説明

画像生成装置及び認証画像

【課題】撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止するために、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましを容易に見破ることが可能な撮影画像(証明写真)を1台の装置で容易に生成することができる画像生成装置を提供することにある。
【解決手段】撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、前記撮影画像取得手段により取得した撮影画像を外部に出力する画像出力手段と、を有する画像生成装置において、前記撮影対象者の生体認証情報を取得する生体認証情報取得手段と、前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を、前記撮影画像取得手段により取得された撮影画像に埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する認証画像生成手段と、を有し、前記画像出力手段は、前記認証画像生成手段により生成された認証画像を外部に出力することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成装置等に関するものであり、特に、生体認証情報を埋め込んだ認証画像を生成する画像生成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パスポート、運転免許証、履歴書等に用いられる撮影画像(証明写真)を生成するために画像生成装置(証明写真ボックス)が用いられている(特許文献1)。このように、画像生成装置によって生成された撮影画像(証明写真)がパスポート等に用いられているが、最近では、撮影画像(証明写真)を貼り替えることによりパスポート等の偽造がなされたり、成りすましなどによる不正使用が増加している。特に、このような偽造パスポートは、国際的な組織犯罪や不法な出入国に利用されている。
【特許文献1】特開2002−311494号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような状況において最近では、偽造が困難で、安全性の高いパスポートを作成するために、パスポートにICチップを搭載し、国籍や名前、生年月日など旅券面の身分事項の他、所持人の顔写真を磁気的に記録したパスポートが作成されている。このようなパスポートが作成されることにより、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用してもICチップに記録されている情報と当人の顔やその他情報とを照合することにより偽造を見破ることが容易となり、パスポートの偽造を防いでいる。
【0004】
しかしながら、ICチップを搭載したパスポートを作成するためには、通常パスポートに用いる撮影画像(証明写真)を生成する工程、その他、ICチップに所持人の個人情報等を記録する工程、その後ICチップをパスポートに組み込む工程等が必要であったため、パスポート作成の際に複数の装置を用いて作成しなければならず、手間と時間がかかってしまうといった問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みて為されたものであり、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止するために、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましを容易に見破ることが可能な撮影画像(証明写真)を1台の装置で容易に生成することができる画像生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、前記撮影画像取得手段により取得した撮影画像を外部に出力する画像出力手段と、を有する画像生成装置において、前記撮影対象者の生体認証情報を取得する生体認証情報取得手段と、前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を、前記撮影画像取得手段により取得された撮影画像に埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する認証画像生成手段と、を有し、前記画像出力手段は、前記認証画像生成手段により生成された認証画像を外部に出力することを特徴とする。
【0007】
これによれば、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0008】
また、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を1台の画像生成装置において作成できることにより、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を容易に生成することができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を簡便に防止することができる。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、前記撮影対象者の生体認証情報を取得する生体認証情報取得手段と、前記撮影画像取得手段により取得された撮影画像を特定領域中の一部分に配置する場合に、前記特定領域のうちの前記撮影画像が配置される一部分以外の領域に配置された背景画像に、前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する認証画像生成手段と、前記認証画像生成手段により生成された認証画像を外部に出力する画像出力手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
これによれば、撮影画像(証明写真)を特定領域(パスポート用、運転免許証用、履歴書用等の台紙)中の一部分に配置する場合に、特定領域のうちの撮影画像(証明写真)が配置される一部分以外の領域に配置された背景画像(地紋)に、生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、不正使用を防止することができる。
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像生成装置において、前記認証画像生成手段は、前記撮影画像と前記背景画像と、に前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成することを特徴とする。
【0012】
これによれば、撮影画像(証明写真)を特定領域(パスポート用、運転免許証用、履歴書用等の台紙)中の一部分に配置する場合に、撮影画像(証明写真)と背景画像(地紋)と、に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)と背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0013】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像生成装置において、前記撮影画像取得手段により撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影する際の前記撮影画像取得手段のピント情報を取得するピント情報取得手段を更に有し、前記認証画像生成手段は、前記撮影画像、又は、前記背景画像に、前記ピント情報取得手段により取得されたピント情報と前記生体認証情報と、を対応させて埋め込み、認証画像を生成することを特徴とする。
【0014】
これによれば、撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に、生体認証情報と対応させて埋め込まれているピント情報を用いることによって、生体認証情報を正確に取得することができるため、撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合する際に、偽造を見破る可能性を高めることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0015】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像生成装置において、前記生体認証情報は、目の大きさ、左右の目の間の距離、ほくろの大きさ、肌の色、髪の色、目の色、指紋、虹彩、静脈についての情報の少なくともいずれか一つであることを特徴とする。
【0016】
これによれば、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に目の大きさ、左右の目の間の距離等の生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0017】
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像生成装置において、前記認証画像生成手段は、前記撮影画像、又は、前記背景画像に、前記生体認証情報を電子透かしとして埋め込む、又は、前記生体認証情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込むことを特徴とする。
【0018】
これによれば、撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に生体認証情報を埋め込むことによって、パスポートに身分事項等の情報を記憶させているICチップを搭載する必要がないため、ICチップをパスポートに組み込む工程を別に設ける必要がない。よって、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)を容易に生成することができ、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を簡便に防止することができる。
【0019】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像生成装置において、前記画像出力手段は、前記認証画像生成手段により生成した認証画像を媒体に印刷することにより外部に出力することを特徴とする。
【0020】
これによれば、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0021】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像生成装置において、前記撮影画像、又は、前記背景画像に埋め込まれた生体認証情報は、紫外域あるいは赤外域の波長を有する光源下で目視可能、又は、判別可能であることを特徴とする。
【0022】
これによれば、撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれた生体認証情報は、紫外域あるいは赤外域の波長を有する光源下で目視可能、又は、判別可能であることによって、撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0023】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像生成装置において生成され外部に出力された認証画像は、写真であることを特徴とする。
【0024】
これによれば、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像用いることにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0026】
また、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を1台の画像生成装置において作成できることにより、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を容易に生成することができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を簡便に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(第一実施形態)
以下に、本発明の画像生成装置を実施するための第一実施形態について図面を用いて説明する。
【0028】
本実施形態は、本発明に係る画像生成装置を例えば、パスポート、運転免許証、履歴書等に用いられる撮影画像(証明写真)を生成するための画像生成装置(証明写真ボックス)に対して適用した場合の実施の形態である。
【0029】
本発明の実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0030】
図1は、画像生成装置の概略図であり、図2は、画像生成装置の概要構成を示すブロック図であり、図3(a)は、画像生成装置の情報取得部における画像生成処理を示すフローチャートであり、(b)は、画像生成装置のパソコンにおける画像生成処理を示すフローチャートであり、(c)は、画像生成装置のプリンタにおける画像生成処理を示すフローチャートである。
【0031】
[画像生成装置]
まず、本実施形態に係る画像生成装置について、図1を用いて概念的に説明する。
【0032】
図1に示すように、本発明の画像生成装置1は、カメラ11、虹彩情報取得部12、指紋情報取得部13、操作用タッチパネル14、写真排出口15、代金投入口16、撮影用イス17、鏡18を含む情報取得部2と、後述するようにパソコン、プリンタを含む認証画像生成部3から構成されている。
【0033】
このような構成からなる本実施形態における画像生成装置1では、まず、撮影対象者は、画像生成装置1内に入り、操作用タッチパネル14により撮りたい撮影画像(証明写真)の種類を選択し、カメラ11により顔を含む少なくとも一部分を撮影する。画像生成装置1は撮影画像(証明写真)を取得し、その際のカメラ11のピント情報を取得する。続けて、撮影対象者の生体認証情報を取得する。次に、情報取得部2は、取得した撮影画像(証明写真)とピント情報と生体認証情報とを認証画像生成部3に送信し、認証画像生成部3は、情報取得部2から送信された撮影画像(証明写真)とピント情報と生体認証情報を取得する。次に、カメラ11により取得された撮影画像(証明写真)に、生体認証情報とピント情報を埋め込み、生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成し、認証画像を外部に出力する。
【0034】
このように、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。
【0035】
更に、生体認証情報と対応させて撮影画像(証明写真)に埋め込まれているピント情報を用いることによって、生体認証情報を正確に取得することができるため、撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合する際に、偽造を見破る可能性を高めることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0036】
また、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を1台の画像生成装置において作成できることにより、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を容易に生成することができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を簡便に防止することができる。
【0037】
次に、本発明の画像生成装置を構成する各部の構成及び機能について図を用いて詳細に説明する。
【0038】
[画像生成装置1の構成及び機構]
画像生成装置1は、上述したように情報取得部2と認証画像生成部3から構成されているため、情報取得部2、認証画像生成部3について順を追って説明する。
【0039】
(情報取得部2)
まず、情報取得部2について説明する。情報取得部2は、撮影対象者の撮影画像(証明写真)、生体認証情報、ピント情報を取得したり、撮影対象者が撮りたい撮影画像(証明写真)の種類に応じて撮影画像(証明写真)の種類を選択したり、撮影対象者の指示がなされる部分である。
【0040】
図2に示すように、情報取得部2は、撮影画像取得手段としてのカメラ11、生体認証情報取得手段としての虹彩情報取得部12と指紋情報取得部13と測定部21、ピント情報取得手段としてのピント情報取得部22、通信部23、操作用タッチパネル14を含んで構成されている。
【0041】
カメラ11は、撮影画像取得手段として機能するものであり、具体的には、撮影対象者の顔を含む一部分を撮影し、撮影画像(証明写真)を取得するためのものである。
【0042】
虹彩情報取得部12、指紋情報取得部13、測定部14は、生体認証情報手段として機能するものである。
【0043】
ここで、生体認証情報とは、人の生体的(身体的)特徴に関する情報であり、個人を特定することができるものである。この生体認証情報は、例えば、目の大きさ情報、左右の目の間の距離情報、ほくろの大きさ情報、肌の色情報、髪の色情報、目の色情報、ほくろの色情報、指紋情報、虹彩情報、静脈情報、人相情報、声紋情報、掌形情報、または筆跡情報などである。
【0044】
目の大きさ情報は、人の目の大きさの特徴をデータ化した情報である、左右の目の間の距離情報は、人の左右の目の間の距離の特徴をデータ化した情報である。ほくろの大きさ情報は、人のほくろの大きさの特徴をデータ化した情報である。肌の色情報は、人の肌の色の特徴をデータ化した情報である。指紋情報は、人の指紋の特徴をデータ化した情報である。虹彩情報は、人の目の虹彩の特徴をデータ化した情報である。静脈情報は、人の手のひら、指または腕等における模様の特徴をデータ化した情報である。人相情報は、人の顔の輪郭や、目鼻口の形および配置などの特徴をデータ化した情報である。声紋情報は、人の発する声の特徴をデータ化した情報である。掌形情報は、掌の形、厚みおよび幅や、指の長さ、厚み及び幅などの特徴をデータ化した情報である。筆跡情報は、人の筆跡や、キーボードの打ち方などの特徴をデータ化した情報である。このような生体認証情報は、本人の生体的特徴を利用した情報であるため、他人による悪用(偽造、なりすまし)が困難であり、本人認証における信頼度が非常に高い。
【0045】
ここで、生体認証情報は、可視光域以外の光源、特に、紫外域あるいは赤外域の波長を有する光源下で目視可能、又は、判別可能であることに特徴を有している。
【0046】
このように、撮影画像(証明写真)に埋め込まれた生体認証情報は、紫外域あるいは赤外域の波長を有する光源下で目視可能、又は、判別可能であることによって、撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0047】
虹彩情報取得部12は、上述した生体認証情報のうち虹彩情報を取得する部分である。
【0048】
指紋情報取得部13は、上述した生体認証情報のうち指紋情報を取得する部分である。
【0049】
測定部21は、上述した生体認証情報のうち、目の大きさ、左右の目の間の距離、ほくろの大きさ等の長さを測定する部分である。
【0050】
なお、本実施形態において、生体認証情報取得手段として、虹彩情報取得部12、指紋情報取得部13、測定部21について記載したが、情報取得部2の種類に応じて生体認証情報取得手段を少なくとも一種類を備えていればよい。
【0051】
ここで、ピント情報とは、撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影する際のカメラのピント情報であり、例えば、顔写真が撮影された際のピント情報を用いることによって、撮影画像(証明写真)に表示された目の大きさ等を補正し、目の正確な大きさ(長さ)を取得することができる(ピント情報についての詳細な説明は、特開平4−69631参照)。
【0052】
ピント情報取得部22は、上述したピント情報取得手段として機能するものである。
【0053】
通信部23は、認証画像生成部より生成された認証画像を操作用タッチパネルに表示するために受信したり、撮影画像、生体認証情報、ピント情報を認証画像生成部に送信したり、認証画像生成部と通信を行う部分である。
【0054】
操作用タッチパネル14は、入力部、表示部として機能し、撮影画像(証明写真)の種類を選択するために操作を入力したり、又は、認証画像生成部により生成した画像を表示するために用いられる。
【0055】
(認証画像生成部3)
次に、認証画像生成部3について説明する。認証画像生成部3は、情報取得部2から取得された撮影画像に生体認証情報とピント情報とを埋め込んで認証画像を生成し、出力する部分である。
【0056】
図2に示すように、認証画像生成部3は、認証画像生成手段としてのパソコン4、画像出力手段としてのプリンタ5を含んで構成されている。
【0057】
まず、パソコン4は、通信部31、記憶部32、制御部33により構成されている。
【0058】
通信部31は、情報取得部1より撮影画像、生体認証情報、ピント情報等を取得したり、認証画像生成部により生成した認証画像を情報取得部に出力したりする部分である。
【0059】
記憶部32は、通信部31により情報取得部1より取得した撮影画像と、生体認証情報と、ピント情報とを対応付けて記憶しておく部分である。
【0060】
制御部33は、取得された撮影画像(証明写真)に生体認証情報とピント情報とを埋め込んで認証画像を生成する部分である。撮影画像(証明写真)に生体認証情報とピント情報とを埋め込む方法としては、電子透かしとして埋め込む方法、生体情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込む方法等が挙げられる。
【0061】
次に、プリンタ5は、生成された認証画像を、例えば、紙などの媒体に印刷して写真として外部に出力する部分である。なお、このプリンタ5は、認証画像の電子データを他の装置に送信するのみであって、印刷は他の装置において行ってもよい。
【0062】
[認証画像生成処理]
次に、図3のフローチャートを用いて、画像生成装置における画像生成処理について説明する。
図3(a)は、画像生成装置の情報取得部における画像生成処理を示すフローチャートであり、(b)は、画像生成装置のパソコンにおける画像生成処理を示すフローチャートであり、(c)は、画像生成装置のプリンタにおける画像生成処理を示すフローチャートである。
【0063】
まず、撮影対象者は、画像生成装置内に入り、操作用タッチパネルにより撮りたい撮影画像(証明写真)の種類を選択する(ステップS11)。
【0064】
具体的には、操作用タッチパネルを用いて、パスポート用、運転免許証用、履歴書用等の中から撮りたい撮影画像(証明写真)の種類を選択する。
【0065】
次に、カメラにより撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像(照明写真)を取得する。(撮影画像取得工程)(ステップS12)。
【0066】
具体的には、撮影対象者が撮影用イスに着席した後、必要があればレンズや光源を自動で調整して、撮影対象者が撮りたい撮影画像(証明写真)の種類に適した条件で撮影する。ここで、撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分とは、撮影対象者の顔を含んでいる部分であれば、全体の写真であっても、一部分の写真であってもよい。
【0067】
次に、カメラにより撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影する際のカメラのピント情報を取得する(ピント情報取得工程)(ステップS13)。
【0068】
具体的には、カメラにより撮影された際のピント情報を取得する。ピント情報を取得し、撮影画像(証明写真)に埋め込み、後にこのピント情報を用いることによって、生体認証情報である目の大きさ、左右の目の間の距離、ほくろの大きさ等の長さを正確に導き出すことができる。
【0069】
次に、撮影対象者の生体認証情報を取得する(生体認証情報取得工程)(ステップS14)。
【0070】
具体的には、虹彩情報取得部に撮影対象者の両目を近づけることにより、虹彩情報取得部は撮影対象者の虹彩情報を取得する。指紋情報取得部に右手の人差し指をかざすことにより、指紋情報取得部は撮影対象者の指紋情報を取得する。測定部は、カメラにより取得された撮影画像(証明写真)から目の大きさ、左右の目の間の距離、ほくろの大きさ等の長さを取得する。
【0071】
次に、情報取得部は、撮影画像とピント情報と生体認証情報を認証画像生成部のパソコンに送信し(ステップS15)、パソコンは、情報取得部から送信された撮影画像とピント情報と生体認証情報を取得する(ステップS21)。
【0072】
次に、生体認証情報とピント情報を撮影画像(証明写真)に埋め込み、生体認証情報とピント情報が埋め込まれた認証画像を生成する(認証画像生成工程)(ステップS22)。
【0073】
具体的には、生体認証情報とピント情報とを対応付けて、撮影画像に生体認証情報とピント情報を電子透かしとして埋め込んだり、生体情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込んだりして認証画像を生成する。
【0074】
次に、パソコンは、認証画像をプリンタに送信し(ステップS23)、プリンタは、認証画像を取得する(ステップS31)。
【0075】
次に、プリンタは、認証画像を外部に出力し(画像出力工程)(ステップS32)、情報取得部の写真排出口から出力する(ステップS16)。
【0076】
このようにして、撮影対象者の撮影画像に生体認証情報とピント情報が埋め込まれた認証画像が生成される。
【0077】
以上説明したように、パスポート等に用いる撮影画像(証明写真)に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)を貼り替えたパスポート等を使用しても撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。
【0078】
更に、生体認証情報と対応させて撮影画像(証明写真)に埋め込まれているピント情報を用いることによって、生体認証情報を正確に取得することができるため、撮影画像(証明写真)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合する際に、偽造を見破る可能性を高めることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0079】
また、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を1台の画像生成装置において作成できることにより、生体認証情報が埋め込まれた撮影画像(証明写真)を容易に生成することができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を簡便に防止することができる。
【0080】
なお、本実施形態においては、撮影画像に生体認証情報とピント情報を対応させて埋め込む場合について説明したが、撮影画像に生体認証情報のみを埋め込ませることによっても本発明の効果は得られるものである。
【0081】
また、本実施形態において、画像生成装置は一定の空間で一定の照明等が用いられるとすると、撮影画像における撮影対象者の肌の色、髪の色、目の色等の色要素においても個人を特定する生体認証情報として利用することができる。よって、これらの肌の色、髪の色、目の色等の色要素を生体認証情報として利用してもよい。
【0082】
(第二実施形態)
以下に、本発明の画像生成装置を実施するための第二実施形態について図面を用いて説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部分については同様の文言を使用し説明するものとする。
【0083】
本実施形態は、本発明に係る画像生成装置を例えば、パスポート、運転免許証、履歴書等に用いられる撮影画像(証明写真)を特定領域(パスポート用、運転免許証用、履歴書用の台紙)中の一部分に配置(生成)する画像生成装置(証明写真ボックス)に対して適用した場合の実施の形態である。
【0084】
本発明の実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0085】
[画像生成装置]
まず、本実施形態に係る画像生成装置について、図1を用いて概念的に説明する。
【0086】
本発明の画像生成装置1は、第一実施形態において説明したような構成からなり、このような構成からなる本実施形態における画像生成装置1では、まず、撮影対象者は、画像生成装置1内に入り、操作用タッチパネル14により撮りたい撮影画像(証明写真)の種類を選択し、カメラ11により顔を含む少なくとも一部分を撮影する。画像生成装置1は撮影画像を取得し、その際のカメラ11のピント情報を取得する。続けて、撮影対象者の生体認証情報を取得する。次に、情報取得部2は、取得した撮影画像とピント情報と生体認証情報とを認証画像生成部3に送信し、認証画像生成部3は、情報取得部2から送信された撮影画像とピント情報と生体認証情報を取得する。
【0087】
次に、撮影画像を特定領域(パスポート用、運転免許証用、履歴書用等の台紙(以下、単に「台紙」という場合がある。))中の一部に配置し、特定領域(台紙)のうちの撮影画像が配置される一部分以外の領域に背景画像(地紋)を配置(生成)する。次に、撮影画像(証明写真)と背景画像(地紋)とに、生体認証情報とピント情報を埋め込み、生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成し、認証画像を外部に出力する。
【0088】
このように、撮影画像(証明写真)を特定領域(台紙)中の一部分に配置する場合に、撮影画像(証明写真)と背景画像(地紋)と、に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)と背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0089】
[画像生成装置1の構成及び機構]
画像生成装置1は、第一実施形態にて説明したように、情報取得部2と認証画像生成部3から構成されている。情報取得部2については第一実施形態にて説明したものと同様であるため、ここでは、認証画像生成部3について詳細に説明する。
【0090】
(認証画像生成部3)
認証画像生成部3について説明する。認証画像生成部3は、情報取得部2から取得された撮影画像(証明写真)、又は、背景画像(地紋)に生体認証情報とピント情報とを埋め込んで認証画像を生成し、出力する部分である。
【0091】
図2に示すように、認証画像生成部3は、認証画像生成手段としてのパソコン4、画像出力手段としてのプリンタ5を含んで構成されている。
【0092】
まず、パソコン4は、通信部31、記憶部32、制御部33により構成されている。
【0093】
通信部31は、情報取得部1より撮影画像、生体認証情報、ピント情報等を取得したり、認証画像生成部により生成した認証画像を情報取得部に出力したりする部分である。
【0094】
記憶部32は、通信部31により情報取得部1より取得した撮影画像と、後に説明する背景画像と、に生体認証情報と、ピント情報とを対応付けて記憶しておく部分である。
【0095】
制御部33は、撮影画像(証明写真)を特定領域(台紙)中の一部に配置し、撮影画像が配置される一部分以外の領域に背景画像(地紋)を配置し、撮影画像と背景画像に生体認証情報とピント情報とを埋め込んで認証画像を生成する部分である。撮影画像に生体認証情報とピント情報とを埋め込む方法としては、電子透かしとして埋め込む方法、生体情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込む方法等が挙げられる。
【0096】
次に、プリンタ5は、生成された認証画像を、例えば、紙などの媒体に印刷して写真として外部に出力する部分である。なお、このプリンタ5は、認証画像の電子データを他の装置に送信するのみであって、印刷は他の装置において行ってもよい。
【0097】
[認証画像生成処理]
次に、図3のフローチャートを用いて、画像生成装置における画像生成処理について説明する。なお、図3において、S11〜S16、S21、23、S31、S32については第一実施形態にて説明したものと同様であるため、ここでは、第一実施形態にて説明したものとは異なるS22について詳細に説明する。
【0098】
撮影画像取得手段により取得された撮影画像を特定領域中の一部分に配置する場合に、撮影画像と、特定領域のうちの前記撮影画像が配置される一部分以外の領域に配置される背景画像とに、生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を埋め込み、生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する(証画像生成工程)(ステップS22)。
【0099】
具体的には、まず、撮影画像(証明写真)を特定領域(台紙)中の一部に配置し、撮影画像が配置される一部分以外の領域に背景画像(地紋)を配置する。例えば、運転免許証のように、台紙の一部分に撮影画像(証明写真)を配置し、撮影画像(証明写真)が配置された一部分以外の領域に背景画像(地紋)を配置(生成)する。
【0100】
次に、具体的には、撮影画像と背景画像に生体認証情報とピント情報を埋め込み、生体認証情報とピント情報が埋め込まれた認証画像を生成する。
【0101】
例えば、生体認証情報とピント情報とを対応付けて、撮影画像と背景画像に生体認証情報とピント情報を電子透かしとして埋め込んだり、生体情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込んだりして認証画像を生成する。
【0102】
以下は、第一実施形態にて説明したものと同様である。
【0103】
以上説明したように、撮影画像(証明写真)を特定領域(台紙)中の一部分に配置する場合に、撮影画像(証明写真)と、背景画像(地紋)と、に生体認証情報を埋め込んだ認証画像を用いることによって、撮影画像(証明写真)と、背景画像(地紋)に埋め込まれている生体認証情報を読み取り、当人の生体認証情報と照合することにより、偽造を見破ることができる。よって、このような認証画像を生成することにより、撮影画像(証明写真)の貼り替えや、成りすましなどによる不正使用を防止することができる。
【0104】
なお、第二実施形態においては、撮影画像と背景画像の両方に生体認証情報とピント情報を埋め込んだ場合について説明したが、背景画像のみに生体認証情報のみ、又は、生体認証情報とピント情報を埋め込んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施形態にかかる画像生成装置の概略図である。
【図2】画像生成装置の概要構成を示すブロック図である。
【図3】(a)画像生成装置の情報取得部における画像生成処理を示すフローチャートであり、(b)画像生成装置のパソコンにおける画像生成処理を示すフローチャートであり、(c)画像生成装置のプリンタにおける画像生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1・・・画像生成装置
2・・・情報取得部
3・・・認証画像生成部
4・・・パソコン
5・・・プリンタ
11・・・カメラ
12・・・虹彩情報取得部
13・・・指紋情報取得部
14・・・操作用タッチパネル
15・・・写真排出口
16・・・代金投入口
17・・・撮影用イス
18・・・鏡
21・・・測定部
22・・・ピント情報取得部
23・・・通信部
31・・・通信部
32・・・記憶部
33・・・制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、前記撮影画像取得手段により取得した撮影画像を外部に出力する画像出力手段と、を有する画像生成装置において、
前記撮影対象者の生体認証情報を取得する生体認証情報取得手段と、
前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を、前記撮影画像取得手段により取得された撮影画像に埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する認証画像生成手段と、
を有し、
前記画像出力手段は、前記認証画像生成手段により生成された認証画像を外部に出力することを特徴とする画像生成装置。
【請求項2】
撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影し、撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、
前記撮影対象者の生体認証情報を取得する生体認証情報取得手段と、
前記撮影画像取得手段により取得された撮影画像を特定領域中の一部分に配置する場合に、
前記特定領域のうちの前記撮影画像が配置される一部分以外の領域に配置された背景画像に、前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成する認証画像生成手段と、
前記認証画像生成手段により生成された認証画像を外部に出力する画像出力手段と、
を有することを特徴とする画像生成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像生成装置において、
前記認証画像生成手段は、前記撮影画像と前記背景画像と、に前記生体認証情報取得手段により取得された生体認証情報を埋め込み、前記生体認証情報が埋め込まれた認証画像を生成することを特徴とする画像生成装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記撮影画像取得手段により撮影対象者の顔を含む少なくとも一部分を撮影する際の前記撮影画像取得手段のピント情報を取得するピント情報取得手段を更に有し、
前記認証画像生成手段は、前記撮影画像、又は、前記背景画像に、前記ピント情報取得手段により取得されたピント情報と前記生体認証情報と、を対応させて埋め込み、認証画像を生成することを特徴とする画像生成装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記生体認証情報は、目の大きさ、左右の目の間の距離、ほくろの大きさ、肌の色、髪の色、目の色、指紋、虹彩、静脈についての情報の少なくともいずれか一つであることを特徴とする画像生成装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記認証画像生成手段は、前記撮影画像、又は、前記背景画像に、前記生体認証情報を電子透かしとして埋め込む、又は、前記生体認証情報を二次元バーコード、及び情報を符号化したものを埋め込むことを特徴とする画像生成装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記画像出力手段は、前記認証画像生成手段により生成した認証画像を媒体に印刷することにより外部に出力することを特徴とする画像生成装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像生成装置において、
前記撮影画像、又は、前記背景画像に埋め込まれた生体認証情報は、紫外域あるいは赤外域の波長を有する光源下で目視可能、又は、判別可能であることを特徴とする画像生成装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像生成装置において生成され外部に出力された認証画像は、写真であることを特徴とする認証画像。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−130384(P2009−130384A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299668(P2007−299668)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】