説明

病原体感染を予防又は治療するためのインターフェロン投与

本発明は、例えば、生物剤により引き起こされる疾患又は障害、自己免疫疾患、及び癌を含む、対象(例えば、ヒトなどの哺乳類)における疾患又は障害を予防又は治療するための組成物及び方法を提供する。組成物は、インターフェロン(例えば、IFN−α)をコードする送達ベクター(例えば、Ad5ベクターなどのウイルスベクター)を含み、例えば、鼻腔内投与又は経肺投与により対象に提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
必要としている対象において感染、自己免疫疾患、又は癌の影響を治療、予防、又は軽減する方法であって、インターフェロン(IFN)をコードする核酸分子を含むベクターを含む組成物を前記対象の肺粘膜又は鼻粘膜に1回又は複数回投与するステップを含み、前記組成物が、
a)乾燥した凍結乾燥粉末、ゲル、又は液体(前記組成物は室温で少なくとも1週間安定である);又は
b)凍結された、安定化されていない液体(前記組成物は解凍後に室温で少なくとも24時間安定である)
として製剤化される、方法。
【請求項2】
前記インターフェロンがIFNアルファ(IFN−α)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IFN−αがコンセンサスIFN−α(conIFN−α)である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ベクターがウイルスベクターである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ウイルスベクターがアデノウイルスベクターである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アデノウイルスベクターがアデノウイルス5(Ad5)ベクターである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Ad5ベクターが、E1及びE3遺伝子の欠失を含む複製欠損ベクターである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ベクターが非ウイルスベクターである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記IFNの発現により、それを投与される哺乳動物において前記病原体に対する防御免疫応答が生じる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記病原体が、細菌、ウイルス、真菌、又は寄生体である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記細菌が、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、ブルセラ属(Bruscella)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)、エルシニア・ペスチス(Yersinia pestis)、及びバチルス・アントラシス(Bacillus anthracis)から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ウイルスが、フラビウイルス科(Flaviviridae)、アレナウイルス科(Arenaviridae)、ブニヤウイルス科(Bunyaviridae)、フィロウイルス科(Filoviridae)、トガウイルス科(Togaviridae)、ポックスウイルス科(Poxviridae)、ヘルペスウイルス科(Herpesviridae)、オルソミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)、コロナウイルス科(Coronaviridae)、ラブドウイルス科(Rhabdoviridae)、パラミクソウイルス科(Paramyxoviridae)、ピコルナウイルス科(Picornaviridae)、ヘパドナウイルス科(Hepadnaviridae)、パピローマウイルス科(Papillamoviridae)、パルボウイルス科(Parvoviridae)、アストロウイルス科(Astroviridae)、ポリオーマウイルス科(Polyomaviridae)、カリシウイルス科(Calciviridae)、レオウイルス科(Reoviridae)、及びレトロウイルス科(Retroviridae)のメンバーから選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルス、黄熱ウイルス、ガジェッツガリー(Gadgets Gully)ウイルス、カダム(Kadam)ウイルス、キャサヌール森林病ウイルス、ランガットウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ポワッサンウイルス、ロイヤルファーム(Royal Farm)ウイルス、カルシ(Karshi)ウイルス、ダニ媒介脳炎ウイルス、ノイドルフル(Neudoerfl)ウイルス、ソフジン(Sofjin)ウイルス、跳躍病ウイルス、ネギシウイルス、メアバン(Meaban)ウイルス、ソーマレズリーフ(Saumarez Reef)ウイルス、チュレニー(Tyuleniy)ウイルス、アロア(Aroa)ウイルス、デングウイルス、ケドゥグ(Kedougou)ウイルス、カシパコア(Cacipacore)ウイルス、クタンゴ(Koutango)ウイルス、日本脳炎ウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ウスツ(Usutu)ウイルス、ウエストナイルウイルス、ヤウンデ(Yaounde)ウイルス、ココベラ(Kokobera)ウイルス、バガザ(Bagaza)ウイルス、イルヘウスウイルス、イスラエルターキー髄膜脳脊髄炎ウイルス、ウンタヤウイルス、テンブスウイルス、ジカウイルス、バンジ(Banzi)ウイルス、ブブイ(Bouboui)ウイルス、エッジヒル(Edge Hill)ウイルス、ジュグラ(Jugra)ウイルス、サボヤ(Saboya)ウイルス、セピック(Sepik)ウイルス、ウガンダSウイルス、ヴェッセルスブロンウイルス、黄熱ウイルス、エンテベ(Entebbe)コウモリウイルス、ヨコセウイルス、アポイウイルス、カウボーンリッジ(Cowbone Ridge)ウイルス、フティアパ(Jutiapa)ウイルス、モドック(Modoc)ウイルス、サルビエハ(Sal Vieja)ウイルス、サンペルリタ(San Perlita)ウイルス、ブカラサ(Bukalasa)コウモリウイルス、ケアリーアイランド(Carey Island)ウイルス、ダカール(Dakar)コウモリウイルス、モンタナ筋炎白質脳炎ウイルス、プノンペン(Phnom Penh)コウモリウイルス、リオブラボーウイルス、タマナ(Tamana)コウモリウイルス、細胞融合因子ウイルス、イッピイ(Ippy)ウイルス、ラッサウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、モバラ(Mobala)ウイルス、モペイア(Mopeia)ウイルス、アマパリウイルス、フレキサル(Flexal)ウイルス、グアナリトウイルス、フニンウイルス、ラティノ(Latino)ウイルス、マチュポウイルス、オリベロス(Oliveros)ウイルス、パラナ(Parana)ウイルス、ピチンデウイルス、ピリタル(Pirital)ウイルス、サビアウイルス、タカリベウイルス、タミアミ(Tamiami)ウイルス、ホワイトウォーター・アロヨ(Whitewater Arroyo)ウイルス、チャパレウイルス、ルヨ(Lujo)ウイルス、ハンターンウイルス、シンノンブレウイルス、ジュグベ(Dugbe)ウイルス、ブニヤンベラウイルス、リフトバレー熱ウイルス、ラクロスウイルス、プンタトロ(Punta Toro)ウイルス(PTV)、カリフォルニア脳炎ウイルス、クリミア−コンゴ出血熱(CCHF)ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEE)、東部ウマ脳炎ウイルス(EEE)、西部ウマ脳炎ウイルス(WEE)、シンドビスウイルス、風疹ウイルス、セムリキ森林ウイルス、ロスリバーウイルス、バーマフォレストウイルス、オニョンニョンウイルス、チクングニヤウイルス、天然痘ウイルス、サル痘ウイルス、ワクシニアウイルス、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒトヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、水痘帯状疱疹ウイルス、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)、インフルエンザウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス、狂犬病ウイルス、水疱性口内炎ウイルス(VSV)、ヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、ニューカッスル病ウイルス、ヘンドラウイルス、ニパウイルス、麻疹ウイルス、牛疫ウイルス、イヌジステンパーウイルス、センダイウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、ライノウイルス、ムンプスウイルス、コクサッキーウイルス、B型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、アデノ随伴ウイルス、アストロウイルス、JCウイルス、BKウイルス、SV40ウイルス、ノーウォークウイルス、ロタウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、及びヒトTリンパ球向性ウイルス(HTLV)から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記真菌が、アスペルギルス属(Aspergillus)、ブラストミセス・デルマチチジス(Blastomyces dermatitidis)、カンジダ属(Candida)、コクシジオイデス・イミティス(Coccidioides immitis)、クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ヒストプラズマ・カプスラーツム変種カプスラーツム(Histoplasma capsulatum var.capsulatum)、パラコクシジオイデス・ブラジリエンシス(Paracoccidioides brasiliensis)、スポロトリックス・シェンキイ(Sporothrix schenckii)、ジゴミセテス種(Zygomycetes spp.)、アブシディア・コリンビフェラ(Absidia corymbifera)、リゾムコール・プシルス(Rhizomucor pusillus)、及びリゾプス・アリズス(Rhizopus arrhizus)から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記寄生体が、トキソプラズマ・ゴンジイ(Toxoplasma gondii)、プラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)、P.ビバックス(P.vivax)、P.オバレ(P.ovale)、P.マラリエ(P.malariae)、トリパノソーマ種(Trypanosoma spp.)、及びレジオネラ種(Legionella spp.)から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記ベクターの前記核酸分子が、SV40プロモーター、CMVプロモーター、アデノウイルス初期及び後期プロモーター、メタロチオネイン遺伝子(MT−1)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、及びヒトユビキチンC(UbC)プロモーターから選択されるプロモーターに作動可能に連結される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ベクターが、前記インターフェロンをコードする前記核酸分子の発現を促進するシグナル配列、ポリアデニル化配列、及びエンハンサー、上流活性化配列、及び転写終結因子の1つ又は複数をさらに含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記核酸分子によりコードされる前記conIFN−αが、配列番号11に示される配列を含むポリペプチド配列を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項19】
前記組成物が薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記賦形剤が前記組成物中に1重量%〜90重量%の範囲の量で存在する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記賦形剤が前記組成物中に5重量%〜30重量%の範囲の量で存在する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記賦形剤が、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D−マンノース、ソルボース、ラクトース、スクロース、トレハロース、セロビオース、ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、デンプン、マンニトール、キシリトール、キシロース、マルチトール、ラクチトール、キシリトール ソルビトール、ソルビトース、ピラノシルソルビトール、ミオイノシトール、グリシン、CaCl2、ヒドロキシエクトイン、エクトイン、ゼラチン、ジ−ミオ−イノシトールリン酸(DIP)、環状2,3ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジ−グリセロールリン酸(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、及びプロリンベタインの1つ又は複数から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記組成物が室温で少なくとも1ヶ月から少なくとも1年にわたり安定である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
追加的な治療剤を投与するステップをさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記治療剤が、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生体剤、免疫賦活剤、ワクチン、又は化学療法剤である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ワクチンがエボラウイルスワクチンである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記エボラウイルスワクチンがAd−CAGoptZGPである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ベクターが前記投与後、肺上皮細胞又は鼻上皮細胞をトランスフェクトする、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記ベクターをトランスフェクトすると、前記細胞中での前記インターフェロン(IFN)の発現がもたらされる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記IFNが前記細胞によって分泌され、分泌部位で局所に留まるか、又は前記対象の血流中に入る、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記Ad5ベクターを、1用量当たり少なくとも約1×103〜約1×1014個のウイルス粒子の範囲の量で投与するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項32】
が、前記病原体に曝露される前に前記対象に前記組成物を投与する、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
が、前記病原体に曝露される少なくとも15分間前から少なくとも24時間前に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記病原体に曝露される少なくとも1週間前に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記病原体に曝露された後に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記病原体に曝露された少なくとも6時間後に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記病原体に曝露された少なくとも15分後から少なくとも24時間後に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記病原体に曝露された少なくとも48時間後に、前記組成物を前記対象に投与する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記組成物が、前記液体又はゲルを形成するため薬学的に許容可能な液体と混合される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記組成物が凍結乾燥粉末として吸入される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記組成物がエアロゾル送達用に製剤化される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記組成物がゲルとして投与される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記組成物が薬学的に許容可能な液体と混合され、エアロゾルミストとして吸入される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記薬学的に許容可能な液体が水又は生理食塩水である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記エアロゾルミストが、2μmより大きい直径の液滴を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記対象がヒトである、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記組成物の投与前、前記対象が検査を受け、前記対象が前記病原体に曝露されているかどうかが判断される、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記組成物の投与後、前記方法が、前記対象の血清中IFNレベルを測定するステップと、前記IFNレベルが約0.0001〜5.0×105IU/ml未満である場合、前記組成物の追加用量を投与するステップとをさらに含む、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記対象が少なくとも2用量の前記組成物を投与される、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記組成物が前記対象を前記病原体による感染から少なくとも24時間にわたり防御する、請求項1〜49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記組成物が前記対象を前記病原体による感染から少なくとも1週間にわたり防御する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記対象が前記組成物を投与する、請求項1〜51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記治療剤が前記組成物と別個に、又は同時に投与される、請求項24に記載の方法。
【請求項54】
前記治療剤が前記組成物と混合される、請求項24に記載の方法。
【請求項55】
前記自己免疫疾患又は癌の診断、又はその症状の発症の前又はその後に前記組成物を前記対象に投与する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記組成物の投与前に、前記対象が検査を受け、前記対象が前記自己免疫疾患又は癌を有するかどうかが判断される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記組成物が、前記対象を前記自己免疫疾患又は癌から少なくとも24時間〜少なくとも2年間にわたり防御する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記治療剤が化学療法剤である、請求項25に記載の方法。
【請求項59】
インターフェロン(IFN)をコードする核酸分子を含むベクターを含む組成物であって、
a)乾燥した凍結乾燥粉末、ゲル、又は液体(前記組成物は室温で少なくとも1週間安定である);又は
b)凍結された、安定化されていない液体(前記組成物は解凍後に室温で少なくとも24時間安定である)
として製剤化される、組成物。
【請求項60】
前記インターフェロンがIFNアルファ(IFN−α)である、請求項59に記載の組成物。
【請求項61】
前記IFN−αがコンセンサスIFN−α(conIFN−α)である、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
前記ベクターがウイルスベクターである、請求項59〜61のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項63】
前記ウイルスベクターがアデノウイルスベクターである、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
前記アデノウイルスベクターがアデノウイルス5(Ad5)ベクターである、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
前記Ad5ベクターが、E1及びE3遺伝子の欠失を含む複製欠損ベクターである、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
前記ベクターが非ウイルスベクターである、請求項59〜61のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項67】
前記IFNの発現により、それを投与される哺乳動物において前記病原体に対する防御免疫応答が生じる、請求項59〜66のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項68】
前記病原体が、細菌、ウイルス、真菌、又は寄生体である、請求項59〜67のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項69】
前記細菌が、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、ブルセラ属(Bruscella)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)、エルシニア・ペスチス(Yersinia pestis)、及びバチルス・アントラシス(Bacillus anthracis)から選択される、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
前記ウイルスが、フラビウイルス科(Flaviviridae)、アレナウイルス科(Arenaviridae)、ブニヤウイルス科(Bunyaviridae)、フィロウイルス科(Filoviridae)、トガウイルス科(Togaviridae)、ポックスウイルス科(Poxviridae)、ヘルペスウイルス科(Herpesviridae)、オルソミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)、コロナウイルス科(Coronaviridae)、ラブドウイルス科(Rhabdoviridae)、パラミクソウイルス科(Paramyxoviridae)、ピコルナウイルス科(Picornaviridae)、ヘパドナウイルス科(Hepadnaviridae)、パピローマウイルス科(Papillamoviridae)、パルボウイルス科(Parvoviridae)、アストロウイルス科(Astroviridae)、ポリオーマウイルス科(Polyomaviridae)、カリシウイルス科(Calciviridae)、レオウイルス科(Reoviridae)、及びレトロウイルス科(Retroviridae)のメンバーから選択される、請求項68に記載の組成物。
【請求項71】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルス、黄熱ウイルス、ガジェッツガリー(Gadgets Gully)ウイルス、カダム(Kadam)ウイルス、キャサヌール森林病ウイルス、ランガットウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ポワッサンウイルス、ロイヤルファーム(Royal Farm)ウイルス、カルシ(Karshi)ウイルス、ダニ媒介脳炎ウイルス、ノイドルフル(Neudoerfl)ウイルス、ソフジン(Sofjin)ウイルス、跳躍病ウイルス、ネギシウイルス、メアバン(Meaban)ウイルス、ソーマレズリーフ(Saumarez Reef)ウイルス、チュレニー(Tyuleniy)ウイルス、アロア(Aroa)ウイルス、デングウイルス、ケドゥグ(Kedougou)ウイルス、カシパコア(Cacipacore)ウイルス、クタンゴ(Koutango)ウイルス、日本脳炎ウイルス、マレー渓谷脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、ウスツ(Usutu)ウイルス、ウエストナイルウイルス、ヤウンデ(Yaounde)ウイルス、ココベラ(Kokobera)ウイルス、バガザ(Bagaza)ウイルス、イルヘウスウイルス、イスラエルターキー髄膜脳脊髄炎ウイルス、ウンタヤウイルス、テンブスウイルス、ジカウイルス、バンジ(Banzi)ウイルス、ブブイ(Bouboui)ウイルス、エッジヒル(Edge Hill)ウイルス、ジュグラ(Jugra)ウイルス、サボヤ(Saboya)ウイルス、セピック(Sepik)ウイルス、ウガンダSウイルス、ヴェッセルスブロンウイルス、黄熱ウイルス、エンテベ(Entebbe)コウモリウイルス、ヨコセウイルス、アポイウイルス、カウボーンリッジ(Cowbone Ridge)ウイルス、フティアパ(Jutiapa)ウイルス、モドック(Modoc)ウイルス、サルビエハ(Sal Vieja)ウイルス、サンペルリタ(San Perlita)ウイルス、ブカラサ(Bukalasa)コウモリウイルス、ケアリーアイランド(Carey Island)ウイルス、ダカール(Dakar)コウモリウイルス、モンタナ筋炎白質脳炎ウイルス、プノンペン(Phnom Penh)コウモリウイルス、リオブラボーウイルス、タマナ(Tamana)コウモリウイルス、細胞融合因子ウイルス、イッピイ(Ippy)ウイルス、ラッサウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、モバラ(Mobala)ウイルス、モペイア(Mopeia)ウイルス、アマパリウイルス、フレキサル(Flexal)ウイルス、グアナリトウイルス、フニンウイルス、ラティノ(Latino)ウイルス、マチュポウイルス、オリベロス(Oliveros)ウイルス、パラナ(Parana)ウイルス、ピチンデウイルス、ピリタル(Pirital)ウイルス、サビアウイルス、タカリベウイルス、タミアミ(Tamiami)ウイルス、ホワイトウォーター・アロヨ(Whitewater Arroyo)ウイルス、チャパレウイルス、ルヨ(Lujo)ウイルス、ハンターンウイルス、シンノンブレウイルス、ジュグベ(Dugbe)ウイルス、ブニヤンベラウイルス、リフトバレー熱ウイルス、ラクロスウイルス、プンタトロ(Punta Toro)ウイルス(PTV)、カリフォルニア脳炎ウイルス、クリミア−コンゴ出血熱(CCHF)ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEE)、東部ウマ脳炎ウイルス(EEE)、西部ウマ脳炎ウイルス(WEE)、シンドビスウイルス、風疹ウイルス、セムリキ森林ウイルス、ロスリバーウイルス、バーマフォレストウイルス、オニョンニョンウイルス、チクングニヤウイルス、天然痘ウイルス、サル痘ウイルス、ワクシニアウイルス、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒトヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、水痘帯状疱疹ウイルス、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)、インフルエンザウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス、狂犬病ウイルス、水疱性口内炎ウイルス(VSV)、ヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、ニューカッスル病ウイルス、ヘンドラウイルス、ニパウイルス、麻疹ウイルス、牛疫ウイルス、イヌジステンパーウイルス、センダイウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、ライノウイルス、ムンプスウイルス、コクサッキーウイルス、B型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、アデノ随伴ウイルス、アストロウイルス、JCウイルス、BKウイルス、SV40ウイルス、ノーウォークウイルス、ロタウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、及びヒトTリンパ球向性ウイルス(HTLV)から選択される、請求項70に記載の組成物。
【請求項72】
前記真菌が、アスペルギルス属(Aspergillus)、ブラストミセス・デルマチチジス(Blastomyces dermatitidis)、カンジダ属(Candida)、コクシジオイデス・イミティス(Coccidioides immitis)、クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ヒストプラズマ・カプスラーツム変種カプスラーツム(Histoplasma capsulatum var.capsulatum)、パラコクシジオイデス・ブラジリエンシス(Paracoccidioides brasiliensis)、スポロトリックス・シェンキイ(Sporothrix schenckii)、ジゴミセテス種(Zygomycetes spp.)、アブシディア・コリンビフェラ(Absidia corymbifera)、リゾムコール・プシルス(Rhizomucor pusillus)、及びリゾプス・アリズス(Rhizopus arrhizus)から選択される、請求項68に記載の組成物。
【請求項73】
前記寄生体が、トキソプラズマ・ゴンジイ(Toxoplasma gondii)、プラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)、P.ビバックス(P.vivax)、P.オバレ(P.ovale)、P.マラリエ(P.malariae)、トリパノソーマ種(Trypanosoma spp.)、及びレジオネラ種(Legionella spp.)から選択される、請求項68に記載の組成物。
【請求項74】
前記ベクターの前記核酸分子が、SV40プロモーター、CMVプロモーター、アデノウイルス初期及び後期プロモーター、メタロチオネイン遺伝子(MT−1)プロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター、及びヒトユビキチンC(UbC)プロモーターから選択されるプロモーターに作動可能に連結される、請求項59〜73のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項75】
前記ベクターが、前記インターフェロンをコードする前記核酸分子の発現を促進するシグナル配列、ポリアデニル化配列、及びエンハンサー、上流活性化配列、及び転写終結因子の1つ又は複数をさらに含む、請求項59〜74のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項76】
前記核酸分子によりコードされる前記conIFN−αが、配列番号11に示される配列を含むポリペプチド配列を有する、請求項61に記載の組成物。
【請求項77】
前記組成物が薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含む、請求項59〜76のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項78】
前記賦形剤が前記組成物中に1重量%〜90重量%の範囲の量で存在する、請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
前記賦形剤が前記組成物中に5重量%〜30重量%の範囲の量で存在する、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
前記賦形剤が、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D−マンノース、ソルボース、ラクトース、スクロース、トレハロース、セロビオース、ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、デンプン、マンニトール、キシリトール、キシロース、マルチトール、ラクチトール、キシリトール ソルビトール、ソルビトース、ピラノシルソルビトール、ミオイノシトール、グリシン、CaCl2、ヒドロキシエクトイン、エクトイン、ゼラチン、ジ−ミオ−イノシトールリン酸(DIP)、環状2,3ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジ−グリセロールリン酸(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、及びプロリンベタインの1つ又は複数から選択される、請求項77に記載の組成物。
【請求項81】
前記組成物がエアロゾル送達用に製剤化される、請求項59〜80のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項82】
前記組成物が室温で少なくとも1ヶ月から少なくとも1年にわたり安定である、請求項59〜81のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項83】
前記組成物が、前記液体又はゲルを形成するため薬学的に許容可能な液体と混合される、請求項59〜82のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項84】
追加的な治療剤をさらに含む、請求項59〜83のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項85】
前記治療剤が、抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生体剤、免疫賦活剤、ワクチン、又は化学療法剤である、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
前記ワクチンがエボラウイルスワクチンである、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
前記エボラウイルスワクチンがAd−CAGoptZGPである、請求項86に記載の組成物。
【請求項88】
請求項59〜87のいずれか一項に記載の組成物を含む装置であって、
a)前記組成物を含む容器と、
b)前記組成物を対象の肺粘膜又は鼻粘膜に送り込むためのノズルと、
c)前記組成物を前記ノズルに送達するための機械式デリバリーポンプであって、前記ポンプを作動させると、前記ノズルと前記容器との間に流体接続が生じる、機械式デリバリーポンプと、
d)前記機械式デリバリーポンプを駆動する駆動機構と、
を含む装置。
【請求項89】
前記駆動機構が、前記デリバリーポンプを予め決定可能な圧力で駆動するトリガーを含む、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記駆動機構が、前記デリバリーポンプを予め決定可能な流量で駆動するトリガーを含む、請求項88又は89に記載の装置。
【請求項91】
前記デリバリーポンプが、液体形態の前記組成物の所定容量を送達する液体デリバリーポンプを含む、請求項88又は89に記載の装置。
【請求項92】
前記デリバリーポンプが、粉末形態の前記組成物の所定量を送達する粉末デリバリーポンプを含む、請求項88〜91のいずれか一項に記載の装置。
【請求項93】
前記ノズルがエアロゾルを送達するように構成される、請求項88〜92のいずれか一項に記載の装置。
【請求項94】
前記ノズルがジェットを送達するように構成される、請求項88〜92のいずれか一項に記載の装置。
【請求項95】
請求項59〜87のいずれか一項に記載の組成物を含む第1の容器と、薬学的に許容可能な液体を含む第2の容器と、請求項88〜94のいずれか一項に記載の装置と、場合により、前記第1の容器の内容物を送達するための前記装置の使用についての、又は前記第1及び第2の容器の内容物を組み合わせて複合組成物を形成し、その後前記装置を使用して、病原体による感染を治療又は阻害するために対象に前記複合組成物を送達することについての使用説明書とを含むキット。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−529440(P2012−529440A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514301(P2012−514301)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000844
【国際公開番号】WO2010/142017
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(511299252)デフィルス、インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】DEFYRUS, INC.
【Fターム(参考)】