説明

画像形成装置

【課題】印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合でも、両面印刷ユニットを用いない印刷方法により印刷を継続する画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、両面印刷ユニットと、前記両面印刷ユニットにおけるエラーの認識を行うエラー認識手段と、を有し、前記エラー認識手段によってエラーが認識されたとき、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ装置、コピー装置やスキャナ部及びプリンタ部を備えたデジタル複合機などの画像形成装置に係り、特に両面印刷機構を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の中には、両面印刷を行えるものがあり、この種の画像形成装置には、両面印刷の際に用紙を自動的に裏返すユニット―所謂、両面印刷ユニット―が組み込まれている。このような両面印刷ユニットを有する画像形成装置は、主用紙搬送路の他に両面画像形成用搬送路が設けられており、主用紙搬送路で一方面側が印刷された用紙を、スイッチバックによって両面画像形成用搬送路に沿って搬送し、再び主用紙搬送路に合流させることによって、次に用紙の他面側を印刷するように構成される。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2004―359441号公報)には、上記のような両面印刷ユニットが設けられた画像形成装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2005−125678号公報)には、両面印刷が指定されたときにエラーが発生してもその内容を示すエラー表示を行うとともに、ユーザが指定した排出口への印刷媒体の排出を確実に行うことのできる印刷装置が記載されている。具体的にはエラー解除後に両面印刷の指定を片面印刷に変更し、片面印刷された印刷媒体がフェースアップ排出口から排出されることが記載されている。
【特許文献1】特開2004―359441号公報
【特許文献2】特開2005−359441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような両面印刷ユニットを備える画像形成装置においては、一般的に両面印刷ユニットにおけるエラーが発生した場合、画像形成装置の復帰条件は電源再投入のみとなる。そのため、印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合には、印刷していたジョブは消去されてしまい、ユーザーは再度あらたに印刷を実行する必要がある、という問題があった。
【0006】
また、両面印刷機能を有する画像形成装置において、両面印刷ユニットエラーが発生した場合に、電源の再投入を伴わずに印刷再開できたとしても、エラー発生後に、ユーザーはどのように印刷を再開すればよいのか非常に分かりにくい、という次なる課題が発生する。さらに、特許文献2においてはエラー解除後に両面印刷の指定を片面印刷に変更しているのでエラーが解除されるまでは印刷再開ができないこととなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような問題、課題に対処するために、本発明に係る画像形成装置は、両面印刷ユニットと、前記両面印刷ユニットにおけるエラーの認識を行うエラー認識手段と、を有し、前記エラー認識手段によってエラーが認識されたとき、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記問い合わせ手段は、手動両面印刷によって印刷の継続を行うか、片面印刷によって印刷の継続を行うか、をユーザーに問い合わせることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に正常に印刷された用紙と、前記両面印刷ユニットのエラー発生後に継続して印刷された用紙と、を目視により区別可能に出力する出力手段を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記出力手段が複数の排紙トレイであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記出力手段が異方向に供給された用紙を排紙する排紙トレイであることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記出力手段がオフセット排紙機構であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に画像形成された用紙を強制的に排紙することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に形成された画像を消去することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像形成装置によれば、エラー認識手段によってエラーが認識されたとき、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせる問い合わせ手段を有するものであり、印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合でも、印刷していたジョブは消去されことなく、両面印刷ユニットを用いない印刷方法により、印刷を継続することが可能となる。また、エラー解除の有無と関係なく、ユーザの問い合わせ結果に応じて印刷を再開するので、ユーザーがエラー解除を行わなくても所望の印刷形態で印刷を再開することができる。
【0016】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、問い合わせ手段に適宜応答することで、両面印刷ユニットエラー後の印刷を再開することが可能であり、ユーザーはエラー後、どのように印刷を再開すればよいのか見当がつきやすく、エラー時においても扱いやすい両面印刷機能を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては画像形成装置としてプリンタを例にとり説明するが、本発明はこのようなプリンタに限らず単体としての、複写装置、ファクシミリ装置、或いは、プリンタ機能、スキャナ機能などを複合的に有する複合機などの画像形成装置にも適用可能なものである。また本発明の画像形成装置の画像形成エンジンとしては、レーザーやLEDラインヘッドによって感光体上に潜像を形成し、これを現像する方式を採用した電子写真方式を例にとり説明するが、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェット方式などのハードウエア構成を用いることもできる。
【0018】
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置のシステム構成の概略を示す図である。図1において、100は画像形成装置、112はCPU、114はバス、115はROM、116はRAM、117は操作パネルインターフェイス部、118は操作パネル部、119はインターフェイス部、122は画像形成エンジン部をそれぞれ示している。
【0019】
画像形成装置100は、インターフェイス部119と、マイクロプロセッサ形態のCPU112と、制御部プログラムなどを格納する不揮発性メモリであるROM115と、ワークエリアとして機能したり、上位装置からプリントデータなどをストアする揮発性メモリであるRAM116と、操作パネルインタフェース部117と、記録動作を行う画像形成エンジン部122とが、バス114を介して相互接続されており、操作パネルインタフェース部117には操作パネル部18が接続されている。操作パネル部118のハードウエアは、操作に係わる表示を行うLCDからなる表示部と、指などによる押圧で入力が行えるタッチパネル部とから概略構成されるものである。
【0020】
インターフェイス部119は、画像形成装置100と不図示のパーソナルコンピュータ間で、ネットワークなどの通信回線を介して通信を行うためのものであり、画像形成装置100からパーソナルコンピュータへの信号は、インターフェイス部119を通してパーソナルコンピュータへ出力され、パーソナルコンピュータから画像形成装置100への信号はインターフェイス部119を通して画像形成装置100へ入力されることとなる。
【0021】
RAM116は、ROM115に格納されているプログラムに従って、CPU112が処理を行う際に、一時的に利用する各種のデータを読み書きするためのものである。また、このRAM116は、インターフェイス部119を介して受信したパーソナルコンピュータなどからの印刷データを保持する。
【0022】
操作パネル部118は、オペレータによるインターフェイス部119のオンライン/オフライン状態の設定等の画像形成装置100の各種動作設定の為の入力を行うスイッチが設けられている。操作パネル部118から入力された信号は、操作パネルインタフェース部117を介してバス114に入力される。
【0023】
画像形成エンジン部122は、例えばレーザーによって感光体上に潜像を形成し、この潜像をトナーによって現像し現像像となし、この現像像をさらに用紙などの記録媒体に転写して、トナーを加熱・加圧し融着することで用紙上に永久可視像を電子写真方式のものを用いることができる。なお、このような画像形成エンジン部122は、給紙トレイから用紙などの記録媒体をピックアップし、印刷された用紙を載置する排紙トレイに排出するまでの一連の画像形成工程を担う。なお、画像形成エンジン部122として、多数のノズルを有するインクジェット記録ヘッドを記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット方式を用いることもできる。
【0024】
本実施形態においては、パーソナルコンピュータでアプリケーションを実行中にプリントが指示されると、プリンタドライバが起動され、アプリケーションで指示されたデータをラスタ形式等の所定の形式のデータに変換し制御データと共に、インタフェースケーブル(不図示)を介して画像形成装置100に送信する。このデータと制御データを、画像形成装置100はインターフェイス部119で受信し、ROM115に格納された制御プログラムに従って、CPU112がRAM116を利用して記録可能な形式の記録データに展開し、画像形成エンジン部122に転送する。画像形成エンジン部122は、記録データに従ってレーザー、感光体、モータなどの周知の構成を駆動して記録媒体上に記録を行う。
【0025】
本発明の画像形成装置100においては、一つの印刷実行命令が完全に実行されるまでは、RAM16に全印刷データが保持され、ジャム発生後にもいて利用することができるものとする。なお、全印刷データの保持のために、書き換え可能なハードディスクドライブなどを、RAM16以外に設けることも可能である。
【0026】
本発明の画像形成装置100には、両面印刷を実行するための両面印刷ユニット200
が設けられており、このユニットの制御を司る両面印刷ユニット制御部210がCPU112と相互に情報通信可能に設けられている。これによって、画像形成装置100における画像形成動作と連動して両面印刷ユニット200が制御されて、画像形成装置100が両面印刷モードにあるときには所定の両面印刷が可能となる。また、両面印刷ユニット制御部210には、両面印刷ユニット200内の紙詰まりなどのジャムを検知するジャム検知部211が設けられており、中央のCPU112が両面印刷ユニット200の紙詰まり状況などを把握することが可能となっている。
【0027】
また、両面印刷ユニット200においてジャムが発生した場合に、どの用紙が欠損したかなどを不図示の用紙カウンタなどからの情報に基づきCPU112が把握することが可能であるものである。このようなジャムによる用紙の欠損を把握する構成が欠損用紙認識部212として表現されている。以上のようなジャム検知、用紙カウンタに係る機構、処理についてはいずれも周知の技術を用いることができる。
【0028】
ジャム検知部211においてジャムが発生されたことがCPU112に報告されると、CPU112は両面印刷ユニット200がエラー状態にあるものと判断する。また、CPU112は、両面印刷ユニット制御部210との通信が不可能な場合などにおいても、両面印刷ユニット200がエラー状態にあるものと判断する。また、両面印刷ユニット200のエラー状態に伴う用紙の欠損については、欠損用紙認識部212がCPU112に報告する。
【0029】
本発明の画像形成装置100は、画像形成エンジン部122によって印刷出力された用紙を収容、載置するための排紙トレイを複数備えてなるものである。これら複数の排紙トレイの集合を制御するブロックが排紙トレイユニット300であり、複数ある排紙トレイのうちのいずれの排紙トレイに出力するかを切り替える切替爪30の制御を行う切替爪制御部310を有している。このような切替爪30の物理的な構成については後述する。
【0030】
次に、本発明の画像形成装置100における画像形成部や画像形成に伴う用紙の搬送経路について説明する。図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部の概要を説明する図である。
【0031】
図2に示すように、画像形成装置100は、転写媒体である無端状の中間転写ベルト2を備えている。なお、転写媒体は転写ローラで構成することもできる。以下の説明では、転写媒体が中間転写ベルト2であるとして説明する。
【0032】
この中間転写ベルト2は図示しないモータの駆動力が伝達されるベルト駆動ローラ3および従動ローラ4に張架されている。更に、中間転写ベルト2はテンションローラ5によって所定のテンションが付与されている。そして、中間転写ベルト2はベルト駆動ローラ3によって図2に矢印αで示す反時計回りに回転可能に設けられている。
【0033】
図示しないが、画像形成装置100は、例えば特開2005−10610号公報に記載されている画像形成装置と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の4色毎の画像形成ステーションを備えている。各画像形成ステーションは、静電潜像を担持する潜像担持体および潜像担持体の静電潜像をトナーで現像する現像装置を少なくとも備えている。4色の毎の画像形成ステーションは、任意の色の順でタンデムに配置される。各画像形成ステーションの潜像担持体である感光体がそれぞれ中間転写ベルト2に当接されている。そして、各画像形成ステーションで形成されたトナー像が各感光体から中間転写ベルト2に色重ねされて一次転写され、フルカラーのトナー像が形成される。
【0034】
中間転写ベルトクリーニング部材40は、中間転写ベルト2に当離接可能に構成されている。この中間転写ベルトクリーニング部材40は、エラー発生時などにおいて、中間転写ベルト2上の不正な未完成トナー像をクリーニングする。
【0035】
中間転写ベルト2のベルト駆動ローラ3側には二次転写装置6が設けられている。二次転写装置6は二次転写ローラ7を備えている。この二次転写ローラ7は、ベルト駆動ローラ3に巻き掛けられた中間転写ベルト2に圧接されている。そして、紙等の用紙8が二次転写装置6に搬送されかつ中間転写ベルト2と二次転写ローラ7との間に挟圧されることで、中間転写ベルト2上のトナー像が用紙8に転写される。このとき、ベルト駆動ローラ3は転写時における二次転写ローラ7の加圧に対するバックアップローラとして機能するようになる。
【0036】
二次転写装置6の用紙搬送方向β上流側には、用紙8を収納する給紙トレイ9が設けられている。そして、給紙トレイ9内の用紙8が1枚ずつピックアップローラ10で取り出されて、二次転写装置6の方へ搬送されるようになっている。
【0037】
一方、二次転写装置6の用紙搬送方向β下流側には、加熱側にベルトを用いたベルト定着器からなる定着装置11が設けられている。この定着装置11は、加熱ローラ12と、この加熱ローラ12に巻き掛けられたベルト25と、この加熱ローラ12のベルト25に圧接される加圧ローラ13とを備えている。そして、トナー像が転写された用紙8が定着装置11に搬送されかつ加熱ローラ12と加圧ローラ13との間に加熱挟圧されることで、トナー像が用紙8に定着される。トナー像が定着されて画像形成が終了した用紙8は、図示しない第1排紙トレイ31又は第2排紙トレイ32のいずれかに収納される。いずれかの排紙トレイに用紙8を載置するようにするかは、切替爪30の制御によって行う。切替爪30は図示(P)側、(Q)側の2つのポジションをとることが可能に構成されており、切替爪30が(P)側にあるときには第1排紙トレイ31に用紙8が収容され、切替爪30が(Q)側にあるときには第2排紙トレイ32に用紙8が収容される。
【0038】
ところで、画像形成装置100は、給紙トレイ9から、二次転写装置6および定着装置11を経て排紙トレイ31(32)に用紙を搬送する主用紙搬送路14を備えている。この主用紙搬送路14には、二次転写装置6より用紙搬送方向β上流側に位置してゲートローラ対15が設けられている。このゲートローラ対15は、中間転写ベルト2上のトナー像に対して二次転写装置6への用紙8の給送タイミングを規定するものである。
【0039】
また、主用紙搬送路14には、定着装置11より用紙搬送方向β下流側に位置して用紙給送ローラ対16が設けられている。更に、主用紙搬送路14には、これらの用紙給送ローラ対16より用紙搬送方向β下流側に位置して排用紙ローラ対17が設けられている。用紙給送ローラ対16は、定着が終了した用紙8を排用紙ローラ対17の方へ給送するものであり、また排用紙ローラ対17は、画像形成が終了した用紙8を排紙トレイ31(32)に排出するものである。
【0040】
更に、用紙給送ローラ対16と排用紙ローラ対17との間の主用紙搬送路14の部分14aが、用紙8のトナー像側面が凹む方向に湾曲して設けられている。後述するように、この部分14aは、定着によって生じた用紙8のカールを、このカールと逆方向のカールを付与して矯正するカール矯正部とされている。
【0041】
更に、画像形成装置100は、用紙8の両面に画像を形成するための両面画像形成用搬送路18が設けられている。この両面画像形成用搬送路18は、排用紙ローラ対17の近傍の分岐位置19で主用紙搬送路14からスイッチバック式に分岐されている。すなわち、用紙8に両面画像形成を行う場合、主用紙搬送路14に沿って搬送されてきた用紙8の
後端が分岐位置19を通過すると停止し、次いでこの用紙8の後端が先端となってスイッチバックで両面画像形成用搬送路18に沿って搬送されるようになっている。
【0042】
両面画像形成用搬送路18は、排用紙ローラ対17より用紙搬送方向β下流側の直線状の主用紙搬送路14の延長線としてほぼ直線状に延設された後、比較的大きな曲率半径でカーブした湾曲して延設されている。更に、両面画像形成用搬送路18は湾曲した後、主用紙搬送路14とほぼ平行に延接された直線状部18aを有している。更に、両面画像形成用搬送路18は、直線状部18aから半円弧状に延接された湾曲部18bを有している。そして、湾曲部18bがゲートローラ対15より用紙搬送方向β上流側の合流位置20で主用紙搬送路14に合流されている。
【0043】
両面画像形成用搬送路18の直線状部18aに用紙給送ローラ対21が設けられている。また、両面画像形成用搬送路18の湾曲部18bに用紙給送ローラ対22が設けられている。
【0044】
本発明の画像形成装置100は上記のような両面印刷ユニット200によって両面印刷を行うモードを備えるものであり、このような両面印刷モードでの印刷実行例について次に説明する。図3は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能による印刷例を示す図である。ここでは例示的に、図3に示すような両面印刷を行う場合について説明する。すなわち、用紙の1枚目表面にP1を、裏面にP2を、用紙の2枚目表面にP3を、裏面にP4を、用紙の3枚目表面にP5を、裏面にP6を、用紙の4枚目表面にP7を、裏面にP8を、用紙の5枚目表面にP9を、裏面にP10を印刷する場合について説明する。
【0045】
各ページの下の括弧書きは、画像形成装置100による印刷実行順序を示している。すなわち、画像形成装置100は、まずP2を1番目に印刷し、P4を2番目に印刷し、P1を3番目に印刷し、P6を4番目に印刷し、・・・というような順序で印刷処理を実行する。このような順序で印刷を実行することによって画像形成装置100では出力のスループットを向上させている。
【0046】
また、以上のように構成される本発明の画像形成装置100においては、手動両面印刷と称される制御を実行する制御プログラムにROM15に格納されており、画像形成装置100で手動両面印刷機能を実行することができるようになっている。ここで、画像形成装置100における手動両面印刷機能について説明する。
【0047】
本発明の画像形成装置100は上記のような両面印刷ユニット200によって両面印刷を行うモードの他に、手動両面印刷機能によって両面印刷を実行するモードを備えるものである。次に、画像形成装置100に搭載される手動両面印刷機能に説明する。
【0048】
図4は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における手動両面印刷機能を説明する図であり、図5は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能による印刷例を示す図である。画像形成装置100は、給紙トレイ9から用紙を機内に取り込み、片面分の印刷を実行して、第1排紙トレイ31に排出する。
【0049】
ここでは例示的に、図5に示すような手動両面印刷を行う場合について説明する。すなわち、用紙の1枚目表面にP1を、裏面にP2を、用紙の2枚目表面にP3を、裏面にP4を、用紙の3枚目表面にP5を、裏面にP6を、用紙の4枚目表面にP7を、裏面にP8を、用紙の5枚目表面にP9を、裏面にP10を印刷する場合について説明する。
【0050】
まず、画像形成装置100は、図4(A)に示すような両面白紙の用紙が給紙部110
にセットされた状態で、P10→P8→P6→P4→P2の順序で印刷を実行する。すなわち、まずそれぞれの用紙の裏面側の印刷を降順で実行する。このような印刷を実行した後の状態が図4(B)に示される状態である。第1排紙トレイ31にはP10が一番下の状態で印刷出力が載置され、P10→P8→P6→P4→P2の順序で上に重ねられた状態となる。なお、それぞれの印刷面は下方を向いた状態で画像形成装置100から出力される。
【0051】
図4(C)は、ユーザーが第1排紙トレイ31上の印刷出力の束を、上下の向きを変えることなく、そのまま再び給紙部110にセットした状態を示している。このようなユーザー操作を要するために、本機能は「手動」両面印刷と称される。
【0052】
図4(D)は、ユーザーによってセットされた裏面側が既印刷の用紙の各表面側を印刷実行した後の状態を示している。この表面側の印刷実行においては、P1→P3→P5→P7→P9の順序で印刷が実行される。第1排紙トレイ31には、1枚目でP1が下方を向いた状態で印刷出力が載置され、2枚目→3枚目→4枚目→5枚目の順序で上に重ねられた状態となる。このような手動両面印刷のプロセスによれば、画像形成装置100に両面印刷を実行するためのユニットが設けられていなくても、比較的な単純なユーザー操作をユーザーに1度強いるだけで、用紙両面の印刷を実現することができる。なお、以上においては、第1排紙トレイ31に手動両面印刷によるアウトプットを排紙する例について説明したが、もちろんアウトプットを第2排紙トレイ32に排紙するようにしてもよい。
【0053】
次に、以上のように構成される画像形成装置100において、両面印刷モードで両面印刷を実行中に、両面印刷ユニットのエラーを検出したときの処理について説明する。図6は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における両面印刷モードの処理のフローチャートを示す図である。なお、図6に示すフローチャートにおいては、処理の流れを理解しやすいように簡便化して示すため、両面ユニットエラーの他のジャムなどのエラーの発生はないことを前提としている。
【0054】
図6において、ステップS100で両面印刷開始がされると、続いてステップS101に進み、上位のパーソナルコンピュータなどから全ての印刷データの読み込みが行われる。続いて、ステップS102では、得られた印刷データに基づいて印刷が実行される。
【0055】
ステップS103では、両面印刷ユニット制御部210からの情報に基づいて、両面印刷ユニット200でエラーが発生した否かが判定される。ステップS103の判定結果がYESであるときにはステップS105に進み、ステップS103の判定結果がNOであるときにはステップS104に進む。
【0056】
ステップS104では、全ての印刷データの印刷が完了したか否かが判定され、判定結果がYESであるときにはステップS110に進み、両面印刷処理を終了し、NOであるときにはステップS102に戻る。
【0057】
ステップS103において両面印刷ユニット200でエラーが発生したものと判定されたときに進むステップS105では、操作パネル部118でユーザーに対して、エラー発生後にどのような処理を求めるのかを問い合わせるメッセージの表示を行う。このようなメッセージの表示例が図7に示すものである。図7は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。
【0058】
図7にメッセージ表示例のように、ステップS105においては、両面印刷ユニット200でエラーが発生した旨をユーザーに報知すると共に、現在のジョブに関連し、両面印刷ユニット200エラーに対する対処法として (1)手動両面印刷機能で印刷を継続、
(2)片面印刷で印刷を継続、(3)印刷ジョブをキャンセル、のいずれを選択するのかをユーザーに問い合わせる。
【0059】
なお、図8は従来の画像形成装置の両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。図8に示すように、両面印刷ユニットにおけるエラーが発生した場合、画像形成装置の復帰条件は電源再投入のみとなり、印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合には、印刷していたジョブは消去されてしまい、ユーザーは再度あらたに印刷を実行する必要があり問題であった。これに対して、本発明に係る画像形成装置100によれば、図7に示すようなメッセージ表示によって、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせるものであり、印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合でも、印刷していたジョブが消去されことなく、両面印刷ユニット200を用いない印刷方法により、印刷を継続することが可能となるのである。
【0060】
ステップS106では、操作パネル部118から、ユーザーによって対処方法の入力がなされたか否かが判定される。判定がNOであるときにはステップS105に進みループする。ステップS106の判定がYESであるときには、ステップS107に進み、ユーザーが選択した対処方法が何であるのかが判定される。
【0061】
ステップS107で、ユーザーが「印刷ジョブをキャンセル」を選択したと判定すると、次にステップS110に進み、両面印刷処理を終了する。
【0062】
ステップS107で、ユーザーが「片面印刷で印刷を継続」を選択したと判定すると、ステップS108に進み、片面印刷シーケンスのサブルーチンを実行する。サブルーチンからリターンすると、ステップS110に進み、両面印刷処理を終了する。
【0063】
ステップS107で、ユーザーが「手動両面印刷機能で印刷を継続」を選択したと判定すると、ステップS109に進み、手動両面印刷シーケンスのサブルーチンを実行する。サブルーチンからリターンすると、ステップS110に進み、両面印刷処理を終了する。
【0064】
ステップS107乃至ステップS109に示されるように、本発明の画像形成装置100では、ユーザーはメッセージ表示に適宜応答することで、両面印刷ユニットエラー後の印刷を再開することが可能となる。すなわち、本発明の画像形成装置100によれば、ユーザーは両面ユニットエラー後、どのように印刷を再開すればよいのか見当がつきやすく、エラー時においても扱いやすい両面印刷機能を実現することができるのである。
【0065】
次に、両面印刷モードの処理フローチャートにおける「片面印刷シーケンス」、「手動両面印刷シーケンス」の各サブルーチンについて説明する。図9は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における片面印刷シーケンスのサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0066】
図9において、ステップS200で、片面印刷シーケンスがスタートすると、次に
ステップS201に進み、両面ユニットエラー時強制排紙モードが設定されているか否かが判定される。
【0067】
ここで、両面ユニットエラー時強制排紙モードについて説明する。本実施形態に係る画像形成装置100においては、先に説明したとおり、主用紙搬送路14の他に両面画像形成用搬送路18が設けられている。両面ユニットエラーは、両面画像形成用搬送路18などが動作しなくなるものであるので、例え両面ユニットエラーが発生しても、主用紙搬送路14の方は動作する。
【0068】
両面ユニットエラー発生後、主用紙搬送路14に関連して存在する、既に形成されたトナー画像や、印刷済みの用紙などを有効に活用するか、或いは、重複印刷などにより混乱の元となる可能性があるこれらのトナー画像や、印刷済みの用紙を廃棄するのかをあらかじめ設定するのが、両面ユニットエラー時強制排紙モードである。
【0069】
両面ユニットエラー時強制排紙モードの設定が有効であるときには、両面ユニットエラー発生後において、既に形成されたトナー画像や、印刷済みの用紙などは廃棄する。また、両面ユニットエラー時強制排紙モードの設定が無効であるときには、両面ユニットエラー発生後において、既に形成されたトナー画像や、印刷済みの用紙などは可能な限り有効活用する。
【0070】
ステップS201における判定結果がYESであるとき(両面ユニットエラー時強制排紙モードの設定が有効であるとき)にはステップS208に進む。また、ステップS201における判定結果がNOであるとき(両面ユニットエラー時強制排紙モードの設定が無効であるとき)にはステップS202に進む。
【0071】
ステップS208では、主用紙搬送路14中の用紙を強制排紙し、次のステップS209で、中間転写ベルト2を中間転写ベルトクリーニング部材40でクリーニングして、形成中であったトナー画像なども全て廃棄する。続く、ステップS205では、出力先の排紙トレイを切替爪制御部310によって切り替え、ステップS206で、未完了分のページを片面印刷により印刷出力し、ステップS210でメインルーチンにリターンする。
【0072】
なお、本発明の画像形成装置100においては、両面ユニットエラー発生後の継続印刷を行う場合、エラー発生前の両面印刷とエラー発生後の継続印刷とで出力形態を異ならせることも一つの特徴点となっている。すなわち、エラー発生前の印刷出力を第1排紙トレイ31としていた場合には、切替爪30の切替を行い、エラー発生後の印刷出力を第2排紙トレイ32とする。このような出力形態の違いによって、両面ユニットエラー発生前後のそれぞれの印刷出力をユーザーが明瞭に把握することが可能となる。
【0073】
なお、本実施形態においては、両面ユニットエラー発生前後の出力形態を複数の排紙トレイの切替によって行っていたが、その他の方法によって主力形態を変えて、ユーザーの把握を容易にすることも可能である。
【0074】
例えば、給紙トレイを複数設け、第1の給紙トレイには一の方向に用紙をセットし、第2の給紙トレイには前記の方向と直交する方向に用紙をセットするような場合、エラー発生前後で、給紙トレイを異ならせて用紙を画像形成装置100に供給することによって、排紙トレイ上での用紙の向きが異なった出力形態を実現することが可能となる。
【0075】
また、例えば、排紙トレイの前段にオフセット排紙機構を設けておき、このオフセット排紙機構によって、エラー発生前後で、排紙トレイ上で異なる出力位置で排紙することによって、異なる出力形態を実現することができる。なお、オフセット排紙機構については周知のものを用いることができる。
【0076】
ステップS201における判定結果がNOであるとき進むステップS202では、中間転写ベルト2上のトナー像は完成されているか否かが判定される。ここで、両面ユニットエラー時点での画像形成装置100の状況について説明する。図10は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能におけるエラー発生事例を示す図である。図10は図3と同様の両面印刷を想定しており、最初の2枚(1枚目、2枚目)の両面印刷が完了し、既に第1排紙トレイ31上に排紙が完了しているときに、画像形成装置100内における状態を模式的に示している。図10に示すようなタイミングで両面ユニットエラーが
発生すると、3枚目と4枚目が画像形成装置100内にあり、3枚目についてはP6の定着が完了して両面ユニット200内に存在し、4枚目については主用紙搬送路14で転写を待っている状態にある。この場合、4枚目のP8のための画像が中間転写ベルト2上で、既に完成している時、或いはタイミングによってこれが完成していない時の両方があり得る。ステップS202は、このような中間転写ベルト2上でのトナー像の状態を判定するものである。
【0077】
ステップS202の判定結果がYESであるとき(すなわち、中間転写ベルト2上に完成トナー像が存在するとき)にはステップS203に進み、NOであるときにはステップS207に進む。
【0078】
ステップS203では、中間転写ベルト2上のトナー像を用紙に転写し、さらに、用紙を定着装置11で定着し、第1排紙トレイ31に排紙する。そして、ステップS204では、ステップD203で印刷出力したものは、出力済みとしてカウントする。続く、ステップS205では、出力先の排紙トレイを切替爪制御部310によって切替、ステップS206で、未完了分のページを片面印刷により印刷出力し、ステップS210でメインルーチンにリターンする。
【0079】
ステップS202の判定結果がNOであるとき(すなわち、中間転写ベルト2上のトナー像が完成していないとき)に進むステップS207では、中間転写ベルトクリーニング部材40によって中間転写ベルト2をクリーニングしてトナー像を消去する。続く、ステップS205では、出力先の排紙トレイを切替爪制御部310によって切替、ステップS206で、未完了分のページを片面印刷により印刷出力し、ステップS210でメインルーチンにリターンする。
【0080】
次に、両面印刷モードの処理フローチャートにおける「手動両面印刷シーケンス」のサブルーチンについて説明する。図11は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における手動両面印刷シーケンスのサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0081】
両面印刷ユニット200のエラー発生後に、ユーザーが手動両面印刷を選択した場合には、図11のステップS300で、手動両面印刷シーケンスが開始される。続いてステップS301に進み、主用紙搬送路14中に存在する用紙を強制的に排紙する。次のステップS302では、中間転写ベルトクリーニング部材40によって中間転写ベルト2をクリーニングしてトナー像を消去する。なお、片面印刷に比べて手動両面印刷はユーザーによる操作などを要求するものである。このため、エラー発生後に重複印刷などが発生するとユーザーが混乱する恐れもあるので、エラー発生時点での未完了の印刷を全て手動両面印刷で印刷し直す、というような設計思想に基づいてフローが記述されている。従って、ステップS301やステップS302のように処理するものとし、既に形成されたトナー画像や、印刷済みの用紙などは全て廃棄する。
【0082】
ステップS303では、エラー発生後の手動両面印刷の出力先の排紙トレイを切替爪制御部310によって切り替える。
【0083】
ステップS304では、未完了分のページについて、まず裏面側の手動両面印刷の処理のサブルーチンを実行する。
【0084】
ステップS305では、未完了分のページについて、表面側の手動両面印刷の処理のサブルーチンを実行する。ステップS306では、メインルーチンにリターンする。
【0085】
次に、手動両面印刷機能におけるそれぞれの面の印刷処理についてのサブルーチンにつ
いて説明する。図12は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で裏面側の印刷を実行する時の処理の流れを示す図である。
【0086】
図12において、ステップS400で、手動両面印刷機能における裏面側の処理が開始されると、続いてステップS401にすすみ、偶数ページの後ろから順に未完了分の印刷が実行される。ステップS402では、未完了分の裏面側印刷が完了したか否かが判定される。ステップS402の判定がNOでるとステップS401に戻り、YESでると続いてステップS403に進む。
【0087】
ステップS403では、第2排紙トレイ32に排出された裏面側印刷済み用紙を、ユーザーの手動操作によって、給紙トレイ9に再セットしてもらうべく所定のメッセージを操作パネル部118に表示する。このようなメッセージの表示例を図13に示す。図13は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。
【0088】
続くステップS404では、裏面側の手動両面印刷を終了して、もとのルーチンにリターンする。
【0089】
図14は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で表面側の印刷を実行する時の処理の流れを示す図である。ステップS500で、表面側の手動両面印刷が開始されると、続いてステップS501に進み、奇数ページの前から順に未完了分の印刷を実行する。
【0090】
ステップS502では、未完了分の表面側の印刷処理が完了したか否かが判定される。ステップS502での判定がNOであるとステップS501に戻り、YESであると、次にステップS503に進み、表面側の手動両面印刷処理を終了し、元のルーチンにリターンする。
【0091】
以上、本発明に係る画像形成装置によれば、エラー認識手段によってエラーが認識されたとき、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせる問い合わせ手段を有するものであり、印刷途中で両面印刷ユニットエラーが発生した場合でも、印刷していたジョブは消去されことなく、両面印刷ユニットを用いない印刷方法により、印刷を継続することが可能となる。
【0092】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、問い合わせ手段に適宜応答することで、両面印刷ユニットエラー後の印刷を再開することが可能であり、ユーザーはエラー後、どのように印刷を再開すればよいのか見当がつきやすく、エラー時においても扱いやすい両面印刷機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置のシステム構成の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部の概要を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能による印刷例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における手動両面印刷機能を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能による印刷例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における両面印刷モードの処理のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。
【図8】従来の画像形成装置の両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における片面印刷シーケンスのサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の両面印刷機能におけるエラー発生事例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における手動両面印刷シーケンスのサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で裏面側の印刷を実行する時の処理の流れを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で表示するメッセージの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の手動両面印刷機能で表面側の印刷を実行する時の処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0094】
2・・・中間転写ベルト、3・・・ベルト駆動ローラ、4・・・従動ローラ、5・・・テンションローラ、6・・・二次転写装置、7・・・二次転写ローラ、8・・・用紙、9・・・給紙トレイ、10・・・ピックアップローラ、11・・・定着装置、12・・・加熱ローラ、13・・・加圧ローラ、14・・・主用紙搬送路、15・・・ゲートローラ対、16・・・給送ローラ対、17・・・排用紙ローラ対、18・・・両面画像形成用搬送路、21・・・用紙給送ローラ対、22・・・用紙給送ローラ対、25・・・ベルト、30・・・切替爪、31・・・第1排紙トレイ、32・・・第2排紙トレイ、40・・・中間転写ベルトクリーニング部材、100・・・画像形成装置、112・・・CPU、114・・・バス、115・・・ROM、116・・・RAM、117・・・操作パネルインターフェイス部、118・・・操作パネル部、119・・・インターフェイス部、122・・・画像形成エンジン部、200・・・両面印刷ユニット、210・・・両面印刷ユニット制御部、211・・・ジャム検知部、212・・・欠損用紙認識部、300・・・排紙トレイユニット、310・・・切替爪制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面印刷ユニットと、
前記両面印刷ユニットにおけるエラーの認識を行うエラー認識手段と、を有し、
前記エラー認識手段によってエラーが認識されたとき、ユーザーに印刷の継続を行うか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記問い合わせ手段は、手動両面印刷によって印刷の継続を行うか、片面印刷によって印刷の継続を行うか、をユーザーに問い合わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に正常に印刷された用紙と、前記両面印刷ユニットのエラー発生後に継続して印刷された用紙と、を目視により区別可能に出力する出力手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記出力手段が複数の排紙トレイであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記出力手段が異方向に供給された用紙を排紙する排紙トレイであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記出力手段がオフセット排紙機構であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に画像形成された用紙を強制的に排紙することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記問い合わせ手段に応じてユーザーが印刷を継続したときに、前記両面印刷ユニットのエラー発生前に形成された画像を消去することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−30235(P2010−30235A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197193(P2008−197193)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】