画像処理装置およびその制御方法およびプログラム
【課題】 簡単な操作によって、画像の部分領域についてその評価を保持しておき、それを利用して画像を管理することを目的とする。
【解決手段】 画像中の部分領域を指定し、その部分領域毎に、例えば撮影失敗か成功かを示すレイティング情報を設定し、画像に関連づけて記録する。記録されたレイティング情報にしたがって画像を検索する。検索された画像を印刷処理したり、削除処理したりする。
【解決手段】 画像中の部分領域を指定し、その部分領域毎に、例えば撮影失敗か成功かを示すレイティング情報を設定し、画像に関連づけて記録する。記録されたレイティング情報にしたがって画像を検索する。検索された画像を印刷処理したり、削除処理したりする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像を記憶し、再生するための画像処理装置およびその制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、デジタルカメラで撮影した画像を印刷して複数の人に配布することが一般的によく行われている。その際、デジタルカメラを操作して、どの画像を何枚印刷するかをＤＰＯＦ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｐｒｉｎｔ Ｏｒｄｅｒ Ｆｏｒｍａｔ）のような規格に則って記録メディアに記録することで、印刷指定を行う（例えば特許文献１参照）。ここで、ユーザは撮影成功したと判断した画像を印刷対象として指定し、撮影失敗したと判断した画像は印刷対象として指定しなかったりする。
【特許文献１】特開２００２−０４４５７７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ここで、例えば、画像に複数の人物が写っていて、一人は撮影成功であるがそれ以外の人物は撮影失敗という場合があるが、ユーザは各人物の写り具合を適宜、判断して、当該画像を印刷対象とするか否かを画像全体について設定することしかできなかった。そして、判断の理由については、当該画像に成功した領域と失敗した領域が存在することやそれぞれの写り具合を記憶に留めておくしかなかった。
【０００４】
したがって、ユーザは後日、撮影に成功した画像をまとめて印刷したいときや、撮影に失敗した画像をまとめて削除したいときに、全ての画像を再生し直す。そして、もう一度、同じように画像の詳細を確認して、撮影の成功または失敗の判断を行って、該当する画像を収集しなければならなかった。
【０００５】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な操作によって、画像の部分領域についてその評価を保持しておき、それを利用して画像を管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本願に係る発明の１つは、画像処理装置であって、画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶する記憶手段と、前記マーク情報にしたがって、画像を検索する検索手段と、前記検索手段による検索結果を表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、画像に予め記録された部分領域についての評価を利用して、ユーザの所望する画像を簡単にかつ的確に検索することができ、画像を活用しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、まずデジタルカメラを例として最良の形態の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムの好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【０００９】
（第１の実施形態）
図１は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の回路構成を示すブロック図である。同図において、１０１は撮影レンズ、１０２は撮影レンズ１０１のズーム倍率の変更やフォーカス調節を行う撮影レンズ駆動部である。１０３は撮影レンズ１０１によって生成された被写体像を光電変換して電子的な画像データを生成する撮像素子である。１０４は撮像素子１０３で得た画像信号に所定の処理を施すことにより画像データを生成したり、画像データに対して表示したり編集したり保存するために変換する等の画像処理を行うデータ処理部である。１０５は画像データを一時的に記憶する一次メモリである。１０６は撮影レンズ１０１の撮影領域の被写体距離を測定する距離測定部である。１０７は画像データ等の情報を表示する表示部、１０８はデジタルカメラ１００の各種設定を行うための操作部である。１０９はデジタルカメラ１００の各種の動作の制御を行う中央演算素子（ＣＰＵ）、１１０は画像データおよび画像データに付随する情報などを保存する保存メモリである。保存メモリ１１０はデジタルカメラ１００から着脱可能なメディアも含む。１１１はデジタルカメラ１００の保存部に記録されている画像データを外部機器に対して出力するデータ出力部である。外部機器は例えば、画像データをＣＤやＤＶＤ等のメディアに記録するための外部記憶装置や画像を印刷するためのプリンタが該当する。
【００１０】
図２は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の背面図であり、同図において、２０１は前述した表示部１０７に含まれ、たとえばＬＣＤパネルなどで構成される表示画面である。２０２は表示画面２０１に表示されたカーソル等を上下左右に動かす、もしくは表示された画像の領域の位置を上下左右に動かして位置を指定するための十字キーである。２０６、２０７、２０８、２０９はそれぞれ上、下、左、右への移動を指示するボタンである。本実施形態では上下左右の位置を指定するボタンを個別に設けて説明しているが、１つのボタンで上下左右および斜めも含む自由な方向に位置を指定できるポインティングデバイスやマルチコントローラであっても良い。２０３はメニュー画面を表示画面２０１に表示するもしくは非表示にするよう指示するためのメニューボタンである。２０４は表示画面２０１に表示されたメニューや機能を選択する場合等、操作内容に応じて選択中の内容を決定するためのセットボタンである。２１２は他の操作ボタンと組み合わせて用いることで機能指定を行うためのファンクションボタンである。２０５はデジタルカメラの動作を切り替えるものであり、画像を撮影するための撮影モードと画像を再生表示するための再生モードのいずれかを選択するためのモード切替スイッチである。
【００１１】
図３は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の上面図であり、同図において、３０１は電源スイッチである。３０２は画像を撮影するためのシャッターボタンである。３０３は図２におけるモード切替スイッチに応じてその機能が切り替わる多機能レバー（ズームレバーともいう。）である。多機能レバー３０３は、モード切替スイッチ２０５が撮影モードの場合は撮影される被写体の拡大や縮小を調整の指示を入力するためのものである。また、モード切替スイッチが再生モードの場合は、表示される画像の拡大または縮小を調整し、さらに複数画像表示と一画像表示を切替える指示を入力するためのものである。本実施形態では表示画像の拡大または縮小の表示の調整を１つの多機能レバー３０３で実現するものとして説明しているが、これに限らず、縮小ボタンと拡大ボタンを個別に設けても良い。
【００１２】
これら十字キー２０２、メニューボタン２０３、セットボタン２０４、モード切替スイッチ２０５、ファンクションボタン２１２、電源ボタン３０１、シャッターボタン３０２、多機能レバー３０３は図１の操作部１０８に含まれる。
【００１３】
図４は本実施形態に係わるデータ処理部１０４の構成を示したブロック図である。同図において、４０１は画像データを解析してマーク情報データを取得する画像データ解析部である。４０２は拡大操作や自動認識によって指定された画像の部分領域を認識してその位置を特定する領域認識部である。４０３は操作部１０８の操作で指定されたマーク情報をデータとして生成するマーク情報生成部である。４０４はＪＰＥＧのような画像データの実体をマーク情報と対応づけて保存するためにマーク情報データファイルを生成する画像データ生成部である。４０５は生成されたマーク情報データファイルを画像ファイルと対応づけて保存メモリ１１０に保存するデータ保管部である。４０６はデータ処理部１０４の各処理部を制御する制御部であり、ＣＰＵ１０９に含まれる。４０７はマーク情報からＯＫ／ＮＧスコアを算出するＯＫ／ＮＧスコア算出部、４０８は算出されたＯＫ／ＮＧスコア、部分ＯＫ／ＮＧを示すマーク情報や、その他にキーワードなど画像に関する情報を管理する画像ＤＢである。また、４０９は画像を検索するための条件を指定する検索条件指定部、４１０は画像検索する検索部、４１１は画像の特徴量を管理する顔ＤＢや画像特徴量ＤＢなどを含む画像特徴ＤＢである。画像データ解析部４０１は画像を解析して、様々な特徴量を取得し、画像と関連付けて画像特徴ＤＢに記憶する。例えば、画像に含まれる顔や人物を検知して顔に関する特徴量を算出したり、色分布や輝度分布に基づく特徴量を算出する。そして、顔に関する特徴量を画像と関連付けて顔ＤＢに記憶し、色分布や輝度分布に基づく特徴量を画像と関連付けて画像特徴量ＤＢに記憶する。
【００１４】
次に、ユーザの操作にしたがい、デジタルカメラ１００において、画像に含まれる部分領域を指定し、撮影が成功したか否か、写り具合が気に入ったか否か等を示すレイティング情報を設定する動作について説明する。
【００１５】
デジタルカメラ１００の電源ボタン３０１を押下してモード切替スイッチ２０５を再生モードにすると、表示画面２０１には撮影日時が最新の画像が一つ表示される。多機能レバー３０３は引いても（回転させても）レバー自体が元に戻るような操作性を提供しているのでレバーを引く操作は繰り返し可能である。ここでは時計回りに引く（回転させる）方向を拡大方向、反時計回りに引く（回転させる）方向を縮小方向として説明する。画像が１つ表示画面２０１に表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向（反時計回り方向）に操作すると、撮影によって記録された画像が複数、表示画面２０１に表示される。この時の表示枚数はあらかじめ縮小率に応じて固定値として定められている。一方、複数の画像が表示画面２０１に表示されている状態で多機能レバー３０３を拡大方向（時計回り）に操作すると、複数の画像のうち選択状態にある１つの画像が表示画面２０１の全面に表示される。画像が１つ表示画面２０１に表示されている状態でさらに多機能レバー３０３を拡大方向に操作すると、図５で点線矩形で示すような画像の一部分が、表示画面２０１に図６に示すように拡大して表示される。拡大表示時に表示される部分領域の中心は、その拡大表示をする直前に表示していた画像の中心と同一である。多機能レバー３０３を１回操作するたびに拡大する率はあらかじめ定められた固定値である。さらに多機能レバー３０３を拡大方向に操作すると、上記一定の拡大率に基づいてさらに部分領域を拡大して表示画面２０１に表示することができる。また、部分領域が表示画面２０１に拡大表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向に操作すると、拡大された状態から元の状態に戻って表示画面２０１に表示される。したがって、ユーザは多機能レバー３０３を使って拡大や縮小を繰り返すことで、好みの拡大率で部分領域を表示画面２０１に表示させることができる。また、表示画面２０１に表示される部分領域の位置を移動したい場合は、ユーザは十字キー２０２を使用して操作する。上キー２０７、下キー２０９、左キー２０６および右キー２０８を押下することであらかじめ固定値として定められているグリッド間隔値の量だけ、表示画面に表示される部分領域の位置を移動することができる。十字キー２０２を繰り返して押下することで続けて、移動の量や方向を調整することができる。また、一つの画像が表示画面２０１に表示されている状態で、十字キー２０２の左キー２０６および右キー２０８を押下することによって、デジタルカメラ１００に保存されている複数の画像を順次、表示画面２０１に表示することができる。
【００１６】
このように、デジタルカメラ１００は多機能レバー３０３の拡大方向または縮小方向への操作を受けて部分領域の範囲を指定し、十字キー２０２を押下する操作を受けて部分領域の位置を指定することができる。したがって、ユーザは画像を詳細に確認するために拡大表示するよう指示するのに続けて、その拡大された部分領域をレイティングを付与する対象として指定することができるので、操作が簡単になる。
【００１７】
拡大して表示されている画像の部分領域が、笑顔であったり、フォーカスが合っていたり、ユーザが狙ったとおりの撮影結果である場合など、ユーザが気に入ったものであれば、ユーザは「部分ＯＫ」の設定を指示する。具体的にはユーザは、セットボタン２０４を押下して指示をデジタルカメラ１００に入力する。このセットボタン２０４を押下する操作を受けて、デジタルカメラ１００は現在表示されている画像の部分領域のマーク種別として「部分ＯＫ」を設定する。すると表示画面２０１には、現在表示されている画像の部分領域がＯＫであることを示す「部分ＯＫマーク」７０１が図７に示すように表示される。このような画像の部分領域と「部分ＯＫマーク」７０１の表示を確認することにより、ユーザはこの部分領域にＯＫが設定されたことを認識できる。
【００１８】
反対に、拡大して表示されている画像の部分領域が、目をつぶっていたり、ピンぼけであったり、ユーザの意図と異なる撮影結果である場合など、ユーザが気に入らなければ、ユーザは「部分ＮＧ」設定を指示する。具体的には、ユーザはセットボタン２０４を押下して指示をデジタルカメラ１００に入力する。なお、本実施形態ではセットボタン２０４が繰返し押下されると「部分ＯＫ」と「部分ＮＧ」の設定が順に現れる。このセットボタン２０４を押下する操作を受けて、デジタルカメラ１００は現在表示されている画像の部分領域のマーク種別として「部分ＮＧ」を設定する。すると表示画面２０１には、現在表示されている画像の部分領域がＮＧであることを示す「部分ＮＧマーク」８０１が図８に示すように表示される。このような画像の部分領域と「部分ＮＧマーク」の表示を確認することにより、ユーザはこの部分領域にＮＧが設定されたことを認識できる。
【００１９】
そして、デジタルカメラ１００は以上のような操作によって設定された、部分領域の位置座標およびマーク種別やマークランクを含むマーク情報データとを、画像ファイルに関連づけて保存メモリ１１０に記憶しておく。
【００２０】
次に、デジタルカメラ１００は、マーク情報データがすでに関連づけて記録されている画像ファイルを読み出し、表示画面２０１に一枚表示する。例えば、画像ファイルに４個のマーク情報データが関連づけて記録されている場合、デジタルカメラ１００は、画像ファイルに関連づけられた図１６に示すようなマーク情報データを読み出す。そして、デジタルカメラ１００はマーク情報データにしたがって、図９に示すように各部分領域を示す矩形枠とそれぞれのマーク種別９０１〜９０４を表示画面２０１に表示する。なお、初期状態では、マーク情報データのうち領域ＩＤが最小の部分領域が選択中となり、その部分領域を示す矩形枠は、図９の９０１に示すように、他の部分領域の矩形枠と異なる形状（例えば、太線または異なる色）で表示される。
【００２１】
また、画像の部分領域に部分ＯＫレベルや部分ＮＧレベルが設定されている場合には、図１０に示すようにマークレベルも表示される。図１０では部分領域１００１が部分ＯＫレベル３であり、部分領域１００２がＯＫレベル１で選択状態であり、部分領域１００３がＯＫレベル５であり、部分領域１００４が部分ＮＧであることを示している。
【００２２】
次に、デジタルカメラ１００が、マーク情報データが付与されている複数の画像ファイルの中から、撮影成功や撮影失敗の画像ファイルを抽出して利用する動作について説明する。
【００２３】
上記のようにして、デジタルカメラ１００の表示画面２０１に画像が１枚表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向（反時計回り方向）に操作すると、保存メモリ１１０に格納された画像が図１１に示すように複数表示される。
【００２４】
このとき、ユーザがメニューボタン２０３を押下すると、図１２に示すような検索条件指定メニューが表示画面２０１に表示される。図１２は検索条件を設定するためのメニューの一例を示す。ユーザが検索項目の中から１つを選択し、そのチェックボックスのチェックをＯＮにすることに応答して、デジタルカメラ１００は検索条件を設定する。
【００２５】
キャンセルボタン１２０７の押下を検知すると、デジタルカメラ１００は検索処理を中止する。一方、検索開始ボタン１２０６の押下を検知すると、デジタルカメラ１００は検索条件に該当する画像ファイルの検索を開始する。
【００２６】
検索項目１２０２がＯＮの場合は、部分ＯＫマークだけが付与された画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な成功箇所ばかりであると判断した画像が検索されることになる。検索項目１２０３がＯＮの場合は、部分ＮＧマークが付与されていない画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な失敗箇所がないと判断した画像が検索されることになる。検索項目１２０４がＯＮの場合は、部分ＮＧマークが付与されている画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的に成功箇所もあるものも含めて、部分的に失敗箇所があると判断した画像ファイルを検索する。検索項目１２０５がＯＮの場合は、部分ＮＧマークだけが記録された画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な失敗箇所ばかりであると判断した画像が検索されることになる。
【００２７】
検索結果は図１５に示すような検索結果画面１５００で表示される。検索された画像は部分ＯＫスコアや部分ＮＧスコアの高さにしたがって順に表示される。例えば、ＯＫスコアの高い順や、ＮＧスコアの高い順で表示される。そして、検索された画像ファイルを利用して行う処理の種類を指定するための活用メニュー１５０３も表示される。活用メニュー１５０３には、画像を順に表示するスライドショー機能や、所定のフォルダにまとめて格納するフォルダ出力機能、画像ファイルを電子メールに添付して送信するためのメール送信機能がある。また、画像ファイルをデータ出力部１１１に出力してＣＤ／ＤＶＤドライブに書き出すためのＣＤ／ＤＶＤ書き出し機能、画像ファイルをＰＣや他のデジタルカメラに送信するためのＰＣ／カメラ送信機能がある。画像ファイルを印刷対象として指定するためにＤＰＯＦ情報を記録するプリント指定機能、画像ファイルをデジタルカメラ１００に接続されたプリンタで印刷するためのプリント機能がある。また、画像を使った電子アルバムを作成して印刷するための写真集作成機能などのメニューがある。さらに、画像ファイルを削除するための削除機能がある。また、画像ファイルに対して指定した検索条件と対応するキーワードを付与する機能がある。例えば、検索項目１２０２がＯＮの場合に検索された画像ファイルにキーワードとして「成功画像」を付与して保存することができる。
【００２８】
このようにしてデジタルカメラ１００は例えば、検索項目１２０２がＯＮの場合に検索された画像ファイルをスライドショー機能を使って再生したり、検索項目１２０３がＯＮの場合に検索された画像ファイルをメール送信機能を使って送信したりする。さらに、検索項目１２０２がＯＮの場合で、ＯＫスコアが所定の値よりも高いものを選択して、スライドショー再生やメール送信の対象としてもよい。
【００２９】
また、デジタルカメラ１００は、検索項目１２０４や検索項目１２０５がＯＮの場合に検索された画像ファイルを削除する。このようにユーザは自分で判断して撮影が成功したか失敗したか部分的に付加されたマーク情報を使って画像を抽出し表示や保存、印刷といった活用をすることができる。また失敗と明示的に判別済みの画像をまとめて削除できる。さらに、検索項目１２０４や検索項目１２０５がＯＮの場合でＮＧスコアが所定の値よりも高いものを選択して削除の対象としてもよい。
【００３０】
次に、デジタルカメラ１００が画像ファイルに対してマーク情報を記録する際にＯＫ／ＮＧスコアを算出する動作について、図１７のフローチャート図を参照して説明する。画像ファイルは、部分領域の面積がそれぞれ異なるために部分ＯＫ領域や部分ＮＧ領域の数だけで評価することができない。したがって、本実施形態では画像全体に対する部分領域の面積を考慮して、画像ファイルの評価を行う。
【００３１】
ステップＳ１７０１にて、画像データ解析部４０１は画像ファイルに付与されるマーク情報データを読み出す。画像ファイルには図１４に示すように画像ファイルのヘッダ１４０１にマーク情報データ１４０３が保存されている。マーク情報データは図１６に示すような構造となっており、１６０１は領域ＩＤ、１６０２は領域位置、１６０３はマーク種別であり、１６０５は部分ＯＫの度合いまたは部分ＮＧの度合いを数値で表わすマークレベルである。図１６に示すマーク情報データは一つの部分領域について領域ＩＤ、領域位置、マーク種別、マークレベルを関連づけて一組として管理される。
【００３２】
ステップＳ１７０２では、ＯＫ／ＮＧスコア算出部４０７が、ステップＳ１７０１にて読み出されたマーク情報データと図１８に示すようなＯＫ／ＮＧ係数表にしたがって、各部分領域の部分ＯＫスコアと部分ＮＧスコアを算出する。図１８に示すように、マーク種別１８０１とマークレベル１８０２毎にＯＫ係数１８０３およびＮＧ係数１８０４が予め設定されている。各部分領域の部分ＯＫスコアは、部分領域の面積率にＯＫ係数を乗ずることで算出する。各部分領域の部分ＮＧスコアは、部分領域の面積率にＮＧ係数を乗ずることで算出できる。
【００３３】
すなわち、図１６の領域ＩＤ「Ａｒｅａ＿１」のマーク情報データ１６０４を例に部分ＯＫスコアを算出すると次のようになる。まず、領域位置１６０２から部分領域の面積を算出する。そして算出された部分領域の面積と予め設定されている画像全体の面積から面積率を求める。ここでは面積率が２０であったとする。マーク情報１６０３は“ＯＫ”でマークレベル１６０５は“３”であるので、図１８のＯＫ／ＮＧ係数表を参照してＯＫ係数として“１．３”を取得する。したがって「Ａｒｅａ＿１」の部分ＯＫスコアは“２０×１．３＝２６”と求められる。なお、ＮＧスコアは“０”である。
【００３４】
そして、求められた部分ＯＫスコアと部分ＮＧスコアは、画像ＤＢ４０８の図１９に示すような部分領域ＯＫ／ＮＧ管理テーブル１９００に格納される。部分領域ＩＤ１９０２毎にＯＫスコア１９０５とＮＧスコア１９０６が記録される。さらに、各部分領域のＯＫスコア１９０５やＮＧスコア１９０６は画像ＩＤ１９０１と関連付けて保存される。
【００３５】
さらに、ステップＳ１７０３にて、ＯＫ／ＮＧスコア算出部４０７が画像ファイルごとにＯＫスコアとＮＧスコアを求める。そして算出されたＯＫスコアとＮＧスコアは、画像ＤＢ４０８の図２２に示すような画像ＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００に保存される。ここで、画像ファイルごとのＯＫスコア２２０２は当該画像ファイルの画像ＩＤと関連付けられた部分ＯＫスコアの和であり、ＮＧスコア２２０３は当該画像ファイルの画像ＩＤと関連付けられた部分ＮＧスコアの和である。
【００３６】
以上のようにして画像ファイルについて、部分ＯＫスコア、部分ＮＧスコア、ＯＫスコア、ＮＧスコアを記録し管理することができ、これらに基づいて撮影成功や撮影失敗などの評価をすることができる。
【００３７】
次に、デジタルカメラ１００がＯＫ／ＮＧマーク情報を使って検索するフローについて図２３のフローチャートを使って説明する。
【００３８】
ステップＳ２３０１にて、検索条件指定部４０９が、検索条件指定画面１２００で検索条件が指定され、検索開始ボタン１２０６が押下されたことを検出する。
【００３９】
ステップＳ２３０２では、検索条件指定部４０９は検索条件として撮影成功の画像の検索（１２０２）が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０３へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０４へ遷移する。
【００４０】
ステップＳ２３０３では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＯＫスコアが“１”以上かつＮＧスコアが“０”の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２１０”が抽出されることとなる。
【００４１】
ステップＳ２３０４では、検索条件指定部４０９は検索条件として部分的な撮影失敗のない画像の検索（１２０３）が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０５へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０６へ遷移する。
【００４２】
ステップＳ２３０５では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＮＧスコアが“０”の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２１０”と“ｉｍｇ０２３０”が抽出されることとなる。
【００４３】
ステップＳ２３０６では、検索条件指定部４０９は検索条件として部分的に撮影失敗の画像の検索が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０７へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０８へ遷移する。
【００４４】
ステップＳ２３０７では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＮＧスコアが“１”以上の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２０１”と画像ＩＤ“ｉｍｇ０２２０”が抽出されることとなる。
【００４５】
ステップＳ２３０８では、検索条件指定部４０９は検索条件として撮影失敗の画像の検索が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０９へ遷移し、指定されていなければ本処理を終了する。
【００４６】
ステップＳ２３０９では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を検索し、ＯＫスコアが“０”かつＮＧスコアが“１”以上の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として“ｉｍｇ０２２０”が抽出されることとなる。
【００４７】
ステップＳ２３１０では、検索結果の画像ＩＤと対応する画像ファイルのサムネイル画像を取得し、ＯＫスコアまたはＮＧスコア、画像ＩＤなどの順に並べた検索結果一覧を作成する。
【００４８】
ステップＳ２３１１では、制御部４０６は図１５に示すような検索結果一覧を表示部１０７に表示する。
【００４９】
ステップＳ２３１２では、制御部４０６は活用メニュー１５０３に表示された各種出力機能の中からいずれかが指定されたか検知する。検知された場合は、ステップＳ２３１３に遷移する。
【００５０】
ステップＳ２３１３では、検索結果の画像ＩＤと対応する画像ファイルに対して、ステップＳ２３１２で指定された出力処理を実行する。
【００５１】
以上のようにして、ユーザは所望の撮影結果を有する画像ファイルを検索して出力処理を行うことができるので、画像ファイルを探したり選択するなどの作業にかかる負担を軽減することができる。
【００５２】
なお、上記では画像ファイルを検索してから、出力処理の指示を行い、検索された画像ファイルについて出力処理を実行する場合について説明した。これに限らず、出力処理の指示が行われた時に画像ファイルを自動的に検索し、検索された画像ファイルについて当該出力処理を実行するようにしてもよい。例えば、複数の画像ファイルに対して印刷処理が指示されたときに、自動的に検索項目１２０２で画像ファイルを検索し、検索された画像ファイルについて印刷処理を実行する。あるいは、複数の画像ファイルに対して削除処理が指示されたときに、自動的に検索項目１２０５で画像ファイルを検索し、検索された画像ファイルについて削除処理を実行する。このような場合、検索項目が出力処理毎に対応づけて予め設定されているものとする。
【００５３】
さらに、マーク情報データだけでなく、他の条件も追加して画像ファイルを検索するようにしてもよい。
【００５４】
例えば、撮影成功した特定の人物の画像ファイルを検索するためには、部分ＯＫマークの有無と、その人物の顔特徴情報とを用いることで実現できる。例えば、図１３に示すような検索条件指定画面１３００にしたがって検索条件が入力される。デジタルカメラ１００の表示画面２０１に画像が１枚表示されている状態や図１１に示すように表示されている複数の画像のうち１枚が指定されている状態で、ユーザがメニューボタン２０３を押下すると、検索条件指定画面１３００が表示画面２０１に表示される。検索条件指定画面１３００は検索条件指定画面１２００の［条件１］の検索項目に加えて、［条件２］の検索項目がある。［条件２］では複合検索条件を指定する。１３０８は検索条件を自動で指定するための指定項目である。１３０９は画像特徴ＤＢに保管されている顔ＤＢの情報や画像特徴量ＤＢの情報、キーワード情報などを用いて、［条件１］で設定されたＯＫ／ＮＧ検索条件とＡＮＤ条件で画像を検索するための指定項目である。
【００５５】
１３０９は、個別指定項目であり、顔、対象、キーワード、日付など個別の検索項目毎に条件を指定する。１３０９の顔のプルダウンメニューには、予め登録されている顔画像のリストが表示され、その中から選択できる。なお、人物を特定せずに単に顔があるものを指定することや、笑顔などの表情を指定することもできる。また、対象のプルダウンメニューには、予め登録されているタグのリストが表示され、その中から選択できる。タグは例えば、夜景モードやポートレイトモードなど、撮影モードに応じて自動的に画像ファイルに付与される。キーワードには予め登録されているキーワードのリストが表示され、その中から選択できる。日付の入力欄には、１つの日付や期間が入力される。そして、［条件１］のＯＫ／ＮＧ検索レベル設定と［条件２］の複合検索指定が行われる。開始ボタン１３０６が押下されると、デジタルカメラ１００は［条件１］と［条件２］のＡＮＤを満たす画像ファイルを検索し、検索結果を図１５に示すように表示部に表示するよう表示制御する。
【００５６】
このようにして、特定の人物や特定の日付を持ち、かつ撮影成功または撮影失敗した画像を一度に検索することができるので、ユーザの操作性が向上する。
【００５７】
さらに、上述のように［条件１］と［条件２］に基づいて検索された画像ファイルを［条件２］で指定された条件にしたがって振り分けるようにしてもよい。例えば、［条件１］と［条件２］に基づいて画像ファイルを検索して検索結果を得てから、［条件２］で指定された人物ごとに分類する。分類にしたがって検索結果を表示する。
【００５８】
このようにして、ユーザは検索結果を確認しやすくなるとともに、分類毎に出力処理を行うようにすることもできる。
【００５９】
（第２の実施形態）
上記の実施形態の形態では、デジタルカメラに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、本実施形態ではコンピュータ装置に適用する場合について説明する。
【００６０】
図２０は、本実施の形態に係る画像処理システムの概略機能構成を示すブロック図である。図２０において、２００１は光学像を電気信号に変換し、所定の画像処理を施した後デジタル情報として記録可能な画像入力装置である。この画像入力装置２００１としては、例えば静止画を撮影し、画像データとして記録できるデジタルスチルカメラがある。また、動画を撮影し動画像データとして記録できるデジタルビデオカメラ、原稿を読み取って画像データとして出力可能なスキャナなどを用いることもできる。また、光学像を電気信号に変換して画像データとして記録する装置の他に、画像データを記憶した記憶媒体から画像データを読み出して出力可能な各種記憶媒体のドライバを代わりに用いてもよい。
【００６１】
２００２は情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）によって実現される。なお、パーソナルコンピュータに限らず、携帯電話やＰＤＡなどでも同様に実現可能である。２００３は画像入力装置２００１とＰＣ２００２間で、撮影された画像データを転送するためのデータ転送用インタフェース（Ｉ／Ｆ）である。データ転送用Ｉ／Ｆ２００３としては、例えば、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）、ＩＥＥＥ１３９４に代表される有線インタフェースがあげられる。また、ＩｒＤＡ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに代表される無線系インタフェースなども用いることができ、本発明はＩ／Ｆの種類によって制限されるものではない。
【００６２】
画像入力装置２００１で取得された画像データは、データ転送用Ｉ／Ｆ２００３を介して、ＰＣ２００２のハードディスクドライブ（ＨＤＤ）に代表される記憶装置の記憶領域に転送される。この画像入力装置２００１からＰＣ２００２への画像データ転送に関しては、ＰＣ２００２にインストールされているＯＳまたは専用のソフトウエアからの命令で、画像入力装置２００１内の記憶装置に格納されている画像データが一括転送される。また、画像入力装置２００１から送られる転送コマンドで、ＰＣ２００２のＯＳまたは専用ソフトウエアによりＰＣ２００２の情報記録部に確保されたデータ記録領域に、画像データが転送されるようにしてもよい。
【００６３】
ＰＣ２００２の記憶装置には、画像処理アプリケーションプログラム２００４がインストールされており、動作可能である。ＰＣ２００２は画像処理アプリケーションプログラム２００４を起動し、それにしたがって動作することで、記憶装置に格納されている画像データを編集する。また、ユーザデータ格納用データベース（ＤＢ）２００５は画像処理アプリケーションプログラム２００４の処理において使用する各種データを含み、記憶装置に記憶されている。ユーザデータ格納用ＤＢ２００５の代わりにＰＣ２００２のＨＤＤに代表される記憶装置を利用しても構わない。
【００６４】
図２１は、画像処理アプリケーションプログラム２００４がインストールされた情報処理装置の装置構成を説明するためのブロック図である。
【００６５】
図２１に示すように、情報処理装置は、ＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ Ｒａｎｄａｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０２、ＢＭＵ（Ｂｉｔ Ｍｏｖｅ Ｕｎｉｔ）２１０３、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）２１０６を有する。また、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０７、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０８を有する。また、ディスプレイ２１０１、キーボード２１０４、ＰＤ（Ｐｏｉｎｔｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）２１０５を有する。また、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）２１０９、ＦＤＤ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）２１１０、ネットワークＩ／Ｆ（Ｉｎｔｅｒ Ｆａｃｅ）２１１１を有する。
【００６６】
ディスプレイ２１０１には、例えば編集中の文書、図形、画像その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインタフェース（ＵＩ）情報が表示される。
【００６７】
ＶＲＡＭ２１０２には、ディスプレイ２１０１に表示するための画像が描画される。このＶＲＡＭ２１０２に生成された画像データは、所定の規定に従ってディスプレイ２１０１に転送され、これによりディスプレイ２１０１に画像が表示される。ＢＭＵ２１０３は、例えば、メモリ間（例えば、ＶＲＡＭ２１０２と他のメモリとの間）のデータ転送や、メモリと各Ｉ／Ｏデバイス（例えば、ネットワークＩ／Ｆ２１１１）との間のデータ転送を制御する。キーボード２１０４は、文字や文書、指示等を入力するための各種キーを有する。ＰＤ２１０５は、例えば、ディスプレイ２１０１に表示されたアイコン、メニューその他のコンテンツを指示するために使用される。ＣＰＵ２１０６は、ＲＯＭ２１０７、ＨＤＤ２１０９又はフレキシブルディスクに格納された制御プログラムに基づいて、各デバイスを制御する。ＲＯＭ２１０７は、各種制御プログラムやデータを保存する。ＲＡＭ２１０８は、ＣＰＵ２１０６のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。ＨＤＤ２１０９は、情報処理装置内で実行される各制御プログラムやコンテンツを格納する。例えば、ＨＤＤ２１０９には、画像データ、画像処理アプリケーションプログラムなどが格納される。ＦＤＤ２１１０は、フロッピー（登録商標）等に代表されるフレキシブルディスクに対するアクセスを制御する。ネットワークＩ／Ｆ２１１１は、他の情報処理装置やプリンタ等の外部装置とネットワークを介して通信を行う。ＣＰＵバス２１１２は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。ＣＰＵ２１０６に対する制御プログラムの提供は、ＲＯＭ２１０７、ＨＤＤ２１０９、ＦＤＤ２１１０から行うこともできるし、ネットワークＩ／Ｆ２１１１を介してネットワーク経由で他の情報処理装置等から行うこともできる。
【００６８】
上記実施形態のデジタルカメラ１００の操作部１０８は、ＰＣ２００２が画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがってディスプレイ２１０１に表示するＵＩ情報（ボタンやアイコン等）をキーボード２１０４やＰＤ２１０５で操作することが対応する。つまり、デジタルカメラ１００における操作方法とは異なるが、デジタルカメラ１００の操作部１０８で実行できる機能を実行可能な操作部をＰＣ２００２は画像処理アプリケーションプログラムにしたがって実現するものとする。また、上記実施形態でデジタルカメラ１００においてＣＰＵ１０９の制御により実行される動作は、本実施形態のＰＣ２００２においてＣＰＵ２１０６が画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがって制御することにより同様に実行される。また、上記実施形態でデジタルカメラ１００において表示画面２０１に表示される内容は、本実施形態のＰＣ２００２においてディスプレイ２１０１にも同様に表示される。上記実施形態でデジタルカメラ１００が保存メモリ１１０や一次メモリ１０５に記憶する各種データは、本実施形態のＰＣ２００２においてＶＲＡＭ２１０２、ＲＯＭ２１０７、ＲＡＭ２１０８、ＨＤＤ２１０９等に同様に記憶される。そして、画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがって、適宜読み出しや書き込みが行われる。
【００６９】
以上のように、本実施形態によれば、デジタルカメラと同様に、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であっても、本発明を実現することができる。したがって、ユーザは操作し易い方や画像を見易い方の装置を適宜、選択して使えるようになる。
【００７０】
（他の実施形態）
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【００７１】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【００７２】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【００７３】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【００７４】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明に係るデジタルカメラの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図２】本発明に係るデジタルカメラの背面部構成の一例を示す図である。
【図３】本発明に係るデジタルカメラの上面部構成の一例を示す図である。
【図４】本発明に係るデータ処理部の構成の一例を示すブロック図である。
【図５】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図６】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図７】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図８】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図９】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１０】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１１】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１２】本発明に係る表示画面に表示される検索条件指定メニュー画面の一例を示す図である。
【図１３】本発明に係る表示画面に表示される検索条件指定メニュー画面の一例を示す図である。
【図１４】本発明に係る画像ファイルの構造の一例を示す図である。
【図１５】本発明に係る表示画面に表示される検索結果一覧画面の一例を示す図である。
【図１６】本発明に係るマーク情報データテーブルの一例を示す図である。
【図１７】本発明に係る画像ファイルのスコアを算出する動作の一例を示すフローチャート図である。
【図１８】本発明に係るＯＫ／ＮＧ係数表の一例を示す図である。
【図１９】本発明に係る部分領域ＯＫ／ＮＧ管理テーブルの一例を示す図である。
【図２０】本発明に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【図２１】本発明に係る情報処理装置の概略構成の一例を示す図である。
【図２２】本発明に係る画像ＯＫ／ＮＧスコア管理テーブルの一例を示す図である。
【図２３】本発明に係る画像ファイルを検索する動作の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【００７６】
４０１ 画像データ解析部
４０２ 領域認識部
４０３ マーク情報生成部
４０４ 画像データ生成部
４０５ データ保管部
４０６ 制御部
４０７ ＯＫ／ＮＧスコア算出部
４０８ 画像ＤＢ
４０９ 検索条件指定部
４１０ 検索部
４１１ 画像特徴ＤＢ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像を記憶し、再生するための画像処理装置およびその制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、デジタルカメラで撮影した画像を印刷して複数の人に配布することが一般的によく行われている。その際、デジタルカメラを操作して、どの画像を何枚印刷するかをＤＰＯＦ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｐｒｉｎｔ Ｏｒｄｅｒ Ｆｏｒｍａｔ）のような規格に則って記録メディアに記録することで、印刷指定を行う（例えば特許文献１参照）。ここで、ユーザは撮影成功したと判断した画像を印刷対象として指定し、撮影失敗したと判断した画像は印刷対象として指定しなかったりする。
【特許文献１】特開２００２−０４４５７７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ここで、例えば、画像に複数の人物が写っていて、一人は撮影成功であるがそれ以外の人物は撮影失敗という場合があるが、ユーザは各人物の写り具合を適宜、判断して、当該画像を印刷対象とするか否かを画像全体について設定することしかできなかった。そして、判断の理由については、当該画像に成功した領域と失敗した領域が存在することやそれぞれの写り具合を記憶に留めておくしかなかった。
【０００４】
したがって、ユーザは後日、撮影に成功した画像をまとめて印刷したいときや、撮影に失敗した画像をまとめて削除したいときに、全ての画像を再生し直す。そして、もう一度、同じように画像の詳細を確認して、撮影の成功または失敗の判断を行って、該当する画像を収集しなければならなかった。
【０００５】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な操作によって、画像の部分領域についてその評価を保持しておき、それを利用して画像を管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本願に係る発明の１つは、画像処理装置であって、画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶する記憶手段と、前記マーク情報にしたがって、画像を検索する検索手段と、前記検索手段による検索結果を表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、画像に予め記録された部分領域についての評価を利用して、ユーザの所望する画像を簡単にかつ的確に検索することができ、画像を活用しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、まずデジタルカメラを例として最良の形態の画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムの好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【０００９】
（第１の実施形態）
図１は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の回路構成を示すブロック図である。同図において、１０１は撮影レンズ、１０２は撮影レンズ１０１のズーム倍率の変更やフォーカス調節を行う撮影レンズ駆動部である。１０３は撮影レンズ１０１によって生成された被写体像を光電変換して電子的な画像データを生成する撮像素子である。１０４は撮像素子１０３で得た画像信号に所定の処理を施すことにより画像データを生成したり、画像データに対して表示したり編集したり保存するために変換する等の画像処理を行うデータ処理部である。１０５は画像データを一時的に記憶する一次メモリである。１０６は撮影レンズ１０１の撮影領域の被写体距離を測定する距離測定部である。１０７は画像データ等の情報を表示する表示部、１０８はデジタルカメラ１００の各種設定を行うための操作部である。１０９はデジタルカメラ１００の各種の動作の制御を行う中央演算素子（ＣＰＵ）、１１０は画像データおよび画像データに付随する情報などを保存する保存メモリである。保存メモリ１１０はデジタルカメラ１００から着脱可能なメディアも含む。１１１はデジタルカメラ１００の保存部に記録されている画像データを外部機器に対して出力するデータ出力部である。外部機器は例えば、画像データをＣＤやＤＶＤ等のメディアに記録するための外部記憶装置や画像を印刷するためのプリンタが該当する。
【００１０】
図２は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の背面図であり、同図において、２０１は前述した表示部１０７に含まれ、たとえばＬＣＤパネルなどで構成される表示画面である。２０２は表示画面２０１に表示されたカーソル等を上下左右に動かす、もしくは表示された画像の領域の位置を上下左右に動かして位置を指定するための十字キーである。２０６、２０７、２０８、２０９はそれぞれ上、下、左、右への移動を指示するボタンである。本実施形態では上下左右の位置を指定するボタンを個別に設けて説明しているが、１つのボタンで上下左右および斜めも含む自由な方向に位置を指定できるポインティングデバイスやマルチコントローラであっても良い。２０３はメニュー画面を表示画面２０１に表示するもしくは非表示にするよう指示するためのメニューボタンである。２０４は表示画面２０１に表示されたメニューや機能を選択する場合等、操作内容に応じて選択中の内容を決定するためのセットボタンである。２１２は他の操作ボタンと組み合わせて用いることで機能指定を行うためのファンクションボタンである。２０５はデジタルカメラの動作を切り替えるものであり、画像を撮影するための撮影モードと画像を再生表示するための再生モードのいずれかを選択するためのモード切替スイッチである。
【００１１】
図３は本実施形態に係わるデジタルカメラ１００の上面図であり、同図において、３０１は電源スイッチである。３０２は画像を撮影するためのシャッターボタンである。３０３は図２におけるモード切替スイッチに応じてその機能が切り替わる多機能レバー（ズームレバーともいう。）である。多機能レバー３０３は、モード切替スイッチ２０５が撮影モードの場合は撮影される被写体の拡大や縮小を調整の指示を入力するためのものである。また、モード切替スイッチが再生モードの場合は、表示される画像の拡大または縮小を調整し、さらに複数画像表示と一画像表示を切替える指示を入力するためのものである。本実施形態では表示画像の拡大または縮小の表示の調整を１つの多機能レバー３０３で実現するものとして説明しているが、これに限らず、縮小ボタンと拡大ボタンを個別に設けても良い。
【００１２】
これら十字キー２０２、メニューボタン２０３、セットボタン２０４、モード切替スイッチ２０５、ファンクションボタン２１２、電源ボタン３０１、シャッターボタン３０２、多機能レバー３０３は図１の操作部１０８に含まれる。
【００１３】
図４は本実施形態に係わるデータ処理部１０４の構成を示したブロック図である。同図において、４０１は画像データを解析してマーク情報データを取得する画像データ解析部である。４０２は拡大操作や自動認識によって指定された画像の部分領域を認識してその位置を特定する領域認識部である。４０３は操作部１０８の操作で指定されたマーク情報をデータとして生成するマーク情報生成部である。４０４はＪＰＥＧのような画像データの実体をマーク情報と対応づけて保存するためにマーク情報データファイルを生成する画像データ生成部である。４０５は生成されたマーク情報データファイルを画像ファイルと対応づけて保存メモリ１１０に保存するデータ保管部である。４０６はデータ処理部１０４の各処理部を制御する制御部であり、ＣＰＵ１０９に含まれる。４０７はマーク情報からＯＫ／ＮＧスコアを算出するＯＫ／ＮＧスコア算出部、４０８は算出されたＯＫ／ＮＧスコア、部分ＯＫ／ＮＧを示すマーク情報や、その他にキーワードなど画像に関する情報を管理する画像ＤＢである。また、４０９は画像を検索するための条件を指定する検索条件指定部、４１０は画像検索する検索部、４１１は画像の特徴量を管理する顔ＤＢや画像特徴量ＤＢなどを含む画像特徴ＤＢである。画像データ解析部４０１は画像を解析して、様々な特徴量を取得し、画像と関連付けて画像特徴ＤＢに記憶する。例えば、画像に含まれる顔や人物を検知して顔に関する特徴量を算出したり、色分布や輝度分布に基づく特徴量を算出する。そして、顔に関する特徴量を画像と関連付けて顔ＤＢに記憶し、色分布や輝度分布に基づく特徴量を画像と関連付けて画像特徴量ＤＢに記憶する。
【００１４】
次に、ユーザの操作にしたがい、デジタルカメラ１００において、画像に含まれる部分領域を指定し、撮影が成功したか否か、写り具合が気に入ったか否か等を示すレイティング情報を設定する動作について説明する。
【００１５】
デジタルカメラ１００の電源ボタン３０１を押下してモード切替スイッチ２０５を再生モードにすると、表示画面２０１には撮影日時が最新の画像が一つ表示される。多機能レバー３０３は引いても（回転させても）レバー自体が元に戻るような操作性を提供しているのでレバーを引く操作は繰り返し可能である。ここでは時計回りに引く（回転させる）方向を拡大方向、反時計回りに引く（回転させる）方向を縮小方向として説明する。画像が１つ表示画面２０１に表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向（反時計回り方向）に操作すると、撮影によって記録された画像が複数、表示画面２０１に表示される。この時の表示枚数はあらかじめ縮小率に応じて固定値として定められている。一方、複数の画像が表示画面２０１に表示されている状態で多機能レバー３０３を拡大方向（時計回り）に操作すると、複数の画像のうち選択状態にある１つの画像が表示画面２０１の全面に表示される。画像が１つ表示画面２０１に表示されている状態でさらに多機能レバー３０３を拡大方向に操作すると、図５で点線矩形で示すような画像の一部分が、表示画面２０１に図６に示すように拡大して表示される。拡大表示時に表示される部分領域の中心は、その拡大表示をする直前に表示していた画像の中心と同一である。多機能レバー３０３を１回操作するたびに拡大する率はあらかじめ定められた固定値である。さらに多機能レバー３０３を拡大方向に操作すると、上記一定の拡大率に基づいてさらに部分領域を拡大して表示画面２０１に表示することができる。また、部分領域が表示画面２０１に拡大表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向に操作すると、拡大された状態から元の状態に戻って表示画面２０１に表示される。したがって、ユーザは多機能レバー３０３を使って拡大や縮小を繰り返すことで、好みの拡大率で部分領域を表示画面２０１に表示させることができる。また、表示画面２０１に表示される部分領域の位置を移動したい場合は、ユーザは十字キー２０２を使用して操作する。上キー２０７、下キー２０９、左キー２０６および右キー２０８を押下することであらかじめ固定値として定められているグリッド間隔値の量だけ、表示画面に表示される部分領域の位置を移動することができる。十字キー２０２を繰り返して押下することで続けて、移動の量や方向を調整することができる。また、一つの画像が表示画面２０１に表示されている状態で、十字キー２０２の左キー２０６および右キー２０８を押下することによって、デジタルカメラ１００に保存されている複数の画像を順次、表示画面２０１に表示することができる。
【００１６】
このように、デジタルカメラ１００は多機能レバー３０３の拡大方向または縮小方向への操作を受けて部分領域の範囲を指定し、十字キー２０２を押下する操作を受けて部分領域の位置を指定することができる。したがって、ユーザは画像を詳細に確認するために拡大表示するよう指示するのに続けて、その拡大された部分領域をレイティングを付与する対象として指定することができるので、操作が簡単になる。
【００１７】
拡大して表示されている画像の部分領域が、笑顔であったり、フォーカスが合っていたり、ユーザが狙ったとおりの撮影結果である場合など、ユーザが気に入ったものであれば、ユーザは「部分ＯＫ」の設定を指示する。具体的にはユーザは、セットボタン２０４を押下して指示をデジタルカメラ１００に入力する。このセットボタン２０４を押下する操作を受けて、デジタルカメラ１００は現在表示されている画像の部分領域のマーク種別として「部分ＯＫ」を設定する。すると表示画面２０１には、現在表示されている画像の部分領域がＯＫであることを示す「部分ＯＫマーク」７０１が図７に示すように表示される。このような画像の部分領域と「部分ＯＫマーク」７０１の表示を確認することにより、ユーザはこの部分領域にＯＫが設定されたことを認識できる。
【００１８】
反対に、拡大して表示されている画像の部分領域が、目をつぶっていたり、ピンぼけであったり、ユーザの意図と異なる撮影結果である場合など、ユーザが気に入らなければ、ユーザは「部分ＮＧ」設定を指示する。具体的には、ユーザはセットボタン２０４を押下して指示をデジタルカメラ１００に入力する。なお、本実施形態ではセットボタン２０４が繰返し押下されると「部分ＯＫ」と「部分ＮＧ」の設定が順に現れる。このセットボタン２０４を押下する操作を受けて、デジタルカメラ１００は現在表示されている画像の部分領域のマーク種別として「部分ＮＧ」を設定する。すると表示画面２０１には、現在表示されている画像の部分領域がＮＧであることを示す「部分ＮＧマーク」８０１が図８に示すように表示される。このような画像の部分領域と「部分ＮＧマーク」の表示を確認することにより、ユーザはこの部分領域にＮＧが設定されたことを認識できる。
【００１９】
そして、デジタルカメラ１００は以上のような操作によって設定された、部分領域の位置座標およびマーク種別やマークランクを含むマーク情報データとを、画像ファイルに関連づけて保存メモリ１１０に記憶しておく。
【００２０】
次に、デジタルカメラ１００は、マーク情報データがすでに関連づけて記録されている画像ファイルを読み出し、表示画面２０１に一枚表示する。例えば、画像ファイルに４個のマーク情報データが関連づけて記録されている場合、デジタルカメラ１００は、画像ファイルに関連づけられた図１６に示すようなマーク情報データを読み出す。そして、デジタルカメラ１００はマーク情報データにしたがって、図９に示すように各部分領域を示す矩形枠とそれぞれのマーク種別９０１〜９０４を表示画面２０１に表示する。なお、初期状態では、マーク情報データのうち領域ＩＤが最小の部分領域が選択中となり、その部分領域を示す矩形枠は、図９の９０１に示すように、他の部分領域の矩形枠と異なる形状（例えば、太線または異なる色）で表示される。
【００２１】
また、画像の部分領域に部分ＯＫレベルや部分ＮＧレベルが設定されている場合には、図１０に示すようにマークレベルも表示される。図１０では部分領域１００１が部分ＯＫレベル３であり、部分領域１００２がＯＫレベル１で選択状態であり、部分領域１００３がＯＫレベル５であり、部分領域１００４が部分ＮＧであることを示している。
【００２２】
次に、デジタルカメラ１００が、マーク情報データが付与されている複数の画像ファイルの中から、撮影成功や撮影失敗の画像ファイルを抽出して利用する動作について説明する。
【００２３】
上記のようにして、デジタルカメラ１００の表示画面２０１に画像が１枚表示されている状態で多機能レバー３０３を縮小方向（反時計回り方向）に操作すると、保存メモリ１１０に格納された画像が図１１に示すように複数表示される。
【００２４】
このとき、ユーザがメニューボタン２０３を押下すると、図１２に示すような検索条件指定メニューが表示画面２０１に表示される。図１２は検索条件を設定するためのメニューの一例を示す。ユーザが検索項目の中から１つを選択し、そのチェックボックスのチェックをＯＮにすることに応答して、デジタルカメラ１００は検索条件を設定する。
【００２５】
キャンセルボタン１２０７の押下を検知すると、デジタルカメラ１００は検索処理を中止する。一方、検索開始ボタン１２０６の押下を検知すると、デジタルカメラ１００は検索条件に該当する画像ファイルの検索を開始する。
【００２６】
検索項目１２０２がＯＮの場合は、部分ＯＫマークだけが付与された画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な成功箇所ばかりであると判断した画像が検索されることになる。検索項目１２０３がＯＮの場合は、部分ＮＧマークが付与されていない画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な失敗箇所がないと判断した画像が検索されることになる。検索項目１２０４がＯＮの場合は、部分ＮＧマークが付与されている画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的に成功箇所もあるものも含めて、部分的に失敗箇所があると判断した画像ファイルを検索する。検索項目１２０５がＯＮの場合は、部分ＮＧマークだけが記録された画像ファイルを検索する。これにより、ユーザが部分的な失敗箇所ばかりであると判断した画像が検索されることになる。
【００２７】
検索結果は図１５に示すような検索結果画面１５００で表示される。検索された画像は部分ＯＫスコアや部分ＮＧスコアの高さにしたがって順に表示される。例えば、ＯＫスコアの高い順や、ＮＧスコアの高い順で表示される。そして、検索された画像ファイルを利用して行う処理の種類を指定するための活用メニュー１５０３も表示される。活用メニュー１５０３には、画像を順に表示するスライドショー機能や、所定のフォルダにまとめて格納するフォルダ出力機能、画像ファイルを電子メールに添付して送信するためのメール送信機能がある。また、画像ファイルをデータ出力部１１１に出力してＣＤ／ＤＶＤドライブに書き出すためのＣＤ／ＤＶＤ書き出し機能、画像ファイルをＰＣや他のデジタルカメラに送信するためのＰＣ／カメラ送信機能がある。画像ファイルを印刷対象として指定するためにＤＰＯＦ情報を記録するプリント指定機能、画像ファイルをデジタルカメラ１００に接続されたプリンタで印刷するためのプリント機能がある。また、画像を使った電子アルバムを作成して印刷するための写真集作成機能などのメニューがある。さらに、画像ファイルを削除するための削除機能がある。また、画像ファイルに対して指定した検索条件と対応するキーワードを付与する機能がある。例えば、検索項目１２０２がＯＮの場合に検索された画像ファイルにキーワードとして「成功画像」を付与して保存することができる。
【００２８】
このようにしてデジタルカメラ１００は例えば、検索項目１２０２がＯＮの場合に検索された画像ファイルをスライドショー機能を使って再生したり、検索項目１２０３がＯＮの場合に検索された画像ファイルをメール送信機能を使って送信したりする。さらに、検索項目１２０２がＯＮの場合で、ＯＫスコアが所定の値よりも高いものを選択して、スライドショー再生やメール送信の対象としてもよい。
【００２９】
また、デジタルカメラ１００は、検索項目１２０４や検索項目１２０５がＯＮの場合に検索された画像ファイルを削除する。このようにユーザは自分で判断して撮影が成功したか失敗したか部分的に付加されたマーク情報を使って画像を抽出し表示や保存、印刷といった活用をすることができる。また失敗と明示的に判別済みの画像をまとめて削除できる。さらに、検索項目１２０４や検索項目１２０５がＯＮの場合でＮＧスコアが所定の値よりも高いものを選択して削除の対象としてもよい。
【００３０】
次に、デジタルカメラ１００が画像ファイルに対してマーク情報を記録する際にＯＫ／ＮＧスコアを算出する動作について、図１７のフローチャート図を参照して説明する。画像ファイルは、部分領域の面積がそれぞれ異なるために部分ＯＫ領域や部分ＮＧ領域の数だけで評価することができない。したがって、本実施形態では画像全体に対する部分領域の面積を考慮して、画像ファイルの評価を行う。
【００３１】
ステップＳ１７０１にて、画像データ解析部４０１は画像ファイルに付与されるマーク情報データを読み出す。画像ファイルには図１４に示すように画像ファイルのヘッダ１４０１にマーク情報データ１４０３が保存されている。マーク情報データは図１６に示すような構造となっており、１６０１は領域ＩＤ、１６０２は領域位置、１６０３はマーク種別であり、１６０５は部分ＯＫの度合いまたは部分ＮＧの度合いを数値で表わすマークレベルである。図１６に示すマーク情報データは一つの部分領域について領域ＩＤ、領域位置、マーク種別、マークレベルを関連づけて一組として管理される。
【００３２】
ステップＳ１７０２では、ＯＫ／ＮＧスコア算出部４０７が、ステップＳ１７０１にて読み出されたマーク情報データと図１８に示すようなＯＫ／ＮＧ係数表にしたがって、各部分領域の部分ＯＫスコアと部分ＮＧスコアを算出する。図１８に示すように、マーク種別１８０１とマークレベル１８０２毎にＯＫ係数１８０３およびＮＧ係数１８０４が予め設定されている。各部分領域の部分ＯＫスコアは、部分領域の面積率にＯＫ係数を乗ずることで算出する。各部分領域の部分ＮＧスコアは、部分領域の面積率にＮＧ係数を乗ずることで算出できる。
【００３３】
すなわち、図１６の領域ＩＤ「Ａｒｅａ＿１」のマーク情報データ１６０４を例に部分ＯＫスコアを算出すると次のようになる。まず、領域位置１６０２から部分領域の面積を算出する。そして算出された部分領域の面積と予め設定されている画像全体の面積から面積率を求める。ここでは面積率が２０であったとする。マーク情報１６０３は“ＯＫ”でマークレベル１６０５は“３”であるので、図１８のＯＫ／ＮＧ係数表を参照してＯＫ係数として“１．３”を取得する。したがって「Ａｒｅａ＿１」の部分ＯＫスコアは“２０×１．３＝２６”と求められる。なお、ＮＧスコアは“０”である。
【００３４】
そして、求められた部分ＯＫスコアと部分ＮＧスコアは、画像ＤＢ４０８の図１９に示すような部分領域ＯＫ／ＮＧ管理テーブル１９００に格納される。部分領域ＩＤ１９０２毎にＯＫスコア１９０５とＮＧスコア１９０６が記録される。さらに、各部分領域のＯＫスコア１９０５やＮＧスコア１９０６は画像ＩＤ１９０１と関連付けて保存される。
【００３５】
さらに、ステップＳ１７０３にて、ＯＫ／ＮＧスコア算出部４０７が画像ファイルごとにＯＫスコアとＮＧスコアを求める。そして算出されたＯＫスコアとＮＧスコアは、画像ＤＢ４０８の図２２に示すような画像ＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００に保存される。ここで、画像ファイルごとのＯＫスコア２２０２は当該画像ファイルの画像ＩＤと関連付けられた部分ＯＫスコアの和であり、ＮＧスコア２２０３は当該画像ファイルの画像ＩＤと関連付けられた部分ＮＧスコアの和である。
【００３６】
以上のようにして画像ファイルについて、部分ＯＫスコア、部分ＮＧスコア、ＯＫスコア、ＮＧスコアを記録し管理することができ、これらに基づいて撮影成功や撮影失敗などの評価をすることができる。
【００３７】
次に、デジタルカメラ１００がＯＫ／ＮＧマーク情報を使って検索するフローについて図２３のフローチャートを使って説明する。
【００３８】
ステップＳ２３０１にて、検索条件指定部４０９が、検索条件指定画面１２００で検索条件が指定され、検索開始ボタン１２０６が押下されたことを検出する。
【００３９】
ステップＳ２３０２では、検索条件指定部４０９は検索条件として撮影成功の画像の検索（１２０２）が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０３へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０４へ遷移する。
【００４０】
ステップＳ２３０３では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＯＫスコアが“１”以上かつＮＧスコアが“０”の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２１０”が抽出されることとなる。
【００４１】
ステップＳ２３０４では、検索条件指定部４０９は検索条件として部分的な撮影失敗のない画像の検索（１２０３）が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０５へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０６へ遷移する。
【００４２】
ステップＳ２３０５では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＮＧスコアが“０”の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２１０”と“ｉｍｇ０２３０”が抽出されることとなる。
【００４３】
ステップＳ２３０６では、検索条件指定部４０９は検索条件として部分的に撮影失敗の画像の検索が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０７へ遷移し、指定されていなければステップＳ２３０８へ遷移する。
【００４４】
ステップＳ２３０７では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を参照し、ＮＧスコアが“１”以上の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として画像ＩＤ“ｉｍｇ０２０１”と画像ＩＤ“ｉｍｇ０２２０”が抽出されることとなる。
【００４５】
ステップＳ２３０８では、検索条件指定部４０９は検索条件として撮影失敗の画像の検索が指定されたか判断する。指定されている場合はステップＳ２３０９へ遷移し、指定されていなければ本処理を終了する。
【００４６】
ステップＳ２３０９では、検索部４１０が画像ＤＢ４０８のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００を検索し、ＯＫスコアが“０”かつＮＧスコアが“１”以上の画像ＩＤを検索する。検索が終了したらステップＳ２３１０に遷移する。図２２のＯＫ／ＮＧスコア管理テーブル２２００の場合、検索結果として“ｉｍｇ０２２０”が抽出されることとなる。
【００４７】
ステップＳ２３１０では、検索結果の画像ＩＤと対応する画像ファイルのサムネイル画像を取得し、ＯＫスコアまたはＮＧスコア、画像ＩＤなどの順に並べた検索結果一覧を作成する。
【００４８】
ステップＳ２３１１では、制御部４０６は図１５に示すような検索結果一覧を表示部１０７に表示する。
【００４９】
ステップＳ２３１２では、制御部４０６は活用メニュー１５０３に表示された各種出力機能の中からいずれかが指定されたか検知する。検知された場合は、ステップＳ２３１３に遷移する。
【００５０】
ステップＳ２３１３では、検索結果の画像ＩＤと対応する画像ファイルに対して、ステップＳ２３１２で指定された出力処理を実行する。
【００５１】
以上のようにして、ユーザは所望の撮影結果を有する画像ファイルを検索して出力処理を行うことができるので、画像ファイルを探したり選択するなどの作業にかかる負担を軽減することができる。
【００５２】
なお、上記では画像ファイルを検索してから、出力処理の指示を行い、検索された画像ファイルについて出力処理を実行する場合について説明した。これに限らず、出力処理の指示が行われた時に画像ファイルを自動的に検索し、検索された画像ファイルについて当該出力処理を実行するようにしてもよい。例えば、複数の画像ファイルに対して印刷処理が指示されたときに、自動的に検索項目１２０２で画像ファイルを検索し、検索された画像ファイルについて印刷処理を実行する。あるいは、複数の画像ファイルに対して削除処理が指示されたときに、自動的に検索項目１２０５で画像ファイルを検索し、検索された画像ファイルについて削除処理を実行する。このような場合、検索項目が出力処理毎に対応づけて予め設定されているものとする。
【００５３】
さらに、マーク情報データだけでなく、他の条件も追加して画像ファイルを検索するようにしてもよい。
【００５４】
例えば、撮影成功した特定の人物の画像ファイルを検索するためには、部分ＯＫマークの有無と、その人物の顔特徴情報とを用いることで実現できる。例えば、図１３に示すような検索条件指定画面１３００にしたがって検索条件が入力される。デジタルカメラ１００の表示画面２０１に画像が１枚表示されている状態や図１１に示すように表示されている複数の画像のうち１枚が指定されている状態で、ユーザがメニューボタン２０３を押下すると、検索条件指定画面１３００が表示画面２０１に表示される。検索条件指定画面１３００は検索条件指定画面１２００の［条件１］の検索項目に加えて、［条件２］の検索項目がある。［条件２］では複合検索条件を指定する。１３０８は検索条件を自動で指定するための指定項目である。１３０９は画像特徴ＤＢに保管されている顔ＤＢの情報や画像特徴量ＤＢの情報、キーワード情報などを用いて、［条件１］で設定されたＯＫ／ＮＧ検索条件とＡＮＤ条件で画像を検索するための指定項目である。
【００５５】
１３０９は、個別指定項目であり、顔、対象、キーワード、日付など個別の検索項目毎に条件を指定する。１３０９の顔のプルダウンメニューには、予め登録されている顔画像のリストが表示され、その中から選択できる。なお、人物を特定せずに単に顔があるものを指定することや、笑顔などの表情を指定することもできる。また、対象のプルダウンメニューには、予め登録されているタグのリストが表示され、その中から選択できる。タグは例えば、夜景モードやポートレイトモードなど、撮影モードに応じて自動的に画像ファイルに付与される。キーワードには予め登録されているキーワードのリストが表示され、その中から選択できる。日付の入力欄には、１つの日付や期間が入力される。そして、［条件１］のＯＫ／ＮＧ検索レベル設定と［条件２］の複合検索指定が行われる。開始ボタン１３０６が押下されると、デジタルカメラ１００は［条件１］と［条件２］のＡＮＤを満たす画像ファイルを検索し、検索結果を図１５に示すように表示部に表示するよう表示制御する。
【００５６】
このようにして、特定の人物や特定の日付を持ち、かつ撮影成功または撮影失敗した画像を一度に検索することができるので、ユーザの操作性が向上する。
【００５７】
さらに、上述のように［条件１］と［条件２］に基づいて検索された画像ファイルを［条件２］で指定された条件にしたがって振り分けるようにしてもよい。例えば、［条件１］と［条件２］に基づいて画像ファイルを検索して検索結果を得てから、［条件２］で指定された人物ごとに分類する。分類にしたがって検索結果を表示する。
【００５８】
このようにして、ユーザは検索結果を確認しやすくなるとともに、分類毎に出力処理を行うようにすることもできる。
【００５９】
（第２の実施形態）
上記の実施形態の形態では、デジタルカメラに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、本実施形態ではコンピュータ装置に適用する場合について説明する。
【００６０】
図２０は、本実施の形態に係る画像処理システムの概略機能構成を示すブロック図である。図２０において、２００１は光学像を電気信号に変換し、所定の画像処理を施した後デジタル情報として記録可能な画像入力装置である。この画像入力装置２００１としては、例えば静止画を撮影し、画像データとして記録できるデジタルスチルカメラがある。また、動画を撮影し動画像データとして記録できるデジタルビデオカメラ、原稿を読み取って画像データとして出力可能なスキャナなどを用いることもできる。また、光学像を電気信号に変換して画像データとして記録する装置の他に、画像データを記憶した記憶媒体から画像データを読み出して出力可能な各種記憶媒体のドライバを代わりに用いてもよい。
【００６１】
２００２は情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）によって実現される。なお、パーソナルコンピュータに限らず、携帯電話やＰＤＡなどでも同様に実現可能である。２００３は画像入力装置２００１とＰＣ２００２間で、撮影された画像データを転送するためのデータ転送用インタフェース（Ｉ／Ｆ）である。データ転送用Ｉ／Ｆ２００３としては、例えば、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）、ＩＥＥＥ１３９４に代表される有線インタフェースがあげられる。また、ＩｒＤＡ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに代表される無線系インタフェースなども用いることができ、本発明はＩ／Ｆの種類によって制限されるものではない。
【００６２】
画像入力装置２００１で取得された画像データは、データ転送用Ｉ／Ｆ２００３を介して、ＰＣ２００２のハードディスクドライブ（ＨＤＤ）に代表される記憶装置の記憶領域に転送される。この画像入力装置２００１からＰＣ２００２への画像データ転送に関しては、ＰＣ２００２にインストールされているＯＳまたは専用のソフトウエアからの命令で、画像入力装置２００１内の記憶装置に格納されている画像データが一括転送される。また、画像入力装置２００１から送られる転送コマンドで、ＰＣ２００２のＯＳまたは専用ソフトウエアによりＰＣ２００２の情報記録部に確保されたデータ記録領域に、画像データが転送されるようにしてもよい。
【００６３】
ＰＣ２００２の記憶装置には、画像処理アプリケーションプログラム２００４がインストールされており、動作可能である。ＰＣ２００２は画像処理アプリケーションプログラム２００４を起動し、それにしたがって動作することで、記憶装置に格納されている画像データを編集する。また、ユーザデータ格納用データベース（ＤＢ）２００５は画像処理アプリケーションプログラム２００４の処理において使用する各種データを含み、記憶装置に記憶されている。ユーザデータ格納用ＤＢ２００５の代わりにＰＣ２００２のＨＤＤに代表される記憶装置を利用しても構わない。
【００６４】
図２１は、画像処理アプリケーションプログラム２００４がインストールされた情報処理装置の装置構成を説明するためのブロック図である。
【００６５】
図２１に示すように、情報処理装置は、ＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ Ｒａｎｄａｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０２、ＢＭＵ（Ｂｉｔ Ｍｏｖｅ Ｕｎｉｔ）２１０３、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）２１０６を有する。また、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０７、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）２１０８を有する。また、ディスプレイ２１０１、キーボード２１０４、ＰＤ（Ｐｏｉｎｔｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）２１０５を有する。また、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）２１０９、ＦＤＤ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）２１１０、ネットワークＩ／Ｆ（Ｉｎｔｅｒ Ｆａｃｅ）２１１１を有する。
【００６６】
ディスプレイ２１０１には、例えば編集中の文書、図形、画像その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインタフェース（ＵＩ）情報が表示される。
【００６７】
ＶＲＡＭ２１０２には、ディスプレイ２１０１に表示するための画像が描画される。このＶＲＡＭ２１０２に生成された画像データは、所定の規定に従ってディスプレイ２１０１に転送され、これによりディスプレイ２１０１に画像が表示される。ＢＭＵ２１０３は、例えば、メモリ間（例えば、ＶＲＡＭ２１０２と他のメモリとの間）のデータ転送や、メモリと各Ｉ／Ｏデバイス（例えば、ネットワークＩ／Ｆ２１１１）との間のデータ転送を制御する。キーボード２１０４は、文字や文書、指示等を入力するための各種キーを有する。ＰＤ２１０５は、例えば、ディスプレイ２１０１に表示されたアイコン、メニューその他のコンテンツを指示するために使用される。ＣＰＵ２１０６は、ＲＯＭ２１０７、ＨＤＤ２１０９又はフレキシブルディスクに格納された制御プログラムに基づいて、各デバイスを制御する。ＲＯＭ２１０７は、各種制御プログラムやデータを保存する。ＲＡＭ２１０８は、ＣＰＵ２１０６のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。ＨＤＤ２１０９は、情報処理装置内で実行される各制御プログラムやコンテンツを格納する。例えば、ＨＤＤ２１０９には、画像データ、画像処理アプリケーションプログラムなどが格納される。ＦＤＤ２１１０は、フロッピー（登録商標）等に代表されるフレキシブルディスクに対するアクセスを制御する。ネットワークＩ／Ｆ２１１１は、他の情報処理装置やプリンタ等の外部装置とネットワークを介して通信を行う。ＣＰＵバス２１１２は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。ＣＰＵ２１０６に対する制御プログラムの提供は、ＲＯＭ２１０７、ＨＤＤ２１０９、ＦＤＤ２１１０から行うこともできるし、ネットワークＩ／Ｆ２１１１を介してネットワーク経由で他の情報処理装置等から行うこともできる。
【００６８】
上記実施形態のデジタルカメラ１００の操作部１０８は、ＰＣ２００２が画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがってディスプレイ２１０１に表示するＵＩ情報（ボタンやアイコン等）をキーボード２１０４やＰＤ２１０５で操作することが対応する。つまり、デジタルカメラ１００における操作方法とは異なるが、デジタルカメラ１００の操作部１０８で実行できる機能を実行可能な操作部をＰＣ２００２は画像処理アプリケーションプログラムにしたがって実現するものとする。また、上記実施形態でデジタルカメラ１００においてＣＰＵ１０９の制御により実行される動作は、本実施形態のＰＣ２００２においてＣＰＵ２１０６が画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがって制御することにより同様に実行される。また、上記実施形態でデジタルカメラ１００において表示画面２０１に表示される内容は、本実施形態のＰＣ２００２においてディスプレイ２１０１にも同様に表示される。上記実施形態でデジタルカメラ１００が保存メモリ１１０や一次メモリ１０５に記憶する各種データは、本実施形態のＰＣ２００２においてＶＲＡＭ２１０２、ＲＯＭ２１０７、ＲＡＭ２１０８、ＨＤＤ２１０９等に同様に記憶される。そして、画像処理アプリケーションプログラム２００４にしたがって、適宜読み出しや書き込みが行われる。
【００６９】
以上のように、本実施形態によれば、デジタルカメラと同様に、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であっても、本発明を実現することができる。したがって、ユーザは操作し易い方や画像を見易い方の装置を適宜、選択して使えるようになる。
【００７０】
（他の実施形態）
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【００７１】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【００７２】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【００７３】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【００７４】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明に係るデジタルカメラの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図２】本発明に係るデジタルカメラの背面部構成の一例を示す図である。
【図３】本発明に係るデジタルカメラの上面部構成の一例を示す図である。
【図４】本発明に係るデータ処理部の構成の一例を示すブロック図である。
【図５】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図６】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図７】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図８】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図９】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１０】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１１】本発明に係る表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【図１２】本発明に係る表示画面に表示される検索条件指定メニュー画面の一例を示す図である。
【図１３】本発明に係る表示画面に表示される検索条件指定メニュー画面の一例を示す図である。
【図１４】本発明に係る画像ファイルの構造の一例を示す図である。
【図１５】本発明に係る表示画面に表示される検索結果一覧画面の一例を示す図である。
【図１６】本発明に係るマーク情報データテーブルの一例を示す図である。
【図１７】本発明に係る画像ファイルのスコアを算出する動作の一例を示すフローチャート図である。
【図１８】本発明に係るＯＫ／ＮＧ係数表の一例を示す図である。
【図１９】本発明に係る部分領域ＯＫ／ＮＧ管理テーブルの一例を示す図である。
【図２０】本発明に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【図２１】本発明に係る情報処理装置の概略構成の一例を示す図である。
【図２２】本発明に係る画像ＯＫ／ＮＧスコア管理テーブルの一例を示す図である。
【図２３】本発明に係る画像ファイルを検索する動作の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【００７６】
４０１ 画像データ解析部
４０２ 領域認識部
４０３ マーク情報生成部
４０４ 画像データ生成部
４０５ データ保管部
４０６ 制御部
４０７ ＯＫ／ＮＧスコア算出部
４０８ 画像ＤＢ
４０９ 検索条件指定部
４１０ 検索部
４１１ 画像特徴ＤＢ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項２】
前記部分領域の面積にしたがって、前記部分領域に付与されたマーク情報のスコアを算出する算出手段とをさらに備え、
前記検索手段はさらに前記スコアにしたがって前記画像を検索することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項３】
前記検索手段により利用されたマーク情報と対応する処理を、前記検索結果の画像に対して実行するよう制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１または２記載の画像処理装置。
【請求項４】
前記画像処理装置はデジタルカメラであり、
被写体を撮影することにより前記画像を取得する取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至３記載の画像処理装置。
【請求項５】
画像を再生する再生手段と、
前記画像の部分領域を指定する指定手段と、
前記部分領域についてマーク情報を設定する設定手段とをさらに備えたことを特徴とする１乃至４記載の画像処理装置。
【請求項６】
前記再生手段は前記画像の部分領域を拡大して再生し、
前記指定手段は前記拡大された部分領域を指定することを特徴とする請求項５記載の画像処理装置。
【請求項７】
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶するステップと、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索するステップと、
前記検索の結果を表示部に表示するステップとを備えたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項８】
コンピュータに、
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶するステップと、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索するステップと、
前記検索の結果を表示部に表示するステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項１】
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果を表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項２】
前記部分領域の面積にしたがって、前記部分領域に付与されたマーク情報のスコアを算出する算出手段とをさらに備え、
前記検索手段はさらに前記スコアにしたがって前記画像を検索することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項３】
前記検索手段により利用されたマーク情報と対応する処理を、前記検索結果の画像に対して実行するよう制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１または２記載の画像処理装置。
【請求項４】
前記画像処理装置はデジタルカメラであり、
被写体を撮影することにより前記画像を取得する取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至３記載の画像処理装置。
【請求項５】
画像を再生する再生手段と、
前記画像の部分領域を指定する指定手段と、
前記部分領域についてマーク情報を設定する設定手段とをさらに備えたことを特徴とする１乃至４記載の画像処理装置。
【請求項６】
前記再生手段は前記画像の部分領域を拡大して再生し、
前記指定手段は前記拡大された部分領域を指定することを特徴とする請求項５記載の画像処理装置。
【請求項７】
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶するステップと、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索するステップと、
前記検索の結果を表示部に表示するステップとを備えたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項８】
コンピュータに、
画像を前記画像の部分領域ごとに付与されたマーク情報に関連付けて記憶するステップと、
前記マーク情報にしたがって、画像を検索するステップと、
前記検索の結果を表示部に表示するステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【公開番号】特開２００９−２６７６９６（Ｐ２００９−２６７６９６Ａ）
【公開日】平成２１年１１月１２日（２００９．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１１３８９９（Ｐ２００８−１１３８９９）
【出願日】平成２０年４月２４日（２００８．４．２４）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ
【出願人】（０００００１００７）キヤノン株式会社 (59,756)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１１月１２日（２００９．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年４月２４日（２００８．４．２４）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ
【出願人】（０００００１００７）キヤノン株式会社 (59,756)
【Ｆターム（参考）】
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