説明

画像受付装置

【課題】画像補正に関する課金情報を予め表示させて確認をさせることができる画像受付装置を提供すること。
【解決手段】画像データを取得する画像取得手段と、取得された画像データをモニター画面に表示させる表示制御手段21と、取得された画像データのうち、1コマ分の画像データに対して施すべき画像補正を選択する画像補正選択手段23と、選択された画像補正に関する課金情報を表示させる第1課金情報表示手段24と、取得された全画像データに基づく画像記録処理の注文内容を確定させる注文内容確定手段と、注文内容の確定に先立ち、少なくとも画像補正に関する全課金情報を表示させる第2課金情報表示手段25とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを受け付けてプリントを作成する時に課金情報を表示させることができる画像受付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
かかる画像受付装置として、例えば、下記特許文献1に開示されるデジタル画像受付装置が公知である。この画像受付装置は、写真店の省力化に寄与するため、原則として顧客により操作されるものである。この装置は顧客により投入された記憶媒体から画像データを読み出し、読み出された画像データの画像をディスプレイにサムネイル画像形式で表示させる。顧客がディスプレイに表示された画像を見ながらプリント枚数の設定等を行い、写真プリントの作成やメディア保存等(これらは画像記録に相当する)の処理を行う。
【0003】
顧客により操作される装置であることから課金情報を提示する必要があるが、特許文献1では、写真プリント作成モードにおいてプリントサイズを選択する時に、プリントサイズを示す文字(L版、2L版等)とプリントの単価、プリントの基本料金が表示される。また、受付処理の最後で注文内容を画面上で確認することができ、プリント出力注文の詳細と金額を示す一覧表が表示される。表示内容に誤りがなければ、OKボタンを注文情報(画像データや注文IDなど)が保存される。最後に注文証がプリント発行され、顧客情報や注文情報(注文番号、課金情報を含む)がプリントされる。
【0004】
また、プリント処理等における課金情報を提示するシステムとしては、下記特許文献2に開示される課金装置なども知られている。この装置は、複数の編集過程からなるドキュメントの編集内容を示すヒストリ情報を記憶するヒストリ記憶手段、夫々の編集過程に対応する料金テーブルを記憶する手段、ヒストリ情報と料金テーブルから編集処理により得られたドキュメントに対する料金を算出する手段とを備えている。これにより、料金をいつでも好きなときに確認できるようにしている。
【特許文献1】特開2003−121946号公報(段落0031,0042,0043、図5、図8)
【特許文献2】特開2000−216920号公報(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した画像受付装置において画像記録を注文する場合、モニター画面に表示される画像データに対して、プリント枚数の設定だけでなく、画像補正を行いたい場合がある。例えば、赤目補正を行いたいというケースがあり、そのため、赤目補正を行うための機能を組み込むことは可能である。その他に、トリミングや色補正などの画像補正を行いたい場合もある。かかる画像補正は、特別に用意された機能を使用するものであり、補正のための処理時間も必要とされる。従って、写真店の立場からすると、画像補正を顧客が選択した場合には追加料金をかけるようにすることが好ましい。
【0006】
一方、顧客の立場からすると、画像補正についての課金情報を予め確認することができると共に、課金情報の内容によってはキャンセルできるようなシステムとしておくことが好ましい。特に、画像補正を複数の画像データに対して行う場合には、トータルでどの程度の料金がかかるのかを予め認識させるようにする必要がある。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、画像補正に関する課金情報を予め表示させて確認をさせることができる画像受付装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明に係る画像受付装置は、
画像データを取得する画像取得手段と、
取得された画像データをモニター画面に表示させる表示制御手段と、
取得された画像データのうち、1コマ分の画像データに対して施すべき画像補正を選択する画像補正選択手段と、
選択された画像補正に関する課金情報を表示させる第1課金情報表示手段と、
取得された全画像データに基づく画像記録処理の注文内容を確定させる注文内容確定手段と、
注文内容の確定に先立ち、少なくとも画像補正に関する全課金情報を表示させる第2課金情報表示手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0009】
この画像受付装置は、画像データを取得することができ、モニター画面に表示させることができる。取得された画像データのうち、1コマ分の画像データに対して画像補正を行いたい場合は、画像補正を選択することができる。例えば、赤目補正、逆光補正などのいずれかあるいは、複数を選択することができる。もちろん、画像補正を必要としないのであれば、選択しなくてもよい。そして、特定の画像補正を選択した場合、その画像補正に関する課金情報を表示させる。これにより、顧客は画像補正の料金について予め認識することができる。
【0010】
画像データに基づく画像記録(プリント作成処理や記憶媒体への書き込み処理など)の注文内容を確定させるための注文内容確定手段を備えており、確定の前にトータルの画像補正の課金情報を表示させる。これにより、画像補正による料金がどの程度かかるのかを予め認識することができる。これにより、手続をこれ以上進めるか否かの判断を容易に行うことができる。なお、第2課金情報表示手段は、画像補正の課金情報だけでなく、それ以外の課金情報を表示させてもよい。その結果、画像補正に関する課金情報を予め表示させて確認をさせることができる画像受付装置を提供できる。
【0011】
本発明において、第1課金情報表示手段による課金情報の表示の後、選択した画像補正をキャンセルする第1キャンセル手段を備えているものがあげられる。
【0012】
選択した画像補正に関しての課金情報を確認したあと、画像補正をキャンセルする手段を有しているので、課金情報に鑑みて画像補正を行うかどうかの決定をすることができる。
【0013】
本発明において、第2課金情報表示手段による課金情報の表示の後、注文内容をキャンセルする第2キャンセル手段を備えていることが好ましい。
【0014】
表示された課金情報を見て画像補正に要する金額が大きすぎると判断した場合など、注文内容をキャンセルすることができる。これにより、例えば、実際に画像記録処理を実行する前に、画像補正を行わない注文内容に変更するなどの対応を行うことができる。
【0015】
本発明に係る第2課金情報表示手段は、画像補正に関する課金情報をコマ毎に表示させることが好ましい。これにより、どのコマに対して画像補正がなされて課金がされたのかを確認することができる。
【0016】
本発明において、第2課金情報表示手段による課金情報の表示の後、画像補正をキャンセルする第3キャンセル手段を備えていることが好ましい。
【0017】
全課金情報を表示させた後、画像補正に関する総金額が高いと判断した場合、画像補正をキャンセルすることができる。これにより、画像補正を断念しつつも画像記録処理は行うようにすることができる。
【0018】
本発明において、画像補正のキャンセルは、コマ単位でできるように設定されていることが好ましい。これにより、画像の重要度に合わせて画像補正をキャンセルし、金額を安くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に係る画像受付装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、写真店に設置される写真処理システムの概要を示している。
【0020】
<システムの構成>
この写真処理システムは、写真プリントの作成や記憶媒体への画像書き込みといった画像記録を行うためのシステムである。写真処理装置1は、画像データに基づいて写真プリントの作成を行ったり、CD−R(記憶媒体の一例)に画像データの書き込みを行う機能を有する。写真処理装置1は、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像を読み取りデジタルデータ化し、取得した画像データに対して画像処理等を施した後、画像記録を行う。写真プリントの作成を行う場合は、画像データを露光エンジンに送信し、ペーパー等の写真感光材料に画像を焼付露光する。画像が焼付露光されたペーパーを現像処理することで、写真プリントを作成することができる。また、画像データを媒体書き込み装置に送信することで、CD−Rに画像データを書き込むことができる。
【0021】
また、後述する画像受付装置2,3とLANにより接続されており、画像受付装置2,3により受け付けられた画像データをネットワーク経由で取得し、この画像データに基づいて写真プリント作成等の画像記録を行うこともできる。画像受付装置2,3は、顧客により操作されるものであり、画像データの受付と注文内容の設定等を行うことができる。画像受付装置2は、それ自身が画像形成プリンタの機能を持っており、例えば、熱昇華型のプリンタを内蔵している。従って、ネットワークに接続された他の装置と関係なく、独立してプリント処理を行うこともできる。他の画像受付装置3は、画像形成用のプリンタを内蔵しておらず、画像記録を行う場合は、ネットワーク経由で写真処理装置1にデータを転送し、写真処理装置1により画像記録を行う。
【0022】
画像受付装置3は、媒体駆動部10(画像取得手段に相当)を備えており、各種媒体Aに格納されている画像データを内部に取り込むことができる。媒体Aとしては、CD−R、デジタルカメラ用の記憶メディア、MOディスクなどが例としてあげられる。また、フラットベッドスキャナー4により、写真フィルムのない写真プリントBから画像データを取得することができる。また、画像受付装置2,3は、モニター12を備えており、入力した画像データを画面に表示させることができる。また、注文内容の設定などは、モニター画面に設けられたタッチパネルにより行うことができる。もちろん、キーボードやマウスなどの入力手段を設けてもよい。
【0023】
画像受付装置2,3は、受付証発行部11を備えており、注文内容が確定すると、受付証をプリントアウトする。受付証には、注文内容、課金情報、顧客情報などがプリントされる。この受付証を写真店の担当者に渡すことで、画像記録や料金支払いなどが行われる。
【0024】
<画像受付装置の構成>
次に画像受付装置2,3の構成を図2の機能ブロック図により説明する。画像受付装置2,3は、コントローラCを備えており、ハードウェアとはインターフェース20を介して接続される。すなわち、媒体駆動部10、受付証発行部11、モニター12、タッチパネル13、ハードディスク14がインターフェース20を介して接続される。ハードディスク14は、媒体駆動部10を介して取得した画像データをその注文データと共に保存する。写真処理装置1により写真プリントの作成を行う場合は、適宜のタイミングでハードディスク14に保存されている画像データを読み出して、ネットワーク・インターフェース15を介して画像データをネットワークへ送出する。
【0025】
表示制御部21は、モニター12に表示させる表示内容を制御する。注文受付処理を顧客が行い易いように、種々の表示画面を提供する。画像処理部22は、画像データに対して種々の画像処理を行う機能を有する。画像処理の内容としては、例えば、色・濃度の補正、赤目補正、逆光補正、トリミングなどの画像補正があげられる。プリントを作成する場合は、オリジナルの画像データに対して画像処理を行いプリント用画像データが生成される。
【0026】
画像補正選択手段23は、画像補正を選択する機能を有する。すなわち、モニター画面上で、画像データに対して行いたい画像補正を選択させる機能を有する。第1課金情報表示手段24は、選択された画像補正に関する課金情報を表示させる機能を有する。画像補正は、画像処理部における特殊な機能に基づくものであり、画像補正に要する時間も必要であることから、写真店では追加料金をかけるように設定することができる。画像補正にはいろいろな種類があり、画像補正の内容ごとに料金設定をすることもできるし、一律料金としてもよい。また、追加料金を取らないような画像補正があってもよい。画像補正に関する課金情報を表示させることで、顧客は、選択した画像補正に関して、どの程度の料金がかかるのかを予め知ることができ、画像補正を実際に選択するかどうかの判断材料とすることができる。
【0027】
第2課金情報表示手段25は、画像記録注文に係る課金情報を詳細に表示する機能を有する。例えば、写真プリント作成の基本料金、プリント1枚の単価、選択された画像補正に関するすべての課金情報等が表示される。画像補正に関する課金情報は、個々の画像ごとに(1コマごとに)表示することができる。顧客は、表示された課金情報を見ることで、トータルでどの程度の料金がかかるのかを予め知ることができる。また、この課金情報を見て、画像記録の注文をキャンセルしたり、画像補正をキャンセルしたりするなどの対処を行うことができる。
【0028】
第1キャンセル手段26は、第1課金情報表示手段24により選択された画像補正の課金情報を表示させた場合に、その画像補正をキャンセルする機能を有する。例えば、料金が高すぎるなどの理由により、キャンセルすることができる。第2キャンセル手段27は、第2課金情報表示手段25による課金情報の表示の後、注文内容をキャンセルすることができる。この課金情報では、トータルの画像記録処理の料金や画像補正のトータルの料金等を表示させることができ、その料金の内容に鑑みて、注文そのものをキャンセルすることができる。
【0029】
第3キャンセル手段28は、第2課金情報表示手段25による課金情報の表示の後、画像補正をキャンセルすることができる。例えば、画像補正にかかる料金のトータルを見て、画像補正のみをキャンセルすることができる。画像補正のキャンセルを行ったとしても、画像記録の注文はキャンセルされていないので、写真プリント作成等の画像記録処理は実行される。なお、画像補正のキャンセルは、画像補正を設定した画像を一括でキャンセルすることもできるが、コマ単位でキャンセルできるようにすることもできる。また、画像補正の内容ごとにキャンセルすることも可能である。例えば、赤目補正だけをキャンセルすることもできる。
【0030】
コントローラCの各機能は、例えば、コンピュータプログラムにより実現することができる。
【0031】
<プリント受付手順>
次に、画像受付装置2,3を用いて、写真プリントの注文受付を顧客が行う場合の手順を図3A,3Bのフローチャートにより説明する。写真プリントは、写真処理装置1を用いて作成するものとする。
【0032】
まず、記憶媒体を媒体駆動部10の挿入口から挿入する(#1)。次に、画像記録モードを選択する(#2)。画像記録には、写真プリントの作成や記憶媒体への画像データ書き込み処理があるが、以下の説明では写真プリントの作成を行うものとして説明する。なお、媒体書き込みの場合も、ほぼ同じ手順となる。挿入された記憶媒体に格納されている画像データが読み出され、ハードディスク14に保存される。次に、注文ID(受付番号)が自動的に付与される(#3)。取り込まれた画像データは、注文IDと関連付けた状態でハードディスク14に保存される。注文基本データとしては、注文IDの他、挿入された記憶媒体の種類や、作成する写真プリントのプリントサイズ、その他顧客情報を入力させるようにしてもよい。
【0033】
次に、モニター12に取り込まれた画像データを表示させる(#5)。この表示例を図4に示す。画像はサムネイル画像として表示される。ここでは8枚分の画像が表示されているが、1画面に何枚の画像を表示させるかについては、適宜設定することができる。各画像の下には、プリント枚数表示欄30が設けられており、デフォルトで0枚に設定される。プリントしたい画像があればそれを選択し、枚数設定ボタン31をタッチすることで枚数の設定を行う(#6)。画像が8枚以上存在する場合は、ページボタン32をタッチすることで、他の画像を見ることができ、設定を行うことができる。設定した内容は、注文データとして保存される(#8)。
【0034】
図4に示すのは、モニター12に8枚表示させるモードであるが、1コマ拡大表示モードにすることができる。例えば、図4に表示されている8枚の画像のうち、特定の画像を選択してダブルクリック(ダブルタッチ)することで、図5に示す1コマ表示モードにすることができる(#8)。画像補正(画像編集)を行う場合は、該当するボタンをタッチする(#9)。このボタンは、画像補正選択手段として機能する。画像補正として、トリミング、セピア変換、縁付プリント、逆光補正、赤目補正、色補正が例としてあげられているが、画像補正の種類としては、これらに限定されるものではない。ここで、赤目補正ボタン33をタッチすると、図6に示すような課金情報が表示される。これは、第1課金情報表示手段24の機能に基づくものである。
【0035】
図6に示すように、赤目補正を行う場合の料金が表示される。顧客は、この画面を見て赤目補正を行うか否かを判断することができる。料金が高いと思えば、キャンセルボタン34をタッチすることで、赤目補正をキャンセルできる。OKボタン35をタッチすれば、赤目補正を行うことができる(#11)。OKボタン35をタッチすると、補正データが取得され、図5に表示されている画像も赤目補正がされた状態になる(#12)。ここで行われる赤目補正は、モニター12に表示させるために行われるものであるから、実際にプリント用の画像データを作成するときに行われる赤目補正に比べて簡易的な補正処理で良い。すなわち、赤目補正が行われたことを顧客が確認できる程度の粗い補正であってもよい。モニター12に表示される画像はサムネイル画像であり、顧客が補正の内容を確認できる解像度のものでよいからである。
【0036】
なお、OKボタン35をタッチした後に、キャンセルすることもできる。また、その画像についての補正データは、注文データの一部として保存される(#13)。
【0037】
なお、1枚の画像に対して複数種類の画像補正を行うことができる。複数の画像補正を行った場合は、夫々の画像補正についての料金が加算される。その場合、料金表示欄37を設け、その画像についての画像補正のトータルの金額を表示させることが好ましい。また、画像補正のすべてに対して課金するのではなく、画像補正の内容に応じて課金するように構成してもよい。例えば、色補正については、課金しないような構成を採用してもよい。
【0038】
図5の画面でバックボタン36をタッチすることで、図4に示す8コマ表示画面に戻ることができる。また、1コマ表示画面の状態で他の画像を見たい場合には、カーソルボタン38をタッチすることで、移動することができる。また、プリントサイズを変更する場合は、サイズ設定部39で設定変更することができる。画像補正がすべて終了した場合は、OKボタン40をタッチする(#14)。
【0039】
これにより、図7に示すような課金情報をモニター画面に表示させる(#15)。これは、第2課金情報表示手段25の機能に基づくものである。ここで表示される課金情報は、1オーダー分の情報であり、トータルの金額の他、詳細な課金情報もいっしょに表示される。1オーダーとは、記憶媒体1本に対する画像記録注文を表わすものであるが、これに限定されるものではない。各コマ画像のサムネイル画像46も表示されている。この課金情報を見て、注文そのものをキャンセルすることができる(#16)。キャンセルボタン40をタッチすると、注文をキャンセルすることができる(#17)。キャンセルは、個別に行うこともできる。課金情報として画像補正のトータルの金額が表示され、画像補正のすべてをキャンセルすることができる(#18)。キャンセルボタン41をタッチすることでキャンセルすることができる(#19)。
【0040】
画像補正のすべてをキャンセルするのではなく、画像補正を選択してキャンセルすることもできる。例えば、赤目補正のみをキャンセルすることができる(#20)。キャンセルボタン42の中からキャンセルしたいボタンを選択してタッチすればよい(#21)。また、画像補正単位でキャンセルするのではなく、コマ単位でキャンセルすることもできる(#22)。キャンセルボタン43をタッチすれば、そのコマについての画像補正をキャンセルすることができる。また、各コマに設けられているキャンセルボタン44をタッチすれば、選択されたコマのプリントをキャンセルすることができる。以上、種々のキャンセル方法について説明したが、キャンセルする順番などは、適宜変更することができる。
【0041】
課金情報の確認が終わり、問題がなければ、確認ボタン45をタッチする(#24)。これにより、注文内容が確定する。確定された注文データが、改めてハードディスク14に保存しなおされる(#25)。上記確認ボタン45は、注文内容確定手段として機能する。その後、受付証発行部11により受付証が発行される。受付証には、注文データの内容や図7で説明した課金情報などがプリントされる。これにより、受付処理が終了する。顧客は、受付証を写真店の担当者に渡せばよい。担当者は、適宜のタイミングでハードディスク14に保存されているデータをネットワーク経由で読み出し、写真処理装置1により写真プリントを作成する。
【0042】
<別実施形態>
本実施形態では、写真処理装置1を用いて写真プリントを作成する場合の例を説明したが、これに限定されるものではない。写真処理装置1を用いて、記憶媒体に画像データを書き込みする場合も本発明を適用することができる。また、画像受付装置3に設けられているプリンタで写真プリントを作成したり、記憶媒体への画像書き込みを行う場合も同様である。
【0043】
図7に示す課金情報を表示させた後、各コマ画像についての設定をやりなおすことができるように構成されていることが好ましい。例えば、特定のコマ画像について、画像補正を行いたい、あるいはやり直したいという場合には、そのコマ画像のサムネイル画像46をタッチすることで、図5に示すような1コマ表示画面に移行し、画像補正をやりなおすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】写真処理システムの構成を示す
【図2】画像受付装置の機能を説明するブロック図
【図3A】プリント受付手順を示すフローチャート
【図3B】プリント受付手順を示すフローチャート
【図4】モニター画面の画像表示例を示す図
【図5】1コマ表示を行う画面構成例を示す図
【図6】課金情報の表示例を示す図
【図7】課金情報の表示例を示す図
【符号の説明】
【0045】
1 写真処理装置
2,3 画像受付装置
10 媒体駆動部
11 受付証発行部
12 モニター
13 タッチパネル
14 ハードディスク
21 表示制御部(表示制御手段)
22 画像処理部
23 画像補正選択手段
24 第1課金情報表示手段
25 第2課金情報表示手段
26 第1キャンセル手段
27 第2キャンセル手段
28 第3キャンセル手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得する画像取得手段と、
取得された画像データをモニター画面に表示させる表示制御手段と、
取得された画像データのうち、1コマ分の画像データに対して施すべき画像補正を選択する画像補正選択手段と、
選択された画像補正に関する課金情報を表示させる第1課金情報表示手段と、
取得された全画像データに基づく画像記録処理の注文内容を確定させる注文内容確定手段と、
注文内容の確定に先立ち、少なくとも画像補正に関する全課金情報を表示させる第2課金情報表示手段とを備えていることを特徴とする画像受付装置。
【請求項2】
第1課金情報表示手段による課金情報の表示の後、選択した画像補正をキャンセルする第1キャンセル手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像受付装置。
【請求項3】
第2課金情報表示手段による課金情報の表示の後、注文内容確定をキャンセルする第2キャンセル手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像受付装置。
【請求項4】
第2課金情報表示手段は、画像補正に関する課金情報をコマ毎に表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像受付装置。
【請求項5】
第2課金情報表示手段による課金情報の表示の後、画像補正をキャンセルする第3キャンセル手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像受付装置。
【請求項6】
画像補正のキャンセルは、コマ単位でできるように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の画像受付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−103100(P2006−103100A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−291488(P2004−291488)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】