説明

画像処理装置、プロジェクター、及び画像処理方法

【課題】本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像信号を即座に出力することが可能な画像処理装置、プロジェクター、及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像処理装置24は、画像信号が入力される画像信号入力部33と、画像信号入力部33に入力される画像信号の信号フォーマットを判定するフォーマット判定部32と、フォーマット判定部32で判定された信号フォーマットに基づいて、画像信号に画像処理を施す画像信号処理部34と、画像信号処理部34で画像処理が施された画像信号を外部に出力する画像信号出力部35と、を備えており、フォーマット判定部32は、画像信号の入力が開始された後に、第1の判定及び第2の判定を順次実施し、画像信号出力部35は、フォーマット判定部32が第2の判定を行った後で、画像信号の出力を開始することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から画像信号が入力される画像処理装置、プロジェクター、及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
入力される画像信号に応じた画像を表示する画像表示装置(例えば、プロジェクター)は、解像度や走査方式等が異なる様々な信号フォーマット(表示モード)の画像信号を入力可能になっている。このため、画像信号の入力が開始されたり、入力中の画像信号の信号フォーマットが途中で変化したりした際には、画像表示装置は、信号フォーマットの判定を行って、この判定結果に応じて画像信号のサンプリングや画像処理を行うことにより、適切な画像表示を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第98/20476号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像表示装置等に画像信号を供給する画像供給装置の中には、画像信号の供給を開始した直後に、本来の信号フォーマットとは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的(瞬間的)に出力し、その後で本来の信号フォーマットの画像信号を出力する装置が存在する。このような画像供給装置を利用する場合には、画像表示装置は、最初の信号フォーマットを判定して、この信号フォーマットに応じた画像表示、或いはそのための処理を開始してしまうため、その後で本来の信号フォーマットが判定されて適切な画像表示がなされるまでに、無駄な時間が費やされてしまうという問題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例に係る画像処理装置は、外部から画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号の信号フォーマットを判定する判定部と、前記判定部で判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像信号処理部と、前記画像信号処理部で前記画像処理が施された画像信号を外部に出力する画像信号出力部と、を備え、前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された後に、第1の判定及び第2の判定を順次実施し、前記画像信号出力部は、前記判定部が前記第2の判定を行った後で、前記画像信号の出力を開始することを特徴とする。
【0007】
この画像処理装置によれば、判定部が第1の判定及び第2の判定を順次実施した後で、画像信号出力部からの画像信号の出力を開始する。このため、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的に出力する画像供給装置が接続されて、第1の判定で本来とは異なる信号フォーマットの判定がなされた場合であっても、第2の判定で本来の信号フォーマットを判定することが可能となる。この結果、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像信号を即座に出力することが可能となる。
【0008】
[適用例2]上記適用例に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記第1の判定の後、所定の待ち時間を経て前記第2の判定を行うことが望ましい。
【0009】
この画像処理装置によれば、第1の判定の後、所定の待ち時間を経て第2の判定を行うため、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的に出力する画像供給装置が接続された場合に、第1の判定及び第2の判定の双方で、本来とは異なる信号フォーマットを判定してしまう事態を防ぐことが可能となる。
【0010】
[適用例3]上記適用例に係る画像処理装置において、前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された際に前記第1の判定を実施して、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、所定の信号フォーマットである場合にのみ、前記第2の判定を実施し、前記画像信号出力部は、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、前記所定の信号フォーマット以外の信号フォーマットである場合には、前記判定部が前記第1の判定を行った後で、前記画像信号の出力を開始することが望ましい。
【0011】
この画像処理装置によれば、第1の判定で判定された信号フォーマットが、所定の信号フォーマットである場合にのみ第2の判定が実施され、所定の信号フォーマットでない場合には、第2の判定は実施されない。このため、他の信号フォーマットに変化する可能性が低い信号フォーマットの画像信号が入力された場合等において、無駄に判定回数が増えてしまうことが抑制され、適切な画像信号を即座に出力することが可能となる。
【0012】
[適用例4]上記適用例に係る画像処理装置において、前記所定の信号フォーマットが登録されるフォーマット登録部をさらに備え、前記判定部は、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、前記フォーマット登録部に登録されている場合に、前記第2の判定を実施することが望ましい。
【0013】
この画像処理装置によれば、画像信号の供給開始後すぐに他の信号フォーマットに変化する可能性が高い信号フォーマットのみをフォーマット登録部に登録しておくことにより、無駄に判定回数が増えてしまうことが抑制され、適切な画像信号を即座に出力することが可能となる。
【0014】
[適用例5]上記適用例に係る画像処理装置において、前記フォーマット登録部に対する前記信号フォーマットの登録を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記第2の判定で判定された信号フォーマットが、前記第1の判定で判定された信号フォーマットと同一である場合には、当該信号フォーマットの登録を解除することが望ましい。
【0015】
この画像処理装置によれば、第2の判定で判定された信号フォーマットが、第1の判定で判定された信号フォーマットと同一である場合、即ち信号フォーマットが変化しなかった場合には、この信号フォーマットの登録を解除している。このため、次回以降、第1の判定でこの信号フォーマットが判定された場合でも、第2の判定が実施されなくなり、無駄に判定回数が増えてしまうことがさらに抑制される。
【0016】
[適用例6]上記適用例に係る画像処理装置において、前記フォーマット登録部に対する前記信号フォーマットの登録を制御する制御部と、前記画像信号の信号フォーマットの変化を検出する画像信号検出部と、をさらに備え、前記制御部は、前記画像信号の入力が開始されてから所定時間内に、前記画像信号検出部が前記信号フォーマットの変化を検出した場合に、変化前の信号フォーマットを前記フォーマット登録部に登録することが望ましい。
【0017】
この画像処理装置によれば、画像信号の入力が開始されてから所定時間内に信号フォーマットが変化した場合に、変化前の信号フォーマットをフォーマット登録部に登録している。このため、次回以降、第1の判定でこの信号フォーマットが判定された場合に、第2の判定が実施されるようになる。つまり、次回以降も信号フォーマットが変化したとしても、第2の判定により本来の信号フォーマットの判定を行うことが可能になるため、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた画像信号を即座に出力することが可能となる。
【0018】
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターは、外部から画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号の信号フォーマットを判定する判定部と、前記判定部で判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像信号処理部と、前記画像信号処理部で前記画像処理が施された画像信号に基づいて画像を投写する画像投写部と、を備え、前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された後に、第1の判定及び第2の判定を順次実施し、前記画像投写部は、前記判定部が前記第2の判定を行った後で、前記画像の投写を開始することを特徴とする。
【0019】
このプロジェクターによれば、判定部が第1の判定及び第2の判定を順次実施した後で、画像投写部による画像の投写を開始する。このため、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的に出力する画像供給装置が接続されて、第1の判定で本来とは異なる信号フォーマットの判定がなされた場合であっても、第2の判定で本来の信号フォーマットの判定を行うことが可能となる。この結果、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像を即座に投写することが可能となる。
【0020】
[適用例8]本適用例に係る画像処理方法は、入力される画像信号の信号フォーマットを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップの後で、前記画像信号の信号フォーマットを再度判定する第2の判定ステップと、前記第2の判定ステップで判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像処理ステップと、前記画像処理ステップで前記画像処理が施された画像信号の外部への出力を開始する画像出力ステップと、を備えたことを特徴とする。
【0021】
この画像処理方法によれば、第1の判定ステップ及び第2の判定ステップで画像信号の信号フォーマットが順次判定された後で、画像処理後の画像信号の出力が開始される。このため、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的に出力する画像供給装置が接続されて、第1の判定ステップで本来とは異なる信号フォーマットの判定がなされた場合であっても、第2の判定ステップで本来の信号フォーマットの判定を行うことが可能となる。この結果、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像信号を即座に出力することが可能となる。
【0022】
また、上述したプロジェクター及びその制御方法がプロジェクターに備えられたコンピューターを用いて構築されている場合には、上記形態及び上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやハードディスク、CDやDVD等の光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性の半導体メモリーを搭載したメモリーカードやUSBメモリー、プロジェクターの内部記憶装置(RAMやROM等の半導体メモリー)等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】プロジェクターの概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態において入力端子に画像信号が入力された際の画像処理装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図3】第2実施形態において入力端子に画像信号が入力された際の画像処理装置の動作を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
プロジェクターは、光源装置から射出された光を、外部から入力される画像信号に基づいて変調して画像を形成し、この画像を外部の投写面(例えば、スクリーン)に投写する光学機器である。
【0025】
図1は、プロジェクターの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御装置20、記憶部21、操作部22、入力端子23、画像処理装置24等を備えている。
【0026】
画像投写部10は、光源装置11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13等で構成されている。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源装置11から射出された光を液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像(画像光)を形成し、この画像を投写レンズ13から拡大投写して、外部のスクリーンSC等に表示する。
【0027】
光源装置11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源装置11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
【0028】
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリクス状に配列された複数の画素からなる矩形の画素領域が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。そして、液晶駆動部14の駆動により、外部から入力される画像信号に応じた駆動電圧が各画素に印加されると、各画素は、画像信号に応じた光透過率に設定される。このため、光源装置11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像信号に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13から拡大投写される。
【0029】
制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。
【0030】
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
【0031】
操作部22は、ユーザーの入力操作を受け付けるものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。操作部22が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための電源キー、各種設定用のメニュー画像を表示させるメニューキー等がある。ユーザーが操作部22の各種操作キーを操作すると、操作部22は、この入力操作を受け付けて、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御装置20に出力する。なお、操作部22として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御装置20に伝達する。
【0032】
入力端子23には、パーソナルコンピューターや各種映像再生装置等、図示しない外部の画像供給装置がケーブルを介して接続され、画像供給装置から画像信号が入力される。入力端子23に入力された画像信号は、画像処理装置24に出力される。
【0033】
画像処理装置24は、画像制御部30、画像信号検出部31、フォーマット判定部32、画像信号入力部33、画像信号処理部34、画像信号出力部35、フォーマット登録部36等を備えている。なお、画像処理装置24は、複数の半導体装置で構成されてもよいし、1つの半導体装置で構成することも可能である。
【0034】
画像制御部30は、CPU等で構成されたコンピューターであり、画像処理装置24の動作を統括制御する。
【0035】
画像信号検出部31は、入力端子23に対する画像信号の入力の有無(入力の開始及び停止)を検出するとともに、入力端子23に入力されている画像信号の信号フォーマット(「表示モード」等とも呼ばれる。)の変化を検出し、検出結果を画像制御部30に出力する。
【0036】
フォーマット判定部32は、画像制御部30の指示に基づいて、画像信号の信号フォーマットを判定する。信号フォーマットとは、画像信号が表す画像の解像度(縦横の画素数)や、走査方式(インターレース又はプログレッシブ)等を規定するものであり、画像信号を走査するための周波数等もこの信号フォーマットによって定まる。フォーマット判定部32は、画像信号に含まれる同期信号等に基づいて信号フォーマットを特定する処理を複数回繰り返し、同一の特定結果が所定の回数だけ連続した場合に、これを最終的な判定結果とする。そして、フォーマット判定部32は、導いた判定結果を画像制御部30に出力し、画像制御部30は、この判定結果に基づいて、画像信号入力部33及び画像信号処理部34の動作を制御する。ここで、入力端子23に入力されている画像信号の信号フォーマットが途中で変化した場合にも、画像信号検出部31がこの変化を検出し、画像制御部30が新たな信号フォーマットをフォーマット判定部32に判定させる。
【0037】
画像信号入力部33は、フォーマット判定部32の判定結果に応じた画像制御部30の指示に基づいて、画像信号の取り込みを行う。具体的には、画像信号入力部33は、入力端子23に入力されている画像信号を、フォーマット判定部32で判定された信号フォーマットに応じたタイミングで走査し、図示しない画像メモリーに記憶する。
【0038】
画像信号処理部34は、画像制御部30の指示に基づいて、画像信号入力部33で取り込まれた画像信号に対して各種画像処理を施す。例えば、画像信号処理部34は、フォーマット判定部32の判定結果に応じた画像制御部30の指示に基づいて、画像信号入力部33で走査された画像信号の解像度を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの解像度(画素数)に合わせるための解像度変換処理等を行う。この解像度変換処理により、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素に対応する複数の画素値を含む画像信号が、R,G,Bの色光別に生成される。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素から射出する光の強弱(階調)が規定される。
【0039】
また、画像信号処理部34は、画像制御部30の指示に基づき、生成した画像信号に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理や、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレー)画像を重畳表示するためのOSD処理等を行い、処理後の画像信号を画像信号出力部35に出力する。
【0040】
画像信号出力部35は、画像制御部30の指示に基づいて、画像信号処理部34から入力される画像信号を液晶駆動部14に出力する。そして、液晶駆動部14が、画像信号出力部35から入力される画像信号に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像信号に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
【0041】
フォーマット登録部36は、不揮発性のメモリーで構成されており、プロジェクター1が対応する複数の信号フォーマットのうち、入力開始後すぐに他の信号フォーマットに変化してしまう可能性があるもの、即ち再判定を行うことが望ましい信号フォーマットが登録(記憶)されている。例えば、画像供給装置の中には、画像信号の出力(供給)開始時に、設定されている信号フォーマットに拘らず、480p(720×480画素、プログレッシブ方式)の信号フォーマットで画像信号を瞬間的に(例えば、1秒未満)出力し、その後で本来の信号フォーマットで画像信号の出力を開始するものが存在する。このため、本実施形態のフォーマット登録部36には、再判定が必要な信号フォーマットとして、480pが登録されている。
【0042】
次に、プロジェクター1の動作について説明する。
プロジェクター1に商用電源が供給された後、ユーザーにより電源キーが操作されると、光源装置11の点灯が開始し、プロジェクター1は、画像の投写が可能な状態(オン状態)となる。そして、プロジェクター1がオン状態となると、画像処理装置24は、入力端子23に対する画像信号の入力を待機する。
【0043】
図2は、入力端子23に画像信号が入力された際の画像処理装置24の動作を説明するためのフローチャートである。入力端子23に接続された画像供給装置から画像信号の出力(供給)が開始され、画像信号検出部31がこの画像信号の入力を検出すると、画像処理装置24は、図2に示すフローに従って動作する。
【0044】
図2に示すように、ステップS101では、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、入力が開始された画像信号の信号フォーマットを判定させる。フォーマット判定部32は、この指示に応じて信号フォーマットの判定を実施し、判定結果を画像制御部30に出力する。
【0045】
ステップS102では、画像制御部30は、フォーマット判定部32によって判定された信号フォーマットが、フォーマット登録部36に登録されているか否か、即ち再判定の対象であるか否かを判断する。そして、判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されている場合、即ち再判定の対象である場合には、ステップS103に移行する。一方、判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されていない場合、即ち再判定の対象ではない場合には、信号フォーマットは確定し、ステップS105に移行する。
【0046】
判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されていてステップS103に移行した場合には、画像制御部30は、所定の待ち時間(例えば、1秒)だけ待機する。そして、待ち時間を経た後、ステップS104では、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、画像信号の信号フォーマットを再び判定させ、ステップS105に移行する。これにより、画像信号の信号フォーマットは、ステップS104における判定、即ち2回目の判定で判定された信号フォーマットに確定される。なお、ステップS103における待ち時間は、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号が出力される場合において、本来の信号フォーマットに変化してから信号フォーマットの判定(ステップS104)がなされるように設定されている。
【0047】
ステップS105では、画像制御部30は、画像信号入力部33及び画像信号処理部34に指示をして、確定した信号フォーマットに応じた処理、具体的には、画像信号入力部33における画像信号の走査や、画像信号処理部34における解像度変換処理等を開始するための設定処理を行う。そして、ステップS106では、画像制御部30は、画像信号入力部33における画像信号の走査、及び画像信号処理部34における各種処理を開始させるとともに、画像信号出力部35に画像信号の出力を開始させる。この結果、走査された画像信号に応じた画像が画像投写部10から投写される。
【0048】
その後、ステップS107では、画像制御部30は、画像信号検出部31の検出結果に基づいて、信号フォーマットが変化したか否かを判断する。そして、信号フォーマットが変化した場合にはステップS108に移行し、信号フォーマットが変化していない場合にはステップS109に移行する。
【0049】
信号フォーマットの変化が検出されてステップS108に移行した場合には、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、変化後の信号フォーマットを判定させた後、ステップS105に戻り、新たな信号フォーマットに応じた設定処理を行わせて、画像信号の出力を開始させる。
【0050】
一方、信号フォーマットの変化が検出されずにステップS109に移行した場合には、画像制御部30は、画像信号検出部31の検出結果に基づいて、画像信号の入力が停止したか否かを判断する。そして、画像信号の入力が継続している場合にはステップS107に戻り、画像信号の入力が停止した場合には、フローを終了する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
【0052】
(1)本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、フォーマット登録部36に登録されている信号フォーマットの画像信号が入力端子23に入力されると、画像制御部30は、フォーマット判定部32に2回の判定を順次実施させる。そして、その後で、設定処理、及び画像信号出力部35からの画像信号の出力を開始させている。このため、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号を一時的に出力する画像供給装置が接続されて、1回目の判定で本来とは異なる信号フォーマットの判定がなされた場合であっても、2回目の判定で本来の信号フォーマットの判定を行うことが可能となる。この結果、画像処理装置24は、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像信号を即座に出力することが可能であり、プロジェクター1は、この画像信号に基づく画像を即座に投写することが可能となる。
【0053】
(2)本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、1回目の判定(ステップS101)で判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されている場合に2回目の判定(ステップS104)を実施するため、フォーマット登録部36に登録されていない信号フォーマットに関しては、2回目の判定は行われない。このため、画像信号の供給開始後すぐに他の信号フォーマットに変化する可能性の高い信号フォーマットのみをフォーマット登録部36に登録しておくことにより、無駄に判定回数が増えてしまうことが抑制される。
【0054】
なお、本実施形態では、ステップS101における信号フォーマットの判定が第1の判定に相当し、ステップS104における信号フォーマットの判定が第2の判定に相当する。また、フォーマット判定部32が判定部に相当し、画像制御部30が制御部に相当する。
【0055】
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のフォーマット登録部36は、フラッシュメモリー等、書き替えが可能な不揮発性のメモリーで構成されており、画像制御部30は、フォーマット登録部36に対する信号フォーマットの登録(追加登録や登録解除等)を制御可能になっている。上記以外の構成は、第1実施形態と同一である。
【0056】
図3は、本実施形態において、入力端子23に画像信号が入力された際の画像処理装置24の動作を説明するためのフローチャートである。入力端子23に接続された画像供給装置から画像信号の出力(供給)が開始され、画像信号検出部31がこの画像信号の入力開始を検出すると、画像処理装置24は、図3に示すフローに従って動作する。
【0057】
図3に示すように、ステップS201では、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、入力が開始された画像信号の信号フォーマットを判定させる。フォーマット判定部32は、この指示に応じて信号フォーマットの判定を実施し、判定結果を画像制御部30に出力する。
【0058】
ステップS202では、画像制御部30は、フォーマット判定部32によって判定された信号フォーマットが、フォーマット登録部36に登録されているか否か、即ち再判定の対象であるか否かを判断する。そして、判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されている場合、即ち再判定の対象である場合には、ステップS212に移行する。一方、判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されていない場合、即ち再判定の対象ではない場合には、信号フォーマットは確定し、ステップS203に移行する。
【0059】
判定された信号フォーマットが再判定の対象ではなくステップS203に移行した場合には、画像制御部30は、画像信号入力部33及び画像信号処理部34に指示をして、確定した信号フォーマットに応じた動作、即ち画像信号入力部33における画像信号の走査や、画像信号処理部34における解像度変換処理等を開始するための設定処理を行う。そして、ステップS204では、画像制御部30は、画像信号入力部33における画像信号の走査、及び画像信号処理部34における各種処理を開始させるとともに、画像信号出力部35に画像信号の出力を開始させる。この結果、走査された画像信号に応じた画像が画像投写部10から投写される。
【0060】
その後、ステップS205では、画像制御部30は、画像信号検出部31の検出結果に基づいて、信号フォーマットが変化したか否かを判断する。そして、この時点で既に信号フォーマットが変化している場合、即ち入力端子23への画像信号の入力が開始してから間もないタイミングで(所定の時間内に)信号フォーマットが変化した場合にはステップS206に移行し、信号フォーマットが変化していない場合にはステップS211に移行する。
【0061】
信号フォーマットの変化が検出されてステップS206に移行した場合には、画像制御部30は、ステップS201で判定された信号フォーマットを、再判定の対象としてフォーマット登録部36に追加して登録させる。これにより、今後この信号フォーマットの画像信号の入力が開始された場合には、信号フォーマットの再判定が行われるようになる。
【0062】
その後、ステップS207では、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、変化後の信号フォーマットを判定させる。そして、ステップS208では、ステップS203と同様、新たな信号フォーマットに応じた設定処理を行わせ、ステップS209では、ステップS204と同様、画像信号入力部33における画像信号の走査、及び画像信号処理部34における各種処理を開始させるとともに、画像信号出力部35に画像信号の出力を開始させる。
【0063】
ステップS210では、画像制御部30は、画像信号検出部31の検出結果に基づいて、信号フォーマットが変化したか否かを再び判断する。そして、信号フォーマットが変化した場合にはステップS207に戻り、信号フォーマットが変化していない場合にはステップS211に移行する。
【0064】
信号フォーマットの変化が検出されずにステップS211に移行した場合には、画像制御部30は、画像信号検出部31の検出結果に基づいて、画像信号の入力が停止したか否かを判断する。そして、画像信号の入力が継続している場合にはステップS210に戻り、画像信号の入力が停止した場合には、フローを終了する。
【0065】
また、ステップS202において、判定された信号フォーマットがフォーマット登録部36に登録されていてステップS212に移行した場合には、画像制御部30は、所定の待ち時間(例えば、1秒)だけ待機する。そして、待ち時間を経た後、ステップS213では、画像制御部30は、フォーマット判定部32に指示をして、画像信号の信号フォーマットを再び判定させ、画像信号の信号フォーマットを、本ステップで判定された信号フォーマットに確定させる。なお、ステップS212における待ち時間は、画像信号の供給開始時に本来とは異なる信号フォーマットの画像信号が出力される場合において、本来の信号フォーマットに変化してから信号フォーマットの判定(ステップS213)がなされるように設定されている。
【0066】
ステップS214では、画像制御部30は、画像信号の入力が開始されてから行った2回の判定の判定結果を比較して、1回目の判定(ステップS201)の判定結果と、2回目の判定(ステップS213)の判定結果が同一であるか否かを判断する。そして、1回目と2回目で判定結果が異なる場合にはステップS208に移行し、2回目の判定で判定された信号フォーマットに応じた設定処理を行わせ、ステップS209で画像信号の出力を開始させる。一方、1回目と2回目の判定結果が同一である場合にはステップS215に移行する。
【0067】
1回目と2回目の判定結果が同一であってステップS215に移行した場合には、画像制御部30は、フォーマット登録部36に対してこの信号フォーマットの登録を解除する。即ちこの信号フォーマットを再判定の対象から削除して、ステップS208に移行する。これにより、今後この信号フォーマットの画像信号が入力された場合でも、信号フォーマットの再判定は行われなくなる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、第1実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
【0069】
(1)本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、2回目の判定(ステップS213)で判定された信号フォーマットが、1回目の判定(ステップS201)で判定された信号フォーマットと同一である場合、即ち信号フォーマットが変化しなかった場合には、この信号フォーマットを再判定の対象から削除している。このため、次回以降、1回目の判定でこの信号フォーマットが判定された場合でも、2回目の判定が実施されなくなり、無駄に判定回数が増えてしまうことがさらに抑制される。
【0070】
(2)本実施形態の画像処理装置24及びプロジェクター1によれば、画像信号の入力が開始されてから所定の時間内に信号フォーマットが変化した場合に、変化前の信号フォーマットを再判定の対象に追加している。このため、次回以降、1回目の判定でこの信号フォーマットが判定された場合に、2回目の判定が実施されるようになる。つまり、次回以降も信号フォーマットが変化したとしても、2回目の判定により本来の信号フォーマットの判定を行うことが可能になる。このため、画像処理装置24は、本来の信号フォーマットに基づく処理がなされた適切な画像信号を即座に出力することが可能となり、プロジェクター1は、この画像信号に基づく画像を即座に投写することが可能となる。
【0071】
なお、本実施形態では、ステップS205において信号フォーマットの変化が検出された場合に、ステップS206において再判定の対象に追加するようにしているが、ステップS205において信号フォーマットの変化が検出された回数をカウントするようにして、この回数が所定の回数に達した場合に再判定の対象に追加するようにしてもよい。同様に、本実施形態では、ステップS214において1回目と2回目の判定結果が同一である場合に、ステップS215において再判定の対象から削除するようにしているが、ステップS214において1回目と2回目の判定結果が同一であった回数をカウントするようにして、この回数が所定の回数に達した場合に再判定の対象から削除するようにしてもよい。
【0072】
なお、本実施形態では、ステップS201における信号フォーマットの判定が第1の判定に相当し、ステップS213における信号フォーマットの判定が第2の判定に相当する。また、フォーマット判定部32が判定部に相当し、画像制御部30が制御部に相当する。
【0073】
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
【0074】
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた3板式のプロジェクター1について説明したが、これに限定されない。例えば、各画素の中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像を形成する態様とすることも可能である。
【0075】
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
【0076】
上記実施形態では、光源装置11は、放電型の光源ランプ11aを備えて構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
【0077】
上記実施形態では、画像処理装置24をプロジェクター1に適用した例を示したが、プロジェクター1以外の画像表示装置に適用してもよいし、画像表示装置以外の機器(例えば、録画装置等)に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0078】
1…プロジェクター、10…画像投写部、11…光源装置、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御装置、21…記憶部、22…操作部、23…入力端子、24…画像処理装置、30…画像制御部、31…画像信号検出部、32…フォーマット判定部、33…画像信号入力部、34…画像信号処理部、35…画像信号出力部、36…フォーマット登録部、SC…スクリーン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から画像信号が入力される画像信号入力部と、
前記画像信号の信号フォーマットを判定する判定部と、
前記判定部で判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像信号処理部と、
前記画像信号処理部で前記画像処理が施された画像信号を外部に出力する画像信号出力部と、
を備え、
前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された後に、第1の判定及び第2の判定を順次実施し、
前記画像信号出力部は、前記判定部が前記第2の判定を行った後で、前記画像信号の出力を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記判定部は、前記第1の判定の後、所定の待ち時間を経て前記第2の判定を行うことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された際に前記第1の判定を実施して、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、所定の信号フォーマットである場合にのみ、前記第2の判定を実施し、
前記画像信号出力部は、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、前記所定の信号フォーマット以外の信号フォーマットである場合には、前記判定部が前記第1の判定を行った後で、前記画像信号の出力を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記所定の信号フォーマットが登録されるフォーマット登録部をさらに備え、
前記判定部は、前記第1の判定で判定された信号フォーマットが、前記フォーマット登録部に登録されている場合に、前記第2の判定を実施することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記フォーマット登録部に対する前記信号フォーマットの登録を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2の判定で判定された信号フォーマットが、前記第1の判定で判定された信号フォーマットと同一である場合には、当該信号フォーマットの登録を解除することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記フォーマット登録部に対する前記信号フォーマットの登録を制御する制御部と、
前記画像信号の信号フォーマットの変化を検出する画像信号検出部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記画像信号の入力が開始されてから所定時間内に、前記画像信号検出部が前記信号フォーマットの変化を検出した場合に、変化前の信号フォーマットを前記フォーマット登録部に登録することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
外部から画像信号が入力される画像信号入力部と、
前記画像信号の信号フォーマットを判定する判定部と、
前記判定部で判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像信号処理部と、
前記画像信号処理部で前記画像処理が施された画像信号に基づいて画像を投写する画像投写部と、
を備え、
前記判定部は、前記画像信号の入力が開始された後に、第1の判定及び第2の判定を順次実施し、
前記画像投写部は、前記判定部が前記第2の判定を行った後で、前記画像の投写を開始することを特徴とするプロジェクター。
【請求項8】
入力される画像信号の信号フォーマットを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップの後で、前記画像信号の信号フォーマットを再度判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップで判定された信号フォーマットに基づいて、前記画像信号に画像処理を施す画像処理ステップと、
前記画像処理ステップで前記画像処理が施された画像信号の外部への出力を開始する画像出力ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−61578(P2011−61578A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210176(P2009−210176)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】