説明

留め具の止水構造

【課題】留め具の止水構造に関し、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つ。
【解決手段】パッキン(40)は、板状のパッキン本体(41)、パッキン本体(41)の表裏面の一方の面から突出し、中心孔(42)の周囲を取り囲む外側リブ(43)、外側リブ(43)と中心孔(42)との間に位置し、パッキン本体(41)の表裏面の他方の面から突出する内側リブ(44)を有する。頭部(51)と脚部(52)との間に取付部材(例えばリテーナー30)と被取付部材(例えばボディー20)とを取付ける状態において、頭部(341)と取付部材(例えばフック320)との間、又は頭部(31,441)と被取付部材(例えばボディー20、パネル410)との間、若しくは被取付部材(例えばパネル310)と取付部材(例えばフック320)との間でパッキン(40,330,430)が圧縮され、撓んで止水する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、留め具の止水構造に関し、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つことができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パッキン本体の両面には、個々に中心孔に近い箇所と外周箇所との二箇所において周方向に連続するリブ形状の撓み片がパッキン本体と一体に形成されている防水パッキンが知られている(例えば特許文献1の段落番号「0015」、図2及び図3参照)。
また、上記した従来のパッキン本体を、表裏両側へ交互に折り返したような構造とすることで、パッキン本体の両面において周方向に連続する二個の撓み片がそれぞれ同心状に形成されている防水パッキンが知られている(例えば特許文献1の段落番号「0022」、図4及び図5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-193090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した従来の防水パッキンでは、リブ形状の撓み片を撓ませるため、防水パッキンの厚みが増加してしまいという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
【0005】
すなわち、請求項1に記載の発明は、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つことができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的と同様に、次の点を目的とする。
【0006】
すなわち、請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的と同様に、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つことができるようにしたものである。
これに加えて、請求項2に記載の発明によれば、留め具の頭部を、取付部材と一体に形成することで、取付部材への留め具の装着を省くことができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、請求項3に記載の発明は、外側リブを内側リブよりも高く形成することで、初期段階での止水性を向上することができるようにしたものである。
水は、パッキンの外周から内周に向かって浸入する。このため、請求項3に記載の発明によれば、外側リブを内側リブよりも高く形成することで、初期段階の水の浸入を効果的に防止することができるばかりでなく、外側リブを超えて浸入した少ない量の水の浸入を内側リブにより防止できる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、請求項4に記載の発明は、内外のリブの厚み方向の中心軸を、パッキン本体の中心軸とずらしておくことで、内外のリブが厚み方向に押圧された際に、パッキン本体をたわみ易くすることができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】
すなわち、請求項5に記載の発明は、外側リブの内側側面を斜面とすることで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際に、外側リブを外周方向に撓めることで、圧縮時のパッキンに掛かる荷重を低減することができるようにしたものである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、請求項6に記載の発明は、パッキン本体に塊部を形成することで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際のパッキン全体の安定性を向上することができるようにしたものである。
請求項6に記載の発明によれば、塊部を中心孔寄りに形成し、その中心軸をパッキン本体の板厚の中心軸に一致させることで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際に、中心孔を中心としてパッキン全体が傾くのを防止することができる。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0011】
すなわち、請求項7に記載の発明は、中心孔の内縁部に薄肉状のリップ部を設けることで、留め具の脚部の挿入力を低減することができるようにしたものである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、請求項8に記載の発明は、パッキン本体を円板形状に形成することで、パッキンや、その中心孔に挿入する留め具の脚部の取り付け時の方向性を無くすることができるようにしたものである。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、上記した請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9に記載の発明は、ピンをクリップ本体に挿入することで、クリップ本体の脚部の拡径状態を維持することができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0014】
第1に、例えば図2に示すように、被取付部材(例えばボディー20)に取付部材(例えばリテーナー30)を取付けるための取付けるためのパッキン(40)を用いた留め具(10)の止水構造である。
第2に、留め具(10)は、例えば図2及び図3に示すように、頭部(51)と脚部(52)とからなる。
【0015】
第3に、頭部(51)は、例えば図2及び図3に示すように、脚部(52)より大きい形状を有する。
第4に、脚部(52)には、例えば図2及び図3に示すように、当該脚部(52)を挿入可能な、被取付部材(例えばボディー20)の貫通孔(21)周辺、若しくは、例えば図12及び図13に示すように、当該脚部(342)を挿入可能な、取付部材(例えばフック320)の連通孔(321)周辺に係合する係止部(52a)と、脚部(52)が通過可能な中心孔(42)を有するパッキン(40)とが設けられている。
【0016】
第5に、パッキン(40)は、例えば図1〜3及び図6〜9に示すように、次の構成を有する。
(1)パッキン本体(41)
パッキン本体(41)は、例えば図3及び図6に示すように、板状である。
(2)外側リブ(43)
外側リブ(43)は、例えば図1及び図8に示すように、パッキン本体(41)の表裏面の一方の面から突出し、中心孔(42)の周囲を取り囲むものである。
【0017】
(3)内側リブ(44)
内側リブ(44)は、例えば図1及び図8に示すように、外側リブ(43)と中心孔(42)との間に位置し、パッキン本体(41)の表裏面の他方の面から突出し、中心孔(42)の周囲を取り囲むものである。
第6に、例えば図1、図2及び図9に示すように、頭部(51)と脚部(52)との間に取付部材(例えばリテーナー30)と被取付部材(例えばボディー20)とを取付ける状態において、例えば図12に示すように、頭部(341)と取付部材(例えばフック320)との間、又は、例えば図1及び図14に示すように、頭部(31,441)と被取付部材(例えばボディー20、パネル410)との間、若しくは、例えば図13に示すように、被取付部材(例えばパネル310)と取付部材(例えばフック320)との間でパッキン(40,330,430)が圧縮され、撓んで止水する。
【0018】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0019】
第1に、例えば図2に示すように、被取付部材(例えばボディー20)に取付部材(例えばリテーナー30)を取付けるための取付けるためのパッキン(40)を用いた留め具(10)の止水構造である。
第2に、留め具(10)は、例えば図2及び図3に示すように、頭部(51)と脚部(52)とからなる。
【0020】
第3に、頭部(51)は、例えば図2及び図3に示すように、脚部(52)より大きい形状であり、取付部材(例えばリテーナー30)と一体である。
第4に、脚部(52)には、例えば図2及び図3に示すように、被取付部材(例えばボディー20)の貫通孔(21)周辺に係合する係止部(52a)と、脚部(52)が通過可能な中心孔(42)を有するパッキン(40)が設けられている。
【0021】
第5に、パッキン(40)は、例えば図1〜3及び図6〜9に示すように、次の構成を有する。
(1)パッキン本体(41)
パッキン本体(41)は、例えば図3及び図6に示すように、板状である。
(2)外側リブ(43)
外側リブ(43)は、例えば図1及び図8に示すように、パッキン本体(41)の表裏面の一方の面から突出し、中心孔(42)の周囲を取り囲むものである。
【0022】
(3)内側リブ(44)
内側リブ(44)は、例えば図1及び図8に示すように、外側リブ(43)と中心孔(42)との間に位置し、パッキン本体(41)の表裏面の他方の面から突出し、中心孔(42)の周囲を取り囲むものである。
第6に、例えば図1、図2及び図9に示すように、留め具(10)を被取付部材(例えばボディー20)に取り付ける際、頭部(51)と被取付部材(例えばボディー20)との間でパッキン(40)が圧縮され、撓んで止水する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0023】
すなわち、外側リブ(43)の高さは、例えば図1に示すように、内側リブ(44)よりも高い。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0024】
すなわち、パッキン(40)の板厚を含む外側リブ(43)の厚み方向の中心軸(図示せず)、及びパッキン(40)の板厚を含む内側リブ(44)の厚み方向の中心軸(図示せず)は、例えば図1に示すように、パッキン本体(41)の板厚の中心軸(図示せず)とずれている。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0025】
すなわち、外側リブ(43)の内側側面は、例えば図1に示すように、斜面(43a)になっている。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0026】
すなわち、内側リブ(44)と中心孔(42)との間には、例えば図1に示すように、パッキン本体(41)の表裏面から互いに背向して突出し、互いに背向する頂点の間の厚み方向の中心軸(図示せず)を、パッキン本体(41)の板厚の中心軸(図示せず)に一致させている塊部(45)を設けた。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0027】
すなわち、中心孔(42)の内縁部には、例えば図1に示すように、薄肉状のリップ部(46)を設けている。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0028】
すなわち、パッキン本体(41)は、例えば図3及び図6に示すように、円板形状に形成されている。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、上記した請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
留め具は、例えば図2に示すように、次の構成を備える。
(1)クリップ本体(50)
クリップ本体(50)は、例えば図2に示すように、頭部(51)と脚部(52)とを有するものである。
(2)ピン(例えばスクリュー60)
ピン(例えばスクリュー60)は、例えば図2に示すように、クリップ本体(50)に挿入し、脚部(52)の拡径状態を維持するものである。
なお、ピンとして、クリップ本体(50)に挿入後、回転させることで、クリップ本体(50)から浮上させることができるようにした、スクリュー(60)を例示したが、これに限定されず、単なるピンタイプのものでも良い。また、ピンとして、クリップ本体(50)に挿入することで、脚部(52)の係止部(52a)が連通孔(53)内に向かって撓み込むのを阻止する、スクリュー(60)を例示したが、これに限定されず、クリップ本体(50)に挿入することで、脚部(52)の外径を拡径させるようにしても良い。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つことができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果と同様に、次のような効果を奏する。
【0030】
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の目的と同様に、表裏方向に互い違いに突出する外側リブと内側リブとが両側から押された際に、パッキン本体自体を蛇行するように屈曲させることで、使用状態のパッキンの厚みを薄く保つことができる。
これに加えて、請求項2に記載の発明によれば、留め具の頭部を、取付部材と一体に形成することで、取付部材への留め具の装着を省くことができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0031】
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、外側リブを内側リブよりも高く形成することで、初期段階での止水性を向上することができる。
水は、パッキンの外周から内周に向かって浸入する。このため、請求項3に記載の発明によれば、外側リブを内側リブよりも高く形成することで、初期段階の水の浸入を効果的に防止することができるばかりでなく、外側リブを超えて浸入した少ない量の水の浸入を内側リブにより防止できる。
これに加え、請求項3に記載の発明によれば、パッキンの上側から、不均等な荷重がかかった時に、外側リブを高くしたことで、隙間ができ難くすることができるという利点がある。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0032】
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、内外のリブの厚み方向の中心軸を、パッキン本体の中心軸とずらしておくことで、内外のリブが厚み方向に押圧された際に、パッキン本体をたわみ易くすることができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0033】
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、外側リブの内側側面を斜面とすることで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際に、外側リブを外周方向に撓めることで、圧縮時のパッキンに掛かる荷重を低減することができる。
(請求項6)
請求項6に記載の発明によれば、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0034】
すなわち、請求項6に記載の発明によれば、パッキン本体に塊部を形成することで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際のパッキン全体の安定性を向上することができる。
請求項6に記載の発明によれば、塊部を中心孔寄りに形成し、その中心軸をパッキン本体の板厚の中心軸に一致させることで、頭部と被取付部材との間で圧縮された際に、中心孔を中心としてパッキン全体が傾くのを防止することができる。
(請求項7)
請求項7に記載の発明によれば、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0035】
すなわち、請求項7に記載の発明によれば、中心孔の内縁部に薄肉状のリップ部を設けることで、パッキンに中心孔に対する脚部の挿入力を低減できるばかりでなく、挿入後、脚部の外周に密着させることができ、パッキンを脚部に対してずれ難くできる。
また、請求項7に記載の発明によれば、脚部の外形とパッキンの中心孔との形状を概略一致させておくことで、脚部側から浸入した水が当該脚部を伝わって頭部側に漏れ出たり、或いは頭部側から浸入した水が脚部を伝わって脚部側に漏れ出るのを、パッキンにより防止することができる。
さらに、請求項7に記載の発明によれば、リップ部を薄肉状とすることで、脚部の径方向の許容を保ちつつ、剛性を確保できる。
さらに、請求項7に記載の発明によれば、
(請求項8)
請求項8に記載の発明によれば、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0036】
すなわち、請求項8に記載の発明によれば、パッキン本体を円板形状に形成することで、パッキンや、その中心孔に挿入する留め具の脚部の取り付け時の方向性を無くすることができる。
(請求項9)
請求項9に記載の発明によれば、上記した請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9に記載の発明によれば、ピンをクリップ本体に挿入することで、クリップ本体の脚部の拡径状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】パッキンの使用状態を説明するためのものであり、その一部を拡大した断面図である。
【図2】パッキンの使用状態を説明するための断面図である。
【図3】留め具の一部とパッキンとの分解斜視図である。
【図4】パッキンを装着した状態の留め具の一部斜視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】パッキンの斜視図である。
【図7】パッキンの平面図である。
【図8】図7のA−A線に沿う一部断面図である。
【図9】パッキンが圧縮された状態を説明するためのものであり、その一部を拡大した断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、同図はリテーナーに一体成形された留め具とパッキンとの分解斜視図である。
【図11】図10に対応し、パッキン装着した状態のテーナー及び留め具の斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示し、同図は分解斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示し、同図は分解斜視図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示し、同図は分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
(留め具10)
図中、10は、留め具10であり、図2に示すように、被取付部材であるボディー20に取付部材であるリテーナー30を取付けるための取付けるためのものであり、パッキン40を用いた止水構造に使用される。
ボディー20には、図2に示すように、留め具10の後述する脚部52を挿入可能で、ボディー20の表裏面に貫通した円形の貫通孔21を設けている。
【0039】
なお、被取付部材として、ボディー20を例示したが、これに限定されない。また、貫通孔21の形状として、円形を例示したが、これに限定されず、脚部52の外形に適合していれば良く、方形や多角形であっても良い。さらに、取付部材として、リテーナー30を例示したが、これに限定されない。
留め具10は、図2〜5に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
【0040】
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)クリップ本体50
(2)スクリュー60
なお、留め具10のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(パッキン40)
パッキン40は、図2及び図9に示すように、留め具10を介してリテーナー30をボディー20に取り付けた状態において、クリップ本体50の後述する頭部51とボディー20との間、或いはリテーナー30とボディー20との間に位置し、両者間の間を止水するためのものである。
【0041】
パッキン40は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂、例えばTPO(Thermo PolyOlefinの略称、オレフィン系エラストマー)により一体的に成形されている。
パッキン40は、図1〜9に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(6)については後述する。
(1)パッキン本体41
(2)中心孔42
(3)外側リブ43
(4)内側リブ44
(5)塊部45
(6)リップ部46
なお、パッキン40の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
(クリップ本体50)
クリップ本体50は、図2〜5に示すように、ボディー20の貫通孔21に挿入されて、当該貫通孔21に取り付けられるものである。クリップ本体50は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂により、リテーナー30と一体的に成形されている。
【0042】
なお、クリップ本体50を、リテーナー30と一体的に成形したが、これに限定されず、リテーナー30と別体に成形しても良い。
クリップ本体50は、図2及び図3に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)頭部51
(2)脚部52
(3)連通孔53
(4)突起部54
なお、クリップ本体50の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(スクリュー60)
スクリュー60は、図2に示すように、クリップ本体50の連通孔53内に挿入可能なものであり、後述する脚部52の係止部52aが連通孔53内に向かって撓み込むのを阻止する。
【0043】
スクリュー60は、連通孔53より大径の頭部と、当該頭部から延び、連通孔53内に挿入可能な軸部から構成されている。スクリュー60は、クリップ本体50と同様に、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。
スクリュー60の軸部を、図2に示すように、クリップ本体50の後述する連通孔53内に挿入すると、軸部が一対の係止部52aの間隔内に割り込む。このため、両係止部52aが互いに接近する方向に撓み込むのが阻止され、クリップ本体50がボディー20に固定される。
(パッキン本体41)
パッキン本体41は、図3及び図6に示すように、板状である。
【0044】
具体的には、パッキン本体41は、円板形状に形成されている。
なお、パッキン本体41の形状として、円板形状を例示したが、これに限定されない。
(中心孔42)
中心孔42は、図2〜5に示すように、クリップ本体50の後述する脚部52が通過可能なものである。
【0045】
具体的には、中心孔42は、図6〜8に示すように、パッキン本体41の表裏面に貫通し、当該パッキン本体41の中心に円形に形成されている。
なお、中心孔42の形状として、円形を例示したが、これに限定されず、脚部52の外形に適合していれば良く、方形や多角形であっても良い。
(外側リブ43)
外側リブ43は、図1、図8及び図9に示すように、パッキン本体41の表裏面の一方の面、すなわちクリップ本体50の後述する頭部51側に向いた面から突出し、中心孔42の周囲を取り囲むものである。
【0046】
なお、外側リブ43を、クリップ本体50の後述する頭部51側に向いた面から突出させたが、これに限定されず、表裏方向の反対側に位置するボディー20側に向いた面から突出させても良い。
外側リブ43は、中心孔42と同心の環状に形成され、その高さを、図1及び図8に示すように、後述する内側リブ44よりも高く設定している。
【0047】
また、パッキン40の板厚を含む外側リブ43の厚み方向の中心軸(図示せず)は、パッキン本体41の板厚の中心軸(図示せず)とずれている。
外側リブ43の内側側面は、図1及び図8に示すように、斜面43aになっている。
(内側リブ44)
内側リブ44は、図1、図8及び図9に示すように、外側リブ43と中心孔42との間に位置し、パッキン本体41の表裏面の他方の面、すなわちボディー20側に向いた面から突出し、中心孔42の周囲を取り囲むものである。
【0048】
なお、内側リブ44を、ボディー20側に向いた面から突出させたが、これに限定されず、クリップ本体50の後述する頭部51側に向いた面から突出させても良い。
内側リブ44は、中心孔42と同心の環状に形成され、その高さを、図1及び図8に示すように、外側リブ43と比較し、低く設定している。
パッキン40の板厚を含む内側リブ44の厚み方向の中心軸(図示せず)は、パッキン本体41の板厚の中心軸(図示せず)とずれている。
(塊部45)
塊部45は、図1、図8及び図9に示すように、内側リブ44と中心孔42との間に位置し、表裏面から互いに背向して突出するものである。
【0049】
塊部45は、中心孔42と同心の環状に形成され、互いに背向する頂点の間の厚み方向の中心軸(図示せず)を、パッキン本体41の板厚の中心軸(図示せず)に一致させている。
(リップ部46)
リップ部46は、図1、図8及び図9に示すように、中心孔42の内縁部に位置し、薄肉状で形成されている。
(頭部51)
頭部51は、図2及び図3に示すように、脚部52より大きい形状である。
【0050】
頭部51は、リテーナー30と一体的に形成され、略円盤形に形成されている。
なお、頭部51を、リテーナー30と一体的に形成したが、これに限定されず、リテーナー30と別体で形成しても良い。また、頭部51を、略円盤形に形成したが、これに限定されない。
(脚部52)
脚部52には、図2及び図3に示すように、頭部51から一体的に延び、ボディー20の貫通孔21に挿入可能なものである。
【0051】
脚部52には、ボディー20の貫通孔21の周辺に係合する係止部52aが設けられている。
係止部52aは、頭部51にヒンジ部を介して連接し、少なくとも一対形成されている。
一対の係止部52aは、後述する連通孔53を挟んで背向し、斜面を挿入方向前方に向けた三角形形の爪状に形成されている。
なお、係止部52aを、一対形成したが、これに限定されず、3個以上設けても良い。
【0052】
係止部52aは、脚部52をボディー20の貫通孔21に挿入した際に、貫通孔21の孔縁に当接する。ここで、脚部52を強く押し込むと、係止部52aの斜面が貫通孔21の孔縁に押され、互いに接近する方向、すなわち連通孔53に向かって弾性的に撓み込む。
このため、脚部52の外形が縮径し、貫通孔21内を通過可能となる。
脚部52を更に深く挿入すると、係止部52aが貫通孔21を通り抜け、ボディー20の裏側で、樹脂の弾性復元力により拡開する。
【0053】
係止部52aが拡開すると、図2に示すように、頭部51との間でボディー20を表裏面から挟持することで、クリップ本体50がボディー20の貫通孔21に保持される。
(連通孔53)
連通孔53は、図2に示すように、頭部51の上面から脚部52に向かって延び、本実施の形態では脚部52の下面から貫通している。
(突起部54)
突起部54は、図1〜5に示すように、頭部51の外面から、その外縁を取り囲むように、リング状に間欠的に突出し、その内周面と脚部52の外面との間のドーナツ形の溝状部分にパッキン40がはまり込む。
【0054】
突起部54の高さは、パッキン40の厚みより低く形成され、又、その内径をパッキン40の外径より大きく設定している。
突起部54は、パッキン40が押し潰されるを防止するためのものである。
(パッキン40を用いた留め具10)
前記した構成を有するパッキン40を用い、同様に前記した構成を有する留め具10を介して、リテーナー30をボディー20の貫通孔21に取り付ける方法について説明する。
【0055】
クリップ本体50の脚部52を、図3及び図4に示すように、パッキン40の中心孔42に合わせて挿入し、クリップ本体50にパッキン40を装着する。
つぎに、パッキン40を装着した脚部52を、図2に示すように、ボディー20の貫通孔21に合わせて挿入する。
脚部52を挿入すると、図2に示すように、拡開した係止部52aと、頭部51との間でボディー20を表裏面から挟持することで、クリップ本体50を介してリテーナー30がボディー20の貫通孔21に保持される。
【0056】
このとき、パッキン40が、図9に示すように、クリップ本体50の頭部51と、ボディー20との間で圧縮される。
外側リブ43は、図9に示すように、頭部51に押され、内側リブ44は反対側からボディー20に押され、パッキン本体41が内側リブ44を中心に略V字形に弾性的に折れ曲がり、その弾性復元力により、頭部51及びボディー20に密着する。
【0057】
また、外側リブ43の内側側面に斜面43aが形成されていることから、外側リブ43がパッキン本体41の外周方向に斜めに撓む。これにより、外側リブ43を外周方向に撓めることで、圧縮時のパッキン40に掛かる荷重を低減できる。
スクリュー60は、図2に示すように、クリップ本体50の連通孔53に深く挿入することにより、クリップ本体50がボディー20の貫通孔21に固定される。
(図10及び図11の第2の実施の形態)
図10及び図11を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0058】
本実施の形態の特徴は、図10及び図11に示すように、パッキン100の外形を方形に形成した点である。
パッキン100の中心には、表裏面に貫通し、円形の中心孔101を設けている。
なお、パッキン100の外形を方形に形成したが、これに限定されず、多角形形に形成しても良い。
【0059】
本実施の形態の説明において、先に図1〜9を用いて説明した第1の実施の形態と同一の構成部分については同一の符号を用いて説明を省略する。
【0060】
(図12の第3の実施の形態)
つぎに、図12を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0061】
本実施の形態の特徴は、図12に示すように、留め具300と、取付部材であるフック320とを、別体に形成した点である。
なお、取付部材として、フック320を例示したが、これに限定されない。
フック320には、表裏面に貫通し、クリップ本体340の脚部342が挿入可能な円形の連通孔321を設けている。
【0062】
本実施の形態によれば、パッキン330は、クリップ本体340の頭部341と、取付部材であるフック320との間で圧縮される。
なお、取付部材であるフック320と、被取付部材であるパネル310とを、図12において、上下逆に配置することで、図示しないが、パッキン330を、クリップ本体340の頭部341と、被取付部材であるパネル310との間で圧縮することも可能である。このとき、クリップ本体340の脚部342は、図示しないが、被取付部材であるパネル310の貫通孔311を通して、取付部材であるフック320の連通孔321に挿入し、その後、スクリュー350を挿入すると、脚部342はフック320の下側で拡径し、当該拡径した係止部が連通孔321の周辺に係合する構造となる。
また、被取付部材として、パネル310を例示したが、これに限定されない。
さらに、パネル310の貫通孔311の構造、クリップ本体340の頭部341及び脚部342の構造、パッキン330の構造及びその中心孔331の構造、並びにスクリュー350の構造については、先に図1〜9を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(図13の第4の実施の形態)
つぎに、図13を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、図12を用いて説明した第3の実施の形態の変形例であって、図13に示すように、パッキン330を、取付部材であるフック320と、被取付部材であるパネル310との間に位置させた点である。
本実施の形態によれば、パッキン330は、取付部材であるフック320と、被取付部材であるパネル310との間で圧縮される。
なお、取付部材として、フック320を例示し、被取付部材としてパネル310を例示したが、これら限定されない。
また、パネル310の貫通孔311の構造、クリップ本体340の頭部341及び脚部342の構造、パッキン330の構造及びその中心孔331の構造、並びにスクリュー350の構造については、先に図1〜9を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(図14に図示の第5の実施の形態)
つぎに、図14を用いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0063】
本実施の形態の特徴は、図14に示すように、留め具400と、取付部材であるフック420とを別体に形成し、且つフック420を、クリップ本体440のボックスアンカー443に取り付けるようにした点である。
なお、取付部材として、フック420を例示したが、これに限定されない。
フック420には、表裏面に貫通し、ボックスアンカー443が挿入可能な方形の連通孔421を設けている。
【0064】
本実施の形態によれば、パッキン430は、クリップ本体440の頭部441と、被取付部材であるパネル410との間で圧縮される。
なお、被取付部材として、パネル410を例示したが、これに限定されない。
また、パネル410の貫通孔411の構造、クリップ本体440の頭部441及び脚部442の構造、パッキン430の構造及びその中心孔431の構造、並びにスクリュー450の構造については、先に図1〜9を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【符号の説明】
【0065】
(第1の実施の形態)
10 留め具
20 ボディー(被取付部材) 21 貫通孔
30 リテーナー(取付部材) 40 パッキン
41 パッキン本体 42 中心孔
43 外側リブ 43a 斜面
44 内側リブ 45 塊部
46 リップ部
50 クリップ本体 51 頭部
52 脚部 52a 係止部
53 連通孔 54 突起部
60 スクリュー
(第2の実施の形態)
100 パッキン 101 中心孔
(第3及び第4の実施の形態)
300 留め具
310 パネル(被取付部材) 311 貫通孔
320 フック(取付部材) 321 連通孔
330 パッキン 331 中心孔
340 クリップ本体
341 頭部 342 脚部
350 スクリュー
(第5の実施の形態)
400 留め具
410 パネル(被取付部材) 411 貫通孔
420 フック(取付部材) 421 連通孔
430 パッキン 431 中心孔
440 クリップ本体 441 頭部
442 脚部 443 ボックスアンカー
450 スクリュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部材に取付部材を取付けるための取付けるためのパッキンを用いた留め具の止水構造であって、
前記留め具は、
頭部と脚部とからなり、
前記頭部は、
前記脚部より大きい形状を有し、
前記脚部には、
当該脚部を挿入可能な、前記被取付部材の貫通孔周辺、若しくは当該脚部を挿入可能な、前記取付部材の連通孔周辺に係合する係止部と、
前記脚部が通過可能な中心孔を有するパッキンとが設けられ、
前記パッキンは、
板状のパッキン本体と、
前記パッキン本体の表裏面の一方の面から突出し、前記中心孔の周囲を取り囲む外側リブと、
前記外側リブと前記中心孔との間に位置し、前記パッキン本体の表裏面の他方の面から突出し、前記中心孔の周囲を取り囲む内側リブとを有し、
前記頭部と前記脚部との間に前記取付部材と前記被取付部材とを取付ける状態において、前記頭部と前記取付部材との間、又は前記頭部と前記被取付部材との間、若しくは前記被取付部材と前記取付部材との間で前記パッキンが圧縮され、撓んで止水する止め具の止水構造。
【請求項2】
被取付部材に取付部材を取付けるための取付けるためのパッキンを用いた留め具の止水構造であって、
前記留め具は、
頭部と脚部とからなり、
前記頭部は、
前記脚部より大きい形状であり、前記取付部材と一体であって、
前記脚部には、
前記被取付部材の貫通孔周辺に係合する係止部と、
前記脚部が通過可能な中心孔を有するパッキンとが設けられ、
前記パッキンは、
板状のパッキン本体と、
前記パッキン本体の表裏面の一方の面から突出し、前記中心孔の周囲を取り囲む外側リブと、
前記外側リブと前記中心孔との間に位置し、前記パッキン本体の表裏面の他方の面から突出し、前記中心孔の周囲を取り囲む内側リブとを有し、
前記留め具を前記被取付部材に取り付ける際、前記頭部と前記被取付部材との間で前記パッキンが圧縮され、撓んで止水する留め具の止水構造。
【請求項3】
前記外側リブの高さは、
前記内側リブよりも高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の留め具の止水構造。
【請求項4】
前記パッキンの板厚を含む前記外側リブの厚み方向の中心軸、及び前記パッキンの板厚を含む前記内側リブの厚み方向の中心軸は、
前記パッキン本体の板厚の中心軸とずれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。
【請求項5】
前記外側リブの内側側面は、
斜面になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。
【請求項6】
前記内側リブと前記中心孔との間には、
前記パッキン本体の表裏面から互いに背向して突出し、互いに背向する頂点の間の厚み方向の中心軸を、前記パッキン本体の板厚の中心軸に一致させている塊部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。
【請求項7】
前記中心孔の内縁部には、
薄肉状のリップ部を設けていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。
【請求項8】
前記パッキン本体は、
円板形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。
【請求項9】
前記留め具は、
前記頭部と前記脚部とを有するクリップ本体と、
前記クリップ本体に挿入し、
前記脚部の拡径状態を維持するピンと
を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の留め具の止水構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−180914(P2012−180914A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45076(P2011−45076)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】