説明

画像変換装置、画像形成装置、及びプログラム

【課題】画像から情報が漏洩することを抑制しつつ、画像の形成不良を再現する画像情報を生成できる画像変換装置、画像形成装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】操作パネル78によって、画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報が入力され、CPU70が、操作パネル78から入力された属性情報と、当該属性情報に対応してHDD76に記憶されている変換処理の内容とに基づいて、画像情報の属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像変換装置、画像形成装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、特許文献1には、記録用紙に印刷された情報に対して、隠蔽するべき情報が日本語文であれば、情報隠蔽パターンとしてひらがな、カタカナ、漢字を使用し、隠蔽するべき情報が英語文であれば、情報隠蔽パターンとして英文字を使用する等、隠蔽するべき情報を構成する文字と同種の文字を情報隠蔽パターンとして使用する技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、隠蔽すべき情報を構成する文字が形成された記録用紙の面に対して、用紙一面を塗りつぶすベタ印刷、用紙一面に紙面占有率が所定値以上のパターン(網掛け)を印刷するパターン印刷等を行う技術が開示されている。
【特許文献1】特開平5−246114号公報
【特許文献2】特開2005−231107公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、画像から情報が漏洩することを抑制しつつ、画像の形成不良を再現する画像情報を生成できる画像変換装置、画像形成装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像変換装置は、属性と、画像における当該属性を有する画像部分以外の画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段と、画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記画像情報の前記属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、を備えている。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、属性と、画像における当該属性を有する画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段と、画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じていない画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記属性情報を有する画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、を備えている。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、変換処理の対象とする画像部分の領域を入力する領域入力手段を更に備え、前記記憶手段は、前記領域入力手段から入力された前記領域と、当該領域内の画像部分を他の画像に変換する変換処理とを対応させて記憶し、前記生成手段は、前記入力手段から入力された前記属性情報を有する画像部分及び前記領域入力手段から入力された前記領域の少なくとも一方に対して前記変換処理を行った変換画像情報を生成する画像変換装置である。
【0008】
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像変換装置と、前記変換画像情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えている。
【0009】
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の画像形成装置は、属性と、画像における前記属性を有する画像部分以外の画像部分を前記属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを、異なる前記属性毎に対応させて複数記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記変換処理の何れかに対応する前記属性を有する画像部分が、画像情報に含まれているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記画像情報に含まれていると判定された前記属性の画像部分以外の画像部分に対して当該属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、前記変換画像情報に基づいて画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、前記画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を特定するまで、異なる前記属性毎に、前記判定手段による判定と、前記生成手段による前記変換画像情報の生成と、前記画像形成手段による前記変換画像情報に基づいた画像の形成とを繰り返し実行するように制御する制御手段と、を備えている。
【0010】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、変換される画像部分の数が多い変換処理として予め定められた順に、前記変換処理に対応する前記属性を有する画像部分が、画像情報に含まれているか否かを判定するように前記生成手段を制御する画像形成装置である。
【0011】
また、請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記変換画像情報に基づいて前記画像形成手段によって前記記録媒体に形成された画像を読み取り、読み取った画像を示す読取画像情報を取得する取得手段と、前記変換画像情報と前記読取画像情報とを比較し、前記変換画像情報と前記読取画像情報とで異なる画像部分の属性を、形成不良が生じた画像部分の属性として特定する特定手段と、を更に備えた画像形成装置である。
【0012】
また、上記目的を達成するために、請求項8に記載のプログラムは、属性と、画像における当該属性を有する画像部分以外の画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段、を備えた画像変換装置におけるプログラムであって、コンピュータを、画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記画像情報の前記属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、して機能させるためのプログラムである。
【0013】
また、上記目的を達成するために、請求項9に記載のプログラムは、請求項1又は請求項2に記載の画像変換装置を構成する前記入力手段及び前記生成手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0014】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像変換装置を構成する前記領域入力手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項8及び請求項9に記載の発明によれば、画像から情報が漏洩することを抑制しつつ、画像の形成不良を再現する画像情報を生成できる、という優れた効果を有する。
【0016】
また、請求項3及び請求項10に記載の発明によれば、入力された領域の画像から情報の漏洩を抑制することができる、という優れた効果を有する。
【0017】
また、請求項6に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、情報の漏洩をより抑制することができる、という優れた効果を有する。
【0018】
更に、請求項7に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より確実に形成不良が生じた画像部分の属性を特定することができる、という優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を画像形成装置に適用した場合について説明する。
【0020】
図1には、本実施の形態に係る画像形成装置10の全体構成が示されている。
【0021】
同図に示すように、画像形成装置10は、所定の読み取り位置に置かれた原稿から画像を読み取り、当該画像を示す画像情報を取得するスキャナ12と、画像情報に基づいて画像を記録用紙Pに形成する画像形成処理を行う画像形成エンジン部14と、画像形成エンジン部14へ記録用紙Pを供給する給紙部16と、を備えている。
【0022】
画像形成エンジン部14は、感光体ドラム20を備えており、感光体ドラム20は、回転軸を有し、当該回転軸を中心として矢印A方向に回転した状態で画像情報により示されるトナー像が形成される。
【0023】
感光体ドラム20の上方には、帯電器22が配置されている。帯電器22は、感光体ドラム20の表面に接触する帯電ロール22Aを備え、当該帯電ロール22Aによって、直流電圧に交流電圧が重畳された重畳電圧により感光体ドラム20の表面を帯電させる。
【0024】
感光体ドラム20の帯電ロール22Aとの接触位置よりも回転方向下流側には、光走査装置24が配置されている。光走査装置24は、光ビームを照射するレーザダイオードを備え、回転多面鏡によって感光体ドラム20の回転軸の軸線方向に沿って上記光ビームを走査することで、帯電器22によって帯電された感光体ドラム20の表面に画像情報により示される静電潜像を形成する。
【0025】
感光体ドラム20の光ビームの走査位置よりも回転方向下流側には、現像器26が配置されている。現像器26は、感光体ドラム20の表面との間隔が所定間隔となるように配置されている現像ローラ26Aを備えている。現像器26は、内部にトナーを貯留しており、現像ローラ26Aが回転することにより内部に貯留されたトナーを感光体ドラム20と対向する位置に搬送し、感光体ドラム20に形成された静電潜像にトナーを電気的に付着させることにより、感光体ドラム20に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。
【0026】
さらに、感光体ドラム20の現像器26との対向位置よりも回転方向下流側には、無端状の中間転写ベルト28が配置されている。この中間転写ベルト28は、複数のローラ29に巻掛けられており、感光体ドラム20の表面に接触するように配置されている。各ローラ29は、中間転写ベルト28を感光体ドラム20の回転方向とは逆方向の同図矢印B方向に回転させる。
【0027】
感光体ドラム20と中間転写ベルト28とが接触する位置における中間転写ベルト28に対して感光体ドラム20と反対側には、中間転写ベルト28を感光体ドラム20とで挟持するように転写器32が配置されている。転写器32は、各ローラ29によって回転された状態の中間転写ベルト28に対して所定のバイアス電圧を印加し、感光体ドラム20の回転によって中間転写ベルト28と接触する位置に搬送されるトナー像を、上記所定のバイアス電圧と上記トナー像の電位差によって、中間転写ベルト28に転写する。
【0028】
感光体ドラム20の中間転写ベルト28との接触位置よりも回転方向下流側にはクリーニング装置30が配置されている。クリーニング装置30は、感光体ドラム20の表面に接触するように配置されているクリーニングブレード30Aを備えている。クリーニング装置30は、トナー像が中間転写ベルト28に転写された後に、クリーニングブレード30Aにより転写後の感光体ドラム20の表面を摺擦して当該表面に残留する残留トナーを回収すると共に、接触位置に残留トナーの一部を保持し、当該保持した残留トナーによって感光体ドラム20の表面を研磨することにより表面に付着した放電生成物を除去する。
【0029】
一方、給紙部16は、複数の給紙部34を備えている。各給紙部34内には記録用紙Pが複数枚積層された状態で収容される。
【0030】
各給紙部34には、取り出しローラ36が配置されている。記録用紙Pは、取り出しローラ36が回転することにより給紙部34から一枚ずつ取り出され、複数のローラ対38によって搬送経路40を介して、中間転写ベルト28からトナー像が転写される転写位置へ搬送される。
【0031】
当該転写位置には、転写器48が配置されており、転写位置へ搬送された記録用紙Pは、転写器48によって中間転写ベルト28上のトナー像が転写される。転写器48よりも記録用紙Pの搬送方向下流側には、2個のローラ50に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト52が設けられている。トナー像が転写された記録用紙Pは、搬送ベルト52によって定着器54が配置されている位置に搬送され、定着器54によってトナー像が加熱定着された後に排紙部60に排紙される。
【0032】
また、画像形成装置10は、両面印刷用の反転経路56を備えている。反転経路56は、片面に画像が形成された記録用紙Pの表裏を反転する。表裏が反転された記録用紙Pは、再び転写位置に搬送されることで、両面に画像が形成される。
【0033】
図2には、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成が示されている。
【0034】
画像形成装置10は、画像形成装置10全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit)70、各種プログラムや各種パラメータ、各種テーブル情報等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)72、CPU70による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)74、スキャナ12で取得された画像情報、後述する外部インタフェース84で受信された画像情報や各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)76、各種の操作指示が入力される操作ボタンやテンキー、各種のメッセージ等を表示するための表示部が設けられた操作パネル78を備えている。
【0035】
さらに、画像形成装置10は、光走査装置24や現像器26等の画像形成処理に用いられる制御対象と接続され、各制御対象の駆動を制御する画像形成制御部80、スキャナ12の駆動を制御するスキャナ制御部82、通信回線86を介してパソコン90と接続され、当該パソコン90との間で記録用紙Pに形成する画像を示す画像情報を含む情報を送受信する外部インタフェース84を備えている。
【0036】
これらCPU70、ROM72、RAM74、HDD76、操作パネル78、画像形成制御部80、スキャナ制御部82、外部インタフェース84は、システムバス88を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU70は、ROM72、RAM74及びHDD76へのアクセス、操作パネル78に対する操作状態の把握や各種のメッセージ等の表示、画像形成制御部80の動作の制御、スキャナ制御部82の動作の制御、及び外部インタフェース84を介したパソコン90との各種情報の送受信を各々行なうことができる。
【0037】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10は、外部インタフェース84を介してパソコン90から受信する画像情報として、例えば、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された画像情報を受信し、当該受信した画像情報をHDD76に記憶する。そして、記録用紙Pに像情報に基づいて画像を形成する場合は、CPU70で、PDL形式の画像情報をビットマップ形式の画像情報に変換し、ビットマップ形式に変換した画像情報を画像形成制御部80に送信し、画像形成制御部80にビットマップ形式に変換した画像情報に基づいて光走査装置24等を制御させて記録用紙Pに画像を形成する処理(以下、「画像形成処理」という。)を実行する。
【0038】
また、本実施の形態に係る操作パネル78は、画像情報に基づいて記録用紙Pに画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報が入力される。当該属性情報の入力は、後述する変換処理を画像情報に対して行う変換処理機能が設定されている場合にユーザによって実行される。
【0039】
なお、上記形成不良とは、例えば、記録用紙Pに本来形成されるべき文字を示す画像(以下、「テキスト画像」という。)が他の異なるテキスト画像として形成される現象(以下、「文字化け」という。)や、記録用紙Pに本来形成されるべき図や写真等のイメージを示す画像(以下、「イメージ画像」という。)が形成されない現象(以下、「ロゴ抜け」という。)、及び本来形成されるべき位置にテキスト画像やイメージ画像が形成されない現象(以下、「位置ずれ」という。)等の現象である。
【0040】
また、画像部分の属性とは、テキスト画像及びイメージ画像等の画像の形式を示す情報であり、テキスト画像ならば平仮名,片仮名,漢字(以下、平仮名,片仮名,漢字を総称して「日本語文字」という。),英文字,数字等に細分化でき、イメージ画像ならばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group),GIF(Graphic Interchange format),ビットマップ等に細分化できる。
【0041】
また、本実施の形態に係るHDD76は、属性と、画像における当該属性を有する画像部分以外の画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させた変換処理情報を記憶している。
【0042】
図3に、HDD76に記憶されている上記変換処理情報の模式図を示す。なお、同図に示す変換処理情報の模式図は一例であり、同図に示されていない他の変換処理を変換処理情報に加えてもよいし、同図に示されている変換処理の一部を削除した変換処理情報としてもよい。
【0043】
同図に示すように、形成不良としてロゴ抜けが生じており、属性としてイメージ画像を示す属性情報が入力された場合は、テキスト画像を“※”に変換する処理(処理モード1)が対応する。また、形成不良として数字の文字化けが生じており、属性として数字を示す属性情報が入力された場合は、数字以外を“#”に変換する処理(処理モード2)が対応する。また、形成不良として英文字の文字化けが生じており、属性として英文字を示す属性情報が入力された場合は、英文字以外を“&”に変換する処理(処理モード3)が対応する。更に、形成不良として日本語文字の文字化けが生じており、属性として日本語文字を示す属性情報が入力された場合は、日本語文字以外を“*”に変換する処理(処理モード4)が対応する。
【0044】
さらに、本実施の形態に係る操作パネル78は、変換処理の対象とする画像部分の領域の入力も受け付ける。
【0045】
本実施の形態に係る画像形成装置10は、操作パネル78を介して画像部分の領域を指定する方法として、記録用紙Pの所定の点(本実施の形態では、一例として左上角点)を基準として、変換処理の対象とする画像部分の領域を示す座標を入力する方法を適用するが、これに限らず、例えば、操作パネル78に記録用紙Pに形成される画像のプレビュー画面を表示し、当該プレビュー画面上において変換処理の対象とする画像部分の領域をカーソルで囲むことで、画像部分の領域を入力する方法等、他の方法を適用してもよい。
【0046】
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、入力する画像の領域(以下、「指定領域」という。)の形状として、矩形を適用するが、これに限らず、三角形でもよいし、四画形以上の多角形、円形等、他の形状を適用してもよい。
【0047】
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、図3の模式図における処理モード5に示すように、変換処理の対象とする画像部分の領域が入力された場合は、当該指定領域内の画像部分を他の画像に変換する変換処理が対応する。
【0048】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、処理モード5として、指定領域内の画像部分を黒色でマスクする変換処理を適用するが、これに限らず、指定領域の画像部分を白色でマスクする変換処理等、他の色でマスクする変換処理、斜線模様でマスクする変換処理、予め定められた画像に置き換える変換処理、指定領域内の画像部分を削除する処理等、他の処理を適用してもよい。
【0049】
図4には、本実施の形態に係るCPU70の機能的な構成を示す機能ブロック図が示されている。
【0050】
CPU70は、データ解析部92及びデータ生成部94を備えている。
【0051】
データ解析部92は、HDD76に記憶されている変換対象とされるPDL形式の画像情報が入力され、当該画像情報の文字コード等を解析することにより、当該画像情報に、操作パネル78によって入力された属性情報に適合する画像部分が存在するか否かを判定し、当該属性情報を有する画像部分を特定する。
【0052】
データ生成部94は、データ解析部92で上記画像情報に操作パネル78によって受け付けられた属性情報に適合する画像部分が含まれている場合に、HDD76に記憶されている変換処理情報に基づいて、当該属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に対応する変換処理を行ったPDL形式の変換画像情報を生成する。
【0053】
なお、本実施の形態に係るデータ生成部94は、変換処理を簡略化するために、PDL形式の画像情報に対して変換処理を実行し、PDL形式の変換画像情報を生成する処理を適用したが、これに限らず、形成不良の再現性を高めるために、データ解析部92で操作パネル78によって入力された属性情報を有する画像部分の位置を特定した後、PDL形式の画像情報を画像形成処理を実行するためのビットマップ画像に変換し、変換されたビットマップ画像の上記特定した位置の画像部分に対して変換処理を行う処理を適用してもよい。
【0054】
次に、図5を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図5は、外部インタフェース84に接続されているパソコン90から画像情報を受信可能な状態となっている場合に、CPU70によって実行される画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM72の所定の記憶領域に予め記憶されている。
【0055】
まず、ステップ100では、パソコン90から外部インタフェース84を介して画像情報を受信するまで待ちの状態となる。
【0056】
次のステップ102では、変換処理機能が設定されているか否かを判定する。肯定判定となった場合はステップ104へ移行する一方、否定判定となった場合はステップ112へ移行する。
【0057】
ステップ104では、操作パネル78を介して属性情報及び指定領域の少なくとも一方が入力されるまで待ち状態となる。なお、入力される属性情報は、複数であってもよい。
【0058】
ステップ106では、入力された属性情報に基づいて画像情報解析処理を実行する。
【0059】
ここで、図6を参照して、本実施の形態に係る画像情報解析処理を説明する。なお、図6は、CPU70によって実行される画像情報解析プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM72の所定の記憶領域に予め記憶されている。
【0060】
まず、ステップ200では、HDD76から変換処理の対象となる画像情報を読み出す。
【0061】
次のステップ202では、入力された属性情報に応じた属性を有する画像部分が画像情報に含まれているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ204へ移行し変換実行フラグをONとし、本プログラムを終了して画像形成プログラムへ戻りステップ108へ移行する。一方、否定判定となった場合は変換実行フラグをONとすることなく本プログラムを終了し画像形成プログラムへ戻りステップ108へ移行する。
【0062】
ステップ108では、変換実行フラグがONとなっているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ110へ移行し、否定判定となった場合はステップ112へ移行する。
【0063】
ステップ110では、操作パネル78から入力された属性情報とHDD76に記憶された変換処理の内容とに基づいて、画像情報の上記属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に対応する変換処理を行い、変換画像情報を生成する。なお、操作パネル78を介して指定領域が入力されている場合は、入力された指定領域に対して変換処理を更に行った変換画像情報を生成する。
【0064】
次のステップ112では、画像形成制御部80に、記録用紙Pに変換画像情報に基づいた画像の形成を実行させ、本プログラムを終了する。
【0065】
なお、ステップ102及びステップ108で否定判定となった場合は、変換画像情報を生成することなくステップ112で、画像形成制御部80に、記録用紙Pに画像情報に基づいた画像の形成を実行させ、本プログラムを終了する。なお、この場合、画像情報を入力された属性情報に基づいて変換していないことを示す文字又は図等を、記録用紙Pの余白部分等に形成してもよい。
【0066】
また、ステップ104によって、操作パネル78を介して指定領域だけが入力された場合は、ステップ106並びにステップ108における処理を実行せずに、ステップ110へ移行し、ステップ110によって、入力された指定領域に対して変換処理を行った変換画像情報を生成する。
【0067】
次に、図7を参照して、変換処理が実行される前後の画像情報に基づいて記録用紙Pに形成された画像を説明する。なお、図7は、一例であり、住所等を示す画像部分(領域A)を機密情報とし、英文字の画像部分(領域B)が文字化けを生じている場合を示している。
【0068】
図7(A)は、属性情報として英文字が入力された場合を示している。この場合は変換処理情報により示される処理モード3によって、日本語文字や数字で表されている住所等を“&”に変換した変換画像情報を生成する。そして、記録用紙Pには、機密情報である住所等を“&”に変換され、且つ文字化けが再現された画像が形成される。
【0069】
一方、図7(B)は、属性情報として指定領域が入力された場合を示しており、指定領域として住所等を示す画像部分である矩形領域Cが入力されている。この場合は変換処理情報により示される処理モード5によって、矩形領域Cを黒色にマスク処理した変換画像情報を生成する。そして、記録用紙Pには、矩形領域Cが黒色に塗りつぶされ、且つ文字化けが再現された画像が形成される。
【0070】
[第2の実施の形態]
本第2の実施の形態では、ユーザによる属性情報の入力を受け付けることなく、形成不良が生じた画像部分の属性を特定するまで、変換画像情報を生成し、変換画像情報に基づいて画像を記録用紙Pに形成する処理を繰り返す形態例について説明する。
【0071】
まず、図8を参照して、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10’の構成を説明する。なお、図8における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0072】
本第2の実施の形態に係る画像形成装置10’は、定着器54よりも記録用紙Pの搬送方向下流側に画像読取部98を備えている。
【0073】
画像読取部98は固体撮像素子を備え、当該固体撮像素子によって記録用紙Pに形成された画像を読み取り、読み取った画像を示す読取画像情報を取得する。なお、本第2の実施の形態に係る画像読取部98が備える固体撮像素子として、CCDラインセンサを適用するが、これに限らず、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等、他の固体撮像素子を適用しても良い。
【0074】
図9に、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10’のHDD76に記憶されている変換処理情報の模式図の一例を示す。
【0075】
同図に示すように、当該変換処理情報により示される各処理モードには、変換処理が実行される順を示す処理順識別子Nが付加されている。処理順識別子Nの値は、変換する画像の数が多い変換処理ほど小さい値となるように予め定められている。変換する画像の数が多い変換処理とは、すなわち、変換画像情報に基づいて形成された画像によって機密情報が漏洩する可能性がより低い変換処理である。
【0076】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10では、変換する画像の数が多い順に基づいて処理順識別子Nの値を定めたが、これに限らず、形成不良が生じる可能性の高い属性に対応した順等、他の基準に基づいて処理順識別子Nの値を定めてもよい。
【0077】
次に、図10を参照して、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図10は、外部インタフェース84に接続されているパソコン90から画像情報を受信可能な状態となっている場合に、CPU70によって実行される画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM72の所定の記憶領域に予め記憶されている。また、第1の実施の形態に係る図5のフローチャートと同一の処理を行なうステップについては図5と同一の符号を付して説明をその省略する。
【0078】
ステップ102’では、変換処理機能が設定されているか否かを判定する。肯定判定となった場合はステップ105へ移行する。一方、否定判定となった場合はステップ103へ移行し、画像形成制御部80に、記録用紙Pに画像情報に基づいた画像の形成を実行させ、本プログラムを終了する。
【0079】
ステップ105では、操作パネル78を介して指定領域が入力されるまで待ち状態となる。なお、ユーザが指定領域を入力しない場合は、ユーザは、例えば、予め定められたキーを押圧操作する。当該押圧操作がされた場合は、指定領域の入力を受け付けないままステップ300へ移行する。
【0080】
ステップ300では、処理順識別子Nが0の処理モードを選択する。
【0081】
ステップ302では、選択した処理モードに対応する属性情報をHDD76に記憶されている変換処理情報から読み出す。
【0082】
ステップ106’では、ステップ302で読み出した属性情報に基づいて画像情報解析処理を実行する。すなわち、当該画像情報開成処理によって、ステップ302における処理によって読み出された属性情報に応じた属性を有する画像部分が、画像情報に含まれているか否かを判定する。
【0083】
ステップ108’では、変換実行フラグがONとなっているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ110へ移行して変換画像情報を生成し、次のステップ112では、画像形成制御部80に変換画像情報に基づいて記録用紙Pに画像を形成させ、ステップ304へ移行する。一方、否定判定となった場合はステップ312へ移行する。
【0084】
ステップ304では、画像読取部98に記録用紙Pに形成された画像を読み取らせ、読取画像情報を取得する。
【0085】
次のステップ306では、ステップ110による処理で生成した変換画像情報とステップ304による処理で取得した読取画像情報とを比較する。変換画像情報と読取画像情報とで異なる画像部分が存在している場合は、当該異なる画像部分の属性を、形成不良が生じた画像部分の属性として特定する。
【0086】
次のステップ308では、ステップ306による処理によって形成不良を生じた画像部分の属性を特定できたか否かを判定する。肯定判定となった場合はステップ310へ移行し、形成不良を生じる画像の属性を特定したことを示す所定処理を実行し、本プログラムを終了する。
【0087】
なお、本実施の形態に係る画像形成装置10は、上記所定処理として、形成不良を生じる画像の属性を示す情報を記録用紙Pに形成して出力する処理を適用するが、これに限らず、例えば、操作パネル78の表示面に形成不良を生じる画像の属性を示す情報を表示する処理、画像情報を送信したパソコン90に形成不良を生じる画像の属性を示す情報を表示する処理等を適用してもよい。
【0088】
一方、ステップ308で否定判定となった場合は、ステップ312へ移行し変換処理情報により示される処理モードの全てが終了したか否かを判定し、肯定判定となった場合は本プログラムを終了し、否定判定となった場合はステップ314へ移行して次の処理順識別子Nにより示される処理モードを選択した後、ステップ302へ戻り、形成不良を生じる画像の属性を特定するまで、又は変換処理情報により示される処理モードを全て終了するまで、異なる属性毎に、画像情報解析処理、変換画像情報の生成、変換画像情報に基づいた画像の形成を繰り返す。
[第3の実施の形態]
本第3の実施の形態では、操作パネル78で、画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じていない画像部分の属性を示す属性情報を入力し、当該属性情報とHDD76に記憶された内容とに基づいて、当該属性情報を有する画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する形態例について説明する。
【0089】
なお、本第3の実施の形態に係る画像形成装置10の構成は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の構成と同様であるので、その説明を省略するが、本第3の実施の形態に係る操作パネル78は、画像情報に基づいて記録用紙Pに画像を形成した際に、形成不良が生じていない画像部分の属性を示す属性情報が入力される。
【0090】
また、本第3の実施の形態に係るHDD76には、属性と、画像における当該属性を有する画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させた変換処理情報が記憶されている。
【0091】
図11に、HDD76に記憶されている上記変換処理情報の模式図の一例を示す。
【0092】
同図に示すように、形成不良が生じていない画像部分の属性としてテキスト画像を示す属性情報が入力された場合は、テキスト画像を“※”に変換する処理(処理モード1A)が対応する。また、形成不良が生じていない画像部分の属性として数字を示す属性情報が入力された場合は、数字を“#”に変換する処理(処理モード2A)が対応する。また、形成不良が生じていない画像部分の属性として英文字を示す属性情報が入力された場合は、英文字を“&”に変換する処理(処理モード3A)が対応する。更に、形成不良が生じていない画像部分の属性として日本語文字を示す属性情報が入力された場合は、日本語文字を“*”に変換する処理(処理モード4A)が対応する。
【0093】
次に、図12を参照して、本第3の実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図12は、外部インタフェース84に接続されているパソコン90から画像情報を受信可能な状態となっている場合に、CPU70によって実行される画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM72の所定の記憶領域に予め記憶されている。また、第1の実施の形態に係る図5のフローチャートと同一の処理を行なうステップについては図5と同一の符号を付して説明をその省略する。
【0094】
ステップ110’’では、操作パネル78から入力された属性情報とHDD76に記憶された変換処理の内容とに基づいて、画像情報の上記属性情報を有する画像部分に対して当該属性情報に対応する変換処理を行い、変換画像情報を生成する。
【0095】
以上、本発明を上記各実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0096】
また、上記各実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている属性の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0097】
また、上記第2の実施の形態では、形成不良を生じた画像の属性を特定するために、変換画像情報と読取画像情報とを比較する処理を実行する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変換画像情報に基づいて記録用紙Pに形成された画像をユーザが確認し、当該記録用紙Pに形成された画像に形成不良が生じているとユーザが判断した場合に、操作パネル78に設けられた図10に示される画像形成プログラムを終了するための所定のスイッチを押圧操作することにより、上記画像形成プログラムを終了する形態としてもよい。なお、この形態において、変換画像情報に基づいて記録用紙Pに形成された画像に形成不良が生じていないことをユーザが確認した場合は、操作パネル78に設けられた上記画像形成プログラムを続行するための所定のスイッチを押圧操作することにより、上記画像形成プログラムを続行する。
【0098】
また、上記各実施の形態では、画像部分の属性としてテキスト画像を日本語文字,数字,英文字に細分化した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、テキスト画像をフォントの種類,フォントのサイズ等、他の属性で細分化した形態としてもよい。
【0099】
その他、上記各実施の形態で説明した画像形成装置の構成(図1、図2、図4、及び図8参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりすることができることは言うまでもない。
【0100】
また、上記各実施の形態で説明した各プログラムの処理の流れ(図5、図6、図10及び図12参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置の破断側面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係る変換処理情報を示す模式図である。
【図4】第1の実施の形態に係るCPUの機能を示す機能ブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係る画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態に係る画像情報解析プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態に係る画像形成装置によって変換された前後の画像情報によって形成された画像を示す模式図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像形成装置の破断側面図である。
【図9】第2の実施の形態に係る変換処理情報を示す模式図である。
【図10】第2の実施の形態に係る画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態に係る変換処理情報を示す模式図である。
【図12】第3の実施の形態に係る画像形成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
10 画像形成装置
14 画像形成エンジン部(画像形成手段)
70 CPU(生成手段、制御手段、特定手段)
76 HDD(記憶手段)
78 操作パネル(入力手段、領域入力手段)
98 画像読取部(取得手段)
P 記録用紙(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
属性と、画像における当該属性を有する画像部分以外の画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段と、
画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記画像情報の前記属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、
を備えた画像変換装置。
【請求項2】
属性と、画像における当該属性を有する画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段と、
画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じていない画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記属性情報を有する画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、
を備えた画像変換装置。
【請求項3】
変換処理の対象とする画像部分の領域を入力する領域入力手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記領域入力手段から入力された前記領域と、当該領域内の画像部分を他の画像に変換する変換処理とを対応させて記憶し、
前記生成手段は、前記入力手段から入力された前記属性情報を有する画像部分及び前記領域入力手段から入力された前記領域の少なくとも一方に対して前記変換処理を行った変換画像情報を生成する請求項1又は請求項2記載の画像変換装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像変換装置と、
前記変換画像情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項5】
属性と、画像における前記属性を有する画像部分以外の画像部分を前記属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを、異なる前記属性毎に対応させて複数記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記変換処理の何れかに対応する前記属性を有する画像部分が、画像情報に含まれているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記画像情報に含まれていると判定された前記属性の画像部分以外の画像部分に対して当該属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、
前記変換画像情報に基づいて画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、
前記画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を特定するまで、異なる前記属性毎に、前記判定手段による判定と、前記生成手段による前記変換画像情報の生成と、前記画像形成手段による前記変換画像情報に基づいた画像の形成とを繰り返し実行するように制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、変換される画像部分の数が多い変換処理として予め定められた順に、前記変換処理に対応する前記属性を有する画像部分が、画像情報に含まれているか否かを判定するように前記生成手段を制御する請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記変換画像情報に基づいて前記画像形成手段によって前記記録媒体に形成された画像を読み取り、読み取った画像を示す読取画像情報を取得する取得手段と、
前記変換画像情報と前記読取画像情報とを比較し、前記変換画像情報と前記読取画像情報とで異なる画像部分の属性を、形成不良が生じた画像部分の属性として特定する特定手段と、
を更に備えた請求項5又は請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
属性と、画像における当該属性を有する画像部分以外の画像部分を当該属性に応じた画像部分に変換する変換処理とを対応させて記憶した記憶手段、を備えた画像変換装置におけるプログラムであって、
コンピュータを、
画像情報に基づいて画像を形成した際に、形成不良が生じた画像部分の属性を示す属性情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段から入力された前記属性情報と前記記憶手段に記憶された内容とに基づいて、前記画像情報の前記属性情報を有する画像部分以外の画像部分に対して当該属性情報に応じた属性に対応する変換処理を行った変換画像情報を生成する生成手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の画像変換装置を構成する前記入力手段及び前記生成手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項3に記載の画像変換装置を構成する前記領域入力手段としてコンピュータを機能させるための請求項9記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−56907(P2010−56907A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219904(P2008−219904)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】