画像形成装置
【課題】バイアスの給電を確実にし、メンテナンス性の優れたプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子13、46が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
【解決手段】規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子13、46が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに電力を供給するための本体側給電端子の弾性変形を防止するプロセスカートリッジの構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置のメンテナンス部品である像担持体、帯電装置、現像装置、及びクリーニング装置は、メンテナンス性を向上させるために、これら装置が一体となったプロセスカートリッジの形態で供給されることが多い。このときプロセスカートリッジには、画像形成装置からのバイアスや信号を供給するための給電端子を備えている。給電端子の形態は特許文献1〜4に示すような様々な形態があり、給電端子の位置が各装置の設計配置の都合上、プロセスカートリッジの下側に配置される場合もある。
プロセスカートリッジ下側に給電端子が配置されている場合、一般的にプロセスカートリッジは画像形成装置への装着動作時にガイドレールに沿って装着されるため、正規位置(プロセスカートリッジが装着されて、位置決め手段によって決められるセット位置)よりもプロセスカートリッジ全体が重力により鉛直方向に下がるように装着される。即ち、正規位置ではガイドレールとプロセスカートリッジの間には隙間があるが、装着動作中にはプロセスカートリッジとガイドレールは接触・擦動するように装着されるためである。
【0003】
従って、本体給電端子が板バネ材であり弾性変形を利用してプロセスカートリッジ給電端子への接触圧力を確保する場合、装着動作時にプロセスカートリッジが正規位置よりも下がっているため、本体給電端子は応力により必要以上に変形され、本体給電端子が初期状態に戻らなくなる塑性変形を起こす場合がある。そこで、塑性変形を起こさないように、プロセスカートリッジ全体の重さを支えられるような弾性力を維持する(バネ定数を上げる)形状にすることもできるが、この場合、プロセスカートリッジ装着時に弾性力が強すぎて装着し難くなる。また、塑性変形しないように逆に弾性力を下げる(バネ定数を下げる)と、プロセスカートリッジが正規位置にある場合の接触圧力を十分維持することができずに、接触不良を起こすといった問題が発生する。
このようにプロセスカートリッジ交換時に本体給電端子が塑性変形した場合には、新品のプロセスカートリッジをセットした時でも給電接触不良となり、本体給電端子の接触抵抗が増加しバイアスの安定性が損なわれ異常画像となったり、最悪の場合は、バイアスの給電ができなくなり画像形成装置の動作が停止することもある。このような場合、本体給電端子を修理・交換しなければ復帰しないため、プロセスカートリッジを一旦外して作業を行わなければならず、またユーザーメンテナンスの場合でも、本体給電端子の修理・交換作業は非常に手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、プロセスカートリッジ交換・着脱動作時に給電端子の塑性変形を防止するために、規制部材をプロセスカートリッジや本体装置に設けることで、バイアスの給電を確実にし、メンテナンス性の優れたプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、装置本体に着脱可能な構成を有するカートリッジと、前記装置本体に備えられ、前記カートリッジに電力を供給する本体側給電端子と、前記カートリッジに備えられ、前記本体側給電端子から電力を給電される被給電端子と、を備え、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子が弾性変形することによって、前記被給電端子への接触圧力を確保する画像形成装置であって、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時に、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子の弾性変形を規制する規制部材を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記規制部材は、カートリッジに備えられており、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材がカートリッジの着脱を案内する案内部材に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、前記カートリッジが画像形成位置に位置決めさせる位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする。
請求項3は、前記位置決め部材に備えられた前記規制部材の規制を解除する規制解除部が、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする。
【0006】
請求項4は、前記規制部材は回動可能に軸支され、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されることにより、前記規制解除部が規制部材に当接することで、該規制部材が回動して、規制が解除されることを特徴とする。
請求項5は、前記規制部材は、案内部材に備えられており、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材がカートリッジの枠体に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする。
請求項6は、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に前記カートリッジの枠体が当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プロセスカートリッジに設けられた規制部材は、プロセスカートリッジの本体装置への装着動作時に、プロセスカートリッジの給電端子が本体給電端子を変形させる量を規制するため、本体給電端子が塑性変形することを防止する。これにより、プロセスカートリッジが正規の位置にセットされた時に、本体給電端子の弾性力が狙い通りに作用するため、給電を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】4つの作像ユニットのうちの1つを拡大して示す断面図である。
【図3】作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。
【図4】前カバーを開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
【図5】プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
【図6】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着するガイドレールの構成を示す図である。
【図7】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図8】カートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。
【図9】カートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。
【図10】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図11】カートリッジをセット挿入中で端子が接触した後の状態を示す断面図である。
【図12】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図13】規制部材の解除機構の詳細を示す図である。
【図14】規制部材の解除機構の詳細を示す図である。
【図15】ガイドレールに備えた場合のカートリッジのセット状態中を示す断面図である。
【図16】ガイドレールに備えた場合のカートリッジをセットした後の状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0010】
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置1は、その内部の略中央に中間転写ベルト51を備えている。中間転写ベルト51は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ531、532、533、534に掛け回して支持され、回転駆動される。中間転写ベルト51の下方にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト51のベルト面に沿って並んでいる。
【0011】
図2は、4つの作像ユニットのうち1つを拡大して示す断面図である。図3は、作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。いずれの作像ユニットでも同様の構成であるので、この図においては、色の区別を示すY、C、M、Kの表示を省略する。各作像ユニットは感光体3Y、3C、3M、3Kを有し、各感光体3の周りには、感光体3表面に電荷を与える帯電ローラ11、感光体3表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置40、感光体3表面に潤滑剤32を塗布するブラシローラ31、ブラシローラ31で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える潤滑剤塗布装置30、トナー像転写後の感光体3表面のクリーニングをするクリーニングブレード21を備えるクリーニング装置20がそれぞれ配置されている。この構成で図2では、一つのカートリッジ2を形成している。なお、ここでは、作像ユニットでもあるカートリッジ2は、感光体3と、帯電装置10、現像装置40、クリーニング装置20、潤滑剤塗布装置30のいずれか1つ以上を一体的に支持されていて、画像形成装置1に着脱可能になっているプロセスカートリッジとして用いている。以下、プロセスカートリッジ2と記す。ただし、カートリッジの形態を成していれば良く、ここで説明した形態に限定するものではない。
【0012】
また、図3に示すように、トナー補給ホッパーから、トナー補給口44まで、図示しないトナー補給パイプが配置されていて、トナーが補給されるようになっている。さらに、クリーニング装置20の廃トナー回収コイル22には、クリーニングブレード21で回収された廃トナーを、図示しない廃トナータンクへ搬送するトナー廃棄口45に接続している。
また、図1を参照すると、4つのプロセスカートリッジ2の下方には、帯電した各感光体3の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置9が備えられている。
中間転写ベルト51を挟んで、各感光体3と対向する位置には、感光体3上に形成されたトナー像を中間転写ベルト51上に一次転写する一次転写ローラ52がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ52は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト51の支持ローラ532で支持された部分の外側には、二次転写ローラ54が圧接されている。二次転写ローラ54は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ54と中間転写ベルト51との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト51上のトナー像が記録紙に転写される。
中間転写ベルト51の支持ローラ531で支持された部分の外側には、二次転写後の中間転写ベルト51の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置50が設けられている。
二次転写部の上方には、記録紙上のトナー像を記録紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、定着ローラ71と、これに対向し、圧接して配置される、内部にハロゲンヒータを有する加圧ローラ72とから構成されている。この他に、定着ローラ71の代わりに、図示しないが、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ及び定着ローラに巻き掛けられた無端の定着ベルトを用いても良い。
【0013】
画像形成装置の下部には、記録紙を載置し、二次転写部に向けて記録紙を送り出す給紙装置60が備えられている。
帯電装置10は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ11を備える。帯電ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ11は、感光体3に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ11の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体3表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ11は、感光体に接触させずに、近接させても良い。ローラ形状であり、感光体3に近接している部分で放電して、感光体3を帯電させることができる。また、非接触にすることで、帯電ローラ11の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。
現像装置40は、感光体3と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える図示しない現像スリーブが配置されている。現像スリーブの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブへ汲み上げるための図示しない2つのスクリューが備えられている。現像スリーブによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、図示しないドクターブレードによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブに担持される。現像スリーブは、感光体3との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体3の潜像面に供給する。
【0014】
クリーニング装置20は、クリーニング部材たるクリーニングブレード21が図示しない感光体3と当接・離間する機構を備え、画像形成装置本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。
潤滑剤塗布装置30は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤32と、固形潤滑剤32に接触して潤滑剤を削り取り、感光体3に塗布するブラシローラ31とブラシローラ31で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える。固形潤滑剤32は、直方体状に形成されており、加圧バネ33によってブラシローラ31側に付勢されている。
固形潤滑剤32はブラシローラ31によって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧バネ33で加圧されているために常時ブラシローラ31に当接している。ブラシローラ31は、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体3表面に塗布する。
上記固形潤滑剤32としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
【0015】
図4は、前カバー(図示せず)を開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
前カバーを開けた画像形成装置1本体に、枠体101にプロセスカートリッジ2を配置するガイドレール105が設けられている。このガイドレール105に、それぞれ、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kがガイドレール105のそれぞれの配置個所に、図示しないレールが設けられていて、それに沿って、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを挿入してゆく。また、2本のスライドレールによって本体から引き出して、それに、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを乗せたガイドレール105を挿入するようにしても良い。引き出しを簡単に行うことが可能である。
さらに、各々のプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kには図示しないICチップがそれぞれ付いており、それぞれを本体に挿入した時に、そのチップのコネクター部が本体側のコネクターと結合し、本体からICチップ内の不揮発性メモリーにより感光体3の回転時間、ロットNo.等の諸情報を読み込んだり、情報を書き込んだりする構成になっており、各々プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kの交換時期をオペレータに知らせることが可能になっている。
【0016】
図5は、プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
上述したように、プロセスカートリッジ2には、ICチップ等の他に、プロセスカートリッジ枠体201の鉛直方向下側には、図5に示すように、プロセスカートリッジ2の第1電気接点として、現像装置40の現像給電端子46、帯電装置10の帯電給電端子13が備えられている。これらを下側に備えたのは、第1電気接点がトナー等によって汚れるのをできるだけ防止するためであり、さらに、画像形成装置1の本体給電端子102(図6)と接続する際に、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実に行うためである。
これらの第1電気接点は、大きな電圧が印加されることから板状の形状を有する。板状同士の接続にすることによって、放電を防止して、密接な接続にすることができる。さらに、材質としては、導電性があって、繰り返しの曲げ使用に耐える弾性があることが好ましい。このために、材質は、例えば、SUS301、304のオーステナイト系ステンレスなどの鉄合金、青銅、リン青銅(C5210)等の銅合金が広く用いられている。
【0017】
図6は、プロセスカートリッジを画像形成装置に装着するガイドレールの構成を示す図である。
画像形成装置1の構造体の一部であるガイドレール105にプロセスカートリッジ2が、各々配置される。ここに全てプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kが配置されることで画像形成装置1の画像形成動作が可能になる。このとき、ガイドレール105の上には、下側にあるプロセスカートリッジ2の第1電気接点である帯電給電端子13、現像給電端子46に対応する本体給電端子102である帯電給電本体端子102b、現像給電本体端子102aが、画像形成装置1の鉛直方向の上側に配置されている。これが接続することで電気を供給する回路が形成される。画像形成装置1の鉛直方向の上側に本体給電端子102を配置し、プロセスカートリッジ2の下側に第1電気接点202を配置して、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実にするとともに、プロセスカートリッジ2の着脱時にトナーが落下することで、画像形成装置1の本体給電端子102にトナーが付着しやすくなるため、最も鉛直方向上側が落下による影響を受けやすく、トナーが付着し易いために、その位置に設けていることで、電気接点間の接触不良を簡単かつ確実に防止できる。
さらに、本体給電端子102は、第1電気接点と同様に、ステンレスSUS301、リン青銅C5210等の板バネ材であり、厚み0.2mm程度の弾性変形可能な形状である。プロセスカートリッジ装着時にプロセスカートリッジ2の第1電気接点から押し当てられることで弾性力により給電における接触状態を維持している。
【0018】
図7はカートリッジをセットした状態を示す断面図である。図7に示すように、画像形成装置本体のプロセスカートリッジ装着口には、本体給電端子102が備えられている。本体給電端子102は板バネ材であるステンレスSUS301(リン青銅C5210などでもよい)、厚み0.2mmでできており、弾性変形可能な形状である。プロセスカートリッジ装着時にプロセスカートリッジが位置決め手段である本体位置決め板106によって正規位置にセットされると、プロセスカートリッジ給電端子13、46に押し当てられ、適正な弾性力が作用することで接触圧力を維持し、安定した給電接触状態を維持している。画像形成装置本体にはプロセスカートリッジを画像形成装置本体へ装着しやすいように、プロセスカートリッジ装着をガイドするガイドレール105が備えられているが、ガイドレール105でプロセスカートリッジの位置決めを正確に行うことは困難であるため、プロセスカートリッジの位置決めは、上述した位置決め板106が感光体3、感光体軸301を把持した感光体軸受302の外周とカートリッジ従基準軸202を保持することで行っている。また、位置決め板106は画像形成装置本体に備えられており、プロセスカートリッジ装着後にセットされる。正規位置にプロセスカートリッジがセットされている時(プロセスカートリッジ挿入、又は位置決め板106のセット後)には、プロセスカートリッジ枠体201とガイドレール105には隙間が空くようになっている。
【0019】
図8はカートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。図8に示すように、プロセスカートリッジはガイドレールに沿って装着される。この時、プロセスカートリッジ枠体201下面はガイドレール105と接触・摺動するようになっている。プロセスカートリッジをガイドレール105上に載せて奥側に押すだけの簡易動作で本体へ装着できる。
図9はカートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。図9に示すように、規制部材が無い場合には、位置決め板106をセットするまでの間は、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっており、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押してしまう。図10に示すように、位置決め板106をセットするとプロセスカートリッジは持ち上がり、押しすぎは解除されるが、本体給電端子102は押されすぎることで塑性変形しているため、本体給電端子102は図8で示した初期状態(自然長)には戻らない。このため、十分な接触圧を確保できなかったり、最悪の場合接触しないため給電不良となる虞がある。
【0020】
図11はカートリッジをセット挿入中で端子が接触した後の状態を示す断面図である。図11に示すように、規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子13、46が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
図12はカートリッジをセット状態にした後の状態を示す断面図である。図12に示すように、位置決め板106がセットされると規制部材203はガイドレール105への乗り上げが解除される構成となっており、プロセスカートリッジは正規位置にセットされる。
このように、規制部材203によりプロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を押しすぎて、本体給電端子102を塑性変形させてしまうことを防止できるので、プロセスカートリッジが正規位置にセットされた際に、適正な接触圧力を維持でき、安定した給電状態を維持できる。
この規制部材203はプロセスカートリッジ側ではなく、上記同様な作用が発生する機構であれば、ガイドレール105に設けても良い。
図11に示すように、規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子102が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
図12に示すように、位置決め板106がセットされると規制部材203はガイドレール105への乗り上げが解除される構成となっており、プロセスカートリッジは正規位置にセットされる。
【0021】
図13、14は規制部材の解除機構の詳細を示す図である。規制部材203は規制部材回動中心204を中心として回動可能である。位置決め板106をプロセスカートリッジにセットする際に、プロセスカートリッジの基準軸202と位置決め板が嵌合すると同時に、プロセスカートリッジ長手方向にスラスト移動可能な規制部材押し当て部材205が位置決め板106により押されることで、規制部材203下部を押し、規制部材203は規制部材回動中心204とし規制部材解除モーメント206が発生し回動する。これにより、規制部材203はガイドレール105より離れるが、プロセスカートリッジの基準軸202が位置決め板106と嵌合しているため、プロセスカートリッジが正規位置よりも下側に下がることはない。
一方、位置決め板106を外した際に規制部材203がガイドレール105と接触するように、規制部材203には図示しないネジリスプリングが備えて有り、図示方向にネジリスプリングモーメント207が常時かかっているが、規制部材解除モーメント206はネジリスプリングモーメント207よりも大きいため、規制部材203は規制部材押し当て部材205の先端曲線部205aに支えられるかたちで維持され、プロセスカートリッジが正規位置にある時は、規制部材203がガイドレール105と接触することはない。
このように、規制部材203によりプロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を押しすぎて本体給電端子102を塑性変形させてしまうことを防止でき、プロセスカートリッジが正規位置にセットされた際に、適正な接触圧力を維持でき、経時においても安定した給電状態を維持できる。
【0022】
図15、図16は規制部材をガイドレールに備えた場合のカートリッジをセット状態中とセットした後の状態を示す断面図である。この図では、ガイドレール105に開口部206と、規制部材回動中心204を中心に回動する規制部材203とを備え、カートリッジをセット状態中では、カートリッジ枠体201とガイドレール105は規制部材203により持ち上げられている。そして、カートリッジを本体位置決め板106にセットすると、カートリッジ枠体201により規制部材203が押されて、規制部材回動中心204を中心に開口部206内に回動する。
【符号の説明】
【0023】
1 画像形成装置、2 プロセスカートリッジ、3 感光体、9 露光装置、10 帯電装置、11 帯電ローラ、20 クリーニング装置、21 クリーニングブレード、22 廃トナー回収コイル、30 潤滑剤塗布装置、31 ブラシローラ、32 潤滑剤、33 加圧バネ、34 潤滑剤塗布ブレード、40 現像装置、41 現像スリーブ、42 規制部材、44 トナー補給口、45 トナー廃棄口、50 転写装置、51 中間転写ベルト、52 一次転写ローラ、531、532、533、534 支持ローラ、54 二次転写ローラ、60 給紙装置、61 給紙ユニット、62 給紙ローラ、63 レジストローラ、64 排紙ローラ、65 排紙ストック部、70 定着装置、101 本体枠体、102 本体給電端子、102a 現像給電本体端子、102b 帯電給電本体端子、105 ガイドレール、106 プロセスカートリッジの本体位置決め板、201 カートリッジ枠体、202 カートリッジ従基準軸、203 規制部材、204 規制部材回動中心、205 規制部材押し当て部材、206 開口部、301 感光体軸、302 感光体軸受
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】特開2005−195632公報
【特許文献2】特開2007−114718公報
【特許文献3】特開2008−145936公報
【特許文献4】特開2001−175149公報
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジに電力を供給するための本体側給電端子の弾性変形を防止するプロセスカートリッジの構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置のメンテナンス部品である像担持体、帯電装置、現像装置、及びクリーニング装置は、メンテナンス性を向上させるために、これら装置が一体となったプロセスカートリッジの形態で供給されることが多い。このときプロセスカートリッジには、画像形成装置からのバイアスや信号を供給するための給電端子を備えている。給電端子の形態は特許文献1〜4に示すような様々な形態があり、給電端子の位置が各装置の設計配置の都合上、プロセスカートリッジの下側に配置される場合もある。
プロセスカートリッジ下側に給電端子が配置されている場合、一般的にプロセスカートリッジは画像形成装置への装着動作時にガイドレールに沿って装着されるため、正規位置(プロセスカートリッジが装着されて、位置決め手段によって決められるセット位置)よりもプロセスカートリッジ全体が重力により鉛直方向に下がるように装着される。即ち、正規位置ではガイドレールとプロセスカートリッジの間には隙間があるが、装着動作中にはプロセスカートリッジとガイドレールは接触・擦動するように装着されるためである。
【0003】
従って、本体給電端子が板バネ材であり弾性変形を利用してプロセスカートリッジ給電端子への接触圧力を確保する場合、装着動作時にプロセスカートリッジが正規位置よりも下がっているため、本体給電端子は応力により必要以上に変形され、本体給電端子が初期状態に戻らなくなる塑性変形を起こす場合がある。そこで、塑性変形を起こさないように、プロセスカートリッジ全体の重さを支えられるような弾性力を維持する(バネ定数を上げる)形状にすることもできるが、この場合、プロセスカートリッジ装着時に弾性力が強すぎて装着し難くなる。また、塑性変形しないように逆に弾性力を下げる(バネ定数を下げる)と、プロセスカートリッジが正規位置にある場合の接触圧力を十分維持することができずに、接触不良を起こすといった問題が発生する。
このようにプロセスカートリッジ交換時に本体給電端子が塑性変形した場合には、新品のプロセスカートリッジをセットした時でも給電接触不良となり、本体給電端子の接触抵抗が増加しバイアスの安定性が損なわれ異常画像となったり、最悪の場合は、バイアスの給電ができなくなり画像形成装置の動作が停止することもある。このような場合、本体給電端子を修理・交換しなければ復帰しないため、プロセスカートリッジを一旦外して作業を行わなければならず、またユーザーメンテナンスの場合でも、本体給電端子の修理・交換作業は非常に手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、プロセスカートリッジ交換・着脱動作時に給電端子の塑性変形を防止するために、規制部材をプロセスカートリッジや本体装置に設けることで、バイアスの給電を確実にし、メンテナンス性の優れたプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、装置本体に着脱可能な構成を有するカートリッジと、前記装置本体に備えられ、前記カートリッジに電力を供給する本体側給電端子と、前記カートリッジに備えられ、前記本体側給電端子から電力を給電される被給電端子と、を備え、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子が弾性変形することによって、前記被給電端子への接触圧力を確保する画像形成装置であって、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時に、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子の弾性変形を規制する規制部材を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記規制部材は、カートリッジに備えられており、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材がカートリッジの着脱を案内する案内部材に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、前記カートリッジが画像形成位置に位置決めさせる位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする。
請求項3は、前記位置決め部材に備えられた前記規制部材の規制を解除する規制解除部が、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする。
【0006】
請求項4は、前記規制部材は回動可能に軸支され、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されることにより、前記規制解除部が規制部材に当接することで、該規制部材が回動して、規制が解除されることを特徴とする。
請求項5は、前記規制部材は、案内部材に備えられており、前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材がカートリッジの枠体に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする。
請求項6は、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に前記カートリッジの枠体が当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プロセスカートリッジに設けられた規制部材は、プロセスカートリッジの本体装置への装着動作時に、プロセスカートリッジの給電端子が本体給電端子を変形させる量を規制するため、本体給電端子が塑性変形することを防止する。これにより、プロセスカートリッジが正規の位置にセットされた時に、本体給電端子の弾性力が狙い通りに作用するため、給電を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】4つの作像ユニットのうちの1つを拡大して示す断面図である。
【図3】作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。
【図4】前カバーを開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
【図5】プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
【図6】プロセスカートリッジを画像形成装置に装着するガイドレールの構成を示す図である。
【図7】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図8】カートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。
【図9】カートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。
【図10】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図11】カートリッジをセット挿入中で端子が接触した後の状態を示す断面図である。
【図12】カートリッジをセットした状態を示す断面図である。
【図13】規制部材の解除機構の詳細を示す図である。
【図14】規制部材の解除機構の詳細を示す図である。
【図15】ガイドレールに備えた場合のカートリッジのセット状態中を示す断面図である。
【図16】ガイドレールに備えた場合のカートリッジをセットした後の状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0010】
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置1は、その内部の略中央に中間転写ベルト51を備えている。中間転写ベルト51は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ531、532、533、534に掛け回して支持され、回転駆動される。中間転写ベルト51の下方にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト51のベルト面に沿って並んでいる。
【0011】
図2は、4つの作像ユニットのうち1つを拡大して示す断面図である。図3は、作像ユニット全体を示す上方からの斜視図である。いずれの作像ユニットでも同様の構成であるので、この図においては、色の区別を示すY、C、M、Kの表示を省略する。各作像ユニットは感光体3Y、3C、3M、3Kを有し、各感光体3の周りには、感光体3表面に電荷を与える帯電ローラ11、感光体3表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置40、感光体3表面に潤滑剤32を塗布するブラシローラ31、ブラシローラ31で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える潤滑剤塗布装置30、トナー像転写後の感光体3表面のクリーニングをするクリーニングブレード21を備えるクリーニング装置20がそれぞれ配置されている。この構成で図2では、一つのカートリッジ2を形成している。なお、ここでは、作像ユニットでもあるカートリッジ2は、感光体3と、帯電装置10、現像装置40、クリーニング装置20、潤滑剤塗布装置30のいずれか1つ以上を一体的に支持されていて、画像形成装置1に着脱可能になっているプロセスカートリッジとして用いている。以下、プロセスカートリッジ2と記す。ただし、カートリッジの形態を成していれば良く、ここで説明した形態に限定するものではない。
【0012】
また、図3に示すように、トナー補給ホッパーから、トナー補給口44まで、図示しないトナー補給パイプが配置されていて、トナーが補給されるようになっている。さらに、クリーニング装置20の廃トナー回収コイル22には、クリーニングブレード21で回収された廃トナーを、図示しない廃トナータンクへ搬送するトナー廃棄口45に接続している。
また、図1を参照すると、4つのプロセスカートリッジ2の下方には、帯電した各感光体3の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置9が備えられている。
中間転写ベルト51を挟んで、各感光体3と対向する位置には、感光体3上に形成されたトナー像を中間転写ベルト51上に一次転写する一次転写ローラ52がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ52は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト51の支持ローラ532で支持された部分の外側には、二次転写ローラ54が圧接されている。二次転写ローラ54は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ54と中間転写ベルト51との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト51上のトナー像が記録紙に転写される。
中間転写ベルト51の支持ローラ531で支持された部分の外側には、二次転写後の中間転写ベルト51の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置50が設けられている。
二次転写部の上方には、記録紙上のトナー像を記録紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、定着ローラ71と、これに対向し、圧接して配置される、内部にハロゲンヒータを有する加圧ローラ72とから構成されている。この他に、定着ローラ71の代わりに、図示しないが、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ及び定着ローラに巻き掛けられた無端の定着ベルトを用いても良い。
【0013】
画像形成装置の下部には、記録紙を載置し、二次転写部に向けて記録紙を送り出す給紙装置60が備えられている。
帯電装置10は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ11を備える。帯電ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ11は、感光体3に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ11の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体3表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ11は、感光体に接触させずに、近接させても良い。ローラ形状であり、感光体3に近接している部分で放電して、感光体3を帯電させることができる。また、非接触にすることで、帯電ローラ11の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。
現像装置40は、感光体3と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える図示しない現像スリーブが配置されている。現像スリーブの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブへ汲み上げるための図示しない2つのスクリューが備えられている。現像スリーブによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、図示しないドクターブレードによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブに担持される。現像スリーブは、感光体3との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体3の潜像面に供給する。
【0014】
クリーニング装置20は、クリーニング部材たるクリーニングブレード21が図示しない感光体3と当接・離間する機構を備え、画像形成装置本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。
潤滑剤塗布装置30は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤32と、固形潤滑剤32に接触して潤滑剤を削り取り、感光体3に塗布するブラシローラ31とブラシローラ31で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード34を備える。固形潤滑剤32は、直方体状に形成されており、加圧バネ33によってブラシローラ31側に付勢されている。
固形潤滑剤32はブラシローラ31によって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧バネ33で加圧されているために常時ブラシローラ31に当接している。ブラシローラ31は、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体3表面に塗布する。
上記固形潤滑剤32としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
【0015】
図4は、前カバー(図示せず)を開け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に挿入する状況を説明する模式図である。
前カバーを開けた画像形成装置1本体に、枠体101にプロセスカートリッジ2を配置するガイドレール105が設けられている。このガイドレール105に、それぞれ、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kがガイドレール105のそれぞれの配置個所に、図示しないレールが設けられていて、それに沿って、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを挿入してゆく。また、2本のスライドレールによって本体から引き出して、それに、プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kを乗せたガイドレール105を挿入するようにしても良い。引き出しを簡単に行うことが可能である。
さらに、各々のプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kには図示しないICチップがそれぞれ付いており、それぞれを本体に挿入した時に、そのチップのコネクター部が本体側のコネクターと結合し、本体からICチップ内の不揮発性メモリーにより感光体3の回転時間、ロットNo.等の諸情報を読み込んだり、情報を書き込んだりする構成になっており、各々プロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kの交換時期をオペレータに知らせることが可能になっている。
【0016】
図5は、プロセスカートリッジ全体を示す下方からの斜視図である。
上述したように、プロセスカートリッジ2には、ICチップ等の他に、プロセスカートリッジ枠体201の鉛直方向下側には、図5に示すように、プロセスカートリッジ2の第1電気接点として、現像装置40の現像給電端子46、帯電装置10の帯電給電端子13が備えられている。これらを下側に備えたのは、第1電気接点がトナー等によって汚れるのをできるだけ防止するためであり、さらに、画像形成装置1の本体給電端子102(図6)と接続する際に、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実に行うためである。
これらの第1電気接点は、大きな電圧が印加されることから板状の形状を有する。板状同士の接続にすることによって、放電を防止して、密接な接続にすることができる。さらに、材質としては、導電性があって、繰り返しの曲げ使用に耐える弾性があることが好ましい。このために、材質は、例えば、SUS301、304のオーステナイト系ステンレスなどの鉄合金、青銅、リン青銅(C5210)等の銅合金が広く用いられている。
【0017】
図6は、プロセスカートリッジを画像形成装置に装着するガイドレールの構成を示す図である。
画像形成装置1の構造体の一部であるガイドレール105にプロセスカートリッジ2が、各々配置される。ここに全てプロセスカートリッジ2Y、2C、2M、2Kが配置されることで画像形成装置1の画像形成動作が可能になる。このとき、ガイドレール105の上には、下側にあるプロセスカートリッジ2の第1電気接点である帯電給電端子13、現像給電端子46に対応する本体給電端子102である帯電給電本体端子102b、現像給電本体端子102aが、画像形成装置1の鉛直方向の上側に配置されている。これが接続することで電気を供給する回路が形成される。画像形成装置1の鉛直方向の上側に本体給電端子102を配置し、プロセスカートリッジ2の下側に第1電気接点202を配置して、プロセスカートリッジ2の重みで接続を確実にするとともに、プロセスカートリッジ2の着脱時にトナーが落下することで、画像形成装置1の本体給電端子102にトナーが付着しやすくなるため、最も鉛直方向上側が落下による影響を受けやすく、トナーが付着し易いために、その位置に設けていることで、電気接点間の接触不良を簡単かつ確実に防止できる。
さらに、本体給電端子102は、第1電気接点と同様に、ステンレスSUS301、リン青銅C5210等の板バネ材であり、厚み0.2mm程度の弾性変形可能な形状である。プロセスカートリッジ装着時にプロセスカートリッジ2の第1電気接点から押し当てられることで弾性力により給電における接触状態を維持している。
【0018】
図7はカートリッジをセットした状態を示す断面図である。図7に示すように、画像形成装置本体のプロセスカートリッジ装着口には、本体給電端子102が備えられている。本体給電端子102は板バネ材であるステンレスSUS301(リン青銅C5210などでもよい)、厚み0.2mmでできており、弾性変形可能な形状である。プロセスカートリッジ装着時にプロセスカートリッジが位置決め手段である本体位置決め板106によって正規位置にセットされると、プロセスカートリッジ給電端子13、46に押し当てられ、適正な弾性力が作用することで接触圧力を維持し、安定した給電接触状態を維持している。画像形成装置本体にはプロセスカートリッジを画像形成装置本体へ装着しやすいように、プロセスカートリッジ装着をガイドするガイドレール105が備えられているが、ガイドレール105でプロセスカートリッジの位置決めを正確に行うことは困難であるため、プロセスカートリッジの位置決めは、上述した位置決め板106が感光体3、感光体軸301を把持した感光体軸受302の外周とカートリッジ従基準軸202を保持することで行っている。また、位置決め板106は画像形成装置本体に備えられており、プロセスカートリッジ装着後にセットされる。正規位置にプロセスカートリッジがセットされている時(プロセスカートリッジ挿入、又は位置決め板106のセット後)には、プロセスカートリッジ枠体201とガイドレール105には隙間が空くようになっている。
【0019】
図8はカートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。図8に示すように、プロセスカートリッジはガイドレールに沿って装着される。この時、プロセスカートリッジ枠体201下面はガイドレール105と接触・摺動するようになっている。プロセスカートリッジをガイドレール105上に載せて奥側に押すだけの簡易動作で本体へ装着できる。
図9はカートリッジをセット挿入中で端子が接触する前の状態を示す断面図である。図9に示すように、規制部材が無い場合には、位置決め板106をセットするまでの間は、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっており、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押してしまう。図10に示すように、位置決め板106をセットするとプロセスカートリッジは持ち上がり、押しすぎは解除されるが、本体給電端子102は押されすぎることで塑性変形しているため、本体給電端子102は図8で示した初期状態(自然長)には戻らない。このため、十分な接触圧を確保できなかったり、最悪の場合接触しないため給電不良となる虞がある。
【0020】
図11はカートリッジをセット挿入中で端子が接触した後の状態を示す断面図である。図11に示すように、規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子13、46が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
図12はカートリッジをセット状態にした後の状態を示す断面図である。図12に示すように、位置決め板106がセットされると規制部材203はガイドレール105への乗り上げが解除される構成となっており、プロセスカートリッジは正規位置にセットされる。
このように、規制部材203によりプロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を押しすぎて、本体給電端子102を塑性変形させてしまうことを防止できるので、プロセスカートリッジが正規位置にセットされた際に、適正な接触圧力を維持でき、安定した給電状態を維持できる。
この規制部材203はプロセスカートリッジ側ではなく、上記同様な作用が発生する機構であれば、ガイドレール105に設けても良い。
図11に示すように、規制部材203が有る場合には、プロセスカートリッジ挿入時の初期は図8で示すようにプロセスカートリッジ枠体下面201がガイドレール105に接触・摺動し、プロセスカートリッジは正規位置よりも下がっているが、給電端子102が接触する直前に、規制部材203のテーパ部203aがガイドレール105に乗り上げることで、プロセスカートリッジは正規位置よりも上に持ち上げられる。これにより、プロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を必要以上に押すことはない。
図12に示すように、位置決め板106がセットされると規制部材203はガイドレール105への乗り上げが解除される構成となっており、プロセスカートリッジは正規位置にセットされる。
【0021】
図13、14は規制部材の解除機構の詳細を示す図である。規制部材203は規制部材回動中心204を中心として回動可能である。位置決め板106をプロセスカートリッジにセットする際に、プロセスカートリッジの基準軸202と位置決め板が嵌合すると同時に、プロセスカートリッジ長手方向にスラスト移動可能な規制部材押し当て部材205が位置決め板106により押されることで、規制部材203下部を押し、規制部材203は規制部材回動中心204とし規制部材解除モーメント206が発生し回動する。これにより、規制部材203はガイドレール105より離れるが、プロセスカートリッジの基準軸202が位置決め板106と嵌合しているため、プロセスカートリッジが正規位置よりも下側に下がることはない。
一方、位置決め板106を外した際に規制部材203がガイドレール105と接触するように、規制部材203には図示しないネジリスプリングが備えて有り、図示方向にネジリスプリングモーメント207が常時かかっているが、規制部材解除モーメント206はネジリスプリングモーメント207よりも大きいため、規制部材203は規制部材押し当て部材205の先端曲線部205aに支えられるかたちで維持され、プロセスカートリッジが正規位置にある時は、規制部材203がガイドレール105と接触することはない。
このように、規制部材203によりプロセスカートリッジ給電端子13、46が本体給電端子102を押しすぎて本体給電端子102を塑性変形させてしまうことを防止でき、プロセスカートリッジが正規位置にセットされた際に、適正な接触圧力を維持でき、経時においても安定した給電状態を維持できる。
【0022】
図15、図16は規制部材をガイドレールに備えた場合のカートリッジをセット状態中とセットした後の状態を示す断面図である。この図では、ガイドレール105に開口部206と、規制部材回動中心204を中心に回動する規制部材203とを備え、カートリッジをセット状態中では、カートリッジ枠体201とガイドレール105は規制部材203により持ち上げられている。そして、カートリッジを本体位置決め板106にセットすると、カートリッジ枠体201により規制部材203が押されて、規制部材回動中心204を中心に開口部206内に回動する。
【符号の説明】
【0023】
1 画像形成装置、2 プロセスカートリッジ、3 感光体、9 露光装置、10 帯電装置、11 帯電ローラ、20 クリーニング装置、21 クリーニングブレード、22 廃トナー回収コイル、30 潤滑剤塗布装置、31 ブラシローラ、32 潤滑剤、33 加圧バネ、34 潤滑剤塗布ブレード、40 現像装置、41 現像スリーブ、42 規制部材、44 トナー補給口、45 トナー廃棄口、50 転写装置、51 中間転写ベルト、52 一次転写ローラ、531、532、533、534 支持ローラ、54 二次転写ローラ、60 給紙装置、61 給紙ユニット、62 給紙ローラ、63 レジストローラ、64 排紙ローラ、65 排紙ストック部、70 定着装置、101 本体枠体、102 本体給電端子、102a 現像給電本体端子、102b 帯電給電本体端子、105 ガイドレール、106 プロセスカートリッジの本体位置決め板、201 カートリッジ枠体、202 カートリッジ従基準軸、203 規制部材、204 規制部材回動中心、205 規制部材押し当て部材、206 開口部、301 感光体軸、302 感光体軸受
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】特開2005−195632公報
【特許文献2】特開2007−114718公報
【特許文献3】特開2008−145936公報
【特許文献4】特開2001−175149公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に着脱可能な構成を有するカートリッジと、前記装置本体に備えられ、前記カートリッジに電力を供給する本体側給電端子と、前記カートリッジに備えられ、前記本体側給電端子から電力を給電される被給電端子と、を備え、
前記本体側給電端子、及び/又は、前記被給電端子が弾性変形することによって、前記被給電端子への接触圧力を確保する画像形成装置であって、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時に、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子の弾性変形を規制する規制部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記カートリッジに備えられており、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、前記規制部材がカートリッジの着脱を案内する案内部材に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、
前記カートリッジが画像形成位置に位置決めさせる位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記位置決め部材に備えられた前記規制部材の規制を解除する規制解除部が、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記規制部材は回動可能に軸支され、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されることにより、前記規制解除部が規制部材に当接することで、該規制部材が回動して、規制が解除されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記規制部材は、案内部材に備えられており、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材が前記カートリッジの枠体に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、
前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に前記カートリッジの枠体が当接することで、該規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項1】
装置本体に着脱可能な構成を有するカートリッジと、前記装置本体に備えられ、前記カートリッジに電力を供給する本体側給電端子と、前記カートリッジに備えられ、前記本体側給電端子から電力を給電される被給電端子と、を備え、
前記本体側給電端子、及び/又は、前記被給電端子が弾性変形することによって、前記被給電端子への接触圧力を確保する画像形成装置であって、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時に、前記本体給電端子、及び/又は、前記被給電端子の弾性変形を規制する規制部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記カートリッジに備えられており、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、前記規制部材がカートリッジの着脱を案内する案内部材に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、
前記カートリッジが画像形成位置に位置決めさせる位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記位置決め部材に備えられた前記規制部材の規制を解除する規制解除部が、前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に当接することで、該規制部材による規制か解除されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記規制部材は回動可能に軸支され、前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されることにより、前記規制解除部が規制部材に当接することで、該規制部材が回動して、規制が解除されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記規制部材は、案内部材に備えられており、
前記カートリッジの装置本体への着脱動作時は、規制部材が前記カートリッジの枠体に当接することで、前記カートリッジが前記本体給電端子に当接することによる該本体給電端子の弾性変形を規制し、
前記カートリッジが前記位置決め部材に装着されると、前記規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記位置決め部材の装着に伴い前記規制部材に前記カートリッジの枠体が当接することで、該規制部材による規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−169957(P2011−169957A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31242(P2010−31242)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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