説明

画像形成装置、画像形成システム、製本システムおよびシート積載方法

【課題】シート束をオフラインの後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返してセットする必要がないように、排出シートを積載することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ジョブサーバ10は、クライアントのPCからジョブの要求を受け付けると、そのジョブ内容を解析する(S112)。解析の結果を基に、画像形成装置および後処理装置を決定するとともに(S113)、後処理装置の処理モードに合わせて画像形成装置のスタッカ300への積載モードを設定する(S114)。例えば、6ページの印刷ジョブを後処理装置でステイプル処理して冊子をm部作成する場合、画像形成装置のスタッカへの積載モードとして、先頭ページ排紙・表面上積載モードが設定される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム、製本システムおよびシート積載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機や印刷に関連する分野として、オンデマンドプリントと呼ばれる分野が注目されている。オンデマンドプリントは、多品種、小ロットの需要に応えることができ、しかも内容の変更が可能であるので、マニュアル等のドキュメント、個人向けパンフレットの制作などに適している。さらに、印刷在庫の大幅な削減やインラインでデータ入力から製本完了まで可能となることによる大幅な工数・時間の短縮、およびデジタル回線を通して顧客と繋がることによるデータ転送の容易さなどによって、納期の大幅な短縮やデリバリコストの削減を実現できる。
【0003】
このようなオンデマンドプリント技術に関するものとして、デジタル複写機などの画像記録装置は、近年広く普及しており、画質も印刷物に近いレベルまで向上している。また、最近のオフィスや個人用のパーソナルコンピュータ(PC)の急速な普及によって、複数のPC等のクライアント装置が会社内のローカルエリアネットワーク(LAN)あるいはデジタル回線を介して、プリントサーバを備えた複数台のデジタル複写機等の画像記録装置と接続されてネットワークシステムを構成し、いつでも自由に必要な画像情報を記録することが可能になっている。
【0004】
また、これらのネットワーク化された画像記録システムと組み合わせて使用され、カタログ、装置のマニュアルあるいはオフィスにおける配布物等の冊子を少量だけ作成するための後処理装置として、複数の画像記録装置で分散処理されたプリント物をページ順に各ページを揃えるいわゆる丁合処理を行い、必要に応じて綴じて製本する丁合い中綴じ装置が知られている。
【0005】
最近市場に出回っているカタログや製品のマニュアル等の冊子情報、あるいはオフィス等における配布物等の冊子画像情報では、カラー化が急速に進んでおり、このような冊子の中には、白黒画像とカラー画像が混在するものが多くなってきている。この場合、全てのページをカラー複写機で印刷すると、白黒複写機よりも時間とコストがかかることは周知の事実である。したがって、最近では、カタログなどの元画像データを白黒ページとカラーページに分割し、白黒ページを白黒複写機で印刷し、カラーページをカラー複写機で印刷し、その後、それぞれの複写機で印刷した印刷物を前述した後処理装置(丁合い中綴じ装置)などで合体し、冊子を作成する方法が一般的である。
【0006】
しかしながら、これらのネットワーク画像記録技術と組み合わせて使用される丁合い中綴じ装置等の後処理装置の場合、基本的に、作成する冊子のページ数に応じた数だけビンを必要とするので、後処理装置そのものが大型化してしまうという問題があった。
【0007】
このような問題点を解決するために、次のような冊子作成方法および後処理装置が提案されている。例えば、サーバ装置は、3ページ分の白黒ページ、3ページ分のカラーページが混在した計6ページの印刷ジョブ(図19参照)を解析し、カラーページをカラー複写機で、白黒ページを白黒複写機で印刷するように、印刷要求を出力する。
【0008】
印刷要求された各複写機は、記録シートが部単位でm部積載するように排紙する(図23参照)。排紙された記録シートは、トレイ単位で後処理装置のトレイに移される。一方、後処理装置は、丁合作業のため、カラーページと白黒ページをそれぞれのトレイからページ順になるように給紙する。そして、必要に応じて、綴じ処理等を施し、冊子を作成する(図22参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、以下に掲げる問題があり、その改善が要望されていた。すなわち、画像形成装置、特にデジタル複写機では、先頭ページからシートに印刷し、先頭ページを下向きにしてトレイに積載することが一般的である。一方、通常、コレータ等の後処理装置のトレイには、1ページ目を上向きにセットすることが一般的である。したがって、画像形成装置から出力されたシート束を、オフラインのコレータ等の後処理装置にセットする場合、ユーザはシート束をひっくり返してセットする必要があった。特に、シート数が多い場合、その作業はユーザにとって煩わしいものであった。
【0010】
また、画像形成装置の出力モードは、通常、インラインで接続されるフィニッシャ等の後処理装置に合わせた出力モードになっているので、オフラインの後処理装置の給紙モードに合わせた出力モードを選択できる自由度が少なかった。
【0011】
そこで、本発明は、シート束をオフラインの後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返してセットする必要がないように、排出シートを積載することができる画像形成装置、画像形成システム、製本システムおよびシート積載方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、オフラインの後処理装置の処理内容に合わせて排出シートの積載モードを選択できる画像形成装置、画像形成システム、製本システムおよびシート積載方法を提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成し、該画像が形成されたシートを排出する画像形成装置において、前記排出されるシートの積載モードを設定する設定手段と、該設定された積載モードにしたがって、前記排出されるシートを順次積載するシート積載手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置と、該画像形成装置から排出されたシートを積載するシート格納手段と、該積載されたシートを給紙して後処理を行う後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、前記後処理装置の処理内容に合わせて、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定する設定手段を備え、前記画像形成装置は、前記設定された積載モードにしたがって、前記画像が形成されたシートを排出することを特徴とする。
【0015】
本発明の製本システムは、シートに画像を形成する複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にジョブを分散処理させる情報処理装置と、前記複数の画像形成装置から排出されたシートを積載する複数のシート格納手段から前記積載されたシートを給紙して冊子を作成する後処理装置とを備えた製本システムにおいて、前記ジョブの内容を解析する解析手段と、該解析結果を基に、前記ジョブの実行に使用される画像形成装置および後処理装置の組み合わせを決定する決定手段と、該決定された画像形成装置および後処理装置の組み合わせを基に、前記画像形成装置から排出され、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定する設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明のシート積載方法は、画像形成装置で画像が形成され、該画像形成装置から排出されるシートを積載するシート積載方法において、前記排出されるシートの積載モードを設定するステップと、該設定された積載モードにしたがって、前記排出されるシートを順次積載するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
本発明のシート積載方法は、画像形成装置で画像が形成され、該画像形成装置から排出されたシートをシート格納手段に積載し、後処理装置が前記積載されたシートを給紙して後処理を行う画像形成システムのシート積載方法であって、前記後処理装置の処理内容に合わせて、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定するステップと、該設定された積載モードにしたがって、前記画像形成装置から排出されたシートを積載するステップとを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置、画像形成システム、製本システムおよびシート積載方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態における分散処理型製本システムの全体的構成を示すブロック図である。ジョブサーバ10は、クライアントからのジョブ要求を受け、LAN等のネットワークで接続された1〜X(Xは任意の整数)台の白黒画像形成装置100および1〜X台のカラー画像形成装置200に対し、例えば、白黒出力シートとカラー出力シートが混載した原稿を出力する際、ジョブを分割して白黒画像形成装置100およびカラー画像形成装置200の両方に出力させる分散化処理機能を有する。この分散化処理により分割して出力されたシート束を、コレート機能を有する後処理装置150が処理することで、製本化することができる。
【0020】
また、ジョブサーバ10は、画像形成装置100、200に対し、分散化処理させたシート束の情報として、どのジョブに属するシート束であるかを認識するためのジョブ情報JOB−ID、および分割して出力されたシート束を認識するためのページ情報PAGE−IDを含むシート情報78を送信する。
【0021】
さらに、ジョブサーバ10は、後処理装置150に対し、画像形成装置100、200に送られたシート情報78を用いて製本化処理が行えるように、画像形成装置100、200に対し、送信したジョブ情報JOB−ID、ジョブ(JOB)を分割した際に割り付けられた全てのページ情報PAGE−ID、およびこのページ情報(PAGE−ID)の詳細情報として、シート束に含まれるページ番号、ページ積載順番、部数等の情報を、ジョブ情報76として後処理装置150のジョブを管理するジョブ制御部75に送信する。
【0022】
尚、ジョブ情報伝達部として、ジョブ情報76を後処理装置150に送信するために、本実施形態では、LAN等のネットワークを用いているが、ジョブ情報をバーコード情報に変換してシートに出力し、後処理装置150に接続されたバーコードを用いてジョブ情報76を受け渡すようにしてもよい。
【0023】
シート情報伝達部400は、画像形成装置100、200に送られたシート情報78を、後処理装置150に設けられたジョブ制御部75に受け渡す。本実施形態では、シート情報伝達部(コンテナ)400は、画像形成装置100、200に接続され、シート積載処理を行うスタッカの積載用コンテナと、後処理装置14の出力シート供給用コンテナとを共用した構成を有する。さらに、コンテナに記憶媒体を設けることで、画像形成装置100、200にコンテナが設置された状態で、出力が開始された時にシート情報78を記憶媒体に記憶し、出力動作完了後、作業者がコンテナを後処理装置150に設置した時にシート情報78を読み出すことで、シート情報の受け渡しを行う。これにより、後処理装置150に設けられたジョブ制御部75にジョブ情報76およびシート情報78が送られる。
【0024】
尚、シート情報伝達部として、画像形成装置100、200から分割して排出されたシート束にシート情報を示すバーコードを印刷し、作業者がシート束を後処理装置150に設置する際、バーコードリーダを用いて読み込ませることでシート情報78を受け渡すようにしてもよい。
【0025】
ジョブ制御部75は、後処理装置150にコンテナが設置される度にジョブ判断部79により、登録されている全てのジョブ情報76およびシート情報78をチェックし、全てのページ情報PAGE−IDが揃ったジョブから後処理が開始可能であると判断し、後処理が可能な状態である場合、自動的に後処理を開始する。
【0026】
このような、分散処理型製本システムにより、作業者は後処理を行うためのジョブ設定作業をすることなく、画像形成装置100、200から出力されたシート束を後処理装置150に運ぶ作業を行うだけで、後処理が可能になったジョブから自動的に処理が開始されるので、効率の良い製本作成処理を行うことができる。
【0027】
図2は分散処理型製本システムの具体的構成を示す図である。この分散処理型製本システムでは、製品のマニュアル、カタログあるいはオフィスにおける配布物等、所望の冊子の原稿を作成するクライアントが存在する。
【0028】
ジョブサーバ10は、クライアントがパーソナルコンピュータ(PC)20〜50あるいはこれらパーソナルコンピュータ20〜50に接続されたカラーや白黒のイメージスキャナから入力・指示したジョブを複数の画像形成装置に分散処理させるものである。また、このジョブサーバ10は、例えばパーソナルコンピュータから構成され、複数のシートがどのジョブに属するシートであるかを認識するためのジョブ認識データおよび同一ジョブ内のどの部分であるかを認識するためのページ認識データを制御する制御部として機能する。
【0029】
100は画像形成装置としての白黒画像形成装置(白黒複写装置、白黒プリンタ)である。図2には、2台の白黒複写装置が例示されており、それぞれ符号100a、100bで区別して表されている。また、本実施形態では、白黒複写装置100a、100bとして、高速記録可能な大型の装置が用いられるが、特に能力が限定されるものではなく、小型の装置であってもよい。
【0030】
一方、200は同じく画像形成装置としてのカラー画像形成装置(カラー複写装置、カラープリンタ)である。図2には、2台のカラー複写装置が例示されており、それぞれ符号200a、200bで区別して表されている。また、本実施形態では、カラー複写装置200a、200bは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像形成ユニットを有しているが、他の方式でカラー画像を形成するものでもよい。
【0031】
300は各画像形成装置に接続されたシート収納装置(以下、スタッカという)である。白黒複写装置100a、100、カラー複写装置200a、200bに接続されるスタッカは、それぞれ符号300a〜300dで区別して表されている。
【0032】
400は各スタッカに着脱自在に取り付けられたシート収納部(コンテナ)である。各スタッカ300a〜300dに取り付けられたコンテナ400は、それぞれ区別して400a〜400hで表されている。
【0033】
500は画像形成装置から出力されたシートを用いて冊子を作成するコレータであり、シートをページ順に揃えて丁合い処理を行う。このコレータ500に接続されたフィニッシャ600によって製本処理が行われる。前述した後処理装置150はコレータ500およびフィニッシャ600から構成される。
【0034】
上記ジョブサーバ10、パーソナルコンピュータ20〜50、白黒複写装置100、カラー複写装置200、スタッカ300、コンテナ400、コレータ500およびフィニッシャ600は、LANやインターネット等のデジタル回線からなる通信回線60および接続ケーブルを介して接続され、製本に係わるジョブのデータを送受信する。
【0035】
[白黒画像形成装置]
図3は白黒画像形成装置の外観を示す図である。図4は図3の白黒画像形成装置の内部構成を示す断面図である。給紙カセット109a〜109dにセットされた転写紙Sは、給紙ローラ119a〜119d、搬送ローラ対127によって画像形成部102まで搬送される。この動作と同時に、感光ドラム110上では1次帯電器113、露光部106、現像器111によって静電潜像から可視像化に至る過程までの処理が行われ、複写トナー像が感光ドラム110上に形成される。
【0036】
レジストローラ122によって転写紙の先端と感光ドラム110のトナー像の先端とを合わせるようなタイミングで、転写紙が転写部まで搬送されると、転写紙Sに転写バイアスが印加されて感光ドラム110上のトナー像が転写紙側に転移する。転写された転写紙は搬送ベルト117によって定着器125まで搬送され、加熱ローラ143および加圧ローラ144に狭持されてトナー像が熱定着される。このとき、感光ドラム110上では、転写紙に転写されずに付着している残存トナー等の異物がクリーニング装置112のブレードで掻き落され、感光ドラム110の表面をクリアして、次の画像形成に備える。
【0037】
熱定着された転写紙は、第1搬送路変換フラッパ128によって搬送路Aに案内された後、第2搬送路変換フラッパ129および反転ローラ130によって搬送方向および紙面の表裏を反転する。片面転写指定である場合、第2搬送路変換フラッパ129は動作せず、転写紙はそのまま再び搬送路Aを通って装置外に排出される。一方、両面転写指定である場合、反転ローラ130によって搬送方向および紙面の表裏を反転させた後、タイミングを合わせて搬送路Cに案内するように第2搬送路変換フラッパ129を動作させる。第2搬送路変換フラッパ129によって両面反転装置103内の搬送路Cに案内された片面転写紙は、再びレジストローラ122まで搬送され、2面目の画像形成プロセスに至る。この画像形成プロセスは片面転写時と同様である。そして、再度、定着器125によって熱定着された後、装置外に排出される。
【0038】
[カラー画像形成装置]
図5はカラー画像形成装置の外観を示す図である。図6は図5のカラー画像形成装置の内部構成を示す断面図である。このカラー画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成するため、平行に配置された4つの感光体ドラム201a(イエロー用)、201b(マゼンタ用)、201c(シアン用)、201d(ブラック用)、およびこれらの感光ドラム201a〜201dの下方に縦断するように配置された転写ベルト221を有する。
【0039】
超音波モータ(図示せず)により駆動される感光体ドラム201a、201b、201c、201dの周囲には、それぞれ1次帯電器202a、202b、202c、202d、現像器203a、203b、203c、203d、および転写帯電器204a、204b、204c、204dが配置され、さらに感光ドラム201a〜201dの上方には、LED等から構成される露光装置206a、206b、206c、206dが配置されている。
【0040】
このカラー画像形成装置では、感光体ドラム201a、201b、201c、201dをそれぞれ帯電器202a、202b、202c、202dにより帯電し、色分解したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の光像を露光装置206a、206b、206c、206dにより露光し、感光体ドラム201a、201b、201c、201dにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの潜像を形成し、それぞれの潜像を現像器203a、203b、203c、203dにより現像し、感光体ドラム201a、201b、201c、201d上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を順次、形成する。
【0041】
転写材である記録用紙Sは、カセット207a〜207dに収納されている。カセット207a〜207dはいずれも図中手前方向に引き出し自在であり、例えば記録用紙の補給、カセット内ジャム時のジャム処理等もカセットを装置手前側に引き出すことにより可能である。記録用紙Sは、カセット207a〜207dのいずれかからピックアップローラ208a〜208dにより1枚ずつ送り出され、上搬送ローラ209を経てレジストローラ210によってタイミングを合わされた後、搬送ガイド218に案内され、転写材を転写搬送部に押圧する押さえローラ212と転写ベルト221とから構成されるニップ部に搬送され、転写ベルト221上を図中矢印E方向に搬送される。
【0042】
押さえローラ212の転写ベルト221を挟んだ反対側には、バックアップローラ217が設けられている。押さえローラ212は加圧アーム(図示せず)で保持され、加圧ばね(図示せず)により加圧されている。転写ベルト221に押さえローラ212により押しつけられた記録用紙Sは、転写ベルト221の回動により各感光体ドラム201a、201b、201c、201dと対向した転写部に順次搬送される。各転写部に配置され、トナーと逆極性の電圧が印加された転写ブレード204a、204b、204c、204dの作用により、感光体ドラム201a、201b、201c、201d上の各色のトナー像が重ね合わされて転写材S上に転写されると、記録用紙S上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせたカラー画像が得られる。
【0043】
4色のトナー像が転写された記録用紙Sは、転写ベルト221から搬送方向先端において分離して定着器211に搬送される。定着器211では、熱および圧力を受けて定着が行われ、各色のトナーが溶融・混色して被記録材Sに固定されたフルカラーのプリント画像になった後、定着器211の下流に設けられた排紙搬送部263によって画像記録装置の機外に排紙される。
【0044】
[シート収納装置]
図7〜図10は各種の画像形成装置に接続されるシート収納装置の構成を示す図である。シート収納装置(スタッカ)300のスタッカ本体には、上部および下部の2つの排出口が設けられており、各排出口には、着脱自在なシート収納部(コンテナ)400A、400Bが装着されるコンテナ台310、320が取り付けられている。ここでは、上部のコンテナ台310に装着されるコンテナを400Aで表し、下部のコンテナ台320に装着されるコンテナを400Bで表すことにする。
【0045】
画像形成装置から排出されたシートは、入口ローラ301により受け取られ、パス切り換えソレノイドSL300により、上部搬送パス302あるいは下部搬送パス303に導かれる。
【0046】
上部搬送パス302内では、搬送ローラ311、312によりシートが搬送され、排出ローラ313によりコンテナ400Aに排出される。下部搬送パス内では、搬送ローラ321によりシートが搬送され、排出ローラ322によりコンテナ400Bに排出される。入口ローラ、各搬送ローラおよび各排出ローラは、スタッカ搬送モータM300により駆動伝達部(図示せず)を介して駆動・制御される。
【0047】
上部排出口に排出されたシートのコンテナ内に収納するための昇降駆動部316は、駆動プーリ軸316a、従動プーリ軸316b、駆動ベルト316c、316dおよび駆動プーリ軸に駆動伝達部(図示せず)を介して接続された上部昇降モータM311から構成され、上部昇降モータM311が正逆転することにより、両駆動ベルトに固定された昇降リフタ315が昇降動作を行う。また、昇降動作を行う際の積載面検出部として、上部検出レバー317および上部積載面検出センサPI311が設けられている。下部排出口も上部排出口と同様の構成であり、下部昇降モータM321、下部検出レバー327および下部積載面検出センサPI321により駆動・制御が行われる。
【0048】
コンテナ台310、320の近傍には、コンテナ表示部、コンテナメモリと通信するためのスタッカ上部コネクタ319、およびスタッカ下部コネクタ329が設けられている。スタッカ上部コネクタ319およびスタッカ下部コネクタ329は、コンテナ400がセットされた状態で接続されるように配置されている。コンテナ台310、320の上には、コンテナ400のセット状態を検知するコンテナセットセンサPI312、PI322およびコンテナ検知レバー318、328が設けられている。
【0049】
[コンテナ部]
図11はコンテナ部の構成を示す斜視図である。コンテナ400は、コンテナボックス401およびコンテナトレイ402から構成される。コンテナトレイ402は、コンテナボックス401に対し、前述した昇降リフタ315により昇降自在に構成されている。コンテナボックス401の前面部には、コンテナ内に排出されたシート情報を表示するコンテナ表示部403、排出動作状態を表示する完了表示LED404および処理中表示LED405が設けられている。
【0050】
また、表示部近傍には、前述したスタッカコネクタ319と接続されるコンテナコネクタ406が設けられており、コンテナ表示部403およびコンテナメモリ408がスタッカ本体と通信可能になるように配置されている。図12はコンテナ表示部403、完了表示LED404および処理中表示LED405を示す図である。コンテナ表示部403は、ジョブ識別を行うJob.I.D表示欄403a、およびジョブ内のページ識別を行うPage.I.D表示欄403bに分かれており、ユーザがコンテナ内のシート束の情報を認識できるようになっている。
【0051】
[シート後処理装置]
図13〜図16はシート後処理装置の構成を示す図である。シート後処理装置は、前述したようにコレータ500およびフィニッシャ600から構成されている。コレータ500には、前述したスタッカ300に装着されていたものと同様のコンテナ400が複数着脱自在に装着されている。本実施形態では、コンテナ台510〜580の8ヶ所にコンテナ400がそれぞれセット自在になっている。また、シート後処理装置の前面には、コンテナの接続に伴うジョブセット状態を表示するコレータ表示部503が設けられている。
【0052】
各コンテナ台は、全て同様の構成であるので、ここでは、コンテナ台510についてだけ説明する。コンテナ台510の上にセットされたコンテナ400内のシート束は、コンテナ昇降駆動部516により昇降・駆動されるコレータリフタ515によってコンテナトレイ402とともに昇降される。コンテナ内の最上紙は、第1ピックアップソレノイドSL511によって紙面に接地された給紙ローラ511により給紙される。その後、第1列搬送パス505内で搬送ローラ512、513、514により搬送される。給紙ローラおよび各搬送ローラは、第1搬送モータM512により駆動伝達部(図示せず)を介して駆動される。第1列搬送パス505内で各搬送ローラにより搬送されたシートは、共通搬送モータM500により駆動伝達部(図示せず)を介して駆動される共通搬送ローラ群501および排出ローラ502によって共通水平搬送パス508および排出パス507を経由してフィニッシャ部に搬送される。同様に、第2列搬送パス506内でもシートは搬送され、排出ローラ502によってフィニッシャ部に搬送される。
【0053】
コンテナ台510の昇降駆動部516は、駆動プーリ軸516a、従動プーリ軸516b、駆動ベルト516c、516d、および駆動プーリ軸に駆動伝達部(図示せず)を介して接続された第1昇降モータM511から構成され、第1昇降モータM511が正・逆転することにより両駆動ベルトに固定された昇降リフタ515が昇降動作を行う。また、昇降動作を行う際の積載面検出部として、上部検出レバー517および上部積載面検出センサPI511が設けられている。
【0054】
コンテナ台510の近傍には、コンテナ表示部403、およびコンテナメモリ408と通信するためのコレータ第1コネクタ519が設けられており、コンテナ400がセットされた状態でコレータ第1コネクタ519はコンテナコネクタ406と接続するように配置されている。コンテナ台510の上には、コンテナのセット状態を検知するコンテナセットセンサPI512およびコンテナ検知レバー518が設けられている。
【0055】
[コレータ表示部]
図17はコレータ表示部503の表示内容を示す図である。コレータ表示部503には、最新の設定状況のうち、3つのジョブに関する情報表示、および画像形成装置の出力進捗状況が表示される。各ジョブ情報を表示するジョブ欄503a〜503cには、ジョブ識別を行うためのジョブ情報(Job.I.D)503e、分割された数を表示するページ数(Page Counter)503f、および分割された中でセットされている、つまり印刷が完了しているPage.IDを表示するページ情報(Page Imformation)503gが表示されている。尚、ジョブ欄503b、503cでは、ページ数503fの数よりセットされているページの数が少なく、シートが揃っていないことが分かる。ここでは、揃っていないシートの欄が空白になっているが、「−」、「*」等の特定の記号で揃っていないページを表すようにしてもよい。
【0056】
[フィニッシャ]
図13、図14を用いて、フィニッシャ600について説明する。コレータ500から搬送されたシートは、入口ローラ601により機内に導かれた後、フラッパ(図示せず)等により切り換えられて上部搬送パス609あるいは下部搬送パス610に搬送される。上部搬送パス609では、搬送ローラ602を経由して上部排出ローラ603により第1積載トレイ611上にシートが排出される。また、下部搬送パス610では、搬送ローラ604を経由して下部排出ローラ605によりシートは一旦、処理トレイ608上に排出されて積載される。処理トレイ608上に積載されたシート束は、ステープラ607により綴じ処理された後、束排出ローラ606により第2積載トレイ612上に排出されて積載される。
【0057】
[画像形成装置の構成]
図30は画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。CPU回路部807はCPUを有し、ROM805に格納されているプログラムおよび操作部851の設定にしたがって、原稿給送装置制御部800、イメージリーダ制御部801、画像信号制御部802、プリンタ制御部804、スタッカ制御部808、外部I/F803を司る。
【0058】
原稿給送装置制御部800は原稿給送装置(図示せず)を制御し、イメージリーダ制御部801はイメージリーダ(図示せず)を制御し、プリンタ制御部804はプリンタ(図示せず)を制御し、スタッカ制御部808はスタッカ300を制御する。
【0059】
RAM806は、制御データを一時的に保持する領域、あるいは制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F803はコンピュータ(PC)のインターフェースであり、プリントデータを画像データに展開して画像信号制御部802に出力する。イメージリーダ制御部801は、イメージリーダで読み取られた画像を画像信号制御部802に出力する。画像信号制御部802からプリンタ制御部804に出力された画像は、露光制御部810に入力される。
【0060】
図31は画像信号制御部802の構成を示すブロック図である。画像処理部814は、画像の補正処理や操作部851の設定に応じた編集処理を行う。画像は、ラインメモリ811およびページメモリ812を介してプリンタ制御部804に出力される。ハードディスク813は、ページ順を入れ替える場合等、必要に応じて用いられる。
【0061】
[コレータの制御装置]
図18はコレータ500の制御装置の構成を示すブロック図である。この制御装置は、マイコン(CPU)701、RAM702、ROM703、入出力部(I/O)705、通信インタフェイス706、ネットワークインタフェイス704等からなる制御回路700を中心に構成される。I/O705の入力ポートには、各種センサからの信号が入力される。主なセンサとしては、コンテナ台510に付属し、シートの積載面を検出する上部積載面検出センサPI511、コンテナ400aがコンテナ台510上にセットされたことを検出するコンテナセットセンサPI512などがある。
【0062】
また、I/O705の出力ポートには、制御ブロック(図示せず)や各種ドライバ(図示せず)を介して各種負荷が接続されている。主な駆動系としては、コンテナ内のシートをコレータ内に給紙し、第1列搬送パス505経由で搬送させる第1搬送モータ(給紙モータ)M512、共通水平搬送パス508および排出パス507経由で搬送させる共通搬送モータM500、コンテナ台510に設けられ、コンテナ内のシートを昇降させる第1昇降モータM511、コンテナ内の最上紙を給紙するための給紙ローラを紙面に接地させるピックアップソレノイドSL511などがある。
【0063】
また、通信インタフェース706には、コンテナ400aのコンテナメモリ(EEPROM)408が接続され、コンテナ400aがコンテナ台510に装着されると、コンテナメモリ408のメモリ内容が、通信インタフェース706を介してRAM702に取り込まれる。その他のコンテナ台やコンテナも同様の構成であるので、その説明を省略する。
【0064】
[冊子の作成]
ジョブEでは、カラー画像および白黒画像がシートの片面に各3ページ分混在した画像データを印刷して冊子を作成する。図19はジョブEにおけるカラー画像および白黒画像がシートの片面に各3ページ分混在した画像データを示す図である。図21はコレータによるジョブEの冊子の作成を示す図である。クライアント装置(PC)からジョブサーバ10に対してジョブEが要求されると、ジョブサーバ10はジョブEの画像データを解析し、白黒画像のページ(P2,P4,P5)を白黒画像形成装置100で印刷させ、カラー画像のページ(P1,P3,P6)をカラー画像形成装置200でそれぞれ印刷させるように分配処理する。そして、コンテナ内にはm冊分のシート束B1、C1が積載される。図23は白黒画像形成装置およびカラー画像形成装置のシート束の積載状態を示す図である。
【0065】
このとき出力されたシート束B1、C1(図21参照)は、画像面を上にしてページの若い順に下からm冊分積載される。図20はコンテナ内のシートの積載状態を示す図である。この後、ユーザは、シートが積載されたコンテナ400をコレータ500内のコンテナ台にセットする。コレータ500は、全てのコンテナがセットされたことを認識すると、丁合処理をスタートする。全てのコンテナがセットされたか否かの判断は、後述する処理で行われる。コレータ500は、ジョブサーバ10からの情報に基づき、各コンテナからのシート給紙を適切に制御し、冊子Gを作成する(図21参照)。完成した冊子Gは、カラー画像および白黒画像が混在したページ順に揃った冊子となる。図22はジョブEによってm部印刷された冊子Gを示す図である。
【0066】
[スタッカ300への積載処理]
図32はスタッカ300にシートを積載する際の積載モードを自動的に設定する処理手順を示すフローチャートである。この処理はジョブサーバ10によって実行される。まず、クライアントのPCからジョブの要求を受け付けたか否かを判別する(ステップS111)。受け付けていない場合、ステップS111の処理を繰り返し、ジョブの要求を受け付けると、そのジョブ内容を解析する(ステップS112)。すなわち、画像データが白黒データであるか、カラーデータであるか、あるいは後処理の内容などを分析する。
【0067】
解析の結果を基に、画像データを印刷する画像形成装置および後処理を行う後処理装置(画像形成装置と後処理装置の組み合わせ)を決定する(ステップS113)。後処理装置の処理内容に合わせて画像形成装置のスタッカ300への積載モードを設定する(ステップS114)。ここで、積載モードとしては、先頭ページを下側かつシートの表面を上にして排出するモード、先頭ページを下側かつシートの裏面を上にして排出するモード、最終ページを下側かつシートの表面を上にして排出するモード、最終ページを下側かつシートの裏面を上にして排出するモードなどが挙げられる。
【0068】
このように、後処理装置の処理内容に合わせて自動的にスタッカへの積載モードを決定することにより、ユーザはスタッカのシート束を後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返す煩わしさを無くすことが可能となる。例えば、図19に示す6ページの印刷ジョブを後処理装置でステイプル処理して冊子をm部作成する場合、画像形成装置のスタッカへの積載モードとして、先頭ページを下側かつシートの表面を上にして排出するモードが設定される(図20参照)。ここで、本実施形態の後処理装置は、シート搬送路にシート反転機構(シートの表面と裏面を逆にする機構)を有していないので、適切な位置にステイプル処理するために、コレータには、図20の積載モードでシートをセットする必要がある。
【0069】
このように、使用されるオフラインの後処理装置の処理内容に合わせてシートの積載モードを選択できるようにすることで、後処理装置側にわざわざシート反転機構を設ける必要がなく、装置の小型化およびコストダウンに繋がる。
【0070】
[プリント出力]
図24はジョブに対するジョブサーバ10のプリント出力処理手順を示すフローチャートである。この処理では、プリント出力を行う画像の特性から出力装置を切り換える。まず、ジョブサーバ10によるプリント出力が開始されたか否かを判別する(ステップS1)。開始されていない場合、ステップS1の処理を繰り返し、開始されると、ページ情報を値1に初期化する(ステップS2)。
【0071】
そして、このページがモノクロ画像であるか、あるいはカラー画像であるかを判別する(ステップS3)。カラー画像であると判別された場合、カラープリンタにデータを転送してカラー画像のページ出力を行わせる(ステップS5)。一方、カラー画像でないと判別された場合、白黒プリンタにデータを転送し、モノクロ画像のページ出力を行わせる(ステップS4)。尚、ここでは、”モノクロ”を便宜上”BW”と表現する。そして、そのページ出力を行わせた後、最終ページまでの出力が終了したか否かを判別する(ステップS6)。
【0072】
最終ページまでの出力が終了していない場合、1ページ増加させ(ステップS7)、ステップS3の処理に戻る。一方、ステップS6で全てのページが終了すると、ステップS1の処理に戻り、次のプリント出力の開始をチェックする。
【0073】
このような処理を繰り返すことで、画像の種類(カラーかモノクロか)に適した画像形成装置のシェアリングを行うことができる。つまり、1つのジョブのプリント出力に対し、白黒画像のページを白黒プリンタに、また、カラー画像のページをカラープリンタに分割処理させる。この結果、分割出力された各ページは、それぞれの画像形成装置に付設されたスタッカ上に溜められる。
【0074】
[スタッカ収納処理]
図25はスタッカ収納処理手順を示すフローチャートである。このスタッカ収納処理は、ジョブサーバ10に接続された画像形成装置であるBWプリンタあるいはカラープリンタに付設されているスタッカに関する処理であり、それぞれのプリンタから排出されるシートを順次、収納して積載する動作を行う。BWプリンタおよびカラープリンタにそれぞれ付設されるスタッカは、全て同様の処理を行うので、これらをまとめて説明する。
【0075】
まず、プリンタからの出力開始を判別する(ステップS10)。出力が開始されるまでステップS10の処理を繰り返し、出力開始後、プリンタから搬送される、あるいは排出されるシートを監視する(ステップS11)。そして、1枚のシート排出が完了する毎にメモリ書き込み処理を行う(ステップS12)。このメモリ書き込み処理は、スタッカ300に収納されるシートの情報をエントリする処理であり、本実施形態では、収納を行うコンテナ400に設けられているコンテナメモリ(EEPROM)408に書き込みが行われる。この処理の詳細については後述する。
【0076】
ステップS12におけるメモリ書き込み処理後、全ページのプリント出力が完了したか否かを判別する(ステップS13)。全ページのプリント出力が完了していない場合、ステップS11の処理に戻る。一方、ステップS13で全ての出力が完了したと判別された場合、管理用の変数job_in_noに値1を加える処理を行う(ステップS14)。この変数は、スタッカでの排出が完了したジョブ数を示しており、例えば、ジョブサーバ10からの3つの異なるジョブの出力が完了した場合、最終的に”3”となる。この変数の使用については後述する。この後、ステップS10の処理に戻る。尚、変数job_in_noに値1を足す処理は、1つのジョブに対し、どれか1つのプリンタに付設されているスタッカだけで行われる。
【0077】
[メモリ書き込み処理]
図26はステップS12におけるメモリ書き込み処理手順を示すフローチャートである。この処理では、前述したように、コンテナ400に設けられているコンテナメモリ(EEPROM)408に各種のデータ書き込みが行われる(ステップS20)。ここで、各種のデータが書き込まれる変数について簡単に説明する。
【0078】
box_jobid:収納されたシートのジョブ番号(ジョブID)
box_jobid_no:収納されたシートが属するジョブのコンテナ番号box_jobid_vol:収納されたシートが属するジョブの総コンテナ数
box_jobid_info:収納されたシートに関するさまざまな情報(ページ、部数等の情報)
[コレータ処理]
図27はコレータ制御処理手順を示すフローチャートである。まず、コレータ500に複数装着可能なコンテナ400の監視処理を行う(ステップS31)。この処理は、複数のコンテナの状態を監視する処理であり、その詳細については後述する。
【0079】
そして、2つの変数job_in_no、job_out_noの比較を行う(ステップS32)。ここで、前者の変数job_in_noは、前述したように、スタッカでの排出が完了したジョブ数を示す。一方、後者の変数job_out_noは、コレータ処理が完了したジョブ数を示す。つまり、この2つの変数が同一であることは、スタッカで処理されたジョブの全てが、コレータで処理が完了していることを意味している。換言すると、スタッカでの排出が完了したジョブ数(変数job_in_no)がコレータ処理したジョブ数(変数job_out_no)より大きい場合、スタッカでの排出は完了しているが、コレータでの処理が完了していないジョブがあることを意味する。
【0080】
ステップS32で2つの変数が同一である場合、処理するジョブが無いので、ステップS31の処理に戻る。一方、ステップS32で2つの変数が異なる場合、つまりコレータ処理を行う対象のジョブがある場合、既にコレータ処理が完了しているジョブ数job_out_noに値1を加え、それをチェック対象となる次のジョブを判別するための変数job_ck_noに代入する(ステップS33)。
【0081】
そして、コレートの動作開始の対象ジョブ番号を代入する変数であるコレートスタートNs、およびコレートの動作開始を示すコレートスタートフラグを値0にクリアする(ステップS34)。その後、変数job_ck_noで示されるジョブの動作が開始可能であるか否か、つまりコレート動作の対象であるジョブのコンテナが全て揃っているか否かを判別する(ステップS35)。このコンテナ判別処理については後述する。
【0082】
コンテナ判別処理の結果、コレートスタートフラグがセットされたか否かを判別し(ステップS36)、セットされていない場合、そのジョブの開始は不可能であるので、ステップS40の処理に移行する。一方、ステップS34でコレートスタートフラグがセットされている場合、つまりコンテナ判別処理の結果、コレータ動作の開始が可能である場合、そのジョブに対するコレータ動作を開始する(ステップS37)。
【0083】
このコレータ動作は、各コンテナからの内容物の情報(前述した変数box_jobid_info)に基づき、所定の順序で給紙および搬送を行う動作である。この処理を行うことで、モノクロ紙とカラー紙からなるシート束が完成する。これらの処理および制御は既知の技術であるので、その詳細については省略する。
【0084】
コレータ動作処理完了後、次のジョブのために、コレートスタートNs、およびコレートの動作開始を示すコレートスタートフラグを値0にクリアする(ステップS38)。そして、コレータ処理が完了したジョブ数job_out_noに値1を加える(ステップS39)。
【0085】
変数job_in_noと変数job_ck_noを比較する(ステップS40)。この処理は、スタッカでの排出が完了した全てのジョブ数に対し、つまり未処理ジョブが無くなるまで、コレータ処理可能であるか否かを判別するものである。同一でない場合、変数job_ck_noを値1増加させ(ステップS41)、ステップS35に戻って、ステップS35〜S41までの処理を繰り返す。そして、ステップS40で変数job_in_noと変数job_ck_noが同一になった場合、ステップS31に戻って全体の処理を最初から行い、同様の処理を繰り返す。
【0086】
[コンテナ監視処理]
図28はコンテナ監視処理手順を示すフローチャートである。まず、コンテナ番号を表す変数ContNに値1を代入する初期化処理を行う(ステップS43)。変数ContNのコンテナの接続状態に変化があったか否かを確認する(ステップS44)。コンテナの接続状態に変化がない場合、ステップS48の処理に移行する。
【0087】
一方、ステップS44でコンテナの接続状態に変化が検出された場合、コンテナが接続されたか、あるいは離脱されたかを判別する(ステップS45)。コンテナが接続された場合、コンテナ400に設けられたコンテナメモリ408のデータを、コレータの制御用メモリ(例えば、RAM702)に転送する(ステップS46)。これにより、コレータ500は、コンテナの情報をチェックすることができ、そのデータに基づいてコンテナに対する給紙動作等を制御する。具体的に転送されるデータは、以下の通りである。
【0088】
mem_jobid[ContN]:ContN番目のコンテナに収納されたシートのジョブ番号(ジョブID)
mem_jobid_no[ContN]:ContN番目のコンテナに収納されたシートが属するジョブのコンテナ番号
mem_jobid_vol[ContN]:ContN番目のコンテナに収納されたシートが属するジョブの総コンテナ数
mem_jobid_info[ContN]:ContN番目のコンテナに収納されたシートに関するさまざまな情報(ページ、部数等の情報)
一方、ステップS45でコンテナが離脱されたと判別された場合、コンテナ400が取り外されたので、制御用メモリの内容をクリアする処理を行う(ステップS47)。
【0089】
ステップS46、S47の処理後、全コンテナについて判別処理が終了したか否かを判別する(ステップS48)。判別処理が終了していない場合、コンテナ番号ContNに値1を足し(ステップS49)、ステップS44に戻る。一方、ステップS48で全コンテナについて判別処理が終了している場合、コンテナ判別処理を完了し、メインの処理に復帰する。この処理により、コレータ500上のコンテナの状態、およびその内容であるシートの情報が全て識別される。
【0090】
[コンテナ判別処理]
図29はステップS35におけるコンテナ判別処理手順を示すフローチャートである。まず、コンテナ番号:Nc=1と初期化を行う(ステップS50)。そして、そのコンテナNcが接続されているか否かを判別し(ステップS51)、接続されている場合、さらに、その中に紙があるか否かを判別する(ステップS52)。コンテナの中に紙がある場合、そのコンテナのジョブID(ジョブ番号)を変数job_tgt_noに設定する(ステップS53)。以下、コンテナ全体に対し、上記設定した変数job_tgt_noのコンテナが全て揃っているか否かを判別する。
【0091】
まず、コンテナ数のカウンタvol_countを値0にクリアし(ステップS54)、コンテナチェック番号:Ncc=1と初期化する(ステップS55)。Ncc番目のコンテナの有無を判別し(ステップS56)、Ncc番目のコンテナがある場合、その中の紙の有無を確認する(ステップS57)。Ncc番目のコンテナが無い場合、あるいはNcc番目のコンテナの中に紙が無い場合、ステップS61の処理に移行する。一方、Ncc番目のコンテナの中に紙がある場合、Ncc番目のコンテナが変数job_tgt_noのコンテナであるか否かを判別する(ステップS58)。
【0092】
Ncc番目のコンテナが変数job_tgt_noのコンテナでない場合、ステップS61の処理に移行し、一方、Ncc番目のコンテナが変数job_tgt_noのコンテナである場合、コンテナカウンタvol_countに値1を加える(ステップS59)。
【0093】
この後、コンテナカウンタvol_countが変数job_tgt_noの総数であるmem_jobid_vol[Ncc]に等しいか否かを判別する(ステップS60)。等しくない場合、全てのコンテナが揃っていないと判断されるので、全てのコンテナに対して上記判断を繰り返す処理を行う。すなわち、全てのコンテナに対して処理されたか否か、つまりコンテナ番号Nccがコンテナ総数Nc_allに達したか否かを判別し(ステップS61)、処理されていない場合、コンテナ番号Nccに値1を加えてステップS56に戻って同様の処理を繰り返す。
【0094】
また一方、ステップS60で2つの変数が等しい場合、全てのコンテナが揃っていると判断されるので、コレート動作対象のジョブ番号であるコレートスタートNsに、チェック対象のジョブ番号job_tgt_noを設定し(ステップS65)、コレータ動作の開始を示すコレートスタートフラグのセットを行い(ステップS66)、本処理を終了する。
【0095】
一方、ステップS61で全てのコンテナに対して判別が完了していた場合、その変数job_tgt_noで示されるジョブIDのコンテナの全てが揃っていないと判断されるので、ステップS63の処理に移行する。また、ステップS51でコンテナが無い場合、あるいはステップS52でコンテナ内のシートが無い場合もステップS63の処理に移行する。そして、コンテナ番号Ncがコンテナ総数Nc_allになったか否かを判別する(ステップS63)、コンテナ番号Ncがコンテナ総数Nc_allになると、本処理を終了する。一方、コンテナ番号Ncがコンテナ総数Nc_allになっていない場合、コンテナ番号Ncに値1を加えてステップS51の処理に戻る。
【0096】
このような処理を行うことで、セットされているコンテナのジョブIDに対し、そのジョブIDのコンテナが全て揃っているか否かを容易に判別できる。さらに、先行したジョブIDのコンテナが揃っていない場合、次のジョブIDのコンテナが揃っていることの判別も可能であり、コンテナをコレータにセットする方法次第で、ジョブの処理順序を変える(例えば、前ジョブを追い越す)ことも可能である。
【0097】
このように、第1の実施形態では、シート束をオフラインの後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返してセットする必要がないように、排出シートを積載することができる。また、オフラインの後処理装置の処理内容に合わせて排出シートの積載モードを自動的に選択できる。
【0098】
[第2の実施形態]
前記第1の実施形態では、ジョブサーバが、ジョブの内容およびオフラインの後処理装置の処理内容に応じて、自動的にスタッカへの積載モードを設定していたが、第2の実施形態では、画像形成装置の操作部からスタッカへの積載モードを選択する場合を示す。自動原稿給送装置を用いた通常の複写動作の場合、画像形成装置の操作部からスタッカへの積載モードを選択することで、オフラインの後処理装置の処理内容に合わせた出力を選択することが可能である。
【0099】
第2の実施形態の分散処理型製本システムの全体構成は前記第1の実施形態と同じであるので、その説明を省略し、ここでは異なる構成および処理について説明する。図33は第2の実施形態における画像形成装置の操作部としての操作・表示パネルを示す図である。ここで、白黒画像形成装置およびカラー画像形成装置の操作・表示パネルは同様の構成を有する。操作・表示パネル851は、表示および選択キーを兼ねるLCD(液晶デバイス)ディスプレイ864を有する。
【0100】
図中、852はテンキーであり、複写枚数を設定する際に押下される。855は複写濃度キーであり、複写濃度を手動で調節する際に押下される。856は自動濃度調節(AE)キーであり、原稿の濃度に応じて複写濃度を自動的に調節する際に押下される。858はカセット選択キーであり、画像形成装置から給紙するカセットを選択する際に押下される。
【0101】
859は等倍キーであり、等倍(原寸)の複写を取る際に押下される。860は倍率を変更するためのキーであり、25%〜800%の範囲で任意の倍率を選択する際に押下される。861は両面キーであり、シートの両面に複写したい場合に押下される。862はソータキーであり、押下されると、ステイプルモード、ソートモード、グループモードが選択可能である。
【0102】
863はオフラインの後処理装置で後処理を行う場合、コンテナへのシートの積載モードを選択するキーである。選択可能なシートの積載モードについては、後述する。865は複写の応用モードを選択するキーであり、綴じ代設定、縮小レイアウト等、種々の処理が設定可能である。
【0103】
図34は図33でオフライン後処理キー863が選択された場合の操作・表示パネルを示す図である。図中、870は最終ページから順に複写されたシートが表面(ページ番号が小さい方のシート)を上にしてコンテナに積載されるモードを選択する積載モード選択キーである。871は先頭ページから順に複写されたシートが表面(ページ番号の小さい方のシート)を上にしてコンテナに積載されるモードを選択する積載モード選択キーである。
【0104】
すなわち、積載モード選択キー870が選択されてm部の複写動作がスタートすると、図形870aに示すようにコンテナに記録シートが積載される。また、キー871が選択されてm部複写動作がスタートすると、図形871aに示すようにコンテナに記録シートが積載される。このように、従来では設定できないような複写モードが設定可能である。
【0105】
尚、上記積載モードの設定は、複写機の操作部から行われることに限るものではなく、プリントジョブを要求するクライアント装置としてのコンピュータ(PC)から印刷設定とともに行われるようにしてもよい。
【0106】
図35は第2の実施形態の画像形成装置における積載モード設定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、CPU回路部807内のROM805に格納されており、同じくCPU回路部807内のCPU(図示せず)によって実行される。
【0107】
まず、先頭ページ排紙・表面上積載モード(すなわち、先頭ページを下側かつシートの表面を上にして排出するモード)が選択されたか否かを判別する(ステップS201)。この選択は、前述した通り、ユーザが積載モード選択キー871を押下することによって行われる。積載モード選択キー871が押下された場合、スタッカ300への積載モードを先頭ページ排紙・表面上積載モードに設定する(ステップS202)。この後、本処理を終了する。
【0108】
一方、ステップS201で選択されない場合、最終ページ排紙・表面上積載モードが選択されたか否かを判別する(ステップS203)。同様に、この選択は、ユーザが積載モード選択キー870を押下することによって行われる。積載モード選択キー870が押下された場合、スタッカ300への積載モードを最終ページ排紙・表面上積載モードに設定する(ステップS204)。この後、本処理を終了する。一方、ステップS203で選択されない場合、そのまま本処理を終了する。
【0109】
このように、第2の実施形態では、前記第1の実施形態と同様、シート束をオフラインの後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返してセットする必要がないように、排出シートを積載することができる。また、オフラインの後処理装置の処理内容に合わせて、オペレータが排出シートの積載モードを手動で選択できる。さらに、画像形成装置の操作部に積載モード選択機能を持たせることで、ジョブサーバやPC側の構成を特に変更しないで済む。
【0110】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0111】
例えば、上記実施形態では、積載モードとして、ページ排紙順および裏面表面の設定が可能であったが、シート搬送方向に対して垂直な天地方向を設定可能にして積載できるようにしてもよい。また、後処理装置の処理内容として、綴じ、パンチ穴、折りなどの処理が挙げられる。
【0112】
さらに、上記実施形態では、白黒画像、カラー画像に分けてジョブのシェアリング(分散化処理)を行っていたが、これに限らず、テキスト文書、写真、図形等に分けて分散化処理を行ってもよいし、また、低解像度、高解像度等に分けて分散化処理を行ってもよい。
【0113】
【発明の効果】
本発明によれば、シート束をオフラインの後処理装置にセットする際、シート束をひっくり返してセットする必要がないように、排出シートを積載することができる。また、オフラインの後処理装置の処理内容に合わせて排出シートの積載モードを選択できる。これにより、操作性を向上させてユーザの誤操作を防止でき、かつ装置の稼働停止時間を低減させて生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における分散処理型製本システムの全体的構成を示すブロック図である。
【図2】分散処理型製本システムの具体的構成を示す図である。
【図3】白黒画像形成装置の外観を示す図である。
【図4】図3の白黒画像形成装置の内部構成を示す断面図である。
【図5】カラー画像形成装置の外観を示す図である。
【図6】図5のカラー画像形成装置の内部構成を示す断面図である。
【図7】各種の画像形成装置に接続されるシート収納装置の構成を示す図である。
【図8】各種の画像形成装置に接続されるシート収納装置の構成を示す図である。
【図9】各種の画像形成装置に接続されるシート収納装置の構成を示す図である。
【図10】各種の画像形成装置に接続されるシート収納装置の構成を示す図である。
【図11】コンテナ部の構成を示す斜視図である。
【図12】コンテナ表示部403、完了表示LED404および処理中表示LED405を示す図である。
【図13】シート後処理装置の構成を示す図である。
【図14】シート後処理装置の構成を示す図である。
【図15】シート後処理装置の構成を示す図である。
【図16】シート後処理装置の構成を示す図である。
【図17】コレータ表示部503の表示内容を示す図である。
【図18】コレータ500の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図19】ジョブEにおけるカラー画像および白黒画像がシートの片面に各3ページ分混在した画像データを示す図である。
【図20】コンテナ内のシートの積載状態を示す図である。
【図21】コレータによるジョブEの冊子の作成を示す図である。
【図22】ジョブEによってm部印刷された冊子Gを示す図である。
【図23】白黒画像形成装置およびカラー画像形成装置のシート束の積載状態を示す図である。
【図24】ジョブに対するジョブサーバ10のプリント出力処理手順を示すフローチャートである。
【図25】スタッカ収納処理手順を示すフローチャートである。
【図26】ステップS12におけるメモリ書き込み処理手順を示すフローチャートである。
【図27】コレータ制御処理手順を示すフローチャートである。
【図28】コンテナ監視処理手順を示すフローチャートである。
【図29】ステップS35におけるコンテナ判別処理手順を示すフローチャートである。
【図30】画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図31】画像信号制御部802の構成を示すブロック図である。
【図32】スタッカ300にシートを積載する際の積載モードを自動的に設定する処理手順を示すフローチャートである。
【図33】第2の実施形態における画像形成装置の操作部としての操作・表示パネルを示す図である。
【図34】図33でオフライン後処理キー863が選択された場合の操作・表示パネルを示す図である。
【図35】第2の実施形態の画像形成装置における積載モード設定処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ジョブサーバ
20〜50 PC
73 ジョブ情報伝達部
75 ジョブ制御部
79 ジョブ判断部
100 白黒画像形成装置
150 後処理装置
200 カラー画像形成装置
300 スタッカ
400 コンテナ
408 コンテナメモリ
500 コレータ
600 フィニッシャ
851 操作・表示パネル
863 オフライン後処理キー
870、871 積載モード選択キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成し、該画像が形成されたシートを排出する画像形成装置において、
前記排出されるシートの積載モードを設定する設定手段と、
該設定された積載モードにしたがって、前記排出されるシートを順次積載するシート積載手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
積載モードを選択する複数のキーを有し、前記設定手段は、前記キーの押下によって前記積載モードを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記積載モードとして、少なくとも最終ページを下側かつシートの表面を上向きにして積載するモード、および先頭ページを下側かつシートの表面を上向きにして積載するモードを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
シートに画像を形成する画像形成装置と、該画像形成装置から排出されたシートを積載するシート格納手段と、該積載されたシートを給紙して後処理を行う後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
前記後処理装置の処理内容に合わせて、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定する設定手段を備え、
前記画像形成装置は、前記設定された積載モードにしたがって、前記画像が形成されたシートを排出することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
シートに画像を形成する複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にジョブを分散処理させる情報処理装置と、前記複数の画像形成装置から排出されたシートを積載する複数のシート格納手段から前記積載されたシートを給紙して冊子を作成する後処理装置とを備えた製本システムにおいて、
前記ジョブの内容を解析する解析手段と、
該解析結果を基に、前記ジョブの実行に使用される画像形成装置および後処理装置の組み合わせを決定する決定手段と、
該決定された画像形成装置および後処理装置の組み合わせを基に、前記画像形成装置から排出され、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定する設定手段とを備えたことを特徴とする製本システム。
【請求項6】
前記情報処理装置としてのサーバ装置およびクライアント装置からなるクライアント・サーバシステムに適用され、前記サーバ装置は、前記解析手段、前記決定手段および前記設定手段を備え、前記クライアント装置からのジョブを受け付けることを特徴とする請求項5記載の製本システム。
【請求項7】
画像形成装置で画像が形成され、該画像形成装置から排出されるシートを積載するシート積載方法において、
前記排出されるシートの積載モードを設定するステップと、
該設定された積載モードにしたがって、前記排出されるシートを順次積載するステップとを有することを特徴とするシート積載方法。
【請求項8】
画像形成装置で画像が形成され、該画像形成装置から排出されたシートをシート格納手段に積載し、後処理装置が前記積載されたシートを給紙して後処理を行う画像形成システムのシート積載方法であって、
前記後処理装置の処理内容に合わせて、前記シート格納手段に積載されるシートの積載モードを設定するステップと、
該設定された積載モードにしたがって、前記画像形成装置から排出されたシートを積載するステップとを有することを特徴とするシート積載方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2004−45964(P2004−45964A)
【公開日】平成16年2月12日(2004.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−205686(P2002−205686)
【出願日】平成14年7月15日(2002.7.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】