説明

画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラム

【課題】
本発明は、紙文書からスキャンして読み取ったスキャン画像の編集後、スキャン画像を保護電子文書に変換する画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】
操作権限情報が付与された紙文書から画像情報を読み取る画像読取手段と、画像読取手段で読み取った画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、画像読取手段で読み取った画像情報を保護電子文書に変換する前に、該画像情報の編集を行う編集手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、スキャナ文書を複数送信する場合に、誤って文書属性を付加してしまうおそれがなく、また複合機にスキャナ文書を保存しておいても、第3者に無断で見られることがなく、意に反して秘密が開示されるおそれがないスキャナ装置及び複合機並びに文書管理システムが提案されている。
【0003】
上記特許文献1に示される発明は、スキャン入力部で文書データをスキャンして読み取ったスキャン文書の生成と同時に、当該スキャン文書の文書属性情報やセキュリティ情報を情報入力部で入力させ、入力情報を表示部に表示して確認させることで、間違えた属性情報をスキャン文書に付加してしまったり、意に反してスキャン文書が開示されることを防止できるように構成されたものである。
【0004】
また、特許文献2には、ユーザが暗号鍵を管理しないで、画像データの暗号化及び暗号化された画像データの利用が可能なスキャナ装置、情報処理装置、画像データ暗号化方法、画像データ表示方法、画像データ暗号化プログラム及び画像データ表示プログラムが提案されている。
【0005】
上記特許文献2に示される発明は、ユーザが所有するスマートカードをスキャナ装置2が備えるカードリーダ/ライタに挿入させ、スキャナ装置2でスキャンして読み取ったドキュメントの画像データをカードリーダ/ライタに挿入されたスマートカードを用いて暗号化して暗号化ドキュメントを生成することで、ユーザが暗号鍵を管理しなくても画像データの暗号化ができるように構成されたものである。
【0006】
また、暗号化された暗号化ドキュメントは、スキャナ装置に格納され、ユーザからの閲覧要求に応じてパーソナルコンピュータに送信され、ユーザが暗号化ドキュメントを閲覧する場合は、スマートカードをパーソナルコンピュータのカードリーダ/ライタに挿入し、パーソナルコンピュータで起動させた閲覧プログラムなどで暗号化ドキュメントを復号化するように構成されたものである。
【特許文献1】特開2003−304352号公報
【特許文献2】特開2006−050535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1及び特許文献2の発明は、紙文書からスキャンして読み取ったスキャン画像に誤った文書属性が付加されることを防止する、あるいはスキャン画像が意に反して開示されることを防止する、あるいはスキャン画像を自動的に暗号化するようには構成されているが、スキャン時の紙文書の上下の向きが適切でなかったり、白紙ページ等の不要なページがスキャンされた等の場合には、スキャン後のスキャン画像の向きの補正、余分なページの削除、ページ順番の並び替え等の編集ができるようには構成されていない。
【0008】
本発明は、紙文書からスキャンして読み取ったスキャン画像の編集後、スキャン画像を保護電子文書に変換する画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1の画像読取装置の発明は、操作権限情報が付与された紙文書から画像情報を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報を前記保護電子文書に変換する前に、該画像情報の編集を行う編集手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の少なくとも1つの頁画像データの回転処理を行うことを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の画像読取装置の発明は、請求項2の発明において、前記編集手段は、前記頁画像データに所定の回転角度設定情報を付加することにより前記回転処理を行うことを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の少なくとも1つの頁画像データの削除処理を行うことを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の各頁画像データを並び替える並び替え処理を行うことを特徴とする。
【0014】
また、請求項6の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報の画像の解像度を変換する解像度変換処理を行うことを特徴とする。
【0015】
また、請求項7の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報の画像の色数を変換する色数変換処理を行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項8の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記編集手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報のフォーマットを変換するフォーマット変換処理を行うことを特徴とする。
【0017】
また、請求項9の画像読取装置の発明は、請求項1の発明において、前記変換手段は、前記画像読取手段で読み取った画像情報を暗号化することにより前記保護電子文書に変換することを特徴とする。
【0018】
また、請求項10の画像処理システムの発明は、文書の操作権限情報を該文書の識別情報に対応付けて管理する操作権限管理装置と、前記操作権限管理装置により前記操作権限情報が管理される保護文書を格納して管理する保護文書管理装置と、前記操作権限管理装置により管理される前記操作権限情報に基づき文書の処理を行う文書処理装置とを具備し、前記文書処理装置は、前記操作権限管理装置により前記操作権限情報が管理される文書に対応する紙文書から画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報を一時格納する格納手段と、前記格納手段により一時格納した画像情報を編集する編集手段と、前記編集手段で編集した画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、前記変換手段で付与された操作権限情報を前記保護文書に対応して前記操作権限管理装置に登録する登録手段と、前記登録手段で前記操作権限情報が登録された前記保護文書を前記保護文書管理装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、請求項11の画像処理プログラムの発明は、操作権限情報が付与された紙文書から画像情報を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、前記画像読取手段で読み取った画像情報を前記保護電子文書に変換する前に、該画像情報の編集を行う編集手段とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明の画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラムによれば、紙文書からスキャンして読み取った画像情報を保護文書に変換する前に画像情報の不要頁の削除や頁順番の並び替え等の編集を行うので、保護文書化された電子文書が読みやすくなる。
【0021】
また、紙文書からスキャンして読み取った画像情報の編集、保護文書化及び暗号化が複合機内で実施された後、指定された送信先へ送信されるので、文書のセキュリティをより向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係わる画像読取装置、画像処理システム及び画像処理プログラムの一実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係わる画像処理システム100の主な構成を示す構成図である。
【0024】
図1に示すように、画像処理システム100は、本発明に係わる画像読取装置が適用された複合機3と、ポリシーサーバ2と、クライアントPC1とがLAN(=Local Area Network)等のネットワーク4で接続されており、ポリシーサーバ2及びクライアントPC1は、入力装置(例えばキーボードやマウス等)、出力装置(例えばディスプレイ等)、中央処理装置(例えばCPU)、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク、外部記憶装置等)等で構成された一般的なコンピュータである。
【0025】
尚、CPUは、Central Processing Unit、ROMは、Read Only Memory、RAMは、Random Access Memoryの略である。また、画像処理システム100には、前述した各装置の他にネットワーク4に接続される各種装置を管理するサーバ等の各種装置が接続されており、ネットワーク4にはクライアントPC1や複合機2等の各装置が複数接続されていてもよい。
【0026】
複合機3は、紙文書(用紙に印刷された文書)を光学的に走査して紙文書の画像データを読み取り、読み取った画像データを指定先へ送信するスキャン処理機能の他に、印刷指示された印刷データを印刷する印刷処理機能、紙文書を複製する複製処理機能、紙文書または電子文書のファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能を備えている。
【0027】
尚、本実施例では、紙文書を用紙上に画像や印刷データが形成された文書として説明しているが、紙文書は、用紙に限定されるものではなく、プラスチックシートやビニールシート等の種々の媒体上に画像や印刷データが形成された文書であってもよい。
【0028】
クライアントPC1は、文書の表示、編集、印刷等の各種文書処理を行う機能を有しており、また、文書の印刷においては、印刷する文書データに加えて、文書データが印刷された紙文書を識別するための紙文書固有の識別情報(以下、「文書ID」という。)と、複合機3による紙文書の複製処理、スキャン処理及びファクシミリ送信処理等の各種処理の実施可否を示す保護情報とを所定のドットパターン(以下、パターン画像と称する)の配置にて付加した文書(以下、「パターン画像付紙文書」という。)を印刷する機能を有する。
【0029】
複合機3は、制御部(以下、「制御部(複合機)」という。)30、画像読取部31、パターン画像処理部32、画像補正部33、画像処理部34、画像編集部35、サムネール画像処理部36、ネットワークインタフェース部(以下、「ネットワークI/F部(複合機)」という。)37、ユーザインタフェース部(以下、「ユーザI/F部」という)38、記憶部(以下、「記憶部(複合機)」という。)39、画像形成部40、文書ID生成部41、暗号処理部42の各機能的なブロックで構成されている。
【0030】
制御部(複合機)30は、複合機3のCPUであり、複合機3を構成する各部を制御し、複合機3全体を統括制御する。
【0031】
画像読取部31は、スキャナー装置で構成され、複合機3が具備するADF(=自動原稿送り装置)あるいはプラテンガラス上にセットされた紙文書を一枚ずづ光学的に走査(スキャン)し、当該紙文書の画像を読み取る。
【0032】
尚、以下、説明の便宜上、画像読取部31で紙文書から読み取った画像をスキャン画像という。
【0033】
パターン画像処理部32は、スキャン画像を解析して当該スキャン画像に含まれる前述のパターン画像を抽出し、そのパターン画像が示す文書ID及び保護情報を検知する。また、文書ID及び保護情報を予め設定された変換方法に基づき所定のドットパターンで配置されるパターン画像に変換して生成する。
【0034】
画像補正部33は、スキャン画像を解析してスキャン画像の傾き角度を検知し、傾き角度に応じてスキャン画像の回転処理を行う。
【0035】
画像処理部34は、ユーザにより設定されたスキャン条件の解像度、色数、色合い等でスキャン画像に対する画像処理を施し、設定された所定の画像フォーマット形式に変換する。
【0036】
画像編集部35は、ユーザの編集操作に応じたスキャン画像の編集処理を行う。
【0037】
具体的には、ユーザの編集操作に応じて各スキャン画像の並び替え処理やスキャン画像の中の少なくとも1つの頁のスキャン画像の削除処理を行う。
【0038】
サムネール画像処理部36は、スキャン画像に基づくサムネール画像を生成する。
【0039】
ネットワークI/F部(複合機)37は、ネットワーク4または複合機3とは他の装置(以下、「外部装置」という。)と接続し、ネットワーク4を介して接続された外部装置または直接接続された外部装置とデータ信号や制御信号の授受の制御を行う。また、制御部30の指令に基づき指定された宛先に文書データやスキャン画像を送信する。
【0040】
ユーザI/F部38は、LCD(=Liquid Crystal Display)等の表示装置や操作ボタンを備え、ユーザの操作による複合機3への指示情報の入力及び複合機3からユーザへの複合機3のステータス情報や各種情報の表示等、ユーザと複合機3とのインタフェース処理を行う。
【0041】
記憶部(複合機)39は、ROM(=Read Only Memory)、RAM(=Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶装置で構成され、これらの各記憶装置へのデータの書き込みや各記憶装置からのデータの読み込み等の制御を行う。
【0042】
画像形成部40は、複合機3で印刷、複製、スキャン等の各処理を実施する際に画像処理された画像データ(スキャン画像を含む)を複合機3が備える図示せぬ用紙上に形成して出力するための制御を行う。
【0043】
文書ID生成部41は、複合機3による印刷処理や複製処理で出力される紙文書に付加する当該紙文書固有の文書ID、スキャン処理やファックス送信処理で指定先に送信する電子文書に付加する当該電子文書固有の文書IDを生成する。
【0044】
暗号処理部42は、スキャン画像や文書データの暗号化及び暗号化されたスキャン画像や文書データの複合化処理を行う。
【0045】
ポリシーサーバ2は、制御部(以下、「制御部(ポリシーサーバ)」という。)20、表示部21、入力部22、記憶部(以下、「記憶部(ポリシーサーバ)」という。)23、ネットワークインタフェース部(以下、「ネットワークI/F部(ポリシーサーバ)」という。)24の機能的なブロックで構成されており、制御部(ポリシーサーバ)20は、ポリシーサーバ2の中央処理装置(例えばCPU)であり、ポリシーサーバ2を構成する各部を制御し、ポリシーサーバ2全体を統括制御する。
【0046】
表示部21は、ディスプレイ等の表示装置で構成され、表示装置への各種情報の表示及びその制御を行う。
【0047】
入力部22は、キーボードやマウス等の入力装置で構成され、これら装置からポリシーサーバ2への各種情報の入力及びその制御を行う。
【0048】
記憶部(ポリシーサーバ)23は、ROM、RAM、ハードディスク、外部記憶装置等の記憶装置で構成され、これら装置での各種情報やプログラムの記憶及びその制御を行う。
【0049】
ネットワークI/F部(ポリシーサーバ)24は、ネットワーク4またはポリシーサーバ2とは他の外部装置と接続し、データ信号や制御信号の授受の制御を行う。
【0050】
また、ポリシーサーバ2には、文書管理ソフト50がインストールされて記憶部(ポリシーサーバ)23に記憶されており、この文書管理ソフト50がポリシーサーバ2上で起動することで、ポリシーサーバ2が本発明に係わる文書管理やユーザ認証を行うように機能し動作する。
【0051】
文書管理ソフト50は、ユーザ認証機能51とセキュリティポリシー管理機能52で構成されており、ユーザ認証機能51は、複合機3やクライアントPC1からの操作者(ユーザ)のユーザ認証の問合せに対する認証処理を行い、セキュリティポリシー管理機能52は、文書に対するユーザの操作権限を定めたセキュリティポリシーとその管理処理を行う。
【0052】
また、ポリシーサーバ2の記憶部(ポリシーサーバ)23には、ユーザ認証機能51(文書管理ソフト50)によりユーザの認証処理を行う際に参照される後述するユーザ認証情報管理表60(図2参照)やセキュリティポリシー管理機能52(文書管理ソフト50)により文書のセキュリティポリシーに関する情報及びその管理を行うために参照するまたは生成する後述の操作権限情報一覧表70(図3参照)やセキュリティポリシー管理表80(図4参照)が記憶保持されている。
【0053】
図2は、ユーザ認証情報管理表60の一例を示す図である。図2に示すように、ユーザ認証情報管理表60には、各ユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、「ユーザID」という。)を示す「ユーザID」61と、クライアントPC1や複合機2等の各装置のログイン時にユーザIDと対で入力するパスワードを示す「パスワード」62と、ユーザIDが割り当てられたユーザの所属部署を示す「所属」63と役職を示す「役職」64等が対応付けされて構成されたユーザ認証情報がユーザ認証情報管理表60で管理されている。
【0054】
ユーザ認証情報管理表60の例えばユーザ認証情報601は、ユーザIDが「P1201」のユーザのログイン時のパスワードは、「ABC012」で、当該ユーザの所属が「開発部」で役職が「役員」であることを示している。
【0055】
図3は、操作権限情報一覧表70の一例を示す図である。図3に示すように、操作権限情報一覧表70には、文書に対する操作可能な各種処理条件を示す「処理条件情報」71と、各種処理条件における操作権限の内容を示す「操作権限内容」72とが対応付けされて管理されている。
【0056】
具体的には、操作権限情報一覧表70の処理条件情報71には、例えば「印刷条件」711、「アクセス条件」712、「スキャン条件」713、「送信条件」714、「暗号化」715、「設定パスワードの確認有無」716等の文書に対する操作可能な処理条件が示され、各処理条件で設定可能な操作権限の内容が操作権限内容72に示されている。
【0057】
例えば、操作権限情報一覧表70の処理条件情報71の印刷条件711には、「印刷禁止」、「全面WM(ウォーターマーク)印刷」、「ヘッダ/フッタ、文書ID印刷」、「制限なし」等、文書の印刷操作における操作権限として設定可能な操作権限の内容(操作権限内容72)が示され、印刷条件711(処理条件情報71)を「印刷禁止」(操作権限の内容72)とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書の印刷操作がなされた場合であっても当該文書の印刷処理は実行されず、印刷禁止動作が実施される。
【0058】
また、印刷条件711の操作権限内容72を「制限なし」とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書の印刷操作がなされた場合、当該文書を印刷指示通りに印刷処理する。
【0059】
また、アクセス条件712の操作権限内容72を「表示のみ」とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書に対するアクセス操作があった場合、当該文書の表示のみのアクセス操作が許可され、その他の編集、複写、移動、印刷等の各操作のアクセスは禁止される。
【0060】
また、スキャン条件713の操作権限内容72を「限定条件でスキャン可」とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書に対するスキャン操作があった場合、当該文書のスキャン操作は、限定された条件でのみ許可され、その他の条件でのスキャン操作は禁止される。
【0061】
また、処理条件情報71の送信条件714を「U/I表示情報の送信」(操作権限内容72)とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書に対するファックス送信の操作が実施された場合、ユーザI/F部38の表示装置に表示されている各種情報(例えば、送信元情報、送信先情報等の各種情報)が当該文書に付加されて指定送信先へ送信される。
【0062】
また、処理条件情報71の文書の暗号化715を「する」(操作権限内容72)とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書が操作された場合には、当該文書を暗号化する。
【0063】
また、処理条件情報71の設定パスワードの確認有無716を「する」(操作権限内容72)とする操作権限情報のセキュリティポリシーが設定された文書は、当該文書が操作された場合には、当該文書に設定されたパスワードと一致するパスワードが入力された場合のみ当該文書の操作を許可する処理が実施される。
【0064】
図4は、セキュリティポリシー管理表80の一例を示す図である。図4に示すように、セキュリティポリシー管理表80には、文書IDを示す「文書ID」81と、当該文書IDの文書に設定された「設定操作権限情報」82及びその操作権限情報が示す操作権限が与えられた対象ユーザの所属部署を示す「所属」83及び役職を示す「役職」84とが対応付けされて構成されたセキュリティポリシーが記憶管理されている。
【0065】
また、「設定操作権限情報」82には、操作権限情報一覧表70(図3参照)の処理条件情報71で説明したように、文書に対する操作可能な各種処理条件を示す「印刷条件」821、「アクセス条件」822、「スキャン条件」823、「送信条件」824、「暗号化」825、「設定パスワードの確認有無」826の各処理条件における設定された操作権限の内容が記録されている。
【0066】
セキュリティポリシー管理表80の例えばセキュリティポリシー800は、文書ID「S0001」の文書に対する経理部(所属83)の一般社員(役職84)による印刷(印刷条件821)、スキャン(スキャン条件823)、ファックス送信または指定先への送信(送信条件824)の各操作を禁止とし、経理部の一般社員が当該文書に設定されたパスワードと一致するパスワードを入力して当該文書を操作した場合のみ、当該文書の表示のアクセス(アクセス条件822)を可(設定パスワードの確認有無826)とすることを示している。
【0067】
また、セキュリティポリシー801は、役員(役職84)であれば誰でも(=Any、所属83)文書ID「S0001」の文書に対して当該文書に設定されたパスワードを入力することなく(設定パスワードの確認有無826)、当該文書の表示、編集のアクセス(アクセス条件822)、ファックス送信(送信条件824)、スキャン及び印刷の操作を可(スキャン条件823、印刷条件821)とする。また、当該文書が役員により印刷操作された場合は、印刷出力される紙文書に当該紙文書固有の文書IDをヘッダー/フッタ機能により付加印刷(印刷条件821)し、また、当該文書が役員によりファックス送信操作及びスキャン操作された場合は、当該文書から読み取った画像情報を暗号化後、指定先へ送信する処理を行うことを示している。
【0068】
ところで、本発明の画像読取装置が適用された複合機3は、前述したように紙文書をスキャンして紙文書からスキャン画像を読み取り、読み取ったスキャン画像を保存または指定先へ送信するスキャン処理機能を備えており、このスキャン処理機能には、通常スキャンモードと保護文書作成スキャンモードの何れかが選択操作できるように構成されている。
【0069】
通常スキャンモードは、予め設定されたスキャン条件で紙文書をスキャンし、当該紙文書のスキャン画像を読み取る従来と同様のスキャン処理を行うモードである。
【0070】
また、保護文書作成スキャンモードは、紙文書からスキャンして読み取ったスキャン画像の傾きのずれを自動的に補正し、補正後のスキャン画像をプレビューして余分なページの削除やページ順番の並び替え等の編集後、スキャン画像のファイル(以下、「スキャン画像ファイル」という。)に対するセキュリティポリシーの設定及び暗号化処理を行うように構成されたモードである。
【0071】
尚、本実施例では、保護文書作成スキャンモードにおけるスキャン画像のプレビューは、補正後のスキャン画像をサムネール画像で表示してユーザにプレビューさせ、また、補正後のスキャン画像に対する編集は、表示されたスキャン画像に対応するサムネール画像に基づき余分なスキャン画像の削除やスキャン画像の頁順番の並び替え等の編集をユーザが指示操作できるように構成されている。
【0072】
また、スキャン画像ファイルに対するセキュリティポリシーの設定及び暗号化処理は、編集後のスキャン画像ファイルに対するセキュリティポリシーの設定及び当該ファイルへのパターン画像の付加及び暗号化処理を行う。
【0073】
このように構成された複合機3が前述したパターン画像付紙文書を保護文書作成スキャンモードでスキャンする本発明の要部の処理動作について以下に説明する。
【0074】
図5は、複合機3の保護文書作成スキャンモードにおけるスキャン処理動作の一例を示す流れ図である。
【0075】
図5に示すように、複合機3のユーザI/F部38の表示装置には、初期画面の図示せぬログイン画面が表示されており、このログイン画面でユーザがユーザID及びパスワードのログイン情報を図示せぬ操作ボタンを操作して入力すると、複合機3は、入力されたログイン情報に基づきユーザの認証を行う。
【0076】
このユーザ認証は、複合機3がログイン画面で入力されたログイン情報(ユーザID、パスワード)をポリシーサーバ3に送信してユーザ認証の問合せを行い(ステップS501)、ポリシーサーバ3は、複合機3から送信されたユーザIDとパスワードとを対とする情報がユーザ認証情報管理表60に登録されているか否かをユーザ認証情報管理表60を参照して確認し、登録されている場合はユーザを認証し、登録されていない場合は認証しない旨を要求元の複合機3へ送信して通知する(ステップS502)。
【0077】
ユーザ認証後、複合機3は、表示装置に処理操作の図示せぬ選択メニューを表示させ、この選択メニューで「保護文書作成スキャンモード」がユーザにより選択されると、保護文書作成スキャンモードによる紙文書のスキャン処理を開始する。
【0078】
具体的には、複合機3が具備する自動原稿送り装置にパターン画像付紙文書をセットし、選択メニューで「保護文書作成スキャンモード」を選択すると、パターン画像付紙文書からスキャンして読み取るスキャン画像にユーザが設定可能なセキュリティポリシーをポリシーサーバ3から取得して表示装置に表示し、ユーザに選択させる。
【0079】
ユーザが設定可能なセキュリティポリシーの取得は、ステップS501で入力されたユーザIDを複合機3がポリシーサーバ3へ送信して当該ユーザIDのユーザが設定可能なセキュリティポリシーを問い合わせて取得する(ステップS503)。
【0080】
一方、ポリシーサーバ3は、複合機3からユーザが設定可能なセキュリティポリシーの問合せを受けて、複合機3から送信されたユーザIDのユーザから特定される当該ユーザの文書に対する設定可能な処理条件とその処理条件における操作権限の内容及びその操作権限を与える対象ユーザの所属部署と役職等のセキュリティポリシー群の情報を図示せぬユーザ毎セキュリティポリシー管理表を参照して特定し、問合せ元の複合機3へ送信して通知する(ステップS504)。
【0081】
尚、ユーザ毎セキュリティポリシー管理表には、ユーザIDで対応付けされたユーザの役職と所属に応じて文書に設定可能なセキュリティポリシー(各種処理条件とその処理条件における操作権限の内容及びその操作権限を与える対象ユーザの所属部署と役職)の情報が対応付けされて管理されている。
【0082】
複合機3の表示装置に表示されたセキュリティポリシー群の中からパターン画像付紙文書から読み取るスキャン画像に設定するセキュリティポリシーが選択されると、複合機3は、当該パターン画像付紙文書を読み取る際のスキャン条件である解像度、色数、文書フォーマット、送信先等の各設定値を設定するスキャン条件設定画面(図示せず)を表示させ、ユーザに選択させる(ステップS505)。
【0083】
ユーザによるセキュリティポリシー及びスキャン条件の選択設定後、複合機3のユーザI/F部38の図示せぬスキャン開始ボタンがユーザにより押下されると、自動原稿送り装置にセットされたパターン画像付紙文書が一枚ずつ画像読取部31へ搬送され、画像読取部31がステップS505で設定されたスキャン条件でパターン画像付紙文書からスキャン画像を読み取り(ステップS506)、読み取ったスキャン画像をパターン画像処理部32が解析して当該パターン画像付紙文書のスキャン処理の実施可否を判別する(ステップS507)。
【0084】
具体的には、パターン画像付紙文書には、文書データに加えて当該パターン画像付紙文書の文書IDと保護情報(例えばスキャン処理の禁止または可を示すコード)が所定のドットパターンで配置されたパターン画像が付加されて形成されており、パターン画像処理部32は、パターン画像付紙文書から読み取られたスキャン画像に含まれるパターン画像を抽出し、抽出したパターン画像を解析して当該パターン画像付紙文書の文書IDと保護情報を検知する。
【0085】
ステップS507において、スキャンしたパターン画像付紙文書がスキャン禁止の場合、即ち、パターン画像処理部32がパターン画像の保護情報をスキャン禁止と検知した場合は(ステップS507でYES)、制御部(複合機)30がスキャン処理動作を中止させてジョブを終了する(ステップS515)。
【0086】
また、ステップS507において、スキャンしたパターン画像付紙文書がスキャン禁止でない場合、即ち、パターン画像処理部32がパターン画像の保護情報をスキャン禁止でないと検知した場合は(ステップS507でNO)、画像補正部33がスキャン画像の傾きのずれを補正する画像補正処理を行い、補正後のスキャン画像(以下、「スキャン画像(補正後)」という。)を複合機3の記憶部(複合機)39の図示せぬハードディスクの指定された記憶領域に保存する(ステップS508)。
【0087】
この画像補正処理は、具体的には、自動原稿送り装置で搬送されるパターン画像付紙文書が何らかの原因で斜めにずれた状態で画像読取部31へ搬送された場合、当該パターン画像付紙文書から読み取ったスキャン画像も斜めに傾いた画像となるため、その画像の傾きを補正するために当該傾きに応じた回転処理をスキャン画像に施して補正するための処理であり、パターン画像付紙文書から読み取ったスキャン画像を解析してスキャン画像の傾き角(スキュー角)を検出し、検出した傾き角に基づきスキャン画像を回転させる。
【0088】
スキャン画像の傾き角の検出は、例えばスキャン画像の4つの頂点座標を検出し、これらの頂点座標の位置関係から当該スキャン画像の傾き角を検出するか、または原稿の余白幅に基づき検出する等、一般的に知られた公知技術を用い、また、スキャン画像の回転は、検出した傾き角に基づき回転行列等を用いてスキャン画像を回転させる等の公知技術を用いて行う。
【0089】
ステップS508でスキャン画像(補正後)がハードディスクに保存後、全パターン画像付紙文書のスキャンが完了するまで前述のステップS506乃至ステップS509の処理を繰り返し、全パターン画像付紙文書のスキャンが完了して各スキャン画像(補正後)がハードディスクに保存されたら(ステップS509でYES)、サムネール画像処理部36が全スキャン画像(補正後)をハードディスクから読み出し、各スキャン画像(補正後)に対応するサムネール画像を生成してハードディスクの指定された記憶領域に保存する(ステップS510)。
【0090】
画像編集部35は、ハードディスクに格納された全サムネール画像を読み出し、複合機3の表示装置に全パターン画像付紙文書のスキャン画像に対応するサムネール画像を表示してユーザに確認及び必要に応じて編集操作を行わさせた後、編集操作に応じたスキャン画像(補正後)の編集処理を行う(ステップS511)。
【0091】
この編集処理は、具体的には、ユーザがサムネール画像を見ながら編集ボタンを操作して行ったスキャン画像の削除操作、スキャン画像の頁順番の並べ替え操作等の編集内容を画像編集部35がメモリに記憶し、ユーザによる編集操作が完了すると、画像編集部35はメモリに記憶された編集内容に基づきスキャン画像(補正後)の編集を行う。
【0092】
例えば、ユーザによる編集内容がスキャン画像の削除の場合は、削除が指示されたサムネール画像の頁数に対応するスキャン画像(補正後)を消去し、また、スキャン画像の順番の並べ替えの場合は、指定されたサムネール画像の頁順番にスキャン画像(補正後)の頁番号を付け替える等の処理を行う。
【0093】
スキャン画像(補正後)の編集処理が終了すると、複合機3の文書ID生成部がスキャン画像(補正後)のファイル(以下、「スキャン画像(補正後)ファイル」という。)に付加する新たな文書IDを生成し、生成した文書IDと、前述のステップS505で設定されたスキャン画像(補正後)ファイルに設定する処理条件とその処理条件における操作権限の内容及びその操作権限を与える対象ユーザの所属部署と役職の各情報をポリシーサーバ3へ送信して、その登録と、スキャン画像(補正後)ファイルを暗号化するための暗号化鍵の送信を要求する(ステップS512)。
【0094】
ポリシーサーバ3は、複合機3から送信された文書ID、処理条件とその処理条件における操作権限の内容及びその操作権限を与える対象ユーザの所属部署と役職とを対応付けてセキュリティポリシー管理表80(図4参照)に記録してスキャン画像(補正後)ファイルに対するセキュリティポリシーを登録し、暗号化鍵の送信要求に対して予め作成した暗号化鍵を要求元の複合機3に送信する(ステップS513)。
【0095】
ポリシーサーバ3から暗号化鍵を取得した複合機3は、文書ID生成部で生成した文書IDをスキャン画像(補正後)ファイルに付加し、当該文書IDが付加されたスキャン画像(補正後)ファイルをポリシーサーバ3から取得した暗号化鍵で暗号化して保護電子文書ファイルを生成後、ユーザ指定の送信先へ送信する(ステップS514)。
【0096】
尚、ステップS508におけるスキャン画像の画像補正処理は、スキャン画像の傾き角の情報をスキャン画像に付加する構成とし、ステップS510においてスキャン画像のサムネール画像を生成する際にスキャン画像に付加された傾き角の情報に従って当該スキャン画像を回転処理させ、回転処理後のスキャン画像に対応するサムネール画像を生成する構成としてもよい。
【0097】
この場合は、スキャン画像を記録する画像フォーマット形式を各スキャン画像を記憶するスキャン画像領域と、スキャン画像の傾き角の情報を記憶する画像回転角情報領域とで構成し、画像回転角情報領域に各スキャン画像の傾き角情報を記録することで、複合機3のサムネール画像処理部36が当該スキャン画像に対応して記録された画像回転角情報に基づき当該スキャン画像を回転して表示させる構成とする。
【0098】
また、複合機3とは他の装置(例えばクライアントPC1)でスキャン画像の表示、編集等を行う例えばビューワーソフトや画像処理ソフト等は、当該スキャン画像に対応して記録された画像回転角情報に基づき当該スキャン画像を回転して表示させる構成とする。
【0099】
このような構成とした場合は、複合機3の画像補正処理によるスキャン画像の回転処理が不要となるので、画像補正部33による回転処理の負荷が無くなり、画像補正処理の高速化が図れる。
【0100】
以上説明した本発明の複合機3による処理動作は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、複合機に供給し、複合機のCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって実現するように構成した複合機としてもよい。
【0101】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0102】
また、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、複合機に挿入された機能拡張カードやCPUに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される構成としてもよい。
【0103】
また、上記の実施例では、ユーザの認証をポリシーサーバ2で行うような構成を示したが、ユーザ認証を行うユーザ認証サーバをポリシーサーバ2とは他に設けてネットワーク4に接続し、ユーザ認証サーバでユーザ認証を行うような構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、文書の種々な利用形態に対応した文書の管理技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明に係わる画像処理システム100の主な構成を示す構成図
【図2】ユーザ認証情報管理表60の一例を示す図
【図3】操作権限情報一覧表70の一例を示す図
【図4】セキュリティポリシー管理表80の一例を示す図
【図5】保護文書作成スキャンモードにおけるスキャン処理動作の一例を示す流れ図
【符号の説明】
【0106】
1 クライアントPC
2 ポリシーサーバ
3 複合機
20 制御部(ポリシーサーバ)
21 表示部
22 入力部
23 記憶部(ポリシーサーバ)
24 ネットワークI/F部(ポリシーサーバ)
30 制御部(複合機)
31 画像読取部
32 パターン画像処理部
33 画像補正部
34 画像処理部
35 画像編集部
36 サムネール画像処理部
37 ネットワークI/F部(複合機)
38 ユーザI/F部38
39 記憶部(複合機)
40 画像形成部
41 文書ID生成部
42 暗号処理部
50 文書管理ソフト
51 ユーザ認証機能
52 セキュリティポリシー管理機能
60 ユーザ認証情報管理表
70 操作権限情報一覧表
80 セキュリティポリシー管理表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作権限情報が付与された紙文書から画像情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段で読み取った画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、
前記画像読取手段で読み取った画像情報を前記保護電子文書に変換する前に、該画像情報の編集を行う編集手段と
を具備する画像読取装置。
【請求項2】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の少なくとも1つの頁画像データの回転処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記編集手段は、
前記頁画像データに所定の回転角度設定情報を付加することにより前記回転処理を行う請求項2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の少なくとも1つの頁画像データの削除処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報の中の各頁画像データを並び替える並び替え処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報の画像の解像度を変換する解像度変換処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報の画像の色数を変換する色数変換処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記編集手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報のフォーマットを変換するフォーマット変換処理を行う請求項1記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記変換手段は、
前記画像読取手段で読み取った画像情報を暗号化することにより前記保護電子文書に変換する請求項1記載の画像読取装置。
【請求項10】
文書の操作権限情報を該文書の識別情報に対応付けて管理する操作権限管理装置と、
前記操作権限管理装置により前記操作権限情報が管理される保護文書を格納して管理する保護文書管理装置と、
前記操作権限管理装置により管理される前記操作権限情報に基づき文書の処理を行う文書処理装置と
を具備し、
前記文書処理装置は、
前記操作権限管理装置により前記操作権限情報が管理される文書に対応する紙文書から画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段で読み取った画像情報を一時格納する格納手段と、
前記格納手段により一時格納した画像情報を編集する編集手段と、
前記編集手段で編集した画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、
前記変換手段で付与された操作権限情報を前記保護文書に対応して前記操作権限管理装置に登録する登録手段と、
前記登録手段で前記操作権限情報が登録された前記保護文書を前記保護文書管理装置に送信する送信手段と
を具備する画像処理システム。
【請求項11】
コンピュータを、
操作権限情報が付与された紙文書から画像情報を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段で読み取った画像情報に操作権限情報を付与して保護電子文書に変換する変換手段と、
前記画像読取手段で読み取った画像情報を前記保護電子文書に変換する前に、該画像情報の編集を行う編集手段
として機能させる画像処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−288686(P2008−288686A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129241(P2007−129241)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】