説明

画像表示装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】良好な視認性で画像を表示することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】表示画面上に、プレビュー画像を表示するプレビュー表示領域と前記プレビュー画像よりも小さい複数のサムネイル画像を表示するサムネイル表示領域を有する。また、表示画面上の位置を指定するためのポインタが、ポインティングデバイスの操作により表示画面上を移動可能に表示される。そして、ポインタの位置に応じて、プレビュー表示領域を拡大するとともにサムネイル表示領域を縮小し、該縮小されたサムネイル表示領域に合わせて前記サムネイル画像を、そのサイズを変更せず表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータやデジタルカメラなどの画像表示装置及びその制御方法、並びに前記制御方法を実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及、記憶装置の容量の増大等に伴い、デジタル画像データを用いて画像をコンピュータ等の表示画面上に表示させ、ユーザが閲覧する機会が増えている。このような中で、画像の閲覧をより効率的に行うために、各種画像表示装置や画像表示方法が提案されている。
【0003】
特に、ユーザは入力デバイスの1つであるマウスを用いてPCを操作することが多い。そこで、マウスのポインタの位置を検知し、マウスポインタが現在位置している領域に対応した画像を拡大表示し、マウスポインタが他の領域に移動すると、拡大されていた画像を元のサイズに戻して表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平07−325930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような画像表示装置においては、拡大されていない領域の画像は表示サイズが小さく、視認性が良くない。例えば、サムネイル画像などの小さな画像の場合、表示サイズが小さいとユーザは画像の内容を一見して把握することができない。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、良好な視認性で画像を表示することができる画像表示装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、表示画面上に、第1の画像を表示する第1の表示領域と前記第1の画像よりも小さい第2の画像を複数表示する第2の表示領域とを有し、前記表示画面上の位置を指定するためのポインタが表示される画像表示装置において、前記ポインタの位置を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された前記ポインタの位置に応じて、前記第1の表示領域を拡大するとともに前記第2の表示領域を縮小し、縮小された前記第2の表示領域に合わせて、複数の前記第2の画像をそのサイズを変更せず表示する表示処理を行う表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の画像表示装置の制御方法は、表示画面上に、第1の画像を表示する第1の表示領域と前記第1の画像よりも小さい第2の画像を複数表示する第2の表示領域とを有し、前記表示画面上の位置を指定するためのポインタが表示される画像表示装置の制御方法であって、前記ポインタの位置を検知する検知工程と、前記検知工程において検知された前記ポインタの位置に応じて、前記第1の表示領域を拡大するとともに前記第2の表示領域を縮小し、縮小された前記第2の表示領域に合わせて、複数の前記第2の画像をそのサイズを変更せず表示する表示処理を行う表示工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のプログラムは、コンピュータに、上記制御方法を実行させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、良好な視認性で画像を表示することが可能になるため、ユーザは快適に画像を閲覧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
<コンピュータの構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置であるコンピュータの構成を示すブロック図である。
【0012】
このコンピュータ(PC:PersonalComputer)は、システムバス120を介して、CPU101、RAM102、HDD103、リムーバブルドライブ104、及びネットワークI/F105が接続されている。
【0013】
CPU(Central Processing Unit)101は、画像表示装置であるPC100を制御する。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101のワークエリアとして機能し、プログラムや画像データはRAM102上に展開される。プログラムは、画像表示及び画像処理制御を行うプログラムコードであり、CPU101を介して実行される。その他、CPU101のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域などとして使用される。
【0014】
HDD(Hard Disk Drive)103は、CPU101で実行される各制御プログラムや、画像ファイル、テキストファイルなどのコンテンツファイルなどを格納することができる。リムーバブルディスク・ドライブ104は、外部記憶媒体を読込み及び書込みを行う装置である。プログラムや画像データが外部記憶媒体に記録されている場合は、リムーバブルディスク・ドライブ104を介してRAM102へとロードされる。これらは、例えばDVD−RWドライブ、CD−ROM、CD−R、DVD−RAMなどの光ディスクや、フレキシブルディスク、MOなどの磁気ディスク、またフラッシュメモリなどの不揮発性メモリも含まれる。
【0015】
ネットワークI/F105は、ネットワークに接続するためのインターフェイスである。ネットワークI/F105を介してLAN(Local Area)やWWW(World Wide Web)などに接続することで、アクセス可能な記録装置に記録されているプログラムや画像データをロードする。
【0016】
さらに、システムバス120には、VRAM(Video RAM)106、サウンドデバイス108、キーボード109、ポインティングデバイス110、プリントデバイス111、及び通信インターフェイス112が接続されている。VRAM(Video RAM)106は、画像データや実行されたプログラムのUI(User Interface)などの映像信号を出力する。ディスプレイ107は、VRAM106によって入力された映像信号を表示処理する。これは、例えば、CRTやLCD、SED、ELなどのディスプレイである。CRTはCathode Ray Tubeの略語であり、LCDはLiquid Crystal Displayの略語である。SEDは、Surface−conduction Electron−emitter Displayの略語であり、ELはElectro Luminescentの略語である。
【0017】
サウンドデバイス108は、例えば、画像データに添付されている音声データを処理し、スピーカーなどに転送する。キーボード109は、文字などを入力するための各種キーが配置されている。ポインティングデバイス110は、例えばマウスパッドが挙げられる。これは、ディスプレイ107の表示画面上に表示されたマウスポインタを制御し、プログラムのメニューやその他のオブジェクトを操作するために使用される。
【0018】
プリントデバイス111は、例えばインクジェットプリンタや昇華型プリンタが挙げられる。プリントデバイス111は、HDD103に保存された画像、またリムーバブルドライブ104から読み込まれた画像やテキストなどのコンテンツデータを紙媒体に印刷するために使用される。
【0019】
通信インターフェイス112は、例えばPTP(Picture Transfer Protocol)規格が挙げられる。このインターフェイスを用いて、外部デバイスとデータを送受信することが可能となる。
【0020】
なお、本実施の形態では、HDD103に記録されたプログラムや画像データをRAM102にロードし、CPU101が実行することによりコンピュータ装置を本実施の形態の画像表示装置として機能させる形態を適用した。
【0021】
<ユーザインターフェイスの表示>
次に、図2、図3及び図4を用いて、本画像表示装置のユーザインターフェイス(以下「UI」)の表示処理の詳細について説明する。
【0022】
なお、本実施の形態では、デジタルカメラで撮影を行うことで生成されるJPEG画像や、RAW画像、音声データと関連付けされたJPEG画像などが再生可能な画像表示装置を想定している。また、これらの画像はHDD103に複数格納されているものとする。
【0023】
図2は、本実施の形態に係る画像表示装置であるPC100のUIがディスプレイ107上に表示された状態を示す画面図である。
【0024】
図中の200は、PC100のUIの全体像である。UI200は、矩形状のプレビュー領域202とサムネイル領域201という、第1の表示領域と第2の表示領域を有している。そして、プレビュー領域202とサムネイル領域201にはそれぞれ第1の画像と第2の画像が表示される。第2の画像は第1の画像より表示もサイズの小さな画像であり、本実施形態ではサムネイル画像を用いることとする。画像サムネイル画像203とは、表示対象となった画像を小さなサイズで表示した表示形態のことを指し、再生対象となった複数の画像を同時に表示する場合に用いられる。なお、選択状態にあるサムネイル画像は他のサムネイル画像と識別可能に表示される。本実施の形態では、「Thm1」が選択状態にあり、サムネイル画像が太枠で囲まれて強調表示されている。
【0025】
204及び205は、画像に関する情報表示アイコンである。このアイコンは、サムネイル画像上に表示され、画像が持つ属性情報や性質の一部をアイコンで表示している。例えば、204は音声データと関連付けされたJPEG画像であることを示し、205では、RAW画像であることを示している。
【0026】
また、図示していないが、例えば回転処理を行った画像であれば回転を行ったことを示すアイコンを表示したり、編集することを禁止している画像であれば編集が禁止されていることを示すアイコンを表示してもよい。さらに、画像が動画ファイルに基づくものであれば、動画であることを示すアイコンを表示したりしてもよい。さらには、画像についての情報や撮影日時など、Exif規格に準拠した画像情報の一部が表示されていてもよい。
【0027】
上記のように表示されたサムネイル画像群は、サムネイル領域201の中に収まる形態の行列で複数表示される。また、サムネイル領域201にて表示が納まらない場合には、スクローラー206が表示され、スクローラー206を移動することで全てのサムネイル画像を表示することが可能である。本実施の形態では、サムネイル画像群が4行以上3列で表示される形態を採用したが、2行以上、2列以上のサムネイル画像群の表示が可能であればよい。
【0028】
207は、プレビュー画像である。プレビュー画像とは、表示対象となった画像群の中から1画像を、プレビュー領域202の中に収まる最大サイズで表示された画像のことを指す。
【0029】
本実施の形態では、サムネイル画像群の中から選択状態にある1画像がプレビュー画像として表示される。選択されたサムネイル画像は、例えばサムネイル画像203のように、画像の外枠が強調されて表示される。
【0030】
208は、マウスポインタであり、画面上の特定の領域を指定するためのものである。これは、操作者によりポインティングデバイス110が操作されることに応じて、プレビュー表示する画像をサムネイル画像群の中から選択したり、スクローラー206の移動などを行ったりすることが可能である。
【0031】
なお、本実施の形態における画像表示装置は、第1の表示モードまたは第2の表示モードという2つの表示モードが設定可能であり、UIはそれぞれのモードに応じた表示形態で表示される。第1の表示モードと第2の表示モードとでは、サムネイル領域201及びプレビュー領域202の大きさが異なる。第2の表示モードにおけるサムネイル領域201は第1の表示モードでのサムネイル領域よりも小さく、第2の表示モードにおけるプレビュー領域は第1での表示モードのプレビュー領域よりも大きい。以下、表示モードの変化に応じた表示形態の遷移について説明する。
【0032】
<表示形態の遷移>
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態におけるUIの表示形態の遷移を説明する。
【0033】
図3は、画像表示装置であるPC100の表示処理を示すフローチャートであり、図4(a),(b)は、第1の実施の形態に係る画像表示装置であるPC100のUIの第1の表示形態の遷移を表した画面図である。この表示処理は、そのプログラムが例えばHDD103に格納され、CPU101が表示制御を行うことで実行される。なお、ここでは「Thm1」が選択状態にあるものとする。
【0034】
PC100の表示処理が開始されると、CPU101は、図3のステップS301において、マウスポインタ208の移動を検出する処理を行う。マウスポインタ208の移動を検出する処理の一例としては、ポインティングデバイス110からの入力値とディスプレイ107上におけるマウスポインタ208の座標値とを例えばRAM102に記録しておく。そしてS302においてマウスポインタ208の移動検出の判定を行う。
【0035】
もし、移動が検出されなければS301に戻り、移動が検出されるまでループ処理が行われる。
【0036】
次のS302においてマウスポインタ208の移動が検出された場合、CPU101は、続くS303において、マウスポインタ208が現在位置している場所がプレビュー領域202であるか否かを判定する。例えば、図4(a)に示すように、マウスポインタ208が403の位置から404の位置へ移動した場合、マウスポインタ208はプレビュー領域202上にあると判断される。
【0037】
そして、マウスポインタがプレビュー領域上にあると判断された場合、S304において、CPU101は領域変更処理Aを行う。この領域変更処理Aでは、プレビュー領域を拡大し、それに合わせサムネイル領域を縮小する処理を行う。即ち、プレビュー領域は、例えば図4(a)のプレビュー領域202から図4(b)のプレビュー領域410のように幅が広げられる。そして、プレビュー領域の幅が広がった分、サムネイル領域は、図4(a)のサムネイル領域201から図4(b)のサムネイル領域409のように幅が狭められる。
【0038】
次にCPU101は、S305において、表示画像の表示サイズを変更する処理を行う。ここでは、プレビュー領域とサムネイル領域の幅が変更されたことに伴い、表示しているプレビュー画像及びサムネイル画像の表示方法を変更する処理を行う。
【0039】
例えば、プレビュー画像は、図4(a)のプレビュー画像207から図4(b)のプレビュー画像411のように拡大表示される。また、プレビュー画像411には、プレビュー画像207では非表示であった回転ボタン412や印刷ボタン413が表示される。回転ボタン412については、閲覧したプレビュー画像411に対して、操作者が回転処理を所望した場合に押下すると、プレビュー画像411が回転して表示される。なお、プレビュー画像411が回転処理されると、それに合わせてサムネイル領域409に表示されたサムネイル画像も回転処理されて表示される。また、印刷ボタン413については、閲覧したプレビュー画像に対して、操作者が印刷処理を所望した場合に押下すると、プリントデバイス111から印刷物が出力される。
【0040】
また、サムネイル画像の表示形態も変更される。例えば、図4(a)に示すサムネイル画像406、407、408のような、画像が4×3の行列で配置された形態から、例えば図4(b)のサムネイル画像414、415、416に示すように、画像が重なる形態へ表示方法が変更される。このとき、サムネイル画像のサイズは変更されない。画像は、半透明処理が施されて表示される。この際、奥側に重なっている画像ほど透明度が高く表示される。また、サムネイル画像の407と415を比較して判るように、画像に関する情報表示アイコンは非表示となる。
【0041】
以上の処理が行われた後はS301に戻り、マウスポインタ208の移動検出処理を行うといった流れで処理される。
【0042】
図5(a),(b)は、第1の実施の形態に係る画像表示装置であるPC100のUIの第2の表示形態の遷移を表した画面図である。次に、図4(a)の示す画面で「Thm2」が選択された状態で、マウスポインタ208がプレビュー領域202に移動された場合について説明する。この場合には、図5(a)に示すような画面が表示される。
【0043】
図5(a)と図4(b)の違いは、サムネイル領域409におけるサムネイル画像の重なりの順序である。図5(a)の例では、選択状態にある「Thm2」が属する列に配列されたサムネイル画像(Thm2、Thm5、Thm8、Thm11)が、その重なりの最も手前側に表示される。同時に、「Thm2」が強調表示される。この処理により、選択状態にある画像の全体がプレビュー領域202に表示されることとなる。このことにより、操作者は現在、プレビュー領域410に表示されている画像が、サムネイル領域409のどこに表示されているかを一見して把握することができる。
【0044】
また、図5(a)の代わりに図5(b)の例のように、選択状態にある画像(Thm2)だけを、重なりの最も手前側に表示することも可能である。このことにより、操作者は現在プレビュー領域410に表示されている画像が、サムネイル領域409のどこに表示されているかをより容易に把握することができる。
【0045】
図3に説明を戻す。一方、S303においてマウスポインタ208がプレビュー領域にない場合は、CPU101は、S306において、マウスポインタ208が現在位置している場所がサムネイル領域であるかを判定する。例えば、図4(b)に示すように、マウスポインタ208が417の位置から418の位置へ移動した場合、マウスポインタ208はサムネイル領域409上にあると判断される。
【0046】
そして、CPU101は、次のS307において、領域変更処理Bを行う。ここでは、サムネイル領域の幅を広げ、それに合わせプレビュー領域の幅を狭める処理を行う。即ち、サムネイル領域は、例えば図4(b)のサムネイル領域409から図4(a)のサムネイル領域201のように幅が広げられる。それに合わせてプレビュー領域は、図4(b)のプレビュー領域410から図4(a)のプレビュー領域202のように幅が狭められる。
【0047】
続くS308において、CPU101は、表示画像の表示サイズを変更する処理を行う。ここでは、プレビュー領域とサムネイル領域の幅が変更されたことに伴い、表示しているプレビュー画像及びサムネイル画像の表示方法を変更する処理を行う。
【0048】
即ち、プレビュー画像は、例えば図4(b)のプレビュー画像411から図4(a)のプレビュー画像405へ縮小表示される。このとき、プレビュー画像411に表示されていた回転ボタン412や印刷ボタン413が非表示となる。また、サムネイル画像群は、例えば図4(b)のサムネイル画像414、415、416に示すように画像が重なる形態から、図4(a)のサムネイル画像406、407、408に示すような行列の形態へ表示方法が変更される。このとき、サムネイル画像のサイズは変更されない。また、サムネイル画像415と407を比較して判るように、画像に関する情報表示アイコンが表示される。
【0049】
以上の処理が行われた後はS301に戻り、マウスポインタ208の移動検出処理を行うといった流れで処理される。
【0050】
もし、S306において、マウスポインタ208がサムネイル領域上にないと判断された場合は、CPU101は、S301に戻り、マウスポインタ208の移動検出処理を行う。
【0051】
<本実施の形態に係る利点>
本実施の形態によれば、CPU101が上述したような表示処理を行うことによって、操作者が所望するタイミングに合わせ、プレビュー画像と複数のサムネイル画像を効果的に表示することが可能となる。
【0052】
また、本実施の形態では、サムネイル表示領域が縮小された場合であっても、サムネイル画像の表示サイズを変化させず、重ねて表示することとした。これにより、サムネイル画像の一覧表示のように、1つ1つの画像の表示サイズが小さい場合であっても、操作者は画像の内容を容易に把握することができる。
【0053】
<変形例>
本実施の形態において、S303やS306に示した通り、マウスポインタ208の位置の判定に用いた領域は、プレビュー領域上にあるか、またはサムネイル領域上にあるかで判定したが、必ずしも上記の判定方法に限定されない。以下、他の判定方法の例を示す。 まず、他の判定方法のうち第1の例を図6(a),(b)を参照して説明する。
【0054】
図6(a),(b)は、第1の実施の形態に係る画像表示装置であるPC100のUIの第3の表示状態の遷移を表した画面図である。
【0055】
図6(a)において点線で示されている601は、プレビュー画像表示領域である。また、点線で示されている602は、サムネイル画像表示領域である。なお、マウスポインタ208の位置の判定に用いられる領域は、表示されているサムネイル画像全てが対象となる。
【0056】
図6(a)に示すように、マウスポインタ208が、サムネイル画像表示領域上の603位置からプレビュー画像表示領域上にある604の位置に移動した場合は、前述したS304以降の処理を行う。また、図6(b)に示すように、マウスポインタ208が、プレビュー画像表示領域上の607の位置からサムネイル画像表示領域上にある608の位置へ移動した場合は、前述したS307以降の処理を行う。
【0057】
以上で説明したような判定処理を行うことによって、操作者が所望するタイミングに合わせ、プレビュー画像と複数のサムネイル画像を効果的に表示することが可能となる。
【0058】
次に、他の判定方法のうち第2の例を図7に示す。
【0059】
図7(a),(b)は、画像表示装置であるPC100のUIの第4の表示状態の遷移を表した画面図である。
【0060】
図7(a),(b)においてそれぞれ点線で示されている701、707は、任意の判定領域Aである。この判定領域は、プレビュー領域とサムネイル領域の境界付近のプレビュー領域側に位置する。また、図7(a),(b)においてそれぞれ点線で示されている702、708は、任意の判定領域Bである。この判定領域は、プレビュー領域とサムネイル領域の境界付近のサムネイル領域側に位置する。
【0061】
図7(a)に示すように、マウスポインタ208が、任意の判定領域B上にある703の位置から任意の判定領域A上にある704の位置に移動した場合は、前述したS304以降の処理を行う。また、図7(b)に示すように、マウスポインタ208が、707の位置から任意の判定領域B上にある708の位置へ移動した場合は、前述したS307以降の処理を行う。
【0062】
以上で説明したような判定処理を行うことによって、操作者が所望するタイミングに合わせ、プレビュー画像と複数のサムネイル画像を効果的に表示することが可能となる。
【0063】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、コンピュータ装置(PC100)を画像表示装置として機能させる形態を適用したが、撮像装置(例えばデジタルカメラ)を画像表示装置として機能させる形態を以下で説明する。なお、装置上での処理フローや画像やUIの表示状態の遷移については、第1の実施の形態で説明した内容と同一であるため、本実施の形態では、要部のハードウェア構成のみ説明する。
【0064】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置である撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
この撮像装置1000は、装置の全体を制御するシステム制御部1015を有し、不揮発性メモリ1025には、本装置を制御するプログラムが記憶されている。第1の実施の形態で説明したような表示処理は、その制御プログラムが例えば不揮発性メモリ1025に格納され、システム制御部1015によって実行される。本実施の形態では、画像表示部1008に表示されるプレビュー画像とサムネイル画像について、上記表示処理が適用される。例えば、画像表示部1008のディスプレイ上に第1の実施の形態におけるマウスポインタ208に相当するポインタを表示する。そして、操作部1033に配置されたポインティングデバイスを操作者が操作して前記ポインタの位置を制御し、前記表示処理を実行するものである。
【0066】
以下、本発明の画像表示装置が適用される撮像装置1000の構成及び動作について説明する。
【0067】
まず、撮影レンズ1002、絞り機能を備えるシャッター1003を通して撮像素子1004上に光学像が結像される。撮像素子1004は、この光学像を電気信号に変換し、アナログ信号を出力する。A/D変換器1005は撮像素子1004から出力されたアナログ信号をデジタルデータに変換する。
【0068】
タイミング発生部1006は、メモリ制御部1010及びシステム制御部1015により制御され、撮像素子1004、A/D変換器1005、D/A変換器1007にクロック信号や制御信号を供給する。画像処理回路1009は、A/D変換器1005からのデジタルデータ或いはメモリ制御部1010からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
【0069】
また、画像処理回路1009は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、この演算結果をシステム制御部1015に供給する。システム制御部1015は、得られた演算結果に基づいて、露光制御部1016、測距制御部1017に対して制御を行い、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を実現する。さらに、画像処理回路1009は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0070】
メモリ制御部1010は、A/D変換器1005、タイミング発生部1006、画像処理回路1009、画像表示メモリ1011、D/A変換器1007、メモリ1012、圧縮・伸長回路1013を制御する。A/D変換器1005からのデジタルデータは、画像処理回路1009とメモリ制御部1010を介して、或いは直接メモリ制御部1010を介して、画像表示メモリ1011或いはメモリ1012に画像データとして書き込まれる。
【0071】
画像表示メモリ1011に書き込まれた画像データはD/A変換器1007を介して画像表示部1008により表示される。画像表示部1008は、例えばTFTやLCDなどから構成される。画像表示部1008を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、EVF(電子ビューファインダー)機能を実現することが可能である。また、画像表示部1008は、システム制御部1015の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能である。
【0072】
メモリ1012には、撮影した静止画像や動画像が格納される。また、メモリ1012はシステム制御部1015の作業領域としても使用することが可能である。圧縮・伸長回路1013は、ADCT(適応離散コサイン変換)などにより画像データを圧縮/伸長する。圧縮・伸長回路1013は、メモリ1012に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ1012に書き込む。
【0073】
露光制御部1016は、シャッター1003が備える絞り機能を制御すると共に、フラッシュ1020と連携することによりフラッシュ調光機能を実現する。測距制御部1017は、撮影レンズ1002のフォーカシングを制御する。ズーム制御部1018は撮影レンズ1002のズーミングを制御する。バリア制御部1019はバリアである保護部材1001の動作を制御する。1020はフラッシュであり、通常のフラッシュ機能のほかに、AF補助光の投光機能やフラッシュ調光機能も有する。
【0074】
システム制御部1015は、撮像した画像データに対して画像処理回路1009が行った演算の結果に基づいて、露光制御部1016、測距制御部1017を制御する。こうして、露光制御部1016、測距制御部1017はTTL方式を用いて制御される。
【0075】
提示部1024は、システム制御部1015でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声などを用いて動作状態やメッセージなどを操作者に提示する。提示部1024は、各種情報を表示するための液晶表示器(LCD)やLED、スピーカー(発音素子)などの組み合わせで構成され、撮像装置1000の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数箇所に設置される。
【0076】
不揮発性メモリ1025は電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMなどで構成される。1028、1029、1030は、システム制御部1015へ各種の動作指示を入力するためのUIを構成する。操作部1033は、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置などの単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0077】
モードダイアルスイッチ1028は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モードなど各機能モードの切り替えを設定するためのスイッチである。動画ボタン1029は動画撮影の開始と終了を指示するためのボタンである。動画撮影されていないときに動画ボタン1029が押下されると動画撮影開始となり、動画撮影中に動画ボタン1029が押下されると動画撮影終了となる。
【0078】
1030はシャッタースイッチ(SW1)であり、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなる。シャッタースイッチ1030のON入力により、システム制御部1015は、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理などの動作を開始する。
【0079】
1031はシャッタースイッチ(SW2)であり、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなる。シャッタースイッチ1031のON入力により、システム制御部1015は、撮影に関わる一連の動作、即ち、露光処理、現像処理、記録処理を実行する。露光処理は、撮像素子1004から読み出した信号が、A/D変換器1005、メモリ制御部1010を介してデジタルデータとしてメモリ1012に書き込まれる。現像処理では、画像処理回路1009やメモリ制御部1010がデジタルデータに対して演算を施し、デジタル画像データが取得され、メモリ1012に書き込まれる。記録処理では、メモリ1012から画像データが読み出され、圧縮・伸長回路1013で圧縮され、記録媒体1100或いは1200に書き込まれる。
【0080】
動画中静止画WB切替部1032は、動画撮影中の静止画撮影においてWBの動作を設定するためのUIを提供する。操作部1033は、各種ボタンやタッチパネルなどからなる。その中に、上記したポインティングデバイスが含まれる。
【0081】
電源制御部1021は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などにより構成される。電源制御部1021はコネクタ1035を介して電源部1022に接続される。
【0082】
インターフェイス1036及び1037はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体と内部バスを接続する。コネクタ1038及び1039は、メモリカードやハードディスクなどの記録媒体との接続を行うコネクタである。記録媒体検知部1034は、コネクタ1038及びコネクタ1039の各々に記録媒体が装着されているか否かを検知する。
【0083】
保護部材1001は、撮像装置1000のレンズ1002を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである。光学ファインダー1014は、画像表示部1008による電子ビューファインダー機能を使用すること無しに、撮影を行うことを可能とする。
【0084】
通信部1026は、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、などの各種通信機能を有する。コネクタ/アンテナ1027は通信部1026により撮像装置1000を他の機器と接続するためのものであり、接続形態が有線であればコネクタであり、無線通信であればアンテナである。
【0085】
記録媒体1100及び1200はメモリカード或いはハードディスクなどである。記録媒体1100及び1200は、半導体メモリや磁気ディスクなどから構成される記録部1042及び1043、撮像装置1000とのインターフェイス1040及び1041、撮像装置1000と接続を行うためのコネクタ1038及び1039を備えている。
【0086】
以上のハードウェア構成において、予め画像データは着脱可能な記録媒体1100及び1200に保存されているものとする。本装置を制御するプログラムは、不揮発性メモリ1025に記録されており、実行されるとメモリ1012にプログラムが展開される。そして、着脱可能な記録媒体1100及び1200に保存された画像データをロードし、システム制御部1015にてプログラムが制御・実行される。画像データは画像表示部1008にて再生表示される。
【0087】
本実施の形態では、本装置に動画の撮影が可能なコンパクトデジタルカメラを採用したが、他にもデジタル一眼レフカメラなどであってもよい。また、本実施の形態の処理シーケンスや表示シーケンスについては、第1の実施の形態をそのまま用いることが可能であるためここでは省略する。
【0088】
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、コンピュータ装置を画像表示装置として機能させる形態を適用した。また、第2の実施の形態では、撮像装置を画像表示装置として機能させる形態を適用した。第3の実施の形態では、コンピュータ装置と撮像装置が接続された形態を画像表示装置として機能させる形態とし、以下で説明する。なお、装置上での処理フローや画像やUIの表示状態の遷移については、第1の実施の形態で説明した内容と同一であるため、本実施の形態では、要部のハードウェア構成のみ説明する。
【0089】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 この画像表示装置は、図1の構成のPC100と図8の構成の撮像装置(デジタルカメラ)1000とが通信ケーブル2000を介して接続された構成である。通信ケーブル2000は、PTP規格に従ってデータを送受信できるものであれば、いかなるものでも構わない。一例として、USB(Universal Serial Bus)ケーブルが利用可能である。また、PC100と撮像装置1000とは、有線ではなく、例えばIEEE802.11x(xはa,b,gなど)に準拠した無線インターフェイスによって接続されていてもよい。
【0090】
本実施の形態では、PC100の通信インターフェイス112と撮像装置1000のコネクタ/アンテナ1027を介して通信部1026とがUSBの有線ケーブルにて接続されている。そして、PTP規格に従った通信を行い、データの送受信を行う形態を適用する。
【0091】
以上のハードウェア構成において、本実施の形態の第1の処理例では、PTP規格に従って撮像装置1000と通信可能であり、本装置を制御するプログラムが、PC100のHDD103にインストールされているものとする。また、画像データは、HDD103や撮像装置1000の着脱可能な記録媒体1100及び1200に予め保存されているものとする。
【0092】
表示処理が実行されるとRAM102にプログラムが展開され、HDD103の画像データ、及び撮像装置1000から送信された画像データをロードし、CPU101にてプログラムが制御・実行される。プログラムのUIや画像データは、ディスプレイ107にて再生表示される。
【0093】
このような構成においては、撮像装置1000に記憶された画像をPC100のディスプレイ107で閲覧することが可能である。この場合、撮像装置1000に記憶された画像も、図4に示すようなUIで表示し、マウスポインタ208の動きに応じて第1の実施の形態で説明した表示処理を行うことができる。
【0094】
また、以上のハードウェア構成において、本実施の形態の第2の処理例では、PTP規格に従ってPC100と通信可能であり、本装置を制御するプログラムが、撮像装置1000の不揮発性メモリ1025に記録されているものとする。また、画像データは、PC100のHDD103や記録部1042、1043に予め保存されているものとする。
【0095】
表示処理が実行されるとメモリ1012にプログラムが展開され、HDD103及び記録部1042、1043からの画像データをロードし、システム制御部1015にてプログラムが制御・実行される。プログラムのUIや画像データは、画像表示部1008にて再生表示される。
【0096】
このような構成においては、PC100に記憶された画像を撮像装置1000の画像表示部1008で閲覧することが可能である。この場合、PC100に記憶された画像も、図4に示すようなUIで表示し、マウスポインタ208の動きに応じて第1の実施の形態で説明した表示処理を行うことができる。
【0097】
なお、本実施の形態の処理シーケンスや表示シーケンスについては、第1の実施の形態をそのまま用いることが可能であるため、ここでは省略する。
【0098】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0099】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0100】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0101】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0102】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】第1の実施の形態に係る画像表示装置であるコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図2】PCのUIがディスプレイ上に表示された状態を示す画面図である。
【図3】画像表示装置であるPCの表示処理を示すフローチャートである。
【図4】PCのUIの第1の表示形態の遷移を表した画面図である。
【図5】PCのUIの第2の表示形態の遷移を表した画面図である。
【図6】PCのUIの第3の表示状態の遷移を表した画面図である。
【図7】PCのUIの第4の表示状態の遷移を表した画面図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像表示装置である撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第3の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0104】
100 PC
101 CPU
102 RAM
103 HDD
106 VRAM
107 ディスプレイ
110 ポインティングデバイス
1000 撮像装置
1008 画像表示部
1015 システム制御部
1025 不揮発性メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上に、第1の画像を表示する第1の表示領域と前記第1の画像よりも小さい第2の画像を複数表示する第2の表示領域とを有し、前記表示画面上の位置を指定するためのポインタが表示される画像表示装置において、
前記ポインタの位置を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された前記ポインタの位置に応じて、前記第1の表示領域を拡大するとともに前記第2の表示領域を縮小し、縮小された前記第2の表示領域に合わせて、複数の前記第2の画像をそのサイズを変更せず表示する表示処理を行う表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記検知手段により前記ポインタが前記第1の表示領域に位置すると検知された場合、前記表示処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示処理を実行した後に、前記検知手段により前記ポインタが前記第2の表示領域に位置すると検知された場合、前記表示制御手段は前記第2の表示領域を拡大するとともに前記第1の表示領域を縮小することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記検知手段により、前記第1の画像が表示されている領域上に前記ポインタが位置すると検知された場合、前記表示制御手段は、前記表示処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示処理を実行した後に、前記検知手段により、前記第2の画像が表示されている領域上に前記ポインタが位置すると検知された場合、前記表示制御手段は前記第2の表示領域を拡大するとともに前記第1の表示領域を縮小することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記表示処理は、前記縮小された第2の表示領域に合わせて前記第2の画像を重ねて表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記重ねて表示した第2の画像を半透明に表示することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1の画像とともに前記第1の画像に関する情報を表示することが可能であり、
前記表示処理が実行された場合、前記表示制御手段は、前記第1の画像に関する情報の表示を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第2の画像とともに前記第2の画像に関する情報を表示することが可能であり、
前記表示処理が実行された場合、前記表示制御手段は、前記第2の画像に関する情報の表示を変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
表示画面上に、第1の画像を表示する第1の表示領域と前記第1の画像よりも小さい第2の画像を複数表示する第2の表示領域とを有し、前記表示画面上の位置を指定するためのポインタが表示される画像表示装置の制御方法であって、
前記ポインタの位置を検知する検知工程と、
前記検知工程において検知された前記ポインタの位置に応じて、前記第1の表示領域を拡大するとともに前記第2の表示領域を縮小し、縮小された前記第2の表示領域に合わせて、複数の前記第2の画像をそのサイズを変更せず表示する表示処理を行う表示工程とを備えたことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、請求項10に記載の制御方法を実行させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−175935(P2009−175935A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−12579(P2008−12579)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】