説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置において、簡素かつ安価な構成で容易に画像読取部を開放して画像形成部のメンテナンスを行えるようにする。
【解決手段】画像形成部3は、画像読取部2を開閉自在に支持するヒンジ部と、画像形成部3の上部に回動自在に設けられ、インクカートリッジの交換の際に起立することにより画像読取部2を上方に押し上げて画像読取部2を開放すると共に、画像読取部2を支持するキックスタンド30と、キックスタンド30を起立方向に付勢するねじりコイルばね31とを有する。ねじりコイルばね30は、画像形成部3の上部と当接される第1腕部31aと、画像形成部3に設けられているコイル支持軸40aに軸支されるコイル部31bと、キックスタンド30に当接される第2腕部31cを有する。ねじりコイルばね31の付勢力によってキックスタンド30が画像読取部2を上方に押し上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部を備え、読み取った画像を記録紙に形成する機能を有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置上部に画像読取部を備えた画像形成装置に関して、例えば、特許文献1には、装置のメンテナンスを容易に行えるように画像読取部をガススプリング及びトーションバーの付勢力によって開放状態で支持するように構成された画像形成装置が示されている。また、特許文献2には、トーションバーと補助スプリングによって画像読取装置が急激に開かないように構成された画像形成装置が示されている。また、特許文献3には、キックスタンドによって画像読取部を開放状態で支持する画像形成装置が示されている。
【特許文献1】特開2001−322344号公報
【特許文献2】特開2002−330243号公報
【特許文献3】実登3093658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に示されている画像形成装置においては、ガススプリング及び補助ばね等の部品が別途必要となるため、部品点数が増大し装置のコストアップを招来する。また、上記特許文献3に示されている画像形成装置においては、メンテナンス時にユーザが画像読取部を持ち上げなければならないので、使い勝手がよくない。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡素かつ安価な構成で容易に画像読取部を開放して画像形成部のメンテナンスを行える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、
原稿が載置される透光性を有する原稿台と、この原稿台に載置された原稿の画像を読み取って電気信号に変換する画像読取手段を有する画像読取部と、
装填された記録紙を支持する記録紙給紙トレイと、この記録紙給紙トレイに支持されている原稿を搬送する記録紙搬送機構と、この記録紙搬送機構によって搬送された記録紙に画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段によって画像が形成された記録紙を保持する記録紙排紙トレイと有する画像形成部を備え、
前記画像形成手段は、インクが充填されたインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持しながら記録紙搬送方向に垂直な主走査方向に移動するキャリッジと、このキャリッジを主走査方向に移動可能に支持するキャリッジガイド部材と、前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構とを含み、
前記画像形成部の上部には、前記インクカートリッジを交換し得るように、開口が形成され、
前記画像読取部は、前記画像形成部の上方において開閉自在に配設されている画像形成装置において、
前記画像形成部は、前記画像読取部を開閉自在に支持するヒンジ部と、該画像形成部の上部に回動自在に設けられ、前記インクカートリッジの交換の際に起立することにより前記画像読取部の底部を上方に押し上げて画像読取部を開放すると共に、該画像読取部を支持するキックスタンドと、このキックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有し、
前記ねじりコイルばねは、前記画像形成部の上部と当接される第1腕部と、該画像形成部に設けられているコイル支持軸に軸支されるコイル部と、前記キックスタンドに当接される第2腕部を有し、
前記キックスタンドの回動軸は、前記第1腕部に隣接し、かつ前記ねじりコイルばねのコイル部と、前記第1腕部の先端との間に配設され、
前記ねじりコイルばねの第2腕部は、その先端部が前記第1腕部の側に屈曲又は湾曲されて前記キックスタンドと当接され、
前記画像読取部が開放された状態における前記ねじりコイルばねの付勢力を一定値以上に維持しつつ、該画像読取部が閉じられた状態における該ねじりコイルばねの付勢力を低減し、前記キックスタンド、前記画像読取部又は画像形成部の破損及び変形を防止するものである。
【0006】
請求項2の発明は、
原稿が載置される透光性を有する原稿台と、この原稿台に載置された原稿の画像を読み取って電気信号に変換する画像読取手段を有する画像読取部と、
原稿を搬送する記録紙搬送機構と、この記録紙搬送機構によって搬送された記録紙に画像を形成する画像形成手段とを有する画像形成部を備え、
前記画像形成部の上部には、該画像形成部のメンテナンスを行うための開口が形成され、
前記画像読取部は、前記画像形成部の上方において開閉自在に配設されている画像形成装置において、
前記画像形成部は、該画像形成部の上部に回動自在に設けられ、前記インクカートリッジの交換の際に起立することにより前記画像読取部の底部を上方に押し上げて画像読取部を開放すると共に、該画像読取部を支持するキックスタンドと、このキックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有し、
前記ねじりコイルばねは、前記画像形成部の上部と当接される第1腕部と、該画像形成部に設けられているコイル支持軸に軸支されるコイル部と、前記キックスタンドに当接される第2腕部を有するものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、
前記キックスタンドの回動軸は、前記第1腕部に隣接し、かつ前記ねじりコイルばねのコイル部と、前記第1腕部の先端との間に配設されているものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、画像形成部が、画像読取部の底部を上方に押し上げるキックスタンドと、キックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有しているので、容易に画像読取部を開放することができ、簡素かつ安価な構成で、インクカートリッジの交換等のメンテナンス作業を迅速に行えるようになる。また、キックスタンドの回動軸が、第1腕部に隣接し、かつねじりコイルばねのコイル部と、第1腕部の先端との間に配設されているので、画像読取部が閉じられた状態におけるコイル部からキックスタンドとの当接部との距離、すなわち実質的な第2腕部の長さを大きくすることができる。これにより、画像読取部が開放された状態におけるねじりコイルばねの付勢力を一定値以上に維持しつつ、該画像読取部が閉じられた状態における該ねじりコイルばねの付勢力を低減し、キックスタンド、画像読取部又は画像形成部の破損及び変形を防止することができる。また、ねじりコイルばねの第2腕部において、その先端部が第1腕部の側に屈曲又は湾曲されてキックスタンドと当接されているので、画像読取部が開放された状態から閉じられるまでのねじりコイルばねのねじり角度を小さくすることができると共に、上記実質的な第2腕部の長さを大きくすることができる。これにより、画像読取部が閉じられた状態における該ねじりコイルばねの付勢力をさらに低減することができ、キックスタンドの破損等をより効果的に防止できるようになる。
【0009】
請求項2の発明によれば、画像形成部が、画像読取部を上方に押し上げるキックスタンドと、キックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有しているので、容易に画像読取部を開放することができ、簡素かつ安価な構成でインクカートリッジの交換等のメンテナンス作業を迅速に行えるようになる。
【0010】
請求項3の発明によれば、キックスタンドの回動軸が、第1腕部に隣接し、かつねじりコイルばねのコイル部と、第1腕部の先端との間に配設されているので、画像読取部が閉じられた状態におけるコイル部からキックスタンドとの当接部との距離、すなわち実質的な第2腕部の長さを大きくすることができる。これにより、画像読取部が開放された状態におけるねじりコイルばねの付勢力を一定値以上に維持しつつ、該画像読取部が閉じられた状態における該ねじりコイルばねの付勢力を低減し、キックスタンド、画像読取部又は画像形成部の破損及び変形を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するための一実施形態による画像形成装置について図面を参照して説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取部2と、記録紙に画像を形成する画像形成部3を有している。
【0012】
画像読取部2は、原稿が載置される原稿台5と、原稿台5に載置された原稿の画像を読み取って電気信号に変換する画像読取手段を有する密着型イメージセンサ(画像読取部)6と、原稿台5の上方に開閉自在に設けられた蓋部材7等によって構成されている。原稿台5は、透光性を有するガラス等によって形成されている。密着型イメージセンサ6は、画像読取部2の主走査方向に直線上に配置された発光部及び受光部を有し、副走査方向に移動しながら原稿の画像を読み取る。
【0013】
画像形成部3は、装填された記録紙を支持する記録紙給紙トレイ11と、記録紙給紙トレイ11に支持されている原稿を搬送する記録紙搬送機構12と、記録紙搬送機構12によって搬送された記録紙に画像を形成する画像形成エンジン(画像形成手段)13と、この画像形成エンジン13によって画像が形成された記録紙を保持する記録紙排紙トレイ14と、筐体40等によって構成されている。
【0014】
記録紙搬送機構12は、記録紙給紙トレイ11に支持されている原稿を送出するピックローラ15と、ピックローラ15によって送出された記録紙を画像形成エンジン13に搬送する給紙ローラ16と、画像形成エンジン13によって画像が形成された記録紙を記録紙排紙トレイ14に排出する排紙ローラ17と、ピックローラ15、給紙ローラ16及び排紙ローラ17を駆動するフィードモータ18等によって構成されている。
【0015】
画像形成エンジン13は、インクが充填されたインクカートリッジ20と、インクカートリッジ20を支持しながら記録紙搬送方向に垂直な主走査方向に移動するキャリッジ21と、キャリッジ21を主走査方向に移動可能に支持するキャリッジガイド部材22と、キャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構23等によって構成されている。インクカートリッジ20の下面には、インクを吐出する記録ヘッド24が設けられている。フィードモータ18、キャリッジ駆動機構23及び記録ヘッド24を制御することにより、記録紙に画像が形成される。
【0016】
画像形成装置1は、消耗品であるインクカートリッジ20を適宜交換する等メンテナンスを行えるように、画像読取部2が開閉可能に構成されている。すなわち、画像形成部3の背面側に設けられたヒンジ部材25によって画像読取部2が開閉自在に支持されている。また、画像形成部3の上部には、インクカートリッジ20等に容易にアクセスできるように開口26が形成されている。
【0017】
図2は、画像読取部2を上方に開放した状態の画像形成装置1を示している。画像形成部3の上部には、画像読取部2の底部を上方に押し上げるキックスタンド30が設けられている。キックスタンド30は、画像形成部3の上部に回動自在に設けられ、起立することにより画像読取部2の底部を上方に押し上げて画像読取部2を開放すると共に、画像読取部2を支持する。
【0018】
図3は、キックスタンド30とその周辺の構成を示している。このうち、(a)は画像読取部2を上方に開放した状態、(b)は画像読取部2を閉じた状態を示している。キックスタンド30には、画像形成部3に支持される回動軸30aと、後述するねじりコイルばね31と係合されるばねかけ部30bと、画像読取部2の底部と当接される先端部30cとが形成されている。
【0019】
画像形成部3は、キックスタンド30を起立方向に付勢するねじりコイルばね31をさらに有している。ねじりコイルばね31は、画像形成部3の上部と当接される第1腕部31aと、画像形成部3の筐体40に設けられているコイル支持軸40aに軸支されるコイル部31bと、キックスタンド30のばねかけ部30bと当接される第2腕部31c等によって構成されている。キックスタンド30の回動軸30aは、ねじりコイルばね31の第1腕部31aに隣接し、かつコイル部31bと、第1腕部31aの先端との間に配設されている。また、ねじりコイルばね31の第2腕部31cは、その先端部31dが第1腕部31aの側に屈曲されてキックスタンド30と当接されている。なお、画像読取部2は、別途設けられているロック機構(図示せず)によって図3(b)に示す状態に保持され、ロック機構が解除されると、ねじりコイルばね31の付勢力によってキックスタンド30が画像読取部2を押し上げながら回動し、図3(a)に示す状態に移行する。
【0020】
図4は、キックスタンド30とねじりコイルばね31の動作を示している。(a)は画像読取部2が完全に開放された状態、(b)は画像読取部2が開放され又は閉じられる途中の状態、(c)は画像読取部2が閉じられた状態を示している。ねじりコイルばね31のコイル部31bは、キックスタンド30の回動軸30aと同軸に配置されるのが通常の構成であるところ、本画像形成装置1においては、図中回動軸30aよりもさらに左側に配置されている。そのため、キックスタンド30の姿勢に応じてコイル部31bからばねかけ部30bまでの距離がd1からd2まで変動する。従って、図4(a)に示す画像読取部2が完全に開放された状態を基準にすると、図4(c)に示す画像読取部2が完全に閉じられた状態では、第2腕部31cの実質的な長さが長くなり、その分付勢力を減じることができる。図3(a)に示す状態では、画像読取部2の落下を防止するため、相応の付勢力でキックスタンド30を付勢する必要があるところ、本画像形成装置1においては、図3(b)に示す状態でのねじりコイルばね31の付勢力を低減することができるので、キックスタンド30、画像読取部2又は画像形成部3の破損及び変形を防止することができる。特に、本画像形成装置1においては、画像読取部2は、大きく重いガラス製の原稿台5を備えることから、その荷重を支えるためにねじりコイルばね31のばね定数を高めておく必要がある。このような画像形成装置にあっては、画像読取部2を閉じたときの付勢力が過度に大きくなり、キックスタンド30、画像読取部2又は画像形成部3の破損及び変形しやすい傾向にある。しかしながら、上記構成を採ることにより、画像読取部2を閉じたときのねじりコイルばね31の付勢力を抑制することができるため、キックスタンド30、画像読取部2又は画像形成部3の破損及び変形を効果的に防止することができる。
【0021】
また、ねじりコイルばね31の第2腕部31cが屈曲して形成されているので、第2腕部31cが直線状に形成されている場合と比較して、図4(c)に示す状態において第2腕部31cのうちばねかけ部30bと当接される部分がより先端側に移動する。これにより、図4(a)に示す画像読取部2が開放された状態から図4(c)に示す閉じられるまでのねじりコイルばねのねじり角度αを小さくすることができると共に、上記実質的な第2腕部の長さを大きくすることができる。
【0022】
以上のような構成を有する本実施形態の画像形成装置1によれば、画像形成部3が、画像読取部2の底部を上方に押し上げるキックスタンド30と、キックスタンド30を起立方向に付勢するねじりコイルばね31とを有しているので、容易に画像読取部2を開放することができ、インクカートリッジ20の交換等のメンテナンス作業を迅速に行えるようになる。また、キックスタンド30の回動軸30aが、第1腕部31aに隣接し、かつねじりコイルばね31のコイル部31bと、第1腕部31aの先端との間に配設されているので、画像読取部2が閉じられた状態におけるコイル部31bからキックスタンド30との当接部(ばねかけ部30b)との距離、すなわち実質的な第2腕部31cの長さを大きくすることができる。これにより、画像読取部2が開放された状態におけるねじりコイルばね31の付勢力を一定値以上に維持しつつ、画像読取部2が閉じられた状態におけるねじりコイルばね31の付勢力を低減し、キックスタンド30、画像読取部2又は画像形成部3の破損及び変形を防止することができる。また、ねじりコイルばね31の第2腕部31cにおいて、その先端部31dが第1腕部31aの側に屈曲されてキックスタンド30と当接されているので、画像読取部2が開放された状態から閉じられるまでのねじりコイルばね31のねじり角度αを小さくすることができると共に、画像読取部2が閉じられた状態における実質的な第2腕部31cの長さを大きくすることができる。これにより、画像読取部が閉じられた状態におけるねじりコイルばね31の付勢力をさらに低減することができ、キックスタンド30の破損等をより効果的に防止できるようになる。
【0023】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくともキックスタンド30の回動軸30aが、第1腕部31aに隣接し、かつねじりコイルばね31のコイル部31bと、第1腕部31aの先端との間に配設されていればよい。また、本発明は種々の変形が可能であり、例えば、本画像形成装置1に置いては、画像形成エンジン13としてインクジェット方式の画像形成エンジンを使用しているが、レーザビーム方式の画像形成エンジンを適用してもよい。この場合においては、消耗品としてトナーカートリッジ等の交換の際、画像読取部2が開放される。また、ねじりコイルばね31の第2腕部31cにおいて、その先端部31dが第1腕部31aの側に屈曲されて形成されている場合に限られることなく、湾曲されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態による画像形成装置の概略構成を示す図。
【図2】画像読取部を上方に開放した状態の画像形成装置を示す斜視図。
【図3】キックスタンドとその周辺の構成を示す図。
【図4】キックスタンドとねじりコイルばねの動作を示す図。
【符号の説明】
【0025】
1 画像形成装置
2 画像読取部
3 画像形成部
5 原稿台
6 密着型イメージセンサ(画像読取部)
12 記録紙搬送機構
13 画像形成エンジン(画像形成手段)
20 インクカートリッジ
25 ヒンジ部材
26 開口
30 キックスタンド
30a 回動軸
31 ねじりコイルばね
31a 第1腕部
31b コイル部31b
31c 第2腕部
40a コイル支持軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿が載置される透光性を有する原稿台と、この原稿台に載置された原稿の画像を読み取って電気信号に変換する画像読取手段を有する画像読取部と、
装填された記録紙を支持する記録紙給紙トレイと、この記録紙給紙トレイに支持されている原稿を搬送する記録紙搬送機構と、この記録紙搬送機構によって搬送された記録紙に画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段によって画像が形成された記録紙を保持する記録紙排紙トレイと有する画像形成部を備え、
前記画像形成手段は、インクが充填されたインクカートリッジと、このインクカートリッジを支持しながら記録紙搬送方向に垂直な主走査方向に移動するキャリッジと、このキャリッジを主走査方向に移動可能に支持するキャリッジガイド部材と、前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構とを含み、
前記画像形成部の上部には、前記インクカートリッジを交換し得るように、開口が形成され、
前記画像読取部は、前記画像形成部の上方において開閉自在に配設されている画像形成装置において、
前記画像形成部は、前記画像読取部を開閉自在に支持するヒンジ部と、該画像形成部の上部に回動自在に設けられ、前記インクカートリッジの交換の際に起立することにより前記画像読取部の底部を上方に押し上げて画像読取部を開放すると共に、該画像読取部を支持するキックスタンドと、このキックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有し、
前記ねじりコイルばねは、前記画像形成部の上部と当接される第1腕部と、該画像形成部に設けられているコイル支持軸に軸支されるコイル部と、前記キックスタンドに当接される第2腕部を有し、
前記キックスタンドの回動軸は、前記第1腕部に隣接し、かつ前記ねじりコイルばねのコイル部と、前記第1腕部の先端との間に配設され、
前記ねじりコイルばねの第2腕部は、その先端部が前記第1腕部の側に屈曲又は湾曲されて前記キックスタンドと当接され、
前記画像読取部が開放された状態における前記ねじりコイルばねの付勢力を一定値以上に維持しつつ、該画像読取部が閉じられた状態における該ねじりコイルばねの付勢力を低減し、前記キックスタンド、前記画像読取部又は画像形成部の破損及び変形を防止することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
原稿が載置される透光性を有する原稿台と、この原稿台に載置された原稿の画像を読み取って電気信号に変換する画像読取手段を有する画像読取部と、
原稿を搬送する記録紙搬送機構と、この記録紙搬送機構によって搬送された記録紙に画像を形成する画像形成手段とを有する画像形成部を備え、
前記画像形成部の上部には、該画像形成部のメンテナンスを行うための開口が形成され、
前記画像読取部は、前記画像形成部の上方において開閉自在に配設されている画像形成装置において、
前記画像形成部は、該画像形成部の上部に回動自在に設けられ、前記インクカートリッジの交換の際に起立することにより前記画像読取部の底部を上方に押し上げて画像読取部を開放すると共に、該画像読取部を支持するキックスタンドと、このキックスタンドを起立方向に付勢するねじりコイルばねとを有し、
前記ねじりコイルばねは、前記画像形成部の上部と当接される第1腕部と、該画像形成部に設けられているコイル支持軸に軸支されるコイル部と、前記キックスタンドに当接される第2腕部を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記キックスタンドの回動軸は、前記第1腕部に隣接し、かつ前記ねじりコイルばねのコイル部と、前記第1腕部の先端との間に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−211399(P2008−211399A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−44702(P2007−44702)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】