説明

画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラム

【課題】複数の設定項目の設定に対するユーザビリティを向上させた画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供すること。
【解決手段】操作者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、当の画像形成装置が実行するジョブに係る複数の設定項目に対する入力を受け付ける受付手段と、前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定する表示制御手段と、を有する画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザの履歴情報に基づいて、ユーザ毎のI/Fの構成や、表示するコンテンツ又はコンテンツのリスト等を切り替える、コンテキストウェアやコンテンツ再生方法がある。ユーザがよく使用する機能を、履歴情報から分析し、過去の使用回数が多い内容に対して、アクセスや設定等を行い易くすることにより、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0003】
例えば、特開2009−217867号公報(特許文献1)には、楽曲等のコンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、記憶されているコンテンツを分析して、ユーザの嗜好に合わせたリストを作成する発明が開示されている。特許文献1に開示のコンテンツ再生装置等では、コンテンツを再生する毎に、コンテンツの評価ポイントを更新して、操作者に対して表示するリストを更新する。
【0004】
ところで、画像形成装置においては、一のジョブを実行する際に、複数の設定項目に対する設定が行われる。これらの設定は、操作者が入力して指示する場合と、予め設定されている場合とがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示の発明では、一のジョブに対して複数の設定項目がある画像形成装置におけるユーザビリティの向上については、考慮されていない。一の操作者が画像形成装置におけるジョブを実行させる際には、一の設定項目に対して、常に同一の設定を行うとは限らない。例えば、他の設定項目に対する設定が異なれば、一の設定項目に対する設定も別のものとなることがある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、複数の設定項目の設定に対するユーザビリティを向上させた画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は次の如き構成を採用した。本発明の画像形成装置は、操作者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、当の画像形成装置が実行するジョブに係る複数の設定項目に対する入力を受け付ける受付手段と、前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定する表示制御手段と、を有する構成とすることができる。
【0008】
これにより、複数の設定項目の設定に対するユーザビリティを向上させた画像形成装置を提供することができる。
【0009】
なお、上記課題を解決するため、本発明は、上記画像形成装置における表示制御方法、又は、その表示制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラムによれば、複数の設定項目の設定に対するユーザビリティを向上させた画像形成装置、表示制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。
【図2】図2は、表示手段22に表示される画面の例を示す図である。
【図3】図3は、本実施形態に係る画像形成装置の表示制御方法における、設定項目を説明する図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る表示制御方法を説明するフロー図である。
【図5】図5は、ステップS140の処理の詳細を説明するフロー図である。
【図6】図6は、設定項目の設定が終わった後に、ジョブを実行する処理を説明するフロー図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を実現するコンピュータの構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本実施の形態を図面に基づき説明する。なお、以下の実施の形態において、「履歴情報」を「使用ログ」ともいう。
【0013】
〔本実施の形態〕
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。図1の画像形成装置1は、制御部10、操作部20、エンジン部30、及び、記憶部80を有する。
【0014】
制御部10は、画像形成装置1が有する各部の制御を行う。制御部10は、また、操作部20に表示する画面を生成する。操作部20に表示する画面は、ジョブ等に対して設定する設定項目に対する設定を促す画面を含む。
【0015】
制御部10は、識別情報取得手段11、受付手段12、表示制御手段13、画面生成手段14、設定手段15、及び、ジョブ制御手段16を有する。識別情報取得手段11は、操作者の識別情報を取得する。識別情報は、例えば、操作部20から入力される。
【0016】
受付手段12は、操作部20から入力される操作者の識別情報、及び、ジョブの設定項目に対する入力等を受け付ける。この入力により、ジョブの設定項目に対する設定が行われる。
【0017】
表示制御手段13は、受付手段12が受け付けた設定項目に対する入力に基づいて、操作部20に表示する画面における他の設定項目の表示を制御する。より詳細には、例えば、一の設定項目に対する入力が行われた際に、過去のジョブの履歴情報を参照して、その設定と同時に設定された他の設定項目を、画面において優先的に表示する。これにより、操作者が、履歴情報に含まれるジョブの設定と同一の設定のジョブを実行させることが容易になる。
【0018】
画面生成手段14は、操作部20に表示させる画面を生成する。画面生成手段14が生成する画面が、ジョブが有する設定項目の設定を促す画面を含む場合には、表示制御手段13により決定された、優先して表示する設定項目等が反映される。
【0019】
設定手段15は、操作部20からの入力に基づいて、ジョブ毎に設定項目の設定を行う。設定手段15は、また、操作部20から入力されない設定項目に対し、予め定められた設定候補を設定する。予め定められた設定候補は、初期値でもよく、また、過去に他の設定項目の設定と同時に設定された設定候補でもよい。
【0020】
ジョブ制御手段16は、設定手段15が設定した設定項目により、ジョブを実行させる。ジョブ制御手段16は、エンジン部30の制御を行い、画像データの読み取りや媒体上への印刷等を実行させる。
【0021】
操作部20は、操作者が画像形成装置1に対する指示の入力を行い、操作者に対して画像形成装置1の状態や設定等を表示する。操作部20は、入力手段21、及び、表示手段22を有する。入力手段21は、操作者が画像形成装置1に対する指示の入力を行う。入力手段21は、例えば、テンキーやタッチパネルとして構成される。
【0022】
表示手段22は、画像形成装置1の状態等を表示する。表示手段22は、また、操作者に対し、ジョブの設定項目に対する設定の入力を促す画面を表示する。この画面は、複数の設定候補の中から一の設定候補を選択する画面でもよい。
【0023】
エンジン部30は、プロッタ、又は、スキャナ等のハードウェアとそれらを制御するドライバ等を含む。記憶部80は、操作者の識別情報、及び、操作者毎に対応づけられる過去のジョブにおける設定の履歴情報等を格納する。記憶部80は、また、画像形成装置1が処理する画像データを格納してもよい。
【0024】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の表示手段22に表示される画面の例を示す図である。図2では、操作者(ユーザA)が、画像形成装置1に対してログイン処理を行うことにより、画面d1が表示される。画面d1は、画像形成装置1が有する記憶部80に格納されているユーザAの使用ログに基づいて、表示制御手段13が、設定項目等の表示の優先順を決定したものである。
【0025】
画面d1では、「あて先」が、過去の使用頻度に応じて表示されている。より詳細には、「あて先」の設定候補のうち、過去に選択した回数が多いあて先のボタンを大きく表示している。なお、複数のあて先を、過去に選択した回数が多い順に並べてもよい。
【0026】
画面d2は、画面d1において、「あて先X」が選択された後の画面である。画面d2では、選択された「あて先X」が、ハイライト表示されている。画面d2では、さらに、使用ログにおいて「あて先X」が選択された際に、設定された頻度が高い「カラー設定」が、ハイライト表示されている。
【0027】
画面d3は、画面d2において、「カラー設定」がなされた後の画面である。画面d2に対して、ユーザAが「カラー設定」を行った場合に、使用ログにおいてそのカラー設定と同時に設定された「圧縮設定」が、ハイライト表示されている。
【0028】
なお、画面d2及び画面d3は、それぞれ、「カラー設定」及び「圧縮設定」をハイライト表示しているが、さらに、使用ログにおいて、それぞれの設定項目に対して設定された内容を反映させてもよい。より詳細には、例えば、「カラー設定」は、「カラー」と「グレースケール」とのうち、使用頻度の高い「カラー」が選択され、「圧縮設定」は、「JPEG」と「PDF」とのうち、使用頻度の高い「PDF」が選択される。
【0029】
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の表示制御方法における、設定項目を説明する図である。図3の設定項目は、階層構造を有する。階層構造の最上位は、操作者の識別情報である。
【0030】
図3のS11では、操作者がログインすることにより、識別情報が取得される。S12では、S11で取得された識別情報に対応する履歴情報を参照することにより、「あて先設定」に、優先表示を反映する。より詳細には、識別情報に対応する履歴情報において、使用頻度の高いあて先を、強調表示する。強調表示は、ハイライト表示、又は、頻度の高いあて先から順に並べる等の表示である。
【0031】
S12であて先が選択された後、「カラー設定」と「送信形式」とのメニューに進むボタンを強調表示する。操作者が、何れかのボタンを選択することにより、S13又はS14に進む。
【0032】
S13では、「カラー設定」の表示のうち、S12で選択されたあて先に対応する設定を強調表示する。S13の後は、「圧縮設定」と「集約設定」とのメニューに進むボタンを強調表示する。操作者が、何れかのボタンを選択することによりS15又はS16に進む。
【0033】
S14では、「送信形式」の表示のうち、S12で選択されたあて先に対応する設定を強調表示する。S14の後は、「集約設定」と「プロトコル設定」とのメニューに進むボタンを強調表示する。操作者が、何れかのボタンを選択することによりS16又はS17に進む。
【0034】
S15は、S13に続いて実行される。S15では、「圧縮設定」の表示のうち、履歴情報において、S12及びS13の設定に対応する設定候補が強調表示される。S15の後は、「送信形式」のメニューに進むボタンを強調表示する。操作者が、「送信形式」のボタンを選択することにより、S14に進む。
【0035】
S16では、「集約設定」の表示のうち、履歴情報において、S13の「カラー設定」及び/又はS14の「送信形式」の設定に対応する設定候補が強調表示される。S17では、「プロトコル設定」の表示のうち、S14の「送信形式」の設定に対応する設定が強調表示される。S17の後は、「件名設定」のメニューに進むボタンを強調表示する。操作者が、「件名設定」のボタンを選択することにより、S18に進む。
【0036】
S18では、「件名設定」の表示のうち、履歴情報において、S17の「プロトコル設定」の設定に対応する設定候補が強調表示される。
【0037】
図3の設定項目を設定する際の例について、以下説明する。S11において、ユーザAがログインすることにより、識別情報が取得される。S11に続いてS12に進み、「あて先設定」に、S11で取得された識別情報に対応する履歴情報に基づく、強調表示がなされる。
【0038】
S12において、ユーザAが、あて先に「XXX」を選択する。これに基づいて、あて先XXXに対する履歴情報を参照し、S13の「カラー設定」及びS14の「送信形式」のメニューにおける強調表示する項目が選択され、優先表示される。
【0039】
S12の後、「カラー設定」が選択されることにより、S13に進む。S13において、ユーザAが「カラー設定」に対して「モノクロ」を選択する。S13の後、「圧縮設定」のメニューにおける強調表示する項目が選択され、優先表示される。「圧縮設定」のボタンをユーザAが選択することにより、S15に進む。
【0040】
なお、図3では、S15の後、S14に進むが、これを省くことにより、設定項目の相互関係を明確にすることができる。より詳細には、上位の設定項目における選択を、下位の設定項目の表示に反映することにより、相互関係を簡略にすることができる。
【0041】
図3において、S11以降の処理が行われた後、操作者が所定のボタンを選択することにより、設定手段15が、その時点で選択されている設定候補を、設定項目に対する設定とする。
【0042】
図4は、本実施形態に係る表示制御方法を説明するフロー図である。図4のステップS110は、識別情報取得手段11が、識別情報の有無を確認する。識別情報が入力されている場合には、ステップS120に進み、そうではない場合には、ステップS110を繰り返す。
【0043】
ステップS110に続くステップS120では、表示制御手段13が、操作パネルから、設定項目に対する選択の指示が入力されたか否かを判断する。選択の指示は、選択候補が選択されることによりなされてもよい。入力されている場合には、ステップS130に進み、入力されていない場合には、ステップS130に進む。
【0044】
ステップS130では、画面生成手段14が、ステップS120で選択された選択候補を強調表示した画面を生成し、表示手段22が、これを表示する。ステップS130に続いてステップS140に進み、表示制御手段13が、ステップS120で選択候補が選択された設定項目に対応する、他の設定項目における強調表示を決定する。
【0045】
ステップS140に続いてステップS150に進み、画面生成手段14が、ステップS130及びステップS140の処理によって決定された強調表示を反映した画面を生成し、表示手段22が表示する。
【0046】
図5は、ステップS140の処理の詳細を説明するフロー図である。図5では、直前に設定された設定項目に対応する、他の設定項目の強調表示が決定される。図5の処理は、表示制御手段13により実行される。
【0047】
図5のステップS210では、直前に選択された設定項目に関連する設定履歴の有無が確認される。設定履歴がある場合には、ステップS220に進み、無い場合には、処理を終了する。ステップS210に続くステップS220では、直前に選択された設定項目に関連する設定履歴と、直前を除く既に選択された設定項目に関連する設定履歴との間に、矛盾があるか否かが判断される。矛盾がある場合には、ステップS230に進み、矛盾がない場合には、ステップS240に進む。
【0048】
ステップS230では、矛盾する設定履歴の中で、優先度の高い設定項目に関連する設定履歴に基づいて、強調表示する設定項目を決定する。一方、ステップS240では、直前に選択された設定項目に関連する設定履歴に基づいて、強調表示する設定項目を決定する。
【0049】
図6は、本実施形態に係る画像形成装置において、設定項目の設定が終わった後に、ジョブを実行する処理を説明するフロー図である。図6の処理は、設定手段15、及び、ジョブ制御手段16により実行される。なお、図6の処理は、図4の処理を繰り返すことにより、設定項目の設定候補が選択される毎に表示が更新された後、設定手段15が、選択されている設定候補をその設定項目の設定とした後に、実行される。
【0050】
図6のステップS310では、ジョブ制御手段16が、ジョブを実行する指示が入力されたか否かを判断する。入力された場合には、ステップS310に進み、入力されていない場合は、ステップS310を繰り返す。
【0051】
ステップS310に続くステップS320では、ジョブ制御手段16が、設定されている機能が、実現可能か否かを判断する。実現可能な状態とは、エンジン部30の状態や、給紙状態等が、ジョブを実現することができる状態である。実現可能な場合には、ステップS330に進み、実現可能ではない場合には、ステップS340に進む。
【0052】
ステップS330では、ジョブ制御手段16が、エンジン部30等を制御して、設定されている機能により、ジョブを実行する。
【0053】
一方、ステップS340では、設定手段15が、履歴情報を参照し、設定されている機能に次いで、過去に設定された回数の多い設定候補を選んで設定する。さらに、ジョブ制御手段16が、設定された機能により、ジョブを実行する。
【0054】
(コンピュータ等による実現 MFP)
図7は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を実現するコンピュータの構成を説明する図である。図7のコンピュータは、主処理部400、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、NIC460、ドライブ装置480、ハードディスク装置(以下、「HDD」という。)490、入力I/F419、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDDI/F499を有する。
【0055】
主処理部400は、コンピュータプログラムを実行して各機能を実現する。主処理部400は、例えば、CPU401、ROM408、及び、RAM409を有する。CPU401は、コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータが有する各デバイス等の制御を行う。ROM408は、例えば、コンピュータプログラムやパラメータ等が格納され、CPU401にそれらが供せられる。RAM409は、例えば、CPU401がコンピュータプログラムを実行する際のワークメモリとして供せられる。
【0056】
入力装置410は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスとして構成され、コンピュータに対する指示等が入力される。表示装置420は、コンピュータの状態等が表示される。スキャナ430は、画像を光学的に読み取って、画像データを生成する。プロッタ440は、媒体上に画像を形成して出力する。
【0057】
NIC460は、コンピュータと外部とをネットワークを介して接続する際のインタフェースの機能を実現し、その制御を行う。ドライブ装置480は、記録媒体が挿入され、その記録媒体に記録された情報を読み出し、またその記録媒体に情報を記録する。HDD490は、大容量のデータを格納する記憶手段である。
【0058】
入力I/F419は、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDD I/F499は、それぞれ、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、ドライブ装置480、及び、HDD490がバスを介して主処理部400と接続される際のインタフェースである。
【0059】
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように、本発明にかかる画像形成装置は、ジョブの設定の容易化に有用であり、特に、複合機に適している。
【符号の説明】
【0061】
1 画像形成装置
10 制御部
11 識別情報取得手段
12 受付手段
13 表示制御手段
14 画面生成手段
15 設定手段
16 ジョブ制御手段
20 操作部
21 入力手段
22 表示手段
30 エンジン部
80 記憶部
400 主処理部
410 入力装置
420 表示装置
430 スキャナ
440 プロッタ
480 ドライブ装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0062】
【特許文献1】特開2009−217867号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
当の画像形成装置が実行するジョブに係る複数の設定項目に対する入力を受け付ける受付手段と、
前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定する表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定項目は、複数の設定候補の中から一以上の設定候補を選択して設定され、
前記表示制御手段は、さらに、前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のそれぞれに対する前記設定候補の表示の優先順を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、一の前記設定項目の設定と対応づけて設定された他の前記設定項目の設定の履歴情報に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記履歴情報に基づいて、過去に一の前記設定項目の設定と対応づけて設定された設定候補のうち、最も設定された数の多い設定候補を、優先的に表示することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記履歴情報を保持する履歴情報保持手段を有することを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
【請求項6】
複数の前記設定項目は、階層構造により管理され、
前記表示制御手段は、前記階層構造における上位の前記設定項目に対する設定の履歴情報に基づいて、前記階層構造における下位の設定項目の表示を制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
複数の前記設定項目は、階層構造により管理され、
前記表示制御手段は、前記階層構造における上位の前記設定項目に対する選択指示の履歴を参照して、前記階層構造における下位の設定項目に対する設定候補の表示順を制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記受付手段は、一の前記設定項目に対する入力に対応する前記履歴情報に含まれる他の前記設定項目の設定と、既に選択されている他の前記設定項目の設定候補と、が異なる場合に、前記履歴情報に含まれる他の前記設定項目の設定の設定候補と、既に選択されている他の前記設定項目の設定候補と、のうちの、何れを他の前記設定項目の設定とするかを選択する指示を受け付けることを特徴とする請求項3ないし7何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記受付手段により受け付けられた入力による設定を前記設定項目に行う設定手段と、
設定された前記設定項目により前記ジョブを実行するジョブ実行手段と、
を有することを特徴とする請求項3ないし8何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記設定項目に対して設定された設定候補の機能が実現できない場合に、前記設定手段は、前記履歴情報において、該設定候補に次いで、過去に設定された回数の多い設定候補を、前記設定項目に対する設定とすることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記表示順制御手段により制御される表示順により、前記設定項目に対する入力を促す設定画面を生成する画面生成手段を有することを特徴とする請求項1ないし10何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置における表示制御方法であって、
操作者の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記画像形成装置が実行するジョブに係る複数の設定項目に対する入力を受け付ける受付ステップと、
前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定する表示制御ステップと、
を有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項13】
画像形成装置における表示制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
操作者の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記画像形成装置が実行するジョブに係る複数の設定項目に対する入力を受け付ける受付ステップと、
前記識別情報と、一以上の前記設定項目に対する入力と、に基づいて、他の前記設定項目のうち、優先的に表示する設定項目を決定する表示制御ステップと、
を有することを特徴とする表示制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−152718(P2011−152718A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15899(P2010−15899)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】