説明

画像形成装置

【課題】シャッタにより開口部が閉塞されたまま、そのトナーボックスが装着された保持部材が画像形成装置の装置本体内に収容されることを防止する。
【解決手段】ドロワユニット3は、本体ケーシング2内に収容された収容位置と装置本体内から引き出された引出位置とに移動可能に設けられている。ドロワフレーム21には、複数のトナーボックス11が保持される。トナーボックス11は、シャッタ73を備えている。シャッタ73は、操作部材32の操作により、開放位置と閉塞位置との間で移動される。シャッタ73が閉塞位置に位置するときには、操作部材32が第1位置に位置する。本体ケーシング2内には、本体側干渉部117が備えられている。操作部材32が第1位置に位置している状態でドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されると、その途中でドロワフレーム21と本体側干渉部117とが干渉し、ドロワユニット3の移動が阻止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タンデム型のカラープリンタにおいて、本体ケーシングに対して、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック用の4つの感光ドラムを一体的に着脱可能な構成としたものが知られている。
【0003】
この種のカラープリンタでは、たとえば、フレームが本体ケーシングから水平方向に引き出し可能に設けられている。4つの感光ドラムは、フレームの引き出し方向に並べた状態で、フレームに保持されている。また、フレームには、各感光ドラムに対応して、現像ローラを有する現像カートリッジが着脱可能に上方から装着される。現像カートリッジの内部に収容されているトナーがなくなると、その現像カートリッジがフレームから取り出されて、新品の現像カートリッジがフレームに装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−098772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、プリンタメーカに対して、低コスト化および環境への配慮が要求されている。低コスト化および環境配慮の面からは、トナーがなくなったときに、現像ローラを有する現像カートリッジごと新品と交換する方式ではなく、現像ローラをフレームに残した状態で、トナーを収容したトナーボックスのみを交換可能な方式(トナーボックス交換方式)が望ましい。
【0006】
トナーボックスには、トナーボックス内のトナーを排出するための開口が形成されている。そして、トナーボックスには、開口を開閉するためのシャッタが設けられている。トナーボックスがフレームから離脱された状態では、シャッタが開口と対向する位置に移動されて、開口がシャッタにより閉塞される。これにより、トナーボックス内のトナーが開口から漏出することが防止される。一方、トナーボックスがフレームに装着された状態では、トナーボックス内のトナーを現像ローラ(現像装置)に供給するために、シャッタが開口と対向しない位置に移動されて、開口が開放される。
【0007】
このように、トナーボックス交換方式では、フレームに対するトナーボックスの着脱の際に、シャッタを開閉しなければならない。トナーボックスがフレームに装着された後、シャッタが開けられずに、フレームが本体ケーシング内に収容されると、トナーボックス内から現像ローラへのトナーの供給が行われないので、画像形成動作を行うことができない。
【0008】
特に、フレームに複数のトナーボックスを保持させる方式では、シャッタの操作し忘れが多発する可能性がある。
【0009】
本発明の目的は、シャッタにより開口部が閉塞されたまま、そのトナーボックスが装着された保持部材が装置本体内に収容されることを防止できる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明は、画像形成装置において、装置本体と、前記装置本体内に収容された収容位置と前記装置本体外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられる保持部材と、前記保持部材に保持され、前記保持部材の移動方向に互いに間隔を空けて並列に配置される複数の像担持体と、前記保持部材に保持され、各前記像担持体に対応して設けられる複数の現像器と、各前記現像器に対応して設けられ、前記引出位置に引き出された前記保持部材に対して着脱可能にそれぞれ構成されており、内部に収容されたトナーを対応する前記現像器に供給するための開口部が形成された筐体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉塞する閉塞位置とに開閉可能なシャッタとをそれぞれ有する複数のトナーボックスと、前記閉塞位置に対応する第1位置と前記開放位置に対応する第2位置との間で移動可能に設けられ、前記シャッタの開閉のために操作される操作部材と、前記装置本体に設けられ、前記操作部材が前記第1位置に位置している状態で前記保持部材が前記引出位置から前記収容位置に向けて移動される途中で、前記保持部材と干渉し、前記保持部材の移動を阻止する本体側干渉部とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、保持部材は、装置本体内に収容された収容位置と装置本体内から引き出された引出位置とに移動可能に設けられている。保持部材には、複数の像担持体が保持部材の移動方向に互いに間隔を空けて並列に配置される状態で保持されている。また、保持部材には、複数の現像器がそれぞれ像担持体に対応して配置された状態で保持されている。さらに、保持部材には、複数のトナーボックスが保持される。複数のトナーボックスは、それぞれ現像器に対応して設けられ、引出位置に引き出された保持部材に対して着脱可能である。
【0012】
トナーボックスは、内部にトナーを収容する筐体を備えている。筐体には、トナーを現像器に供給するための開口部が形成されている。また、トナーボックスは、開口部を開放する開放位置と開口部を閉塞する閉塞位置とに移動可能なシャッタを備えている。
【0013】
シャッタは、操作部材の操作により、開放位置と閉塞位置との間で移動される。操作部材は、第1位置と第2位置との間で移動可能である。シャッタが閉塞位置に位置するときには、操作部材が第1位置に位置し、シャッタが開放位置に位置するときには、操作部材が第2位置に位置する。
【0014】
そして、装置本体には、本体側干渉部が備えられている。これにより、操作部材が第1位置に位置している状態で保持部材が引出位置から収容位置に向けて移動されると、その途中で保持部材と本体側干渉部とが干渉し、保持部材の移動が阻止される。よって、トナーボックスのシャッタが閉塞位置に位置したまま、つまりシャッタにより開口部が閉塞されたまま、そのトナーボックスが装着された保持部材が装置本体内に収容されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタの断面図である。
【図2】図2は、図1に示されるドロワユニットの斜視図であり、すべてのトナーボックスが離脱され、操作部材が第2位置に位置している状態を示す。
【図3】図3は、図1に示されるドロワユニットの斜視図であり、すべてのトナーボックスが離脱され、操作部材が第1位置に位置している状態を示す。
【図4A】図4Aは、図1に示されるドロワユニットの左側面図であり、操作部材が第2位置に位置している状態を示す。
【図4B】図4Bは、図1に示されるドロワユニットの左側面図であり、操作部材が第1位置に位置している状態を示す。
【図5】図5は、図3Aに示される開放用操作部材と図3Bに示される閉塞用操作部材との連動のための機構を示す斜視図である。
【図6】図6は、図2に示されるドロワユニットの平面図である。
【図7】図7は、図6に示される切断線A−Aにおけるドロワユニットの断面図である。
【図8】図8は、図7に示されるシャッタ駆動部材の斜視図である。
【図9】図9は、図9に示されるシャッタ駆動部材の本体部の斜視図である。
【図10】図10は、図1に示されるトナーボックスの斜視図である。
【図11】図11は、図10に示されるトナーボックスの分解斜視図である。
【図12】図12は、図11に示されるトナーシールの側面図である。
【図13】図13は、図12に示されるメッシュ層の表面の一部の斜視図である。
【図14】図14は、図12に示されるメッシュ層の断面図である。
【図15A】図15Aは、図10に示されるトナーボックスの底面図であり、シャッタが開放位置に位置している状態を示す。
【図15B】図15Bは、図10に示されるトナーボックスの底面図であり、シャッタが閉塞位置に位置している状態を示す。
【図16A】図16Aは、図10に示されるトナーボックスおよび図7に示されるシャッタ駆動部材の断面図であり、シャッタが開放位置に位置している状態を示す。
【図16B】図16Bは、図10に示されるトナーボックスおよび図7に示されるシャッタ駆動部材の断面図であり、シャッタが閉塞位置に位置している状態を示す。
【図17A】図17Aは、図1に示されるカラープリンタの斜視図であり、ドロワユニットが本体フレーム外の引出位置に引き出された状態を示す。
【図17B】図17Bは、図1に示されるカラープリンタの斜視図であり、ドロワユニットが本体フレーム外の引出位置から本体フレーム内の収容位置に移動される途中の状態を示す。
【図17C】図17Cは、図1に示されるカラープリンタの斜視図であり、ドロワユニットが本体フレーム外の引出位置から本体フレーム内の収容位置に移動される途中でその移動が阻止された状態を示す。
【図18A】図18Aは、図10に示されるトナーボックスおよび図7に示されるシャッタ駆動部材の左側面図であり、トナーボックスがシャッタ駆動部材と結合される前の状態をロック機構の状態を含めて示す。
【図18B】図18Bは、図10に示されるトナーボックスおよび図7に示されるシャッタ駆動部材の左側面図であり、トナーボックスがシャッタ駆動部材と結合された後の状態をロック機構の状態を含めて示す。
【図19】図19は、図18A,18Bに示されるロック機構の一部を示す斜視図である。
【図20A】図20Aは、図18A,18Bに示されるロック機構によりシャッタが固定された状態を示す断面図である。
【図20B】図20Bは、図18A,18Bに示されるロック機構によるシャッタの固定が解除された状態を示す断面図である。
【図21】図21は、変形例に係るドロワユニットおよび本体側干渉部の斜視図である。
【図22A】図22Aは、図21に示されるドロワユニットの左側面図であり、本体側干渉部が退避位置に位置している状態を示す。
【図22B】図22Bは、図21に示されるドロワユニットの左側面図であり、本体側干渉部が進出位置に位置している状態を示す。
【図23A】図23Aは、図21に示される保持部材側干渉部材を昇降させるための機構を示す斜視図であり、すべての操作部材が第1位置に位置している状態を示す。
【図23B】図23Bは、図21に示される保持部材側干渉部材を昇降させるための機構を示す斜視図であり、すべての操作部材が第2位置に位置している状態を示す。
【図23C】図23Cは、図21に示される保持部材側干渉部材を昇降させるための機構を示す斜視図であり、1つの操作部材が第1位置に位置し、残りの3つの操作部材が第2位置に位置している状態を示す。
【図24A】図24Aは、図21に示される保持部材側干渉部材の前後方向途中部の突起に本体側干渉部が当接した状態を示す斜視図である。
【図24B】図24Bは、図21に示される保持部材側干渉部材の前後方向途中部の突起の間に本体側干渉部が入り込んだ状態を示す斜視図である。
【図25A】図25Aは、1つの操作部材が備えられる変形例(第2変形例)に適用される機構を示す斜視図であり、操作部材が第2位置に位置している状態を示す。
【図25B】図25Bは、1つの操作部材が備えられる変形例(第2変形例)に適用される機構を示す斜視図であり、操作部材が第1位置に位置している状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
1.カラープリンタの構成
図1に示されるように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。カラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、ドロワユニット3が装着されている。本体ケーシング2の前面には、フロントカバー4が開閉可能に設けられている。そして、ドロワユニット3は、フロントカバー4を開けた状態で、本体ケーシング2内の収容位置(図1に実線で示される位置)と本体ケーシング2外の引出位置(図1に仮想線で示される位置、図17Aに示される位置)との間で水平方向に移動させることができる。
【0017】
なお、フロントカバー4が設けられている側(図1における左側)をカラープリンタ1の前側(正面側)とする。また、カラープリンタ1の上下左右に関しては、カラープリンタ1を前側から見たときを基準とする。また、ドロワユニット3およびこれに装着されるトナーボックス11については、特に言及がない限り、本体ケーシング2に装着された状態での方向を基準として説明する。
【0018】
ドロワユニット3には、4つの像担持体の一例としての感光ドラム5がそれぞれ左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に保持されている。4つの感光ドラム5は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
【0019】
また、ドロワユニット3には、4つの帯電器6が保持されている。4つの帯電器6は、それぞれ感光ドラム5に対応して設けられ、その対応する感光ドラム5の後上方に配置されている。帯電器6は、たとえば、ワイヤおよびグリッドを備えるスコロトロン型帯電器である。
【0020】
さらに、ドロワユニット3には、4つの現像器7が保持されている。4つの現像器7は、それぞれ感光ドラム5に対応して設けられ、その対応する感光ドラム5の前上方に配置されている。各現像器7は、現像フレーム8と、現像フレーム8に収容される現像ローラ9とを備えている。現像ローラ9は、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に設けられ、感光ドラム5に接触するように配置されている。
【0021】
また、ドロワユニット3には、4つのクリーナ10が保持されている。4つのクリーナ10は、それぞれ感光ドラム5に対応して設けられ、その対応する感光ドラム5の前上方に配置されている。クリーナ10は、感光ドラム5の表面に付着している紙粉などを除去する。
【0022】
そして、ドロワユニット3において、各現像器7の上部には、トナーを収容するトナーボックス11を装着するためのスペース12が設けられている。トナーボックス11は、ドロワユニット3が引出位置に引き出された状態で、ドロワユニット3の上方から各現像器7の上方のスペース12に装着される。現像器7には、トナーボックス11からトナーが供給される。
【0023】
本体ケーシング2内において、ドロワユニット3の上方には、各色に対応した4本のレーザビームを出射する露光器13が配置されている。
【0024】
感光ドラム5の回転に伴って、感光ドラム5の表面は、帯電器6からの放電によって一様に帯電された後、露光器13からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光ドラム5の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム5の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が現像ローラ9に対向すると、現像ローラ9から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム5の表面にトナー像が形成される。
【0025】
なお、露光器13に代えて、4つのLEDアレイが各感光ドラム5に対応して設けられてもよい。
【0026】
本体ケーシング2の底部には、用紙Pを収容する給紙カセット14が配置されている。給紙カセット14に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト15上に搬送される。搬送ベルト15は、4つの感光ドラム5に下方から対向して配置されている。感光ドラム5に対して搬送ベルト15の上側部分を挟んで対向する各位置には、転写ローラ16が配置されている。搬送ベルト15上に搬送された用紙Pは、搬送ベルト15の走行により、搬送ベルト15と各感光ドラム5との間を順次に通過する。そして、感光ドラム5の表面上のトナー像は、用紙Pと対向したときに、用紙Pに転写される。
【0027】
搬送ベルト15に対して用紙Pの搬送方向における下流側には、定着器17が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、定着器17に搬送される。定着器17では、加熱および加圧により、トナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着した用紙Pは、各種ローラにより、本体ケーシング2の上面の排紙トレイ18に排出される。
2.ドロワユニット
(1)ドロワフレーム
図2,3に示されるように、ドロワユニット3は、保持部材の一例としてのドロワフレーム21を備えている。ドロワフレーム21は、左右方向に間隔を開けて対向する1対の側板22,23と、側板22,23の各前端部間に架設されるフロントビーム24と、側板22,23の各後端部間に架設されるリヤビーム25とを備え、全体として、平面視で四角枠状をなしている。
【0028】
4つの感光ドラム5、4つの帯電器6、4つの現像器7および4つのクリーナ10(図1参照)は、側板22,23により、その左右両側から挟まれた状態で一括して保持されている。そして、側板22,23の間において、各現像器7の上方にトナーボックス11を装着するためのスペース12が設けられている。言い換えれば、側板22,23は、各4つの感光ドラム5、帯電器6、現像器7およびクリーナ10を保持するとともに、トナーボックス11を装着するためのスペース12を確保する間隔を左右方向に開けて、左右方向において互いに対向している。
(2)操作部材
左側の側板22の左側面(外側面)には、4つの操作部材32がそれぞれスペース12に対応して配置されている。操作部材32は、側面視円形状の回転支点部35と、結合部35から細長い板状の延部36と、回転支点部35に対して延部36と反対側に延びる三角形板状の保持部材側干渉部37とを一体的に有している。
【0029】
回転支点部35は、その中心が連結軸(図示せず)に回転不能に結合され、連結軸が側板22を貫通して回転可能に支持されることにより、連結軸を中心に回転可能に設けられている。
【0030】
保持部材側干渉部37は、回動支点部33から離れるほど先細りとなる側面視三角形状をなしている。
【0031】
操作部材32は、回動支点部33を支点とする揺動により、図3,4Bに示されるように、延部36が前下がりに傾斜する第1位置と、図2,4Aに示されるように、延部36が前方に水平に延びる第2位置とに移動可能である。
【0032】
また、側板22の上端部は、左側に屈曲して鍔部48をなしている。鍔部48には、各操作部材32の保持部材側干渉部37に対して上方から対向する位置に、保持部材側干渉部37の先端部を挿通可能な突出口49が形成されている。
【0033】
そして、操作部材32が第2位置に位置する状態では、図2,4Aに示されるように、保持部材側干渉部37が後方に水平に延び、その先端部が鍔部48の下方に位置している。一方、操作部材32が第1位置に位置する状態では、図3,4Bに示されるように、保持部材側干渉部37が後上がりに傾斜し、保持部材側干渉部37の先端部が突出口49を介して鍔部48の上方に突出する。
【0034】
また、右側の側板23の上端部は、右側に屈曲して鍔部50をなしている。
(3)駆動伝達機構
各操作部材32の下方には、図5,6に示されるように、左右方向に延びる軸33が設けられている。各軸33は、側板22,23間に回転可能に架設されている。軸33の左端部には、側板22の右側(内側)において、左ピニオンギヤ38が相対回転不能に取り付けられている。左ピニオンギヤ38の回転が阻害されないように、左ピニオンギヤ38と側板22との間には、微小な間隔が空けられている。一方、軸33の右端部には、側板23の左側(内側)において、右ピニオンギヤ39が相対回転不能に取り付けられている。右ピニオンギヤ39は、左ピニオンギヤ38よりも左右方向に長く形成されている。右ピニオンギヤ39の回転が阻害されないように、右ピニオンギヤ39と側板23との間には、微小な間隔が空けられている。
【0035】
そして、各操作部材32の回転支点部35に対して側板22を挟んで対向する位置には、図示しないギヤが配置されている。このギヤは、側板22を貫通する連結軸(図示せず)における右端部に相対不能に結合され、連結軸および回転支点部35と一体的に回転可能に設けられている。そして、そのギヤは、2つの中継ギヤ34A,34Bを介して、左ピニオンギヤ38に連結されている。
(4)現像フレーム
図2,6に示されるように、現像フレーム8は、前後方向に等間隔で配置され、側板22,23間に架設されている。トナーボックス11を装着するための各スペース12は、現像フレーム8によって区切られている。
【0036】
現像フレーム8には、図7に示されるように、現像ローラ9を収容する現像室41が形成されている。現像室41は、感光ドラム5側が開放されており、この現像室41における開放側の端部に、現像ローラ9が配置されている。
【0037】
現像フレーム8は、現像室41とトナーボックス11を装着するためのスペース12との間に、現像室41側に向けて円弧状に凸湾曲した板状の仕切壁42を有している。この仕切壁42により、現像フレーム8内が現像室41とその上方のスペース12とに仕切られている。仕切壁42の周方向の中央部には、図2に示されるように、スペース12にトナーボックス11が装着された状態で、そのトナーボックス11に形成されている3つの連通口58(図11参照)と対向する位置に、3つの矩形状の開口43が形成されている。
(5)シャッタ駆動部材
そして、図6,7に示されるように、仕切壁42の上方には、後述するシャッタ73を駆動するためのシャッタ駆動部材44が移動可能に配置されている。
【0038】
シャッタ駆動部材44は、図8に示されるように、樹脂からなる本体部111と、本体部111上に接着された金属薄板からなる補強板112とを備えている。
【0039】
本体部111は、図9に示されるように、左右方向に間隔を空けて並べて配置された4つの板状部441,442,443,444と、左右方向に延びる棒状をなし、板状部441〜444の後端部を連結する連結部445とを一体的に有している。各板状部441〜444は、仕切壁42にほぼ沿うように現像室41側に向けて円弧状に凸湾曲した板状をなしている。
【0040】
なお、シャッタ駆動部材44は、各現像フレーム8の仕切壁42の上方に設けられているが、図6,7では、図面の簡素化のため、1つの仕切壁42の上方に設けられたシャッタ駆動部材44のみが示されている。
【0041】
図6に示されるように、左端の板状部444は、左ピニオンギヤ38に上方から対向している。そして、その下面(左ピニオンギヤ38に対向する面)には、左ピニオンギヤ38と噛合する左ラックギヤ46が形成されている。
【0042】
一方、右端の板状部441は、図6に示されるように、右ピニオンギヤ39に上方から対向している。板状部441の下面(右ピニオンギヤ39と対向する面)には、右ピニオンギヤ39と噛合する右ラックギヤ45が形成されている。
【0043】
操作部材32が操作されると、左ピニオンギヤ38および右ピニオンギヤ39が回動する。左ピニオンギヤ38および右ピニオンギヤ39の回動は、それぞれ左ラックギヤ46および右ラックギヤ45に伝達される。これにより、シャッタ駆動部材44は、開口43と対向する位置(図7に示される位置)とその前方の位置との間で移動する。具体的には、操作部材32が第1位置(図3参照)から第2位置(図2参照)に移動されると、左ピニオンギヤ38および右ピニオンギヤ39の回動に伴い、シャッタ駆動部材44は、開口43と対向する位置から前方に移動し、開口43と対向しない位置に配置される。そして、この状態から、操作部材32が第2位置から第1位置に移動されると、左ピニオンギヤ38および右ピニオンギヤ39の回動に伴い、シャッタ駆動部材44は、開口43と対向しない位置から後方に開口43と対向する位置まで移動する。
【0044】
各板状部441〜444の上面には、後述する各シャッタ駆動用開口88と対応する位置に、シャッタ駆動用突起47が形成されている。
【0045】
補強板112は、板状部441の右端部および板状部444の左端部を除いて、本体部111の全域を被覆している。そして、補強板112における各シャッタ駆動用突起47と重なる位置には、挿通口113が形成されている。各シャッタ駆動用突起47は、挿通口113に挿通されて、補強板112の上方に突出している。
【0046】
このように、本体部111に補強板112が重ね合わされることにより、シャッタ駆動部材44の剛性を確保することができ、シャッタ駆動部材44による後述するシャッタ73(図12参照)の安定した移動を達成することができる。
【0047】
また、シャッタ駆動用突起47が補強板112の挿通口113に挿通されることにより、本体部111に対して補強板112を位置決めすることができながら、シャッタ駆動用突起47を補強板112から突出した状態に設けることができる。
【0048】
さらに、シャッタ駆動部材44の移動と連動して、補強板112により、仕切壁42に形成されている3つの開口43が開閉されるので、補強板112は、それらの開口43を開閉する現像側シャッタとしての機能を有する。
3.トナーボックス
(1)本体
図10,11に示されるように、トナーボックス11は、内部にトナーを収容する樹脂製の本体51を備えている。本体51は、左右方向に延びる中空の略半円柱状に形成されている。具体的には、本体51は、内部にトナーを収容する空間が形成され、左右に長い長方形状の上面52と、上面52の前端縁に接続され、下方に向けて凸湾曲する断面略半円弧状の円弧面53と、円弧面53の後端縁から後方に向けて上面52と平行に延びる固定面54と、上面52の後端縁と固定面54の後端縁とに跨がる後面55と、上面52、円弧面53、固定面54および後面55の各左端縁間に跨がる左側面56と、上面52、円弧面53、固定面54および後面55の各右端縁間に跨がる右側面57とを有する形状をなしている。
【0049】
本体51の円弧面53には、図11に示されるように、その最下端よりも少し後方の部分に、本体51の内外を連通する3つの開口部の一例としての連通口58が形成されている。3つの連通口58は、左右方向に間隔を空けて並べて形成され、それぞれ左右方向に長い長方形状をなしている。
【0050】
また、円弧面53には、各連通口58の左右両側に、円弧面53の周方向に延びる細長い溝状の逃がし用溝59が形成されている。
【0051】
円弧面53の前端部には、図15A,15Bに示されるように、複数の位置決め用突起60が左右方向に間隔を空けて形成されている。各位置決め用突起60は、図16A,16Bに示されるように、前方に延び、屈曲して上方に延びる鉤状をなしている。
【0052】
また、図11に示されるように、本体51の左右両端部には、それぞれ円弧面53の最下部から上方に窪む凹部61,62が形成されている。左側の凹部61は、本体51の左側面56において開放されている。右側の凹部62は、本体51の右側面57において開放されている。
【0053】
トナーボックス11は、本体51の円弧面53に貼着されるトナーシール71と、円弧面53を覆うように設けられるシャッタカバー72と、円弧面53とシャッタカバー72との間に設けられるシャッタ73とをさらに備えている。
(2)トナーシール
トナーシール71は、図11に示されるように、各連通口58に対応して設けられている。トナーシール71は、連通口58に対応した開口74を有するシート状に形成されている。そして、トナーシール71は、連通口58と開口74とが対向して連通するように位置合わせされて、本体51の円弧面53に貼着され、連通口58の周囲を取り囲んでいる。
【0054】
また、トナーシール71は、図12に示されるように、弾性層75と弾性層75の一方面に配置されるメッシュ層76との積層構造(2層構造)を有している。
【0055】
弾性層75は、弾性を有する発泡体(たとえば、株式会社ロジャースイノアック製の商品名:ポロン)からなる。弾性層75は、メッシュ層76よりもはるかに厚く形成されている。弾性層75におけるメッシュ層76側と反対側の面は、接着面77とされ、接着剤を介して本体51の円弧面53に接着される。
【0056】
メッシュ層76は、その表面の一部が図13に示され、断面の一部が図14に示されるように、経糸78と緯糸79とが交互に浮き沈みさせて織られた平織り繊維からなる。
【0057】
また、図15A,15Bに示されるように、トナーシール71において、連通口58に対して前側(円弧面53の前端部側)に配置される部分の円弧面53に沿う方向の幅D1は、連通口58に対して後側(円弧面53の後端部側)に配置される部分の円弧面53に沿う方向の幅D2よりも大きい。
(3)シャッタカバー
シャッタカバー72は、樹脂フィルムからなり、本体51の円弧面53に沿って湾曲している。シャッタカバー72は、0.03mm以上0.3mm以下の範囲内の厚さを有し、好ましくは、0.08mm以上0.2mm以下の厚さを有している。また、シャッタカバー72の左右方向の幅は、円弧面53の左右方向の幅とほぼ等しく、シャッタカバー72は、円弧面53を左右方向のほぼ全幅にわたって被覆している。
【0058】
シャッタカバー72の前端部には、図11に示されるように、複数の位置決め用開口80が左右方向に間隔を空けて形成されている。各位置決め用開口80には、図16A,16Bに示されるように、本体51の円弧面53に形成された位置決め用突起60が係合している。より具体的には、シャッタカバー72の前端部には、各位置決め用突起60と左右方向において同じ位置に、位置決め用突起60を挿通可能なサイズの位置決め用開口80が形成されている。そして、各位置決め用開口80には、位置決め用突起60が挿通されて、その上端縁が位置決め用突起60に係止されている。
【0059】
また、シャッタカバー72の後端部は、本体51の固定面54に沿うように折り曲げられている。このシャッタカバー72の後端部には、図11に示されるように、複数のビス挿通孔81が左右方向に間隔を空けて形成されている。そして、図15A,15Bに示されるように、各位置決め用開口80と位置決め用突起60とが係合され、各ビス挿通孔81にビス82が挿通されて、各ビス82の先端部が本体51の固定面54にねじ込まれることにより、シャッタカバー72が本体51に取り付けられている。
【0060】
また、シャッタカバー72には、図10,11に示されるように、各トナーシール71と対向する位置に、トナー流通用開口83が形成されている。トナー流通用開口83は、左右方向に長い長方形状をなし、その開口面積が連通口58の開口面積よりも大きく、連通口58の全域を露出させるように形成されている。また、トナー流通用開口83は、図15Aに示されるように、シャッタ73が開放位置(後述する)に位置する状態において、トナーシール71における後端縁とトナー流通用開口83の後端縁との間に隙間が形成されるとともに、トナーシール71の左右両端縁とトナー流通用開口83の左右両端縁との各間に隙間が形成され、トナーシール71の前端部がシャッタカバー72と本体51の円弧面53との間に挟まれるようなサイズに形成されている。これにより、シャッタ73が開放位置に位置する状態では、トナーシール71の後端縁および左右両端縁がシャッタカバー72に覆われず、その後端縁および左右両端縁がトナー流通用開口83を介して外側に突出する。
【0061】
さらに、シャッタカバー72には、図11に示されるように、トナー流通用開口83の左右方向の幅がシャッタカバー72の後端部に近づくほど狭くなるように、トナー流通用開口83の後側の両角部に、シャッタカバー72の周方向に対して傾斜する部分をトナー流通用開口83の周縁の一部として有する傾斜部84が形成されている。
【0062】
なお、傾斜部84におけるトナー流通用開口83の周縁の一部をなす部分は、シャッタカバー72の周方向に対して傾斜していれば、直線状に延びていてもよいし、緩やかに湾曲していてもよい。図11には、当該部分が緩やかに湾曲した形状が示されている。
【0063】
また、シャッタカバー72には、本体51の各逃がし用溝59と対向する位置に、前後方向(シャッタカバー72の周方向)に長く延びるガイド用開口85が形成されている。ガイド用開口85の前後方向の長さは、逃がし用溝59の前後方向の長さ以上である。また、ガイド用開口85の左右方向の幅は、逃がし用溝59の左右方向の幅以上である。そして、ガイド用開口85は、逃がし用溝59の全体と対向している。
【0064】
さらに、シャッタカバー72には、本体51の凹部61,62と対向する位置に、それぞれロック部材挿通口86,87が形成されている。
(4)シャッタ
シャッタ73は、樹脂フィルムからなり、図11に示されるように、本体51の円弧面53に沿って湾曲している。シャッタ73の左右方向の幅は、シャッタカバー72の左右方向の幅よりも少し小さい。また、シャッタ73は、円弧面53に沿う方向において、トナーシール71の円弧面53に沿う方向の幅よりも大きく、シャッタ73が後述する開放位置と閉塞位置との間で移動されたときに、シャッタ73が本体51の固定面54および位置決め用突起60に当接しないような幅を有している。
【0065】
シャッタ73には、本体51の各逃がし用溝59と対向する位置に、2つのシャッタ駆動用開口88がシャッタ73の周方向に間隔を開けて形成されている。シャッタ73が開放位置および閉塞位置のいずれに位置している状態においても、すべてのシャッタ駆動用開口88が逃がし用溝59と対向し、シャッタカバー72のガイド用開口85と対向して連通するように、その各位置における2つのシャッタ駆動用開口88の間隔が決められている。
【0066】
また、シャッタ73の後端部(円弧面53の後端部側の端部)には、本体51の各連通口58と左右方向において同じ位置に、円弧面53の後端部側に向かって開いたV字状の切欠89が形成されている。これにより、シャッタ73の後端縁は、シャッタ73の周方向に対して傾斜する部分90を有している。
【0067】
さらに、シャッタ73には、閉塞位置において、本体51の凹部61,62と対向する位置に、それぞれロック用開口91,92が形成されている。これにより、シャッタ73が閉塞位置に位置している状態において、ロック用開口91,92がそれぞれ凹部61,62と対向し、また、ロック用開口91,92がそれぞれシャッタカバー72のロック部材挿通口86,87と対向して、凹部61とロック部材挿通口86とがロック用開口91を介して連通するとともに、凹部62とロック部材挿通口87とがロック用開口92を介して連通する。
【0068】
そして、シャッタ73は、本体51の円弧面53とシャッタカバー72との間に挟まれて、それらにより保持された状態で、次に述べる開放位置と閉塞位置との間で移動されることができる。
(5)シャッタの開放位置
開放位置において、シャッタ73は、図15Aに示されるように、シャッタカバー72のトナー流通用開口83に対して前側に配置されている。より具体的には、開放位置において、シャッタ73の後端縁は、トナー流通用開口83の前端縁よりも前側に位置し、シャッタ73の後端部は、トナーシール71の前端部とシャッタカバー72との間に挟まれている。そのため、本体51の連通口58およびトナーシール71の開口74が互いに連通した状態で開放され、本体51の内外が連通する。また、トナーシール71の後端縁および左右両端縁が露出するので、その後端縁および左右両端縁がトナー流通用開口83を介して外側に突出する。
(6)シャッタの閉塞位置
図15Bに示されるように、閉塞位置は、開放位置に対して後側の位置である。閉塞位置において、シャッタ73の後端縁は、トナー流通用開口83の後端縁よりもわずかに後側に位置している。そのため、シャッタ73は、切欠89の一部と対向する部分を除いて、トナー流通用開口83のほぼ全域と対向し、トナーシール71は、その全体がシャッタ73と本体51の円弧面53との間に挟まれる。その結果、本体51の連通口58およびトナーシール71の開口74の全域がシャッタ73により覆われ、本体51の内外がシャッタ73により遮断される。
4.本体ケーシング内の構成
図17A、17B,17Cに示されるように、本体ケーシング2内には、左右両内面に、ガイド151が形成されている。具体的には、本体ケーシング2における、ドロワユニット3を収容する空間に対して左右両側から臨む各内面には、ドロワフレーム21の側板22,23にそれぞれ形成された鍔部48,50に対して下方から対向する位置に、前後方向に延びるガイド151が突出して設けられている。
【0069】
そして、ドロワフレーム21の鍔部48,50がそれぞれ左右のガイド151と係合することにより、ドロワユニット3は、ガイド151に保持された状態で、本体ケーシング2内の収容位置と本体ケーシング2外の引出位置との間で移動可能に設けられている。
【0070】
また、図17A〜17Cには図示されていないが、本体ケーシング2内のフロントカバー4の近傍には、図4A,4Bに示される本体側干渉部117が設けられている。本体側干渉部117は、たとえば、円柱状をなし、ガイド151の上方において、ドロワユニット3が収容位置と引出位置との間で移動されるときに、側板22の鍔部48の上方に突出する保持部材側干渉部37の先端部が通過する高さの位置に配置され、本体ケーシング2の左内面から右側に向けて延びている。すなわち、本体側干渉部117は、ガイド151との間で鍔部48を挟み込むように配置されて、本体ケーシング2の左内面から右側に向けて延びている。
【0071】
なお、図17A〜17Cでは、フロントカバー4の図示が省略されている。
5.トナーボックスの装着
トナーボックス11は、図17Aに示されるように、ドロワユニット3(ドロワフレーム21)が本体ケーシング2外の引出位置に引き出された状態で、現像フレーム8の仕切壁42の上方のスペース12(図6参照)に着脱される。このとき、シャッタ73は、閉塞位置に位置している。
【0072】
スペース12にトナーボックス11が装着されていない状態では、図3に示されるように、操作部材32が第1位置に位置している。そして、仕切壁42の上方のシャッタ駆動部材44は、図6,7に示されるように、仕切壁42の開口43と対向する位置に位置している。
【0073】
図16Bに示されるように、シャッタ駆動部材44に形成されている相対的に前側のシャッタ駆動用突起47は、ほぼ鉛直上方に向き、相対的に後側のシャッタ駆動用突起47は、前上方に傾斜する方向に向いている。そして、トナーボックス11がスペース12に装着されると、各シャッタ駆動用突起47がガイド用開口85を介して各シャッタ駆動用開口88に係合する。
【0074】
その後、ドロワユニット3が引出位置に引き出された状態のまま、操作部材32が第1位置から第2位置(図2参照)に移動されると、シャッタ駆動部材44が開口43と対向する位置から開口43と対向しない位置(図16A参照)に移動する。このシャッタ駆動部材44の移動に伴って、シャッタ73は、シャッタ駆動部材44と一体的に閉塞位置から前方に移動し、開放位置に配置される。
【0075】
そして、図7に示されるように、仕切壁42上には、各トナーシール71と対向する位置に、環状のフレームシール93が各開口43の周囲を取り囲むように配置されている。シャッタ73が開放位置に配置されると、トナーシール71の後端縁および左右両端縁がトナー流通用開口83を介して外側に突出し、その突出した部分がフレームシール93と直に圧接するとともに、フレームシール93におけるトナーシール71と接触しない部分がシャッタカバー72に接触する。これにより、仕切壁42とシャッタカバー72との間がトナーシール71およびフレームシール93によりシールされた状態で、トナーシール71の開口74と開口43とがフレームシール93の開口部分を介して連通する。
【0076】
すべてのスペース12にトナーボックス11が装着されて、すべての操作部材32が第1位置から第2位置に移動され、すべてのトナーボックス11のシャッタ73が開放位置に配置されると、すべての現像器7にトナーボックス11からトナーが供給される。この後、ドロワユニット3が本体ケーシング2内の収容位置に移動され、フロントカバー4(図1参照)が閉じられると、カラープリンタ1における画像形成動作を開始することができる。このとき、図17Bに示されるように、すべての保持部材側干渉部37が鍔部48の下方に配置されているので、保持部材側干渉部37が本体側干渉部117と干渉することなく、ドロワユニット3がガイド151に案内されつつ収容位置までスムーズに移動する。
【0077】
一方、トナーボックス11の装着後、すべての操作部材32が第1位置から第2位置に移動されなかった場合には、ドロワユニット3が本体ケーシング2内に収容されない。すなわち、図17Cに示されるように、操作部材32が1つでも第1位置に位置し、鍔部48の上方に保持部材側干渉部37の先端部が突出していると、ドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動する途中で、保持部材側干渉部37の先端部と本体側干渉部117とが干渉し、それ以上のドロワユニット3の移動が阻止される。
【0078】
トナーボックス11がドロワユニット3から取り外されるときには、フロントカバー4が開かれて、ドロワユニット3が収容位置から引出位置に引き出される。そして、操作部材32が第2位置(図2参照)から第1位置(図3参照)に移動される。これにより、シャッタ駆動部材44が開口43と対向しない位置から開口43と対向する位置に移動する。このシャッタ駆動部材44の移動に伴って、シャッタ73は、シャッタ駆動部材44と一体的に開放位置から後方に移動し、閉塞位置に配置される。
【0079】
その後、トナーボックス11がスペース12から取り出される。シャッタ73が閉塞位置に配置されているので、その取り出されたトナーボックス11の本体51内からトナーがこぼれるおそれはない。
5.ロック機構
トナーボックス11がドロワユニット3から取り外された状態では、シャッタ駆動用開口88にシャッタ駆動用突起47が係合されていないので、シャッタ73が本体51およびシャッタカバー72に対してフリーになる。そのため、トナーボックス11に振動などが加わると、シャッタ73が閉塞位置から移動するおそれがある。
【0080】
そこで、トナーボックス11の凹部61,62には、図18A,18Bに示されるように、ドロワユニット3から取り出された状態でシャッタ73を閉塞位置で固定するためのロック機構101が設けられている。凹部61に設けられるロック機構101と凹部62に設けられるロック機構101とは、互いに左右反転した構成であるので、以下では、ロック機構101の構成について、凹部61に設けられたロック機構101を取り上げて説明する。
【0081】
ロック機構101は、図19に示されるように、アーム102と、アーム102に取り付けられたロック用突起103とを含む。
【0082】
アーム102は、板ばねなどの弾性を有する薄板からなる。そして、アーム102は、凹部61内で下方に延び、屈曲して左方に延び、さらに屈曲して下方に延びるクランク形状をなしている。具体的には、図18A,18Bに示されるように、アーム102は、凹部61内で下方に延びる固定部104と、固定部104の下端から左方に延びる保持部105と、保持部105の左端から下方に延びる当接部106とを一体的に有している。固定部104は、ビス107により、本体51における凹部61内で左側に向いた面に固定されている。
【0083】
ロック用突起103は、図19に示されるように、扁平な四角柱状をなし、アーム102の保持部105の下面に固定されている。ロック用突起103は、シャッタ73が閉塞位置に位置するときに、保持部105の下面におけるシャッタ73のロック用開口91と対向する位置に配置されている。
【0084】
そのため、トナーボックス11がドロワユニット3から取り外された状態では、図18A,20Aに示されるように、ロック用突起103は、シャッタ73のロック用開口91,92に挿通される。これにより、シャッタ73の閉塞位置からの移動が規制される。よって、トナーボックス11がドロワユニット3から取り外された状態でのシャッタ73の閉塞位置からの移動が防止される。
【0085】
トナーボックス11がドロワユニット3に設けられたスペース12に装着されるときには、その装着の途中で、図18B,20Bに示されるように、アーム102の当接部106の下端がシャッタ駆動部材44の上面(本体部441,444の上面)に当接する。トナーボックス11が装着方向にさらに移動されると、当接部106がシャッタ駆動部材44から受ける力により、アーム102の保持部105がその左端部が持ち上がるように撓み変形する。これにより、ロック用突起103がロック用開口91,92から離脱する。その結果、シャッタ73は、本体51およびシャッタカバー72に対してフリーになり、シャッタ駆動部材44と一体的に移動可能な状態になる。
6.作用効果
(1)作用効果1
以上のように、ドロワユニット3(ドロワフレーム21)は、本体ケーシング2内に収容された収容位置と装置本体内から引き出された引出位置とに移動可能に設けられている。ドロワフレーム21には、複数の感光ドラム5がドロワユニット3の移動方向である前後方向に互いに間隔を空けて並列に配置される状態で保持されている。また、ドロワフレーム21には、複数の現像器7がそれぞれ感光ドラム5に対応して配置された状態で保持されている。さらに、ドロワフレーム21には、複数のトナーボックス11が保持される。複数のトナーボックス11は、それぞれ現像器7に対応して設けられ、引出位置に引き出されたドロワフレーム21に対して着脱可能である。
【0086】
トナーボックス11は、内部にトナーを収容する本体51を備えている。本体51には、トナーを現像器7に供給するための連通口58が形成されている。また、トナーボックス11は、連通口58を開放する開放位置と連通口58を閉塞する閉塞位置とに移動可能なシャッタ73を備えている。
【0087】
シャッタ73は、操作部材32の操作により、開放位置と閉塞位置との間で移動される。操作部材32は、第1位置と第2位置との間で移動可能である。シャッタ73が閉塞位置に位置するときには、操作部材32が第1位置に位置し、シャッタ73が開放位置に位置するときには、操作部材32が第2位置に位置する。
【0088】
そして、本体ケーシング2内には、本体側干渉部117が備えられている。これにより、操作部材32が第1位置に位置している状態でドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されると、その途中でドロワフレーム21と本体側干渉部117とが干渉し、ドロワユニット3の移動が阻止される。よって、トナーボックス11のシャッタ73が閉塞位置に位置したまま、つまりシャッタ73により連通口58が閉塞されたまま、そのトナーボックス11が装着されたドロワユニット3が本体ケーシング2内に収容されることを防止できる。
(2)作用効果2
操作部材32は、各トナーボックス11の上方ではなく、ドロワフレーム21に設けられている。そのため、ドロワユニット3が引出位置に引き出された状態において、カラープリンタ1の重心に近い位置で、シャッタ73の移動のために操作部材32が操作される。これにより、操作部材32の操作時におけるカラープリンタ1の転倒を防止することができる。
【0089】
また、操作部材32が本体側干渉部117と干渉したときに、トナーボックス11がドロワフレーム21から脱落することを防止できる。すなわち、操作部材32がトナーボックス11に設けられていると、操作部材32が本体側干渉部117と干渉したときに、トナーボックス11が本体側干渉部117から押圧力を受けて、トナーボックス11がドロワフレーム21から抜け落ちるおそれがあるが、操作部材32がドロワフレーム21に設けられた構成では、そのようなトナーボックス11の脱落を防止することができる。
(3)作用効果3
また、操作部材32は、回動支点部35と、回動支点部35に対して収容位置から引出位置に向かう方向の下流側である前方に延びる延部36と、回動支点部35に対して延部36と反対側に形成される保持部材側干渉部37とを一体的に有している。保持部材側干渉部37は、操作部材32が第1位置に位置するときに、ドロワフレーム21の側板22の上端部に形成された鍔部48の上方に突出する。これにより、操作部材32が第1位置に位置している状態でドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されたときに、操作部材32の保持部材側干渉部37と本体側干渉部117とを干渉させることができる。
【0090】
また、本体側干渉部117は、保持部材側干渉部37が本体側干渉部117に干渉したときに、ガイド151との間で鍔部48を挟み込むように配置されている。これにより、保持部材側干渉部37が本体側干渉部117に干渉したときの衝撃により、ドロワフレーム21がガイド151から外れることを防止できる。
(4)作用効果4
操作部材32は、各トナーボックス11に対応して、複数設けられている。本体側干渉部117は、本体ケーシング2内に配置されているので、ドロワユニット3が引出位置に位置している状態で、引出位置から収容位置に向かう方向の最下流側、つまり最後方のトナーボックス11に対応する操作部材よりもさらに後側に配置されることになる。よって、いずれの操作部材32が第1位置に位置していても、その状態でドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されるときには、ドロワユニット3の移動を阻止することができる。
7.変形例
(1)第1変形例
ドロワユニット3および本体側干渉部117は、図2,3,4A,4Bに示される構成に限らず、図21,22A,22B,23A,23B,23Cに示される構成であってもよい。
【0091】
図21に示されるドロワユニット3では、操作部材32に保持部材側干渉部37が形成されておらず、その保持部材側干渉部37に代えて、当接部121が形成されている。当接部121は、図22Aに示されるように、操作部材32が第2位置に位置する状態で、結合部35から後上方に延びる突起状に形成されている。
【0092】
そして、ドロワユニット3には、左側の側板22の左側(外側)に、保持部材側干渉部材122が設けられている、保持部材側干渉部材122は、細長い角材からなし、その一方面に等間隔に配置された多数の同じサイズの突起123を有している。保持部材側干渉部材122は、操作部材32の上方かつ鍔部48の下方において、突起123を上方に向けて、すべての操作部材32と対向するように前後方向に延びている。
【0093】
保持部材側干渉部材122は、4つのリンク部材124により支持されている。リンク部材124は、側板22に沿って延び、その一端部が保持部材側干渉部材122に回転可能に連結されている。リンク部材124の他端には、右方に延びる揺動軸125が形成されている。揺動軸125は、側板22に回転可能に支持されている。これにより、保持部材側干渉部材122は、図23Aに示されるように、リンク部材124が鉛直に延び、相対的に上方に配置される進出位置と、図23Bに示されるように、リンク部材124が水平に延び、相対的に下方に配置される退避位置との間で移動可能である。
【0094】
また、保持部材側干渉部材122の後端部には、右方に向けて突出する被付勢軸126が形成されている。そして、側板22の左側面には、被付勢軸126の前方に付勢部材の一例としてのコイルばね127が設けられている。コイルばね127の一端は、被付勢軸126に前側から当接し、保持部材側干渉部材122は、コイルばね127により、後方に向けて付勢されている。
【0095】
一方、本体ケーシング2内には、フロントカバー4の近傍に、本体側干渉部128が設けられている。本体側干渉部128は、保持部材側干渉部材122の各突起123間に嵌入可能なサイズの略四角柱状をなし、その下端面が前後方向に湾曲する曲面に形成されている。本体側干渉部128の上端には、ばね127の一端が接続されており、本体側干渉部128は、ばね129により、下方に向けて付勢されている。本体側干渉部128に外力が加わらない状態において、本体側干渉部128の中央部は、ドロワユニット3が収容位置と引出位置との間で移動されるときに、進出位置に位置する保持部材側干渉部材122の突起123の先端が通過する高さの位置に配置される。
【0096】
図23Bに示されるように、すべての操作部材32が第2位置に位置するときには、操作部材32の結合部35が保持部材側干渉部材122に当接せず、保持部材側干渉部材122は、退避位置に位置する。
【0097】
操作部材32が1つでも第2位置から第1位置に移動されると、その操作部材32の移動の途中で、結合部35が保持部材側干渉部材122に当接し、コイルばね127の付勢力に抗して、保持部材側干渉部材122が結合部35により持ち上げられる。これにより、図23A,23Cに示されるように、保持部材側干渉部材122は、退避位置から進出位置に移動する。
【0098】
図23A,23Cに示されるように、操作部材32が1つでも第1位置に位置していると、ドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動する途中で、保持部材側干渉部材122の突起123と本体側干渉部128とが干渉し、それ以上のドロワユニット3の移動が阻止される。
【0099】
図23Bに示されるように、すべての操作部材32が第2位置に位置しているときには、保持部材側干渉部材122が退避位置に位置するので、ドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されるときに、本体側干渉部128の下方を保持部材側干渉部材122が通過する。したがって、ドロワユニット3の移動は阻害されない。
【0100】
よって、この構成においても、トナーボックス11のシャッタ73が閉塞位置に位置したまま、ドロワユニット3が本体ケーシング2内に収容されることを防止できる。
【0101】
また、図24Aに示すように、ドロワユニット3が引出位置に向けて途中まで引き出された状態で操作部材32が第2位置から第1位置に移動されると、保持部材側干渉部材122が退避位置から進出位置に移動し、保持部材側干渉部材122の突起123により本体側干渉部128が押し上げられることが想定される。この構成では、保持部材側干渉部材122に多数の突起123が形成されているので、その場合に、操作部材32が第1位置から第2位置に移動されることなく、ドロワユニット3が収容位置に向けて移動されると直ちに、図24Bに示されるように、本体側干渉部128が突起123間に嵌り込む。よって、トナーボックス11のシャッタ73が閉塞位置に位置したまま、ドロワユニット3が本体ケーシング2内に収容されることを確実に防止できる。
【0102】
また、この第1変形例では、ドロワユニット3がほとんど移動されずに、本体側干渉部128と保持部材側干渉部122とが干渉するため、干渉時の衝撃をほとんど零にすることができる。
【0103】
また、トナーボックス11をドロワユニット3から外したとき、ドロワユニット3がその位置で保持されるため、トナーボックス11を再び装着するときに、ユーザが装着場所を迷う心配がない。
(2)第2変形例
図2に示されるドロワユニット3では、4つの操作部材32が設けられているが、操作部材32は、たとえば、それぞれドロワユニット3の側板22の前端部に1つだけ設けられていてもよい。
【0104】
この場合、1つの操作部材32の操作により、4つのシャッタ駆動部材44を一斉に連動して移動させるために、図25A,25Bに示される機構が採用される。
【0105】
図25A,25Bに示される機構では、最前のスペース12(図2参照)に対応して設けられる操作部材32のみが残され、それ以外の3つの操作部材32が省略されている。各スペース12に対応して、軸33、左ピニオンギヤ38および右ピニオンギヤ39が設けられている。操作部材32の回転支点部35に一体的に設けられるギヤ(図示せず)は、2つの中継ギヤ34A,34Bを介して、左ピニオンギヤ38に連結されている。
【0106】
そして、右ピニオンギヤ39の上方には、それらに跨がるように、前後方向に延びるラックギヤ131が設けられている。ラックギヤ131は、下面に歯を有し、各右ピニオンギヤ39と噛合している。
【0107】
操作部材32が第1位置(図25B参照)から第2位置(図25A参照)に移動されると、その操作部材32の下方の左ピニオンギヤ38が回転し、左ピニオンギヤ38とともに、軸33および右ピニオンギヤ39が回転する。右ピニオンギヤ39が回転すると、ラックギヤ39が前方に移動し、これに伴って、後側の3つの右ピニオンギヤ39が軸33および左ピニオンギヤ28とともに回転する。これにより、シャッタ駆動部材44は、開口43と対向する位置から前方に移動し、開口43と対向しない位置に配置される。そして、この状態から操作部材32が第2位置から第1位置に移動されると、操作部材32が第1位置から第2位置に移動されたときと逆の動作により、シャッタ駆動部材44は、開口43と対向しない位置から後方に開口43と対向する位置まで移動する。よって、4つのシャッタ駆動部材44を開口43(図7参照)に対向しない位置と開口43に対向する位置との間で移動させることができる。
【0108】
この構成が採用されることにより、1つの操作部材32の操作により、すべてのシャッタ73(図17A,17B参照)を開放位置と閉塞位置との間で移動させることができる。その結果、操作性を向上させることができる。
【0109】
そのうえ、その操作部材32がドロワフレーム21の前端部に設けられることにより、操作性をより優れたものとすることができる。
【0110】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0111】
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
3 ドロワユニット
5 感光ドラム
7 現像器
11 トナーボックス
21 ドロワフレーム
32 操作部材
33 回動支点部
36 延部
37 保持部材側干渉部
48 鍔部
51 本体
58 連通口
73 シャッタ
117 本体側干渉部
121 当接部
122 保持部材側干渉部材
123 突起
124 リンク部材
125 揺動軸
126 被付勢軸
128 本体側干渉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体内に収容された収容位置と前記装置本体外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられる保持部材と、
前記保持部材に保持され、前記保持部材の移動方向に互いに間隔を空けて並列に配置される複数の像担持体と、
前記保持部材に保持され、各前記像担持体に対応して設けられる複数の現像器と、
各前記現像器に対応して設けられ、前記引出位置に引き出された前記保持部材に対して着脱可能にそれぞれ構成されており、内部に収容されたトナーを対応する前記現像器に供給するための開口部が形成された筐体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉塞する閉塞位置とに開閉可能なシャッタとをそれぞれ有する複数のトナーボックスと、
前記閉塞位置に対応する第1位置と前記開放位置に対応する第2位置との間で移動可能に設けられ、前記シャッタの開閉のために操作される操作部材と、
前記装置本体に設けられ、前記操作部材が前記第1位置に位置している状態で前記保持部材が前記引出位置から前記収容位置に向けて移動される途中で、前記保持部材と干渉し、前記保持部材の移動を阻止する本体側干渉部とを備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記操作部材は、前記保持部材に設けられている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作部材は、
回動の支点となる回動支点部と、
前記回動支点部に対して前記収容位置から前記引出位置に向かう方向の下流側に延びる延部と、
前記回動支点部に対して前記延部と反対側に形成され、前記操作部材が前記第1位置に位置している状態で、前記保持部材が前記引出位置から前記収容位置に向けて移動されるときに、前記本体側干渉部と干渉する保持部材側干渉部とを有する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保持部材側干渉部は、前記操作部材が前記第1位置に位置している状態で、前記保持部材の上面よりも突出している、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作部材は、各前記トナーボックスに対応して、複数設けられており、
前記本体側干渉部は、前記保持部材が前記引出位置に位置している状態で、前記引出位置から前記収容位置に向かう方向の最下流側の前記トナーボックスに対応する前記操作部材よりも当該方向の下流側に配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記操作部材は、前記複数のトナーボックスに対して1つ設けられ、
前記操作部材の前記第1位置と前記第2位置との間での移動に伴って、前記複数のトナーボックスの前記シャッタを開閉させるシャッタ連動機構をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作部材は、前記保持部材における前記収容位置から前記引出位置に向かう方向の下流側に片寄った位置に設けられている、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記保持部材に設けられ、前記本体側干渉部と干渉する進出位置と前記本体側干渉部に干渉しない退避位置との間で移動可能である保持部材側干渉部材をさらに備え、
前記操作部材は、
回動の支点となる回動支点部と、
前記回動支点部に対して前記収容位置から前記引出位置に向かう方向の下流側に延びる延部と、
前記回動支点部に対して前記延部と反対側に形成され、前記操作部材が前記第1位置に位置している状態で、前記保持部材側干渉部材を進出位置に進出させるために前記保持部材側干渉部材に当接する当接部とを有する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記保持部材側干渉部材は、上方に突出する複数の突起を有する、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記保持部材に設けられ、前記保持部材側干渉部材を前記退避位置に向けて付勢する付勢部材をさらに備える、請求項8または9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記本体側干渉部は、上下方向に進退可能に設けられている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25A】
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【図25B】
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【公開番号】特開2011−242547(P2011−242547A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113664(P2010−113664)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】