画像形成装置
【課題】カセットの電気的な接地を装置本体においてとる構造を採用するにあたり、当該カセットを挿入する際に発せられる不快な音を低減できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像が形成される用紙を収容する給紙カセットd2と、給紙カセットd2が挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている金属底板14,15を有する装置本体と、を有するプリンターであって、給紙カセットd2に設けられ、金属底板14,15に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地バネ20と、カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、接地バネ20を接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、接地バネ20を退避位置に位置させる移動装置50と、を有するという構成を採用する。
【解決手段】画像が形成される用紙を収容する給紙カセットd2と、給紙カセットd2が挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている金属底板14,15を有する装置本体と、を有するプリンターであって、給紙カセットd2に設けられ、金属底板14,15に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地バネ20と、カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、接地バネ20を接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、接地バネ20を退避位置に位置させる移動装置50と、を有するという構成を採用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター、またはファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、一般的に、画像が形成されるシート材を収容するカセットを有している。カセットは、装置本体に対して着脱自在な構成となっており、装置本体には、カセットが挿入可能なカセット挿入経路が設けられている。したがって、ユーザーは、カセットにシート材を収容した後、カセット挿入経路に沿ってカセットを送り、装置本体に装着させることで、シート材の補充を行うこととなる。
【0003】
ところで、シート材がカセットから装置本体に給紙される過程で、シート材同士の擦れ等によって電荷が蓄積されると、これによる静電気で、シート材の重搬送や、装置本体においての画像形成不良が引き起こされる虞がある。したがって、カセットにおける静電気を逃がすため、電気的な接地をとる必要がある。
【0004】
下記先行技術文献には、シート材を支持する中板の回動支点である端部に対応する位置においてカセット底板を切り欠き、当該カセットが、装置本体の所定位置に装着されるときに、装置本体側に設けられ上方に付勢されたアース用バネが、上記切り欠いた部分からカセット内に進入して中板の端部に当接することで、静電気をカセット外に逃がす構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平4−9834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記構成では、カセットを装置本体に装着するまでのカセット挿入過程において、アース用バネとカセット底板とが常に擦れてしまう。そうすると、当該擦れにより発する金属音が、ユーザーによっては不快に感じられる場合がある。
一方、当該擦れを回避するために、カセットあるいは装置本体の筐体形状を変更する手段も採用し得るが、筐体自身の強度を落としてしまう虞があるため、大幅に筐体形状を変更することは難しい。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カセットの電気的な接地を装置本体においてとる構造を採用するにあたり、当該カセットを挿入する際に発せられる不快な音を低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、画像が形成されるシート材を収容するカセットと、上記カセットが挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている接地部を有する装置本体と、を有する画像形成装置であって、上記カセットに設けられ、上記接地部に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地部材と、上記カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、上記接地部材を上記接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、上記接地部材を上記退避位置に位置させる移動装置と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセット挿入過程において、カセットがカセット挿入経路の所定位置よりも奥側に到ったときに、カセットに設けた接地部材が突出して装置本体に設けた接地部と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側においては、接地部材がカセットに没入して装置本体に設けた接地部と接触不可となるため、カセットを挿入する際に接地部材と接地部とが常に擦れることはくなり、当該擦れにより発せられる金属音を低減できる。
【0009】
また、本発明では、上記移動装置は、上記カセット挿入経路に沿って設けられた案内溝と、上記カセットに設けられ、上記接地部材に接触すると共に上記案内溝に係合する係合部材と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセットを挿入する際に、カセットに設けられた係合部材が、案内溝によって案内されて、接地部材を接触位置と退避位置とに移動させる。
【0010】
また、本発明では、上記接地部材は、上記退避位置に向けて付勢されており、上記案内溝は、上記所定位置よりも奥側で、上記付勢に抗して上記接地部材を上記接触位置に位置させる位置に上記係合部材を案内するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセット挿入経路において所定位置より奥側では、係合部材が付勢に抗して接地部材を接触位置に位置させ、また、当該所定位置よりも手前側では、付勢によって接地部材が退避位置に位置する。
【0011】
また、本発明では、上記装置本体は、上記所定位置よりも手前側に、第2の接地部を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセットを挿入する際に、接地部材と、当該所定位置よりも手前側に設けられた第2の接地部と、が接触して擦れることはなくなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カセット挿入過程において、カセット側の接地部材と装置本体側の接地部とが常に擦れることはなくなるため、当該カセットを挿入する際に発せられる不快な金属音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態におけるプリンターの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるプリンターの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態における装置本体の金属筐体とカセットガイドとを示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態における金属筐体の底面側の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態における給紙カセットを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態における給紙カセットの要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における給紙カセットの要部を示す平面図である。
【図8】本発明の実施形態における給紙カセットに設けられた接地バネの構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態における給紙カセットに設けられた係合部材の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施形態におけるカセットガイドを示す斜視図である。
【図11】本発明の実施形態における接地バネの上下動の様子を示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるカセット挿入前の断面図及びその要部拡大図を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるカセット挿入途中の要部拡大図を示す図である。
【図14】本発明の実施形態におけるカセット挿入後の断面図及びその要部拡大図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。
【0015】
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の実施形態におけるプリンターPの概略構成図である。
プリンター(画像形成装置)Pは、排出部a、トナーカートリッジ収納部b、画像形成部c、用紙部dを備えている。また、プリンターPには、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて、搬送部eが設けられている。
【0016】
排出部aは、所定の画像が形成された用紙(シート材)が搬送部eを介して排出されるように構成されている。この排出部aの底面は傾斜が付されていて、排出される用紙が複数枚のときに一端側が揃えて積層できるように工夫されている。
【0017】
トナーカートリッジ収納部bは、ブラックトナー(BK)のトナーカートリッジb1、イエロートナー(Y)のトナーカートリッジb2、シアントナー(C)のトナーカートリッジb3及びマゼンダトナー(M)のトナーカートリッジb4を収納できるように構成されている。そして、各カートリッジb1〜b4からは、画像形成部cの現像ユニットc2にトナーを供給できるように構成されている。
【0018】
画像形成部cは、レーザスキャンニングユニットc1、現像ユニットc2、中間転写ベルトユニットc3、クリーニングユニットc4、2次転写ユニットc5及び定着ユニットc6を含んで構成されている。
【0019】
レーザスキャンニングユニットc1は、周知のレーザスキャンニングユニットと同様に、レーザ光を発生する光ビーム発生器と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを走査するポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーにより走査された光ビームを後述する感光体ドラム1a〜1d上に結像させるfθレンズ等を含んで構成されている。
【0020】
現像ユニットc2は、感光体ドラム1a〜1dに対してトナーを供給することによって感光体ドラム1a〜1dの周面に形成された静電潜像を現像するものであり、各色(BK,Y,C,M)に対応する4つの現像器c21を備えている。
【0021】
感光体ドラム1a〜1dは、中間転写ベルトユニットc3の搬送方向に沿って互いに所定の間隔を保って設けられている。これら感光体ドラム1a〜1dは、各色(BK,Y,C,M)に対応して設けられている。そして、各感光体ドラム1a〜1dには、帯電器、除電器及びクリーナ等がそれぞれ設けられ、帯電状態のドラム周面にレーザスキャンニングユニットc1を用いて静電潜像が生成されると共に、トナーカートリッジ収納部bから現像ユニットc2に供給されたトナーによりトナー像が形成されるように構成されている。
【0022】
中間転写ベルトユニットc3は、合成樹脂製のベルト基体に弾性層を積層して形成された積層ベルトからなる無端の中間転写ベルト(一次転写ベルト)2を有している。この中間転写ベルト2の一端側(+X側)は、プリンターPの本体の一端側に上下方向(Z方向)に沿って設けられている搬送部eの一部に対向しており、その他端側(−X側)は、プリンターPの本体の他端側に位置し、略水平状に設けられている。この中間転写ベルト2は、一端側が図示しない駆動源に連なる駆動ローラー3に張架され、他端側がテンションローラー4に張架されて構成されている。
【0023】
上記中間転写ベルト2の感光体ドラム1a〜1dに対向する位置には、中間転写ベルト2を挟んで1次転写ローラー5a〜5dがそれぞれ設けられている。そして、これら1次転写ローラー5a〜5dは、中間転写ベルト2の移動に伴って回転できるように構成されている。なお、中間転写ベルト2は、駆動ローラー3及びテンションローラー4以外にもベルトの移動方向を変更する転換ローラーやアイドリングローラーで支持されている。
【0024】
クリーニングユニットc4は、テンションローラー4側に設けられ、中間転写ベルト2上に残存したトナーを、ブレード等を用いて除去し、その除去されたトナーを図示しない廃トナーボトルへ排出できるように構成されている。
2次転写ユニットc5は、上述した駆動ローラー3及びその駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置される2次転写ローラー6によって構成されている。
【0025】
2次転写ローラー6は、上述したように、駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置されている。また、この2次転写ローラー6は、常時、駆動ローラー3を押圧するように設けられている。したがって、この2次転写ローラー6は、中間転写ベルト2が駆動ローラー3により移動(回転)されるとその移動に伴って回転することができる。また、搬送部eを介して用紙が搬送されてきたときは、その用紙を中間転写ベルト2との間に介在させた状態で2次転写ローラー6を回転させることができると共に、用紙を定着ユニットc6側に搬送させることができる。
【0026】
定着ユニットc6は、2次転写ユニットc5の設けられているよりも下流側の搬送部eの一部に設けられていて、その搬送部eを搬送する用紙を挟持できるように配置された一対のローラーで構成されている。そして、定着ユニットc6は、その一対のローラーによって加圧・加熱して2次転写ユニットc5で転写された用紙上のトナー像を用紙に定着できるように構成されている。
【0027】
用紙部dは、装置本体10に対して開閉自在に設けられている給紙トレイd1と、装置本体10に対して引き出し自在に設けられている給紙カセット(カセット)d2とを備えている。そして、給紙トレイd1あるいは給紙カセットd2から搬送部eに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。この給紙カセットd2及び装置本体10については、後に図を用いて詳述する。
【0028】
搬送部eは、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて設けられていて、複数の搬送ローラー及びガイド板によって構成されている。そして、この搬送部eは、用紙部dから供給された用紙を1枚ずつ排出部aに向けて搬送できるように構成されている。
【0029】
上記構成からなるプリンターPは、駆動ローラー3の駆動が開始されて中間転写ベルト2の回動が開始されると、カラー印刷の場合は、レーザスキャンニングユニットc1から各感光体ドラム1a〜1dに画像データに対応したレーザ光が照射されて静電潜像が形成され、供給されたトナーによって各色のトナー像が形成される。そして、それら各色のトナー像は、中間転写ベルト2に順次重畳転写されてカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト2上に合成されたカラー画像は2次転写ユニットc5で用紙に転写された後、定着ユニットc6で加圧・加熱されて定着処理される。最後に、カラー画像の印刷された用紙が排出部aに排出される。
【0030】
(給紙カセット及び装置本体の構成)
図2は、本発明の実施形態におけるプリンターPの外観を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態における装置本体10の金属筐体11とカセットガイド12とを示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態における金属筐体11の底面側の構成を示す斜視図である。
【0031】
図2に示すように、給紙カセットd2は、装置本体10の底部に装着されている。給紙カセットd2は、装置本体10の底部に設けられたカセット挿入経路13(図3参照)に挿入され、X軸方向において抜き差し自在な構成となっている。すなわち、給紙カセットd2をX軸方向手前側(−X側)に抜き出すことで用紙を補充可能となり、カセット挿入経路13に沿って給紙カセットd2をX軸方向奥側(+X側)に挿入することで装置本体10に装着可能となる。
【0032】
図3に示すように、カセット挿入経路13には、給紙カセットd2を支持して挿入方向(X軸方向)にガイドするカセットガイド12が設けられている。カセットガイド12は、装置本体10の金属筐体11の側壁部に固定されている。なお、カセットガイド12は、金属筐体11と異なり、プラスチックフレームから構成されている。このカセットガイド12の構成については、後に図を用いて詳述する。
【0033】
金属筐体11は、略箱状に形成されており、上述した各種構成機器を取り付ける取付穴等が複数形成されている。図4に示すように、金属筐体11は、その底面側に、2枚の金属底板14,15を有している。金属底板14,15は、それぞれ金属筐体11の両方の側壁部に跨って梁状に設けられ、また、所定の曲げが付されており、金属筐体11の強度を確保する構成となっている。
【0034】
給紙カセットd2は、装置本体10に対する装着時、この金属底板14,15の上に配置される。すなわち、金属底板14,15は、カセット挿入経路13に設けられており、給紙カセットd2にアクセス可能な配置となっている。また、金属底板14,15は、電気的に接地されている接地部である。
以下、カセット挿入経路13における奥側(+X側)に配置された金属底板14を第1の接地部と、カセット挿入経路13における手前側(−X側)に配置された金属底板15を第2の接地部と称して説明する場合がある。
【0035】
図5は、本発明の実施形態における給紙カセットd2を示す斜視図である。図6は、本発明の実施形態における給紙カセットd2の要部を示す斜視図である。図7は、本発明の実施形態における給紙カセットd2の要部を示す平面図である。図8は、本発明の実施形態における給紙カセットd2に設けられた接地バネ20の構成を示す斜視図である。図9は、本発明の実施形態における給紙カセットd2に設けられた係合部材30の構成を示す斜視図である。
【0036】
図5に示すように、給紙カセットd2は、静電気を金属筐体11に逃がす接地バネ(接地部材)20を有する。接地バネ20は、用紙を支持する中板16の裏側であって、給紙カセットd2の挿入方向奥側(+X側)に設けられている。
図7に示すように、接地バネ20は、平面視で略コの字形状を有しており、当該コの字の開口が+X側に向くように配置されている。この接地バネ20は、+Y側の辺以外の辺が、給紙カセットd2の底板に設けられた複数の固定片17によって固定されている。
【0037】
接地バネ20の+Y側の辺の先端部には、図6及び図8に示すように、頂角が下を向いた略三角形状を呈する屈曲部21が設けられている。接地バネ20の+Y側の辺は、それ以外の辺に対してY軸方向に延びる軸周りの曲げが加えられており、屈曲部21は、常態で、それ以外の辺よりも上方に位置する構成となっている(図6及び図8参照)。
図7に示すように、給紙カセットd2の底板には、平面視で少なくとも屈曲部21に対応する位置に、屈曲部21が底板裏側(−Z側)に露出可能な貫通穴18が設けられている。
【0038】
図6に示すように、給紙カセットd2には、接地バネ20の屈曲部21の上側(+Z側)に接触する係合部材30が設けられている。係合部材30は、後述するカセットガイド12と協働して、接地バネ20を移動させる移動装置50として機能する。
係合部材30は、給紙カセットd2の底板にY軸方向に延びる軸周りに回転自在に軸支された基端部31と、基端部31を中心に揺動可能な先端部32を有する(図6及び図9参照)。
【0039】
先端部32は、Y軸方向両側に突出した形状を有している。先端部32の−Y側に突出する第1凸部33は、図6に示すように、屈曲部21の上側に接触する構成となっている。一方、先端部32の+Y側に突出する第2凸部34は、図6に示すように、給紙カセットd2の側壁部に開口した貫通穴19を介して外側に突出する構成となっている。貫通穴19は、可動する第2凸部34と干渉しないような大きさで形成されている。
【0040】
図10は、本発明の実施形態におけるカセットガイド12を示す斜視図である。
カセットガイド12は、上述したようにカセット挿入経路13に沿って設けられており、給紙カセットd2の側壁部を支持しつつX軸方向に水平に案内する構成となっている。このカセットガイド12には、給紙カセットd2に設けられた係合部材30を案内するガイド溝(案内溝)40が設けられている。
【0041】
ガイド溝40は、給紙カセットd2の挿入方向手前側(−X側)に設けられた第1直線部41と、給紙カセットd2の挿入方向奥側(+X側)に設けられた第2直線部42と、第1直線部41と第2直線部42を繋ぐ傾斜部43と、を有する。
第1直線部41は、Z軸方向において所定高さで設けられており、第2直線部42は、第1直線部41と平行で、且つ、Z軸方向において第1直線部41よりも低い高さで設けられている。
【0042】
このガイド溝40には、係合部材30の第2凸部34が係合する。したがって、上記構成のガイド溝40及び係合部材30を有する移動装置50によれば、カセット挿入過程において、ガイド溝40に沿って第2凸部34が上下動すると、これと連動して、第1凸部33に接触する接地バネ20が上下動する。
図11は、本発明の実施形態における接地バネ20の上下動の様子を示す図である。
【0043】
図11(a)は、係合部材30がガイド溝40の第1直線部41と係合している時、または、係合部材30がガイド溝40に未だ係合していない時の接地バネ20の様子を示す図である。この時、接地バネ20の屈曲部21は、給紙カセットd2内に没入しており、接地部である金属底板14,15とは接触不可な位置(以下、退避位置と称する場合がある)に位置している。
【0044】
一方、図11(b)は、係合部材30がガイド溝40の第2直線部42と係合している時の接地バネ20の様子を示す図である。この時、接地バネ20の屈曲部21は、給紙カセットd2の底板裏側に突出しており、接地部である金属底板14,15と接触可能な位置(以下、接触位置と称する場合がある)に位置している。
【0045】
上記構成の移動装置50によれば、カセット挿入過程において、給紙カセットd2がカセット挿入経路13の所定位置よりも奥側(+X側)に到ったときに、カセットに設けた接地バネ20が突出して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側(−X側)においては、接地バネ20が給紙カセットd2に没入して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触不可となる。
【0046】
ここで、カセット挿入経路13の所定位置とは、給紙カセットd2に設けられた係合部材30が、ガイド溝40の傾斜部43と第2直線部42との接続部44(図10参照)に到達した位置を意味する。
本実施形態の接続部44の位置は、後述するように挿入方向(X軸方向)において金属底板15を越えた位置(金属底板15よりも+X側の位置)に設定されている。
【0047】
続いて、図12〜図14を参照して、カセット挿入過程における接地バネ20の一連の動作について説明する。
図12は、本発明の実施形態におけるカセット挿入前の断面図及びその要部A1の拡大図を示す図である。図13は、本発明の実施形態におけるカセット挿入途中の要部拡大図を示す図である。図14は、本発明の実施形態におけるカセット挿入後の断面図及びその要部A2の拡大図を示す図である。
【0048】
図12(a)に示すように、給紙カセットd2を装置本体10に装着する場合、給紙カセットd2をカセット挿入経路13に沿ってX軸方向に挿入する。
図12(b)に示すように、給紙カセットd2の+X側には、接地バネ20及び係合部材30が設けられている。接地バネ20が、カセット挿入経路13の手前側に設けられた金属底板(第2の接地部)15上に到るとき、係合部材30は、ガイド溝40に係合しておらず、接地バネ20には力がかかってない状態にあるため、接地バネ20は、給紙カセットd2内に没入した退避位置に位置し、当該金属底板15とは非接触状態となる。
【0049】
図13に示すように、さらに給紙カセットd2を奥側に押し進めていくと、係合部材30が、ガイド溝40の第1直線部41を介して傾斜部43に到達する。なお、係合部材30が、第1直線部41に係合しているときは、図12(b)と同様に、接地バネ20の非接触状態は維持される。その後、係合部材30が、第1直線部41から傾斜部43に係合すると、係合部材30の先端部32の高さが徐々に下がり、それに連動して、接地バネ20の屈曲部21が、自身の付勢力に抗して退避位置から接触位置にむけて、下方に移動することとなる。
【0050】
図13に示すように、係合部材30が、傾斜部43に係合しているとき、接地バネ20の屈曲部21は、金属底板15上を既に通過している。このため、給紙カセットを挿入する際に、接地バネ20の屈曲部21と、手前側に設けられた金属底板15と、が接触して擦れることはなくなる。したがって、給紙カセットd2を挿入する際に、不快な金属音が発せられることはなくなる。
【0051】
図14(a)に示すように、その後さらに給紙カセットd2を奥側に押し進めていくと、係合部材30が、接続部44の位置(所定位置)を通過して第2直線部42に到達し、そして、給紙カセットd2が装置本体10に対して装着される。
図14(b)に示すように、係合部材30が、第2直線部42に係合しているとき、先端部32が基端部31の高さまで下がり、接地バネ20の屈曲部21が給紙カセットd2の底板裏側から突出した接触位置に位置し、奥側に設けられた金属底板(第1の接地部)14と接触状態となる。
【0052】
図14(b)に示すように、接地バネ20の屈曲部21と金属底板14とが接触し電気的に接続されると、給紙カセットd2が電気的に接地される。これにより、給紙カセットd2から静電気を逃がすことができ、用紙の重搬送や、装置本体10においての画像形成不良の発生を防止することができる。
以上により、給紙カセットd2の装置本体10に対する装着が完了する。
【0053】
なお、給紙カセットd2を装置本体10から抜き出すときには、第2直線部42から傾斜部43及び第1直線部41に到る過程において、接地バネ20の付勢により係合部材30が持ち上がり、接続部44よりも手前側(−X側)においては、接地バネ20の屈曲部21が、退避位置に位置する。そうすると、接地バネ20の屈曲部21と金属底板15とが接触して擦れることはなくなる。したがって、給紙カセットd2を抜き出す際にも、不快な金属音が発せられることはなくなる。
【0054】
したがって、上述した本実施形態によれば、画像が形成される用紙を収容する給紙カセットd2と、給紙カセットd2が挿入可能なカセット挿入経路13及び該カセット挿入経路13に設けられ電気的に接地されている金属底板14,15を有する装置本体10と、を有するプリンターPであって、給紙カセットd2に設けられ、金属底板14,15に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地バネ20と、カセット挿入経路13における所定位置よりも奥側で、接地バネ20を接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、接地バネ20を退避位置に位置させる移動装置50と、を有するという構成を採用することによって、給紙カセットd2がカセット挿入経路13の所定位置よりも奥側に到ったときに、給紙カセットd2に設けた接地バネ20が突出して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側においては、接地バネ20が給紙カセットd2に没入して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触不可となる。
【0055】
したがって、本実施形態によれば、カセット挿入過程において、給紙カセットd2側の接地バネ20が、装置本体10側の金属底板14,15に共に擦れることはなくなるため、当該給紙カセットd2を挿入する際に発せられる不快な金属音を低減できる。また、本実施形態によれば、形状変更をすることなく装置本体10の筐体強度を保ちながら、給紙カセットd2内の電気的接地をとることができる。
【0056】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0057】
例えば、上記実施形態では、接地部として、梁状の金属底板14,15を例示して説明したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、金属筐体11の底面側の全体が一枚の金属板で形成されている場合に、当該金属板を接地部としても良い。この場合、上記実施形態のように、接続部44をカセット挿入経路13の始端側に設けてしまうと、接地バネ20と当該金属板との擦れる領域が長くなるため、当該接続部44をカセット挿入経路13の終端側に設けることが好ましい。
【0058】
また、例えば、上記実施形態では、接地部材に自体にバネ性を備えさせる構成について例示して説明したが、接地部材を付勢するバネ部材を別途設けても良い。また、接地部材の形状も、図8に示すような形状に限定されるものではなく、給紙カセットd2における設置スペース等との関係で、適宜変更し得る。
【0059】
また、例えば、上記実施形態では、画像形成装置として、プリンターを例示したが、本発明は、例えば、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
P…プリンター(画像形成装置)、d2…給紙カセット(カセット)、10…装置本体、11…金属筐体、12…カセットガイド、13…カセット挿入経路、14…金属底板(接地部)、15…金属底板(第2の接地部)、20…接地バネ(接地部材)、21…屈曲部、30…係合部材、40…ガイド溝、44…接続部(所定位置)、50…移動装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター、またはファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、一般的に、画像が形成されるシート材を収容するカセットを有している。カセットは、装置本体に対して着脱自在な構成となっており、装置本体には、カセットが挿入可能なカセット挿入経路が設けられている。したがって、ユーザーは、カセットにシート材を収容した後、カセット挿入経路に沿ってカセットを送り、装置本体に装着させることで、シート材の補充を行うこととなる。
【0003】
ところで、シート材がカセットから装置本体に給紙される過程で、シート材同士の擦れ等によって電荷が蓄積されると、これによる静電気で、シート材の重搬送や、装置本体においての画像形成不良が引き起こされる虞がある。したがって、カセットにおける静電気を逃がすため、電気的な接地をとる必要がある。
【0004】
下記先行技術文献には、シート材を支持する中板の回動支点である端部に対応する位置においてカセット底板を切り欠き、当該カセットが、装置本体の所定位置に装着されるときに、装置本体側に設けられ上方に付勢されたアース用バネが、上記切り欠いた部分からカセット内に進入して中板の端部に当接することで、静電気をカセット外に逃がす構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平4−9834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記構成では、カセットを装置本体に装着するまでのカセット挿入過程において、アース用バネとカセット底板とが常に擦れてしまう。そうすると、当該擦れにより発する金属音が、ユーザーによっては不快に感じられる場合がある。
一方、当該擦れを回避するために、カセットあるいは装置本体の筐体形状を変更する手段も採用し得るが、筐体自身の強度を落としてしまう虞があるため、大幅に筐体形状を変更することは難しい。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カセットの電気的な接地を装置本体においてとる構造を採用するにあたり、当該カセットを挿入する際に発せられる不快な音を低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、画像が形成されるシート材を収容するカセットと、上記カセットが挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている接地部を有する装置本体と、を有する画像形成装置であって、上記カセットに設けられ、上記接地部に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地部材と、上記カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、上記接地部材を上記接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、上記接地部材を上記退避位置に位置させる移動装置と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセット挿入過程において、カセットがカセット挿入経路の所定位置よりも奥側に到ったときに、カセットに設けた接地部材が突出して装置本体に設けた接地部と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側においては、接地部材がカセットに没入して装置本体に設けた接地部と接触不可となるため、カセットを挿入する際に接地部材と接地部とが常に擦れることはくなり、当該擦れにより発せられる金属音を低減できる。
【0009】
また、本発明では、上記移動装置は、上記カセット挿入経路に沿って設けられた案内溝と、上記カセットに設けられ、上記接地部材に接触すると共に上記案内溝に係合する係合部材と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセットを挿入する際に、カセットに設けられた係合部材が、案内溝によって案内されて、接地部材を接触位置と退避位置とに移動させる。
【0010】
また、本発明では、上記接地部材は、上記退避位置に向けて付勢されており、上記案内溝は、上記所定位置よりも奥側で、上記付勢に抗して上記接地部材を上記接触位置に位置させる位置に上記係合部材を案内するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセット挿入経路において所定位置より奥側では、係合部材が付勢に抗して接地部材を接触位置に位置させ、また、当該所定位置よりも手前側では、付勢によって接地部材が退避位置に位置する。
【0011】
また、本発明では、上記装置本体は、上記所定位置よりも手前側に、第2の接地部を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、カセットを挿入する際に、接地部材と、当該所定位置よりも手前側に設けられた第2の接地部と、が接触して擦れることはなくなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カセット挿入過程において、カセット側の接地部材と装置本体側の接地部とが常に擦れることはなくなるため、当該カセットを挿入する際に発せられる不快な金属音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態におけるプリンターの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるプリンターの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態における装置本体の金属筐体とカセットガイドとを示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態における金属筐体の底面側の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態における給紙カセットを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態における給紙カセットの要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における給紙カセットの要部を示す平面図である。
【図8】本発明の実施形態における給紙カセットに設けられた接地バネの構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態における給紙カセットに設けられた係合部材の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施形態におけるカセットガイドを示す斜視図である。
【図11】本発明の実施形態における接地バネの上下動の様子を示す図である。
【図12】本発明の実施形態におけるカセット挿入前の断面図及びその要部拡大図を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるカセット挿入途中の要部拡大図を示す図である。
【図14】本発明の実施形態におけるカセット挿入後の断面図及びその要部拡大図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。
【0015】
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の実施形態におけるプリンターPの概略構成図である。
プリンター(画像形成装置)Pは、排出部a、トナーカートリッジ収納部b、画像形成部c、用紙部dを備えている。また、プリンターPには、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて、搬送部eが設けられている。
【0016】
排出部aは、所定の画像が形成された用紙(シート材)が搬送部eを介して排出されるように構成されている。この排出部aの底面は傾斜が付されていて、排出される用紙が複数枚のときに一端側が揃えて積層できるように工夫されている。
【0017】
トナーカートリッジ収納部bは、ブラックトナー(BK)のトナーカートリッジb1、イエロートナー(Y)のトナーカートリッジb2、シアントナー(C)のトナーカートリッジb3及びマゼンダトナー(M)のトナーカートリッジb4を収納できるように構成されている。そして、各カートリッジb1〜b4からは、画像形成部cの現像ユニットc2にトナーを供給できるように構成されている。
【0018】
画像形成部cは、レーザスキャンニングユニットc1、現像ユニットc2、中間転写ベルトユニットc3、クリーニングユニットc4、2次転写ユニットc5及び定着ユニットc6を含んで構成されている。
【0019】
レーザスキャンニングユニットc1は、周知のレーザスキャンニングユニットと同様に、レーザ光を発生する光ビーム発生器と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを走査するポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーにより走査された光ビームを後述する感光体ドラム1a〜1d上に結像させるfθレンズ等を含んで構成されている。
【0020】
現像ユニットc2は、感光体ドラム1a〜1dに対してトナーを供給することによって感光体ドラム1a〜1dの周面に形成された静電潜像を現像するものであり、各色(BK,Y,C,M)に対応する4つの現像器c21を備えている。
【0021】
感光体ドラム1a〜1dは、中間転写ベルトユニットc3の搬送方向に沿って互いに所定の間隔を保って設けられている。これら感光体ドラム1a〜1dは、各色(BK,Y,C,M)に対応して設けられている。そして、各感光体ドラム1a〜1dには、帯電器、除電器及びクリーナ等がそれぞれ設けられ、帯電状態のドラム周面にレーザスキャンニングユニットc1を用いて静電潜像が生成されると共に、トナーカートリッジ収納部bから現像ユニットc2に供給されたトナーによりトナー像が形成されるように構成されている。
【0022】
中間転写ベルトユニットc3は、合成樹脂製のベルト基体に弾性層を積層して形成された積層ベルトからなる無端の中間転写ベルト(一次転写ベルト)2を有している。この中間転写ベルト2の一端側(+X側)は、プリンターPの本体の一端側に上下方向(Z方向)に沿って設けられている搬送部eの一部に対向しており、その他端側(−X側)は、プリンターPの本体の他端側に位置し、略水平状に設けられている。この中間転写ベルト2は、一端側が図示しない駆動源に連なる駆動ローラー3に張架され、他端側がテンションローラー4に張架されて構成されている。
【0023】
上記中間転写ベルト2の感光体ドラム1a〜1dに対向する位置には、中間転写ベルト2を挟んで1次転写ローラー5a〜5dがそれぞれ設けられている。そして、これら1次転写ローラー5a〜5dは、中間転写ベルト2の移動に伴って回転できるように構成されている。なお、中間転写ベルト2は、駆動ローラー3及びテンションローラー4以外にもベルトの移動方向を変更する転換ローラーやアイドリングローラーで支持されている。
【0024】
クリーニングユニットc4は、テンションローラー4側に設けられ、中間転写ベルト2上に残存したトナーを、ブレード等を用いて除去し、その除去されたトナーを図示しない廃トナーボトルへ排出できるように構成されている。
2次転写ユニットc5は、上述した駆動ローラー3及びその駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置される2次転写ローラー6によって構成されている。
【0025】
2次転写ローラー6は、上述したように、駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置されている。また、この2次転写ローラー6は、常時、駆動ローラー3を押圧するように設けられている。したがって、この2次転写ローラー6は、中間転写ベルト2が駆動ローラー3により移動(回転)されるとその移動に伴って回転することができる。また、搬送部eを介して用紙が搬送されてきたときは、その用紙を中間転写ベルト2との間に介在させた状態で2次転写ローラー6を回転させることができると共に、用紙を定着ユニットc6側に搬送させることができる。
【0026】
定着ユニットc6は、2次転写ユニットc5の設けられているよりも下流側の搬送部eの一部に設けられていて、その搬送部eを搬送する用紙を挟持できるように配置された一対のローラーで構成されている。そして、定着ユニットc6は、その一対のローラーによって加圧・加熱して2次転写ユニットc5で転写された用紙上のトナー像を用紙に定着できるように構成されている。
【0027】
用紙部dは、装置本体10に対して開閉自在に設けられている給紙トレイd1と、装置本体10に対して引き出し自在に設けられている給紙カセット(カセット)d2とを備えている。そして、給紙トレイd1あるいは給紙カセットd2から搬送部eに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。この給紙カセットd2及び装置本体10については、後に図を用いて詳述する。
【0028】
搬送部eは、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて設けられていて、複数の搬送ローラー及びガイド板によって構成されている。そして、この搬送部eは、用紙部dから供給された用紙を1枚ずつ排出部aに向けて搬送できるように構成されている。
【0029】
上記構成からなるプリンターPは、駆動ローラー3の駆動が開始されて中間転写ベルト2の回動が開始されると、カラー印刷の場合は、レーザスキャンニングユニットc1から各感光体ドラム1a〜1dに画像データに対応したレーザ光が照射されて静電潜像が形成され、供給されたトナーによって各色のトナー像が形成される。そして、それら各色のトナー像は、中間転写ベルト2に順次重畳転写されてカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト2上に合成されたカラー画像は2次転写ユニットc5で用紙に転写された後、定着ユニットc6で加圧・加熱されて定着処理される。最後に、カラー画像の印刷された用紙が排出部aに排出される。
【0030】
(給紙カセット及び装置本体の構成)
図2は、本発明の実施形態におけるプリンターPの外観を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態における装置本体10の金属筐体11とカセットガイド12とを示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態における金属筐体11の底面側の構成を示す斜視図である。
【0031】
図2に示すように、給紙カセットd2は、装置本体10の底部に装着されている。給紙カセットd2は、装置本体10の底部に設けられたカセット挿入経路13(図3参照)に挿入され、X軸方向において抜き差し自在な構成となっている。すなわち、給紙カセットd2をX軸方向手前側(−X側)に抜き出すことで用紙を補充可能となり、カセット挿入経路13に沿って給紙カセットd2をX軸方向奥側(+X側)に挿入することで装置本体10に装着可能となる。
【0032】
図3に示すように、カセット挿入経路13には、給紙カセットd2を支持して挿入方向(X軸方向)にガイドするカセットガイド12が設けられている。カセットガイド12は、装置本体10の金属筐体11の側壁部に固定されている。なお、カセットガイド12は、金属筐体11と異なり、プラスチックフレームから構成されている。このカセットガイド12の構成については、後に図を用いて詳述する。
【0033】
金属筐体11は、略箱状に形成されており、上述した各種構成機器を取り付ける取付穴等が複数形成されている。図4に示すように、金属筐体11は、その底面側に、2枚の金属底板14,15を有している。金属底板14,15は、それぞれ金属筐体11の両方の側壁部に跨って梁状に設けられ、また、所定の曲げが付されており、金属筐体11の強度を確保する構成となっている。
【0034】
給紙カセットd2は、装置本体10に対する装着時、この金属底板14,15の上に配置される。すなわち、金属底板14,15は、カセット挿入経路13に設けられており、給紙カセットd2にアクセス可能な配置となっている。また、金属底板14,15は、電気的に接地されている接地部である。
以下、カセット挿入経路13における奥側(+X側)に配置された金属底板14を第1の接地部と、カセット挿入経路13における手前側(−X側)に配置された金属底板15を第2の接地部と称して説明する場合がある。
【0035】
図5は、本発明の実施形態における給紙カセットd2を示す斜視図である。図6は、本発明の実施形態における給紙カセットd2の要部を示す斜視図である。図7は、本発明の実施形態における給紙カセットd2の要部を示す平面図である。図8は、本発明の実施形態における給紙カセットd2に設けられた接地バネ20の構成を示す斜視図である。図9は、本発明の実施形態における給紙カセットd2に設けられた係合部材30の構成を示す斜視図である。
【0036】
図5に示すように、給紙カセットd2は、静電気を金属筐体11に逃がす接地バネ(接地部材)20を有する。接地バネ20は、用紙を支持する中板16の裏側であって、給紙カセットd2の挿入方向奥側(+X側)に設けられている。
図7に示すように、接地バネ20は、平面視で略コの字形状を有しており、当該コの字の開口が+X側に向くように配置されている。この接地バネ20は、+Y側の辺以外の辺が、給紙カセットd2の底板に設けられた複数の固定片17によって固定されている。
【0037】
接地バネ20の+Y側の辺の先端部には、図6及び図8に示すように、頂角が下を向いた略三角形状を呈する屈曲部21が設けられている。接地バネ20の+Y側の辺は、それ以外の辺に対してY軸方向に延びる軸周りの曲げが加えられており、屈曲部21は、常態で、それ以外の辺よりも上方に位置する構成となっている(図6及び図8参照)。
図7に示すように、給紙カセットd2の底板には、平面視で少なくとも屈曲部21に対応する位置に、屈曲部21が底板裏側(−Z側)に露出可能な貫通穴18が設けられている。
【0038】
図6に示すように、給紙カセットd2には、接地バネ20の屈曲部21の上側(+Z側)に接触する係合部材30が設けられている。係合部材30は、後述するカセットガイド12と協働して、接地バネ20を移動させる移動装置50として機能する。
係合部材30は、給紙カセットd2の底板にY軸方向に延びる軸周りに回転自在に軸支された基端部31と、基端部31を中心に揺動可能な先端部32を有する(図6及び図9参照)。
【0039】
先端部32は、Y軸方向両側に突出した形状を有している。先端部32の−Y側に突出する第1凸部33は、図6に示すように、屈曲部21の上側に接触する構成となっている。一方、先端部32の+Y側に突出する第2凸部34は、図6に示すように、給紙カセットd2の側壁部に開口した貫通穴19を介して外側に突出する構成となっている。貫通穴19は、可動する第2凸部34と干渉しないような大きさで形成されている。
【0040】
図10は、本発明の実施形態におけるカセットガイド12を示す斜視図である。
カセットガイド12は、上述したようにカセット挿入経路13に沿って設けられており、給紙カセットd2の側壁部を支持しつつX軸方向に水平に案内する構成となっている。このカセットガイド12には、給紙カセットd2に設けられた係合部材30を案内するガイド溝(案内溝)40が設けられている。
【0041】
ガイド溝40は、給紙カセットd2の挿入方向手前側(−X側)に設けられた第1直線部41と、給紙カセットd2の挿入方向奥側(+X側)に設けられた第2直線部42と、第1直線部41と第2直線部42を繋ぐ傾斜部43と、を有する。
第1直線部41は、Z軸方向において所定高さで設けられており、第2直線部42は、第1直線部41と平行で、且つ、Z軸方向において第1直線部41よりも低い高さで設けられている。
【0042】
このガイド溝40には、係合部材30の第2凸部34が係合する。したがって、上記構成のガイド溝40及び係合部材30を有する移動装置50によれば、カセット挿入過程において、ガイド溝40に沿って第2凸部34が上下動すると、これと連動して、第1凸部33に接触する接地バネ20が上下動する。
図11は、本発明の実施形態における接地バネ20の上下動の様子を示す図である。
【0043】
図11(a)は、係合部材30がガイド溝40の第1直線部41と係合している時、または、係合部材30がガイド溝40に未だ係合していない時の接地バネ20の様子を示す図である。この時、接地バネ20の屈曲部21は、給紙カセットd2内に没入しており、接地部である金属底板14,15とは接触不可な位置(以下、退避位置と称する場合がある)に位置している。
【0044】
一方、図11(b)は、係合部材30がガイド溝40の第2直線部42と係合している時の接地バネ20の様子を示す図である。この時、接地バネ20の屈曲部21は、給紙カセットd2の底板裏側に突出しており、接地部である金属底板14,15と接触可能な位置(以下、接触位置と称する場合がある)に位置している。
【0045】
上記構成の移動装置50によれば、カセット挿入過程において、給紙カセットd2がカセット挿入経路13の所定位置よりも奥側(+X側)に到ったときに、カセットに設けた接地バネ20が突出して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側(−X側)においては、接地バネ20が給紙カセットd2に没入して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触不可となる。
【0046】
ここで、カセット挿入経路13の所定位置とは、給紙カセットd2に設けられた係合部材30が、ガイド溝40の傾斜部43と第2直線部42との接続部44(図10参照)に到達した位置を意味する。
本実施形態の接続部44の位置は、後述するように挿入方向(X軸方向)において金属底板15を越えた位置(金属底板15よりも+X側の位置)に設定されている。
【0047】
続いて、図12〜図14を参照して、カセット挿入過程における接地バネ20の一連の動作について説明する。
図12は、本発明の実施形態におけるカセット挿入前の断面図及びその要部A1の拡大図を示す図である。図13は、本発明の実施形態におけるカセット挿入途中の要部拡大図を示す図である。図14は、本発明の実施形態におけるカセット挿入後の断面図及びその要部A2の拡大図を示す図である。
【0048】
図12(a)に示すように、給紙カセットd2を装置本体10に装着する場合、給紙カセットd2をカセット挿入経路13に沿ってX軸方向に挿入する。
図12(b)に示すように、給紙カセットd2の+X側には、接地バネ20及び係合部材30が設けられている。接地バネ20が、カセット挿入経路13の手前側に設けられた金属底板(第2の接地部)15上に到るとき、係合部材30は、ガイド溝40に係合しておらず、接地バネ20には力がかかってない状態にあるため、接地バネ20は、給紙カセットd2内に没入した退避位置に位置し、当該金属底板15とは非接触状態となる。
【0049】
図13に示すように、さらに給紙カセットd2を奥側に押し進めていくと、係合部材30が、ガイド溝40の第1直線部41を介して傾斜部43に到達する。なお、係合部材30が、第1直線部41に係合しているときは、図12(b)と同様に、接地バネ20の非接触状態は維持される。その後、係合部材30が、第1直線部41から傾斜部43に係合すると、係合部材30の先端部32の高さが徐々に下がり、それに連動して、接地バネ20の屈曲部21が、自身の付勢力に抗して退避位置から接触位置にむけて、下方に移動することとなる。
【0050】
図13に示すように、係合部材30が、傾斜部43に係合しているとき、接地バネ20の屈曲部21は、金属底板15上を既に通過している。このため、給紙カセットを挿入する際に、接地バネ20の屈曲部21と、手前側に設けられた金属底板15と、が接触して擦れることはなくなる。したがって、給紙カセットd2を挿入する際に、不快な金属音が発せられることはなくなる。
【0051】
図14(a)に示すように、その後さらに給紙カセットd2を奥側に押し進めていくと、係合部材30が、接続部44の位置(所定位置)を通過して第2直線部42に到達し、そして、給紙カセットd2が装置本体10に対して装着される。
図14(b)に示すように、係合部材30が、第2直線部42に係合しているとき、先端部32が基端部31の高さまで下がり、接地バネ20の屈曲部21が給紙カセットd2の底板裏側から突出した接触位置に位置し、奥側に設けられた金属底板(第1の接地部)14と接触状態となる。
【0052】
図14(b)に示すように、接地バネ20の屈曲部21と金属底板14とが接触し電気的に接続されると、給紙カセットd2が電気的に接地される。これにより、給紙カセットd2から静電気を逃がすことができ、用紙の重搬送や、装置本体10においての画像形成不良の発生を防止することができる。
以上により、給紙カセットd2の装置本体10に対する装着が完了する。
【0053】
なお、給紙カセットd2を装置本体10から抜き出すときには、第2直線部42から傾斜部43及び第1直線部41に到る過程において、接地バネ20の付勢により係合部材30が持ち上がり、接続部44よりも手前側(−X側)においては、接地バネ20の屈曲部21が、退避位置に位置する。そうすると、接地バネ20の屈曲部21と金属底板15とが接触して擦れることはなくなる。したがって、給紙カセットd2を抜き出す際にも、不快な金属音が発せられることはなくなる。
【0054】
したがって、上述した本実施形態によれば、画像が形成される用紙を収容する給紙カセットd2と、給紙カセットd2が挿入可能なカセット挿入経路13及び該カセット挿入経路13に設けられ電気的に接地されている金属底板14,15を有する装置本体10と、を有するプリンターPであって、給紙カセットd2に設けられ、金属底板14,15に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地バネ20と、カセット挿入経路13における所定位置よりも奥側で、接地バネ20を接触位置に位置させると共に、上記所定位置よりも手前側で、接地バネ20を退避位置に位置させる移動装置50と、を有するという構成を採用することによって、給紙カセットd2がカセット挿入経路13の所定位置よりも奥側に到ったときに、給紙カセットd2に設けた接地バネ20が突出して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触可能となるが、当該所定位置に到る手前側においては、接地バネ20が給紙カセットd2に没入して装置本体10に設けた金属底板14,15と接触不可となる。
【0055】
したがって、本実施形態によれば、カセット挿入過程において、給紙カセットd2側の接地バネ20が、装置本体10側の金属底板14,15に共に擦れることはなくなるため、当該給紙カセットd2を挿入する際に発せられる不快な金属音を低減できる。また、本実施形態によれば、形状変更をすることなく装置本体10の筐体強度を保ちながら、給紙カセットd2内の電気的接地をとることができる。
【0056】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0057】
例えば、上記実施形態では、接地部として、梁状の金属底板14,15を例示して説明したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、金属筐体11の底面側の全体が一枚の金属板で形成されている場合に、当該金属板を接地部としても良い。この場合、上記実施形態のように、接続部44をカセット挿入経路13の始端側に設けてしまうと、接地バネ20と当該金属板との擦れる領域が長くなるため、当該接続部44をカセット挿入経路13の終端側に設けることが好ましい。
【0058】
また、例えば、上記実施形態では、接地部材に自体にバネ性を備えさせる構成について例示して説明したが、接地部材を付勢するバネ部材を別途設けても良い。また、接地部材の形状も、図8に示すような形状に限定されるものではなく、給紙カセットd2における設置スペース等との関係で、適宜変更し得る。
【0059】
また、例えば、上記実施形態では、画像形成装置として、プリンターを例示したが、本発明は、例えば、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
P…プリンター(画像形成装置)、d2…給紙カセット(カセット)、10…装置本体、11…金属筐体、12…カセットガイド、13…カセット挿入経路、14…金属底板(接地部)、15…金属底板(第2の接地部)、20…接地バネ(接地部材)、21…屈曲部、30…係合部材、40…ガイド溝、44…接続部(所定位置)、50…移動装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が形成されるシート材を収容するカセットと、前記カセットが挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている接地部を有する装置本体と、を有する画像形成装置であって、
前記カセットに設けられ、前記接地部に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地部材と、
前記カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、前記接地部材を前記接触位置に位置させると共に、前記所定位置よりも手前側で、前記接地部材を前記退避位置に位置させる移動装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記移動装置は、
前記カセット挿入経路に沿って設けられた案内溝と、
前記カセットに設けられ、前記接地部材に接触すると共に前記案内溝に係合する係合部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記接地部材は、前記退避位置に向けて付勢されており、
前記案内溝は、前記所定位置よりも奥側で、前記付勢に抗して前記接地部材を前記接触位置に位置させる位置に前記係合部材を案内することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体は、前記所定位置よりも手前側に、第2の接地部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
画像が形成されるシート材を収容するカセットと、前記カセットが挿入可能なカセット挿入経路及び該カセット挿入経路に設けられ電気的に接地されている接地部を有する装置本体と、を有する画像形成装置であって、
前記カセットに設けられ、前記接地部に接触可能な接触位置と該接触位置から退避した退避位置との間で出没可能な接地部材と、
前記カセット挿入経路における所定位置よりも奥側で、前記接地部材を前記接触位置に位置させると共に、前記所定位置よりも手前側で、前記接地部材を前記退避位置に位置させる移動装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記移動装置は、
前記カセット挿入経路に沿って設けられた案内溝と、
前記カセットに設けられ、前記接地部材に接触すると共に前記案内溝に係合する係合部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記接地部材は、前記退避位置に向けて付勢されており、
前記案内溝は、前記所定位置よりも奥側で、前記付勢に抗して前記接地部材を前記接触位置に位置させる位置に前記係合部材を案内することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体は、前記所定位置よりも手前側に、第2の接地部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−246076(P2012−246076A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117132(P2011−117132)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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