説明

画像表示方法及び装置並びにプログラム

【課題】撮影場所と撮影日時との関係を分かりやすく画像データを表示する。
【解決手段】画像表示装置は、撮影場所及び撮影日時の情報をもつ画像データを読み込み、指定された日時に撮影した画像データを、地図53上の撮影場所に対応する位置に表示する。同じ場所で同じ年月に撮影した画像データが多数ある場合には、代表する画像データを表示し、画像枠56,57内をマウスカーソル58でドラッグすることで、全部の画像データがスライド表示される。画像枠56,57に表示した画像データをクリックすると、別ウィンドウが開き、別ウィンドウで画像データを大きく表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影時期情報、及び、撮影位置情報を付与した画像データをアルバム的に整理して表示する画像表示方法、及び、装置、並びに画像表示方法を実行するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大量の画像 データ等を保存整理する方法としては、撮影時間、作成時間、修正時間など、いわゆる時間情報を指標とし、時系列に取出し可能に保存する方法が知られている。このような保存方法は、検索時の効率を考えても有効であり、実用的でもあり、広くデータベース装置などで採用されている。また、そのような時系列座標軸を基準とした画像 データベースに於いて、所望のデータ(画像、写真)を直感的に見つけ出す方法として、時系列座標軸上に一次元あるいは、二次元的にデータを配置するものが知られている(特許文献1,2)。この種の装置では、時系列座標軸上のある一定期間の範囲内に存在する画像データが表示される。
【0003】
また、近年では、GPS(Global Positioning System)測位システムを利用して、撮影地点の位置データを画像データに付与して記憶することができるデジタルカメラ(例えば、GPS機能を有するカメラ付き携帯電話)も普及してきており、デジタルカメラで撮影した画像データに付与された位置データから撮影地点の地名や建物名等のいわゆるランドマーク名を特定し、ランドマーク名毎に画像データを分類する方法が提案されている(特許文献3)。ランドマークは、建物や記念碑等の建築物、或いは大きな立ち木等、人工物・自然物を問わずその場所に存在する様々な目印となるオブジェクトを画像化したものである。
【0004】
特許文献3の写真画像の検索装置及びファイル状態の表示方法では、地図上に画像データが蓄積されていることを表すアイコンを表示し、そのアイコンに対応した位置に画像データの蓄積枚数を表示している。
【特許文献1】特開平11−328209号公報
【特許文献2】特開2005−217886号公報
【特許文献3】特開平8−335034号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1、2に記載の発明では、時系列座標軸上にデータを一次元あるいは二次元的に表示するので、時期され分かれば所望の画像データを検索することが可能ではある。しかしながら、画像データの時期が分からない場合には、全ての期間を検索せざるをえない。また、特許文献3に記載の発明では、位置情報をキーワードとして入力することで、その地域の地図を表示してその地図上に関連する画像データの蓄積数を調べる方法であるので、所望する画像データに対応するキーワード(位置情報)が分からない場合には、地図の全部を検索することになる。というのは、所望する画像の撮影日時や撮影場所をユーザーが感覚的な把握しかしていなためである。そこで、撮影日時及び撮影場所を瞬時に認識することができる表示が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、撮影場所と撮影日時との関係を瞬時に把握することができるように画像データを表示する画像表示方法及び装置並びに画像表示方法を実行するプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置では、撮影日時情報と撮影位置情報とが付与されている画像データと、地図データとを格納する格納部と;前記格納部に格納されている画像データの撮影日時情報と撮影位置情報とを抽出する抽出部と;前記抽出した撮影位置情報を含む表示地域を設定する表示地域設定部と;前記抽出した撮影日時情報に基づいて表示期間を設定する期間設定部と;前記表示地域設定部で設定された表示区域に該当する地図を、前記地図データから検索して表示する地図表示部と;前記期間設定部で設定された表示期間の時間幅で日時を変更する日時変更部と;前記日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記地図表示部が表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示するデータ表示部と、を備えたものである。
【0008】
データ表示部としては、予め撮影位置に対応付けて決められている複数のランドマークの中から該当するランドマーク又は名称を画像データとともに表示してもよい。
【0009】
また、本発明の画像表示方法では、取り込んだ画像データの撮影位置情報を含む表示地域の地図を表示する第1ステップと;日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示する第2ステップと;を有するものである。
【0010】
さらに、本発明のプログラムでは、取り込んだ画像データの撮影位置情報を含む表示地域の地図を表示する手順と;前記日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示する手順と;を有する画像表示方法をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮影日時に応じて、撮影場所が地図上から特定でき、しかも、その位置に撮影した画像が表示されるので、画像データの撮影場所と撮影日時との関係を瞬時に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1に示すように、パーソナルコンピュータ10は、CPU11、ROM12、RAM13、LCD14、操作部15、メモリカードリーダ16、VRAM(ビデオメモリ)17、及び、HD(格納部)18などをバス21に接続したハードウェアを備えている。操作部15は、ポインティングデイスとしてのマウス19やキーボード20などで構成されている。メモリカードリーダ16には、メモリカードが着脱自在にセットされる。メモリカードには、画像データを予め決めた形式に変換した画像ファイルが記録されている。
【0013】
HD18には、メモリカードから取り込んだ画像ファイルが蓄積される。この画像ファイルには、撮影日時データ(撮影日時情報)、撮影時の位置データ(撮影位置情報)などの付随情報が画像データに関連付けして記録されている。この付随情報のうちの撮影日時は、ファイル作成日から判断でき、また、撮影時の位置データは、例えばGPS機能付きの撮像装置の場合には、撮影時の緯度・経度が自動的に画像データに付与される。なお、GPS機能付きでない場合には、予め電子カメラやカメラ付き携帯電話などの撮像装置側で入力してもよいし、HD18に取り込むときに入力してもよい。
【0014】
HD18には、地図データと、ランドマークデータベースとが予め格納されている。ランドマークデータベースは、予め登録されているランドマークの名称(以下、「ランドマーク名」と称す)と、その所在地の位置情報、例えば基準位置(緯度・経度)を含む所定範囲の情報を対応付けしたデータアイテムを記録したデータベースである。地図データは、緯度・経度の位置データを含んでいる。ランドマークデータベースには、ランドマーク名とその位置情報とを追加登録や変更が可能になっている。
【0015】
また、HD18には、オペレーティングシステム(OS)がインストールされ、さらに、本発明の一部を構成する画像表示用のアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
【0016】
図2に示すように、オペレーティングシステム層25は、入力デバイス管理システム26、描画管理システム27、カレンダシステム28、及び、ファイルシステム29などで構成されており、ハードウェア層34を構成するキーボード20、マウス19、VRAM17、LCD14、及び、HD18などを、各インターフェイス30〜33を通じて制御する。カレンダシステム28は、時計機能を有し、予め決められたカレンダに基づいて日時を自動的に更新する。
【0017】
画像表示用のアプリケーションソフトウェア層35は、データベース作成システム36、ランドマーク表示システム37、地図データ表示システム38、画像データ表示システム39、及び、部品表示システム40などで構成され、ユーザーの入力の受け付け、ファイル検索、サムネイル画像の作成、及び、サムネイル画像の描画などの制御を、ハードウェアを意識せずにウィンドウ画面上で行えるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を構築する。
【0018】
データベース作成システム(抽出部)36は、画像データを取り込んで、サムネイル画像を作成してHD18の特定場所に保存するとともに、サムネイル画像のパス名、それに該当する撮影位置、及び、撮影日時を一つのデータアイテムとして記録した基本のデータベースを作成する。
【0019】
地図データ表示システム38は、表示地域設定部41と地図表示部42とからなる。表示地域設定部41は、基本のデータベースから位置データを抽出して、抽出した位置データの全部を含む表示区域を設定する。地図表示部42は、表示区域に対応する地図データをHD18から読み出して、読み出した地図データをウィンドウ内の所定範囲に表示する。また、アプリケーションソフトウェア層35のメニューシステム(図示なし)には範囲指定が用意されており、範囲指定がなされた場合に表示地域設定部41が範囲指定に該当する地図データを読み出して前記ウィンドウ内の所定範囲に拡大して表示するように地図表示部42を制御する。なお、この地図データ表示システム38は、位置データを抽出する抽出部を含む。
【0020】
ランドマーク表示システム37は、ランドマーク検索部43とランドマーク表示部44とで構成される。ランドマーク検索部43は、表示地域設定部41で設定した表示地域に所在地が含まれるランドマーク名をランドマークデータベースから検索する。ランドマーク表示部44は、検索したランドマーク名を、表示地図上のその所在地に該当する位置に表示する。この表示としては、表示地図と、ランドマーク名の所在地を示すポイントと、ランドマーク名とを幾何補正により正確に重ね合わせて表示する。ランドマーク名の表示位置は、ポイントの位置、又はその位置の近傍の位置になっている。なお、地図上に多数のランドマーク名を表示する場合には、重なって見え難くなるおそれがある。この場合には、ランドマーク名同士又はランドマーク名と地図とが重ならないように、ポイントからウィンドウ画面隅の方向に引き出し線を表示してその端に接続してランドマーク名を表示する。また、ランドマーク名を表示する代わりに、ランドマークを絵や記号にしたアイコン画像を表示してもよい。
【0021】
部品表示システム40は、ウィンドウ内の所定位置に、日時を表示するボックス、及び、日時を変更するためのスクロールバーなどの部品を表示する。初期起動時には、カレンダースステムから読み込んだ現時点の日時がボックスに表示される。なお、本発明の日時変更部は、部品表示システム40、入力デバイス管理システム26、マウスインターフェース31、及び、マウス19で構成される。
【0022】
画像データ表示システム39は、日時管理部45、及び、データ表示部46とで構成されている。日時管理部45は、基本のデータベースから最古の撮影日と最新の撮影日とから日時変更の表示期間を決定する。また、日時管理部45は、ランドマークデータベースと基本のデータベースとに基づいて、指定日時に応じたサムネイル画像を地図上のランドマーク名ごとに表示する表示順データベースを作成する。この表示順データベースは、図3に示すように、撮影日時、その日時に撮影した所在地であるランドマーク名、及び、そのランドマーク名の所在地で同日時に撮影したサムネイル画像のファイル名を一纏めにしたデータアイテムを、撮影日時順に記録したデータベースである。データ表示部46は、地図上に表示した各ランドマーク名に対応する位置に画像枠を表示し、表示順データベースに基づいて指定日時に撮影したサムネイル画像を画像枠に表示する。なお、この画像データ表示システム39は、本発明の期間設定部と、撮影日時情報を抽出する抽出手段とを構成する。
【0023】
画像表示用のアプリケーションソフトウェアは、図4に示すように、起動することで、データベース作成システム36で画像デーアを取り込んでサムネイル画像を作成するとともに、画像データごとにサムネイル画像のパス名、位置データ、撮影日時からなるデータアイテムを記録した基本のデータベースを作成する。さらに、データベース作成システム36は、基本のデータベースとランドマークデータベースとに基づいて表示順データベースを作成する。次に、表示地域設定部41で、基本のデータベースから抽出した位置データに基づいて表示区域を設定し、地図表示部42が設定された表示区域を含む地図を表示する。
【0024】
また、ランドマーク検索部43は、ランドマークデータベースから表示区域に含まれるランドマーク名を抽出し、ランドマーク表示部46が地図上にランドマーク名を表示する。データ表示部46は、ランドマーク名に対応する位置に画像枠を表示し、表示順データベースに基づいて指定日時に該当するサムネイル画像を画像枠に表示する。
【0025】
画像表示用のアプリケーションソフトウェアによって構築されるGUIは、図5に示すように、ウィンドウ50の所定位置に部品であるボックス51、及び、スライドバー52と、地図53、ランドマーク名54、55、及び、画像枠56、57などが表示される。この例の場合には、HD18に格納されている画像データに付与した位置データの全部が、日本の地域に含まれる位置データであるため、日本地図が表示されている。符号58はマウスカーソルであり、このマウスカーソル58は、マウスで操作し、また、マウスに付いているボタンを押すことで、「位置」と「指示」を明確にし、視覚的な操作を行うことができる。
【0026】
スライドバー52は、スロットルレバー型の画像で表示されており、レバー部59をマウスカーソルでドラックすることでレバー部59が一方向に可変する。ボックス51には現在の日時が表示されている。この日時は、レバー部59の可変操作に応じて可変する。この可変範囲が画像データの撮影日時情報に基づいて割り出した最新日時から最古日時までの表示期間に対応する。ボックス51に表示される日時は、例えば「年・月」の表示になっている。地図53には、ランドマークの所在地を示すポイント60、そのポイント60から引き出し線61で繋がれて対応づけされたランドマーク名54,55、及び、その下に画像枠56,57がそれぞれ表示されている。
【0027】
ボックス51での指定日時は、年・月の時間幅で変更可能になっている。画像枠56,57には、サムネイル画像が表示されている。このサムネイル画像は、ボックス51での指定日時に撮影した画像である。この実施形態では、同じ場所で同じ年月に撮影した画像データが多数あるので、複数あることを示すために、複数の枠をウィンドウ50上の予め決めた一方向に僅かにずらした列形態で画像枠56,57を表示し、最前面の枠に撮影日時の早いものを表示している。最前面の枠内でマウスカーソル58を横にドラッグすると、ドラッグしている期間だけ、同年月に撮影したサムネイル画像が表示順データベースに基づいた順でスライド表示される。ドラッグを止めると、その時点のサムネイル画像が表示される。画像枠56,57に表示したサムネイル画像をクリックすると、別ウィンドウが開き、それに対応する画像データを読み出して画像を大きく表示する。このような表示もデータ表示部46が制御する。なお、画像枠56,57は、最前面の枠を大きいサイズにし、これから最背面に向けて徐々に小さくなるように表示して立体効果を与えるようにしてもよい。
【0028】
スロットルレバー52のレバー部59をマウスカーソル58で「現在」から「過去」の表示位置に向けてドラッグすると、ボックス51の日時が過去の日時に向けて変化し、画像枠56、57に表示する画像が連続的に入れ代わったり、地図上の異なる位置にランドマーク名とサムネイル画像が表示されたりする。なお、スロットルレバー52のアイコンの代わりに、スライドバーのアイコンを表示して日時を変更させるようにしてもよい。
【0029】
表示順データベースの概念を説明した図3に示すように、撮影日時(年・月)が現在のときには、ランドマーク1と、ランドマーク2とで撮影したサムネイル画像があり、ランドマーク1には、同年月に撮影した多数のサムネイル画像のファイル名、例えば「サムネイル1、サムネイル3、・・・」が、最新の撮影日時が上になる順で記載されている。そして、最初は、画像枠56に「サムネイル1」の画像が表示される。
【0030】
日時(H404)のときには、ランドマーク3で撮影した画像データがあり、ランドマーク3には、同年月に撮影した多数のサムネイル画像のファイル名、例えば「サムネイル56、サムネイル33、・・・」が最新の撮影日時が上になる順で記載されている。このときも、画像枠には、最も上に記載されたサムネイル画像が表示される。他のサムネイル画像は、画像枠内でドラッグ操作をすることで画像枠内にスライド表示される。
【0031】
マウスカーソル58で地図53の一部を範囲指定すると、図6に示すように、指定範囲に含まれる地図が拡大表示される。このとき、表示範囲に所在地が含まれるランドマーク名だけが表示され、しかもランドマーク名と画像枠も地図の拡大率に応じて拡大される。なお、元の大きさに戻すときには、マウスの右クリックでポップアップメニューを表示して、その中にある「元の大きさに戻す」を選択する。また、ウィンドウ50に表示される地図を移動させるための上・下・左・右ボタンや、地図の拡縮を行うための拡大・縮小ボタンを配置してもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、撮影日時及び場所が同じ情報の画像が複数ある場合、データ表示部46が画像枠に一つの画像しか表示しない制御として説明しているが、代わりに、全部の画像を表示するようにしてもよい。この場合には、図7に示すように、ランドマーク名63に対応する位置に、撮影日時及び場所が同じ情報のサムネイル画像の枚数分だけ画像枠64〜68を横に並べて表示し、表示順データベースに基づいて各画像枠64〜68にサムネイル画像を順番に表示すればよい。枚数に応じて画像枠64〜68のサイズを変えるようにすると、ウィンドウ50内に多数の画像を収めて表示することができる。
【0033】
また、図8に示すように、撮影日時及び場所が同じ情報の複数のサムネイル画像を、その枚数より少ない画像枠70〜73にスライド表示するようにしてもよい。画像枠70〜73は、互いが重ならないように一方向に間隔を離して並べ、かつ、ランドマーク名63から離れる方向に向けて画像枠70〜73のサイズを徐々に小さくして表示し、大サイズの画像枠70から小サイズの画像枠73に撮影日順にサムネイル画像を表示してもよい。
【0034】
この場合、例えば、マウスカーソル58のドラッグ操作の方向を前記一方向のうちの過去方向に向けて行うことで、最新時刻のサムネイル画像1が大サイズの画像枠70から消え、代わりに次に古いサムネイル画像2を大サイズの画像枠70に表示し、サムネイル画像2を表示していた画像枠71には次に古いサムネイル画像3を、サムネイル画像3が表示されていた画像枠72にはサムネイル画像4を表示するように、撮影日の古い順にサムネイル画像が出現するように大サイズの画像枠70に向けてサムネイル画像をシフトして表示していく。逆に、マウスのドラッグ操作の方向を現在方向に向けて行うことで、撮影日の新しい順にサムネイル画像が出現するように小サイズの画像枠73に向けてサムネイル画像をシフトして表示していく。これにより、奥行き感を出すことができ、画像が時系列的に飛び出してくるような視覚を与えることができる。
【0035】
なお、上記各実施形態では、HD18に地図データ、ランドマークデータベース、画像データなどを予め記憶する構成にしているが、代わりに、インターネットなどの電気通信回線を通じて接続可能なサーバーに地図データ、ランドマークデータベース、画像データを予め格納しておき、それらデータをサーバーからダウンロードしてHD18に格納する構成にしてもよい。サーバーには、電気通信回線を通じて、新たなランドマークのデータや画像データの追加が行われる。ダウンロードを一定期間の周期で行うようにすれば、常に最新のデータがHD18に蓄積される。
【0036】
また、上記各実施形態では、最初にサムネイル画像を作っているが、画像枠に表示するときに画像データを間引き処理してサムネイル画像を作ってもよい。
【0037】
さらに、上記各実施形態では、指定日時に該当する表示画像が無い場合には、地図しか表示されない。このため、表示する画像の無い期間をスキップするように制御してもよい。この場合、表示する画像の有る画面の表示時間を長くすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明を実施した画像表示装置を内蔵するパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図2】ソフトウェアとハードウェアを含む階層データ管理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】表示順データベースのデータ構造を示す説明図である。
【図4】画像表示装置の表示手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明のデータ表示例を示す説明図である。
【図6】地図の一部を拡大して表示したデータ表示例を示す説明図である。
【図7】撮影日及び撮影場所が同じサムネイル画像の全てを表示するようにした他の表示例を示す説明図である。
【図8】撮影日及び撮影場所が同じサムネイル画像をスライド表示させる別の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
50 ウィンドウ
51 ボックス
52 スロットルレバー
53 地図
54,55 ランドマーク名
56,57,64〜68,70〜73 画像枠
58 マウスカーソル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影日時情報と撮影位置情報とが付与されている画像データと、地図データとを格納する格納部と、
前記格納部に格納されている画像データの撮影日時情報と撮影位置情報とを抽出する抽出部と、
前記抽出した撮影位置情報を含む表示地域を設定する表示地域設定部と、
前記抽出した撮影日時情報に基づいて表示期間を設定する期間設定部と、
前記表示地域設定部で設定された表示区域に該当する地図を、前記地図データから検索して表示する地図表示部と、
前記期間設定部で設定された表示期間の時間幅で日時を変更する日時変更部と、
前記日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記地図表示部が表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示するデータ表示部と、を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記データ表示部は、予め撮影位置情報に対応付けて決められている複数のランドマークの中から該当するランドマーク又は名称を画像データとともに表示することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
撮影日時情報と撮影位置情報とが付与されている画像データのうちの日時変更操作部で指定した日時に撮影した画像データを表示する画像表示方法において、
前記画像データの撮影位置情報を含む表示地域の地図を表示する第1ステップと、
前記日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示する第2ステップと、を有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項4】
撮影日時情報と撮影位置情報とが付与されている画像データのうちの日時変更操作部で指定した日時に撮影した画像データを表示する画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記画像データの撮影位置情報を含む表示地域の地図を表示する手順と、
前記日時変更部で変更した日時に該当する撮影日時情報をもつ画像データを検索し、検索した画像データを、前記表示した地図上のうちの前記検索した画像データの撮影位置情報に対応する位置に表示する手順と、を有する画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−322847(P2007−322847A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−154240(P2006−154240)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】