説明

画像形成装置の操作表示部および画像形成装置

【課題】操作パネルに表示する表示言語を簡易な操作で変更することができる画像形成装置の操作表示部を提供する。
【解決手段】スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの機能毎の待機画面に言語選択手段を設け、待機画面から機能毎に独立して表示言語も選択を可能にする。また、複数種類の表示言語を操作画面でローテーションさせ、自分の理解可能な表示言語が使用された操作画面で操作すると、以後各操作画面にはその表示言語が使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置およびその操作表示部に関する。
【背景技術】
【0002】
操作パネルで使用する言語(以下、表示言語という。)を日本語や中国語、英語などに切り替え可能な画像形成装置がある。表示言語は、通常、装置単位で切り替えるように構成されている。また、表示言語の切り替えは、待機画面から装置の環境設定画面へ移行した後さらに多数の操作を経て行なうようになっている。
【0003】
ところで、近年の画像形成装置は多機能化が進み、ユーザの操作負担が増加しつつある。そこで、画像形成装置の操作性を向上させるための技術が種々開示されている。たとえば、ユーザ毎の設定情報を予め登録しておき、その設定情報を携帯機器から呼び出して利用することのできる画像形成装置がある(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、操作画面に表示可能な多数の項目の中からユーザが希望するものを任意に選択し、それらの選択した項目に係わる操作部で構成された基本画面をユーザ毎に設定できるようにした画像形成装置の操作部がある(たとえば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−202870号公報
【特許文献2】特開平11−194669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように従来の画像形成装置では、表示言語の切り替えに多くの操作を要するので、操作パネルに表示されている言語を理解できない外国人には、表示言語の切り替え操作は特に困難なものであった。また、操作パネルに表示される言語は成人向けの表現が使用されているので、小学生や幼児などのユーザには理解できないこともあった。
【0007】
また、上記の特許文献に開示されている画像形成装置や画像形成装置の操作部では、設定情報や基本画面を予め登録する必要がある。
【0008】
しかしながら、操作パネルに表示されている言語を理解できないユーザは、そのような登録操作自体を行なうにも困難を伴う。また、双方ともに画像形成装置の操作パネルに表示する表示言語の切り替え操作を簡便にすることへの配慮がなかった。さらに、設定情報を携帯機器から呼び出して利用するものでは、この機能の利用に携帯機器が必要なので、携帯機器を所有していないユーザはその機能を利用することができなかった。
【0009】
本発明は上記の問題を解決しようとするものであり、操作パネルに表示する表示言語を簡易な操作で変更することができる画像形成装置の操作表示部を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係わる発明は、操作パネルと待機画面の少なくとも一方に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0011】
上記発明によれば、ユーザが最初に操作可能な場所に言語選択手段が設けられている。
言語選択手段は、ユーザの手で直接選択可能なように構成してもよく、ポインティングデバイスを用いて選択可能なように構成してもよい。
【0012】
待機画面とは、画像形成装置の初期化処理終了後に使用可能な状態になったときの画面や、画像形成装置が有する機能毎の待ち受け画面などをいう。
【0013】
請求項2に係わる発明は、ユーザの選択可能な大分類された機能毎に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0014】
上記発明によれば、ユーザは機能毎に操作画面で使用する表示言語を選択できる。大分類された機能には、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、電話機能などがある。
【0015】
たとえば、選択された機能と異なる機能による割り込み操作があったとき、その異なる機能で別の表示言語を選択することができる。割り込みとは、コピーやファクシミリ送信などのジョブ実行中に、そのジョブに割り込んで他ジョブを優先的に実行できるようにしたものである。
【0016】
請求項3に係わる発明は、コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能毎に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0017】
上記発明によれば、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などの機能毎に表示言語を切り替えることができる。
【0018】
請求項4に係わる発明は、コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能を選択するための操作手段(14)と、
操作画面を表示する表示手段(13)と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記機能毎の操作画面を前記表示手段に表示する表示制御手段(51)と、
前記操作画面で使用する表示言語を機能毎に管理するとともに、前記言語選択手段で選択された表示言語をその時点で選択されている機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段(52)と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0019】
上記発明によれば、ユーザが選択した表示言語をその時点で選択されている機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する。すなわち、機能を選択してから表示言語を選択するとその表示言語はその機能の表示画面で使用される。
【0020】
請求項5に係わる発明は、機能毎の操作画面にその機能で使用する表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0021】
上記発明によれば、機能毎の操作画面に言語選択手段が表示される。言語選択手段は各機能を利用する際の最初に操作する画面に表示されることが好ましい。
【0022】
請求項6に係わる発明は、コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能を選択するための操作手段(14)と、
操作画面を表示する表示手段(13)と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記機能毎の操作画面を前記表示手段に表示する表示制御手段(51)と、
前記操作画面で使用する表示言語を機能毎に管理するとともに、前記操作手段で機能が選択された時点で選択されている表示言語を前記操作手段で選択された機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段(52)と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0023】
上記発明によれば、ユーザが機能を選択した時点で選択されている表示言語をその選択された機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する。すなわち、表示言語を選択してから機能を選択するとその表示言語がその選択された機能の表示画面に使用される。
【0024】
請求項7に係わる発明は、前記言語選択手段を操作画面に設ける
ことを特徴とする請求項4または6に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0025】
上記発明によれば、ユーザは操作画面に表示される言語選択手段を操作することで表示言語の設定ができる。言語選択手段をすべての操作画面に表示してもよく、一部の操作画面に表示してもよい。
【0026】
請求項8に係わる発明は、前記言語選択手段を操作パネルに設ける
ことを特徴とする請求項4または6に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0027】
上記発明によれば、ユーザは操作パネルに設けた言語選択手段を操作することで表示言語の設定が可能になる。
【0028】
請求項9に係わる発明は、操作画面を表示するための表示手段(13)と、
前記操作画面で使用する表示言語を複数選択可能な言語選択手段と、
前記言語選択手段で複数の表示言語が選択されたとき、これら複数の表示言語のそれぞれで表わされた文字を前記操作画面に同時に表示する表示制御手段(51)と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0029】
上記発明によれば、ユーザは操作画面に表示する表示言語を複数選択でき、その選択された複数の表示言語のそれぞれで表わされた文字が同時に操作画面に表示される。
【0030】
請求項10に係わる発明は、1つの表示言語に対して複数の文体を用意した
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0031】
上記発明によれば、方言や口語体などの文体の中からユーザの使い勝手のよい文体を選択できる。
【0032】
請求項11に係わる発明は、日本語を使用した表示には、漢字を使用した表示と仮名のみによる表示とを用意した
ことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0033】
上記発明によれば、日本語を使用した表示には仮名のみによる表示を用意するので漢字を読めないユーザにも操作することが可能になる。
【0034】
漢字を使用した表示には、漢字のみによる表示と漢字と仮名の混在した表示とがある。また仮名のみによる表示には、平仮名のみによる表示と片仮名のみによる表示と平仮名と片仮名の混在した表示とがある。
【0035】
請求項12に係わる発明は、仮名のみによる表示には、漢字を使用した表示の読みを仮名にして表示したものより平易な文体で表示したものを用意した
ことを特徴とする請求項9、10または11に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0036】
上記発明によれば、漢字の読みを仮名にしただけの表示ではその意味の理解が困難なユーザにも操作することができる。平易な文体には、成人向けの日本語を小学生や幼児向けに分かりやすく表現したものなどがある。
【0037】
請求項13に係わる発明は、言語選択手段で複数種類の表示言語が選択されたときその組み合わせをグループ化して登録し、その登録されたグループ毎に表示言語を選択可能な
ことを特徴とする請求項9、10、11または12に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0038】
上記発明によれば、登録されたグループを選択すれば組み合わせた複数種類の表示言語を一括で設定できる。
【0039】
請求項14に係わる発明は、操作画面を表示する表示手段(13)と、
前記表示手段に表示する操作画面で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替える表示制御手段(51)と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0040】
上記発明によれば、操作画面で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替えるので、ユーザは自分の読むことのできる表示言語を使用した操作画面が表示されたときに操作すればよい。表示言語を巡回的に切り替えるほか、ランダムに切り替えてもよい。
【0041】
請求項15に係わる発明は、前記操作画面で使用する表示言語の選択操作があったときその時点で表示言語の切り替えを停止する
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0042】
上記発明によれば、ユーザにより表示言語の選択操作があったとき表示言語の切り替えを停止し、以後、この選択された表示言語を使用した操作画面が表示される。
【0043】
請求項16係わる発明は、操作画面を表示する表示手段(13)と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記表示手段に表示する操作画面の一部の領域で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替える表示制御手段(51)と、
前記言語選択手段で表示言語の選択操作があったときその時点で前記一部の領域で使用されている表示言語と同じ表示言語を前記操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段(52)と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部である。
【0044】
上記発明によれば、一部の領域で使用されている表示言語の順次切り替え中にユーザから表示言語の選択操作があると、その時点で一部の領域で使用されている表示言語と同じ表示言語が操作画面で使用する表示言語に設定される。
【0045】
操作画面で使用される表示言語全部を切り替えなくとも、ユーザは一部の領域で使用される表示言語を見れば、自分の理解できる表示言語であるか否かを判断することができる。
【0046】
一部の領域は、表示言語が使用されている領域であればよく、たとえば言語切り替え案内を表示する領域などでよい。また、一部の領域で使用する表示言語の切り替え表示は、表示言語の選択操作があった時点で停止させてもよく、継続させてもよい。また、停止させた後に再開可能に構成するとよい。
【0047】
請求項17に係わる発明は、登録されている表示言語の中から順次切り替えの対象となる複数種類の表示言語をユーザが予め選択できる
ことを特徴とする請求項14または16に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0048】
上記発明によれば、予め用意されている複数種類の表示言語の中でユーザの指定したものが切り替え表示の対象となる。
【0049】
請求項18に係わる発明は、言語選択手段で選択された表示言語を操作の完了または操作の中止またはジョブの完了または無操作状態での所定時間の経過またはジョブの中止があるまで有効に使用する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、6、9、14、16または17に記載の画像形成装置の操作部表示部である。
【0050】
上記発明によれば、選択された表示言語は少なくとも操作の完了または操作の中止またはジョブの完了または無操作状態での所定時間の経過またはジョブの中止があるまで有効になる。
【0051】
操作の完了などの後に、初期設定された表示言語に戻してもよく、そのままの状態を維持してもよい。操作の完了時点は、たとえばスタートキーの操作により認識される。
【0052】
請求項19に係わる発明は、前記言語選択手段による表示言語の選択の有効性を操作の完了または操作の中止またはジョブの完了または無操作状態での所定時間の経過またはジョブの中止を契機に解除する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、6、9、14、16、17または18に記載の画像形成装置の操作表示部である。
【0053】
上記発明によれば、選択された表示言語の有効性は操作の完了などにより解除される。有効性の解除後は初期設定されている表示言語に戻すように構成するとよい。また、ジョブ毎の表示言語の有効性は、途中で他のジョブに割り込まれた場合でも、元のジョブについてはそのジョブの完了まで担保される。
【0054】
請求項20に係わる発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19に記載の操作表示部を有することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0055】
本発明に係わる画像形成装置の操作表示部によれば、言語選択手段を操作パネルか待機画面の少なくとも一方に備えているので、ユーザは最初の操作で表示言語を選択でき、簡易な操作で表示言語の切り替えができる。
【0056】
機能毎に表示言語を選択することができるものでは、複数の機能が複合された画像形成装置で機能毎に独立した装置と同様に細かく表示言語を切り替えることができる。また、選択された機能と異なる機能による割り込み操作があったとき、その異なる機能で別の表示言語が選択できる。
【0057】
複数の表示言語のそれぞれで表わされた文字を操作画面に同時に表示するものでは、1つの表示言語でしか表示できないものに比べて、表示言語の切り替え操作を要する場合が減り、利便性が向上する。
【0058】
特に、1つの表示言語に対して複数の文体を用意したものや漢字を使用した表示と仮名のみによる表示とを用意したものでは、ユーザ層にあった表示が可能になる。
【0059】
また、仮名のみによる表示には、漢字の読みを単に仮名に変えたものより平易な文体で表わしたものを用意するので、小学生や幼児などにとっての操作性が向上する。
【0060】
複数種類の表示言語が選択されたときその組み合わせをグループ化して登録するものでは、グループ化された内容を一括して設定できるので、その内容を個々に設定する場合に比べてユーザの操作負担が軽減される。
【0061】
表示言語を複数種類の中で順次切り替えるものでは、操作画面に使用される表示言語が次々に切り替わるので、ユーザは自分の理解できる表示言語が表示されたときにその意味内容を理解して操作できる。
【0062】
特に、表示言語の選択操作があったときその時点で表示言語の切り替えを停止するものでは、以後その表示言語を使用した操作画面が表示されるので、さらに操作性と利便性が向上する。
【0063】
また、停止操作を行なうだけで表示言語をワンタッチで選択することができるので、表示言語の選択に係わる操作負担が大きく軽減される。
【0064】
登録されている表示言語の中から順次切り替えの対象となる複数種類の表示言語を予めユーザが選択できるものでは、たとえば使用頻度が高い表示言語だけを選択して一巡する周期を短くできるので、各ユーザの目的とする表示言語が現われるまでの待ち時間が短縮されて、利便性が向上する。
【0065】
さらに、同一箇所で複数種類の表示言語を順次切り替えて表示するので、操作画面の領域を有効に活用することができる。
【0066】
操作画面の一部の領域で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替えるものでは、使用する表示言語を全部の領域で順次切り替えるものに比べて、画像形成装置の処理負担を軽減できる。
【0067】
また、目的の表示言語を選択するための案内表示を一部の領域で各種の表示言語に切り替えれば、画面全体を切り替える場合に比べて、表示言語の選択に必要な情報を見易く表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0069】
図1は、本発明の実施の形態に係わる操作表示部を含む画像形成装置10の電気的構成を示している。
【0070】
画像形成装置10は、原稿を読み取ってその複製画像を記録紙上に形成する複写機としての機能のほか、原稿を読み取って対応する画像データを出力するスキャナ機能や受信した印刷データに応じて印刷するプリンタ機能などを備えた複合機として構成されている。
【0071】
画像形成装置10は、操作画面で使用する表示言語を切り替える機能を有している。また、操作画面で使用する2以上の表示言語を同時またはローテーションさせて表示する機能を有し、その2以上の表示言語を組み合わせてグループ化して登録する機能を備えている。さらに、そのグループを呼び出して2以上の表示言語を一括設定できる機能を有している。
【0072】
画像形成装置10は、その動作を統括制御する制御手段としてのCPU(中央処理装置)50と、ROM(リード・オンリ・メモリ)11と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)12とを主要部とした回路で構成されている。
【0073】
ROM11は、CPU50が実行するプログラムや各種固定データを記憶している。RAM12は、CPU50がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリや、回転処理などを施すために画像データを少なくとも1ページ分格納するページメモリとして機能する。
【0074】
さらに、CPU50にはバスを通じて表示手段13と、パネル操作手段14と、画像読取手段15と、画像処理手段16と、画像記憶手段17と、画像形成出力手段18と、画像出力手段19と、各種情報入力手段20と、LAN制御手段21と、公衆網通信制御手段22と、メッセージデータベース手段30と、不揮発メモリ31とが接続されている。
【0075】
表示手段13は、表面にタッチパネルを備えた液晶ディスプレイで構成され、ユーザに各種の案内表示や状態表示を行なう機能を果たす。表示手段13には、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などの機能毎に個別の操作画面が切り替え表示される。
【0076】
パネル操作手段14は、各種の操作スイッチで構成され、ユーザから各種の操作を受け付ける機能を有する。また、パネル操作手段14は、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などの大分類された機能の選択操作を受け付ける機能を果たす。
【0077】
画像読取手段15は、原稿画像を読み取って対応する画像データを取り込む機能を果たす。画像読取手段15は、原稿を照射する光源と、原稿をその幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路とを備えている。ラインイメージセンサはCCD(Charge Coupled Device)で構成される。ラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号はA/D変換され、デジタルの画像データとして取り込まれる。
【0078】
画像処理手段16は、画像データを拡大・縮小する機能、画像を回転させる機能などを果たす。
【0079】
画像記憶手段17は、圧縮された画像データや印刷データなどを格納するための大容量の記憶装置である。ここではハードディスク装置(HDD)を使用している。
【0080】
画像形成出力手段18は、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する機能を果たす。画像形成出力手段18は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。
【0081】
画像出力手段19は、画像記憶手段17に格納された画像データを画像形成出力手段18の動作タイミングに合わせて画像形成出力手段18に供給する機能を果たす。
【0082】
LAN制御手段21は、LANと接続して通信する機能を果たす。公衆網通信制御手段22は、電話回線と接続して通信する機能を果たす。各種情報入力手段20は、その他の各種情報を入力する機能を果たす。
【0083】
メッセージデータベース手段30は、複数種類の表示言語で作成された操作案内に係わるメッセージや文字列を記憶する機能を果たす。また、メッセージデータベース手段30は、1つの表示言語(ここでは、日本語)に対して異なる文体で作成した複数種類のメッセージや文字列を記憶している。
【0084】
不揮発メモリ31は、電源OFF後にも記憶内容が保持される書き換え可能なメモリである。不揮発メモリ31は、複数種類の表示言語を組み合わせたグループ情報を記憶する機能を果たす。
【0085】
CPU50は、言語切替手段51と、表示言語管理手段52としての機能を果たす。言語切替手段51は、各種の操作画面で使用する表示言語を切り替える機能を果たす。また、機能毎の操作画面を表示手段13に表示させる表示制御手段としての役割を果たす。表示言語管理手段52は、操作画面で使用する表示言語を機能毎に管理する機能を果たす。
【0086】
図2は、操作表示部40の外観正面を示している。この操作表示部40には、表示手段13と機能選択キー42と電源ボタン43とスタートボタン44とストップボタン45とテンキー46と各操作選択用キー47とリセットボタン48と割り込みキー49とが設けられている。
【0087】
機能選択キー42は、コピー機能やファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などの機能を選択するための操作ボタンである。電源ボタン43は、画像形成装置10の電源をON/OFFするための操作ボタンである。
【0088】
スタートボタン44は、ユーザがジョブの実行開始を指示するための操作ボタンである。ストップボタン45は、実行中のジョブを中止するための操作ボタンである。テンキー46は、コピー枚数などを入力するための操作ボタンである。
【0089】
各操作選択用キー47は、ヘルプ機能や応用機能などの機能を選択するための操作ボタンである。リセットボタン48は、設定した内容を取り消すための操作ボタンである。割り込みキー49は、ジョブの操作中やジョブの実行中に他のジョブの投入操作や実行を優先させて行なうための操作ボタンである。
【0090】
図3は、表示言語の選択に係わる動作の一例を示している。現在表示されている操作画面においてユーザによる操作が行なわれる(ステップS101)。
【0091】
この操作画面には、「言語選択」ボタンがあり表示言語の選択ができるようになっている。「言語選択」ボタンを操作すると(ステップS102;Y)、表示言語を選択する画面に切り替わり(ステップS103)、ユーザにより希望の表示言語が選択される(ステップS104)。
【0092】
その後はこの表示言語を使用した各操作画面が表示される(ステップS105)。各操作画面でユーザによる操作が行なわれる(ステップS106)。
【0093】
操作中に、図2で示した操作表示部40の機能選択42を通じて異なる機能に係わる割り込み操作があると(ステップS107;Y)、その機能に対応する基本画面が図2の表示手段13に表示される。この基本画面にも、「言語選択」ボタンがあり独立に表示言語の選択ができるようになっている。
【0094】
割り込み操作がない場合は(ステップS107;N)、図2で示した操作表示部40に設けられているスタートキー44が操作されるまでユーザの選択した表示言語で操作を行なうことができる(ステップS108;N)。スタートキー44が操作されるとこのユーザによる一連のジョブ投入操作が完了したと判断し(ステップS108;Y)、その指示された設定内容でジョブの実行を開始する(ステップS109)。
【0095】
ユーザが、「言語選択」ボタンを操作しない場合は(ステップS102;N)、現在表示されている表示言語をそのまま使用した基本画面で操作が行なわれる(ステップS110)。
【0096】
操作の途中で表示される各操作画面にも「言語選択」ボタンが表示されており、途中でこの「言語選択」ボタンが操作されると(ステップS111;Y)、表示言語を選択する画面に切り替わる(ステップS103)。
【0097】
「言語選択」ボタンの操作がない場合は(ステップS111;N)、スタートキー44が操作されるまで現在表示されている表示言語をそのまま使用した各操作画面で各種の操作を受け付ける。スタートキー44が操作されるとこのユーザによる一連のジョブ投入操作が完了したと判断し(ステップS112;Y)、その指示された設定内容でジョブの実行を開始する(ステップS109)。
【0098】
スタートキー44が操作されるまでの間に、図2で示した操作表示部40の機能選択キー42を通じて異なる機能に係わる割り込み操作があると(ステップS113;Y)、その機能に対応する基本画面が図2の表示手段13に表示される。この基本画面にも、「言語選択」ボタンがあり独立に表示言語の選択ができるようになっている。
【0099】
図4は、コピージョブの依頼を受け付ける際に図2の表示手段13に表示されるコピー機能の基本画面60を示している。この基本画面60は、図2で示す操作表示部40のコピー機能を示す機能選択キー42を操作すると表示される。
【0100】
基本画面60は、設定内容をユーザに通知するための各種案内を表示するガイド表示部61と設定内容を変更するための各種操作ボタンが配置された操作部62とで構成されている。
【0101】
また、操作部62には表示言語を選択するための「言語選択」ボタン63が配置されている。このように、機能毎の基本画面に「言語選択」ボタンを備えているので、機能毎に独立して表示言語の選択をすることができるようになっている。
【0102】
基本画面60で「言語選択」ボタン63を操作すると、図5に示す言語切替設定画面70に切り替わる。このとき、「言語選択」ボタン63は操作部62で使用されている表示言語と同じ表示言語が使用されている。
【0103】
切り替わった言語切替設定画面70は、複数種類の表示言語を新たにグループ化して登録するための「新規設定」ボタン72と、すでに登録されているグループを選択する「既存設定利用」ボタン71とを有している。
【0104】
「既存設定利用」ボタン71を操作すると、図6に示す既存グループ表示画面80に切り替わる。既存グループ表示画面80には、既存のグループの一覧が表示される。この一覧には、各グループの登録内容が表示される。各グループには、第1言語と第2言語との組み合わせが登録されている。
【0105】
また既存グループ表示画面80に表示されている「矢印」ボタン81を操作すると、一覧の続きが表示される。
【0106】
ここでは、第1言語に日本語、第2言語に英語を組み合わせたものを選択した例を示している。このとき、一覧に表示される文字は、図4で示した基本画面60で操作された「言語選択」ボタン63で使用されている表示言語と同じ表示言語を使用して表示されるようになっている。
【0107】
一覧の中の1つのグループが選択された状態で「確定」ボタン82を操作すると、図7に示す基本画面90に切り替わる。基本画面90は、既存グループ表示画面80で選択された第1言語と第2言語とを使用した操作画面になっている。ここでは、表示項目毎に日本語による文字列と英語による文字列とが並べて同時に表示されている。
【0108】
図5に示す言語切替設定画面70において、「新規設定」ボタン72を操作すると、図8に示す新規選択画面100に切り替わる。
【0109】
新規選択画面100には、第1言語として選択可能な表示言語の候補が複数種類列挙された第1言語選択領域101と第2言語として選択可能な表示言語の候補が複数種類列挙された第2言語選択領域102とが表示される。各領域に列挙されている候補のいずれかを操作して、新規設定に係わる表示言語の選択ができる。
【0110】
この新規選択画面100では、第1言語に使用する表示言語と第2言語に使用する表示言語とを任意に組み合わせることができるようになっている。ここでは、第1言語に日本語、第2言語に英語を選択した例を示している。
【0111】
新規選択画面100にある「言語選択」ボタン103を操作すると、この操作画面で使用する表示言語の切り替えを行なうことができるようになっている。表示言語の選択操作後に「確定」ボタン104を操作すると、図9に示す登録設定画面110に切り替わる。
【0112】
登録設定画面110には、「登録」ボタン111と、「今回のみ使用」ボタン112と、「登録画面に戻る」ボタン113と、「キャンセル」ボタン114とが設けられている。「登録」ボタン111は、新規選択画面100で設定した表示言語の組み合わせを新たなグループとして登録するための操作ボタンである。
【0113】
「今回のみ使用」ボタン112は、新規選択画面100で設定した表示言語の組み合わせを次回以降に使用可能なグループとして登録せず、設定された表示言語を今回のみ使用するための操作ボタンである。
【0114】
「登録画面に戻る」ボタン113は、グループの内容を新規選択画面100に戻って再設定するための操作ボタンである。「キャンセル」ボタン114は、図4に示した基本画面60に戻るための操作ボタンである。
【0115】
図10は、図示省略の環境設定画面で所定の操作を行なうと表示されるタイマー設定画面120を示している。タイマー設定画面120は、選択された表示言語を無操作状態で維持する許容時間を装置単位に設定するための操作画面である。
【0116】
タイマー設定画面120で設定した許容時間内に次の操作が行なわれない場合には、初期設定されている表示言語を使用した基本画面に切り替えるようになっている。ここでは、基本画面に切り替えるまでの許容時間を30秒とした例を示している。許容時間の設定はテンキー46などで入力するとよい。
【0117】
許容時間設定後に「確定」ボタン121を操作すると、その設定が登録されるようになっている。たとえば、初期設定の表示言語が日本語で、ユーザの選択した表示言語が英語のとき、無操作状態が許容時間として設定登録した30秒継続すると日本語を使用した操作画面に切り替わる。
【0118】
図11は、図示省略の環境設定画面で所定の操作を行なうと表示されるローテーション設定画面130を示している。ローテーションとは、操作画面で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替える動作である。
【0119】
ローテーション設定画面130では、各操作画面のガイド表示部61と操作部62のそれぞれに対してのローテーションを設定することができる。またローテーションの設定は装置単位で設定するようになっている。
【0120】
このローテーション設定画面130には、「全域ローテーション」ボタン131と「独立ローテーション」ボタン132と「ガイド表示部ローテーション」ボタン133と「操作部ローテーション」ボタン134とが設けられている。
【0121】
「全域ローテーション」ボタン131は、ガイド表示部61と操作部62とで同じローテーションを行なうように設定するための操作ボタンである。「独立ローテーション」ボタン132は、ガイド表示部61と操作部62とで異なるローテーションを行なうように設定するための操作ボタンである。
【0122】
「ガイド表示部ローテーション」ボタン133は、ガイド表示部61に限定してローテーションを行なうように設定するための操作ボタンである。「操作部ローテーション」ボタン134は、操作部62に限定してローテーションを行なうように設定するための操作ボタンである。
【0123】
ここでは、ガイド表示部61と操作部62とで同じローテーションで表示言語の切り替え表示を行なう例を示している。「全域ローテーション」ボタン131を操作すると、図12に示す切替時間設定画面140に切り替わる。
【0124】
切替時間設定画面140では、1つの表示言語が表示されてから次の表示言語に切り替わるまでの時間の長さである切替周期を設定するようになっている。ここでは、切替周期を5秒とした例を示している。また、時間の設定はテンキー46などで入力するとよい。
【0125】
切替周期を設定した後に「確定」ボタン141を操作すると、図13に示す切替言語設定画面150に切り替わる。
【0126】
切替言語設定画面150には、切り替えの対象となる表示言語の候補が複数列挙された第1言語選択領域151と第2言語選択領域152とが表示される。ここでは、2種類の表示言語を選択した例を示している。また3種類以上の表示言語を選択するときは「矢印」ボタン154を操作すると、3種類目以降の表示言語を選択するための画面に切り替わるようになっている。
【0127】
ローテーションの対象とする複数種類の表示言語の選択後に「確定」ボタン153を操作すると、図14に示すローテーション確認画面160に切り替わる。ローテーション確認画面160には、ローテーションに係わる設定内容が表示される。設定内容を確認した後に、「確定」ボタン161を操作すると、この設定内容に従って表示言語のローテーションが開始する。
【0128】
ローテーションが開始すると、図15に示すように第1言語が使用された基本画面170と第2言語が使用された基本画面180とが切替周期毎に切り替わり、交互に表示される。
【0129】
ローテーション中に、第1言語が使用された基本画面170の「Decision Language」ボタン171を操作すると、使用する表示言語が第1言語に固定され以後各操作画面には第1言語が使用される。
【0130】
また、第2言語が使用された基本画面180の「言語確定」ボタン181を操作すると、使用する表示言語が第1言語に固定され以後各操作画面には第1言語が使用される。
【0131】
「Decision Language」ボタン171や「言語確定」ボタン181を操作しない場合でも、操作部62に表示されるいずれかの操作ボタンを操作したときにローテーションを停止させてもよい。また、ローテーションさせている表示言語以外の表示言語を選択したい場合は、基本画面170の「Select Language」ボタン172や基本画面180の「言語選択」ボタン182を操作しローテーションの設定内容を変更することができるようになっている。
【0132】
ローテーションの対象となる表示言語には、使用頻度の高い表示言語だけを選択するとよい。また、ローテーションを停止させた後に、再ローテーションできるように構成するとよい。たとえば、「Decision Language」ボタン171や「言語確定」ボタン181を操作した後に、それらの操作ボタンを「再ローテーション」ボタンに変更するようにするとよい。
【0133】
図16は、図7で示した新規選択画面100の他の一例である新規選択画面190を示している。新規選択画面190では、漢字を使用した成人向けの日本語と平仮名のみを使用した日本語とを選択できるようになっている。
【0134】
第1言語に日本語を選択し第2言語に平仮名を選択した後に、「確定」ボタン191を操作すると図17に示す基本画面200に切り替わる。
【0135】
基本画面200に表示される平仮名は、漢字の読みを単に平仮名に直したものより平易な文体で表わしたものを使用している。平易な文体には、成人向けの日本語を小学生や幼児向けに分かりやすく表現したものなどがある。
【0136】
図18は、第1言語に成人向けの日本語、第2言語に平易な文体の平仮名を使用したローテーションの動作を示している。ローテーションが開始すると、図18に示すように成人向けの日本語が使用された基本画面215と平易な文体の平仮名が使用された基本画面210とが切替周期毎に切り替わり、交互に表示される。
【0137】
また、ローテーション中に、平易な文体の平仮名が使用された基本画面210の「けってい」ボタン211が操作されると、使用する表示言語が平易な文体の平仮名に固定され以後各操作画面には平易な文体の平仮名が使用される。
【0138】
また、成人向けの日本語が使用された基本画面215の「言語確定」ボタン216が操作されると、使用する表示言語が成人向けの日本語に固定され以後各操作画面には成人向けの日本語が使用される。「けってい」ボタン211や「言語確定」ボタン216が操作されない場合でも、操作部62に表示されているいずれかの操作ボタンが操作されたときにローテーションを停止させてもよい。
【0139】
図19は、ファクシミリジョブの依頼を受け付ける際に図2の表示手段13に表示されるファクシミリ機能の基本画面220を示している。この基本画面220は、図2で示す操作表示部40のファクシミリ機能選択用の機能選択キー42を操作すると表示される。
【0140】
ファクシミリ機能においてもコピー機能と同様に表示言語の選択、ローテーションの設定を行なうことができる。
【0141】
図20は、第1言語に日本語、第2言語に英語を選択したときのファクシミリ機能の基本画面230を示している。
【0142】
図21は、プリンタジョブの依頼を受け付ける際に図2の表示手段13に表示されるプリンタ機能の基本画面240を示している。この基本画面240は、図2で示す操作表示部40のプリンタ機能を示す機能選択キー42を操作すると表示される。
【0143】
プリンタ機能においてもコピー機能と同様に表示言語の選択、ローテーションの設定を行なうことができる。
【0144】
図22は、第1言語に日本語、第2言語に英語を選択したときのプリンタ機能の基本画面250を示している。
【0145】
図23は、スキャナジョブの依頼を受け付ける際に図2の表示手段13に表示されるスキャナ機能の基本画面260を示している。この基本画面260は、図2で示す操作表示部40のスキャナ機能を示す機能選択キー42を操作すると表示される。
【0146】
スキャナ機能においてもコピー機能と同様に表示言語の選択、ローテーションの設定を行なうことができる。
【0147】
図24は、第1言語に日本語、第2言語に英語を選択したときのスキャナ機能の基本画面270を示している。
【0148】
図25は、コピー機能選択中にファクシミリ機能による割り込み操作があった際の一例を示している。異なる機能による割り込み操作は、機能選択キー42を操作することで行なわれる。
【0149】
コピー機能を選択し、表示言語に英語のみを使用した際の基本画面280が表示されているときに、ファクシミリ機能の割り込み操作があると、操作画面はファクシミリ機能の基本画面290に切り替わる。この基本画面290は日本語で表示され、また表示言語を選択するための「言語選択」ボタン291が配置されており、独立して表示言語の選択をすることができる。
【0150】
割り込んだファクシミリ機能に係わる操作が完了すると、割り込み以前の英語のみを使用したコピー機能の基本画面280に切り替わる。
【0151】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0152】
たとえば、実施の形態では、表示言語を機能毎に独立して選択する場合を例に説明したが、最初の操作で表示言語の選択が可能であれば、機能と分離して表示言語を選択するように構成してもよい。
【0153】
実施の形態では、「言語選択」ボタンを操作画面上に設けた場合について説明したが、操作パネル上に設けてもかまわない。また、操作パネル上に「言語選択」ボタンを設ける場合には、表示言語を選択した後に機能を選択するように構成してもよい。
【0154】
実施の形態では、日本語について複数の文体を用意した例を説明したが、日本語以外の表示言語であってもかまわない。
【0155】
実施の形態では、選択された表示言語を無操作状態での所定時間経過後に解除する場合を例に説明したが、選択された表示言語を操作の完了や操作の中止、ジョブの完了、ジョブの中止を契機に解除してもよい。
【0156】
実施の形態では、選択された表示言語の解除とローテーションの設定を装置単位で行なうように説明したが、機能単位で行なうように構成してもよい。また、実施の形態では、ローテーション中に操作があるとローテーションを停止する場合を例に説明したが、停止機能を設けずに、単にローテーションを継続させるものでもかまわない。
【0157】
実施の形態では、ローテーションの対象となる複数種類の表示言語をユーザが選択可能なものを例に説明したが、予め固定されている複数種類の表示言語でローテーションさせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】本発明の実施の形態に係わる操作表示部を含む画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる操作表示部を示す正面図である。
【図3】表示言語の選択に係わる動作の一例を示す流れ図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるコピー機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される言語切替設定画面の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される既存グループ表示画面の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される基本画面の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される新規選択画面の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される登録設定画面の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるタイマー設定画面の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるローテーション設定画面の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される切替時間設定画面の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される切替言語設定画面の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるローテーション確認画面の一例を示す説明図である。
【図15】第1言語が使用された基本画面と第2言語使用された基本画面とのローテーションの一例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される新規設定画面の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示される基本画面の一例を示す説明図である。
【図18】第1言語が使用された基本画面と第2言語使用された基本画面とのローテーションの一例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるファクシミリ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるファクシミリ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるプリンタ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるプリンタ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるスキャナ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係わる操作表示部に表示されるスキャナ機能を選択した際の基本画面の一例を示す説明図である。
【図25】異なる機能による割り込み操作があったときの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0159】
10…画像形成装置
11…ROM
12…RAM
13…表示手段
14…パネル操作手段
15…画像読取手段
16…画像処理手段
17…画像記憶手段
18…画像形成出力手段
19…画像出力手段
20…各種情報入力手段
21…LAN制御手段
22…公衆網通信制御手段
30…メッセージデータベース手段
31…不揮発メモリ
40…操作表示部
42…機能選択キー
43…電源ボタン
44…スタートボタン
45…ストップボタン
46…テンキー
47…各操作選択用キー
48…リセットボタン
49…割り込みキー
50…CPU
51…言語切替手段
52…表示言語管理手段
60…基本画面
61…ガイド表示部
62…操作部
63…「言語選択」ボタン
70…言語切替設定画面
71…「既存設定利用」ボタン
72…「新規設定」ボタン
80…既存グループ表示画面
81…「矢印」ボタン
82…「確定」ボタン
90…基本画面
100…新規選択画面
101…第1言語選択領域
102…第2言語選択領域
103…「言語選択」ボタン
104…「確定」ボタン
110…登録設定画面
111…「登録」ボタン
112…「今回のみ使用」ボタン
113…「登録画面に戻る」ボタン
114…「キャンセル」ボタン
120…タイマー設定画面
121…「確定」ボタン
130…ローテーション設定画面
131…「全域ローテーション」ボタン
132…「独立ローテーション」ボタン
133…「ガイド表示部ローテーション」ボタン
134…「操作部ローテーション」ボタン
140…切替時間設定画面
141…「確定」ボタン
150…切替言語設定画面
151…第1言語選択領域
152…第2言語選択領域
153…「確定」ボタン
154…「矢印」ボタン
160…ローテーション確認画面
161…「確定」ボタン
170…基本画面
171…「Decision Language」ボタン
172…「Select Language」ボタン
180…基本画面
181…「言語確定」ボタン
182…「言語選択」ボタン
190…新規選択画面
191…「確定」ボタン
200…基本画面
210…基本画面
211…「けってい」ボタン
215…基本画面
216…「言語確定」ボタン
220…基本画面
230…基本画面
240…基本画面
250…基本画面
260…基本画面
270…基本画面
280…基本画面
290…基本画面
291…「言語選択」ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作パネルと待機画面の少なくとも一方に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項2】
ユーザの選択可能な大分類された機能毎に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項3】
コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能毎に表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項4】
コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能を選択するための操作手段と、
操作画面を表示する表示手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記機能毎の操作画面を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を機能毎に管理するとともに、前記言語選択手段で選択された表示言語をその時点で選択されている機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項5】
機能毎の操作画面にその機能で使用する表示言語を選択するための言語選択手段を有する
ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項6】
コピー機能とファクシミリ機能とプリンタ機能とスキャナ機能の少なくとも1以上の機能を備えた画像形成装置の操作表示部であって、
前記機能を選択するための操作手段と、
操作画面を表示する表示手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記機能毎の操作画面を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を機能毎に管理するとともに、前記操作手段で機能が選択された時点で選択されている表示言語を前記操作手段で選択された機能に係わる操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項7】
前記言語選択手段を操作画面に設ける
ことを特徴とする請求項4または6に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項8】
前記言語選択手段を操作パネルに設ける
ことを特徴とする請求項4または6に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項9】
操作画面を表示するための表示手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を複数選択可能な言語選択手段と、
前記言語選択手段で複数の表示言語が選択されたとき、これら複数の表示言語のそれぞれで表わされた文字を前記操作画面に同時に表示する表示制御手段と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項10】
1つの表示言語に対して複数の文体を用意した
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項11】
日本語を使用した表示には、漢字を使用した表示と仮名のみによる表示とを用意した
ことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項12】
仮名のみによる表示には、漢字を使用した表示の読みを仮名にして表示したものより平易な文体で表示したものを用意した
ことを特徴とする請求項9、10または11に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項13】
言語選択手段で複数種類の表示言語が選択されたときその組み合わせをグループ化して登録し、その登録されたグループ毎に表示言語を選択可能な
ことを特徴とする請求項9、10、11または12に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項14】
操作画面を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示する操作画面で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替える表示制御手段と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項15】
前記操作画面で使用する表示言語の選択操作があったときその時点で表示言語の切り替えを停止する
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項16】
操作画面を表示する表示手段と、
前記操作画面で使用する表示言語を選択するための言語選択手段と、
前記表示手段に表示する操作画面の一部の領域で使用する表示言語を複数種類の中で順次切り替える表示制御手段と、
前記言語選択手段で表示言語の選択操作があったときその時点で前記一部の領域で使用されている表示言語と同じ表示言語を前記操作画面で使用する表示言語に設定する表示言語管理手段と
を有する
ことを特徴とする画像形成装置の操作表示部。
【請求項17】
登録されている表示言語の中から順次切り替えの対象となる複数種類の表示言語をユーザが予め選択できる
ことを特徴とする請求項14または16に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項18】
言語選択手段で選択された表示言語を操作の完了または操作の中止またはジョブの完了または無操作状態での所定時間の経過またはジョブの中止があるまで有効に使用する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、6、9、14、16または17に記載の画像形成装置の操作部表示部。
【請求項19】
前記言語選択手段による表示言語の選択の有効性を操作の完了または操作の中止またはジョブの完了または無操作状態での所定時間の経過またはジョブの中止を契機に解除する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、6、9、14、16、17または18に記載の画像形成装置の操作表示部。
【請求項20】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19に記載の操作表示部を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−15623(P2006−15623A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196310(P2004−196310)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】