画像化コンテンツ補正装置、方法およびプログラムならびに画像化コンテンツ配信システム
【課題】様々な条件下で使用されるモバイル端末で閲覧される画像に、使用条件にあった補正を施し、色覚異常者や健常者による視認性を向上させる。
【解決手段】B6では、画像サーバの色情報補正部24は、視覚が困難な色情報の組み合わせに対応した、視覚が容易となる色情報の補正を、受信した輝度情報に応じた程度に施す。このため、クライアント3の様々な使用条件に応じ、色覚異常者のみならず健常者にとっても、Webコンテンツの視認性を高めることができる。
【解決手段】B6では、画像サーバの色情報補正部24は、視覚が困難な色情報の組み合わせに対応した、視覚が容易となる色情報の補正を、受信した輝度情報に応じた程度に施す。このため、クライアント3の様々な使用条件に応じ、色覚異常者のみならず健常者にとっても、Webコンテンツの視認性を高めることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像化されたWebコンテンツを配信する技術に関し、特に、該画像化されたWebコンテンツを視覚条件に応じて補正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、入力された画像から色覚異常者にとって見えがたい輪郭を抽出し、抽出した輪郭を画像とともに表示する。
【0003】
特許文献2は、昼夜または屋内外を識別することで、配色の調整に加えて、輝度またはコントラストを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-276655号公報
【特許文献2】特開2010-175710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、携帯電話やスマートフォンを初めとするブラウザを搭載したモバイル端末が数多く普及している。モバイル端末では、テキストデータ、jpg(Joint Photographic Experts Group)などの圧縮画像データ、HTMLデータなどのデータ形式は、ほとんど視聴できる。モバイル端末は様々な場所に持ち運んで利用されるため、閲覧の条件が定まらず、コンテンツの色合いの識別を分かりにくくしている。
【0006】
一方、一部の色の組み合わせに対して判別をつけるのが難しい人(色覚異常者)は、日本だけでも300万人いるといわれている。インターネットを使って情報を得る際、Webサイトに代表されるコンテンツは、色覚異常者に十分な配慮をしているとはいえない。また、健常者でも、使用条件、例えば明るい屋外などでは、コンテンツの視覚が困難である。そこで、使用条件に応じた画像の補正が求められる。
【0007】
しかし、モバイル端末の通信網は、有線LAN回線と比べると貧弱であり、パソコンと比べると低スペックである。このため、モバイル端末の使用環境に応じ、コンテンツの色合いの識別を容易にする表示制御も限界がある。
【0008】
さらにモバイル端末は、その可搬性から、様々な条件下で使用されるため、一概に画像の補正条件を設定しその条件で画像を補正すれば視認性が高まるものではない。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、様々な条件下で使用されるモバイル端末で閲覧される画像に、使用条件にあった補正を施し、色覚異常者や健常者による視認性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、Webコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、を備える画像化コンテンツ補正装置を提供する。
【0011】
好ましくは、明るさ関連情報取得部は、クライアントの位置情報を取得し、明るさ情報取得部は、位置情報に対応する明るさを予測し、明るさ情報として予測した明るさを取得する。
【0012】
好ましくは、明るさ関連情報取得部は、撮像装置を介して画像情報を取得し、明るさ情報取得部は、明るさ関連情報取得部の取得した画像情報から、明るさ情報として輝度情報を取得する。
【0013】
好ましくは、補正部は、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像の明度を補正する。
【0014】
好ましくは、画像変換部の変換した画像から識別の困難な色の組み合わせの有無を判断する判断部を備え、記補正部は、判断部が識別の困難な色の組み合わせがあると判断した画像の色情報を、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて補正する。
【0015】
好ましくは、補正部は、識別の困難な色の組み合わせの一方の色の領域に、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた強度の網かけ模様を重畳する。
【0016】
好ましくは、補正部は、識別の困難な色の組み合わせの接する境界領域に、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた太さの線を挿入する。
【0017】
好ましくは、色情報補正部は、色相環に沿って、識別の困難な色の組み合わせの各々の色相を、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた量だけシフトさせる。
【0018】
好ましくは、補正部の補正した画像をクライアントに送信する送信部を備える。
【0019】
本発明は、情報処理装置が、Webコンテンツを取得するステップと、取得したWebコンテンツを画像に変換するステップと、クライアントから明るさ関連情報を取得するステップと、取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得するステップと、取得した明るさ情報に応じて変換した画像を補正するステップと、を実行する画像化コンテンツ補正方法を提供する。
【0020】
この画像化コンテンツ補正方法を情報処理装置に実行させるための画像化コンテンツ補正プログラムも本発明に含まれる。
【0021】
本発明は、明るさ関連情報を通知するクライアントと、クライアントの要求したWebコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、補正部の補正した画像をクライアントに送信する送信部と、を備える画像化コンテンツ配信システムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明では、画像に変換されたWebコンテンツに、クライアント周囲の明るさにあった補正を施すため、色覚異常者や健常者によるWebコンテンツの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】コンテンツ配信システムの概略構成図
【図2】画像ファイルの一例を示す図
【図3】該画像に関してグラフ化された色情報と、リンクで接続されたノードの組N1の一例を示す図
【図4】コンテンツ配信処理のフローチャート
【図5】識別の困難な色の境界に、所定の色の線を挿入した様子を示す図
【図6】色挿入後の色情報をグラフで表している図
【図7】網かけ模様を重畳した様子を示す図
【図8】網かけ挿入後の色情報をグラフで表した図
【図9】識別の困難な色情報の組の各々の色相を色相環に沿ってシフトさせて補正した一例を示す図
【図10】色相環の一例を示す図
【図11】所定の変換表に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を対応する別の色相に変換して補正した様子を例示する図
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
図1は本発明の好ましい第1実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す。このシステムは、サーバ(Webサーバ)1とクライアント3とを含む。Webサーバ1は、演算装置(CPU)、記憶装置、入出力回路などを備えたコンピュータ(情報処理装置)で構成される。
【0025】
具体的には、Webサーバ1は、Webコンテンツ取得部21、画像変換部22、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、Webコンテンツ配信部27、輝度情報管理DB28、屋内外予測部29を備える。画像変換部22、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、屋内外予測部29は、まとめて補正部200と呼ばれる。
【0026】
制御部26は、CPUなどで構成され、クライアント3からのWebコンテンツの要求などに応じ、各部を統括制御する。輝度情報管理DB28は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置で構成され、輝度のしきい値などの各種変数やプログラムなど処理に必要な情報を記憶する。
【0027】
Webコンテンツ取得部21は、ネットワーク経由で1以上のWebサーバ1と接続されており、クライアント3からのコンテンツの要求などに従って、Webサーバ1にWebコンテンツを要求し、送信されたWebコンテンツを取得する。クライアント3から要求できるWebコンテンツは、Webサーバ1から送信しうるものである限り何でもよい。また、コンテンツの要求は、URLの指定などで行われる。
【0028】
画像変換部22は、Webコンテンツを画像ファイルに変換(レンダリング)する。この画像ファイルは、クライアント3で閲覧可能な形式(JPEGなど)に適合する。画像変換の手法は各種の公知技術が採用されうる。
【0029】
色情報解析部23は、画像解析エンジンなどで構成され、Webコンテンツの画像情報を解析し、色や明度などの色情報を取得する。色情報とは、画像内のオブジェクト(被写体)を構成する色とその各色の割合を「ノード」、隣接するオブジェクト同士を「リンク」で接続することでグラフ化したものである。図2は、画像ファイルIの一例であり、図3は、該画像に関してグラフ化された色情報と、リンクで接続されたノードの組N1の一例である。
【0030】
色情報補正部24、明度補正部25は、CPUなどで構成される。これらは、Webコンテンツ取得部21の取得したWebコンテンツそのもの、あるいはそのWebコンテンツの映像情報に対し、色相補正、明度補正、彩度補正、グラフィックの置換や重畳など、各種の画像補正を施し、Webコンテンツ配信部27に出力する。色情報補正部24、明度補正部25による画像補正は、いずれか一方で単独で行われてもよいし、双方の組み合わせで行われてもよい。
【0031】
Webコンテンツ配信部27は、ネットワーク経由で接続されたクライアント3に、色情報補正部24、明度補正部25で補正されたWebコンテンツを送信する。
【0032】
クライアント3は、画像を再生可能な表示手段、通信手段、演算装置(CPU)、記憶装置、入出力回路、操作手段、撮像装置などを備えた情報端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータで構成される。なお、画像サーバにアクセスするクライアント3は不特定多数であってもよいものとする。具体的には、クライアント3は、制御部31、輝度検出部32、ブラウジング部、位置情報取得部34を備える。制御部31、輝度検出部32は、CPUなどの情報処理装置で構成され、ブラウジング部33は表示手段とそれに対する映像の生成手段を含む。位置情報取得部34は、GPS受信機などで構成される。
【0033】
図4はコンテンツ配信システムの実行するコンテンツ配信処理のフローチャートである。この処理を実行するためのプログラムは画像サーバ2およびクライアント3のメモリに記憶され、Webサーバ1およびクライアント3の各ブロックによって実行される。以下、クライアント3はA1〜A10の処理、画像サーバはB1〜B12の処理を実行する。
【0034】
A1では、クライアント3の制御部31は、ユーザからURLの指定などによるコンテンツ取得要求を受け付ける。
【0035】
A2では、クライアント3の制御部31は、要求を受け付けたコンテンツの送信を画像サーバに要求する。
【0036】
B1では、画像サーバの制御部26は、クライアント3から要求されたコンテンツをWebサーバ1に要求し、その要求に応じてWebサーバ1から送信されたコンテンツを取得する。
【0037】
B2では、画像サーバの画像変換部22は、取得したコンテンツを画像ファイルに変換する。
【0038】
A3では、クライアント3の制御部31は、ユーザから明るさ補正アプリ起動の開始を受け付けたことに応じ、A4に進む。
【0039】
A4では、クライアント3の制御部31は、輝度検出部32が定期的に輝度を検出するよう制御する。例えば、輝度検出部32は、所定の時間おきに、CCDカメラやCMOSカメラなどの撮像装置で周囲の輝度情報を取得する。制御部31は、異なる時点で取得された輝度同士を比較することで、輝度が変化したか否かを判断し、輝度が変化したと判断した場合、A5に進む。
【0040】
A5では、クライアント3の制御部31は、輝度情報を画像サーバ2に送信する。なお、輝度と色差を含む画像情報をクライアント3から画像サーバ2に送り、画像サーバ2にて画像情報から輝度を抽出してもよい。
【0041】
B3では、画像サーバの制御部26は、クライアント3から、輝度情報を受信する。
【0042】
B4では、画像サーバの制御部26は、変換された画像ファイルの色情報を解析する。
【0043】
B5では、画像サーバの制御部26は、解析された色情報に基づき、色補正の必要があるか否かを判断する。例えば、制御部26は、リンクで接続されたノード間の色情報の組み合わせが、予め規定された視覚が困難な色情報の組み合わせに該当する場合、色補正の必要があると判断する。例えば、図3では、視覚が困難な色情報の組み合わせは、緑と赤N1である。
【0044】
B6では、画像サーバの色情報補正部24は、視覚が困難な色情報の組み合わせに対応した、視覚が容易となる色情報の補正を、受信した輝度情報に応じた程度に施す。
【0045】
例えば、図5では、緑と赤の組に対しては、緑と赤の接する境界に、所定の色(白)の線を挿入し、識別し難い色同士が容易に区別されるようにしている。この線の太さは、輝度情報に応じて決まる。すなわち、クライアント3から受信した輝度情報が明るいほど、境界の線を太くする。図6は、この色挿入後の色情報をグラフで表している。
【0046】
図7では、緑と赤の組に対しては、緑の領域に網かけ模様を重畳している。図8は、この網かけ挿入後の色情報をグラフで表している。この網かけ模様の強度(編み目模様の線太さ、編み目模様の大小、編み目模様の色味の強さなど)は、輝度情報に応じて決まる。例えば、クライアント3からの輝度情報が明るいほど、網かけ模様の線を太くする。
【0047】
あるいは、図9では、色相環に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を色相環に沿ってシフトさせて補正している。シフトの量は、クライアント3からの輝度情報に応じて決まる。シフト方向は左回りでも右回りでもよい。図10は色相環の一例を示す。あるいは、図11では、所定の変換表に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を対応する別の色相に変換して補正している。変換表は、色相環上の色相のシフトと同等の内容を規定している。
【0048】
B7では、画像サーバの制御部26は、受信した輝度情報と輝度情報管理DB28に記憶された輝度情報のしきい値とを比較し、受信した輝度情報がしきい値を超えているか否かを判断する。輝度情報がしきい値を超えているならば、明るさ(明度)補正が必要と判断してB8に進む。輝度情報がしきい値を超えていないならば、明るさ補正が不要と判断してB9に進む。
【0049】
B8では、画像サーバの明度補正部25は、画像の明るさ(明度)を、輝度の変動に対応した値だけ増分する補正を施す。
【0050】
A7では、クライアント3の位置情報取得部34は、現在の位置情報を取得する。
【0051】
A8では、クライアント3の位置情報取得部34は、取得した位置情報とその取得日時を画像サーバ2に送信する。なお、クライアント3が室内にいるなどの原因で位置情報を取得できない場合があるが、その場合は、場所は屋内であると判断するなどして、位置情報に代替する情報を生成し、画像サーバ2に送信すればよい。
【0052】
B9は、画像サーバの屋内外予測部29は、クライアント3の位置情報とその取得日時を受信する。
【0053】
B10では、画像サーバの屋内外予測部29は、クライアント3の現在の位置情報とその取得日時に基づき、クライアント3の周囲の明るさを予測する。例えば、屋内外予測部29は、クライアント3の現在の位置情報とその取得時刻に対応する天候を、気象情報を提供するWebサーバ1から受信し、その天候に対応する明るさを、所定のテーブルを基準に予測する。例えば、テーブルが、午前10時晴れ屋外=120、000ルクス、午前10時曇り屋外=35、000ルクス、午前10時晴れ屋内=200ルクス・・、などと規定しており、クライアント3の位置情報と時刻「午前10時屋外」に対応する天候が「晴れ」ならば、明るさは「120、000ルクス」と予測する。
【0054】
クライアント3の現在の位置情報には、地表面での座標情報の他、重力センサの検出値が含まれてもよい。例えば、クライアント3のディスプレイ面が鉛直上方を向いていれば、上記所定のテーブルで決まる明るさに所定の正の補正値を加え、クライアント3のディスプレイ面が鉛直下方を向いていれば、上記所定のテーブルで決まる明るさに所定の負の補正値を加える。こうすることでディスプレイのポジションに合わせた明るさ予測ができる。
【0055】
画像サーバ2の明度補正部25は、予測した明るさが、所定のしきい値を超えたか否かを判断し、Yesならば画像の明るさの補正が必要とみなしてB11に進む。NoならばB12に進む。
【0056】
B11では、画像サーバ2の明度補正部25は、予測された明るさに対応した値だけ、画像の輝度を増分する補正を施す。
【0057】
B12では、画像サーバのWebコンテンツ配信部27は、B6・8・11で明るさや色の補正されたWebコンテンツの画像をクライアント3に送信する。
【0058】
A9では、クライアント3の制御部31は、画像を受信する。
【0059】
A10では、クライアント3のブラウジング部33は、画像を表示する。この画像は、見にくい色の組み合わせを区別しやすくするよう色や模様が加えられている。また、この画像は、クライアント3が使用される場所の明るさの変動に対応し明るさが増すよう補正されているため、ブラウジング部33で表示した場合、明るい場所であっても見やすい。このため、クライアント3の様々な使用条件に応じ、色覚異常者のみならず健常者にとっても、Webコンテンツの視認性を高めることができる。
【0060】
<第2実施形態>
第1実施形態に示す、色情報・明るさの補正の要否の判断と画像の色情報・明るさ補正は、クライアント3で実行されてもよい。これは、画像サーバ2の補正部200の関係する処理ブロックをクライアント3に設けることで実現される。例えば、B8の処理をクライアント3で行うには、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、輝度情報管理DB28をクライアント3に設ければよい。この場合、クライアント3は、画像サーバから受信した画像を自ら補正できる。なお、クライアント3に補正部200を設けた場合でも、室内にいるなどの原因で位置情報を取得できない場合があるが、その場合は、場所は屋内であると判断するなどして、位置情報を代替すればよい。
【符号の説明】
【0061】
1…Webサーバ、2…画像サーバ、3…クライアント、21…Webコンテンツ取得部、22…画像変換部、23…色情報解析部、24…色情報補正部、25…明度補正部、26…制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像化されたWebコンテンツを配信する技術に関し、特に、該画像化されたWebコンテンツを視覚条件に応じて補正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、入力された画像から色覚異常者にとって見えがたい輪郭を抽出し、抽出した輪郭を画像とともに表示する。
【0003】
特許文献2は、昼夜または屋内外を識別することで、配色の調整に加えて、輝度またはコントラストを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-276655号公報
【特許文献2】特開2010-175710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、携帯電話やスマートフォンを初めとするブラウザを搭載したモバイル端末が数多く普及している。モバイル端末では、テキストデータ、jpg(Joint Photographic Experts Group)などの圧縮画像データ、HTMLデータなどのデータ形式は、ほとんど視聴できる。モバイル端末は様々な場所に持ち運んで利用されるため、閲覧の条件が定まらず、コンテンツの色合いの識別を分かりにくくしている。
【0006】
一方、一部の色の組み合わせに対して判別をつけるのが難しい人(色覚異常者)は、日本だけでも300万人いるといわれている。インターネットを使って情報を得る際、Webサイトに代表されるコンテンツは、色覚異常者に十分な配慮をしているとはいえない。また、健常者でも、使用条件、例えば明るい屋外などでは、コンテンツの視覚が困難である。そこで、使用条件に応じた画像の補正が求められる。
【0007】
しかし、モバイル端末の通信網は、有線LAN回線と比べると貧弱であり、パソコンと比べると低スペックである。このため、モバイル端末の使用環境に応じ、コンテンツの色合いの識別を容易にする表示制御も限界がある。
【0008】
さらにモバイル端末は、その可搬性から、様々な条件下で使用されるため、一概に画像の補正条件を設定しその条件で画像を補正すれば視認性が高まるものではない。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、様々な条件下で使用されるモバイル端末で閲覧される画像に、使用条件にあった補正を施し、色覚異常者や健常者による視認性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、Webコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、を備える画像化コンテンツ補正装置を提供する。
【0011】
好ましくは、明るさ関連情報取得部は、クライアントの位置情報を取得し、明るさ情報取得部は、位置情報に対応する明るさを予測し、明るさ情報として予測した明るさを取得する。
【0012】
好ましくは、明るさ関連情報取得部は、撮像装置を介して画像情報を取得し、明るさ情報取得部は、明るさ関連情報取得部の取得した画像情報から、明るさ情報として輝度情報を取得する。
【0013】
好ましくは、補正部は、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像の明度を補正する。
【0014】
好ましくは、画像変換部の変換した画像から識別の困難な色の組み合わせの有無を判断する判断部を備え、記補正部は、判断部が識別の困難な色の組み合わせがあると判断した画像の色情報を、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて補正する。
【0015】
好ましくは、補正部は、識別の困難な色の組み合わせの一方の色の領域に、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた強度の網かけ模様を重畳する。
【0016】
好ましくは、補正部は、識別の困難な色の組み合わせの接する境界領域に、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた太さの線を挿入する。
【0017】
好ましくは、色情報補正部は、色相環に沿って、識別の困難な色の組み合わせの各々の色相を、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた量だけシフトさせる。
【0018】
好ましくは、補正部の補正した画像をクライアントに送信する送信部を備える。
【0019】
本発明は、情報処理装置が、Webコンテンツを取得するステップと、取得したWebコンテンツを画像に変換するステップと、クライアントから明るさ関連情報を取得するステップと、取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得するステップと、取得した明るさ情報に応じて変換した画像を補正するステップと、を実行する画像化コンテンツ補正方法を提供する。
【0020】
この画像化コンテンツ補正方法を情報処理装置に実行させるための画像化コンテンツ補正プログラムも本発明に含まれる。
【0021】
本発明は、明るさ関連情報を通知するクライアントと、クライアントの要求したWebコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいてクライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、補正部の補正した画像をクライアントに送信する送信部と、を備える画像化コンテンツ配信システムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明では、画像に変換されたWebコンテンツに、クライアント周囲の明るさにあった補正を施すため、色覚異常者や健常者によるWebコンテンツの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】コンテンツ配信システムの概略構成図
【図2】画像ファイルの一例を示す図
【図3】該画像に関してグラフ化された色情報と、リンクで接続されたノードの組N1の一例を示す図
【図4】コンテンツ配信処理のフローチャート
【図5】識別の困難な色の境界に、所定の色の線を挿入した様子を示す図
【図6】色挿入後の色情報をグラフで表している図
【図7】網かけ模様を重畳した様子を示す図
【図8】網かけ挿入後の色情報をグラフで表した図
【図9】識別の困難な色情報の組の各々の色相を色相環に沿ってシフトさせて補正した一例を示す図
【図10】色相環の一例を示す図
【図11】所定の変換表に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を対応する別の色相に変換して補正した様子を例示する図
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
図1は本発明の好ましい第1実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す。このシステムは、サーバ(Webサーバ)1とクライアント3とを含む。Webサーバ1は、演算装置(CPU)、記憶装置、入出力回路などを備えたコンピュータ(情報処理装置)で構成される。
【0025】
具体的には、Webサーバ1は、Webコンテンツ取得部21、画像変換部22、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、Webコンテンツ配信部27、輝度情報管理DB28、屋内外予測部29を備える。画像変換部22、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、屋内外予測部29は、まとめて補正部200と呼ばれる。
【0026】
制御部26は、CPUなどで構成され、クライアント3からのWebコンテンツの要求などに応じ、各部を統括制御する。輝度情報管理DB28は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置で構成され、輝度のしきい値などの各種変数やプログラムなど処理に必要な情報を記憶する。
【0027】
Webコンテンツ取得部21は、ネットワーク経由で1以上のWebサーバ1と接続されており、クライアント3からのコンテンツの要求などに従って、Webサーバ1にWebコンテンツを要求し、送信されたWebコンテンツを取得する。クライアント3から要求できるWebコンテンツは、Webサーバ1から送信しうるものである限り何でもよい。また、コンテンツの要求は、URLの指定などで行われる。
【0028】
画像変換部22は、Webコンテンツを画像ファイルに変換(レンダリング)する。この画像ファイルは、クライアント3で閲覧可能な形式(JPEGなど)に適合する。画像変換の手法は各種の公知技術が採用されうる。
【0029】
色情報解析部23は、画像解析エンジンなどで構成され、Webコンテンツの画像情報を解析し、色や明度などの色情報を取得する。色情報とは、画像内のオブジェクト(被写体)を構成する色とその各色の割合を「ノード」、隣接するオブジェクト同士を「リンク」で接続することでグラフ化したものである。図2は、画像ファイルIの一例であり、図3は、該画像に関してグラフ化された色情報と、リンクで接続されたノードの組N1の一例である。
【0030】
色情報補正部24、明度補正部25は、CPUなどで構成される。これらは、Webコンテンツ取得部21の取得したWebコンテンツそのもの、あるいはそのWebコンテンツの映像情報に対し、色相補正、明度補正、彩度補正、グラフィックの置換や重畳など、各種の画像補正を施し、Webコンテンツ配信部27に出力する。色情報補正部24、明度補正部25による画像補正は、いずれか一方で単独で行われてもよいし、双方の組み合わせで行われてもよい。
【0031】
Webコンテンツ配信部27は、ネットワーク経由で接続されたクライアント3に、色情報補正部24、明度補正部25で補正されたWebコンテンツを送信する。
【0032】
クライアント3は、画像を再生可能な表示手段、通信手段、演算装置(CPU)、記憶装置、入出力回路、操作手段、撮像装置などを備えた情報端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータで構成される。なお、画像サーバにアクセスするクライアント3は不特定多数であってもよいものとする。具体的には、クライアント3は、制御部31、輝度検出部32、ブラウジング部、位置情報取得部34を備える。制御部31、輝度検出部32は、CPUなどの情報処理装置で構成され、ブラウジング部33は表示手段とそれに対する映像の生成手段を含む。位置情報取得部34は、GPS受信機などで構成される。
【0033】
図4はコンテンツ配信システムの実行するコンテンツ配信処理のフローチャートである。この処理を実行するためのプログラムは画像サーバ2およびクライアント3のメモリに記憶され、Webサーバ1およびクライアント3の各ブロックによって実行される。以下、クライアント3はA1〜A10の処理、画像サーバはB1〜B12の処理を実行する。
【0034】
A1では、クライアント3の制御部31は、ユーザからURLの指定などによるコンテンツ取得要求を受け付ける。
【0035】
A2では、クライアント3の制御部31は、要求を受け付けたコンテンツの送信を画像サーバに要求する。
【0036】
B1では、画像サーバの制御部26は、クライアント3から要求されたコンテンツをWebサーバ1に要求し、その要求に応じてWebサーバ1から送信されたコンテンツを取得する。
【0037】
B2では、画像サーバの画像変換部22は、取得したコンテンツを画像ファイルに変換する。
【0038】
A3では、クライアント3の制御部31は、ユーザから明るさ補正アプリ起動の開始を受け付けたことに応じ、A4に進む。
【0039】
A4では、クライアント3の制御部31は、輝度検出部32が定期的に輝度を検出するよう制御する。例えば、輝度検出部32は、所定の時間おきに、CCDカメラやCMOSカメラなどの撮像装置で周囲の輝度情報を取得する。制御部31は、異なる時点で取得された輝度同士を比較することで、輝度が変化したか否かを判断し、輝度が変化したと判断した場合、A5に進む。
【0040】
A5では、クライアント3の制御部31は、輝度情報を画像サーバ2に送信する。なお、輝度と色差を含む画像情報をクライアント3から画像サーバ2に送り、画像サーバ2にて画像情報から輝度を抽出してもよい。
【0041】
B3では、画像サーバの制御部26は、クライアント3から、輝度情報を受信する。
【0042】
B4では、画像サーバの制御部26は、変換された画像ファイルの色情報を解析する。
【0043】
B5では、画像サーバの制御部26は、解析された色情報に基づき、色補正の必要があるか否かを判断する。例えば、制御部26は、リンクで接続されたノード間の色情報の組み合わせが、予め規定された視覚が困難な色情報の組み合わせに該当する場合、色補正の必要があると判断する。例えば、図3では、視覚が困難な色情報の組み合わせは、緑と赤N1である。
【0044】
B6では、画像サーバの色情報補正部24は、視覚が困難な色情報の組み合わせに対応した、視覚が容易となる色情報の補正を、受信した輝度情報に応じた程度に施す。
【0045】
例えば、図5では、緑と赤の組に対しては、緑と赤の接する境界に、所定の色(白)の線を挿入し、識別し難い色同士が容易に区別されるようにしている。この線の太さは、輝度情報に応じて決まる。すなわち、クライアント3から受信した輝度情報が明るいほど、境界の線を太くする。図6は、この色挿入後の色情報をグラフで表している。
【0046】
図7では、緑と赤の組に対しては、緑の領域に網かけ模様を重畳している。図8は、この網かけ挿入後の色情報をグラフで表している。この網かけ模様の強度(編み目模様の線太さ、編み目模様の大小、編み目模様の色味の強さなど)は、輝度情報に応じて決まる。例えば、クライアント3からの輝度情報が明るいほど、網かけ模様の線を太くする。
【0047】
あるいは、図9では、色相環に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を色相環に沿ってシフトさせて補正している。シフトの量は、クライアント3からの輝度情報に応じて決まる。シフト方向は左回りでも右回りでもよい。図10は色相環の一例を示す。あるいは、図11では、所定の変換表に従い、識別の困難な色情報の組の各々の色相を対応する別の色相に変換して補正している。変換表は、色相環上の色相のシフトと同等の内容を規定している。
【0048】
B7では、画像サーバの制御部26は、受信した輝度情報と輝度情報管理DB28に記憶された輝度情報のしきい値とを比較し、受信した輝度情報がしきい値を超えているか否かを判断する。輝度情報がしきい値を超えているならば、明るさ(明度)補正が必要と判断してB8に進む。輝度情報がしきい値を超えていないならば、明るさ補正が不要と判断してB9に進む。
【0049】
B8では、画像サーバの明度補正部25は、画像の明るさ(明度)を、輝度の変動に対応した値だけ増分する補正を施す。
【0050】
A7では、クライアント3の位置情報取得部34は、現在の位置情報を取得する。
【0051】
A8では、クライアント3の位置情報取得部34は、取得した位置情報とその取得日時を画像サーバ2に送信する。なお、クライアント3が室内にいるなどの原因で位置情報を取得できない場合があるが、その場合は、場所は屋内であると判断するなどして、位置情報に代替する情報を生成し、画像サーバ2に送信すればよい。
【0052】
B9は、画像サーバの屋内外予測部29は、クライアント3の位置情報とその取得日時を受信する。
【0053】
B10では、画像サーバの屋内外予測部29は、クライアント3の現在の位置情報とその取得日時に基づき、クライアント3の周囲の明るさを予測する。例えば、屋内外予測部29は、クライアント3の現在の位置情報とその取得時刻に対応する天候を、気象情報を提供するWebサーバ1から受信し、その天候に対応する明るさを、所定のテーブルを基準に予測する。例えば、テーブルが、午前10時晴れ屋外=120、000ルクス、午前10時曇り屋外=35、000ルクス、午前10時晴れ屋内=200ルクス・・、などと規定しており、クライアント3の位置情報と時刻「午前10時屋外」に対応する天候が「晴れ」ならば、明るさは「120、000ルクス」と予測する。
【0054】
クライアント3の現在の位置情報には、地表面での座標情報の他、重力センサの検出値が含まれてもよい。例えば、クライアント3のディスプレイ面が鉛直上方を向いていれば、上記所定のテーブルで決まる明るさに所定の正の補正値を加え、クライアント3のディスプレイ面が鉛直下方を向いていれば、上記所定のテーブルで決まる明るさに所定の負の補正値を加える。こうすることでディスプレイのポジションに合わせた明るさ予測ができる。
【0055】
画像サーバ2の明度補正部25は、予測した明るさが、所定のしきい値を超えたか否かを判断し、Yesならば画像の明るさの補正が必要とみなしてB11に進む。NoならばB12に進む。
【0056】
B11では、画像サーバ2の明度補正部25は、予測された明るさに対応した値だけ、画像の輝度を増分する補正を施す。
【0057】
B12では、画像サーバのWebコンテンツ配信部27は、B6・8・11で明るさや色の補正されたWebコンテンツの画像をクライアント3に送信する。
【0058】
A9では、クライアント3の制御部31は、画像を受信する。
【0059】
A10では、クライアント3のブラウジング部33は、画像を表示する。この画像は、見にくい色の組み合わせを区別しやすくするよう色や模様が加えられている。また、この画像は、クライアント3が使用される場所の明るさの変動に対応し明るさが増すよう補正されているため、ブラウジング部33で表示した場合、明るい場所であっても見やすい。このため、クライアント3の様々な使用条件に応じ、色覚異常者のみならず健常者にとっても、Webコンテンツの視認性を高めることができる。
【0060】
<第2実施形態>
第1実施形態に示す、色情報・明るさの補正の要否の判断と画像の色情報・明るさ補正は、クライアント3で実行されてもよい。これは、画像サーバ2の補正部200の関係する処理ブロックをクライアント3に設けることで実現される。例えば、B8の処理をクライアント3で行うには、色情報解析部23、色情報補正部24、明度補正部25、輝度情報管理DB28をクライアント3に設ければよい。この場合、クライアント3は、画像サーバから受信した画像を自ら補正できる。なお、クライアント3に補正部200を設けた場合でも、室内にいるなどの原因で位置情報を取得できない場合があるが、その場合は、場所は屋内であると判断するなどして、位置情報を代替すればよい。
【符号の説明】
【0061】
1…Webサーバ、2…画像サーバ、3…クライアント、21…Webコンテンツ取得部、22…画像変換部、23…色情報解析部、24…色情報補正部、25…明度補正部、26…制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、
前記Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、
クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、
前記明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、
前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、
を備える画像化コンテンツ補正装置。
【請求項2】
前記明るさ関連情報取得部は、前記クライアントの位置情報を取得し、
前記明るさ情報取得部は、前記位置情報に対応する明るさを予測し、前記明るさ情報として前記予測した明るさを取得する請求項1に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項3】
前記明るさ関連情報取得部は、撮像装置を介して画像情報を取得し、
前記明るさ情報取得部は、前記明るさ関連情報取得部の取得した画像情報から、前記明るさ情報として輝度情報を取得する請求項1に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項4】
前記補正部は、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像の明度を補正する請求項1〜3のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項5】
前記画像変換部の変換した画像から識別の困難な色の組み合わせの有無を判断する判断部を備え、
前記補正部は、前記判断部が識別の困難な色の組み合わせが有ると判断した画像の色情報を、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて補正する請求項1〜4のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項6】
前記補正部は、前記識別の困難な色の組み合わせの一方の色の領域に、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた強度の網かけ模様を重畳する請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項7】
前記補正部は、前記識別の困難な色の組み合わせの接する境界領域に、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた太さの線を挿入する請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項8】
前記色情報補正部は、色相環に沿って、前記識別の困難な色の組み合わせの各々の色相を、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた量だけシフトさせる請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項9】
前記補正部の補正した画像を前記クライアントに送信する送信部を備える請求項1〜8のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項10】
情報処理装置が、
Webコンテンツを取得するステップと、
前記取得したWebコンテンツを画像に変換するステップと、
クライアントから明るさ関連情報を取得するステップと、
前記取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得するステップと、
前記取得した明るさ情報に応じて前記変換した画像を補正するステップと、
を実行する画像化コンテンツ補正方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画像化コンテンツ補正方法を情報処理装置に実行させるための画像化コンテンツ補正プログラム。
【請求項12】
明るさ関連情報を通知するクライアントと、
前記クライアントの要求したWebコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、
前記Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、
前記クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、
前記明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、
前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、
前記補正部の補正した画像を前記クライアントに送信する送信部と、
を備える画像化コンテンツ配信システム。
【請求項1】
Webコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、
前記Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、
クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、
前記明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、
前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、
を備える画像化コンテンツ補正装置。
【請求項2】
前記明るさ関連情報取得部は、前記クライアントの位置情報を取得し、
前記明るさ情報取得部は、前記位置情報に対応する明るさを予測し、前記明るさ情報として前記予測した明るさを取得する請求項1に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項3】
前記明るさ関連情報取得部は、撮像装置を介して画像情報を取得し、
前記明るさ情報取得部は、前記明るさ関連情報取得部の取得した画像情報から、前記明るさ情報として輝度情報を取得する請求項1に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項4】
前記補正部は、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像の明度を補正する請求項1〜3のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項5】
前記画像変換部の変換した画像から識別の困難な色の組み合わせの有無を判断する判断部を備え、
前記補正部は、前記判断部が識別の困難な色の組み合わせが有ると判断した画像の色情報を、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて補正する請求項1〜4のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項6】
前記補正部は、前記識別の困難な色の組み合わせの一方の色の領域に、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた強度の網かけ模様を重畳する請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項7】
前記補正部は、前記識別の困難な色の組み合わせの接する境界領域に、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた太さの線を挿入する請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項8】
前記色情報補正部は、色相環に沿って、前記識別の困難な色の組み合わせの各々の色相を、前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じた量だけシフトさせる請求項5に記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項9】
前記補正部の補正した画像を前記クライアントに送信する送信部を備える請求項1〜8のいずれかに記載の画像化コンテンツ補正装置。
【請求項10】
情報処理装置が、
Webコンテンツを取得するステップと、
前記取得したWebコンテンツを画像に変換するステップと、
クライアントから明るさ関連情報を取得するステップと、
前記取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得するステップと、
前記取得した明るさ情報に応じて前記変換した画像を補正するステップと、
を実行する画像化コンテンツ補正方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画像化コンテンツ補正方法を情報処理装置に実行させるための画像化コンテンツ補正プログラム。
【請求項12】
明るさ関連情報を通知するクライアントと、
前記クライアントの要求したWebコンテンツを取得するWebコンテンツ取得部と、
前記Webコンテンツ取得部の取得したWebコンテンツを画像に変換する画像変換部と、
前記クライアントから明るさ関連情報を取得する明るさ関連情報取得部と、
前記明るさ関連情報取得部の取得した明るさ関連情報に基づいて前記クライアントの周囲の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得部と、
前記明るさ情報取得部の取得した明るさ情報に応じて前記画像変換部の変換した画像を補正する補正部と、
前記補正部の補正した画像を前記クライアントに送信する送信部と、
を備える画像化コンテンツ配信システム。
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】
【図8】
【図2】
【図5】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図3】
【図4】
【図6】
【図8】
【図2】
【図5】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−252382(P2012−252382A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122294(P2011−122294)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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