説明

画像形成装置

【課題】内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等が異常になった場合に高価なリレーを用いる事無く、安価に製造できるコネクタ分離機能を用いて確実に内部ユニット及び外部ユニット及び基板及びモータ及び周辺機等の電源供給を遮断すること。
【解決手段】画像形成装置のコネクタが自動的に分離及び接続が可能な機構を有する場合において、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等に異常があった場合にリレーを用いる事無く、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等のコネクタを自動的に分離して電源又は信号を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置のユニット等に異常があった場合の電源供給を遮断する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユニット等に異常があった場合には、従来技術では、特許文献1のような遮断方法にて回路を遮断しており、リレーを用いるのが一般的であった。
【0003】
リレーは高価であり、多数のユニットの電源・信号線を遮断に用いる場合、コスト高である為、使用できる個数も限定されてしまう。リレーは、DC大電流用のリレーでは価格は8000円以上するものもある。
【0004】
Imagio752ecのように、キャパシタを補助電源とし、DCの大電流を用いたマシンでは本発明を実施してもリレーより安く作ることが可能である。
【特許文献1】特許第3152457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等が異常になった場合に高価なリレーを用いる事無く、安価に製造できるコネクタ分離機能を用いて確実に内部ユニット及び外部ユニット及び基板及びモータ及び周辺機等の電源供給を遮断することと、コストを上げずに安全の為に遮断できる箇所を増やすことと、ユニット等を本体にセットした場合において、セットミスがありコネクタが接続されなかった場合であってもユーザの手を煩わす事なく、コネクタを接続不良から接続復帰する事を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、画像形成装置のコネクタが自動的に分離及び接続が可能な機構を有する場合において、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等に異常があった場合にリレーを用いる事無く、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等のコネクタを自動的に分離して電源又は信号を遮断することを特徴とした画像形成装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、画像形成装置の内部ユニット、外部ユニット、周辺機等を手動若しくは自動で画像形成装置と分離した状態から画像形成装置にセットする場合、又は内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等のコネクタが自動分離されている状態から自動的にコネクタ同士を接続した際にコネクタ同士の接続不良が起こった場合において、コネクタを一度分離して再接続を行なうことでコネクタ同士の接続不良を解消することを特徴とした画像形成装置である。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、分離後に分離したこと若しくは分離後に再接続したことを操作画面及びブザー及びランプ等に通知することを特徴とした。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、異常があり分離したコネクタの箇所の情報を不揮発性メモリーへ記憶することを特徴とした。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1または4記載の画像形成装置において、画像形成装置の電源投入事に制御部が不揮発性メモリーに記憶されている情報から前回の起動時に異常があったかどうか情報を読み出して異常があった場合にはコネクタの再接続を行なわず、コネクタ復帰接続の指示があるまで待機することを特徴とした。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1または5記載の画像形成装置において、コネクタの分離後に操作画面上、又はスイッチ等から操作を行い、分離したコネクタを再接続することが可能なことを特徴とした。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項2または6記載の画像形成装置において、画像形成装置の内部ユニット、外部ユニット、周辺機等を手動若しくは自動で本体と分離した状態から本体にセットする場合、又は内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等のコネクタが自動分離されている状態から自動的にコネクタ同士を接続した際にセットした内部ユニット、外部ユニット、周辺機等、又はコネクタを自動接続した基板、モータ等を一度テスト動作させ、本体とユニットが接続されたか接続されていないかをセンサーを介して制御部が読み取り、判断することを特徴とした。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項2、6および7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、接続不良を修正する為に一度コネクタを分離し、再度コネクタの接続を行なっても接続不良が修正できなかった場合は、予め設定しておいた回数の範囲で分離と再接続を繰り返し、それでも接続ができなければ、接続ができなかったことを操作画面、ランプ、ブザーにて通知することを特徴とした。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の画像形成装置において、接続不良箇所と接続不良であることを通知した回数を不揮発性メモリーへ記憶することを特徴とした。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の画像形成装置において、接続不良箇所と接続不良の通知した回数の情報をサービスマン等が操作画面上からを読み出し可能なことを特徴とした。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等に異常があった場合、瞬時に電源を遮断することのできるコネクタ分離装置を搭載している事を画像形成装置に搭載することにより、リレーよりも安価な遮断装置となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明のコネクタ分離の概要を示す図である。
ユニット(101)、周辺機(104)、基板・駆動部(107)等にセンサ(102,105,108)が取り付けられており、センサは、制御部(110)と接続しており、ユニット(101)、周辺機(104)、基板・駆動部(107)等に異常があった場合は、制御部が異常箇所を特定し、異常個所へ接続しているコネクタ自動分離・接続機構(103,106,109)を分離させることでAC若しくはDCの電源回路を遮断する。
【0018】
又、制御部(110)は不揮発性メモリー(125)へ異常により遮断したことを操作画面(121)、ランプ(123)、ブザー(124)へ通知し、遮断した事と通知箇所を記憶する。異常になったという情報を不揮発性メモリー(125)に記憶することで、一度電源を切り再度電源を投入した場合でも異常個所のコネクタ分離装置は分離した状態を保ち、操作画面(121)若しくは、スイッチ(122)上からの復帰指示により、コネクタ接続復帰する。
【0019】
コネクタ接続制御(110,113,116)は、制御信号であってもソレノイドやモータといった分離及び接続に用いる動力の電源でもあっても良い。又、制御部(119)はユニットを引き出し、後にユニットをセットし直した場合にユニットを動作テストすることで、センサ(102,105,108)がユニット内のヒータの温度やモータ等の駆動部の動作を捉え、結果に問題がなければ全ての回路が接続していると制御部(110)にて判断をする。
【0020】
図2は、本発明の請求項1〜6の制御フローチャートの例を示す図である。
【0021】
画像形成装置へ電源投入がされた後、201にて前回の起動時にユニット、モータ、基板の異常、及び接続不良の為、設定値回数分コネクタの分離と接続を繰り返しても接続できなかったかの判断をする。
【0022】
問題が無ければ、202にて起動したときに分離しているコネクタであるかどうかの判断を行い、分離された状態であれば204にて分離されているコネクタの復帰を行い、分離されていなければ、205にて接続先のユニット、モータのテスト動作を行なう。
【0023】
又は、コネクタの接続先が基板である場合は、基板から応答があるか確認を行なう。205にて基板に応答がある場合は、206にてユニット、及びモータは正常に動作したか。又は、基板からの応答があったか判断し、正常に動作又は、応答があった場合は、207にて不揮発性メモリー内の情報を削除し、208でユニットに異常が無いか監視を行なう。
【0024】
異常が起こった場合には、209にて遮断をし、ユニット、モータ、基板の電源を遮断したことを操作パネル及び警告灯及びブザーにて知らせ、211にて不揮発性メモリーへ電源を遮断したことを記録する。206にてユニット及びモータの動作テスト結果、又は基板から応答が無かった場合は212にて分離復帰を予め設定回数分繰り返しているかどうか判断を行い設定回数分行なっていない場合は、215にてコネクタを分離させ、204にて再度コネクタの分離からの復帰を行なう。その後205にて接続先のユニット、モータのテスト動作を行なう。制御にて通電を切ってある状態でコネクタが再接続を行なう。コネクタの再接続をすることで通電可能にはなるが、通電してしまうことは無い。
【0025】
又は、コネクタの接続先が基板である場合は、基板から応答があるか確認を行なう。
【0026】
206にて問題が無いようであれば、207にて不揮発性メモリー内の情報を削除、208にてユニットに異常が無いか監視を行なう。
【0027】
205にて再度復帰を行なっても206で正常に接続されていないと判断された場合は、212番で再度設定回数分、コネクタ分離を行なっているか判断する。206にて再復帰を設定回数分行なっても復帰が出来なかった場合には、213にて復帰ができないことを操作画面、ランプ、ブザー等にて知らせ、214にて復帰が出来なかったことを不揮発性メモリー内へ記録する。201にて前回の起動時に異常がある、又はコネクタの復帰接続が出来ないなどがあった場合には、203にて復帰指示を待ち、復帰指示があった場合は、204にて分離遮断されている回路を復帰させる。
【0028】
図3は、本発明の請求項2、7〜10の画像形成装置が起動中に画像形成装置のユニットを引き出した場合の制御の例を示す図である。
【0029】
301では、引き出し式ユニットがセットされた状態であるか監視をしている。
【0030】
301で引き出し式ユニットが引き出された場合は、302で引き出しユニットがセットされるまで待機する。
【0031】
302で引き出しユニットがセットされると303でユニットが正常に動作するかテスト動作を行なう。
【0032】
テスト動作以外にも、コネクタが接続したときに、電流が本体からユニット側を通り再度本体に戻るような回路構成にしておき電流が流れた場合に繋がったと判断する方法もある。ユニットと本体が接続したかどうか判断する方法については、前記の二つの方法以外でも良い。304でテスト動作は正常かを判断し、正常であれば301で引き出されるまで待機する。
【0033】
又、正常に動作をしなかった場合においては、305にて設定値の回数分再接続を行なったか判断し、設定値の回数分再接続を行なっていない場合は、306でコネクタを一度分離し、307にて再度コネクタを復帰接続する。その後303にてユニット動作をし、正常かどうかを304にて判定し、正常であれば301で次に引き出しユニットが引き出されるまで待機し、正常動作でなければ305で設定回数繰り返したか判断を行なう。
【0034】
305にて設定回数分分離と接続を行なっても接続がされない場合は、308にてコネクタの接続ができなかったことを、操作画面及びランプ及びブザーにて知らせ、309にて接続不良になっている箇所の情報とその接続不良の通知を何回行なったのか不揮発性メモリーに記憶する。
【0035】
図4は、本発明の画像形成装置において、ソレノイドを用いたコネクタ分離装置の実施例を示す図である。
【0036】
分離用バネ(402)、ドロアコネクタ固定用スライド板(403)、ガイド(404)、ドロアコネクタ固定ネジ(405)、本体側ドロアコネクタ(406)、ソレノイド(407)、ユニット側ドロアコネクタ(408)、で構成されている。
【0037】
本体側ドロアコネクタ(408)は、ドロアコネクタ固定用スライド板(403)にドロアコネクタ固定ネジ(405)で取り付けられており、ドロアコネクタ固定用スライド板(403)は、本体フレームに取り付けられたガイド(404)に沿い平行に移動可能な状態となっている。
【0038】
ドロアコネクタスライド板(404)にはソレノイドが取り付けられており、ソレノイドが通電状態となっていることで本体側ドロアコネクタ(406)とユニット側ドロアコネクタ(408)が接続されていてソレノイドへの電源供給が止まるとドロアコネクタが外れる仕組みとなっている。
【0039】
図5は、本発明の画像形成装置において、ラックとウォームギアを用いたコネクタ分離装置の実施例を示す図である。
【0040】
本体フレーム(501)、分離バネ(502)、ドロアコネクタ固定スライド板(503)、ガイド(504)、ドロアコネクタ固定用ネジ(505)、ラックギア(506)、ウォームギア(507)、モータ(508)、ウォームギア軸(509)、ドロアコネクタ押し出し板(510)、ドロアコネクタ固定用ネジ(511)、本体ドロアコネクタ(512)、ユニット側ドロアコネクタ(513)で構成されており、ユニット側への電源供給が可能な状態となっていてソレノイドのストロークではカバーできない範囲をコネクタが移動しなければならない場合や、コネクタが重たくソレノイドでは押す又は引く事が出来ない場合などにこの方法は有効的である。
【0041】
ウォームギア(507)は、ウォームギア軸(509)に取り付けられており、モータ(508)が回転することでウォームギア軸(509)が回転し、ウォームギア(507)が回転する。又、ウォームギア(507)は、ウォームギア軸と平行に移動することが可能になっており、ラックギア(506)と噛み合いウォームギア (507)が回転することで、ウォームギア軸(509)と平行に移動ができる。
【0042】
ウォームギア(507)が回転し、ウォームギア(507)上の矢印の左方向へ移動すると、ウォームギア(507)の進行方向の先にあるドロアコネクタ押し出し板(510)を押す。
【0043】
ドロアコネクタ押し出し板(510)は、ドロアコネクタ押し出し板(510)が取り付けられているドロアコネクタ固定スライド板(505)を押しドロアコネクタ固定スライド板(505)がガイド(504)に沿って平行に左側へ移動する。
【0044】
ドロアコネクタ固定スライド板(505)には、本体側ドロアコネクタ(512)が取り付けられており、ドロアコネクタ固定スライド板(505)と一緒に移動して、ユニット側ドロアコネクタ(513)と接続し、ユニット側へ電源供給が可能な状態となる。通電可能な状態になった時点で、モータ(508)は停止しする。
【0045】
異常が発生した場合は、ラックギア(506)をウォームギア(507)から外すことでウォームギア(507)がフリーの状態になると分離用バネ(502)の力によってドロアコネクタ固定スライド板(503)が押されユニット側ドロアコネクタ(513)と逆の方向へ移動する。
【0046】
ドロアコネクタ固定スライド板(503)が移動することで固定されている本体側ドロアコネクタ(512)とドロアコネクタ押し出し板(510)も移動し、ドロアコネクタが分離する。
【0047】
図6は、本発明の画像形成装置において、図5で説明したラックギアが開き、ウォームギアと外れる動作例について示す図である。
【0048】
ラックギア開き用バネ(601)、ラックギア(602)、ラックギア開閉軸(603)、ウォームギア(604)、モータ(605)、ソレノイド(606)、ウォームギアスライド軸(607)、ラック閉じ用リンク(608)で構成されている。
【0049】
ソレノイド(606)の電源が切れると、ラック閉じリンク(608)を引く力が無くなり、ラック開き用バネ(601)が縮むことでラックギア(602)を引きラックギア(602)はラックギア開閉軸(603)を中心にラックギア(602)の右隣にある矢印の方向へ回転し、ウォームギア(604)からラックギア(602)が外れる。上記で説明したソレノイドを用いたラックギアの外し方以外にもモータ(605,605)の動力を用いてラックギアを外す方法など他の方法でも良い。
【0050】
図7は、本発明の画像形成装置において、モータとカムを用いてコネクタを分離及び接続する方法の例を示す図である。
【0051】
分離用バネ(902)、ドロアコネクタ固定スライド板(703)、ガイド(704)、ドロア固定用ネジ(705)、ドロアコネクタ押し出し板(706)、カム(707)本体側ドロアコネクタ(709)、ユニット側ドロアコネクタ(708)モータ(710)で構成されており、本体側ドロアコネクタ(709)はドロアコネクタ固定スライド板(703)にドロア固定用ネジ(705)にて固定されている。
【0052】
ドロアコネクタ固定スライド板(703)は、ガイド(704)と平行に移動が可能となっている。
【0053】
ドロアコネクタ固定スライド板(703)と本体フレーム(701)との間には、分離用バネ(702)がありドロアコネクタ固定スライド板(703)を押している。
【0054】
ドロアコネクタスライド板(703)には、ドロアコネクタ押し出し板(706)が取り付けられており、ドロアコネクタ押し出し板(706)は、カム(707)によって押されている事により、本体側ドロアコネクタ(709)とユニット側ドロアコネクタ(708)が接続され、モータ(708)はホールドされた状態となっている。
【0055】
異常時の分離は、モータ(708)の通電を切り、フリーになったカム(707)をカム引っ張り用バネ(709)の縮む力により引っ張り、カム(707)が回転して、分離バネ(702)がドロアコネクタスライド板(703)を押すことでドロアコネクタ固定スライド板(703)が分離する方向へガイド(704)に沿って移動して、ドロアコネクタ固定スライド板(711)に取り付けられている本体側ドロアコネクタ(710)がユニット側ドロアコネクタと分離する。
【0056】
図8は、本発明の画像形成装置において、基板のコネクタを接続する実施形態の例を示す図である。
【0057】
押す、引くどちらもでき、且つ通電していない場合においても押した又は引いた状態をキープするキープソレノイド(801)、ガイド(802)、ハーネス(803)、スライド板(804)、基板対基板コネクタ(805)で構成されており、キープソレノイド(801)は押した状態となっていて、スライド板(805)を押している。
【0058】
スライド板に固定されているコネクタ基板(804)に取り付けられている基板対基板コネクタ(808)は、基板(807)に取り付けられている基板対基板コネクタ(808)と接続された状態となっている。
【0059】
キープソレノイド(810)が引くとソレノイドに固定されているスライド板(805)がガイド(802)に沿って分離する移動し、スライド板(805)に取り付けられているコネクタ基板も分離する方向へ移動すると基板対基板コネクタ(806)が分離する。
【0060】
分離方法については、図4〜8に限定されない。図4〜8以外の方法で、エアーシリンダーを用いる、電磁石を用いる、タイミングベルトやワイヤーを用いて接続、分離を行なう等の方法もある。コネクタの分離機構が安全装置となる為、接続する場合は動作は速くとも遅くとも良いが、分離する場合は瞬時に分離する機構となっている分離方法で何らかの動力を用いて制御部からの制御信号に従ってコネクタを分離、接続が出来れば良い。
【0061】
以下に各請求項ごとの作用効果を述べる。
請求項1に対する作用効果:内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等に異常があった場合、瞬時に電源を遮断することのできるコネクタ分離装置を搭載している事を画像形成装置に搭載することにより、リレーよりも安価な遮断装置となる。
【0062】
請求項2に対する作用効果:コネクタを一度分離して再度接続を行なう事でコネクタ同士の接続不良を自動で解消できる。
【0063】
請求項3に対する作用効果:操作画面、ブザー、ランプ等に通知を行うことで、どのユニット、基板、モータ、周辺機等が異常になったのかユーザ及びサービスマン等が知ることができるので、異常個所の特定が容易になり、サービス性が向上する。
【0064】
請求項4に対する作用効果:不揮発性メモリーへ異常があり分離したコネクタの箇所の情報を記憶することで、次回の起動時に記憶した情報を読み出し、異常箇所への電源供給を制御部が行なわないようにする効果がある。
【0065】
請求項5に対する作用効果:起動時に安全の為分離したコネクタを自動復帰させない事で、異常の再発、又は異常の再発による発火発煙といった二次災害を防ぐ。
【0066】
請求項6に対する作用効果:修理点検等が終わった時点で、サービスマン等の手を煩わす事無く、コネクタの接続復帰させることができる。
【0067】
請求項7に対する作用効果:内部ユニット、外部ユニット、モータ、基板、周辺機等の動作をすることで接続しているのかいないのか判断する為、新規の部品を追加する事無く、接続の確認をすることができる。
【0068】
請求項8に対する作用効果:接続がされないと判断した場合において、接続不良であることを逸早く告げる効果がある。
【0069】
請求項9に対する作用効果:接続不良箇所と接続不良回数を不揮発性メモリーへ記憶することで、画像形成装置のどこに不具合が多く生じているのか、把握することが可能となる。
【0070】
請求項10に対する作用効果:請求項9で記憶した接続不良箇所と接続不良回数の情報をサービスマン等が操作画面上からを読み出す事で、修理箇所の早期特定、その箇所の問題点の抽出が可能となる。
【0071】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。コネクタ分離装置を用いた回路遮断装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明のコネクタ分離の概要を示す図である。
【図2】本発明の請求項1〜6の制御フローチャートの例を示す図である。
【図3】本発明の請求項2、7〜10の画像形成装置が起動中に画像形成装置のユニットを引き出した場合の制御の例を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置において、ソレノイドを用いたコネクタ分離装置の実施例を示す図である。
【図5】本発明の画像形成装置において、ラックとウォームギアを用いたコネクタ分離装置の実施例を示す図である。
【図6】本発明の画像形成装置において、図5で説明したラックギアが開き、ウォームギアと外れる動作例について示す図である。
【図7】本発明の画像形成装置において、モータとカムを用いてコネクタを分離及び接続する方法の例を示す図である。
【図8】本発明の画像形成装置において、基板のコネクタを接続する実施形態の例を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
101 ユニット
102、105、108 センサ
103、106、109 コネクタ自動分離・接続機構
104 周辺機
107 基板・駆動部
110、113、116 コネクタ接続制御
119 制御部
120 電源
121 操作画面
122 スイッチ
123 ランプ
124 ブザー
125 不揮発性メモリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置のコネクタが自動的に分離及び接続が可能な機構を有する場合において、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等に異常があった場合にリレーを用いる事無く、内部ユニット又は外部ユニット又は基板又はモータ又は周辺機等のコネクタを自動的に分離して電源又は信号を遮断することを特徴とした画像形成装置。
【請求項2】
画像形成装置の内部ユニット、外部ユニット、周辺機等を手動若しくは自動で画像形成装置と分離した状態から画像形成装置にセットする場合、又は内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等のコネクタが自動分離されている状態から自動的にコネクタ同士を接続した際にコネクタ同士の接続不良が起こった場合において、コネクタを一度分離して再接続を行なうことでコネクタ同士の接続不良を解消することを特徴とした画像形成装置。
【請求項3】
分離後に分離したこと若しくは分離後に再接続したことを操作画面及びブザー及びランプ等に通知することを特徴とした請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
異常があり分離したコネクタの箇所の情報を不揮発性メモリーへ記憶することを特徴とした請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置の電源投入事に制御部が不揮発性メモリーに記憶されている情報から前回の起動時に異常があったかどうか情報を読み出して異常があった場合にはコネクタの再接続を行なわず、コネクタ復帰接続の指示があるまで待機することを特徴とした請求項1または4記載の画像形成装置。
【請求項6】
コネクタの分離後に操作画面上、又はスイッチ等から操作を行い、分離したコネクタを再接続することが可能なことを特徴とした請求項1または5記載の画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置の内部ユニット、外部ユニット、周辺機等を手動若しくは自動で本体と分離した状態から本体にセットする場合、又は内部ユニット、外部ユニット、基板、モータ、周辺機等のコネクタが自動分離されている状態から自動的にコネクタ同士を接続した際にセットした内部ユニット、外部ユニット、周辺機等、又はコネクタを自動接続した基板、モータ等を一度テスト動作させ、本体とユニットが接続されたか接続されていないかをセンサーを介して制御部が読み取り、判断することを特徴とした請求項2または6記載の画像形成装置。
【請求項8】
接続不良を修正する為に一度コネクタを分離し、再度コネクタの接続を行なっても接続不良が修正できなかった場合は、予め設定しておいた回数の範囲で分離と再接続を繰り返し、それでも接続ができなければ、接続ができなかったことを操作画面、ランプ、ブザーにて通知することを特徴とした請求項2、6および7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
接続不良箇所と接続不良であることを通知した回数を不揮発性メモリーへ記憶することを特徴とした請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項10】
接続不良箇所と接続不良の通知した回数の情報をサービスマン等が操作画面上からを読み出し可能なことを特徴とした請求項8または9記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−15149(P2009−15149A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178678(P2007−178678)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】