画像処理装置、同装置における表示画面のカスタマイズ方法及びカスタマイズプログラム
【課題】PCの画面編集ソフトウェア等に依存しなくても、表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズでき、特に表示画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面をカスタマイズできる画像処理装置等を提供する。
【解決手段】表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面D20を表示すると共に、ユーザによるベース画面への1つまたは複数の操作キーKの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定する。またユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する。
【解決手段】表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面D20を表示すると共に、ユーザによるベース画面への1つまたは複数の操作キーKの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定する。またユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作パネル部等の表示手段に表示される動作モード設定画面等の表示画面を、ユーザが好みの画面にカスタマイズすることができる画像処理装置、同装置における表示画面のカスタマイズ方法及びカスタマイズプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能デジタル画像形成装置等の画像処理装置では、各種の動作モードを設定するための動作モード設定キー等の操作キーを、操作パネル部の動作モード設定画面等の表示画面上に表示し、ユーザが所望の機能を使用する場合には、対応する動作モード設定画面を表示し、画面上に表示された操作キーを選択する等して、動作モードの設定操作等を行うものとなされている。
【0003】
ユーザの多くは、MFPに搭載された多くの機能の中で基本機能のみを使用するか、あるいは装置を利用する環境やユーザの業務に応じて利用する機能はある程度決まっている。しかし、操作パネル部の表示画面に表示される操作キーが多いと、利用したい目的の機能のキーと不必要な機能のキーとが混在して、それらが分かりにくかったり、目的の機能を操作するための操作手順が多くなってしまうといった問題がある。
【0004】
そこで、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)にMFPの画面編集用のソフトウェアを格納し、ユーザが、その画面編集用のソフトウェアを使用して自身が使いやすいパネル表示画面を作成し、この作成した編集データをMFPの表示部の画面に表示させるようにして、MFPの表示画面をカスタマイズする技術が開発されている。
【0005】
また、操作パネルの表示画面毎に配置・表示される表示部品の構成情報および表示部品用配置情報を管理する管理手段と、表示部品毎の表示データを管理する表示部品管理手段と、表示対象の表示画面に対応した構成情報および表示部品用配置情報ならびに該構成情報に定義された表示部品の表示部品データを取得し、取得した表示部品を部品配置情報に基づいて配置することにより当該表示画面を表示させる表示制御手段と、表示画面の編集指示の入力に応じて、少なくとも編集対象とされた表示画面に対応する構成情報を変更する編集手段とを備えた画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−147961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、ユーザがPCで作成した編集データをMFPの画面で表示させる場合、PC上で設定した色がMFPの画面では多少違った感じになったり、既存のデザインと違った出来上がりとなってしまうことがある。特に、表示画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面を作成しようとする場合には、ある程度の高いスキルのソフトウェア技術や知識が不可欠となり、このようなソフトウェア技術や知識を持ち合わせていない一般的なユーザにとっては、上記した下位階層の表示画面のカスタマイズのように、表示画面のカスタマイズは困難であった。
【0008】
一方、前記特許文献1に記載の画像形成装置では、表示画面毎のカスタマイズは可能であるが、やはり、操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面を作成することはできなかった。
【0009】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、PCの画面編集ソフトウェア等に依存しなくても、操作パネル等の表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズでき、特に表示画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面をカスタマイズすることができる画像処理装置及び同装置における表示画面のカスタマイズ方法を提供し、さらには前記方法を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)表示手段と、画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させる操作手段と、前記操作手段により移行された表示画面の編集モードにおいて、前記表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集手段と、通常動作モードにおいて、前記表示画面編集手段により設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記表示画面編集手段は、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する前項1に記載の画像処理装置。
(3)1個または複数個のハードキーを備え、前記表示画面編集手段は、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を前記いずれかのハードキーへ割り当てる前項1または2に記載の画像処理装置。
(4)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力手段をさらに備えている請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記表示画面編集手段により設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成手段と、生成された情報を記憶する記憶手段をさらに備えている前項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、通常動作モードにおいて、前記表示画面の編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像処理装置における表示画面のカスタマイズ方法。
(8)前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する前項7に記載のカスタマイズ方法。
(9)前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる前項7または8に記載のカスタマイズ方法。
(10)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項7〜9のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(11)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらに備えている前項7〜10のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(12)前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらに備えている前項7〜11のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(13)画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、通常動作モードにおいて、前記表示画面編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラム。
(14)前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させる前項13に記載のカスタマイズプログラム。
(15)前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をさらにコンピュータに実行させる前項13または14に記載のカスタマイズプログラム。
(16)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項13〜15のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
(17)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させる前項13〜16のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
(18)前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させる前項13〜17のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【発明の効果】
【0011】
前項(1)に記載の発明によれば、ユーザが、画像処理装置を通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させると、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面が表示される。ユーザが、前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を行いカスタマイズ画面を作成すると、これを受け付けて、カスタマイズ画面を設定する。また、ユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面が設定される。
【0012】
従って、ユーザは表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズできるのに加えて、カスタマイズ画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等を十分に使えなくても、画像処理装置での簡単な操作でカスタマイズすることができる。
【0013】
前項(2)に記載の発明によれば、複数層にまたがって下位階層の画面をカスタマイズすることができる。
【0014】
前項(3)に記載の発明によれば、ユーザは、画像処理装置の機能をいずれかのハードキーへ割り当てることができる。
【0015】
前項(4)に記載の発明によれば、ユーザは、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップによりベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置を行うことができ、さらに、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかを行うことができる。
【0016】
前項(5)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力することができる。
【0017】
前項(6)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報が生成され、生成された情報が記憶されるから、カスタマイズ画面を容易に特定でき表示手段に表示することができる。
【0018】
前項(7)に記載の発明によれば、ユーザは表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズできるのに加えて、カスタマイズ画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等を十分に使えなくても、画像処理装置での簡単な操作でカスタマイズすることができる。
【0019】
前項(8)に記載の発明によれば、複数層にまたがって下位階層の画面をカスタマイズすることができる。
【0020】
前項(9)に記載の発明によれば、ユーザは、画像処理装置の機能をいずれかのハードキーへ割り当てることができる。
【0021】
前項(10)に記載の発明によれば、ユーザは、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップによりベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置を行うことができ、さらに、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかを行うことができる。
【0022】
前項(11)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力することができる。
【0023】
前項(12)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報が生成され、生成された情報が記憶されるから、カスタマイズ画面を容易に特定でき表示手段に表示することができる。
【0024】
前項(13)に記載の発明によれば、表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定するとともに、ユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定し、通常動作モードにおいて、前記設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0025】
前項(14)に記載の発明によれば、登録された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させることができる。
【0026】
前項(15)に記載の発明によれば、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をコンピュータに実行させることができる。
【0027】
前項(16)に記載の発明によれば、ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更として、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかが行われる。
【0028】
前項(17)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させることができる。
【0029】
前項(18)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理装置であるMFPの操作パネルを示す平面図である。
【図2】同じくMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同じくMFPの基本動作処理を示すフローチャートである。
【図4】(A)は操作パネルにおける編集画面にカスタマイズ画面作成用のベース画面が表示された状態を概念的に示す図、(B)は同じくベース画面に操作キーが配置された状態を示す図である。
【図5】ユーザによって作成された基本設定画面についての登録情報を示す表である。
【図6】図5の基本設定画面の下位階層の画面についての登録情報を示す表である。
【図7】(A)は画面編集モードに移行するためのモード選択画面を示す図、(B)は同じくモード選択画面で「画面編集」キーを押下した際に遷移する表示画面の編集モードおける編集画面を示す図である。
【図8】(A)はベース画面に新たな操作キーを追加配置するための操作の説明図、(B)は追加配置後の画面を示す図である。
【図9】(A)はベース画面に配置した操作キーのサイズを変更する操作の説明図、(B)はサイズ変更後の画面を示す図である。
【図10】(A)はベース画面に配置した操作キーを削除する操作の説明図、(B)は削除後の画面を示す図である。
【図11】(A)はベース画面に配置した操作キーを移動するための操作の説明図、(B)は移動後の画面を示す図である。
【図12】(A)はベース画面に配置した操作キー内の文字列の変更操作の説明図、(B)は文字列の変更操作時に表示されるキーボードの画面を示す図、(C)は文字列変更後の画面を示す図である。
【図13】(A)はハードキーに別の機能の割り当てを行う場合の説明図、(B)は図(A)における「ハードキー」を押下した後の画面を示す図、(C)は機能割り当て後の画面を示す図である。
【図14】(A)はベース画面に配置された操作キーが押されたときの画面遷移先を設定する操作の説明図、(B)は図(A)における「画面遷移」キーが押下されたときの画面を示す図である。
【図15】同じく画面遷移先を変更する場合の操作の説明図である。
【図16】(A)は編集画面において作成したカスタマイズ画面の通常動作モードでの表示状態の確認を行うための操作説明図、(B)は通常動作モードでのカスタマイズ画面の表示状態を示す図である。
【図17】(A)は作成したカスタマイズ画面を確定させるときの操作説明図、(B)は同じく作成したカスタマイズ画面を外部へ出力するときの操作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置としてのMFPにおける操作パネルを示す平面図である。
【0033】
図1において、操作パネル1は、表示部2と操作部3とを備えている。
【0034】
前記表示部2は、タッチパネル式の液晶表示装置等により構成されている。
【0035】
前記操作部3は、例えば第1、第2および第3のハードキー部4,5,6を有している。
【0036】
第1のハードキー部4は、スタートキー41、テンキー42、およびヘルプキー等の補助キー43とを備えている。
【0037】
第2のハードキー部5は、リセットキー等を有しており、また、第3のハードキー部6はプログラムキー61等を有している。
【0038】
図2は、MFPの電気的構成を示すブロック図である。
【0039】
図2において、このMFPは、制御基板10に搭載されたCPU11と、通信インターフェース(I/F)部12と、ROM13と、RAM14と、EEPROM15と、ハードディスク装置(HDD)16と、ファクシミリ(FAXともいう)部17と、カードインターフェース(I/F)18と、自動原稿搬送装置(ADF)20と、原稿読取部21と、画像形成部22と、給紙部23と、前記操作パネル1とを備えている。
【0040】
前記CPU11は、MFPの全体の動作を統括的に制御する他に、表示画面の編集モードにおいて、表示部2に表示される表示画面に関する編集が行えるカスタマイズ機能も有している。
【0041】
前記通信I/F部12は、PC等の外部機器との間での通信を司るインターフェースである。
【0042】
前記ROM13は、CPU11の動作プログラム等を格納した読み出し専用のメモリである。
【0043】
前記RAM14は、CPU11がROM13等に格納された動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0044】
前記EEPROM15は、ユーザによって作成された表示画面(カスタマイズ画面)のデータ等を記憶するデータ消去可能なメモリである。
【0045】
前記HDD16は、各種ソフトウェアやデータを格納する記憶手段である。
【0046】
前記FAX部17は、電話回線等を利用して外部FAX装置との間で画像データの授受を行う機能を有するものである。
【0047】
前記カードI/F18は、各種の可搬形記憶媒体、例えばフラッシュメモリ19が抜き差しできるように構成されており、フラッシュメモリ19に対してデータの書き込み/読み出しを司るインターフェースである。
【0048】
前記ADF20は、原稿を原稿台上の原稿読取部21による読み取り位置へと自動搬送するものである。
【0049】
前記原稿読取部21は、原稿台上に載置されあるいは前記ADFで搬送される原稿の画像を読み取り、電気信号である画像データに変換して図示しない画像処理部に送出するものである。
【0050】
前記画像形成部22は、図示しない露光部、現像部、転写部および定着部等を有し、画像データを用紙にプリントするものである。
【0051】
前記給紙部23は、用紙を画像形成部22に供給するものである。
【0052】
図3は、MFPの基本動作処理を示すフローチャートである。この動作は、CPU11がROM12等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0053】
図3において、ステップS1では、初期化処理を行い、ステップS2では、アイドル状態への移行処理を行う。ステップS3では、定時処理を行う。
【0054】
ステップS4では、入力イベントがあるか否かを判断し、入力イベントがあれば(ステップS4の判断がYES)、ステップS5で、入力に応じたイベント処理を行ったのち、ステップS3に戻る。入力イベントとしては、ユーザによるコピー、ファクシミリ等の操作の他、表示画面の編集モードへの移行操作も含まれ、表示画面の編集モードへの移行操作が行われると、ステップS5で、カスタマイズ画面の編集動作が行われる。
【0055】
ステップS4で、入力イベントがなければ(ステップS4の判断がNO)、そのままステップS3に戻る。
【0056】
図4(A)は、前記表示部2に表示された編集画面Dに、カスタマイズ画面作成用のベース画面D0が表示された状態を概念的に示す図であり、また、図4(B)は、同じくベース画面D0に動作モード設定用の操作キーが配置された状態を示す図である。
【0057】
図4(A),(B)に示すベース画面D0において、操作キー1、操作キー2、操作キー3、操作キー4の各コードを入力すると、画面D0には、図4(B)に示すように、各コードに対応する操作キーがそれぞれ表示され、カスタマイズ画面が作成される。作成されたカスタマイズ画面は、ベース用画面D0のコードと各操作キー1〜4のコードを含む情報として、EEPROM15等に登録される。
【0058】
図5は、ユーザによって作成されたカスタマイズ画面の一例としての基本設定画面の構成(内容)を示す情報である登録情報を示す表である。図5の表には、この基本設定画面に表示される各操作キーについて、「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI(Application Program Interface)」、「サイズ」、「画面遷移」等の項目が設けられている。
【0059】
「コード」は操作キーの番号を示すものであり、「機能名称」は例えば「コピー」、「スキャン」、「FAX」・・・等の基本機能を表示するものである。
【0060】
「表示文字列」は、言語テーブルの中のどの文字列が割り当てられているかを示すものであり、「アイコン(Icon) 」は表示される当該操作キーのアイコンがどのアイコンテーブルに割り当てられているかを示し、「システムAPI」は当該操作キーで実行される機能がどのAPIを利用しているかを示す項目である。
【0061】
また「サイズ」は当該操作キーの大きさを示し、「画面遷移」は当該操作キーが押されたときに遷移する下位階層の画面を示すものである。
【0062】
この実施形態では、基本設定画面として、コード1の「コピー」、コード2の「スキャン」、コード3の「FAX」という名称の複数の操作キーが表示されることが示され、例えば「コピー」という名称の操作キーは、その機能であるコピー機能が「API1」を利用して実現されるとともに、この操作キーが押下されると「H」という画面に遷移することが示されている。
【0063】
なお、図5には表示されていないが、ベース画面D0における操作キーの配置に関する座標も登録情報として記憶されている。
【0064】
図6は、図5の基本設定画面において、操作キー「コピー」が押されたときに遷移する下位階層の画面Hの登録情報(図6では「Copy設定」と記されている)と、操作キー「スキャン」が押されたときに遷移する画面Iの登録情報(図6では「Scan設定」と記されている)を示す表である。
【0065】
下位階層の画面Hであるコピー設定画面には、「部数」、「給紙トレイ」、「集約」、「ステープル」等の名称の各操作キーが表示されるものとなされており、下位階層の画面Iであるスキャン設定画面には、「宛先選択」、「Email 宛先」、「SMB宛先」、「FTP宛先」、「ファイルフォーマット」、「Jpeg」、「PDF」等の名称の各操作キーが表示されるものとなされている。そして、各操作キー毎に、図5と同様に「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI」、「サイズ」、「画面遷移」等の項目が設けられている。なお、画面遷移先がない操作キーについては「画面遷移」の項目については「なし」が設定されている。
【0066】
なお、図6においても図5の場合と同様に、ベース画面D0における操作キーの配置に関する座標も登録情報として記憶されている。
【0067】
図7(A)は、表示画面の編集モードに移行するためのモード選択画面D1を示す図である。
【0068】
図7(A)において、モード選択画面D1には、メインエリアD11に「1.宛先・ボックス登録」、「2.ユーザ設定」、「3.管理者設定」、「4.消耗品確認」、「5.コントローラー詳細」、「6.長尺紙印刷」、「7.画面編集」の各操作キーが表示されている。
【0069】
なお、このモード選択画面D1の左部領域D12には、累積プリント枚数等が表示されている。
【0070】
ユーザが前記メインエリアD11における操作キー「7.画面編集」を押下すれば、表示画面の編集モードに移行し、表示部2には、図7(B)に示すように編集画面D2が表示される。
【0071】
この編集画面D2には、カスタマイズ画面作成用のベース画面D20が表示され、また編集画面D2の左部領域には、図5及び図6に示す表の「機能名称」に対応する「機能1」、「機能2」・・・等の複数個の機能選択キーが表示され、編集画面D2の下部領域には、「削除」、「カラー」、「文字編集」、「ハードキー」、「画面遷移」、「確認」、「OK」等の操作キーが表示されている。
【0072】
ユーザは、ベース画面D20に所望の操作キーを配置して、カスタマイズ画面を作成していく。
【0073】
図8(A)は、ベース画面D20内に新たな操作キーを配置する際の操作の説明図である。
【0074】
操作キーとして、ベース画面D20外に表示されている例えば「機能3」をベース画面D20に配置する場合、この実施形態では、「機能3」の操作キーを指やペンでタッチしてから、ドラッグアンドドロップ操作してベース画面D20内に移動させれば、図8(B)に示すように、「機能3」の操作キーKが簡単に配置される。なお、このベース画面D20内に既に配置されている操作キーKに追加して、新たな操作キーを配置する場合も同様である。
【0075】
配置後、「OK」キーを押すことで、カスタマイズ画面が確定し、このカスタマイズ画面の構成を示す図5や図6に示されるような登録情報、即ち画面に配置される各操作キーについての「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI(Application Program Interface)」、「サイズ」、「画面遷移」、「配置座標」等の項目に対応する情報が生成され、生成された登録情報が項目別にEEPROM15等に記憶・登録される。また、作成されたカスタマイズ画面の内容が後述するように変更されると、登録情報も更新される。
【0076】
図9(A)は、ベース画面D20に配置されている操作キーKのサイズを変更する場合の操作説明図である。
【0077】
このベース画面D20において、前記操作キーKのサイズを変更したい場合には、操作キーKの隅を指やペンでタッチして点線で示す所望のサイズになるように移動操作すれば、図9(B)に示すように、操作キーのサイズが変更して表示される。
【0078】
図10(A)は、ベース画面D20に配置した任意のキーを削除する操作の説明図であり、ベース画面D20内に複数の操作キーK・・・が配置されている状態を示す。
【0079】
このベース画面D20において、任意のキーK(例えば、右端のキー)を削除したい場合には、そのキーKを指やペンでタッチして選択した後(キー表示が点線に変わる)、前記編集画面D2の下部領域の「削除」キーを押下すれば、図10(B)に示すように、当該操作キーがベース画面D20から削除される。
【0080】
図11(A)は、ベース画面D20に配置したキーを移動するための操作説明図であり、ベース画面D20内には、現在、例えば三つのキーK・・・が略一列に配置されている。
【0081】
例えば左端の操作キーKを点線で示すように右下に移動させたい場合には、当該操作キーKを指やペンでタッチしてから右下にドラグすれば、図11(B)に示すように、対応する操作キーKが右下に移動配置される。
【0082】
なお、編集画面D2の下部領域に表示されている「カラー」キーは、選択した部分の色を変更するのに使用される。具体的には、ベース画面D20内の操作キーをタッチして「カラー」キーを選択すると、図示は省略したがカラー一覧が表示され、所定のカラーを選択することで、操作キーの色を変更できるものとなされている。また、ベース画面D20内の操作キー以外の部分をタッチして「カラー」キーを選択すると、ベース画面D20の色つまりカスタマイズ画面の色を変更することができる。
【0083】
図12(A)は、ベース画面D20に配置した操作キーK内の文字列の変更操作の説明図である。
【0084】
このベース画面D20内に配置された1つの操作キーKの名称の文字列は、例えばカナで「コピー」となっている。この名称を、例えば英語の文字列に変更したい場合には、まず、その「コピー」キーKを指やペンでタッチしてから、下部領域の「文字編集」キーを押下すれば、表示部2には、図12(B)に示すようなキーボード画面が表示される。
【0085】
このキーボード画面により、英語で「Copy」と入力すれば、「コピー」キーの名称が図12(C)に示すように英語の「Copy」に変更される。
【0086】
図13(A)は、編集画面D2において、操作パネル1におけるハードキー部4〜6に属するハードキーに、ユーザが所望する任意の機能の割り当てを行う場合の説明図である。
【0087】
例えば、ハードキー部6の中のプログラムキー61に、所望の機能を割り当てたい場合には、まず、編集画面D2の下部領域に表示されている操作キー「ハードキー」を押下すれば、図13(B)に示す画面D2Aに遷移し、そのベース画面D20内に、「カスタマイズしたいハードキーを押した後、割り当てたい機能を選択して下さい。」のメッセージD20aが表示される。
【0088】
この状態で、前記ハードキー部6の中のプログラムキー61を押下した後、割り当てたい機能、例えば、図13(B)の画面D2Aの左部領域に表示されている「機能3」を指やペンでタッチして選択すれば、プログラムキー61に「機能3」が割り当てられる。
【0089】
その場合、図13(C)に示すように、ベース画面D20内には「プログラムキーに機能3を割り当てました。よろしければ、OKを押して下さい。」というメッセージD20bが表示される。
【0090】
そこで、図13(C)に示す画面D2Aの下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、プログラムキー61の「機能3」への割り当てが実行される。このようにして、任意のハードキーをユーザの好みの仕様にカスタマイズすることができる。
【0091】
図14(A)は、ベース画面D20に配置された操作キーKが押されたときの画面遷移先を設定する操作の説明図である。
【0092】
ベース画面D20に配置された「コピー」という操作キーKの画面遷移先を設定する場合、まず、「コピー」キーKを選択し、編集画面D2の下部領域に表示されている「画面遷移」キーを押下すれば、図14(B)に示すように、遷移先画面D21を有する遷移先設定画面D2Bが表示される。この状態で、遷移先設定画面D2Bの下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、「コピー」キーKの画面遷移先として画面D21が設定されたのち、元の編集画面D2に戻る。
【0093】
この遷移先設定画面D2Bの下部領域には、「遷移先画面変更」という操作キーが表示されており、遷移先画面を変更したい場合には、この「遷移先画面変更」キーを押下すると、図15に示すような遷移先変更設定画面D2Cが表示される。
【0094】
遷移先変更設定画面D2Cには、左部領域に、予めユーザにより作成されあるいはMFPに予め用意されていた画面の名称を示す「画面名称1」〜「画面名称7」キーが表示され、さらに画面番号の入力部が表示されている。
【0095】
「画面名称1」〜「画面名称7」キーを選択するか、画面番号を入力部に入力すれば、画面D2Cの右側領域に新たな遷移先の表示画面D22が表示される。「OK」キーを押下すれば、遷移先画面が変更設定され、元の編集画面D2に戻る。
【0096】
上記のようにして、いずれかの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等によらなくても、表示部2の画面上における簡単な操作でユーザがカスタマイズすることができる。
【0097】
図16は、ベース画面D20の確認を行うための操作説明図である。
【0098】
ベース画面D20は、MFPの通常動作モードにおいては、ユーザが作成したカスタマイズ画面として表示部2に表示されることから、表示画面の編集モードにおいて、ユーザが通常動作モード時の表示状態を確認したい場合がある。この場合、ユーザは編集画面D2の下部領域に表示されている「確認」キーを押下する。すると、図16(B)に示すように、ベース画面D20が通常動作モードにおける表示サイズの画面D23となり、ユーザはカスタマイズ画面の表示状態を確認することができる。
【0099】
図17(A)は、編集画面D2で作成したカスタマイズ画面を確定させるときの操作説明図である。
【0100】
ベース画面D20における操作キーの配置、追加、サイズ変更、文字列の変更等の操作を行って、ユーザがカスタマイズ画面を作成した後、編集画面D2の下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、カスタマイズ画面あるいは遷移先画面が確定する。次いで、図17(B)に示すような画面名称入力画面D4に遷移する。
【0101】
この画面名称入力画面D4には、画面名称の入力欄や出力先のURLの入力欄が設けられている。
【0102】
画面名称を入力して「OK」キーを押下すれば、その画面のコード番号(画面番号)が自動作成されるとともに、カスタマイズ画面あるいは遷移先画面が、図5及び図6の表に示すようなデータ形式でEEPROM15に登録され、これによりカスタマイズ画面あるいは遷移先画面が設定される。
【0103】
また、作成した画面のデータを外部に出力したい場合には、出力先のURLを入力したのち「コード出力」キーを押下すれば、前記設定された画面のデータがコード番号と共に指定された出力先、たとえば他のMFP等に送信される。
【0104】
また、前記画面のデータは、可搬形の記憶媒体、例えば前述したフラッシュメモリ19等に格納して持ち運ぶことも可能である。
【0105】
出力先のMFP等では、この画面データを用いて画面の再度の編集が可能であるし、この画面をそのままユーザのカスタマイズ画面として使用することもできる。この場合、出力先のMFPで使用できない機能については、対応する操作キーがグレイアウト表示されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 操作パネル
2 表示部
4,5,6 ハードキー部
11 CPU
D2 編集画面
D20 ベース画面
K 操作キー
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作パネル部等の表示手段に表示される動作モード設定画面等の表示画面を、ユーザが好みの画面にカスタマイズすることができる画像処理装置、同装置における表示画面のカスタマイズ方法及びカスタマイズプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能デジタル画像形成装置等の画像処理装置では、各種の動作モードを設定するための動作モード設定キー等の操作キーを、操作パネル部の動作モード設定画面等の表示画面上に表示し、ユーザが所望の機能を使用する場合には、対応する動作モード設定画面を表示し、画面上に表示された操作キーを選択する等して、動作モードの設定操作等を行うものとなされている。
【0003】
ユーザの多くは、MFPに搭載された多くの機能の中で基本機能のみを使用するか、あるいは装置を利用する環境やユーザの業務に応じて利用する機能はある程度決まっている。しかし、操作パネル部の表示画面に表示される操作キーが多いと、利用したい目的の機能のキーと不必要な機能のキーとが混在して、それらが分かりにくかったり、目的の機能を操作するための操作手順が多くなってしまうといった問題がある。
【0004】
そこで、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)にMFPの画面編集用のソフトウェアを格納し、ユーザが、その画面編集用のソフトウェアを使用して自身が使いやすいパネル表示画面を作成し、この作成した編集データをMFPの表示部の画面に表示させるようにして、MFPの表示画面をカスタマイズする技術が開発されている。
【0005】
また、操作パネルの表示画面毎に配置・表示される表示部品の構成情報および表示部品用配置情報を管理する管理手段と、表示部品毎の表示データを管理する表示部品管理手段と、表示対象の表示画面に対応した構成情報および表示部品用配置情報ならびに該構成情報に定義された表示部品の表示部品データを取得し、取得した表示部品を部品配置情報に基づいて配置することにより当該表示画面を表示させる表示制御手段と、表示画面の編集指示の入力に応じて、少なくとも編集対象とされた表示画面に対応する構成情報を変更する編集手段とを備えた画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−147961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、ユーザがPCで作成した編集データをMFPの画面で表示させる場合、PC上で設定した色がMFPの画面では多少違った感じになったり、既存のデザインと違った出来上がりとなってしまうことがある。特に、表示画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面を作成しようとする場合には、ある程度の高いスキルのソフトウェア技術や知識が不可欠となり、このようなソフトウェア技術や知識を持ち合わせていない一般的なユーザにとっては、上記した下位階層の表示画面のカスタマイズのように、表示画面のカスタマイズは困難であった。
【0008】
一方、前記特許文献1に記載の画像形成装置では、表示画面毎のカスタマイズは可能であるが、やはり、操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面を作成することはできなかった。
【0009】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、PCの画面編集ソフトウェア等に依存しなくても、操作パネル等の表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズでき、特に表示画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位の階層の表示画面をカスタマイズすることができる画像処理装置及び同装置における表示画面のカスタマイズ方法を提供し、さらには前記方法を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)表示手段と、画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させる操作手段と、前記操作手段により移行された表示画面の編集モードにおいて、前記表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集手段と、通常動作モードにおいて、前記表示画面編集手段により設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記表示画面編集手段は、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する前項1に記載の画像処理装置。
(3)1個または複数個のハードキーを備え、前記表示画面編集手段は、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を前記いずれかのハードキーへ割り当てる前項1または2に記載の画像処理装置。
(4)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力手段をさらに備えている請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記表示画面編集手段により設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成手段と、生成された情報を記憶する記憶手段をさらに備えている前項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、通常動作モードにおいて、前記表示画面の編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする画像処理装置における表示画面のカスタマイズ方法。
(8)前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する前項7に記載のカスタマイズ方法。
(9)前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる前項7または8に記載のカスタマイズ方法。
(10)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項7〜9のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(11)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらに備えている前項7〜10のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(12)前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらに備えている前項7〜11のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
(13)画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、通常動作モードにおいて、前記表示画面編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラム。
(14)前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させる前項13に記載のカスタマイズプログラム。
(15)前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をさらにコンピュータに実行させる前項13または14に記載のカスタマイズプログラム。
(16)前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである前項13〜15のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
(17)前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させる前項13〜16のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
(18)前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させる前項13〜17のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【発明の効果】
【0011】
前項(1)に記載の発明によれば、ユーザが、画像処理装置を通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させると、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面が表示される。ユーザが、前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を行いカスタマイズ画面を作成すると、これを受け付けて、カスタマイズ画面を設定する。また、ユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面が設定される。
【0012】
従って、ユーザは表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズできるのに加えて、カスタマイズ画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等を十分に使えなくても、画像処理装置での簡単な操作でカスタマイズすることができる。
【0013】
前項(2)に記載の発明によれば、複数層にまたがって下位階層の画面をカスタマイズすることができる。
【0014】
前項(3)に記載の発明によれば、ユーザは、画像処理装置の機能をいずれかのハードキーへ割り当てることができる。
【0015】
前項(4)に記載の発明によれば、ユーザは、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップによりベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置を行うことができ、さらに、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかを行うことができる。
【0016】
前項(5)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力することができる。
【0017】
前項(6)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報が生成され、生成された情報が記憶されるから、カスタマイズ画面を容易に特定でき表示手段に表示することができる。
【0018】
前項(7)に記載の発明によれば、ユーザは表示画面をユーザの好みの画面にカスタマイズできるのに加えて、カスタマイズ画面に表示された操作キーを押下したときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等を十分に使えなくても、画像処理装置での簡単な操作でカスタマイズすることができる。
【0019】
前項(8)に記載の発明によれば、複数層にまたがって下位階層の画面をカスタマイズすることができる。
【0020】
前項(9)に記載の発明によれば、ユーザは、画像処理装置の機能をいずれかのハードキーへ割り当てることができる。
【0021】
前項(10)に記載の発明によれば、ユーザは、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップによりベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置を行うことができ、さらに、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかを行うことができる。
【0022】
前項(11)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力することができる。
【0023】
前項(12)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報が生成され、生成された情報が記憶されるから、カスタマイズ画面を容易に特定でき表示手段に表示することができる。
【0024】
前項(13)に記載の発明によれば、表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定するとともに、ユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定し、通常動作モードにおいて、前記設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0025】
前項(14)に記載の発明によれば、登録された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させることができる。
【0026】
前項(15)に記載の発明によれば、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をコンピュータに実行させることができる。
【0027】
前項(16)に記載の発明によれば、ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更として、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかが行われる。
【0028】
前項(17)に記載の発明によれば、設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させることができる。
【0029】
前項(18)に記載の発明によれば、カスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理装置であるMFPの操作パネルを示す平面図である。
【図2】同じくMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同じくMFPの基本動作処理を示すフローチャートである。
【図4】(A)は操作パネルにおける編集画面にカスタマイズ画面作成用のベース画面が表示された状態を概念的に示す図、(B)は同じくベース画面に操作キーが配置された状態を示す図である。
【図5】ユーザによって作成された基本設定画面についての登録情報を示す表である。
【図6】図5の基本設定画面の下位階層の画面についての登録情報を示す表である。
【図7】(A)は画面編集モードに移行するためのモード選択画面を示す図、(B)は同じくモード選択画面で「画面編集」キーを押下した際に遷移する表示画面の編集モードおける編集画面を示す図である。
【図8】(A)はベース画面に新たな操作キーを追加配置するための操作の説明図、(B)は追加配置後の画面を示す図である。
【図9】(A)はベース画面に配置した操作キーのサイズを変更する操作の説明図、(B)はサイズ変更後の画面を示す図である。
【図10】(A)はベース画面に配置した操作キーを削除する操作の説明図、(B)は削除後の画面を示す図である。
【図11】(A)はベース画面に配置した操作キーを移動するための操作の説明図、(B)は移動後の画面を示す図である。
【図12】(A)はベース画面に配置した操作キー内の文字列の変更操作の説明図、(B)は文字列の変更操作時に表示されるキーボードの画面を示す図、(C)は文字列変更後の画面を示す図である。
【図13】(A)はハードキーに別の機能の割り当てを行う場合の説明図、(B)は図(A)における「ハードキー」を押下した後の画面を示す図、(C)は機能割り当て後の画面を示す図である。
【図14】(A)はベース画面に配置された操作キーが押されたときの画面遷移先を設定する操作の説明図、(B)は図(A)における「画面遷移」キーが押下されたときの画面を示す図である。
【図15】同じく画面遷移先を変更する場合の操作の説明図である。
【図16】(A)は編集画面において作成したカスタマイズ画面の通常動作モードでの表示状態の確認を行うための操作説明図、(B)は通常動作モードでのカスタマイズ画面の表示状態を示す図である。
【図17】(A)は作成したカスタマイズ画面を確定させるときの操作説明図、(B)は同じく作成したカスタマイズ画面を外部へ出力するときの操作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置としてのMFPにおける操作パネルを示す平面図である。
【0033】
図1において、操作パネル1は、表示部2と操作部3とを備えている。
【0034】
前記表示部2は、タッチパネル式の液晶表示装置等により構成されている。
【0035】
前記操作部3は、例えば第1、第2および第3のハードキー部4,5,6を有している。
【0036】
第1のハードキー部4は、スタートキー41、テンキー42、およびヘルプキー等の補助キー43とを備えている。
【0037】
第2のハードキー部5は、リセットキー等を有しており、また、第3のハードキー部6はプログラムキー61等を有している。
【0038】
図2は、MFPの電気的構成を示すブロック図である。
【0039】
図2において、このMFPは、制御基板10に搭載されたCPU11と、通信インターフェース(I/F)部12と、ROM13と、RAM14と、EEPROM15と、ハードディスク装置(HDD)16と、ファクシミリ(FAXともいう)部17と、カードインターフェース(I/F)18と、自動原稿搬送装置(ADF)20と、原稿読取部21と、画像形成部22と、給紙部23と、前記操作パネル1とを備えている。
【0040】
前記CPU11は、MFPの全体の動作を統括的に制御する他に、表示画面の編集モードにおいて、表示部2に表示される表示画面に関する編集が行えるカスタマイズ機能も有している。
【0041】
前記通信I/F部12は、PC等の外部機器との間での通信を司るインターフェースである。
【0042】
前記ROM13は、CPU11の動作プログラム等を格納した読み出し専用のメモリである。
【0043】
前記RAM14は、CPU11がROM13等に格納された動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0044】
前記EEPROM15は、ユーザによって作成された表示画面(カスタマイズ画面)のデータ等を記憶するデータ消去可能なメモリである。
【0045】
前記HDD16は、各種ソフトウェアやデータを格納する記憶手段である。
【0046】
前記FAX部17は、電話回線等を利用して外部FAX装置との間で画像データの授受を行う機能を有するものである。
【0047】
前記カードI/F18は、各種の可搬形記憶媒体、例えばフラッシュメモリ19が抜き差しできるように構成されており、フラッシュメモリ19に対してデータの書き込み/読み出しを司るインターフェースである。
【0048】
前記ADF20は、原稿を原稿台上の原稿読取部21による読み取り位置へと自動搬送するものである。
【0049】
前記原稿読取部21は、原稿台上に載置されあるいは前記ADFで搬送される原稿の画像を読み取り、電気信号である画像データに変換して図示しない画像処理部に送出するものである。
【0050】
前記画像形成部22は、図示しない露光部、現像部、転写部および定着部等を有し、画像データを用紙にプリントするものである。
【0051】
前記給紙部23は、用紙を画像形成部22に供給するものである。
【0052】
図3は、MFPの基本動作処理を示すフローチャートである。この動作は、CPU11がROM12等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0053】
図3において、ステップS1では、初期化処理を行い、ステップS2では、アイドル状態への移行処理を行う。ステップS3では、定時処理を行う。
【0054】
ステップS4では、入力イベントがあるか否かを判断し、入力イベントがあれば(ステップS4の判断がYES)、ステップS5で、入力に応じたイベント処理を行ったのち、ステップS3に戻る。入力イベントとしては、ユーザによるコピー、ファクシミリ等の操作の他、表示画面の編集モードへの移行操作も含まれ、表示画面の編集モードへの移行操作が行われると、ステップS5で、カスタマイズ画面の編集動作が行われる。
【0055】
ステップS4で、入力イベントがなければ(ステップS4の判断がNO)、そのままステップS3に戻る。
【0056】
図4(A)は、前記表示部2に表示された編集画面Dに、カスタマイズ画面作成用のベース画面D0が表示された状態を概念的に示す図であり、また、図4(B)は、同じくベース画面D0に動作モード設定用の操作キーが配置された状態を示す図である。
【0057】
図4(A),(B)に示すベース画面D0において、操作キー1、操作キー2、操作キー3、操作キー4の各コードを入力すると、画面D0には、図4(B)に示すように、各コードに対応する操作キーがそれぞれ表示され、カスタマイズ画面が作成される。作成されたカスタマイズ画面は、ベース用画面D0のコードと各操作キー1〜4のコードを含む情報として、EEPROM15等に登録される。
【0058】
図5は、ユーザによって作成されたカスタマイズ画面の一例としての基本設定画面の構成(内容)を示す情報である登録情報を示す表である。図5の表には、この基本設定画面に表示される各操作キーについて、「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI(Application Program Interface)」、「サイズ」、「画面遷移」等の項目が設けられている。
【0059】
「コード」は操作キーの番号を示すものであり、「機能名称」は例えば「コピー」、「スキャン」、「FAX」・・・等の基本機能を表示するものである。
【0060】
「表示文字列」は、言語テーブルの中のどの文字列が割り当てられているかを示すものであり、「アイコン(Icon) 」は表示される当該操作キーのアイコンがどのアイコンテーブルに割り当てられているかを示し、「システムAPI」は当該操作キーで実行される機能がどのAPIを利用しているかを示す項目である。
【0061】
また「サイズ」は当該操作キーの大きさを示し、「画面遷移」は当該操作キーが押されたときに遷移する下位階層の画面を示すものである。
【0062】
この実施形態では、基本設定画面として、コード1の「コピー」、コード2の「スキャン」、コード3の「FAX」という名称の複数の操作キーが表示されることが示され、例えば「コピー」という名称の操作キーは、その機能であるコピー機能が「API1」を利用して実現されるとともに、この操作キーが押下されると「H」という画面に遷移することが示されている。
【0063】
なお、図5には表示されていないが、ベース画面D0における操作キーの配置に関する座標も登録情報として記憶されている。
【0064】
図6は、図5の基本設定画面において、操作キー「コピー」が押されたときに遷移する下位階層の画面Hの登録情報(図6では「Copy設定」と記されている)と、操作キー「スキャン」が押されたときに遷移する画面Iの登録情報(図6では「Scan設定」と記されている)を示す表である。
【0065】
下位階層の画面Hであるコピー設定画面には、「部数」、「給紙トレイ」、「集約」、「ステープル」等の名称の各操作キーが表示されるものとなされており、下位階層の画面Iであるスキャン設定画面には、「宛先選択」、「Email 宛先」、「SMB宛先」、「FTP宛先」、「ファイルフォーマット」、「Jpeg」、「PDF」等の名称の各操作キーが表示されるものとなされている。そして、各操作キー毎に、図5と同様に「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI」、「サイズ」、「画面遷移」等の項目が設けられている。なお、画面遷移先がない操作キーについては「画面遷移」の項目については「なし」が設定されている。
【0066】
なお、図6においても図5の場合と同様に、ベース画面D0における操作キーの配置に関する座標も登録情報として記憶されている。
【0067】
図7(A)は、表示画面の編集モードに移行するためのモード選択画面D1を示す図である。
【0068】
図7(A)において、モード選択画面D1には、メインエリアD11に「1.宛先・ボックス登録」、「2.ユーザ設定」、「3.管理者設定」、「4.消耗品確認」、「5.コントローラー詳細」、「6.長尺紙印刷」、「7.画面編集」の各操作キーが表示されている。
【0069】
なお、このモード選択画面D1の左部領域D12には、累積プリント枚数等が表示されている。
【0070】
ユーザが前記メインエリアD11における操作キー「7.画面編集」を押下すれば、表示画面の編集モードに移行し、表示部2には、図7(B)に示すように編集画面D2が表示される。
【0071】
この編集画面D2には、カスタマイズ画面作成用のベース画面D20が表示され、また編集画面D2の左部領域には、図5及び図6に示す表の「機能名称」に対応する「機能1」、「機能2」・・・等の複数個の機能選択キーが表示され、編集画面D2の下部領域には、「削除」、「カラー」、「文字編集」、「ハードキー」、「画面遷移」、「確認」、「OK」等の操作キーが表示されている。
【0072】
ユーザは、ベース画面D20に所望の操作キーを配置して、カスタマイズ画面を作成していく。
【0073】
図8(A)は、ベース画面D20内に新たな操作キーを配置する際の操作の説明図である。
【0074】
操作キーとして、ベース画面D20外に表示されている例えば「機能3」をベース画面D20に配置する場合、この実施形態では、「機能3」の操作キーを指やペンでタッチしてから、ドラッグアンドドロップ操作してベース画面D20内に移動させれば、図8(B)に示すように、「機能3」の操作キーKが簡単に配置される。なお、このベース画面D20内に既に配置されている操作キーKに追加して、新たな操作キーを配置する場合も同様である。
【0075】
配置後、「OK」キーを押すことで、カスタマイズ画面が確定し、このカスタマイズ画面の構成を示す図5や図6に示されるような登録情報、即ち画面に配置される各操作キーについての「コード」、「機能名称」、「表示文字列」、「アイコン(Icon) 」、「システムAPI(Application Program Interface)」、「サイズ」、「画面遷移」、「配置座標」等の項目に対応する情報が生成され、生成された登録情報が項目別にEEPROM15等に記憶・登録される。また、作成されたカスタマイズ画面の内容が後述するように変更されると、登録情報も更新される。
【0076】
図9(A)は、ベース画面D20に配置されている操作キーKのサイズを変更する場合の操作説明図である。
【0077】
このベース画面D20において、前記操作キーKのサイズを変更したい場合には、操作キーKの隅を指やペンでタッチして点線で示す所望のサイズになるように移動操作すれば、図9(B)に示すように、操作キーのサイズが変更して表示される。
【0078】
図10(A)は、ベース画面D20に配置した任意のキーを削除する操作の説明図であり、ベース画面D20内に複数の操作キーK・・・が配置されている状態を示す。
【0079】
このベース画面D20において、任意のキーK(例えば、右端のキー)を削除したい場合には、そのキーKを指やペンでタッチして選択した後(キー表示が点線に変わる)、前記編集画面D2の下部領域の「削除」キーを押下すれば、図10(B)に示すように、当該操作キーがベース画面D20から削除される。
【0080】
図11(A)は、ベース画面D20に配置したキーを移動するための操作説明図であり、ベース画面D20内には、現在、例えば三つのキーK・・・が略一列に配置されている。
【0081】
例えば左端の操作キーKを点線で示すように右下に移動させたい場合には、当該操作キーKを指やペンでタッチしてから右下にドラグすれば、図11(B)に示すように、対応する操作キーKが右下に移動配置される。
【0082】
なお、編集画面D2の下部領域に表示されている「カラー」キーは、選択した部分の色を変更するのに使用される。具体的には、ベース画面D20内の操作キーをタッチして「カラー」キーを選択すると、図示は省略したがカラー一覧が表示され、所定のカラーを選択することで、操作キーの色を変更できるものとなされている。また、ベース画面D20内の操作キー以外の部分をタッチして「カラー」キーを選択すると、ベース画面D20の色つまりカスタマイズ画面の色を変更することができる。
【0083】
図12(A)は、ベース画面D20に配置した操作キーK内の文字列の変更操作の説明図である。
【0084】
このベース画面D20内に配置された1つの操作キーKの名称の文字列は、例えばカナで「コピー」となっている。この名称を、例えば英語の文字列に変更したい場合には、まず、その「コピー」キーKを指やペンでタッチしてから、下部領域の「文字編集」キーを押下すれば、表示部2には、図12(B)に示すようなキーボード画面が表示される。
【0085】
このキーボード画面により、英語で「Copy」と入力すれば、「コピー」キーの名称が図12(C)に示すように英語の「Copy」に変更される。
【0086】
図13(A)は、編集画面D2において、操作パネル1におけるハードキー部4〜6に属するハードキーに、ユーザが所望する任意の機能の割り当てを行う場合の説明図である。
【0087】
例えば、ハードキー部6の中のプログラムキー61に、所望の機能を割り当てたい場合には、まず、編集画面D2の下部領域に表示されている操作キー「ハードキー」を押下すれば、図13(B)に示す画面D2Aに遷移し、そのベース画面D20内に、「カスタマイズしたいハードキーを押した後、割り当てたい機能を選択して下さい。」のメッセージD20aが表示される。
【0088】
この状態で、前記ハードキー部6の中のプログラムキー61を押下した後、割り当てたい機能、例えば、図13(B)の画面D2Aの左部領域に表示されている「機能3」を指やペンでタッチして選択すれば、プログラムキー61に「機能3」が割り当てられる。
【0089】
その場合、図13(C)に示すように、ベース画面D20内には「プログラムキーに機能3を割り当てました。よろしければ、OKを押して下さい。」というメッセージD20bが表示される。
【0090】
そこで、図13(C)に示す画面D2Aの下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、プログラムキー61の「機能3」への割り当てが実行される。このようにして、任意のハードキーをユーザの好みの仕様にカスタマイズすることができる。
【0091】
図14(A)は、ベース画面D20に配置された操作キーKが押されたときの画面遷移先を設定する操作の説明図である。
【0092】
ベース画面D20に配置された「コピー」という操作キーKの画面遷移先を設定する場合、まず、「コピー」キーKを選択し、編集画面D2の下部領域に表示されている「画面遷移」キーを押下すれば、図14(B)に示すように、遷移先画面D21を有する遷移先設定画面D2Bが表示される。この状態で、遷移先設定画面D2Bの下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、「コピー」キーKの画面遷移先として画面D21が設定されたのち、元の編集画面D2に戻る。
【0093】
この遷移先設定画面D2Bの下部領域には、「遷移先画面変更」という操作キーが表示されており、遷移先画面を変更したい場合には、この「遷移先画面変更」キーを押下すると、図15に示すような遷移先変更設定画面D2Cが表示される。
【0094】
遷移先変更設定画面D2Cには、左部領域に、予めユーザにより作成されあるいはMFPに予め用意されていた画面の名称を示す「画面名称1」〜「画面名称7」キーが表示され、さらに画面番号の入力部が表示されている。
【0095】
「画面名称1」〜「画面名称7」キーを選択するか、画面番号を入力部に入力すれば、画面D2Cの右側領域に新たな遷移先の表示画面D22が表示される。「OK」キーを押下すれば、遷移先画面が変更設定され、元の編集画面D2に戻る。
【0096】
上記のようにして、いずれかの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を、PCの編集ソフトウェア等によらなくても、表示部2の画面上における簡単な操作でユーザがカスタマイズすることができる。
【0097】
図16は、ベース画面D20の確認を行うための操作説明図である。
【0098】
ベース画面D20は、MFPの通常動作モードにおいては、ユーザが作成したカスタマイズ画面として表示部2に表示されることから、表示画面の編集モードにおいて、ユーザが通常動作モード時の表示状態を確認したい場合がある。この場合、ユーザは編集画面D2の下部領域に表示されている「確認」キーを押下する。すると、図16(B)に示すように、ベース画面D20が通常動作モードにおける表示サイズの画面D23となり、ユーザはカスタマイズ画面の表示状態を確認することができる。
【0099】
図17(A)は、編集画面D2で作成したカスタマイズ画面を確定させるときの操作説明図である。
【0100】
ベース画面D20における操作キーの配置、追加、サイズ変更、文字列の変更等の操作を行って、ユーザがカスタマイズ画面を作成した後、編集画面D2の下部領域に表示されている「OK」キーを押下すれば、カスタマイズ画面あるいは遷移先画面が確定する。次いで、図17(B)に示すような画面名称入力画面D4に遷移する。
【0101】
この画面名称入力画面D4には、画面名称の入力欄や出力先のURLの入力欄が設けられている。
【0102】
画面名称を入力して「OK」キーを押下すれば、その画面のコード番号(画面番号)が自動作成されるとともに、カスタマイズ画面あるいは遷移先画面が、図5及び図6の表に示すようなデータ形式でEEPROM15に登録され、これによりカスタマイズ画面あるいは遷移先画面が設定される。
【0103】
また、作成した画面のデータを外部に出力したい場合には、出力先のURLを入力したのち「コード出力」キーを押下すれば、前記設定された画面のデータがコード番号と共に指定された出力先、たとえば他のMFP等に送信される。
【0104】
また、前記画面のデータは、可搬形の記憶媒体、例えば前述したフラッシュメモリ19等に格納して持ち運ぶことも可能である。
【0105】
出力先のMFP等では、この画面データを用いて画面の再度の編集が可能であるし、この画面をそのままユーザのカスタマイズ画面として使用することもできる。この場合、出力先のMFPで使用できない機能については、対応する操作キーがグレイアウト表示されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 操作パネル
2 表示部
4,5,6 ハードキー部
11 CPU
D2 編集画面
D20 ベース画面
K 操作キー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させる操作手段と、
前記操作手段により移行された表示画面の編集モードにおいて、前記表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集手段と、
通常動作モードにおいて、前記表示画面編集手段により設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示画面編集手段は、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
1個または複数個のハードキーを備え、
前記表示画面編集手段は、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を前記いずれかのハードキーへ割り当てる請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力手段をさらに備えている請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示画面編集手段により設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成手段と、生成された情報を記憶する記憶手段をさらに備えている請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、
前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、
通常動作モードにおいて、前記表示画面の編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理装置における表示画面のカスタマイズ方法。
【請求項8】
前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する請求項7に記載のカスタマイズ方法。
【請求項9】
前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる請求項7または8に記載のカスタマイズ方法。
【請求項10】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項7〜9のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項11】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらに備えている請求項7〜10のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項12】
前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらに備えている請求項7〜11のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項13】
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、
前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、
通常動作モードにおいて、前記表示画面編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラム。
【請求項14】
前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させる請求項13に記載のカスタマイズプログラム。
【請求項15】
前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をさらにコンピュータに実行させる請求項13または14に記載のカスタマイズプログラム。
【請求項16】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項13〜15のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【請求項17】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させる請求項13〜16のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【請求項18】
前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させる請求項13〜17のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【請求項1】
表示手段と、
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させる操作手段と、
前記操作手段により移行された表示画面の編集モードにおいて、前記表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集手段と、
通常動作モードにおいて、前記表示画面編集手段により設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示画面編集手段は、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
1個または複数個のハードキーを備え、
前記表示画面編集手段は、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を前記いずれかのハードキーへ割り当てる請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力手段をさらに備えている請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示画面編集手段により設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成手段と、生成された情報を記憶する記憶手段をさらに備えている請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、
前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、
通常動作モードにおいて、前記表示画面の編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理装置における表示画面のカスタマイズ方法。
【請求項8】
前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する請求項7に記載のカスタマイズ方法。
【請求項9】
前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる請求項7または8に記載のカスタマイズ方法。
【請求項10】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項7〜9のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項11】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらに備えている請求項7〜10のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項12】
前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらに備えている請求項7〜11のいずれかに記載のカスタマイズ方法。
【請求項13】
画像処理装置の動作モードを、通常動作モードから表示画面の編集モードに移行させるステップと、
前記移行された表示画面の編集モードにおいて、表示手段にカスタマイズ画面作成用のベース画面を表示すると共に、ユーザによる前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置操作及び/または配置された操作キーの変更操作を受け付けて、カスタマイズ画面を設定し、かつユーザの操作に基づいて、前記設定されたカスタマイズ画面に表示される前記少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移する下位階層の画面を設定する表示画面編集ステップと、
通常動作モードにおいて、前記表示画面編集ステップにおいて設定された前記カスタマイズ画面及び/または前記下位階層の画面を前記表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのカスタマイズプログラム。
【請求項14】
前記表示画面編集ステップでは、前記設定された下位階層の画面に表示される少なくとも1つの操作キーが押下されたときに遷移するさらに下位階層の画面を、ユーザの操作に基づいて設定することにより、複数層にまたがる下位階層の画面を設定する処理をさらにコンピュータに実行させる請求項13に記載のカスタマイズプログラム。
【請求項15】
前記表示画面編集ステップでは、表示画面の編集モードにおいて、ユーザの操作に基づいて画像処理装置の機能を1個または複数個のハードキーのうちのいずれかのハードキーへ割り当てる処理をさらにコンピュータに実行させる請求項13または14に記載のカスタマイズプログラム。
【請求項16】
前記ベース画面への1つまたは複数の操作キーの配置は、ベース画面外に表示された操作キーのベース画面へのドラグアンドドロップにより行われ、前記操作キーの変更は、ベース画面に配置された操作キーの削除、操作キーのサイズ変更、操作キーの名称変更、操作キーの配置位置の変更の少なくともいずれかである請求項13〜15のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【請求項17】
前記設定されたカスタマイズ画面及び/または下位階層の画面のデータを外部に出力する出力ステップをさらにコンピュータに実行させる請求項13〜16のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【請求項18】
前記表示画面編集ステップにおいて設定されるカスタマイズ画面の構成を示す情報を生成する情報生成ステップと、生成された情報を記憶手段に記憶するステップをさらにコンピュータに実行させる請求項13〜17のいずれかに記載のカスタマイズプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−138437(P2011−138437A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−299230(P2009−299230)
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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