。
【0049】
図6では、説明の便宜上、MFP1000は、機能バッジ30A〜機能バッジ30Zまでの26個の機能バッジ30を備えるものとする。以下、この機能バッジ30A〜機能バッジ30Zまでの26個の機能バッジ30を機能バッジ列310というものとする。
【0050】
図5に示すように、機能バッジエリア23には、機能バッジ30A〜機能バッジ30Zのうちの連続する8つの機能バッジ30が表示される。いずれの機能バッジ30を表示するかは、スライドゲージ25で指定する。
【0051】
スクロールトラック24は、その全長で機能バッジ30A〜機能バッジ30Zを表し、スクロールトラック24上に記載されている正方形の領域(以下、「マーカー」という。)1つが1つの機能バッジ30に対応する。
【0052】
スライドゲージ25は、スクロールトラック24に沿って移動し、スクロールトラック24上のマーカー8つを矩形で囲んで指定する。すなわち、スライドゲージ25が指定した8つのマーカーに対応する機能バッジ30が、機能バッジエリア23に表示されていることになる。
【0053】
従って、スライドゲージ25をタッチ(押下)した状態でスクロールトラック24に沿って移動(以下、「ドラッグ」ともいう。)させると、スライドゲージ25で指定されたマーカーに対応する機能バッジ30が順次表示される。すなわち、スクロールされて表示される。
【0054】
図5の「閉じる」ボタン26は、スクロール画面1210を閉じる指示を行うボタンである。スクロール画面1210を閉じると、基本機能画面1310が表示される。
【0055】
また、「<」ボタン27は、スライドゲージ25を左に機能グループ単位に移動させることを指示するボタンである。スライドゲージ25では、機能グループ40は「原稿」機能グループ50a、「コピー」機能グループ50b〜「その他」機能グループ50iの9つの機能グループ50として記載されている。各機能グループ50は、それぞれの機能グループ50を構成する機能バッジ30に対応したマーカーを矩形で囲むことで示されている。矩形の上部には、それぞれの機能グループ50のグループ名称が記載してある。
【0056】
「>」ボタン28は、スライドゲージ25を右に機能グループ単位に移動させることを指示するボタンである。
【0057】
図7に機能バッジ列310の例を示す。
【0058】
機能バッジ列310において、図5で示した機能グループ50は、「原稿」機能グループ40a、「カラー」機能グループ40b〜「その他」機能グループ40iの9つの機能グループ40として示されている。各機能グループ40は、それぞれの機能グループ40を構成する機能バッジ30を矩形で囲むことで示され、矩形の内部には、それぞれの機能グループ401のグループ名称が記載されている。
【0059】
この機能グループ40が、図3における基本機能画面1310に表示されるグループである。「グループ切替」切替ボタン51がタッチされると、現在表示されている機能グループ40の右隣の機能グループ40が表示される。例えば、「原稿」機能グループ40aが表示されているときに、「グループ切替」切替ボタン51がタッチされると、右隣の「コピー」機能グループ40bが表示される。
【0060】
また、図5におけるスクロール画面1210の「>」ボタン28がタッチされると、機能バッジエリア23に表示されている機能グループ40の右隣の機能グループ40が表示され、「<」ボタン27がタッチされると、左隣の機能グループ40が表示される。
【0061】
<インタフェース機能>
MFP1000の機能的構成(図14)を説明する前に、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能について、図8〜図13を用いて説明する。ここでは、図7に示す機能バッジ列310を用いて説明する。
【0062】
図8は、「コピー」機能グループ40bが表示されている基本機能画面1310において、「グループ切替」切替ボタン51がタッチされた場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0063】
例えば、「コピー」機能グループ40bに属する「濃度」機能バッジ30Fの項目内容を設定し、次に、「応用」機能グループ40eに属する「裏写除去」機能バッジ30Uの項目内容を設定するとする。
【0064】
この場合には、「画面01」に示す状態から、「グループ切替」切替ボタン51(斜線部分参照)に4回連続してタッチし、「画面02」に示すような「応用」機能グループ40eを表示させる必要がある。
【0065】
尚、「画面01」に示す状態で、「グループ切替」切替ボタン51に1回タッチすると(斜線部分参照)、現在表示されている「コピー」機能グループ40bに替えて、機能バッジ列310(図7参照)で、「コピー」機能グループ40bの右隣の「FAX」機能グループ40cが表示される。
【0066】
図9は、間を空けずに連続して2回タッチ(以下、「ダブルタッチ」という。)することで「濃度」機能バッジ30Fを選択した場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。2つ重ねた指の記載は、ダブルタッチしたことを示す。
【0067】
「画面10」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fをダブルタッチすると(斜線部分参照)、「画面11」に示すように、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0068】
すなわち、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目を設定した後には、「裏写除去」機能バッジ30Uの項目を設定するであろうと推測して、「裏写除去」機能バッジ30Uが属する「応用」機能グループ40eを表示する。MFP1000が、ユーザが次に操作するであろう機能バッジ30を表示する方法については、<データ>の項で説明する。
【0069】
このようにすることにより、ユーザは、所望する機能バッジ30を簡単な操作で表示させることが可能となり、所望する機能バッジ30を容易に見つけることが可能となる。
【0070】
更に、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるように(斜線部分参照)、「応用」機能グループ40eに属する機能バッジ30の配列を変えて「応用」機能グループ40eを表示する(図8「画面02」参照)。
【0071】
このようにすることで、ユーザは、ダブルタッチした場所から目をそらすことなく、所望する機能バッジ30を容易に見つけることが可能となり、且つ、指をほとんど移動させずに、次に操作する「裏写除去」機能バッジ30Uをタッチすることが可能となる。
【0072】
図10は、「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに、「グループ切替」切替ボタン51を1回タッチした場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0073】
「画面20」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに「グループ切替」切替ボタン51にタッチすると(斜線部分参照)、「画面21」に示すように、現在表示されている「コピー」機能グループ40b及び項目設定ウィンドウ2110に替えて、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0074】
すなわち、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目を設定した後には、「裏写除去」機能バッジ30Uの項目を設定するであろうと推測して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0075】
尚、項目設定ウィンドウ2110の表示中に「グループ切替」切替ボタン51がタッチされた場合は、「OK」ボタンがタッチされた後に「グループ切替」切替ボタン51がタッチされたとみなして項目が設定されるものとする。
【0076】
また、「画面21」では、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるように、「応用」機能グループ40eに属する機能バッジ30の配列を変えて「応用」機能グループ40eを表示している。
【0077】
このようにすることにより、ユーザは、所望する「裏写除去」機能バッジ30Uが直前に操作した「濃度」機能バッジ30Fとほとんど同じ位置に表示されているので、容易に見つけることが可能となる。
【0078】
次に、図11は、「コピー」機能グループ40bが表示されているスクロール画面1210において、「応用」機能グループ40eを表示させる場合の操作を示す図である。
【0079】
「画面30」に示すように、スライドゲージ25を右にドラッグするか、「>」ボタン28に4回タッチして、「画面31」に示すように、「応用」機能グループ40eを表示させる。
【0080】
図12は、「濃度」機能バッジ30Fをダブルタッチで選択した場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0081】
「画面40」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fをダブルタッチすると(斜線部分参照)、「画面41」に示すように、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0082】
すなわち、図9と同様に、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目を設定した後には、「裏写除去」機能バッジ30Uの項目を設定するであろうと推測して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0083】
このようにすることにより、ユーザは、所望する機能バッジ30を簡単な操作で表示させることが可能となる。
【0084】
更に、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるように(斜線部分参照)、「応用」機能グループ40eに属する機能バッジ30の配列を変えて「応用」機能グループ40eを表示する(図8「画面02」参照)。
【0085】
このようにすることで、ユーザは、ダブルタッチした場所から目をそらすことなく、所望する機能バッジ30を容易に見つけることが可能となり、且つ、指をほとんど移動させずに、次に操作する「裏写除去」機能バッジ30Uをタッチすることが可能となる。
【0086】
尚、この場合は、機能グループ40内の機能バッジ30の配置を変えずに、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるようにスクロールを行うこととしてもよい(図13も同様である。)。
【0087】
図13は、「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに、「>」ボタン28を1回タッチした場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0088】
「画面50」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに「>」ボタン28にタッチすると(斜線部分参照)、「画面51」に示すように、現在表示されている「コピー」機能グループ40b及び項目設定ウィンドウ2110に替えて、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0089】
すなわち、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目を設定した後には、「裏写除去」機能バッジ30Uの項目を設定するであろうと推測して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0090】
尚、項目設定ウィンドウ2110の表示中に「>」ボタン28がタッチされた場合は、「OK」ボタンがタッチされた後に「>」ボタン28がタッチされたとみなして項目が設定されるものとする。
【0091】
また、「画面51」では、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるように、「応用」機能グループ40eに属する機能バッジ30の配列を変えて「応用」機能グループ40eを表示している。
【0092】
このようにすることにより、ユーザは、所望する「裏写除去」機能バッジ30Uが直前に操作した「濃度」機能バッジ30Fとほとんど同じ位置に表示されているので、容易に見つけることが可能となる。
【0093】
<機能>
以下、図14用いて、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能について説明する。
【0094】
図14は、MFP1000の機能的構成の例を示すブロック図である。図14では、MFP1000が備えるユーザインタフェース機能に関連する機能部を中心に記載している。MFP1000は、その他に一般的な複合機と同様の機能を備えるが、それらについての説明は省略する。
【0095】
MFP1000は、操作パネル20f、全体制御部1100、スクロール画面表示処理部1200、基本機能画面表示処理部1300、表示グループ決定部1400、スキャナ処理部1500、印刷処理部1600、バッジ構成情報記憶部1700、及び、項目内容記憶部1900を有する。
【0096】
以下に説明するMFP1000の各部の機能の全部または一部は、MFP1000のハードディスク20d等のメモリに格納されているプログラムが、CPU20aにより実行されることで実現される。
【0097】
全体制御部1100は、MFP1000全体の動作を制御する。全体制御部1100は、操作パネル20fに対するユーザの操作を検出し、その操作に対応する制御を行う。例えば、基本機能画面1310の「応用機能」切替ボタン51がタッチされた旨を基本機能画面表示処理部1300から通知された場合には、スクロール画面表示処理部1200にスクロール画面1210の表示指示を出す。また、「reset」キー22a(図3等参照)が押下された場合に、リセットが必要な機能部にリセットの指示を出す等である。
【0098】
スクロール画面表示処理部1200は、全体制御部1100の指示により、操作パネル20fのタッチパネル部21に、スクロール画面1210を表示する。スクロール画面表示処理部1200は、例えば、電源が投入され、ユーザによっていずれの項目内容も変更されることなく基本機能画面1310の「応用機能」切替ボタン51がタッチされた場合には、項目内容記憶部1900に記憶されている初期値を参照し、その初期値に対応したスクロール画面1210を表示する。
【0099】
スクロール画面1210を表示後、スクロール画面表示処理部1200は、ユーザの指示に応じた画面を表示させる機能を有する。例えば、ユーザの指示に応じてスライドゲージ25をスライドさせながら表示し、スライドゲージ25の位置に応じて機能バッジエリア23に該当する機能バッジ30を表示する。
【0100】
また、スクロール画面表示処理部1200は、機能バッジ30がタッチされた場合には、その機能バッジ30の項目設定用のウィンドウ2110を表示する等してユーザに項目内容を設定させる機能を有する。
【0101】
更に、スクロール画面表示処理部1200は、全体制御部1100から「リセット」の指示があった場合は、全機能バッジ30の項目内容及び配置順序を、項目内容記憶部1900等に記憶されている初期値に戻し、項目内容303(図5参照)を初期値の内容が反映されたものとする。
【0102】
基本機能画面表示処理部1300は、全体制御部1100の指示により、操作パネル20fのタッチパネル部21に、基本機能画面1310を表示する機能を有する。
【0103】
基本機能画面表示処理部1300は、例えば、電源が投入され、ユーザによっていずれの項目内容も変更されることなく操作キー部22の「copy」キー22cが押下された場合には、項目内容記憶部1900に記憶されている初期値を参照し、その初期値に対応した基本機能画面1310を表示する。
【0104】
基本機能画面1310を表示後、基本機能画面表示処理部1300は、ユーザの指示に応じた画面を表示させる機能を有する。例えば、「グループ切替」切替ボタン51がタッチされると、次の機能グループ40を表示する。
【0105】
また、基本機能画面表示処理部1300は、機能バッジ30がタッチされた場合には、その機能バッジ30の項目設定用のウィンドウ2110を表示する等してユーザに項目内容を設定させる機能を有する。
【0106】
更に、基本機能画面表示処理部1300は、全体制御部1100から「リセット」の指示があった場合は、全機能バッジ30の項目内容及び配置順序を、項目内容記憶部1900等に記憶されている初期値に戻し、項目内容303(図4参照)を初期値の内容が反映されたものとする。
【0107】
表示グループ決定部1400は、スクロール画面表示処理部1200又は基本機能画面表示処理部1300から依頼を受けて、次に表示する機能グループ40及び機能グループ40内の機能バッジ30の配置順序を決定する機能を有する。決定した機能グループ40及び機能グループ40内の機能バッジ30の配置順序は、依頼元であるスクロール画面表示処理部1200又は基本機能画面表示処理部1300に渡される。尚、スクロール画面表示処理部1200又は基本機能画面表示処理部1300が、変更された配置順序で機能バッジ30を表示したあとに、再度表示する場合は、初期化時の配置順序で表示する。尚、全体制御部1100から「リセット」の指示があるまで、配置順序を変更したままとしてもよい。
【0108】
スキャナ処理部1500は、全体制御部1100からの指示を受けて、紙等の原稿から図形等を読み取って画像データを生成してメモリに記憶する。
【0109】
印刷処理部1600は、全体制御部1100からの指示を受けて、メモリに記憶された画像データに基づいて画像を用紙に印刷して排紙する機能を有する。
【0110】
バッジ構成情報記憶部1700は、スクロール画面1210及び基本機能画面1310が表示する機能バッジ30の初期化時の配置順序を記憶しておく機能を有する。
【0111】
また、バッジ構成情報記憶部1700は、次に操作されるであろう機能バッジ30を示す情報も記憶しておく。記憶しておく情報については、<データ>の項で説明する。
【0112】
項目内容記憶部1900は、機能バッジ30の項目内容の初期値を記憶しておく機能を有する。初期値とは、MFP1000の電源が投入されることにより起動されたときの機能バッジ30の設定内容をいい、ユーザが初期値として新たな設定を行った場合には、その新たな設定内容が初期値となる。例えば、機能バッジ30「自動回転」であれば、項目内容「回転しない」を初期値とする等である。
【0113】
また、項目内容記憶部1900は、機能バッジ30をタッチすることによってユーザが設定した項目内容、及び、設定内容に応じて自動設定された設定内容等を記憶しておく機能を有する。記憶されている項目内容は、例えば、印刷処理部1600が印刷処理を行う際に印刷処理部1600により参照される。
【0114】
<データ>
以下、MFP1000がユーザインタフェース機能を実現する際に用いるデータについて図15及び図16を用いて説明する。
【0115】
図15は、機能グループ管理テーブル1710の構成及び内容の例を示す図である。
【0116】
この機能グループ管理テーブル1710は、機能バッジ列310を構成する機能バッジ30とその機能グループ40を管理するテーブルであり、1つの機能バッジ30につき1レコードが登録されている。また、機能グループ管理テーブル1710は、予め、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている。
【0117】
機能グループ管理テーブル1710は、グループ識別子1711、及び、機能バッジ識別子1712を有する。
【0118】
グループ識別子1711は、機能グループ40(図3及び図5等参照)を示す。ここでは、グループ名称401を識別子として記載している。
【0119】
機能バッジ識別子1712は、グループ識別子1711で示される機能グループ40に属する機能バッジ30の識別子を示す。ここでは、機能種別301(図3等参照)を識別子として記載している。
【0120】
また、グループ識別子1711で示される機能グループ40を画面に表示する場合は、次表示グループ決定部1400が配置順序を決定した時以外は、原則として、登録されているレコード順に機能バッジ識別子1712として設定されている識別子が示す機能バッジ30を表示する。例えば、グループ識別子1711が「原稿」の機能グループ40を表示する場合は、機能バッジ識別子1712「原稿設定」が示す機能バッジ30を最も左側に、次のレコードのグループ識別子1711「ブック原稿」が示す機能バッジ30をその右側に表示する。
【0121】
図16は、関連バッジ管理テーブル1720の構成及び内容の例を示す図である。
【0122】
関連バッジ管理テーブル1720は、関連バッジ管理テーブル記憶部1700に予め記憶されているものとする。
【0123】
関連バッジ管理テーブル1720は、操作バッジ1721、及び、関連バッジ1722を有する。操作バッジ1721及び関連バッジ1722のそれぞれは、機能グループ40の識別子である「機能グループ識別子」と、機能バッジ30の識別子である「機能バッジ識別子」とで構成される。
【0124】
操作バッジ1721は、ダブルタッチされた機能バッジ30(図9等参照)、又は、項目設定ウィンドウ2110が表示中である機能バッジ30(図10等参照)を示す。
【0125】
関連バッジ1722は、操作バッジ1721で示される機能バッジ30が操作された後に、ユーザによって操作されるであろうと推測される機能バッジ30を示す。
【0126】
この関連バッジ管理テーブル1720は、ユーザの操作履歴に基づいて作成してもよい。また、各機能バッジ30が示す機能に基づいて、管理者が作成してもよい。
【0127】
更には、操作バッジ1721で示す機能バッジ30と禁則関係にある機能バッジ30を関連バッジ1722として設定してもよい。禁則関係とは、同時に設定することが禁止されている項目を有する関係である。また、操作バッジ1721で示す機能バッジ30の項目を設定すると、自動設定される関係にある項目を有する機能バッジ30を関連バッジ1722として設定してもよい。
【0128】
<動作>
以下、実施形態のMFP1000がユーザインタフェース機能を実現する際の動作について、図17〜図19を用いて説明する。
【0129】
図17は、ユーザインタフェース機能のうちの画面表示処理を示すフローチャートである。
【0130】
ユーザは、操作パネル20fの操作キー部22の「copy」キー22cを押下する。
【0131】
尚、「copy」キー22c以外のキーが押下されたことを検出した全体制御部1100は(ステップS300:他)、押下されたキーに応じた処理を行い、ユーザの次の操作を待つ。
【0132】
「copy」キー22cが押下されたことを検出した全体制御部1100は(ステップS300:copy)、基本機能画面表示処理部1300にコピー用の基本機能画面1310を表示するよう指示する。
【0133】
基本機能画面1310を表示するよう指示を受けた基本機能画面表示処理部1300は、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている機能グループ管理テーブル1710を参照して、機能グループ40を表示した基本機能画面1310を表示する(ステップS302)。具体的には、機能グループ管理テーブル1710に登録されている最初のレコードのグループ識別子1711として設定されている識別子が示す機能グループ40を表示する。
【0134】
ここで、操作キー部22の「start」キーが押下されたことを全体制御部1100が検出すると(ステップS304:Yes)、スキャナ処理部1500と印刷処理部1600とにコピーの処理をするよう指示する。
【0135】
指示を受けたスキャナ処理部1500は、紙等の原稿から文字等を読み取って画像データを生成し、メモリを介して印刷処理部1600に渡す。画像データを渡された印刷処理部1600は、渡された画像データに基づいて用紙に印刷し、排紙する(ステップS306)。
【0136】
「start」キーが押下されずに(ステップS306:No)、「グループ切替」切替ボタン51がタッチされたことを基本機能画面表示処理部1300が検出すると(ステップS308:グループ切替)、表示されている機能グループ40に替えて、別の機能グループ40を表示する(ステップS310)。このグループ表示処理については、図18を用いて後で説明する。
【0137】
また、機能バッジ30がタッチされたことを基本機能画面表示処理部1300が検出すると(ステップS308:機能バッジ)、基本機能画面表示処理部1300は、そのタッチの種類に応じて機能バッジ30の処理を行う(ステップS312)。この機能バッジ処理については、図19を用いて後で説明する。
【0138】
また、「応用機能」切替ボタン51がタッチされたことを基本機能画面表示処理部1300が検出すると(ステップS308:応用機能)、全体制御部1100を介して、スクロール画面を表示するようスクロール画面表示処理部1200に指示する。
【0139】
指示を受けたスクロール画面表示処理部1200は、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている機能グループ管理テーブル1710を参照して、スライドゲージ25が指定する機能バッジ30を機能バッジエリア23に表示したスクロール画面1210を表示する(ステップS314)。具体的には、機能グループ管理テーブル1710の機能バッジ識別子1712として設定されている識別子が示す機能バッジ30をレコード順に配置した機能バッジ列310(図7参照)の画像データを生成し、そのうちのスライドゲージ25が指定する機能バッジ30を機能バッジエリア23に表示する。スクロール画面表示処理部1200は、ユーザがスライドゲージ25の移動(ドラッグ)を指示したことを検出すると、ユーザの指示に応じてスライドゲージ25を移動させる等のスクロール処理を行う。
【0140】
ここで、操作キー部22の「start」キーが押下されたことを全体制御部1100が検出すると(ステップS316:Yes)、スキャナ処理部1500と印刷処理部1600とにコピーの処理をするよう指示する。
【0141】
指示を受けたスキャナ処理部1500は、紙等の原稿から文字等を読み取って画像データを生成し、メモリを介して印刷処理部1600に渡す。画像データを渡された印刷処理部1600は、渡された画像データに基づいて用紙に印刷し、排紙する(ステップS318)。
【0142】
「start」キーが押下されずに(ステップS318:No)、「<」ボタン27又は「>」ボタン28がタッチされたことをスクロール画面表示処理部1200が検出すると(ステップS328:グループ切替)、表示されている機能グループ40に替えて、別の機能グループ40を表示する(ステップS322)。このグループ表示処理については、図18を用いて後で説明する。
【0143】
また、機能バッジ30がタッチされたことをスクロール画面表示処理部1200が検出すると(ステップS320:機能バッジ)、スクロール画面表示処理部1200、そのタッチの種類に応じて機能バッジ30の処理を行う(ステップS324)。この機能バッジ処理については、図19を用いて後で説明する。
【0144】
また、スクロール画面表示処理部1200は、「閉じる」ボタン26(図5等参照)がタッチされたことを検出すると(ステップS320:閉じる)、スクロール画面を消去し、全体制御部1100にその旨を通知する。
【0145】
通知を受け取った全体制御部1100は、基本機能画面表示処理部1300に基本機能画面1310を表示するよう依頼する。
【0146】
<グループ表示処理>
図18は、グループ表示処理を示すフローチャートである。
【0147】
このグループ表示処理は、図17に示したフローチャートのうち、ステップS310及びステップS322の処理を示すものである。ステップS310は、基本機能画面1310におけるグループ表示処理であり、ステップS322は、スクロール画面1210におけるグループ表示処理である。この2つの処理は、表示する機能グループ40は同じであるが、表示する画面が基本機能画面1310の中央部(図3参照)であるか、スクロール画面1210の機能バッジエリア23(図4参照)であるかが異なる。従って、基本機能画面1310におけるグループ表示処理(ステップS310)を説明し、適時、スクロール画面1210におけるグループ表示処理について言及する。
【0148】
基本機能画面1310において「グループ切替」切替ボタン51がタッチされたこと検出すると(図17のステップS308:グループ切替)、基本機能画面表示処理部1300は、項目設定ウィンドウ2110を表示中であるか否かを判定する(ステップS200)。尚、スクロール画面1210においては、「<」ボタン27又は「>」ボタン28がタッチされたことを検出した場合に、スクロール画面表示処理部1200が、項目設定ウィンドウ2110を表示中であるか否かを判定をする。
【0149】
項目設定ウィンドウ2110を表示中ではないと判定した場合(ステップS200:No)、基本機能画面表示処理部1300は、バッジ構成情報記憶部1700に記憶されている機能グループ管理テーブル1710を参照し、現在表示している機能グループ40に替えて、次の機能グループ40を表示する(ステップS202)。次の機能グループ40とは、現在表示している機能グループ40がグループ識別子1711として設定されている最後のレコードの次のレコードに設定されている識別子で示される機能グループ40である。尚、スクロール画面表示処理部1200は、機能バッジエリア23に次の機能グループ40を表示し、スライドゲージ25を機能バッジエリア23の表示に応じた位置に表示する。
【0150】
一方、項目設定ウィンドウ2110を表示中ではあると判定した場合(ステップS200:Yes)、基本機能画面表示処理部1300は、現在表示中の項目設定ウィンドウ2110の機能バッジ30が属する機能グループ40の識別子及びその機能バッジ30の識別子を、操作グループ識別子及び操作バッジ識別子として表示グループ決定部1400に渡し、関連する機能グループ40の決定を依頼する。
【0151】
依頼を受けた表示グループ決定部1400は、受け取った操作中グループ識別子及び操作中バッジ識別子が、それぞれ、操作バッジ1721の「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」として設定されているレコードを、関連バッジ管理テーブル1720から検索する。
【0152】
そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に無かった場合(ステップS204:No)、表示グループ決定部1400は、関連する機能グループ40は無い旨を基本機能画面表示処理部1300に返す。
【0153】
関連する機能グループ40が無い旨を表示グループ決定部1400から返された基本機能画面表示処理部1300は、次の機能グループ40を表示する(ステップS202)。
【0154】
一方、そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に在った場合(ステップS204:Yes)、表示グループ決定部1400は、そのレコードの関連バッジ1722の「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」として設定されているグループ40の識別子(以下、「関連グループ識別子」という。)及び機能バッジ30の識別子(以下、「関連バッジ識別子」という。)を読み出して、操作バッジ識別子が示す機能バッジ30が表示されている画面内の位置に、関連バッジ識別子が示す機能バッジ30が配置されるように、関連グループ識別子で示される機能グループ40に属する機能バッジ30の配置順序を決定する(ステップS206)。
【0155】
具体的には、機能グループ管理テーブル1710から、グループ識別子1711として関連グループ識別子が設定されているレコードを抽出し、それらのレコードの機能バッジ識別子1712として設定されている識別子を読み出す。読み出した識別子が示す機能バッジ30のうち、関連バッジ識別子が示す機能バッジ30を操作バッジ識別子が示す機能バッジ30が表示されている位置に配置し、他の機能バッジ30それぞれを左右にずらして配置する。例えば、図10(b)に示すように、「裏写除去」機能バッジ30Uを最も右側の位置から(図8(b)参照)、左から2つ目の位置に移動させて表示し、「仕上り」機能バッジ30R、「文字再現」機能バッジ30S及び「ゴミ除去」機能バッジ30Tは、それぞれ右にずらして表示する。尚、関連バッジ識別子が示す機能バッジ30を操作バッジ識別子が示す機能バッジ30が表示されている位置に配置するほか、近傍に位置するように配置してもよい。
【0156】
機能バッジ30の配置を決定した表示グループ決定部1400は、関連グループ識別子及び決定した配置順序を基本機能画面表示処理部1300に渡す。
【0157】
関連グループ識別子及び配置順序を受け取った基本機能画面表示処理部1300は、基本機能画面1310に現在表示している機能グループ40を消去し、関連グループ識別子が示す機能グループ40を表示する。この際、機能グループ40に属する機能バッジ30は、決定した配置順序に配置する(ステップS208)。尚、スクロール画面表示処理部1200は、決定した配置順序で機能バッジ30が表示された機能グループ40を、機能バッジエリア23に表示し、表示した機能バッジ30に応じた位置にスライドゲージ25を表示する。
【0158】
<機能バッジ処理>
図19は、機能バッジ処理を示すフローチャートである。
【0159】
この機能バッジ処理は、図17に示したフローチャートのうち、ステップS312及びステップS324の処理を示すものである。ステップS312は、基本機能画面1310における機能バッジ処理であり、ステップS324は、スクロール画面1210における機能バッジ処理である。この2つの処理は、表示する機能グループ40は同じであるが、表示する画面が基本機能画面1310の中央部(図3参照)であるか、スクロール画面1210の機能バッジエリア23(図4参照)であるかが異なる。従って、基本機能画面1310における機能バッジ処理(ステップS312)を説明し、適時、スクロール画面1210における機能バッジ処理について言及する。
【0160】
基本機能画面1310において機能バッジ30がタッチされたことを検出すると(図17のステップS308:機能バッジ)、基本機能画面表示処理部1300は、そのタッチがダブルタッチであるか、1回のタッチ(以下、「シングルタッチ」という。)であるかを判定する(ステップS100)。
【0161】
シングルタッチであったと判定した場合(ステップS100:シングルタッチ)、基本機能画面表示処理部1300は、タッチされた機能バッジ30の項目設定ウィンドウ2110を表示し、ユーザから設定内容を取得し、取得した設定内容を項目内容記憶部1900に記憶させる(ステップS110)。
【0162】
一方、ダブルタッチであったと判定した場合(ステップS100:ダブルタッチ)、基本機能画面表示処理部1300は、ダブルタッチされた機能バッジ30が属する機能グループ40の識別子及びダブルタッチされた機能バッジ30の識別子を、操作グループ識別子及び操作バッジ識別子として表示グループ決定部1400に渡し、関連する機能グループ40の決定を依頼する。
【0163】
依頼を受けた表示グループ決定部1400は、受け取った操作中グループ識別子及び操作中バッジ識別子が、それぞれ、操作バッジ1721の「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」として設定されているレコードを、関連バッジ管理テーブル1720から検索する。
【0164】
そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に無かった場合(ステップS102:No)、表示グループ決定部1400は、関連する機能グループ40は無い旨を基本機能画面表示処理部1300に返す。
【0165】
関連する機能グループ40が無い旨を表示グループ決定部1400から返された基本機能画面表示処理部1300は、次の機能グループ40を表示する(ステップS104)。尚、スクロール画面表示処理部1200は、機能バッジエリア23に次の機能グループ40を表示し、スライドゲージ25を機能バッジエリア23の表示に応じた位置に表示する。
【0166】
一方、そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に在った場合(ステップS102:Yes)、表示グループ決定部1400は、そのレコードの関連バッジ1722の「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」として設定されているグループ40の識別子(関連グループ識別子)及び機能バッジ30の識別子(関連バッジ識別子)を読み出して、操作バッジ識別子が示す機能バッジ30が表示されている画面内の位置に、関連バッジ識別子が示す機能バッジ30が配置されるように、関連グループ識別子で示される機能グループ40に属する機能バッジ30の配置順序を決定する(ステップS106)。
【0167】
機能バッジ30の配置を決定した表示グループ決定部1400は、関連グループ識別子及び配置順序を基本機能画面表示処理部1300に渡す。
【0168】
関連グループ識別子及び配置順序を渡された基本機能画面表示処理部1300は、基本機能画面1310に現在表示している機能グループ40を消去し、関連グループ識別子が示す機能グループ40を表示する。この際、機能グループ40に属する機能バッジ30は、決定した配置順序に配置する(ステップS108)。尚、スクロール画面表示処理部1200は、決定した配置順序で機能バッジ30が表示された機能グループ40を、機能バッジエリア23に表示し、表示した機能バッジ30に応じた位置にスライドゲージ25を表示する。
【0169】
<変形例1>
実施形態では、例えばダブルタッチされた機能バッジ30に関連する機能バッジ30は、1つであることとしている。変形例1では、関連する機能バッジ30が複数ある点が異なる。但し、同じ機能グループ40を構成する機能バッジ30である。
【0170】
すなわち、機能グループ40は、機能バッジ30をその機能の種類に応じてグループ分けしたものであることから、1つの機能グループ40を構成する機能バッジ30は、機能的に似通っているものが多いと推測できる。従って、ダブルタッチされた機能バッジ30と関連する機能バッジ30が、機能グループ40内に複数個ある場合があり、また、それらの関連度合いは機能バッジ30によって異なる。
【0171】
そこで、変形例1では、関連する機能グループ40を構成する機能バッジ30を、その関連の度合いに応じて配置順序を決定し、その順序で表示する。
【0172】
図20は、ダブルタッチすることで「濃度」機能バッジ30Fを選択した場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0173】
「画面60」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fをダブルタッチすると(斜線部分参照)、「画面61」に示すように、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0174】
すなわち、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目を設定した後には、「裏写除去」機能バッジ30Uの項目を設定するであろうと推測して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0175】
この際、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「裏写除去」機能バッジ30Uが表示されるようにし(斜線部分参照)、また、「応用」機能グループ40eに属する他の機能バッジ30のうち「裏写除去」機能バッジ30Uの次に関連性が高い機能バッジ30をその両脇に配置して(格子模様部分参照)、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0176】
このようにすることで、ユーザは、ダブルタッチした場所から目をそらすことなく、所望する機能バッジ30を容易に見つけることが可能となり、且つ、指をほとんど移動させずに、次に操作する「裏写除去」機能バッジ30Uをタッチすることが可能となる。
【0177】
尚、項目設定ウィンドウ2110が表示中である機能バッジ30にタッチした場合も同様である(図10等参照)。また、スクロール画面1210においても、同様である。
【0178】
図21は、実施形態の関連バッジ管理テーブル1720に代えて変形例1で用いる関連グループ管理テーブル1730の構成及び内容の例を示す図である。
【0179】
関連グループ管理テーブル1730は、操作バッジ1731、及び、関連バッジ1732を有する。
【0180】
操作バッジ1731は、関連バッジ管理テーブル1720の操作バッジ1721と同様に、ダブルタッチされた機能バッジ30、又は、項目設定ウィンドウ2110が表示中である機能バッジ30を示す。
【0181】
関連バッジ1732は、操作バッジ1731で示される機能バッジ30が操作された後に、ユーザによって操作されるであろうと推測される機能バッジ30を示す。
【0182】
実施形態の関連バッジ管理テーブル1720の関連バッジ1722は、機能グループ40の識別子である「機能グループ識別子」と、機能バッジ30の識別子である「機能バッジ識別子」とで構成されていたが、変形例1の関連バッジ1732は、機能グループ40の識別子である「機能グループ識別子」と、機能バッジ30の識別子である「第1バッジ識別子」、「第2バッジ識別子」及び「第3バッジ識別子」とで構成される。
【0183】
すなわち、操作バッジ1731で示される機能バッジ30が操作された後に、ユーザによって操作されるであろうと推測される機能バッジ30を3つ記憶している。ここでは、「第1バッジ識別子」が最もユーザが操作する可能性が高いと思われる機能バッジ30を示し、次に可能性が高いと思われる機能バッジ30を「第2バッジ識別子」が示し、その次に可能性が高いと思われる機能バッジ30を「第3バッジ識別子」が示す。尚、「−」は、該当する機能バッジ30がないことを示す。
【0184】
例えば、図18のステップS206及び図19のステップS108の処理において、表示グループ決定部1400は、「濃度」機能バッジ30Fがダブルタッチされた場合、操作バッジ1731の「機能バッジ識別子」として「濃度」が設定されているレコードの、関連バッジ1732の「第1バッジ識別子」として設定されている「裏写除去」機能バッジ30Uを「濃度」機能バッジ30Fが表示されている位置に配置し、その左側に、関連バッジ1732の「第2バッジ識別子」として設定されている「文字再現」機能バッジ30Sを配置し、その右側に、関連バッジ1732の「第3バッジ識別子」として設定されている「ゴミ除去」機能バッジ30Tを配置するよう配置順序を決定する。また、他の機能バッジ30は、これら3つの機能バッジ30以外の場所にずらして配置するよう決定する(画面61参照)。
【0185】
<変形例2>
実施形態では、項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに「グループ切替」切替ボタン51がタッチされた場合は、表示されている項目設定ウィンドウ2110の機能バッジ30の次に操作されるであろう機能バッジ30が含まれる機能グループ40を表示している(図10等参照)。変形例2では、表示されている項目設定ウィンドウ2110によって設定された内容に応じて、次に表示する機能グループ40を決定する点が異なる。
【0186】
図22は、項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに「グループ切替」切替ボタン51がタッチされた場合の、タッチパネル部21に表示される画面の遷移を示す図である。
【0187】
「画面70」に示すように、「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110が表示され、項目「うすい」を選択した後、「グループ切替」切替ボタン51をタッチすると(斜線部分参照)、「画面71」に示すように、「応用」機能グループ40eが表示される。
【0188】
すなわち、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fの項目の「うすい」を設定した後には、「文字再現」機能バッジ30Sの項目を設定するであろうと推測して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0189】
この際、MFP1000は、「濃度」機能バッジ30Fが表示されていた画面上の位置に、「文字再現」機能バッジ30Sが表示されるように機能バッジ30を配置して、「応用」機能グループ40eを表示する。
【0190】
このようにすることで、ユーザは、設定した内容に応じて、所望する機能バッジ30を容易に見つけることが可能となる。
【0191】
尚、スクロール画面1210において項目設定ウィンドウ2110が表示されているときに、「<」ボタン27又は「>」ボタン28にタッチした場合も同様である(図10等参照)。
【0192】
図23は、実施形態の関連バッジ管理テーブル1720に代えて変形例2で用いる関連グループ管理テーブル1740の構成及び内容の例を示す図である。
【0193】
関連グループ管理テーブル1740は、操作バッジ1741、及び、関連バッジ1742を有する。
【0194】
操作バッジ1741は、「グループ識別子」、「機能バッジ識別子」及び「設定内容」で構成される。「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」は、項目設定ウィンドウ2110が表示中である機能バッジ30が属する機能グループ40及びその機能バッジ30を示し、「設定内容」は、設定された項目の内容を示す。
【0195】
関連バッジ1742は、操作バッジ1741で示される機能バッジ30の項目が設定された後に、ユーザによって操作されるであろうと推測される機能バッジ30を示す。
【0196】
例えば「濃度」機能バッジ30Fの項目設定ウィンドウ2110の表示中に「グループ切替」切替ボタン51がタッチされた場合、図18のステップS204の処理において、基本機能画面表示処理部1300は、現在表示中の項目設定ウィンドウ2110の機能バッジ30が属する機能グループ40の識別子及び操作中機能バッジ30の識別子を、操作中グループ識別子及び操作中バッジ識別子として表示グループ決定部1400に渡し、関連する機能グループ40の決定を依頼する。その際、項目設定ウィンドウ2110において設定された設定内容も渡す。
【0197】
依頼を受けた表示グループ決定部1400は、受け取った操作中グループ識別子、操作中バッジ識別子及び項目内容が、それぞれ、操作バッジ1741の「グループ識別子」、「機能バッジ識別子」及び「設定内容」として設定されているレコードを、関連バッジ管理テーブル1740から検索する。
【0198】
そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に無かった場合(ステップS204:No)、表示グループ決定部1400は、関連する機能グループ40は無い旨を基本機能画面表示処理部1300に返す。
【0199】
関連する機能グループ40が無い旨を表示グループ決定部1400から返された基本機能画面表示処理部1300は、次の機能グループ40を表示する(ステップS202)。
【0200】
一方、そのようなレコードが関連バッジ管理テーブル1720に在った場合(ステップS204:Yes)、表示グループ決定部1400は、そのレコードの関連バッジ1742の「グループ識別子」及び「機能バッジ識別子」として設定されているグループ40の識別子(関連グループ識別子)及び機能バッジ30の識別子(関連バッジ識別子)を読み出して、操作バッジ識別子が示す機能バッジ30が表示されている画面内の位置に、関連バッジ識別子が示す機能バッジ30が配置されるように、関連グループ識別子で示される機能グループ40に属する機能バッジ30の配置順序を決定する(ステップS206)。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
(1)実施形態では、機能バッジ30をダブルタッチした場合に、次に操作すると推測される機能グループ40を表示することとしているが、ダブルタッチに限られない。例えば、所定時間タッチする、タッチしたまま指をスライドさせる等でもよい。
(2)実施形態で説明した、次に表示する機能グループ40の決定方法や機能バッジ30の配置方法は、それぞれ単独で実施しても、組み合わせて実施してもよい。
(3)実施形態のユーザインタフェース機能は、図14の各構成要素の全部又は一部を、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実施してもよい。
【0201】
コンピュータプログラムの場合、メモリカード、CD−ROMなどいかなる記録媒体に書き込まれたものをコンピュータに読み込ませて実行させる形にしてもよいし、ネットワークを経由してプログラムをダウンロードして実行させる形にしてもよい。
【符号の説明】
【0202】
20f 操作パネル
20h 印刷装置
20i スキャナ
21 タッチパネル部
22 操作キー部
23 機能バッジエリア
24 スクロールトラック
25 スライドゲージ
30 機能バッジ
40 サブバッジ
1000 MFP
1100 全体制御部
1200 スクロール画面表示処理部
1210 スクロール画面
1300 基本機能画面表示処理部
1310 基本機能画面
1400 表示グループ決定部
1500 スキャナ処理部
1600 印刷処理部
1700 バッジ構成情報記憶部
1710 機能グループ管理テーブル
1720 1730 1740 関連バッジ管理テーブル
1900 項目内容記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示手段と、
ユーザが前記バッジに対して行った第1操作又は第2操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段が前記第1操作を検出した場合は、当該第1操作が行われた前記バッジが示す機能に関する項目の設定についての処理を行い、前記操作検出手段が前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを前記機能バッジ表示手段に表示させる制御手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像処理装置が有する複数の機能は、複数の機能グループに分けられており、
前記機能バッジ表示手段は、1機能グループに属する1又は複数の機能のそれぞれを示す1又は複数のバッジを表示し、
前記制御手段は、前記操作検出手段が前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能が属する機能グループに属する機能を示すバッジを前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記操作検出手段が前記第2操作を検出した場合に、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを、当該第2操作が行われたバッジが表示されていた位置の近傍に表示するように配置して、当該関連する機能が属する機能グループに属する機能を示すバッジを、当該第2操作が行われたバッジが示す機能が属する機能グループに属する機能を示すバッジに替えて前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記操作検出手段が前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジの次にユーザによって操作される可能性があるバッジを、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジとして前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1操作は、シングルタッチであり、前記第2操作は、ダブルタッチである
請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示手段と、
ユーザによって選択された前記バッジが示す機能に関する項目の内容を受け付ける画面を表示する項目画面表示手段と、
現在表示されているバッジ以外のバッジを、現在表示されているバッジに替えて表示する指示をユーザから取得する取得手段と、
前記取得手段が前記指示を取得したときに、前記項目画面表示手段が項目の内容を受け付ける画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを、現在表示されているバッジに替えて前記機能バッジ表示手段に表示させる制御手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理装置が有する複数の機能は、複数の機能グループに分けられており、
前記機能バッジ表示手段は、1機能グループに属する1又は複数の機能のそれぞれを示す1又は複数のバッジを表示し、
前記制御手段は、前記取得手段が前記指示を取得した時に、前記項目画面表示手段が前記画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能が属する機能グループに属する機能を示すバッジを、現在表示されているバッジに替えて前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記取得手段が前記指示を取得したときに、前記項目画面表示手段が前記画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを、ユーザによって選択されたバッジが表示されていた位置の近傍に表示するように配置して、当該関連する機能が属する機能グループのバッジを、ユーザによって選択されたバッジが示す機能が属する機能グループのバッジに替えて前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項7記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記取得手段が前記指示を取得したときに、前記項目画面表示手段が前記画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジの次にユーザによって操作される可能性があるバッジを、ユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジとして前記機能バッジ表示手段に表示させる
請求項6ないし8のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
複数の機能を有する画像処理装置で用いられるインタフェース画面表示方法であって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示ステップと、
ユーザが前記バッジに対して行った第1操作又は第2操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップにおいて前記第1操作を検出した場合は、当該第1操作が行われた前記バッジが示す機能に関する項目の設定についての処理を行い、前記操作検出ステップにおいて前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを前記機能バッジ表示ステップで表示させる制御ステップと
を備えることを特徴とするインタフェース画面表示方法。
【請求項11】
複数の機能を有する画像処理装置にインタフェース画面を表示させるコンピュータプログラムであって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示ステップと、
ユーザが前記バッジに対して行った第1操作又は第2操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップにおいて前記第1操作を検出した場合は、当該第1操作が行われた前記バッジが示す機能に関する項目の設定についての処理を行い、前記操作検出ステップにおいて前記第2操作を検出した場合は、当該第2操作が行われたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを前記機能バッジ表示ステップで表示させる制御ステップと
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
複数の機能を有する画像処理装置で用いられるインタフェース画面表示方法であって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示ステップと、
ユーザによって選択された前記バッジが示す機能に関する項目の内容を受け付ける画面を表示する項目画面表示ステップと、
現在表示されているバッジ以外のバッジを、現在表示されているバッジに替えて表示する指示をユーザから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて前記指示を取得したときに、前記項目画面表示ステップにおいて項目の内容を受け付ける画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを、現在表示されているバッジに替えて前記機能バッジ表示ステップで表示させる制御手段と
を備えることを特徴とするインタフェース画面表示方法。
【請求項13】
複数の機能を有する画像処理装置にインタフェース画面を表示させるコンピュータプログラムであって、
機能を示す画像であるバッジを1又は複数表示する機能バッジ表示ステップと、
ユーザによって選択された前記バッジが示す機能に関する項目の内容を受け付ける画面を表示する項目画面表示ステップと、
現在表示されているバッジ以外のバッジを、現在表示されているバッジに替えて表示する指示をユーザから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて前記指示を取得したときに、前記項目画面表示ステップにおいて項目の内容を受け付ける画面を表示している場合には、当該画面を表示するためにユーザによって選択されたバッジが示す機能に関連する機能を示すバッジを、現在表示されているバッジに替えて前記機能バッジ表示ステップで表示させる制御手段と
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−259393(P2011−259393A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−134443(P2010−134443)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】