説明

画像通信装置

【課題】 相手先ファクシミリ番号等の相手先コードを示すバーコード又は2次元コードや相手先名を効率良く印刷できる画像通信装置を提供する。
【解決手段】 複数枚のラベル33を有するラベルシート31の印刷テンプレート、相手先コード56、及び相手先名54を設定する印刷設定手段と、設定された相手先コード56をバーコード55又は2次元コードに変換する変換手段と、設定された印刷テンプレートに基づいて、設定された相手先名54及び変換されたバーコード55又は2次元コードをラベルシート31の各ラベル33にそれぞれ印刷する印刷手段と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相手先名、及び相手先ファクシミリ番号等の相手先コードを示すバーコード又は2次元コードを用紙に印刷できる画像通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
相手先ファクシミリ番号の誤入力を防止するための従来の画像通信装置としては、例えば、相手先ファクシミリ番号を入力しかつバーコードモードに設定する入力部と、入力された相手先ファクシミリ番号を記憶する記憶部と、記憶された相手先ファクシミリ番号をバーコードに変換する変換部と、変換されたバーコードを用紙に印刷する印刷部と、印刷された用紙のバーコードを含む部分を貼り付けた原稿の画像データを読み取る読取部と、読み取られた画像データからバーコードの画像データを抽出して相手先ファクシミリ番号にデコードするデコード部と、デコードされた相手先ファクシミリ番号をダイヤルするダイヤル部とを備えたバーコードファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−70051号公報(請求項1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のような従来のバーコードファクシミリ装置では、必要とするバーコードの数だけ印刷を繰り返さなければならないので、バーコードを効率良く印刷できないという問題点がある。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、相手先ファクシミリ番号等の相手先コードを示すバーコード又は2次元コードや相手先名を効率良く印刷できる画像通信装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、複数枚のラベルを有するラベルシートの印刷テンプレート、相手先コード、及び相手先名を設定する印刷設定手段と、この印刷設定手段により設定された相手先コードをバーコード又は2次元コードに変換する変換手段と、前記印刷設定手段により設定された印刷テンプレートに基づいて、前記印刷設定手段により設定された相手先名及び前記変換手段により変換されたバーコード又は2次元コードを前記ラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷する印刷手段と、を備えたものである。
【0006】
請求項2の発明は、前記印刷手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷テンプレートに基づいて、前記印刷設定手段により設定された相手先名及び相手先コード、並びに前記変換手段により変換されたバーコード又は2次元コードを前記ラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷するものである。
【0007】
請求項3の発明は、前記ラベルシートの品番を設定する品番設定手段と、前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのファイル名とを対応付けて記憶する印刷テンプレートデータベースと、前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのダウンロードサイトのURLとを対応付けて記憶するURLデータベースと、前記品番設定手段により設定された品番が前記印刷テンプレートデータベースに記憶されていない場合に、前記URLデータベースを検索し、前記品番設定手段により設定された品番に対応するURLを抽出するURL抽出手段と、このURL抽出手段により抽出されたURLであるダウンロードサイトにネットワークを介してアクセスし、前記品番設定手段により設定された品番に対応する印刷テンプレートをダウンロードするダウンロード手段と、を備え、前記印刷設定手段は、前記ラベルシートの印刷テンプレートとして、前記ダウンロード手段によりダウンロードされた印刷テンプレートを設定するものである。
【0008】
請求項4の発明は、前記ラベルシートの印刷テンプレートを記憶する記憶手段と、前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのファイル名とを対応付けて記憶する印刷テンプレートデータベースと、前記ラベルシートの品番を示すバーコード又は2次元コードの表示物の画像データを読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られた画像データから前記ラベルシートの品番を示すバーコード又は2次元コードの画像データを抽出して品番にデコードするデコード手段と、前記印刷テンプレートデータベースを検索し、前記デコード手段によりデコードされた品番に対応するファイル名を抽出するファイル名抽出手段と、を備え、前記印刷設定手段は、前記ラベルシートの印刷テンプレートとして、前記記憶手段により記憶されかつ前記ファイル名抽出手段により抽出されたファイル名である印刷テンプレートを設定するものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、設定された印刷テンプレートに基づいて、設定された相手先名及び変換されたバーコード又は2次元コードをラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷できるので、相手先コードを示すバーコード又は2次元コードや相手先名を効率良く印刷することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、設定された相手先コードも各ラベルにそれぞれ印刷するので、原稿の画像データをファクシミリ送信又はインターネットファクシミリ送信する相手先コードを確認することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、ラベルシートの印刷テンプレートとして、ダウンロードされた印刷テンプレートを設定するので、記憶手段により記憶されていない印刷テンプレートを必要に応じてダウンロードするだけで対応できると共に、記憶手段の記憶容量を節約できる。
【0012】
請求項4の発明によれば、ラベルシートの印刷テンプレートとして、抽出されたファイル名である印刷テンプレートを設定するので、ラベルシートの品番の手入力を省略でき、そのため、品番を簡単に設定できると共に、品番の誤入力を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る画像通信装置1は、図1に示すように、主な構成要素として、制御部2、フラッシュメモリ3、RAM(random access memory、随時書き込み読み出しメモリ)4、ページメモリ5、画像メモリ6、記録部7、LAN(local area network、構内情報通信網)インターフェース(LAN I/F)8、操作部9、表示部10、コーデック(CODEC)11、読取部12、モデム13、NCU(network control unit、回線網制御装置)14を備えたものであり、各構成要素はバス15を介して互いに通信可能に接続されている。
【0014】
LANインターフェース8は、LAN(ネットワーク)21及びインターネット(ネットワーク)22に接続されている。LAN21はインターネット22に接続されており、このインターネット22にはダウンロードサイト23が接続されている。NCU14は、ネットワークとしてのPSTN(public switched telephone network、公衆電話交換網)24に接続されている。ダウンロードサイト23には、図2のようなラベルシート31の印刷テンプレートが格納されている。
【0015】
フラッシュメモリ3は、各構成要素の動作を制御するための制御プログラム、図2のようなラベルシート31の印刷テンプレート、図3のような印刷テンプレートデータベース、図4のようなワンタッチダイヤルデータベース、図5のようなURLデータベース、図6のような相手先コード及び相手先名の設定モード41並びにメッセージ42、図7のようなラベルシートの品番の設定モード43及びメッセージ44、図8のような回答45及びメッセージ46、図9のようなメッセージ47等を記憶している。これら制御プログラム等を記憶する記憶手段は、フラッシュメモリ3の他、ROM(read only memory、読み出し専用メモリ)やHDD(ハードディスクドライブ)等であってもよい。
【0016】
ラベルシート31は、図2に示すように、台紙としての剥離紙32に複数枚のラベル33を縦横に並べるようにして剥離可能に貼り付けたものである。このようなラベルシート31では、上下左右の少なくともいずれかに余白部分があってもよいし、剥離紙32が複数の部分に分割されたものであってもよい。また、ラベル33の並び方も特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0017】
印刷テンプレートデータベースは、図3に示すように、ラベルシート31の品番と印刷テンプレートのファイル名とを対応付けて記憶している。ワンタッチダイヤルデータベースは、図4に示すように、ワンタッチキーの番号と、相手先コード及び相手先名とを対応付けて記憶している。相手先コードとしては、相手先ファクシミリ番号や相手先電子メールアドレス等が挙げられる。URLデータベースは、図5に示すように、ラベルシート31の品番と印刷テンプレートのダウンロードサイト23のURL(uniform resource locator)とを対応付けて記憶している。
【0018】
制御部2は、MPU(micro processing unit、超小型演算処理ユニット)等で構成されており、フラッシュメモリ3上の制御プログラム等に従って各構成要素の動作を制御する。
【0019】
RAM4は、画像通信装置1に関する各種の情報(図9のような受信履歴情報48、図示しない送信履歴情報等)を一時的に記憶する。受信履歴情報48としては、図9に示すように、相手先名、相手先コード、モード、開始日時、時間、枚数、結果、備考等が挙げられる。送信履歴情報としても、図示しないが、相手先名、相手先コード、モード、開始日時、時間、枚数、結果、備考等が挙げられる。
【0020】
表示部10は、操作部9等に併設されたLCD(liquid crystal display、液晶ディスプレイ)等で構成されており、各種の情報を表示する。操作部9は、各種の操作をするための操作キー(ワンタッチキー、スタートキー、テンキー、選択キー等)を備えている。画像通信装置1に対するユーザによる各種の操作は、この操作部9を通じて行われる。なお、表示部10をタッチパネルとしておき、このタッチパネルとしての表示部10が操作部9としても機能するように構成してもよい。
【0021】
モデム13は、ITU−T(国際電気通信連合−電気通信標準化部門)勧告のV.34手順やG3(group 3)手順(ITU−T勧告のV.21手順)等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。NCU14は、電話回線を制御して電話をかけたり切ったりする。
【0022】
読取部12は、図10のような原稿51の画像データ、図11のようなラベルシート31の品番を示すバーコード52又は図示しない2次元コードを表示したパッケージ(表示物)53の画像データ等を読み取る。ラベルシート31の品番を示すバーコード52又は2次元コードの表示物としては、ラベルシート31のパッケージ53の他、品番を示すバーコード52又は2次元コードが図示しない余白部分又は裏面等に表示されたラベルシート31等が挙げられる。2次元コードとしては、QR(quick response)コード(登録商標)、マイクロQRコード等が挙げられる。
【0023】
ページメモリ5は、読取部12により読み取られた画像データ、コーデック11により復号化された画像データ等を一時的に記憶する。コーデック11は、ページメモリ5により記憶された画像データを送信等のためにMH(modified Huffman)方式、MR(modified read)方式、MMR(modified modified read)方式等により符号化したり、画像メモリ6により記憶された画像データを印刷のために復号化したりする。画像メモリ6は、コーデック11により符号化された画像データや、モデム13又はLANインターフェース8を介して受信した画像データ等を一時的に記憶する。記録部7は、コーデック11により復号化された画像データ等を電子写真方式等によりラベルシート31等の用紙に印刷する。
【0024】
上記のように構成された画像通信装置1は、プリンタ及びファクシミリ通信機もしくはインターネットファクシミリ通信機として機能する複合機であるが、更にコピー機、スキャナ、ネットワークプリンタ、及びネットワークスキャナのうちの少なくともいずれかとして機能するものであってもよい。
【0025】
次に、ラベルシート31への印刷処理の一例を図12〜図19に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理は、フラッシュメモリ3上の制御プログラム等に基づいて制御部2が発行する命令に従って行われる。
【0026】
この処理においては、図12のように操作部9によりバーコード発行モードがONにされた(ステップS1)後、図6に示すように、表示部10に相手先コード及び相手先名の設定モード41が一覧表示されると共に、設定モード41の選択を求める旨のメッセージ42が表示される(ステップS2)。相手先コード及び相手先名の設定モード41としては、ワンタッチキーで呼び出す旨の設定モード41、直接入力する旨の設定モード41、受信履歴から呼び出す旨の設定モード41、送信履歴から呼び出す旨の設定モード41等が挙げられる。
【0027】
なお、QRコード等の2次元コードを発行する場合は、操作部9により2次元コード発行モードがONにされるように構成しておけばよい。この場合、以下の各処理においては、バーコードの代わりに2次元コードを使用し、「バーコード」との語句の代わりに「2次元コード」との語句を使用すればよい。
【0028】
そして、操作部9により設定モード41が選択され(ステップS3)、図6のようにワンタッチキーで呼び出す旨の設定モード41が選択された場合は(ステップS4でYES)、図示しないが、ワンタッチキーの操作を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS5)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0029】
次いで、操作部9のうちのワンタッチキーが操作された(ステップS6)後、図4のようなワンタッチキーダイヤルデータベースが検索され、操作されたワンタッチキーの番号(例えば、「01」)に対応する相手先コード(例えば「075-123-4567」)及び相手先名(例えば「Aショウジ」)が抽出される(ステップS7)。
【0030】
そして、相手先コード及び相手先名として、抽出された相手先コード及び相手先名が設定された(ステップS8)後、図7に示すように、表示部10にラベルシート31の品番の設定モード43が一覧表示されると共に、設定モード43の選択を求める旨のメッセージ44が表示される(ステップS9)。ラベルシート31の品番の設定モード43としては、品番のバーコードを読み取る旨の設定モード43、品番を直接入力する旨の設定モード43等が挙げられる。
【0031】
次いで、操作部9により設定モード43が選択され(ステップS10)、図7及び図13のように品番のバーコードを読み取る旨の設定モード43が選択された場合は(ステップS11でYES)、図示しないが、品番を示すバーコードの表示物のセット及びスタートキーの操作を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS12)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0032】
そして、操作部9のうちのスタートキーが操作され(ステップS13)、図11のようなパッケージ53等のラベルシート31の品番を示すバーコードの表示物の画像データが読取部12により読み取られた(ステップS14)後、読み取られた画像データから品番を示すバーコード52の画像データが抽出されて品番にデコードされる(ステップS15)。
【0033】
次いで、ラベルシート31の品番として、デコードされた品番が設定された(ステップS16)後、図3のような印刷テンプレートデータベースが検索される(ステップS17)。ここで、設定された品番が印刷テンプレートデータベースに登録されている場合は(ステップS18でYES)、設定された品番に対応するファイル名が抽出され(ステップS19)、ラベルシート31の印刷テンプレートとして、抽出されたファイル名である印刷テンプレートが設定される(ステップS20)。このように、ラベルシート31の印刷テンプレートとして、抽出されたファイル名である印刷テンプレートを設定するように構成しておけば、ラベルシート31の品番の手入力を省略できるので、品番を簡単に設定できると共に、品番の誤入力を防止できるという利点がある。
【0034】
そして、図14のように、設定された相手先コードがバーコードに変換された(ステップS21)後、設定された相手先名の画像データ、変換されたバーコードの画像データ、及び設定された相手先コードの画像データが生成される(ステップS22)。
【0035】
次いで、生成された相手先名の画像データ、バーコードの画像データ、及び相手先コードの画像データが、設定された印刷テンプレート上に配置されてページメモリ5に展開された(ステップS23)後、図示しないが、印刷枚数の入力及びスタートキーの操作を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS24)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0036】
そして、操作部9により印刷枚数が入力され(ステップS25)、操作部9のうちのスタートキーが操作された(ステップS26)後、図20に示すように、展開された画像データがラベルシート31に印刷される(ステップS27)。即ち、図20のように、設定された印刷テンプレートに基づいて、設定された相手先名54及び変換されたバーコード55がラベルシート31の各ラベル33にそれぞれ印刷される。ここで、本実施形態のように、設定された相手先コード56も各ラベル33にそれぞれ印刷するように構成しておけば、原稿51の画像データをファクシミリ送信又はインターネットファクシミリ送信する相手先コード56を確認できるという利点がある。
【0037】
なお、設定された相手先名54、変換されたバーコード55、及び設定された相手先コード56を印刷したラベル33は、図10に示すように、原稿51の適宜の位置に貼り付けられる。原稿51が複数ページである場合、ラベル33は原稿51の1ページ目等に貼り付けられる。ラベル33を貼り付けた原稿51の画像データは、読取部12により読み取られる。また、画像通信装置1は、読み取られた原稿51の画像データから相手先コード56を示すバーコード55の画像データを抽出して相手先コード56にデコードするデコード手段と、このデコード手段によりデコードされた相手先コード56に基づいて、読み取られた原稿51の画像データをファクシミリ送信又はインターネットファクシミリ送信する送信手段とを備えている。
【0038】
次いで、入力された印刷枚数に達し(ステップS28でYES)、かつワンタッチキーで呼び出す旨の設定モード41が選択されていた場合は(ステップS29でYES)、処理が終了する。
【0039】
図12のステップS4において、ワンタッチキーで呼び出す旨の設定モード41が選択されていない(ステップS4でNO)が、図15のように直接入力する旨の設定モード41が選択された場合は(ステップS31でYES)、図示しないが、相手先コード及び相手先名の入力を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS32)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0040】
そして、操作部9により相手先コード及び相手先名が入力され(ステップS33)、相手先コード及び相手先名として、入力された相手先コード及び相手先名が設定された(ステップS34)後、図12のステップS9に進む。
【0041】
図15のステップS31において、直接入力する旨の設定モード41が選択されていない(ステップS31でNO)が、図16のように受信履歴から呼び出す旨の設定モード41が選択された場合は(ステップS41でYES)、図9に示すように、表示部10に受信履歴情報48が一覧表示されると共に、受信履歴情報48の選択を求める旨のメッセージ47が表示される(ステップS42)。
【0042】
そして、操作部9により受信履歴情報48が選択され(ステップS43)、選択された受信履歴情報43から相手先コード(例えば「075-123-4567」)及び相手先名(例えば「Aショウジ」)が抽出された(ステップS44)後、図12のステップS8に進む。
【0043】
図16のステップS41において、受信履歴から呼び出す旨の設定モード41が選択されていない場合(ステップS41でNO)、即ち、送信履歴から呼び出す旨の設定モード41が選択された場合は、図17のように表示部10に受信履歴情報48と同様の図示しない送信履歴情報が一覧表示されると共に、送信履歴情報の選択を求める旨の図示しないメッセージが表示される(ステップS51)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0044】
そして、操作部9により送信履歴情報が選択され(ステップS52)、選択された送信履歴情報から相手先コード(例えば「075-123-4567」)及び相手先名(例えば「Aショウジ」)が抽出された(ステップS53)後、図12のステップS8に進む。
【0045】
図13のステップS11において、品番のバーコードを読み取る旨の設定モード43が選択されていない場合(ステップS11でNO)、即ち、品番を直接入力する旨の設定モード43が選択された場合は、図示しないが、品番の入力を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS61)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0046】
そして、操作部9により品番が入力され(ステップS62)、ラベルシート31の品番として、入力された品番が設定された(ステップS63)後、ステップS17に進む。
【0047】
図13のステップS18において、設定された品番が印刷テンプレートデータベースに登録されていない場合は(ステップS18でNO)、図18に示すように、図5のようなURLデータベースが検索される(ステップS71)。ここで、設定された品番に対応するURLがURLデータベースに登録されている場合は(ステップS72でYES)、設定された品番に対応するURLが抽出される(ステップS73)。
【0048】
そして、抽出されたURLであるダウンロードサイト23にインターネット22を介してアクセスし、設定された品番に対応する印刷テンプレートがダウンロードされた(ステップS74)後、ラベルシート31の印刷テンプレートとして、ダウンロードされた印刷テンプレートが設定され(ステップS75)、図14のステップS21に進む。このように、ラベルシート31の印刷テンプレートとして、ダウンロードされた印刷テンプレートを設定するように構成しておけば、記憶手段により記憶されていない印刷テンプレートを必要に応じてダウンロードするだけで対応できると共に、記憶手段の記憶容量を節約できるという利点がある。なお、ダウンロードサイト23は、インターネット22の他、LAN21やPSTN24等の適宜のネットワークに接続されていてもよい。即ち、抽出されたURLであるダウンロードサイト23に、適宜のネットワークを介してアクセスするように構成してもよい。
【0049】
図18のステップS72において、設定された品番に対応するURLがURLデータベースに登録されていない場合は(ステップS72でNO)、図示しないが、印刷テンプレート設定情報の入力を求める旨のメッセージが表示部10に表示される(ステップS81)。
【0050】
そして、操作部9により印刷テンプレート設定情報が入力され(ステップS82)、入力された印刷テンプレート設定情報に基づいて印刷テンプレートが生成された(ステップS83)後、ラベルシート31の印刷テンプレートとして、生成された印刷テンプレートが設定され(ステップS84)、図14のステップS21に進む。印刷テンプレート設定情報としては、用紙サイズ、ラベル33の面数(剥離紙32上のラベル33の枚数)、ラベル33の配列タイプ、余白等が挙げられる。
【0051】
図14のステップS29において、ワンタッチキーで呼び出す旨の設定モード41が選択されていなかった場合は(ステップS29でNO)、図8及び図19に示すように、相手先コード及び相手先名をワンタッチダイヤルデータベースに登録するか否かの回答45及びその回答45の選択を求める旨のメッセージ46が表示部10に表示される(ステップS91)。
【0052】
そして、図8及び図19のように相手先コード及び相手先名をワンタッチダイヤルデータベースに登録する旨の回答45が操作部9により選択された場合は(ステップS92でYES)、図示しないが、ワンタッチキーの操作を求める旨のメッセージが表示される(ステップS93)。このメッセージも、フラッシュメモリ3に記憶されている。
【0053】
次いで、操作部9のうちのワンタッチキーが操作された(ステップS94)後、操作されたワンタッチキーの番号と、相手先コード及び相手先名とが対応付けてワンタッチダイヤルデータベースに格納され(ステップS95)、図14のように処理が終了する。
【0054】
上記のように構成された画像通信装置1によれば、設定された印刷テンプレートに基づいて、設定された相手先名54及び変換されたバーコード55をラベルシート31の各ラベル33にそれぞれ印刷できるので、相手先コード56を示すバーコード55や相手先名54を効率良く印刷できるという利点がある。また、ラベル33には相手先コード56を示すバーコード55の他に相手先名54も印刷されているので、誤ったラベル33が原稿51に貼り付けられるのを防止できるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上のように、本発明に係る画像通信装置は、相手先コードを示すバーコード又は2次元コードや相手先名を効率良く印刷するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施形態に係る画像通信装置の構成例を示すブロック図。
【図2】ラベルシートの一例を示す平面図。
【図3】印刷テンプレートデータベースの構成例を示すデータテーブル。
【図4】ワンタッチダイヤルデータベースの構成例を示すデータテーブル。
【図5】URLデータベースの構成例を示すデータテーブル。
【図6】相手先コード及び相手先名の設定モードが一覧表示されると共に、設定モードの選択を求める旨のメッセージが表示された画面の一例を示す説明図。
【図7】ラベルシートの品番の設定モードが一覧表示されると共に、設定モードの選択を求める旨のメッセージが表示された画面の一例を示す説明図。
【図8】相手先コード及び相手先名をワンタッチダイヤルデータベースに登録するか否かの回答、並びにその回答の選択を求める旨のメッセージが表示された画面の一例を示す説明図。
【図9】受信履歴情報が一覧表示されると共に、受信履歴情報の選択を求める旨のメッセージが表示された画面の一例を示す説明図。
【図10】相手先名、相手先コードを示すバーコード、及び相手先コードが印刷されたラベルを原稿に貼り付けた状態を示す平面図。
【図11】ラベルシートのパッケージの一例を示す斜視図。
【図12】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図13】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図14】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図15】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図16】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図17】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図18】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図19】ラベルシートへの印刷処理の一部を示すフローチャート。
【図20】相手先名、相手先コードを示すバーコード、及び相手先コードをラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷した状態を示す平面図。
【符号の説明】
【0057】
1 画像通信装置
2 制御部
3 フラッシュメモリ
4 RAM
5 ページメモリ
6 画像メモリ
7 記録部
8 LANインターフェース
9 操作部
10 表示部
11 コーデック
12 読取部
21 LAN(ネットワーク)
22 インターネット(ネットワーク)
23 ダウンロードサイト
24 PSTN(ネットワーク)
31 ラベルシート
33 ラベル
52 ラベルシートの品番を示すバーコード
53 パッケージ(表示物)
54 相手先名
55 相手先コードを示すバーコード
56 相手先コード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のラベルを有するラベルシートの印刷テンプレート、相手先コード、及び相手先名を設定する印刷設定手段と、
この印刷設定手段により設定された相手先コードをバーコード又は2次元コードに変換する変換手段と、
前記印刷設定手段により設定された印刷テンプレートに基づいて、前記印刷設定手段により設定された相手先名及び前記変換手段により変換されたバーコード又は2次元コードを前記ラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷する印刷手段と、
を備えたことを特徴とする画像通信装置。
【請求項2】
前記印刷手段は、前記印刷設定手段により設定された印刷テンプレートに基づいて、前記印刷設定手段により設定された相手先名及び相手先コード、並びに前記変換手段により変換されたバーコード又は2次元コードを前記ラベルシートの各ラベルにそれぞれ印刷することを特徴とする請求項1記載の画像通信装置。
【請求項3】
前記ラベルシートの品番を設定する品番設定手段と、
前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのファイル名とを対応付けて記憶する印刷テンプレートデータベースと、
前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのダウンロードサイトのURLとを対応付けて記憶するURLデータベースと、
前記品番設定手段により設定された品番が前記印刷テンプレートデータベースに記憶されていない場合に、前記URLデータベースを検索し、前記品番設定手段により設定された品番に対応するURLを抽出するURL抽出手段と、
このURL抽出手段により抽出されたURLであるダウンロードサイトにネットワークを介してアクセスし、前記品番設定手段により設定された品番に対応する印刷テンプレートをダウンロードするダウンロード手段と、
を備え、
前記印刷設定手段は、前記ラベルシートの印刷テンプレートとして、前記ダウンロード手段によりダウンロードされた印刷テンプレートを設定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像通信装置。
【請求項4】
前記ラベルシートの印刷テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記ラベルシートの品番と印刷テンプレートのファイル名とを対応付けて記憶する印刷テンプレートデータベースと、
前記ラベルシートの品番を示すバーコード又は2次元コードの表示物の画像データを読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取られた画像データから前記ラベルシートの品番を示すバーコード又は2次元コードの画像データを抽出して品番にデコードするデコード手段と、
前記印刷テンプレートデータベースを検索し、前記デコード手段によりデコードされた品番に対応するファイル名を抽出するファイル名抽出手段と、
を備え、
前記印刷設定手段は、前記ラベルシートの印刷テンプレートとして、前記記憶手段により記憶されかつ前記ファイル名抽出手段により抽出されたファイル名である印刷テンプレートを設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の画像通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−166546(P2007−166546A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−363930(P2005−363930)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】