癌の処置のためのプロテインキナーゼインヒビターとしての、3−(インダゾール−5−イル)−(1,2,4)トリアジン誘導体、および関連する化合物
本発明は、プロテインキナーゼインヒビターとして有用な、式(I)の一般構造を有する、インダゾリル(1,2,4)トリアジン化合物、そのような化合物を含む薬学的組成物、ならびに癌および増殖性疾患のような状態、または免疫欠損、心臓血管疾患、内分泌疾患、パーキンソン病、代謝性疾患、腫瘍形成、アルツハイマー病、心臓病、糖尿病、神経変性、炎症、腎臓病、アテローム性動脈硬化症および気道疾患を処置するための、その化合物および組成物を用いる処置の方法に関する。置換基は、特許請求の範囲において定義される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルであって、ここで:
A1は、共有結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、−O−、−N(R5)−、−C(O)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2−N(R6)−、−N(R6)−S(O)2−、−C(R7)2−N(R5)−、−N(R5)−C(R7)2−、−C(O)−N(R6)−、−N(R6)−C(O)−、−N(R6)−C(O)−N(R6)−、−C(R6)2−C=N−、および−N=C−C(R6)2−からなる群より選択される;
A2は、共有結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、−O−、−N(R5)−、−C(O)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2−N(R6)−、−N(R6)−S(O)2−、−C(R7)2−N(R5)−、−N(R5)−C(R7)2−、−C(O)−N(R6)−、−N(R6)−C(O)−、−N(R6)−C(O)−N(R6)−、−C(R7)2−C=N−、および−N=C−C(R7)2−からなる群より選択される;
A3は、共有結合、シクロプロピレン、アルケニレン、アルキニレン、−N(R5)−、−O−、−S−、−S(O)2−、−C(O)N(R6)−、および−N(R6)C(O)−からなる群より選択される;
R1およびR2は、H、アルキル、ハロアルキル、一つ以上のヒドロキシルで置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、−アルキレン−O−アルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−CN、ハロゲン、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、および−アルキレン−ヘテロシクリルからなる群より、それぞれ独立して選択され、
ここで、R1またはR2の該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、または該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;R1またはR2の該ヘテロシクリル、または該−アルキレン−ヘテロシクリルのヘテロシクリル部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のZ基により置換されている;そして、但し:
5)R1および/またはR2がアルコキシである場合、該アルコキシの酸素原子は、A1もしくはA2のS原子、N原子、またはO原子と結合していない、
6)R1および/またはR2が−CNである場合、該−CNは、A1もしくはA2のS原子、N原子、またはO原子と結合していない、
7)R1がハロゲンである場合、A1は共有結合である、そして
8)R2がハロゲンである場合、A2は共有結合である;
R3は、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、−N(R8)2、−N(R8)−C(O)−R8、−C(O)−N(R6)2、−N(R6)−C(O)−N(R6)2、−N(R6)−S(O)2−R6、−C(O)−アルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、−アルキレン−ヘテロアリール、アルキレン−ヘテロシクリル、およびアルキニルからなる群より選択され、
ここで、R3の該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、または該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;R3の該ヘテロシクリル、または該アルキレン−ヘテロシクリルのヘテロシクリル部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のZ基により置換されている;
R4は、H、アルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、アルキレン−O−アルキル、および−アルキレン−O−C(O)−アルキルからなる群より選択される;
R5は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキレン−N(R8)2、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−アリール、−アルキレン−ヘテロアリール、−C(O)−アルキル、−S(O)2−アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)N(R9)2、−C(O)−アリール、−C(O)−アルキレン−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、C(O)−アルキレン−ヘテロアリール、−S(O)2−アリール、−S(O)2−アルキレン−アリール、−S(O)2−ヘテロアリール、および−S(O)2−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より選択され、
ここで、R5の該アリール、−C(O)−アリールのアリール部分、−アルキレン−アリールのアリール部分、または−S(O)2−アリールのアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R6は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R6の該アリール、またはアルキレン−アリールのアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R7は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、−N(R8)2、−CN、ハロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R7の該アリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、および該ヘテロアリールは、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R8は、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、ハロアルキル、−アルキレン−アリール、アリール、ヘテロアリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R8の該アリールは、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
Xは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、−OR9、−N(R5)2、および−C(O)N(R6)2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
Yは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−OH、−OR9、−CN、−NO2、−N(R9)2、−N(R9)−C(O)−R9、−N(R9)−C(O)−N(R9)2、−C(O)N(R9)2、−C(O)OH、−C(O)
O−アルキル、−N(R9)−S(O)2−(R9)2、および−S(O)2N(R9)2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
各R9は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、アリール、−アルキレン−アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択される;そして
Zは、アルキル、一つ以上のヒドロキシルで置換されたアルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−O−アルキレン−アリール、−アルキレン−O−アリール、−CN、ハロアルキル、−アルキレン−C(O)−N(R8)2、−C(O)−N(R8)2、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−N(R8)2、および−アルキレン−N(R8)2、−S(O)2−N(R8)2、−アルキレン−S(O)2−N(R8)2、−N(R8)−C(O)−R8、−N(R8)−C(O)−N(R8)2、−アルキレン−N(R8)−C(O)−N(R8)2、−アルキレン−N(R8)−C(O)−R8、−アルキレン−S(O)2−R8、−N(R8)−S(O)2−R8、および−アルキレン−N(R8)−S(O)2−R8、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、ヘテロアリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環、シクロアルケニル環、ヘテロシクリル環、アリール環、またはヘテロアリール環を形成する;
ここで、該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アリールのアリール部分、および該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のR10置換基により置換されている;そして
R10は、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ニトロ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、−O−アルキレン−アリール、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH(アリール)、−N(アリール)2、−NH−アルキレン−アリール、−N(アルキル)−アルキレン−アリール、−アルキレン−アリール、−C(O)NH2、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)2、−S(O)2NH2、−S(O)2NH(アルキル)、−S(O)2N(アルキル)2、−NHC(O)−アルキル、−N(アルキル)C(O)−アルキル、−NHC(O)−アリール、−N(アルキル)C(O)−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−N(アルキル)−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、および−N(アルキル)−S(O)2−アリールからなる群より独立して選択される一つ以上の置換基である、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項2】
A1が、共有結合または−O−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
A2が、共有結合または−N(R5)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
A3が、共有結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、Hまたは(C2〜C6)ヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R2が、H、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールまたはハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R3が、H、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、ハロゲン、または−NH2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R4が、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R5が、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、Hまたは(C1〜C6)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Yが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−O−アルキル、−CN、および−NO2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、Zが、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−C(O)OHからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環をともに形成し、
ここで、該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アリールのアリール部分、および該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のR10置換基により置換されている;そして
R10は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびヒドロキシアルキルからなる群より独立して選択される一つ以上の置換基である、化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物であって、ここで
A1は、共有結合または−O−である;
A2は、共有結合または−N(R5)−である;
A3は、共有結合である;
R1は、Hまたは(C2〜C6)ヘテロシクリルである;ここで、R1の該(C2〜C6)ヘテロシクリルは、置換されていないか、または一つ以上のZ基で置換されている;
R2は、H、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールまたはハロゲンである;ここでR2の該−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールの(C6〜C10)アリール部分、およびR2の該−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールの(C2〜C10)ヘテロアリール部分は独立して、置換されていないか、または一つ以上のY基で置換されている;
R3は、H、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、ハロゲン、または−NH2である;
R4は、Hである;
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;
Xは、Hまたは(C1〜C6)アルキルである;
Yは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−O−アルキル、−CN、および−NO2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
Zは、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−C(O)OHからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環をともに形成する、化合物。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;そして
R1は、(C2〜C6)ヘテロシクリルである;ここで、R1の該(C2〜C6)ヘテロシクリルは、置換されていないか、または一つ以上のZ基で置換されている、化合物。
【請求項15】
請求項14に記載の化合物であって、ここで:
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する、化合物。
【請求項16】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A2は、−N(R5)−である;
R2は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;そして
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、化合物。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A2は、共有結合である;そして
R2は、Hまたはハロゲンである、化合物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する;
A2は、−N(R5)−である;
R2は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;そして
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、化合物。
【請求項19】
R1が、
【化2】
からなる群より選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する;
A2は、共有結合である;そして
R2は、Hまたはハロゲンである、化合物。
【請求項21】
請求項20に記載の化合物であって、ここで、:
Zは、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)OH、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−(C1〜C6)アルキレン−OHからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する、化合物。
【請求項22】
請求項1に記載の精製化合物。
【請求項23】
式(IA):
【化3】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって、ここで、A1、A2、R1、R2は、以下の表:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
に示される通りに定義される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項24】
請求項1に記載の化合物であって、該化合物は、
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
からなる群より選択される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項25】
請求項24に記載の化合物であって、該化合物は、
【化14】
【化15】
【化16】
からなる群より選択される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、もしくは溶媒和物。
【請求項26】
請求項25に記載の化合物であって、該化合物は、
【化17】
である、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、もしくは溶媒和物。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル;および
少なくとも一種の薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項28】
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル;および
少なくとも一種の薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項29】
疾患、障害、または状態を処置する方法であって、該方法は、該方法を必要としている患者に、治療有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを投与する工程を包含し:
ここで、該疾患、障害、または状態は、免疫欠損、癌、心臓血管疾患、内分泌疾患、パーキンソン病、代謝性疾患、腫瘍形成、アルツハイマー病、心臓病、糖尿病、神経変性、炎症、腎臓病、アテローム性動脈硬化症および気道疾患からなる群より選択される、方法。
【請求項30】
前記疾患、障害、または状態が、癌である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
第二のキナーゼインヒビター、エストロゲン受容体調節因子、アンドロゲン受容体調節因子、レチノイド受容体調節因子、細胞毒性物質、プレニルプロテイントランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆トランスクリプターゼインヒビター、血管新生インヒビター、固有の多剤耐性のインヒビター、抗催吐性物質、貧血の処置に有用な物質、好中球減少の処置に有用な物質、および免疫増強物質からなる群より選択される、少なくとも一つのさらなる活性成分を投与する工程をさらに包含する、請求項29に記載の方法。
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルであって、ここで:
A1は、共有結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、−O−、−N(R5)−、−C(O)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2−N(R6)−、−N(R6)−S(O)2−、−C(R7)2−N(R5)−、−N(R5)−C(R7)2−、−C(O)−N(R6)−、−N(R6)−C(O)−、−N(R6)−C(O)−N(R6)−、−C(R6)2−C=N−、および−N=C−C(R6)2−からなる群より選択される;
A2は、共有結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、−O−、−N(R5)−、−C(O)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2−N(R6)−、−N(R6)−S(O)2−、−C(R7)2−N(R5)−、−N(R5)−C(R7)2−、−C(O)−N(R6)−、−N(R6)−C(O)−、−N(R6)−C(O)−N(R6)−、−C(R7)2−C=N−、および−N=C−C(R7)2−からなる群より選択される;
A3は、共有結合、シクロプロピレン、アルケニレン、アルキニレン、−N(R5)−、−O−、−S−、−S(O)2−、−C(O)N(R6)−、および−N(R6)C(O)−からなる群より選択される;
R1およびR2は、H、アルキル、ハロアルキル、一つ以上のヒドロキシルで置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、−アルキレン−O−アルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−CN、ハロゲン、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、および−アルキレン−ヘテロシクリルからなる群より、それぞれ独立して選択され、
ここで、R1またはR2の該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、または該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;R1またはR2の該ヘテロシクリル、または該−アルキレン−ヘテロシクリルのヘテロシクリル部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のZ基により置換されている;そして、但し:
5)R1および/またはR2がアルコキシである場合、該アルコキシの酸素原子は、A1もしくはA2のS原子、N原子、またはO原子と結合していない、
6)R1および/またはR2が−CNである場合、該−CNは、A1もしくはA2のS原子、N原子、またはO原子と結合していない、
7)R1がハロゲンである場合、A1は共有結合である、そして
8)R2がハロゲンである場合、A2は共有結合である;
R3は、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、−N(R8)2、−N(R8)−C(O)−R8、−C(O)−N(R6)2、−N(R6)−C(O)−N(R6)2、−N(R6)−S(O)2−R6、−C(O)−アルキル、−アルキレン−O−アルキル、−CN、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、−アルキレン−ヘテロアリール、アルキレン−ヘテロシクリル、およびアルキニルからなる群より選択され、
ここで、R3の該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、または該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;R3の該ヘテロシクリル、または該アルキレン−ヘテロシクリルのヘテロシクリル部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のZ基により置換されている;
R4は、H、アルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、アルキレン−O−アルキル、および−アルキレン−O−C(O)−アルキルからなる群より選択される;
R5は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキレン−N(R8)2、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−アリール、−アルキレン−ヘテロアリール、−C(O)−アルキル、−S(O)2−アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)N(R9)2、−C(O)−アリール、−C(O)−アルキレン−アリール、−C(O)−ヘテロアリール、C(O)−アルキレン−ヘテロアリール、−S(O)2−アリール、−S(O)2−アルキレン−アリール、−S(O)2−ヘテロアリール、および−S(O)2−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より選択され、
ここで、R5の該アリール、−C(O)−アリールのアリール部分、−アルキレン−アリールのアリール部分、または−S(O)2−アリールのアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R6は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R6の該アリール、またはアルキレン−アリールのアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R7は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、−N(R8)2、−CN、ハロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、−アルキレン−アリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R7の該アリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、および該ヘテロアリールは、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
各R8は、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、ハロアルキル、−アルキレン−アリール、アリール、ヘテロアリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択され、
ここで、R8の該アリールは、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のY基により置換されている;
Xは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、−OR9、−N(R5)2、および−C(O)N(R6)2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
Yは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−OH、−OR9、−CN、−NO2、−N(R9)2、−N(R9)−C(O)−R9、−N(R9)−C(O)−N(R9)2、−C(O)N(R9)2、−C(O)OH、−C(O)
O−アルキル、−N(R9)−S(O)2−(R9)2、および−S(O)2N(R9)2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
各R9は、H、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、アリール、−アルキレン−アリール、ヘテロアリール、−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択される;そして
Zは、アルキル、一つ以上のヒドロキシルで置換されたアルキル、アリール、−アルキレン−アリール、−アルキレン−O−アルキル、−アルキレン−O−アルキレン−アリール、−アルキレン−O−アリール、−CN、ハロアルキル、−アルキレン−C(O)−N(R8)2、−C(O)−N(R8)2、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−N(R8)2、および−アルキレン−N(R8)2、−S(O)2−N(R8)2、−アルキレン−S(O)2−N(R8)2、−N(R8)−C(O)−R8、−N(R8)−C(O)−N(R8)2、−アルキレン−N(R8)−C(O)−N(R8)2、−アルキレン−N(R8)−C(O)−R8、−アルキレン−S(O)2−R8、−N(R8)−S(O)2−R8、および−アルキレン−N(R8)−S(O)2−R8、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−アルキレン−ヘテロシクリル、ヘテロアリール、および−アルキレン−ヘテロアリールからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環、シクロアルケニル環、ヘテロシクリル環、アリール環、またはヘテロアリール環を形成する;
ここで、該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アリールのアリール部分、および該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のR10置換基により置換されている;そして
R10は、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ニトロ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、−O−アルキレン−アリール、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH(アリール)、−N(アリール)2、−NH−アルキレン−アリール、−N(アルキル)−アルキレン−アリール、−アルキレン−アリール、−C(O)NH2、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)2、−S(O)2NH2、−S(O)2NH(アルキル)、−S(O)2N(アルキル)2、−NHC(O)−アルキル、−N(アルキル)C(O)−アルキル、−NHC(O)−アリール、−N(アルキル)C(O)−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−N(アルキル)−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、および−N(アルキル)−S(O)2−アリールからなる群より独立して選択される一つ以上の置換基である、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項2】
A1が、共有結合または−O−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
A2が、共有結合または−N(R5)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
A3が、共有結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、Hまたは(C2〜C6)ヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R2が、H、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールまたはハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R3が、H、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、ハロゲン、または−NH2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R4が、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R5が、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、Hまたは(C1〜C6)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Yが、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−O−アルキル、−CN、および−NO2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、Zが、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−C(O)OHからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環をともに形成し、
ここで、該アリール、該ヘテロアリール、該−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アルキレン−アリールのアリール部分、該−アルキレン−O−アリールのアリール部分、および該−アルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール部分は、置換されていないか、または独立して選択される一つ以上のR10置換基により置換されている;そして
R10は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびヒドロキシアルキルからなる群より独立して選択される一つ以上の置換基である、化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物であって、ここで
A1は、共有結合または−O−である;
A2は、共有結合または−N(R5)−である;
A3は、共有結合である;
R1は、Hまたは(C2〜C6)ヘテロシクリルである;ここで、R1の該(C2〜C6)ヘテロシクリルは、置換されていないか、または一つ以上のZ基で置換されている;
R2は、H、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールまたはハロゲンである;ここでR2の該−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールの(C6〜C10)アリール部分、およびR2の該−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリールの(C2〜C10)ヘテロアリール部分は独立して、置換されていないか、または一つ以上のY基で置換されている;
R3は、H、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、−(C6〜C10)アリール、ハロゲン、または−NH2である;
R4は、Hである;
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;
Xは、Hまたは(C1〜C6)アルキルである;
Yは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アリール、−O−アルキル、−CN、および−NO2からなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基である;
Zは、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C2〜C10)ヘテロアリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C6)アルキレン−OH、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−C(O)OHからなる群より独立して選択される、一つ以上の置換基であるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接するヘテロ原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接するヘテロ原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環をともに形成する、化合物。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;そして
R1は、(C2〜C6)ヘテロシクリルである;ここで、R1の該(C2〜C6)ヘテロシクリルは、置換されていないか、または一つ以上のZ基で置換されている、化合物。
【請求項15】
請求項14に記載の化合物であって、ここで:
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する、化合物。
【請求項16】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A2は、−N(R5)−である;
R2は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;そして
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、化合物。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A2は、共有結合である;そして
R2は、Hまたはハロゲンである、化合物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する;
A2は、−N(R5)−である;
R2は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである;そして
R5は、Hまたは−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリールである、化合物。
【請求項19】
R1が、
【化2】
からなる群より選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物であって、ここで、:
A1は、共有結合である;
R1は、置換されていないピペラジニル、置換されていないピペリジニル、置換されていないピロリジニル、ならびに、それぞれが独立して選択される一つ以上のZ置換基により置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する;
A2は、共有結合である;そして
R2は、Hまたはハロゲンである、化合物。
【請求項21】
請求項20に記載の化合物であって、ここで、:
Zは、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−(C1〜C4)アルキレン−O−(C1〜C4)アルキレン−(C6〜C10)アリール、−N(R8)2、−(C1〜C4)アルキレン−N(R8)2、−C(O)OH、−C(O)O−(C1〜C6)アルキル、および−(C1〜C6)アルキレン−OHからなる群より選択されるか、あるいは、ここで、隣接する炭素原子上の、炭素原子上および隣接する窒素原子上の、または単独の炭素原子上の二つのZ置換基は、該Z置換基が結合している炭素原子ならびに/もしくは、炭素原子と隣接する窒素原子との組み合わせと一緒になって、4員〜7員のシクロアルキル環またはヘテロシクリル環を形成する、化合物。
【請求項22】
請求項1に記載の精製化合物。
【請求項23】
式(IA):
【化3】
の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって、ここで、A1、A2、R1、R2は、以下の表:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
に示される通りに定義される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項24】
請求項1に記載の化合物であって、該化合物は、
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
からなる群より選択される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項25】
請求項24に記載の化合物であって、該化合物は、
【化14】
【化15】
【化16】
からなる群より選択される、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、もしくは溶媒和物。
【請求項26】
請求項25に記載の化合物であって、該化合物は、
【化17】
である、化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、もしくは溶媒和物。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル;および
少なくとも一種の薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項28】
請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル;および
少なくとも一種の薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項29】
疾患、障害、または状態を処置する方法であって、該方法は、該方法を必要としている患者に、治療有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを投与する工程を包含し:
ここで、該疾患、障害、または状態は、免疫欠損、癌、心臓血管疾患、内分泌疾患、パーキンソン病、代謝性疾患、腫瘍形成、アルツハイマー病、心臓病、糖尿病、神経変性、炎症、腎臓病、アテローム性動脈硬化症および気道疾患からなる群より選択される、方法。
【請求項30】
前記疾患、障害、または状態が、癌である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
第二のキナーゼインヒビター、エストロゲン受容体調節因子、アンドロゲン受容体調節因子、レチノイド受容体調節因子、細胞毒性物質、プレニルプロテイントランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆トランスクリプターゼインヒビター、血管新生インヒビター、固有の多剤耐性のインヒビター、抗催吐性物質、貧血の処置に有用な物質、好中球減少の処置に有用な物質、および免疫増強物質からなる群より選択される、少なくとも一つのさらなる活性成分を投与する工程をさらに包含する、請求項29に記載の方法。
【公表番号】特表2008−537536(P2008−537536A)
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553167(P2007−553167)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/002437
【国際公開番号】WO2006/081230
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/002437
【国際公開番号】WO2006/081230
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】
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