説明

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラム

【課題】 各種の異なるタイプのPCカードに対して統合的に利用可能なアクセス制御を行なう。PCカード装着に際してアクセス制御ユーザーインターフェースを起動し、また、PCカード装着をホスト/ユーザ宛に送信する。
【解決手段】 アクセスレベル登録が行なわれていない未登録のPCカード111がPCカードリーダ110に装着された場合、アクセスレベル設定をユーザに要求するユーザーインターフェースを操作部103/表示部104(あるいはローカルホスト112)を介して実行する。また、装着通知を送信するか否か、および装着通知宛先が登録されたPCカード111がPCカードリーダ110に対して装着された場合、該登録情報に応じた装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを有する画像処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
PCカードはパーソナルコンピュータ(以下PCと記す)とともに広く用いられている。PCカードにはROMやRAM、HDDなどの記憶デバイスを塔載したものの他、SCSIインターフェースやCSMA/CD(イーサネット:商標名)のようなI/Oインターフェースを塔載したものなど種々の形態がある。近年では、PCカードのI/O規格としてはPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association:下記の非特許文献1)方式を用いるのが一般的である。
【0003】
PCカードを用いるには、PCカードインターフェース(以下PCカードリーダとも記す)をPCに設ける必要があり、旧来では、PCカードに対してアクセスするホストとなるPCは1台であったが、近年になってPCカードリーダはPCだけでなく、プリンタ、ファクシミリなどの周辺装置にも装備されるようになってきた。
【0004】
一方で、近年では、PCやプリンタやファクシミリなどの情報処理装置をLANなどのネットワークに接続して用いるのが珍しくなくなってきている。
【0005】
このようなネットワーク環境では、上記の各種情報処理装置(以下ホストともいう)は、特定のプロトコルを用いて互いの資源にアクセスできるようになっている。そして、当然ながらPCカードのような資源も例外ではなく、PCカードインターフェースを有するホストのみならず、ネットワーク上の他のホストからもアクセスすることができる。
【非特許文献1】http://www.pcmcia.org/
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ネットワーク上でホストどうしがディスク(フォルダ/ファイル)やプリンタなどの資源を共有するためには、たとえばWindows(商品名)では、NetBIOS/CIFS(Common Internet File System)/SMB(Server Message Block)といった資源共有プロトコルが用いられている。
【0007】
このような資源共有プロトコルでは、ホストの資源に対して、ファイルシステム上のフォルダないしファイル単位であるいはプリンタなどの単位で他のホストからのアクセス制御を行なうことができる。この時、たとえば特定のホストの資源に対し、異なるアクセスレベルを設定する、たとえば特定のホストやホストのグループ、あるいはユーザやユーザのグループによるアクセスを許容したり禁止したりする、あるいはその際、読み出しのみ許可したり禁止したりする、といった異なるアクセスレベルを設定することができ、また、パスワード照合のようなユーザ認証を介在させることもできる。
【0008】
たとえば、PCカードがROM/RAM/HDDのようなメモリデバイスであり、適宜OSで用いられているファイルシステムにフォーマットされていれば、このファイルシステム上のフォルダないしファイル単位でアクセス制御を行なうことができる。
【0009】
しかしながら、PCカードは必ずしも上記のようなメモリデバイスばかりではなく、また、必ず特定のファイルシステムにフォーマットされて用いられるものとは限らない。したがって、従来では、CIFS(SMB)のような資源共有プロトコルを用いる限り、ディスク(フォルダ/ファイル)やプリンタのような形態のPCカードに対するアクセス制御しか行なうことができず、PCカードそれ自体のレベルでアクセス制御を行ない、各種の異なる形態のPCカードのいずれにも統合的に用いることができるようなアクセス制御のしくみは現在のところ存在していない。
【0010】
また、PCカードはホストが起動状態であっても自由に抜き差し(ホットスワップ)できるよう構成される点に特徴があり、ユーザは必要なPCカードをホスト起動中に任意に交換して用いることができる。しかしながら、従来では(アクセス制御が行なえるのは上記のようにPCカードがROM/RAM/HDDのようなメモリデバイスである場合に限られるが)、PCカードを抜き差しした場合はその都度、ユーザが自己の判断に基づき、手動操作によってアクセス制御の設定を行なわなければならず、このために場合によって危険なパーミッション設定のままPCカードを使い続けてしまう危険があった。
【0011】
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、各種の異なるタイプのPCカードに対して統合的に利用可能なアクセス制御の手法を提供し、また、PCカード装着に際してPCカードのアクセス制御のユーザインターフェースを自動的に起動してPCカードのアクセス制御に関する設定をユーザが忘れずに行なうことができ、また、アクセス制御に関して未設定のPCカードが挿入された場合はその旨の通知をホストやユーザに適切に行なえるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明においては、所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを有する画像処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、所定のアクセスレベル設定が行なわれていないPCカードがPCカードインターフェースに装着された場合、アクセスレベル設定をユーザに要求する構成を採用した。
【0013】
あるいは、装着通知を送信するか否か、および装着通知宛先が登録されたPCカードがPCカードインターフェースに装着された場合は該登録情報に応じた装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信する構成を採用した。
【発明の効果】
【0014】
上記のように、未登録のPCカードが挿入された時に当該PCカードに対するアクセスレベル設定をユーザに行なわせる構成によれば、アクセス制御情報を用いてアクセス制御を行なうことができ、ユーザがファイルブラウザなどを用いてわざわざPCカード内の(あるいはPCカードに対応する)ファイルシステムの設定情報を変更するような面倒な操作を必要とせず、適切なアクセスレベル制御を自動的に実行することができる。
【0015】
また、装着時の通知宛先をカードごとに登録し、PCカードが挿入された際、登録情報に応じてPCカード装着通知メッセージを送信する構成によれば、ユーザは画像処理装置の傍にいなくても未登録のPCカード挿入が起きたことを知ることができ、これにより、たとえば不適切なPCカードの交換や挿入をリモート監視でき、ネットワーク管理を容易に行なえ、ネットワークシステムの保安性を大きく向上できる。
【0016】
なお、PCカード装着通知メッセージは所定のネットワークプロトコル、たとえば専用のネットワークプロトコルあるいは既存の電子メールプロトコルなどにより送信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下では、PCカードインターフェース(PCカードリーダ)、画像読取手段、画像記録手段、および画像通信手段を有する画像処理装置に関する実施例を示す。一般に、このような画像処理装置はいわゆるMFP(多機能複合プリンタ)のような製品として提供される。
【実施例1】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る画像処理装置(図1の下部)の制御系の構成と、この画像処理装置が設置されたネットワーク環境を示している。まず、画像処理装置の構成につき説明する。
【0020】
図1において、CPU100は、システム制御部であり後述の各部から成る装置全体を制御する。ROM101は、後述の本実施例の制御手順を含むCPU100の制御プログラムを格納する。RAM102は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納する。また、オペレータが登録した送信宛先や各種設定値、装置の管理データ類、各種ワークバッファなどもRAM102に格納される。
【0021】
本実施例では、後述の制御手順はCPU100が実行するとともに、この制御手順はCPU100の制御プログラムとしてROM101に格納されるものとする(他の実施例でも同様)。
【0022】
表示部104は、LCDあるいはLED等でユーザに対して各種情報の通知を行なうためのものである。操作部103は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行なうために用いられる。
【0023】
画像読み取り部105は、コンタクトセンサやCCDおよび原稿搬送系などから構成され、CPU100の制御にしたがい、原稿から画情報を読み込む。
【0024】
記録部109はインクジェット方式あるいは電子写真方式など任意の記録方式で構成され、他のホストから受信した画像データ、あるいは不図示の通信インターフェースを介して受信したファクシミリデータなどの記録に用いられる。
【0025】
外部I/F制御部106には、ネットワーク通信ボード107、およびローカル接続ボード108(あるいはさらに他の外部I/F)が接続され、装置の外部からのデータとのやりとりの調停を行なう。
【0026】
ネットワーク通信ボード107はLANやWANなどのネットワークNに接続し、外部の通信装置やPCとデータの送受信を行なうために用いられる。
【0027】
ローカル接続ボード108はUSBやセントロニクスインターフェースを使って、ローカルホスト112とデータの送受を行なうために用いられる。
【0028】
PCカードリーダ部110は、PCカードインターフェースを構成し、JEIDA/PCMCIAによって規定されているPCカードの規格に従ったPCカードにアクセスするために用いられる。なお、この「PCカードリーダ」との名称は便宜上のもので、実際にはカードへの書き込み(たとえばフラッシュメモリなどに対しては書き込みを行なう必要がある)も行なえるPCカードインターフェースであってよい。
【0029】
PCカード111は、JEIDA/PCMCIAによって規定されているPCカード規格に準拠したPCカードである。PCカード111はROM、RAM、フラッシュメモリ、SCSIインターフェース、CSMA/CD(イーサネット:商標名)などのI/Oデバイスとして実装される。
【0030】
JEIDA/PCMCIA規格のPCカードには各種のメモリカード、HDDカード、モデムカード、ネットワークインターフェースカード、SCSIインターフェースカードなどが含まれており、PCカード111はこのようなカードにより図1の画像処理装置に対してオプションフォントを供給したり、拡張メモリ領域を提供したり、あるいはファクシミリ通信や、外部記憶装置やスキャナなどを接続したりするために用いられる。
【0031】
以下では、ローカル接続ボードに接続されたPCを「ローカルホスト」、ネットワーク通信ボードに接続されたLANに接続されたPCを「リモートホスト」と呼ぶ。
【0032】
図1の画像処理装置には、ローカル接続ボード108を介してローカルホスト112(PC03)が接続され、ネットワーク通信ボード107およびネットワークNを介してリモートホスト113、114(PC01、PC02)および他の画像処理装置115(MFP02)が接続されている。
【0033】
<ネットワーク接続されているかどうかの判別>
以下、図1のシステムがどのように連携して動作するかにつき説明する。
【0034】
図1の画像処理装置において、電源立ち上げ時に図2のような手順でローカル/ネットワーク接続の有無の判別を行なう。
【0035】
図2の手順では、電源立ち上げ時の初期化処理の中で、図1の外部I/F制御部106に接続されたネットワーク通信ボード107およびローカル接続ボード108の状態を調べることにより、ローカル/ネットワーク接続の有無の判別を行なう。
【0036】
図2の手順では、外部I/F制御部に接続されているI/Fのチェックを開始(ステップF101:以下、煩雑さを避けるためステップ番号のみ記載する)すると、まず最初にローカル接続ボード108の有無を確認する(F102)。本実施例では、ローカル接続ボード108としてUSB接続のための接続ボードが設けられているものとする。
【0037】
ここで、当該のボードが接続されていなければ、ローカル接続はないものとして次の処理に移行する(F103)。ローカル接続ボード108がある場合はローカル接続の初期化処理を行なう(F104,F105)。
【0038】
次にネットワーク通信ボード107の有無を確認する(F106)。ここでネットワーク通信ボード107がある場合は、さらにネットワーク通信ボード107がネットワークNとリンクしているかどうか判断する(F107)。このリンクの判断は、電気的な接続状態が行われているか、たとえば、ISOのOSIの第2層までの動作が確認されているかを判断することにより行なう。
【0039】
図2のF107でリンクしていると判断された場合、ネットワーク接続状態であると判断し、ネットワークの初期化処理を行なう(F108、F110)。ここではたとえばTCP/IPのレイヤ、あるいはさらにNetBIOS/CIFSのレイヤなどの必要な初期化処理(後述)を行なう(以下ではネットワーク上の資源共有にNetBIOS/CIFSのプロトコルを用いるものとする)。
【0040】
ネットワーク通信ボード107が無い場合(F106のNo)、またはネットワーク通信ボードがあってもリンクしていないと判断された場合(F107のNo)は、ネットワーク非接続状態と判断し、外部I/F初期化処理を終了する(F111、F109)。
【0041】
図2でネットワーク接続状態と判断された場合、ネットワーク初期化処理(F110)を行なうが、この処理は図3に示すように行なわれる。
【0042】
まず、TCP/IPの初期化処理を行なう(F201)。本実施例においてネットワークの初期化に関する部分の詳細は割愛するが、本実施例はNetBIOSをTCP/IP上で使用するため、まずはTCP/IPレベルでのネットワーク接続が行われる。次に、NetBIOSの初期化(F202)が行われ、これにより図1の画像処理装置はネットワークN上のWindowsネットワークに参加する。
【0043】
最後に、NetBIOSのプロトコルを用いて、同じネットワーク内に接続されているホスト名を収集・記憶する(F203)。図1の例では、“PC01”,“PC02”,”MFP02”のようなNetBIOS名を集めてくることになる。これら収集したホスト名はRAM102に記憶され、以下のアクセス制限の設定時に使用される。
【0044】
<新規PCカード(未登録PCカード)に対するアクセス制御の設定>
さて、本実施例では、PCカードに対するアクセス制御を行なうが、新規PCカード(未登録PCカード)検出時にアクセス制限の設定を行なうかどうかをあらかじめ設定できるようにする。この設定は、新規にPCカードが装着された場合にアクセス制限を行なうかどうかの設定である。
【0045】
この設定で新規PCカード(未登録PCカード)に対して「アクセス制限しない」を選択した場合、新規にPCカードが接続されても通信装置でのPCカードに対するアクセスを制限せず、従来と同等の動作を行なう。
【0046】
また、新規PCカード(未登録PCカード)に対して「アクセス制限する」を設定した場合は、新規にPCカードが装着されると、下記のようなアクセス制限の設定および、外部からのアクセス時に制限の制御を行なう。
【0047】
<未登録のPCカードが挿入された場合>
以下、新規PCカード(未登録PCカード)に対するアクセス制御、そのためのユーザーインターフェースや制御情報の記憶などを含め、PCカードが装着された場合の処理の流れを説明する。以下の動作説明は、新規PCカード(未登録PCカード)に対して「アクセス制限する」の設定が行なわれていることを前提とする。
【0048】
オペレータがPCカード111を装置のPCカードリーダ部110に挿入すると、ここでPCカードリーダ部110でカード装着が検出され、CPU100は図4のカード装着時処理を開始する。
【0049】
ここでは、最初にPCカード111に対応するデバイスが「共有」状態であるか、すなわち、ネットワーク接続が存在し、かつ、PCカード111に対応するデバイスがネットワークN上の他のホスト(あるいは他の装置)からアクセス可能な「共有」状態であるか否かを判定する(F301)。なお、この「共有」/「非共有」の切り換えは、ローカルホスト112(あるいは図1の画像処理装置)の所定のユーザーインターフェースにより行なうものとする。
【0050】
ここでネットワーク接続があり、かつPCカード111に対応するデバイスが「共有」状態であると判断された場合、すなわち複数のホストから共有可能であると判断された場合、ID抽出処理(F302)に移行する。
【0051】
また、ネットワークに接続がないか、PCカード111に対応するデバイスが「共有」状態ではない場合は図4の処理を終了し、アクセスレベルの設定に移行しないで通常のカードリーダの動作を行なう。この場合は、PCカード111に対応するデバイスに対するアクセス制御を行なわない。
【0052】
ID抽出処理(F302)では、図5に示すような手順により装着されたPCカード111からユニークなIDを抽出する処理を行なう。
【0053】
本実施例では、JEIDA/PCMCIAによって定められているPCカードのフォーマットにしたがい、CIS(Card Information Structure)と呼ばれるカードの情報を集めたテーブルを参照し、そのチェックサムを計算することでユニークIDの抽出を行っている(F401,F402,F403)。
【0054】
具体的には、PCカード111のアトリビュートメモリ領域に存在する、CIS情報を最初(CISTPL_DEVICE)から最後(CISTPL_END)まで読み込む(F401)。このCISには、デバイスの種類・特性から、ベンダー名や製品名など様々な情報が記述されている。
【0055】
本実施例では、これらの情報を全て数値として読み込み、このうちのデバイス種別情報をRAM102に記憶(F402)し、さらに16ビットサムを計算してRAM102に記憶(F403)する。このようにして装着されたPCカード111に対してユニークなIDを生成し記憶する。
【0056】
ここで、PCカード111のデバイスの種別は、たとえば、CIS情報中のCISTPL_DEVICEから抽出することができる。CISTPL_DEVICEのフォーマットは図6のように規格化されている。たとえば、図6のようにCISTPL_DEVICEの値が5(DTYPE_FLASH)であれば、このPCカード111のデバイスはフラッシュメモリであることが判る。図5のF402では、このCISTPL_DEVICEの値をデバイス種別情報としてRAM102に記憶する。
【0057】
再び図4において、ID抽出処理によって未登録のIDであることが判明(F303)し、かつ、未登録カードに「アクセス制限する」の場合(F304)の場合は、さらに、PCカード111のデバイスの種別が1〜7(図6に示した通り、デバイスがROMかRAMかフラッシュメモリである)であるか否かを判定する(F305)。
【0058】
本実施例では、PCカード111のデバイスの種別が1〜7(図6に示した通り、デバイスがROMかRAMかフラッシュメモリである)の場合のみPCカード111に対するアクセス制限を行なう。
【0059】
すなわち、PCカード111のデバイスの種別が1〜7(図6に示した通り、デバイスがROMかRAMかフラッシュメモリである)である場合は、アクセスレベル設定処理(F306)を行なう。
【0060】
なお、F305でPCカード111のデバイスの種別が「8」以上、すなわちPCカード111がメモリデバイス以外の他の機能を持ったデバイスであると判別された場合は、アクセスレベルの設定は行なわず、図4の処理を終了する。他の機能(たとえばネットワーク通信など)を持ったデバイスの場合、制御を行なうホストとのやりとりが不可欠であり、間にあるカードリーダ部でアクセス制限を行なうことで誤動作を引き起こす可能性が高いからである。
【0061】
装着されたPCカード111がROMデバイスであると判別された場合、下記のアクセスレベルの設定は、「読取可能」または「アクセス不可」がデフォルトの選択肢となる。また、RAMもしくはフラッシュメモリで構成されたPCカードであると判別された場合は、アクセスレベルの設定は、「読取のみ」、「読み書き可能」、「アクセス不可」がデフォルトの選択肢となる。
【0062】
なお、図4で装着されたPCカード111が未登録ではない場合(F303〜F307)は、当該のPCカードに対して行なわれている設定情報を読み込み(F307)、当該のPCカードに対するアクセスを制御する。
【0063】
<アクセスレベルの設定処理>
図4のアクセスレベル設定処理(F306)は図7に示すように行なわれる。ここでは、まず、最初に抽出されたIDから当該PCカードのための登録テーブルを新たに作成し(F501)、PCカードのためのアクセスレベルの登録を行なう(F502)。
【0064】
アクセスレベルの登録では、表示部104に図8(A)のような設定画面を表示し、オペレータに登録を促す。ここでは、表示部104に未登録のPCカードが挿入されたこと、およびアクセスレベルの登録操作を促す文字列を含むダイアログ(メッセージ)801を表示している。
【0065】
所定操作により、アクセスレベルの登録操作に入ると、表示部104では、図8(B)のようなユーザーインターフェースを起動する。ここでは、上述のネットワーク初期化処理によって検出された参照可能なホスト名を当該PCカードにアクセス可能なホストとして登録できるようリスト805を表示している。画面の左側には、カードの名称802、カードID803を表示し、このカードに対する設定であることがユーザに判るようにしている。符号804の「リモートホスト」の欄はこの段階ではホストが選択されていないので空欄であるが、当該PCカードにアクセス可能なホストが選択されればここに選択されたホストがリストされる。図8(B)の例では、ホストのリスト805はPC01、PC02、MFP03の他、一番下に「その他」という選択肢があり、このアイテムを選択することで、さらに他のリモートホストの設定を行なうことができる。
【0066】
また、PCカードにアクセス可能なホストの設定が行なわれると、図8(C)のようなユーザーインターフェースを用いてそのホストに対するアクセスレベルを設定できる。図8(C)では、符号804の「リモートホスト」の欄にはPCカードにアクセス可能なホストとしてPC01がリストされており、図8(C)のユーザーインターフェースはこのホストに対するアクセスレベルを設定するリスト806を表示している。図8(C)(図8(B))の例ではPCカードはフラッシュメモリであり、リスト806に示すように、このカードに対して選択可能なアクセスレベルはR/W(読み書き可能)、R(読み込みのみ)、NotACC(アクセス不可)を選択することができる。
【0067】
以上のようにして設定を行なった場合、その結果図9のような登録テーブルの状態が形成され、RAM102に格納される。
【0068】
図9の登録テーブルは、カードID903にそれぞれ対応して、アクセス制限を行なうか否かのフラグおよびアクセス制限を行なう場合に用いるアクセステーブル902へのポインタ(あるいは実体)から構成されたアクセス制限情報904から構成されている。図9の例は、図8の例と同じカードIDが0x342aのPCカードに対するアクセステーブル902が示されている。図示のように、このカードIDが0x342aのPCカードに対しては、「アクセス制限」を「する」フラグが設定され、かつ、対応するアクセステーブル902に示されるように、リモートホストPC01は当該PCカードに対して読み書き可(R/W)、リモートホストPC02は当該PCカードに対して読み出しのみ可(R)、他のリモートホストはアクセス不可(NotAcc)の各アクセスレベルが設定されている。
【0069】
以上のようにして、未登録のPCカードが装着された場合、アクセスレベル登録を行なうことができる。
【0070】
<登録済みのカードが装着された場合の処理>
以上のようにしてアクセスレベル登録が行なわれたPCカードが挿入される、たとえば、図9のように登録が行なわれた状態で、カードIDが0x342aのICカードが装着されれば、前述の図4のF303〜F307の分岐が生じ、図4のF307において図9に示した各登録情報が読み込まれ、各登録情報に応じてPCカードに対するアクセスが制御されることになる。
【0071】
なお、このカードIDが0x342aのICカードはフラッシュメモリで構成されたPCカードであり、たとえばデジタルカメラなどで撮影された画像データが蓄積されているものである。
【0072】
<PCカードに対してのアクセス>
PCカードに対してのアクセスは以下のように制御される。
(リモートホストからのアクセス)
本実施例では、ネットワーク資源共有のためのプロトコルとしてNetBIOS/CIFS(以下SMBとも記す)を考えているが、このような環境では、通信装置に装着されたROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体のPCカードをWindowsネットワーク上の共有フォルダとして他のホストに見せる(ブラウズさせる)ことができる。
【0073】
ここで、リモートホストPC01からのアクセスがあった場合を考える。SMBコネクションを確立する前に、図9のような登録情報を用いてホスト認証を行なう。このホスト認証はOSレベルで行なわれる。まず、リモートホストからのアクセスがあった場合、アクセステーブルを参照するアクセステーブル(図9の902)にホストの登録があった場合は、装着されているPCカードに対するそのホストのアクセスレベルを参照する。
【0074】
アクセステーブルにおける当該ホストのアクセスレベルが読み書き可能であれば、そのままSMBコネクションの確立を行なう。また、アクセスレベルが読み込みのみの場合、SMBコネクション確立時に、PCカード上のファイルシステムが読み書き可能な設定になっていても、SMBクライアントである当該リモートホストに対して、読み込み専用であるパラメータを返送する。具体的には、SMBのコネクション確立時のクライアントからのコマンドSMB_COM_OPENに対するAccess Mode EncodingパラメータをSharing modeのDeny write(0x02)とする。また、アクセスレベルが、アクセス不可の場合、上記パラメータをDeny read/write/execute(0x01)とする。
【0075】
SMB(CIFS)コネクションを成立させる時、以上のようにしてアクセステーブル(図9の902)の登録情報を用いて装着されているPCカードに対応するデバイスに対してアクセステーブルの登録情報に応じたアクセスレベルの制限を行なうことができる。
【0076】
この本実施例によるアクセスレベルの制限は、ユーザがファイルブラウザなどを用いてわざわざPCカード内の(あるいはPCカードに対応する)ファイルシステムの設定情報を変更することなく、リモートホストからのアクセス時に自動的に実行することができる。
【0077】
図9のような設定の場合、リモートホストPC02からのアクセスでは、リモートホストPC02のアクセス制限はR、すなわち読み出しのみ可能であるから、リモートホストPC02からは当該PCカード(ID0x342a)は読取専用のように見える。
【0078】
ここで、図10に、ROM101内の上記の各種処理のための制御プログラムの格納状態と、RAM102のメモリマップを示しておく。ROM101には、共有判別処理1010、ホスト抽出処理1011、PCカード検出処理1012、ID抽出処理1013、アクセスレベル設定処理1014、設定値記憶処理1015、表示処理1016、各種のダイアログで用いられるメッセージ1017などが格納される。また、図9のような登録情報は、RAM102の設定値記憶領域1020に格納され、上記の各制御はRAM102のワークエリア1021を用いてCPU100により実行される。
【0079】
以上のようにして、本実施例によれば、未登録のPCカードが挿入された時に、当該PCカードに対するアクセス制御のための設定ユーザーインターフェースを起動することができ、ユーザに忘れずに適切なアクセスレベル設定を行なわせることができる。
【0080】
また、本実施例では、未登録のPCカードが挿入された時に当該PCカードに対するアクセス制御のための設定をユーザに行なわせ、このアクセス制御情報を用いてリモートホストからのアクセスに対してアクセス制御を行なうようにしており、ユーザがファイルブラウザなどを用いてわざわざPCカード内の(あるいはPCカードに対応する)ファイルシステムの設定情報を変更することなく、リモートホストからのアクセス時に適切なアクセス制御を自動的に実行することができる。
【0081】
なお、以上では、ネットワークプロトコルとしてWindowsベースのネットワークを想定し、これによりホスト名の収集やPCカードの共有を行なっている。しかし、本発明はネットワークプロトコルに限定されるものではなく、たとえばホスト名の収集にはTCP/IPを使ったネームサービスの一つであるBINDや、アップル社のAppleTalkなどを用いる場合でも同様に実施できるのはいうまでもない。また、以上ではリモートホストからPCカードに対するアクセス方法として、CIFS(SMB)を考えたが、もちろんインターネットプロトコルのFTPやWebDAVなどを利用してアクセスする方法でも、これらのプロトコルのクライアント(リモートホスト)に対して見せるファイルのパーミッションを変更することにより上記と同様のアクセス制御を行なえるのはいうまでもない。
【0082】
また、PCカードに対するアクセス制限は、上述のようにホスト名単位で行なうのみならず、ネットワークで使用されるユーザ名を使用し、ユーザごとに異なるアクセスレベルを設定するようにしてもよい(上記の説明における「ホスト」を「ユーザ(名)」に置換すればユーザごとのアクセスレベル制御として読むことができる)。
【0083】
さらに、本実施例のPCカードに対するアクセス制御は、カードIDごとにホスト(あるいはユーザ)を単位として行なうことができ、各種の異なるタイプのPCカードに対して統合的に利用可能である。上記の実施例では説明を簡単にするためにメモリカードの類のみアクセス制御を行なうものとしたが、他の形態のPCカードであっても上記同様の制御を行なうことができるのはいうまでもない。
【0084】
なお、新規カードが装着された場合、以上では表示部104を用いてアクセスレベル設定のためのユーザーインターフェースを起動するようにしているが、後述の実施例のようにネットワーク経由で適当なOSのサービスを利用するか電子メールなどを用いてリモートホスト、ないしはそのユーザに通知し、適当なリモートインターフェース(HTTPなど)を用いてアクセス制御のための設定を行なうようにしてもよい。その場合、HTTPプロトコルを用いて、装置の操作および状態を表示している場合は、通知を行いたいホストからのアクセスの場合のみ、新規カードが装着された旨の状況表示を行なうように制御することもできる。
【0085】
以下では、新規PCカード(未登録PCカード)の挿入を通知する構成につき異なる実施例(実施例2および実施例3)を示す。以下の各実施例では、上記実施例1と同一ないし同等の部材には同一(ないし類似)の参照符号を用いその詳細な説明は省略する。
【実施例2】
【0086】
本実施例では、アクセス制御情報が登録されていない新規PCカード(未登録PCカード)の挿入をあらかじめ設定されたホストに通知するための構成を示す。
【0087】
本実施例では、画像処理装置およびネットワークの構成は図1と同一であるものとする。
【0088】
また、本実施例の画像処理装置において、電源立ち上げ時に行なう外部インターフェースの初期化処理(ローカル/ネットワーク接続の判別制御)は図2と同様に行なう。すなわち、ローカル接続ボード108に関係する初期化処理(F101〜F105)を行なった後、さらにネットワーク通信ボード107があり、かつリンクしていると判断された場合(F106、F107)、ネットワーク接続状態であると判断し、ネットワークの初期化処理を行なう(F108、F110)。
【0089】
ネットワークの初期化処理は図3と同様に行ない、ネットワークNに接続されている“PC01”,“PC02”,“MFP02”のようなNetBIOS名が蒐集される。これら収集したホスト名はRAM102に記憶される。
【0090】
PCカード装着時処理は図13(上記図4に相当するフローチャート)に示すように行なう。図13のF301〜F303は図4と全く同様であり、PCカード111に対応するデバイスがネットワークN上の他のホスト(あるいは他の装置)からアクセス可能な「共有」状態であるか否かを判定し(F301)、「共有」状態の場合にはID抽出処理(F302)を行なう。このID抽出処理(F302)では、図5に示した手順により装着されたPCカード111からユニークなIDを抽出する処理を行なう。
【0091】
そして、本実施例では、図13のF303においてID抽出処理によって未登録のIDであることが判明すると、未登録の新規PCカード挿入を他のホストに「通知する」設定である場合には後述の未登録のPCカード処理(F306)を行ない、登録済みのPCカードの場合には登録済みPCカード処理(F305)を行なう。
【0092】
上記の未登録の新規PCカード挿入を他のホストに「通知する」か「通知しない」かの判定(F304)は、あらかじめRAMに図11のような設定情報を登録しておき、その登録状態に応じて行なう。図11の設定情報は、下記のユーザーインターフェースの表示などに用いる文字列情報1130、1130(…)、新規PCカード装着の通知を行なうか否かを示すフラグ1131、通知をローカルホストに対して行なうかリモートホストに対して行なうかを示すフラグ1132、さらにリモートホストに通知を行なう場合はその相手ホストを識別するホスト識別情報(たとえば図示のPC01、PC02ようなホスト名、あるいはIPアドレスなど)1133から構成することができる。
【0093】
また、図11のような設定を行なうためのユーザーインターフェースは表示部104に図12のようなダイアログを表示して行なうことができる。図12のダイアログでは、図11の文字列情報、フラグ、ホスト識別情報1130〜1133にそれぞれ対応するメニューアイテム(あるいはリスト表示)1130a〜1133aが設けられており、これらをキーボードその他の操作手段を用いて適宜操作することにより図11の各設定情報をセットアップすることができる。
【0094】
図13の未登録のPCカード処理(F306)は図14に示すように行なうことができる。まず、図11に示すような未登録の新規PCカードに関する通知設定情報の領域を参照し(F601)、通知先が設定されているか否かを判定する(F602)。通知先が登録されていなければ、登録済みのPCカードの通知先設定処理に移行する(F601→F604)が、通知先(ローカルホストまたはリモートホスト)が設定されている場合は設定されている通知先ホスト、特にそのホストで動作している本画像処理装置の動作状況をモニタするアプリケーションソフトに対してメッセージを送信する(F603)。
【0095】
このメッセージ送信は、ローカルホストに対してはローカル接続ボード108を用いた適当なプロトコルにより、またリモートホストに対してはネットワーク通信ボード107およびネットワークNを介して適当なメッセージ交換用のプロトコル(たとえばTCP/IP上の通信プロトコルとし、既存のものを用いるか、専用のプロトコルを作成してもよい。)により行なう。また、ネットワークN経由でリモートホストに通知を行なう場合にはその通信チャネルを暗号化することができこれにより保安性を向上できる。
【0096】
また、未登録の新規PCカード装着の通知メッセージには、ID抽出処理のCIS情報解析(図5)で取得されたベンダ名、製品名、バージョン番号を一緒に送信する。
【0097】
さらに、F604では当該PCカードが次に装着されたときに通知を行なうか否かの設定を行なう。
【0098】
以上のようにして通知を受けたローカル/リモートホスト(図1の111〜114)では、図15に示すようにディスプレイ1500に通知ダイアログ1501を表示することができる。図15の通知ダイアログ1501では、未登録の新規PCカードが装着されたこと、また、上記の通知メッセージに含まれるベンダ名、製品名、バージョン番号などの情報を一緒に表示することができる。さらに、通知を受けたローカル/リモートホスト(図1の111〜114)では、通知に応じて実施例1で示したようなアクセスレベルの制御を行なうこともできる。
【0099】
また、図14における未登録であったPCカードが次に装着されたときの通知に関する設定(F604)は図17および図18に示すようにして行なうことができる。図17はこの設定のためのユーザーインターフェースを示している。図17のユーザーインターフェースは、図5のCIS情報解析(図5)で得られたカード名称(種別)、IDなどの情報1701、当該カードが次に装着されたときに通知するか否かのメニューアイテム1702、通知をローカル/リモートいずれのホストに対して行なうかのメニューアイテム1703、リモートホストに通知する場合はそのホスト名を選択するためのメニューアイテム1704などを表示部104に表示することにより構成される。
【0100】
そして、以上のような登録処理を行なうことにより、装着されたカードごとに図18のような登録情報をRAM102上に生成することができる。図18の例では、4枚のPCカード(1801)ごとに挿入を通知するかしないかの設定1802、通知先がある場合はローカル/リモートホストの別1803、さらにリモートホストの場合はそのホスト名1804などの情報が記憶されている。
【0101】
そして、以上のようにして登録済みとなったPCカードの処理(図13のF305)は、図16に示すように行なわれる。まず、最初に通知先設定を読み込む(F501)。これは、PCカードの登録テーブル(図18)から、ID抽出処理で抽出されたIDに該当するPCカードの通知先ホスト設定を読み込む処理である。
【0102】
そして当該PCカードの登録テーブル(図18)の通知先ホスト設定が「通知しない」になっていた場合は処理を終了する(F502→終了)。
【0103】
また、通知先ホスト設定が「通知する」の場合は登録されているホストに対してメッセージを送信する(F503)。送られるメッセージフォーマットには、未登録PCカード処理の場合に送信されるメッセージと同様のものを用いることができる。
【0104】
ここで、図19に、ROM101内の上記の各種処理のための制御プログラムの格納状態と、RAM102のメモリマップを示しておく。ROM101には、共有判別処理1903、ホスト抽出処理1904、PCカード検出処理1905、ID抽出処理1906、メッセージ送信処理1907、設定値記憶処理1908、表示処理1910、各種のダイアログで用いられるメッセージ1011などが格納される。また、図18のような登録情報は、RAM102の設定値記憶領域1901に格納され、上記の各制御はRAM102のワークエリア1902を用いてCPU100により実行される。
【0105】
以上のようにして、未登録のPCカード挿入時にローカル/リモートホストに未登録のPCカードが挿入されたこと、また、カードのベンダ名、製品名、バージョン番号などの識別情報を送信できる。未登録のPCカード挿入の通知を受けたローカル/リモートホストでは、画像処理装置の傍にいなくても未登録のPCカード挿入が起きたことを知ることができ、あるいはさらに実施例1のようなアクセスレベルの設定を(手動であるいは自動的に)起動することができる。
【0106】
さらに、本実施例では、装着時の通知先をカードIDごとに登録でき、登録済みとなったPCカードが再度挿入された時は登録情報に応じてローカル/リモートホストへの通知を行なうことができ、これにより、画像処理装置の傍にいなくても登録済みのPCカード挿入が起きたことを知ることができる。したがって、たとえば不適切なPCカードの交換や挿入をリモート監視でき、ネットワーク管理を容易に行なえ、ネットワークシステムの保安性を大きく向上できる。
【実施例3】
【0107】
実施例2では、ローカルインターフェースあるいはネットワーク上の適当なプロトコルを用いてPCカード挿入を通知するものとしたが、以下に示すようにユーザ宛のメールを送信することにより、PCカード挿入を通知することができる。なお、本実施例でも、実施例2と同様に未登録PCカードのみの装着通知を行なうのではなく、未登録/登録済みのいずれにしても通知の設定があればPCカード挿入通知を行なう。
【0108】
本実施例の画像処理装置およびネットワークの構成を図20に示す。図20において画像処理装置(図の下部)の構成は図1と同一であるが、ネットワークNにメール転送を制御するためのメールサーバ117(SV01)が接続されている点のみが異なる。
【0109】
本実施例の画像処理装置において、電源立ち上げ時に行なう外部インターフェースの初期化処理(ローカル/ネットワーク接続の判別制御)は図21のように行なう。図21は実施例1の図2に相当し、図示のように、図2のF102〜F105のローカルインターフェースの検出処理を省略したものと同じである。ネットワーク通信ボード107があり、かつリンクしていると判断された場合(F106、F107)、ネットワーク接続状態であると判断し、ネットワークの初期化処理を行なう(F108、F110)。
【0110】
図22は図21のネットワークの初期化処理(F110)に含まれる初期化処理を示している。ここではまず、ネットワーク通信ボード107が構成するネットワークインターフェースのIPアドレス設定(F201)を行ない、続いてメールサーバの設定(F202)を行ない、さらにDNS設定(F203)を行なう。メールサーバ設定(F202)は、メール送受信に用いるメールサーバ(117:SV01)のアドレスなどの設定情報を後述のメール送信処理が利用できるようにメール送信処理が用いるシステム情報領域にコピーする、などの方法で行なわれる。DNS設定(F203)は、ネットワークN上に設けられたDNS(不図示)のアドレス情報をセットアップする処理で、本実施例に関しては少なくともメール送信処理がメールサーバ(あるいは送信宛先など他の通信が必要になるホスト)などのIPアドレスをホスト名称から解決できるよう画像処理装置のRAM102のシステム情報領域にコピーすることにより行なわれる。
【0111】
図32は画像処理装置のRAM102のシステム情報領域にコピーされたネットワークに関する諸設定の状態を示している。上段の2つのアドレス情報は、本画像処理装置のネットワーク通信ボード107が構成するネットワークインターフェースのIPアドレス設定(F201)で、該ネットワークインターフェースのIPアドレスと、サブネットマスクである。図32では、上記のDNSのアドレス、およびメール(SMTP)サーバのアドレスの他、異なるサブネットセグメントの宛先へのパケットを転送するためのデフォルトゲートウェイのアドレス、および後述のメール送信の際の送信元情報として用いるFromアドレス(mfp01@jkl.com:本画像処理装置のメールアドレス)が設定されている。
【0112】
本実施例では、PCカードの挿入時に通知を行なうが、この通知はあらかじめ設定された特定のユーザ宛に電子メールを送信することにより行なう。
【0113】
PCカードの挿入時の通知宛先は図23に示すような登録情報により設定する。図23は実施例2の図11に類似の登録情報フォーマットである。図23の登録情報は下記のユーザーインターフェースの表示などに用いる文字列情報2300、2300(…)、新規PCカード通知を行なうか否かを示すフラグ2301、通知を行なう場合は宛先ユーザの名称およびメールアドレス2302の各情報から構成される。
【0114】
図23のような設定を行なうためのユーザーインターフェースは表示部104に図24ないし図25のようなダイアログを表示して行なうことができる。
【0115】
図24のダイアログは、図23の文字列情報、フラグ、メール宛先2300〜2302にそれぞれ対応するメニューアイテム(あるいはリスト表示)2300a〜2302aが設けられており、これらをキーボードその他の操作手段を用いて適宜操作することにより図23の各設定情報をセットアップすることができる。図24では通知宛先として「ABCさん」が既に設定された状態となっているが、この実際の通知宛先の選択は図25のようなダイアログにより行なうことができる。図25は、画像通信などに用いるワンタッチおよび短縮ダイアルを設定するいわゆる電話帳ユーザインターフェース2300aを用いて送信宛先としてユーザ「ABCさん:abc@def.ghi.com」2302aを選択している様子を示している。なお、図25のようなユーザーインターフェースによれば、適当な短縮ダイヤルキー操作やワンタッチキーにより複数の通知先を指定することもでき、図23では「ABCさん」の他に「DEFさん」も通知宛先のユーザとして設定されている。
【0116】
PCカード装着時処理は図26(上記図4あるいは図13に相当するフローチャート)に示すように行なう。図26のF301〜F303は図4と全く同様であり、PCカード111に対応するデバイスがネットワークN上の他のホスト(あるいは他の装置)からアクセス可能な「共有」状態であるか否かを判定し(F301)、「共有」状態の場合にはID抽出処理(F302)を行なう。このID抽出処理(F302)では、図5に示した手順により装着されたPCカード111からユニークなIDを抽出する処理を行なう。
【0117】
そしてPCカード111から抽出したIDが未登録か否かを判定(F303)し、その結果に応じて、後述の登録済みデータ読み込み(F304)または未登録PCカード処理(F307)を実行する。
【0118】
さらに、図23〜図25に示したようにPCカード挿入時の通知宛先の設定が行なわれているか否かを判定(F305)し、通知宛先の設定が行なわれている場合にはEメールによる通知メッセージ送信処理(F306)を行なう。
【0119】
図26の未登録PCカード処理(F307)は図29に示すように行なう。この未登録PCカード処理は下記のPCカード登録テーブルにないPCカードが装着された場合、未登録と判断して開始される。
【0120】
この場合後述のPCカード登録テーブルに新たに登録を行なうが、ここではまずPCカード登録テーブルに登録領域を確保し(F601)、当該PCカードに対する通知設定を行う(F602)。この通知設定は、今後当該PCカードが挿入された際に通知を行なう宛先の設定であり、図30のようなダイアログにより行なうことができる。
【0121】
図30のダイアログでは、符号3001のように、(後述の登録済みPCカード装着時の通知先設定と異なり)PCカードから読み出されたベンダ名やデバイス名が表示され、今後このカードが挿入された場合に通知を行なうか否か設定するメニューアイテム3002、通知宛先の設定フィールド3003などが用意されている。このダイアログの通知宛先の設定フィールド3003でも図25に示したような電話帳インターフェースを流用して通知宛先の設定を行なうことができる。
【0122】
そして図29では、最後に上述の図23〜図25のように行なわれたPCカード通知設定を読み込む(F603)。このPCカード通知設定が通知「する」の場合は、通知の宛先も読み込み、メール送信に使えるように所定のシステム領域に格納しておく。
【0123】
一方、図26の登録済みデータ読み込み処理(F304)は図27に示すように行なう。
【0124】
未登録のPCカードに対して図29、図30に示したような処理が繰り返されると、図28に示すようなPCカード登録テーブルがシステム領域に生成される。図28のPCカード登録テーブルは、カードID2801、カードが構成するデバイス情報2802、挿入時の通知を当該カードごとに個別に行なうかどうか(図29のF602で行なわれる)の設定フラグ2803、通知宛先2804から構成される。
【0125】
そこで、図27の登録済みデータ読み込み処理では、まず図28のように生成されたPCカード登録テーブルをシステム領域からRAM102のワークエリアに読み出し、ループ(F502a〜F502b)処理により、挿入されたPCカードのIDと合致するカードIDを有するレコードをPCカード登録テーブルから検索する。
【0126】
すなわち、このループ(F502a〜F502b)処理では、まずカードIDを読み出し(F503)、ID抽出処理によって抽出されたIDを比較する(F504)。たとえば、装着されたカードから抽出されたIDが0xc41bだったとすれば、図28のPCカード登録テーブルに登録された4番目のIDと合致する。このように、装着されたカードから抽出されたIDをキーとして、PCカード登録テーブルに登録された当該カードの登録情報を検索することができ、検索がヒットした場合はPCカード登録テーブルの該当するレコードから通知先設定を読み込む(F505)。
【0127】
再び図26において、以上の登録IDデータ読み込み処理(F304)あるいは未登録PCカード処理(F307)により、PCカード挿入時の通知宛先が得られるので、通知が必要(F305)であれば、Eメールによるメッセージ送信処理(F306)を行なうことができる。
【0128】
このEメールによるメッセージ送信処理(F306)は、図31に示すようにして行なうことができる。図31のメッセージ送信処理では、登録IDデータ読み込み処理(F304)あるいは未登録PCカード処理(F307)により得られたPCカード挿入時の通知宛先に対して電子メールを送信する処理を行なう。
【0129】
ここでは、まず電子メールのヘッダ部を生成する(F701)。ヘッダ部のFrom:ヘッダには、図32のネットワーク設定のFrom設定に登録された値を設定する。To:ヘッダには、通知の宛先として記憶されているメールアドレスを設定する。また、Subject:ヘッダには、たとえば“[notification] PC Card attached”のようにPCカードが装着されたことを示す適当な文字列を生成して組み込む。このようにして、Eメールテキストの送信元、送信先、件名に関するヘッダ設定を行なう。
【0130】
次に電子メールの本文の設定(F702)を行なう。電子メールの本文には、抽出されたPCカードのIDに対応するデバイス情報を、PCカード登録テーブルから読み出し、本文のデータとして加工する。たとえば、カードID 342a(16進数)のPCカードのメッセージの本文は、“AAA FlashMemoryCard” has attached to mfp01のように、どのようなPCカードが装着されたのかが受信したユーザが容易に判読できるようなものにする。なお、ここでは、メールテキストのヘッダおよび本文は英語の例を示したが、これらのテキストの言語が任意であるのはいうまでもない。
【0131】
そして、以上のようにして生成された電子メールテキストを図32のネットワーク設定にあるSMTPサーバ(図20ではメールサーバ117)に対してSMTPプロトコルにより送信する(F703)。なお、電子メールのSMTP送信については、RFCなどによって公知であるからここでは詳細な説明は省略する。
【0132】
ここで、図33に、ROM101内の上記の各種処理のための制御プログラムの格納状態と、RAM102のメモリマップを示しておく。ROM101には、共有判別処理3300、PCカード検出処理3301、ID抽出処理3302、(Eメール)メッセージ送信処理3303、宛先登録処理3304、設定値記憶処理3305、表示処理3306、各種のダイアログで用いられるメッセージ3307などが格納される。また、図23、図28のような登録情報は、RAM102の設定値記憶領域3308に格納され、上記の各制御はRAM102のワークエリア3309を用いてCPU100により実行される。
【0133】
以上のようにして、PCカード挿入時にローカル/リモートホストにPCカードが挿入されたこと、また、カードのベンダ名、製品名、バージョン番号などの識別情報をEメールにより送信できる。PCカード挿入の通知メールを受信したユーザは画像処理装置の傍にいなくても未登録ないし登録済みのPCカード挿入が起きたことを知ることができる。したがって、たとえば不適切なPCカードの交換や挿入をリモート監視でき、ネットワーク管理を容易に行なえ、ネットワークシステムの保安性を大きく向上できる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを有する画像処理装置において実施することができる。本発明の方法およびプログラムを実現するためのソフトウェアは、画像処理装置のROM(あるいはHDDなど)などの記憶媒体にあらかじめ出荷時から実装しておく他、ネットワーク経由でこれらの装置に導入し、また、アップデートを行なうよう構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の実施例1の画像処理装置の構成および画像処理装置が接続されるネットワーク環境を示したブロック図である。
【図2】実施例1の画像処理装置の外部インターフェース初期化処理を示したフローチャート図である。
【図3】実施例1の画像処理装置のネットワーク初期化処理を示したフローチャート図である。
【図4】実施例1の画像処理装置のPCカード装着時の処理を示したフローチャート図である。
【図5】実施例1の画像処理装置のPCカードID抽出処理を示したフローチャート図である。
【図6】PCカードデバイス種別を示した説明図である。
【図7】実施例1の画像処理装置のアクセスレベル設定処理を示したフローチャート図である。
【図8(A)】実施例1の画像処理装置における未登録PCカードのアクセスレベル登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図8(B)】実施例1の画像処理装置における未登録PCカードのアクセスレベル登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図8(C)】実施例1の画像処理装置における未登録PCカードのアクセスレベル登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図9】実施例1の画像処理装置におけるPCカードのアクセスレベルの登録テーブルを示した説明図である。
【図10】実施例1の画像処理装置におけるROMおよびRAMのメモリ割り当てを示した説明図である。
【図11】本発明の実施例2において用いられるPCカード装着通知宛先の登録情報を示した説明図である。
【図12】実施例2の画像処理装置における未登録PCカード装着通知宛先の登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図13】実施例2の画像処理装置のPCカード装着時の処理を示したフローチャート図である。
【図14】実施例2の画像処理装置の未登録PCカード処理を示したフローチャート図である。
【図15】実施例2において通知が行なわれたホストの表示例を示した説明図である。
【図16】実施例2の画像処理装置の登録済みPCカード処理を示したフローチャート図である。
【図17】実施例2の画像処理装置におけるPCカード装着通知宛先の登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図18】実施例2の画像処理装置におけるPCカード装着通知宛先の登録情報を示した説明図である。
【図19】実施例2の画像処理装置におけるROMおよびRAMのメモリ割り当てを示した説明図である。
【図20】本発明の実施例3の画像処理装置の構成および画像処理装置が接続されるネットワーク環境を示したブロック図である。
【図21】実施例3の画像処理装置の外部インターフェース初期化処理を示したフローチャート図である。
【図22】実施例3の画像処理装置のネットワーク初期化処理を示したフローチャート図である。
【図23】実施例3の画像処理装置におけるPCカード装着通知宛先の登録情報を示した説明図である。
【図24】実施例3の画像処理装置におけるPCカード装着通知宛先の登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図25】実施例3の画像処理装置におけるPCカード装着通知宛先の登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図26】実施例3の画像処理装置のPCカード装着時の処理を示したフローチャート図である。
【図27】実施例3の画像処理装置の登録IDデータ読み込み処理を示したフローチャート図である。
【図28】実施例3の画像処理装置のPCカード登録テーブルを示した説明図である。
【図29】実施例3の画像処理装置の未登録PCカード処理を示したフローチャート図である。
【図30】実施例3の画像処理装置のPCカード装着通知宛先登録ユーザーインターフェースを示した説明図である。
【図31】実施例3の画像処理装置のPCカード装着通知メッセージ送信処理を示したフローチャート図である。
【図32】実施例3のネットワーク設定例を示した説明図である。
【図33】実施例3の画像処理装置におけるROMおよびRAMのメモリ割り当てを示した説明図である。
【符号の説明】
【0136】
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 操作部
104 表示部
105 画像読み取り部
106 外部I/F制御部
107 ネットワーク通信ボード
108 ローカル接続ボード
109 記録部
110 PCカードリーダ部
111 PCカード
112 ローカルホスト
117 メールサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースと、
前記PCカードに対して所定のアクセスレベルを設定するアクセスレベル設定手段と、
前記アクセスレベル設定が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合、前記アクセスレベル設定をユーザに要求するユーザーインターフェース手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記PCカードに対してユーザまたはホスト単位でアクセスレベルを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースと、
前記PCカードがPCカードインターフェースに装着された場合に装着通知を送信するか否か、および装着通知を送信する場合にはその装着通知宛先を登録する登録手段と、
装着通知を送信するよう装着通知宛先の前記登録が行なわれたPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合は該登録情報に応じた装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信するメッセージ送信手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記登録が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合はあらかじめ設定された未登録PCカード装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記PCカード装着通知メッセージを所定のプロトコルを介してネットワーク送信することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記PCカード装着通知メッセージを電子メールフォーマットによりネットワーク送信することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを用い、
前記PCカードに対して所定のアクセスレベルを設定するアクセスレベル設定過程と、
前記アクセスレベル設定が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合、前記アクセスレベル設定をユーザに要求するユーザーインターフェース過程を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記PCカードに対してユーザまたはホスト単位でアクセスレベルを設定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項9】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを用い、
前記PCカードがPCカードインターフェースに装着された場合に装着通知を送信するか否か、および装着通知を送信する場合にはその装着通知宛先を登録する登録過程と、
装着通知を送信するよう装着通知宛先の前記登録が行なわれたPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合は該登録情報に応じた装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信するメッセージ送信過程を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記登録が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合はあらかじめ設定された未登録PCカード装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
前記PCカード装着通知メッセージを所定のプロトコルを介してネットワーク送信することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記PCカード装着通知メッセージを電子メールフォーマットによりネットワーク送信することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項13】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを用い、
前記PCカードに対して所定のアクセスレベルを設定するアクセスレベル設定過程と、
前記アクセスレベル設定が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合、前記アクセスレベル設定をユーザに要求するユーザーインターフェース過程を含むことを特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
【請求項14】
前記PCカードに対してユーザまたはホスト単位でアクセスレベルを設定するための制御過程を含むことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置の制御プログラム。
【請求項15】
所定のデバイスを構成するPCカードを着脱しPCカードに対するデータ入出力を行なうPCカードインターフェースを用い、
前記PCカードがPCカードインターフェースに装着された場合に装着通知を送信するか否か、および装着通知を送信する場合にはその装着通知宛先を登録する登録過程と、
装着通知を送信するよう装着通知宛先の前記登録が行なわれたPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合は該登録情報に応じた装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信するメッセージ送信過程を含むことを特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
【請求項16】
前記登録が行なわれていないPCカードが前記PCカードインターフェースに装着された場合はあらかじめ設定された未登録PCカード装着通知宛先に対してPCカード装着通知メッセージを送信するための制御過程を含むことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置の制御プログラム。
【請求項17】
前記PCカード装着通知メッセージを所定のプロトコルを介してネットワーク送信するための制御過程を含むことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の画像処理装置の制御プログラム。
【請求項18】
前記PCカード装着通知メッセージを電子メールフォーマットによりネットワーク送信するための制御過程を含むことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(A)】
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【図8(B)】
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【図8(C)】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2006−41968(P2006−41968A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−219553(P2004−219553)
【出願日】平成16年7月28日(2004.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】