画像形成装置、表示方法、および表示プログラム
【課題】ユーザに所望する機能を、容易に見つけさせる。
【解決手段】表示手段131と、複数の機能の各々を複数のカテゴリ1324aのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、表示手段131に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクト1300を並べて表示させるための制御手段とを備える画像形成装置が提供される。制御手段は、表示されるオブジェクト1300を変更するための命令に応じて、表示されるオブジェクト1300をカテゴリ単位1324aで変更する。
【解決手段】表示手段131と、複数の機能の各々を複数のカテゴリ1324aのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、表示手段131に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクト1300を並べて表示させるための制御手段とを備える画像形成装置が提供される。制御手段は、表示されるオブジェクト1300を変更するための命令に応じて、表示されるオブジェクト1300をカテゴリ単位1324aで変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の各種の機能に関する設定を受け付けるためユーザインターフェイスの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
FAX機能、プリント機能等の複数の機能を有する、いわゆる複合機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)が知られている。MFPの多機能化が進めば、ユーザは1台のMFPを用いて多くの機能が使用出来るようになる。一方で、MFPが備える操作パネルの大きさには限度があり、使用できる全ての機能に対応するキーを、操作パネルに同時に表示することは難しい。そして、全ての機能のキーを操作パネルに同時に表示しようとすると、キーが小さくなると同時に、キーの間隔も狭くならざるを得ず、結果として誤操作が多くなって操作性が悪化する。
【0003】
これに対して、特開2010−8752号公報(特許文献1)には、電子機器の操作表示装置および画像形成装置が開示されている。特開2010−8752号公報(特許文献1)によると、機能選択表示部は、当該電子機器が有する複数の機能を選択するための機能選択キーを所定領域内に複数配列する。態様変更指示部は、当該所定領域の外に配置され、予め設定された機能選択キーに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キーを有する。変更制御部は、態様変更キーが操作されたとき、当該態様変更キーに予め割当てられた態様変更機能に基づき、機能選択キーの配列状態を変えずに、機能選択表示部における当該態様を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−8752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、選択可能な全ての機能が操作パネルに同時に表示できることが前提とされており(例えば、特許文献1の図3・5・6)、全ての機能が同時に表示できない場合のことが考慮されていない。
【0006】
一方で、表示対象となる機能の全てが操作パネルに同時に表示できない場合、つまり、表示対象となる機能の一部しか操作パネルに表示できない場合においては、操作パネルに表示する画面をスクロールさせることにより、表示対象となる機能を順次表示させる技術が用いられることがある。そして、このような画面をスクロールさせる技術を用いる場合には、表示対象となる全ての機能を、関連性に応じてカテゴリーごとに分類し、同一のカテゴリーに属する機能を近くに配置して表示させることが多い。
【0007】
このような技術において、例えば、ユーザのスクロール操作の結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する機能の一部のみが、操作パネルに表示される状況となることがある。その様な状況においては、MFPを使い慣れていないユーザは、操作パネルに表示されている機能が、自分自身が注目するカテゴリーに属する全ての機能と勘違いして、(表示パネルに表示されていない)他の機能を考慮することなく設定を完了してしまう可能性がある。
【0008】
そして、操作パネルに表示されていない他の機能の中に、ユーザにとってより好ましい機能が存在した場合には、ユーザは、注目しているカテゴリに属する最も好ましい機能の存在に気が付かずに、それとは別の機能を選択してしまう可能性がある。その結果、ユーザは満足する設定でジョブを実行させることができないことになる。
【0009】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザに所望する機能を、容易に見つけさせる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のある局面に従うと、表示手段と、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、表示手段に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるための制御手段とを備える画像形成装置が提供される。制御手段は、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、記憶手段を参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更する。
【0011】
好ましくは、制御手段は、オブジェクトの配列方向に平行な第1の方向を指定するための第1の命令と、第1の方向と反対の第2の方向を指定するための第2の命令とを受け付け、第1の命令に応じて、表示手段に第2の方向へとカテゴリ単位でオブジェクトを移動させ、第2の命令に応じて、表示手段に第1の方向へとカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0012】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、第3の命令によって指定される位置に対応するオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが表示手段の端部から順に表示されるように、表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0013】
好ましくは、制御手段は、表示されているオブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、第4の命令によって指定されるオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが表示手段の端部から順に表示されるように、表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0014】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、オブジェクトを左右方向に並べて表示させ、左方向を指定するための命令を第1の命令として受け付け、右方向を指定するための命令を第2の命令として受け付け、第1の命令に応じて、当該第1の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させ、第2の命令に応じて、当該第2の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリの右隣のカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0015】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、第3の命令によって指定される位置に対応するオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0016】
好ましくは、制御手段は、表示されているオブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、第4の命令によって指定されるオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイを含む画像形成装置における表示方法が提供される。表示方法は、ディスプレイに、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを備える。
【0018】
この発明の別の局面に従うと、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイとプロセッサとを含む画像形成装置のための表示プログラムが提供される。表示プログラムはプロセッサに、ディスプレイに、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によって、ユーザに所望する機能を、容易に見つけさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を表わす正面断面図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置100のプリントエンジン部分の構成を表わす正面断面図である。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る画質/濃度に関する機能バッジ1300を中央に表示しているタッチパネル133を示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係るカテゴリと機能バッジと表示エリアとの関係を示すイメージ図である。
【図6】機能バッジの第1のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図7】機能バッジの第1のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図9】機能バッジの第2のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図10】機能バッジの第2のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図12】本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図13】機能バッジの第3のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図14】機能バッジの第3のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図15】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
<画像形成装置100の全体構成>
まず、本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成の一態様について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を表わす正面断面図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置100のプリントエンジン部分の構成を表わす正面断面図である。
【0023】
本実施の形態においては、画像形成装置100の一例として、タンデム型のデジタルカラー複合機について説明する。なお、デジタルカラー複合機は、一般的に、セットされた原稿の画像を統み取ってHDD(Hard disk drive)等に蓄積するスキャンジョブ、さらにそれを用紙等にプリントするコピージョブ、パーソナルコンピュータ(以下、PCとも記載する。)等の外部端末からの印刷指示に基づいて用紙に印刷するプリントジョブ、ファクシミリ装置等からファクシミリデータを受信してHDD等に蓄積するファクシミリジョブ、HDD等に蓄積された画像を用紙等に印刷するHDDプリントジョブ(BOXプリントジョブ)等を実行することができる。
【0024】
図1および図2を参照して、本体1の上部には、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配置されている。画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明する。画像読取装置4は、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7およびハーフレートミラー8、9および結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD(Charge Coupled Device)等からなる画像読取素子11上に走査露光する。画像読取装置4は、画像読取素子11を用いて、原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0025】
画像読取装置4は、FAX送信原稿の読み取りや、Scan to E−Mailや、Box保存などの原稿読み取り機能を備えている。画像読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理部12に送られる。
【0026】
画像処理部12は、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。また、画像処理部12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうことができる。画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データは、同じく画像処理部12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿再現色材階調データへと変換される。画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに対する画像露光を行う、プリントヘッド14に送られる。画像露光装置としてのプリントヘッド14は、所定の色の原稿再現色材階調データに応じて、レーザビームLBによる画像露光を行う。
【0027】
ところで、タンデム型のデジタルカラー複合機の場合、本体1の内部には、図1および図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されている。
【0028】
図2を参照して、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの各々は、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロールと、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのプリントヘッド14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。
【0029】
プリントヘッド14は、図1および図2に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されている。プリントヘッド14は、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからのレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを当該階調データに応じて出射する。なお、上記プリントヘッド14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成されてもよい。
【0030】
4つの半導体レーザから出射された各レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、1つの回転多面鏡19に照射され、回転多面鏡19によって偏向走査される。その際、上記4つの半導体レーザから出射された各レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kのうち、レーザビームLB−YとレーザビームLB−Mは、回転多面鏡19の一方の側面に照射され、他のレーザビームLB−CとレーザビームLB−Kは、回転多面鏡19の他方の側面に照射される。
【0031】
その結果、レーザビームLB−Y、LB−Mと、レーザビームLB−C、LB−Kとでは、回転多面鏡19によって偏向走査される方向が互いに逆方向となる。回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して、複数枚の反射ミラー201〜203によって反射される。レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、各画像形成ユニットの感光体ドラム15上に、ウィンドウ21を通して斜め下方から走査露光される。
【0032】
画像処理部12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたプリントヘッド14に、各色の画像データが順次出力され、このプリントヘッド14から画像データに応じて出射されたレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光される。これによって、静電潜像が形成される。
【0033】
そして、感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、図1および図2に示すように、現像器17によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された中間転写ベルトユニット22の中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。
【0034】
中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28と、テンショロール24との間に一定のテンションで掛け回される。中間転写ベルト25は、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27によって、所定の方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものなどが用いられる。
【0035】
中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に中間転写ベルトを介して圧接する二次転写ロール29によって、圧接力および静電気力により転写材としての転写用紙30上に二次転写される。これらの各色のトナー像が転写された転写用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。
【0036】
二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に位置している。二次転写ロール29は、下方から上方に向けて搬送される転写用紙30上に、各色のトナー像を一括して二次転写する。そして、各色のトナー像が転写された転写用紙30は、定着器31によって熱および圧力によって定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
【0037】
なお、本実施の形態においては、給紙カセット34から所定のサイズの転写用紙30が、給紙ロール35および用紙分離搬送用のロール対36により、用紙搬送路37を通って、レジストロール38まで搬送されて停止される。転写用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって、中間転写ベルト25の二次転写位置へと送出される。
【0038】
なお、デジタルカラー複合機において、転写用紙30の両面に画像形成を行う場合には、片面に画像が定着された転写用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出しない。デジタルカラー複合機は、図示しない切替ゲートによって転写用紙30の搬送方向を切り替え、用紙搬送用のロール対39を介して転写用紙30を両面用搬送ユニット40へと搬送する。
【0039】
両面用搬送ユニット40は、搬送経路41に沿って設けられた図示しない搬送用のロール対を用いて、転写用紙30の表裏を反転させた状態で、転写用紙30を再度レジストロール38へと搬送する。そして、転写用紙30の裏面に画像が転写・定着した後、転写用紙30を排出トレイ33上に排出する。図1および図2における44Y、44M、44C、44Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器17に所定の色のトナーを供給するためのトナーカートリッジを示している。
【0040】
<画像形成装置100のハードウェア構成>
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0041】
図3を参照して、画像形成装置100は、ディスプレイ131、タブレット132、ハードウェアボタン134、認証装置135、プリンタ136を含む。
【0042】
ディスプレイ131としては、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)やCRT(cathode-ray tube)ディスプレイなどが利用される。本実施の形態においては、ディスプレイ131の表面にタブレット132が敷設されている。すなわち、ディスプレイ131とタブレット132とがタッチパネル133を構成する。
【0043】
ハードウェアボタン134については後述する。認証装置135は、接触型/非接触型のICカード認証装置や指静脈認証装置などを含む。図3のプリンタ136は、図1および図2を用いて説明されたプリンタエンジンを指す。
【0044】
画像形成装置100は、CPU(central processing unit)110を含む。CPU110は、バスを介して、NV−RAM(Non Volatile−Random Access Memory)101、BootROM(Read Only Member)102、RAM103、ハードディスクドライブ(HDD)105、通信制御部(通信インターフェイス)106、表示制御部121、入力制御部122、認証制御部123、印刷制御部124に接続されている。
【0045】
CPU110は、NV−RAM101、BootROM102、RAM103、ハードディスクドライブ105に記憶されているデータに基づいて、画像形成装置100の全体の動作を制御する。
【0046】
RAM103(揮発メモリ)は、CPU110が動作するための作業領域を提供する。HDD105(不揮発メモリ)は、画像形成装置100がコピージョブやプリントジョブを実行する際に、画像形成される画像データなどを格納する。また、HDD105は、スキャンジョブで読み取られた画像データを、後で出力可能なように格納(BOX保存)する。
【0047】
CPU110は、RAM103に展開されるプログラムに基づいて、タッチパネル133(ディスプレイ131)に、複数の機能のそれぞれを示す複数の機能バッジ(機能を示すオブジェクト)1300を表示する(図4を参照。)。そして、CPU110は、タッチパネル133を介して、ユーザからの操作命令に応じて、表示される機能バッジ1300を変更する。本実施の形態に係る画像形成装置100においては、RAM103が複数のカテゴリと複数の機能バッジとの対応関係を示すテーブルを格納する(図5を参照。)。なお、カテゴリとは、機能バッジ1300をその機能の種類に応じて分けたグループをいう。
【0048】
<ユーザインターフェイスに関する動作概要>
以下では、本実施の形態に係るユーザインターフェイスに関する動作概要について説明する。本実施の形態においては、CPU110が、タッチパネル133を利用して、以下のようなユーザインターフェイスを実現する。
【0049】
図4は、機能バッジ1300を表示しているタッチパネル133の一例を示すイメージ図である。図5は、本実施の形態に係るカテゴリと機能バッジとタッチパネル133(ディスプレイ131)の表示エリアとの関係を示すイメージ図である。
【0050】
図4を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100においては、タッチパネル133とハードウェアボタン134とから操作部が構成される。CPU110は、タッチパネル133に、画像形成装置100の状態をユーザに対して通知するための画面、および、ユーザが指で触れることにより画像形成装置100に対して命令を入力するための画面を表示させる。
【0051】
より詳細には、タッチパネル133は、複数の機能バッジ1300を選択可能に表示する。本実施形態では、CPU110は、タッチパネル133に、8つの機能バッジ1300を表示させる。
【0052】
機能バッジ1300は、画像形成装置100が備える機能を示す画像であり、1つの機能バッジ1300は画像形成装置100が備える機能の1つに対応している。機能バッジ1300は、対応する機能を示す機能種別1301、機能を表すイラスト1302、および、現在設定されている項目内容1303で構成されている。ユーザは、この機能バッジ1300にタッチすることによって、画像形成装置100にその項目内容(動作条件)を入力する。
【0053】
なお、項目内容を設定する方法としては、機能バッジ1300がタッチされたことを受けて「ON」と「OFF」を入れ替えて設定する方法が挙げられる。機能バッジ1300が、いわゆるトグルキーを実現する。例えば、「光沢コピー」に対応する機能バッジ1300はトグルキーであり、キーがタッチされる度に、(光沢コピーを)「使用する」、「使用しない」が交互に設定される。
【0054】
またもう一つの方法は、機能バッジ1300がタッチされたことを受けて、タッチパネル133に、項目内容を設定するための新たな画面を表示し、ユーザから当該画面を介して設定を受け付ける方法が挙げられる。
【0055】
タッチパネル133のうち、この複数の機能バッジ1300を表示している領域を機能バッジエリア1323という。この機能バッジエリア1323には、画像形成装置100が備える全ての機能バッジ1300のうちの一部、図4では「ブック原稿」、「連続読込み」、「自動回転」、「下地調整」、「文字表現」、「光沢コピー」、「ネガポジ反転」、「ベースカラー」に対応する機能バッジ1300が表示されている。CPU110は、機能バッジエリア1323の下方に、スクロールトラック1324、スライドゲージ1325を表示させる。スクロールトラックとスライドゲージについては後述する。
【0056】
本実施の形態に係る画像形成装置100では、機能バッジとカテゴリとの対応関係が図5に示す様に規定されている。図5に示す、カテゴリと機能バッジとの対応関係を規定したデータはBootROM102またはHDD105などの不揮発性メモリに記憶される。画像形成装置100は、33個の機能バッジ1300を有する。以下では、機能バッジ1300のそれぞれを区別する際には、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηとも記載する。
【0057】
機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηの各々は、原稿カテゴリ1324a、画質/濃度カテゴリ1324b、カラー編集カテゴリ1324c、レイアウトカテゴリ1324d、仕立てカテゴリ1324e、スタンプページ/印字カテゴリ1324f、セキュリティ1324g、消去カテゴリ1324h、その他カテゴリ1324iの9つのカテゴリのいずれかに属する。機能バッジは、カテゴリ毎に並んでいる。換言すれば、同一のカテゴリに属する機能バッジは、互いに近傍に配置される。
【0058】
図4を参照して、本実施の形態においては、9つのカテゴリ1324a〜1324iを示す画像が、スクロールトラック1324を構成する。
【0059】
機能バッジエリア1323には、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηのうちの連続する8つの機能バッジ1300が表示される。ユーザは、スライドゲージ1325を利用することによって、機能バッジエリア1323に表示される機能バッジ1300の範囲を指定する。なお、タッチパネル133は、スライドゲージ1325の位置に応じて、1つの機能バッジ1300の一部を表示して、当該1つの機能バッジの他部を表示しない場合もある(図6の機能バッジ1300B、機能バッジ1300J)。
【0060】
スクロールトラック1324は、その全長で機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηを表し、スクロールトラック1324上に記載されている正方形の領域(以下、「マーカ」という。)1つが1つの機能バッジ1300に対応する。
【0061】
スライドゲージ1325は、基本的に、スクロールトラック1324に沿って移動し、スクロールトラック1324上のマーカ8つを矩形で囲んで指定する(図6のように機能バッジの一部を表示する場合を除き)。すなわち、スライドゲージ1325が指定した8つのマーカに対応する機能バッジ1300が、機能バッジエリア1323に表示される。なお、各カテゴリは、スクロールトラック1324において、それぞれのカテゴリを構成する機能バッジ1300に対応したマーカを矩形で囲むことで示されている。
【0062】
従って、スライドゲージ1325をタッチ(押下)した状態でスクロールトラック1324に沿って移動(以下、「ドラッグ」ともいう。)させると、スライドゲージ1325で指定されたマーカに対応する機能バッジ1300が、機能バッジエリア1323に順次表示される。すなわち、スクロールされて表示される。以下では、図4のタッチパネル133に表示されているような画面を、「スクロールGUI」ともいう。
【0063】
「閉じる」ボタン1326は、このスクロールGUIを閉じるための指示を受け付けるためのボタンである。「<」ボタン1327は、スライドゲージ1325を左方向にカテゴリ単位に移動させるための指示を受け付けるためのボタンである。「>」ボタン1328は、スライドゲージ1325を右にカテゴリ単位に移動させるための指示を受け付けるためのボタンである。なお、「<」ボタン1327を左キー1327、「>」ボタン1328を右キー1328と呼ぶことがある。
【0064】
ハードウェアボタン134は、コピーやFAX等の画像形成装置100が備える基本的な機能を指示するためのハードキー、例えば、機能バッジ1300の項目内容のリセット指示を行う「reset」キー1322a、タッチパネル133にスクロールGUIを表示させるための指示を行う「scroll」キー1322b、コピー機能を使用することの指定を行う「copy」キー1322c、および、いわゆるテンキー1322d等を含む。ハードウェアボタン134は、ユーザからの指示を受け付ける機能のみを有する。尚、ハードウェアボタン134が含む各種のハードキーは、タッチパネル133に表示されるソフトウェアボタンによって実現されてもよい。
【0065】
<機能バッジの第1のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第1のスクロール処理について説明する。図6は、機能バッジの第1のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図7は、機能バッジの第1のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第1のスクロール処理とは、「<」ボタン1327、「>」ボタン1328の押下に応じて実行されるものである。
【0066】
図6(A)は、CPU110が、タッチパネル133に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の「<」ボタン1327にタッチしたとする。
【0067】
図6(A)の状態で、ユーザがタッチパネル133の「<」ボタン1327にタッチすると、CPU110は、図6(B)に示す様に、タッチパネル133に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0068】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、図6(A)において最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図6(B)に示すように、タッチパネル133に、特定された機能バッジ1300Aがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0069】
また、図7(A)は、図6(A)と同様に、CPU110が、タッチパネル133に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の「>」ボタン1328にタッチしたとする。
【0070】
図7(A)の状態で、ユーザがタッチパネル133の「>」ボタン1328にタッチすると、CPU110は、タッチパネル133に、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0071】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、図7(A)において最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aの右隣のカテゴリ1324bを特定する。更に、CPU110は、特定されたカテゴリ1324bのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Eを特定する。CPU110は、図7(B)に示すように、タッチパネル133に、特定された機能バッジ1300Eがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0072】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理の処理手順について説明する。図8は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0073】
図8を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS102においてNOである場合)、CPU110は、ステップS102に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0074】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS102においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、「<」ボタン1327が押下されたか否かを判断する(ステップS104)。「<」ボタン1327が押下された場合(ステップS104においてYESである場合)、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「左端カテゴリ」ということがある)を特定し、左端カテゴリに属する機能バッジ1300が全て、機能バッジエリア1323に表示されているか否かを判断する(ステップS106)。
【0075】
左端カテゴリに属する機能バッジ1300が全て表示されている場合(ステップS106においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの左側に位置するカテゴリ(以下、「左隣カテゴリ」ということがある)を特定し、左隣カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS108)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS112)、ステップS120に処理を進める。
【0076】
一方、左端カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されていない場合(ステップS106においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS110)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS112)、ステップS120に処理を進める。
【0077】
「<」ボタン1327が押下されなかった場合(ステップS104においてNOである場合)、CPU110は、タッチパネル133を介して、「>」ボタン1328が押下されたか否かを判断する(ステップS114)。「>」ボタン1328が押下された場合(ステップS114においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(左端カテゴリ)を特定した上で、更に左端カテゴリの右側に位置するカテゴリ(以下、「右隣カテゴリ」ということがある)を特定し、右隣カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS116)。
【0078】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを右へ移動させ(ステップS118)、ステップS120に処理を進める。
【0079】
「<」ボタン1327も「>」ボタン1328が押下されなかった場合(ステップS114においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジを表示しなおすことなく、ステップS120に処理を進める。
【0080】
ステップS120においては、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS120)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS120においてNOである場合)、CPU110は、ステップS104に処理を戻す。
【0081】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS120においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第1のスクロール処理を終了する。
【0082】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS104〜S120の処理を繰り返し実行する。
【0083】
このようにして、第1のスクロール処理においては、「<」ボタン1327が押下された場合、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属する左端カテゴリ、または左端カテゴリの左隣に位置する左隣カテゴリを左端基準で表示させる。一方、「>」ボタン1328が押下された場合に、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの右隣に位置する右隣カテゴリを左端基準で表示させる。
【0084】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0085】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0086】
第1のスクロール処理に関しては、「<」ボタン1327および「>」ボタン1328が押下された場合に、CPU110は、カテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0087】
<機能バッジの第2のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第2のスクロール処理について説明する。図9は、機能バッジの第2のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図10は、機能バッジの第2のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第2のスクロール処理とは、スクロールトラック1324へのタッチに応じて実行されるものである。
【0088】
図9(A)は、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133のスクロールトラック1324上にタッチしたとする。ここでは、ユーザが、スクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチしたものとする。
【0089】
図9(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0090】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジが属するカテゴリ1324aを特定する。スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジとは、スクロールトラック1324上の、ユーザがタッチしたマーカに対応する機能バッジのことをいう。
【0091】
続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図9(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0092】
また、図10(A)は、図9(A)と同様に、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133のスクロールトラック1324上にタッチしたとする。ここでは、ユーザが、スクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチしたものとする。
【0093】
図10(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0094】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジが属するカテゴリ1324dを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324dのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Kを特定する。CPU110は、図10(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Kが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300K〜機能バッジ1300Rを表示させる。
【0095】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理の処理手順について説明する。図11は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0096】
図11を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS202においてNOである場合)、CPU110は、ステップS202に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0097】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS202においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチしたか否かを判断する(ステップS204)。ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合(ステップS204においてYESである場合)、機能バッジエリア1323に、当該タッチ位置に対応する機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「選択カテゴリ」ということがある)を左端基準で表示させる(ステップS206)。
【0098】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、選択カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左右へ移動させ(ステップS208)、ステップS220に処理を進める。
【0099】
ユーザがスクロールトラック1324上にタッチしなかった場合(ステップS204においてNOである場合)、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS220)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS220においてNOである場合)、CPU110は、ステップS204に処理を戻す。
【0100】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS220においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第2のスクロール処理を終了する。
【0101】
そして、CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS204〜S220の処理を繰り返し実行する。
【0102】
第2のスクロール処理においては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合、CPU110は、タッチ位置に対応する機能バッジ1300が属する選択カテゴリを左端基準で表示させる。
【0103】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0104】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0105】
第2のスクロール処理に関しては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合に、CPU110は、当該タッチ位置に対応するカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0106】
<機能バッジの第2のスクロール処理の変形例>
なお、機能バッジの第2のスクロール処理に対する変形例として、以下の処理を画像形成装置100に適用することも可能である。
【0107】
図9(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチした場合に、CPU110は、機能バッジエリア1323の最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324a(左端カテゴリ)を特定し、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。
【0108】
また、図10(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチした場合に、CPU110は、左端カテゴリの右側に位置するカテゴリ(右隣カテゴリ)を特定し、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。
【0109】
図9(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチすると、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリとの関係に基づいて、左端カテゴリを特定し、当該左端カテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図6(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0110】
一方、図10(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチした場合には、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリとの関係に基づいて、カテゴリ1324bを右隣カテゴリとして特定し、右隣カテゴリ1324bのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Eがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる(図7(B))。
【0111】
次に、本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理の処理手順について説明する。図12は、本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0112】
図12を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS252)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS252においてNOである場合)、CPU110は、ステップS252に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0113】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS252においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にタッチしたか否かを判断する(ステップS254)。ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にタッチした場合(ステップS254においてYESである場合)、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(左端カテゴリ)の機能バッジ1300が全て表示されているか否かを判断する(ステップS256)。
【0114】
当該カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されている場合(ステップS256においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの左側に位置するカテゴリ(左隣カテゴリ)を左端基準で表示させる(ステップS258)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に表示されるべき)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させる(ステップS262)。CPU110は、ステップS270からの処理を実行する。
【0115】
左端カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されていない場合(ステップS256においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS260)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS262)、ステップS270に処理を進める。
【0116】
ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側にタッチしなかった場合(ステップS254においてNOである場合)、CPU110は、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチしたか否かを判断する(ステップS264)。ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチした場合(ステップS264においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの右側に位置すべきカテゴリ(右隣カテゴリ)を左端基準で表示させる(ステップS266)。
【0117】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを右へ移動させ、ステップS270に処理を進める。
【0118】
ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にも右側にもタッチしなかった場合(ステップS264においてNOである場合)、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS270)。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS270においてNOである場合)、CPU110は、ステップS254に処理を戻す。
【0119】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS270においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第2のスクロール処理を終了する。
【0120】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS254〜S270の処理を繰り返し実行する。
【0121】
このようにして、本変形例においては、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側にタッチした場合、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属する左端カテゴリ、または左端カテゴリの左隣に位置する左隣カテゴリを左端基準で表示させ、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチした場合、CPU110は、左端カテゴリの右隣に位置する右隣カテゴリを左端基準で表示させる。
【0122】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0123】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0124】
本変形例に関しては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合に、CPU110は、スライドゲージ1325に対する当該タッチ位置に応じて現在の左端カテゴリの左隣または右隣のカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0125】
<機能バッジの第3のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第3のスクロール処理について説明する。図13は、機能バッジの第3のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図14は、機能バッジの第3のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第3のスクロール処理とは、機能バッジへのタッチに応じて実行されるものである。
【0126】
図13(A)は、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の機能バッジ1300Dにタッチしたものとする。
【0127】
図13(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0128】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、タッチされた機能バッジが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図13(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0129】
また、図14(A)は、図13(A)と同様に、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の機能バッジ1300Iにタッチしたものとする。
【0130】
図14(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300H〜機能バッジ1300O(オー)を表示させる。
【0131】
より詳細には、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリ1324cとの関係に基づいて、タッチされた機能バッジ1300Iが属するカテゴリ1324cを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324cのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Hを特定する。CPU110は、図14(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Hがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300H〜機能バッジ1300O(オー)を表示させる。
【0132】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理の処理手順について説明する。図15は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0133】
図15を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS302)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS302においてNOである場合)、CPU110は、ステップS302に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0134】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS302においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザが機能バッジ1300のいずれかにタッチしたか否かを判断する(ステップS304)。ユーザが機能バッジ1300のいずれかにタッチした場合(ステップS304においてYESである場合)、機能バッジエリア1323に、当該機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「選択カテゴリ」ともいう)を左端基準で表示させる(ステップS306)。
【0135】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左右へ移動させ(ステップS308)、ステップS320に処理を進める。
【0136】
一方、ユーザが機能バッジ1300にタッチしなかった場合(ステップS304においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジを表示しなおすことなく、ステップS320に処理を進める。
【0137】
ステップS320においては、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS320)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS320においてNOである場合)、CPU110は、ステップS304に処理を戻す。スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS320においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第3のスクロール処理を終了する。
【0138】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS304〜S320の処理を繰り返し実行する。
【0139】
このようにして、第3のスクロール処理においては、ユーザがタッチパネル133の機能バッジ1300にタッチした場合、CPU110は、タッチされた機能バッジ1300が属するカテゴリ(選択カテゴリ)を左端基準で表示させる。
【0140】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0141】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0142】
第3のスクロール処理に関しては、ユーザが機能バッジ1300上にタッチした場合に、CPU110は、タッチされた機能バッジ1300が属するカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0143】
<その他の実施の形態>
上記の実施の形態においては、画像形成装置100がユーザ操作に応じて左端基準で機能バッジ(オブジェクト)1300を表示し直すものであった。しかしながら、画像形成装置100はユーザ操作に応じて右端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよい。
【0144】
また、上記の実施の形態においては、画像形成装置100が、機能バッジ1300を左右方向に配列するものであったが、画像形成装置100は機能バッジ1300を上下方向に配列してもよい。この場合には、画像形成装置100は、ユーザ操作に応じて、上端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよいし、下端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよい。
【0145】
本発明は、画像形成装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0146】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0147】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】
記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0150】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0151】
100 画像形成装置、101 NV−RAM、102 BOOTROM、103 RAM、105 HDD、110 CPU、121 表示制御部、122 入力制御部、123 認証制御部、124 印刷制御部、131 ディスプレイ、132 タブレット、133 タッチパネル、134 ハードウェアボタン、135 認証装置、136 プリンタ、1300,1300A〜1300η 機能バッジ,1324 スクロールトラック、1324a〜1324i カテゴリ、1325 スライドゲージ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の各種の機能に関する設定を受け付けるためユーザインターフェイスの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
FAX機能、プリント機能等の複数の機能を有する、いわゆる複合機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)が知られている。MFPの多機能化が進めば、ユーザは1台のMFPを用いて多くの機能が使用出来るようになる。一方で、MFPが備える操作パネルの大きさには限度があり、使用できる全ての機能に対応するキーを、操作パネルに同時に表示することは難しい。そして、全ての機能のキーを操作パネルに同時に表示しようとすると、キーが小さくなると同時に、キーの間隔も狭くならざるを得ず、結果として誤操作が多くなって操作性が悪化する。
【0003】
これに対して、特開2010−8752号公報(特許文献1)には、電子機器の操作表示装置および画像形成装置が開示されている。特開2010−8752号公報(特許文献1)によると、機能選択表示部は、当該電子機器が有する複数の機能を選択するための機能選択キーを所定領域内に複数配列する。態様変更指示部は、当該所定領域の外に配置され、予め設定された機能選択キーに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キーを有する。変更制御部は、態様変更キーが操作されたとき、当該態様変更キーに予め割当てられた態様変更機能に基づき、機能選択キーの配列状態を変えずに、機能選択表示部における当該態様を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−8752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、選択可能な全ての機能が操作パネルに同時に表示できることが前提とされており(例えば、特許文献1の図3・5・6)、全ての機能が同時に表示できない場合のことが考慮されていない。
【0006】
一方で、表示対象となる機能の全てが操作パネルに同時に表示できない場合、つまり、表示対象となる機能の一部しか操作パネルに表示できない場合においては、操作パネルに表示する画面をスクロールさせることにより、表示対象となる機能を順次表示させる技術が用いられることがある。そして、このような画面をスクロールさせる技術を用いる場合には、表示対象となる全ての機能を、関連性に応じてカテゴリーごとに分類し、同一のカテゴリーに属する機能を近くに配置して表示させることが多い。
【0007】
このような技術において、例えば、ユーザのスクロール操作の結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する機能の一部のみが、操作パネルに表示される状況となることがある。その様な状況においては、MFPを使い慣れていないユーザは、操作パネルに表示されている機能が、自分自身が注目するカテゴリーに属する全ての機能と勘違いして、(表示パネルに表示されていない)他の機能を考慮することなく設定を完了してしまう可能性がある。
【0008】
そして、操作パネルに表示されていない他の機能の中に、ユーザにとってより好ましい機能が存在した場合には、ユーザは、注目しているカテゴリに属する最も好ましい機能の存在に気が付かずに、それとは別の機能を選択してしまう可能性がある。その結果、ユーザは満足する設定でジョブを実行させることができないことになる。
【0009】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザに所望する機能を、容易に見つけさせる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のある局面に従うと、表示手段と、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、表示手段に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるための制御手段とを備える画像形成装置が提供される。制御手段は、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、記憶手段を参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更する。
【0011】
好ましくは、制御手段は、オブジェクトの配列方向に平行な第1の方向を指定するための第1の命令と、第1の方向と反対の第2の方向を指定するための第2の命令とを受け付け、第1の命令に応じて、表示手段に第2の方向へとカテゴリ単位でオブジェクトを移動させ、第2の命令に応じて、表示手段に第1の方向へとカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0012】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、第3の命令によって指定される位置に対応するオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが表示手段の端部から順に表示されるように、表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0013】
好ましくは、制御手段は、表示されているオブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、第4の命令によって指定されるオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが表示手段の端部から順に表示されるように、表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる。
【0014】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、オブジェクトを左右方向に並べて表示させ、左方向を指定するための命令を第1の命令として受け付け、右方向を指定するための命令を第2の命令として受け付け、第1の命令に応じて、当該第1の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段に、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させ、第2の命令に応じて、当該第2の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリの右隣のカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0015】
好ましくは、制御手段は、表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、第3の命令によって指定される位置に対応するオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0016】
好ましくは、制御手段は、表示されているオブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、第4の命令によって指定されるオブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、表示手段にオブジェクトを表示させる。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイを含む画像形成装置における表示方法が提供される。表示方法は、ディスプレイに、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを備える。
【0018】
この発明の別の局面に従うと、複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイとプロセッサとを含む画像形成装置のための表示プログラムが提供される。表示プログラムはプロセッサに、ディスプレイに、複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によって、ユーザに所望する機能を、容易に見つけさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を表わす正面断面図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置100のプリントエンジン部分の構成を表わす正面断面図である。
【図3】本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る画質/濃度に関する機能バッジ1300を中央に表示しているタッチパネル133を示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係るカテゴリと機能バッジと表示エリアとの関係を示すイメージ図である。
【図6】機能バッジの第1のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図7】機能バッジの第1のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図9】機能バッジの第2のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図10】機能バッジの第2のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図12】本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【図13】機能バッジの第3のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。
【図14】機能バッジの第3のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。
【図15】本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
<画像形成装置100の全体構成>
まず、本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成の一態様について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成を表わす正面断面図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置100のプリントエンジン部分の構成を表わす正面断面図である。
【0023】
本実施の形態においては、画像形成装置100の一例として、タンデム型のデジタルカラー複合機について説明する。なお、デジタルカラー複合機は、一般的に、セットされた原稿の画像を統み取ってHDD(Hard disk drive)等に蓄積するスキャンジョブ、さらにそれを用紙等にプリントするコピージョブ、パーソナルコンピュータ(以下、PCとも記載する。)等の外部端末からの印刷指示に基づいて用紙に印刷するプリントジョブ、ファクシミリ装置等からファクシミリデータを受信してHDD等に蓄積するファクシミリジョブ、HDD等に蓄積された画像を用紙等に印刷するHDDプリントジョブ(BOXプリントジョブ)等を実行することができる。
【0024】
図1および図2を参照して、本体1の上部には、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配置されている。画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明する。画像読取装置4は、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7およびハーフレートミラー8、9および結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD(Charge Coupled Device)等からなる画像読取素子11上に走査露光する。画像読取装置4は、画像読取素子11を用いて、原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0025】
画像読取装置4は、FAX送信原稿の読み取りや、Scan to E−Mailや、Box保存などの原稿読み取り機能を備えている。画像読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理部12に送られる。
【0026】
画像処理部12は、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。また、画像処理部12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうことができる。画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データは、同じく画像処理部12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿再現色材階調データへと変換される。画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに対する画像露光を行う、プリントヘッド14に送られる。画像露光装置としてのプリントヘッド14は、所定の色の原稿再現色材階調データに応じて、レーザビームLBによる画像露光を行う。
【0027】
ところで、タンデム型のデジタルカラー複合機の場合、本体1の内部には、図1および図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されている。
【0028】
図2を参照して、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの各々は、所定の速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロールと、当該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのプリントヘッド14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。
【0029】
プリントヘッド14は、図1および図2に示すように、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されている。プリントヘッド14は、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからのレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを当該階調データに応じて出射する。なお、上記プリントヘッド14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成されてもよい。
【0030】
4つの半導体レーザから出射された各レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、1つの回転多面鏡19に照射され、回転多面鏡19によって偏向走査される。その際、上記4つの半導体レーザから出射された各レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kのうち、レーザビームLB−YとレーザビームLB−Mは、回転多面鏡19の一方の側面に照射され、他のレーザビームLB−CとレーザビームLB−Kは、回転多面鏡19の他方の側面に照射される。
【0031】
その結果、レーザビームLB−Y、LB−Mと、レーザビームLB−C、LB−Kとでは、回転多面鏡19によって偏向走査される方向が互いに逆方向となる。回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して、複数枚の反射ミラー201〜203によって反射される。レーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、各画像形成ユニットの感光体ドラム15上に、ウィンドウ21を通して斜め下方から走査露光される。
【0032】
画像処理部12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたプリントヘッド14に、各色の画像データが順次出力され、このプリントヘッド14から画像データに応じて出射されたレーザビームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光される。これによって、静電潜像が形成される。
【0033】
そして、感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、図1および図2に示すように、現像器17によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された中間転写ベルトユニット22の中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。
【0034】
中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28と、テンショロール24との間に一定のテンションで掛け回される。中間転写ベルト25は、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27によって、所定の方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものなどが用いられる。
【0035】
中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に中間転写ベルトを介して圧接する二次転写ロール29によって、圧接力および静電気力により転写材としての転写用紙30上に二次転写される。これらの各色のトナー像が転写された転写用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。
【0036】
二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に位置している。二次転写ロール29は、下方から上方に向けて搬送される転写用紙30上に、各色のトナー像を一括して二次転写する。そして、各色のトナー像が転写された転写用紙30は、定着器31によって熱および圧力によって定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
【0037】
なお、本実施の形態においては、給紙カセット34から所定のサイズの転写用紙30が、給紙ロール35および用紙分離搬送用のロール対36により、用紙搬送路37を通って、レジストロール38まで搬送されて停止される。転写用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって、中間転写ベルト25の二次転写位置へと送出される。
【0038】
なお、デジタルカラー複合機において、転写用紙30の両面に画像形成を行う場合には、片面に画像が定着された転写用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出しない。デジタルカラー複合機は、図示しない切替ゲートによって転写用紙30の搬送方向を切り替え、用紙搬送用のロール対39を介して転写用紙30を両面用搬送ユニット40へと搬送する。
【0039】
両面用搬送ユニット40は、搬送経路41に沿って設けられた図示しない搬送用のロール対を用いて、転写用紙30の表裏を反転させた状態で、転写用紙30を再度レジストロール38へと搬送する。そして、転写用紙30の裏面に画像が転写・定着した後、転写用紙30を排出トレイ33上に排出する。図1および図2における44Y、44M、44C、44Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器17に所定の色のトナーを供給するためのトナーカートリッジを示している。
【0040】
<画像形成装置100のハードウェア構成>
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0041】
図3を参照して、画像形成装置100は、ディスプレイ131、タブレット132、ハードウェアボタン134、認証装置135、プリンタ136を含む。
【0042】
ディスプレイ131としては、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)やCRT(cathode-ray tube)ディスプレイなどが利用される。本実施の形態においては、ディスプレイ131の表面にタブレット132が敷設されている。すなわち、ディスプレイ131とタブレット132とがタッチパネル133を構成する。
【0043】
ハードウェアボタン134については後述する。認証装置135は、接触型/非接触型のICカード認証装置や指静脈認証装置などを含む。図3のプリンタ136は、図1および図2を用いて説明されたプリンタエンジンを指す。
【0044】
画像形成装置100は、CPU(central processing unit)110を含む。CPU110は、バスを介して、NV−RAM(Non Volatile−Random Access Memory)101、BootROM(Read Only Member)102、RAM103、ハードディスクドライブ(HDD)105、通信制御部(通信インターフェイス)106、表示制御部121、入力制御部122、認証制御部123、印刷制御部124に接続されている。
【0045】
CPU110は、NV−RAM101、BootROM102、RAM103、ハードディスクドライブ105に記憶されているデータに基づいて、画像形成装置100の全体の動作を制御する。
【0046】
RAM103(揮発メモリ)は、CPU110が動作するための作業領域を提供する。HDD105(不揮発メモリ)は、画像形成装置100がコピージョブやプリントジョブを実行する際に、画像形成される画像データなどを格納する。また、HDD105は、スキャンジョブで読み取られた画像データを、後で出力可能なように格納(BOX保存)する。
【0047】
CPU110は、RAM103に展開されるプログラムに基づいて、タッチパネル133(ディスプレイ131)に、複数の機能のそれぞれを示す複数の機能バッジ(機能を示すオブジェクト)1300を表示する(図4を参照。)。そして、CPU110は、タッチパネル133を介して、ユーザからの操作命令に応じて、表示される機能バッジ1300を変更する。本実施の形態に係る画像形成装置100においては、RAM103が複数のカテゴリと複数の機能バッジとの対応関係を示すテーブルを格納する(図5を参照。)。なお、カテゴリとは、機能バッジ1300をその機能の種類に応じて分けたグループをいう。
【0048】
<ユーザインターフェイスに関する動作概要>
以下では、本実施の形態に係るユーザインターフェイスに関する動作概要について説明する。本実施の形態においては、CPU110が、タッチパネル133を利用して、以下のようなユーザインターフェイスを実現する。
【0049】
図4は、機能バッジ1300を表示しているタッチパネル133の一例を示すイメージ図である。図5は、本実施の形態に係るカテゴリと機能バッジとタッチパネル133(ディスプレイ131)の表示エリアとの関係を示すイメージ図である。
【0050】
図4を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100においては、タッチパネル133とハードウェアボタン134とから操作部が構成される。CPU110は、タッチパネル133に、画像形成装置100の状態をユーザに対して通知するための画面、および、ユーザが指で触れることにより画像形成装置100に対して命令を入力するための画面を表示させる。
【0051】
より詳細には、タッチパネル133は、複数の機能バッジ1300を選択可能に表示する。本実施形態では、CPU110は、タッチパネル133に、8つの機能バッジ1300を表示させる。
【0052】
機能バッジ1300は、画像形成装置100が備える機能を示す画像であり、1つの機能バッジ1300は画像形成装置100が備える機能の1つに対応している。機能バッジ1300は、対応する機能を示す機能種別1301、機能を表すイラスト1302、および、現在設定されている項目内容1303で構成されている。ユーザは、この機能バッジ1300にタッチすることによって、画像形成装置100にその項目内容(動作条件)を入力する。
【0053】
なお、項目内容を設定する方法としては、機能バッジ1300がタッチされたことを受けて「ON」と「OFF」を入れ替えて設定する方法が挙げられる。機能バッジ1300が、いわゆるトグルキーを実現する。例えば、「光沢コピー」に対応する機能バッジ1300はトグルキーであり、キーがタッチされる度に、(光沢コピーを)「使用する」、「使用しない」が交互に設定される。
【0054】
またもう一つの方法は、機能バッジ1300がタッチされたことを受けて、タッチパネル133に、項目内容を設定するための新たな画面を表示し、ユーザから当該画面を介して設定を受け付ける方法が挙げられる。
【0055】
タッチパネル133のうち、この複数の機能バッジ1300を表示している領域を機能バッジエリア1323という。この機能バッジエリア1323には、画像形成装置100が備える全ての機能バッジ1300のうちの一部、図4では「ブック原稿」、「連続読込み」、「自動回転」、「下地調整」、「文字表現」、「光沢コピー」、「ネガポジ反転」、「ベースカラー」に対応する機能バッジ1300が表示されている。CPU110は、機能バッジエリア1323の下方に、スクロールトラック1324、スライドゲージ1325を表示させる。スクロールトラックとスライドゲージについては後述する。
【0056】
本実施の形態に係る画像形成装置100では、機能バッジとカテゴリとの対応関係が図5に示す様に規定されている。図5に示す、カテゴリと機能バッジとの対応関係を規定したデータはBootROM102またはHDD105などの不揮発性メモリに記憶される。画像形成装置100は、33個の機能バッジ1300を有する。以下では、機能バッジ1300のそれぞれを区別する際には、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηとも記載する。
【0057】
機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηの各々は、原稿カテゴリ1324a、画質/濃度カテゴリ1324b、カラー編集カテゴリ1324c、レイアウトカテゴリ1324d、仕立てカテゴリ1324e、スタンプページ/印字カテゴリ1324f、セキュリティ1324g、消去カテゴリ1324h、その他カテゴリ1324iの9つのカテゴリのいずれかに属する。機能バッジは、カテゴリ毎に並んでいる。換言すれば、同一のカテゴリに属する機能バッジは、互いに近傍に配置される。
【0058】
図4を参照して、本実施の形態においては、9つのカテゴリ1324a〜1324iを示す画像が、スクロールトラック1324を構成する。
【0059】
機能バッジエリア1323には、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηのうちの連続する8つの機能バッジ1300が表示される。ユーザは、スライドゲージ1325を利用することによって、機能バッジエリア1323に表示される機能バッジ1300の範囲を指定する。なお、タッチパネル133は、スライドゲージ1325の位置に応じて、1つの機能バッジ1300の一部を表示して、当該1つの機能バッジの他部を表示しない場合もある(図6の機能バッジ1300B、機能バッジ1300J)。
【0060】
スクロールトラック1324は、その全長で機能バッジ1300A〜機能バッジ1300ηを表し、スクロールトラック1324上に記載されている正方形の領域(以下、「マーカ」という。)1つが1つの機能バッジ1300に対応する。
【0061】
スライドゲージ1325は、基本的に、スクロールトラック1324に沿って移動し、スクロールトラック1324上のマーカ8つを矩形で囲んで指定する(図6のように機能バッジの一部を表示する場合を除き)。すなわち、スライドゲージ1325が指定した8つのマーカに対応する機能バッジ1300が、機能バッジエリア1323に表示される。なお、各カテゴリは、スクロールトラック1324において、それぞれのカテゴリを構成する機能バッジ1300に対応したマーカを矩形で囲むことで示されている。
【0062】
従って、スライドゲージ1325をタッチ(押下)した状態でスクロールトラック1324に沿って移動(以下、「ドラッグ」ともいう。)させると、スライドゲージ1325で指定されたマーカに対応する機能バッジ1300が、機能バッジエリア1323に順次表示される。すなわち、スクロールされて表示される。以下では、図4のタッチパネル133に表示されているような画面を、「スクロールGUI」ともいう。
【0063】
「閉じる」ボタン1326は、このスクロールGUIを閉じるための指示を受け付けるためのボタンである。「<」ボタン1327は、スライドゲージ1325を左方向にカテゴリ単位に移動させるための指示を受け付けるためのボタンである。「>」ボタン1328は、スライドゲージ1325を右にカテゴリ単位に移動させるための指示を受け付けるためのボタンである。なお、「<」ボタン1327を左キー1327、「>」ボタン1328を右キー1328と呼ぶことがある。
【0064】
ハードウェアボタン134は、コピーやFAX等の画像形成装置100が備える基本的な機能を指示するためのハードキー、例えば、機能バッジ1300の項目内容のリセット指示を行う「reset」キー1322a、タッチパネル133にスクロールGUIを表示させるための指示を行う「scroll」キー1322b、コピー機能を使用することの指定を行う「copy」キー1322c、および、いわゆるテンキー1322d等を含む。ハードウェアボタン134は、ユーザからの指示を受け付ける機能のみを有する。尚、ハードウェアボタン134が含む各種のハードキーは、タッチパネル133に表示されるソフトウェアボタンによって実現されてもよい。
【0065】
<機能バッジの第1のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第1のスクロール処理について説明する。図6は、機能バッジの第1のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図7は、機能バッジの第1のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第1のスクロール処理とは、「<」ボタン1327、「>」ボタン1328の押下に応じて実行されるものである。
【0066】
図6(A)は、CPU110が、タッチパネル133に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の「<」ボタン1327にタッチしたとする。
【0067】
図6(A)の状態で、ユーザがタッチパネル133の「<」ボタン1327にタッチすると、CPU110は、図6(B)に示す様に、タッチパネル133に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0068】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、図6(A)において最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図6(B)に示すように、タッチパネル133に、特定された機能バッジ1300Aがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0069】
また、図7(A)は、図6(A)と同様に、CPU110が、タッチパネル133に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の「>」ボタン1328にタッチしたとする。
【0070】
図7(A)の状態で、ユーザがタッチパネル133の「>」ボタン1328にタッチすると、CPU110は、タッチパネル133に、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0071】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、図7(A)において最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aの右隣のカテゴリ1324bを特定する。更に、CPU110は、特定されたカテゴリ1324bのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Eを特定する。CPU110は、図7(B)に示すように、タッチパネル133に、特定された機能バッジ1300Eがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0072】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理の処理手順について説明する。図8は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第1のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0073】
図8を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS102においてNOである場合)、CPU110は、ステップS102に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0074】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS102においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、「<」ボタン1327が押下されたか否かを判断する(ステップS104)。「<」ボタン1327が押下された場合(ステップS104においてYESである場合)、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「左端カテゴリ」ということがある)を特定し、左端カテゴリに属する機能バッジ1300が全て、機能バッジエリア1323に表示されているか否かを判断する(ステップS106)。
【0075】
左端カテゴリに属する機能バッジ1300が全て表示されている場合(ステップS106においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの左側に位置するカテゴリ(以下、「左隣カテゴリ」ということがある)を特定し、左隣カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS108)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS112)、ステップS120に処理を進める。
【0076】
一方、左端カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されていない場合(ステップS106においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS110)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS112)、ステップS120に処理を進める。
【0077】
「<」ボタン1327が押下されなかった場合(ステップS104においてNOである場合)、CPU110は、タッチパネル133を介して、「>」ボタン1328が押下されたか否かを判断する(ステップS114)。「>」ボタン1328が押下された場合(ステップS114においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(左端カテゴリ)を特定した上で、更に左端カテゴリの右側に位置するカテゴリ(以下、「右隣カテゴリ」ということがある)を特定し、右隣カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS116)。
【0078】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを右へ移動させ(ステップS118)、ステップS120に処理を進める。
【0079】
「<」ボタン1327も「>」ボタン1328が押下されなかった場合(ステップS114においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジを表示しなおすことなく、ステップS120に処理を進める。
【0080】
ステップS120においては、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS120)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS120においてNOである場合)、CPU110は、ステップS104に処理を戻す。
【0081】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS120においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第1のスクロール処理を終了する。
【0082】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS104〜S120の処理を繰り返し実行する。
【0083】
このようにして、第1のスクロール処理においては、「<」ボタン1327が押下された場合、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属する左端カテゴリ、または左端カテゴリの左隣に位置する左隣カテゴリを左端基準で表示させる。一方、「>」ボタン1328が押下された場合に、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの右隣に位置する右隣カテゴリを左端基準で表示させる。
【0084】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0085】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0086】
第1のスクロール処理に関しては、「<」ボタン1327および「>」ボタン1328が押下された場合に、CPU110は、カテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0087】
<機能バッジの第2のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第2のスクロール処理について説明する。図9は、機能バッジの第2のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図10は、機能バッジの第2のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第2のスクロール処理とは、スクロールトラック1324へのタッチに応じて実行されるものである。
【0088】
図9(A)は、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133のスクロールトラック1324上にタッチしたとする。ここでは、ユーザが、スクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチしたものとする。
【0089】
図9(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0090】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジが属するカテゴリ1324aを特定する。スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジとは、スクロールトラック1324上の、ユーザがタッチしたマーカに対応する機能バッジのことをいう。
【0091】
続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図9(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0092】
また、図10(A)は、図9(A)と同様に、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133のスクロールトラック1324上にタッチしたとする。ここでは、ユーザが、スクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチしたものとする。
【0093】
図10(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる。
【0094】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、スクロールトラック1324上のタッチ位置に対応する機能バッジが属するカテゴリ1324dを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324dのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Kを特定する。CPU110は、図10(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Kが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300K〜機能バッジ1300Rを表示させる。
【0095】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理の処理手順について説明する。図11は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0096】
図11を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS202においてNOである場合)、CPU110は、ステップS202に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0097】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS202においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチしたか否かを判断する(ステップS204)。ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合(ステップS204においてYESである場合)、機能バッジエリア1323に、当該タッチ位置に対応する機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「選択カテゴリ」ということがある)を左端基準で表示させる(ステップS206)。
【0098】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、選択カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左右へ移動させ(ステップS208)、ステップS220に処理を進める。
【0099】
ユーザがスクロールトラック1324上にタッチしなかった場合(ステップS204においてNOである場合)、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS220)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS220においてNOである場合)、CPU110は、ステップS204に処理を戻す。
【0100】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS220においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第2のスクロール処理を終了する。
【0101】
そして、CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS204〜S220の処理を繰り返し実行する。
【0102】
第2のスクロール処理においては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合、CPU110は、タッチ位置に対応する機能バッジ1300が属する選択カテゴリを左端基準で表示させる。
【0103】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0104】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0105】
第2のスクロール処理に関しては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合に、CPU110は、当該タッチ位置に対応するカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0106】
<機能バッジの第2のスクロール処理の変形例>
なお、機能バッジの第2のスクロール処理に対する変形例として、以下の処理を画像形成装置100に適用することも可能である。
【0107】
図9(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチした場合に、CPU110は、機能バッジエリア1323の最も左に表示されていた機能バッジ1300Bが属するカテゴリ1324a(左端カテゴリ)を特定し、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。
【0108】
また、図10(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチした場合に、CPU110は、左端カテゴリの右側に位置するカテゴリ(右隣カテゴリ)を特定し、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。
【0109】
図9(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも左側の位置にタッチすると、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリとの関係に基づいて、左端カテゴリを特定し、当該左端カテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図6(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0110】
一方、図10(A)の画面が表示された状態で、ユーザがスライドゲージ1325よりも右側の位置にタッチした場合には、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリとの関係に基づいて、カテゴリ1324bを右隣カテゴリとして特定し、右隣カテゴリ1324bのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジ1300Eがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300E〜機能バッジ1300Lを表示させる(図7(B))。
【0111】
次に、本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理の処理手順について説明する。図12は、本変形例に係る画像形成装置100における機能バッジの第2のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0112】
図12を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS252)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS252においてNOである場合)、CPU110は、ステップS252に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0113】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS252においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にタッチしたか否かを判断する(ステップS254)。ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にタッチした場合(ステップS254においてYESである場合)、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属するカテゴリ(左端カテゴリ)の機能バッジ1300が全て表示されているか否かを判断する(ステップS256)。
【0114】
当該カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されている場合(ステップS256においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの左側に位置するカテゴリ(左隣カテゴリ)を左端基準で表示させる(ステップS258)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に表示されるべき)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させる(ステップS262)。CPU110は、ステップS270からの処理を実行する。
【0115】
左端カテゴリの機能バッジ1300が全て表示されていない場合(ステップS256においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリを左端基準で表示させる(ステップS260)。より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジがタッチパネル133の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを左へ移動させ(ステップS262)、ステップS270に処理を進める。
【0116】
ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側にタッチしなかった場合(ステップS254においてNOである場合)、CPU110は、タッチパネル133を介して、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチしたか否かを判断する(ステップS264)。ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチした場合(ステップS264においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジエリア1323に、左端カテゴリの右側に位置すべきカテゴリ(右隣カテゴリ)を左端基準で表示させる(ステップS266)。
【0117】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、右隣カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、CPU110は、表示状態に合せてスライドゲージを右へ移動させ、ステップS270に処理を進める。
【0118】
ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325の左側にも右側にもタッチしなかった場合(ステップS264においてNOである場合)、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS270)。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS270においてNOである場合)、CPU110は、ステップS254に処理を戻す。
【0119】
一方、スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS270においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第2のスクロール処理を終了する。
【0120】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS254〜S270の処理を繰り返し実行する。
【0121】
このようにして、本変形例においては、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも左側にタッチした場合、CPU110は、機能バッジエリア1323の左端に表示されている機能バッジ1300が属する左端カテゴリ、または左端カテゴリの左隣に位置する左隣カテゴリを左端基準で表示させ、ユーザがスクロールトラック1324上のスライドゲージ1325よりも右側にタッチした場合、CPU110は、左端カテゴリの右隣に位置する右隣カテゴリを左端基準で表示させる。
【0122】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0123】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0124】
本変形例に関しては、ユーザがスクロールトラック1324上にタッチした場合に、CPU110は、スライドゲージ1325に対する当該タッチ位置に応じて現在の左端カテゴリの左隣または右隣のカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0125】
<機能バッジの第3のスクロール処理>
次に、本実施の形態に係る機能バッジの第3のスクロール処理について説明する。図13は、機能バッジの第3のスクロール処理を示す第1のイメージ図である。図14は、機能バッジの第3のスクロール処理を示す第2のイメージ図である。なお、機能バッジの第3のスクロール処理とは、機能バッジへのタッチに応じて実行されるものである。
【0126】
図13(A)は、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の機能バッジ1300Dにタッチしたものとする。
【0127】
図13(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0128】
より詳細には、CPU110は、予め規定された機能バッジ1300とカテゴリとの関係(図5)に基づいて、タッチされた機能バッジが属するカテゴリ1324aを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324aのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Aを特定する。CPU110は、図13(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Aが機能バッジエリア1323の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300A〜機能バッジ1300Hを表示させる。
【0129】
また、図14(A)は、図13(A)と同様に、CPU110が、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300Bの一部と、機能バッジ1300C〜機能バッジ1300Iと、機能バッジ1300Jの一部とを表示した状態を示す。この状態において、ユーザが、タッチパネル133の機能バッジ1300Iにタッチしたものとする。
【0130】
図14(B)を参照して、CPU110は、機能バッジエリア1323に、機能バッジ1300H〜機能バッジ1300O(オー)を表示させる。
【0131】
より詳細には、CPU110は、図5に示される機能バッジ1300とカテゴリ1324cとの関係に基づいて、タッチされた機能バッジ1300Iが属するカテゴリ1324cを特定する。続いて、CPU110は、当該特定されたカテゴリ1324cのうちの一番目の(最も左に位置するべき)機能バッジ1300Hを特定する。CPU110は、図14(B)に示すように、機能バッジエリア1323に、特定された機能バッジ1300Hがタッチパネル133の最も左側に表示されるように、機能バッジ1300H〜機能バッジ1300O(オー)を表示させる。
【0132】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理の処理手順について説明する。図15は、本実施の形態に係る画像形成装置100における機能バッジの第3のスクロール処理を示すフローチャートである。
【0133】
図15を参照して、まず、CPU110は、スクロールGUIが起動されたか否かを判断する(ステップS302)。具体的には、ユーザにより「scroll」キー1322bが押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが起動されていない場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下されない場合(ステップS302においてNOである場合)、CPU110は、ステップS302に処理を戻し、スクロールGUIが起動されるまで待機する。
【0134】
CPU110は、スクロールGUIが起動された場合、つまりユーザにより「scroll」キー1322bが押下された場合(ステップS302においてYESである場合)、タッチパネル133を介して、ユーザが機能バッジ1300のいずれかにタッチしたか否かを判断する(ステップS304)。ユーザが機能バッジ1300のいずれかにタッチした場合(ステップS304においてYESである場合)、機能バッジエリア1323に、当該機能バッジ1300が属するカテゴリ(以下、「選択カテゴリ」ともいう)を左端基準で表示させる(ステップS306)。
【0135】
より詳細には、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジを全て表示させる。換言すれば、CPU110は、機能バッジエリア1323に、選択カテゴリに属する機能バッジのうちの一番目の(最も左に位置する)機能バッジが機能バッジエリア1323の最も左に表示されるように、機能バッジを表示し直す。CPU110は、機能バッジの表示状態に合せてスライドゲージを左右へ移動させ(ステップS308)、ステップS320に処理を進める。
【0136】
一方、ユーザが機能バッジ1300にタッチしなかった場合(ステップS304においてNOである場合)、CPU110は、機能バッジを表示しなおすことなく、ステップS320に処理を進める。
【0137】
ステップS320においては、CPU110は、スクロールGUIが閉じられたか否かを判断する(ステップS320)。具体的には、ユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されたか否かを判断する。スクロールGUIが閉じられなかった場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されなかった場合は(ステップS320においてNOである場合)、CPU110は、ステップS304に処理を戻す。スクロールGUIが閉じられた場合、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下された場合(ステップS320においてYESである場合)、CPU110は、機能バッジの第3のスクロール処理を終了する。
【0138】
CPU110は、スクロールGUIが閉じられるまで、つまりユーザにより「閉じる」ボタン1326が押下されるまで、ステップS304〜S320の処理を繰り返し実行する。
【0139】
このようにして、第3のスクロール処理においては、ユーザがタッチパネル133の機能バッジ1300にタッチした場合、CPU110は、タッチされた機能バッジ1300が属するカテゴリ(選択カテゴリ)を左端基準で表示させる。
【0140】
その結果、ユーザが注目しているカテゴリに属する多くの機能バッジを出来るだけ多くユーザに提示することができるため、ユーザが最も好ましい機能バッジを忘れたまま、他の機能バッジを選択してしまう可能性を低減できる。
【0141】
より詳細には、同一のカテゴリ中には、似通った機能に対応する複数の機能バッジが含まれている場合がある。そして、当該複数の機能バッジのうちの一部のみが表示されるときには、ユーザにとって最も好ましい機能バッジが表示されていない場合がある。この場合、ユーザが、最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性がある。
【0142】
第3のスクロール処理に関しては、ユーザが機能バッジ1300上にタッチした場合に、CPU110は、タッチされた機能バッジ1300が属するカテゴリに属する複数の機能バッジのうちの左端に位置する機能バッジが機能バッジエリア1323の左端に表示されるため、当該カテゴリに属する複数の機能バッジがより多く表示されるようになる。その結果、ユーザが、自身にとって最も好ましい機能バッジの存在に気がつかない可能性が低減される。
【0143】
<その他の実施の形態>
上記の実施の形態においては、画像形成装置100がユーザ操作に応じて左端基準で機能バッジ(オブジェクト)1300を表示し直すものであった。しかしながら、画像形成装置100はユーザ操作に応じて右端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよい。
【0144】
また、上記の実施の形態においては、画像形成装置100が、機能バッジ1300を左右方向に配列するものであったが、画像形成装置100は機能バッジ1300を上下方向に配列してもよい。この場合には、画像形成装置100は、ユーザ操作に応じて、上端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよいし、下端基準で機能バッジ1300を表示し直してもよい。
【0145】
本発明は、画像形成装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0146】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0147】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】
記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0150】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0151】
100 画像形成装置、101 NV−RAM、102 BOOTROM、103 RAM、105 HDD、110 CPU、121 表示制御部、122 入力制御部、123 認証制御部、124 印刷制御部、131 ディスプレイ、132 タブレット、133 タッチパネル、134 ハードウェアボタン、135 認証装置、136 プリンタ、1300,1300A〜1300η 機能バッジ,1324 スクロールトラック、1324a〜1324i カテゴリ、1325 スライドゲージ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、
前記表示手段に、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記記憶手段を参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更する、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記オブジェクトの配列方向に平行な第1の方向を指定するための第1の命令と、前記第1の方向と反対の第2の方向を指定するための第2の命令とを受け付け、
前記第1の命令に応じて、前記表示手段に前記第2の方向へとカテゴリ単位で前記オブジェクトを移動させ、
前記第2の命令に応じて、前記表示手段に前記第1の方向へとカテゴリ単位で前記オブジェクトを移動させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、
前記スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、
前記第3の命令によって指定される前記位置に対応する前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが前記表示手段の端部から順に表示されるように、前記表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
表示されている前記オブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、
前記第4の命令によって指定される前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが前記表示手段の端部から順に表示されるように、前記表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記表示手段に、前記オブジェクトを左右方向に並べて表示させ、
左方向を指定するための命令を第1の命令として受け付け、右方向を指定するための命令を第2の命令として受け付け、
前記第1の命令に応じて、当該第1の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させ、
前記第2の命令に応じて、当該第2の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリの右隣のカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、
前記スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、
前記第3の命令によって指定される前記位置に対応する前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、
表示されている前記オブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、
前記第4の命令によって指定される前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1、5、6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイを含む画像形成装置における表示方法であって、
前記ディスプレイに、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを備える、表示方法。
【請求項9】
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイとプロセッサとを含む画像形成装置のための表示プログラムであって、前記表示プログラムは前記プロセッサに、
前記ディスプレイに、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを実行させる、表示プログラム。
【請求項1】
表示手段と、
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納する記憶手段と、
前記表示手段に、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記記憶手段を参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更する、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記オブジェクトの配列方向に平行な第1の方向を指定するための第1の命令と、前記第1の方向と反対の第2の方向を指定するための第2の命令とを受け付け、
前記第1の命令に応じて、前記表示手段に前記第2の方向へとカテゴリ単位で前記オブジェクトを移動させ、
前記第2の命令に応じて、前記表示手段に前記第1の方向へとカテゴリ単位で前記オブジェクトを移動させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、
前記スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、
前記第3の命令によって指定される前記位置に対応する前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが前記表示手段の端部から順に表示されるように、前記表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
表示されている前記オブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、
前記第4の命令によって指定される前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリに属するオブジェクトが前記表示手段の端部から順に表示されるように、前記表示手段にカテゴリ単位でオブジェクトを移動させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記表示手段に、前記オブジェクトを左右方向に並べて表示させ、
左方向を指定するための命令を第1の命令として受け付け、右方向を指定するための命令を第2の命令として受け付け、
前記第1の命令に応じて、当該第1の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させ、
前記第2の命令に応じて、当該第2の命令を受け付けたときに最も左に表示されていたオブジェクトが属するカテゴリの右隣のカテゴリに属する最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記表示手段に、表示されるオブジェクトを変更するためのスクロールバーを表示させ、
前記スクロールバー上の位置を指定するための第3の命令を受け付け、
前記第3の命令によって指定される前記位置に対応する前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、
表示されている前記オブジェクトを選択するための第4の命令を受け付け、
前記第4の命令によって指定される前記オブジェクトに基づいて、当該オブジェクトに対応する機能が属するカテゴリの最も左のオブジェクトが最も左に表示されるように、前記表示手段に前記オブジェクトを表示させる、請求項1、5、6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイを含む画像形成装置における表示方法であって、
前記ディスプレイに、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを備える、表示方法。
【請求項9】
複数の機能の各々を複数のカテゴリのいずれかに対応付けて格納するメモリとディスプレイとプロセッサとを含む画像形成装置のための表示プログラムであって、前記表示プログラムは前記プロセッサに、
前記ディスプレイに、前記複数の機能の一部の各々を示すオブジェクトを並べて表示させるステップと、
表示されるオブジェクトを変更するための命令に応じて、前記メモリを参照することによって、表示されるオブジェクトをカテゴリ単位で変更するステップとを実行させる、表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−68702(P2012−68702A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−210612(P2010−210612)
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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