説明

画像表示制御システム

【課題】写真撮影画像に基づく合成画像を十分に遊戯性が高まるように携帯電話端末に表示できるようにする。
【解決手段】自動写真作成装置では、撮影画像に合成すべきスタンプ画像等の付加画像として更新型の付加画像が用意されており、この付加画像(第1付加画像)には更新後の付加画像として第2付加画像が関連づけられている。この付加画像の撮影画像への合成時には、利用者の操作に基づき、この付加画像の配置位置等の設定情報の入力(S400)に加えて更新条件を示す情報の入力(S402)が行われる。これらの情報を付加画像データ等と組み合わせて画像付加用データが生成される(S403,S404)。この画像付加用データと撮影画像等のデータとがサーバを介して利用者の携帯電話端末内に取得され、そこで合成画像が表示される。この合成画像に含まれる付加画像は、上記更新条件が満たされると第1付加画像から第2付加画像へと更新される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影画像に付加画像を合成することにより得られる合成画像を携帯電話端末等の通信端末において表示するための画像表示制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真シールや写真カード等として出力する遊戯用写真作成装置が知られている。このような遊戯用写真作成装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成すべき画像(以下「付加画像」という)を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像(例えばフレーム画像やスタンプ画像)から選択したり、タッチペンを用いて利用者が自由に描いたりできるように構成されているものが多い。利用者によるこのような操作は、撮影画像に対してなされるため、「落書き」と呼ばれる。
【0003】
近年では、上記のような落書きによって付加画像を撮影画像に合成することにより得られる合成画像を携帯電話端末で利用することができるように、遊戯用写真作成装置から携帯電話端末へ当該合成画像を直接送信するものや、サーバへ当該合成画像を一旦転送し、後から携帯電話端末でダウンロードすることができるようになっているものなどがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−109580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、遊戯用写真作成装置で作成した合成画像をサーバから利用者の携帯電話端末にダウンロードし、携帯電話端末に表示させても、その表示画像は、遊戯用写真作成装置において印刷される写真シール等の画像と実質的に同じものであり、遊戯性の向上という点では限られたものとなる。
【0006】
そこで本発明では、遊戯用写真作成装置等で作成された写真撮影画像に基づく合成画像を十分に遊戯性が高まるように携帯電話端末に表示させる画像表示制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、利用者を撮影することにより得られる撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像につき、表示を制御するための画像表示制御システムであって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段により選択された第1付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を出力する出力手段と、
前記出力された関連情報を入力する入力手段と、
前記第1付加画像およびそれに関連づけられた前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している記憶手段と、
前記入力された関連情報における識別情報で識別される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出された画像表示制御データと前記入力された関連情報における位置情報とを含む画像合成用データを生成する合成用データ生成手段と、
前記生成された画像合成用データを前記利用者の通信端末に送信する送信手段とを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、
前記所定条件は、所定の基準時点から現時点までの期間の長さに基づく条件であることを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、
前記所定条件は、所定日が到来することであることを特徴とする。
【0010】
第4の発明は、第3の発明において、
前記所定日を特定するための条件情報を取得する情報取得手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
第5の発明は、第4の発明において、
前記出力手段は、前記情報取得手段により取得された条件情報を前記関連情報と共に出力し、
前記入力手段は、前記出力された条件情報を前記出力された関連情報と共に入力し、
前記画像合成用データは、前記入力された条件情報を更に含むことを特徴とする。
【0012】
第6の発明は、第4または5の発明において、
前記制御情報は、所定の基準時点から前記条件情報によって特定される特定日までの期間の長さに相当するカウント値が特定カウント値として算出され、前記特定日が到来したか否かが前記特定カウント値に基づく計数動作により判定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0013】
第7の発明は、第2から第6の発明のいずれかにおいて、
前記記憶手段によって記憶されている少なくとも1つの画像表示制御データは、前記第1付加画像に関連づけられた第3付加画像を表す画像データを更に含み、
前記制御情報は、前記利用者の通信端末では、前記第3付加画像を表す画像データを含む前記画像合成用データが前記利用者の通信端末に送信された場合に、前記第1の合成画像を表示すべき期間と前記第2の合成画像を表示すべき期間との間に前記第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が挿入されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0014】
第8の発明は、第6の発明において、
前記制御情報は、現時点から前記第2の合成画像が表示される前記特定日までの残り時間が前記特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、前記第1の合成画像を表示すべき期間および/または前記第2の合成画像を表示すべき期間が、前記第2の合成画像が表示される前記特定日に対する相対時間として、前記取得されるカウント値に基づき決定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0015】
第9の発明は、第6の発明において、
前記記憶手段によって記憶されている少なくとも1つの画像表示制御データは、前記第1付加画像に関連づけられた第3付加画像を表す画像データを更に含み、
前記制御情報は、現時点から前記第2の合成画像が表示される前記特定日までの残り時間が前記特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、前記第1の合成画像を表示すべき期間および/または前記第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が、前記第2の合成画像が表示される前記特定日に対する相対時間として、前記取得されるカウント値に基づき決定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0016】
第10の発明は、第7の発明において、
前記所定の基準時点から前記所定条件が満たされる時点までの期間の長さに応じて、前記第1の合成画像を表示すべき期間と前記第2の合成画像を表示すべき期間との間で表示すべき前記第3付加画像を含む合成画像の数が変化するように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0017】
第11の発明は、第1から10の発明のいずれかにおいて、
前記撮影画像に合成される付加画像のうち少なくとも1つは動画であることを特徴とする。
【0018】
第12の発明は、第1から11の発明のいずれかにおいて、
前記制御情報は、前記撮影画像に合成される付加画像のうち少なくとも1つが、前記合成画像において配置位置を変更されながら表示されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0019】
第13の発明は、第11の発明において、
前記画像合成用データは、前記撮影画像に合成される付加画像が動画である場合に、前記合成画像における当該付加画像についての複数の位置を示す座標情報を含み、
前記制御情報は、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記動画の付加画像を合成することにより得られる合成画像が前記所定条件に対応する合成画像として表示されるときには、当該合成画像において前記動画の付加画像が前記座標情報に基づき移動する動画として表示されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする。
【0020】
第14の発明は、写真撮影装置および当該写真撮影装置と通信可能に構成されたサーバ装置を備える、第1から第13の発明のいずれかに係る画像表示制御システムであって、
少なくとも前記選択受付手段および前記出力手段は前記写真撮影装置を構成し、
少なくとも前記入力手段、前記記憶手段、前記合成用データ生成手段、および前記送信手段は前記サーバ装置を構成することを特徴とする。
【0021】
第15の発明は、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像を含む複数の候補付加画像を、写真撮影画像に合成すべき付加画像の候補として蓄積し、利用者の通信端末と通信可能に構成されたサーバ装置であって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像を前記複数の候補付加画像の中から選択するための指定情報を前記利用者の通信端末から受信する受信手段と、
前記複数の候補付加画像のそれぞれを表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している記憶手段と、
前記受信手段により受信された指定情報で指定される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出された画像表示制御データを含む画像付加用データを生成する付加用データ生成手段と、
前記生成された画像付加用データを前記利用者の通信端末に送信する送信手段とを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする。
【0022】
第16の発明は、写真撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像を、通信端末において表示するために、前記第2付加画像に関連づけられ前記撮影画像に合成されるべき第1付加画像を表す画像データ、当該合成されるべき第1付加画像に関連づけられた前記第2付加画像を表す画像データ、および、当該合成されるべき第1付加画像の位置情報と共に前記通信端末に送信されるプログラムであって、
前記送信される前記第1付加画像および前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データならびに前記位置情報に基づき、前記通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像を表示することを特徴とする。
【0023】
第17の発明は、写真撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像につき、表示を制御するための画像表示制御方法であって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、
前記選択受付ステップにより選択された第1付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を出力する出力ステップと、
前記出力された関連情報を入力する入力ステップと、
前記第1付加画像およびそれに関連づけられた前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している所定の記憶手段から、前記入力された関連情報における識別情報で識別される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを読み出し、当該読み出された画像表示制御データと前記入力された関連情報における位置情報とを含む画像合成用データを生成する合成用データ生成ステップと、
前記生成された画像合成用データを利用者の通信端末に送信する送信ステップとを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
上記第1の発明によれば、第2付加画像に関連づけられた第1付加画像であって撮影画像に合成すべき付加画像として選択された第1付加画像の画像データと、その第2付加画像の画像データと、その第1付加画像の位置情報とを含む画像合成用データが生成され、生成された画像合成用データは利用者の通信端末に送信される。この画像合成用データは、利用者の通信端末に合成画像を表示させるための制御情報をも含む。この画像合成用データを受信した通信端末では、その制御情報に基づき、上記選択された第1付加画像を上記撮影画像に合成することにより得られる第1の合成画像、および、上記関連づけられた第2付加画像を撮影画像に合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示される。したがって、撮影画像に合成すべき付加画像を利用者が所望に応じて適切に選択したり上記所定条件が適切に設定されることにより、従来に比べ十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0025】
上記第2の発明によれば、所定の基準時点から現時点までの期間の長さに基づく条件が設定条件とされていることから、利用者の通信端末において表示される合成画像における付加画像が当該基準時点からの経過時間によって変化する。これにより、その通信端末において、例えば、所定の基準時点から日数が経過するに従って、合成画像に含まれる付加画像によって示される対象が成長していくかのように表示することができる(例えば図35参照)。
【0026】
上記第3の発明によれば、所定日の到来が設定条件とされていることから、利用者の通信端末において表示される合成画像における付加画像が、所定日が到来しているか否かによって変化する。これにより、その通信端末において、例えば、正月や誕生日等の特別の日が近づくに従ってその特別な日での楽しい催し等についての期待感を高めるような表示をすることができる(例えば図36参照)。
【0027】
上記第4の発明によれば、所定日を特定するための条件情報が取得され、利用者の通信端末において表示される合成画像における付加画像が、その条件情報で特定される特定日が到来しているか否かによって変化する。したがって、利用者の所望に応じて適切な条件情報が取得されることで、十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0028】
上記第5の発明によれば、取得された条件情報は、選択された第1付加画像の関連情報と共に出力手段から出力された後に入力手段によって入力され、画像合成用データの生成に使用される。したがって、撮影画像を合成すべき第1付加画像が選択される場所で条件情報を取得し、その後、別の場所でのその条件情報を含む画像合成用データを生成して利用者の通信端末に送信することが可能となる。
【0029】
上記第6の発明によれば、利用者の通信端末において、所定の基準時点から条件情報によって特定される特定日までの期間の長さに相当するカウント値が特定カウント値として算出され、その特定日が到来したか否かが当該特定カウント値に基づく計数動作により判定される。このため、所定日の到来を所定条件とする付加画像が合成された合成画像についても、画像合成用データを受信した通信端末において、日数等の期間の長さによる所定条件が対応づけられた付加画像が合成された合成画像と同様に扱うことができる。
【0030】
上記第7の発明によれば、撮影画像に合成すべき第1付加画像に関連づけられた第3付加画像の画像データを含む画像合成用データを受信した通信端末において、第1付加画像を含む合成画像を表示すべき期間と第2付加画像を含む合成画像を表示すべき期間との間に第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が挿入される。これにより、合成画像において第2付加画像が表示されるまでの期間が長い場合であっても、利用者の興味の低下を抑制することができる。
【0031】
上記第8の発明によれば、撮影画像に合成すべき第1付加画像に関連づけられた第2付加画像の画像データを含む画像合成用データを受信した通信端末において、現時点から第2の合成画像が表示される特定日までの残り時間が特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、当該カウント値から、第1の合成画像を表示すべき期間および/または第2の合成画像を表示すべき期間が決定されることで、第1および第2の合成画像のうち条件情報に応じた合成画像が表示される。
【0032】
上記第9の発明によれば、撮影画像に合成すべき第1付加画像に関連づけられた第3付加画像の画像データを含む画像合成用データを受信した通信端末において、現時点から第2の合成画像が表示される特定日までの残り時間が特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、当該カウント値から、第1の合成画像を表示すべき期間および/または第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が決定されることで、第1付加画像を含む合成画像を表示すべき期間と第2付加画像を含む合成画像を表示すべき期間との間に第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が挿入される。これにより、合成画像において第2付加画像が表示されるまでの期間が長い場合であっても、利用者の興味の低下を抑制することができる。
【0033】
上記第10の発明によれば、撮影画像に合成すべき第1付加画像に関連づけられた第3付加画像の画像データを含む画像合成用データを受信した通信端末において、第1付加画像を含む合成画像を表示すべき期間と第2付加画像を含む合成画像を表示すべき期間との間において表示すべき第3付加画像を含む合成画像の数が変化する。これにより、合成画像において第2付加画像が表示されるまでの期間が長い場合であっても、利用者の興味の低下を更に抑制することができる。
【0034】
上記第11の発明によれば、画像合成用データを受信した通信端末において、表示される合成画像における付加画像が所定条件に応じて変化することに加えて、少なくとも1つの付加画像が動画として表示される。これにより、利用者が所望に応じて動画を含む適切な付加画像を選択することで、より十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0035】
上記第12の発明によれば、画像合成用データを受信した通信端末において、表示される合成画像における付加画像が所定条件に応じて変化することに加えて、少なくとも1つの付加画像が配置位置を変更されながら表示される。これにより、利用者が所望に応じて、配置位置が変化する適切な付加画像を選択することで、より十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0036】
上記第13の発明によれば、撮影画像に合成される付加画像が動画である場合に、画像合成用データを受信した通信端末において、その付加画像は、それに対応する所定条件に応じて、設定された座標情報に従って移動する動画として表示される。これにより、利用者が所望に応じて動画を含む適切な付加画像を選択すると共に座標情報を適切に指定することで、より十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0037】
上記第14の発明によれば、写真撮影装置において、そこで得られた撮影画像に合成すべき第1付加画像が選択され、その第1付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報がその写真撮影装置からサーバ装置に与えられる。サーバ装置では、その識別情報で識別される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データが記憶手段から読み出され、その画像表示制御データと上記位置情報とを含む画像合成用データが生成される。この画像合成用データが利用者の通信端末に送信され、その通信端末において、その画像合成用データに基づき表示される合成画像における付加画像が所定条件に応じて変化する。
【0038】
上記第15の発明によれば、合成画像の作成の際に選択されなかった付加画像についても、その付加画像を含む画像付加用データをサーバ装置から利用者の通信端末にダウンロードして撮影画像に合成して合成画像を表示することができる。ここで表示される合成画像における付加画像は、その画像付加用データに基づき所定条件に応じて変化する。これにより、撮影画像に合成すべき付加画像を利用者が所望に応じて適切に選択したり上記所定条件が適切に設定されることで、より十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【0039】
上記第16の発明によれば、写真撮影画像に基づく合成画像を作成することにより得られる画像合成用データを用いて、利用者の通信端末において、合成画像を表示することができ、表示される合成画像における付加画像は、所定条件に応じて変化する。これにより、写真撮影画像に合成すべき付加画像を利用者が所望に応じて適切に選択して本発明に係るプログラムと共に利用者の通信端末に送信することで、より十分に遊戯性が高められるように通信端末において合成画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。
【図2】上記実施形態における撮影ユニットの正面図である。
【図3】上記実施形態における編集ユニットの正面図である。
【図4】上記実施形態における出力ユニットの正面図である。
【図5】上記実施形態において、撮影操作用タッチパネルの画面構成を示す模式図である。
【図6】上記実施形態において、編集操作用タッチパネルの画面構成を示す模式図である。
【図7】上記実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図8】上記実施形態における画像サーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図9】上記実施形態における画像サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図10】上記実施形態における携帯電話端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】上記実施形態における携帯電話端末の操作画面の例を示す図である。
【図12】上記実施形態における携帯電話端末の操作画面の例を示す図である。
【図13】上記実施形態における携帯電話端末の操作画面の例を示す図である。
【図14】上記実施形態における携帯電話端末の操作画面の例を示す図である。
【図15】上記実施形態における携帯電話端末の操作画面の例を示す図である。
【図16】上記実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】上記実施形態における編集処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】上記編集処理における左操作画面処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】上記編集処理においてパレット内のツール操作で更新型の付加画像を選択した場合における付加画像処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】上記編集処理において日数による更新条件が設定された付加画像を撮影画像に合成した場合に作成される画像付加用データを説明するための図である。
【図21】上記編集処理において所定日による更新条件が設定された付加画像を撮影画像に合成した場合に作成される画像付加用データを説明するための図である。
【図22】上記編集処理において付加画像の更新に応じて付加画像の位置が変化する場合の画像付加用データを説明するための図である。
【図23】上記編集処理において更新型付加画像として動画が使用される場合の画像付加用データを説明するための図である。
【図24】上記編集処理において更新型付加画像として配置位置の変化する付加画像が使用される場合の画像付加用データを説明するための図である。
【図25】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図26】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図27】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図28】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図29】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図30】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図31】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図32】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図33】上記実施形態において、非接触通信を利用した出力処理を行う際に出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。
【図34】上記実施形態において生成される画像合成用データに基づき携帯電話端末で合成画像を表示するための処理手順を示すフローチャートである。
【図35】上記実施形態において生成される画像合成用データに基づき携帯電話端末に表示される合成画像における付加画像の第1の更新例を説明するための図である。
【図36】上記実施形態において生成される画像合成用データに基づき携帯電話端末に表示される合成画像における付加画像の第2の更新例を説明するための図である。
【図37】上記編集処理において所定日による更新条件が設定された付加画像を撮影画像に合成した場合に当該所定日を残り日数に置き換えて処理するための画像付加用データを説明するための図である。
【図38】本発明の第2の実施形態における自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置における編集処理においてパレット内のツール操作で更新型の付加画像を選択した場合における付加画像処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図39】上記第2の実施形態における画像サーバ装置において画像合成用データを登録するための処理手順を示すフローチャートである。
【図40】上記実施形態の主たる変形例において画像付加用データを画像サーバ装置から携帯電話端末にダウンロードする場合の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。より詳細には、図1(a)は、この遊戯用写真作成装置を横から見た外観側面図であり、図1(b)は、上から見た外観平面図である。この遊戯用写真作成装置は、利用者が入る撮影室2と、利用者を撮影し背景画像および前景画像の選択を受け付ける撮影ユニット3と、利用者による落書き(描画操作)を含む編集操作を受け付け撮影画像に合成した合成画像を生成する編集ユニット4と、合成画像を出力する出力ユニット5とを備えている。図2は、撮影ユニット3の正面図であり、図3は、編集ユニット4の正面図であり、図4は、出力ユニット5の正面図である。以下、図1から図4等を参照しつつ、本実施形態における遊戯用写真作成装置の全体構成について説明する。
【0042】
撮影室2は、略直方体形状であって、撮影ユニット3は、内部に入る利用者から見て前の面である撮影室2の前面に沿って配置されている。なお、撮影室2の左右両側面の一部には、それぞれ利用者が出入りするための開口部と、当該開口部の一部または全部を覆う遮光カーテンとが設けられている。また、撮影室2の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面には電動ロールカーテン装置25が配置されている。
【0043】
撮影ユニット3は、利用者を撮影する撮像手段としてのカメラ10と、当該カメラ10の上下左右の位置に配置され閃光を発するストロボ11,12,13L,13R,14と、当該カメラ10の下方に配置され利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル20とを備えている。
【0044】
カメラ10は、典型的には、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラであって、利用者を撮影し、その撮影画像を表す画像信号を出力する。ストロボ11〜14は、撮影のための充分な光を得るために利用者に向かって閃光を発する。撮影操作用タッチパネル20は、撮影の際に利用者による各種操作を受け付けるための操作画面を提供するとともに、上記画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するように構成されている。
【0045】
図5は、撮影操作用タッチパネル20の画面構成を示す模式図である。図5に示すように、撮影操作用タッチパネル20には、リアルタイムで撮影画像を表示するためのリアルタイムプレビュー領域201と、ポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域202と、撮影によって得られる落書き対象画像を表示するための落書き対象画像表示領域203とが含まれている。
【0046】
また撮影ユニット3は、コンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、I/O制御装置、および編集ユニット4と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、撮影ユニット3は、前面下方にコイン投入口26を備えている。
【0047】
編集ユニット4は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、および撮影ユニット3等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、編集ユニット4は、図1(b)に示すように、2組の利用者がプレイ可能なように2つのユニット4a、4bに分かれている。そのうちの一方のユニット4aには、落書き領域や落書きのためのメニュー、ツール等を表示する領域を含む編集操作用タッチパネル400と、当該編集操作用タッチパネル400に対する操作に使用されるタッチペン49L、49Rとが設けられている。なお、他方のユニット4bについても同様の構成となっている。ここで図1(a)において手前に見えるユニット4aを「落書きブースA」と呼び、その反対側(図では裏側)のユニット4bを「落書きブースB」と呼ぶ。
【0048】
本実施形態における編集操作用タッチパネル400は、各ユニット4a、4bにおいてそれぞれ2人の利用者が同時に落書きを行えるような画面構成となっている。なお、本説明においては、左側の利用者が使用する構成要素には「L」を含む参照符号を付し、右側の利用者が使用する構成要素には「R」を含む参照符号を付している。
【0049】
図6は、編集操作用タッチパネル400の画面構成を示す模式図である。この編集操作用タッチパネル400に表示される表示画面は、典型的には2人の利用者の操作に適するよう、左右に2分割されて表示されている。以下では、この表示画面のうちの左側の操作画面を左操作画面SLといい、右側の操作画面を右操作画面SRという。左操作画面SLでは左のタッチペン(以下「左ペン」という)49Lによる操作が受け付けられ、右操作画面SRでは右のタッチペン(以下「右ペン」という)49Rによる操作が受け付けられる。また、編集操作用タッチパネル400は、左ペン49Lおよび右ペン49Rによる操作位置を同時に検出可能に構成されており、かつ、検出される各操作位置が、左ペン49Lおよび右ペン49Rのうちいずれのタッチペンの操作に対応するのかも検出可能となっている。例えば、編集操作用タッチパネル400として静電容量方式のタッチパネルを使用した場合には、このような複数の操作位置の同時検出と操作されたタッチペンの識別とが可能である。
【0050】
上記の両操作画面SL,SRには、左右の利用者がそれぞれ使用する構成要素として、撮影画像に基づいて生成された複数の落書き対象画像から選択された画像を表示し(仮想的な)落書きを行える領域である落書き領域41L、41Rと、利用者が落書きを行うためのツールすなわち(選択された)落書き対象画像に対する編集指示のためのツールの集合であって使用可能に表示したものとしてのパレット42L、42Rと、それらパレット42L、42Rに含まれるツールの種類を切り替えるためのモード選択ボタン群44L、44Rと、パレット42L、42Rに含まれるツール以外で落書きに関する操作を行うためのボタン群45L、45Rとが含まれている。パレット42L、42Rにはタブ43L、43Rが設けられており、タブを切り替えることによって多種類のアイテムの表示、選択が可能となっている。また、編集操作用タッチパネル400には、左右の利用者が共通に使用する構成要素として、落書き時間の残り時間を表示するためのタイマー46と、編集用の複数の落書き対象画像を落書き候補画像として小さく一覧表示した画像群である候補画像サムネイル47と、タブやアイテム等の選択が行われたときに当該選択されたものについての使用説明等を表示するためのガイド画面表示領域48とが含まれている。
【0051】
なお、図6に示す編集操作用タッチパネル400において、モード選択ボタン群44L、44Rによって、パレットモードを例えば「ペン」、「スタンプ」、「フレーム」、および「背景」のいずれかに切り替えることができる。また、ボタン群45L、45Rによって、例えば「らくがき終了」、「らくがき全消去」、「一つ戻る」、「消しゴム」、「背景消しゴム」、「太いペン」、「中ぐらいのペン」、および「細いペン」というような機能が提供される。
【0052】
出力ユニット5は、典型的には携帯電話端末に内蔵されるICチップと無線を利用して行う通信のような近距離で接触を要しない通信(以下「非接触通信」という)により、詳しくは後述するサーバのURLを利用者の携帯電話端末に送信する際に利用者によって操作される出力操作用タッチパネル30と、出力操作用タッチパネル30の下方に配置され上記URLを無線信号として近接されている携帯電話端末に向けて直接送信するためのアンテナを含む非接触通信ポート31と、上記非接触通信の際に必要な操作方法や効果音などを音声によって利用者に知らせるスピーカ32とを備えている。また、出力ユニット5は、前面下方に、編集ユニット4で編集操作が行われた合成画像を印刷した写真シールや写真カード等を取り出す取出口33を備えている。
【0053】
なおここでは、非接触通信ポート31の通信方式として、フェリカ(登録商標)が採用されるものとしその詳細な構成および動作の説明は省略するが、その他の例えば赤外線を利用した非接触通信方式が採用されてもよい。ただし、赤外線を利用した非接触通信方式は、通信を可能にするための操作等が一般的に煩瑣であるため、(ポートにかざすだけの)簡単な操作で通信が可能な、電波を利用した非接触通信方式が好ましい。また、利用者以外の他人が所持する携帯電話端末と誤って通信が行われてしまうことを防止するため、近距離型の非接触通信方式を採用することが好ましい。具体的には例えば、2mm以下の距離内で通信を行う(ISO10536で規定される)密着型、または10cm以下の距離内で通信を行う(ISO15693で規定される)近接型の非接触通信方式が好ましい。
【0054】
出力操作用タッチパネル30は、利用者が合成画像を印刷された写真シール等だけでなくサーバからダウンロードして携帯電話端末でも見たい場合に、上記サーバのURLを上記非接触通信機能を備えた携帯電話端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための操作画面を提供するように構成されていている。なお、当該操作は主に合成画像の写真シール等が印刷されるまでの時間を利用して行われるので、利用者は写真シール等が印刷されるまでの時間を持て余すことなく有効に利用することができる。その詳しい表示例については後述する。
【0055】
また出力ユニット5は、PHS(登録商標)端末装置55を内蔵しており、携帯電話端末によってサーバから当該合成画像をダウンロードできるよう、後述するように2枚の合成画像に対応する画像合成用データ等を画像データとしてPHS方式の無線通信方式で近傍の無線基地へ送信する。
【0056】
このような出力ユニット5も、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置および編集ユニット4等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵しているほか、合成画像を写真シール等として印刷するネットワークプリンタ35を備えている。
【0057】
以上のような構成において、利用者は、撮影室2において撮影を行った後、編集ユニット4の落書きブースAまたは落書きブースBの編集操作用タッチパネル400を使用することにより、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像に対して落書きを行う。そして、利用者は、落書きによって生成された合成画像をネットワークプリンタによって印刷したり、合成画像に対応する後述の画像合成用データ等を非接触通信機能を有する携帯電話端末に非接触通信を利用してURL等を送信し、携帯電話端末でダウンロードとした画像を端末画面に表示させたりする。
【0058】
<2.機能的構成>
図7は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。この遊戯用写真作成装置は、PHS基地局装置である無線基地部200へ後述の画像合成用データ等を典型的にはデータパケットの形で無線送信する。無線基地部200は図示されない周知の通信装置を介してインターネットに接続されており、このインターネットを介して上記画像合成用データ等を画像サーバ装置である画像サーバ部300に送信する。この画像サーバ部300は、受け取った画像データを蓄積するとともに利用者等の要求に応じて利用者等により使用される端末装置に画像データを送信する。なおこの画像サーバ部300は、この画像データを所定の参加者に公開することにより参加者によるランキングなどを行ってもよい。
【0059】
また、図7に示すようにこの遊戯用写真作成装置は、機能的には、主として利用者を撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部7と、主として落書き対象画像に対する利用者の落書き操作に応じて当該落書き対象画像の編集処理を行うための編集処理部8と、編集処理が行われた落書き対象画像を写真シール等として出力したり、非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理(出力処理)を行う出力処理部9とから構成されている。
【0060】
撮影処理部7は、第1の制御部70と、撮像部71と、第1の表示・操作部72と、I/O制御部73と、照明部74と、第1の通信部75とによって構成されている。編集処理部8は、第2の制御部80と、第2の表示・操作部81,82と、第2の通信部83とによって構成されている。出力処理部9は、第3の制御部90と、第3の表示・操作部91と、印刷出力部92と、音声出力部93と、非接触通信部94と、第3の通信部95と、無線通信部96とによって構成されている。ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95は、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。なお本実施形態では、第1、第2および第3の制御部70,80,90はそれぞれ別個の構成要素となっているが、これら3つの制御部70,80,90のうちいずれかの制御部が他の制御部の機能を兼ねる構成としてもよい。また、これら3つの制御部70,80,90をCPUやメモリ等からなる1つのコンピュータで実現してもよいし、2つの制御部(第1および第2の制御部70,80、または、第1および第3の制御部70,90、または、第2および第3の制御部80,90)を1つのコンピュータで実現してもよい。
【0061】
撮像部71は、CCD等の撮像素子を用いて構成されるカメラ10に相当し、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像(撮影画像)を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1の制御部70に入力されて、その内部のメモリに撮影画像データとして一時的に記憶される。また、この撮影画像データは撮影画像信号として第1の制御部70から第1の表示・操作部72に供給され、当該撮影画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。
【0062】
第1の表示・操作部72は、撮影操作用タッチパネル20に相当し、撮影画像に合成されるべき背景画像および前景画像を選択する操作や、出力されるべき写真のレイアウトを決定するための利用者の操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1の制御部70に入力される。ここで、利用者を撮影するための(選択された撮影メニューに対応する)所定の処理が開始されると、第1の表示・操作部72に利用者のための案内が表示され、その後の第1の制御部70からの指示に基づき、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ10の撮影方向にストロボ11〜14から閃光が放たれる。そのとき、利用者の撮影画像を表す信号として撮像部71から出力される画像信号が第1の制御部70に入力され、第1の制御部70内のメモリまたは補助記憶装置としてのハードディスク装置等に撮影画像データとして格納される。
【0063】
照明部74は、カメラ10の上下左右の位置に配置されたストロボ11,12,13L,13R,14に相当し、第1の制御部70からの指示に基づきI/O制御部73によって点灯/消灯および調光が制御される。I/O制御部73は、撮影ユニット3に内蔵されるI/O制御装置に相当し、第1の制御部70からの指示に基づき、照明部74を制御する。また、後述のコイン検出部(不図示)からの検出信号等の入力信号を第1の制御部70へ転送する。第1の通信部75は、撮影ユニット3に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0064】
第1の制御部70は、撮影ユニット3に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、上述のようにして入力される操作信号等に基づき各部を制御するために、上述のように各部に指示を出す。また、撮影された画像に背景画像や前景画像の付加等を行うことにより落書き対象画像を生成する。生成された落書き対象画像はフレームバッファに書き込まれることにより、第1の表示・操作部72に表示される。こうして撮影および落書き対象画像の生成が終了すると、生成された落書き対象画像からいくつかの落書き画像が利用者の入力操作に応じて適宜選択された後、第1の通信部75を介して、編集ユニット4に対応する第2の制御部80へ送られる。
【0065】
上記の構成要素の他、撮影ユニット3におけるコイン投入口26に投入されたコインを検出するためのコイン検出部(不図示)が更に撮影ユニット3に設けられており、第1の制御部70は、コイン検出部での検出結果に基づき、利用者に所定時間だけ撮影や背景画像および前景画像の選択や落書き等、本遊戯用写真作成装置によるプレイを許容するように各部を制御する。このコイン検出部による検出動作やその検出結果に基づく第1の制御部70による制御動作は、従来の遊戯用写真作成装置と同様であって周知であるので、その詳しい説明を省略する。
【0066】
第2の制御部80は、編集ユニット4に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、編集処理に関する全体の制御を行う。これにより、第2の制御部80は、編集操作用タッチパネル400およびタッチペン49L,49Rと共に、撮影画像または撮影画像を含む落書き対象画像(以下「撮影画像等」という)に対する利用者の編集操作を受け付ける操作受付手段を実現している。また、第2の制御部80は、第1の制御部70から送られてきた撮影画像に対する落書き処理を行うための操作信号に基づき、落書き対象画像に所定画像を描画した画像である合成画像を生成する。すなわち第2の制御部80は、上記操作信号に基づき合成画像を生成するための画像処理手段としても機能し、また後述のように、更新型の付加画像を含む合成画像を利用者の通信端末(典型的には携帯電話端末)において表示するための画像合成用データを生成する合成処理手段としても機能する。なお、ここでは6枚の撮影画像に基づき6枚の合成画像を生成することができるものとする。生成された合成画像は利用者の指示に応じて対応する第2の表示・操作部81,82に表示される。また後述するように、利用者は、生成された6枚の合成画像から2枚を選択して、当該2枚に対応する後述の画像合成用データ等をサーバへ送信することができる。上記のような合成画像の生成が終了すると、当該6枚の合成画像および当該画像合成用データ等は出力ユニット5に送られる。なお、印刷出力部92が別の合成画像を出力中である場合には、その旨が表示されるとともに終了を待って送られる。
【0067】
第2の表示・操作部81、82は、落書きのための編集操作用タッチパネル400に相当し、タッチペンを用いた利用者の操作を受け付ける。第2の通信部83は、編集ユニット4に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0068】
第3の制御部90は、出力ユニット5に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、出力処理に関する全体の制御を行う。第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてきた合成画像を合成画像データとしてメモリに格納する。印刷出力部92は出力ユニットに内蔵されるネットワークプリンタ35に相当し、メモリに格納された6枚の合成画像データを(適宜にレイアウトした)写真シール(または写真カード)として印刷する。印刷された写真シール等は、出力ユニット5の正面下方に設けられた取出口33から取り出される。
【0069】
また、第3の制御部90は、編集ユニット4から送られてきた合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理を開始する。なお、第2の制御部80により実行される後述の編集処理において画像合成用データ、画像付加用データ、または、撮影画像等のデータ(本明細書ではこれらのデータを総称して「画像合成用データ等」という)が画像サーバ装置300に送信されるときには(図17のステップS280参照)、第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてくる画像合成用データ等を受け取り、当該画像合成用データ等を画像サーバ装置300へ送信する処理を開始するよう無線通信部96を制御する。
【0070】
無線通信部96は、出力ユニット5に内蔵されるPHS端末装置55に相当し、第2の制御部80による編集処理中に送られてきた画像合成用データ等が画像サーバ装置300から利用者の携帯電話端末に配信できるように、当該画像合成用データ等をPHS方式の無線通信方式で無線基地部200へ送信する送信手段として機能する。なお、この画像合成用データ等は、第2の制御部80により作成され利用者により選択された2枚の合成画像に対応するデータであり、このデータが利用者の携帯電話端末にダウンロードされると、当該2枚の合成画像を当該携帯電話端末において表示することができる。
【0071】
またこのとき、これら2枚の合成画像を識別するために識別番号が付与される。この識別番号は、典型的には製造時に各遊戯用写真作成装置に対して与えられるユニークなシリアルナンバー(例えば5桁)と、装置内で(製造後の初回の動作から)送信1回毎に順に付されるユニークな番号(例えば7桁)と、チェックサム(例えば2桁)とを含む。この識別番号も画像合成用データ等とともにPHS方式の無線通信方式で無線基地部200へ送信される。
【0072】
ここでこのデータ通信ではデータ(パケット)量に応じた所定の料金がかかるので、アップロードできる画像合成用データ等はここでは2枚分のデータとされているが、上記通信料金のほか、データ転送速度が遅いことによるアップロード時間の制約や、画像サーバ装置300において蓄積可能なデータ量の上限による制約などを勘案して、アップロードできる画像合成用データ等を1枚分のデータとしてもよいし、すべての合成画像に対応する画像合成用データ等をアップロードする構成であってもよい。また、無線通信部96は、画像合成用データ等の送信が可能であれば、電話線や光ファイバーなどを使用した周知の通信回線に接続することにより通信を行う構成であってもよい。
【0073】
また、第3の制御部90は、編集ユニット4から送られてきた合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理を開始すると同時に、利用者が選んだ2枚の合成画像に対応する画像合成用データ等を携帯電話端末によってサーバからダウンロードできるように、利用者の入力操作を受け付けるための後述する操作画面を第3の表示・操作部91に表示する。この第3の表示・操作部91は出力操作用タッチパネル30に相当し、入力手段として機能する。出力操作用タッチパネル30は、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)等の表示手段として機能するモニタと、その上面に積層され、入力座標を認識することができる1人用のタッチパネルから構成される。モニタは複数の画面に分割された操作画面を表示することができ、タッチパネルは分割された複数の画面ごとに利用者のタッチペンを用いた入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を操作信号として第3の制御部90に入力する。
【0074】
第3の制御部90は、入力された操作信号に基づき、後述する適宜の時点で、利用者がサーバのURLを利用者の携帯電話端末に送信するように非接触通信部94に対して指示を出す。非接触通信部94は非接触通信ポート31に相当する。上記URLを示すデータは、非接触通信部94から非接触通信方式の無線信号として利用者の携帯電話端末に直接送信される。第3の通信部95は、出力ユニット5に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0075】
ここで、第3の制御部90は、落書きを終えてから操作を始めるまでの間、補助記憶装置に予め記憶されているデモ画像(デモンストレーション用の画像)をフレームバッファに書き込むことにより第3の表示・操作部91に表示する。また音声出力部93は、スピーカ32に相当する。音声出力部93は、第3の表示・操作部91に表示される操作画面と連動して入力操作方法を利用者に説明し、また第3の表示・操作部91にデモ画像が表示されているときにデモ画像に応じた楽曲等を流す。なお、入力操作方法の説明や楽曲等は補助記憶装置としてのハードディス装置等に予め格納されている。
【0076】
その後、第3の制御部90は、利用者が非接触通信を利用したURLの送信操作を行わないと決定すると、第3の表示・操作部91の表示や音声出力部93による音声や効果音等により合成画像の印刷が完了するまで後述するミニゲームを利用者に提供し続ける。また、URLの送信操作を行うと決定すると、サーバへの画像転送が完了するまで上記ミニゲームを提供した後、非接触通信を利用したURLの送信操作に対する案内を第3の表示・操作部91の表示や音声出力部93による音声等により行う。これらの表示内容や動作については詳しく後述する。なお、上記案内やミニゲームの内容も同様にハードディス装置等に予め格納されている。
【0077】
ここで、各制御装置において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記所定プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置内に内蔵されたDVD−ROM駆動装置に装着され、そのDVD−ROMから所定プログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。また、上記所定プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本遊戯用写真作成装置の起動のための操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、制御装置内のメモリに転送されてそこに一時的に格納され、制御装置内のCPUによって実行される。これにより、制御装置による上記各部の制御処理が実現される。
【0078】
<3.画像サーバ装置の構成および動作>
次に、図8を参照して、画像サーバ装置(画像サーバ部)300の詳細な構成を説明する。図8は、画像サーバ装置300の構成を示すブロック図である。この画像サーバ装置300は、本遊戯用写真作成装置を始めとして各地に設置されている複数の遊戯用写真作成装置から送られてくる画像合成用データ等(画像合成用データ、画像付加用データ、または、撮影画像等のデータ)を受け付け蓄積するとともに、利用者からの要求に応じてインターネットを介して蓄積されている画像合成用データ等を提供する。
【0079】
図8に示すように、画像サーバ装置300は、機能的な構成要素として、アップロード用ルータ310と、アップロード処理サーバ320と、ロードバランサ330と、ウェブサーバ341,342と、データベースサーバ350とを備えている。なおこれらの一部または全ては、専用のハードウェアであってもよいし、これらの機能を実現するためのソフトウェアがインストールされたコンピュータであってもよい。またこれらの機能のうちの複数または全てが1つのコンピュータにより実現されてもよい。例えば図9に示すように、CPUおよびメモリ等を含む制御部360と補助記憶装置を含むデータ蓄積部364からなるコンピュータに、インターネットに接続するための通信部362を備えた構成により、画像サーバ装置300を実現することができる。この場合、上記機能の主要部は、制御部360においてメモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより実現される。
【0080】
アップロード用ルータ310は、前述のように遊戯用写真作成装置からインターネットを介して送られてくる、すなわち遊戯用写真作成装置からアップロードされる画像合成用データ等(およびその識別番号)を受信するためのアップロード回線ULと接続されており、これらのデータのアドレス変換などを行った後、アップロード処理サーバ320へ転送する。アップロード処理サーバ320は、受け取った画像合成用データ等をその識別番号と関連付けて、データベースサーバ350に与える。データベースサーバ350は、アップロード処理サーバ320から受け取った画像合成用データ等をその識別番号と関連付けて蓄積する。
【0081】
ロードバランサ330は、利用者の携帯電話端末と通信を行うためのダウンロード回線DLと接続されており、アップロード用ルータ310と同様のルータ機能を有するとともに、多数の利用者へ比較的大きな画像データ等を転送する負荷により処理速度が低下しないよう、ウェブサーバ341,342に対して処理を適宜に分散して割り当てる機能を有している。
【0082】
ウェブサーバ341,342は、ロードバランサ330から割り当てられた利用者からの処理要求に応じて、画像合成用データ等をダウンロードさせるための後述する操作画面を利用者の携帯電話端末に表示させ、さらに利用者によるダウンロードの要求に応じて画像合成用データ等を送信する。なお、これらのウェブサーバ341,342は、3つ以上であってもよいし、1つであってロードバランサ330が(ルータ機能を除き)省略されてもよい。
【0083】
さらに具体的に説明すると、携帯電話端末からの上記処理要求は、画像サーバ装置300に対応するURLにアクセスする形で行われる。このURLは前述したように、遊戯用自動写真作成装置に備えられる出力ユニット5の非接触通信ポート31から利用者の携帯電話端末へ非接触通信により送られる。このURLは、画像サーバ装置300に対応するURL部分と、ダウンロードしたい画像合成用データ等に対応するURL部分とを含むものであって、例えば、"http://decopika.jp/〜/select.aspx?did=012345678901" というように表記される。この表記例では、数字の部分がダウンロードしたい画像合成用データ等に対応するURL部分であり、前述した2枚の合成画像に対応する画像合成用データ等に関連付けられたユニークな識別番号である。この画像サーバ装置300に対応するURL部分は予め定まっており、上記識別番号は遊戯用自動写真作成装置によって付されるので、非接触通信部94はこのURLを容易に作成し携帯電話端末へ送信することができる。なお、上記識別番号に代えて、ファイル名やフォルダ名など他の画像合成用データ等と区別することができる識別データが使用される構成であってもよい。
【0084】
ウェブサーバ341,342は、上記URLを示すデータを受け取ると、利用者の携帯電話端末に、上記URLによって識別される2枚の合成画像に対応する画像合成用データ等をダウンロードすることができる操作画面を表示する。例えば、この操作画面は2枚の合成画像の縮小画像(サムネイル画像)を含み、また当該合成画像に対応する画像合成用データ等をダウンロードしたり、アルバムに登録するなどの各種指示を利用者が選択できるようにするための文字列を含む。なお、この操作画面は、携帯電話端末に内蔵されるインターネット用ブラウザなどのアプリケーションにより表示される。
【0085】
図10は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の利用者が使用する携帯電話端末500の構成を示すブロック図である。図10に示すように、携帯電話端末500は、CPUおよびメモリ等を含む制御部510と、液晶パネル等を用いて実現される表示部522と、テンキー等を含む操作部516と、マイクロホンからなる音声入力部518と、スピーカからなる音声出力部520と、PHS方式で無線基地部200との間でデータを送受信するための無線通信部512と、近距離で接触を要しない通信(フェリカ(登録商標)による非接触通信)で外部装置とデータを授受するための非接触通信部514とを備えている。上記操作画面を実現するためのインターネット用ブラウザ等のアプリケーションは、制御部510においてメモリに格納され、CPUによって実行される。
【0086】
図11は、このような携帯電話端末における(表示部に表示される)操作画面の一例を示す図である。図11には、画像ダウンロードという表題の操作画面800が示されており、この画面には、上記合成画像のサムネイル画像811,821と、それぞれを動画ファイルに変換したり、アルバムに登録するための指示を受け付ける文字列812,822とが表示されている。例えば、サムネイル画像811,821の表示領域や、文字列812,822に含まれる「静止画」という部分を選択する操作を利用者が行うと、(縮小されていない通常サイズの)合成画像データが携帯電話端末の所定の記憶領域内に保存される。また、文字列812に含まれる「動画プリ」という部分を選択する操作を利用者が行うと、2枚の画像が所定時間を空けて切り替わる動画形式の画像データに変換され携帯電話端末に保存される。さらにこの文字列812に含まれる「アルバムに登録する」という部分を選択する操作を利用者が行うと、選択された画像がデータベースサーバ350に長期間保存される。すなわち、データベースサーバ350の記憶容量には限界があるため、画像の無料保存期間を例えば7日間とし、有料の会員登録を行った利用者についてのみ、当該合成画像に対応する画像合成用データ等を会員毎に定められたアルバムに登録する形でデータベースサーバ350に保存することを許可する。そしてこのアルバムに登録された画像合成用データ等は、会員である期間中消去されず、会員である利用者はいつでもダウンロードすることができるようになっている。このような構成により有料の会員登録を促進させることができる。
【0087】
なお、ここでは画像サーバ装置300が上記URLを受け付けた時、上記URLによって識別される画像合成用データ等がデータベースサーバ350に保存されていることを前提に説明したが、通信の遅れなどにより、当該画像合成用データ等が未だアップロードされていない場合も考えられる。その場合には、ウェブサーバ341,342は、図11に示されるような操作画面に代えて、図12に示される未だアップロードが完了していない旨を示す案内表示を含む操作画面801のように、「まだアップロードが完了していません」という案内や、「もう少し待って下さい」などといった案内を含む画面を当該携帯電話端末に表示させてもよい。また当該表示に代えて音声による案内が行われてもよい。そうすれば、利用者に異常動作等の不安感を抱かせることなく後でダウンロード操作を行わせることができる。
【0088】
また、非接触通信により携帯電話端末に与えられる上記URLは、携帯電話端末内で電子メールのように後で参照可能な形で残らない、または残らないことが多い。そこで、ウェブサーバ341,342は、上記URLの保存を利用者に促す案内、例えば「ブックマークに保存して下さい」などといった案内を含む画面を当該携帯電話端末に表示させてもよい。また当該表示に代えて音声による案内が行われてもよい。そうすれば、利用者が上記URLを誤って保存しないまま操作を終了してしまうことを防止することができる。
【0089】
さらに、ウェブサーバ341,342は、上記案内に代えて、または上記案内を行った後、上記識別番号を利用者が自ら入力することが可能なウェブページ(ホームページ)や、利用者による多様な指示を受け付けることが可能なウェブサイトの最上位層に対応するウェブページ(ホームページ)などを携帯電話端末に表示させる構成であってもよい。例えば図12に示される操作画面801では、ユーザにより「コンテンツページへ」という文字列841が選択されると、図13に示される操作画面802へ遷移する。この操作画面802は、上記ホームページにおける操作画面に相当し、利用者によるデコメール画像、待ち受け画像、待ち受けフラッシュ、またはケータイ着せ替えなどの各種コンテンツを取得するための指示が受け付けられる。このように構成すれば、利用者に異常動作等の不安感を抱かせることなく後でダウンロード操作を行わせることができる。
【0090】
さらにまた、ウェブサーバ341,342は、上記アップロードが完了していない場合には、上記案内に併せて利用者にメールアドレスを登録するよう促す案内を行い、アップロードが完了した後にその旨の案内メールを登録されたメールアドレス宛に送信する構成であってもよい。例えば、図14に示される操作画面803のように、利用者によるメール登録を受け付ける文字列851を表示し、利用者のメールアドレスの登録を促してもよい。そうすれば、利用者にアップロードが完了したことを確実に告知することができ、後でダウンロード操作を行わせることができる。
【0091】
ここで、本実施形態では、写真シールとして出力される6枚の合成画像のうちの2枚の合成画像のみ(に対応する画像合成用データ等)が利用者により選択され画像サーバ装置300に送られる構成であるが、利用者により選択されなかった残り4枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)も後でダウンロードできるように画像サーバ装置300に送られる構成であってもよい。具体的には、利用者に選択された2枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)を先に送信した後、続いて残りの4枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)を送信したり、利用者により選択された合成画像(に対応する画像合成用データ等)にのみ所定の識別フラグを付して送信するなど、これらを区別可能に送信することが好ましい。そうすれば、画像サーバ装置300において選択された2枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)は無料で、残りの4枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)は有料でダウンロード可能とするよう構成することができる。また、落書きされなかった他の撮影画像も後でダウンロードできるように画像サーバ装置300に送られる構成であってもよい。
【0092】
図15は、このような場合における携帯電話端末における操作画面の別例を示す図である。図15に示される操作画面804は、図11に示される操作画面800とほぼ同様であるが、さらに「残りも全部GET」という文字列830が表示されている。この文字列830を選択する操作を利用者が行うと、携帯電話端末は、利用者により選択されなかった残り4枚を含む6枚の合成画像全て(に対応する画像合成用データ等)を画像サーバ装置300からダウンロードする。そして、この操作は有料会員のみが行えるものとする。そうすれば、有料の会員登録を促進させることができる。
【0093】
<4.遊戯用写真作成装置における処理手順>
上述したように、この遊戯用写真作成装置には、撮影ユニット3と編集ユニット4と出力ユニット5とが含まれている。撮影ユニット3では撮影処理が行われ、編集ユニット4では編集処理が行われ、出力ユニット5では出力処理が行われる。なお、或る利用者が撮影ユニット3でプレイしている時に他の利用者は編集ユニット4でプレイし、さらに他の利用者は出力ユニット5で合成画像を出力することができるように構成されている。すなわち、この遊戯用写真作成装置は、撮影処理と編集処理と出力処理とを並行して行うことができる。以下に、撮影処理、編集処理、および出力処理の処理手順の概要について説明する。
【0094】
<4.1 撮影処理>
図16は、本実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。この遊戯用写真作成装置が使用されていない時(プレイが行われていない時)には、撮影操作用タッチパネル20にはデモ画像が表示されている。デモ画像の表示中に利用者がコイン投入口26にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0095】
プレイが開始されると、第1の制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ステップS110では、例えば画質(具体的にはコントラストが高いくっきりとした画質、柔らかなふんわりとした画質、または透明感のあるクールな画質のうちのいずれか)を選択し、明るさを選択し、自動で撮影するか手動で撮影するかを選択し、自動で撮影する場合には撮影用テーマの選択が行われる。この場合、第1の制御部70は、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレームと背景との組み合わせを決定する。また手動で撮影する場合は、上記フレームと背景とを利用者が自由に決定する。その後、ステップS120に進み、撮影が行われる。この撮影により、撮影画像データが第1の制御部70のメモリに格納される。
【0096】
ステップS130では、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像(撮影画像を含む画像)が、撮影操作用タッチパネル20に表示される。詳しくは、ステップS130の処理が行われる都度、図5に示した撮影操作用タッチパネル20の落書き対象画像表示領域203に落書き対象画像が順次追加表示される。その後、ステップS140に進み、第1の制御部70は、予め定められた枚数の撮影が終了したか否かを判定する。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していればステップS150に進み、当該枚数の撮影が終了していなければステップS120に戻る。なお、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられる。
【0097】
ステップS150では、複数の落書き対象画像の中から実際の落書き対象となる画像の(利用者による)選択が行われる。具体的には、第1の制御部70は、落書きおよび印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、落書き対象画像の一覧を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者によって選択された画像を実際の落書き対象画像として第2の制御部80に送る。ステップS150の終了後、ステップS160に進む。ステップS160では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第1の制御部70は、利用者を編集ユニット4のいずれか(4aまたは4b)に導くための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示する。これにより、撮影処理が終了する。
【0098】
<4.2 編集処理>
図17は、本実施形態における編集処理の処理手順を示すフローチャートである。上述した撮影処理の終了後、第2の制御部80は、ネットワーク6を介して第1の制御部70から送られる落書き対象画像(図16のステップS150で利用者によって選択された画像)を取得する(ステップS200)。その後、タイマー46が所定の時間(利用者に落書きを許可する時間)に設定され、カウントダウンが開始される(ステップS210)。
【0099】
タイマー46のカウントダウン開始後、編集ユニット4では、利用者による落書き操作(描画操作)が受け付けられる(ステップS220〜S224)。
【0100】
上記の落書き操作の受け付けでは、まず、編集ユニット4を構成するユニット4a(落書きブースA)およびユニット4b(落書きブースB)のそれぞれにおいて編集操作用タッチパネル400に表示された操作画面SL,SR(図6等参照)に対し、タッチペン(左ペン49L、右ペン49R)でそれぞれ操作がなされると、その操作位置(タッチされた位置)が検出され、その操作位置を示す座標値が入力座標値として取得される(S220)。次に、この入力座標値に基づき、操作位置が編集操作用タッチパネル400における左操作画面SLに対応する左入力領域IL内か否かが判定される(ステップS222)。判定の結果、操作位置が左入力領域IL内である場合には、左操作画面SLに対する操作が行われたとして後述の左操作画面処理(S230)が実行される。
【0101】
ステップS222での判定の結果、操作位置が左入力領域IL内でない場合には、ステップS224へ進み、上記入力座標値に基づき、操作位置が編集操作用タッチパネル400における右操作画面SRに対応する右入力領域IR内か否かが判定される。判定の結果、操作位置が右入力領域IR内である場合には、右操作画面SRに対する操作が行われたとして後述の右操作画面処理(S240)が実行される。
【0102】
ステップS224での判定の結果、操作位置が右入力領域IR内でない場合には、ステップS258へ進み、タイマー46に基づき落書き操作の許可時間が終了したか否かが判定される。判定の結果、落書き許可時間が終了していない場合には、ステップS220へ戻り、既述のステップS220以降のステップが実行される。
【0103】
このようにしてステップS220〜S258の処理が繰り返し実行されることで上記の落書き操作の受け付けが行われ、その間に落書き時間が0となって、ステップS258において、落書き操作の許可時間が終了したと判定されると、ステップS260へ進む。
【0104】
ステップS260では、出力される写真の分割パターンの選択が行われる。具体的には、第2の制御部80は、予め用意された複数の分割パターンの中からいずれかの分割パターンを利用者に選択させるための画面を編集操作用タッチパネル400に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第2の制御部80は、利用者の選択操作に基づいて、選択情報を取得する。ステップS260の終了後、ステップS270に進む。
【0105】
ステップS270では、第2の制御部80は、落書き済みの合成画像に対応する画像合成用データ等を画像サーバ装置300に登録するか否かの判定を行う。具体的には、第2の制御部80は、2枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)を画像サーバ装置300に登録するか否かを利用者に選択させるための画面を編集操作用タッチパネル400に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第2の制御部80は、利用者が6枚のうちのいずれの2枚を選択したのか判定する。判定の結果、画像サーバ装置300に登録する旨の選択が行われていればステップS275に進み、画像サーバ装置300に登録しない旨の選択が行われていればステップS290に進む。
【0106】
ステップS275では、上記2枚の合成画像を構成する2枚の撮影画像等のデータのそれぞれにつき、当該合成画像に含まれる更新型の付加画像に対応する後述の画像付加用データを組み合わせることにより、当該2枚の合成画像のそれぞれに対応する画像合成用データを生成する。なお、画像付加用データは、左操作画面処理S230または右操作画面処理S240における付加画像処理(図19)において生成される(詳細は後述)。画像合成用データが生成されるとステップS280へ進む。
【0107】
ステップS280では、上記2枚の合成画像に対応する画像合成用データが画像サーバ装置300に送信される。ここで、これらの画像合成用データの送信に代えて、上記2枚の合成画像を構成する2枚の撮影画像等のデータ(以下「選択撮影画像データ」という)のみを送信、または、当該2枚の選択撮影画像データとそれらに対応する画像付加用データとを別々に送信するようにしてもよい。すなわちステップS280では、画像合成用データと画像付加用データと選択撮影画像等のデータのうちのいずれかのデータ(画像合成用データ等)が画像サーバ装置300に送信される。
【0108】
ステップS280の終了後、ステップS290に進む。ステップS290では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第2の制御部80は、利用者を出力ユニット5に導くための画面を編集操作用タッチパネル400に表示する。これにより、編集処理が終了する。
【0109】
なお、上記のように本実施形態では、2枚の送信されるべき合成画像(に対応する画像合成用データ等)の選択をキャンセルする(選択をしない)ことができる(S270→S290)。この場合には、本実施形態の構成や、前述した6枚の合成画像(に対応する画像合成用データ等)を全て送信する構成においても、一切の合成画像(に対応する画像合成用データ等)を送信しないようにすることができるので、通信費用を節約でき、またデータベースサーバ350の記憶容量を削減することができる。
【0110】
<4.2.1 左操作画面処理(および右操作画面処理)>
図18は、編集処理における左操作画面処理(図17のステップS230)の詳細手順を示すフローチャートである。この左操作画面処理では、まず、図17のステップS220で取得された入力座標値は、左ペン49Lの操作によるものか否かが判定される(ステップS300)。判定の結果、左ペン49Lで入力されたものである場合にはステップS310へ進み、左ペン49Lで入力されたものでない場合には、左操作画面処理を終了して編集処理のルーチンに戻り、図17のステップS258へ進む。
【0111】
ステップS310では、左操作画面SLに対して入力操作が行われたものとして扱われ、上記入力座標値に基づき、左操作画面に対して行われた入力操作の種類が決定される(入力操作の識別)。
【0112】
ステップS312では、ステップS310で識別された入力操作がパレット内のツールの操作か否かが判定される。判定の結果、パレット内のツールの操作である場合にはステップS314へ進んで、そのツール操作に対応する編集・画像処理が行われ、その後、左操作画面処理を終了して編集処理のルーチンに戻り、図17のステップS258へ進む。一方、パレット内のツールの操作でない場合にはステップS316へ進む。
【0113】
ステップS316では、ステップS310で識別された入力操作が上記パレット内のツール以外の各種操作ボタン群における操作か否かが判定される。判定の結果、各種操作ボタン群における操作である場合にはステップS318へ進んで、操作されたボタンの操作に対応する処理が行われ、その後、左操作画面処理を終了して編集処理のルーチンに戻り、図17のステップS258へ進む。一方、各種操作ボタン群における操作でない場合にはステップS320へ進む。
【0114】
ステップS320では、ステップS310で識別された入力操作が左操作画面SL内の落書き領域41L内における操作か否かが判定される。判定の結果、落書き領域41L内における操作である場合にはステップS322へ進んで、操作に対応する落書きや編集・画像処理が行われ、その後、左操作画面処理を終了して編集処理のルーチンに戻り、図17のステップS258へ進む。一方、落書き領域41L内における操作でない場合には、上記入力座標値は左操作画面におけるいずれの操作にも対応しないとして、そのまま左操作画面処理を終了して編集処理のルーチンに戻り、図17のステップS258へ進む。
【0115】
なお、上述した左操作画面処理の詳細な処理手順は、右操作画面処理の詳細な手順と、「右」と「左」の相違を除けば、同様であって同様の作用を奏するので、右操作画面処理の説明を省略する。
【0116】
<4.2.2 付加画像処理>
本実施形態では、撮影画像または撮影画像を含む落書き対象画像(撮影画像等)に合成すべき付加画像(スタンプ画像またはフレーム画像等)として更新型の付加画像が用意されている。この更新型の付加画像が撮影対象等に合成されることにより合成画像が生成されると、その合成画像では、所定条件が満たされたときにその付加画像が更新される(詳細は後述)。このために本実施形態では、上記の左操作画面処理または右操作画面処理において、撮影画像等に合成すべき付加画像として更新型の付加画像を選択する操作が受け付けられ、選択された付加画像を撮影画像等に合成するために落書き領域41L,41Rがタッチペン49L,49Rで操作(タッチ)されると、編集ユニット4に対応する第2の制御部80において、その付加画像の設定や更新に必要な情報を取得して画像付加用データを生成するために、図19に示す付加画像処理が実行される。すなわち、選択された更新型の付加画像を合成すべき位置を指定するための操作が受け付けられたときに、図18のステップS322の一部を構成する処理として付加画像処理が実行される。
【0117】
この付加画像処理では、まず、選択された付加画像を撮影画像に合成するための設定情報の入力を受け付ける。例えば、選択された付加画像の合成時のサイズの指定等のための利用者の操作を受け付け、サイズ等の設定情報が取得される(ステップS400)。なお、設定情報には、選択された付加画像を合成すべき位置である配置位置を示す座標情報も含まれるが、この座標情報は、当該付加画像の選択後の落書き領域41L,41Rへのタッチペン49L,49Rの操作で取得される。
【0118】
配置位置やサイズ等の設定情報が取得されると、次に、合成後に付加画像を更新するための所定条件を特定するための利用者の入力操作を受け付け、当該所定条件を特定するための情報が条件情報として取得される(ステップS402)。
【0119】
なお、上記の所定条件は、編集処理において選択可能な更新型の各付加画像に予め対応づけられている。ここで、所定の基準時点(例えば後述のように画像合成用データ等が利用者の携帯電話端末にダウンロードされた時点)から所定期間が経過することという条件が、編集処理で選択された更新型付加画像に所定条件として対応付けられている場合、上記のステップS402において入力される条件情報は、その所定期間を特定する具体的な日数(以下「特定日数」という)である。この特定日数については、利用者の入力操作に基づき当該特定日数を取得する代わりに、具体的な日数を示す既定値を予め用意しておき(例えばROM等の不揮発性メモリに格納しておく)、特定の入力操作により当該既定値を当該特定日数として使用するようにしてもよい。また、この既定値が予め用意されている場合、上記のステップS402を省略し、利用者の入力操作を要求することなく、当該既定値を当該特定日数として使用する(当該既定値を条件情報として取得する)ようにしてもよい。このようにして条件情報を取得するための情報取得手段は、利用者の操作により条件情報を取得するように構成してもよいし、既定値としてメモリ等に記憶された条件情報を読み出して取得するように構成してもよい。さらに、利用者の携帯電話端末500への利用者の操作に基づいて条件情報が取得されるように構成されてもよい。この場合、画像サーバ装置300に登録された画像合成用データまたは画像サーバ装置300から携帯電話端末500にダウンロードされた画像合成用データにおける条件情報として取得される。
【0120】
本実施形態では、第2の制御部80内の補助記憶装置に、編集処理において選択可能な更新型の各付加画像(各第1付加画像)につき、第1付加画像データおよび第2付加画像データ(その第1付加画像に第3付加画像も対応付けられている場合には、第1付加画像データおよび第2付加画像データおよび第3付加画像データ(以下においても同様))、ならびに、その付加画像を含む合成画像を利用者の携帯電話端末で表示させるための制御情報が、画像表示制御データとして予め格納されている。また、パレット内のツール操作によって更新型の付加画像が選択されたときに、当該付加画像の識別情報が取得されている。そこで、次のステップS403では、その識別情報に基づき当該付加画像に対応する第1付加画像データおよび第2付加画像データならびに制御情報が画像表示制御データとして上記補助記憶装置から読み出される。
【0121】
次に、取得された上記設定情報および上記条件情報と読み出された上記画像表示制御データとを用いて、上記選択された更新型の付加画像を含む合成画像の表示において当該付加画像を更新するための画像付加用データを生成する(ステップS404)。上記選択された更新型の付加画像である第1付加画像には、更新後の付加画像である第2付加画像が関連付けられている。ここで、更新が複数回行われる場合には、第2付加画像として複数の付加画像が第1付加画像に関連付けられている。上記画像付加用データは、第1付加画像のデータおよびそれに関連付けられた第2付加画像のデータと共に、上記の設定情報および条件情報を含んでいる。また、上記画像付加用データは、第1および第2付加画像のデータと設定情報と条件情報に基づき、更新型の付加画像を含む合成画像を利用者の携帯電話端末で表示させるためのプログラムに相当する制御情報をも含んでいる(詳細は図34を参照して後述する)。
【0122】
このような画像付加用データが生成されると、付加画像処理が終了し、左操作画面処理または右操作画面処理に復帰する。
【0123】
なお、上記の付加画像処理は、左操作画面処理または右操作画面処理から呼び出されるサブルーチンに相当し、本実施形態では、選択された更新型の付加画像を合成すべき位置を指定するための操作が受け付けられたときに、図18のステップS322の一部を構成する処理として実行されるが、これに代えて、撮影画像等に合成すべき付加画像として更新型の付加画像を選択する操作が受け付けられたときに、図18のステップS314の一部を構成する処理として実行されるように構成されていてもよい。この場合、設定情報を構成する付加画像の配置位置の情報(座標情報)は、当該選択された更新型の付加画像を合成すべき位置を指定するための操作が受け付けられたときに取得される。
【0124】
<4.2.3 画像付加用データ>
図20は、上記画像付加用データのうち制御情報以外の部分のデータ構造を示す図である。図20(a)〜(d)は、いずれも、撮影画像に更新型の付加画像として付加画像Aが合成された場合の画像付加用データの例を示している。本実施形態では、撮影画像に合成された1つの付加画像Aに対して所定のテーブル(以下「画像付加テーブル」という)が作成され、そのテーブルには、第1付加画像としての付加画像Aの画像データDA1を指すポインタと付加画像Aのサイズおよび位置を示す設定情報とが対応付けられて格納されていると共に、その第1付加画像に予め関連付けられた第2付加画像としての1つ以上の付加画像の画像データを指すポインタと条件情報(例えば日数等)とが対応付けられて格納されている。なお本実施形態では、編集処理において選択可能な更新型の各付加画像につき、それに関連付けられた第2付加画像のデータは第2の制御装置80内に格納されている。
【0125】
図20(a)に示す例の画像付加テーブルには、第1付加画像としての付加画像Aの画像データDA1を指すポインタと、設定情報としての付加画像AのサイズSaおよび位置Pa(サイズ情報および座標情報)とが対応付けられて格納されていると共に、第2付加画像としての2つの付加画像A2,A3の画像データDA2,DA3をそれぞれ指すポインタと、条件情報としての日数Ta1,Ta2とがそれぞれ対応付けられて格納されている(ただしTa1<Ta2とする)。この例の画像付加用データが利用者の携帯電話端末で受信されると(ここでは、付加画像Aが合成されるべき撮影画像等のデータは既に携帯電話端末内に取得されているものとする)、その携帯電話端末において、撮影画像等に付加画像Aが合成された合成画像が表示され、その受信時点から日数Ta1が経過すると、その合成画像における付加画像Aを付加画像A2に変更した合成画像が表示され、その受信時点から日数Ta2が経過すると、その合成画像における付加画像A2を付加画像A3に変更した合成画像が表示される。
【0126】
図20(a)に示す例では、合成画像における付加画像Aが2回更新される(A→A2→A3)が、図20(b)〜(d)に示す例のように、更新回数が条件情報に応じて変化するようにしてもよい。この例では、第1付加画像としての付加画像Aに対し、第2付加画像としての付加画像A2に加えて、第3付加画像として2つの付加画像A21,A22が予め関連づけられている。そして、図19のステップS402で条件情報として指定される日数が短い日数Tb1(例えば10日)である場合には、図20(b)に示すような画像付加テーブルが作成される。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、合成画像における付加画像の更新回数は1回(A→A2)となる。
【0127】
これに対し、条件情報として指定される日数が比較的長い日数Tc1(例えば30日)である場合には、図20(c)に示すような画像付加テーブルが作成される。この画像付加テーブルでは、条件情報としての日数Tc1で示される期間における途中時点に対応する日数Tcm1(例えば15日)が求められ(0<Tcm1<Tc1)、付加画像Aに関連づけられた第3付加画像としての付加画像A21の画像データDA21を指すポインタと当該日数Tcm1とが対応付けられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、合成画像における付加画像の更新回数は2回(A→A21→A2)となる。この画像付加用データによれば、これを受信した利用者の携帯電話端末において、これに含まれる制御情報に基づき、例えば、画像付加用データの受信時点では図35(a)に示すように、撮影画像に図35(b)に示す付加画像Aが合成された合成画像が表示され、その受信時点から日数Tcm1が経過すると、その合成画像における付加画像Aを図35(c)に示す付加画像A21に変更した合成画像が表示され、その受信時点から日数Tc1が経過すると、その合成画像における付加画像A21を図35(d)に示す付加画像A2に変更した合成画像が表示される。
【0128】
また、条件情報として指定される日数が更に長い日数Td1(例えば60日)である場合には、図20(d)に示すような画像付加テーブルが作成される。この画像付加テーブルでは、条件情報としての日数Tc1で示される期間における2つの途中時点に対応する日数Tdm1,Tdm2(例えば20日と40日)が求められ(0<Tdm1<Tdm2<Td1)、付加画像Aに関連づけられた第3付加画像としての2つの付加画像A21,A22の画像データDA21,DA22を指すポインタと当該日数Tdm1,Tdm2とがそれぞれ対応付けられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、合成画像における付加画像の更新回数は3回(A→A21→A22→A2)となる。
【0129】
上記のように図20(b)〜図20(d)に示した例では、第1付加画像Aを表示すべき期間と第2付加画像A2を表示すべき期間との間で表示すべき途中の画像としての第3付加画像(A21、または、A21およびA22)の数が、条件情報として指定される日数が長くなるにしたがって増える。しかし、これに代えて、この途中の画像として表示すべき第3付加画像の数を固定しておき、条件情報として指定される日数が短くなれば、少なくともいずれかの付加画像の表示期間が短くなり、長くなれば少なくともいずれかの付加画像の表示期間が長くなるようにしてもよい。また、第2付加画像の時点に近づくにつれて、複数の第3付加画像の変化期間を短くするようにしてもよい。なお図20は、期間の長さに応じて第3付加画像の数が変更される例として説明したが、第3付加画像が1つ以上の固定数の場合で、期間の長さも既定値の条件情報として決まっていてもよい。
【0130】
図21は、条件情報として特定日(例えばクリスマスや、正月、友人の誕生日等)が指定される場合の画像付加用データを説明するための図である。図21(a)に示す例では、条件情報として指定された特定日Da1までの期間が比較的長く、そのために当該期間における途中時点に対応する日を新たな途中日Dam1として求めている。そして、この例の画像付加テーブルでは、図21(a)に示すように、第2付加画像としての付加画像A2の画像データDA2を指すポインタと条件情報として指定される特定日Da1とが対応づけられて格納されていることに加えて、第3付加画像としての付加画像A21の画像データDA21を指すポインタと途中時点に対応する途中日Dam1とが対応付けられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、これを受信した利用者の携帯電話端末において、これに含まれる制御情報に基づき、撮影画像等に付加画像Aが合成された合成画像が表示され、途中時点に対応する途中日Dam1が到来すると、その合成画像における付加画像Aを付加画像A21に変更した合成画像が表示され、条件情報として指定された特定日Da1が到来すると、その合成画像における付加画像A21を付加画像A2に変更した合成画像が表示される。したがって、該当する合成画像における付加画像の更新回数は2回(A→A21→A2)となる。なお、第2付加画像(付加画像A2)に対応する特定日が複数ある場合、当該複数の特定日にそれぞれ対応する第2付加画像としての複数の付加画像は、通常、異なるものとなる。例えば、クリスマスと正月を特定日とした場合には、クリスマスが到来すると第2付加画像として例えばクリスマスツリーが表示され、正月が到来すると例えば門松が表示される。また、特定日に代えて特定期間(例えば正月3が日や、ゴールデンウイーク等)を条件情報としてもよい。さらにまた、複数の第2付加画像を表示する期間の間で表示すべき途中の画像として第3付加画像を表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、複数の特定日としてのクリスマスと正月との間に途中の画像として第3付加画像を表示するようにしてもよい。この場合の第3付加画像として、クリスマスと正月という2つの特定日の間の時期に関連する画像(例えば除夜の鐘を表す画像等)を表示するのが好ましい。
【0131】
図21(b)に示す例では、条件情報として指定された特定日Db1までの期間が更に長く、そのために当該期間における2つの途中時点に対応する日を新たな途中日Dbm1,Dbm2として求めている(ただし、途中日Dbm2は途中日Dbm1よりも遅い日に到来するものとする)。この例の画像付加テーブルでは、第3付加画像としての2つの付加画像A21,A22の画像データDA21,DA22を指すポインタと途中情報としての途中日Dbm1,Dbm2とがそれぞれ対応付けられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、該当する合成画像における付加画像の更新回数は3回(A→A21→A22→A2)となる。
【0132】
図22および図23は、撮影画像に合成される更新型の付加画像に関連づけられた第2付加画像(および第3付加画像)につき、期間を示す日数等の条件情報が対応づけられることに加えて、配置位置等の設定情報をも対応づけられる場合の画像付加用データを説明するための図である。なお、図22および図23に示す例では、第1付加画像としての付加画像Aに2つの付加画像A21,A2が第3付加画像および第2付加画像としてそれぞれ対応付けられている。
【0133】
図22に示す例の画像付加テーブルでは、第3付加画像A21の画像データDA21および第2付加画像A2の画像データDA2をそれぞれ指すポインタと、条件情報としての日数T1,T2(ただしT1<T2)とがそれぞれ対応付けられて格納されていることに加えて、当該2つの付加画像A21,A2の配置位置P1,P2も、当該画像データDA21,DA2をそれぞれ指すポインタとそれぞれ対応づけられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、これを受信した利用者携帯電話端末において、これに含まれる制御情報に基づき、合成画像に含まれる第3付加画像A21または第2付加画像A2が表示されるときには、その合成画像における第1付加画像Aの配置位置Pとは異なる位置P1またはP2で表示されることになる。
【0134】
本実施形態において撮影画像等に合成されるべき更新型の付加画像は、静止画像に限定されるものではなく動画であってもよい。また、付加画像としての動画は合成画像における配置位置が変化するように構成されていてもよい。図23は、このような動画を更新型の付加画像として使用する場合の画像付加用データを説明するための図である。図23に示す例の画像付加テーブルでは、第3付加画像A21の画像データDA21および第2付加画像A2の画像データDA2をそれぞれ指すポインタと、条件情報としての日数T1,T2(ただしT1<T2)とがそれぞれ対応付けられて格納されていることに加えて、付加画像A21の2つの配置位置P11,P12が画像データDA21を指すポインタと対応付けられて格納されていると共に、付加画像A2の3つの配置位置P21,P22,P23が画像データDA2を指すポインタと対応付けられて格納されている。この画像付加テーブルを含む画像付加用データによれば、これを受信した利用者携帯電話端末において、これに含まれる制御情報に基づき、合成画像に含まれる第3付加画像として付加画像A21が表示されるときには、その位置がP11からP12へと変化する動画として表示され、その合成画像に含まれる第2付加画像として付加画像A2が表示されるときには、その位置がP21からP22を経てP23へと変化する動画として表示される。
【0135】
図23に示した画像付加テーブル含む画像付加用データによれば、これを受信した利用者携帯電話端末において、合成画像に含まれる付加画像が表示されるときに、上記のように、複数の配置位置(例えば上記付加画像A2についての3つの配置位置P21,P22,P23)を示す座標情報に基づき当該付加画像の配置位置が変化する。しかし、このような複数の配置位置に代えて所定の変化量に基づき当該付加画像の配置位置が変化するようにしてもよい。この場合、当該付加画像のための画像付加テーブルにおいて、例えば図24に示すように、第3付加画像A21の画像データDA21および第2付加画像A2の画像データDA2をそれぞれ指すポインタと、条件情報としての日数T1,T2(ただしT1<T2)とをそれぞれ対応付けて格納することに加えて、付加画像A21についての変化量C1を画像データDA21を指すポインタと対応付けて格納すると共に、付加画像A2についての変化量C2を画像データDA2を指すポインタと対応付けて格納すればよい。ここで、画像付加テーブルに格納すべき変化量を示す情報としては、当該付加画像の配置位置がどの方向にどれだけ変化するのか等を示す情報、すなわち方向、速度、時間、距離を示す情報、または、それらの組合せで当該付加画像の配置位置の変化を示す1つまたは複数の情報を使用することができる。なお、第3付加画像A21および第2付加画像A2にそれぞれ対応付けられる条件情報としての日数T1,T2は、所定の基準時点からの経過日数を示すものであるが、これに代えて、図37に示す例と同様、それらの日数T1,T2が第2付加画像A2の表示開始時点までの残り日数(第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間)を示すようにしてもよい。
【0136】
具体的には、例えば図35(b)〜(d)に示す付加画像についての画像付加テーブルに上記のような変化量を示す情報を格納することにより、その画像付加テーブルを含む画像付加用データ(又はその画像付加用データを含む画像合成用データ)を受信した利用者携帯電話端末において、合成画像に含まれる上記付加画像を次のように表示することが可能となる。すなわち、まず、図35(b)に示す画像を卵が揺れる画像または卵が割れる画像として動画表示し、その後、図35(c)または図35(d)に示す付加画像に更新されると、赤ん坊の熊または成長した子熊を動画表示すると共に画面の水平方向であるX方向に移動するように表示することが可能となる。この場合、この移動によって赤ん坊の熊または成長した子熊が画面の一端(X方向の一端)に到達すると、画面から一旦消えた後、画面の他端(X方向の他端)から再び現れてX方向に移動するように当該付加画像(赤ん坊の熊または成長した子熊を示す画像)を表示してもよい。また、この移動中において他の付加画像に更新される場合、例えば図35(c)に示す画像(赤ん坊の熊)が移動している間に、図35(d)に示す画像(成長した子熊)に更新される場合には、当該移動中において図35(c)に示す画像(赤ん坊の熊)を図35(d)に示す画像(成長した子熊)に変更してもよいし、これに代えて、図35(c)に示す画像(赤ん坊の熊)を初期位置すなわち図35(b)に示す卵の画像が表示されていた位置に戻してから、図35(d)に示す画像(成長した子熊)に変更してもよい。
【0137】
なお本発明は、上記のように付加画像の配置位置が変化する構成すなわち合成画像の表示の際に付加画像が移動する構成において、付加画像が移動する範囲や方向を限定するものではない。例えば、X方向(画面の水平方向)における一端と他端の間を往復するように付加画像を移動させてもよいし、また例えば、合成画像において人の撮影画像(利用者の画像)を回避しながら付加画像を移動させてもよい。この場合、例えば、当該合成画像の生成のためにクロマキー合成を行った際の情報を用いることにより、人の撮影画像を回避して付加画像を移動させることができる。
【0138】
また、上記のように合成画像の表示の際に付加画像が移動する構成において、その合成画像を表示する携帯電話端末の操作に応じてその移動の方向が変化するように、画像付加用データに含まれる制御情報を構成してもよい。さらに、上記で説明した例では、付加画像を動画表示しながら移動させるようになっているが、付加画像を静止画として表示しつつ移動させるようにしてもよい。
【0139】
以上において図20〜図24等を参照して説明したように、本実施形態における画像付加用データの内容およびそれに基づく付加画像の更新形態としては種々のものが考えられるが、以下では、説明の便宜上、図20に示すような画像付加テーブルを含む画像付加用データが付加画像処理(図19)において生成されるものとして説明を進める。なお、本実施形態における画像付加用データには、上記の画像付加テーブルに加えて、更新型の付加画像を含む合成画像を利用者の携帯電話端末で表示させるための制御情報も含んでいる(詳細は図34を参照して後述)。
【0140】
<4.3 出力処理>
出力ユニット5における出力処理について説明する。出力処理の管理は、第3の制御部90によって行われ、出力操作用タッチパネル30は第3の制御部90からの指示に従って画面表示を行ったり、利用者からの入力操作を受け付け、操作信号として第3の制御部に入力したりする。
【0141】
図25から図33は、非接触通信を利用した出力処理を行う際に、出力操作用タッチパネルに表示される操作画面例を示す図である。なお、これらの画面とともに、またはこれに代えて音声の案内が行われてもよい。
【0142】
まず、編集ユニット4から合成画像が送られてくるまではデモ画面が表示されており、合成画像が送られてくると、図25に示すように、出力処理を開始するためのボタンが表示され、利用者の入力操作を受け付ける。このボタンには「画面にタッチして下さい」という表示がなされており、利用者によってこのボタンが押下されると、合成画像の出力処理が開始される。なお、編集ユニット4から合成画像が送られてくる時点を起点として、編集ユニット4から移動して来る場合に通常必要な最長時間(例えば30秒)が経過した後に、次の図26に示す表示画面に上記表示画面から遷移するようなタイムアウト処理がなされてもよい。
【0143】
次に、図26に示すように、画像合成用データ等を画像サーバ装置300からダウンロードするための上記URLを携帯電話端末へ送信するか否かを選択させるため、「する」ボタンと「しない」ボタンとが表示され、利用者の入力操作を受け付ける。利用者によってこのボタンのいずれかが押下されると、それに応じて上記URLを携帯電話端末へ送信するか否かが決定される。
【0144】
なお、このとき非接触通信機能を備えた携帯電話端末を持っている人に「プリ待ち受け」(写真シール等に印刷される合成画像に対応する画像付加用データ等のうちサーバに送信され非接触通信によってその所在を示すURLを取得できるデータ)を利用者の携帯電話端末に送信可能なことを説明した画面が表示されてもよい。
【0145】
また、前述した図17のステップS270において、画像合成用データ等を画像サーバ装置300に送信しない選択がなされた場合には、上記入力操作は省略されるが、画像合成用データ等を画像サーバ装置300に送信する選択がなされた場合であっても、上記URLを携帯電話端末へ送信しない選択がなされる可能性がある。サーバのURLを既に知っている(例えばブックマークに登録されている)場合や、非接触通信機能が当該利用者の携帯電話端末に備えられていない場合があるからである。そのため、この入力操作を要求することが好適である。なお、上記URLは出力される写真シール(の裏面)に文字列や2次元バーコード等の形で印刷されるものとする。そうすれば、上記のように携帯電話端末へ送信しない選択がなされる場合であっても、印刷されたURLを使用することにより後で画像サーバ装置300から合成画像をダウンロードすることができる。
【0146】
続いて、図27に示すように、例えば目玉スロットのようなミニゲームを行うための「START」ボタンと「STOP」ボタンとが表示され、利用者の入力操作を受け付ける。この目玉スロットとは、利用者により「START」ボタンが押下されると、画面に表示されているキャラクタの2つの目の位置に2つの文字または図形が(スロットのドラムのようにアニメーションしながら)ランダムに変化し、利用者により「STOP」ボタンが押下されるとその変化が停止する。
【0147】
そして、図28に示すように、上記変化が停止した時の上記2つの文字または図形が同一であれば、ミニゲームが当たり状態となる。この図28に示す当たり状態になると、利用者にはcHTML形式のメールであるデコメール(登録商標)において使用可能なスペシャルデコメと呼ばれる所定の画像がプレゼントされる。このスペシャルデコメ画像は、多くの種類が画像サーバ装置300や他のサーバに用意されており、その画像を取得可能なURLが遊戯用自動写真作成装置に備えられる出力ユニット5の非接触通信ポート31から利用者の携帯電話端末へ非接触通信により送られる。利用者はこの画像をダウンロードして携帯電話端末でのメール作成などに利用することができる。
【0148】
そこで例えば数秒程度、図28に示される画面が表示された後、図29に示されるように、非接触通信ポート31に利用者の携帯電話端末を近づけるよう案内表示がなされる。非接触通信ポート31は、例えは13.56MHzの周波数帯の電波を発しており、利用者の携帯電話端末が近づけられると、携帯電話端末に内蔵される非接触通信用ICを検知し相互認証を行った後に上記URLを送信する。これらの通信処理は約0.1秒で終了し、終了を告知するためのピピッという確認音がスピーカ32から出力される。
【0149】
そうしてURLの送信が終了すると、図30に示すように、画面上には「次へ」ボタンが表示され、利用者の入力操作を受け付ける。なお、一定時間入力操作がない場合にはボタンが押下されたものとして取り扱うタイムアウト処理がなされてもよい。利用者によってこのボタンが押下されると、第3の制御部90は、上記URLを携帯電話端末へ送信することができる時点であるか否かを判定する。
【0150】
この判定は、典型的には現時点が無線通信部96による2枚の合成画像に対応する画像合成用データ等のデータ送信が完了した時点以降であるか否かでなされるのが好ましい。このデータ送信が完了していれば、画像サーバ装置300は利用者に当該画像合成用データ等を提供可能な状態となっているので、上記URLを携帯電話端末へ送信した場合、直ちに利用者が上記URLを使用することによってダウンロード要求を行ったとしても問題は生じないが、もしデータ送信が完了していなければ、利用者のダウンロード要求に応えることができないからである。
【0151】
しかし、一般的に写真シールを出力するのに必要な時間は毎回ほぼ2分であるのに対して、上記データ送信に必要な時間は通常状態では1分ないし1分30秒程度であるが、通信状態の変化等により、データ送信時間が2分を大きく超えることもある。この場合に、データ送信完了まで上記URLを送信しないとすると、利用者は上記URLを受け取るまで印刷が終了した後も待ち続けなければならないことになるため好ましくない。そこで、上記データ送信が完了する以前であっても、写真シールが出力されるのに必要な時間を制限時間として、この制限時間を経過した場合には上記URLを送信することができる時点であると判定されることが好ましい。なお、この時点の判定は印刷の終了時点を検知または予測することにより行われてもよい。
【0152】
そして第3の制御部90により上記URLを携帯電話端末へ送信することができる時点ではないと判定されると、図27に示すようなミニゲームが再開され、送信することができる時点になるまで上記処理が繰り返される。なお、上記ミニゲームの内容は一例であって、利用者が印刷完了までの待ち時間内に行うのに適したものであればよい。
【0153】
そうして上記URLを携帯電話端末へ送信することができる時点であると判定されると、図31に示すように、非接触通信ポート31に利用者の携帯電話端末を近接させるよう案内表示がなされる。ここで行われる通信処理や出力音などは、図29を参照して前述したと同様であるため説明を省略する。
【0154】
ここで、上記データ送信が完了する以前であっても、写真シールが出力されるのに必要な時間を経過したことにより、上記URLが送信された場合には、画像サーバ装置300は利用者に画像合成用データ等を提供可能な状態とはなっていないので、直ちに利用者が上記URLを使用することによりダウンロード要求を行っても画像合成用データ等を取得することができない。そこで、この場合には、未だアップロードが完了していない旨を示す案内表示、例えば「まだアップロードが完了していません」という案内や、「もう少し待って下さい」などといった案内を出力操作用タッチパネル30に表示される操作画面内で行うことが好ましい。そうすれば、この時点では不能であるダウンロードの要求を利用者が行うことを予め防止することができる。なお、同様の案内を携帯電話端末に表示させてもよいことについては前述したとおりであるが、携帯電話端末によるインターネット経由でのダウンロード要求には一般的には所定の通信費用がかかるため、上記のように出力操作用タッチパネル30に案内を表示することがより好ましい。
【0155】
続いて、上記URLの送信が終了すると、図32に示すように、画面上には「次へ」ボタンが表示され、利用者の入力操作を受け付ける。なおここでもタイムアウト処理がなされてもよい。利用者によってこのボタンが押下されると、第3の制御部90は、ネットワークプリンタ35によって写真シール等に印刷され、利用者が取出口33から写真シール等の取り出しが可能になっているか否か、すなわち印刷が完了したか否かを判定し、印刷が完了している場合には図33に示されるように、写真シールが出ている旨の案内を表示して処理を終了する。また、印刷が完了していない場合には、例えば印刷が完了するまでの間印刷中である旨を表示し、印刷が完了すればその旨を表示して処理を終了してもよいし、印刷が完了するまで上記ミニゲームを利用者に再び提供してもよい。
【0156】
なお、上記のように本実施形態では、画像合成用データ等を画像サーバ装置300からダウンロードするための上記URLを携帯電話端末へ送信するために非接触通信ポート31が使用されるが、付加画像処理(図19)で生成される画像付加用データを非接触通信によって遊戯用写真作成装置から携帯電話端末へ送信するために非接触通信ポート31を使用してもよい。また、遊戯用写真作成装置において、利用者による携帯電話端末のメールアドレスの入力を受け付け、その遊戯用写真作成装置から画像合成用データ等を画像サーバ装置300を介してまたは直接に利用者の携帯電話端末500に配信するようにしてもよい。
【0157】
<5.携帯電話端末における合成画像表示処理>
上記のように、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置において撮影され落書きされた画像の全部または一部に対応する画像合成用データ等が画像サーバ装置300に送信されると、利用者は、上記のようにして非接触通信により携帯電話端末内に取得された上記URLを用いて、その画像合成用データ等を画像サーバ装置300から携帯電話端末にダウンロードすることができる(図8〜図11)。ここでダウンロードの対象となる画像合成用データ等は、編集処理で生成される画像合成用データ(図17のステップS275)、編集処理における付加画像処理で生成される画像付加用データ(図19のステップS404)、または、撮影処理で生成される撮影画像等(図16)の画像データのうちのいずれかである。これらのうち画像付加用データは、撮影画像等に付加された付加画像の画像データと、その付加画像についての設定情報および条件情報と、その付加画像を撮影画像等に合成した合成画像を携帯電話端末に表示させるためのプログラムに相当する制御情報とからなり、画像合成用データは、このような画像付加用データに撮影画像等の画像データを加えたものである。したがって、画像合成用データを携帯電話端末にダウンロードしない場合であっても、撮影画像の画像データと画像付加用データをダウンロードすれば、その携帯電話端末において合成画像を表示することができる。この場合、利用者は、まず、撮影画像のデータを携帯電話端末にダウンロードし、その後、所望に応じて画像付加用データをダウンロードし、その画像付加用データに基づく付加画像が当該撮影画像に合成された合成画像を携帯電話端末に表示することができる(後述の主たる変形例参照)。なお、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置から上記非接触通信により画像付加用データを携帯電話端末に予め送信しておけば、画像サーバ装置300からは撮影画像等の画像データをその携帯電話端末にダウンロードするだけで、その携帯電話端末において合成画像を表示することができる。
【0158】
図34は、上記のようにして利用者の携帯電話端末500内に取得された画像合成用データ等を用いて合成画像を表示するための合成画像表示処理の手順を示すフローチャートである。この合成画像表示処理では、携帯電話端末500(図10参照)において、上記制御情報によって特定されるプログラムをCPUが実行することにより、下記のような動作が行われる。
【0159】
まず、取得された撮影画像等および付加画像の画像データおよびその付加画像についての設定情報を用いて合成画像が生成され、その合成画像が表示部522に表示される(ステップS502)。この合成画像は、当該撮影画像にその付加画像(第1付加画像)を合成したものであり、第1付加画像として例えば図35(b)に示す画像(卵を示す画像)が選択されている場合、携帯電話端末500の表示部522には、図35(a)に示すような合成画像が表示される。
【0160】
次のステップS504では、第1付加画像に対応づけられている所定条件を第2付加画像に対応付けられている上記条件情報によって特定することにより得られる更新条件が設定される。以下では、図20(c)に示す例の画像付加テーブルを含む画像付加用データが携帯電話端末500内に取得されているものとする。この場合、第1付加画像としての付加画像Aに対応付けられている所定条件は、所定の基準時点から所定期間が経過することである。ここでは、その画像付加用データがダウンロードされた時点すなわち携帯電話端末500での受信時点を基準時点とするが、画像合成用データ等の取得に関連する他の時点を基準時点としてもよい。また、この場合、第1付加画像には2つの付加画像A21,A2が第3付加画像、第2付加画像としてそれぞれ関連づけられており、これら2つの付加画像A21,A2には日数Tcm1,Tc1が条件情報としてそれぞれ対応付けられている。このような画像付加用データを前提とすると、ステップS504では、その画像付加用データのダウンロードの時点から、付加画像A21(第3付加画像)に対応づけられた日数Tcm1が経過していることが更新条件として設定される。
【0161】
次のステップS506では、この更新条件が満たされているか否か、すなわち上記ダウンロード時点から日数Tcm1が経過したか否かが判定される。判定の結果、更新条件が満たされていない場合には、ステップS506を繰り返し実行することで、更新条件が満たされるまで待機する状態となる。この待機状態において、更新条件が満たされると、ステップS508へ進む。なお、更新条件が満たされているか否かを判定するために必要な情報(典型的には時計情報またはカレンダ情報等)の取得には、合成画像表示処理が実行される携帯電話端末に予め備わっている機能が利用される。また、ここでは、経過日数を判定基準としたが、これに代えて、第2付加画像または第3付加画像に変化するまでの相対的な残り日数や時間で管理されていて、時間や日付情報によりカウントダウンして判定してもよい。また、特定日の到来が更新条件としてされている場合に、その特定日までの残り日数を特定カウント値として求め、その特定カウント値に基づく計数動作(カウントダウン)により、更新条件が満たされているか否かを判定するようにしてもよい。
【0162】
ステップS508では、現時点の合成画像(現合成画像)における付加画像(現付加画像)としての付加画像Aが新たな付加画像A21に更新されることにより新たな合成画像が生成され、次のステップS510において、この新たな合成画像が現合成画像に代えて表示部522に表示される。例えば、図35に示す例の場合、すなわち付加画像A,A21,A2がそれぞれ図35(b),(c),(d)に示す画像である場合には、表示部522に表示されている合成画像における図35(b)の画像(卵を示す画像)が図35(c)の画像(赤ん坊の熊を示す画像)に変更され、これにより得られる新たな合成画像が表示部522に表示される。
【0163】
次のステップS512では、上記付加画像の更新(付加画像Aから付加画像A21への変更)が最終更新か否かが判定される。この時点では、付加画像A2への更新は未だ行われていないので、Noと判定されて、ステップS514へ進む。
【0164】
ステップS514では、新たな付加画像(付加画像A21)の次の更新先の付加画像A2に対応づけられた条件情報(日数Tc1)で上記所定条件を特定することにより、更新条件を再設定(更新)する。これにより、ダウンロードの時点から日数Tc1が経過することが更新条件となる。
【0165】
その後、新たな付加画像(付加画像A21)を現付加画像とし、新たな合成画像を現合成画像として、ステップS506以降のステップを実行する。すなわち、まずステップS506を繰り返し実行することで、上記のように再設定された更新条件が満たされるまで待機し、この待機状態において、その更新条件が満たされると、ステップS508へ進む。
【0166】
このときステップS508では、現付加画像としての付加画像A21が新たな付加画像A2に更新されることにより新たな合成画像が生成され、次のステップS510において、この新たな合成画像が現合成画像に代えて表示部522に表示される。例えば、図35に示す例の場合には、表示部522に表示されている合成画像における図35(c)の画像(赤ん坊の熊を示す画像)が図35(d)の画像(成長した子熊を示す画像)に変更され、これにより得られる新たな合成画像が表示部522に表示される。
【0167】
その後、ステップS512において、上記付加画像の更新(付加画像A21から付加画像A2への変更)が最終更新か否かが判定される。図20(c)に示す例では、付加画像A2の次の更新先がなく、付加画像A2への変更が最終更新であるので、この時点でYesと判定され、合成画像表示処理を終了する。これ以後は、携帯電話端末500での合成画像の表示は可能であるが、その合成画像に含まれる付加画像A2は更新されない。
【0168】
上記のような合成画像表示処理によれば、遊戯用写真作成装置において合成画像を作成するための編集処理で付加画像につき設定された条件情報に基づき、利用者の携帯電話端末において、その合成画像を、それに含まれる付加画像を更新しつつ表示することができる。例えば図35に示す例では、上記ダウンロード時点から日数が経過するに従って、利用者の携帯電話端末500において、合成画像に含まれる付加画像によって示される対象(この場合は熊)が生まれて成長していくかのように表示される。なお、図20(c)および図35に基づき説明した上記の例では、付加画像A2(成長した子熊を示す画像)が付加画像の更新における最終画像であるが、このような構成に必ずしも限定する必要はない。これに代えて、例えば、付加画像A2に更新された後、所定条件により再度、付加画像Aから表示させることにより、付加画像A→A21→A2(卵の画像→赤ん坊の熊の画像→成長した子熊の画像)という付加画像の更新を繰り返すようにしてもよい。
【0169】
上記では、図35(b)〜(d)に示す付加画像A,A21,A2の画像データを含む画像付加用データ(図20(c)参照)を例に挙げて説明したが、他の例として、図36(a)〜(c)に示す付加画像の画像データを含む画像付加用データ(図21(a)参照)を生成することができる。当該他の例では、第1付加画像としての付加画像Aに対応付けられている所定条件は、所定日が到来することである。ここで、図36(c)に示す第2付加画像A2に条件情報として例えば特定の友人の誕生日Da1が対応付けられており、これに加えて、所定の基準時点(例えばこの画像付加用データのダウンロード時点)からその誕生日Da1までの期間が比較的長いために、その期間の途中時点に対応する途中日Dam1が求められ、図36(b)に示す第3付加画像としての付加画像A21にその途中日Dam1が対応づけられている(図21(a)参照)。この場合、図34に示した合成画像表示処理により、利用者の携帯電話端末500において、画像付加用データのダウンロード時点において図36(a)に示す付加画像A(1切れのケーキを示す画像)を含む合成画像が表示され、途中時点に対応する途中日Dam1が到来すると、その合成画像における付加画像Aを図36(b)に示す付加画像A21(通常のケーキを示す画像)に変更した合成画像が表示され、上記誕生日Da1が到来すると、その合成画像における付加画像A21を図36(c)に示す付加画像A2(豪華な誕生日ケーキを示す画像)に変更した合成画像が表示される。合成画像における付加画像が示す対象(この場合はケーキ)をこのように更新することにより、利用者(または当該友人の)携帯電話端末500において、誕生日が近づくに従って誕生日パーティ等についての期待感を高めるような表示をすることができる。
【0170】
なお、図36に示す例の画像付加用データでは、所定日が到来することが所定条件とされているが、この場合、条件情報の指定によってその所定日が具体的に特定されたときに(例えば特定日として特定の人の誕生日や、クリスマス、正月等が条件情報として指定されたときに)、付加画像処理(図19)において、所定の基準時点からその特定日までの日数を算出し、その日数をカウント値として設定するようにしてもよい。この場合、途中時点に対応する特定日についても当該基準時点から当該途中時点に対応する特定日までの日数を算出してカウント値として設定する。または、第2付加画像に対応する特定日までの残り日数をカウント値として設定してもよい。このようにすれば、合成画像表示処理(図34)において、これらのカウント値についての計数動作により更新条件が満たされているか否かを判定することができる(ステップS506)。この場合、図21(a)に示す例では、第3付加画像A21および第2付加画像A2に対し、第2付加画像A2が表示されるまで(第2付加画像A2に更新されるまで)の残り日数(時間)Drm1およびDr1=0をそれぞれ対応付けるようにするとよい。具体的には、第2付加画像A2に対しその特定日に相当する残り日数0(残り時間0)を、第1付加画像Aに対し上記基準時点に相当する残り日数(時間)を、第3付加画像A21に対し途中時点の日数Tcm1に相当する残り日数(時間)を、第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間として、それぞれ対応付けるようにすればよい。すなわち、図21(a)に示す例については、図37(a)に示すように付加画像A21,A2に残り日数を対応付ければよい。このようにすれば、上記画像合成処理により携帯電話端末では、第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間を示すカウント値についての計数動作により、当該相対時間としての現時点の残り日数が得られており、その現時点の残り日数が上記付加画像A21,A2等に対応付けられた残り日数と比較され、その比較結果に基づき、表示される付加画像が更新される。例えば、図36(a)に示す画像(1切れのケーキを示す画像)が第1付加画像Aとして上記合成画像表示処理により表示されている携帯電話端末において、上記現時点の残り日数が第3付加画像A21に対応付けられた残り日数に等しくなった場合、図36(a)に示す画像は当該第3付加画像A21としての図36(b)に示す画像(通常のケーキを示す画像)に更新され、上記現時点の残り日数が第2付加画像A2に対応付けられた残り日数0に等しくなった場合、図36(b)に示す画像は当該第2付加画像A2としての図36(c)に示す画像(豪華な誕生日ケーキを示す画像)に更新される。なお、図21(b)に示す例については、図37(b)に示すように付加画像A21,A22,A2に残り日数を対応付ければよい。
【0171】
また上記の例では、第1付加画像A、第2付加画像A2、第3付加画像A21のそれぞれに対し、それに対応する特定日から第2付加画像A2に対応する特定日までの残り日数すなわち第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間が対応付けられるが、第1付加画像A、第2付加画像A2、および第3付加画像A21の3種類の付加画像のうちいずれか1つまたは2つに対して、第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間(残り日数)を対応付けるようにしてもよい。この場合、これらの3種類の付加画像のうち当該相対時間(残り日数)が対応付けられた付加画像を表示すべき期間のみが、上記カウント値についての計数動作により得られる現時点の残り日数から決定される。なお、この場合、当該相対時間(残り日数)が対応付けられない付加画像を表示すべき期間は、上記カウント値についての計数動作を要しない既述の手法(例えば、対応付けられた特定日の到来の判定に関し携帯電話端末のカレンダー機能等を利用する手法)により決定すればよい。
【0172】
また、更新型の付加画像(第1付加画像)に第3付加画像が関連づけられていない場合であっても、第1付加画像Aおよび第2付加画像A2のそれぞれに対し、それに対応する特定日から第2付加画像A2に対応する特定日までの残り日数(第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間)を対応づけ、これら第1付加画像Aおよび第2付加画像A2を表示すべき期間を、上記カウント値についての計数動作により得られる現時点の残り日数から決定するようにしてもよい。なお、第1付加画像Aおよび第2付加画像A2の2種類の付加画像のうちいずれか1つに対して、第2付加画像A2の表示開始時点に対する相対時間(残り日数)を対応付け、これらの2種類の付加画像のうち当該相対時間(残り日数)が対応付けられた付加画像を表示すべき期間のみを、上記カウント値についての計数動作により得られる現時点の残り日数から決定するようにしてもよい。
【0173】
上記のようにして、所定日による所定条件が対応付けられている付加画像が合成された合成画像についても、合成画像表示処理において、日数等の期間(時間の長さ)による所定条件が対応づけられている付加画像が合成された合成画像と同様に扱うことができる。また、所定条件として残り日数という条件が設定されている場合、第1付加画像を選択しても、所定の基準時点(例えばダウンロードされた時点)で、第3付加画像が、その条件に合致すれば、第3付加画像が表示され、第2付加画像が、その条件に合致すれば、第2付加画像が表示されるようになっていてもよい。
【0174】
<6.効果>
以上のように、本実施形態によれば、撮影され落書きされた画像(合成画像)の全部または一部に対応する画像合成用データ等が画像サーバ装置300に送信されると、利用者は、これらの画像合成用データ等に対応するサーバのURLを非接触通信ポート31から携帯電話端末へ非接触通信で送信し、このURLを用いて画像サーバ装置300からその携帯電話端末に画像合成用データ等をダウンロードすることができる。そして、その携帯電話端末において、その画像合成用データ等に基づき、遊戯用写真作成装置で作成された合成画像を表示すると、この合成画像における付加画像(更新型のスタンプ画像やフレーム画像)が、その画像合成用データ等に含まれる条件情報によって特定される更新条件に従って更新されていく。これにより、その携帯電話端末において、例えば、所定の基準時点(例えば画像合成用データ等のダウンロード時点)から日数が経過するに従って、合成画像に含まれる付加画像によって示される対象が成長していくかのように表示したり(図35参照)、正月や誕生日等の特別の日が近づくに従ってその特別な日での楽しい催し等についての期待感を高めるような表示をしたりすることができる(図36参照)。このようにして本実施形態によれば、遊戯用写真作成装置での編集処理において、利用者が所望に応じて適切な更新型の付加画像を選択したり条件情報等を適切に指定したりすることにより、従来に比べ十分に遊戯性が高められるような合成画像の作成が可能となる。
【0175】
また、遊戯用写真作成装置での編集処理において撮影画像に(更新型の)付加画像を合成する際に条件情報等を設定しておけば、その後は、その条件情報等にしたがって、携帯電話端末において表示される合成画像における付加画像が自動的に更新されるので、利用者が遊戯用写真作成装置で作成した合成画像を長い間飽きることなく楽しむことができる。また、合成画像の作成時点では、利用者は第1付加画像を見て編集操作をし、その第1付加画像に関連付けられた第2付加画像や第3付加画像すなわち更新後の付加画像は表示されない。したがって、利用者は、画像サーバ装置からのダウンロード等により画像合成用データ等を携帯電話端末内に取得した後、その画像合成用データ等に含まれる付加画像に対応付けられた条件情報が満たされたときに初めて更新後の付加画像を見ることになる。これにより、第2付加画像や第3付加画像の表示によって意外性や新鮮さを利用者に感じさせることができる。本実施形態におけるこのような特徴も遊戯性の向上に寄与する。
【0176】
<7.第2の実施形態>
上記第1の実施形態に係る遊戯用写真作成装置では、利用者の撮影により得られる撮影画像に基づき画像合成用データ等が生成され、その画像合成用データ等が画像サーバ装置300を介してまたは直接に利用者の携帯電話端末500に送信される。利用者の携帯電話端末500では、その画像合成用データ等に基づき、合成画像が表示され、ここで表示される合成画像に含まれる付加画像は、当該画像合成用データ等に含まれる条件情報および制御情報に基づき更新される。したがって、上記第1の実施形態に係る遊戯用写真作成装置は、利用者を撮影することにより得られる撮影画像に基づく合成画像を利用者の携帯電話端末500において表示するための制御を行う画像表示制御システムを構成すると言える。このような画像表示制御システムは、上記のような構成に限定されるものではなく、例えば、遊戯用写真作成装置と画像サーバ装置300から構成されるものとし、その遊戯用写真作成装置で得られる写真撮影画像に基づく合成画像が画像サーバ装置300に送信(アップロード)され、画像サーバ装置300において、その合成画像のデータに基づき画像合成用データが生成され、この画像合成用データが画像サーバ装置300から利用者の携帯電話端末500に送信(ダウンロード)されるようにしてもよい。以下、このような画像表示制御システムを第2の実施形態として説明する。
【0177】
<7.1 遊戯用写真作成装置>
この第2の実施形態における自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置は、編集処理に含まれる付加画像処理(図19、図38参照)以外の構成は上記第1の実施形態に係る遊戯用写真作成装置と基本的には同様の構成を有しているので、同一または対応する部分には同一の参照符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分について以下に説明する。
【0178】
図38は、本実施形態における遊戯用写真作成装置における編集処理においてパレット内のツール操作で更新型の付加画像を選択した場合における付加画像処理の処理手順を示すフローチャートである。この付加画像処理では、上記第1の実施形態における付加画像処理(図19)と同様、上記ツール操作で選択された(更新型の)付加画像を撮影画像に合成するための設定情報(配置位置やサイズ等)の入力を受け付ける(ステップS400)とともに、合成後に付加画像を更新するための所定条件を特定するための条件情報(日数または特定日等)の入力を受け付けるが、画像付加用データ(図20〜図23参照)は作成されない(図38では図19のステップS403,S404が削除されている)。
【0179】
したがって本実施形態では、編集処理のステップS275(図17)において画像合成用データを生成する代わりに、画像サーバ装置300に登録すべきものとして選択された2枚の合成画像を構成する2枚の撮影画像等のデータのそれぞれにつき、当該合成画像に含まれる更新型の付加画像の識別情報ならびに上記の付加画像処理で得られる設定情報および条件情報を組み合わせることにより、画像合成用基礎データが生成される。そして、編集処理における次のステップS280では、これらの画像合成用基礎データが画像サーバ装置300に送信(アップロード)される。
【0180】
なお、利用者の携帯電話端末500において更新型の付加画像を含む合成画像が表示されるときにその付加画像を更新するための所定条件は、編集処理において選択可能な更新型の各付加画像に予め対応づけられている。ここで、所定の基準時点(例えば後述のように画像合成用データ等が利用者の携帯電話端末にダウンロードされた時点)から所定期間が経過することという条件が、編集処理で選択された更新型付加画像に所定条件として対応付けられている場合、上記付加画像処理(図38)のステップS402において入力される条件情報は、その所定期間を特定する具体的な日数(以下「特定日数」という)である。この特定日数については、利用者の入力操作に基づき当該特定日数を取得する代わりに、具体的な日数を示す既定値を予め用意しておき、特定の入力操作により当該既定値を当該特定日数として使用するようにしてもよい。また、この既定値が予め用意されている場合、ステップS402を省略し、利用者の入力操作を要求することなく、当該既定値を当該特定日数として使用する(当該既定値を条件情報として取得する)ようにしてもよい。これらの既定値に関する点は、上記第1の実施形態における付加画像処理(図19)においても同様である。
【0181】
<7.2 画像サーバ装置>
本実施形態における画像サーバ装置300(図7、図10参照)では、上記遊戯用写真作成装置の編集処理において選択可能な更新型の各付加画像(各第1付加画像)につき、第1付加画像データおよび第2付加画像データ(その第1付加画像に第3付加画像も対応付けられている場合には、第1付加画像データおよび第2付加画像データおよび第3付加画像データ(以下においても同様))、ならびに、その付加画像を含む合成画像を利用者の携帯電話端末で表示させるための制御情報が、画像表示制御データとしてデータ蓄積部364に予め格納されている。ここで更新型の各付加画像につき格納されている画像表示制御データは、上記遊戯用写真作成装置の編集処理においてその付加画像が選択されたときに取得される識別情報によって識別されるように構成されている。
【0182】
図39に示すように、この画像サーバ装置300では、上記遊戯用写真作成装置から送信された画像合成用基礎データが受信されると(ステップS610)、その画像合成用基礎データに含まれる識別情報で識別される(更新型)付加画像に対応する画像表示制御データがデータ蓄積部364から読み出される(S612)。次に、読み出された画像表示制御データと受信された画像合成用基礎データとを用いて、図19のステップS404と同様に画像付加データが生成され(S614)、続いて図17のステップS275と同様に画像合成用データが生成される(S616)。この生成された画像合成用データは、上記第1の実施形態と同様に、画像サーバ装置300において登録される(S618)。
【0183】
このようにして上記遊戯用写真作成装置の利用者の(上記2枚の)合成画像に対応するから画像合成用データの画像サーバ装置300での登録が終了すると、その後、当該利用者は、上記第1の実施形態の場合と同様にして、その画像合成用データを携帯電話端末500にダウンロードし当該合成画像を表示することができる。
【0184】
<7.3 効果>
上記のような本実施形態によれば、撮影され落書きされた画像(合成画像)の全部または一部に対応する画像合成用基礎データが画像サーバ装置300に送信されると、画像サーバ装置300では、その画像合成用基礎データに基づき画像合成用データが生成されて登録される。したがって、利用者が、その画像合成用データを画像サーバ装置300からダウンロードして、その画像合成用データに基づき合成画像を携帯電話端末500に表示すると、その携帯電話端末において、この合成画像における付加画像(更新型のスタンプ画像やフレーム画像)が、その画像合成用データに含まれる条件情報によって特定される更新条件に従って更新されていく。したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、遊戯用写真作成装置での編集処理において、利用者が所望に応じて適切な更新型の付加画像を選択したり条件情報等を適切に指定したりすることにより、従来に比べ十分に遊戯性が高められるような合成画像の作成が可能となり(図35、図36参照)、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0185】
なお、上記の遊戯用写真作成装置および画像サーバ装置の説明からわかるように、本実施形態では、遊戯用写真作成装置における無線通信部96(図7参照)は、撮影画像に合成される更新型の付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を出力する出力手段として機能し、画像サーバ装置300における通信部362(図9参照)は、当該関連情報を入力する入力手段として機能し、かつ、画像合成用データを携帯電話端末500に送信する送信手段としても機能する。これに対し上記第1の実施形態では、遊戯用写真作成装置の編集処理において、第2の制御部80内のCPUが、撮影画像に合成される更新型の付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を取得すると、その関連情報を出力してメモリに格納し、その後、その関連情報は、メモリから読み出されてCPUに入力され、(画像付加用データを含む)画像合成用データの生成に使用される(図7、図17〜図19等参照)。したがって上記第1の実施形態では、上記関連情報を出力する出力手段と当該出力された関連情報を入力する入力手段とは、第2の制御部80においてCPUが所定プログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されていると言える。
【0186】
<8.変形例>
<8.1 主たる変形例>
上記第1の実施形態では、利用者の携帯電話端末500において表示される合成画像に含まれる付加画像は、遊戯用写真作成装置での編集処理において撮影画像等に合成すべき付加画像を選択することにより決定されるが、これに代えて、その編集処理において選択されない付加画像を携帯電話端末500において撮影画像に合成できるようにしてもよい。このような変形例では、上記第1の実施形態における画像サーバ装置300に複数の(更新型の)付加画像についての画像付加用データが予め蓄積されており、利用者は、遊戯用写真作成装置において撮影画像等のデータを画像サーバ装置300からのダウンロード等により携帯電話端末500内に取得しておき、その後に、所望の付加画像についての画像付加用データを画像サーバ装置300からダウンロードし、その付加画像を撮影画像等に合成して携帯電話端末500に表示させる。図40は、このときの、携帯電話端末側の処理手順および画像サーバ装置側の処理手順を示すフローチャートである。
【0187】
上記のように撮影画像等を携帯電話端末500内に取得した後に所望の付加画像を取得する場合、携帯電話端末500では、利用者の操作に基づき、所望の付加画像である第1付加画像を指定するための情報(指定情報)および撮影画像等への合成時における第1付加画像の配置位置やサイズを示す設定情報が画像サーバ装置300に送信される(ステップS520)。画像サーバ装置300が、このような所望の付加画像としての第1付加画像の指定情報および設定情報を受信すると(ステップS620)、携帯電話端末500は、次に、利用者の操作に基づき、その第1付加画像に関連づけられた第2付加画像(および第3付加画像)に対応付けるべき条件情報(例えば期間を特定するための日数等)を画像サーバ装置300に送信する(ステップS522)。画像サーバ装置300は、このような条件情報を受信すると(ステップS622)、上記指定情報で指定される付加画像のデータおよび上記設定情報に加えて当該条件情報および既述の制御情報を用いて画像付加用データを生成する(図20〜図23参照)。ここで、制御情報は、更新型の付加画像を含む合成画像を携帯電話端末で表示させるためのプログラム、すなわち、図34に示した合成画像表示処理を携帯電話端末に行わせるためのプログラムを示す情報であり、予め画像サーバ装置300に格納されている。
【0188】
画像サーバ装置300は、上記のようにして画像付加用データを生成すると、その画像付加用データを携帯電話端末500に送信し、この送信を終了すると、携帯電話端末からの要求に応じて画像付加用データをその携帯電話端末にダウンロードするための処理を終了する。
【0189】
一方、携帯電話端末500は、この画像付加用データを受信すると(ステップS524)、予め取得された撮影画像等のデータと共に、この画像付加用データに含まれる付加画像のデータおよび設定情報を用いて合成画像を生成する(ステップS526)。次に、携帯電話端末500は、この合成画像を表示部522に表示する(ステップS528)。
【0190】
その後、携帯電話端末500は、この合成画像のデータと、画像付加用データとを不揮発性のメモリに格納し(ステップS530)、画像サーバ装置300から所望の付加画像についての画像付加用データをダウンロードするための処理を終了する。
【0191】
上記のような画像付加用データのダウンロードの後、携帯電話端末500では、図34に示した合成画像表示処理が実行されることにより、上記所望の付加画像が合成された合成画像が表示部522に表示され、その合成画像における上記所望の付加画像が上記条件情報に従って更新される。
【0192】
上記のような本変形例によれば、遊戯用写真作成装置での編集処理において選択されなかった付加画像についても、画像サーバ装置300から携帯電話端末500にダウンロードして撮影画像等に合成することができ、得られる合成画像を表示すると共に、上記制御情報に基づく合成画像表示処理により当該合成画像における付加画像を更新することができる。これにより、利用者が遊戯用写真作成装置で作成した撮影画像等を用いて、利用者の通信端末において、新たな付加画像による合成画像の作成や、その付加画像が自動的に更新される合成画像の表示を楽しむことができる。
【0193】
上記の変形例は、画像サーバ装置300と携帯電話端末500とで付加画像を撮影画像等に合成する場合における一構成例を示すものであり、これに限定されるものではない。画像サーバ装置300にアクセスして、複数記憶されている更新型付加画像の中から付加画像を選択し、当該選択された付加画像のデータを、携帯電話端末で当該付加画像を含む合成画像が表示されるように当該携帯電話端末を制御するための制御情報(制御プログラム)とともに当該携帯電話端末にダウンロードする構成であればよい。ここで、画像サーバ装置300に蓄積されている付加画像には、所定の条件で変化する情報も含まれており、特定日を指定できる付加画像については、選択時に、画像サーバ装置300から特定日を指定するように携帯電話端末500に要求し、携帯電話端末500は、画像サーバ装置300に対して特定日を指定する。携帯電話端末500にダウンロードされた付加画像は、撮影画像等における配置位置やサイズ等を、携帯電話端末500のボタン操作やポインティングデバイスの機能等で設定する。これにより、所望の付加画像が条件情報に従って更新される。
【0194】
<8.2 他の変形例>
上記第2の実施形態では、遊戯用写真作成装置で作成された合成画像に対応する画像合成用基礎データが画像サーバ装置300に送信され、画像サーバ装置300において、その画像合成用基礎データに含まれる第1付加画像の識別情報および設定情報に基づき画像合成用データが生成されて登録される(図39)。ここで、登録される画像合成用データにおいて、その画像合成用基礎データに含まれる第1付加画像の識別情報および設定情報に基づき、当該第1付加画像に関連づけられた第2付加画像等を重畳するようにしてもよい。利用者の携帯電話端末500へこのような画像合成用データをダウンロードしても、当該携帯電話端末500において、上記第1および第2の実施形態と同様に合成画像を表示することができる。
【0195】
また、上記のように画像合成用データを画像サーバ装置300から携帯電話端末500にダウンロードする代わりに、合成画像の画像データを携帯電話端末500にダウンロードしてもよく、この場合、第1付加画像のみならず更新後の付加画像である第2付加画像や第3付加画像も含まれる合成画像の画像データをダウンロードするようにしてもよい。この場合、遊戯用写真作成装置での編集処理においてその合成画像を作成する際には(図18のステップS314,S322)、撮影画像等に第1付加画像のみならず第2付加画像等も重畳され、第2付加画像等の更新後の付加画像は透明化されるようにすればよい。このような構成を実現するには、作成される合成画像の画像データをレイヤー構造とし、更新前の付加画像である第1付加画像と更新後の付加画像である第2付加画像等とを別のレイヤーに含まれるようにすればよい。また、この場合、更新後の付加画像であっても更新条件の異なる付加画像は別のレイヤーに含まれるように構成され、各付加画像に対応づけられた条件情報に基づく更新条件を満たすか否かによって当該付加画像の可視化と透明化とが切り替えられる。
【0196】
上記のように、第1付加画像のみならず更新後の付加画像である第2付加画像や第3付加画像も含まれる合成画像の画像データをダウンロードする場合、遊戯用写真作成装置においてその合成画像を作成する際に透明化される更新後の付加画像(第2付加画像等)については、合成画像の作成の際に、その配置位置を示す印のみを表示する(例えば位置を示す点を表示する)のが好ましい。このようにすれば、利用者は、更新後の付加画像の配置位置も確認しながら付加画像の合成のための操作を行うことができる。
【0197】
また、上記構成において、更新後の付加画像の配置位置を示す印を表示する代わりに、合成画像の作成の際に、第1付加画像だけでなく、確認のために第2付加画像等の更新後の付加画像も一時的に表示するようにしてもよい。これにより、付加画像の更新によって付加画像の配置位置が変化する場合に、付加画像が更新されることによって撮影画像の予期しない箇所が覆われてしまうという不都合を回避することができる。しかし、遊戯性の向上を重視する場合には、合成画像の作成時点では、第2付加画像等の更新後の付加画像を透明化等によって利用者に見えないようにするのが好ましい。そこで、第2付加画像等の更新後の付加画像については、合成画像の作成の際に確認のために大きさのみがわかるような表示を一時的に行うようにしてもよい。
【0198】
上記実施形態では、付加画像が合成される撮影画像は遊戯用写真作成装置における撮影で得られたものであるが、これに限定されず、カメラ付き携帯電話端末で撮影した画像や、インターネット経由でダウンロードされた画像、非接触通信等により他の外部端末から取得した画像であってもよい。
【0199】
上記実施形態では、合成画像に含まれる付加画像を更新するための更新条件は、期間または日に関する所定条件をその付加画像に対応づけられた条件情報によって特定したものであるが、本発明において使用可能な所定条件は、期間や日等の時間的情報に関する条件に限定されるものではなく、合成画像表示処理(図34)が実行される携帯電話端末等において取得可能な情報に関する条件であればよい。例えば、下記の条件のいずれかを上記の所定条件として使用することができる。
(1)携帯電話端末における電池の残量に関する条件
(2)携帯電話端末における電波状態に関する条件
(3)携帯電話端末の所持地域に関する条件
(4)携帯電話端末における電子メールの送受信に関する条件
(5)携帯電話端末における電子メールによる特定相手への送信または特定相手からの受信に関する条件
【0200】
また、携帯電話端末において表示される合成画像においてそれに含まれる第1付加画像を第2付加画像に更新するための上記所定条件を、2つの異なる条件を組み合わせたものとしてもよい。例えば、所定日が到来することを含む条件を上記の所定条件として使用し、第2付加画像に対応づけられた条件情報によりクリスマスという特定日が当該所定日とされる場合において、クリスマスの日が到来すると、第1付加画像をクリスマスツリーを示す第2付加画像に更新し、更に、予め設定された他の特定条件(例えば特定相手から電子メールを受信したこと)が満たされた場合には、当該他の特定要件が満たされない場合に表示されるクリスマスツリーよりも豪華なクリスマスツリーが第2付加画像として表示されるようにしてもよい。
【0201】
さらに、イベントにより、変化時点の間隔を可変させてもよいし、最終時点の第2付加画像の表示時点を早めても、遅くしてもよい。また、イベントにより、第2付加画像を変更してもよい。ここで、イベントとは、携帯電話端末の電波状態やバッテリー残量、または、所定キャラクタの育成シミュレーションにおける食事の回数や量、運動等であって付加画像の変化の要因とされるものであり、所定のゲームに関連付ければ、その勝敗も、付加画像を変化させる要因としてのイベントとすることができる。このように、極めて広範囲でイベントを選定して、選定されたイベントにより付加画像を変化させることができる。また、単純に、イベントだけで、付加画像を変化させてもよいし、決められた期間とイベントとの複合的な変化をさせてもよい。また、複数のイベントを関連付け、関連づけられたイベントにより付加画像を変化させるようにしてもよい。例えば、合成画像における付加画像が歩き回る小熊の動画として表示される場合に、動画としてのその子熊が、バッテリーの残量が少なくなったら慌てて走り回ってもよいし、電波状態が良ければ元気になり悪ければ疲れていてもよい。
【0202】
さらにまた、特定日の到来を更新条件とする第2付加画像もしくは第3付加画像につき、その特定日を示す情報として情報取得手段で得られた条件情報を携帯電話端末で変更できるようにしてもよい。例えば誕生日のように1年に1回しか到来しないような特定日を示す条件情報が与えられた付加画像については、変化が乏しいと利用者に感じられる可能性があるが、この場合、その特定日が過ぎれば新たな特定日(例えば記念日等)を再設定するようにすればよい。このようにすれば利用者を楽しませることができる。なお、第2付加画像または第3付加画像を表示するまでの経過日数または残り日数等、条件情報に基づく更新条件を携帯電話端末で変更できるようにしてもよい。
【0203】
また、更新条件として複数の特定日の到来が設定された第2付加画像について、特定日が到来する毎に(回数毎に)第2付加画像を別の画像に再設定できるようにしてもよい。また、特定日の種類別に(例えば特定日が誰かの誕生日に該当するのか、何らかの記念日に該当するのか等によって特定日をいくつかの種類に分類し、その種類毎に)、第2付加画像を設定してもよい。さらに、複数の利用者を撮影した撮影画像に合成すべき第1付加画像としてショートケーキの画像があり、それぞれの誕生日を特定日として示す条件情報が取得された場合、その撮影画像にその第1付加画像が合成された合成画像において、その第1付加画像がそれぞれの誕生日にバースデイケーキの第2付加画像に変化し、それぞれの誕生日が到来したときに表示される当該第2付加画像は、誕生日が到来した利用者やその年齢等に応じて、当該第2付加画像が示すバースデイケーキのろうそくの数やデコレーション、メッセージ等を変えるようにすればよい。このようにすれば各利用者をより楽しませることができる。
【0204】
上記実施形態では、更新型の付加画像につき条件情報として複数の特定日または複数の日数等が設定される場合には、当該複数の特定日等(例えばクリスマスと正月等)のそれぞれに対応する第2付加画像が当該更新型の付加画像に関連づけられる。しかし、更新型の付加画像に複数の第2付加画像が関連付けられる構成は、これに限定されるものではなく、例えば、更新型の付加画像としての第1付加画像から枝分かれ可能な複数の第2付加画像が当該第1付加画像の関連づけられる構成であってもよい。例えば、図35(b)に示す卵の画像を第1付加画像とし、この第1付加画像から複数の第2付加画像としての赤ん坊の熊の画像や、子猫の画像、子犬の画像等に分岐する構成としてもよい。この場合、第1付加画像からどの第2付加画像に更新されるか(更新先の第2付加画像)は、当該第1付加画像を含む合成画像が表示される携帯電話端末で取得可能な情報に基づく所定条件に応じて決定してもよいし、ランダムに決定するようにしてもよい。また、更新型の付加画像(第1付加画像)に複数の第3付加画像が関連づけられている場合にも、上記と同様に、合成画像に含まれる付加画像の更新の際に、第1付加画像から複数の第3付加画像に分岐したり、更新後の第3付加画像から他の複数の第3付加画像に分岐したりするようにしてもよい。なお、このように複数の第2または第3付加画像のうち1つを更新先の画像として択一的に表示する代わりに、これら複数の第2または第3付加画像を更新先の画像として同時に表示するようにしてもよい。例えば、第1付加画像から複数の第2付加画像に分裂するように表示してもよい。
【0205】
上記実施形態における更新型の付加画像を含む合成画像の表示において、付加画像が更新される際に(例えば第1付加画像から第2付加画像に変更される際に)、更新前の付加画像の位置を基準として当該付加画像の形状が変化するようにしてもよい。例えば、第1付加画像が更新に従って積み上げるように増える構成としてもよいし、第1付加画像が更新に従って放射状に大きくなる構成としてもよい。具体的には、図36(b)に示すケーキの画像が更新に従って、2段のケーキの画像、3段のケーキの画像というように変化したり、小さい四角形の画像が更新に従って次第に大きな四角形の画像となるように変化してもよい。この場合、更新の際に付加画像が入れ替わるようにしてもよいし、更新前の画像を残して新たな画像を追加するようにしてもよい。
【0206】
なお、上記実施形態では、更新型の付加画像を含む合成画像の表示において、当該付加画像に関連づけられた複数の第2または第3付加画像の更新の順序は予め決められているが、当該更新の順序を予め決めずにランダムとしてもよい。
【0207】
上記実施形態では、各画像合成用データおよび各画像付加用データに、携帯電話端末において合成画像表示処理(図34)を実行するためのプログラムに相当する制御情報が含まれている。しかし、これに代えて、この制御情報を画像合成用データおよび画像付加用データから分離し、種々の画像合成用データおよび画像付加用データに共通なプログラムとして、別途、画像サーバ装置300等から携帯電話端末内に取得するようにしてもよい。
【0208】
上記実施形態では、画像サーバ装置300はインターネットに接続されるが、その他の専用ネットワーク(例えば次世代ネットワーク等)に接続されていてもよい。この場合には、当該ネットワークに用いられる形式のアドレスデータが使用され、非接触通信ポート31から携帯電話端末には上記形式のアドレスデータが直接送信される。また、上記実施形態では、遊戯用写真作成装置または画像サーバ装置で作成された画像合成用データ等をダウンロードして携帯電話端末で合成画像を表示できるように構成されているが、携帯電話端末に代えて、非接触通信機能およびインターネット等への接続機能を有する他の通信端末を使用し、当該他の端末装置に画像合成用データ等をダウンロードして合成画像を表示してもよい。
【符号の説明】
【0209】
3…撮影ユニット
4…編集ユニット
5…出力ユニット
6…ネットワーク(LAN)
10…カメラ
20…撮影操作用タッチパネル
30…出力操作用タッチパネル
35…ネットワークプリンタ
31…非接触通信ポート(フェリカポート)
70…第1の制御部
72…第1の表示・操作部(撮影操作用タッチパネル)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
90…第3の制御部
91…第3の表示・操作部(出力操作用タッチパネル)
92…印刷出力部(ネットワークプリンタ)
94…非接触通信部(非接触通信ポート)
96…無線通信部(送信手段)
75,83…第1および第2の通信部(ネットワークアダプタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を撮影することにより得られる撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像につき、表示を制御するための画像表示制御システムであって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段により選択された第1付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を出力する出力手段と、
前記出力された関連情報を入力する入力手段と、
前記第1付加画像およびそれに関連づけられた前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している記憶手段と、
前記入力された関連情報における識別情報で識別される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出された画像表示制御データと前記入力された関連情報における位置情報とを含む画像合成用データを生成する合成用データ生成手段と、
前記生成された画像合成用データを前記利用者の通信端末に送信する送信手段とを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする、画像表示制御システム。
【請求項2】
前記所定条件は、所定の基準時点から現時点までの期間の長さに基づく条件であることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示制御システム。
【請求項3】
前記所定条件は、所定日が到来することであることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示制御システム。
【請求項4】
前記所定日を特定するための条件情報を取得する情報取得手段を更に備えることを特徴とする、請求項3に記載の画像表示制御システム。
【請求項5】
前記出力手段は、前記情報取得手段により取得された条件情報を前記関連情報と共に出力し、
前記入力手段は、前記出力された条件情報を前記出力された関連情報と共に入力し、
前記画像合成用データは、前記入力された条件情報を更に含むことを特徴とする、請求項4に記載の画像表示制御システム。
【請求項6】
前記制御情報は、所定の基準時点から前記条件情報によって特定される特定日までの期間の長さに相当するカウント値が特定カウント値として算出され、前記特定日が到来したか否かが前記特定カウント値に基づく計数動作により判定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項4または5に記載の画像表示制御システム。
【請求項7】
前記記憶手段によって記憶されている少なくとも1つの画像表示制御データは、前記第1付加画像に関連づけられた第3付加画像を表す画像データを更に含み、
前記制御情報は、前記利用者の通信端末では、前記第3付加画像を表す画像データを含む前記画像合成用データが前記利用者の通信端末に送信された場合に、前記第1の合成画像を表示すべき期間と前記第2の合成画像を表示すべき期間との間に前記第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が挿入されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項2から6のいずれか1項に記載の画像表示制御システム。
【請求項8】
前記制御情報は、現時点から前記第2の合成画像が表示される前記特定日までの残り時間が前記特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、前記第1の合成画像を表示すべき期間および/または前記第2の合成画像を表示すべき期間が、前記第2の合成画像が表示される前記特定日に対する相対時間として、前記取得されるカウント値に基づき決定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項6に記載の画像表示制御システム。
【請求項9】
前記記憶手段によって記憶されている少なくとも1つの画像表示制御データは、前記第1付加画像に関連づけられた第3付加画像を表す画像データを更に含み、
前記制御情報は、現時点から前記第2の合成画像が表示される前記特定日までの残り時間が前記特定カウント値に基づく計数動作によりカウント値として取得され、前記第1の合成画像を表示すべき期間および/または前記第3付加画像を含む合成画像を表示すべき期間が、前記第2の合成画像が表示される前記特定日に対する相対時間として、前記取得されるカウント値に基づき決定されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項6に記載の画像表示制御システム。
【請求項10】
前記所定の基準時点から前記所定条件が満たされる時点までの期間の長さに応じて、前記第1の合成画像を表示すべき期間と前記第2の合成画像を表示すべき期間との間で表示すべき前記第3付加画像を含む合成画像の数が変化するように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項7または9に記載の画像表示制御システム。
【請求項11】
前記撮影画像に合成される付加画像のうち少なくとも1つは動画であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像表示制御システム。
【請求項12】
前記制御情報は、前記撮影画像に合成される付加画像のうち少なくとも1つが、前記合成画像において配置位置を変更されながら表示されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像表示制御システム。
【請求項13】
前記画像合成用データは、前記撮影画像に合成される付加画像が動画である場合に、前記合成画像における当該付加画像についての複数の位置を示す座標情報を含み、
前記制御情報は、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記動画の付加画像を合成することにより得られる合成画像が前記所定条件に対応する合成画像として表示されるときには、当該合成画像において前記動画の付加画像が前記座標情報に基づき移動する動画として表示されるように、前記利用者の通信端末を制御することを特徴とする、請求項11に記載の画像表示制御システム。
【請求項14】
写真撮影装置および当該写真撮影装置と通信可能に構成されたサーバ装置を備える、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像表示制御システムであって、
少なくとも前記選択受付手段および前記出力手段は前記写真撮影装置を構成し、
少なくとも前記入力手段、前記記憶手段、前記合成用データ生成手段、および前記送信手段は前記サーバ装置を構成することを特徴とする、画像表示制御システム。
【請求項15】
第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像を含む複数の候補付加画像を、写真撮影画像に合成すべき付加画像の候補として蓄積し、利用者の通信端末と通信可能に構成されたサーバ装置であって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像を前記複数の候補付加画像の中から選択するための指定情報を前記利用者の通信端末から受信する受信手段と、
前記複数の候補付加画像のそれぞれを表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している記憶手段と、
前記受信手段により受信された指定情報で指定される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出された画像表示制御データを含む画像付加用データを生成する付加用データ生成手段と、
前記生成された画像付加用データを前記利用者の通信端末に送信する送信手段とを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする、サーバ装置。
【請求項16】
写真撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像を、通信端末において表示するために、前記第2付加画像に関連づけられ前記撮影画像に合成されるべき第1付加画像を表す画像データ、当該合成されるべき第1付加画像に関連づけられた前記第2付加画像を表す画像データ、および、当該合成されるべき第1付加画像の位置情報と共に前記通信端末に送信されるプログラムであって、
前記送信される前記第1付加画像および前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データならびに前記位置情報に基づき、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像を前記通信端末に表示させることを特徴とする、プログラム。
【請求項17】
写真撮影画像に、第1付加画像および当該第1付加画像と異なる少なくとも1つの第2付加画像のうちいずれか1つが少なくとも合成された合成画像につき、表示を制御するための画像表示制御方法であって、
前記第2付加画像に関連づけられた第1付加画像の選択を受け付ける選択受付ステップと、
前記選択受付ステップにより選択された第1付加画像の識別情報および位置情報を含む関連情報を出力する出力ステップと、
前記出力された関連情報を入力する入力ステップと、
前記第1付加画像およびそれに関連づけられた前記第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを記憶している所定の記憶手段から、前記入力された関連情報における識別情報で識別される第1付加画像およびそれに関連づけられた第2付加画像をそれぞれ表す画像データを含む画像表示制御データを読み出し、当該読み出された画像表示制御データと前記入力された関連情報における位置情報とを含む画像合成用データを生成する合成用データ生成ステップと、
前記生成された画像合成用データを利用者の通信端末に送信する送信ステップとを備え、
前記画像表示制御データは、前記利用者の通信端末において、前記撮影画像に前記第1付加画像を合成することにより得られる第1の合成画像、および、前記撮影画像に前記第2付加画像を合成することにより得られる第2の合成画像のうち、所定条件に対応する合成画像が表示されるように、前記利用者の通信端末を制御するための制御情報を更に含むことを特徴とする、画像表示制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate


【公開番号】特開2011−239357(P2011−239357A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127443(P2010−127443)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】