説明

画像形成装置

【課題】ユーザの待ち時間を少なくするようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像情報が入力されかつ印刷指示があり(SP11)、ほぼ同時期に複数の印刷指示があって印刷が競合していることを判別すると(SP12)、競合しているユーザを特定し、競合したユーザのユーザ名に対応して格納されている経過時間を比較し、経過時間の短いユーザのジョブから順次印刷されるように印刷順序を決定し(SP13)、ジョブを順次印刷するように制御する(SP14)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタル複合機やコピー機などの原稿の印刷が可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、ユーザごとに特有の情報を記憶した非接触の非接触記憶媒体を用いて、画像形成装置に所望の情報を設定することが行われている。そのような画像形成装置は、例えば特開2005−210309号公報(特許文献1)や、特開2000−231309号公報(特許文献2)に記載されている。すなわち、非接触記憶媒体を保有するユーザが画像形成装置に近づいた場合、自動的に非接触記憶媒体に記憶されている情報を読み出し、機器設定を行ったり、非接触記憶媒体に記憶されているパスワードを読出し、装置側で照合を行い、照合が行われたときのみ装置を使用可能な状態にしたりする。
【特許文献1】特開2005−210309号公報
【特許文献2】特開2000−231309号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、LANを介して複数のパソコンをデジタル複合機やプリンタなどに接続し、複数のユーザがデジタル複合機やプリンタなどを共有することがある。このような例においては、複数のユーザによる印刷要求が競合することが多く、ユーザが印刷物を引取りに装置の設置位置に行っても、自己のジョブが印刷されるまで待たされることが多く、時間の無駄を生じている。
【0004】
そこで、この発明の目的は、ユーザの待ち時間を少なくするようにした画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の画像形成装置は、画像を形成する画像形成手段と、ユーザから画像を形成する指示を受付ける受付け手段と、受付け手段によって画像を形成する指示を受付けてから、ユーザが画像形成手段の出力した画像を取りに来るまでのユーザごとの経過時間を計測する時間計測手段と、時間計測手段によって計測された経過時間に応じて、画像形成手段による画像を形成する順を制御する制御手段とを備える。
【0006】
好ましくは、制御手段は、所定の期間内に、受付け手段によって複数の画像を形成する指示を受付けたことに応じて、時間計測手段によって計測されたそれぞれのユーザの経過時間を比較し、経過時間の短いユーザのジョブを優先して、画像形成手段により画像を形成させる画像形成順決定手段とを含む。
【0007】
好ましくは、制御手段は、画像形成手段から出力された画像をユーザが取出したことを認識する取出し認識手段を含み、時間計測手段は、画像を形成する指示を受付けてから取出し認識手段が出力された画像をユーザが取出したことを認識するまでの経過時間を計測する。
【0008】
好ましくは、取出し認識手段は、出力された画像をユーザが取出したことを判別する取出し判別手段と、出力された画像を取りに来たユーザを識別するユーザ識別手段とを含む。
【0009】
取出し判別手段は、具体的には、出力した画像を取出したことをユーザが指示する指示手段または、出力した画像をユーザが取出したことを検知するセンサを含む。
【0010】
好ましくは、ユーザは、そのユーザを識別するための識別情報が記録された非接触記憶媒体を所持して、画像形成装置から出力された画像を取出し、ユーザ識別手段は、非接触記憶媒体が接近したことに応じて、識別情報を読取る第1の読取手段を含む。
【0011】
ユーザは、そのユーザを識別するための識別情報が記録されたRFIDタグを所持して、画像形成装置から前記出力された画像を取出し、取出し認識手段は、RFIDタグが接近したことに応じて、識別情報を読取り、画像形成手段によって出力された画像をユーザが取出したことと、そのユーザの認識とを同時に行う第2の読取手段を含む。
【0012】
好ましくは、画像形成手段は、出力した画像を排出するための排出部を含み、第2の読取手段は、排出部に設けられる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、画像を形成する指示を受付けてから、ユーザが画像形成手段の出力した画像を取りに来るまでのユーザごとの経過時間を計測し、計測された経過時間に応じて、画像形成手段による画像を形成する順を制御することにより、出力した画像を引取りに来る経過時間の短いユーザのジョブを優先して画像形成するので、待ち時間を短くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1はこの発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複合機10を示すブロック図である。図1を参照して、デジタル複合機10は、制御手段、時間計測手段および画像形成順決定手段として作動する制御部11と、DRAM12と、操作部13と、表示部14と、画像読取り部15と、画像形成手段として作動する画像形成部16と、ハードディスク(Hard Disk:HDD)17と、FAX通信部18と、受付け手段として作動するネットワークIF(インタフェース)部19と、取出し認識手段として作動する取出し認識部130とを含む。
【0015】
制御部11は、デジタル複合機10の全体を制御し、画像読取り部15から与えられる画像情報をDRAM12に圧縮符号化して書き込み、DRAM12に書き込んだ画像情報を読出し、伸張符号化して画像形成部16により出力する。操作部13は、デジタル複合機10におけるユーザとのインタフェースとなる。表示部14は、デジタル複合機10の有する情報を表示する。画像読取り部15は、原稿から画像情報を所定の読取り位置でスキャナにより読取る。
【0016】
画像形成部16は、画像を形成する印刷装置を含み、印刷物を出力する。ハードディスク17は、各ユーザのユーザ名や、パスワードや、ユーザが印刷指示を出してから印刷物を引取りに来るまでの引取り時間を経過時間として格納するとともに、文書データなどを格納する。FAX通信部18は、公衆回線20に接続され、ネットワークIF部19は、ネットワーク21を介してパソコン22a〜22cと接続される。取出し認識部130は、ユーザがデジタル複合機10から印刷物を取出したこと、および取出したユーザを認識する。
【0017】
デジタル複合機10は、画像読取り部15により原稿を読取り、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、複写機として作動する。また、デジタル複合機10は、ネットワークIF部19を通じて、ネットワーク21に接続されたパソコン22から送信された画像情報を用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、プリンタとして作動する。
【0018】
さらに、デジタル複合機10は、FAX通信部18を通じて、公衆回線20から送信された画像情報を用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、また、画像読取り部15により読取られた画像情報を、FAX通信部18を通じて公衆回線20に送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。
【0019】
なお、図1において太線の矢印は画像情報の流れを示しており、細線の矢印は制御信号または制御情報の流れを示している。
【0020】
図1に示したデジタル複合機10と、パソコン22a〜22cは、それぞれが分散して異なる位置に設置される。このために、各ユーザがパソコン22a〜22cから印刷指示を出してデジタル複合機10で印刷を行い、それぞれの印刷物をデジタル複合機10の設置位置へ引取りに行くまでの経過時間は異なっている。また、印刷指示をしてから印刷物をすぐに引取りに来るユーザもあれば、ある程度時間が経過してから引取りに来るユーザもある。そこで、この発明の一実施形態では各ユーザが印刷を指示してから印刷物を引取りに来るまでの経過時間を計測し、その経過時間に応じて画像形成部16による画像の形成を制御する。
【0021】
図2はこの発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複合機10の外観斜視図である。
【0022】
デジタル複合機10には、筐体の上面に図1に示した操作部13と、表示部14と、画像読取り部15とが配置されている。操作部13の近傍には、取出し判別手段および指示手段として作動する指示キー131と、ユーザ識別手段および第1の読取手段として作動するリーダ132とが設けられている。指示キー131と、リーダ132とは、図1に示した取出し認識部130に含まれている。指示キー131は、ユーザがデジタル複合機10から印刷物を取除いたことを指示するために操作される。リーダ132は、ユーザが所持している非接触記憶媒体(図示せず)が近接したとき、予め記憶されているユーザIDを読取って印刷物を引取りに来たユーザを識別する。ユーザIDは、所持するユーザを識別するための識別情報であり、例えばユーザ名などである。
【0023】
非接触記憶媒体としては、例えばICカードなどが用いられる。ICカードには予めユーザ名が記憶されている。リーダ132はICカードが近接したときに、ICカードからユーザ名を読取る。
【0024】
図3は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例のデジタル複合機10による印刷動作時に、ユーザが印刷指示を出してから印刷物を引取りに来るまでの経過時間を計測する動作を示すフローチャートであり、図4は、各ユーザごとの経過時間を格納するハードディスクの格納エリアを示す図である。
【0025】
まず、各ユーザが印刷指示を出してから印刷物を引取りに来るまでの経過時間をハードディスク17に格納する。すなわち、デジタル複合機10によって印刷を行うために、ユーザが例えばパソコン22aからそのユーザを特定するために、ユーザIDとして例えばユーザ名を入力した後、印刷すべき画像情報を出力して印刷指示を与えるものとする。
【0026】
制御部11は、図3に示すステップ(図示ではSPと略称する)SP1において、印刷指示が与えられたか否かを判別する。このとき、入力されたユーザ名により印刷指示を与えたユーザを特定する。印刷指示が与えられていることを判別すると、ステップSP2において、入力された画像情報の印刷であるジョブを画像形成部16により実行するとともに、タイマをスタートさせる。このタイマは、例えば制御部11がタイマプログラムを実行することにより時間を計測する。
【0027】
ユーザは印刷指示を与えた後に、パソコン22aが設置されている位置から離れて、デジタル複合機10の設置されている位置まで自分のジョブによる印刷物を引取りに行く。このとき、画像形成部16は印刷した印刷物を出力しているものとする。ユーザは、印刷された印刷物を取除き、指示キー131を操作して印刷物を取除いたことを指示し、リーダ132によって非接触記憶媒体からユーザIDを読取らせる。
【0028】
制御部11は、ステップSP3において、ユーザが印刷物を取除いたことおよび非接触記憶媒体からユーザIDを読取ったか否かを判別する。ユーザが印刷物を取除き、ユーザIDを読取ったことを判別すると、ステップSP4において、タイマをストップさせる。ステップSP5において、印刷指示が入力されてからユーザが印刷物を取除くまでのタイマの計測による経過時間を決定し、印刷指示時に入力されたユーザ名に対応して、そのユーザの経過時間を図4に示すハードディスク17の格納エリアに格納する。
【0029】
図4に示すハードディスク17の格納エリアには、各ユーザのユーザIDとしてユーザ名A〜Dと、パスワードa〜dとが格納されているものとする。図3に示す処理を繰り返すことにより、ハードディスク17には、図4に示すように、各ユーザのユーザ名A〜Dと、パスワードa〜dとに対応して経過時間T1〜T4が格納される。
【0030】
図5はこの発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例のデジタル複合機10による印刷が競合した場合の動作を示すフローチャートである。
【0031】
複数のユーザが図1に示したパソコン22a〜22cを操作して、対応するユーザのユーザIDとしてユーザ名を入力した後、印刷すべき画像情報を出力して印刷指示を与えるものとする。
【0032】
制御部11は、ステップSP11において、印刷指示が入力されたか否かを判別する。このとき、入力されたユーザ名により印刷を指示したユーザを特定する。印刷指示があったことを判別すると、ステップSP12において、複数の印刷指示があって印刷が競合しているか否かを判別する。ここで、競合とは、例えば数秒間などの所定の期間内に複数の印刷指示があったことを意味している。
【0033】
競合していることを判別すると、ステップSP13において、競合したユーザのユーザ名に対応してハードディスク17に格納されている経過時間を比較する。そして、経過時間の短いユーザのジョブを決定し、各ジョブの印刷順序を決定する。ステップSP14において、順次各ユーザのジョブを画像形成部16により実行する。
【0034】
なお、ステップSP12において、印刷が競合していないことを判別したときには、ステップSP14に進んで、印刷が指示されたジョブを実行する。ただし、印刷が競合しない場合においても、格納されているユーザに対応した経過時間に応じて印刷する時間を決定してもよい。すなわち、ユーザによっては、印刷指示をしてから印刷物をすぐに引取りに来るユーザもあれば、ある程度時間が経過してから引取りに来るユーザもある。そこで、印刷指示を出したユーザに対応する経過時間に応じて印刷を行うように制御してもよい。
【0035】
上述のごとく、この実施形態によれば、各ユーザごとに印刷物を引取りに行くまでの経過時間をハードディスク17に格納しておき、印刷の指示があったときに、経過時間の短いユーザのジョブを優先的に印刷することができ、そのユーザの待ち時間を短くできる。
【0036】
特に、印刷が競合したときに経過時間の短いユーザの印刷を優先させることにより、経過時間の長いユーザが印刷物を引取りにきたときには、経過時間の短いユーザのジョブの印刷はすでに完了していることが多いと考えられる。その印刷の完了後に、経過時間の長いユーザのジョブの印刷を直ちに実行できるので、そのユーザの待ち時間も短くできる。したがって、複数のユーザのジョブの印刷が競合した場合であっても、各ユーザの待ち時間を少なくできる。
【0037】
なお、印刷指示の受付けは、ネットワークIF部19がパソコン22a〜22cのいずれかのプリンタドライバから印刷指示を受付けたとき、あるいは印刷指示のあったデータをDRAMに展開したときなどであればよい。そして、その後から時間の計測を開始する。
【0038】
また、上述の説明では、印刷指示があったときにタイマをスタートさせ、ユーザIDを読取ったときにタイマを停止させるようにしたが、印刷指示があったときの時間と、印刷物が取除かれたときの時間との差に基づいて、経過時間を決定するようにしてもよい。さらに、経過時間を複数回計測し、その平均値をハードディスク17に格納するようにしてもよい。さらに、経過時間の格納は、非接触記憶媒体からユーザIDを読取ったときに、そのユーザIDのユーザ名に対応して経過時間が格納されていない場合にのみ行うようにしてもよい。
【0039】
また、上述の説明では、取出し認識部130として、ユーザが印刷物を取除いたことを指示する指示キー131を設けるようにしたが、ユーザが印刷物を取除いたことをセンサで検知してもよい。すなわち、図2に示すように、デジタル複合機10には、画像形成部16で画像を形成された印刷物を排出する排出部25が設けられている。この排出部25に、印刷物をユーザが取出したことを検知するセンサ133と、第1の読取手段としてリーダ135とを設ける。センサ133は取出し判別手段として作動する。ユーザが手を伸ばして印刷物を取除いたときに、センサ133で印刷物が取除かれたことを検知し、リーダ135で非接触記憶媒体からユーザIDを読取り、そのユーザの認識信号を識別する。
【0040】
また、上記センサ133とリーダ135を設けるとともに、デジタル複合機10に複数の印刷物をソートするソータ26を配置し、ソータ26の複数の排出部27のそれぞれにセンサ134とリーダ136とを設けてもよい。この例では、ユーザが手を伸ばして各排出部27のいずれかから印刷物を取除いたときに、センサ134で印刷物が取除かれたことを検知するとともに、リーダ135で非接触記憶媒体からユーザIDを読取り、そのユーザを識別する。
【0041】
さらに、例えば、ユーザが印刷物を取除くために手を伸ばしたときに、非接触記憶媒体からユーザIDを読取ることにより、ユーザによって印刷物が取除かれたことの判別と、そのユーザの識別とを同時に行うようにしてもよい。具体的には、非接触記憶媒体として、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグが用いられる。また、その他のICカードなどの非接触でユーザIDを読取ることができるものであれば適用できる。
【0042】
RFIDタグなどの非接触記憶媒体は、例えばユーザが手首に捲きつけるリストバンドなどに内蔵されている。図2に示したリーダ135,136は、RFIDタグから識別情報を読取るように構成される。リーダ135,136は、ユーザ識別手段および第2の読取手段として作動する。ユーザがリストバンドをリーダに接近させることにより、RFIDタグに記憶されているそのユーザのユーザIDを読取ることができる。RFIDタグはリストバンドに内蔵することなく、ユーザが身につけているその他の所持物に内蔵してもよい。
【0043】
上述の例では、リーダ135,136は、非接触記憶媒体が接近したときのみユーザIDの読取が可能になるので、誤検知を防止できる。
【0044】
また、非接触記憶媒体は、対応するユーザが好むデジタル複合機10の設定情報や、そのユーザに与えられているデジタル複合機10を使用可能なレベルを示す権限レベルなどを記憶するものに兼用してもよい。
【0045】
さらに、上述の説明では、画像形成装置として、デジタル複合機10の場合について説明したが、この発明を単体のプリンタに適用してもよい。
【0046】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複合機を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複合機の外観斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例のデジタル複合機による経過時間を計測する動作を示すフローチャートである。
【図4】各ユーザごとの経過時間を格納するハードディスクの格納エリアを示す図である。
【図5】はこの発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例のデジタル複合機による印刷が競合した場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 デジタル複合機、11 制御部、12 DRAM、13 操作部、14 表示部、15 画像読取り部、16 画像形成部、17 ハードディスク、18 FAX通信部、19ネットワークIF部、20 公衆回線、21 ネットワーク、22a〜22c パソコン、130 取出し認識部、131 指示キー、132,135,136 リーダ、133,134 センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成する画像形成手段と、
ユーザから画像を形成する指示を受付ける受付け手段と、
前記受付け手段によって画像を形成する指示を受付けてから、ユーザが前記画像形成手段の出力した画像を取りに来るまでのユーザごとの経過時間を計測する時間計測手段と、
前記時間計測手段によって計測された経過時間に応じて、前記画像形成手段による画像を形成する順を制御する制御手段とを備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、所定の期間内に、前記受付け手段によって複数の画像を形成する指示を受付けたことに応じて、前記時間計測手段によって計測されたそれぞれのユーザの経過時間を比較し、経過時間の短いユーザのジョブを優先して、前記画像形成手段により画像を形成させる画像形成順決定手段とを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像形成手段から出力された画像をユーザが取出したことを認識する取出し認識手段を含み、
前記時間計測手段は、前記画像を形成する指示を受付けてから前記取出し認識手段が前記出力された画像をユーザが取出したことを認識するまでの経過時間を計測する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取出し認識手段は、
前記出力された画像をユーザが取出したことを判別する取出し判別手段と、
前記出力された画像を取りに来たユーザを識別するユーザ識別手段とを含む、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記取出し判別手段は、前記出力した画像を取出したことをユーザが指示する指示手段を含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記取出し判別手段は、前記出力した画像をユーザが取出したことを検知するセンサを含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
ユーザは、そのユーザを識別するための識別情報が記録された非接触記憶媒体を所持して、前記画像形成装置から前記出力された画像を取出し、
前記ユーザ識別手段は、前記非接触記憶媒体が接近したことに応じて、前記識別情報を読取る第1の読取手段を含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
ユーザは、そのユーザを識別するための識別情報が記録されたRFIDタグを所持して、前記画像形成装置から前記出力された画像を取出し、
前記取出し認識手段は、前記RFIDタグが接近したことに応じて、前記識別情報を読取り、前記画像形成手段によって出力された画像をユーザが取出したことと、そのユーザの認識とを同時に行う第2の読取手段を含む、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成手段は、前記出力した画像を排出するための排出部を含み、
前記第2の読取手段は、前記排出部に設けられる、請求項8に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−217511(P2008−217511A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55117(P2007−55117)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】