説明

画像表示装置

【課題】画像中の暗い部分も十分に暗く表示でき、高ダイナミックレンジかつ低消費電力の画像表示を行う。
【解決手段】本発明の一態様としての画像表示装置は、光を出射するバックライトと、前記バックライトから出射される光を変調することにより画像表示を行う液晶パネルと、前記バックライトの発光強度に応じて定まる前記液晶パネルにより表示可能な明度範囲の中心値と、入力画像の各画素の明度の最大値と最小値の中心値とがほぼ同じになるように、前記バックライトの発光強度を算出する発光強度算出部と、算出された発光強度で発光するように前記バックライトの発光を制御するバックライト制御部と、前記算出された発光強度に応じて前記入力画像の各画素の信号を補正する信号補正部と、補正された入力画像に基づいて前記液晶パネルの変調を制御する液晶制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、液晶表示装置において、表示ダイナミックレンジの拡大、低消費電力化等の目的で、バックライトの輝度制御が行われている。
【0003】
例えば、特開2005−309338号公報(特許文献1)ではバックライトの輝度変調率を入力画像中の最大輝度値から求めることで、入力画像中の最大輝度が表示できるようにバックライトの輝度制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−309338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、画像中の輝度の最大値に応じてバックライトの輝度変調率の制御を行うと、入力画像の輝度範囲が広い場合等に、入力画像中の明るい部位を優先的に表示することとなり、入力画像中の暗い部位を十分に暗く表示できず、結果として黒が白く浮くような画質劣化が目立つという問題がある。
【0006】
本発明は、画像中の明るい部分を十分に明るく暗い部分も十分に暗く表示できる高表示ダイナミックレンジな画像表示が可能な画像表示装置を低消費電力なものとして提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様としての画像表示装置は、光を射出するバックライトと、前記バックライトから射出される光を変調することにより画像表示を行う液晶パネルと、前記バックライトの発光強度に応じて定まる前記液晶パネルにより表示可能な明度範囲の中心値と、入力画像の各画素の明度の最大値と最小値の中心値とがほぼ同じになるように、前記バックライトの発光強度を算出する発光強度算出部と、算出された発光強度で発光するように前記バックライトの発光を制御するバックライト制御部と、前記算出された発光強度に応じて前記入力画像の各画素の信号を補正する信号補正部と、補正された入力画像に基づいて前記液晶パネルの変調を制御する液晶制御部と、を備えた画像表示装置を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、画像中の明るい部分を十分に明るく暗い部分も十分に暗く表示できる高表示ダイナミックレンジな画像表示を低消費電力で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1実施形態による画像表示装置の構成例を示す図。
【図2】第1実施形態によるバックライトの構成例を示す図。
【図3】バックライトの点灯方式を説明する図。
【図4】第1実施形態による発光強度算出部の構成例を示す図。
【図5】第1実施形態による発光強度算出部の他の構成例を示す図。
【図6】第1実施形態による発光強度算出部の他の構成例を示す図。
【図7】第1実施形態による信号補正部の構成例を示す図。
【図8】第1実施形態による信号補正部の他の構成例を示す図。
【図9】第1実施形態による信号補正部の動作による効果。
【図10】第1実施形態による効果を具体的に説明する図。
【図11】液晶パネルの構成例を示す図。
【図12】第2実施形態による画像表示装置の構成例を示す図。
【図13】第2実施形態によるバックライトの構成例を示す図。
【図14】光源の構成例を示す図。
【図15】第2実施形態による発光強度算出部の構成例を示す図。
【図16】光源の輝度分布の例を示す図。
【図17】バックライトの輝度分布の算出方法を模式的に示す図。
【図18】第2実施形態による信号補正部の構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による画像表示装置について図面を参照して説明する。
【0012】
画像表示装置の構成
本実施形態による画像表示装置の構成を図1に示す。本実施形態による画像表示装置は、発光強度算出部11と、信号補正部12と、バックライト制御部13と、バックライト14と、液晶制御部15と、複数の画素がマトリクス状に配列された液晶パネル16と、を備えている。
【0013】
発光強度算出部11は、1フレームの画像信号に基づいて、表示に適したバックライト14の輝度変調率(発光強度)を算出する。信号補正部12は算出されたバックライト14の輝度変調率に基づいて、上記画像信号における各画素の輝度(光透過率)を補正し、補正された画像信号を液晶制御部15に出力する。バックライト制御部13は発光強度算出部11によって算出された輝度変調率に従ってバックライト14の点灯(発光)を制御する。バックライト14はバックライト制御部13の制御により点灯する。液晶制御部15は信号補正部12によって補正された画像信号に基づいて液晶パネル16を制御する。液晶パネル16は液晶制御部15の制御によりバックライト14からの透過光量を変化させる。すなわち、液晶パネル16は、バックライト14の発光を変調することにより画像表示を行う。
【0014】
以下に各部の構成および動作の詳細を述べる。
【0015】
バックライト14
バックライト14はバックライト制御部13の制御により強弱に点灯し、液晶パネル16を背面から照射する。バックライト14の一具体例の構成を図2(a−1)、図2(a−2)、図2(b)、図2(c)に示す。図2(a−1)、図2(a−2)、図2(b)、図2(c)に示すようにバックライトは少なくとも1つ以上の光源を備えている。光源の配置は、図2(a−1)、図2(a−2)、図2(b)に示すように、液晶パネル16背面に光源を配置する直下式でもよいし、図2(c)に示すように液晶パネル16側面に光源を配置し、図示しない導光板やリフレクタにより液晶パネル16背面に光を導くことにより液晶パネル16を背面から照射するエッジライト式でもよい。光源はLED、冷陰極管、熱陰極管等が適している。特にLEDは最大発光可能輝度と最小発光可能輝度の幅が広く、高いダイナミックレンジでの発光制御が可能であるので、光源として用いるのが好ましい。バックライト14はバックライト制御部13によって発光強度(発光輝度)および発光タイミングが制御可能となっている。
【0016】
バックライト制御部13
バックライト制御部13は発光強度算出部11によって算出されたバックライト14の輝度変調率に基づきバックライト14の点灯を制御する。輝度変調率とは、バックライト14を最も明るく点灯させたときのバックライト14の発光輝度に対して、どれくらいの比率の発光輝度でバックライト14を発光させるかを示す値とする。図3(a)および図3(b)にPWM(Pulse Width Modulation)方式を用いてバックライト14を制御する場合のバックライト制御部13の出力例を示す。図3(a)、図3(b)は、バックライト14が常に点灯している時の発光輝度に対して、各々、輝度変調率0.5、輝度変調率0.75に対応するPWM制御信号を出力する場合の出力例を示している。PWM方式では1周期の間の点灯期間の割合を変化させることによりバックライト14の輝度制御を行う。このようにバックライト制御部13は、バックライト14の発光強度(発光輝度)および発光タイミングを制御する。
【0017】
発光強度算出部11
発光強度算出部11は画像信号から表示に適したバックライト14の輝度変調率を算出する。この発光強度算出部11の一具体例の構成を図4に示す。図4の発光強度算出部11は最大値/最小値算出部17と、ガンマ変換部1と、中心値算出部18と、乗算器10aと、ガンマ変換部2を備えている。
【0018】
最大値/最小値算出部17は、複数の画素の信号値から、それら信号値のうちの最大値および最小値を算出する。最大値/最小値算出部17において、最大値および最小値の算出の対象となる空間範囲は、液晶パネル16全体の範囲でも良いし、これより小さい範囲でも良い。
【0019】
ガンマ変換部1は入力された信号値の最大値および最小値をガンマ変換により、各々最大明度LMAXおよび最小明度LMINに変換する。入力画像信号が[0,255]の範囲の信号であるとすると、この変換は例えば、
【数1】

【数2】

で表される。ここで、SMAXおよびSMINは各々最大値/最小値算出部17で算出された信号値の最大値および最小値である。γ、αは任意の実数で良いが、一般的に最も簡略にこの変換を行う場合にはα=0.0、γ=2.2/3.0が用いられる。γ、αをこれらの値に設定してガンマ変換を行うことにより、信号値は、明度と呼ばれる人の明るさ知覚に比例する尺度の値へと変換される。これらのガンマ変換は乗算器等を用いて直接に算出しても良いし、ルックアップテーブルを用いて算出してもよい。以降では、最大値/最小値算出部17とガンマ変換部1との組によって算出された明度LMAXおよびLMINを各々最大明度、最小明度と呼ぶ。
【0020】
中心値算出部18は、ガンマ変換部1で算出された最大明度および最小明度の中心の値である中心値を算出する。この中心値は最大明度からの距離と最小明度からの距離が等しくなるような値である。すなわち中心値は、対象となる空間範囲における複数の画素の信号値の明度の中心の値である。例えば数式3のように最大明度と最小明度との平均値を算出することにより中心値LMID求めることができる。
【数3】

【0021】
乗算器10は、中心値算出部18で算出された中心値(最大明度と最小明度との中心の値)に、液晶パネル16の特性に応じて算出される値(以降では明度ゲインと呼ぶ)を乗じる。乗算部10によるこの乗算値は、バックライト14の明度変調率と呼ぶ。
【0022】
本実施形態では、液晶パネル16の表示ダイナミックレンジがDである場合の明度ゲインKを数式4のように算出する。
【数4】

【0023】
ここで、液晶パネルの表示ダイナミックレンジとは、液晶パネル単体の表示コントラスト特性により決定される値であり、液晶パネルの、(最大表示可能明度)/(最小表示可能明度)の値とする。例えば、液晶パネルがコントラスト比1000:1((最大表示可能輝度):(最小表示可能輝度))のコントラスト特性を有する場合には、ここで言う液晶パネルの表示ダイナミックレンジは、{1000(1/3)}/{1(1/3)}すなわち10である。
【0024】
このように算出された明度ゲインを、中心値算出部18で算出された中心値(最大明度と最小明度との中心の値)に乗じることにより、中心値算出部18で算出された中心値(最大明度と最小明度との中心の値)と、本画像表示装置で表示可能となる相対輝度の範囲の中心とを一致させることができる。以下これについてさらに詳細に説明する。
【0025】
中心値算出部18で算出された中心値をLMID、液晶パネルの表示ダイナミックレンジをDとすると、発光強度算出部11において算出されるバックライトの明度変調率LSETは、中心値LMIDに明度ゲインKを乗じた値、すなわち、
【数5】

となる。バックライト14がこの明度変調率どおりの明度で発光するとした場合、本画像表示装置で表示可能となる最大の明度Lおよび最小の明度Lは、
【数6】

となる。したがって、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心Lは、
【数7】

であり、すなわち、
【数8】

となり、中心値算出部18で算出された中心値(最大明度と最小明度との中心の値)と、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心とが一致する。このように、中心値算出部18で算出された最大明度と最小明度との中心の値に、数式4に従って算出された明度ゲインを乗じることにより、中心値算出部18で算出された最大明度と最小明度との中心の値と、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心とを一致させることができる。
【0026】
ガンマ変換部2は入力されたバックライトの明度変調率L*SETをガンマ変換により、バックライトの輝度変調率LSETに変換する。この変換は例えば、
【数9】

で表される。γ、αは任意の実数で良いが、一般的に最も簡略にこの変換を行う場合にはα=0.0、γ=3.0が用いられる。γ、αをこれらの値としてガンマ変換することにより、明度は、光のエネルギーに比例する明るさの尺度に相当する輝度へと変換される。この変換は乗算器等を用いて直接に算出しても良いし、ルックアップテーブルを用いて算出してもよい。
【0027】
発光強度算出部11における、明度ゲインの乗算および明度変調率のガンマ変換は、乗算器10aおよびガンマ変換部2によって行なっても良いし、図5に示すように、あらかじめ、最大明度と最小明度との中心値と、バックライトの輝度変調率との関係をルックアップテーブル(LUT)化しておき、このルックアップテーブル10bを参照することによって実現しても良い。
【0028】
なお、以上のようにバックライト14の輝度変調率を算出したとしても、後述する信号補正部12における画像信号の光透過率の補正(輝度の補正)を行わない場合には、バックライト14の発光強度の変調により単に表示画像が暗くなるだけであることに注意されたい。
【0029】
また、発光強度算出部11において、中心値算出部18で算出された中心値(最大明度と最小明度との中心値)に乗ぜられる明度ゲインの値は数式4に従った値に限られたものではなく、バックライト14の発光強度の変調によって表示可能となる明度範囲の中心が、入力画像の明度の中心値に一致するような値であればどのような値でも良い。したがって、上記乗算器10aにおいて明度の中心値に乗ぜられる値は、数式4に従って算出される値に近い値であってもよいし、バックライト発光強度の変調によって表示可能となる明度範囲の中心が、入力画像の明度の中心値に一致するように経験的・実験的に決定された値であってよい。
【0030】
発光強度算出部11の変更例
本実施形態の発光強度算出部11において、図6(a)に示すように、最大値/最小値算出部17の前段にガウシアンフィルタなどの公知の空間ローパスフィルタ19を配置し、最大値および最小値を算出する前に、画像信号にローバスフィルタリングを施す構成とすることができる。
【0031】
本ローパスフィルタ19は、処理対象の画像信号の空間的近傍の画像信号の重み付き平均をフィルタされた新たな画像信号とする処理を、画像信号中のそれぞれの座標に対して行なう。つまり、フィルタされた新たな画像信号は、フィルタされる以前の画像信号に基づき、
【数10】

のように算出される。上式において、S´(x、y)は座標(x、y)における新たな画像信号の値、S(ξ、ψ)は座標(ξ、ψ)におけるフィルタされる以前の画像信号の値、w(ξ、ψ)は座標(ξ、ψ)における重みの値であり、r、rは重みテーブルの半径である。
【0032】
このようにすることにより、最大値/最小値算出部17で算出される最大値および最小値が、画像中のごく少数の画素のみの信号に依存するということを回避でき、バックライト14の発光強度の時間変化を安定化することができ、バックライト14の発光強度の時間変化に起因して発生する表示画像上のちらつきを回避することができる。
【0033】
または、本実施形態の発光強度算出部11において、図6(b)に示すように、最大値/最小値算出部17の前段に解像度変換部20を配置して、最大値および最小値を算出する前に、画像信号に解像度変換を施す構成とすることもできる。解像度変換部20は、本画像表示装置に入力された画像信号をより粗い空間解像度の信号に変換する。解像度変換部20の解像度変換手法は、入力信号にローパスフィルタを施してから疎にサンプリングする手法でもよいし、その他、公知の解像度変換手法でもよい。このようにすることにより、解像度変換時の空間ローパスフィルタ効果により、上述したように、バックライト14の発光強度の時間変化に起因して発生する表示画像上のちらつきを回避することができるとともに、最大値/最小値算出部17での処理の対象となる画素数を少なくすることができ、最大値/最小値算出部17の演算量を少なくすることができる。
【0034】
信号補正部12
信号補正部12は発光強度算出部11において算出されたバックライト14の輝度変調率と、入力された画像信号とに基づいて、液晶パネル16の各画素における画像信号の輝度(透過率)を補正し、補正された画像信号を液晶制御部15に出力する。この信号補正部12の一具体例の構成を図7に示す。
【0035】
この信号補正部12はガンマ変換部3と、除算部37と、ガンマ補正部38と、を備えている。
【0036】
ガンマ変換部3は、入力された画像信号をR、G、Bの光透過率に変換する。つまり、ガンマ変化部3は、入力画像信号が[0,255]の範囲の信号であるとすると、(6)式で表される変換を行う。
【数11】

【0037】
ここで、S、S、SはR、G、Bに対応する画像信号値であり、T、T、TはそれぞれR、G、B各色に対応する光透過率である。ガンマ変換部3のγ、αの値は任意の実数で良いが、一般的に最も簡略にこの変換を行う場合にはα=0.0、γ=2.2が用いられる。
【0038】
除算部37はガンマ変換部3によって算出された各画素のR、G、Bの光透過率を、発光強度算出部11で算出されたバックライト14の輝度変調率で除算することにより、補正光透過率を算出する。除算部37による演算は、具体的にはガンマ変換部3によって算出された各画素のR、G、Bの光透過率を発光強度算出部11で算出されたバックライト14の輝度変調率で除算することで行う。ただし除算部37に、あらかじめ入出力に対応する値の関係を保持したルックアップテーブルを保持させておき、除算部37はこのルックアップテーブルを参照して補正光透過率を算出するようにしても良い。
【0039】
ガンマ補正部38は除算部37において算出された補正光透過率にガンマ補正を施し、液晶制御部15に出力するための画像信号に変換する。出力される画像信号をR、G、Bに対応する[0,255]の範囲の信号であるとすると、このガンマ補正は例えば、下記の(7)式を用いて行われる。
【数12】

【0040】
ここで、T´、T´、T´はそれぞれR、G、B各色に対応する補正光透過率であり、S´、S´、S´はそれぞれR、G、Bに対応する出力画像信号値である。γ、αは任意の実数で良いが、γを液晶パネル16のガンマ値、αを液晶パネル16の最小光透過率とすることにより、入力信号に忠実な画像の再生を可能とすることが可能である。また、ガンマ補正はこの変換に限らず、必要に応じて公知の変換方式で代用しても良いし、液晶パネル16のガンマ変換テーブルに従った逆変換としてもよい。これらの変換は乗算器等を用いて直接に算出としても良いし、ルックアップテーブルを用いて算出してもよい。
【0041】
信号補正部12の変更例
信号補正部12の動作は入力されたバックライト14の輝度変調率と画像信号によって決まるので、信号補正部12は、図8に示すように、発光強度算出部11において算出されたバックライト14の輝度変調率と画像信号とに基づいて設定されたルックアップテーブル10cを参照して、透過率の補正された画像信号を算出する構成としても良い。
【0042】
信号補正部12にかかる効果
以上のように実施された信号補正部12の動作による効果を、図9(a)および図9(b)を参照して説明する。補正前の光透過率はバックライト14の相対輝度が最大、すなわち1.0である場合を想定している。したがって、液晶の光透過率の補正なしにバックライト14の輝度を変更した場合、実際の表示は入力された画像信号で想定されていた表示とは大きく異なる表示となる。そこで、発光強度算出部11において算出されたバックライト14の輝度変調率を用いて、信号補正部12において液晶の光透過率の補正を行う。信号補正部12では、補正前の光透過率を発光強度算出部11で算出されたバックライト14の輝度変調率で除算する。これにより、図9(a)に示すように、補正光透過率は補正前の光透過率と比べて大きな値に設定されることとなる。そして、実際に観察者に提示される映像は(バックライトの輝度)×(液晶の光透過率)で近似されうるので、図9(b)に示すように、補正光透過率にバックライトの輝度を乗じて得られる相対輝度の映像が表示され、これにより、入力された画像信号が想定している表示に近い表示を得ることができる。
【0043】
発光強度算出部11および信号補正部12にかかる効果
図10は、本実施形態にかかる発光強度算出部11の動作を模式的に示す図である。
【0044】
図10において横軸は明度(人の明るさ知覚に比例する明るさの尺度に相当する値)である。上述したように、本実施形態にかかる発光強度算出部11は、中心値算出部18で算出された最大明度と最小明度との中心値(すなわち、対象となる空間範囲における複数の画素の信号値の明度の中心値)と、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心とが一致するようバックライト14の発光輝度を算出するように構成されている。したがって、入力画像中の複数の画素の信号値の明度が、図10内上側の矢印で示された範囲に分布している場合、発光強度算出部11では、その内の最大値と最小値との中心と、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心とが一致するようバックライト14の明度が算出されるため、バックライト14の明度は図10内に太い縦線HLで示した明度で発光し、その結果、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲は図10内下側の矢印A1で示された範囲となる。その結果、入力画像中の複数の画素のうち、少なくとも図10内破線矢印BL1、BL2で示された範囲の明度の信号値をもつ画素は、入力信号値どおりの明度を忠実に再現することはできなくなる。したがって、入力画像の明度に対して、表示される画像に生じる最大の誤差は、図10内破線矢印BL1、BL2で示された大きさの明度差となる。
【0045】
発光強度算出部11がこのように動作することにより、本実施形態によれば、入力画像の明度に対して表示される画像に生じる最大の誤差を、最小とすることができる。
【0046】
これに対し、例えば、画像信号の最大明度にバックライト14の明度が一致するようにバックライト14を点灯させると、バックライト14の明度、すなわち、表示可能な明度範囲の上限が明度の大きい側に偏り、それに伴い、表示可能な明度範囲の下限も明度の大きい側に偏ることとなるので、結果として、明度が小さい側の誤差が大きくなってしまう。つまり、表示される画像に生じる最大の誤差が暗い側で大きくなってしまう。その結果、表示画像において、黒が白く浮くような画質劣化が目立ってしまうこととなる。
【0047】
このように、本実施形態によれば、中心値算出部18で算出された最大明度と最小明度との中心値(すなわち対象となる空間範囲における複数の画素の信号値の明度の中心値)と、本画像表示装置で表示可能となる明度の範囲の中心とを一致するよう構成されていることにより、入力画像の明度に対して表示される画像に生じる最大の誤差を、最小とすることができる。
【0048】
一般に、視覚の感度は、刺激のサイズが非常に小さい場合(直径約0.1[deg]以下)には、刺激の面積にほぼ比例して高くなるが、それ以上の大きさの刺激に対しては、刺激面積が光覚に与える影響は小さく、視感度は刺激の強度のみに依存するといわれている(視覚情報処理ハンドブック、朝倉書店、5.1.2 a閾値面積曲線(リコーの法則))。
【0049】
したがって、主観的な画質劣化を軽減するためには、誤差を有する面積や画素の数を減らすことよりも、誤差そのものの大きさをより小さくすることの方がより有効であると考えられる。
【0050】
本実施形態によれば、表示画像上に発生する明度差(誤差)自体を最小とすることが可能であるので、主観的な画質劣化を最小限に留めることが可能である。
【0051】
また、上述したとおり、本実施形態では、ガンマ変換部2においてα=0.0、γ=2.2/3.0としてガンマ変換することにより、信号値は明度に相当する値に変換する。上述のとおり明度は人の明るさ知覚に比例する明るさの尺度である。一方、輝度と呼ばれる尺度は、光のエネルギーに比例する明るさの尺度である。一般に、輝度は人が感じる明るさの強度には比例しない。そのため、人が知覚する明るさの差異を評価するためには、輝度の差ではなく、明度の差を用いるのが適切である。上述のとおり本実施形態によれば、表示画像上に発生する明度差(誤差)を最小とすることが可能であるので、主観的な画質劣化を最小限に留めることが可能である。
【0052】
(補足)液晶パネル16のコントラスト特性と表示可能範囲
バックライト14の明度に対して、表示可能となる明度の範囲が、図10に示されるような範囲に限定されるのは、液晶パネル16のコントラスト特性により、実現しうる最小の光透過率に限界があるからでる。例えば、液晶パネル16のコントラスト比が1000:1である場合、その液晶パネル16ではバックライト14の明度に対して、1/10倍〜1倍の範囲の明度しか表示できない。
【0053】
また、一般に、液晶パネルで変調可能な明度の範囲は、画像信号の明度の範囲に対して狭いため、入力される画像信号によってはバックライト14の明度をいかように変調しようとも入力画像信号どおりには表示できないような場合が生じる。たとえば、入力された画像信号の明度が0から1まで広く分布している場合、この画像信号すべてを液晶表示装置で忠実に再現することは出来ない。
【0054】
また、入力された画像信号のほとんどが暗い部分であり、一部のみが明るいような画像信号であった場合に、画像信号の最大明度にバックライト14の明度が合うようにバックライト14を点灯させると、画像信号の一部のみを占める明るい部分は画像信号に忠実に再現できるが、一方で画像信号のほとんどを占める暗い部分は再現できなくなってしまうこととなる。
【0055】
液晶パネル16および液晶制御部15
液晶パネル16は、本実施形態ではアクティブマトリクス型であり、図11に示すように、アレイ基板24上に複数本の信号線21およびこれと交差する複数本の走査線22が図示しない絶縁膜を介して配置されており、両線の各交差領域には画素23が形成されている。信号線21および走査線22の端部は、信号線駆動回路25および走査線駆動回路26にそれぞれ接続されている。各画素23は、薄膜トランジスタ(TFT)からなるスイッチ素子31と、画素電極32と、液晶層35と、補助容量33と、対向電極34とを備えている。なお、対向電極34は全ての画素23に共通の電極となっている。
【0056】
スイッチ素子31は、画像信号書込み用のスイッチ素子であり、そのゲートは1水平ライン毎に共通に走査線22に接続され、ソースは1垂直ライン毎に信号線21に共通に接続されている。さらに、ドレインは画素電極32に接続されるとともに、この画素電極32と電気的に並列に配置された補助容量33に接続されている。
【0057】
画素電極32は、アレイ基板24上に形成され、この画素電極32と電気的に相対する対向電極34は、図示しない対向基板上に形成されている。対向電極34には、図示しない対向電圧発生回路から所定の対向電圧が与えられている。また画素電極32と対向電極34との間には液晶層35が保持され、アレイ基板24と上記対向基板の周囲は図示しないシール材により封止されている。なお、液晶層35に用いる液晶材料は、どのようなものでも良いが、例えば、強誘電性液晶やOCB(Optically Compensated Bend)モードの液晶等が液晶材料として好適である。
【0058】
走査線駆動回路26は、図示しないシフトレジスタ、レベルシフタおよびバッファ回路等から構成されている。この走査線駆動回路26は、図示しない表示比率制御部から制御信号として出力された垂直スタート信号や垂直クロック信号に基づいて、各走査線22に行選択信号を出力する。
【0059】
信号線駆動回路25は、図示しないアナログスイッチ、シフトレジスタ、サンプルホールド回路、ビデオバス等から構成されている。この信号線駆動回路25には、図示しない表示比率制御部から制御信号として出力された水平スタート信号および水平クロック信号が入力されるとともに、画像信号が入力されている。
【0060】
液晶制御部15は、液晶透過率補正部12による補正後の液晶透過率となるように液晶パネル16を制御する。
【0061】
本実施形態にかかる効果
本実施形態にかかる画像表示装置によれば、表示画像上に発生する明度差(誤差)を最小とすることが可能であるので、主観的な画質劣化を最小限に留めることが可能であり、広ダイナミックレンジかつ低消費電力な画像表示が可能となる。
【0062】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による画像表示装置について図を参照して説明する。
【0063】
画像表示装置の構成
本実施形態による画像表示装置の構成を図12に示す。第2実施形態による画像表示装置は、第1実施形態による画像表示装置と比べて、バックライトを構成する複数の光源の発光強度および発光タイミングが、バックライト制御部43によって個別に制御可能である点が大きく異なっている。また、本実施形態による画像表示装置は輝度分布算出部47を有していることが望ましく、本実施形態では輝度分布算出部47を有しているものとする。
【0064】
以下に各部の構成および動作の詳細を述べる。
【0065】
バックライト44
バックライト44は複数の光源を有する。これらの光源はバックライト制御部43の制御により個別に強弱に点灯し、液晶パネル46を背面から照射する。
【0066】
このバックライト44の一具体例の構成を図13(a−1)、図13(a−2)、図13(b)、図13(c)に示す。図13(a−1)、図13(a−2)、図13(b)、図13(c)に示すようにバックライトは少なくとも1つ以上の光源を備えている。光源の配置は、図13(a−1)、図13(a−2)、図13(b)に示すように、液晶パネル46背面に光源を配置する直下式でもよいし、図13(c)に示すように液晶パネル46側面に光源を配置し、図示しない導光板やリフレクタにより液晶パネル46背面に光を導くことにより液晶パネル46を背面から照射するエッジライト式でもよい。
【0067】
図13では各光源は単一の発光素子から構成されるかのように示されているが、光源は図14(a)のように単一の発光素子により構成しても良いし、図14(b)のように液晶パネル46と平行な面に沿って複数の発光素子を配置する構成としても良い。
【0068】
発光素子はLED、冷陰極管、熱陰極管等が適している。特にLEDは最大発光可能輝度と最小発光可能輝度の幅が広く、高いダイナミックレンジでの発光制御が可能であるので、発光素子として用いるのが好ましい。光源はバックライト制御部43によって発光強度(発光輝度)および発光タイミングが制御可能となっている。
【0069】
バックライト制御部43
バックライト制御部43は発光強度算出部41によって算出された各光源の輝度変調率に基づきバックライト44を構成する各光源を強弱に点灯させる。バックライト制御部43は、バックライト44を構成する各光源の発光強度(発光輝度)および発光タイミングを独立に制御可能である。
【0070】
発光強度算出部41
第2の実施の形態による発光強度算出部41の構成例を図15に示す。発光強度算出部41は画像信号から表示に適した各光源の輝度変調率を算出する。第2実施形態による発光強度算出部41は、最大値/最小値算出部21の構成が第1実施形態による発光強度算出部41の最大値/最小値算出部17と大きく異なっている。
【0071】
第2実施形態による発光強度算出部41の最大値/最小値算出部21は、バックライト44を構成する各光源に対して、その光源の液晶パネル46に対する照射範囲に対応した空間範囲内で、複数の画素の信号値から、それら信号値のうちの最大値および最小値を算出する。最大値/最小値算出部21において、各光源に対する最大値および最小値の算出の対象となる空間範囲は、各光源の照射範囲に概略一致した空間範囲でも良いし、これより大きい空間範囲でも小さい空間範囲でも良い。
【0072】
第2実施形態によるガンマ変換部1は、入力された各光源に対する信号値の最大値および最小値をガンマ変換により、第1実施形態によるガンマ変換部1と同様にして、各々各光源に対する最大明度および最小明度に変換する。
【0073】
第2実施形態による中心値算出部51は、ガンマ変換部1で算出された各光源に対する最大明度および最小明度から、第1実施形態による中心値算出部51と同様にして、各光源に対する最大明度と最小明度との中心値を算出する。
【0074】
第2実施形態による発光強度算出部41は、中心値算出部51で算出された各光源に対する最大明度と最小明度との中心値に、第1実施形態による発光強度算出部41と同様に、液晶パネル46の特性に応じて算出された値(明度ゲイン)を乗じ、バックライト44をなす各光源の明度変調率を算出する。
【0075】
第2実施形態によるガンマ変換部2は、算出された各光源の明度変調率を、第1実施形態によるガンマ変換部2と同様に、ガンマ変換により、各光源の輝度変調率に変換する。
【0076】
輝度分布算出部47
第2の実施の形態による輝度分布算出部47は、発光強度算出部41において算出されたそれぞれの輝度変調率で各光源を点灯させた際に実際に液晶パネル46に入射する光の輝度分布の予測値を算出する。
【0077】
バックライト44をなす各光源は実際のハードウェア構成に応じた発光分布を持つため、光源の点灯により液晶パネル46に入射する光の強度もそれに応じた分布を持つ。ここでは液晶パネル46に入射する光の強度を単にバックライトの輝度または光源の輝度と表現する。光源の輝度分布の例を図16に示す。この輝度分布は、各光源の照射範囲の中心に対して対称であり、光源の照射範囲の中心から離れるに連れて相対輝度が減少している分布となっている。第n番目の光源nを輝度変調率LSET,nで点灯させたときの各座標における相対輝度は、この輝度分布を用いて、
【数13】

で表すことができる。(8)式においてx´n、y´nは光源nの照射範囲の中心からの点の相対座標であり、LP,nはその点における光源nの輝度である。
【0078】
バックライト44の各光源を相対輝度LSET,nで点灯させたときの各画素における輝度は、各光源のその画素における輝度に各光源の輝度変調率を乗じた値の和として算出される。
【0079】
バックライトの輝度分布(各画素の輝度)の算出方法を図17に模式的に示す。つまり、バックライトの輝度分布は各光源の輝度分布LP,nを用いて、下記の(6)式で算出される。
【数14】

【0080】
(9)式においてx、yは液晶パネル46上での画素の座標であり、x0,n、y0,nは液晶パネル46上での光源nの照射範囲の中心の座標である。Nは光源の総数である。(9)式ではある画素でのバックライトの輝度を求めるにあたって、全ての光源の輝度変調率および輝度分布を用いるように定義されているが、その画素での輝度に対して影響の少ない光源の輝度変調率および輝度分布は、その画素の輝度の算出において省略することができる。
【0081】
各光源の輝度分布は、これを適切な関数で近似して直接に算出しても良いし、予め用意したルックアップテーブルを用いて算出してもよい。
【0082】
信号補正部42
信号補正部42は輝度分布算出部47において算出されたバックライトの輝度分布と、入力された画像信号とに基づいて、液晶パネル46の各画素における画像信号の透過率を補正し、補正された透過率の画像信号を液晶制御部45に出力する。この信号補正部42の一具体例の構成を図18に示す。
【0083】
この信号補正部42はガンマ変換部3と、除算部61と、ガンマ補正部38と、を備えている。
【0084】
第2実施形態による信号補正部42は、除算部61がガンマ変換部3によって算出された各画素のR、G、Bの光透過率と、輝度分布算出部47で算出されたバックライトの輝度の分布とから補正光透過率を算出するという点で第1実施形態による信号補正部12と大きく異なっている。
【0085】
第2実施形態による除算部61はガンマ変換部3によって算出された各画素のR、G、Bの光透過率を、輝度分布算出部47で算出されたバックライトの輝度分布の値で除算することにより補正光透過率を算出する。ただし、除算部61に、あらかじめ入出力に対応する値の関係を保持したルックアップテーブルを保持させておき、除算部61はこのルックアップテーブルを参照して補正光透過率を算出するようにしても良い。
【0086】
液晶パネル46および液晶制御部45
第2実施形態による液晶パネル46および液晶制御部45は、第1実施形態による液晶パネル16および液晶制御部15と同じ構成を有する。
【0087】
本実施形態にかかる効果
本実施形態にかかる画像表示装置によれば、表示画像上に発生する明度差(誤差)を最小とすることが可能であるので、主観的な画質劣化を最小限に留めることが可能であり、第1実施形態にかかる画像表示装置よりもさらに広ダイナミックレンジかつ低消費電力な画像表示が可能となる。
【符号の説明】
【0088】
11、41:発光強度算出部
12、42:信号補正部
13、43:バックライト制御部
14、44:バックライト
15、45:液晶制御部
16、46:液晶パネル
17、21:最大値/最小値算出部
18、51:中心値算出部
1、2、3:ガンマ変換部
10a:乗算器
10b:ルックアップテーブル
10c:ルックアップテーブル
19:ローパスフィルタ
20:解像度変換部
37、61:除算部
38:ガンマ補正部
47:輝度分布算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射するバックライトと、
前記バックライトから出射される光を変調することにより画像表示を行う液晶パネルと、
前記バックライトの発光強度に応じて定まる前記液晶パネルにより表示可能な明度範囲の中心値と、入力画像の各画素の明度の最大値と最小値の中心値とがほぼ同じになるように、前記バックライトの発光強度を算出する発光強度算出部と、
算出された発光強度で発光するように前記バックライトの発光を制御するバックライト制御部と、
前記算出された発光強度に応じて前記入力画像の各画素の信号を補正する信号補正部と、
補正された入力画像に基づいて前記液晶パネルの変調を制御する液晶制御部と、
を備えた画像表示装置。
【請求項2】
前記信号補正部は、各前記画素の輝度を、前記算出された発光強度に応じて定まるバックライトの発光輝度で除算することにより補正を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記発光強度算出部は、前記各画素の明度の最大値と最小値の中心値に対して、あらかじめ設定された定数を乗じることによって前記バックライトの発光強度を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記発光強度算出部は、前記入力画像に空間ローパスフィルタをかけ、フィルタリング後の入力画像の各画素の明度の最大値と最小値の中心値が、前記液用パネルにより表示可能な前記明度範囲の中心値とほぼ同じになるように、前記バックライトの発光輝度を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記発光輝度算出部は、前記入力画像の空間解像度を低下させる解像度変換部を有し、前記入力画像を前記解像度変換部により解像度変換し、変換された入力画像の各画像の明度の最大値と最小値の中心値が、前記液晶パネルにより表示可能な前記明度範囲の中心値とほぼ同じになるように、前記バックライトの発光輝度を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記バックライトは、それぞれ発光強度を個別に制御可能な複数の光源を含み、
前記発光強度算出部は、前記光源毎に、前記液晶パネルにおける前記光源の照射範囲に応じた空間範囲内の画素を用いて、前記発光輝度を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−224014(P2010−224014A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68425(P2009−68425)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】