説明

画像形成装置

【課題】生産性の低下やコストアップの発生を抑制しつつ、記録材の両面に画像を形成することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】例えば用紙Pの一方の面(裏面)に既に画像が形成されている裏紙に対して画像形成を行う場合、この用紙Pの裏面に形成する裏面トナー像Tbおよび表面に形成する表面トナー像Tsを中間転写ベルト20上に順次形成する。中間転写ベルト20上の裏面トナー像Tbは二次転写ロール31に静電転写された後に用紙Pの裏面に圧力転写され、中間転写ベルト20上の表面トナー像Tsはこの用紙Pの表面に静電転写される。裏面トナー像Tbとして例えば×印等を形成することにより、不必要な面の識別が容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、搬送されてくる用紙に対し、画像形成部を用いて所望とする画像を形成し出力している。最近では、環境保護やコスト削減等の観点から、既に一方の面に画像形成がなされた用紙を再利用し、この用紙の他方の面(画像形成がなされていない面)に、画像形成部を用いて他の画像を形成し出力することも行われている。
【0003】
ところで、このような用紙の他方の面にも画像を形成して出力すると、結果として用紙の両面に画像が形成されることになる。すると、どちらが必要な画像であるかを判別しにくくなる。
そこで、画像形成部を用いてこの用紙の他方の面(画像形成がなされていない面)に画像形成を行った後、この用紙を反転搬送し、画像形成部を用いてこの用紙の一方の面(既に画像形成がなされた面)に判別のためのマーキングを施す技術が存在する(特許文献1参照)。
また、画像形成部を用いてこの用紙の他方の面(画像形成がなされていない面)に画像形成を行った後、画像形成部とは異なる他のマーキングユニットを用いてこの用紙の一方の面(既に画像形成がなされた面)に判別のためのマーキングを施す技術も存在する(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−199738号公報
【特許文献2】特開平10−339974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、用紙の表裏に画像形成を行うために用紙を反転搬送しなければならず、画像形成における生産性が低下するという問題が生じていた。
また、上記特許文献2では、用紙の表裏に画像形成を行うために複数の画像形成部を設けなければならず、画像形成装置の大型化やコストアップを招くおそれがあった。
【0006】
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、生産性の低下やコストアップの発生を抑制しつつ、記録材の両面に画像を形成することのできる画像形成装置を提供することにある。
また、他の目的は、生産性の低下やコストアップの発生を抑制しつつ、記録材の裏面に識別画像を形成することのできる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、回転可能に配設される像保持体と、像保持体に画像を形成する画像形成部と、画像形成部により像保持体に形成された所定の画像を一旦保持してから記録材の裏面に転写させ、画像形成部により像保持体に形成された他の画像を記録材の表面に転写させる転写部とを含んでいる。
【0008】
このような画像形成装置において、画像形成部は、所定の画像として記録材の裏面に既に画像が形成されていることを判別させるためのマークを形成することができる。また、画像形成部は、所定の画像として記録材の裏面に既に形成されている画像とは異なる色のマークを形成することができる。さらに、画像形成部は、所定の画像として線対称のマークを形成することができる。さらにまた、転写部にて記録材の裏面に対する所定の画像の転写が行われた後、転写部をクリーニングするクリーニング部をさらに含むことができる。
【0009】
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、回転可能に配設される像保持体と、像保持体に画像を形成する画像形成部と、像保持体に回転可能に接触配置される回転部材と、画像形成部にて記録材の裏面を識別させるための識別画像を像保持体に形成させ、像保持体上の識別画像を回転部材に転写させ、回転部材上の識別画像を像保持体と回転部材との間を通過する記録材の裏面に転写させる制御部とを含んでいる。
【0010】
このような画像形成装置において、制御部は、画像形成部にて像保持体に画像を形成させ、像保持体に形成された画像を像保持体と回転部材との間を通過する記録材の表面に転写させる間に、回転部材上の識別画像を記録材の裏面に転写させることができる。また、回転部材に接離可能に配設されるクリーニング部材をさらに含み、制御部は、識別画像を形成させない場合には回転部材にクリーニング部材を接触させ、識別画像を形成させる場合には回転部材からクリーニング部材を離間させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、生産性の低下やコストアップの発生を抑制しつつ、記録材の両面に画像を形成することができる。
また、本発明によれば、生産性の低下やコストアップの発生を抑制しつつ、記録材の裏面に識別画像を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10、中間転写ベルト20、二次転写装置30、用紙搬送装置40、および定着装置50を備える。また、この画像形成装置は、制御部100およびユーザインタフェース(UI)110を更に備える。
【0013】
画像形成部としての画像形成ユニット10は、イエローの画像を形成するイエローユニット10Y、マゼンタの画像を形成するマゼンタユニット10M、シアンの画像を形成するシアンユニット10C、および黒の画像を形成する黒ユニット10Kを有する。イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、および黒ユニット10Kは、電子写真方式にて対応する色成分のトナー像を画像として形成する。
【0014】
各画像形成ユニット10Y、10M、10C、および10Kは、使用されるトナーの色を除き、同様の構成を有している。そこで、ここではイエローユニット10Yを例に説明を行う。イエローユニット10Yは、感光体ドラム11、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、一次転写装置15、およびドラムクリーナ16を備える。これらのうち、感光体ドラム11は、その外周面に図示しない感光層を備え、回転可能に配設される。帯電装置12は、感光体ドラム11上の感光層を所定の電位に帯電させる。露光装置13は、帯電された感光体ドラム11の感光層を露光して静電潜像を形成する。現像装置14は、対応する色成分トナー(イエローユニット10Yの場合はイエローのトナー)を収容し、感光体ドラム11の感光層に形成された静電潜像をトナーで現像する。一次転写装置15は、例えば中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11に圧接配置されるロール部材(一次転写ロール)にて構成される。この一次転写装置15では、感光体ドラム11と転写ロールとの間に所定の一次転写バイアスを印加することで、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に一次転写する。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上に残存する残トナー等を取り除く。
【0015】
像保持体としての中間転写ベルト20は、駆動ロール21、従動ロール22、およびバックアップロール23に掛け渡され、回転可能に配設されている。これらのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を回転可能に張架支持するとともに、中間転写ベルト20に対して駆動力を伝達する。また、従動ロール22は、中間転写ベルト20を回転可能に張架支持するとともに、中間転写ベルト20の回転に伴って従動回転する。さらに、バックアップロール23は、中間転写ベルト20を回転可能に張架支持するとともに、後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。また、駆動ロール21による中間転写ベルト20の張架部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残トナー等を除去するベルトクリーナ24が対向配置されている。
【0016】
転写部としての二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像保持面側に回転可能に圧接配置される回転部材としての二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール23とを備えている。これら二次転写ロール31とバックアップロール23との間に所定の二次転写バイアスを印加することで、中間転写ベルト20上のトナー像を用紙Pに二次転写している。また、二次転写ロール31には、例えば中間転写ベルト20から二次転写ロール31に転移・付着したトナー等を除去するクリーニング部としてのロールクリーナ32が取り付けられる。
【0017】
用紙搬送装置40は、用紙収容部41、ピックアップロール42、捌きロール43、プレレジロール44、レジロール45、および排出ロール46を備える。用紙収容部41は、上部が開口した直方体状の形状を有しており、用紙Pを収容している。ピックアップロール42は、用紙収容部41の上部に配設され、用紙収容部41に収容される用紙Pの束のうち、最上位の用紙Pを繰り出す。捌きロール43は、ピックアップロール42にて繰り出された用紙Pを一枚ずつに捌いて搬送する。プレレジロール44は、捌きロール43を介して搬送されてきた用紙Pをさらに下流側に向けて搬送するとともに、レジロール45と協同してしてループ形成を行う。また、レジロール45は、一旦停止することにより用紙Pの搬送を一時的に止め、タイミングを合わせて回転を再開することにより、二次転写装置30に対してレジストレーション調整を施しながら用紙Pを供給する。さらに、排出ロール46は、二次転写装置30を通過することによりトナー像が転写され、且つ、定着装置50を通過することによりトナー像の定着がなされた用紙Pを、図示しない排紙部に向けて搬送する。
【0018】
定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51と、この加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧ロール52とを備えている。
【0019】
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。スキャナやコンピュータ装置(ともに図示せず)からデジタル画像信号が送られてくると、制御部100は、各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10では、帯電装置12により一様に帯電された感光体ドラム11にデジタル画像信号に応じた静電潜像を露光装置13にてそれぞれ書き込ませる。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像装置14により現像して各色のトナー像を形成させる。
【0020】
そして、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写装置15によって感光体ドラム11から中間転写ベルト20の表面に順次転写される。一方、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
【0021】
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール23に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
【0022】
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール23との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着装置50へと搬送され、定着装置50において用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着される。そしてトナー像の定着がなされた用紙Pは、排出ロール46によって機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に排出される。一方、転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ24によってクリーニングされる。
【0023】
通常の画像形成装置では、表裏面ともに画像が形成されていない用紙P(以下の説明では新紙と呼ぶ)や、一方の面に既に画像が形成されている用紙P(以下の説明では裏紙と呼ぶ)に対して、画像を形成することが可能である。そして、この画像形成装置では、裏紙の非画像形成面(有効面と呼ぶ)に対して画像形成を行う際に、既に画像が形成されている面(無効面と呼ぶ)に所定のマークを形成し、有効面と無効面とを区別化している。以下、この機構について詳細に説明する。
【0024】
図2は、二次転写装置30の詳細な構成を示す図である。この二次転写装置30は、上述したように二次転写ロール31、バックアップロール23、およびロールクリーナ32を備える。ここで、ロールクリーナ32は、クリーナハウジング32aと、このクリーナハウジング32aに収容されるクリーニング部材としてのクリーニングブレード32bとを備える。ここで、クリーニングブレード32bは、例えば一端(固定端)がクリーナハウジング32aに固定され、他端(自由端)が二次転写ロール31に圧接配置される。そして、クリーニングブレード32bは、二次転写ロール31の回転方向に対向する方向に圧接配置される、所謂ドクターブレードにて構成される。
【0025】
二次転写ロール31には、二次転写バイアス印加部60が接続されている。一方、バックアップロール23は接地されている。
二次転写バイアス印加部60は、正規バイアス電源61、逆バイアス電源62、およびバイアス切替スイッチ63を備える。正規バイアス電源61は、二次転写ロール31に正極性のバイアスを印加する。本実施の形態では、トナーが負の帯電極性を有しており、二次転写ロール31に正極性のバイアスを印加することにより、中間転写ベルト20上のトナーが二次転写ロール31側(用紙P側)に転移する。それゆえ、この例では正極性のバイアスを正規バイアスと呼んでいる。一方、逆バイアス電源62は、二次転写ロール31に負極性のバイアスを印加する。二次転写ロール31に負極性のバイアスを印加すると、中間転写ベルト20上のトナーが二次転写ロール31(用紙P側)に転移しにくくなる。また、二次転写ロール31にトナーが付着しているような場合には、二次転写ロール31上のトナーが中間転写ベルト20側に転移しやすくなる。それゆえ、この例では負極性のバイアスを逆バイアスと呼んでいる。そして、バイアス切替スイッチ63は、これら正規バイアス電源61および逆バイアス電源62と二次転写ロール31との接続を切り替えることで、二次転写装置30に供給する二次転写バイアスを正規バイアスあるいは逆バイアスに切り替える。
【0026】
また、ロールクリーナ32にはリトラクト装置70が取り付けられている。このリトラクト装置70は、例えばソレノイドや偏心カム等にて構成され、二次転写ロール31に対してクリーニングブレード32bが圧接するクリーニング位置と、二次転写ロール31からクリーニングブレード32bが離間して待避する非クリーニング位置との間でロールクリーナ32を移動させるようになっている。
【0027】
図3は、制御部100の制御ブロックを示している。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、および入出力インタフェース104を備える。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インターフェース104を介して、UI110にて受け付けられた受付情報が入力される。また、制御部100は、入出力インタフェース104を介して、UI110、露光装置13、バイアス切替スイッチ63、リトラクト装置71を制御している。
【0028】
図4は、画像形成モードを決定する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
制御部100は、まず、UI110に制御信号を出力し、UI110にモード選択画面を表示させる(ステップ101)。ここで、表示されるモード選択画面には、例えば「新紙モード」および「裏紙モード」の選択キーを表示することができる。そして、制御部100は、UI110にて裏紙モードの選択が受け付けられたか否かを判断する(ステップ102)。ステップ102において裏紙モードの選択が受け付けられたと判断した場合、制御部100は、裏紙モードにて画像形成動作を実行させる(ステップ103)。一方、上記ステップ102において裏紙モードの選択が受け付けられなかった場合、換言すれば、新紙モードの選択が受け付けられたと判断した場合、制御部100は、新紙モードにて画像形成動作を実行させる(ステップ104)。
【0029】
図5は、上述した新紙モードでの画像形成動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、同図において、(1)は1枚目の用紙P(この場合は新紙)に対応した動作であることを意味している。そして、この例では、3枚の用紙Pに対して画像を形成する場合について説明を行う。
【0030】
また、同図には、露光装置13の露光可能タイミング(ON・OFF)、ロールクリーナ32の接離(圧接・離間)、二次転写バイアス印加部60により印加される二次転写バイアス(正規バイアス、逆バイアス、OFF)、用紙収容部41からの給紙タイミング(ON・OFF)を示している。そして、初期状態においては、露光装置13および用紙収容部41からの給紙がOFFに設定され、ロールクリーナ32が圧接状態(クリーニングブレード32bが二次転写ロール31に圧接した状態)に設定され、さらに二次転写バイアスがOFFに設定されている。なお、これは後述する図6に示す裏紙モードにおいても同様である。
【0031】
新紙モードにおいて画像形成が開始されると、まず、露光装置13により1枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる。なお、この露光動作は、用紙Pのサイズ(搬送方向長さ)に対応した期間実行される。これにより、感光体ドラム11上には、1枚目の表面用画像に対応した静電潜像が形成される。また、露光装置13にて1枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われるのに連動して、バイアス切替スイッチ63が切り替えを行う。その結果、二次転写装置30には二次転写バイアスとして逆バイアスが印加される。これにより、以前の画像形成動作において二次転写ロール31に付着していたトナーは、中間転写ベルト20へと静電的に転移する。またこのとき、ロールクリーナ32のクリーニングブレード32bが二次転写ロール31に圧接しており、これによっても二次転写ロール31に付着したトナー等が除去される。
【0032】
次に、感光体ドラム11上に形成された1枚目の表面用画像に対応する静電潜像は、現像装置14で現像されて1枚目の表面用画像(トナー像)とされた後、一次転写装置15によって中間転写ベルト20上に一次転写される。そして、中間転写ベルト20に一次転写された1枚目の表面用画像の搬送方向先端が二次転写位置に到達する。この到達タイミングに合わせて、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により逆バイアスから正規バイアスに切り替えられる。
【0033】
また、用紙搬送装置40では、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて1枚目の用紙Pの先端が二次転写位置に到達するように、1枚目の用紙Pを搬送する。その結果、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像は、二次転写装置30に印加される正規バイアスの作用で1枚目の用紙Pの表面に静電転写される。そして、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像の搬送方向後端(1枚目の用紙Pの後端)が二次転写位置を抜けると、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により正規バイアスから逆バイアスに再び切り替えられる。
【0034】
また、露光装置13では、1枚目の表面用画像に対応した露光動作が完了した後、所定の間隔を開けて2枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる、さらに露光装置13では、所定の間隔を開けて3枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる。そして、その結果として中間転写ベルト20上に一次転写された2枚目の表面用画像、3枚目の表面用画像が二次転写位置を通過する間、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により逆バイアスから正規バイアスに切り替えられる。また、2枚目の表面用画像と3枚目の表面用画像との間のインターイメージ領域が二次転写領域を通過する間、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により正規バイアスから逆バイアスに切り替えられる。
【0035】
この間、用紙搬送装置40では、中間転写ベルト20上の2枚目の表面用画像が二次転写位置を通過するタイミングに合わせて、2枚目の用紙Pを二次転写位置に搬送する。また、用紙搬送装置40は、3枚目の表面用画像が二次転写位置を通過するタイミングに合わせて、3枚目の用紙Pを二次転写位置に搬送する。
その結果、中間転写ベルト20上の2枚目、3枚目の表面用画像は、二次転写装置30に印加される正規バイアスの作用で2枚目、3枚目の用紙Pの表面にそれぞれ静電転写される。
【0036】
そして、中間転写ベルト20上の3枚目の表面用画像の搬送方向後端(3枚目の用紙Pの後端)が二次転写位置を抜けると、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により再びOFFに設定される。以上により、一連の画像形成動作が完了する。
【0037】
一方、図6は、上述した裏紙モードでの画像形成動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、同図において、(1)は1枚目の用紙(この場合は裏紙)に対応した動作であることを示している。そして、この例においても、図5に示した新紙モードと同様、3枚の用紙Pに対して画像を形成する場合について説明を行う。
【0038】
裏紙モードにおいて画像形成が開始されると、まず、露光装置13により1枚目の裏面用画像に対応した露光動作が行われる。なお、この露光動作は、二次転写ロール31の周長以上の距離に対応する期間であって後述するインターイメージ領域を超えない距離に対応する期間行うことが好ましい。これにより、感光体ドラム11上には、1枚目の裏面用画像に対応した静電潜像が形成される。引き続いて、露光装置13により1枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる。この露光動作は、用紙Pのサイズ(搬送方向長さ)に対応した期間実行される。これにより、感光体ドラム11上には、1枚目の表面用画像に対応した静電潜像が形成される。また、露光装置13にて1枚目の裏面用画像に対応した期間露光動作が行われるのに連動して、リトラクト装置70が、ロールクリーナ32を非クリーニング位置へと移動させる。これにより、クリーニングブレード32bが二次転写ロール31から離間する。なお、このとき、二次転写装置30に対する二次転写バイアスの印加は行わず、OFFのままである。
【0039】
次に、感光体ドラム11上に形成された1枚目の裏面用画像に対応する静電潜像は現像装置14で現像されて1枚目の裏面用画像(トナー像)とされた後、一次転写装置15によって中間転写ベルト20上に一次転写される。続いて、感光体ドラム11上に形成された1枚目の表面用画像に対応する静電潜像も現像装置14で現像されて1枚目の表面用画像(トナー像)とされた後、一次転写装置15によって中間転写ベルト20上に一次転写される。そして、中間転写ベルト20上に一次転写された1枚目の裏面用画像の搬送方向先端が二次転写位置に到達する。この到達タイミングに合わせて、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63によりOFFから正規バイアスに切り替えられる。
【0040】
用紙搬送装置40では、上述した新紙モードと同様、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて1枚目の用紙Pの先端が二次転写位置に到達するように、1枚目の用紙Pを搬送している。
このため、中間転写ベルト20上の1枚目の裏面用画像が二次転写位置を通過する間、二次転写装置30に用紙Pは存在していない。このため、中間転写ベルト20上の1枚目の裏面用画像は、二次転写装置30に印加される正規バイアスの作用で二次転写ロール31に二次転写される。ここで、二次転写バイアスは正規バイアスであり、且つ、ロールクリーナ32が二次転写ロール31から離間していることから、1枚目の裏面用画像を構成するトナーは、二次転写ロール31に転移・付着した状態を維持する。そして、中間転写ベルト20上に一次転写された1枚目の表面用画像の搬送方向先端が二次転写位置に到達する。
【0041】
そして、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて、用紙搬送装置40にて1枚目の用紙Pが搬送されてくる。その結果、中間転写ベルト20上の1枚目の表面用画像は、二次転写装置30に印加される正規バイアスの作用で、1枚目の用紙Pの表面に静電転写される。他方、二次転写ロール31に付着した1枚目の裏面用画像を構成するトナーは、この1枚目の用紙Pの裏面に圧力転写される。二次転写装置30では、正規バイアスの印加により二次転写ロール31上のトナーが用紙P側に転移しにくい電界が形成されている。ただし、二次転写ロール31と用紙Pとがバックアップロール23等によって圧接されているため、二次転写ロール31上のトナーが用紙P側へと圧力によって転移するのである。
これにより、1枚目の用紙Pの表面(裏紙のうち画像が形成されていなかった面)には1枚目の表面用画像が形成され、この1枚目の用紙Pの裏面(裏紙のうち画像が形成されていた面)には1枚目の裏面用画像が形成されることになる。
【0042】
また、露光装置13では、1枚目の表面用画像に対応する露光動作が完了した後、直ちに2枚目の裏面用画像に対応した露光動作および2枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる。さらに、露光装置13では、2枚目の表面用画像に対応する露光動作が完了した後、3枚目の裏面用画像に対応した露光動作および3枚目の表面用画像に対応した露光動作が行われる。そして、中間転写ベルト20上に一次転写された2枚目の裏面用画像は、一旦、二次転写ロール31に静電転写された後に2枚目の用紙Pの裏面に圧力転写され、中間転写ベルト20上に一次転写された2枚目の表面用画像は、直接2枚目の用紙Pの表面に静電転写される。また、中間転写ベルト20上に一次転写された3枚目の裏面用画像は、一旦、二次転写ロール31に静電転写された後に3枚目の用紙Pの裏面に圧力転写され、中間転写ベルト20上に一次転写された3枚目の表面用画像は、直接3枚目の用紙Pの表面に静電転写される。この間、リトラクト装置70は、ロールクリーナ32のクリーニングブレード32bを二次転写ロール31から離間させたままとし、また、バイアス切替スイッチ63は、正規バイアス電源61と接続して二次転写装置30に正規バイアスを印加させ続ける。
【0043】
そして、中間転写ベルト20上の3枚目の表面用画像の搬送方向後端(3枚目の用紙Pの搬送方向後端)が二次転写位置を抜けると、リトラクト装置70が、ロールクリーナ32をクリーニング位置へと移動させる。これにより、クリーニングブレード32bが二次転写ロール31に圧接する。また、これに連動して、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により正規バイアスから逆バイアスに切り替えられる。これにより、用紙Pの裏面に転移せずに二次転写ロール31に残留したトナーは、クリーニングブレード32bで掻き取られ、また、逆バイアスによる転写電界の作用で二次転写ロール31から中間転写ベルト20に転移する。なお、このクリーニング動作は、必ずしもジョブ(画像形成動作)の最後に行う必要はなく、次のジョブの開始前に行うようにしてもよい。
その後、二次転写装置30に印加される二次転写バイアスは、バイアス切替スイッチ63により逆バイアスから再びOFFに設定される。以上により、一連の画像形成動作が完了する。
【0044】
ここで、図7(a)は、図5に示した新紙モードにおいて中間転写ベルト20上に形成される表面用画像を示す図である。一方、図7(b)は図6に示した裏紙モードにおいて中間転写ベルト20上に形成される裏面用画像および表面用画像を示す図である。これらからわかるように、裏紙モードにおいて、1枚目〜3枚目の裏面用画像は1枚目〜3枚目の表面用画像の前に形成される。また、2枚目の裏面用画像は1枚目の表面用画像と2枚目の表面用画像との間のインターイメージ領域に形成され、3枚目の裏面用画像は2枚目の表面用画像と3枚目の表面用画像とのインターイメージ領域に形成される。
【0045】
図8(a)〜(d)は、上述した裏紙モードにおける二次転写装置30の動作を詳述するための模式図である。なお、ここでは、1枚の用紙P(この場合は裏紙)の表裏面に画像を形成する場合について説明を行う。
【0046】
図8(a)に示すように、中間転写ベルト20上には、まず、裏面用画像(識別画像、マーク)である裏面トナー像Tb、およびその下流側に表面用画像である表面トナー像Tsが保持されている。一方、用紙Pは、その搬送方向先端が表面トナー像Tsの搬送方向先端に合うように搬送されてくる。このとき、ロールクリーナ32は非クリーニング位置に置かれている。
続いて、図8(b)に示すように、中間転写ベルト20上の裏面トナー像Tbは、用紙Pが二次転写装置30に突入する前に二次転写ロール31上に静電転写される。
次に、図8(c)に示すように、二次転写装置30に用紙Pが突入する。すると、中間転写ベルト20上の表面トナー像Tsは用紙Pの表面に静電転写される。また、二次転写ロール31上の裏面トナー像Tbは、同じ用紙Pの裏面に圧力転写される。なお、二次転写ロール31上の裏面トナー像Tbは、二次転写装置30に印加される正規バイアスに抗して転写されることになるため、すべてが一度に用紙Pの裏面に転写されるのではなく、徐々に転写されていくことになる。
そして、図8(d)に示すように、用紙Pが二次転写装置30を通過すると、ロールクリーナ32がクリーニング位置に移動し、二次転写ロール31をクリーニングする。
【0047】
図9は、このようにして用紙Pの裏面に形成された裏面用画像の一例を示している。なお、この例では、裏面用画像として×印を形成している。裏面用画像は、上述したように二次転写ロール31から圧力転写によって用紙Pの裏面に徐々に転写される。このため、用紙Pの裏面のほぼ全面にわたって裏面用画像が形成されることになる。ただし、用紙Pの移動方向上流側から移動方向下流側に向けて、裏面用画像の濃度が徐々に低下していくことになる。
【0048】
ところで、上述した裏紙モードにおいて、中間転写ベルト20上の裏面用画像は、二次転写ロール31を介して用紙Pの裏面に転写され、中間転写ベルト20上の表面用画像は、直接用紙Pの表面に転写される。したがって、裏面用画像は、感光体ドラム11から中間転写ベルト20へ、中間転写ベルト20から二次転写ロール31へ、そして、二次転写ロール31から用紙Pの裏面へと3回の転写を経る。一方、表面用画像は、感光体ドラム11から中間転写ベルト20へ、そして、中間転写ベルト20から用紙Pの表面へと2回の転写を経る。すなわち、裏面用画像は、表面用画像よりも転写回数が1回だけ多くなる。
【0049】
ここで、図10は、裏紙モードにおいて用紙Pの表裏面に形成される画像の遷移状態を示している。ただし、この例では、副走査方向(用紙Pの搬送方向)に画像(ここではF)の天地がおかれている(副走査方向天地という)ものとする。なお、図10(a)は裏紙表面に対応する表面用画像(感光体ドラム11上、中間転写ベルト20上、用紙P(裏紙)上)を、図10(b)は裏紙裏面に対応する裏面用画像(感光体ドラム11上、中間転写ベルト20上、二次転写ロール31上、用紙P(裏紙)上)を、それぞれ示している。
【0050】
また、図11は、裏紙モードにおいて用紙Pの表裏面に形成される画像の遷移状態の他の例を示している。ただし、この例では、主走査方向(用紙Pの搬送方向に直交する方向)に画像(ここではF)がおかれている(主走査方向天地という)ものとする。なお、図11(a)は裏紙表面に対応する表面用画像(感光体ドラム11上、中間転写ベルト20上、用紙P(裏紙)上)を、図11(b)は裏紙裏面に対応する裏面用画像(感光体ドラム11上、中間転写ベルト20上、二次転写ロール31上、用紙P(裏紙)上)を、それぞれ示している。
【0051】
図10(a)および図11(a)に示す表面用画像は、2回の転写を経て用紙Pの表面に転写される。したがって、露光装置13は、表面用画像に対応する静電潜像として感光体ドラム11上に正像を形成することが必要となる。
一方、図10(b)および図11(b)に示す裏面用画像は、3回の転写を経て用紙Pの裏面に転写される。したがって、露光装置13は、裏面用画像に対応する静電潜像として感光体ドラム11上に鏡像を形成することが必要となる。
【0052】
ここで、例えば上記図9に示した例では、裏面用画像として×印を形成していた。この×印は、図形的に見れば線対称であるといえ、静電潜像が正像であって鏡像であっても、同じ裏面用画像を形成することができる。したがって、このような線対称の画像を裏面用画像とすることで、上述したような問題は生じなくなる。なお、線対称となるイメージとしては、上述した×印の他、例えば「禁」の文字を図形状にしたものなどを用いてもよい。また、裏面用画像としてベタや格子状のイメージを形成することも可能である。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態では、中間転写ベルト20上に裏面用画像および表面用画像を形成し、裏面用画像は二次転写ロール31を介して用紙Pの裏面に、表面用画像は用紙Pの表面に直接、転写するようにした。これにより、例えば既に用紙Pの一方の面に画像が形成された裏紙に対して画像形成を行う際に、裏面側に所定のマーク等からなる裏面用画像を形成することができる。これにより、画像形成後に出力された用紙Pにおいて、今回必要な画像(表面用画像)と不必要な画像(裏面用画像)との判別を容易に行うことが可能になる。
【0054】
また、本実施の形態では、用紙Pの一方の面にのみ画像形成を行う新紙モードと、用紙Pの両面に画像形成を行う裏紙モードとを選択できるようにした。これにより、新たな用紙Pを使用する場合であっても、既に一方の面に画像が形成された用紙Pを使用する場合であっても、目的に応じた画像形成を行うことが可能になる。
【0055】
なお、裏面用画像については、例えば裏紙の裏面にモノクロ画像が形成されていた場合には裏面用画像としてカラー画像を、例えば裏紙の裏面にカラー画像が形成されていた場合には裏面用画像として黒画像を、それぞれ形成することが好ましい。これは、裏紙の裏面であることの判別性を高めるためにきわめて有効な手法である。この場合は、UI110等を介して予め裏紙の裏面に形成されている画像の種類(カラー、白黒)の選択を受け付け、カラー画像の場合には黒ユニット10Kの露光装置13のみを用いて裏面用画像を形成し、また、白黒画像の場合にはマゼンタユニット10M(イエローユニット10Yやシアンユニット10Cでもよい)のみを用いて裏面用画像を形成すればよい。また、用紙収容部41に収容される用紙Pや搬送される用紙Pの裏面に形成された画像をセンサ等にて読み取り、その読み取り結果に基づいて形成する裏面用画像の色を決定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施の形態が適用された画像形成装置の構成の一例を示す図である。
【図2】二次転写装置の詳細な構成を説明するための図である。
【図3】制御部のブロック図である。
【図4】画像形成モードを決定する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】新紙モードにおける画像形成動作説明するためのタイミングチャートである。
【図6】裏紙モードにおける画像形成動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】(a)は新紙モードにおいて中間転写ベルト上に形成される表面用画像を、(b)は裏紙モードにおいて中間転写ベルト上に形成される裏面用画像および表面用画像を、それぞれ示す図である。
【図8】(a)〜(d)は裏紙モードにおける二次転写部の動作を説明するための模式図である。
【図9】用紙Pに形成された裏面用画像の一例を示す図である。
【図10】イメージが副走査方向天地である場合に、(a)は裏紙表面に対応する表面用画像を、(b)は裏紙裏面に対応する裏面用画像を、それぞれ示す図である。
【図11】イメージが主走査方向天地である場合に、(a)は裏紙表面に対応する表面用画像を、(b)は裏紙裏面に対応する裏面用画像を、それぞれ示す図である。
【符号の説明】
【0057】
10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電装置、13…露光装置、14…現像装置、15…一次転写装置、16…ドラムクリーナ、20…中間転写ベルト、23…バックアップロール、30…二次転写装置、31…二次転写ロール、32…ロールクリーナ、32a…クリーナハウジング、32b…クリーニングブレード、40…用紙搬送装置、50…定着装置、60…二次転写バイアス印加部、61…正規バイアス電源、62…逆バイアス電源、63…バイアス切替スイッチ、70…リトラクト装置、100…制御部、110…UI

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に配設される像保持体と、
前記像保持体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記像保持体に形成された所定の画像を一旦保持してから記録材の裏面に転写させ、当該画像形成部により当該像保持体に形成された他の画像を当該記録材の表面に転写させる転写部と
を含む画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成部は、前記所定の画像として前記記録材の前記裏面に既に画像が形成されていることを判別させるためのマークを形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成部は、前記所定の画像として前記記録材の前記裏面に既に形成されている画像とは異なる色のマークを形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成部は、前記所定の画像として線対称のマークを形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記転写部にて前記記録材の裏面に対する前記所定の画像の転写が行われた後、当該転写部をクリーニングするクリーニング部をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
回転可能に配設される像保持体と、
前記像保持体に画像を形成する画像形成部と、
前記像保持体に回転可能に接触配置される回転部材と、
前記画像形成部にて記録材の裏面を識別させるための識別画像を前記像保持体に形成させ、当該像保持体上の当該識別画像を前記回転部材に転写させ、当該回転部材上の当該識別画像を当該像保持体と当該回転部材との間を通過する当該記録材の裏面に転写させる制御部と
を含む画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記画像形成部にて前記像保持体に画像を形成させ、当該像保持体に形成された当該画像を当該像保持体と前記回転部材との間を通過する前記記録材の表面に転写させる間に、当該回転部材上の前記識別画像を当該記録材の裏面に転写させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記回転部材に接離可能に配設されるクリーニング部材をさらに含み、
前記制御部は、前記識別画像を形成させない場合には前記回転部材に前記クリーニング部材を接触させ、当該識別画像を形成させる場合には当該回転部材から当該クリーニング部材を離間させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−316176(P2007−316176A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143552(P2006−143552)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】