説明

発電機および発電機によって生成される交流の周波数を制御する方法

【課題】回転速度に影響されず、特定の周波数範囲内の電流を生成する磁極変換式発電機を提供する。
【解決手段】本発明の装置および方法は、高回転速度において発電機(30)の磁極の数を減らすことによって、広い回転速度範囲内で回転するロータから特定の周波数範囲内の電流を生成する。高回転速度では、発電機回路は、複数の巻線(50,52,54,56)の半数内を通る電流の流れが反転され、該巻線(50,52,54,56)の半数の極性が反転されるように、変更される。同一極性を有する2つの互いに隣接する巻線(50,52,54,56)は、単一の疑似磁極を生じ、これによって、発電機(30)の磁極の数を事実上半分に減らし、発電機(30)によって生じた電流の周波数を低減させる。従って、発電機(30)は、広い回転速度範囲内で回転するロータから所定周波数範囲内の電流を生成するように運転可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電機に関し、さらに詳細には、磁極変換式発電機に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的なガスタービンエンジンは、高圧(HP)スプールおよび低圧(LP)スプールを有する。LPスプールは、典型的には、広い回転速度範囲にわたって運転され、HPスプールは、典型的には、狭い回転速度範囲内で運転される。
【0003】
ガスタービンエンジンが搭載された乗物、例えば、航空機などは、運転に著しい量の電力を必要とする。一部の航空機用途では、上記のHPスプールまたはLPスプールの回転速度で駆動される発電機は、360〜800Hzの周波数範囲内の電流を生成する。この周波数範囲(すなわち、2.22:1の周波数比)は、許容される。HPスプールの回転速度は、約2.22:1の速度比にわたっている。従って、航空機システム用の電気を生成するのに、通常、タービンエンジンの高圧(HP)スプールが用いられる。しかし、最新の航空機の効率基準によると、電力要求は、HPスプールの電力抽出能力を超えて増大している。
【0004】
LPスプールの回転速度は、極めて広い範囲にわたって、例えば、4.44:1の速度比にわたって変動する。LPスプールからの電力抽出も可能であるが、LPスプールの回転速度範囲が広いので、高速度では、360〜800Hzの範囲を超える周波数の電流を生成する。LPスプールが低速度(例えば、2.22:1の速度比内)で回転しているとき、LPスプールは、360〜800Hzの許容範囲内の電流を生成する働きをする。しかし、LPスプールが2.22:1の速度比を超える高速度範囲内で回転するとき、発電機によって生成される電流の周波数は、所望される360〜800Hzの範囲を超えることになる。勿論、前述の範囲は、全て、単なる例にすぎない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
360〜800Hzの電流用に設計された航空機回路は、もしこの範囲を超える周波数の電流を受けると、損傷することがある。代替的に、航空機回路がより広い周波数範囲の電流に適応するように設計されてもよいが、その結果として、この航空機回路の重量および容積は、容認できないレベルまで増大するだろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示される一実施形態では、発電機が、広い速度範囲にわたって作動される装置に設置される。開示されるように、発電機は、ガスタービンエンジンの低圧(LP)スプールに設置されてもよい。LPスプールは、広い回転速度範囲内で回転する。複数の巻線を備える発電機が、第1の励磁場によって励磁される。第1の低速度範囲内での運転中、発電機の各磁極は、逆極性を有する2つの隣接磁極を有する。第2の高速度範囲内での運転中、第2の励磁場が作用し、複数の巻線の半数を通る電流の流れが反転されるように、発電機回路を変更する。電流の流れが反転された各巻線では、極性も変換される。この結果、発電機の各巻線は、逆極性の第1の隣接巻線と、同一極性の第2の隣接巻線とを有する。同一の極性を有する2つの互いに隣接する巻線は、単一の擬似磁極を形成し、ロータの磁極の数を事実上半分に減らし、発電機によって生成される電流の周波数を低減し、これによって、発電機が、高回転速度で回転しながら、引き続いて所望の周波数範囲内の電気を生成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、例示的なガスタービンエンジン10を示している。エンジン10は、低圧(LP)スプール12と、高圧(HP)スプール14とを備える。LPスプール12は、ファン16と、低圧圧縮機18と、低圧タービン20とを備える。HPスプール14は、高圧圧縮機22と、高圧タービン24とを備える。HPスプール14に隣接しているのは、燃焼器26である。ファン16が、空気を低圧圧縮機18内に送り、この低圧圧縮機18が、空気を高圧圧縮機22内に送る。燃焼器26が、燃料を空気に噴射し、燃料と空気が燃焼し、熱を生成し、高圧タービン24と低圧タービン20の両方を駆動する。LPスプール12に連結された発電機30が示されているが、発電機30のこの位置は、例示的な位置であり、発電機30は、他の位置でLPスプール12に連結されてもよい。
【0008】
図2は、ガスタービンエンジンのLPスプールに連結され得る本発明の一実施形態による発電機30を概略的に示している。発電機制御ユニット32が、電流を第1の励磁固定子34に供給し、第1の励磁固定子34が磁場を生成する。この磁場つまり第1の励磁場が、第1の励磁電機子36内に交流を誘導する。励磁電機子36は、三相交流を第1の組の整流器38に送り、第1の組の整流器38が、三相交流を直流に変換する。この直流は、第1の組の整流器38から複数の巻線50,52,54,56内に流れる。これらの巻線は、LPスプールによって回転駆動され、これによって、巻線内を流れる電流が、静止主固定子64内に電流を誘導する。これらの巻線および関連するロータは、適切な歯車装置を介して、LPスプールによって駆動されるように接続されるとよい。主固定子64から、電流が、三相線66a,66b,66cおよび中性点接続線66dを通って、負荷68に流れる。
【0009】
発電機30のスイッチング操作を行なうのは、トランジスタ40,42,44,46である。一例として、これらのトランジスタは、MOSFETであってもよい。LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転するとき、トランジスタスイッチ40,44が閉じ、トランジスタスイッチ42,46が開く。このスイッチング構成では、電流が、S極を有する巻線56を通ってロータ48に入り、N極を有する巻線50を通ってロータ48から出る。次いで、電流が、N極を有する巻線54を通ってロータ48に再び入り、S極を有する巻線52を通ってロータ48から出る。第1の低回転速度範囲は、2.22:1の速度比の範囲であるとよい。この第1の回転速度範囲内で運転されるとき、発電機は、所望の周波数範囲内の電流を生成する。例示的な所望の周波数範囲は、360〜800Hzである。この第1の回転速度範囲内での運転中、第2の励磁固定子58、第2の励磁電機子60、および第2の組の整流器62は、全て、作動しない。
【0010】
図2,3に示されるように、静止構成要素は、発電機制御ユニット32、励磁固定子34,58、主固定子64、および航空機負荷68である。励磁電機子36,60、整流器38,62、トランジスタ40,42,44,46、および巻線50,52,54,56は、全て、発電機の運転中、LPスプールによって回転駆動される。静止している励磁固定子34,58が回転している励磁電機子36,60内に電流を誘導するので、電流が回転している巻線内に流れることができる。さらに、回転している巻線が静止している主固定子64内に電流を誘導するので、電流が航空機負荷68に流れることができる。
【0011】
図3は、第2の高回転速度範囲内での運転中の図2の発電機を示している。第2の高回転速度範囲は、4.44:1の回転速度比の範囲であるとよい。LPスプールの回転速度が増大するにつれて、発電機30によって生成される電流の周波数も大きくなり、所望の周波数範囲を超えることがある。LPスプールの回転速度が第2の高回転速度範囲に入ったことを発電機制御ユニット32が検出すると、第2の励磁固定子58が作動される。発電機制御ユニット32が電流を第2の励磁固定子58に供給すると、磁場つまり第2の励磁場が生じる。この第2の励磁場は、発電機30の切換えの働きしか行なわず、実際に電流を巻線50,52,54,または56に供給しない。
【0012】
第2の励磁場は、第2の励磁電機子60内に交流を誘導する。第2の励磁電機子60は、三相交流を第2の組の整流器62に送り、この第2の組の整流器62は、三相交流を直流に変換する。この直流によって、トランジスタ40,44が開き、トランジスタ42,46が閉じるように、発電機30のスイッチング構成が変更される。このスイッチング構成では、電流は、これまでと同じように、S極を有する巻線56を通ってロータ48に入り、N極を有する巻線50を通ってロータ48から出るが、この後、スイッチング構成の変更によって、電流は、ここではN極を有する巻線52を通ってロータ48に再び入り、ここではS極を有する巻線54を通ってロータ48から出る。
【0013】
各巻線50,52,54,56の極性は、その巻線の方向付けによって決定される。当技術分野において知られているように、電流が巻線内を流れるときに、所望の極性がその巻線内に生じるように、巻線を方向付けることができる。巻線内を通る電流の流れが反転されると、その巻線の極性も反転される。互いに隣接する巻線が、同一の極性を有するとき、発電機30は、それらの巻線を単一の疑似磁極として扱う。これによって、発電機内の磁極の数が、事実上半分に低減される。この磁極の数の減少によって、低回転速度が疑似的に実現され、その結果、発電機によって生じる電流の周波数が低減される。LPスプールが4.44:1の速度比にわたる回転速度範囲内で回転しても、これらの疑似磁極によって、LPスプールは、事実上、2.22:1の速度比にわたる回転速度範囲内で回転していることになり、その結果、引き続いて所望の周波数範囲内の電流を生成する。
【0014】
図4は、4つの巻線82,84,86,88を有するロータ80を示している。図4は、LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転しているときのロータ80を示している。図4に示されるように、これらの巻線は、交互に異なる極性を有する。すなわち、各巻線は、逆極性の隣接巻線を有する。例えば、巻線84は、S極を有し、隣接する巻線82,86は、N極を有する。これによって、ロータ80は、4つの交互に極性の異なる磁極を有する。
【0015】
同様に、図5に示されるように、ロータ90は、8つの巻線92,94,96,98,100,102,104,106を有する。LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転しているとき、これらの巻線も、交互に異なる極性を有する。すなわち、各巻線は、逆極性の2つの隣接巻線を有する。例えば、巻線94は、S極を有し、隣接する巻線92,96は、N極を有する。その結果、ロータ90は、8つの交互に極性の異なる磁極を有する。
【0016】
図6は、LPスプールが第2の高回転速度範囲内で回転しているときの図4のロータ80および巻線82,84,86,88を示している。巻線84,86を通る電流の流れの方向が、第2の励磁場(図示せず)によって反転され、これによって、巻線84,86の極性も反転されている。ここでは、各巻線は、もはや、逆極性の2つの隣接巻線を有しない。各巻線は、逆極性の第1の隣接巻線と、同一極性の第2の隣接巻線とを有する。互いに隣接する磁極が同一の極性を有すると、それらの磁極は、単一の疑似磁極になる。4磁極ロータ80は、互いに隣接する巻線82,84の両方がN極を有し、互いに隣接する巻線86,88の両方がS極を有するので、疑似的な2磁極ロータになる。
【0017】
図7は、LPスプールが第2の高回転速度範囲内で回転しているときの図5のロータ90および巻線92,94,96,98,100,102,104,106を示している。巻線92,98,100,106の極性が、第2の励磁場(図示せず)によって反転されている。8磁極ロータ90は、各巻線が逆極性の第1の隣接巻線と同一極性の第2の隣接巻線とを有することによって、磁極の数が事実上半分に低減しているので、擬似的な4磁極ロータになる。
【0018】
本出願は、4×N(N:正の偶数)の巻線を備えるどのような発電機にも及ぶ。また、LPスプールと関連して開示したが、本出願は、広い速度範囲にわたって運転される他の発電機用途に適用されてもよい。
【0019】
加えて、本発明の好ましい実施形態を開示したが、当業者であれば、いくつかの修正が本発明の範囲内でなされてもよいことを認めるだろう。この理由から、本発明の真の範囲および内容を決定するには、特許請求の範囲を検討されたい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】タービンエンジンを示す図である。
【図2】LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転しているときの本発明の一実施形態による発電機の回路を概略的に示す図である。
【図3】LPスプールが第2の高回転速度範囲内で回転しているときの図2の実施形態を示す図である。
【図4】LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転しているときの本発明の一実施形態による4磁極ロータを示す図である。
【図5】LPスプールが第1の低回転速度範囲内で回転しているときの本発明の一実施形態による8磁極ロータを示す図である。
【図6】LPスプールが第2の高回転速度範囲内で回転しているときの図4の4磁極ロータを示す図である。
【図7】LPスプールが第2の高回転速度範囲内で回転しているときの図5の8磁極ロータを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源によって駆動される複数の巻線と、
前記複数の巻線に隣接して配置された固定子と、
前記巻線を通る電流の流れを制御する少なくとも1つのスイッチと、
制御装置であって、所望の周波数範囲内の電流を生成するために、前記巻線の第1の速度範囲では、前記少なくとも1つのスイッチを第1のモードで制御し、前記巻線の第2の速度範囲では、前記少なくとも1つのスイッチを第2のモードで制御するように操作可能である制御装置と、
を備える発電機。
【請求項2】
前記第2のモードでは、前記制御装置が、前記複数の巻線の少なくともいくつかにおける極性を反転させることを特徴とする請求項1に記載の発電機。
【請求項3】
前記複数の巻線の前記極性が、前記巻線を通る電流の流れの方向を反転させることによって、反転されることを特徴とする請求項2に記載の発電機。
【請求項4】
前記電流の流れの方向が、前記発電機内の前記複数の巻線の半数において、反転されることを特徴とする請求項3に記載の発電機。
【請求項5】
前記巻線内に極性を生じさせるように作動可能である第1の励磁場と、
前記少なくとも1つのスイッチに連結された第2の励磁場であって、前記第2のモードにおいて、前記少なくとも1つのスイッチのスイッチング構成を前記複数の巻線の少なくともいくつかにおける前記極性を変換するように切換えるために、前記制御装置と連動する第2の励磁場と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の発電機。
【請求項6】
前記発電機が、前記第1の速度範囲において、前記第1のモードで運転しているとき、互いに隣接する巻線が、互いに逆の極性を有することを特徴とする請求項1に記載の発電機。
【請求項7】
前記発電機が、前記第2の速度範囲において、前記第2のモードで運転しているとき、前記巻線の各々が、逆極性の第1の隣接巻線と、同一極性の第2の隣接巻線とを有することを特徴とする請求項6に記載の発電機。
【請求項8】
前記駆動源は、ガスタービンエンジンのLPスプールであることを特徴とする請求項1に記載の発電機。
【請求項9】
発電機によって生成される交流の周波数を制御する方法であって、
第1の速度範囲において第1のモードで回転しているロータが、前記第1の速度範囲を超えるときを検出するステップと、
前記発電機を第2の速度範囲において第2のモードで運転するように、制御装置を作動させるステップと、
を含む方法。
【請求項10】
前記制御装置が、前記ロータと共に回転する複数の巻線の極性を変換することによって、前記発電機を第2のモードで作動させることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の巻線の前記極性が、該複数の巻線を通る電流の流れの方向を反転させることによって、変換されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記電流の流れの方向が、前記複数の巻線の半数において、反転されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記制御装置が作動された時点で、前記巻線の各々が、逆極性の第1の隣接巻線と、同一極性の第2の隣接巻線とを有することを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
駆動源によって駆動される複数の巻線と、
前記複数の巻線に隣接して配置された固定子と、
前記巻線を通る電流の流れを制御する少なくとも1つのスイッチと、
制御装置であって、所望の周波数範囲内の電流を生成するために、前記巻線の第1の速度範囲では、前記少なくとも1つのスイッチを第1のモードで制御し、前記巻線の第2の速度範囲では、前記少なくとも1つのスイッチを第2のモードで制御するように操作可能である制御装置と、
を備えることを特徴とする発電機。
【請求項15】
前記第2のモードでは、前記制御装置が、前記複数の巻線の少なくともいくつかにおける極性を反転させることを特徴とする請求項14に記載の発電機。
【請求項16】
前記複数の巻線の前記極性が、前記巻線を通る電流の流れの方向を反転させることによって、反転されることを特徴とする請求項15に記載の発電機。
【請求項17】
前記電流の流れの方向が、前記発電機内の前記複数の巻線の半数において、反転されることを特徴とする請求項16に記載の発電機。
【請求項18】
前記巻線内に極性を生じさせるように作動可能である第1の励磁場と、
前記少なくとも1つのスイッチに連結された第2の励磁場であって、前記第2のモードにおいて、前記少なくとも1つのスイッチのスイッチング構成を前記複数の巻線の少なくともいくつかにおける前記極性を変換するように切換えるために、前記制御装置と連動する第2の励磁場と、をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の発電機。
【請求項19】
前記発電機が、前記第1の速度範囲において、前記第1のモードで運転しているとき、互いに隣接する巻線が、互いに逆の極性を有することを特徴とする請求項14に記載の発電機。
【請求項20】
前記発電機が、前記第2の速度範囲において、前記第2のモードで運転しているとき、前記巻線の各々が、逆極性の第1の隣接巻線と、同一極性の第2の隣接巻線とを有することを特徴とする請求項19に記載の発電機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−167643(P2008−167643A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322328(P2007−322328)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(500107762)ハミルトン・サンドストランド・コーポレイション (165)
【氏名又は名称原語表記】HAMILTON SUNDSTRAND CORPORATION
【住所又は居所原語表記】One Hamilton Road, Windsor Locks, CT 06096−1010, U.S.A.
【Fターム(参考)】