説明

画像形成装置

【課題】コントローラソフト新規開発の必要性をなくし、消費地拠点における作り分け作業を簡略化する。
【解決手段】モノクロのプロッタ部Eに対しモノクロ用のスキャナ部3とカラー用のスキャナ部2のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置において、前記プロッタ部Eに対しモノクロ用のスキャナ部3を組み合わせる際には、モノクロ用SIU部8’が前記モノクロSBU31と共通IPU部Cとの間を仲介し、前記プロッタ部Eに対し前記カラー用のスキャナ部21を組み合わせる際には、カラー用SIU部8が前記カラーSBU21と前記共通IPU部Cとの間を仲介して画像処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ部とプロッタ部を合わせ持ち、モノクロのプロッタ部に対しモノクロのスキャナ部とカラーのスキャナ部のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置に関し、好適には、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能等のうち少なくとも2つの機能を実現する多機能のデジタル複合機として実現される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタやコピー機などの画像形成装置では、画像処理用のASIC(Application Specific IC)やCPUを含むコントローラをエンジン部に接続し、このコントローラを用いて画像形成処理を行うことが多い。例えば、コピー機の場合には、複数の画像処理用のハードウェア要素を有するASICをコントローラに搭載するとともに、このASICとエンジン部をPCIインターフェースで接続し、更に同じコントローラに配設したCPUとASICとを接続して、CPUの制御の下にコピー処理を行うことになる。そして、パフォーマンスに優れた新たな画像形成装置を作る場合には、かかる描画と制御を司るコントローラをユニット毎に高速なものに差し替えることになる。
【0003】
このようなパフォーマンスのユニット交換に関する技術として特許文献1に記載の発明が知られている。
【0004】
一方、パフォーマンスの優れた画像形成装置とは別に、カラー機とモノクロ機の需要比率の問題もある。デジタル複合機においてカラー機の需要は増加傾向にあるが、全体に占めるモノクロ機の比率は80%以上あり、その中でも特に海外における需要は大きい。ここでモノクロ機とカラー機との展開において、モノクロ機に対し、ユーザのニーズに応じてスキャナ部のみをカラー化対応として、複写機能としてはモノクロであるがスキャナ機能としてはカラーである機種も考えられる。このような場合、同一機種内でモノクロスキャナ構成バージョンとカラースキャナ構成バージョンとを作り分けて対応する必要がある。特に、モノクロ機の需要が多い海外では、同一機種内でモノクロスキャナ構成バージョンとカラースキャナ構成バージョンとを作り分けて対応する要求は顕著である。
【特許文献1】特許第3682443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、モノクロスキャナ構成バージョンとカラースキャナ構成バージョンのマシンのニーズの比率を予測することが困難であり、生産拠点で前記各バージョンのマシンを製造し、作り分けた完成品を出荷する場合、ニーズの少ないバージョンのマシン在庫を海外の倉庫に蓄積させてしまう虞がある。そこで、ベースとなるプロッタ部とモノクロスキャナ部とカラースキャナ部を各々必要数量のみ(マシンとしては半完成品の状態で)生産拠点カラー出荷し、海外の消費地拠点において、ユーザのニーズに応じてモノクロスキャナ構成もしくはカラースキャナ構成のマシンをできるだけ手間をかけることなく組み付けて完成品とすれば、前述のマシン在庫の蓄積を避けることができることが分かる。
【0006】
ここで、スキャナ画像処理のコアとなるIPU部(画像処理部)を含めて作り分けを行うことは、コントローラソフトに対し新規開発もしくはリソースの大幅な変更を余儀なくされることになる。このような新規開発、あるいはリソースの大幅な変更は、リスクと大きな開発時間を伴うことになり、製品をタイムリーに世の中に送り出すことができないということを意味する。更に、消費地拠点における作り分け時の手間も、IPUを含めた作り分けでは大きなものとなってしまい、製造上好ましいものではない。
【0007】
しかし、カラースキャナとモノクロスキャナにおけるIPU間のインターフェースは、各々の特性及びコストに対して最適化されており差異が存在するため、IPU部を共通化した場合その差異を吸収する手段が必要となる。
【0008】
更に、モノクロ構成機のコストを極力下げる必要があるため、IPU部を共通化した場合においてもモノクロ構成機に対してコスト最適化を図る必要がある。
【0009】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、コントローラソフト新規開発の必要性をなくしかつ消費地拠点における作り分け作業を簡略化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、第1の手段は、モノクロ用のプロッタ部に対しモノクロ用のスキャナ部とカラー用のスキャナ部のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置において、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部に各々設けられたモノクロ専用及びカラー専用の読み取り手段と、前記プロッタ部に設けられ、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部カラーの画像データに対して画像処理を行う共通の画像処理手段と、前記スキャナ部に設けられ、前記カラー専用及び前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間のインターフェース手段とを備え、前記プロッタ部に対し前記モノクロ用のスキャナ部を組み合わせる際には、モノクロ用のインターフェース手段が前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間を仲介し、前記プロッタ部に対し前記カラー用のスキャナ部を組み合わせる際には、カラー用のインターフェース手段が前記カラー専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間を仲介するように構成することを特徴とする。
【0011】
この場合、前記モノクロ用のインターフェース手段上には、モノクロ専用読み取り手段用のインターフェース回路及びモノクロ画像処理に必要な容量のメモリを搭載し、前記カラー用のインターフェース手段上には、カラー専用読み取り手段用のインターフェース回路及びカラー画像処理に必要な容量のメモリを搭載するとよい。また、前記モノクロ用のインターフェース手段上には、ハーネスを介して前記モノクロ専用の読み取り手段と接続するためのインターフェースコネクタ、並びに前記共通の画像処理手段とハーネスを介して接続するためのモノクロ用及びカラー用の読み取り装置共通のインターフェースコネクタを設け、前記カラー用のインターフェース手段上には、ハーネスを介して前記カラー専用の読み取り手段と接続するためのインターフェースコネクタ、並びに前記共通の画像処理手段とハーネスを介して接続するためのモノクロ用及びカラー用の読み取り装置共通のインターフェースコネクタを設けることが望ましい。
【0012】
第2の手段は、モノクロ用のプロッタ部に対しモノクロ用のスキャナ部とカラー用のスキャナ部のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置において、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部に各々設けられたモノクロ専用及びカラー専用の読み取り手段と、前記プロッタ部に設けられ、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部カラーの画像データに対して画像処理を行う共通の画像処理手段と、前記プロッタ部に設けられ、前記カラー専用及び前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間のインターフェース手段と、前記モノクロ専用の読み取り手段及び前記カラー専用の読み取り手段にそれぞれ設けられた専用の接続検知信号発生手段とを備え、前記インターフェース手段が、前記接続検知信号発生手段カラーの接続信号に応じてモノクロ用又はカラー用のいずれの読み取り手段が接続されているのかを判断する判別機能と、この判別手段によって判別された結果に応じてインターフェースをモノクロ対応又はカラー対応のいずれかに切り替える切り替え機能とを有することを特徴とする。
【0013】
この場合、前記判別機能によって判別された結果に基づいて前記切り替え機能によりインターフェースをモノクロ対応又はカラー対応のいずれかに切り替え、モノクロスキャナ対応処理及びカラースキャナ対応処理のうち切り替えられた処理を実行するようにする。
【0014】
なお、画像形成装置としては、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能、等の多機能を実現するデジタル複合機が挙げられる。
【0015】
また、後述の実施形態では、モノクロのプロッタ部は符号1に、モノクロ用のスキャナ部は符号3に、画像形成装置はデジタル複合機4に、モノクロ専用の読み取り手段はモノクロSBU31(もしくはモノクロスキャナA’)に、カラー用のスキャナ部は符号2に、カラー専用の読み取り手段はカラーSBU21(もしくはカラースキャナA)に、共通の画像処理手段はIPU部12に、モノクロ用のインターフェース手段はモノクロSUI部B’にカラー用のインターフェース手段はカラーSUI部Bに、モノクロ用のインターフェース回路はTTL I/F32に、カラー用のインターフェース回路はLDVS I/F22に、記憶手段は、フレームメモリ(RM)23,33に、ハーネスは符号H1,H1’に、コネクタはH2,H2’に、判別機能と切り替え機能はマルチプレクサ37の機能に、それぞれ対応する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、前記各手段の構成により、コントローラソフト新規開発の必要性をなくし、かつ消費地拠点における作り分け作業を簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は本発明を実施するための背景を説明するための図である。各種の機能組み合わせが可能なデジタル複合機等を海外で輸出販売する場合、各構成ユニットを組み付けていない半完成状態で生産/集約拠点カラー出荷し、消費地拠点においてニーズに応じた機能構成にするために必要ユニットを組み合わせ、完成品状態にする。図1はモノクロ出力のプロッタ部に対して、モノクロ用又はカラー用のスキャナ部を任意に組み合わせ可能なデジタル複合機の例である。
【0019】
図1において、集約拠点では、出荷時の形態としてプロッタ部1、カラースキャナ部2、及びモノクロスキャナ部3が各々単独のユニットとして存在する。これらのユニットは集約拠点カラー出荷された後、消費地拠点においてニーズに応じてプロッタ部1に対してカラースキャナ部2又はもしくはモノクロスキャナ部3のいずれかが組み付けられ、デジタル複合機4として完成する。
【0020】
図2はカラースキャナ部2とプロッタ部1とを組み合わせたときの回路構成の概略を示すブロック図、図3はモノクロスキャナ部3とプロッタ部1とを組み合わせたときの回路構成の概略を示すブロック図である。
【0021】
図2において、カラースキャナ部2は、カラー用読み取り装置(以下、カラースキャナと称す)Aと、カラースキャナインターフェース部(以下、カラーSIU部と称す)Bとカラーなる。カラースキャナAは集約地出荷前よりカラースキャナ部2に搭載されている。カラーSIU部Bは消費地拠点においカラースキャナ部2がプロッタ部1に組み付けられる際に当該プロッタ部1に搭載される。符号Cは共通の画像処理部(本明細書では、IPU部とも称す)、符号Dはコントローラ、符号Eは書き込み部、符号Fは操作部であり、表示機能も備え、操作表示部として機能する。IPU部Cは集約地出荷前より予めプロッタ部1に搭載されている。
【0022】
図3において、モノクロスキャナ部3は、モノクロ用読み取り装置(以下、モノクロスキャナと称す)A’と、モノクロスキャナインターフェース部(以下、モノクロSIU部と称す)B’とカラーなる。モノクロスキャナA’は、集約地出荷前より予めモノクロスキャナ部3に搭載されている。モノクロSIU部B’は消費地拠点においてモノクロスキャナ部3がプロッタ部1に組み付けられる際にプロッタ部1に搭載される。モノクロスキャナ部3の場合も、IPU部C、コントローラD、書き込み部E及び操作表示部Fがカラースキャナ部2と同様に設けられている。IPU部C、コントローラD、書き込み部Eはそれぞれモノクロ機、カラー機共通で、コントローラD、書き込み部Eも予めプロッタ部3に搭載されている。すなわち、本実施形態では、消費地拠点においてプロッタ部1にカラースキャナ部2あるいはモノクロスキャナ部3を組み付ける際に、各々に適合したカラーSIU部BあるいはモノクロSIU部B’をプロッタ部1内に取り付ける。
【0023】
カラースキャナAはカラー読み取り部(以下、カラーSBU部と称す)21とLVDS I/F21aを有し、読み取ったカラー画像に対しR/G/Bの3種類の画像データ信号をLVDS出力でカラー用SIU部Bに送出する。カラー画像信号I/FにLVDS I/Fを採用するのは、R/G/Bの各信号群(各10ビット程度)をパラレル→シリアル変換で転送するため信号線数を削減できること、高速転送が可能なこと、外来ノイズに強く信号劣化が少ないこと、自身もノイズを出し難くEMI(不要輻射)対策に有利なこと、等の理由カラーである。
【0024】
カラーSIU部Bは、LVDSのレシーバ22及びRGB各色毎に設けられたフレームメモリ(図ではFMで示す)23を備えている。LVDSのレシーバ22は、カラースキャナAのカラーSBU部21カラーシリアル転送されて来たR/G/Bの各信号を受け、パラレルデータ(各10ビット程度)に変換する。フレームメモリ23はカラーSBU部21カラー転送されて来る画像データを一時的に取り込み、スキャニング画像処理部11(図では画像処理1として示す)との処理速度の差を吸収する。カラーデータの場合は、R/G/Bの3色分のメモリ容量が必要となる。
【0025】
スキャニング画像処理部11(図では画像処理1として示す)はカラーSBU部21カラー送られて来た画像信号をスキャナ信号として処理し、コントローラDに送る機能と、プリント用信号として処理し、印刷用画像処理部12(図では画像処理2として示す)に送る機能とを有する。印刷用画像処理部12はスキャニング画像処理部11カラー転送された画像データを、更に印刷用データとして処理するものである。印刷用画像処理部12は処理した画像データを書き込み制御部13に転送する。書き込み制御部13は、印刷用画像処理部12で処理された印刷用画像データを書き込み用信号に変換し、書き込み部Eに転送する機能を有する。なお、スキャニング画像処理部11及び印刷用画像処理部12は本実施形態ではそれぞれASICで構成されている。
【0026】
前記スキャニング画像処理部11の処理速度とカラーSBU部21のデータ転送速度には差があるため、画像データをフレームメモリ23に一時蓄積して吸収するが、カラーSBU部21カラーフレームメモリ23に対する画像データ取り込みは、カラーSBU部21カラー送出されるデータ転送クロック信号25に同期して行われ、フレームメモリ23カラースキャニング画像処理部11に対する画像データの送出はスキャニング画像処理部11カラー送出されるデータ取り込みクロック信号26に同期して行われる。
【0027】
一方、モノクロ機用の回路構成は、図3を参照すると分かるように図2に示した、カラー機のカラーSBU部21に代えてモノクロSBU部31と、LDVS I/F21aに代えてTTL I/F31aと、LVDS22に代えてTTL32と、3色のフレームメモリ23に代えて一色のフレームメモリ33とし、TTL32とフレームメモリ33の間に信号形態変換部34を設けたものである。IPU部C、コントローラD、書き込みEの構成は図2に示したカラー機と同一である。
【0028】
モノクロSBU部31はTTL I/F31aを備え、読み取ったカラー原稿に対し黒(K)の1種類の画像データ信号をTTL出力によってモノクロ用SIU部B’に送出する。モノクロ画像信号I/FにTTL I/Fを採用するのは、I/Fを構成するTTL素子が安価であること、カラーに比べてモノクロは信号数が少ないので(約1/3)データ転送方式を全ビットパラレルで送出することが可能であり、その場合、データ転送速度も許容範囲内に収まること、等の理由カラーである。
【0029】
TTL32のレシーバはモノクロスキャナA’カラーパラレル転送されて来たKの信号を受け、信号形態変換部34に受け渡す。信号形態変換部34はモノクロSBU部31カラー送出された全ビットパラレルの画像信号データを、スキャニング画像処理部11が取り込むことができるデータ形態に変換する機能を有する。フレームメモリ33は、K一色分のメモリ容量があればよいので、必要容量はカラーの1/3である。
【0030】
カラー構成の場合、カラーSIU部Bを介してR/G/Bの各データはスキャニング画像処理部11のR/G/B各々のデータ入力口に転送される。モノクロ構成の場合、フレームメモリ33出力後のデータはスキャニング画像処理部11のR/G/B各データ入力口に対して同時に同じ内容のデータがモノクロSIU部B’内で入力されるように結線される。
【0031】
これまでの説明において、カラー構成のフレームメモリ23とモノクロ構成のフレームメモリ33の搭載位置を共通IPU部Cではなく、SIU部B,B’と、フレームメモリ23,33のメモリについてモノクロ/カラー各々必要最小限の容量のものを搭載するようにし、特にモノクロ構成時のコストダウンを図っている。
【0032】
図2において、符号H1はカラースキャナAとカラーSIU部Bを接続するためのハーネスであり、本ハーネスH1とカラーSIU部BはカラーSIU専用コネクタH2によって接続される。また、カラー用SIU部BとIPU部CはボードTOボードコネクタH3によって接続され、本コネクタH3はカラーSIU部BとモノクロSIU部B’とで共通である。
図3において、符号H1’は、モノクロスキャナA’とモノクロSIU部B’を接続するためのハーネスであり、本ハーネスH1’とモノクロSIU部B’はモノクロSIU専用コネクタH2’によって接続される。
【0033】
このようにカラースキャナAとカラーSIU部Bとの接続にハーネスH1、モノクロスキャナA’とモノクロSIU部B’との接続にハーネスH1’を使用することにより、プロッタ部1内部においてカラーSIU部B、モノクロSIU部B’の配置に自由度を増すことができる。また、ハーネスH1とカラーSIU部B、ハーネスH1’とモノクロSIU部B’、カラーSIU部BとIPU部C、モノクロSIU部B’とIPU部Cとを、それぞれボードTOボードコネクタで接続している。これにより、画像信号の劣化を防止することが可能となり、フレームメモリ23、33を含む画像信号回路をカラーSIU部B及びモノクロSIU部B’上に搭載することができる。
【0034】
図4はモノクロSIU部B’の要部を示すブロック図、図5は図4に示したモノクロSIU部B’内の信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。図4において波線で囲んだブロックは信号形態変換部34の要部の詳細を示している。また、図5におけるT1ないしT7のタイミングはそれぞれ図4に示したT1〜T7のタイミングに対応する。
【0035】
図4において、TTL I/F31aを介して、モノクロSBU31カラー全ビットパラレルデータ(図4−T1)がモノクロSIU部B’に取り込まれる。このデータは一般的には16ビット程度である。TTL I/F31aカラーモノクロSIU部B’側には、データ転送クロックT2が送られる。このデータ転送クロックは図3に示したデータ転送クロック35に相当する。前記データ転送クロックT2はモノクロSBU31カラー発信され、全ビットパラレルデータ(図4−T1)の送出はこのデータ転送クロックT2(35)に同期して行われる。図5においてT1は全ビットパラレルデータであり、T2の立ち上がりに同期して変化する。
【0036】
図4において、信号形態変換部34は第1及び第2のラッチ回路(図ではLATCH A、LATCH Bで示す)34a,34b、インバータ34c、及び周波数変換回路34dを備えている。第1のラッチ回路34aは、前記全ビットパラレルデータT1のうち、偶数ビットデータ(一般的には8ビット程度)のみを一時保持するラッチ回路であり、入力部には偶数ビットデータのデータ線のみが結線される。第2のラッチ回路34bは前記全ビットパラレルデータT1のうち、奇数ビットデータ(一般的には8ビット程度)のみを一時保持するラッチ回路であり、入力部に奇数ビットデータのデータ線のみが結線される。更にこれらのラッチ回路34a,34bの出力T4は、各々の出力の同ビット線同士を結線したものである。すなわち、出力T4のビット1は第1のラッチ回路34aの出力ビット(線)1と第2のラッチ回路34bの出力ビット(線)1が結線され、出力T4のビット2は第1のラッチ回路34aの出力ビット(線)2と第2のラッチ回路34bの出力ビット(線)2が結線され、というように最終ビット(一般的には8ビット程度)まで各ビット線が同等に結線される。これらのラッチ回路34a,34bはCLK入力に入力されるクロック信号の立ち上がりエッジでデータを保持し、OE入力に入力される信号がHighの期間にその保持状態が出力され、Lowの期間は出力はハイインピーダンス状態になるものである。
【0037】
インバータ34cは、データ転送クロックT2を反転する(T3)。すなわち、データ転送クロックT2に同期して転送された全ビットパラレルデータT1は、データ転送クロックT2の立ち上がりエッジにて第1のラッチ回路34a及び第2のラッチ回路34bに偶数ビット奇数ビットに分かれて保持され、第1のラッチ回路34aはその出力をデータ転送クロックT2がHighの期間に有効にし、第2のラッチ回路34bは出力を反転クロックT3がHighの期間有効とする。その結果、出力T4の状態は図5に示すようになる。
【0038】
周波数変換回路34dは入力されたクロックの周波数を2倍にする周波数変換を行うもので、本実施形態ではPLL回路を用いている。ここで、前記周波数変換回路34dにはデータ転送クロックT2が入力され、その2倍周波数クロックT5が出力される。このクロックT5の状態は図5に示すようになる。
【0039】
フレームメモリ36には、ラッチ出力データT4が入力データとして接続され、前述の2倍周波数クロックT5の立ち上がりエッジに同期して取り込まれる。また、フレームメモリ36のデータ出力T7は、スキャニング画像処理部11カラー送出されるデータ取り込みクロック信号T6に同期して出力される。その結果、図5に示すようにフレームメモリ36のデータ入力T4とデータ出力T7は各々の必要速度に合わせて非同期に処理することができる。
【0040】
なお、カラー対応が可能なスキャニング画像処理部11の入力形態がR/G/B毎に各々偶数ビットと奇数ビットをシリアルに時分割して入力している理由は、画像信号数を削減するためである。スキャニング画像処理部11をモノクロスキャナ時も共通で使用するためには、モノクロ画像データのデータ形態を当該カラー画像データ形態に変換する必要があり、そのために上述のように構成したものである。また、波線で囲んだ前記信号形態変換部(回路)34部分は通常ASIC化される。
【0041】
一方、図2及び図3において、SIU部B,B’自身がカラーSIU部BであるのかモノクロSIU部B’であるのかを示す見分け信号生成回路15がIPU部CにコネクタH3を介してスキャニング画像処理部11に接続され、前記見分け信号生成回路15によって生成された見分け信号が前記スキャニング画像処理部11の入力部(IN2)に入力される。当該見分け信号回路15は、カラーSIU部BにおいてはGNDに接続され、モノクロSIU部B’においてはプルアップされているので、スキャニング画像処理部11の入力部(IN2)には、カラーSIU部Bが接続されているときはLowが、モノクロSIU部B’が接続されているときはHighが入力される。
【0042】
また、コネクタH2,H2’を各々専用化してカラーSIU部BにはカラーSBU部Bにしか物理的に接続することができず、モノクロSIU部B’にはモノクロSBU部B’にしか接続できないような構造にすることにより、各スキャナA,A’と各SIU部B,B’の誤組み合わせを防止している。
【0043】
更に、図2及び図3において、スキャナA,A’及び各SIU部B,B’とIPU部C,C’が接続されているかどうかを示す接続検知信号線16がスキャニング画像処理部11の入力部(IN1)に接続されている。この接続検知信号線16は、カラーSBU部21及びモノクロSBU部31でGNDに接続されており、カラー/モノクロ各々のハーネスH1及びカラー/モノクロ各々の専用コネクタH2,H2’を介してカラー/モノクロ各々のSIU部B,B’を経由し、コネクタH3を介してIPU部C,C’に接続され、スキャニング画像処理部11の入力部(IN1)に入力される。
【0044】
ここで、本接続検知信号線16はIPU部C,C’内でプルアップされており、本信号はアクティブLowとする。従って、接続検知信号は、カラースキャナ構成時においてもモノクロスキャナ構成においても、カラー又はモノクロのSBU部21,31、及びカラー又はモノクロのSIU部B,B’がIPU部Cに確実に接続されている場合のみアクティブ状態(Low)となり、直列に接続されるものが接続されていない場合は非アクティブ状態(High)となる。
【0045】
図6は、現在の接続状態がカラー構成なのかモノクロ構成なのか判別し、判別結果に応じて各々に対応した処理に移行する処理手順を示すフローチャートである。この判別はIPU部C内のスキャニング画像処理部11が実行する。この処理手順は、判別結果に応じて各々に対応した処理に移行するためのもので、ソフトウェアとしてスキャニング画像処理部11内部に備えられる。
【0046】
図6において、装置の電源投入後、この判別処理が開始される。判別処理の開始によりスキャニング画像処理部11は自身の入力部(IN1)の入力状態を読み込む(ステップS101)。次いで、入力部(IN1)の入力状態がLowでなければ(ステップS102−N)、カラー又はモノクロのSBU部21,31あるいはカラー又はモノクロのSIU部B,B’のいずれかが未接続と判断し、エラー処理に移行する(ステップS103)。入力部(IN1)の入力状態がLowの場合(ステップS102−Y)はカラーのSBU部21とカラーのSUI部Bが、あるいはモノクロのSBU部31とモノクロのSIU部B’がIPU部Cに確実に接続されていると判断し、スキャニング画像処理部11は自身の入力部(IN2)の入力状態を読み込む(ステップS104)。
【0047】
次いで、スキャニング画像処理部11は自身の入力部(IN2)の入力状態を判定し(ステップS105)、入力部(IN2)の入力状態がLowの場合はカラーSIU部Bが接続されているので、カラー構成であると判断し、操作表示部Fにカラースキャナ構成である旨を表示した後(ステップS106)、カラースキャナ処理(ステップS107)に移行し、カラー構成の処理を実行する。一方、入力部(IN2)の入力状態がLowでない場合は、モノクロSIU部B’が接続され、モノクロ構成であると判断し、モノクロスキャナ構成である旨を操作表示部Fに表示した後(ステップS108)、モノクロスキャナ処理(ステップS109)に移行し、モノクロ構成の処理を実行する。
【0048】
以上のように本実施例によれば、
1)IPUを共通化し、かつSIUを専用化することにより、モノクロSBU部とカラーSBU部のインターフェース差異を吸収してモノクロ構成とカラー構成を作り分けすることにより、コントローラソフト新規開発の必要性をなくし、かつ消費地拠点における作り分け作業を簡略化することができる。
2)専用化したスキャナインターフェース部に対し、各々必要最小限の画像処理用メモリを搭載した回路構成としてスキャナインターフェース部を作り分けすることにより、モノクロ構成機に対してコスト最適化を行うことができる。
3)読み取り装置とスキャナインターフェース部間の接続をカラー/モノクロ機各々専用コネクタを介したハーネス接続とし、かつ、スキャナインターフェース部と供給の画像処理手段間の接続をカラー/モノクロ共通のI/Fコネクタを介したハーネス接続とすることにより、カラー/モノクロ各々のスキャナ機内のスキャナインターフェース部の配置に自由度が増し、消費地拠点における作り分け作業を簡略化することができる。
【0049】
4)SBUとSIU間の接続をカラー機及びモノクロ機各々専用のコネクタを介したハーネス接続とし、SIUとIPU間の接続をカラー機及びモノクロ機共通のI/Fコネクタを介したハーネス接続とするので、カラー機及びモノクロ機各々のスキャナ内のSIUの配置について自由度が増加し、消費地拠点における作り分け作業を簡略化することができる。
5)モノクロスキャナーI/FはTTL I/Fとし、カラースキャナーI/FはLVDS I/Fとしたので、各々の画像信号の特性に対し、コストの最適化を図ることができる。
6)モノクロスキャナの画像転送形態をモノクロSIU内でカラースキャナの画像転送方式に変換するので、IPUを共通化しつつ各々の各々の画像信号の特性に対し、コストの最適化を図ることができる。
【0050】
7)モノクロSIU及びカラーSIUの見分け信号を設けたので、IPUが現在の構成を知ることが可能となり、IPUのハードウェアのみならずソフトウエアを共通化することができる。
8)モノクロSIU及びカラーSIU上に各々搭載しているSBU I/Fコネクタを物理的に非共通とすることができるので、SBUとSIO間の誤接続を防止し、SIU見分け信号に対しSBUの接続が食い違わぬようにすることができる。
9)モノクロ及びカラーのSBUとSIUに対して、それらが確実に接続されているかどうかを検知する信号を設けたので、SBUとSIUとIPU間の接続不良を防止し、SIU見分け信号の信頼性を確保することができる。
10)モノクロSIU及びカラーSIUの見分け信号及び接続検知信号について、IPUのソフトウエアで接続状態を検知し、構成を判断し、更には、その構成に適合した処理を行うことが可能となるので、IPUのハードウェアのみならずソフトウエアを共通化して、プロッタ部そのものの共通化を図ることができる。
11)前記判断結果に応じ、現在の構成状態を表示することが可能なので、装置の電源SWをONするのみにて簡単に製造工程内作業者、ユーザ、サービスマン等に現在の構成状態を知らせることができる。
等の効果を奏する。
【実施例2】
【0051】
図7は実施例2に係るデジタル複合機の回路構成を示すブロック図である。
この実施例2は、実施例1におけるカラー及びモノクロのSIU部B,B’をカラーとモノクロで作り分けせずに共通SIUとした例である。基本的にはカラーSIU部BとモノクロSIU部B’を合成させた構成となっている。以下、実施例1と異なる点について説明する。なお、実施例1で説明した各部と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0052】
本実施例2では図2におけるカラー用SIU部B及び図3におけるモノクロ用SIU部B’を共通SIU部Baとし、それぞれカラーSBU部21及びモノクロSBU部31を共通SIUコネクタH2aにより接続できるようにしている。共通SIUコネクタH2aは、図2に示したコネクタH2と図3に示したコネクタH2’を合わせ、各々の信号を共通SIUコネクタH2a内のピンに割り付けしたものである。図7においてはハーネスH1、H1’のそれぞれの信号群を共通SIUコネクタH2a内の異なるピンに配置すること表すために、あえてハーネスH1、H1’のそれぞれ2つの信号群が同時に共通SIUコネクタH2aに接続されているように図示しているが、実際は共通SIUコネクタH2aに対してはカラー系信号群を送るハーネスH1、あるいはモノクロ系信号群を送るハーネスH1’の一方のみが接続される。
【0053】
図7において、共通SIU部Baのフレームメモリ23,33の後段にはマルチプレクサ37が配置されている。このマルチプレクサ37はSEL1及びSEL2の各端子に入力された信号の状態に応じて、A1,A2,A3に入力された信号群とB1,B2,B3に入力された信号群のうちの一方を選択してS1,S2,S3カラー出力するものである。本実施例では、SEL1がLowでSEL2がHighの場合はA系列が選択され、SEL1がHighでSEL2がLowの場合はB系列が選択されてS1,S2,S3カラー出力されるように設定されている。
【0054】
すなわち、マルチプレクサ37のA1,A2,A3入力にはモノクロSBU系の画像信号38が接続されている。この画像信号38は図3におけるフレームメモリ33の出力に相当する。また、マルチプレクサ37のB1,B2,B3入力にはカラーSBU系の画像信号39が接続されており、この画像信号39は図2のフレームメモリ33の出力に相当する。
【0055】
また、信号16aはカラーSBUAの接続検知信号であり、信号16bはモノクロSBU部A’の接続検知信号である。共通SIUコネクタH2aに対しモノクロ系信号群(ハーネスH1’)が接続されている場合はモノクロSBUA’の接続検知信号16bはLowとなり、カラーSBUAの接続検知信号16aはHighとなる。また、共通SIUコネクタH2aに対しカラー系信号群(ハーネスH1)が接続されている場合は、モノクロSBU部A’の接続検知信号16bはHighとなり、カラーSBU部Aの接続検知信号16aはLowとなる。各々の接続検知信号16a,16bはマルチプレクサ37のSEL1及びSEL2に接続されているので、モノクロ系信号群(ハーネスH1’)が接続されている場合はA1,A2,A3に接続されている信号38がS1,S2,S3カラー出力され、カラー系信号群(ハーネスH1)が接続されている場合はB1,B2,B3に接続されている信号39がS1,S2,S3カラー出力される。すなわち、マルチプレクサ37でモノクロ系信号群とカラー系信号群との接続の切り替えが行われる。
【0056】
S1,S2,S3カラーの出力は、コネクタH3aを介してスキャニング画像処理部11に入力される。また、スキャニング画像処理部11は自身の入力部(IN1及びIN2)の信号の状態を読み込むことによって現在の構成がモノクロ構成なのかカラー構成なのかを知ることができる。また、実施例1におけるIPU部Cは実施例2におけるIPU部Cと同等のものである。なお、実施例2における共通SIU部Baは、一般的にはASIC化される。なお、符号Eは書き込み部である。
【0057】
図8は現在の接続状態がカラー構成なのかモノクロ構成なのかを共通IPU部C内のスキャニング画像処理部11が判別し、判別結果に応じて各々に対応した処理に移行するための判別処理の処理手順を示すフローチャートである。この判別処理の処理手順はソフトウエアとしてスキャニング画像処理部11に備えられ、処理される。
【0058】
この判別処理は、装置の電源投入により開始される。処理が開始されると、まず、スキャニング画像処理部11は自身のIN1入力状態を読み込む(ステップS201)。IN1の入力状態がLowの場合(ステップS202−Y)は、モノクロSBU31及び共通SIU部Ba及び共通IPU部Cが確実に接続されていると判断し、ステップS203に移行し、自身のIN2を読み込む。入力状態がLowでない場合は、モノクロSBU31と共通SIU部Baもしくは共通SIU部Baと共通IPU部Cが接続されていないと判断し、自身のIN2を読み込む(ステップS208)。
【0059】
前記ステップS203でIN2の入力状態がLowの場合(ステップS204−Y)は、モノクロSBU31とカラーSBU21の両方が共通SIU部Baに接続されていることを意味するので、現実にはあり得ない状態であると判断し、ステップS205でエラー処理を実行する。入力状態がLowでない場合(ステップS204−N)は、モノクロスキャナ機としての構成が成立していると判断し、ステップS206で現在の機械構成がモノクロスキャナ構成である旨を、操作表示部Fに表示し、モノクロ構成に向けた処理を実施する(ステップS207)。
【0060】
一方、ステップS208でスキャニング画像処理部11が自身のIN2の入力状態を読み込んだ後、IN2の入力状態を判別し、Lowでない場合(ステップS209−N)は、モノクロSBU31もしくはカラーSBU21のいずれも共通SIU部Baに接続されていないか、あるいは 共通SIU部Baと共通IPU部Cが接続されていないと判断し、ステップS210でエラー処理を実行する。
【0061】
これに対し、ステップS209で入力状態がLowの場合は、カラーSBU21、共通SIU部Ba及び共通IPU部Cが確実に接続されており、カラースキャナ機としての構成が成立していると判断し、ステップS211で現在の機械構成がカラースキャナ構成である旨を、操作表示部Fに表示し、カラー構成に向けた処理を実施する(ステップS212)。
【0062】
以上のように、本実施例によれば、
1)SIUをモノクロ/カラー切り替え可能として共通化したので、SIUを作り分けする必要がなくなる。
2)カラースキャナ構成かモノクロスキャナ構成かを判別した結果に応じ、各々に適合した処理を行うので、SIUを共通化した場合においても、IPUのハードウェアのみならずソフトウエアを共通化して、プロッタ部そのものを共通化することができる。
3)前記構成の判別結果に応じ、現在の構成状態を表示することが可能なので、SIUを共通化した場合においても、装置の電源SWをONするのみにて簡単に製造工程内作業者、ユーザ、サービスマン等に現在の構成状態を知らせることができる。
等の効果を奏する。
【0063】
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項全てに及ぶことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明を実施するための背景を説明するための図である。
【図2】実施例1におけるカラースキャナ部とプロッタ部とを組み合わせたときの回路構成の概略を示すブロック図である。
【図3】実施例1におけるモノクロスキャナ部とプロッタ部とを組み合わせたときの回路構成の概略を示すブロック図である。
【図4】モノクロSIU部の要部を示すブロック図である。
【図5】図4に示したモノクロSIU部B内の信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】現在の接続状態がカラー構成なのかモノクロ構成なのか判別する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施例2に係るデジタル複合機の回路構成を示すブロック図である。
【図8】実施例2におけるスキャニング画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1 プロッタ部
2 カラースキャナ部
3 モノクロスキャナ部
4 デジタル複合機
11 スキャニング画像処理部
12 印刷用画像処理部
13 書き込み制御部
15 見分け信号生成回路
16 接続検知信号線
16a カラーSBUAの接続検知信号
16b モノクロSBU部A’の接続検知信号
21 カラーSBU
21a LVDS I/F
22 LVDS
23,33,36 フレームメモリ
31 モノクロSBU
31a TTL I/F
32 TTL
34 信号形態変換部(回路)
37 マルチプレクサ
A カラースキャナ
A’モノクロスキャナ
B カラー用SIU部
B’モノクロ用SIU部
Ba 共通SIU
C IPU部
Ca 共通IPU部
D コントローラ
E 書き込み部
F 操作表示部
H1,H1’ ハーネス
H2,H2a,H3、H3a コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モノクロ用のプロッタ部に対しモノクロ用のスキャナ部とカラー用のスキャナ部のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置において、
前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部に各々設けられたモノクロ専用及びカラー専用の読み取り手段と、
前記プロッタ部に設けられ、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部カラーの画像データに対して画像処理を行う共通の画像処理手段と、
前記スキャナ部に設けられ、前記カラー専用及び前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間のインターフェース手段と、
を備え、
前記プロッタ部に対し前記モノクロ用のスキャナ部を組み合わせる際には、モノクロ用のインターフェース手段を前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間に仲介させ、前記プロッタ部に対し前記カラー用のスキャナ部を組み合わせる際には、カラー用のインターフェース手段を前記カラー専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間に仲介させて画像処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置において、
前記モノクロ用のインターフェース手段上には、モノクロ専用読み取り手段用のインターフェース回路及びモノクロ画像処理に必要な容量のメモリが搭載され、
前記カラー用のインターフェース手段上には、カラー専用読み取り手段用のインターフェース回路及びカラー画像処理に必要な容量のメモリが搭載されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2記載の画像形成装置において、
前記モノクロ用のインターフェース手段上には、ハーネスを介して前記モノクロ専用の読み取り手段と接続するためのコネクタ、並びに前記共通の画像処理手段とハーネスを介して接続するためのモノクロ用及びカラー用の読み取り装置共通のコネクタが設けられ、
前記カラー用のインターフェース手段上には、ハーネスを介して前記カラー専用の読み取り手段と接続するためのコネクタ、並びに前記共通の画像処理手段とハーネスを介して接続するためのモノクロ用及びカラー用の読み取り装置共通のコネクタが設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
モノクロ用のプロッタ部に対しモノクロ用のスキャナ部とカラー用のスキャナ部のいずれかが組み合わせ可能な画像形成装置において、
前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部に各々設けられたモノクロ専用及びカラー専用の読み取り手段と、
前記プロッタ部に設けられ、前記モノクロ用のスキャナ部及び前記カラー用のスキャナ部カラーの画像データに対して画像処理を行う共通の画像処理手段と、
前記プロッタ部に設けられ、前記カラー専用及び前記モノクロ専用の読み取り手段と前記共通の画像処理手段との間のインターフェース手段と、
前記モノクロ専用の読み取り手段及び前記カラー専用の読み取り手段にそれぞれ設けられた専用の接続検知信号発生手段と、
を備え、
前記インターフェース手段が、前記接続検知信号発生手段カラーの接続信号に応じてモノクロ用又はカラー用のいずれの読み取り手段が接続されているのかを判断する判別機能と、この判別手段によって判別された結果に応じてインターフェースをモノクロ対応又はカラー対応のいずれかに切り替える切り替え機能とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4記載の画像形成装置において、
前記判別機能によって判別された結果に基づいて前記切り替え機能によりインターフェースをモノクロ対応又はカラー対応のいずれかに切り替え、モノクロスキャナ対応処理及びカラースキャナ対応処理のうち切り替えられた処理を実行することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−225255(P2009−225255A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69266(P2008−69266)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】