説明

画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、簡単な構成で外部光の光量に応じて省電力制御する。
【解決手段】カラー画像形成装置1は、環境光の光量を検出する光量検出部60の検出する光量と、所定の装置状態を検出するとともに光量検出部60に対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する排紙センサ部50の検出状態に基づいて、カラー画像形成装置1の主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う省電力制御処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、外部光の光量に応じて省電力制御する画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ装置、複合装置、ファクシミリ装置、複写装置、スキャナ装置等の画像処理装置においては、近年の省エネルギーの要望から待機状態で所定の待ち時間が経過すると、消費電力の削減を行う省電力状態(省エネルギー状態)に移行し、所定の復帰要因に基づいて電力の供給を再開して通常動作可能な待機状態に復帰する省電力モードを備えている。
【0003】
そして、従来、照度センサ等の光量検出部によって外部光の光量を検出して、検出した外部光の光量に基づいて電源の供給、遮断または待機を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、照度センサ等の光量検出部によって外部光の光量を検出して、電源制御を行っているため、ユーザの操作によって省電力への移行や復帰を指示する省電力キー以外に、省電力復帰照度センサ等の光量検出部を新たに設ける必要があり、部品点数が増加するとともに、コストが増加して、安価かつ簡単な構成で省電力制御を行う上で改良の必要があった。
【0005】
そこで、本発明は、簡単な構成で安価に省電力制御を行うことのできる画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、環境光の光量を検出する光量検出手段の検出する光量と、所定の装置状態を検出するとともに前記光量検出手段に対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する装置状態検出手段の検出状態に基づいて主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う省電力制御処理を実行することを特徴としている。
【0007】
また、本発明は、前記光量検出手段が、原稿または用紙を排出する排出口部分であって前記環境光が入射される位置に配設され、前記装置状態検出手段が、前記排出口部分に設けられて、排出される原稿または用紙を検出するとともに該光量検出手段の光量遮蔽操作によって該原稿または該用紙の検出状態に変化することを特徴としていてもよい。
【0008】
さらに、本発明は、前記電力管理手段が、前記画像処理装置の状態が、画像処理中においては、前記光量検出手段の検出結果に基づく前記省電力制御処理を中止することを特徴としていてもよい。
【0009】
また、本発明は、前記電力管理手段が、前記電源電力の供給停止と電源電力の供給開始において、所定の待ち時間を設定するとともに、前記光量検出手段の検出光量の低下が入射遮蔽操作による場合の待ち時間が、該光量検出手段の検出光量の低下が前記環境光自体の光量低下による場合の待ち時間よりも短いことを特徴としていてもよい。
【0010】
さらに、本発明は、前記電力管理手段が、前記光量検出手段の検出する光量を所定の閾値光量と比較して前記省電力制御処理を行うことを特徴としていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な構成で安価に省電力制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例を適用したカラー画像形成装置の概略構成図。
【図2】露光部の概略構成図。
【図3】カラー画像形成装置の要部ブロック構成図。
【図4】排紙センサ部と光量検出部の各状態時の側面図。
【図5】排紙センサ部の平面図。
【図6】ユーザ操作による省電力制御処理を示すフローチャート。
【図7】照明光量に基づいて電力供給を停止する省電力制御処理を示すフローチャート。
【図8】照明光量に基づいて電力供給を開始する省電力制御処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0014】
図1〜図8は、本発明の画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体の一実施例を適用したカラー画像形成装置1の要部概略構成図である。
【0015】
図1において、カラー画像形成装置(画像処理装置)1は、本体筐体内に、給紙部10、搬送ベルト機構部20、搬送ベルト機構部20に沿って配設されたブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色の画像形成部(画像形成手段)30K、30M、30C、30Y、定着部40、排紙センサ部50及び光量検出部60等を備えており、これらの他に、図示しないが、モータ及びモータにより駆動される各部に駆動源を伝達する駆動機構部、操作表示部120(図3参照)等を備えている。
【0016】
給紙部10は、給紙カセット11及び給紙ローラ12等を備えている。給紙部10は、給紙カセット11内の用紙Pを、給紙ローラ12と図示しない分離部材により1枚ずつ分離して図示しないレジストローラ対に送り出し、レジストローラ対が、給紙カセット11から送られてきた用紙Pのタイミング調整を行って、用紙Pを所定のタイミングで搬送ベルト機構部20に送り出す。
【0017】
搬送ベルト機構部20は、搬送ベルト21、駆動ローラ22及び従動ローラ23等を備えており、搬送ベルト21は、無端リング状のベルトであって、駆動ローラ22と従動ローラ23に張り渡されている。搬送ベルト機構部20は、駆動ローラ22が、後述する制御部100(図3参照)の制御下で図外のモータ等の駆動機構により回転駆動されることにより、図1に矢印で示す反時計方向に回転駆動されて、搬送ベルト21が、給紙部10から送り出されてきた用紙Pを、各色の画像形成部30K、30M、30C、30Yに順次搬送して、搬送される用紙Pに各色の画像形成部30K、30M、30C、30Yで、それぞれブラックトナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像及びイエロートナー画像が順次用紙Pに重ねあわされて転写されて形成される。
【0018】
各色の画像形成部(画像形成手段)30K、30M、30C、30Yは、図2に示すように、感光体31K、31M、31C、31Yが搬送ベルト21の搬送方向に沿って所定間隔で配設されており、図1に示すように、それぞれ感光体31K、31M、31C、31Yの周囲に、帯電部32K、32M、32C、32Y、露光部70、現像部33K、33M、33C、33Y、転写部34K、34M、34C、34Y、クリーニング部35K、35M、35C、35Y及び図示しない除電部等が配設されている。
【0019】
各画像形成部30K〜30Yは、図外の駆動機構により図1中時計方向に回転駆動される感光体31K〜31Yを、帯電部32K〜32Yで一様に帯電させて、露光部70から、各色の画像データで変調されたレーザLk、Lc、Lm、Lyが感光体31K〜31Yに照射されて静電潜像が形成されると、該静電潜像の形成された感光体31K〜31Yに、現像部33K〜33Yで、それぞれブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色のトナーを付着させて、各色のトナー画像を形成する。そして、画像形成部30K〜30Yは、搬送ベルト21と感光体31K〜31Yとの間に上記用紙Pが搬送されると、搬送ベルト21の背面に配設された転写部34K〜34Yが、転写電位を付与して、感光体31K〜31Y上のブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色のトナー画像を順次用紙Pに重ねて転写させる。トナー画像の転写の完了した感光体31K〜31Yは、クリーニング部35K〜35Yで残留トナーがクリーニングされ、除電部で除電された後、再度、帯電部32K〜32Yで帯電されて、次の画像形成動作を行う。
【0020】
上述のようにしてブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色のトナー画像が順次重ね合わされて転写されてカラー画像の形成された用紙Pは、静電的に搬送ベルト21に吸着された状態で、搬送ベルト21によりさらに搬送されて、駆動ローラ22部分で搬送ベルト21から分離されて、定着部40に搬送される。
【0021】
定着部40は、定着ローラ41、加圧ローラ42及び図示しない排紙ローラ対等を備えている。定着ローラ41と加圧ローラ42は、所定の押圧力で押圧されて、一方が回転駆動されることにより、他方が連れ回りし、定着ローラ41は、内蔵の加熱ヒータにより所定の定着温度に加熱制御される。
【0022】
定着部40は、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の各色のトナー画像が転写されて、搬送ベルト21により搬送されてきた用紙Pを定着ローラ41と加圧ローラ42で加熱・加圧することにより、各色のトナーを用紙Pに定着させ、排紙ローラ対により図示しない排紙トレイ上に排出する。
【0023】
排紙センサ部(装置状態検出手段)50は、定着部40の用紙Pの搬送方向下流側の本体筺体の出口部分に配設されており、定着が完了して排紙トレイに排出される用紙を検出する。この排紙センサ部50については、後で詳細に説明する。
【0024】
上記露光部70は、図2に示すように、CMYK各色用のLD(Laser Diode:レーザーダイオード)71K、71C、71M、71Y、図示しないポリゴンモータによって所定の角速度で回転駆動されるポリゴンミラー72、各色用の光学部材73K、73C、73M、73Y、同期検知用折り返しミラー74a〜74c及び同期検知センサ75等を備えており、ポリゴンミラー72は、正確な多角形で、上方面と下方面の上下2段構造となっている。
【0025】
LD71K、71C、71M、71Yは、画像データに基づいて変調したレーザ光Lk、Lc、Lm、Lyをポリゴンミラー72に出射し、ブラック(K)のLD71K及びイエロー(Y)のLD71Yは、ポリゴンミラー72の下方面に、マゼンタ(M)のLD71M及びシアン(C)のLD71Cは、ポリゴンミラー72の上方面に、それぞれレーザ光Lk、Lc、Lm、Lyを出射する。
【0026】
ポリゴンミラー72は、ポリゴンモータによって一定の速度で回転駆動されることによって、入射されるレーザ光Lk、Lc、Lm、Lyを主走査方向に偏向して、光学部材73K、73C、73M、73Yを通して感光体31Y、31C、31M、31Kへそれぞれレーザ光Lk、Lc、Lm、Lyを照射する。光学部材73K、73C、73M、73Yは、反射光を等間隔に揃えるf-θレンズと、レーザ光を偏向する偏向ミラーで構成されている。
【0027】
また、露光部70は、ブラック(K)のLD71Kから出射されたレーザ光Lkを、ポリゴンミラー72及び光学部材73Kを通して同期検知センサ75に入射させ、イエロー(Y)のLD71Yから出射されたレーザ光Lyをポリゴンミラー72、光学部材73Y及び同期検知用折り返しミラー74a〜74cを通して同期検知センサ75に入射させる。
【0028】
すなわち、同期検知センサ75は、主走査方向の画像領域外に配置され、1ラインの走査毎にレーザ光Lk、Lyを検出して、画像形成時の露光開始タイミングを調節するための同期検知信号を出力する。露光部70は、ブラック(K)用の光学部材73K側に配置されているため、レーザ光Lyを、同期検知用折り返しミラー74a、74b、74cを経由させて同期検知センサ75に入射し、レーザ光Lm、Lcについては、同期検知センサ75による書出しタイミングの調節ができないため、マゼンタ(M)の露光開始タイミングは、ブラック(K)の露光開始タイミングに、シアン(C)の露光開始タイミングは、イエロー(Y)の露光開始タイミングに一致させて各色の画像位置を揃えている。
【0029】
なお、本実施例のカラー画像形成装置1の露光部70は、レーザ光源として、LD71K、71C、71M、71Yを用いた場合について説明したが、レーザ光源としては、半導体レーザに限るものではなく、例えば、He−Neレーザ光源等の種々のレーザ光源を用いることができる。
【0030】
そして、カラー画像形成装置1は、その主要部が、図3に示すようにブロック構成されており、制御部100、電源回路部110、操作表示部120、各種センサ130及び上記給紙部10、画像形成部30K、30M、30C、30Y、排紙センサ部50、光量検出部60等を備えている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit )101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)104及び外部I/F105等を備えており、電源回路部110は、AC回路111、DC生成回路112及び電源起動回路113等を備えている。そして、排紙センサ部50は、発光部51、受光部52、比較回路53及びカウンタ54等を備えており、光量検出部60は、光量受光部61、比較回路62、カウンタ63、光量レベル設定回路64及び感応時間設定回路65等を備えている。
【0031】
操作表示部120は、操作キー及び液晶ディスプレイ等の表示部を備えている。操作表示部120は、操作キーからカラー画像形成装置1に各種処理を行わせるための各種操作が行われ、表示部に、操作キーからの入力内容やカラー画像形成装置1からユーザに通知する各種情報を表示する。
【0032】
制御部100は、ROM102内にカラー画像形成装置1としての基本プログラム、本発明の省電力制御プログラム及び必要なシステムデータ等が格納されており、CPU101が、ROM102内のプログラムに基づいて、RAM103をワークメモリとして利用しつつ、カラー画像形成装置1の各部を制御して、カラー画像形成装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明の省電力制御方法を実行する。
【0033】
すなわち、カラー画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の省電力制御方法を実行する省電力制御プログラムを読み込んでROM102や図示しないハードディスク等に導入することで、後述する省電力を効率的に実行する省電力制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この省電力制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0034】
そして、CPU101は、後述する電源回路部110から省電力モードトリガ信号が入力されると、ROM102内の省電力制御プログラムによって、省電力モードに移行したり、省電力モードから待機状態に復帰する省電力制御を行う。この省電力モードは、定着ユニット40等の消費電力の大きな主要各部への電力の供給を停止または削減して消費電力を削減するモードであり、この省電力モードにおいても、排紙センサ部50及び光量検出部60には、電源回路部110から電源を供給する。
【0035】
ASIC104は、外部I/F105とCPU101との間の信号の授受を行い、外部I/F105には、操作表示部120、画像形成部30K、30M、30C、30Y、給紙部10及び各種センサ130が接続されている。各種センサ130は、カラー画像形成装置1の動作に必要な各種センサ、例えば、給紙部10の給紙カセット11に用紙がセットされているか否かを検出する用紙センサ等であり、検出信号を外部I/F105に出力する。
【0036】
外部I/F105は、操作表示部120、画像形成部30K、30M、30C、30Y、給紙部10及び各種センサ130との間で信号の授受を行うとともに、ASIC104との間で信号の授受を行う。また、外部I/F105は、カラー画像形成装置1の状態を示す画像形成装置状態信号を光量検出部60のカウンタ63に出力する。この画像形成装置状態信号は、カラー画像形成装置1の待機状態中、画像形成動作中、電源OFF中の各状態を示す信号である。
【0037】
電源回路部110は、AC(交流)100Vの商用外部電源電力が電源スイッチを介してAC入力としてAC回路111に供給され、AC回路111は、AC電源電力からカラー画像形成装置1内で使用する必要な電圧のAC電源電力を生成するとともに、必要なAC電源電力をDC生成回路112に渡す。DC生成回路112は、AC回路111から供給されるAC電源電力を整流、電圧変換して、カラー画像形成装置1の各部で使用するDC(直流)電源電圧を生成し、カラー画像形成装置1の各部、特に、排紙センサ部50及び光量検出部60に供給するとともに、電源起動回路113に出力する。
【0038】
電源起動回路113は、光量検出部63等の外部回路からのトリガ信号に基づいて、制御部100へ電源電力の供給/供給遮断、または、制御部100への省電力モードトリガ信号の入力を行う。
【0039】
排紙センサ部50及び光量検出部60は、図4及び図5に示すように、定着部40よりも用紙の搬送方向下流側の本体筺体内から排紙トレイへの排出口部分に配設されており、排紙センサ部50は、図5に示すように、発光部51と受光部52が相対向する状態で保持部材55に保持されている。排紙センサ部50の発光部51は、例えば、LED(Light Emitting Diode)が用いられており、赤外線等の検出光を受光部52に向かって出射する。受光部52は、例えば、フォトダイオードが用いられており、発光部51から検出光が入射されると、検出光が入射されているときには、「H」の検出信号を、検出光が遮蔽されて入射されないときには、「L」の検出信号を比較回路53に出力する。
【0040】
保持部材55は、発光部51と受光部52の間で、フィラー56を回動可能に保持しており、図4に示すように、この保持部材55よりも排出口の外部側の下方位置に、光量検出部60の光量受光部61が配設されている。
【0041】
フィラー56は、図4に示すように、光遮蔽部56aと作用部56bを有しており、光遮蔽部56aと作用部56bの中間部分で保持部材55により回動可能に保持されている。フィラー56は、図4(a)に示すように、作用部56bに何ら作用していないときには、光遮蔽部56aが、発光部51と受光部52の間に位置して、発光部51から受光部52に向かって出射されている検出光を遮蔽し、用紙Pが搬送されてきて、図4(b)に示すように、用紙Pの先端が作用部56bを押して回動すると、光遮蔽部56aが発光部51と受光部52の間から外れて、発光部51からの検出光が受光部52に入射される。用紙Pの後端がフィラー56を通過すると、フィラー56が元の位置に回動して、光遮蔽部56aが発光部51と受光部52の間に進入して、発光部51からの検出光が光遮蔽部56aによって遮蔽されて、受光部52に入射されない。
【0042】
また、図4(c)に示すように、ユーザが排出口から指Hを挿入して光量検出部60の光量受光部61の受光面を塞ぐ操作を行うと、指Hによってフィラー56の作用部56bが押されて回動し、光遮蔽部56aが発光部51と受光部52の間から外れて、発光部51からの検出光が受光部52に入射される。
【0043】
そして、受光部52は、検出信号を比較回路53に出力し、比較回路53は、受光部52からの検出信号を所定の閾値と比較して、発光部51からの検出光が受光部52に入力されていて閾値よりも高い「H」の検出信号を出力しているときには、「H」の検出信号を、発光部51からの検出光が受光部52に入力されておらず、閾値よりも低い「L」の検出信号が入力されているときには、「L」の検出信号を、それぞれカウンタ54に出力する。カウンタ54は、比較回路53から受光状態を示す「H」または遮光状態を示す「L」の検出信号が入力される毎に、カウントして、カウント値を保持し、排紙センサ部50のフィラー56に発生するチャタリングの影響を防止するのに十分な時間として予め設定された既定カウント時間をカウントすると、保持している検出信号を光量検出部60のカウンタ63に出力する。このカウンタ54がカウントする既定カウント時間は、フィラー56が押された状態から放されたときに、比較回路53からの検出信号の「H」/「L」に振れるのが治まる時間であり、例えば、500msecが設定されている。
【0044】
光量検出部(光量検出手段)60は、光量受光部61に排出口を通して、カラー画像形成装置1の設置されている部屋の照明光(環境光)が入射され、光量受光部61は、入射される照明光の光量に比例した電圧値に光量信号を比較回路62に出力する。
【0045】
比較回路62は、光量受光部61から入力される光量信号を予め設定されている閾値光量と比較して、光量信号が閾値光量よりも高いと、すなわち、閾値光量の示す光量よりも高い光量の照明光が光量受光部61に入射されているときには、「H」となる受光信号をカウンタ63に出力し、閾値光量の示す光量よりも低い光量の照明光が光量受光部61に入射されているときには、「L」となる受光信号をカウンタ63に出力する。すなわち、カラー画像形成装置1の設置されている室内の照明光が点灯していて、ユーザが光量受光部61を指Hで覆っていないときには、「H」の受光信号をカウンタ63に出力し、照明光が消灯されているか、ユーザが指Hで光量受光部61を覆っていると、「L」の受光信号をカウンタ63に出力する。なお、比較回路62の比較する閾値光量は、光量レベル設定回路(設定手段)64によって適宜設定することができる。
【0046】
カウンタ63は、制御部100の外部I/F105からの画像形成装置状態信号と排紙センサ部50からの検出信号の「H」/「L」の状態に基づいて、比較回路部62からの受光信号の「H」/「L」の時間をカウントして、感応時間設定回路65によって設定される感応時間になると、電源回路部110の電源起動回路113に電源電力の供給/供給停止を指示する電源制御信号を出力する。感応時間設定回路(設定手段)65は、スイッチやダイヤル等による感応時間(待ち時間)の設定操作に応じて、カウンタ63の感応時間を変更する。
【0047】
感応時間は、排紙センサ部50からの検出信号が「H」のときと、「L」のときとで、異なる2種類の感応時間がある。すなわち、カウンタ63は、検出信号が「H」のとき、すなわち、ユーザが指Hで光量受光部61を覆ったときには、短時間に電源電力の供給開始、または、供給停止を行うために、例えば、約1秒〜2秒の短い感応時間を用いて比較回路62からの受光信号が「H」または「L」の時間をカウントし、該感応時間をカウントすると、電源起動回路113に電源制御信号を出力する。また、カウンタ63は、排紙センサ部50からの検出信号が「L」のとき、すなわち、ユーザが光量受光部61を操作しないで、照明光が点灯または消灯されたときには、省電力効果を向上させるために、例えば、約1分程度の長い感応時間を用いて比較回路62からの受光信号が「H」または「L」の時間をカウントし、該感応時間をカウントすると、電源起動回路113に電源制御信号を出力する。
【0048】
電源起動回路113は、光量検出部60のカウンタ63からの電源制御信号に応じて、制御部100に上記省電力モードトリガ信号を出力する。
【0049】
したがって、カウンタ63及び電源回路部110は、全体として電力管理手段として機能している。
【0050】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のカラー画像形成装置1は、照明光による省電力制御とユーザの操作による省電力制御を1つの光量受光部61で行って、構成の簡素化、コストの低減化を図っている。
【0051】
まず、ユーザが指Hで光量検出部60の光量受光部61を覆って電源電力の供給停止/供給開始を行う場合の省電力制御処理について、図6に基づいて説明する。
【0052】
光量検出部60のカウンタ63は、まず、制御部100からの画像形成装置状態信号の印刷中信号がOFF(オフ)であるかチェックし(ステップS101)、印刷中信号がONのとき、すなわち、印刷中であるときには、電源電力の制御を行うことができないため、そのまま省電力制御処理を終了する。
【0053】
ステップS101で、印刷中信号がOFFのときには、カウンタ63は、排紙センサ部50のカウンタ54からの受光状態を示す検出信号が受光状態を示す「H」であって、かつ、光量検出部60の比較回路62からの受光信号が光量受光部61が遮光状態であることを示す「L」であるかチェックし(ステップS102)、排紙センサ部50が受光状態「H」であって、かつ、光量受光部61が遮光状態「L」であると、照明光が点灯していて、ユーザが指Hによって光量受光部61を覆う操作を行ったと判定して、カウントアップを行って(ステップS103)、カウント値が予め設定されている感応時間(閾値:例えば、1秒から2秒程度)以上であるか(カウンタ値閾値以上)チェックする(ステップS104)。
【0054】
ステップS104で、カウント値が感応時間に達していないときには、カウンタ63は、ステップS102に戻って、排紙センサ部50が受光状態「H」であって、かつ、光量受光部61が遮光状態「L」であるかのチェックから上記同様に処理を行い(ステップS102〜S104)、ステップS102で、排紙センサ部50が受光状態「H」であって、かつ、光量受光部61が遮光状態「L」でなくなると、ユーザが操作を途中で中止したか、ノイズ、あるいは、近くを人が通った等であって、ユーザによる意図する電源電力操作ではないと判断して、カウンタ63のカウントしていたカウント値をクリアし(ステップS105)、省電力制御処理を終了する。
【0055】
ステップS104で、カウント値が感応時間以上になると、カウンタ63は、電源電力が起動中であるか否か判定して(ステップS106)、電源電力が起動中のときには、ユーザによる電源OFF操作であると判断して、電源起動回路113に電源をOFFさせる電源制御信号を出力し、電源起動回路113が制御部100に省電力モードへの移行を指示する省電力モードトリガ信号を出力して、制御部100が省電力制御プログラムに基づいて省電力モードへ移行制御して、主要部への電源電力の供給停止や供給削減を行って、省電力制御処理を終了する(ステップS107)。
【0056】
ステップS106で、電源電力が起動中でないときには、カウンタ63は、ユーザによる電源ON操作であると判断して、電源起動回路113に電源をONさせる電源制御信号を出力し、電源起動回路113が制御部100に省電力モードからの復帰を指示する省電力モードトリガ信号を出力して、制御部100が省電力制御プログラムに基づいて省電力モードからの復帰制御を行って、主要部への電源電力の供給を開始して、省電力制御処理を終了する(ステップS108)。
【0057】
次に、照明光に基づいて電源電力の供給を停止する場合の省電力制御処理について、図7に基づいて説明する。
【0058】
光量検出部60のカウンタ63は、電力供給を停止する省電力モードへの移行を判定するため、まず、制御部100からの画像形成装置状態信号の待機中信号がON(オン)であるかチェックし(ステップS201)、待機中信号がONでないとき、すなわち、何らかの動作を行っている等であるときには、電源電力の供給を停止して省電力モードへ移行することができないため、そのまま省電力制御処理を終了する。
【0059】
ステップS201で、待機中信号がONのときには、カウンタ63は、排紙センサ部50のカウンタ54からの受光状態を示す検出信号が遮光状態(未受光状態)を示す「L」であって、かつ、光量検出部60の比較回路62からの受光信号が光量受光部61が照明光が消灯されている消灯状態であることを示す「L」であるかチェックし(ステップS202)、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が消灯状態「L」であると、通紙状態ではなく、かつ、照明光が消灯していると判定して、カウントアップを行って(ステップS203)、カウント値が予め設定されている感応時間(閾値:例えば、1分)以上であるか(カウンタ値閾値以上)チェックする(ステップS204)。
【0060】
ステップS204で、カウント値が感応時間に達していないときには、カウンタ63は、ステップS202に戻って、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が消灯状態「L」であるかのチェックから上記同様に処理を行い(ステップS202〜S204)、ステップS202で、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が消灯状態「L」でなくなると、ノイズ、あるいは、照明が点灯された等であると判断して、カウンタ63のカウントしていたカウント値をクリアし(ステップS205)、省電力制御処理を終了する。
【0061】
ステップS204で、カウント値が感応時間以上になると、カウンタ63は、電源起動回路113に電源をOFFさせる電源制御信号を出力し、電源起動回路113が制御部100に省電力モードへの移行を指示する省電力モードトリガ信号を出力して、制御部100が省電力制御プログラムに基づいて省電力モードへ移行制御して、主要部への電源電力の供給停止や供給削減を行って、省電力制御処理を終了する(ステップS206)。
【0062】
次に、照明光の点灯に基づいて電源電力の供給を再開する場合の省電力制御処理について、図8に基づいて説明する。
【0063】
光量検出部60のカウンタ63は、省電力モードから電力供給を再開する復帰判定を行うために、まず、制御部100からの画像形成装置状態信号の通紙中信号がOFF(オフ)であるかチェックし(ステップS301)、通紙中信号がOFFでないとき、すなわち、通紙が行われているときには、既に電源電力が供給されており、省電力モードからの復帰処理を行う必要がないため、そのまま省電力制御処理を終了する。
【0064】
ステップS301で、通紙中信号がOFFのときには、カウンタ63は、排紙センサ部50のカウンタ54からの受光状態を示す検出信号が遮光状態(未受光状態)を示す「L」であって、かつ、光量検出部60の比較回路62からの受光信号が光量受光部61が照明光が点灯されて受光している受光状態であることを示す「H」であるかチェックし(ステップS302)、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が受光状態「H」であると、通紙状態ではなく、かつ、照明光が点灯していると判定して、カウントアップを行って(ステップS303)、カウント値が予め設定されている感応時間(閾値:例えば、1分)以上であるか(カウンタ値閾値以上)チェックする(ステップS304)。
【0065】
ステップS304で、カウント値が感応時間に達していないときには、カウンタ63は、ステップS302に戻って、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が受光状態「H」であるかのチェックから上記同様に処理を行い(ステップS302〜S304)、ステップS302で、排紙センサ部50が遮光状態「L」であって、かつ、光量受光部61が受光状態「H」でなくなると、ノイズ、あるいは、照明が消灯された等であると判断して、カウンタ63のカウントしていたカウント値をクリアし(ステップS305)、省電力制御処理を終了する。
【0066】
ステップS304で、カウント値が感応時間以上になると、カウンタ63は、電源起動回路113に電源電力をONさせる電源制御信号を出力し、電源起動回路113が制御部100に省電力モードからの復帰を指示する省電力モードトリガ信号を出力して、制御部100が省電力制御プログラムに基づいて省電力モードからの復帰を制御して、主要部への電源電力の供給を再開して、省電力制御処理を終了する(ステップS306)。
【0067】
なお、上記説明においては、カラー画像形成装置1の用紙排出口に排紙センサ部50と光量検出部60が配設されている場合について説明したが、上記構成に限るものではなく、例えば、スキャナ装置の原稿排出口に、同様に、排紙センサ部50と光量検出部60が配設されていてもよい。
【0068】
このように、本実施例のカラー画像形成装置1は、環境光の光量を検出する光量検出部(光量検出手段)60の検出する光量と、所定の装置状態を検出するとともに光量検出部60に対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する排紙センサ部(装置状態検出手段)50の検出状態に基づいて主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う省電力制御処理を実行している。
【0069】
したがって、省電力モードのON/OFFを操作する省電力モードキーと照明光の光量を検出する光量検出手段を光量検出部60が兼ね備えていて、少ない部品点数で省電力制御を行うことができ、簡単な構成で安価に省電力制御を行うことができる。
【0070】
また、本実施例のカラー画像形成装置1は、光量検出部60が、用紙を排出する排出口部分であって環境光である照明光が入射される位置に配設され、排紙センサ部50が、該排出口部分に設けられて、排出される用紙を検出するとともに光量検出部60の光量遮蔽操作によって該用紙の検出状態に変化する。
【0071】
したがって、装置状態検出手段として、画像形成装置に既存の排紙センサ部50を用いることができ、より一層簡単な構成で、より一層安価に省電力制御を行うことができる。
【0072】
さらに、本実施例のカラー画像形成装置1は、光量検出部60のカウンタ63が、カラー画像形成装置1の状態が、画像処理中、すなわち、印刷処理中においては、光量検出部60の検出結果に基づく省電力制御処理を中止している。
【0073】
したがって、画像処理中に不用意に電源電力がON/OFFされることを防止して、安定した動作を確保することができる。
【0074】
また、本実施例のカラー画像形成装置1は、カウンタ63が、電源電力の供給停止と電源電力の供給開始において、所定の感応時間(待ち時間)を設定するとともに、光量受光部61の検出光量の低下が入射遮蔽操作による場合の感応時間が、該光量受光部61の検出光量の低下が照明光自体の光量低下による場合の待ち時間よりも短い。
【0075】
したがって、ユーザの操作による場合には、速やかに電源電力の供給/供給遮断を行い、照明光の変化による場合には、人の通過等によって頻繁に電源電力がの供給/供給遮断が繰り返されることを防止して、利用性を向上させることができる。
【0076】
さらに、本実施例のカラー画像形成装置1は、カウンタ63の感応時間を、感応時間設定回路65によって適宜設定可能となっている。
【0077】
したがって、カラー画像形成装置1の設置環境やユーザの利用状況等に応じて感応時間を適宜設定することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0078】
また、本実施例のカラー画像形成装置1は、光量検出部60が、光量受光部61の検出する光量を、比較回路62で、所定の閾値光量である閾値光量と比較して、省電力制御処理を行っている。
【0079】
したがって、照明光の消灯及びユーザの指による遮蔽をより一層適切に判定することができ、利用性を向上させることができる。
【0080】
さらに、本実施例のカラー画像形成装置1は、比較回路62の閾値光量を適宜設定する光量レベル設定回路(設定手段)を備えている。
【0081】
したがって、照明光の消灯及びユーザの指による遮蔽をより一層適切に判定することができ、より一層利用性を向上させることができる。
【0082】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、待機状態等に消費電力を低減するスキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置、省電力制御方法、省電力制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0084】
1 カラー画像形成装置
10 給紙部
11 給紙カセット
12 給紙ローラ
20 搬送ベルト機構部
21 搬送ベルト
22 駆動ローラ
23 従動ローラ
30K、30M、30C、30Y 画像形成部
31K、31M、31C、31Y 感光体
32K、32M、32C、32Y 帯電部
33K、33M、33C、33Y 現像部
34K、34M、34C、34Y 転写部
35K、35M、35C、35Y クリーニング部
40 定着部
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
50 排紙センサ部
51 発光部
52 受光部
53 比較回路
54 カウンタ
55 保持部材
56 フィラー
56a 光遮蔽部
56b 作用部
60 光量検出部
61 光量受光部
62 比較回路
63 カウンタ
64 光量レベル設定回路
65 感応時間設定回路
70 露光部
71K、71C、71M、71Y LD
72 ポリゴンミラー
73K、73C、73M、73Y 光学部材
74a〜74c 同期検知用折り返しミラー
75 同期検知センサ
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 ASIC
105 外部I/F
110 電源回路部
111 AC回路
112 DC生成回路
113 電源起動回路
120 操作表示部
130 各種センサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2005−088521号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境光の光量を検出する光量検出手段と、
所定の装置状態を検出するとともに前記光量検出手段に対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する装置状態検出手段と、
前記光量検出手段の検出する光量及び前記装置状態検出手段の検出状態に基づいて主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う省電力制御処理を実行する電力管理手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記光量検出手段は、
原稿または用紙を排出する排出口部分であって前記環境光が入射される位置に配設され、
前記装置状態検出手段は、
前記排出口部分に設けられ、排出される原稿または用紙を検出するとともに前記光量検出手段の光量遮蔽操作によって該原稿または該用紙の検出状態に変化することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記電力管理手段は、
前記画像処理装置の状態が、画像処理中においては、前記光量検出手段の検出結果に基づく前記省電力制御処理を中止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記電力管理手段は、
前記電源電力の供給停止と電源電力の供給開始において、所定の待ち時間を設定するとともに、前記光量検出手段の検出光量の低下が入射遮蔽操作による場合の待ち時間が、該光量検出手段の検出光量の低下が前記環境光自体の光量低下による場合の待ち時間よりも短いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理装置は、
前記待ち時間を適宜設定する設定手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記電力管理手段は、
前記光量検出手段の検出する光量を所定の閾値光量と比較して前記省電力制御処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理装置は、
前記閾値光量を適宜設定する設定手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
【請求項8】
環境光の光量を検出する光量検出処理ステップと、
所定の装置状態を検出するとともに前記光量検出処理ステップに対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する装置状態検出処理ステップと、
前記光量検出処理ステップで検出される光量及び前記装置状態検出処理ステップでの検出状態に基づいて主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う電力管理処理ステップと、
を有していることを特徴とする省電力制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
環境光の光量を検出する光量検出処理と、
所定の装置状態を検出するとともに前記光量検出処理に対する環境光の入射を遮蔽する操作によって検出状態が変化する装置状態検出処理と、
前記光量検出処理で検出される光量及び前記装置状態検出処理での検出状態に基づいて主要部への電源電力の供給停止と電源電力の供給開始を行う電力管理処理と、
を実行させることを特徴とする省電力制御プログラム。
【請求項10】
請求項9記載の省電力制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−183680(P2012−183680A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47146(P2011−47146)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】