説明

画像印刷販売システム及びプログラム

【課題】ユーザの利用可能性の高い画像自販機に予め画像ファイルを送信しておくことにより画像印刷時のユーザの待ち時間を軽減することが可能な画像印刷販売システムにおいて、送信された画像ファイルが画像自販機に何時までも保存されていることによる記憶容量の圧迫及びデータの流出の可能性を回避することである。
【解決手段】サーバ20において、携帯電話機30から画像ファイル付メールを受信すると、ユーザの利用履歴のある画像自販機10に、受信した画像ファイルを事前送信するとともに、印刷を行った画像自販機10から印刷したファイルの画像ID等の印刷実施データが受信されると、当該画像IDの画像ファイルが事前送信された画像自販機10を特定し、印刷実施データの送信元以外の画像自販機10に当該画像ファイルの削除要求を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を印刷して販売する画像印刷販売システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、街角や建物内に配置され、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等により記録された画像ファイルを読み込んで編集加工も可能とし、有料にて画像印刷するようにした画像印刷販売装置(以下、画像自販機と称する)によって、画像ファイルを手軽に写真印刷できるようになっている。
【0003】
例えば、画像ファイルが記録された記録媒体を画像自販機にセットして、画像自販機がその記録媒体から画像ファイルを読み出して印刷する方式がある。また、ユーザの端末から画像ファイルをブルートゥースなどの直接的な無線通信より画像自販機に送信し、画像自販機が画像ファイルを受信して印刷する方式がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、予めユーザの端末から画像ファイルを添付したメールを画像印刷販売システムの管理装置としてのサーバに送信しておき、実際にユーザが画像自販機で印刷を行う際に、画像自販機がサーバから画像ファイルをダウンロードして印刷する方式もある。特に、カメラ付携帯電話機やPDAが普及してきているが、一般に印刷機能が無いため、この方式が定着しつつある。
【特許文献1】特開2002−352319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像ファイルの添付メールをサーバに送信する方式では、携帯電話機などの多くの端末がメール送受信機能を有する点で好ましいが、ユーザが画像自販機で画像ファイルのダウンロードに必要な項目を入力するために手間がかかり、さらにユーザの画像自販機での画像ファイルのダウンロードの待ち時間が多大なものになるおそれがあった。
【0006】
そこで、サーバから画像自販機に予め画像ファイルを配信しておくことで、印刷時の画像ファイルのダウンロードに係るユーザの待ち時間を軽減することが可能と考えられる。しかしながら、この場合、配信された各画像自販機に何時までも画像ファイルが保存された状態となり、画像自販機の記憶容量を圧迫するとともに、データが流出する可能性があり、好ましくない。
【0007】
本発明の課題は、ユーザの利用可能性の高い画像自販機に予め画像ファイルを送信しておくことにより画像印刷時のユーザの待ち時間を軽減することが可能な画像印刷販売システムを提供するとともに、送信された画像ファイルが画像自販機に何時までも保存されていることによる記憶容量の圧迫及びデータの流出の可能性を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の画像印刷販売装置と、印刷対象となる画像ファイルを有するユーザ端末とが通信ネットワークを介して管理装置に接続された画像印刷販売システムにおいて、前記管理装置は、ユーザ毎に過去における前記画像印刷販売装置の利用状況を示す履歴データを記憶する利用履歴記憶手段と、前記ユーザ端末又は前記画像印刷販売装置から画像ファイルを受信した際に、前記受信された画像ファイルを送信したユーザに関する前記履歴データに基づいて、当該画像ファイルの印刷に利用される可能性の高い画像印刷販売装置を特定する特定手段と、前記受信された画像ファイルを、前記特定された画像印刷販売装置に送信する画像ファイル事前送信手段と、前記画像ファイル事前送信手段により前記画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置のうち、実際に前記画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置を特定し、この特定された画像印刷販売装置に前記画像ファイルの削除を指示する削除指示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、ユーザ毎に過去における画像印刷販売装置の利用状況を示す履歴データを記憶する機能と、ユーザ端末又は画像印刷販売装置から画像ファイルを受信した際に、前記受信された画像ファイルを送信したユーザに関する前記履歴データに基づいて、当該画像ファイルの印刷に利用される可能性の高い画像印刷販売装置を特定する機能と、前記受信された画像ファイルを、前記特定された画像印刷販売装置に送信する機能と、前記画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置のうち、実際に前記画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置を特定し、この特定された画像印刷販売装置に前記画像ファイルの削除を指示する機能と、を実現させるためのプログラムであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、5に記載の発明によれば、ユーザ毎に過去における画像印刷販売装置の利用状況を示す履歴データを記憶し、ユーザ端末又は画像印刷販売装置から画像ファイルを受信した際に、受信された画像ファイルを送信したユーザに関する履歴データに基づいて、当該画像ファイルの印刷に利用される可能性の高い画像印刷販売装置を特定して送信し、画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置のうち、実際にその画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置に画像ファイルの削除を指示する。従って、ユーザの利用可能性の高い画像自販機に予め画像ファイルを送信しておくことにより画像印刷時のユーザの待ち時間を軽減することが可能な画像印刷販売システムを提供するとともに、送信された画像ファイルが画像自販機に何時までも保存されていることによる記憶容量の圧迫及びデータの流出の可能性を回避することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、各画像印刷販売装置は、画像の印刷後に、印刷された画像ファイルを識別するための画像識別データを含む印刷実施データを管理装置に送信し、印刷実施データが受信された際に、その印刷実施データの送信元の画像印刷販売装置以外で画像識別データに対応する画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置を実際に画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置として特定することにより、実際に画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置を容易に特定することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、履歴データは、各画像印刷販売装置から受信された印刷実施データに基づいて記憶することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、管理装置は、履歴データを、記憶されてから一定時間経過後に削除するので、履歴データが何時までも保存されていることによる管理装置における記憶容量の圧迫を回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
まず、図1〜図5を参照して本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、画像印刷販売システム100の構成を示す。図2に、画像自販機10の外観構成を示す。図3に、画像自販機10の内部構成を示す。図4に、サーバ20の内部構成を示す。図5に、携帯電話機30の内部構成を示す。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態の画像印刷販売システム100は、複数の画像自販機10と、サーバ20と、携帯電話機30とから構成され、通信ネットワークNにより通信接続される。
【0017】
画像自販機10は、ユーザの操作により記録媒体又はサーバ20から画像ファイルを取得し印刷して販売する装置である。画像自販機10は、例えば、駅やコンビニなどのユーザが利用し易い場所に設置される。
【0018】
サーバ20は、画像印刷販売システム100における管理装置である。サーバ20は、ユーザ別に画像自販機10の利用履歴を利用履歴テーブル60(図8参照)に記憶して管理し、携帯電話機30からメールに添付された画像ファイルを受信すると、送信元ユーザの利用履歴に基づいて、当該画像ファイルを事前送信すべき画像自販機10を特定して送信する。
【0019】
携帯電話機30は、メール送受信機能及び画像記録機能を有するユーザ端末である。図1R>1には、携帯電話機30を1台として図示しているが、これに限定されるものではない。
【0020】
通信ネットワークNは、例えば、WAN(Wide Area Network)であるが、LAN(Local Area Network)としてもよく、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、広帯域通信回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV(Community Antenna Television)回線、光通信回線、無線通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
【0021】
次いで、図2及び図3を参照して、画像自販機10の構成を説明する。画像自販機10は、CPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記録部15と、通信部16と、金銭授受部17と、記録媒体読み出し部18と、印刷部19と、計時部1Aとを備えて構成され、各部はバス1Bにより接続されている。
【0022】
CPU11は、記録部15に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13内に形成されたワークメモリに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU11は、記録部15に記憶されている各種処理プログラムを読み出してワークメモリに展開し、後述する画像ファイル受信処理、画像印刷販売処理を始めとする各種処理を実行する。
【0023】
操作部12は、例えば、表示部14と一体的に構成されるタッチパネルの操作部であり、表示部14の表示画面141におけるユーザからのタッチ入力を受け付け、その入力信号をCPU11に送信する。また、操作部12が各種キーを備え、表示部14と独立した操作部としてもよい。
【0024】
RAM13は、CPU11により実行されるシステムプログラム、各種処理プログラム、各処理において処理中のデータ、処理結果などを一時的に記憶するワークメモリを形成する。
【0025】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示画面141を備え、例えば、操作部12とともにタッチパネルディスプレイとして構成される。表示部14は、CPU11からの表示信号に従って、表示画面141に各種画面表示を行う。
【0026】
記録部15は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶されているか又は書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU11読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュROMなどの固定的に設けたものや、CD−RW(CD-ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disk)−RAM、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記録部15は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROM(Read Only Memory)などを含む構成でもよい。
【0027】
通信部16は、外部機器との通信を行うためのネットワークカードなどにより構成され、通信ネットワークNに接続された機器と通信を行う。
【0028】
金銭授受部17は、紙幣授受部171、コイン授受部172、返却レバー173、おつり返却部174及びレシート出力部175などを備えて、ユーザから投入される料金の受付及び返却などを行う。具体的には、紙幣授受部171がユーザからの料金としての紙幣を受け付け、コイン授受部172がユーザからの料金としてのコインを受け付け、返却レバー173がユーザからの料金又はおつり返却を受け付け、おつり返却部174がおつり又は料金を返却し、レシート出力部175が画像印刷販売のレシートを出力する。
【0029】
記録媒体読み出し部18は、画像ファイルが記録された記録媒体がセットされる記録媒体セット部181を備え、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、SD(Secure Digital)カードなどのメモリカードや、フレキシブルディスク、CD−R(CD-Recordable)、DVD−Rなどの光磁気ディスクなどの記録媒体がセット可能であり、CPU11からの指示により、セットされた記録媒体内の画像情報などの情報読出しを行う。
【0030】
印刷部19は、CPU11からの印刷指示により、画像ファイルの画像を記録紙などの記録媒体に印刷し、印刷画像排出部191から出力する。例えば、銀塩方式で画像を記録紙に印刷するものとするが、この方式に限定されるものではない。計時部1Aは、現在日時情報を取得してCPU11に送信する。
【0031】
次いで、図4を参照して、サーバ20の内部構成を説明する。サーバ20は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記録部25と、通信部26と、計時部27とを備えて構成され、各部はバス28により接続されている。CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、記録部25、通信部26及び計時部27は、順に、画像自販機10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記録部15、通信部16及び計時部1Aと同様であるので、異なる部分を主として説明する。
【0032】
CPU21は、記録部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23内に形成されたワークメモリに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記録部25に記憶されている各種処理プログラムを読み出してワークメモリに展開し、後述する画像ファイル事前送信処理、画像ファイル送信処理、利用履歴テーブル更新処理を始めとする各種処理を実行する。
【0033】
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とする。操作部22は、操作者によりキーボードで押下された押下信号をCPU21に出力する。また、操作部22は、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成としてもよい。表示部24は、LCD、CRT(Cathode Ray Tube)などで構成され、CPU21からの表示信号に従って、画面表示を行う。
【0034】
次いで、図5を参照して、携帯電話機30の内部構成を説明する。携帯電話機30は、CPU31と、操作部32と、RAM33と、表示部34と、記録部35と、通信部36と、撮影部37とを備えて構成され、各部がバス38により接続されている。CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、記録部35及び通信部36は、順に、画像自販機10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記録部15及び通信部16と同様であるので、異なる部分を主として説明する。
【0035】
CPU31は、記録部35に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM33内に形成されたワークメモリに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU31は、記録部35に記憶されている各種処理プログラムを読み出してワークメモリに展開し、画像メール送信処理を始めとする各種処理を実行する。
【0036】
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーパッドを含む構成とする。操作部32は、操作者によりキーパッドで押下された押下信号をCPU31に出力する。表示部34は、LCDなどで構成され、CPU31からの表示信号に従って、画面表示を行う。記録部35は、フラッシュメモリなどの不揮発メモリを備え、画像ファイルなどの各種情報を記憶する。通信部36は、アンテナを含む無線通信部で構成され、通信ネットワーク上の図示しない基地局を介して、通信ネットワークN上の各機器と各種情報を送受信する。
【0037】
撮影部37は、レンズなどの光学系と、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像手段を設け、CPU31からの撮影指示により、光学系を介して撮像手段に撮像された被写体の画像を画像ファイルとして記録部35などに出力する。
【0038】
次に、図6〜図10を参照して、サーバ20の記録部25に記憶される情報を説明する。図6にユーザテーブル40の構成例を示し、図7に画像データテーブル50の構成例を示し、図8に利用履歴テーブル60の構成例を示し、図9に自販機テーブル70の構成例を示し、図10に送信履歴テーブル80の構成例を示す。
【0039】
図6に示すように、ユーザテーブル40は、各ユーザに関する情報を格納するテーブルである。ユーザテーブル40は、各ユーザを一意的に識別するための識別データであるユーザID41と、ユーザID41に対応するユーザのメールアドレス42とを含む。
【0040】
図7に示すように、画像データテーブル50は、サーバ20において受信されたメールに添付された画像ファイルに関する情報を格納するテーブルである。画像データテーブル50は、各ユーザを一意的に識別するための識別データであるユーザID51と、各画像ファイルを一意的に識別するための識別データである画像ID52と、サーバ20で受信された画像ID52の画像ファイルの受信日時53と、画像ID52の画像ファイルのファイル名54と、画像ID52の画像ファイルのファイルサイズ55と、画像ID52の画像ファイルそのものである実画像ファイル56とを含む。
【0041】
図8に示すように、利用履歴テーブル60は、ユーザの過去における画像自販機10の利用状況を示すデータを格納(記憶)するテーブルである。利用履歴テーブル60は、各ユーザを一意的に識別するための識別データであるユーザID61と、画像ファイルを一意的に識別するための識別データである画像ID61と、画像ID61の画像ファイルを印刷した画像自販機10を一意的に識別するための識別データである自販機ID63と、画像ID61の画像ファイルを印刷した印刷日時64と、画像ID61の画像ファイルを印刷した印刷枚数65とを含む。
【0042】
図9に示すように、自販機テーブル70は、画像自販機10に関する情報を格納するテーブルである。自販機テーブル70は、各画像自販機を一意的に識別するための識別データである自販機ID71と、各画像自販機10の通信アドレスとしての固定IP(Internet Protocol)アドレスID72とを含む。
【0043】
図10に示すように、送信履歴テーブル80は、画像ファイルを事前送信した際の送信履歴に関する情報を格納するテーブルである。送信履歴テーブル80は、画像ファイルを一意的に識別するための識別データである画像ID81と、画像ID81の画像ファイルの送信先の画像自販機10を識別するための識別データである自販機ID82と、画像ID81の画像ファイルを送信した日時を示す送信日時83とを含む。
【0044】
次に、図11〜図18を参照して、画像印刷販売システム100の動作を説明する。
図11に、携帯電話機30のCPU31により実行される画像メール送信処理を示す。本処理は、携帯電話機30により、画像ファイルが添付されたメールをサーバ20に送信するための処理であり、操作部32を介してユーザから画像メール送信処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU31と記録部35に記憶された画像メール送信プログラムとの協働により実行される。なお、記録部35には、予め、撮影部37により撮影された画像ファイルが少なくとも1つ記憶されているものとする。
【0045】
以下、図11を参照して画像メール送信処理について説明する。
まず、表示部34に記録部35に記憶されている画像ファイルの一覧が表示され、操作部32により、この一覧の中から画像ファイルが選択入力されると(ステップS11)、記録部35から選択された画像ファイルが読み出され、メールに添付される(ステップS12)。
【0046】
操作部32により、選択画像ファイルが添付されたメールをサーバ20に送信する旨が指示されると(ステップS13;YES)、選択された画像ファイルが添付されたメールが、通信部36及び通信ネットワークNを介してサーバ20に送信され(ステップS15)、当該画像メール送信処理が終了される。画像ファイルが添付されたメールのサーバ20への送信がキャンセルされた場合は(ステップS13;NO、ステップS14;YES)、送信は行われずに、当該画像メール送信処理が終了される。
【0047】
図12に、サーバ20により実行される画像ファイル事前送信処理を示す。本処理は、CPU21と記録部25に記憶された画像ファイル事前送信処理プログラムとの協働により、所定時間間隔で周期的に実行される。
【0048】
まず、通信ネットワークN及び通信部26を介して、携帯電話機30から画像ファイルが添付されたメールが受信されたか否かが判別される(ステップS21)。画像ファイルが添付されたメールが受信された場合(ステップS21;YES)、記録部25内のユーザテーブル40が参照されて、メールの送信元メールアドレス42から送信元のユーザID41が取得される(ステップS22)。
【0049】
次いで、ステップS22においてユーザIDが取得されたか否かが判別される(ステップS23)。ステップS22においてユーザIDが取得されない場合(ステップS23;NO)、ユーザテーブル40に該当するユーザIDがなく、新たにユニークなユーザIDが発行され、発行されたユーザIDと、対応するメールアドレスとが、ユーザテーブル40のユーザID41及びメールアドレス42に記憶される(ステップS24)。
【0050】
次いで、受信されたメールに添付された画像ファイルに、新たにユニークな画像IDが発行され、計時部27から現在日時がメールの受信日時として取得され、ユーザID、発行された画像ID、受信日時、ファイル名、ファイルサイズ、実画像ファイル及び送信日時が、画像データテーブル50のユーザID51、画像ID52、受信日時53、ファイル名54、ファイルサイズ55、実画像ファイル56にそれぞれ記憶される(ステップS25)。
【0051】
次いで、発行された画像IDを通知するための画像ID付メールが作成され、通信部26及び通信ネットワークNを介して画像ファイルのメールの送信元の携帯電話機30に送信(返信)され(ステップS26)、画像ファイル事前送信処理が終了される。
【0052】
ステップS22においてユーザIDが取得された場合(ステップS23;YES)、メールに添付される画像ファイルに、新たにユニークな画像IDが発行され、計時部27から現在日時がメールの受信日時として取得され、ステップS22において取得されたユーザID、発行された画像ID、受信日時、ファイル名、ファイルサイズ及び実画像ファイルが、画像データテーブル50のユーザID51、画像ID52、受信日時53、ファイル名54、ファイルサイズ55及び実画像ファイル56にそれぞれ記憶される(ステップS27)。
【0053】
次いで、発行された画像IDを通知するための画像ID付メールが作成され、通信部26及び通信ネットワークNを介して画像ファイルのメールの送信元の携帯電話機30に送信(返信)される(ステップS28)。画像ID付メールの送信後、利用履歴テーブル60が参照され、ユーザID61の内容がステップS22で取得されたユーザIDの履歴データがワークメモリに読み出される(ステップS29)。履歴データとは、利用履歴テーブル60の各レコードを指す。ワークメモリに読み出される履歴データは、利用履歴テーブル60に格納されているユーザID61、画像ID62、自販機ID63、印刷日時64、印刷枚数65、編集の種類66により構成されたものである。
【0054】
次いで、ステップS29において取得された履歴データに基づいて、履歴データに含まれる自販機IDの画像自販機10が画像送信対象自販機として特定され、その台数がカウンタNに設定され、記録部25内の自販機テーブル70の参照により、特定された画像自販機10の自販機ID71及び固定IPアドレス72が取得される(ステップS30)。即ち、画像ファイルを送信したユーザが過去に利用した画像自販機10が、この画像ファイルを印刷するのにユーザが利用する可能性が高い自販機として、この画像ファイルの事前送信対象の画像自販機10に特定される。ここで、ステップS29において取得された履歴データに含まれる自販機ID全てを送信対象としてもよいし、例えば、最も利用頻度の高いものから所定台数を送信対象として特定してもよい。なお、ユーザがはじめて画像自販機10を利用した時等、利用履歴テーブル60内に履歴データが無い場合、N=0に設定される。
【0055】
次いで、設定されたカウンタN=0であるか否かが判別される(ステップS31)。N=0である場合(ステップS31;YES)、画像ファイル事前送信処理は終了される。N=0でない場合(ステップS31;NO)、カウンタnに1が設定され(ステップS32)、通信部26及び通信ネットワークNを介して、ワークメモリに記憶された履歴データに応じた画像送信対象の画像自販機10のうち、n台目の自販機の固定IPアドレスに、メールに添付された画像ファイル及びその画像IDが送信される(ステップS33)。送信が終了すると、送信履歴テーブル80の画像ID81、自販機ID82、送信日時83にデータが格納されることにより送信履歴が保存され(ステップS34)、カウンタnがインクリメントされ(ステップS35)、n>NとなるまでステップS33〜35が繰り返し実行される。n>Nとなると(ステップS36;YES)、画像ファイル事前送信処理が終了される。
【0056】
図13に、画像自販機10において画像ファイルをサーバ20から受信する画像ファイル受信処理を示す。本処理は、CPU11と記録部15に記憶された画像ファイル受信処理プログラムとの協働により、所定時間間隔で周期的に実行される。以下、図13を参照して画像ファイル受信処理について説明する。
【0057】
まず、通信ネットワークN及び通信部16を介して、サーバ20から画像ID及びその画像ファイルが受信されたか否かが判別される(ステップS41)。ステップS41は、図12の画像ファイル事前送信処理のステップS33に対応する。画像ID及び画像ファイルが受信された場合(ステップS41;YES)、受信された画像ID及び画像ファイルが対応付けて記録部15に記憶され(ステップS42)、画像ファイル受信処理が終了される。
【0058】
一方、画像ファイルが受信されていない場合(ステップS41;NO)、サーバ20から画像ID及び削除要求が受信されているか否かが判別され(ステップS43)、受信されていない場合は(ステップS43;NO)、画像ファイル受信処理が終了される。サーバ20から画像ID及び削除要求受信されている場合は(ステップS43;YES)、該当する画像IDの画像ファイルが記録部15から削除され(ステップS44)、画像ファイル受信処理が終了される。なお、ステップS43は、後述する利用履歴テーブル更新処理のステップS85に対応する処理である。
【0059】
図14に、画像自販機10において画像ファイルを印刷して販売する画像印刷販売処理を示す。本処理は、操作部12からユーザにより画像印刷販売処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11と記録部15に記憶された画像印刷販売処理プログラムとの協働により実行される処理である。以下、図14を参照して画像印刷販売処理について説明する。
【0060】
まず、表示部14に画像ID入力画面が表示され、操作部12により、ユーザからの印刷対象の画像ファイルの画像IDの入力が受け付けられる(ステップS51)。入力する画像IDは、ユーザの携帯電話機30において受信された画像IDのメール内の画像IDである。次いで、ステップS51に対応して画像IDが入力されたか否かが判別される(ステップS52)。画像IDが入力されていない場合(ステップS52;NO)、ステップS51に戻る。
【0061】
画像IDが入力された場合(ステップS52;YES)、入力された画像IDに対応する画像ファイルが記録部15に記憶されているか否かが判別される(ステップS53)。画像IDに対応する画像ファイルが記憶されている場合(ステップS53;YES)、表示部14に、記憶されている画像ファイルのサムネイルがプレビュー表示され、操作部12により、ユーザからの、表示された画像ファイルの印刷枚数の入力が受け付けられる(ステップS54)。
【0062】
次いで、ステップS54に対応して印刷枚数が入力されたか否かが判別される(ステップS55)。印刷枚数が入力されていない場合(ステップS55;NO)、ステップS54に戻る。印刷枚数が入力された場合(ステップS55;YES)、印刷枚数に対応する料金が算出されて表示部14に表示され(ステップS56)、算出された料金の投入要求が表示部14に表示され、金銭授受部17により、ユーザから投入される金銭が受け付けられる(ステップS57)。
【0063】
料金が投入されると、ステップS57に対応して、要求した料金に十分な金額の金銭が投入されたか否かが判別される(ステップS58)。投入金額が十分でない場合(ステップS58;NO)、処理はステップS57に戻る。投入金額が十分である場合(ステップS58;YES)、印刷部19により、印刷対象の画像ファイルが、入力された印刷枚数だけ記録紙に印刷される(ステップS59)。
【0064】
印刷後、要求した料金を超える金銭が投入されたか否かが判別される(ステップS60)。要求した料金を超える金銭が投入された場合(ステップS60;YES)、要求した料金を超えた分のおつりが算出されて、金銭授受部17により、そのおつりが返金される(ステップS61)。そして、計時部1Aにより現在日時が印刷日時として取得され、通信部16及び通信ネットワークNを介して、印刷された画像ファイルの画像ID、印刷日時及び印刷枚数が印刷実施データとしてサーバ20に送信され(ステップS62)、画像印刷販売処理が終了される。
【0065】
一方、ステップS53において、入力された画像IDに対応する画像ファイルが記憶されていないと判断された場合(ステップS63;NO)、通信部16及び通信ネットワークNを介して、印刷対象の画像IDがサーバ20に送信され、画像ファイルの送信要求が行われる(ステップS63)。画像ファイルの送信要求が行われると、これに応じてサーバ20から印刷対象の画像IDに対応する画像ファイル又はエラーの旨が受信される(ステップS64)。画像ファイルが受信された場合は(ステップS65;YES)、受信された画像ファイルが画像IDと対応付けて記録部15に記憶される。そして、処理はステップS54に移行し、ステップS54〜62が実行される。画像ファイルが受信されなかった場合は(ステップS65;NO)、印刷対象の画像ファイルが存在しない旨が表示部14にエラー表示され(ステップS66)、画像印刷販売処理が終了される。
【0066】
図15に、サーバ20において、画像自販機10からの送信要求に応じて画像ファイルを画像自販機10に送信する画像ファイル送信処理を示す。本処理は、所定時間間隔で周期的に実行されるものであり、CPU21と記録部25に記憶された画像ファイル送信処理プログラムとの協働により実行される処理である。以下、図15を参照して画像ファイル送信処理について説明する。
【0067】
まず、通信ネットワークN及び通信部26を介して、画像自販機10から画像IDが受信されたか否かが判別される(ステップS71)。ステップS71は、図14の画像印刷販売処理のステップS63に対応する。画像IDが受信されていない場合(ステップS71;NO)、画像ファイル送信処理が終了される。
【0068】
画像IDが受信された場合(ステップS71;YES)、記録部25内の画像データテーブル50が参照され、受信された画像IDに対応する実画像ファイル56の画像ファイルが取得される(ステップS72)。そして、ステップS72において画像ファイルが取得されたか否かが判別される(ステップS73)。
【0069】
画像ファイルが取得された場合(ステップS73;YES)、通信部26及び通信ネットワークNを介して画像ファイルが画像IDの送信元の画像自販機10の固定IPアドレスに送信され(ステップS74)、画像ファイル送信処理が終了される。画像ファイルが取得されていない場合(ステップS73;NO)、通信部26及び通信ネットワークNを介して、画像ファイルが記録部25に記憶されていないエラーの旨が、画像IDの送信元の画像自販機10の固定IPアドレスに送信され(ステップS75)、画像ファイル送信処理が終了される。
【0070】
図16に、サーバ20において利用履歴テーブル60を更新する利用履歴テーブル更新処理を示す。本処理は、所定時間間隔で周期的に実行されるものであり、CPU21と記録部25に記憶された利用履歴テーブル更新処理プログラムとの協働により実行される処理である。以下、図16を参照して利用履歴テーブル更新処理について説明する。
【0071】
先ず、通信ネットワークN及び通信部26を介して、画像自販機10から、印刷実施データとして、印刷した画像ファイルの画像ID、印刷日時及び印刷枚数が受信されたか否かが判別される(ステップS81)。ステップS81は、図14の画像印刷販売処理のステップS62に対応する。
【0072】
印刷実施データとしての画像ID、印刷日時及び印刷枚数が受信された場合(ステップS81;YES)、記録部25内の自販機テーブル70が参照され、画像ID等の発信元の画像自販機10の固定IPアドレス72に対応する自販機ID71が取得される(ステップS82)。また、記録部25内の画像データテーブル50が参照され、受信した画像IDに対応するユーザID51が取得される(ステップ83)。
【0073】
次いで、送信履歴テーブル80が参照され、上述した画像ファイル事前送信処理において、受信した画像IDの画像ファイルを事前送信した画像自販機10が特定され(ステップS84)、通信ネットワークN及び通信部26を介して、ステップS84で特定された画像自販機10のうち、印刷実施データの送信元である画像自販機10以外の画像自販機10を、受信した画像IDの画像ファイルが印刷されなかった画像自販機として特定し、特定された画像自販機10に対して、受信した画像IDの画像ファイルの削除要求(削除指示)が行われる(ステップS85)。
【0074】
また、取得したユーザID、受信した画像ID、取得した自販機ID、受信した印刷日時及び印刷枚数が、記録部25内の利用履歴テーブル60のユーザID61、画像ID62、自販機ID63、印刷日時64及び印刷枚数65に夫々登録され、利用履歴テーブル60が更新され(ステップS86)、利用履歴テーブル更新処理が終了される。
【0075】
一方、印刷実施データとしての画像ID、印刷日時及び印刷枚数が受信されなかった場合(ステップS81;NO)、利用履歴テーブル60に、登録されてから一定時間経過した履歴データがあるか否かが判別される(ステップS87)。本実施の形態においては、利用履歴テーブル60の各履歴データの印刷日時64に基づいて、登録されてから一定時間経過したか否かを判別することとするが、利用履歴テーブル60の各履歴データと対応付けて登録日時を登録してもよい。対象となる履歴データがない場合は(ステップS88;NO)、利用履歴テーブル更新処理が終了される。対象となる履歴データがある場合は(ステップS88;YES)、利用履歴テーブル60の対象となる履歴データが全て削除され(ステップS89)、利用履歴テーブル更新処理は終了される。
【0076】
以上、本実施の形態によれば、携帯電話機30からサーバ20に画像ファイルが添付されたメールが送信されると、サーバ20において、メールの送信元のユーザIDが取得され、利用履歴テーブル60におけるユーザID61の内容が前記取得されたユーザIDである履歴データに基づいて、過去にそのユーザに利用された、利用可能性の高い画像自販機10が、受信された画像ファイルを印刷する可能性が高い画像自販機であるとして事前送信対象として特定され、特定された画像自販機10に当該画像ファイルが事前送信される。また、サーバ20において、画像自販機10から利用履歴として画像ID、印刷日時、印刷枚数等の印刷実施データが受信されると、受信した画像IDの画像ファイルの事前送信先となった画像自販機10が特定され、この印刷実施データの送信元以外の画像自販機10に対して、即ち、当該画像ファイルを受信したが印刷しなかった画像自販機10に対して、記録部15に保存されている当該画像IDの画像ファイルの削除が要求されるとともに、受信された印刷実施データが利用履歴テーブル60に登録されて更新される。また、サーバ20において、利用履歴テーブル60に登録されてから一定時間経過した履歴データは削除される。
【0077】
従って、ユーザに過去に利用された、利用可能性の高い画像自販機に予め画像ファイルを送信しておくことにより画像印刷時のユーザの待ち時間を軽減することが可能な画像印刷販売システムを提供するとともに、送信された画像ファイルが画像自販機に何時までも保存されていることによる記憶容量の圧迫及びデータの流出の可能性を回避することである。また、履歴データの蓄積によるサーバ20における記憶容量の圧迫も回避することができる。
【0078】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る画像印刷販売システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0079】
例えば、上記実施の形態においては、画像ファイルが事前送信されたが実際に印刷されなかった画像自販機に保存されている画像ファイルは削除することとしたが、この削除は、完全な消去であってもよいし、読み出し不能とすることであってもよい。
【0080】
また、サーバ20の画像データテーブル50に記憶されたデータについても、印刷を行った画像自販機10から印刷実施データが受信された際には、削除するようにしてもよい。また、保存されてから一定時間経過後に削除するようにしてもよい。これにより、サーバ20に記憶されるデータ量を抑えることが可能となる。
【0081】
また、上記実施の形態においては、ユーザの端末として、携帯電話機30を用いる構成を説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザの端末として、PHS(Personal Handyphone System)、PC、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラなどを用いる構成でもよい。
【0082】
また、上記実施の形態においては、携帯電話機30等のユーザ端末からサーバ20へ画像ファイルを送信(アップロード)する場合を例にとり説明したが、画像自販機10からサーバ20に画像ファイルをアップロードする構成であってもよい。
【0083】
また、サーバ20において、ユーザ端末から画像ファイルを受信した際の送信状況データ、例えば、送信時間や送信元の機器(携帯電話機、PC、PDA、デジタルスチルカメラ等)を記憶する構成とし、過去の送信状況データ及び利用履歴テーブルを参照することにより、画像ファイルをアップロードした際の送信状況に応じてユーザが利用する可能性の高い画像自販機を、その画像ファイルを印刷する可能性の高い送信対象の画像自販機として特定するようにしてもよい。これにより、事前送信に係るデータ通信の回数や画像自販機10の記録部15に蓄積される画像ファイルのデータ量を抑えることが可能となる。
【0084】
また、上記実施の形態では、サーバ20から、画像ファイル受信後に画像ファイルを画像自販機10に事前送信する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ20においてバッチ処理により、受信した画像ファイルをまとめて画像自販機10に事前送信する構成としてもよい。例えば、サーバ20が、通信の混雑度などチェックして、混雑していない場合に、画像ファイルを事前送信する構成が好ましい。
【0085】
その他、本実施の形態における画像印刷販売システム100の各構成要素の細部構成、及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】画像印刷販売システム100の構成を示すブロック図である。
【図2】画像自販機10の外観構成を示す図である。
【図3】画像自販機10の内部構成を示すブロック図である。
【図4】サーバ20の内部構成を示すブロック図である。
【図5】携帯電話機30の内部構成を示すブロック図である。
【図6】サーバ20の記録部25に記憶されるユーザテーブル40の構成を示す図である。
【図7】サーバ20の記録部25に記憶される画像データテーブル50の構成を示す図である。
【図8】サーバ20の記録部25に記憶される利用履歴テーブル60の構成を示す図である。
【図9】サーバ20の記録部25に記憶される自販機テーブル70の構成を示す図である。
【図10】サーバ20の記録部25に記憶される送信履歴テーブル80の構成を示す図である。
【図11】携帯電話機30において実行される画像メール送信処理を示すフローチャートである。
【図12】サーバ20において実行される画像ファイル事前送信処理を示すフローチャートである。
【図13】画像自販機10において実行される画像ファイル受信処理を示すフローチャートである。
【図14】画像自販機10において実行される画像印刷販売処理を示すフローチャートである。
【図15】サーバ20において実行される画像ファイル送信処理を示すフローチャートである。
【図16】サーバ20において実行される利用履歴テーブル更新処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0087】
100 画像印刷販売システム
10 画像自販機
20 サーバ
30 携帯電話機
11,21,31 CPU
111,211,311 制御部
12,22,32 操作部
13,23,33 RAM
14,24,34 表示部
141 表示画面
15,25,35 記録部
16,26,36 通信部
1B,28,38 バス
17 金銭授受部
171 紙幣授受部
172 コイン授受部
173 返却レバー
174 おつり返却部
175 レシート出力部
18 記録媒体読み出し部
19 印刷部
1A,27 計時部
37 撮影部
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像印刷販売装置と、印刷対象となる画像ファイルを有するユーザ端末とが通信ネットワークを介して管理装置に接続された画像印刷販売システムにおいて、
前記管理装置は、
ユーザ毎に過去における前記画像印刷販売装置の利用状況を示す履歴データを記憶する利用履歴記憶手段と、
前記ユーザ端末又は前記画像印刷販売装置から画像ファイルを受信した際に、前記受信された画像ファイルを送信したユーザに関する前記履歴データに基づいて、当該画像ファイルの印刷に利用される可能性の高い画像印刷販売装置を特定する特定手段と、
前記受信された画像ファイルを、前記特定された画像印刷販売装置に送信する画像ファイル事前送信手段と、
前記画像ファイル事前送信手段により前記画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置のうち、実際に前記画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置を特定し、この特定された画像印刷販売装置に前記画像ファイルの削除を指示する削除指示手段と、
を備えたことを特徴とする画像印刷販売システム。
【請求項2】
前記各画像印刷販売装置は、画像の印刷後に、印刷された画像ファイルを識別するための画像識別データを含む印刷実施データを前記管理装置に送信し、
前記管理装置の削除指示手段は、前記印刷実施データが受信された際に、その印刷実施データの送信元の画像印刷販売装置以外で前記画像識別データに対応する画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置を前記実際に画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置として特定することを特徴とする請求項1に記載の画像印刷販売システム。
【請求項3】
前記履歴データは、前記各画像印刷販売装置から受信された印刷実施データに基づいて前記利用履歴記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項2に記載の画像印刷販売システム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記履歴データを、前記利用履歴記憶手段に記憶されてから一定時間経過後に削除する履歴データ削除手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像印刷販売システム。
【請求項5】
コンピュータに、
ユーザ毎に過去における画像印刷販売装置の利用状況を示す履歴データを記憶する機能と、
ユーザ端末又は画像印刷販売装置から画像ファイルを受信した際に、前記受信された画像ファイルを送信したユーザに関する前記履歴データに基づいて、当該画像ファイルの印刷に利用される可能性の高い画像印刷販売装置を特定する機能と、
前記受信された画像ファイルを、前記特定された画像印刷販売装置に送信する機能と、
前記画像ファイルの送信対象となった画像印刷販売装置のうち、実際に前記画像ファイルが印刷されなかった画像印刷販売装置を特定し、この特定された画像印刷販売装置に前記画像ファイルの削除を指示する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2005−190405(P2005−190405A)
【公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−434223(P2003−434223)
【出願日】平成15年12月26日(2003.12.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】