説明

画像形成装置

【課題】ジョブのサムネイル画像と、プレビュー画像とを同時に表示することである。
【解決手段】画面表示を行う表示部31と、画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部40と、を備える画像形成装置1において、ジョブに含まれる画像データに基づくサムネイル画像と、当該ジョブに含まれる画像データに基づく排紙イメージを示すプレビュー画像と、を有する画面を生成して表示部31に表示させる制御部11を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成のジョブを投入することにより、そのジョブを実行する複写機等の画像形成装置が知られている。また、画像形成装置において、ジョブの一覧画面を表示し、そのジョブ一覧画面においてジョブ毎にサムネイル画像を表示する構成が考えられている(例えば、特許文献1参照)。このサムネイル画像は、各ジョブに含まれる全画像データのうち1つの画像データに対応する縮小画像である。
【0003】
また、画像形成後の排紙イメージを示すプレビュー画像を表示可能な画像形成装置が知られている。
【特許文献1】特開2006−252191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の画像形成装置では、一画面において、ジョブのサムネイル画像と、プレビュー画像とを同時に表示することができなかった。
【0005】
本発明の課題は、ジョブのサムネイル画像と、プレビュー画像とを同時に表示することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
画面表示を行う表示部と、
画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置において、
ジョブに含まれる画像データに基づくサムネイル画像と、当該ジョブに含まれる画像データに基づく排紙イメージを示すプレビュー画像と、を有する画面を生成して前記表示部に表示させる制御部を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記ジョブは、複数の画像データを含み、
前記ジョブの複数の画像から、当該ジョブに対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いる画像の選択入力を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力された画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記操作部は、前記ジョブに対応するサムネイル画像に用いる画像とプレビュー画像に用いる画像とを異にして選択入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力された画像に対応するサムネイル画像とプレビュー画像とを有する前記画面を生成する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記ジョブの画像に対して最後に移動、複製又は画像挿入の編集がされた場合に、当該編集が最後にされた画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記編集がされていない場合に、前記ジョブの先頭画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記ジョブの画像に対して最後に特徴の無い画像挿入の編集がされた場合に、当該挿入した画像の前又は後の画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記画像形成部により画像形成された用紙に後処理を施す後処理部を備え、
前記制御部は、前記ジョブの画像に対応して画像形成する用紙に前記後処理を施す場合に、当該後処理を施した排紙イメージのプレビュー画像を有する前記画面を生成する。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記後処理を施した排紙イメージのプレビュー画像と、当該後処理に関する文字情報とを有する前記画面を生成する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、ジョブのサムネイル画像と排紙イメージのプレビュー画像とを同時に表示でき、サムネイル画像によりジョブを容易に識別できるとともに、プレビュー画像により排紙イメージを認識できる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、ジョブに含まれる画像から任意の画像を選択してサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いて表示できる。このため、同様な画像を有する複数のジョブに対しても、ジョブごとに異なる画像をサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、ジョブの特徴の表現に適した画像をサムネイル画像に用いることができ、サムネイル画像と別に、排紙イメージの認識に適した画像をプレビュー画像に用いることができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、ジョブの画像に対して最後に移動、複製又は挿入の編集がされた場合に、その編集がされて重要であると類推される画像をサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いることができる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、ジョブの画像に対して最後に移動、複製又は画像挿入の編集がされていない場合に、重要であると類推される先頭画像をサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いることができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、ジョブの画像に対して最後に特徴の無い画像が挿入された場合に、重要であると類推される挿入画像の前又は後の画像をサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いることができる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、後処理を施した排紙イメージをプレビュー画像から認識できる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、後処理を施した排紙イメージをプレビュー画像から認識できるとともに、その後処理に関する情報を文字情報から認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
添付図面を参照して本発明に係る好適な第1〜第3の実施の形態及び第1、第2の変形例を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を表すものであり、発明の用途や用語はこれに限定するものではない。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1〜図6を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明する。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。
【0024】
本実施の形態では、複写機としての画像形成装置1を用いる場合について説明するが、これに限定されるものではなく、プリンタなどの少なくとも画像形成機能を有する装置であればよい。
【0025】
図1に、第1の実施の形態における画像形成装置1の断面構成を示す。図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部20、表示操作部30、画像形成部40、給紙ユニット50、後処理部60を備えて構成される。
【0026】
画像読取部20は、自動紙送り機構であるADF(Auto Document Feeder)部21、スキャナ部22を備えて構成される。ADF部21は、原稿台に載置された原稿を搬送してスキャナ部22に送り出し、スキャナ部22は、搬送された原稿を光走査してラインイメージセンサCCD(Charged Coupled devices)により光電変換して原稿画像を読み取る。
【0027】
画像読取部20により読み取られた原稿画像データは、各種画像処理が施され、画像形成用の読取画像データとして画像形成部40に出力される。
【0028】
表示操作部30は、表示部31と、数字キー、プリント開始を指示するためのスタートボタン、各種機能キー等を含むキー操作部33とから構成される。表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルと、当該表示パネル上を覆うように設けられたタッチパネルとから構成され、各種操作画面や、各種処理結果を表示する。
【0029】
画像形成部40は、電子写真方式で用紙に白黒の画像形成を行うものであり、給紙ユニット50から給紙された用紙を搬送する搬送機構41、用紙に画像形成を行う画像形成本体部42、用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着部43から構成される。また、画像形成本体部42は、像担持体である感光ドラム、感光ドラムの帯電を行う帯電部、画像データに基づいて感光ドラム表面に露光走査する露光部、感光ドラムにトナーを付着させる現像部、感光ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、感光ドラム上の残トナーを除去するクリーニング部から構成される。
【0030】
なお、本実施の形態では、画像形成部40を電子写真方式で白黒の画像形成を行うものとして説明するが、これに限定されるものではない。画像形成部40としては、カラーの画像形成を行うものとしてもよく、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式、ドットインパクト方式等、他の方式の画像形成を行うものとしてもよい。
【0031】
給紙ユニット50は、給紙トレイ51〜54の4つの給紙トレイを備えて構成される。なお、本実施の形態では、4つの給紙トレイを備えることとしたが、その数は特に限定しない。各給紙トレイ51〜54には、普通紙、裏紙、再生紙、上質紙等の用紙種及びサイズが異なる用紙を収容することが可能である。
【0032】
後処理部60は、画像形成された用紙に、パンチ(穿孔)処理及びステープル処理を施す機能を有する。また、後処理部60は、画像形成された用紙に、ソート処理、製本処理処理等、他の後処理を行うものとしてもよい。また、後処理部60は、画像形成(又は後処理)がなされた用紙を排紙する排紙トレイ61を有する。
【0033】
図2に、画像形成装置1の内部構成を示す。図2に示すように、画像形成装置1は、制御部11と、プリントコントローラ12と、画像処理部13と、記憶部14と、画像読取部20と、表示操作部30と、画像形成部40と、後処理部60と、を備えて構成される。
【0034】
制御部11は、画像形成装置1の各部を中央制御する。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備える。制御部11において、CPUがROMに記憶された各種プログラムをRAMに展開し、CPUがRAMに展開されたプログラムにより各種処理を実行する。
【0035】
ROMには、後述する第1のジョブ一覧画面表示処理を実行するための第1のジョブ一覧画面表示プログラムが記憶されている。制御部11は、第1のジョブ一覧画面表示プログラムに基づいて、サムネイル画像及びプレビュー画像を含むジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。
【0036】
プリントコントローラ12は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して、PC(Personal Computer)等の情報処理装置(図示略)と通信接続される。プリントコントローラ12は、制御部11の指示により、前記情報処理装置から送信される画像形成のジョブのデータを画像形成部40又は記憶部14へ配信する機能を有する。
【0037】
画像処理部13は、制御部11の指示により、画像読取部20から入力されるアナログの画像信号に、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理及び変倍処理等の各種画像処理を施してデジタルの画像データを出力する。また、画像処理部13は、制御部11の指示により、画像読取部20で読取られた画像データ、プリントコントローラ12から入力された画像データ、又は記憶部14に記憶された画像データに、サムネイル画像データ、プレビュー画像データ、ページ画像データへの変換処理等の画像処理を施す。ページ画像とは、ジョブ(のデータ)に含まれる画像データに基づく各ページを示す縮小画像である。
【0038】
記憶部14は、RAM等により構成され、画像読取部20又はプリントコントローラ12から入力された画像データを含むジョブのデータを一時的に記憶する。また、記憶部14は、表示操作部30を介するユーザの操作入力により設定される各種設定情報、後述するジョブ一覧画面の表示に用いるために生成されるサムネイル画像、プレビュー画像に関する設定情報を記憶する。
【0039】
表示操作部30は、表示部31及び操作部32を備えて構成される。表示部31は、制御部11の表示指示により、後述するジョブ一覧画面、ページ編集画面等の表示画面を表示する。操作部32は、表示部31に一体的に設けられたタッチパネル及びキー操作部33を有する。操作部32は、ユーザの操作入力を受付、その操作入力に対応する操作情報を制御部11に出力する。
【0040】
画像形成部40は、制御部11の指示により、画像データに基づいて用紙に画像形成を行う。後処理部60は、制御部11の指示により、画像形成部40で画像形成された用紙に後処理を施して排紙トレイ61から排紙する。後処理を行わない場合には、画像形成部40で画像形成された用紙が排紙トレイ61から排紙される。
【0041】
次に、図3〜図6を参照して画像形成装置1の動作を説明する。図3に、第1のジョブ一覧画面表示処理の流れを示す。
【0042】
第1のジョブ一覧画面表示処理は、画像形成装置1に投入された画像形成のジョブの一覧を表示するためのジョブ一覧画面を表示部31に表示させる処理である。画像形成のジョブとは、複写のジョブ又は画像形成のみのジョブである。複写のジョブである場合に、画像読取部20により原稿が読み取られた画像データを含むジョブのデータが記憶部14に一旦記憶される。画像形成のみのジョブである場合に、プリントコントローラ12を介して外部の情報処理装置から受信した画像データを含むジョブのデータ(プリントデータ)が記憶部14に一旦記憶される。このように記憶部14に記憶されたジョブのデータは、画像形成前の待機状態のジョブのデータである。このような画像形成前の待機状態のジョブがジョブ一覧画面に表示される。
【0043】
ジョブ一覧画面には、少なくとも1つのジョブの一覧と、各ジョブを代表するサムネイル画像を表示するサムネイル表示領域と、選択されたジョブのプレビュー画像を表示するプレビュー表示領域と、を含む。
【0044】
予め、少なくとも1つの画像形成のジョブが画像形成装置1に投入され、そのジョブのデータが記憶部14に記憶されているものとする。そのジョブのデータには、オリジナルの画像データが含まれる。オリジナルの画像データとは、複写のジョブである場合に、画像読取部20により読取られる読取画像データとなり、ジョブが外部の情報処理装置から投入された画像形成のみのジョブである場合に、プリントコントローラ12を介して情報処理装置から送信される文書等のプリントデータに含まれる画像データとなる。
【0045】
そして、操作部32を介するユーザの操作入力により、投入された各ジョブのデータに含まれる画像データの画像から、そのジョブに対応するサムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像を1つ選択して設定することが可能であるものとする。その選択された画像の設定情報は、記憶部14に記憶されているものとする。サムネイル画像及びプレビュー画像に使用される画像の選択の具体例は、後述する。
【0046】
また、予め、操作部32を介するユーザの操作入力により、プレビュー画像を表示させるジョブが1つ選択可能であるものとする。このジョブの選択が無い場合は、先頭ジョブ(画像形成順が先頭のジョブ)のプレビュー画像が表示されるものとする。つまり、第1のジョブ一覧画面表示処理では、選択中のジョブ又は先頭ジョブについて、プレビュー画像が1つ表示される構成である。
【0047】
例えば、操作部32を介してユーザからジョブ一覧画面の表示指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により、第1のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0048】
図3に示すように、先ず、記憶部14に記憶された設定情報が参照され、各ジョブについて、サムネイル画像及びプレビュー画像に用いられる画像の選択設定がなされているか否かが判別される(ステップS11)。画像の選択設定がなされていない場合(ステップS11;NO)、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像(ジョブに含まれる画像のうち画像形成順が先頭の画像)からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像からプレビュー画像が生成される。その先頭画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その先頭画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS12)、第1のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0049】
ステップS12では、具体的には、記憶部14に記憶されたジョブのデータに含まれる先頭画像データが、画像処理部13により縮小されてサムネイル画像データが生成され、また選択中のジョブ又は先頭ジョブのデータに含まれる先頭画像データが、画像処理部13により、排紙イメージに変換されてプレビュー画像データが生成される。そして、これら生成された画像データのサムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面の画像データが生成される。このように、ジョブのデータに含まれる画像データからサムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面(の画像データ)を生成する手順は、以下のステップS13、他の実施の形態、変形例で同様である。
【0050】
画像の選択設定がされている場合(ステップS11;YES)、記憶部14に記憶された設定情報に基づいて、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その選択画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS13)、第1のジョブ一覧画面表示処理が終了する。選択画像は、ジョブに含まれる画像のうちのいずれか1つとなる。
【0051】
図4〜図6を参照して、第1のジョブ一覧画面表示処理の具体例を説明する。図4に、ジョブ一覧画面100の構成を示す。図5に、ページ編集画面200の構成を示す。図6に、ジョブ一覧画面101の構成を示す。
【0052】
画像形成装置1において、3つの画像形成のジョブが投入されて保留中になっているケースを考える。このとき、表示部31に表示される画面において、ジョブ一覧タグ150、保留ジョブタグ160がタッチされることにより、第1のジョブ一覧画面表示処理が実行されてジョブ一覧画面100が表示される。ジョブ一覧画面100には、ジョブ一覧表示領域110、プレビュー画像表示領域130、ジョブ選択ボタン140、ページ編集ボタン170等を有する。
【0053】
ジョブ一覧表示領域110は、投入された各ジョブに関する文字情報を有するジョブ情報領域111と、各ジョブを代表するサムネイル画像が表示されるサムネイル画像表示領域120とを含む。ジョブ情報領域111には、各ジョブのデータファイルのファイル名、投入したユーザ名、画像形成装置1における編集における各ジョブのデータファイルの更新日時、画像形成枚数、部数等が含まれる。ジョブ一覧表示領域110には、3つの投入済のジョブが表示されている。この3つのジョブの先頭画像は、同一の画像であるものとする。
【0054】
プレビュー画像表示領域130は、選択中のジョブ又は先頭ジョブに対応するプレビュー画像を表示する領域である。また、プレビュー画像表示領域130の下方にプレビュー画像のジョブの画像形成に関する文字情報である文字情報領域131が表示される。文字情報領域131は、プレビュー画像のジョブの用紙の種類、片面プリント等の文字情報が含まれる。ジョブ選択ボタン140は、ジョブ一覧表示領域110中のジョブを選択するボタンである。ページ編集ボタン170は、表示画面をページ編集画面に遷移させるボタンである。
【0055】
上記一回目の第1のジョブ一覧画面表示処理では、サムネイル画像、プレビュー画像に用いる画像の選択がないため、ステップS12が実行され、ジョブ一覧画面100において、サムネイル画像表示領域120に先頭画像のサムネイル画像T1が表示され、プレビュー画像表示領域130に先頭画像のプレビュー画像P1が表示される。
【0056】
しかし、ジョブ一覧表示領域110において、各ジョブのサムネイル画像が同一であるため、ユーザの目視による各ジョブの識別が難しい。
【0057】
ジョブ一覧画面100が表示されている状態で、ユーザからのジョブ選択ボタン140のタッチ入力によるジョブ選択と、ページ編集ボタン170の押下とにより、図5に示す選択された先頭ジョブに対応するページ編集画面200が表示部31に表示される。ページ編集画面200には、ジョブのページ画像211が画像形成順に並べられたページ画像表示領域210と、ページ画像211の編集に関する処理を実行するためのボタンを有するページ編集ボタン表示領域220とを有する。ページ編集ボタン表示領域220は、ページ画像のカットボタン221、複製ボタン222、画像挿入ボタン223、削除ボタン224、白紙(ブランク)挿入ボタン225、入れ替えボタン226等の各種ページ編集のボタンと、サムネイルボタン227と、もどるボタン228とを有する。
【0058】
カットボタン221は、選択されたページ画像211を一旦制御部11のRAMに記憶させるとともにジョブから削除させるボタンである。一旦記憶されたページ画像211は、再度ジョブに画像挿入させることが可能である。複製ボタン222は、選択されたページ画像211をジョブから削除することなく一旦制御部11のRAMに記憶させるボタンである。画像挿入ボタン223は、選択されたページ画像211の前に画像を挿入させるボタンである。その挿入する画像は、カットボタン221、複製ボタン222入力でRAMに記憶されたページ画像211(のオリジナルの画像)や、記憶部14に記憶される別の画像データの画像等である。
【0059】
削除ボタン224は、選択されたページ画像211をジョブから削除させるボタンである。白紙挿入ボタン225は、選択されたページ画像211の前に白紙(ブランク)の画像を挿入させるボタンである。入れ替えボタン226は、選択された2つのページ画像211の順番を入れ替えさせるボタンである。サムネイルボタン227は、ページ画像211をサムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像として選択入力させるためのモードに移行させるボタンである。もどるボタン228は、表示画面をページ編集画面の前の画面であるジョブ一覧画面に遷移させるボタンである。
【0060】
ページ編集画面200が表示されている状態で、ユーザからサムネイルボタン227のタッチ入力がなされ、任意のページ画像211の選択のタッチ入力がなされる。すると、その選択されたページ画像211が、選択中のジョブのサムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像として設定される。ここでは、ページ画像表示領域210の3番目のページ画像211が選択されたものとする。
【0061】
そして、もどるボタン228のタッチ入力に応じて、再度第1のジョブ一覧画面表示処理が実行され、図6に示すジョブ一覧画面101が表示部31に表示される。ジョブ一覧画面101において、選択中の先頭ジョブのサムネイル画像表示領域120に3番目のページ画像211に対応するサムネイル画像T2が表示され、プレビュー画像表示領域130に3番目のページ画像211に対応するプレビュー画像P2が表示される。
【0062】
以上、本実施の形態によれば、ジョブのサムネイル画像とプレビュー画像とを生成し、当該サムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面を表示部31に表示する。このため、ジョブのサムネイル画像と排紙イメージのプレビュー画像とを同時に表示でき、サムネイル画像によりジョブを容易に識別できるとともに、プレビュー画像により排紙イメージを認識できる。
【0063】
また、ジョブに含まれる画像(ページ画像)から、サムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像をユーザが選択入力し、選択した画像のサムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。このため、ジョブに含まれる画像から任意の画像を選択してサムネイル画像及びプレビュー画像に用いて表示できる。さらに、同様な画像を有する複数のジョブに対しても、ジョブごとに異なる画像を選択してサムネイル画像及びプレビュー画像に用いることができる。
【0064】
(第1の変形例)
図7を参照して、上記第1の実施の形態の変形例としての第1の変形例を説明する。図7に、ジョブ一覧画面102の構成を示す。
【0065】
本変形例は、上記第1の実施の形態のサムネイル画像とプレビュー画像とを含むジョブ一覧画面において、後処理部60による後処理を施すジョブのプレビュー画像を表示する場合に、その後処理を施した状態のプレビュー画像を表示する。本変形例では、画像形成装置1を用いるものとし、上記第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0066】
先ず、画像形成装置1に画像形成のジョブが投入された後に、ユーザからの操作部32を介する操作入力により、そのジョブに施す後処理の種類等の入力設定が行われる。その後処理の設定情報は、記憶部14に記憶される。この後処理は、パンチ穴の穴空け処理、ステープル処理等である。記憶部14に記憶される設定情報は、パンチ穴、ステープルの位置情報等を含む。この設定情報は、対応するジョブのデータに対応付けられて記憶部14に記憶される。また、予め後処理の設定がなされて、後処理を施すジョブが画像形成装置1に投入され、後処理の設定情報を含むジョブのデータが記憶部14に記憶されることとしてもよい。
【0067】
そして、第1のジョブ一覧画面表示処理の実行により、ジョブ一覧画面が表示部31に表示される。このとき、制御部11により、記憶部14に記憶された後処理の設定情報が参照され、その設定された後処理を施した後のプレビュー画像が生成され、そのプレビュー画像がジョブ一覧画面のプレビュー画像表示領域に表示される。プレビュー画像データは、例えば、制御部11の指示で画像処理部13により、後処理を施す前のプレビュー画像データに、後処理イメージの画像データが重畳されることで生成される。
【0068】
ここで、本変形例のジョブ一覧画面表示の具体例を説明する。ここでは、後処理として、用紙左上のステープル処理と、用紙左の2つのパンチ穴(パンチ2穴)の穴空け処理と、が設定されているケースを考える。図7に示すように、第1のジョブ一覧画面表示処理の実行により、ジョブ一覧画面102が表示部31に表示される。ジョブ一覧画面102において、ジョブ一覧表示領域110の先頭のジョブが選択され、その選択中の先頭ジョブに対応するプレビュー画像P3がプレビュー画像表示領域130に表示され、プレビュー画像P3に対応する文字情報領域131Aが表示される。この選択中の先頭ジョブに、上記ステープル処理及び穴空け処理が設定されている。
【0069】
プレビュー画像P3は、ステープル処理及び穴空け処理の後処理を施した後のイメージの画像となっている。また、文字情報領域131Aに、画像形成する用紙の情報に加え、プレビュー画像P3に施されている後処理に関する文字情報として、「ステープル左上」、「パンチ2穴左」が含まれている。
【0070】
以上、本変形例によれば、ジョブのサムネイル画像と、後処理を施した排紙イメージのプレビュー画像と、その後処理に関する文字情報と、を有するジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。このため、ユーザが目視により、後処理を施した排紙イメージをプレビュー画像から認識できるとともに、その後処理に関する情報を文字情報から容易に認識できる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図8〜図10を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。また、本第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と重複する部分はその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0072】
本実施の形態では、画像形成装置1を用いる。ただし、制御部11において、第1のジョブ一覧画面表示プログラムに代えて、第2のジョブ一覧画面表示プログラムがROMに記憶され、第2のジョブ一覧画面表示プログラムに基づく第2のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0073】
図8に、第2のジョブ一覧画面表示処理の流れを示す。第2のジョブ一覧画面表示処理は、サムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いる画像を選択し、選択画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有するジョブ一覧画面を表示する処理である。画像形成装置1において、例えば、ユーザから操作部32を介してジョブ一覧画面の表示指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第2のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0074】
予め、画像形成装置1に投入された画像形成のジョブについて、操作部32を介するユーザの操作入力により、各ジョブに含まれる画像から、サムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像が選択設定可能であるものとする。その選択設定がなされた場合に、その設定情報が記憶部14に記憶される。
【0075】
先ず、記憶部14に記憶された設定情報が参照され、選択中のジョブ又は先頭ジョブについて、プレビュー画像に用いる画像の選択設定があるか否かが判別される(ステップS21)。プレビュー画像に用いる画像の選択設定がない場合(ステップS21;NO)、記憶部14に記憶された設定情報が参照され、選択中のジョブ又は先頭ジョブについて、サムネイル画像に用いる画像の選択設定があるか否かが判別される(ステップS22)。
【0076】
サムネイル画像に用いる画像の選択設定がない場合(ステップS22;NO)、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その先頭画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS23)、第2のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0077】
サムネイル画像に用いる画像の選択設定がある場合(ステップS22;YES)、記憶部14に記憶された設定情報に基づいて、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その先頭画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS24)、第2のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0078】
プレビュー画像に用いる画像の選択設定がある場合(ステップS21;YES)、記憶部14に記憶された設定情報が参照され、選択中のジョブ又は先頭ジョブについて、サムネイル画像に用いる画像の選択設定があるか否かが判別される(ステップS25)。サムネイル画像に用いる画像の選択設定がない場合(ステップS25;NO)、記憶部14に記憶された設定情報に基づいて、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの先頭画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からプレビュー画像が生成される。その先頭画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その選択画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS26)、第2のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0079】
サムネイル画像に用いる画像の選択設定がある場合(ステップS25;YES)、記憶部14に記憶された設定情報に基づいて、画像形成待機中の各ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブ又は先頭ジョブに含まれる画像のうちの選択画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その選択画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS27)、第2のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0080】
次いで、図9及び図10を参照して、第2のジョブ一覧画面表示処理の具体例を説明する。図9に、ページ編集画面201の構成を示す。図10に、ジョブ一覧画面103の構成を示す。
【0081】
先ず、画像形成装置1において、第2のジョブ一覧画面表示処理が実行され、画像設定が無いため、ステップS23が実行され、図4に示す初期画面としてのジョブ一覧画面100が表示部31に表示される。そして、ジョブ一覧画面100において、ジョブ一覧表示領域110の先頭ジョブが、ジョブ選択ボタン140のタッチ入力により選択され、ページ編集ボタン170がタッチ入力されると、図9に示すページ編集画面201が表示部31に表示される。
【0082】
ページ編集画面201は、ページ画像表示領域210と、ページ編集ボタン表示領域220Aとを有する。ページ編集ボタン表示領域220Aは、ページ編集ボタン表示領域220の各編集ボタンと、サムネイルボタン227Aと、もどるボタン228と、プレビューボタン229とを有する。サムネイルボタン227Aは、ページ画像211をサムネイル画像として選択入力させるためのモードに移行させるボタンである。プレビューボタン229は、ページ画像211をプレビュー画像として選択入力させるためのモードに移行させるボタンである。
【0083】
サムネイル画像に用いる画像は、サムネイルボタン227Aのタッチ入力の後に、ページ画像表示領域210のページ画像211のユーザからのタッチ入力により選択され設定される。プレビュー画像に用いる画像は、プレビューボタン229のタッチ入力の後に、ページ画像表示領域210のページ画像211のタッチ入力により選択され設定される。この設定情報が記憶部14に記憶される。
【0084】
上記のような、サムネイル画像に用いる画像、プレビュー画像に用いる画像が、ジョブ一覧表示領域110の各ジョブについて設定された状態で、例えば、もどるボタン228のタッチ入力により、画像形成装置1において、制御部11により第2のジョブ一覧画面表示処理が実行される。サムネイル画像に用いる画像と、プレビュー画像に用いる画像とが設定済であるため、ステップS27が実行され、図10に示すジョブ一覧画面103が表示部31に表示される。
【0085】
ジョブ一覧画面103において、ジョブ一覧表示領域110の先頭ジョブに対応して、サムネイル画像表示領域120にサムネイル画像T1が表示され、プレビュー画像表示領域130にプレビュー画像P2が表示される。また、ジョブ一覧表示領域110の2番目のジョブに対応してサムネイル画像表示領域120にサムネイル画像T3が表示され、ジョブ一覧表示領域110の3番目のジョブに対応してサムネイル画像表示領域120にサムネイル画像T4が表示されている。つまり、各ジョブのサムネイル画像を異にするとともに、先頭ジョブのサムネイル画像とプレビュー画像の元の画像を異にすることが可能である。
【0086】
以上、本実施の形態によれば、ジョブのデータに含まれる画像データに基づいて、サムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いる画像をユーザが選択し、選択した画像のサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有するジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。このため、サムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いる画像を選択できるとともに、サムネイル画像及びプレビュー画像に用いる画像を異にして選択すれば、ジョブの特徴の表現に適した画像をサムネイル画像に用いることができ、排紙イメージの認識に適した画像をプレビュー画像に用いることができる。
【0087】
(第3の実施の形態)
図11を参照して、本発明に係る第3の実施の形態を示す。また、本第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と重複する部分はその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。
【0088】
本実施の形態では、画像形成装置1を用いる。ただし、制御部11において、第1のジョブ一覧画面表示プログラムに代えて、第3のジョブ一覧画面表示プログラムがROMに記憶されて、第3のジョブ一覧画面表示プログラムに基づく第3のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0089】
図11に、第3のジョブ一覧画面表示処理の流れを示す。第3のジョブ一覧画面表示処理は、ジョブのページ編集で最後に編集した画像を、サムネイル画像及びプレビュー画像として設定したジョブ一覧画面を表示する処理である。画像形成装置1において、例えば、ユーザから操作部32を介してジョブ一覧画面の表示指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第3のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0090】
予め、画像形成装置1に投入されたジョブについて、ユーザからの操作部32を介する操作入力により、ページ編集をするジョブが選択され、その選択されたジョブに対応する図5に示すようなページ編集画面200が表示部31に表示され、ページ編集ボタン表示領域220の各編集ボタンのタッチ入力により、各種ページ編集がなされる。そして、その最後の編集として、カットボタン221、入れ替えボタン226、複製ボタン222又は画像挿入ボタン223のタッチ入力により、ページ画像の移動(カット若しくは複製された画像を別位置へ挿入、画像の入れ替え)、複製又は画像挿入の編集がなされた場合に、そのページ編集で最後に編集された画像(ページ画像)を示す情報が、設定情報として記憶部14に記憶されるものとする。
【0091】
先ず、記憶部14に記憶されている設定情報が参照され、選択中のジョブについて、最後に画像の移動、複製又は画像挿入の編集がされた場合に、その編集がされた画像が選択され、最後に画像の移動、複製又は画像挿入の編集がされていない場合に、先頭画像が選択される(ステップS31)。そして、ジョブ一覧の選択中のジョブに含まれる画像のうちのステップS31で選択された選択画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブに含まれる画像のうちのステップS31で選択された選択画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その選択画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS32)、第3のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0092】
以上、本実施の形態によれば、移動、複製又は画像挿入の編集を最後にした場合に、その編集の対象の画像から生成したサムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。このため、その編集の対象であり重要であると類推される画像をサムネイル画像及びプレビュー画像に用いることができる。また、移動、複製又は挿入の編集がされていない場合に、先頭画像をサムネイル画像及びプレビュー画像に用いることができる。
【0093】
(第2の変形例)
図12を参照して、上記第3の実施の形態の変形例としての第2の変形例を説明する。
図12に、第4のジョブ一覧画面表示処理の流れを示す。
【0094】
本変形例は、上記第3の実施の形態のサムネイル画像とプレビュー画像とを含むジョブ一覧画面表示において、最後に実行されたページ編集が白紙挿入である場合を含む構成である。本変形例では、画像形成装置1を用いるものとし、上記第3の実施の形態と異なる部分を主として説明する。ただし、制御部11において、第3のジョブ一覧画面表示プログラムに代えて、第4のジョブ一覧画面表示プログラムがROMに記憶されて、第4のジョブ一覧画面表示プログラムに基づく第4のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0095】
画像形成装置1において、例えば、ユーザから操作部32を介してジョブ一覧画面の表示指示が入力されたことをトリガとして、制御部11により第4のジョブ一覧画面表示処理が実行される。
【0096】
予め、画像形成装置1に投入されたジョブについて、ユーザからの操作部32を介する操作入力により、ページ編集をするジョブが選択され、その選択されたジョブに対応する図5に示すようなページ編集画面200が表示部31に表示され、ページ編集ボタン表示領域220の各ボタンのタッチ入力により、各種ページ編集がなさる。そして、その最後の編集として、ページ画像の移動、複製、挿入、又は白紙挿入ボタン225による白紙挿入の編集がなされた場合に、そのページ編集で最後に編集された画像(ページ画像)を示す情報が、設定情報として記憶部14に記憶されるものとする。
【0097】
先ず、記憶部14に記憶されている設定情報が参照され、選択中のジョブについて、最後に編集された画像が挿入された白紙(画像)であるか否かが判別される(ステップS41)。最後に編集された画像が挿入された白紙でない場合(ステップS41;NO)、記憶部14に記憶されている設定情報が参照され、選択中のジョブについて、最後に画像の移動、複製又は画像挿入の編集がされた場合に、その編集がされた画像が選択され、最後に画像の移動、複製又は画像挿入の編集がされていない場合に、先頭画像が選択される(ステップS42)。最後に編集された画像が挿入された白紙である場合(ステップS41;YES)、記憶部14に記憶されている設定情報が参照され、選択中のジョブについて、最後に編集された白紙の画像に対して、画像形成順が1つ前の画像が選択される(ステップS43)。ステップS43では、白紙の画像より、画像形成順が2つ以上前の画像、又は1つ以上後の画像を選択することとしてもよい。
【0098】
そして、ジョブ一覧の選択中のジョブに含まれる画像のうちのステップS42又はS43で選択された選択画像からサムネイル画像が生成され、選択中のジョブに含まれる画像のうちのステップS42又はS43で選択された選択画像からプレビュー画像が生成される。その選択画像のサムネイル画像がサムネイル画像表示領域に配置され、その選択画像のプレビュー画像がプレビュー画像表示領域に配置されてジョブ一覧画面の画像データが生成され、その画像データに基づいてジョブ一覧画面が表示部31に表示され(ステップS44)、第4のジョブ一覧画面表示処理が終了する。
【0099】
以上、本変形例によれば、特徴の無い画像として白紙挿入の編集がなされた場合に、挿入画像の前の画像から生成したサムネイル画像及びプレビュー画像を有するジョブ一覧画面を生成して表示部31に表示する。このため、重要であると類推される挿入白紙画像の前の画像をサムネイル画像及びプレビュー画像に用いることができる。
【0100】
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る好適な画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。
【0101】
例えば、上記各実施の形態、各変形例及び下記構成の少なくとも2つを組み合わせることとしてもよい。
【0102】
また、上記第2の実施の形態では、複数のジョブについて、選択画像又は先頭画像に基づいて各サムネイル画像を表示する構成を説明したが、これに限定されるものでない。例えば、複数のジョブについて、選択画像に基づくサムネイル画像と、先頭画像に基づくサムネイル画像とを混在して表示する構成としてもよい。
【0103】
また、上記各実施の形態、各変形例では、サムネイル画像及びプレビュー画像に用いる初期設定の画像が先頭画像である構成を説明したが、これに限定されるものでない。例えば、2番目以降の画像を初期設定の画像とする構成としてもよい。
【0104】
また、上記各実施の形態、各変形例では、1つのジョブについて、1つのサムネイル画像と1つのプレビュー画像とを同時に表示する構成を説明したが、これに限定されるものでない。例えば、1つのジョブについて、複数のサムネイル画像と複数のプレビュー画像とを同時に表示する構成としてもよい。また、複数ジョブにおける各ジョブのプレビュー画像を同時に表示する構成としてもよい。
【0105】
また、以上の実施の形態及び変形例における画像形成装置1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態における画像形成装置の断面構成を示す図である。
【図2】画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図3】第1のジョブ一覧画面表示処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態の画像選択前のジョブ一覧画面の構成を示す図である。
【図5】第1の実施の形態のページ編集画面の構成を示す図である。
【図6】第1の実施の形態の画像選択後のジョブ一覧画面の構成を示す図である。
【図7】第1の変形例のジョブ一覧画面の構成を示す図である。
【図8】第2のジョブ一覧画面表示処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態のページ編集画面の構成を示す図である。
【図10】第2の実施の形態のジョブ一覧画面の構成を示す図である。
【図11】第3のジョブ一覧画面表示処理を示すフローチャートである。
【図12】第4のジョブ一覧画面表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1 画像形成装置
11 制御部
12 プリントコントローラ
13 画像処理部
14 記憶部
20 画像読取部
21 ADF部
22 スキャナ部
30 表示操作部
31 表示部
32 操作部
33 キー操作部
40 画像形成部
41 搬送機構
42 画像形成本体部
43 定着部
50 給紙ユニット
51〜54 給紙トレイ
60 後処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面表示を行う表示部と、
画像データに基づいて用紙に画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置において、
ジョブに含まれる画像データに基づくサムネイル画像と、当該ジョブに含まれる画像データに基づく排紙イメージを示すプレビュー画像と、を有する画面を生成して前記表示部に表示させる制御部を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記ジョブは、複数の画像データを含み、
前記ジョブの複数の画像から、当該ジョブに対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つに用いる画像の選択入力を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力された画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作部は、前記ジョブに対応するサムネイル画像に用いる画像とプレビュー画像に用いる画像とを異にして選択入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部を介して選択入力された画像に対応するサムネイル画像とプレビュー画像とを有する前記画面を生成する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ジョブの画像に対して最後に移動、複製又は画像挿入の編集がされた場合に、当該編集が最後にされた画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記編集がされていない場合に、前記ジョブの先頭画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ジョブの画像に対して最後に特徴の無い画像挿入の編集がされた場合に、当該挿入した画像の前又は後の画像に対応するサムネイル画像及びプレビュー画像の少なくとも1つを有する前記画面を生成する請求項4又は5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成部により画像形成された用紙に後処理を施す後処理部を備え、
前記制御部は、前記ジョブの画像に対応して画像形成する用紙に前記後処理を施す場合に、当該後処理を施した排紙イメージのプレビュー画像を有する前記画面を生成する請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記後処理を施した排紙イメージのプレビュー画像と、当該後処理に関する文字情報とを有する前記画面を生成する請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−216893(P2009−216893A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59526(P2008−59526)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】