説明

画像形成装置

【課題】クリーニングユニットの容量を確保しつつ、画像形成装置の小型化を図ることができる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニングユニット41の筐体43における前後方向の途中部には、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との間を通過する用紙Pを、クリーニングユニット41の他方側に配置される定着器17に向けて案内する用紙案内部46が形成されている。これにより、筐体43の大きさ(容量)とは無関係に、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との間を通過する用紙Pを用紙案内部46によって案内できる。そのため、筐体43(クリーニングユニット41)の容量を確保しつつ、カラープリンタ1の小型化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーレーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラーレーザプリンタとして、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムを並列に配置した、タンデム型のカラーレーザプリンタが知られている。
【0003】
このようなタンデム型のカラーレーザプリンタとして、無端状の中間転写ベルトを有するベルトユニットの上方に、複数の感光ドラムが並列に配置され、各感光ドラムが中間転写ベルトに対して上方から接触する構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
この提案に係る構成では、ベルトユニットは、複数の1次転写ローラと、1つの2次転写ローラと、クリーニングユニットとをさらに備えている。
【0005】
1次転写ローラは、各感光ドラムに対して中間転写ベルトを挟んで対向する各位置に設けられている。2次転写ローラは、中間転写ベルトの走行方向において、最下流側の1次転写ローラよりも下流側に配置されている。そして、クリーニングユニットは、中間転写ベルトの走行方向において、2次転写ローラと最上流側の1次転写ローラとの間に配置されている。
【0006】
画像形成動作が開始されると、各感光ドラムに担持された各色の現像剤像は、中間転写ベルトの走行により、感光ドラムから中間転写ベルトに順次一次転写される。これにより、中間転写ベルトにカラーの現像剤像が形成される。その後、中間転写ベルトの走行により、カラーの現像剤像が2次転写ローラに対向すると、2次転写ローラと中間転写ベルトとの間に用紙が供給される。これにより、用紙にカラーの現像剤像が二次転写される。カラーの現像剤像が形成された用紙は、定着器に向けて搬送される。これにより、用紙にカラーの現像剤像が定着される。
【0007】
一方、用紙への二次転写が完了した後、中間転写ベルトの周面には、転写残トナーが残留している。中間転写ベルトの走行により、中間転写ベルトの表面に残留した転写残トナーがクリーニングユニットに対向すると、クリーニングユニットにより、転写残トナーが回収される。また、パッチテストなどによっても、中間転写ベルトの周面にトナーが残留するため、転写残トナーに関わらず、中間転写ベルトの周面に残留したトナーは、クリーニングユニットに回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−210937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記の提案に係る構成では、画像形成装置の小型化が困難であるという不具合がある。
【0010】
すなわち、クリーニングユニットは、中間転写ベルトの走行方向において、2次転写ローラと最上流側の1次転写ローラとの間に配置する必要がある。しかし、2次転写ローラと中間転写ベルトとの間に用紙が供給されるので、2次転写ローラの周囲には、用紙を搬送するための搬送路を確保する必要があり、クリーニングユニットを配置するためのスペースに対する制約が大きい。
【0011】
また、クリーニングユニットは、中間転写ベルトから回収した廃トナーを貯留するために、一定の容量が必要である。そのため、クリーニングユニット自体を小型化するには限界がある。
【0012】
その結果、クリーニングユニットの容量を確保しつつ、クリーニングユニットを用紙の搬送路に干渉することなく、2次転写ローラと最上流側の1次転写ローラとの間に配置しようとすると、画像形成装置の大型化が不可避となる。
【0013】
本発明の目的は、クリーニングユニットの容量を確保しつつ、画像形成装置の小型化を図ることができる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
(1)上記した目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、装置本体と、複数の感光体と、エンドレスベルトと、複数の1次転写部材と、2次転写部材と、クリーニングユニットと、定着器とを備える。
【0015】
複数の感光体は、装置本体内に回転可能に収容され、互いに間隔を隔てて並列に配置される。
【0016】
エンドレスベルトは、感光体の回転軸方向とその並列方向との両方向に直交する方向において感光体の一方側に配置される。また、エンドレスベルトは、感光体の並列方向に互いに間隔を隔てて対向配置される第1ローラおよび第2ローラ間に、各感光体と対向するように架設される。
【0017】
複数の1次転写部材は、各感光体に対してエンドレスベルトを挟んで対向する各位置に配置される。また、2次転写部材は、第1ローラに対してエンドレスベルトを挟んで対向する位置に配置される。
【0018】
クリーニングユニットは、エンドレスベルトに対して他方側に配置され、クリーニング部材およびクリーニング部材を支持するフレームを備えている。クリーニング部材は、エンドレスベルトの移動方向において、2次転写部材の下流側、かつ、複数の感光体のうち、最上流側の感光体よりも上流側に配置される。そして、クリーニング部材は、エンドレスベルトに接触して、2次転写部材を通過したエンドレスベルトに残存する廃トナー(たとえば、転写残トナー)を回収する。
【0019】
フレームにおける並列方向の途中部には、エンドレスベルトと2次転写部材との間を通過する被転写媒体を、クリーニングユニットの他方側に配置される定着器に向けて案内する案内部が形成されている。
【0020】
これにより、フレームの大きさ(容量)とは無関係に、エンドレスベルトと2次転写部材との間を通過する被転写媒体を案内部によって案内できる。そのため、フレーム(クリーニングユニット)の容量を確保しつつ、画像形成装置の小型化を図ることができる。
【0021】
(2)また、案内部は、定着器に向かう被転写媒体の通過を許容するユニット側開口部であってもよい。
【0022】
これにより、フレームにおけるユニット側開口部の周囲の部分により、フレームの強度を確保することができる。その結果、フレームの強度を確保しつつ、被転写媒体を案内することができる。
【0023】
(3)また、フレームは、廃トナーを収容する廃トナー収容部を備えていてもよい。この場合、廃トナー収容部は、案内部に対してクリーニング部材の反対側に設けられる。
【0024】
案内部に対してクリーニング部材の反対側の領域では、被転写媒体の搬送に起因する部材の配置に制約がない。そのため、廃トナー収容部の適切なサイズを確保することができる。
【0025】
(4)また、クリーニングユニットは、クリーニング部材により回収された廃トナーを廃トナー収容部に向けて搬送する搬送部材を備えていてもよい。
【0026】
これにより、搬送部材によって、廃トナーを廃トナー収容部に円滑に搬送することができる。
【0027】
(5)また、搬送部材は、第1搬送部材および第2搬送部材を含んでいてもよい。この場合、第1搬送部材は、クリーニング部材に回収された廃トナーを感光体の軸線方向一方側に搬送する。また、第2搬送部材は、フレームにおける軸線方向の一方側に設けられ、第1搬送部材に搬送される廃トナーを廃トナー収容部に搬送する。
【0028】
これにより、廃トナーを効率よく廃トナー収容部に搬送することができる。
【0029】
(6)また、定着器とクリーニングユニットとは、感光体とエンドレスベルトとの対向方向に投影したときに、その少なくとも一部が重なるように配置されていてもよい。
【0030】
これにより、定着器とクリーニングユニットとの間隔を小さくすることができる。また、定着器とクリーニングユニットとを対向方向に投影したときに重ならないように配置する構成と比較して、並列方向のサイズを小さくできる。その結果、画像形成装置をより小型化することができる。
【0031】
(7)また、画像形成装置は、各感光体およびクリーニングユニットを一体的に保持する引出部材を備えていてもよい。この場合、引出部材は、装置本体内に収容される収容位置と、装置本体から引き出される引出位置とに移動可能に設けられる。
【0032】
これにより、引出部材を引出位置に移動させて、クリーニングユニットを感光体と一体的に装置本体外に引き出すことができるので、クリーニングユニットを容易に交換およびメンテナンスすることができる。
【0033】
(8)また、装置本体には、クリーニングユニットが通過可能な本体側開口部が形成されてもよい。この場合、クリーニングユニットは、本体側開口部を介して装置本体に対して着脱可能に設けられる。
【0034】
これにより、本体側開口部を介してクリーニングユニットを装置本体外へ離脱させることができるので、クリーニングユニットを容易に交換およびメンテナンスすることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の画像形成装置によれば、クリーニングユニットの容量を確保しつつ、画像形成装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係るカラープリンタの側断面図である。
【図2】図2は、図1に示すドラムユニットの左後側上方から見た斜視図である。
【図3】図3は、図2に示すドラムユニットの左側のフレーム側板を取り外した状態を示す左後側上方から見た斜視図である。
【図4】図4は、クリーニングユニットを拡大して示す断面図である。
【図5】図5は、現像カートリッジの着脱動作を説明するための側断面図である。
【図6】図6は、ドラムユニットの収容動作を説明するための側断面図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施形態に係るカラープリンタの側断面図である。
【図8】図8は、図7に示すカラープリンタにおいて、クリーニングユニットの着脱動作を説明するための側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下では、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
1.カラープリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、横置きタイプの中間転写型カラープリンタである。
【0038】
カラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、画像形成部3と、画像形成部3に用紙Pを給紙するための給紙部4とが備えられている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス形状に形成されている。本体ケーシング2の一方側壁には、本体ケーシング2の内外を連通する本体側開口部6が形成されている。また、本体ケーシング2の一方側壁には、フロントカバー5が設けられている。フロントカバー5は、下端部を支点として、上端部が本体ケーシング2から離間して、本体側開口部6を開放する開放位置と、上端部が本体ケーシング2に接触して本体側開口部6を閉鎖する閉鎖位置とに揺動可能に設けられている。
【0039】
なお、以下の説明において、フロントカバー5が設けられている側(図1における右側)をカラープリンタ1の前側(正面側)とし、その反対側(図1における左側)を後側(背面側)とする。また、カラープリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が左側であり、紙面奥側が右側である。
(2)給紙部
給紙部4は、被転写媒体の一例としての用紙Pを収容する給紙トレイ7を備えている。
【0040】
給紙トレイ7は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。また、本体ケーシング2内には、給紙トレイ7の後端部から画像形成部3(後述するベルトユニット16と2次転写ローラ24との間)に向けて延びる給紙パス8が形成されている。
【0041】
給紙トレイ7に収容されている用紙Pは、各種ローラにより1枚ずつに捌かれた後、給紙パス8に送られる。そして、給紙パス8に沿って案内されつつ、画像形成部3に送られる。
(3)画像形成部
画像形成部3は、給紙部4の上方に配置されており、露光器10、引出部材の一例としてのドラムユニット15、ベルトユニット16および定着器17を備えている。
(3−1)露光器
露光器10は、本体ケーシング2内において、最上方の位置に配置されている。露光器10は、各色に対応した4本のレーザビームを、対応する感光ドラム32(後述)に向けて出射する。
(3−2)ドラムユニット
ドラムユニット15は、本体ケーシング2内において、給紙部4の上方、かつ、露光器10の下方に配置されている。そして、ドラムユニット15は、本体ケーシング2内に収容される収容位置(図1参照)と、フロントカバー5が開放位置にあるときに、本体ケーシング2外に引き出される引出位置(図5参照)とに、前後方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。
【0042】
ドラムユニット15には、4つの感光体の一例としての感光ドラム32がそれぞれ左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に保持されている。4つの感光ドラム32は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応して、前側から後側に向かって順次間隔を隔てて並列配置されている。
【0043】
また、ドラムユニット15には、4つのスコロトロン型帯電器33が保持されている。4つのスコロトロン型帯電器33は、各感光ドラム32に対応してそれぞれ設けられ、その対応する感光ドラム32の前上方に配置されている。
【0044】
さらに、ドラムユニット15には、4つの現像カートリッジ31が備えられている。各現像カートリッジ31は、前後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。具体的には、ブラックの現像カートリッジ31K、イエローの現像カートリッジ31Y、マゼンタの現像カートリッジ31Mおよびシアンの現像カートリッジ31Cが、前側から後側に向かって順次配置されている。
【0045】
また、現像カートリッジ31は、ドラムユニット15に対して着脱可能に装着され、現像フレーム34と、現像フレーム34に収容される現像ローラ36、供給ローラ37および層厚規制ブレード38とを備えている。
【0046】
現像ローラ36は、その下側部分が現像フレーム34から露出するように現像フレーム34に回転可能に支持されている。供給ローラ37は、現像ローラ36に対して上側から接触するように現像フレーム34に回転可能に支持されている。また、層厚規制ブレード38は、現像ローラ36に対して圧接されるように現像フレーム34に支持されている。そして、現像フレーム34は、供給ローラ37の上側において、各色に対応するトナーを収容するトナー収容部39を備えている。
【0047】
また、ドラムユニット15は、クリーニングユニット41を保持している。なお、クリーニングユニット41の構成については、後述する。
(3−3)ベルトユニット
ベルトユニット16は、図1に示すように、本体ケーシング2内において、給紙部4の上方、かつ、収容位置に配置されたドラムユニット15の下方に配置されている。
【0048】
ベルトユニット16は、第1ローラの一例としての駆動ローラ20、第2ローラの一例としての従動ローラ21、エンドレスベルトの一例としての中間転写ベルト22および4つの1次転写ローラ23を備えている。
【0049】
駆動ローラ20および従動ローラ21は、前後方向に間隔を隔てて対向配置されている。より具体的には、駆動ローラ20は、前後方向において、最も後側の感光ドラム32に対して、後述するクリーニングユニット41の第1廃トナー収容部44の前後方向の長さ以上に後方に間隔を隔てて配置されている。また、従動ローラ21は、前後方向において、最も前側の感光ドラム32よりも前方に配置されている。
【0050】
中間転写ベルト22は、無端状のベルトであり、駆動ローラ20と従動ローラ21との間に張架されている。また、中間転写ベルト22は、駆動ローラ20の駆動および従動ローラ21の従動により、その上側部分が後側から前側に向かって移動するように、周回移動される。
【0051】
各1次転写ローラ23は、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置され、各感光ドラム32と、それぞれ中間転写ベルト22の上側部分を挟んで対向するように設けられている。
【0052】
また、ベルトユニット16の後方には、2次転写ローラ24が設けられている。
【0053】
2次転写ローラ24は、その上端縁が中間転写ベルト22の上側部分よりも下方に配置されるように、ベルトユニット16の駆動ローラ20と、中間転写ベルト22を挟んで後方から対向している。
(3−4)定着器
定着器17は、2次転写ローラ24の上方に配置され、加熱ローラ25および加熱ローラ25に対向する加圧ローラ26を備えている。
(3−5)画像形成動作
(3−5−1)現像動作
トナー収容部39内のトナーは、供給ローラ37に供給され、さらに、供給ローラ37から現像ローラ36に供給される。
【0054】
現像ローラ36に供給されたトナーは、現像ローラ36の回転に伴なって、層厚規制ブレード38によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ36の表面に担持される。
【0055】
一方、感光ドラム32の表面は、感光ドラム32の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器33により一様に正帯電された後、露光器10から出射されるレーザビームにより露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム32の表面に形成される。
【0056】
感光ドラム32がさらに回転すると、現像ローラ36の表面に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム32の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム32の静電潜像が可視像化され、感光ドラム32の表面に、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−5−2)転写・定着動作
各感光ドラム32の表面に反転現像により担持された各色のトナー像は、後側から前側へ移動される中間転写ベルト22の上側部分に順次、一次転写される。これにより、中間転写ベルト22にカラー画像が形成される。
【0057】
中間転写ベルト22の周回移動に伴なって、カラー画像が中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との対向部分に到達すると、そのカラー画像の移動にタイミングを合わせて、給紙部4から中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との対向部分に用紙Pが供給される。そして、中間転写ベルト22がさらに周回移動することにより、中間転写ベルト22から用紙Pにカラー画像が二次転写される。
【0058】
その後、カラー画像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との対向部分から、上方に向けて搬送される。そして、クリーニングユニット41に形成された後述する用紙案内部46に案内されつつ、クリーニングユニット41を通過して、その上方に配置された定着器17に搬送される。
【0059】
そして、用紙Pに転写されたカラー画像は、定着器17において、用紙Pが加熱ローラ25と加圧ローラ26との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって、用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
定着器17においてトナー像が定着された用紙Pは、本体ケーシング2の上部に設けられている排紙ローラ40によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ11上に排紙される。
2.ドラムユニット
図2および図3に示すように、ドラムユニット15は、4つの感光ドラム32および4つのスコロトロン型帯電器33を一括して保持するドラムフレーム51を備えている。また、ドラムフレーム51には、4つの現像カートリッジ31が着脱可能に装着されている。また、ドラムフレーム51には、クリーニングユニット41が設けられている。
(1)ドラムフレーム
ドラムフレーム51は、有底略矩形枠形状に形成されており、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置される1対のフレーム側板52と、各フレーム側板52の前端縁をそれぞれ連結するフレーム前板53とを一体的に備えている。
【0060】
フレーム側板52は、第1側板55および第2側板56を一体的に備えている。
【0061】
第1側板55は、前後方向および上下方向に延びる平板状に形成されている。第1側板55は、フレーム前板53および4つの現像カートリッジ31に対して左右方向から対向する前後方向の幅を有している。
【0062】
また、第1側板55の上端部には、左右方向外側に向けて突出する第1鍔部57が、前後方向のほぼ全幅にわたって形成されている。また、第1鍔部57の前端部には、前側に向かうに従って上方に傾斜する第1傾斜面58が形成されている。
【0063】
第2側板56は、前後方向および上下方向に延びる平板状に形成されている。第2側板56は、第1側板55の後端部において、その下側約半分の領域から後方に向けて延びている。
【0064】
また、第2側板56の上端部には、左右方向外側に向けて突出する第2鍔部59が、前後方向のほぼ全幅にわたって形成されている。また、第2鍔部59の前端部には、前側に向かうに従って上方に傾斜する第2傾斜面60が形成されている。
【0065】
フレーム前板53には、前方に突出する断面略U字状の把持部61(図1参照)が設けられている。
(2)現像カートリッジ
各現像カートリッジ31は、ボックス形状の現像フレーム34を備えている。具体的には、図1に示すように、現像フレーム34は、その上側約半分において側面視略矩形状に形成されており、その下側約半分において後側面が下方に向かうに従って前側に傾斜する先細り形状に形成されている。
【0066】
また、図2に示すように、現像フレーム34は、ドラムユニット15のフレーム側板52間の間隔よりもわずかに小さい左右方向の幅を有している。そして、各現像カートリッジ31は、ドラムフレーム15のフレーム側板52間に対して、着脱可能に設けられている。
(3)クリーニングユニット
クリーニングユニット41は、ドラムユニット15の1対の第2側板56間に設けられている。また、図1に示すように、ドラムユニット15が本体ケーシング2内に収容される収容位置にあるとき、クリーニングユニット41は、最も後側の現像カートリッジ31の後方において、2次転写ローラ24の上方かつ定着器17の下方に配置される。言い換えれば、クリーニングユニット41は、上下方向に投影したときに、その前後方向略中央部(用紙案内部46(後述)、用紙案内部46の前側に連続して設けられる第1廃トナー収容部44(後述)における後端部、および、用紙案内部46の後側に連続して設けられる第2廃トナー収容部45(後述)における前端部)が定着器17と重なるように配置されている。
【0067】
また、クリーニングユニット41の前端部(第1廃トナー収容部44(後述)の前端部)は、前側に向かうに従って下方に傾斜する先細り形状に形成されている。一方、上述したように、現像フレーム34の後側面は、下側に向かうに従って前方に傾斜している。そして、クリーニングユニット41の前端部は、最も後側の現像カートリッジ31Cの現像フレーム34の下方に配置されている。つまり、クリーニングユニット41の前端部は、最も後側の現像カートリッジ31Cの現像フレーム34に対して、上下方向に投影したときに重なるように配置されている。
【0068】
クリーニングユニット41は、フレームの一例としての筐体43を備えている。
【0069】
筐体43は、相対的に前側の第1廃トナー収容部44と、相対的に後側の廃トナー収容部の一例としての第2廃トナー収容部45と、それらを連結する連結部81とを備えている。また、第1廃トナー収容部44と第2廃トナー収容部45との間には、用紙Pの通過を許容する案内部の一例としての用紙案内部46が形成されている。
(3−1)第1廃トナー収容部
図4に示すように、第1廃トナー収容部44は、前側下方から後側上方に向けて延び、その前側下端部が開放され、左右方向に延びる略ボックス形状に形成されている。第1廃トナー収容部44内には、クリーニングローラ42、金属ローラ85、掻取部材86および第1搬送部材の一例としての第1搬送オーガ87が収容されている。
【0070】
クリーニングローラ42は、左右方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられ、その周面の一部が第1廃トナーボックス44の前端部から下方に露出するように、第1廃トナーボックス44に支持されている。
【0071】
ドラムユニット15が収容位置にあるときに、図1に示すように、クリーニングローラ42は、最も後側の感光ドラム32の後方に配置されている。より具体的には、クリーニングローラ42は、中間転写ベルト22において、その周回方向における駆動ローラ20と最も後側の感光ドラム32との間の位置に上方から接触するように配置されている。
【0072】
金属ローラ85は、図4に示すように、クリーニングローラ42に対して後側上方から接触するように、その両端部が第1廃トナー収容部44の両側壁に回転可能に支持されている。
【0073】
掻取部材86は、弾性変形するブレード板であり、その一端部が第1廃トナー収容部44に支持され、他端部が金属ローラ85の周面に弾性的に当接している。
【0074】
第1搬送オーガ87は、掻取部材86の下方に配置され、左右方向に沿って延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
【0075】
第1搬送オーガ87は、その両端部が第1廃トナー収容部44の両側壁に回転可能に支持されるオーガ軸と、オーガ軸の周囲に左右方向に沿って螺旋状に形成されるオーガ羽根とを備えている。
(3−2)第2廃トナー収容部
第2廃トナー収容部45は、第1廃トナー収容部44の後方に間隔を隔てて配置されており、左右方向に延びる側面視略矩形ボックス形状に形成されている。
【0076】
第2廃トナー収容部45内には、その内部空間を搬送室91と廃トナー収容室92とに区画する隔壁93が第2搬送オーガ95(後述)の下方において、左右方向に沿って形成されている。また、隔壁93の後端部には、搬送室91と廃トナー収容室92とを連通する連通口94が形成されている。
【0077】
搬送室91は、第2廃トナー収容部45の上側空間として区画され、第2搬送オーガ95が収容されている。第2搬送オーガ95は、左右方向に沿って延び、その両端部が第2廃トナー収容部45(搬送室91)の両側壁に回転可能に支持されるオーガ軸と、オーガ軸の周囲に左右方向に沿って螺旋状に形成されるオーガ羽根とを備えている。
【0078】
廃トナー収容室92は、第2廃トナー収容部45の下側空間として区画され、クリーニングローラ42により回収された廃トナー(たとえば、転写残トナー)が貯留される。
【0079】
また、図3に示すように、第2廃トナー収容部45における用紙案内部46(後述)に臨む前面には、側面視略三角形状の用紙搬送リブ97が複数立設されている。用紙搬送リブ97は、左右方向に沿って互いに間隔を隔てて配置されている。そして、用紙搬送リブ97は、その前端面が略上下方向に沿って延びている。
(3−3)連結部
連結部81は、第1廃トナー収容部44および第2廃トナー収容部45の左端部において、それらを連結するように配置されている。連結部81の前端部は、第1廃トナー収容部44に対して左側から対向している。また、連結部81の後端部は、第2廃トナー収容部45に対して左側から対向している。そして、連結部81には、その前側下端部から後側上端部に向けて延びる略楕円形状の連結搬送室98が区画されている。
【0080】
連結搬送室98の前端部は、第1廃トナー収容部44の第1搬送オーガ87と左右方向に対向し、その対向部分において、第1廃トナー収容部44内と連通している。
【0081】
また、連結搬送室98の後端部は、第2廃トナー収容部45の第2搬送オーガ95と左右方向に対向し、その対向部分において、第2廃トナー収容部45内(搬送室91)と連通している。
【0082】
そして、連結搬送室98には、第2搬送部材の一例としてのベルト搬送部101が備えられている。
【0083】
ベルト搬送部101は、連結搬送室98の前端部下側に配置される駆動プーリ102と、連結搬送室98の後端部上側に配置される従動プーリ103と、駆動プーリ102および従動プーリ103間に張架される搬送ベルト104とを備えている。
【0084】
なお、第1廃トナー収容部44および第2廃トナー収容部45の右端部間には、図2に示すように、係合板99が設けられている。係合板99は、側面視略矩形状に形成されており、第1廃トナー収容部44の後端面に当接するとともに、第2廃トナー収容部45の前端面に当接している。これにより、第1廃トナー収容部44の右端部と第2廃トナー収容部45の右端部とは、前後方向に間隔を隔てて相対的に位置決めされている。
【0085】
また、係合板99の上端部は、ドラムフレーム51の右側の第2側板56に挟持されるように、右側の第2鍔部59と一体的に形成されている。
(3−4)用紙案内部
用紙案内部46は、クリーニングユニット41の前後方向途中部において、クリーニングユニット41を上下方向に貫通するユニット側開口部の一例としての開口部として形成されている。具体的には、用紙案内部46は、第1廃トナー収容部44、第2廃トナー収容部45、連結部81および係合板99によって区画されている。用紙案内部46の左右方向の幅、すなわち、連結部81と係合板99との間隔は、用紙Pの幅よりも大きく設定されている。
(3−5)用紙案内部を通過する用紙の動作
上述したように、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との対向部分を通過した用紙Pは、用紙案内部46に案内されつつ、クリーニングユニット41を上下方向に通過して定着器17に搬送される。
【0086】
このとき、用紙Pの先端部(その搬送方向における下流側端部)は、第2廃トナー収容部45の前側面に設けられた用紙搬送リブ97の前端面に当接しつつ上方へ移動する。これにより、用紙Pは、用紙搬送リブ97の前端面に沿って、定着器17に向けて円滑に案内される。
(4)クリーニング動作
上述したように、用紙Pへカラー画像が2次転写された後、中間転写ベルト22の周面には、転写残トナー(廃トナー)が残存している。中間転写ベルト22の周回移動により、廃トナーがクリーニングローラ42に対向すると、中間転写ベルト22からクリーニングローラ42の周面に廃トナーが回収される。これにより、中間転写ベルト22の周面から廃トナーが除去される。
【0087】
その後、クリーニングローラ42の回転に伴なって、クリーニングローラ42の周面に担持された廃トナーが金属ローラ85に対向すると、クリーニングローラ42の周面から金属ローラ85の周面に廃トナーが付着する。
【0088】
そして、金属ローラ85が回転すると、金属ローラ85の周面の廃トナーが掻取部材86により掻き取られ、第1廃トナー収容部44内に落下する。
【0089】
その後、第1廃トナー収容部44内に落下した廃トナーは、第1搬送オーガ87の回転により、第1廃トナー収容部44内を左方に向けて搬送され、第1廃トナー収容部44から連結搬送室98に送られる。
【0090】
連結搬送室98内に送られた廃トナーは、ベルト搬送部101により、後側上方へと搬送され、その後側上端部から、第2廃トナー収容部45の搬送室91に送られる。
【0091】
その後、搬送室91内に送られた廃トナーは、第2搬送オーガ95の回転により、右方へと搬送されつつ、隔壁93に形成された連通口94を介して、廃トナー収容室92に落下する。これにより、廃トナー収容室92に廃トナーが貯留される。
3.ドラムユニットに対する現像カートリッジの装着動作
図5に示されるように、ドラムユニット15に対する現像カートリッジ31の装着は、ドラムユニット15が本体ケーシング2外に引き出された引出位置に配置された状態で実施される。
【0092】
このとき、フロントカバー5は、その上端部(遊端部)が本体ケーシング2から離間して前側に傾倒した開放位置に配置されている。
【0093】
そして、まず、ドラムユニット15の上方に、現像カートリッジ31を配置する。現像カートリッジ31は、現像ローラ36が相対的に下側に配置され、トナー収容部39が相対的に上側に配置される姿勢をなしている。
【0094】
その後、現像カートリッジ31を下方に移動させる。これにより、現像カートリッジ31がドラムフレーム51の両第1側板55間に進入する。そして、現像カートリッジ31をさらに下方に移動させると、現像ローラ36の周面が感光ドラム32の周面に当接する。この状態で、第1側板55に設けられた規制部(図示せず)により、それ以上の現像カートリッジ31の下方への移動が規制され、ドラムユニット15に対する現像カートリッジ31の装着が完了する。
【0095】
ドラムユニット15に対する現像カートリッジ31の収容動作が完了した後、ドラムユニット15を引出位置から収容位置に向けて移動させる。
【0096】
図5および図6に示すように、ドラムユニット15の収容位置への移動では、ドラムユニット15の把持部61を把持して、ドラムユニット15を後方に移動させる。これにより、第1鍔部57および第2鍔部59が本体ケーシング2内のレール部材(図示せず)に沿って後方へ案内される。
【0097】
その後、ドラムユニット15をさらに後方へ移動させると、レール部材の後端部に設けられるころ部材(図示せず)と第1傾斜面58および第2傾斜面60とが接触し、第1傾斜面58および第2傾斜面60に沿って、ドラムユニット15が全体的に後側下方へと移動する。そして、各感光ドラム32が中間転写ベルト22の周面に当接することにより、ドラムユニット15のそれ以上の後方および下方への移動が規制され、ドラムユニット15が本体ケーシング2内の収容位置に配置される。
【0098】
なお、ドラムユニット15の本体ケーシング2外への引出操作は、上記した手順とは逆の手順により実施することができる。
4.作用効果
(1)以上のように、クリーニングユニット41は、中間転写ベルト22に対して上方に配置され、クリーニングローラ42およびクリーニングローラ42を支持する筐体43を備えている。クリーニングローラ42は、中間転写ベルト22の移動方向において、2次転写ローラ24の下流側、かつ、複数の感光ドラム32のうち、最上流側の感光ドラム32よりも上流側に配置される。そして、クリーニングローラ42は、中間転写ベルト22に接触して、2次転写ローラ24を通過した中間転写ベルト22に残存する廃トナーを回収する。
【0099】
筐体43における前後方向の途中部には、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との間を通過する用紙Pを、クリーニングユニット41の他方側に配置される定着器17に向けて案内する用紙案内部46が形成されている。
【0100】
これにより、筐体43の大きさ(容量)とは無関係に、中間転写ベルト22と2次転写ローラ24との間を通過する用紙Pを用紙案内部46によって案内できる。そのため、筐体43(クリーニングユニット41)の容量を確保しつつ、カラープリンタ1の小型化を図ることができる。
【0101】
(2)また、用紙案内部46は、定着器17に向かう用紙Pの通過を許容する開口部として形成されている。
【0102】
これにより、筐体43における用紙案内部46の周囲の部分(第1廃トナー収容部44、第2廃トナー収容部45、連結部81および係合板99)により、筐体43の強度を確保することができる。その結果、筐体43の強度を確保しつつ、用紙Pを案内することができる。
【0103】
(3)また、筐体43は、廃トナーを収容する第2廃トナー収容部45を備えている。そして、第2廃トナー収容部45は、用紙案内部46に対してクリーニングローラ42の反対側(後側)に設けられる。
【0104】
用紙案内部46に対してクリーニングローラ42の後側の領域では、用紙Pの搬送に起因する部材の配置に制約がない。そのため、第2廃トナー収容部45の適切なサイズを確保することができる。
【0105】
(4)また、クリーニングユニット41は、クリーニングローラ42により回収された廃トナーを第2廃トナー収容部45に向けて搬送する第1搬送オーガ87およびベルト搬送部101を備えている。
【0106】
これにより、第1搬送オーガ87およびベルト搬送部101によって、廃トナーを第2廃トナー収容部45に円滑に搬送することができる。
【0107】
(5)また、第1搬送オーガ87は、クリーニングローラ42に回収された廃トナーを左方に向けて搬送する。また、ベルト搬送部101は、筐体43における左側に設けられ、第1搬送オーガ87に搬送される廃トナーを第2廃トナー収容部45に搬送する。
【0108】
これにより、廃トナーを効率よく第2廃トナー収容部45に搬送することができる。
【0109】
(6)また、定着器17とクリーニングユニット41とは、感光ドラム32と中間転写ベルト22との対向方向(すなわち、上下方向)に投影したときに、その少なくとも一部が重なるように配置されている。
【0110】
これにより、定着器17とクリーニングユニット41との間隔を小さくすることができる。また、定着器17とクリーニングユニット41とを上下方向に投影したときに重ならないように配置する構成と比較して、前後方向のサイズを小さくできる。その結果、カラープリンタ1をより小型化することができる。
【0111】
(7)また、カラープリンタ1は、各感光ドラム32およびクリーニングユニット41を一体的に保持するドラムユニット15を備えている。ドラムユニット15は、本体ケーシング2内に収容される収容位置と、本体ケーシング2から引き出される引出位置とに移動可能に設けられる。
【0112】
これにより、ドラムユニット15を引出位置に移動させて、クリーニングユニット41を感光ドラム32と一体的に本体ケーシング2外に引き出すことができるので、クリーニングユニット41を容易に交換およびメンテナンスすることができる。
5.第2の実施形態
図1に示すカラープリンタ1では、ドラムユニット15にクリーニングユニット41を設けて、ドラムユニット15を本体ケーシング2に対して着脱する構成を例示している。
【0113】
これに対して、図7および図8に示すように、ドラムユニット15を設けずに、クリーニングユニット41を本体ケーシング2に対して着脱してもよい。
【0114】
図7および図8に示すカラープリンタ151では、本体ケーシング2の前側壁に、本体ケーシング2の内外を連通する本体側開口部152が形成されている。また、本体ケーシング2の前側壁には、本体側開口部152を開閉可能なフロントカバー153が設けられている。
【0115】
本体側開口部152は、クリーニングユニット41が通過可能な上下方向および左右方向の幅を有している。
【0116】
これにより、フロントカバー153を開放位置に配置して、本体側開口部152を開放すると、クリーニングユニット41を本体側開口部152を介して、前方に引き出すことができる。その結果、クリーニングユニット41を、本体ケーシング2に対して着脱することができる。
【0117】
一方、本体ケーシング2の上壁には、上側開口部156が形成されている。また、本体ケーシング2には、上側開口部156を開閉可能なトップカバー157が設けられている。
【0118】
トップカバー157の内側面(下面)には、4つのLEDユニット155が回動可能に支持されている。
【0119】
トップカバー157を開放すると、4つのLEDユニット155がトップカバー157とともに上方へ移動しつつ、トップカバー157に沿う方向に回動する。これにより、本体ケーシング2内から4つのLEDユニット155が退避する。
【0120】
また、本体ケーシング2内には、各LEDユニット155に対応して、4つのプロセスカートリッジ158が前後方向に互いに間隔を隔てて配置されている。プロセスカートリッジ158は、感光ドラム32および現像ローラ36を保持している。
【0121】
トップカバー157の開放に伴なって、4つのLEDユニット155が本体ケーシング2内から退避された後、各プロセスカートリッジ158を上側開口部156を介して本体ケーシング2に対して着脱することができる。
【0122】
このような構成であっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
6.その他の実施形態
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
【0123】
たとえば、上記の各実施形態において、用紙案内部46が、第1廃トナー収容部44、第2廃トナー収容部45、連結部81および係合板99によって区画される開口部として形成される構成を例示している。
【0124】
しかしながら、用紙案内部46は、たとえば、左方または右方のいずれか一方が開放された平面視略U字状の内側の領域により形成されてもよい。このような用紙案内部46が採用されたカラープリンタにおいても、図1に示すカラープリンタ1と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0125】
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
15 ドラムユニット
16 ベルトユニット
17 定着器
20 駆動ローラ
21 従動ローラ
22 中間転写ベルト
23 1次転写ローラ
24 2次転写ローラ
32 感光ドラム
41 クリーニングユニット
42 クリーニングローラ
43 筐体
45 第2廃トナー収容部
46 用紙案内部
87 第1搬送オーガ
101 ベルト搬送部
151 カラープリンタ
152 本体側開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体内に回転可能に収容され、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光体と、
前記感光体の回転軸方向と前記複数の感光体の並列方向との両方向に直交する方向において前記感光体に対して一方側に配置され、前記感光体の並列方向に互いに間隔を隔てて配置される第1ローラおよび第2ローラ間に、各前記感光体と対向するように架設されるエンドレスベルトと、
各前記感光体に対して前記エンドレスベルトを挟んで対向する各位置に配置される複数の1次転写部材と、
前記第1ローラに対して前記エンドレスベルトを挟んで対向する位置に配置される2次転写部材と、
前記エンドレスベルトに対して他方側に配置され、前記エンドレスベルトに接触して、前記2次転写部材を通過した前記エンドレスベルトに残存する廃トナーを回収するクリーニング部材、および前記クリーニング部材を支持するフレームを有するクリーニングユニットと、
前記クリーニングユニットに対して他方側に配置される定着器と、を備え、
前記クリーニング部材は、前記エンドレスベルトの移動方向において、前記2次転写部材の下流側、かつ、複数の前記感光体のうち、最上流側の前記感光体よりも上流側に配置され、
前記フレームにおける前記並列方向の途中部には、前記エンドレスベルトと前記2次転写部材との間を通過する被転写媒体を前記定着器に向けて案内する案内部が形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記案内部は、前記定着器へ向かう前記被転写媒体の通過を許容するユニット側開口部であることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項3】
前記フレームは、前記廃トナーを収容する廃トナー収容部を備え、
前記廃トナー収容部は、前記案内部に対して前記クリーニング部材の反対側に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニングユニットは、前記クリーニング部材により回収された前記廃トナーを前記廃トナー収容部に向けて搬送する搬送部材を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記搬送部材は、
前記クリーニング部材に回収された前記廃トナーを前記感光体の軸線方向の一方側に搬送する第1搬送部材と、
前記フレームにおける前記軸線方向の一方側に設けられ、前記第1搬送部材に搬送される前記廃トナーを前記廃トナー収容部に搬送する第2搬送部材と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記定着器と前記クリーニングユニットとは、前記感光体と前記エンドレスベルトとの対向方向に投影したときに、その少なくとも一部が重なるように配置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
各前記感光体および前記クリーニングユニットを一体的に保持し、前記装置本体内に収容される収容位置と、前記装置本体から引き出される引出位置とに移動可能に設けられる引出部材を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記装置本体には、前記クリーニングユニットが通過可能な本体側開口部が形成され、
前記クリーニングユニットは、前記本体側開口部を介して前記装置本体に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−29774(P2013−29774A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167450(P2011−167450)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】