説明

画像形成装置

【課題】 フロントカバーが開放されたときにプロセスカートリッジが着脱可能となる画像形成装置において、静電潜像形成手段を移動させることなくプロセスカートリッジの着脱を可能にすること。
【解決手段】 感光体ドラム11と転写ローラ12と現像ローラ16とは、プロセスカートリッジ10の外枠を構成する本体ケース18の内部に支持され、クリーナ13と帯電器14とは、本体ケース18に揺動可能に接続された帯電ケース19の内部に支持されている。プロセスカートリッジ10が挿入されたときは、帯電ケース19は帯電器14,クリーナ13と一体にガイド溝30の傾斜部32に沿って上方に揺動する(A)。プロセスカートリッジ10の着脱時には、帯電ケース19はガイド溝30に沿って下方に揺動し、LEDユニット15を回避しつつ着脱が可能となる(B)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、像担持体の表面に静電潜像を形成し、その静電潜像が形成された像担持体の表面に帯電した現像剤を付着させて現像する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の画像形成装置として、像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、その帯電手段による帯電後の上記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、上記静電潜像が形成された上記像担持体の表面に、帯電した現像剤を付着させる現像手段と、を備えたものが考えられている。このように構成された画像形成装置では、像担持体の表面を帯電手段によって一様に帯電させ、その帯電後の像担持体の表面に静電潜像を形成して現像剤を付着させることによって、像担持体の表面に所望の現像剤像を形成することができる。この現像剤像を用紙等の被記録媒体に転写すれば、その被記録媒体に所望の画像を形成することができる。
【0003】
また、この種の画像形成装置では、上記像担持体,帯電手段,現像手段を、画像形成装置の筐体に着脱可能に収容されるプロセスカートリッジに設けることによって、それらをプロセスカートリッジと一体に交換可能とすることも提案されている。ところが、このようにプロセスカートリッジを交換する際には、そのプロセスカートリッジを構成する像担持体,帯電手段,現像手段のいずれかが静電潜像形成手段と干渉する可能性がある。特に、LEDなどを使用して静電潜像を形成する静電潜像形成手段は、像担持体に近接して配置する必要があり、プロセスカートリッジと干渉する可能性が高くなる。また、筐体の正面(被記録媒体が排出される側)に設けられたフロントカバーが開放されることによってプロセスカートリッジが着脱可能となるいわゆるフロントアクセスの場合も、そのプロセスカートリッジが静電潜像形成手段と干渉する可能性が高くなる。
【0004】
そこで、筐体に設けられたフロントカバーがプロセスカートリッジを着脱するために開放されたとき、リンクを介してLEDアレイ(静電潜像形成手段)を退避させ、プロセスカートリッジの着脱を可能にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
すなわち、特許文献1では、LEDアレイを退避させずにプロセスカートリッジを着脱しようとすると、LEDアレイと帯電器とが干渉してしまうが、LEDアレイを退避させることでその干渉を抑制することができる。
【特許文献1】特開2007−155793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、プロセスカートリッジの着脱時にLEDアレイ等の静電潜像形成手段を退避させると、着脱を行う毎に静電潜像形成手段の位置が微妙に変化し、正確な画像が形成できなくなる可能性がある。そこで、本発明は、フロントカバーが開放されたときにプロセスカートリッジが着脱可能となる画像形成装置において、静電潜像形成手段を移動させることなくプロセスカートリッジの着脱を可能にすることを目的としてなされた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、像担持体を備えたプロセスカートリッジと、該プロセスカートリッジが着脱可能に収容される筐体と、該筐体の正面に設けられ、開放されることによって上記プロセスカートリッジの着脱を可能にするフロントカバーと、上記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、上記プロセスカートリッジとは別体に上記筐体内に設けられ、上記帯電手段による帯電後の上記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、上記プロセスカートリッジと一体に、または、上記プロセスカートリッジに着脱可能に設けられ、上記静電潜像が形成された上記像担持体の表面に、帯電した現像剤を付着させる現像手段と、上記プロセスカートリッジに揺動可能に設けられ、上記帯電手段を一体に支持する剛体の揺動部材と、上記プロセスカートリッジに設けられ、上記帯電手段または上記揺動部材が載置されることによって、上記帯電手段及び上記揺動部材の揺動位置を、上記プロセスカートリッジの着脱時に上記静電潜像形成手段と干渉しない位置に規定する載置台と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明の画像形成装置では、プロセスカートリッジには、像担持体が設けられ、現像手段が一体または着脱可能に設けられ、帯電手段が剛体の揺動部材を介して揺動可能に支持されている。更に、プロセスカートリッジには、上記帯電手段または上記揺動部材が載置されることによって、その帯電手段及び揺動部材の揺動位置を、プロセスカートリッジの着脱時に静電潜像形成手段と干渉しない位置に規定する載置台が設けられている。
【0009】
このため、プロセスカートリッジの着脱時には、帯電手段及び揺動部材を載置台によって規定される位置へ揺動させながら着脱を行うことにより、静電潜像形成手段を移動させなくても帯電手段と静電潜像形成手段との干渉を抑制することができる。しかも、載置台に帯電手段または揺動部材を載置すれば、静電潜像形成手段と干渉することなくプロセスカートリッジを装着することが容易にでき、そのように載置がなされた状態では帯電手段のワイヤ等の掃除も容易に行うことができる。
【0010】
なお、本発明は以下の構成に限定されるものではないが、上記像担持体は所定の軸を中心に回転するドラム状に構成され、上記揺動部材は上記軸を中心に揺動してもよい。この場合、像担持体の表面と帯電手段との間隔が上記揺動に関わらず一定に維持されるので、像担持体の表面に帯電手段が接触するのを良好に抑制することができる。
【0011】
また、上記揺動部材に、上記像担持体の表面に接触してその表面の現像剤を除去するクリーナが、一体に支持されてもよい。この場合、クリーナによって像担持体から余分な現像剤を除去することができる。また、帯電手段とクリーナとが揺動部材と一体に揺動するので、帯電手段とクリーナとが干渉し合うこともない。
【0012】
また、本発明の画像形成装置は、像担持体を備えたプロセスカートリッジと、該プロセスカートリッジが着脱可能に収容される筐体と、該筐体の正面に設けられ、開放されることによって上記プロセスカートリッジの着脱を可能にするフロントカバーと、上記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、上記プロセスカートリッジとは別体に、かつ、上記帯電手段と一体のユニットとして上記筐体内に設けられ、上記帯電手段による帯電後の上記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、上記プロセスカートリッジと一体に、または、上記プロセスカートリッジに着脱可能に設けられ、上記静電潜像が形成された上記像担持体の表面に、帯電した現像剤を付着させる現像手段と、を備えたことを特徴とするものであってもよい。
【0013】
このように構成された本発明の画像形成装置では、プロセスカートリッジには、像担持体が設けられ、現像手段が一体または着脱可能に設けられている。本発明では、帯電手段はプロセスカートリッジとは別体に設けられ、静電潜像形成手段と一体のユニットとして筐体内に設けられている。このため、本発明の画像形成装置では、静電潜像形成手段を移動させなくても、帯電手段と静電潜像形成手段との干渉を抑制しつつプロセスカートリッジを着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[画像形成装置の全体構成(第1の実施の形態)]
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された第1の実施の形態としての画像形成装置1の構成を概略的に表す中央断面図である。図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、装置の外枠を構成する筐体2を備え、その筐体2の正面(後述のように被記録媒体の一例としての用紙Pが排出される側)には開閉可能なフロントカバー3が設けられている。また、筐体2の下方には、用紙Pを積載して保持するカセット4が引き出し可能に設けられている。カセット4に保持された用紙Pは、図示省略した給紙ローラ等の各種ローラにより、筐体2の中央に着脱可能に収容されたプロセスカートリッジ10へ搬送される。
【0015】
プロセスカートリッジ10は、像担持体の一例としての感光体ドラム11と転写手段の一例としての転写ローラ12との間に用紙Pを挟んで矢印方向に搬送する間に、その用紙Pにトナー像を形成するものである。感光体ドラム11は、ドラム本体が接地されると共に、その表面に、例えば、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されており、図1における反時計方向に回転可能に支持されている。
【0016】
また、感光体ドラム11の外周には、クリーナ13,帯電手段の一例としての帯電器14,静電潜像形成手段の一例としてのLEDユニット15,及び現像手段の一例としての現像ローラ16が、転写ローラ12との対向部から感光体ドラム11の回転方向に沿って順次配設されている。クリーナ13は、感光体ドラム11の表面に接触しながら回転するローラ状に構成され、感光体ドラム11の表面に残った現像剤の一例としてのトナーを除去する。帯電器14は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型帯電器であり、感光体ドラム11の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0017】
LEDユニット15は、下面にLEDからなる複数の発光部(図示省略)が左右方向に列設されてなり、画像データに応じて感光体ドラム11の表面を露光する周知のものである。現像ローラ16は、図示省略したトナー収容室に収容された正帯電性非磁性1成分トナーを、正に帯電させながら薄層として感光体ドラム11の表面に供給する周知のものである。なお、この現像ローラ16は、上記トナー収容室と一体にプロセスカートリッジ10に対して着脱可能とされてもよく、上記トナー収容室と共にプロセスカートリッジ10と一体に構成されてもよい。
【0018】
このため、感光体ドラム11の表面は、その感光体ドラム11の回転に伴って、先ず、クリーナ13によって残留トナーを除去された後、帯電器14により一様に正帯電され、その後、LEDユニット15の発光部により露光される。これによって、感光体ドラム11の表面には、画像データに応じた静電潜像が形成される。
【0019】
次いで、現像ローラ16により、正帯電されているトナーが感光体ドラム11に供給されると、そのトナーは、感光体ドラム11の表面上に形成された静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム11の表面のうち、露光されて電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像が形成される。
【0020】
転写ローラ12は、図1における時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ12は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム11の表面上に担持された上記トナー像は、用紙Pが感光体ドラム11と転写ローラ12との間を通る間に、用紙Pに転写される。上記トナー像転写後の用紙Pは、加熱ローラ21と加圧ローラ22とを備えた定着器23へ搬送され、上記トナー像が熱定着された後、排紙パス24によって前方へ折り返され、排紙ローラ25を介して図示省略した排紙トレイへ排出される。
【0021】
[プロセスカートリッジの詳細構成]
次に、図2(A)は、筐体2の中央に装着された状態のプロセスカートリッジ10の構成を表す側面図である。図2(A)に示すように、感光体ドラム11と転写ローラ12と現像ローラ16とは、プロセスカートリッジ10の外枠を構成する本体ケース18の内部に支持され、クリーナ13と帯電器14とは、本体ケース18とは別体の剛体の帯電ケース19の内部に支持されている。揺動部材の一例としての帯電ケース19は、左右側面から突出した一対のアーム部19Aを介して、本体ケース18の左右側面から突出した感光体ドラム11の回転軸11Aに揺動可能に接続されている。
【0022】
また、帯電ケース19の左右側面からは、一対のボス19Bが突出しており、プロセスカートリッジ10を左右から支持するフレーム(図示省略)に設けられたガイド溝30にこのボス19Bが案内されることにより、帯電ケース19は次のように揺動する。すなわち、図2(A)に示すように、ガイド溝30は、筐体2に対して固定されたLEDユニット15の直下近傍より手前側が水平な水平部31となっており、LEDユニット15の直下近傍から後方が上方へくの字形に屈曲した傾斜部32となっている。
【0023】
このため、ボス19Bがガイド溝30の最後部近傍まで達するようにプロセスカートリッジ10が挿入されたときは、図2(A)に示すように、帯電ケース19は帯電器14,クリーナ13と一体にガイド溝30の傾斜部32に沿って上方に揺動する。よって、帯電器14は、図1に示したように感光体ドラム11の後斜め上方に配設され、用紙Pの搬送経路から離れる。このため、帯電器14に用紙Pが当ったり、帯電器14からの放電が画像(用紙Pに転写されたトナー像)に影響を与えたりするのを抑制することができる。
【0024】
一方、プロセスカートリッジ10の着脱時(図1の矢印参照)には、図2(B)に示すように、帯電ケース19はガイド溝30に沿って下方に揺動してボス19Bは水平部31に係合し、LEDユニット15を回避しつつ着脱が可能となる。このとき、帯電器14は感光体ドラム11の後方に配設されるが、本体ケース18の左右側面には、帯電ケース19をその位置に支持する載置台18Aが設けられている。なお、載置台18Aは、本体ケース18を構成する左右の板材を延長して構成されており、プロセスカートリッジ10の筐体2への装着時には、その左右一対の載置台18Aの間は図1に示すように用紙Pの搬送経路となる。
【0025】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、プロセスカートリッジ10の着脱時には、帯電器14及び帯電ケース19を載置台18Aによって規定される位置へ揺動させながら着脱を行うことにより、LEDユニット15を移動させなくても帯電器14とLEDユニット15との干渉を抑制することができる。しかも、載置台18Aに帯電ケース19を載置すれば、LEDユニット15と干渉することなくプロセスカートリッジ10を装着することが容易にでき、そのように載置がなされた状態では帯電器14のワイヤ等の掃除も容易に行うことができる。なお、載置台18Aは、帯電器14を直接支持するように構成してもよい。
【0026】
また、本実施の形態では、帯電ケース19は感光体ドラム11の回転軸11Aを中心に揺動するので、感光体ドラム11の表面と帯電器14との間隔が上記揺動に関わらず一定に維持される。このため、感光体ドラム11の表面に帯電器14が接触するのを良好に抑制することができる。また、上記帯電ケース19には、クリーナ13が一体に支持され、帯電器14と一体に揺動するので、帯電器14とクリーナ13とが干渉し合うこともない。なお、上記実施の形態において、LEDユニット15も必要に応じて交換可能としてもよい。
【0027】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明が適用された第2の実施の形態としての画像形成装置101の構成を概略的に表す中央断面図である。本実施の形態の画像形成装置101は、クリーナ13を省略した点と、帯電器14をプロセスカートリッジ110とは全く別体に設け、LEDユニット15と一体に露光帯電ユニット130に支持した点において画像形成装置1とは異なり、他の点はほぼ同様に構成されている。そこで、図3では、図1とほぼ同様に構成された箇所には図1で使用した符号を使用して詳細な説明を省略する。
【0028】
この画像形成装置101では、帯電器14とLEDユニット15とは、露光帯電ユニット130によって図1に示した装着状態と同様の位置に支持され、この露光帯電ユニット130は取っ手131を介して筐体2に着脱可能に構成されている。また、この画像形成装置101では、プロセスカートリッジ110には、感光体ドラム11,転写ローラ12,現像ローラ16が設けられ、筐体2に対して一体に着脱可能とされている。
【0029】
このように、本実施の形態では、帯電器14をプロセスカートリッジ110とは別体の露光帯電ユニット130に収納し、それとは独立してプロセスカートリッジ110を着脱可能としている。このため、本実施の形態でも、LEDユニット15を移動させなくても、帯電器14とLEDユニット15との干渉を抑制しつつプロセスカートリッジ110を着脱することができる。なお、本実施の形態においてクリーナ13を更に設ける場合、そのクリーナ13は、プロセスカートリッジ110に設けてもよく、露光帯電ユニット130に設けてもよい。
【0030】
なお、本発明は上記各実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記各実施の形態では、いずれも感光体ドラム11,現像ローラ16等を1組だけ備えたいわゆるモノクロプリンタに本発明を適用しているが、本発明は、感光体ドラム11,現像ローラ16等を複数組備えたカラープリンタにも同様に適用することができる。また、プロセスカートリッジ10,110等の形状は、上記以外にも種々に変更することができる。更に、静電潜像形成手段としては、レーザ発光またはその他の方法で露光を行う手段や、露光以外の方法によって静電潜像を形成する手段も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての画像形成装置の構成を概略的に表す中央断面図である。
【図2】その画像形成装置のプロセスカートリッジの詳細な構成を、動作と共に表す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としての画像形成装置の構成を概略的に表す中央断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1,101…画像形成装置 2…筐体 3…フロントカバー 4…カセット
10,110…プロセスカートリッジ 11…感光体ドラム 11A…回転軸
12…転写ローラ 13…クリーナ 14…帯電器 15…LEDユニット
16…現像ローラ 18…本体ケース 18A…載置台 19…帯電ケース
19A…アーム部 19B…ボス 30…ガイド溝 31…水平部3
2…傾斜部 130…露光帯電ユニット P…用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を備えたプロセスカートリッジと、
該プロセスカートリッジが着脱可能に収容される筐体と、
該筐体の正面に設けられ、開放されることによって上記プロセスカートリッジの着脱を可能にするフロントカバーと、
上記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
上記プロセスカートリッジとは別体に上記筐体内に設けられ、上記帯電手段による帯電後の上記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
上記プロセスカートリッジと一体に、または、上記プロセスカートリッジに着脱可能に設けられ、上記静電潜像が形成された上記像担持体の表面に、帯電した現像剤を付着させる現像手段と、
上記プロセスカートリッジに揺動可能に設けられ、上記帯電手段を一体に支持する剛体の揺動部材と、
上記プロセスカートリッジに設けられ、上記帯電手段または上記揺動部材が載置されることによって、上記帯電手段及び上記揺動部材の揺動位置を、上記プロセスカートリッジの着脱時に上記静電潜像形成手段と干渉しない位置に規定する載置台と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上記像担持体は所定の軸を中心に回転するドラム状に構成され、
上記揺動部材は上記軸を中心に揺動することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
上記揺動部材に、上記像担持体の表面に接触してその表面の現像剤を除去するクリーナが、一体に支持されたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
像担持体を備えたプロセスカートリッジと、
該プロセスカートリッジが着脱可能に収容される筐体と、
該筐体の正面に設けられ、開放されることによって上記プロセスカートリッジの着脱を可能にするフロントカバーと、
上記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
上記プロセスカートリッジとは別体に、かつ、上記帯電手段と一体のユニットとして上記筐体内に設けられ、上記帯電手段による帯電後の上記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
上記プロセスカートリッジと一体に、または、上記プロセスカートリッジに着脱可能に設けられ、上記静電潜像が形成された上記像担持体の表面に、帯電した現像剤を付着させる現像手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−72587(P2010−72587A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243103(P2008−243103)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】