登録の要求を使用したフェムトノード電力調整
フェムトノードにおいて、送信電力を調整するためのシステム、デバイス、および、方法をここで記述する。ここでのシステム、デバイス、および、方法にしたがうと、送信ノードから送信される信号の測定値は、電力を調整する際に使用するために、例えば、ユーザ装置または隣接フェムトノードから、フェムトノードに対して通信されてもよい。送信ノードは、フェムトノード、マクロノード、または、隣接フェムトノードを含んでもよい。さらに、電力を調整する際に使用するために、このような測定値に関する統計が、フェムトノードに対して通信されてもよい。フェムトノードはまた、不成功に終わった登録の試み、または、フェムトノードにおいて受信された干渉通信に基づいて、電力を調整してもよい。
【発明の詳細な説明】
【米国法第35部第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
本特許出願は、2009年4月23日に出願され、“ホームユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/172,033号;2009年4月23日に出願され、“マクロユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/172,038号;2009年5月1日に出願され、“MUE登録ベースのHNB電力較正”と題されている米国仮出願第61/174,611号;および、2010年2月12日に出願され、“マクロユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/304,284号に対する優先権を主張している。上記の出願は、ここで参照によりその全体を明示的に組み込まれている。
【分野】
【0002】
本出願は、一般的にワイヤレス通信に関連し、より詳細には、フェムトノードにおける送信電力を調整するためのシステムと方法に関連する。
【背景】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、複数のユーザに対して、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービス等)を提供するために、広く配備されている。高レートおよびマルチメディアのデータサービスに対する需要の急速な成長に伴って、拡張された性能を有する、効率的で堅牢な通信システムを実現するための挑戦がある。
【0004】
現在配備されている移動体電話ネットワークに加えて、新しいクラスの小さい基地局が出現しており、これは、ユーザの家において据え付けられて、既存のブロードバンドインターネット接続を使用して、移動体ユニットに対して室内のワイヤレスカバレッジを提供してもよい。このようなパーソナルミニチュア基地局は、一般的に、アクセスポイント基地局、または、代わりに、ホームノードB(HNB)、または、フェムトノードとして、一般的に知られている。典型的に、このようなミニチュア基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムを介して、インターネットおよび移動体オペレータのネットワークに接続されている。
【0005】
複数のフェムトノードが、従来のマクロノード(マクロノードB、または、MNB)のカバレッジエリア中で、個々のユーザによって配備されてもよい。フェムトノードから通信を受信しているユーザは、いくつかの状況において、マクロノードからの信号を検出するかもしれず、マクロノードから通信を受信しているユーザは、いくつかの状況において、フェムトノードからの信号を検出するかもしれない。このような通信を正確に受信するために、これらのユーザによって経験される干渉を減少させることが有利である。したがって、フェムトノードによってもたらされる干渉を減少させるための方法、システム、および、デバイスが望ましい。
【概要】
【0006】
本発明のシステム、方法、および、デバイスは、それぞれ、いくつかの観点を持っており、これらのうちの単一のものだけが、所望の属性を担うわけではない。以下に続く、特許請求の範囲によって明示される本発明の範囲を制限することなく、いくつかの特徴をここで簡単に説明することにする。この説明を考慮した後で、特に、“詳細な説明”と題したセクションを読んだ後で、本発明の特徴が、フェムトノードの適切な送信電力を決定することを含む利点をどのように提供するかが理解されることになるだろう。
【0007】
本開示の1つの観点は、ワイヤレス通信のための装置である。装置は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信するように構成されている送信機を具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求をワイヤレスに受信するように構成されている受信機をさらに具備する。装置は、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニットをさらに具備する。いくつかの実施形態では、登録ユニット中で識別されたユーザデバイスだけが、送信機を介して、および、受信機を介して、他のユーザデバイスと通信することを許可される。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整するように構成されている電力調整ユニットをさらに具備する。いくつかの実施形態では、電力調整ユニットは、登録ユニット中の情報が、1つ以上のユーザデバイスを識別しない場合、電力を調整するように構成されている。
【0008】
本開示の別の観点は、ワイヤレス通信の方法である。方法は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信することを含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信することをさらに含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定することをさらに含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整することを含む。
【0009】
本開示のまた別の観点は、ワイヤレス通信のための装置である。装置は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信する手段を具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信する手段をさらに具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定する手段をさらに具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整する手段をさらに具備する。
【0010】
本開示の依然として別の観点は、コンピュータ読取可能媒体を有するコンピュータプログラム製品である。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信させるためのコードを含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信させるためのコードをさらに含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定させるためのコードをさらに含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整させるためのコードをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワークを図示する。
【図2】図2は、2つ以上の通信ネットワークの例示的な相互動作を図示する。
【図3】図3は、図1および2に示したワイヤレス通信ネットワークの例示的なカバレッジエリアを図示する。
【図4】図4は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第1の例示的なフェムトノードおよび第1の例示的なユーザ装置の機能的ブロック図である。
【図5】図5は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なフェムトノードの機能的ブロック図である。
【図6】図6は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なユーザ装置の機能的ブロック図である。
【図7】図7は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける例示的なマクロノードの機能的ブロック図である。
【図8】図8は、ユーザ装置の例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図9】図9は、ノードの例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図10】図10は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【図11】図11は、ユーザ装置の例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図12】図12は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【図13】図13は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【発明の詳細な説明】
【0012】
“例示的”という言葉は、“例として、事例として、あるいは、例示として働くこと”を意味するために、ここで使用されている。ここで“例示的”として記述した任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態より好ましい、または有利であるとして解釈すべきではない。ここで説明する技術は、コード分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、および、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワーク、等のようなさまざまな通信ネットワークに対して使用されてもよい。用語“ネットワーク”および“システム”は、しばしば相互交換可能に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線接続(UTRA)、cdma2000、等のような無線技術を実現してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA)と、低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、および、IS−856標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)等のような無線技術を実現してもよい。UTRA、E−UTRA、および、GSMは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。長期間進化(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの次に来るリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、および、LTEは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)と称されるコンソーシアムからの文書に説明されている。cdma2000は、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)と称されるコンソーシアムからの文書に説明されている。これらのさまざまな無線技術および標準規格は、技術的に知られている。
【0013】
ある技術は、単一搬送波変調および周波数領域等化を利用する、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)である。SC−FDMAは、OFDMAシステムの性能と同様の性能を有しており、OFDMAシステムの全体的な複雑さと本質的に同一の全体的な複雑さを有している。SC−FDMA信号は、その本質的な単一搬送波構造のために、より低いピーク平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、特に、送信電力効率に関して、より低いPAPRが移動体端末を大いに利する、アップリンク通信において、大いに注目を集めてきた。これは、現在、3GPP長期進化(LTE)、または、進化UTRAにおける、アップリンク多元接続スキームに対する運用前提となっている。
【0014】
いくつかの観点では、マクロスケールカバレッジ(例えば、マクロセルネットワークとして典型的に呼ばれる、3Gネットワークのような広域セルラネットワーク)、および、より小さいスケールのカバレッジ(例えば、住居ベースの、または、建物ベースのネットワーク環境)を含むネットワークにおいて、ここでの教示を用いてもよい。ユーザ装置(“UE”)が、このようなネットワークを通して移動するにつれて、ユーザ装置は、マクロカバレッジを提供するアクセスノード(“AN”)によって、あるロケーション中で担当されてもよい一方で、ユーザ装置は、より小さいスケールのカバレッジを提供するアクセスノードによって、他のロケーションにおいて担当されてもよい。いくつかの観点では、より小さいカバレッジノードを使用して、インクリメンタルな容量増加、建物内カバレッジ、および、(例えば、より堅牢なユーザ経験のための)異なるサービスを提供してもよい。ここでの議論では、比較的広域にわたってカバレッジを提供するノードは、マクロノードとして呼ばれてもよい。比較的小さいエリア(例えば、住居)にわたってカバレッジを提供するノードは、フェムトノードとして呼ばれてもよい。マクロエリアよりは小さいが、フェムトエリアよりは大きいエリアにわたってカバレッジを提供する(例えば、商業ビル内でカバレッジを提供する)ノードをピコノードとして呼んでもよい。
【0015】
マクロノード、フェムトノード、または、ピコノードに関係するセルは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、または、ピコセルとして呼ばれてもよい。いくつかの実現では、それぞれのセルは、1つ以上のセクタにさらに関係していてもよい(1つ以上のセクタへと分割されていてもよい)。
【0016】
さまざまなアプリケーションにおいて、マクロノード、フェムトノード、または、ピコノードを指すのに、他の用語を使用してもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセル等として、構成されてもよく、または、呼ばれてもよい。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセル等として、構成されてもよく、または、呼ばれてもよい。
【0017】
図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を図示する。ワイヤレス通信ネットワーク100は、多数のユーザの間での通信をサポートするように構成されている。ワイヤレス通信ネットワーク100は、例えば、セル102A−102Gのような、1つ以上のセル102へと分割されてもよい。セル102A−102G中の通信カバレッジは、例えば、ノード104A−104Gのような、1つ以上のノード104によって提供されてもよい。それぞれのノード104は、対応するセル102に対して通信カバレッジを提供してもよい。ノード104は、例えば、UE106A−106Lのような、複数のユーザ装置(UE)と対話してもよい。
【0018】
それぞれのUE106は、所定の瞬間において、フォワードリンク(FL)および/またはリバースリンク(RL)上で、1つ以上のノード104と通信してもよい。FLは、ノードからUEに対する通信リンクである。RLは、UEからノードに対する通信リンクである。ノード104は、例えば、適切なワイヤードまたはワイヤレスインターフェースによって相互接続されていてもよく、互いに通信できてもよい。したがって、それぞれのUE106は、1つ以上のノード104を通して、別のUE106と通信してもよい。例えば、UE106Jは、以下のようにUE106Hと通信してもよい。UE106Jは、ノード104Dと通信してもよい。ノード104Dは、ノード104Bと通信してもよい。ノード104Bは、UE106Hと通信してもよい。したがって、UE106Jと、UE106Hとの間で通信が確立される。
【0019】
ワイヤレス通信ネットワーク100は、広い地理的領域にわたってサービスを提供してもよい。例えば、セル102A−102Gは、近隣内で数ブロックだけをカバーしてもよく、または、田舎の環境では、数平方マイルをカバーしてもよい。1つの実施形態では、それぞれのセルは、さらに、(示していない)1つ以上のセクタへと分割されてもよい。
【0020】
上に記述したように、ノード104は、例えば、インターネットまたはセルラネットワークのような、通信ネットワークに対するそのカバレッジエリア内でユーザ装置(UE)106にアクセスを提供してもよい。
【0021】
UE106は、通信ネットワークを通して、音声またはデータを送受信するためにユーザによって使用される、ワイヤレス通信デバイス(例えば、移動体電話機、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバ、等)であってもよい。ユーザ装置(UE)はまた、ここで、アクセス端末(AT)として、移動局(MS)として、または、端末デバイスとして呼ばれてもよい。示したように、UE106A、106H、および、106Jはルータを含む。UE106B−106G、106I、106K、および、106Lは、移動体電話機を含む。しかしながら、UE106A−106Lのそれぞれは、任意の適切な通信デバイスを含んでもよい。
【0022】
図2は、2つ以上の通信ネットワークの例示的な相互動作を図示する。UE220にとって、UE221のような別のUEに対して情報を送信し、また、UE221のような別のUEからの情報を受信することが望ましい。図2は、UE220、221、および、222が互いに通信してもよい方法を図示する。図2に示したように、マクロノード205は、マクロエリア230内でユーザ装置に対して通信カバレッジを提供してもよい。例えば、UE220は、マクロノード205に対してメッセージを発生させ、送信してもよい。メッセージは、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービス、等)に関連する情報を含んでいてもよい。UE220は、ワイヤレスリンクを介して、マクロノード205と通信してもよい。マクロノード205は、ワイヤードリンクを介して、または、ワイヤレスリンクを介して、ネットワーク240と通信してもよい。フェムトノード210および212はまた、ワイヤードリンクを介して、または、ワイヤレスリンクを介して、ネットワーク240と通信してもよい。UE222は、ワイヤレスリンクを介して、フェムトノード210と通信してもよく、UE221は、ワイヤレスリンクを介して、フェムトノード212と通信してもよい。
【0023】
マクロノード205はまた、ネットワーク240を通して、(図2に示していない)サーバ、および、(図2に示していない)スイッチングセンターのようなデバイスと通信してもよい。例えば、マクロノード205は、(図2に示していない)スイッチングセンターに対して、UE220から受信したメッセージを送信してもよく、スイッチングセンターは、別のネットワークに対して、このメッセージを送出してもよい。また、ネットワーク240を使用して、UE220、221、および、222の間で通信を容易にしてもよい。例えば、UE220は、UE221と通信していてもよい。UE220は、マクロノード205にメッセージを送信してもよい。マクロノード205は、ネットワーク240にメッセージを送出してもよい。ネットワーク240は、フェムトノード212にメッセージを送出してもよい。フェムトノード210は、UE221にメッセージを送出してもよい。同様に、リバースパスは、UE221からUE220に対して続いてもよい。別の例では、UE221は、UE222と通信していてもよい。UE221は、フェムトノード212にメッセージを送信してもよい。フェムトノード212は、ネットワーク240にメッセージを送出してもよい。ネットワーク240は、フェムトノード210にメッセージを送出してもよい。フェムトノード210は、UE222にメッセージを送出してもよい。同様に、リバースパスは、UE222からUE221に対して続いてもよい。
【0024】
1つの実施形態では、フェムトノード210、212は、個々の消費者によって配備されてもよく、家、アパートメントビルディング、オフィスビルディング、および、類似のものにおいて設置されてもよい。フェムトノード210、212は、予め定められたセルラ送信帯域を利用している、フェムトノード210、212の、予め規定された範囲(例えば、100m)中で、UEと通信してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード210、212は、デジタル加入者ライン(DSL、例えば、非対称DSL(ADSL)、高データレートDSL(HDSL)、超高速DSL(VDSL)等)、TVケーブル伝送インターネットプロトコル(IP)トラフィック、電力ライン上のブロードバンド(BPL)接続、または、他のリンクのような、インターネットプロトコル(IP)接続によって、ネットワーク240と通信してもよい。
【0025】
ネットワーク240は、例えば、以下のネットワーク:インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む、何らかのタイプの電子的に接続されたコンピュータおよび/またはデバイスのグループを含んでいてもよい。さらに、ネットワークに対する接続性は、例えば、リモートモデム、イーサネット(登録商標)(IEEE802.3)、トークンリング(IEEE802.5)、ファイバー分散データリンクインターフェース(FDDI)非対称転送モード(ATM)、ワイヤレスイーサネット(IEEE802.11)、または、ブルートゥース(登録商標)(IEEE802.15.1)であってもよい。コンピューティングデバイスは、デスクトップ、サーバ、ポータブル、手持ち、セットトップ、または、他の何らかの所望のタイプの構成であってもよい。ここで使用するように、ネットワーク240は、パブリックインターネット、インターネット内のプライベートネットワーク、インターネット内のセキュアネットワーク、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、価値付加されたネットワーク、イントラネット、および、これらに類するものを含む。ある実施形態では、ネットワーク240はまた、仮想プライベートネットワーク(VPN)もまた含む。
【0026】
マクロノード205および/またはフェムトノード210と212のいずれかもしくは両方は、何らかの複数のデバイスもしくは方法を使用して、ネットワーク240に接続されていてもよい。上で記述したように、フェムトノード210は、IP接続または他の手段を使用して、ネットワーク240に接続されていてもよい。マクロノード205は、類似の手段によって、または、他のパブリックの、プライベートの、もしくは、所有権のある手段によって、ネットワーク240に接続されていてもよい。ネットワーク240に対する接続は、ワイヤードまたはワイヤレスであってもよい。マクロノード205および/またはフェムトノード210と212のいずれかもしくは両方をネットワーク240に接続する、これらの接続は、ネットワークの“バックボーン”として呼ばれてもよく、バックホールとして呼ばれてもよい。無線ネットワーク制御装置(RNC)、基地局制御装置(BSC)のようなデバイス、または、(示していない)別のデバイスもしくはシステムを使用して、2つ以上のマクロノード、ピコノード、および/または、フェムトノードの間の通信を管理してもよい。いくつかの実施形態では、無線アクセスネットワークアプリケーションパート(RANAP)プロトコルを利用して、バックホールを通して、メッセージを通信してもよい。1つの実施形態では、無線アクセスネットワーク情報管理(RIM)手続を利用して、バックホールを通して、メッセージを通信してもよい。当業者は、ネットワーク240と通信するための、他の適切なデバイスと方法について認識するだろう。
【0027】
図3は、図1および2に示したワイヤレス通信ネットワーク100および200の例示的なカバレッジエリアを図示する。図2に関して上で説明したように、カバレッジエリア300は、その中でUE220が通信ネットワーク240にアクセスしてもよい1つ以上の地理的エリアを含んでもよい。示したように、カバレッジエリア300は、いくつかのトラッキングエリア302(または、ルーティングエリア、または、ロケーションエリア)を含む。それぞれのトラッキングエリア302は、いくつかのマクロエリア304を含み、これは、図2に関して上で記述したマクロエリア230に類似していてもよい。ここで、トラッキングエリア302A、302B、および、302Cに関連するカバレッジのエリアを、太線によって線引きしたものとして示し、マクロエリア304を、六角形によって表した。トラッキングエリア302はまた、フェムトエリア306を含んでいてもよく、これは、図2に関して上で記述したフェムトエリア230に類似していてもよい。この例において、それぞれのフェムトエリア306(例えば、フェムトエリア306C)を、マクロエリア304(例えば、マクロエリア304B)の内に図示した。しかしながら、フェムトエリア306は、マクロエリア304中に完全には収まっていなくてもよいことを認識すべきである。実際には、多数のフェムトエリア306は、所定のトラッキングエリア302またはマクロエリア304とともに規定されてもよい。また、(示していない)1つ以上のピコエリアは、所定のトラッキングエリア302またはマクロエリア304内で規定されてもよい。
【0028】
再び図2を参照して、フェムトノード210の所有者は、通信ネットワーク240(例えば、移動体オペレータコアネットワーク)を通して提供される3G移動体サービスのような移動体サービスに加入していてもよい。さらに、ユーザ装置221は、マクロ環境(例えば、マクロエリア)中と、より小さいスケールの(例えば、住居、フェムトエリア、ピコエリア等の)ネットワーク環境中との両方において動作可能であってもよい。言い換えると、ユーザ装置221の現在のロケーションに依拠して、ユーザ装置221は、マクロノード205によって、または、1組のフェムトノード(例えば、フェムトノード210、212)の何らかのものによって、通信ネットワーク240にアクセスしてもよい。例えば、加入者が、彼の家の外にいるとき、彼は、マクロノード(例えば、ノード205)によって担当されてもよく、加入者が家にいるとき、彼は、フェムトノード(例えば、ノード210)によって担当されてもよい。フェムトノード210は、既存のユーザ装置221と後方互換性があってもよいことをさらに認識すべきである。
【0029】
フェムトノード210は、単一の周波数を通して、または、代わりに、複数の周波数を通して通信してもよい。特定の構成に依拠して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1つ以上は、マクロノード(例えば、ノード205)によって使用される1つ以上の周波数とオーバーラップしていてもよい。
【0030】
1つの実施形態では、ユーザ装置221は、ユーザ装置221が特定の(例えば、好ましい)フェムトノードの通信範囲内にいるときはいつでも、その特定のフェムトノード(例えば、ユーザ装置221のホームフェムトノード)に接続するように構成されていてもよい。例えば、ユーザ装置221がフェムトエリア215内にいるとき、ユーザ装置221は、フェムトノード210とだけ、通信してもよい。
【0031】
別の実施形態では、ユーザ装置221は、あるノードと通信しているが、(例えば、好ましいローミングリスト中に規定されるような)好ましいノードとは通信していない。この実施形態では、ユーザ装置221は、ベターシステムリセレクション(“BSR”)を使用して、好ましいノード(例えば、好ましいフェムトノード210)を探すことを継続してもよい。BSRは、より良いシステムが現在利用可能であるか否かを決定するために、利用可能なシステムを定期的にスキャニングすることを含む方法を含んでもよい。BSRは、さらに、利用可能な好ましいシステムに関係しようと試みてもよい。ユーザ装置221は、BSRが1つ以上の特定の帯域および/またはチャネルを通してスキャニングするように制限してもよい。好ましいフェムトノード210の発見に際して、ユーザ装置221は、フェムトエリア215内で、通信ネットワーク240にアクセスするために通信するものとして、フェムトノード210を選択する。
【0032】
例えば、マクロノード205と通信していてもよいUE221が、フェムトノード210に近づいたとき、それは、フェムトノード210に対してハンドオフ(すなわち、アイドルまたはアクティブハンドオフ)してもよい。したがって、UE221は、フェムトノード210と通信し始める。IxRTT、IxEV−DO、WCDMA、HSPA等のような移動体ネットワークにおいて、ユーザ装置が、あるノードに近づいたとき、ハンドオフをトリガするためのメカニズムがある。ハンドオフをトリガするネットワークの条件は、ハンドオフ条件として呼ばれてもよい。例えば、それぞれのノード(例えば、フェムトノード、マクロノード、等)は、ビーコンを発生させ、送信するように構成されていてもよい。ビーコンは、パイロットチャネル、および、他のオーバーヘッドチャネルを含んでもよい。さらに、異なる周波数上で動作しているUEがビーコンを検出できるように、ビーコンは、複数の周波数上で送信されてもよい。UEは、例えば、ハンドオフ条件が識別されるときに、ハンドオフを実行する目的のために、ノードから受信されたビーコンを使用してノードを識別してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、UEは、フェムトノードから送信されたパイロット信号またはビーコンを検出することにより、フェムトノードを一意的に識別してもよい。1つの実施形態では、1つ以上のフェムトノードから送信されたビーコンは、フェムトノードのパイロット信号を含む。パイロット信号は、そこからそれらが送信されたフェムトノードを一意的に識別してもよい。例えば、フェムトノード210および212は、それぞれが、異なるパイロット信号を送信してもよい。UE221は、フェムトノード210および212のそれぞれからの両方のパイロット信号を受信してもよい。いくつかの実施形態では、UE221は、パイロット強度測定レポート(PSMR)、または、他の信号品質の表示を発生させてもよい。PSMRは、受信パイロット信号を含んでいてもよい。PSMRは、パイロット信号の信号強度(Ecp/Io)をさらに含んでいてもよい。以下でより詳細に記述することになるように、UE221は、測定レポートメッセージ(MRM)中で、それが通信しているマクロノード205に対して、あるいは、フェムトノード210および212の1つまたは両方に対して、PSMRを送信してもよい。
【0034】
1つの実施形態において、ノードは、それとともに、ノードが通信するように条件付けられている特定のユーザ装置だけに、特定のサービスを提供してもよい。このようなノードは、“制約された”または“クローズド”ノードとして呼ばれてもよい。制約されたフェムトノードを含むワイヤレス通信ネットワークにおいて、所定のユーザ装置は、マクロノードと、規定された組のフェムトノード(例えば、フェムトノード210)によってのみ、担当されてもよい。他の実施形態では、ノードは、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、または、サービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制約されていてもよい。
【0035】
1つの実施形態では、(クローズド加入者グループホームノードBとしても呼ばれてもよい)制約されたフェムトノードは、制約された条件付の組のユーザ装置に対してサービスを提供するノードの1つである。この組は、必要に応じて、追加のユーザ装置を含むように、または、より少ないユーザ装置しか含まないように、一時的に、または、永続的に変更されてもよい。いくつかの観点では、クローズド加入者グループ(“CSG”)は、ユーザ装置の共通のアクセス制御リスト(例えば、制約された条件付きの組のユーザ装置)を共有する、1組のアクセスノード(例えば、フェムトノード)として規定されてもよい。ある領域中のすべてのフェムトノード(または、すべての制約されたフェムトノード)が、その上で動作するチャネルは、フェムトチャネルとして呼ばれてもよい。
【0036】
したがって、所定のフェムトノードと、所定のユーザ装置との間で、さまざまな関係が存在してもよい。例えば、ユーザ装置の観点からは、オープンフェムトノードは、何の制約された関係も持たないフェムトノードを指してもよい。制約された、または、クローズドフェムトノードは、何らかの方法で制約されている(例えば、関係付けおよび/または登録に対して制約されている)フェムトノードを指してもよい。ハイブリッドフェムトノードは、制限された量のフェムトノードリソースが、すべてのユーザに対して利用可能である一方、残りのリソースが、制約された方法で運用されるフェムトノードを指してもよい。ホームフェムトノードは、その上で、ユーザ装置がアクセスし、動作するように加入している/認可されているフェムトノードを指してもよい。ゲストフェムトノードは、その上で、ユーザ装置が一時的にアクセスし、動作するように加入している/認可されているフェムトノードを指してもよい。エイリアンフェムトノードは、おそらくは、緊急の状況(例えば、911通話)を除いては、その上で、ユーザ装置がアクセスし、動作することを認可されていないフェムトノードを指してもよい。
【0037】
制約されたフェムトノードの観点からは、ホームユーザ装置は、制約されているフェムトノードにアクセスするように加入している/認可されているユーザ装置を指してもよい。ゲストユーザ装置は、制約されているフェムトノードに対する一時的な加入/アクセスを有するユーザ装置を指してもよい。エイリアンユーザ装置は、おそらくは、911通話のような緊急の状況を除いては、制約されているフェムトノードにアクセスする認可を有していないユーザ装置を指してもよい。
【0038】
便宜上、ここでの開示は、フェムトノードに関連するさまざまな機能を記述する。しかしながら、ピコノードが、より大きいカバレッジエリアに対して、同一のまたは同様の機能を提供してもよいことを認識すべきである。例えば、ピコノードは制約されていてもよく、ホームピコノードは、所定のユーザ装置に対して規定されていてもよい等である。
【0039】
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスユーザ装置に対する通信を同時にサポートしてもよい。上で述べたように、それぞれのユーザ装置は、フォワードおよびリバースリンク上での送信を介して、1つ以上のノードと通信してもよい。フォワードリンク(すなわち、ダウンリンク)は、ノードからユーザ装置に対する通信リンクを指し、リバースリンク(すなわち、アップリンク)は、ユーザ装置からノードに対する通信リンクを指す。この通信リンクは、単数入力単数出力システム、複数入力複数出力(“MIMO”)システム、または、他の何らかのタイプのシステムを介して確立されてもよい。
【0040】
MIMOシステムは、データ送信のために、複数の(NT)送信アンテナおよび複数の(NR)受信アンテナを用いる。NT送信およびNR受信アンテナによって形成されているMIMOチャネルは、NSの独立チャネルを含んでいてもよく、これはまた、空間チャネルとしても呼ばれ、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NSの独立チャネルのそれぞれは、次元に対応している。複数の送受信アンテナによって作成される、追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、改善された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼可能性)を提供してもよい。
【0041】
MIMOシステムは、時分割二重(“TDD”)および周波数分割二重(“FDD”)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいて、相互関係の原則が、リバースリンクチャネルからのフォワードリンクチャンネルの推定を可能にするように、フォワードおよびリバースリンク送信は、同一の周波数領域上のものであってもよい。このことは、複数のアンテナがデバイスにおいて利用可能であるときに、デバイス(例えば、ノード、ユーザ装置、等)が、フォワードリンク上で送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【0042】
ここでの教示は、他の少なくとも1つのデバイスとともに通信するためのさまざまなコンポーネントを用いて、デバイス(例えば、ノード、ユーザ装置、等)へと組み込まれてもよい。
【0043】
図4は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第1の例示的なフェムトノード410および第1の例示的なユーザ装置450の機能的ブロック図である。示したように、MIMOシステム400は、フェムトノード410およびユーザ装置450(例えば、ユーザ装置222)を含む。フェムトノード410において、いくつかのデータストリームに対するトラフィックデータが、データ源412から送信(“TX”)データプロセッサ414に対して提供される。
【0044】
1つの実施形態において、それぞれのデータストリームが、各送信アンテナを通して送信される。TXデータプロセッサ414は、そのデータストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、それぞれのデータストリームに対するトラフィックデータを、フォーマットし、コード化し、インターリーブして、コード化されたデータを提供する。
【0045】
それぞれのデータストリームに対するコード化データは、OFDM技術を使用して、パイロットデータと多重化されてもよい。パイロットデータは、典型的に、周知の方法で処理される周知のデータパターンであり、受信機システムにおいて、チャネル応答を推定するのに使用されてもよい。次に、それぞれのデータストリームに対する、多重化されたパイロットおよびコード化データを、そのデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M− PSK、または、M−QAM)に基づいて、変調(すなわち、シンボルマップ)して、変調シンボルを提供する。それぞれのデータストリームに対する、データレート、コーディング、および、変調は、プロセッサ430によって実行される命令によって決定されてもよい。データメモリ432は、フェムトノード410の、プロセッサ430、または、他のコンポーネントによって使用される、プログラムコード、データ、および、他の情報を記憶してもよい。
【0046】
すべてのデータストリームに対する変調シンボルが、次に、TX MIMOプロセッサ420に対して提供され、これは、(例えば、OFDMに対する)変調シンボルをさらに処理する。TX MIMOプロセッサ420は、NTの変調シンボルストリームを、NTの送信機(“XCVR”)422Aから422Tに対して提供する。いくつかの観点では、TX MIMOプロセッサ420は、データストリームのシンボルに対して、および、そこからシンボルが送信されているアンテナに対して、ビーム形成重みを適用する。
【0047】
それぞれのトランシーバ422は、各シンボルストリームを受信および処理して、1つ以上のアナログ信号を提供し、アナログ信号をさらに調整(例えば、増幅、フィルタ、アップコンバート)して、MIMOチャネルを通しての送信に適した変調信号を提供する。トランシーバ422Aから422TからのNTの変調された信号は、次に、それぞれ、NTのアンテナ424Aから424Tより送信される。
【0048】
ユーザ装置450において、送信された変調信号は、NRのアンテナ452Aから452Tによって受信され、それぞれのアンテナ452からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(“XCVR”)454Aから454Rに対して提供される。それぞれのトランシーバ454は、各受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート)して、調整された信号をデジタル化して、サンプルを提供し、サンプルをさらに処理して、対応する“受信された”シンボルストリームを提供する。
【0049】
受信(“RX”)データプロセッサ460は、次に、特定の受信機処理技術に基づいて、NRのトランシーバ454からのNRの受信シンボルストリームを受取および処理して、NTの“検出された”シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ460は、次に、それぞれの検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、デコードして、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ460によって実行される処理は、フェムトノード410において、TX MIMOプロセッサ420および、TX データプロセッサ414によって実行されるものに対して補完的である。
【0050】
プロセッサ470は、使用するためのプレコーディングマトリックスを定期的に決定してもよい。プロセッサ470は、マトリックスインデックス部分と、ランク値部分とを含むリバースリンクメッセージを形成してもよい。データメモリ472は、ユーザ装置450の、プロセッサ470または他のコンポーネントによって使用される、プログラムコード、データ、および、他の情報を記憶してもよい。
【0051】
リバースリンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する、さまざまなタイプの情報を含んでいてもよい。リバースリンクメッセージは、次に、TXデータプロセッサ438によって処理される。TXデータプロセッサ438はまた、データ源436からいくつかのデータストリームに対するトラフィックデータを受信してもよい。変調器480は、データストリームを変調する。さらに、トランシーバ454Aから454Rは、データストリームを調整して、フェムトノード410にデータストリームを送り返す。
【0052】
フェムトノード410において、ユーザ装置450からの変調された信号は、アンテナ424によって受信される。さらに、トランシーバ422は、変調された信号を調整する。復調器(“DEMOD”)440は、変調された信号を復調する。RXデータプロセッサ422は、復調された信号を処理して、ユーザ装置450によって送信されたリバースリンクメッセージを抽出する。プロセッサ430は、次に、ビーム形成重みを決定するために、どのプレコーディングマトリックスを使用するかを決定してもよい。さらに、プロセッサ430は、抽出されたメッセージを処理する。
【0053】
さらに、フェムトノード410および/またはユーザ装置450は、ここで教示するような干渉制御動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含んでもよい。例えば、干渉(“INTER”)制御コンポーネント490は、フェムトノード410の、プロセッサ430および/または他のコンポーネントと協調して、ここで教示するように、別のデバイス(例えば、ユーザ装置450)に対する信号を送ってもよく、別のデバイス(例えば、ユーザ装置450)からの信号を受信してもよい。同様に、干渉制御コンポーネント492は、ユーザ装置450の、プロセッサ470および/または他のコンポーネントと協調して、別のデバイス(例えば、フェムトノード410)に対する信号を送ってもよく、別のデバイス(例えば、フェムトノード410)からの信号を受信してもよい。フェムトノード410と、ユーザ装置450のそれぞれに対して、記述したコンポーネントの2つ以上の機能は、単一のコンポーネントによって提供されてもよいことを認識すべきである。例えば、単一の処理コンポーネントは、干渉制御コンポーネント490と、プロセッサ430との機能を提供してもよい。さらに、単一の処理コンポーネントは、干渉制御コンポーネント492と、プロセッサ470との機能を提供してもよい。
【0054】
図5は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なフェムトノードの機能的ブロック図である。上に記述したように、フェムトノード210は、図1に関して記述したノード104の実現を含んでいてもよく、図3に関して記述するようなネットワーク300において実現されてもよく、図4に関して記述するフェムトノード410にしたがって実現されてもよい。以下の説明は、フェムトノード210に関して行うことにするが、当業者は、図5において図示され、および、これらに関して記述されるフェムトノードが、代わりにまたは追加的に、フェムトノード212において実現されてもよいことを理解するだろう。
【0055】
フェムトノード210は、送信モジュール502を備えていてもよい。送信モジュール502は、1つ以上のユーザデバイスに対してデータを送信するように構成されていてもよい。例えば、送信モジュール502は、データ源402からのデータ、記憶モジュール504に記憶されているデータ、または、他の何らかの源からのデータを、ユーザ装置222に送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、別のノード、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205に対してデータを送信するように構成されている。送信モジュール502は、例えば、図2に図示したようにワイヤレスに、および/または、ワイヤレスヤードネットワークを通して、データを送信するように構成されていてもよい。
【0056】
送信モジュール502は、例えば、上に記述したように、ビーコンまたはパイロット信号をブロードキャストするように、さらに構成されていてもよい。ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通してブロードキャストされてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通してブロードキャストされてもよい。パイロット、または、ユーザデータもしくは他の何らかの信号のような他の何らかの通信が、ブロードキャストまたは送信される電力は、送信モジュール502と通信している電力調整ユニット506によって決定され、調整されてもよい。
【0057】
送信モジュール502は、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ424A−424Tのうちの1つ以上を介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE222と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。送信モジュール502は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240に向かっているアウトバウンドのワイヤードメッセージを変調するように構成されていてもよい。
【0058】
上に記述したように、記憶モジュール504は、送信のためにデータを記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール504はまた、他のデータまたは情報、例えば、システムパラメータまたは制御情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶されたデータまたは情報は、情報、ビット、シンボル、または、他のデータもしくは表現を含んでいてもよい。記憶モジュール504は、図4に関して上で記述したメモリ432を使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール504は、データを記憶するように構成されている、データバッファまたはメモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール504は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。記憶モジュール504が送信するためのデータを記憶するように構成されている場合、記憶モジュール504は、いくつかの源からのデータを受け取ってもよい。例えば、データは、図4に関して記述した、データ源412および/またはプロセッサ430によって発生されてもよく、または、データ源412および/またはプロセッサ430から受け取られてもよく、例えば、トランシーバ422A−422Tのうちの1つ以上を使用して、受け取られたように、受け取られた情報から部分的に導出されてもよい。
【0059】
記憶モジュール504は、異なるレベルが、異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール504はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0060】
上に記述したように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502から信号が送信される電力を調整するように構成されていてもよい。電力調整モジュール506は、受信モジュール508を使用して受信された情報、例えば、送信モジュール502を使用して送信された信号の受信から導出された測定値を示す情報、または、関連する統計に少なくとも部分的に基づいて、電力を調整するように構成されていてもよい。電力調整モジュール506は、ネットワークリッスンモジュール510によって決定された情報に基づいて、電力を調整するようにさらに構成されていてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、フェムトエリア215全体にわたって、信号が適切に受信されるように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502からの信号を送信するのに使用される電力を調整する。これは、例えば、信号のパス損失を示す情報、または、信号の強度を示す情報に基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態において、信号が、マクロノード205およびフェムトノード212からの通信を受信するUEと干渉しないように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502からの信号を送信するのに使用される電力をさらに調整する。したがって、信号が、フェムトエリア215の外部のロケーションにおける信号の受信を干渉することなく、フェムトエリア215全体にわたって受信される尤度を増加させるように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502を使用して信号を送信するのに使用される電力を、増加または減少させるように構成されていてもよい。
【0062】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、電力調整モジュール506を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。電力調整モジュール506は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0063】
受信モジュール508は、1つ以上のUEからデータを受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール508は、図2に図示したUE222からのデータを受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210を介して通信しているUEは、ホームユーザ装置(HUE)として呼ばれてもよく、また、何らかのフェムトノード、例えば、フェムトノード210および/またはフェムトノード212を介して通信しているUEは、フェムトユーザ装置として呼ばれてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール506は、別のノード、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205からの信号を受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205からの統計を受信するように構成されている。受信モジュール508は、例えば、図2に図示したようにワイヤレスに、および/または、ワイヤレスヤードネットワークを通して、データを受信するように構成されていてもよい。
【0064】
1つの実施形態において、受信モジュール508は、ブロードキャストビーコンまたはパイロット信号を受信するように構成されている。上で記述したように、ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通してブロードキャストされてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通してブロードキャストされてもよい。受信モジュール508は、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222から到来しているインバウンドのワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE222と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール508は、受信されたデータを復調してもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。受信モジュール508は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240から到来しているインバウンドのワイヤードメッセージを復調するように構成されていてもよい。
【0065】
ネットワークリッスンモジュール510は、受信モジュール508によって受信される信号を測定するように構成されていてもよく、または、フェムトノード210においてワイネットワークの状況を検出するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークリッスンモジュール510は、受信された信号に基づいて、WCDMA、GSM、TD−SCDMA、または、他のネットワークを識別するように構成されている。いくつかの実施形態では、ネットワークリッスンモジュール510は、“スニッファー”として呼ばれる。当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、ネットワークリッスンモジュール510を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。ネットワークリッスンモジュール510は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0066】
予め周知のシステムにおいて、フェムトノードの受信機は、その中でフェムトノードが位置しているマクロエリアを担当するマクロノードからの信号、例えば、ビーコン信号を受信するように構成されているだろう。図2に図示したネットワーク200において、受信機は、マクロノード205によって送信されたビーコンを受信するだろう。これらの受信されたビーコンは、フェムトノードのネットワークリッスンモジュールに送出され、これは、ビーコンのパイロットの強度を測定するだろう。マクロノード205から送信され、ネットワークリッスンモジュール中で決定されたビーコンの測定値を使用して、送信信号の電力が決定されるだろう。したがって、周知のシステムにおいて、フェムトノードの送信電力は、近くのマクロノードから受信された信号に基づいて、干渉を減少させるために調整されるだろう。これらの受信信号は、その中でフェムトノードが動作しているネットワーク環境を示しているフェムトノードによって解釈されるだろう。当業者は、パイロット信号が、ビーコン信号とは独立して受信されてもよいことを認識するだろう。ネットワーク200のいくつかの構成では、パイロット信号とビーコンの両方が利用される。ネットワーク200の他の構成において、パイロット信号だけが利用される。
【0067】
マクロノードから受信されたビーコンからの送信電力を決定することは、多くの状況において、不十分であるかもしれない。例えば、従来の周知のシステムにおいて、フェムトノードが、家の窓の近くに配置されているとき、ネットワークリッスンモジュールは、家の内部に存在するときよりも、窓において、より高い干渉を検出するかもしれない。フェムトノードは、窓において検出された干渉を克服しようとするだろうから、フェムトノードが通信するUEが、家の内部に位置している場合、フェムトノードは、必要とされるよりも大きい電力を有する信号を送信するだろう。この不必要な高電力で送信することは、フェムトノードからの信号が受信されるエリアを増加させるかもしれない。このような方法で、エリアを増加させることは、フェムトノードからの信号が、家の中の意図されるカバレッジエリアの外側に漏れることや、そのフェムトノードと通信していないUEに干渉することをもたらすかもしれない。さらに、この不必要に高い電力で送信することは、バッテリまたは別の独立電源によって電力供給されているフェムトノードの利用可能な動作時間を減少させるかもしれない。
【0068】
別の例として、従来の周知のシステムにおいて、フェムトノードが、家の地価に位置しているとき、ネットワークリッスンモジュールは、家の残りの部分の内部に存在するものよりも、地下において、より低い干渉を検出するかもしれない。フェムトノードが通信するUEが、地下から遠くに位置している場合、フェムトノードはUEもまた低い干渉を経験しているとして決定するだろうから、フェムトノードは、必要とされるよりも低い電力で信号を送信するだろう。この減少された電力で送信することは、フェムトノードからの信号が受信されるエリアを縮小させるかもしれず、これは、フェムトノードから送信された信号の、不十分な受信をもたらすかもしれない。この状況において、そのフェムトノードと通信していないUEと悪く干渉することのない送信電力を依然として維持しながら、適切な受信を確保するために、より高い電力において、フェムトノードが送信することが可能であってもよい。
【0069】
ここで記述するいくつかの実施形態において、他方、フェムトノード210は、例えば、送信モジュール502を使用して、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報を、例えば、受信モジュール508を使用して、受信するように構成されている。この情報は、例えば、UE222のような、フェムトエリア215中に位置しているUEから受信されてもよい。電力調整モジュール506によって、信号の送信電力を調整するために、情報が使用されてもよい。このようにして、フェムトノード210は、フェムトエリア215中で信号を受信しているUEからの情報を利用してもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、信号を受信および測定した別のフェムトノード、例えば、フェムトノード212から同様の情報を受信してもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報が、受信UEからリモートフェムトノードに対して通信されてもよい。例えば、UE221が、フェムトエリア215にきわめて接近している、フェムトエリア217の境界近くに位置しているとき、UE221は、フェムトノード210からの信号を検出して、その信号の測定値を示す情報を、フェムトノード212に対して送信してもよい。フェムトノード212は、次に、例えば、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを通して、フェムトノード210に対して直接情報を送信してもよく、あるいは、ネットワーク240および/またはマクロノード205を介して、フェムトノード210に対して、情報を送信してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード212は、フェムトノード210によって送信された信号に関しての、複数のUEからの通信に基づいて、統計を決定し、統計をフェムトノード210に対して送信する。
【0071】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報が、受信UEからマクロノードに対して、同様に通信されてもよい。例えば、UE220が、フェムトエリア215にきわめて接近して位置しているとき、UE220は、フェムトノード210からの信号を検出して、その信号の測定値を示す情報を、マクロノード205に対して送信する。マクロノード205は、例えば、直接もしくはバックホールを通して間接的に、ワイヤードもしくはワイヤレスリンクを介して、フェムトノード210に対して、同様に情報を送信する。1つの実施形態では、マクロノード205は、フェムトノード210によって送信された信号に関しての、複数のUEからの通信に基づいて、統計を決定し、統計をフェムトノード210に対して送信する。
【0072】
いくつかの実施形態では、マクロノード205から送信された信号の測定値を示す情報が、フェムトノード210に対して通信されてもよい。情報は、フェムトノード210によって担当されているUEから、フェムトノード210に対して送信されてもよい。例えば、UE222が、フェムトエリア215の周辺近くにいるとき、それは、マクロノード205からの信号を受信して、信号の測定値を示す情報を、フェムトノード210に対して、通信してもよい。代わりに、UEがフェムトエリア215の周辺近くにいるとき、例えば、UE220によって、情報がマクロノード205に対して送信されてもよく、後で、フェムトノード210に対して通信されてもよい。マクロノード205の信号のこの測定を、フェムトノード210によって使用して、例えば、フェムトエリア215の周辺におけるネットワーク条件を、より正確に決定してもよい。したがって、フェムトノード210は、ネットワークリッスンモジュール510中で行われる測定値にだけ基づいて仮定を行うことの代わりに、フェムトエリア215全体にわたっての環境を、より正確に決定することができてもよい。
【0073】
引き続いて図5を参照して、フェムトノード210は、登録ユニット512をさらに備えていてもよい。登録ユニット512は、フェムトノード210を使用して通信することを許可されている1つ以上のUEを識別する情報を含んでいてもよい。1つの実施形態では、登録ユニット512中の情報によって識別されるUEは、上で説明したようなCSG、または、クローズドユーザグループ(CUG)を含む。クローズドフェムトノードに対して、登録ユニット512中で識別されたUEだけが、送信モジュール502および受信モジュール508の使用を通して、他のUEと通信することを許可されている。したがって、マクロエリア230および/またはフェムトエリア217中のUEは、フェムトノード210によって送信された信号を検出するかもしれず、フェムトノード210との登録を要求するかもしれないが、これらのUEは、それらが登録ユニット512中で識別されない限り、フェムトノード210に登録することを許容されないだろう。
【0074】
いくつかの実施形態では、登録ユニット512は、記憶モジュール504の一部として実現されてもよく、または、この逆であってもよい。他の実施形態では、登録ユニット512は、記憶モジュール504と連携して動作し、例えば、記憶モジュール504中に記憶された情報に少なくとも部分的に基づいて、登録されたUEを識別する。登録モジュール中の、UEを識別する情報は、ビット、シンボル、または、他の情報もしくは表現を含んでいてもよい。登録ユニット512は、図4に関して上で記述したメモリ432を使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、登録ユニット512は、データを記憶するように構成されている、データバッファもしくはメモリアレイ、または、他のデータ構造を備える。例えば、登録ユニット512は、登録されているUEに対する、一意的な識別子またはデバイスIDを記憶するテーブルを備えていてもよい。デバイスIDは、装置を識別するのに使用されてもよい何らかの数の識別子を含んでいてもよい。例えば、デバイスIDは、シリアル番号、電話番号、移動体識別番号(MIN)、電子的シリアル番号(ESN)、国際移動体装置識別子(IMEI)、国際移動体加入者識別子(IMSI)、または、装置を識別するのに使用されてもよい、他の何らかの識別子を含んでいてもよい。登録ユニット512は、複数のこれらのエレメントもまた、含んでいてもよい。
【0075】
登録ユニット512は、異なるレベルが異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。登録ユニット512はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイス、および/または、UEを識別するように構成されている、もしくは、UEが登録ユニット中で識別されないことを決定するように構成されている処理回路も備えてもよい。例えば、登録ユニット512は、プロセッサ430、または、これらの一部を含んでいてもよい。登録ユニット512中のストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに基づいて、送信電力を調整するように構成されている。例えば、UEからの登録の要求が、例えば、受信モジュール518によって受信されてもよい。例えば、登録ユニット512を使用することによって、UEがフェムトノード210に登録されていないことを決定した後で、例えば、電力調整モジュール506を使用することによって、送信電力が調整されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502を使用して信号を送信するための電力は、登録ユニット512中で識別されないUEから受信された、複数の登録の要求に基づいて、または、そこから計算された統計に基づいて、電力調整モジュール506によって調整される。いくつかの状況では、不適切な登録の試みは、例えば、フェムトエリア215の周辺における過剰な干渉を示すものである。例として、フェムトノード210に登録されていない、いくつかのUEが、フェムトノード210からのサービスを要求した場合、これらのUEは、フェムトノード210を、最も強い送信源として識別しているかもしれず、フェムトノード210は、あまりに大きすぎる電力で送信しているかもしれない。
【0077】
図6は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なユーザ装置222の機能的ブロック図である。上に記述したように、UE222は、図1に関して記述したノード106の実現を含んでもよく、および/または、図4に関して記述したUE450にしたがって実現されてもよい。以下の記述は、UE222に関して行うことにするが、当業者は、図6に図示し、これに関して記述するUEが、追加的に、または、代わりに、UE220および221のいずれか、または、UE220および221の両方において実現されてもよいことを理解するだろう。
【0078】
UE222は、受信モジュール602を含んでもよい。受信モジュールは、フェムトノードおよび/またはマクロノードからの信号を受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール602は、図2に図示したフェムトノード210および/またはマクロノード205からの信号を受信するように構成されていてもよい。信号は、上に記述したように、ビーコンまたはパイロットを含んでもよく、あるいは、UE222に対して送信されているデータを含んでもよい。上で記述したように、ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通して受信されてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通して受信されてもよい。同様に、データは1つ以上のチャネルを通して受信されてもよい。例えば、UEがアクティブな通話中であるとき、信号は音声データを含んでいてもよい。受信モジュール602は、例えば、図2に図示したように、ワイヤレスにデータを受信するように構成されていてもよい。
【0079】
1つの実施形態では、受信モジュール602は、ブロードキャストビーコンまたはパイロット信号を受信するように構成されている。受信モジュール602は、トランシーバ454A−454R、RXデータプロセッサ460、および、プロセッサ470の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ454A−454R、RXデータプロセッサ460、および、プロセッサ470の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール602は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、フェムトノード210、フェムトノード212、および/または、マクロノード205から到来しているインバウンドワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、フェムトノード210、フェムトノード212、および/または、マクロノード205と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール508は、受信されたデータを復調してもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。
【0080】
UE222は、信号測定モジュール604をさらに備えていてもよい。信号測定モジュールは、例えば、受信モジュール602を使用して、受信信号の測定値を、計算するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、信号測定モジュール604は、信号の強度、干渉、パス損失、および/または、漏出を決定するように構成されている。例えば、信号測定モジュールは、信号の受信信号コード電力(RSCP)を決定するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、信号測定モジュール604は、パイロット信号の測定値を計算するように構成されていてもよい。例えば、信号測定モジュール604は、パイロット信号のチップ毎エネルギー対総受信電力スペクトル深度(Ec/Io)を計算するように構成されていてもよい。当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、信号測定モジュール604を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。信号測定モジュール604は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0081】
UE222は、登録モジュール606をさらに備えていてもよい。登録モジュールは、あるノード、例えば、フェムトノード210を介して通信するための、または、そのノードに登録するための要求を発生させるように構成されていてもよい。要求は、送信モジュール608によって送信されてもよい。登録モジュール606は、ハンドオフが望ましいとき、または、UE222が電源オンされた後、第1の時間に対するサービスを要求するときに、登録要求を発生させるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、登録モジュール606は、信号測定モジュール604からの測定値に基づいて、そこから登録を要求すべきノードを決定する。例えば、受信モジュール602によって、いくつかのノードからの信号が受信された場合、登録モジュール606は、最も高い信号対雑音比(SNR)で受信された信号を送信した何らかのノードを介して、UE222が通信すべきであることを決定してもよい。最も高いSNRで受信された信号を送信したノードを介して、UE222が、目下、通信していない場合、登録モジュール606は、そのノードに登録するための要求を発生させてもよい。より高いSNRのこの識別は、ハンドオフ条件を含んでいてもよく、このハンドオフ条件については上で記述した。信号測定モジュール604からの信号の測定値を示す情報は、要求とともに送信されてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、UE222がそのノードを介して通信することを許容されていることを登録モジュール606が識別できる場合にのみ、登録モジュール606は、そのノードに登録する要求を発生させるように構成されている。いくつかの実施形態では、UE222は、例えば、記憶モジュール610中に、1組の許容されたノードを記憶するように構成されていてもよく、登録モジュール606は、そのノードが、1組の許容されたノード中のノードとして識別できる場合にのみ、ノードに登録を要求するように構成されていてもよい。例えば、1組の許容されたノードは、フェムトノード210、および、すべてのマクロノードを含んでもよい。UE222が、最初に、マクロエリア230に位置しており、後で、フェムトエリア210に入った場合、登録モジュール606は、フェムトノード210からの信号を識別して、フェムトエリア210に登録しようと試みてもよい。別の例として、フェムトノード212は、クローズドフェムトノードであってもよく、UE222は、フェムトノード212のCSGの一部ではないかもしれない。UE222が、フェムトエリア215からフェムトエリア217へと移動した場合、たとえ受信モジュール602がフェムトノード212からのパイロット信号を受信していたとしても、登録モジュール606は、フェムトノード212を介して通信することを要求することを差し控えてもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、登録モジュール606は、干渉条件が検出されたときに、例えば、送信モジュール608を使用して、ノードに送信するための干渉通信を発生させるように構成されていてもよい。干渉条件は、信号測定モジュール604からの測定値に基づいて決定されてもよい。例えば、別のノードによって送信されている信号からの干渉のために、UE222のホームノードからのパイロット信号のパス損失が、あるしきい値を上回ったときに、干渉条件が識別されてもよい。干渉通信は、干渉ノードにアドレスされている、無線(OTA)メッセージを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、この通信は、UE222が干渉ノードを介して通信することを許容されていないことを、登録モジュール606が識別するときだけに、発生され、および/または送信される。干渉通信は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手続を使用して送られてもよく、干渉ノードから受信された信号に対するEc/IoまたはRSCPを含んでいてもよい。当業者は、UE222が干渉ノードを介して通信することを許容されている場合、UE222は、単に干渉ノードに登録してもよく、そのノードと通信の間に、干渉ノードに対して干渉測定を送信してもよい。しかしながら、UE222が干渉ノードと通信することを許容されていないとき、干渉ノードが通信に肯定応答することや、または、UE222に対して通信を向けることを当てにしないで、特別な干渉通信が干渉ノードに送られてもよい。
【0084】
登録モジュール606は、何らかの数の方法または技術を使用して、異なるネットワーク間を識別および区別してもよい。いくつかの実施形態では、それぞれのパイロット信号は、オフセット擬似ノイズ(PN)ショートコードのような、物理層識別子を含み、これを使用して、どのノードがパイロットを送信したかを識別してもよい。他の実施形態では、ノードは、ロケーションエリアコード(LAC)によって識別されてもよい。例えば、ネットワーク200中のそれぞれのフェムトノードは、一意的なLACによって識別されてもよい。マクロノードは、追加的に、一意的なLACによって識別されてもよく、または、いくつかの実施形態では、1つ以上の他のマクロノードとともに、LACを共有してもよい。当業者は、送信しているノード、または、送信しているノードのネットワークを識別するのに使用されてもよい、他の方法または技術を認識するだろう。
【0085】
いくつかの実施形態では、UE222がフェムトノードにアクセスすることを許容されているか否かを決定するために、登録モジュール606は、フェムトノードのシステム情報ブロードキャスト(SIB)のようなL3オーバーヘッドメッセージを読み出してもよい。これらのL3オーバーヘッドメッセージは、フェムトノードによって定期的にブロードキャストされてもよく、受信モジュール602を使用して、受信されてもよい。システム情報は、CSG IDおよび/またはセルIDのような識別情報を含んでいてもよく、これは、フェムトノードを一意的に識別する。システム情報は、フェムトノードの(例えば、クローズド、オープン、または、ハイブリッド)アクセスモードの表示をさらに含んでいてもよい。したがって、登録モジュール606は、それがフェムトノードにアクセスできるか否かを決定でき、また、どのように一意的にフェムトノードを識別するかを決定できる。例えば、この情報を、許容されているフェムトノードまたは許容されているセルの記憶されている組とともに、組み合わせて使用してもよい。
【0086】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、もしくは、両方のいずれかを含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、登録モジュール606を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。登録モジュール606は、図4に図示されたプロセッサ470中で、部分的にまたは全体的に実現されてもよい。
【0087】
上に記述したように、送信モジュール608は、例えば、フェムトノード210および/またはマクロノード205のようなノードに対して、メッセージまたは通信を送信するように構成されていてもよい。上に記述したように、送信モジュール608は、ノードに対する登録の要求、および/または、干渉通信を送信するように構成されていてもよい。送信モジュール608は、信号測定モジュール604からの測定値、または、それを示す情報を、送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュールは、データを送信するように構成されていてもよく、別のUEに対して通信を送信するように構成されていてもよい。送信モジュール608は、信号測定モジュール604からの情報、登録モジュール606からの通信、記憶モジュール610中に記憶されているデータ、データ源436からのデータ、または、他の源からのデータを送信するように構成されていてもよい。送信モジュール606は、例えば、図2に図示したように、ワイヤレスにデータを送信するように構成されていてもよい。
【0088】
送信モジュール606は、トランシーバ454A−454R、変調器480、TXデータプロセッサ438、および、プロセッサ470のうちの1つ、または、これらの組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール606は、アンテナおよびトランシーバを含む。トランシーバは、マクロノード205、フェムトノード210、および/または、フェムトノード212に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ452A−452Rのうちの1つ以上を介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、マクロノード205、フェムトノード210、および/または、フェムトノード212と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。
【0089】
上に記述したように、記憶モジュール610は、例えば、送信モジュール608を使用して、送信のためのデータを記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール610はまた、他のデータまたは情報、例えば、送信ノードを識別するための情報や、UE222が登録することを許容されている1組のノードに関する情報や、または、好ましいノードを識別するための情報を記憶するように構成されていてもよい。1つの実施形態では、UE222が属しているCSGを識別するための情報が、記憶モジュール610中の表において記憶されている。記憶されているデータまたは情報は、情報、ビット、シンボル、または、他のデータもしくは表現の何らかの組み合わせを含んでいてもよい。記憶モジュールは、図4に関して上で記述したメモリ472を使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール610は、データまたは情報を記憶するように構成されている、データバッファもしくはメモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール610は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。
【0090】
記憶モジュール610は、異なるレベルが異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール610はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0091】
図7は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける例示的なマクロノード205の機能的ブロック図である。上に記述したように、マクロノード210は、図1に関して記述したノード104の実現を含んでいてもよく、および/または、図3に関して記述したようなネットワーク300において実現されてもよい。いくつかの実施形態では、マクロノード205は、図4に図示したフェムトノード410に関して記述したものと同様のコンポーネントを使用して実現されてもよい。
【0092】
マクロノード205は、受信モジュール702を備えていてもよい。受信モジュール702は、1つ以上のUEからデータを受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702は、図2に図示したUE220からのデータを受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、マクロノード205と通信しているUEは、マクロユーザ装置(MUE)として呼ばれる。受信モジュール702は、UE220によって受信された信号の測定値を示すUE220からの情報を受信するように構成されていてもよい。例えば、情報は、フェムトノード210からの、UE220によって受信されたパイロット信号の品質の測定値を含んでいてもよい。測定値は、上で記述した、例えば、図6に図示した信号測定モジュール604を記述したときのような、何らかの信号測定値を含んでいてもよい。受信モジュール702は、例えば、図2に図示したように、データをワイヤレスに受信するように構成されていてもよく、および/または、ワイヤードネットワークを通して受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール702は、直接、または、バックホールもしくはネットワーク240を通してのいずれかで、フェムトノード、例えば、フェムトノード210および/または212からの通信を受信するように構成されていてもよい。
【0093】
受信モジュール702は、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール702は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222から到来しているインバウンドのワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE220と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール702は、受信されたデータを復調してもよい。受信モジュール702は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240から到来しているインバウンドのワイヤードメッセージを復調するように構成されていてもよい。
【0094】
マクロノード205は、統計モジュール704をさらに備えてもよい。統計モジュール704は、受信モジュール702を介して受信された情報から、統計を計算または決定するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702が、受信された信号の測定値に関する複数の通信を受信するとき、統計モジュール704は、平均測定値を計算してもよい。いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、そこから受信モジュール702が測定値を受信した、異なるデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702が、フェムトノードからの信号受信に関して、UE220からの2つの測定値と、UE221からの3つの測定値とを受信した場合、受信モジュール702は、測定値が、2つの一意的なUEから受信されたとして決定してもよい。統計を決定するための情報は、記憶モジュール706中に記憶されてもよい。統計モジュール704は、複数の通信からの情報を集約するように構成されていてもよい。例えば、特定の時間期間にわたって、受信モジュール702によって受信されたすべての測定値のリストが、統計モジュール704によって集約されてもよい。以下の記述は、統計モジュール704によって計算された統計に言及することにするが、当業者は、以下の記述は、統計モジュール704によって集められたデータの集約にも適用されてもよいことを認識するだろう。
【0095】
平均の測定値、または、他の統計が、定期的な間隔、または、特定の時間期間に対して、計算されてもよい。例えば、統計モジュール704は、過去の時間内に受信されたすべての測定値によって示されたSNRのモードを決定するように構成されていてもよい。この測定値は、例えば、毎時に計算されてもよく、または、識別されたイベントの発生において計算されてもよい。例えば、統計モジュール704は、例えば、それに測定値が基づいている信号を送信しているノードからの要求の受信の際に、特定された時間フレーム内で受信されたすべての測定値からの平均信号品質を計算してもよい。いくつかの実施形態では、要求は、特定の時間フレームを含んでいてもよい。別の例として、統計モジュール704は、受信された測定値の数が、しきい値を超えたときを決定してもよく、次に、受信された測定値のうちから、平均または最大測定値のような統計を計算してもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、例えば、記憶モジュール706中で、他のいくつかのノードに関する情報を維持するように構成されている。例えば、受信モジュール702は、フェムトノード210およびフェムトノード212の両方から送信された信号から計算された測定値を示す情報を受信してもよい。統計モジュール704は、それぞれのこれらのフェムトノードからの信号に対して行われた測定の間を区別して、それぞれのノード個別に対する統計を決定するように構成されていてもよい。当業者は、いくつかの実施形態における統計モジュール704は、集約において、いくつかのノードに対する、例えば、フェムトノード210およびマクロノード205に対する統計を計算するように構成されていてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、予め規定された条件を満たさない測定値は、統計を計算するときに考慮されない。例えば、統計モジュール704は、あるしきい値を上回るEc/Ioを有するフェムトノード210からの信号を受信したデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。このしきい値を下回るEc/Ioを示す測定値は、統計モジュール704によって無視されてもよい。同様に、所定のしきい値を下回るSNRを示す、すべての測定値から、統計が計算されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、分散を決定するように構成されていてもよい。例えば、統計モジュール704は、それぞれの複数の範囲において、RSCPを持っているフェムトノード210からの信号を受信した一意的なデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。したがって、統計モジュール704は、3つのデバイスが、−100dBmから−90dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートし、6つのデバイスが、−90dBmから−80dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートし、1つのデバイスが、−80dBmから−70dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートしたことを決定してもよい。いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、そこから受信モジュール702によって測定値が受信されたデバイスのタイプの間を区別するように構成されている。例えば、上で記述した分散において、統計モジュール704は、−90dBmから−80dBmのRSCPを有する信号を受信した6つのデバイスが、2つのフェムトノードと4つのUEからなることを決定してもよい。統計モジュール704は、何らかの数の方法または技術を使用して、例えば、周知のデバイスタイプのテーブルと、デバイスIDとを互いに関連付けることによって、デバイスの間を区別するように構成されていてもよい。
【0099】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、統計モジュール704を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。統計モジュール704は、図4において図示したプロセッサ430と同様のエレメント中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0100】
上に記述したように、記憶モジュール706は、受信モジュール702を使用して受信された情報、および/または、統計を計算もしくは決定するために統計モジュール704によって使用される情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール706は、例えば、送信モジュール708を使用して、送信のためにデータを記憶するようにさらに構成されていてもよい。記憶モジュール708はまた、当業者によって理解されることになるように、他のデータまたは情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュールは、図4に関して上で記述したメモリ432と同様のエレメントを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール706は、データまたは情報を記憶するように構成されている、データバッファ、メモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール706は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。
【0101】
記憶モジュール706は、異なるレベルが異なる容量とアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール706はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0102】
上に記述したように、送信モジュール708は、例えば、UE220に対して、データを送信するように構成されていてもよい。送信モジュール708はまた、統計モジュール704によって決定された統計、または、これを示す情報を、例えば、フェムトノード210のようなフェムトノードに対して送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、ワイヤレスリンクを通して、例えば、UE220に対して、メッセージを送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、ワイヤードリンクを通して、例えば、ネットワーク240に対してメッセージを送信するように構成されている。例えば、フェムトノード210のようなフェムトノードに送信されるときに、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、メッセージが通信されてもよい。1つの実施形態では、RIM手続を利用して、バックホールを通して、メッセージが通信されてもよい。いくつかの従来の周知のシステムでは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM)ネットワークと、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)ネットワークとの間で情報を通信するための無線アクセスネットワーク(RAN)メカニズムが存在する。しかしながら、ここで記述するいくつかの実施形態では、2つのUMTSネットワークの間で通信するためのRANメカニズムを記述する。
【0103】
送信モジュール708は、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分に類似したエレメントのうちの1つ、または、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分に類似したエレメントの組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE220またはフェムトノード210に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ424A−424Tのうちの1つ以上に類似したアンテナを介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE220またはフェムトノード210と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。送信モジュール708は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240に向かっているアウトバウンドのワイヤードメッセージを変調するように構成されていてもよい。
【0104】
図8は、ユーザ装置、例えば、UE222の例示的な通信の方法800を図示する。以下では、UE222のエレメントに関して、方法800を説明することにするが、当業者は、ここで記述するステップのうちの1つ以上を実現するのに、他のコンポーネントを使用してもよいことと、方法800を他のデバイスによって実施してもよいこととを認識するだろう。
【0105】
ステップ802において、フェムトノードから信号が受信される。例えば、受信モジュール602は、フェムトノード210からのパイロット信号またはデータ通信を受信してもよい。信号は、ワイヤレスに受信されてもよく、UE222に向けられていてもよく、または、別のデバイスに対して向けられていて、UEによって見受けられてもよい。
【0106】
ステップ804において、例えば、信号測定モジュール604によって、ステップ804において受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、測定値が計算される。測定値は、上に記述した何らかの測定値であってもよい。例えば、測定値は、PSMR、または、ステップ802において受信されたパイロット、もしくは、Ec/Ioを含んでいてもよい。測定値は、一般的な信号品質または強度を示していてもよく、受信信号のパス損失を示していてもよい。測定値は、受信信号のSNR、または、信号の漏出もしくはフェージングを示す情報を含んでいてもよい。当業者は、ステップ804において、他の測定値が計算されてもよいことを認識するだろう。
【0107】
いくつかの実施形態では、UE222は、ステップ804において、統計を計算する。統計は、図7に関して上で記述した統計に類似していてもよい。例えば、信号測定モジュール604は、受信モジュール602において、フェムトノード210から受信された複数の信号からの平均測定値を計算するように構成されていてもよい。当業者は、ステップ804において、他の統計が計算されてもよいことを認識するだろう。
【0108】
ステップ806へと続いて、ステップ804において決定された測定値を示す情報が、UE222の担当ノードに対して送信される。UE222が他のデバイスと通信するために使用する担当ノードは、ステップ802において、そこからUE222が信号を受信したフェムトノードと同一であってもよく、または、異なるノードであってもよい。例えば、図2において、フェムトエリア215内に位置しているとして、UE222を図示した。フェムトエリア215中にいる間、UE222は、フェムトノード210を担当ノードとして使用することによって、UE221と通信していてもよい。UE222は、ステップ802において、フェムトノード210からパイロット信号を受信してもよく、ステップ804において、パイロットの測定値を決定してもよく、ステップ806において、測定値を示す情報を、フェムトノード210に送り返してもよい。
【0109】
別の例として、UE220が、フェムトエリア215の近くに位置している状況があってもよい。UE220は、他のデバイスと通信するのにマクロノード205を使用しているが、UE220は、フェムトノード210からの信号を検出または受信してもよい。フェムトノード210に“気付いていること(seeing)”として、このことを呼んでもよい。ステップ804において、UE220は、フェムトノード210からの信号の測定値を計算し、ステップ806において、UE220は、測定値を示す情報をマクロノード205に対して送信する。同様に、UE221が、フェムトエリア215の近くに位置しているとき、たとえ、UE221がフェムトノード212とともにアクティブに通信していたとしても、UE221は、フェムトノード210によるパイロット信号ブロードキャストを受信してもよい。UE221は、受信したパイロット信号の測定値を決定してもよく、フェムトノード212に対して、その測定値を送信してもよい。
【0110】
ステップ806において、測定値、または、それを示す情報が、担当ノードに対してワイヤレスに送信されてもよい。さらに、何らかの数の方法において、または、何らかの数の技法を使用して、情報が送信されてもよい。例えば、UE222は、その中に情報を持っているMRMを送信してもよい。
【0111】
ステップ804における測定値の決定、および/または、ステップ806における送信は、何らかの回数において実行されてもよく、何らかの数の方法においてトリガされてもよい。例えば、ステップ804において決定された測定値が特定のしきい値を上回るときだけ、ステップ806において、情報が送信されてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノードから受信された信号が、予め規定された回数だけ連続して、しきい値を下回るときだけ、ステップ806において、情報が送信されてもよい。例えば、UE222が、フェムトノード210からの、しきい値を下回るSNRを有する3つのパイロット信号を連続して受信する場合、UE222は、最も低いSNRまたは別の統計を決定して、それを、フェムトノード210に対して送信してもよい。
【0112】
別の実施形態では、定期的な間隔で、ステップ804において測定値を決定してもよく、および/または、ステップ806において測定値を送信してもよい。いくつかの実施形態では、測定値の決定、および/または、送信は、予め定められたイベントによってトリガされる。例えば、フェムトノード210から受信された要求に応答して、ステップ804において測定値が決定されてもよく、ステップ806において測定値が送信されてもよい。いくつかの実施形態では、UE222が、1つのノードから別のノードへとハンドオフするときに、ステップ804および806が実行される。この状況において、UE222は、ハンドオフの直前または直後のいずれかに、ノードに対して測定値を送ることができる。測定値は、古い担当ノードから受信された信号に対するものであってもよく、または、新しい担当ノードに対するものであってもよい。いくつかの実施形態では、ステップ806において、現在UE222を担当していないフェムトノードを、UE222が見受けるときに、測定値を示す情報が送られてもよい。
【0113】
当業者は、アクティブモード中のときに、例えば、通話中の間、または、ユーザデータを通信している間に、UE222によって、方法800が実行されてもよいことを理解するだろう。したがって、ステップ806において、他のアクティブ送信に関連して、情報が送信されてもよい。しかしながら、当業者は、いくつかの実施形態では、パッシブモードにおけるときに、方法800が実行されてもよいことを理解するだろう。
【0114】
当業者は、方法800を使用して、ステップ802において、例えば、受信モジュール602を使用して、マクロノードからの信号を受信してもよいことを、同様に理解するだろう。ステップ804において、例えば、信号測定モジュール604によって、信号の測定値が決定されてもよく、ステップ806において、例えば、送信モジュール608によって、測定値が送信されてもよい。測定値は、例えば、UE222によって、フェムトノード210に対して送信されてもよく、または、UE250が測定値を送信するときに、例えば、マクロノード205によって、フェムトノード210に対して中継されてもよい。1つの実施形態では、UEがマクロノードからフェムトノードへとハンドオフするときに、マクロノードからの測定値は、フェムトノードに送信される。他の実施形態では、フェムトノードは、例えば、フェムトノードとマクロノードの両方を見ることができるUEからの、または、マクロノード自体からの、マクロノード測定値を要求してもよい。当業者は、例えば、予め定められた間隔においてや、または、それが有利であるだろうとマクロノードが決定するときといった、マクロノード測定値がフェムトノードに送信されてもよい、他の状況を理解するだろう。
【0115】
方法800は、UE222以外のデバイスによって、同様に実行されてもよい。例えば、隣接フェムトノードは、UE222が方法800を実行するやり方と同様に、方法800を実行してもよい。1つの実施形態では、方法800は、フェムトノード212によって実現されてもよい。ステップ802において、フェムトノード212は、例えば、受信モジュール508を使用して、フェムトノード210からの信号を受信する。ステップ804において、フェムトノード212は、受信した信号の測定値を決定する。フェムトノード212は、ネットワークリッスンモジュール510を使用して、ステップ804を実行してもよく、または、フェムトノード212は、UE222に関して記述した信号測定モジュール604と同様のモジュールを含んでいてもよい。ステップ806において、フェムトノード212は、例えば、送信モジュール502を使用して、フェムトノード210に対して、測定値を示す情報を送ってもよい。いくつかの実施形態では、送信は、ワイヤレスリンクを介した、フェムトノード210に対して直接のものである。いくつかの実施形態では、情報は、フェムトノード210に対して送信するために、マクロノード、例えば、マクロノード205に対して送信される。当業者は、マクロノード205のいくつかの実施形態が、フェムトノード210に対して、測定値を示す情報を通信するのに同様に使用されてもよいことを認識すべきである。
【0116】
図9は、ノード、例えば、マクロノード205に対する通信の例示的な方法900を図示する。以下で、マクロノード205のエレメントに関連して、方法900を記述するが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法900が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0117】
ステップ902において、例えば、受信モジュール702を使用して、測定値またはこれを示す情報が受信される。測定値または情報は、UE、例えば、UE220から、または、別のノード、例えば、フェムトノード212から受信されてもよい。測定値または情報は、別のデバイスから直接に、例えば、ワイヤレスリンクを介して受信されてもよく、ネットワーク240を通して、例えば、バックホールを通して受信されてもよい。
【0118】
ステップ904において、複数の測定値が受信された場合、例えば、統計モジュール704によって、統計が計算されてもよい。統計は、図7に関して上で記述した何らかの統計を含んでいてもよく、ここで記述した方法または技術の何らかのものを使用して計算されてもよい。例えば、統計は、平均、モード、カウントもしくは量として、または、分散として、計算されてもよい。統計は、ステップ904において受信された現在の測定値および過去の測定値を利用した進行中の計算であってもよく、統計は、特定の時間期間に制限されていてもよい。時間期間は、デフォルト期間として、前もって確立されてもよく、または、時間期間は、例えば、フェムトノード210から受信される要求によって、定期的に設定または再設定されてもよい。当業者は、ステップ904において、計算されてもよい他の統計や、統計を決定するのに使用してもよい他の技術を認識するだろう。
【0119】
ステップ906において、測定値を示す情報、または、統計を示す情報の少なくとも一部が、測定値に関連してフェムトノードに対して送信される。例えば、ステップ902において、マクロノード205が、フェムトノード210によって送信された信号の測定値を受信した場合、ステップ906において、マクロノード205は、測定値もしくは測定値から導出された統計を、フェムトノード210に対して送信するだろう。いくつかの実施形態では、ステップ902において、ノード識別子またはセルIDが、測定値とともに受信される。この情報を使用して、測定値が関連している信号を、どのフェムトノードが送信したかを識別してもよい。識別情報は、適切なフェムトノードまたはセルを識別するのに使用されてもよい、パイロット信号またはPNシーケンスを識別するデータを含んでいてもよい。当業者は、フェムトノードまたはセルを識別する、さまざまな識別子および技術を認識するだろう。いくつかの実施形態では、ステップ902で受信された測定値と、ステップ904で決定された統計との両方が、ステップ906において、フェムトノードに対して送信される。
【0120】
ステップ906において、測定値を示す情報または統計が、フェムトノードに対して、いくつかの数の方法で送信されてもよい。例えば、上に記述したように、送信は、例えば、ワイヤレスチャネルを通して、直接フェムトノードに対するものであってもよい。1つの実施形態では、マクロノード205は、測定値を示す情報または統計を、ワイヤレスにフェムトノード210に対して送信する。他の実施形態では、上で記述したように、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、送信がルーティングされてもよい。1つの実施形態では、測定値を示す情報または統計は、RIM手続を利用して、バックホールを通して通信されてもよい。
【0121】
ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、さまざまな状況下で実行されてもよい。ステップ902において受信された測定値は、例えば、それらが受信されるとすぐに、フェムトノードに対して個々に送出されてもよく、または、複数の測定値が集められて、フェムトノードに送出されてもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、特定の時間、または、時間間隔において実行される。例えば、マクロノード205は、一日の間に受信されたすべての測定値を収集して、これらを記憶モジュール706中に記憶させてもよい。それぞれの日の予め定められた時間において、例えば、一日の終わり、もしくは早朝において、制御通信時間またはデバイス更新時間において、マクロノード205は、その日に受信したすべての測定値を送出してもよく、または、これらから計算した統計を送出してもよい。他の実施形態では、ステップ904において、マクロノード205は、過去6時間中に受信されたすべての測定値から統計を計算してもよく、ステップ906において、その統計を送信する。
【0123】
いくつかの実施形態では、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、イベントによってもたらされるものである。例えば、フェムトノードからの要求に応答して、ステップ904において、統計が決定され、引き続いて、ステップ906において、フェムトノードに対して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ステップ904において、決定された統計は、測定値が予め定められたしきい値を超えたときにだけ、フェムトノードに対して送信される。当業者は、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信をトリガしてもよい、他のイベントや、上に記述したもの以外の時間や、または、ここで記述したもの以外の技術を認識するだろう。
【0124】
当業者は、方法900を使用して、例えば、マクロノード205に対して、マクロノードからの信号の測定値を示す情報を送出してもよい。例えば、ステップ902において、例えば、UE220から、受信モジュール702を使用して、信号の測定値を示す情報が受信されてもよい。ステップ906において、情報の少なくとも一部が、例えば、送信モジュール708を使用して、フェムトノード210に対して通信されてもよい。
【0125】
方法900は、マクロノード205以外のデバイスによって、同様に実行されてもよい。例えば、隣接フェムトノードが、マクロノード205が方法900を実行するやり方と同様に、方法900を実行してもよい。1つの実施形態では、方法900は、フェムトノード212によって実現される。ステップ902において、フェムトノード212は、測定値またはそれを示す情報を、別のデバイス、例えば、UE221から、例えば、受信モジュール508を使用して受信する。ステップ904において、フェムトノードは、受信した測定値または情報から統計を決定してもよい。この実施形態において、フェムトノード212は、マクロノード205に関して記述した統計モジュール704と同様のモジュールを含んでいてもよい。ステップ906において、フェムトノード212は、測定値を示す情報、または、統計を、例えば、フェムトノード210に対して送る。測定値を示す情報、または、統計は、送信モジュール502とともに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、送信は、ワイヤレスリンクを介した、フェムトノード210に対して直接のものであってもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210に対する送信のために、マクロノード、例えば、マクロノード205に情報が送信される。したがって、複数のノードまたはデバイスによって、方法900を使用して、測定値に対応しているフェムトノードによってその測定値が受信されるまで、測定値を受信および送出してもよい。いくつかの実施形態では、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク中で、パケットが送出されるやり方と同様な方法で、その宛先に到達するまで、フェムトノードおよび/またはマクロノードの間で測定値が送出される。測定値はまた、UEに対して、または、UEから送出されてもよい。
【0126】
図10は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1000を図示する。以下で、フェムトノード210のエレメントに関連して、方法1000を図示するが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1000が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0127】
ステップ1002において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上で記述したように、信号はパイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信される、パイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0128】
ステップ1004において、例えば、受信モジュール508によって、信号の測定値、または、測定値を示す情報が受信される。測定値、または、それを示す情報が、UEまたはノードから、例えば、UE222、フェムトノード212、または、マクロノード205に対してワイヤレスに受信されてもよい。いくつかの実施形態では、測定値または統計を示す情報が、ワイヤード接続を通して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、上に記述したように、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、送信が受信されてもよい。1つの実施形態では、RIM手続を利用して、バックホールを通して、測定値または統計を示す情報が受信されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、ステップ1004は、測定値の代わりに、または、測定値に加えて、複数の測定値の統計を受信することを含む。上に記述した方法または技術の何らかのものを使用して、統計が受信されてもよい。
【0130】
ステップ1006に進んで、例えば、送信ユニット502が後続する信号を送信するのに使用する電力を変えるために、送信電力が調整される。例えば、電力調整モジュール506によって、送信電力が調整されてもよい。いくつかの実施形態では、すべての測定値および/または統計が受信された後に、送信電力が調整される。他の実施形態では、予め定められた数の測定値および/または統計が受信された後に、送信電力が調整される。いくつかの実施形態では、予め定められた間隔において、または、特定のイベントの後に、電力は常に調整される。したがって、間隔またはイベント毎の後に、送信電力が増加または減少するだろう。
【0131】
他の実施形態では、電力調整モジュール506は、送信電力を調整するか否かを決定してもよい。例えば、電力調整モジュール506は、受信した測定値または統計が、予め定められた範囲内であるとき、何の電力調整も必要でないことを決定してもよい。したがって、フェムトノード210の送信電力は、実質的に静的なままであってもよく、かなりの時間量に対して不変であってもよい。
【0132】
送信モジュール502の送信電力は、上に記述した統計の何らかのものに基づいて、調整されてもよい。例えば、フェムトノード210は、フェムトノード210によって送信されている信号によって、マクロエリア230においてMUEによって経験される平均干渉を示す統計を、マクロノード205から受信してもよい。ステップ1006において、平均干渉が、第1のしきい値より高い場合、電力調整モジュール506は、フェムトノード210の送信電力を減少させてもよい。平均干渉が、第2のしきい値より低い場合、または、フェムトノード210が、MUEとの干渉に関する何の情報も受信しない場合、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。第1および第2のしきい値は、同一であってもよく、いくつかの実施形態では、異なっていてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態では、電力調整モジュール506は、送信電力が変更されるたびに、予め定められた量だけ、送信電力を調整するように構成されている。例えば、フェムトノード210が、UE222から、ステップ1002において送信された信号から決定されたSNRがしきい値より低いことを示す、測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、予め定められた量だけ電力を増加させてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、受信測定値と、ターゲット測定値との間の差に比例して、送信電力が調整される。例えば、フェムトノード210が、UE222から、ステップ1002において送信された信号の信号品質が、ターゲット品質より低いことを示す測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、測定された信号品質と、ターゲット品質との間の差に比例した量だけ、電力を増加させてもよい。したがって、これによって、電力調整モジュール506が送信電力を調整する量は、以下の数式のように決定されてもよく、ここで、aは、何らかのスケーリングファクターである。
【数1】
【0135】
ファクターaは、定数であってもよく、または、受信された通信、もしくは、例えば、ネットワークリッスンモジュール510によって決定されるような、変化している環境条件に基づいて、変化してもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、ステップ1002においてブロードキャストされた信号の範囲を決定または推定するように構成されていてもよい。例えば、フェムトノード210は、ステップ1004において、パス損失を示す情報を受信するように構成されていてもよく、パス損失情報を使用して、フェムトエリア215のサイズまたはカバレッジを推定してもよい。この推定に基づいて、所望のカバレッジエリアに対して、フェムトエリア215を一致させようと試みて、電力調整モジュール506は送信電力を変化させてもよい。いくつかの実施形態では、所望のカバレッジエリアは静的である。他の実施形態では、1つ以上のUE、例えば、UE222のロケーションが、決定されてもよく、カバレッジエリアは、そのロケーションに基づいていてもよい。別の例として、フェムトノード210の送信電力は、フェムトノード210に登録しているUEが異なる担当ノードに対してハンドオフしているところでは、送信モジュール502からの距離に基づいて、調整されてもよい。
【0137】
短期較正スキームを使用して、および/または、長期較正スキームを使用して、電力を調整してもよい。1つの実施形態では、短期較正スキームは、送信された信号の測定値を、ターゲット測定値に適合させるために、送信電力を調整してもよい。例えば、ターゲット測定値は、フェムトノード210によって担当されている特定のUE、例えば、UE222の、最大の干渉を含んでもよい。UE222が、ステップ1002において送信された信号を受信しているときに、最大干渉より大きい干渉を経験していることを示す測定値が、ステップ1004において受信された場合、電力調整モジュール506は、一時的に、送信電力を増加させてもよい。フェムトノード210が、UE222が、最大干渉より大きい干渉を、もはや経験していないことを示す、別の測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、送信電力を減少させてもよく、例えば、従前の電力に戻してもよい。代わりに、回復スケジュールにしたがって、送信電力を徐々に増加させてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲット測定値は、フェムトノード210以外のノードによって担当されているUE、例えば、UE220の最大干渉を含む。これらの実施形態では、電力調整モジュール506は、UE220が最大干渉を上回る干渉を経験しているときに、フェムトノード210による過度の干渉から、UE220を保護するために、一時的に送信電力を減少させてもよい。UE220が、最大干渉を上回る干渉を、もはや経験していないとき、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。
【0138】
1つの実施形態では、長期較正スキームは、時間期間を示す測定値または統計に基づいて、デフォルト送信電力を調整することを含んでいてもよい。例えば、フェムトノード210は、ステップ1002において送信された信号を、その一日全体にわたって見受けたMUEの量を示す統計を、ステップ1004において、マクロノード205から受信してもよい。この量が、しきい値より大きい場合、翌日の送信が、新しい送信電力において送信されて開始されることになるように、ステップ1006において、電力調整モジュール506は、デフォルト送信電力を調整してもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、短期較正スキームと長期較正スキームとは、結合されてもよい。例えば、12時間のタイムフレーム中で、最大回数より多く、短期較正スキームが使用された場合、電力調整モジュール506は、送信モジュール502のデフォルト送信電力を調整するように構成されていてもよい。
【0140】
当業者は、ステップ1006において、電力を調整する、他のスキーム、方法、および、技術を認識するだろう。上の送信電力の調整の記述は、フェムトノード210から送信された信号に基づいた測定を記述したが、当業者は、類似の技術を使用して、マクロノード205から受信された信号の測定値を示す情報に基づいて、送信電力を調整してもよいことを認識するだろう。例えば、マクロノード205から送信され、フェムトエリア215の近くで受信されたパイロットの強度の測定値が、しきい値に比較されてもよい。測定値が、しきい値を下回る場合、フェムトノード210は、マクロノード205とのその干渉は、フェムトエリア215中におけるものでない見込みが高いとして決定してもよく、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。
【0141】
ステップ1008へと続いて、ステップ1006からの調整された電力を使用して、例えば、送信ユニット502によって信号が送信される。送信は、ステップ1002において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでもよく、例えば、ステップ1004において受信された測定値が、ステップ1002において送信された第1のパイロットに関連している場合、調整された電力を有する第2のパイロットを送ることを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステップ1008において送信された信号は、ステップ1002において送信されたものとは、異なるタイプの信号であってもよい。例えば、ステップ1002において送信された信号は、パイロット信号を含んでもよく、ステップ1008において送信された信号は、ユーザデータエンコーディング信号を含んでいてもよい。ステップ1008において、信号はワイヤレスに送信されてもよく、何らかの数のデバイス、例えば、UE222、フェムトノード212、および/または、マクロノード205に対して送信されてもよい。ステップ1008において、フェムトエリア215中の何らかのデバイスによって受信されてもよいように、信号はブロードキャストされてもよい。
【0142】
図11は、ユーザ装置、例えば、UE221の、別の例示的な通信の方法1100を図示する。UE221のエレメントに関して、方法1100を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1100が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0143】
ステップ1102において、フェムトノードから信号が受信される。例えば、ステップ1102において、受信モジュール602は、フェムトノード210からのパイロット信号またはデータ通信を見受けるかもしれない。ステップ1102において、信号を受信したときに、そこから信号が受信されたフェムトノードは、UE221の担当ノードではないかもしれない。
【0144】
ステップ1104において、ステップ1102において受信された信号に基づいて、条件が識別される。いくつかの実施形態では、条件は、干渉条件を含む。干渉条件は、図6に関して上で記述した条件に何らかのものを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、条件は、ハンドオフ条件を含む。上に記述したように、ハンドオフ条件は、担当ノードから受信されたパイロット信号のSNRより高い、ステップ1102において受信された信号のSNRの表示を含んでいてもよい。干渉条件と、ハンドオフ条件は、同様のものであってもよく、いくつかの実施形態では、異なっていてもよい。
【0145】
ステップ1106に進んで、ステップ1102において、そこから信号が受信されたフェムトノードに登録するための要求が、フェムトノードに送信されてもよい。例えば、UE221が、ステップ1104において、フェムトノード210から受信されたパイロットによって、ハンドオフ条件を識別する場合、UE221は、フェムトノード210に登録しようと試みるかもしれない。登録の要求は、上に図6に関して記述したように、発生されてもよく、および/または、送信されてもよい。UE221のいくつかの実施形態では、UE221がフェムトノードに登録することを許容されているか否かにかかわらず、UE221は、フェムトノードに登録を要求するように構成されているかもしれない。例えば、UE221のいくつかの実施形態は、UE221が何らかの所定のフェムトノードに登録してもよいか否かを決定するための機能を備えていないかもしれない。
【0146】
ステップ1108において、適切に構成されているUE221は、登録を要求するか否かを決定してもよい。この決定は、ステップ1104において識別された条件が、干渉条件であるか、または、ハンドオフ条件であるか否かに基づいていてもよい。例えば、UE221が、フェムトノード210から受信された信号に基づいて、ステップ1104において、ハンドオフ条件を検出し、UE221が、フェムトノード210に登録してもよいことを決定する場合、ステップ1106において、UE221は、登録の要求を発生させ、送信してもよい。しかしながら、UE221のいくつかの実施形態は、ステップ1108において決定を行うように構成されていないかもしれない。
【0147】
しかしながら、この決定を行うように構成されているUE221では、UE221はフェムトノードに登録することを許可されていないことを、UE221が決定してもよく、結果として、登録を要求しなくてもよい。例えば、UE221は、登録モジュール606を使用して、この決定を行ってもよい。登録モジュール606は、フェムトノードが、UE221の好ましいノードでないことを決定してもよく、または、フェムトノードが、例えば、記憶モジュール610中に記憶されている許可されているノードの組において、識別できないことを決定してもよい。UEが、ノードに登録されることを許容されているか否かを決定する技術は、上で図6に関して記述した。さらに、UE221は、ハンドオフ条件の変わりに、ステップ1104において、干渉条件が識別されてもよいことを決定してもよい。
【0148】
ステップ1100に進んで、適切に構成されているUE221は、干渉通信を送信するかもしれない。いくつかの実施形態では、干渉通信は、ステップ1102において、そこから信号が受信されたフェムトノードに対して直接送信されるかもしれない。例えば、UE221が、フェムトエリア217において、フェムトノード212によって担当されている場合、そして、フェムトエリア215の近くに位置している場合、ステップ1102において、UE221は、フェムトエリア215から漏出した、フェムトノード210からのパイロットを見受けるかもしれない。ステップ1104において、UE221は、信号に基づいて干渉条件を識別してもよく、また、UE221が、フェムトノード210に登録することを許容されていないことを決定してもよい。結果として、UE221は、干渉通信を発生させてもよく、ステップ1110において、例えば、フェムトノード210に対して、OTAメッセージ中で、干渉通信をワイヤレスに送信してもよい。干渉通信の送信は、図6に関して上に記述した。
【0149】
図12は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1200を図示する。フェムトノード210のエレメントに関して、方法1200を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1200が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0150】
ステップ1202において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上に記述したように、信号は、パイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信されるパイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0151】
ステップ1204へと進んで、フェムトノード210に登録するための要求が、例えば、受信モジュール508によって受信される。要求は、ワイヤレスに、UE、例えば、UE220から受信されてもよい。登録の要求は、図6に関して上で記述した。
【0152】
ステップ1206に進んで、登録を要求しているUEが、フェムトノード210に登録することを許容されていないことが、例えば、登録ユニット512を使用して決定される。1つの実施形態では、要求しているUEは、フェムトノード210のCSGまたはCUGに属していない。例えば、UE220が、フェムトノード210に登録することを要求したが、登録ユニット512および/または記憶モジュール504中に記憶されている情報によって識別されない場合、登録ユニット512は、UE220が、フェムトノード210に登録することを許容されていないとして決定してもよい。フェムトノード210に登録することを許容されているUEを識別するための技術を、上に図6に関して説明した。
【0153】
次に、ステップ1208において、ステップ1204において受信された要求、または、複数の受信された要求に基づいて、例えば、電力調整モジュール506を使用して、フェムトノード210の送信電力を調整する。登録に対する不成功に終わった要求は、ステップ1202において送信された信号が、過度な干渉をもたらしていることの表示であるかもしれない。例えば、フェムトノード210に登録することを要求しているUEは、フェムトノード210を、最も強い基地局として見ているかもしれず、彼らがフェムトノード210に対してハンドオフできるように、彼らの担当ノードと関係を断とうと試みているかもしれない。
【0154】
いくつかの実施形態において、ステップ1208において、電力を調整することは、イベントによってもたらされる。例えば、電力調整モジュール506は、受信モジュール508によって受信された不成功に終わった登録の試みのそれぞれに対するステップ(例えば、予め定められたxの値に対してxdB)で、または、予め定められた量によって、送信電力を減少させてもよい。送信電力は、回復スケジュールにしたがって、後で、徐々に増加されてもよく、例えば、何らかの予め定められたyの値に対して、毎時ydBだけ増加させてもよい。さらに、送信電力は、下限および上限を課されてもよい。制限は、固定されていてもよく、または、電力較正技術に基づいて、例えば、電力調整モジュール506によって、調整可能であってもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、電力は、ステップ1208において、予め定められた数の不成功に終わった登録の試みが受信された後にだけ、調整されてもよい。いくつかの実施形態では、電力調整モジュール506は、指定された時間期間内に、予め定められた数の、不成功に終わった登録の試みが受信されない限り、送信電力を調整しない。指定された時間期間中の予め定められた数を超過している、不成功に終わった登録の試みに比例した量で、電力が調整されてもよい。予め定められた数および/または指定された時間は、電力が、最大調整制限より頻繁に調整される場合、例えば、以下に説明する統計的アプローチに関連して調整されてもよい。
【0156】
イベントによりもたらされるベースでの、送信電力の調整は、フェムトエリア215中の、UEの数における突然の変更に対して、フェムトノード210の応答を増加させてもよい。例えば、フェムトノード215が、バス停の近くに位置している場合、例えば、フェムトノード210に登録することを許容されていないUEでいっぱいのバスが近くにいるとき、フェムトノード210は、UEの大きな殺到に応答できる。
【0157】
いくつかの実施形態では、ステップ1208において、電力を調整することは統計的である。例えば、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに基づいて、1つ以上の統計を決定し、維持してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、1日のような、規定された時間期間に対する不成功に終わった登録の試みの平均数を決定するように構成されている。別の実施形態では、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに対する、成功した登録の試みの比を決定するように構成されている。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、1日の時間ごとの登録の試みの平均数のヒストグラムを決定するように構成されている。他の実施形態では、フェムトノード210は、移動平均や、自己回帰フィルタのような、その他の統計的フィルタを、不成功に終わった登録の試みのカウント上に、適用するように構成されている。例えば、毎晩深夜において、1時間に1回のようなスケジュールにしたがって、この情報に基づいて、送信モジュール502からの送信信号の電力を調整してもよい。
【0158】
このような統計を使用して送信電力を調整することは、UEトラフィック中の繰り返し発生する変動の文脈で、フェムトノード210の操作性を向上させてもよい。例えば、電力調整モジュール506は、平日のラッシュアワーにおいて、または、レストランの近くに位置している場合には食事時間の間に、送信電力を増加させるように構成されていてもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、記憶モジュール504中に、UEの記録を維持するように構成されており、そこからフェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みを定期的に受け取る。フェムトノード210は、これらのUEからの登録の試みを無視するように構成されていてもよい。例えば、これらのUEは、フェムトノード210に、きわめて接近して住んでいるユーザに属しているかもしれず、または、フェムトノード210の所有者を訪問しているユーザに属しているかもしれない。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、UEからの不成功に終わった登録の試みの数が、例えば、予め定められた時間期間の間に、最大要求制限を超えた場合、UEからの不成功に終わった登録の試みを無視するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210のユーザまたは管理者は、フェムトノード210に対して、特定の訪問者または隣接のUEを認識するようにマニュアルでプログラムしてもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、登録の要求に関係する、測定値、または、それを示す情報を受信してもよい。例えば、ステップ1202において、UEは、フェムトノード210によって送信された信号に基づいて、ハンドオフ条件を決定するとき、UEはまた、登録要求とともにフェムトノード210に対して送信するために測定値を決定してもよく、登録要求とともにハンドオフ条件に関する情報を送信してもよい。これらの実施形態では、ステップ1208における送信電力の調整は、この追加的に受信された情報に、少なくとも部分的に基づいていてもよい。例えば、送信電力における変更の量は、測定値に基づいていてもよい。いくつかの実施形態では、しきい値を下回る干渉を示している測定値に関係する登録要求は、電力調整モジュール506によって無視されてもよい。当業者は、ステップ1208において、電力を調整するときに、関係する測定値情報を利用するための、他の方法を認識するだろう。
【0161】
上に記述したように、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みの特性に基づいて、送信電力を調整してもよい。例えば、フェムトノード210は、失敗した登録の試みがしきい値を下回る干渉を示す測定値に関係している場合、送信電力を調整するときに、失敗した登録の試みを無視するように構成されていてもよい。同様に、フェムトノード210は、別の失敗した登録の試みが、少なくともしきい値と同じ大きさの測定値に関係している場合、送信電力を調整するときに、別の失敗した登録の試みを考慮するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、失敗した登録の試みは、特性に基づいて、異なったふうに重み付けされてもよい。例えば、知られているラッシュアワーの間に受信された失敗した登録の試み、または、ビジターUEもしくは最大要求制限を超えているUEから受信された失敗した登録の試みは、フェムトノード210が、送信電力を調整する量を決定または計算しているときに、知られているラッシュアワーの間に受信された失敗した登録の試み、または、ビジターUEもしくは最大要求制限を超えているUEから受信された失敗した登録の試みの、ほんのわずかのものとしてしかカウントされないかもしれない。したがって、すべての失敗した登録の試みを平等に取り扱う訳ではないように、フェムトノード210が、構成されていてもよく、不平等な取り扱いは、上に記述したような、失敗した登録の試みの特性に基づいていてもよい。当業者は、不成功に終わった登録の試みの特性が、フェムトノード210によって電力決定のために利用されてもよい、他の方法について認識するだろう。
【0162】
ステップ1210へと続いて、例えば、送信機ユニット502によって、ステップ1208からの調整された電力を使用して、信号が送信される。送信は、ステップ1202において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでいてもよく、または、ステップ1202で送信された信号とは異なるタイプの信号を送ることを含んでいてもよい。ステップ1210において、信号は、ワイヤレスに送信されてもよく、そして、何らかの数のデバイスに対して送信されてもよく、または、信号がフェムトエリア215中のデバイスによって受信されてもよいように、ブロードキャストされてもよい。
【0163】
図13は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1300を図示する。フェムトノード210のエレメントに関して、方法1300を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1300を他のデバイスによって実行してもよいこととを認識するだろう。
【0164】
ステップ1302において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上で記述したように、信号はパイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信される、パイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0165】
ステップ1304において、例えば、受信モジュール508によって、干渉通信が受信される。要求は、UE、例えば、UE220からワイヤレスに受信されてもよい。干渉通信は、上で、図6に関して記述した。
【0166】
ステップ1306において、例えば、電力調整モジュール506を使用して、ステップ1304において受信された干渉通信、または、複数の受信された要求に基づいて、フェムトノード210の送信電力が調整される。ステップ1206において、電力を調整することは、イベントによりもたらされるベースで、または、統計的ベースで、例えば、上で図12のステップ1208に関して記述した方法に類似した方法を使用して、電力を調整することを含んでいてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、技術において使用される何らかのしきい値または予め定められた値は異なっていてもよいが、ステップ1306において使用される技術は、ステップ1208において使用される技術に類似している。
【0167】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、記憶モジュール中に、UEの記録を維持するように構成されており、フェムトノードは、不成功に終わった登録の試みを定期的に受信する。フェムトノード210は、これらのUEからの登録の試みを無視するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、UEからの不成功に終わった登録の試みの数が、例えば、予め定められた時間期間の間に、最大要求制限を超えた場合、UEからの不成功に終わった登録の試みを無視するように構成されていてもよい。
【0168】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、干渉通信に関係する、測定値、または、それを示す情報を受信してもよい。これらの実施形態では、ステップ1208における送信電力の調整が追加的に受信された情報に基づいていてもよい方法と同様に、ステップ1308における送信電力の調整は、この追加的に受信された情報に、少なくとも部分的に基づいていてもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、電力を調整する目的で、登録の要求および干渉通信を、同一に取り扱うように構成されていてもよい。例えば、一日の特定の時間中の通信の平均数が、その時間の間に受信された、登録要求および干渉通信の集約したものから計算されてもよい。たとえ、フェムトノード210が送信電力調整の目的で、登録要求および干渉通信の間を、区別しなかったとしても、フェムトノード210は、他の機能のために、登録要求および干渉通信を、別個に取り扱うように構成されていてもよい。例えば、フェムトノード210は、干渉通信を受信した後に、何の応答も送らないように構成されている一方で、不成功に終わった登録の試みに対して、否定メッセージすなわちNACKとともに応答するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、登録の要求および干渉通信は、フェムトノード210によって、例えば、フェムトノード210の異なる状態機械によって、送信電力を調整する目的で、別個に取り扱われてもよい。したがって、登録要求に対する統計は、干渉通信に対する統計とは別個に維持されてもよい。
【0170】
ステップ1308へと進んで、例えば、送信機ユニット502によって、ステップ1206からの調整された電力を使用して、信号が送信される。送信は、ステップ1302において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでいてもよく、または、ステップ1302で送信された信号とは異なるタイプの信号を送ることを含んでいてもよい。ステップ1308において、信号は、ワイヤレスに送信されてもよく、そして、何らかの数のデバイスに対して送信されてもよく、または、信号がフェムトエリア215中のデバイスによって受信されてもよいように、ブロードキャストされてもよい。
【0171】
当業者は、ここで記述したデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードの電力を調整してもよいことを認識するだろう。例えば、フェムトノードまたは他の低電力基地局が、ワイヤレスネットワーク中で、MNBのような従来のWAN基地局とともに、配備されてもよい。フェムトノードは、ホーム加入者に対して、優れたデータレートおよびカバレッジを提供するように構成されていてもよい。しかしながら、これらのフェムトノードは、無計画な方法で、配備されているかもしれない。したがって、フェムトノードによって、マクロノードもしくは近傍のフェムトノードに対して、もたらされる干渉を管理することは有利である。当業者は、ここで記述したデバイス、システムおよび、方法を使用して、フェムトノードの送信電力を、例えば、パイロット、オーバーヘッド、および、データチャネルに対して、調整または制限することによって、フェムトノードと通信していないMUEまたは他のUE(例えば、フェムトノードのCSG中にないUE)を、干渉から保護してもよい。これらのデバイス、システム、および、方法は、フェムトカバレッジエリアと、MUEへの干渉の影響との間の釣り合いをとってもよい。このようにして、例えば、ネットワークリッスンモジュールによって行われた仮定による、フェムトノードに対する不正確な電力設定は、減少されてもよく、または、回避されてもよい。例えば、フェムトノードに対する不適切なカバレッジの状況であってもよいような、MUEに対するあまりに多くの干渉がある状況が、減少されてもよい。さらに、ここで記述するようなフェムトノードは、トラフィックに気付いていてもよく、例えば、フェムトノードの電力設定によって、何らかのMUEが実際に影響を及ぼされるか否かを考慮してもよい。当業者は、技術的に知られている電力調整スキームとともに、例えば、ネットワークリッスンモジュールからの測定値に依拠する方法とともに、ここで記述するデバイス、システム、および、方法を使用してもよいことを認識するだろう。
【0172】
上に記述したように、ここで記述するデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードの電力を調整してもよい。これらのデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードは、それらが、MUEに対する干渉を引き起こすかについて、MUEに対する干渉を引き起こさないかについて、または、何らかのMUEが存在するか否かについてすら考慮してもよい。さらに、フェムトノードは、ネットワークリッスンモジュールによって見受けられるRF状況と、UEとの間で不一致が存在する状況を考慮してもよい。さらに、自己較正に対して較正された初期パラメータが有効でない配備に対して、送信電力が調整されてもよい。これらの状況において、ここで記述するデバイス、システム、および、方法は、他の(マクロまたは隣接フェムト)ユーザに対する干渉を保持しながら、HUEに対する所望のカバレッジを達成してもよい。ここで記述するフェムトノードは、フェムトノードの近傍における、MUEの本当のトラフィック状況について気付かされてもよい。フェムトノードの送信によって、影響されている何のMUEもないか、または、ほんのわずかのMUEしかない場合、フェムトエリアは増大されてもよい。かなりの数のMUEが、干渉されている場合、フェムトノードは、適切に応答できてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノードは、UE、または、他のフェムトノードから直接通信を受信してもよいので、マクロネットワークからのメッセージングは、要求されない。いくつかの実施形態は、MUEの突然の殺到に対処してもよい技術を記述する。追加的に、MUEトラフィックにおける時間変動に応答するために、統計ベースの技術を使用してもよい。さらに、ここで記述した技術は、引き続いての送信電力の適切な減少とともに、フェムトノード送信電力のアグレッシブ初期設定を可能にするバックオフメカニズムを提供してもよく、例えば、このことは、大きな家または他の大きなフェムトエリアに対して有利であってもよい。
【0173】
個別に記述したが、図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックは、別々の構造エレメントである必要はない。例えば、電力調整モジュール506と登録ユニット512は、単一チップ中で実現されてもよい。いくつかのモジュールは、別々に、または、一緒に、処理モジュールによって実現されてもよい。処理モジュールは、レジスタのようなメモリを含んでいてもよい。同様に、1つ以上の機能ブロック、さまざまな機能ブロックのうちの一部を、単一のチップ中で実現してもよい。代わりに、特定のブロックの機能を、2つ以上のチップ上で実現してもよい。
【0174】
電力調整モジュール506、信号測定モジュール64、および/または、統計モジュール704のような、図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックのうちの1つ以上の機能ブロック、および/または、機能ブロックの1つ以上の組み合わせは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、または、他のプログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの何らかの適切な組み合わせとして実現されてもよい。図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックのうちの1つ以上の機能ブロック、および/または、機能ブロックの1つ以上の組み合わせは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信に関連している1つ以上のマイクロプロセッサ、または、他の何らかのこのような構成として実現されてもよい。
【0175】
ここで(例えば、添付の図面のうちの1つ以上に関連して)記述した機能は、同様に示された特許請求の範囲中の“ミーンズフォー(means for)”機能に対して、ある観点において対応していてもよい。図5、6、および、7に関連して、フェムトノード210、UE222、および、マクロノード205は、一連の相互に関連した機能モジュールとして表現されている。
【0176】
図4、5、6、および、7のモジュールの機能は、ここでの教示に一貫したさまざまな方法で実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのモジュールの機能は、1つ以上の電子的コンポーネントとして実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのブロックの機能は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとして実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのモジュールの機能は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実現されてもよい。ここで記述するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連コンポーネント、または、何らかのこれらの組み合わせを含んでいてもよい。これらのモジュールの機能もまた、ここで教示される他の何らかの方法において実現されてもよい。
【0177】
“第1の”、“第2の”、等のような指定を使用した、ここでのエレメントに対する任意の参照は、これらのエレメントの量、または、順序を一般的に制限しないことを理解すべきである。むしろ、これらの指定は、2つ以上のエレメント、または、エレメントのインスタンスの間で、区別する便利な方法として、ここで使用してもよい。したがって、第1の、および、第2のエレメントに対する参照は、そこで2つだけのエレメントが用いられてもよいことを意味しておらず、または、第1のエレメントが、何らかの方法で、第2のエレメントに先行しなければならないことを意味しない。また、そうではないとして述べられない限り、1組のエレメントは、1つ以上のエレメントを含んでいてもよい。追加的に、詳細な説明または特許請求の範囲において使用されている、“A、B、または、Cのうちの少なくとも1つ”という形式の用語は、“A、または、B、または、C、または、これらのエレメントの何らかの組み合わせ”を意味する。
【0178】
詳細な説明は、本発明の特定の例を記述する一方で、当業者は、新規な概念から逸脱することなく、本発明の変形を考案できる。例えば、ここでの教示のいくつかのものは、回路交換ネットワークエレメントを指しているかもしれないが、同様に、パケット交換ドメインネットワークエレメントに適用可能である。
【0179】
当業者は、さまざまな異なる技術および技法を使用して情報および信号を表してもよいことを理解するだろう。例えば、上の説明を通して参照された、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気の粒子、光学界または光の粒子、あるいはこれらの何らかの組み合わせにより、表してもよい。
【0180】
ここで開示した実施形態に関連して述べられた、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは双方の組み合わせたものとして実現されてもよいことを当業者はさらに正しく認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアの交換可能性を明確に図示するために、さまざまな例示的な構成部品、ブロック、モジュール、回路およびステップを一般的にこれらの機能に関して上述した。そのような機能がハードウェアあるいはソフトウェアとして実現されるか否かは、特定の応用および全体的なシステムに課せられた設計の制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の応用に対して方法を変化させて、述べてきた機能を実現してもよいが、そのような実現決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0181】
さらに、ここで開示した観点に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア中で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中、または、2つの組み合わせ中に、実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当業者に知られている、他の任意の形式の記憶メディア中に存在してもよい。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、そのようなプロセッサは記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込む。代わりに、記憶媒体はプロセッサに統合されていてもよい。さらに、いくつかの観点では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在していてもよい。
【0182】
説明した機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの組み合わせによって実現してもよいことを理解すべきである。ソフトウェアにおいて実現される場合、関数を、コンピュータ読取可能媒体中の1つ以上の命令またはコードとして記憶または送信させてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へとコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体を指す。例として、これらに制限される訳ではないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、および他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは磁気ストレージ装置、あるいは、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送または記憶するのに使用されることができ、かつ、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる、他の任意の媒体を含むことができる。また、接続は、コンピュータ読取可能媒体として適切に呼ばれてもよい。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または、他のリモート源から、同軸ケーブル、ファイバー光学ケーブル、燃料対、デジタル加入ライン(DSL)、または、赤外線、無線、および、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術を使用して、送信される場合、同軸ケーブル、ファイバー光学ケーブル、燃料対、デジタル加入ライン(DSL)、または、赤外線、無線、および、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術は、媒体の定義中に含められる。ディスク(diskとdisc)は、ここで使用するように、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスクを含み、ここで、ディスク(disk)は、通常は、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記のものの組み合わせがまた、コンピュータ読取可能媒体に含まれるべきである。
【0183】
開示した実施形態のこれまでの記述は、当業者が本発明を製作または使用できるように提供した。これらの実施形態に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに定義された一般的な原理は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本発明はここに示された実施形態に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示されている原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。
【米国法第35部第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
本特許出願は、2009年4月23日に出願され、“ホームユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/172,033号;2009年4月23日に出願され、“マクロユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/172,038号;2009年5月1日に出願され、“MUE登録ベースのHNB電力較正”と題されている米国仮出願第61/174,611号;および、2010年2月12日に出願され、“マクロユーザ装置で支援されているホームノードB電力較正”と題されている米国仮出願第61/304,284号に対する優先権を主張している。上記の出願は、ここで参照によりその全体を明示的に組み込まれている。
【分野】
【0002】
本出願は、一般的にワイヤレス通信に関連し、より詳細には、フェムトノードにおける送信電力を調整するためのシステムと方法に関連する。
【背景】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、複数のユーザに対して、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービス等)を提供するために、広く配備されている。高レートおよびマルチメディアのデータサービスに対する需要の急速な成長に伴って、拡張された性能を有する、効率的で堅牢な通信システムを実現するための挑戦がある。
【0004】
現在配備されている移動体電話ネットワークに加えて、新しいクラスの小さい基地局が出現しており、これは、ユーザの家において据え付けられて、既存のブロードバンドインターネット接続を使用して、移動体ユニットに対して室内のワイヤレスカバレッジを提供してもよい。このようなパーソナルミニチュア基地局は、一般的に、アクセスポイント基地局、または、代わりに、ホームノードB(HNB)、または、フェムトノードとして、一般的に知られている。典型的に、このようなミニチュア基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムを介して、インターネットおよび移動体オペレータのネットワークに接続されている。
【0005】
複数のフェムトノードが、従来のマクロノード(マクロノードB、または、MNB)のカバレッジエリア中で、個々のユーザによって配備されてもよい。フェムトノードから通信を受信しているユーザは、いくつかの状況において、マクロノードからの信号を検出するかもしれず、マクロノードから通信を受信しているユーザは、いくつかの状況において、フェムトノードからの信号を検出するかもしれない。このような通信を正確に受信するために、これらのユーザによって経験される干渉を減少させることが有利である。したがって、フェムトノードによってもたらされる干渉を減少させるための方法、システム、および、デバイスが望ましい。
【概要】
【0006】
本発明のシステム、方法、および、デバイスは、それぞれ、いくつかの観点を持っており、これらのうちの単一のものだけが、所望の属性を担うわけではない。以下に続く、特許請求の範囲によって明示される本発明の範囲を制限することなく、いくつかの特徴をここで簡単に説明することにする。この説明を考慮した後で、特に、“詳細な説明”と題したセクションを読んだ後で、本発明の特徴が、フェムトノードの適切な送信電力を決定することを含む利点をどのように提供するかが理解されることになるだろう。
【0007】
本開示の1つの観点は、ワイヤレス通信のための装置である。装置は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信するように構成されている送信機を具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求をワイヤレスに受信するように構成されている受信機をさらに具備する。装置は、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニットをさらに具備する。いくつかの実施形態では、登録ユニット中で識別されたユーザデバイスだけが、送信機を介して、および、受信機を介して、他のユーザデバイスと通信することを許可される。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整するように構成されている電力調整ユニットをさらに具備する。いくつかの実施形態では、電力調整ユニットは、登録ユニット中の情報が、1つ以上のユーザデバイスを識別しない場合、電力を調整するように構成されている。
【0008】
本開示の別の観点は、ワイヤレス通信の方法である。方法は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信することを含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信することをさらに含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定することをさらに含む。方法は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整することを含む。
【0009】
本開示のまた別の観点は、ワイヤレス通信のための装置である。装置は、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信する手段を具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信する手段をさらに具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定する手段をさらに具備する。装置は、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整する手段をさらに具備する。
【0010】
本開示の依然として別の観点は、コンピュータ読取可能媒体を有するコンピュータプログラム製品である。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信させるためのコードを含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信させるためのコードをさらに含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定させるためのコードをさらに含む。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、第1の電力を調整させるためのコードをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワークを図示する。
【図2】図2は、2つ以上の通信ネットワークの例示的な相互動作を図示する。
【図3】図3は、図1および2に示したワイヤレス通信ネットワークの例示的なカバレッジエリアを図示する。
【図4】図4は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第1の例示的なフェムトノードおよび第1の例示的なユーザ装置の機能的ブロック図である。
【図5】図5は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なフェムトノードの機能的ブロック図である。
【図6】図6は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なユーザ装置の機能的ブロック図である。
【図7】図7は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける例示的なマクロノードの機能的ブロック図である。
【図8】図8は、ユーザ装置の例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図9】図9は、ノードの例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図10】図10は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【図11】図11は、ユーザ装置の例示的な通信プロセスを図示するフローチャートである。
【図12】図12は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【図13】図13は、フェムトノードの送信電力を調整する例示的なプロセスを図示するフローチャートである。
【発明の詳細な説明】
【0012】
“例示的”という言葉は、“例として、事例として、あるいは、例示として働くこと”を意味するために、ここで使用されている。ここで“例示的”として記述した任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態より好ましい、または有利であるとして解釈すべきではない。ここで説明する技術は、コード分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、および、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワーク、等のようなさまざまな通信ネットワークに対して使用されてもよい。用語“ネットワーク”および“システム”は、しばしば相互交換可能に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線接続(UTRA)、cdma2000、等のような無線技術を実現してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA)と、低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、および、IS−856標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)等のような無線技術を実現してもよい。UTRA、E−UTRA、および、GSMは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。長期間進化(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの次に来るリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、および、LTEは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)と称されるコンソーシアムからの文書に説明されている。cdma2000は、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)と称されるコンソーシアムからの文書に説明されている。これらのさまざまな無線技術および標準規格は、技術的に知られている。
【0013】
ある技術は、単一搬送波変調および周波数領域等化を利用する、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)である。SC−FDMAは、OFDMAシステムの性能と同様の性能を有しており、OFDMAシステムの全体的な複雑さと本質的に同一の全体的な複雑さを有している。SC−FDMA信号は、その本質的な単一搬送波構造のために、より低いピーク平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、特に、送信電力効率に関して、より低いPAPRが移動体端末を大いに利する、アップリンク通信において、大いに注目を集めてきた。これは、現在、3GPP長期進化(LTE)、または、進化UTRAにおける、アップリンク多元接続スキームに対する運用前提となっている。
【0014】
いくつかの観点では、マクロスケールカバレッジ(例えば、マクロセルネットワークとして典型的に呼ばれる、3Gネットワークのような広域セルラネットワーク)、および、より小さいスケールのカバレッジ(例えば、住居ベースの、または、建物ベースのネットワーク環境)を含むネットワークにおいて、ここでの教示を用いてもよい。ユーザ装置(“UE”)が、このようなネットワークを通して移動するにつれて、ユーザ装置は、マクロカバレッジを提供するアクセスノード(“AN”)によって、あるロケーション中で担当されてもよい一方で、ユーザ装置は、より小さいスケールのカバレッジを提供するアクセスノードによって、他のロケーションにおいて担当されてもよい。いくつかの観点では、より小さいカバレッジノードを使用して、インクリメンタルな容量増加、建物内カバレッジ、および、(例えば、より堅牢なユーザ経験のための)異なるサービスを提供してもよい。ここでの議論では、比較的広域にわたってカバレッジを提供するノードは、マクロノードとして呼ばれてもよい。比較的小さいエリア(例えば、住居)にわたってカバレッジを提供するノードは、フェムトノードとして呼ばれてもよい。マクロエリアよりは小さいが、フェムトエリアよりは大きいエリアにわたってカバレッジを提供する(例えば、商業ビル内でカバレッジを提供する)ノードをピコノードとして呼んでもよい。
【0015】
マクロノード、フェムトノード、または、ピコノードに関係するセルは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、または、ピコセルとして呼ばれてもよい。いくつかの実現では、それぞれのセルは、1つ以上のセクタにさらに関係していてもよい(1つ以上のセクタへと分割されていてもよい)。
【0016】
さまざまなアプリケーションにおいて、マクロノード、フェムトノード、または、ピコノードを指すのに、他の用語を使用してもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセル等として、構成されてもよく、または、呼ばれてもよい。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセル等として、構成されてもよく、または、呼ばれてもよい。
【0017】
図1は、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を図示する。ワイヤレス通信ネットワーク100は、多数のユーザの間での通信をサポートするように構成されている。ワイヤレス通信ネットワーク100は、例えば、セル102A−102Gのような、1つ以上のセル102へと分割されてもよい。セル102A−102G中の通信カバレッジは、例えば、ノード104A−104Gのような、1つ以上のノード104によって提供されてもよい。それぞれのノード104は、対応するセル102に対して通信カバレッジを提供してもよい。ノード104は、例えば、UE106A−106Lのような、複数のユーザ装置(UE)と対話してもよい。
【0018】
それぞれのUE106は、所定の瞬間において、フォワードリンク(FL)および/またはリバースリンク(RL)上で、1つ以上のノード104と通信してもよい。FLは、ノードからUEに対する通信リンクである。RLは、UEからノードに対する通信リンクである。ノード104は、例えば、適切なワイヤードまたはワイヤレスインターフェースによって相互接続されていてもよく、互いに通信できてもよい。したがって、それぞれのUE106は、1つ以上のノード104を通して、別のUE106と通信してもよい。例えば、UE106Jは、以下のようにUE106Hと通信してもよい。UE106Jは、ノード104Dと通信してもよい。ノード104Dは、ノード104Bと通信してもよい。ノード104Bは、UE106Hと通信してもよい。したがって、UE106Jと、UE106Hとの間で通信が確立される。
【0019】
ワイヤレス通信ネットワーク100は、広い地理的領域にわたってサービスを提供してもよい。例えば、セル102A−102Gは、近隣内で数ブロックだけをカバーしてもよく、または、田舎の環境では、数平方マイルをカバーしてもよい。1つの実施形態では、それぞれのセルは、さらに、(示していない)1つ以上のセクタへと分割されてもよい。
【0020】
上に記述したように、ノード104は、例えば、インターネットまたはセルラネットワークのような、通信ネットワークに対するそのカバレッジエリア内でユーザ装置(UE)106にアクセスを提供してもよい。
【0021】
UE106は、通信ネットワークを通して、音声またはデータを送受信するためにユーザによって使用される、ワイヤレス通信デバイス(例えば、移動体電話機、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバ、等)であってもよい。ユーザ装置(UE)はまた、ここで、アクセス端末(AT)として、移動局(MS)として、または、端末デバイスとして呼ばれてもよい。示したように、UE106A、106H、および、106Jはルータを含む。UE106B−106G、106I、106K、および、106Lは、移動体電話機を含む。しかしながら、UE106A−106Lのそれぞれは、任意の適切な通信デバイスを含んでもよい。
【0022】
図2は、2つ以上の通信ネットワークの例示的な相互動作を図示する。UE220にとって、UE221のような別のUEに対して情報を送信し、また、UE221のような別のUEからの情報を受信することが望ましい。図2は、UE220、221、および、222が互いに通信してもよい方法を図示する。図2に示したように、マクロノード205は、マクロエリア230内でユーザ装置に対して通信カバレッジを提供してもよい。例えば、UE220は、マクロノード205に対してメッセージを発生させ、送信してもよい。メッセージは、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービス、等)に関連する情報を含んでいてもよい。UE220は、ワイヤレスリンクを介して、マクロノード205と通信してもよい。マクロノード205は、ワイヤードリンクを介して、または、ワイヤレスリンクを介して、ネットワーク240と通信してもよい。フェムトノード210および212はまた、ワイヤードリンクを介して、または、ワイヤレスリンクを介して、ネットワーク240と通信してもよい。UE222は、ワイヤレスリンクを介して、フェムトノード210と通信してもよく、UE221は、ワイヤレスリンクを介して、フェムトノード212と通信してもよい。
【0023】
マクロノード205はまた、ネットワーク240を通して、(図2に示していない)サーバ、および、(図2に示していない)スイッチングセンターのようなデバイスと通信してもよい。例えば、マクロノード205は、(図2に示していない)スイッチングセンターに対して、UE220から受信したメッセージを送信してもよく、スイッチングセンターは、別のネットワークに対して、このメッセージを送出してもよい。また、ネットワーク240を使用して、UE220、221、および、222の間で通信を容易にしてもよい。例えば、UE220は、UE221と通信していてもよい。UE220は、マクロノード205にメッセージを送信してもよい。マクロノード205は、ネットワーク240にメッセージを送出してもよい。ネットワーク240は、フェムトノード212にメッセージを送出してもよい。フェムトノード210は、UE221にメッセージを送出してもよい。同様に、リバースパスは、UE221からUE220に対して続いてもよい。別の例では、UE221は、UE222と通信していてもよい。UE221は、フェムトノード212にメッセージを送信してもよい。フェムトノード212は、ネットワーク240にメッセージを送出してもよい。ネットワーク240は、フェムトノード210にメッセージを送出してもよい。フェムトノード210は、UE222にメッセージを送出してもよい。同様に、リバースパスは、UE222からUE221に対して続いてもよい。
【0024】
1つの実施形態では、フェムトノード210、212は、個々の消費者によって配備されてもよく、家、アパートメントビルディング、オフィスビルディング、および、類似のものにおいて設置されてもよい。フェムトノード210、212は、予め定められたセルラ送信帯域を利用している、フェムトノード210、212の、予め規定された範囲(例えば、100m)中で、UEと通信してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード210、212は、デジタル加入者ライン(DSL、例えば、非対称DSL(ADSL)、高データレートDSL(HDSL)、超高速DSL(VDSL)等)、TVケーブル伝送インターネットプロトコル(IP)トラフィック、電力ライン上のブロードバンド(BPL)接続、または、他のリンクのような、インターネットプロトコル(IP)接続によって、ネットワーク240と通信してもよい。
【0025】
ネットワーク240は、例えば、以下のネットワーク:インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む、何らかのタイプの電子的に接続されたコンピュータおよび/またはデバイスのグループを含んでいてもよい。さらに、ネットワークに対する接続性は、例えば、リモートモデム、イーサネット(登録商標)(IEEE802.3)、トークンリング(IEEE802.5)、ファイバー分散データリンクインターフェース(FDDI)非対称転送モード(ATM)、ワイヤレスイーサネット(IEEE802.11)、または、ブルートゥース(登録商標)(IEEE802.15.1)であってもよい。コンピューティングデバイスは、デスクトップ、サーバ、ポータブル、手持ち、セットトップ、または、他の何らかの所望のタイプの構成であってもよい。ここで使用するように、ネットワーク240は、パブリックインターネット、インターネット内のプライベートネットワーク、インターネット内のセキュアネットワーク、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、価値付加されたネットワーク、イントラネット、および、これらに類するものを含む。ある実施形態では、ネットワーク240はまた、仮想プライベートネットワーク(VPN)もまた含む。
【0026】
マクロノード205および/またはフェムトノード210と212のいずれかもしくは両方は、何らかの複数のデバイスもしくは方法を使用して、ネットワーク240に接続されていてもよい。上で記述したように、フェムトノード210は、IP接続または他の手段を使用して、ネットワーク240に接続されていてもよい。マクロノード205は、類似の手段によって、または、他のパブリックの、プライベートの、もしくは、所有権のある手段によって、ネットワーク240に接続されていてもよい。ネットワーク240に対する接続は、ワイヤードまたはワイヤレスであってもよい。マクロノード205および/またはフェムトノード210と212のいずれかもしくは両方をネットワーク240に接続する、これらの接続は、ネットワークの“バックボーン”として呼ばれてもよく、バックホールとして呼ばれてもよい。無線ネットワーク制御装置(RNC)、基地局制御装置(BSC)のようなデバイス、または、(示していない)別のデバイスもしくはシステムを使用して、2つ以上のマクロノード、ピコノード、および/または、フェムトノードの間の通信を管理してもよい。いくつかの実施形態では、無線アクセスネットワークアプリケーションパート(RANAP)プロトコルを利用して、バックホールを通して、メッセージを通信してもよい。1つの実施形態では、無線アクセスネットワーク情報管理(RIM)手続を利用して、バックホールを通して、メッセージを通信してもよい。当業者は、ネットワーク240と通信するための、他の適切なデバイスと方法について認識するだろう。
【0027】
図3は、図1および2に示したワイヤレス通信ネットワーク100および200の例示的なカバレッジエリアを図示する。図2に関して上で説明したように、カバレッジエリア300は、その中でUE220が通信ネットワーク240にアクセスしてもよい1つ以上の地理的エリアを含んでもよい。示したように、カバレッジエリア300は、いくつかのトラッキングエリア302(または、ルーティングエリア、または、ロケーションエリア)を含む。それぞれのトラッキングエリア302は、いくつかのマクロエリア304を含み、これは、図2に関して上で記述したマクロエリア230に類似していてもよい。ここで、トラッキングエリア302A、302B、および、302Cに関連するカバレッジのエリアを、太線によって線引きしたものとして示し、マクロエリア304を、六角形によって表した。トラッキングエリア302はまた、フェムトエリア306を含んでいてもよく、これは、図2に関して上で記述したフェムトエリア230に類似していてもよい。この例において、それぞれのフェムトエリア306(例えば、フェムトエリア306C)を、マクロエリア304(例えば、マクロエリア304B)の内に図示した。しかしながら、フェムトエリア306は、マクロエリア304中に完全には収まっていなくてもよいことを認識すべきである。実際には、多数のフェムトエリア306は、所定のトラッキングエリア302またはマクロエリア304とともに規定されてもよい。また、(示していない)1つ以上のピコエリアは、所定のトラッキングエリア302またはマクロエリア304内で規定されてもよい。
【0028】
再び図2を参照して、フェムトノード210の所有者は、通信ネットワーク240(例えば、移動体オペレータコアネットワーク)を通して提供される3G移動体サービスのような移動体サービスに加入していてもよい。さらに、ユーザ装置221は、マクロ環境(例えば、マクロエリア)中と、より小さいスケールの(例えば、住居、フェムトエリア、ピコエリア等の)ネットワーク環境中との両方において動作可能であってもよい。言い換えると、ユーザ装置221の現在のロケーションに依拠して、ユーザ装置221は、マクロノード205によって、または、1組のフェムトノード(例えば、フェムトノード210、212)の何らかのものによって、通信ネットワーク240にアクセスしてもよい。例えば、加入者が、彼の家の外にいるとき、彼は、マクロノード(例えば、ノード205)によって担当されてもよく、加入者が家にいるとき、彼は、フェムトノード(例えば、ノード210)によって担当されてもよい。フェムトノード210は、既存のユーザ装置221と後方互換性があってもよいことをさらに認識すべきである。
【0029】
フェムトノード210は、単一の周波数を通して、または、代わりに、複数の周波数を通して通信してもよい。特定の構成に依拠して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1つ以上は、マクロノード(例えば、ノード205)によって使用される1つ以上の周波数とオーバーラップしていてもよい。
【0030】
1つの実施形態では、ユーザ装置221は、ユーザ装置221が特定の(例えば、好ましい)フェムトノードの通信範囲内にいるときはいつでも、その特定のフェムトノード(例えば、ユーザ装置221のホームフェムトノード)に接続するように構成されていてもよい。例えば、ユーザ装置221がフェムトエリア215内にいるとき、ユーザ装置221は、フェムトノード210とだけ、通信してもよい。
【0031】
別の実施形態では、ユーザ装置221は、あるノードと通信しているが、(例えば、好ましいローミングリスト中に規定されるような)好ましいノードとは通信していない。この実施形態では、ユーザ装置221は、ベターシステムリセレクション(“BSR”)を使用して、好ましいノード(例えば、好ましいフェムトノード210)を探すことを継続してもよい。BSRは、より良いシステムが現在利用可能であるか否かを決定するために、利用可能なシステムを定期的にスキャニングすることを含む方法を含んでもよい。BSRは、さらに、利用可能な好ましいシステムに関係しようと試みてもよい。ユーザ装置221は、BSRが1つ以上の特定の帯域および/またはチャネルを通してスキャニングするように制限してもよい。好ましいフェムトノード210の発見に際して、ユーザ装置221は、フェムトエリア215内で、通信ネットワーク240にアクセスするために通信するものとして、フェムトノード210を選択する。
【0032】
例えば、マクロノード205と通信していてもよいUE221が、フェムトノード210に近づいたとき、それは、フェムトノード210に対してハンドオフ(すなわち、アイドルまたはアクティブハンドオフ)してもよい。したがって、UE221は、フェムトノード210と通信し始める。IxRTT、IxEV−DO、WCDMA、HSPA等のような移動体ネットワークにおいて、ユーザ装置が、あるノードに近づいたとき、ハンドオフをトリガするためのメカニズムがある。ハンドオフをトリガするネットワークの条件は、ハンドオフ条件として呼ばれてもよい。例えば、それぞれのノード(例えば、フェムトノード、マクロノード、等)は、ビーコンを発生させ、送信するように構成されていてもよい。ビーコンは、パイロットチャネル、および、他のオーバーヘッドチャネルを含んでもよい。さらに、異なる周波数上で動作しているUEがビーコンを検出できるように、ビーコンは、複数の周波数上で送信されてもよい。UEは、例えば、ハンドオフ条件が識別されるときに、ハンドオフを実行する目的のために、ノードから受信されたビーコンを使用してノードを識別してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、UEは、フェムトノードから送信されたパイロット信号またはビーコンを検出することにより、フェムトノードを一意的に識別してもよい。1つの実施形態では、1つ以上のフェムトノードから送信されたビーコンは、フェムトノードのパイロット信号を含む。パイロット信号は、そこからそれらが送信されたフェムトノードを一意的に識別してもよい。例えば、フェムトノード210および212は、それぞれが、異なるパイロット信号を送信してもよい。UE221は、フェムトノード210および212のそれぞれからの両方のパイロット信号を受信してもよい。いくつかの実施形態では、UE221は、パイロット強度測定レポート(PSMR)、または、他の信号品質の表示を発生させてもよい。PSMRは、受信パイロット信号を含んでいてもよい。PSMRは、パイロット信号の信号強度(Ecp/Io)をさらに含んでいてもよい。以下でより詳細に記述することになるように、UE221は、測定レポートメッセージ(MRM)中で、それが通信しているマクロノード205に対して、あるいは、フェムトノード210および212の1つまたは両方に対して、PSMRを送信してもよい。
【0034】
1つの実施形態において、ノードは、それとともに、ノードが通信するように条件付けられている特定のユーザ装置だけに、特定のサービスを提供してもよい。このようなノードは、“制約された”または“クローズド”ノードとして呼ばれてもよい。制約されたフェムトノードを含むワイヤレス通信ネットワークにおいて、所定のユーザ装置は、マクロノードと、規定された組のフェムトノード(例えば、フェムトノード210)によってのみ、担当されてもよい。他の実施形態では、ノードは、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、または、サービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制約されていてもよい。
【0035】
1つの実施形態では、(クローズド加入者グループホームノードBとしても呼ばれてもよい)制約されたフェムトノードは、制約された条件付の組のユーザ装置に対してサービスを提供するノードの1つである。この組は、必要に応じて、追加のユーザ装置を含むように、または、より少ないユーザ装置しか含まないように、一時的に、または、永続的に変更されてもよい。いくつかの観点では、クローズド加入者グループ(“CSG”)は、ユーザ装置の共通のアクセス制御リスト(例えば、制約された条件付きの組のユーザ装置)を共有する、1組のアクセスノード(例えば、フェムトノード)として規定されてもよい。ある領域中のすべてのフェムトノード(または、すべての制約されたフェムトノード)が、その上で動作するチャネルは、フェムトチャネルとして呼ばれてもよい。
【0036】
したがって、所定のフェムトノードと、所定のユーザ装置との間で、さまざまな関係が存在してもよい。例えば、ユーザ装置の観点からは、オープンフェムトノードは、何の制約された関係も持たないフェムトノードを指してもよい。制約された、または、クローズドフェムトノードは、何らかの方法で制約されている(例えば、関係付けおよび/または登録に対して制約されている)フェムトノードを指してもよい。ハイブリッドフェムトノードは、制限された量のフェムトノードリソースが、すべてのユーザに対して利用可能である一方、残りのリソースが、制約された方法で運用されるフェムトノードを指してもよい。ホームフェムトノードは、その上で、ユーザ装置がアクセスし、動作するように加入している/認可されているフェムトノードを指してもよい。ゲストフェムトノードは、その上で、ユーザ装置が一時的にアクセスし、動作するように加入している/認可されているフェムトノードを指してもよい。エイリアンフェムトノードは、おそらくは、緊急の状況(例えば、911通話)を除いては、その上で、ユーザ装置がアクセスし、動作することを認可されていないフェムトノードを指してもよい。
【0037】
制約されたフェムトノードの観点からは、ホームユーザ装置は、制約されているフェムトノードにアクセスするように加入している/認可されているユーザ装置を指してもよい。ゲストユーザ装置は、制約されているフェムトノードに対する一時的な加入/アクセスを有するユーザ装置を指してもよい。エイリアンユーザ装置は、おそらくは、911通話のような緊急の状況を除いては、制約されているフェムトノードにアクセスする認可を有していないユーザ装置を指してもよい。
【0038】
便宜上、ここでの開示は、フェムトノードに関連するさまざまな機能を記述する。しかしながら、ピコノードが、より大きいカバレッジエリアに対して、同一のまたは同様の機能を提供してもよいことを認識すべきである。例えば、ピコノードは制約されていてもよく、ホームピコノードは、所定のユーザ装置に対して規定されていてもよい等である。
【0039】
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスユーザ装置に対する通信を同時にサポートしてもよい。上で述べたように、それぞれのユーザ装置は、フォワードおよびリバースリンク上での送信を介して、1つ以上のノードと通信してもよい。フォワードリンク(すなわち、ダウンリンク)は、ノードからユーザ装置に対する通信リンクを指し、リバースリンク(すなわち、アップリンク)は、ユーザ装置からノードに対する通信リンクを指す。この通信リンクは、単数入力単数出力システム、複数入力複数出力(“MIMO”)システム、または、他の何らかのタイプのシステムを介して確立されてもよい。
【0040】
MIMOシステムは、データ送信のために、複数の(NT)送信アンテナおよび複数の(NR)受信アンテナを用いる。NT送信およびNR受信アンテナによって形成されているMIMOチャネルは、NSの独立チャネルを含んでいてもよく、これはまた、空間チャネルとしても呼ばれ、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NSの独立チャネルのそれぞれは、次元に対応している。複数の送受信アンテナによって作成される、追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、改善された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼可能性)を提供してもよい。
【0041】
MIMOシステムは、時分割二重(“TDD”)および周波数分割二重(“FDD”)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいて、相互関係の原則が、リバースリンクチャネルからのフォワードリンクチャンネルの推定を可能にするように、フォワードおよびリバースリンク送信は、同一の周波数領域上のものであってもよい。このことは、複数のアンテナがデバイスにおいて利用可能であるときに、デバイス(例えば、ノード、ユーザ装置、等)が、フォワードリンク上で送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【0042】
ここでの教示は、他の少なくとも1つのデバイスとともに通信するためのさまざまなコンポーネントを用いて、デバイス(例えば、ノード、ユーザ装置、等)へと組み込まれてもよい。
【0043】
図4は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第1の例示的なフェムトノード410および第1の例示的なユーザ装置450の機能的ブロック図である。示したように、MIMOシステム400は、フェムトノード410およびユーザ装置450(例えば、ユーザ装置222)を含む。フェムトノード410において、いくつかのデータストリームに対するトラフィックデータが、データ源412から送信(“TX”)データプロセッサ414に対して提供される。
【0044】
1つの実施形態において、それぞれのデータストリームが、各送信アンテナを通して送信される。TXデータプロセッサ414は、そのデータストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、それぞれのデータストリームに対するトラフィックデータを、フォーマットし、コード化し、インターリーブして、コード化されたデータを提供する。
【0045】
それぞれのデータストリームに対するコード化データは、OFDM技術を使用して、パイロットデータと多重化されてもよい。パイロットデータは、典型的に、周知の方法で処理される周知のデータパターンであり、受信機システムにおいて、チャネル応答を推定するのに使用されてもよい。次に、それぞれのデータストリームに対する、多重化されたパイロットおよびコード化データを、そのデータストリームに対して選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M− PSK、または、M−QAM)に基づいて、変調(すなわち、シンボルマップ)して、変調シンボルを提供する。それぞれのデータストリームに対する、データレート、コーディング、および、変調は、プロセッサ430によって実行される命令によって決定されてもよい。データメモリ432は、フェムトノード410の、プロセッサ430、または、他のコンポーネントによって使用される、プログラムコード、データ、および、他の情報を記憶してもよい。
【0046】
すべてのデータストリームに対する変調シンボルが、次に、TX MIMOプロセッサ420に対して提供され、これは、(例えば、OFDMに対する)変調シンボルをさらに処理する。TX MIMOプロセッサ420は、NTの変調シンボルストリームを、NTの送信機(“XCVR”)422Aから422Tに対して提供する。いくつかの観点では、TX MIMOプロセッサ420は、データストリームのシンボルに対して、および、そこからシンボルが送信されているアンテナに対して、ビーム形成重みを適用する。
【0047】
それぞれのトランシーバ422は、各シンボルストリームを受信および処理して、1つ以上のアナログ信号を提供し、アナログ信号をさらに調整(例えば、増幅、フィルタ、アップコンバート)して、MIMOチャネルを通しての送信に適した変調信号を提供する。トランシーバ422Aから422TからのNTの変調された信号は、次に、それぞれ、NTのアンテナ424Aから424Tより送信される。
【0048】
ユーザ装置450において、送信された変調信号は、NRのアンテナ452Aから452Tによって受信され、それぞれのアンテナ452からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(“XCVR”)454Aから454Rに対して提供される。それぞれのトランシーバ454は、各受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート)して、調整された信号をデジタル化して、サンプルを提供し、サンプルをさらに処理して、対応する“受信された”シンボルストリームを提供する。
【0049】
受信(“RX”)データプロセッサ460は、次に、特定の受信機処理技術に基づいて、NRのトランシーバ454からのNRの受信シンボルストリームを受取および処理して、NTの“検出された”シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ460は、次に、それぞれの検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、デコードして、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ460によって実行される処理は、フェムトノード410において、TX MIMOプロセッサ420および、TX データプロセッサ414によって実行されるものに対して補完的である。
【0050】
プロセッサ470は、使用するためのプレコーディングマトリックスを定期的に決定してもよい。プロセッサ470は、マトリックスインデックス部分と、ランク値部分とを含むリバースリンクメッセージを形成してもよい。データメモリ472は、ユーザ装置450の、プロセッサ470または他のコンポーネントによって使用される、プログラムコード、データ、および、他の情報を記憶してもよい。
【0051】
リバースリンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する、さまざまなタイプの情報を含んでいてもよい。リバースリンクメッセージは、次に、TXデータプロセッサ438によって処理される。TXデータプロセッサ438はまた、データ源436からいくつかのデータストリームに対するトラフィックデータを受信してもよい。変調器480は、データストリームを変調する。さらに、トランシーバ454Aから454Rは、データストリームを調整して、フェムトノード410にデータストリームを送り返す。
【0052】
フェムトノード410において、ユーザ装置450からの変調された信号は、アンテナ424によって受信される。さらに、トランシーバ422は、変調された信号を調整する。復調器(“DEMOD”)440は、変調された信号を復調する。RXデータプロセッサ422は、復調された信号を処理して、ユーザ装置450によって送信されたリバースリンクメッセージを抽出する。プロセッサ430は、次に、ビーム形成重みを決定するために、どのプレコーディングマトリックスを使用するかを決定してもよい。さらに、プロセッサ430は、抽出されたメッセージを処理する。
【0053】
さらに、フェムトノード410および/またはユーザ装置450は、ここで教示するような干渉制御動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含んでもよい。例えば、干渉(“INTER”)制御コンポーネント490は、フェムトノード410の、プロセッサ430および/または他のコンポーネントと協調して、ここで教示するように、別のデバイス(例えば、ユーザ装置450)に対する信号を送ってもよく、別のデバイス(例えば、ユーザ装置450)からの信号を受信してもよい。同様に、干渉制御コンポーネント492は、ユーザ装置450の、プロセッサ470および/または他のコンポーネントと協調して、別のデバイス(例えば、フェムトノード410)に対する信号を送ってもよく、別のデバイス(例えば、フェムトノード410)からの信号を受信してもよい。フェムトノード410と、ユーザ装置450のそれぞれに対して、記述したコンポーネントの2つ以上の機能は、単一のコンポーネントによって提供されてもよいことを認識すべきである。例えば、単一の処理コンポーネントは、干渉制御コンポーネント490と、プロセッサ430との機能を提供してもよい。さらに、単一の処理コンポーネントは、干渉制御コンポーネント492と、プロセッサ470との機能を提供してもよい。
【0054】
図5は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なフェムトノードの機能的ブロック図である。上に記述したように、フェムトノード210は、図1に関して記述したノード104の実現を含んでいてもよく、図3に関して記述するようなネットワーク300において実現されてもよく、図4に関して記述するフェムトノード410にしたがって実現されてもよい。以下の説明は、フェムトノード210に関して行うことにするが、当業者は、図5において図示され、および、これらに関して記述されるフェムトノードが、代わりにまたは追加的に、フェムトノード212において実現されてもよいことを理解するだろう。
【0055】
フェムトノード210は、送信モジュール502を備えていてもよい。送信モジュール502は、1つ以上のユーザデバイスに対してデータを送信するように構成されていてもよい。例えば、送信モジュール502は、データ源402からのデータ、記憶モジュール504に記憶されているデータ、または、他の何らかの源からのデータを、ユーザ装置222に送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、別のノード、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205に対してデータを送信するように構成されている。送信モジュール502は、例えば、図2に図示したようにワイヤレスに、および/または、ワイヤレスヤードネットワークを通して、データを送信するように構成されていてもよい。
【0056】
送信モジュール502は、例えば、上に記述したように、ビーコンまたはパイロット信号をブロードキャストするように、さらに構成されていてもよい。ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通してブロードキャストされてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通してブロードキャストされてもよい。パイロット、または、ユーザデータもしくは他の何らかの信号のような他の何らかの通信が、ブロードキャストまたは送信される電力は、送信モジュール502と通信している電力調整ユニット506によって決定され、調整されてもよい。
【0057】
送信モジュール502は、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ424A−424Tのうちの1つ以上を介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE222と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。送信モジュール502は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240に向かっているアウトバウンドのワイヤードメッセージを変調するように構成されていてもよい。
【0058】
上に記述したように、記憶モジュール504は、送信のためにデータを記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール504はまた、他のデータまたは情報、例えば、システムパラメータまたは制御情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶されたデータまたは情報は、情報、ビット、シンボル、または、他のデータもしくは表現を含んでいてもよい。記憶モジュール504は、図4に関して上で記述したメモリ432を使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール504は、データを記憶するように構成されている、データバッファまたはメモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール504は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。記憶モジュール504が送信するためのデータを記憶するように構成されている場合、記憶モジュール504は、いくつかの源からのデータを受け取ってもよい。例えば、データは、図4に関して記述した、データ源412および/またはプロセッサ430によって発生されてもよく、または、データ源412および/またはプロセッサ430から受け取られてもよく、例えば、トランシーバ422A−422Tのうちの1つ以上を使用して、受け取られたように、受け取られた情報から部分的に導出されてもよい。
【0059】
記憶モジュール504は、異なるレベルが、異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール504はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0060】
上に記述したように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502から信号が送信される電力を調整するように構成されていてもよい。電力調整モジュール506は、受信モジュール508を使用して受信された情報、例えば、送信モジュール502を使用して送信された信号の受信から導出された測定値を示す情報、または、関連する統計に少なくとも部分的に基づいて、電力を調整するように構成されていてもよい。電力調整モジュール506は、ネットワークリッスンモジュール510によって決定された情報に基づいて、電力を調整するようにさらに構成されていてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、フェムトエリア215全体にわたって、信号が適切に受信されるように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502からの信号を送信するのに使用される電力を調整する。これは、例えば、信号のパス損失を示す情報、または、信号の強度を示す情報に基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態において、信号が、マクロノード205およびフェムトノード212からの通信を受信するUEと干渉しないように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502からの信号を送信するのに使用される電力をさらに調整する。したがって、信号が、フェムトエリア215の外部のロケーションにおける信号の受信を干渉することなく、フェムトエリア215全体にわたって受信される尤度を増加させるように、電力調整モジュール506は、送信モジュール502を使用して信号を送信するのに使用される電力を、増加または減少させるように構成されていてもよい。
【0062】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、電力調整モジュール506を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。電力調整モジュール506は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0063】
受信モジュール508は、1つ以上のUEからデータを受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール508は、図2に図示したUE222からのデータを受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210を介して通信しているUEは、ホームユーザ装置(HUE)として呼ばれてもよく、また、何らかのフェムトノード、例えば、フェムトノード210および/またはフェムトノード212を介して通信しているUEは、フェムトユーザ装置として呼ばれてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール506は、別のノード、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205からの信号を受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、例えば、フェムトノード212および/またはマクロノード205からの統計を受信するように構成されている。受信モジュール508は、例えば、図2に図示したようにワイヤレスに、および/または、ワイヤレスヤードネットワークを通して、データを受信するように構成されていてもよい。
【0064】
1つの実施形態において、受信モジュール508は、ブロードキャストビーコンまたはパイロット信号を受信するように構成されている。上で記述したように、ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通してブロードキャストされてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通してブロードキャストされてもよい。受信モジュール508は、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222から到来しているインバウンドのワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE222と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール508は、受信されたデータを復調してもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。受信モジュール508は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240から到来しているインバウンドのワイヤードメッセージを復調するように構成されていてもよい。
【0065】
ネットワークリッスンモジュール510は、受信モジュール508によって受信される信号を測定するように構成されていてもよく、または、フェムトノード210においてワイネットワークの状況を検出するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークリッスンモジュール510は、受信された信号に基づいて、WCDMA、GSM、TD−SCDMA、または、他のネットワークを識別するように構成されている。いくつかの実施形態では、ネットワークリッスンモジュール510は、“スニッファー”として呼ばれる。当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、ネットワークリッスンモジュール510を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。ネットワークリッスンモジュール510は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0066】
予め周知のシステムにおいて、フェムトノードの受信機は、その中でフェムトノードが位置しているマクロエリアを担当するマクロノードからの信号、例えば、ビーコン信号を受信するように構成されているだろう。図2に図示したネットワーク200において、受信機は、マクロノード205によって送信されたビーコンを受信するだろう。これらの受信されたビーコンは、フェムトノードのネットワークリッスンモジュールに送出され、これは、ビーコンのパイロットの強度を測定するだろう。マクロノード205から送信され、ネットワークリッスンモジュール中で決定されたビーコンの測定値を使用して、送信信号の電力が決定されるだろう。したがって、周知のシステムにおいて、フェムトノードの送信電力は、近くのマクロノードから受信された信号に基づいて、干渉を減少させるために調整されるだろう。これらの受信信号は、その中でフェムトノードが動作しているネットワーク環境を示しているフェムトノードによって解釈されるだろう。当業者は、パイロット信号が、ビーコン信号とは独立して受信されてもよいことを認識するだろう。ネットワーク200のいくつかの構成では、パイロット信号とビーコンの両方が利用される。ネットワーク200の他の構成において、パイロット信号だけが利用される。
【0067】
マクロノードから受信されたビーコンからの送信電力を決定することは、多くの状況において、不十分であるかもしれない。例えば、従来の周知のシステムにおいて、フェムトノードが、家の窓の近くに配置されているとき、ネットワークリッスンモジュールは、家の内部に存在するときよりも、窓において、より高い干渉を検出するかもしれない。フェムトノードは、窓において検出された干渉を克服しようとするだろうから、フェムトノードが通信するUEが、家の内部に位置している場合、フェムトノードは、必要とされるよりも大きい電力を有する信号を送信するだろう。この不必要な高電力で送信することは、フェムトノードからの信号が受信されるエリアを増加させるかもしれない。このような方法で、エリアを増加させることは、フェムトノードからの信号が、家の中の意図されるカバレッジエリアの外側に漏れることや、そのフェムトノードと通信していないUEに干渉することをもたらすかもしれない。さらに、この不必要に高い電力で送信することは、バッテリまたは別の独立電源によって電力供給されているフェムトノードの利用可能な動作時間を減少させるかもしれない。
【0068】
別の例として、従来の周知のシステムにおいて、フェムトノードが、家の地価に位置しているとき、ネットワークリッスンモジュールは、家の残りの部分の内部に存在するものよりも、地下において、より低い干渉を検出するかもしれない。フェムトノードが通信するUEが、地下から遠くに位置している場合、フェムトノードはUEもまた低い干渉を経験しているとして決定するだろうから、フェムトノードは、必要とされるよりも低い電力で信号を送信するだろう。この減少された電力で送信することは、フェムトノードからの信号が受信されるエリアを縮小させるかもしれず、これは、フェムトノードから送信された信号の、不十分な受信をもたらすかもしれない。この状況において、そのフェムトノードと通信していないUEと悪く干渉することのない送信電力を依然として維持しながら、適切な受信を確保するために、より高い電力において、フェムトノードが送信することが可能であってもよい。
【0069】
ここで記述するいくつかの実施形態において、他方、フェムトノード210は、例えば、送信モジュール502を使用して、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報を、例えば、受信モジュール508を使用して、受信するように構成されている。この情報は、例えば、UE222のような、フェムトエリア215中に位置しているUEから受信されてもよい。電力調整モジュール506によって、信号の送信電力を調整するために、情報が使用されてもよい。このようにして、フェムトノード210は、フェムトエリア215中で信号を受信しているUEからの情報を利用してもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、信号を受信および測定した別のフェムトノード、例えば、フェムトノード212から同様の情報を受信してもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報が、受信UEからリモートフェムトノードに対して通信されてもよい。例えば、UE221が、フェムトエリア215にきわめて接近している、フェムトエリア217の境界近くに位置しているとき、UE221は、フェムトノード210からの信号を検出して、その信号の測定値を示す情報を、フェムトノード212に対して送信してもよい。フェムトノード212は、次に、例えば、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを通して、フェムトノード210に対して直接情報を送信してもよく、あるいは、ネットワーク240および/またはマクロノード205を介して、フェムトノード210に対して、情報を送信してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード212は、フェムトノード210によって送信された信号に関しての、複数のUEからの通信に基づいて、統計を決定し、統計をフェムトノード210に対して送信する。
【0071】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210から送信された信号の測定値を示す情報が、受信UEからマクロノードに対して、同様に通信されてもよい。例えば、UE220が、フェムトエリア215にきわめて接近して位置しているとき、UE220は、フェムトノード210からの信号を検出して、その信号の測定値を示す情報を、マクロノード205に対して送信する。マクロノード205は、例えば、直接もしくはバックホールを通して間接的に、ワイヤードもしくはワイヤレスリンクを介して、フェムトノード210に対して、同様に情報を送信する。1つの実施形態では、マクロノード205は、フェムトノード210によって送信された信号に関しての、複数のUEからの通信に基づいて、統計を決定し、統計をフェムトノード210に対して送信する。
【0072】
いくつかの実施形態では、マクロノード205から送信された信号の測定値を示す情報が、フェムトノード210に対して通信されてもよい。情報は、フェムトノード210によって担当されているUEから、フェムトノード210に対して送信されてもよい。例えば、UE222が、フェムトエリア215の周辺近くにいるとき、それは、マクロノード205からの信号を受信して、信号の測定値を示す情報を、フェムトノード210に対して、通信してもよい。代わりに、UEがフェムトエリア215の周辺近くにいるとき、例えば、UE220によって、情報がマクロノード205に対して送信されてもよく、後で、フェムトノード210に対して通信されてもよい。マクロノード205の信号のこの測定を、フェムトノード210によって使用して、例えば、フェムトエリア215の周辺におけるネットワーク条件を、より正確に決定してもよい。したがって、フェムトノード210は、ネットワークリッスンモジュール510中で行われる測定値にだけ基づいて仮定を行うことの代わりに、フェムトエリア215全体にわたっての環境を、より正確に決定することができてもよい。
【0073】
引き続いて図5を参照して、フェムトノード210は、登録ユニット512をさらに備えていてもよい。登録ユニット512は、フェムトノード210を使用して通信することを許可されている1つ以上のUEを識別する情報を含んでいてもよい。1つの実施形態では、登録ユニット512中の情報によって識別されるUEは、上で説明したようなCSG、または、クローズドユーザグループ(CUG)を含む。クローズドフェムトノードに対して、登録ユニット512中で識別されたUEだけが、送信モジュール502および受信モジュール508の使用を通して、他のUEと通信することを許可されている。したがって、マクロエリア230および/またはフェムトエリア217中のUEは、フェムトノード210によって送信された信号を検出するかもしれず、フェムトノード210との登録を要求するかもしれないが、これらのUEは、それらが登録ユニット512中で識別されない限り、フェムトノード210に登録することを許容されないだろう。
【0074】
いくつかの実施形態では、登録ユニット512は、記憶モジュール504の一部として実現されてもよく、または、この逆であってもよい。他の実施形態では、登録ユニット512は、記憶モジュール504と連携して動作し、例えば、記憶モジュール504中に記憶された情報に少なくとも部分的に基づいて、登録されたUEを識別する。登録モジュール中の、UEを識別する情報は、ビット、シンボル、または、他の情報もしくは表現を含んでいてもよい。登録ユニット512は、図4に関して上で記述したメモリ432を使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、登録ユニット512は、データを記憶するように構成されている、データバッファもしくはメモリアレイ、または、他のデータ構造を備える。例えば、登録ユニット512は、登録されているUEに対する、一意的な識別子またはデバイスIDを記憶するテーブルを備えていてもよい。デバイスIDは、装置を識別するのに使用されてもよい何らかの数の識別子を含んでいてもよい。例えば、デバイスIDは、シリアル番号、電話番号、移動体識別番号(MIN)、電子的シリアル番号(ESN)、国際移動体装置識別子(IMEI)、国際移動体加入者識別子(IMSI)、または、装置を識別するのに使用されてもよい、他の何らかの識別子を含んでいてもよい。登録ユニット512は、複数のこれらのエレメントもまた、含んでいてもよい。
【0075】
登録ユニット512は、異なるレベルが異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。登録ユニット512はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイス、および/または、UEを識別するように構成されている、もしくは、UEが登録ユニット中で識別されないことを決定するように構成されている処理回路も備えてもよい。例えば、登録ユニット512は、プロセッサ430、または、これらの一部を含んでいてもよい。登録ユニット512中のストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに基づいて、送信電力を調整するように構成されている。例えば、UEからの登録の要求が、例えば、受信モジュール518によって受信されてもよい。例えば、登録ユニット512を使用することによって、UEがフェムトノード210に登録されていないことを決定した後で、例えば、電力調整モジュール506を使用することによって、送信電力が調整されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール502を使用して信号を送信するための電力は、登録ユニット512中で識別されないUEから受信された、複数の登録の要求に基づいて、または、そこから計算された統計に基づいて、電力調整モジュール506によって調整される。いくつかの状況では、不適切な登録の試みは、例えば、フェムトエリア215の周辺における過剰な干渉を示すものである。例として、フェムトノード210に登録されていない、いくつかのUEが、フェムトノード210からのサービスを要求した場合、これらのUEは、フェムトノード210を、最も強い送信源として識別しているかもしれず、フェムトノード210は、あまりに大きすぎる電力で送信しているかもしれない。
【0077】
図6は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける第2の例示的なユーザ装置222の機能的ブロック図である。上に記述したように、UE222は、図1に関して記述したノード106の実現を含んでもよく、および/または、図4に関して記述したUE450にしたがって実現されてもよい。以下の記述は、UE222に関して行うことにするが、当業者は、図6に図示し、これに関して記述するUEが、追加的に、または、代わりに、UE220および221のいずれか、または、UE220および221の両方において実現されてもよいことを理解するだろう。
【0078】
UE222は、受信モジュール602を含んでもよい。受信モジュールは、フェムトノードおよび/またはマクロノードからの信号を受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール602は、図2に図示したフェムトノード210および/またはマクロノード205からの信号を受信するように構成されていてもよい。信号は、上に記述したように、ビーコンまたはパイロットを含んでもよく、あるいは、UE222に対して送信されているデータを含んでもよい。上で記述したように、ビーコンまたはパイロット信号は、複数のチャネルを通して受信されてもよく、専用チャネル、例えば、共通パイロットチャネル(CPICH)を通して受信されてもよい。同様に、データは1つ以上のチャネルを通して受信されてもよい。例えば、UEがアクティブな通話中であるとき、信号は音声データを含んでいてもよい。受信モジュール602は、例えば、図2に図示したように、ワイヤレスにデータを受信するように構成されていてもよい。
【0079】
1つの実施形態では、受信モジュール602は、ブロードキャストビーコンまたはパイロット信号を受信するように構成されている。受信モジュール602は、トランシーバ454A−454R、RXデータプロセッサ460、および、プロセッサ470の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ454A−454R、RXデータプロセッサ460、および、プロセッサ470の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール602は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、フェムトノード210、フェムトノード212、および/または、マクロノード205から到来しているインバウンドワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、フェムトノード210、フェムトノード212、および/または、マクロノード205と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール508は、受信されたデータを復調してもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール508は、ワイヤード接続を通して通信を送信するように構成されている。
【0080】
UE222は、信号測定モジュール604をさらに備えていてもよい。信号測定モジュールは、例えば、受信モジュール602を使用して、受信信号の測定値を、計算するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、信号測定モジュール604は、信号の強度、干渉、パス損失、および/または、漏出を決定するように構成されている。例えば、信号測定モジュールは、信号の受信信号コード電力(RSCP)を決定するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、信号測定モジュール604は、パイロット信号の測定値を計算するように構成されていてもよい。例えば、信号測定モジュール604は、パイロット信号のチップ毎エネルギー対総受信電力スペクトル深度(Ec/Io)を計算するように構成されていてもよい。当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、信号測定モジュール604を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。信号測定モジュール604は、図4において図示したプロセッサ430中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0081】
UE222は、登録モジュール606をさらに備えていてもよい。登録モジュールは、あるノード、例えば、フェムトノード210を介して通信するための、または、そのノードに登録するための要求を発生させるように構成されていてもよい。要求は、送信モジュール608によって送信されてもよい。登録モジュール606は、ハンドオフが望ましいとき、または、UE222が電源オンされた後、第1の時間に対するサービスを要求するときに、登録要求を発生させるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、登録モジュール606は、信号測定モジュール604からの測定値に基づいて、そこから登録を要求すべきノードを決定する。例えば、受信モジュール602によって、いくつかのノードからの信号が受信された場合、登録モジュール606は、最も高い信号対雑音比(SNR)で受信された信号を送信した何らかのノードを介して、UE222が通信すべきであることを決定してもよい。最も高いSNRで受信された信号を送信したノードを介して、UE222が、目下、通信していない場合、登録モジュール606は、そのノードに登録するための要求を発生させてもよい。より高いSNRのこの識別は、ハンドオフ条件を含んでいてもよく、このハンドオフ条件については上で記述した。信号測定モジュール604からの信号の測定値を示す情報は、要求とともに送信されてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、UE222がそのノードを介して通信することを許容されていることを登録モジュール606が識別できる場合にのみ、登録モジュール606は、そのノードに登録する要求を発生させるように構成されている。いくつかの実施形態では、UE222は、例えば、記憶モジュール610中に、1組の許容されたノードを記憶するように構成されていてもよく、登録モジュール606は、そのノードが、1組の許容されたノード中のノードとして識別できる場合にのみ、ノードに登録を要求するように構成されていてもよい。例えば、1組の許容されたノードは、フェムトノード210、および、すべてのマクロノードを含んでもよい。UE222が、最初に、マクロエリア230に位置しており、後で、フェムトエリア210に入った場合、登録モジュール606は、フェムトノード210からの信号を識別して、フェムトエリア210に登録しようと試みてもよい。別の例として、フェムトノード212は、クローズドフェムトノードであってもよく、UE222は、フェムトノード212のCSGの一部ではないかもしれない。UE222が、フェムトエリア215からフェムトエリア217へと移動した場合、たとえ受信モジュール602がフェムトノード212からのパイロット信号を受信していたとしても、登録モジュール606は、フェムトノード212を介して通信することを要求することを差し控えてもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、登録モジュール606は、干渉条件が検出されたときに、例えば、送信モジュール608を使用して、ノードに送信するための干渉通信を発生させるように構成されていてもよい。干渉条件は、信号測定モジュール604からの測定値に基づいて決定されてもよい。例えば、別のノードによって送信されている信号からの干渉のために、UE222のホームノードからのパイロット信号のパス損失が、あるしきい値を上回ったときに、干渉条件が識別されてもよい。干渉通信は、干渉ノードにアドレスされている、無線(OTA)メッセージを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、この通信は、UE222が干渉ノードを介して通信することを許容されていないことを、登録モジュール606が識別するときだけに、発生され、および/または送信される。干渉通信は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手続を使用して送られてもよく、干渉ノードから受信された信号に対するEc/IoまたはRSCPを含んでいてもよい。当業者は、UE222が干渉ノードを介して通信することを許容されている場合、UE222は、単に干渉ノードに登録してもよく、そのノードと通信の間に、干渉ノードに対して干渉測定を送信してもよい。しかしながら、UE222が干渉ノードと通信することを許容されていないとき、干渉ノードが通信に肯定応答することや、または、UE222に対して通信を向けることを当てにしないで、特別な干渉通信が干渉ノードに送られてもよい。
【0084】
登録モジュール606は、何らかの数の方法または技術を使用して、異なるネットワーク間を識別および区別してもよい。いくつかの実施形態では、それぞれのパイロット信号は、オフセット擬似ノイズ(PN)ショートコードのような、物理層識別子を含み、これを使用して、どのノードがパイロットを送信したかを識別してもよい。他の実施形態では、ノードは、ロケーションエリアコード(LAC)によって識別されてもよい。例えば、ネットワーク200中のそれぞれのフェムトノードは、一意的なLACによって識別されてもよい。マクロノードは、追加的に、一意的なLACによって識別されてもよく、または、いくつかの実施形態では、1つ以上の他のマクロノードとともに、LACを共有してもよい。当業者は、送信しているノード、または、送信しているノードのネットワークを識別するのに使用されてもよい、他の方法または技術を認識するだろう。
【0085】
いくつかの実施形態では、UE222がフェムトノードにアクセスすることを許容されているか否かを決定するために、登録モジュール606は、フェムトノードのシステム情報ブロードキャスト(SIB)のようなL3オーバーヘッドメッセージを読み出してもよい。これらのL3オーバーヘッドメッセージは、フェムトノードによって定期的にブロードキャストされてもよく、受信モジュール602を使用して、受信されてもよい。システム情報は、CSG IDおよび/またはセルIDのような識別情報を含んでいてもよく、これは、フェムトノードを一意的に識別する。システム情報は、フェムトノードの(例えば、クローズド、オープン、または、ハイブリッド)アクセスモードの表示をさらに含んでいてもよい。したがって、登録モジュール606は、それがフェムトノードにアクセスできるか否かを決定でき、また、どのように一意的にフェムトノードを識別するかを決定できる。例えば、この情報を、許容されているフェムトノードまたは許容されているセルの記憶されている組とともに、組み合わせて使用してもよい。
【0086】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、もしくは、両方のいずれかを含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、登録モジュール606を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。登録モジュール606は、図4に図示されたプロセッサ470中で、部分的にまたは全体的に実現されてもよい。
【0087】
上に記述したように、送信モジュール608は、例えば、フェムトノード210および/またはマクロノード205のようなノードに対して、メッセージまたは通信を送信するように構成されていてもよい。上に記述したように、送信モジュール608は、ノードに対する登録の要求、および/または、干渉通信を送信するように構成されていてもよい。送信モジュール608は、信号測定モジュール604からの測定値、または、それを示す情報を、送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュールは、データを送信するように構成されていてもよく、別のUEに対して通信を送信するように構成されていてもよい。送信モジュール608は、信号測定モジュール604からの情報、登録モジュール606からの通信、記憶モジュール610中に記憶されているデータ、データ源436からのデータ、または、他の源からのデータを送信するように構成されていてもよい。送信モジュール606は、例えば、図2に図示したように、ワイヤレスにデータを送信するように構成されていてもよい。
【0088】
送信モジュール606は、トランシーバ454A−454R、変調器480、TXデータプロセッサ438、および、プロセッサ470のうちの1つ、または、これらの組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール606は、アンテナおよびトランシーバを含む。トランシーバは、マクロノード205、フェムトノード210、および/または、フェムトノード212に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ452A−452Rのうちの1つ以上を介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、マクロノード205、フェムトノード210、および/または、フェムトノード212と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。
【0089】
上に記述したように、記憶モジュール610は、例えば、送信モジュール608を使用して、送信のためのデータを記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール610はまた、他のデータまたは情報、例えば、送信ノードを識別するための情報や、UE222が登録することを許容されている1組のノードに関する情報や、または、好ましいノードを識別するための情報を記憶するように構成されていてもよい。1つの実施形態では、UE222が属しているCSGを識別するための情報が、記憶モジュール610中の表において記憶されている。記憶されているデータまたは情報は、情報、ビット、シンボル、または、他のデータもしくは表現の何らかの組み合わせを含んでいてもよい。記憶モジュールは、図4に関して上で記述したメモリ472を使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール610は、データまたは情報を記憶するように構成されている、データバッファもしくはメモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール610は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。
【0090】
記憶モジュール610は、異なるレベルが異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール610はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0091】
図7は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける例示的なマクロノード205の機能的ブロック図である。上に記述したように、マクロノード210は、図1に関して記述したノード104の実現を含んでいてもよく、および/または、図3に関して記述したようなネットワーク300において実現されてもよい。いくつかの実施形態では、マクロノード205は、図4に図示したフェムトノード410に関して記述したものと同様のコンポーネントを使用して実現されてもよい。
【0092】
マクロノード205は、受信モジュール702を備えていてもよい。受信モジュール702は、1つ以上のUEからデータを受信するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702は、図2に図示したUE220からのデータを受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、マクロノード205と通信しているUEは、マクロユーザ装置(MUE)として呼ばれる。受信モジュール702は、UE220によって受信された信号の測定値を示すUE220からの情報を受信するように構成されていてもよい。例えば、情報は、フェムトノード210からの、UE220によって受信されたパイロット信号の品質の測定値を含んでいてもよい。測定値は、上で記述した、例えば、図6に図示した信号測定モジュール604を記述したときのような、何らかの信号測定値を含んでいてもよい。受信モジュール702は、例えば、図2に図示したように、データをワイヤレスに受信するように構成されていてもよく、および/または、ワイヤードネットワークを通して受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール702は、直接、または、バックホールもしくはネットワーク240を通してのいずれかで、フェムトノード、例えば、フェムトノード210および/または212からの通信を受信するように構成されていてもよい。
【0093】
受信モジュール702は、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分のうちの1つを使用して、または、トランシーバ422A−422T、復調器440、RXデータプロセッサ442、および、プロセッサ430の1つ以上の受信機部分の組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、受信モジュール702は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE222から到来しているインバウンドのワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE220と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。受信モジュール702は、受信されたデータを復調してもよい。受信モジュール702は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240から到来しているインバウンドのワイヤードメッセージを復調するように構成されていてもよい。
【0094】
マクロノード205は、統計モジュール704をさらに備えてもよい。統計モジュール704は、受信モジュール702を介して受信された情報から、統計を計算または決定するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702が、受信された信号の測定値に関する複数の通信を受信するとき、統計モジュール704は、平均測定値を計算してもよい。いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、そこから受信モジュール702が測定値を受信した、異なるデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール702が、フェムトノードからの信号受信に関して、UE220からの2つの測定値と、UE221からの3つの測定値とを受信した場合、受信モジュール702は、測定値が、2つの一意的なUEから受信されたとして決定してもよい。統計を決定するための情報は、記憶モジュール706中に記憶されてもよい。統計モジュール704は、複数の通信からの情報を集約するように構成されていてもよい。例えば、特定の時間期間にわたって、受信モジュール702によって受信されたすべての測定値のリストが、統計モジュール704によって集約されてもよい。以下の記述は、統計モジュール704によって計算された統計に言及することにするが、当業者は、以下の記述は、統計モジュール704によって集められたデータの集約にも適用されてもよいことを認識するだろう。
【0095】
平均の測定値、または、他の統計が、定期的な間隔、または、特定の時間期間に対して、計算されてもよい。例えば、統計モジュール704は、過去の時間内に受信されたすべての測定値によって示されたSNRのモードを決定するように構成されていてもよい。この測定値は、例えば、毎時に計算されてもよく、または、識別されたイベントの発生において計算されてもよい。例えば、統計モジュール704は、例えば、それに測定値が基づいている信号を送信しているノードからの要求の受信の際に、特定された時間フレーム内で受信されたすべての測定値からの平均信号品質を計算してもよい。いくつかの実施形態では、要求は、特定の時間フレームを含んでいてもよい。別の例として、統計モジュール704は、受信された測定値の数が、しきい値を超えたときを決定してもよく、次に、受信された測定値のうちから、平均または最大測定値のような統計を計算してもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、例えば、記憶モジュール706中で、他のいくつかのノードに関する情報を維持するように構成されている。例えば、受信モジュール702は、フェムトノード210およびフェムトノード212の両方から送信された信号から計算された測定値を示す情報を受信してもよい。統計モジュール704は、それぞれのこれらのフェムトノードからの信号に対して行われた測定の間を区別して、それぞれのノード個別に対する統計を決定するように構成されていてもよい。当業者は、いくつかの実施形態における統計モジュール704は、集約において、いくつかのノードに対する、例えば、フェムトノード210およびマクロノード205に対する統計を計算するように構成されていてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、予め規定された条件を満たさない測定値は、統計を計算するときに考慮されない。例えば、統計モジュール704は、あるしきい値を上回るEc/Ioを有するフェムトノード210からの信号を受信したデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。このしきい値を下回るEc/Ioを示す測定値は、統計モジュール704によって無視されてもよい。同様に、所定のしきい値を下回るSNRを示す、すべての測定値から、統計が計算されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、分散を決定するように構成されていてもよい。例えば、統計モジュール704は、それぞれの複数の範囲において、RSCPを持っているフェムトノード210からの信号を受信した一意的なデバイスの数を決定するように構成されていてもよい。したがって、統計モジュール704は、3つのデバイスが、−100dBmから−90dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートし、6つのデバイスが、−90dBmから−80dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートし、1つのデバイスが、−80dBmから−70dBmのRSCPを有する信号の受信をレポートしたことを決定してもよい。いくつかの実施形態では、統計モジュール704は、そこから受信モジュール702によって測定値が受信されたデバイスのタイプの間を区別するように構成されている。例えば、上で記述した分散において、統計モジュール704は、−90dBmから−80dBmのRSCPを有する信号を受信した6つのデバイスが、2つのフェムトノードと4つのUEからなることを決定してもよい。統計モジュール704は、何らかの数の方法または技術を使用して、例えば、周知のデバイスタイプのテーブルと、デバイスIDとを互いに関連付けることによって、デバイスの間を区別するように構成されていてもよい。
【0099】
当業者は、ソフトウェア、ハードウェア、または、これらの両方を含んでもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および/または、コンポーネントが、統計モジュール704を実現するのに使用されてもよいことを認識するだろう。統計モジュール704は、図4において図示したプロセッサ430と同様のエレメント中で、部分的に、または、全体的に、実現されてもよい。
【0100】
上に記述したように、記憶モジュール706は、受信モジュール702を使用して受信された情報、および/または、統計を計算もしくは決定するために統計モジュール704によって使用される情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュール706は、例えば、送信モジュール708を使用して、送信のためにデータを記憶するようにさらに構成されていてもよい。記憶モジュール708はまた、当業者によって理解されることになるように、他のデータまたは情報を記憶するように構成されていてもよい。記憶モジュールは、図4に関して上で記述したメモリ432と同様のエレメントを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、記憶モジュール706は、データまたは情報を記憶するように構成されている、データバッファ、メモリアレイ、または、他のデータ構造を含む。記憶モジュール706は、複数のこれらのエレメントも含んでもよい。
【0101】
記憶モジュール706は、異なるレベルが異なる容量とアクセス速度を有するマルチレベル階層的キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えていてもよい。記憶モジュール706はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または、不揮発性ストレージデバイスも備えてもよい。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)のような光学ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、および、Zipドライブを含んでもよい。
【0102】
上に記述したように、送信モジュール708は、例えば、UE220に対して、データを送信するように構成されていてもよい。送信モジュール708はまた、統計モジュール704によって決定された統計、または、これを示す情報を、例えば、フェムトノード210のようなフェムトノードに対して送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、ワイヤレスリンクを通して、例えば、UE220に対して、メッセージを送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、ワイヤードリンクを通して、例えば、ネットワーク240に対してメッセージを送信するように構成されている。例えば、フェムトノード210のようなフェムトノードに送信されるときに、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、メッセージが通信されてもよい。1つの実施形態では、RIM手続を利用して、バックホールを通して、メッセージが通信されてもよい。いくつかの従来の周知のシステムでは、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM)ネットワークと、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)ネットワークとの間で情報を通信するための無線アクセスネットワーク(RAN)メカニズムが存在する。しかしながら、ここで記述するいくつかの実施形態では、2つのUMTSネットワークの間で通信するためのRANメカニズムを記述する。
【0103】
送信モジュール708は、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分に類似したエレメントのうちの1つ、または、トランシーバ422A−422T、TXデータプロセッサ414、TX MIMOプロセッサ420、および、プロセッサ430の1つ以上の送信機部分に類似したエレメントの組み合わせを使用して、実現されてもよい。いくつかの実施形態では、送信モジュール708は、アンテナおよびトランシーバを備える。トランシーバは、UE220またはフェムトノード210に向かっているアウトバウンドのワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナ、例えば、アンテナ424A−424Tのうちの1つ以上に類似したアンテナを介して送信されてもよい。アンテナは、1つ以上のキャリアおよび1つ以上のチャネルを通して、UE220またはフェムトノード210と通信するように構成されていてもよい。ワイヤレスメッセージは、音声および/またはデータのみの情報を含んでいてもよい。送信モジュール708は、モデムをさらに備えていてもよい。モデムは、ネットワーク240に向かっているアウトバウンドのワイヤードメッセージを変調するように構成されていてもよい。
【0104】
図8は、ユーザ装置、例えば、UE222の例示的な通信の方法800を図示する。以下では、UE222のエレメントに関して、方法800を説明することにするが、当業者は、ここで記述するステップのうちの1つ以上を実現するのに、他のコンポーネントを使用してもよいことと、方法800を他のデバイスによって実施してもよいこととを認識するだろう。
【0105】
ステップ802において、フェムトノードから信号が受信される。例えば、受信モジュール602は、フェムトノード210からのパイロット信号またはデータ通信を受信してもよい。信号は、ワイヤレスに受信されてもよく、UE222に向けられていてもよく、または、別のデバイスに対して向けられていて、UEによって見受けられてもよい。
【0106】
ステップ804において、例えば、信号測定モジュール604によって、ステップ804において受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、測定値が計算される。測定値は、上に記述した何らかの測定値であってもよい。例えば、測定値は、PSMR、または、ステップ802において受信されたパイロット、もしくは、Ec/Ioを含んでいてもよい。測定値は、一般的な信号品質または強度を示していてもよく、受信信号のパス損失を示していてもよい。測定値は、受信信号のSNR、または、信号の漏出もしくはフェージングを示す情報を含んでいてもよい。当業者は、ステップ804において、他の測定値が計算されてもよいことを認識するだろう。
【0107】
いくつかの実施形態では、UE222は、ステップ804において、統計を計算する。統計は、図7に関して上で記述した統計に類似していてもよい。例えば、信号測定モジュール604は、受信モジュール602において、フェムトノード210から受信された複数の信号からの平均測定値を計算するように構成されていてもよい。当業者は、ステップ804において、他の統計が計算されてもよいことを認識するだろう。
【0108】
ステップ806へと続いて、ステップ804において決定された測定値を示す情報が、UE222の担当ノードに対して送信される。UE222が他のデバイスと通信するために使用する担当ノードは、ステップ802において、そこからUE222が信号を受信したフェムトノードと同一であってもよく、または、異なるノードであってもよい。例えば、図2において、フェムトエリア215内に位置しているとして、UE222を図示した。フェムトエリア215中にいる間、UE222は、フェムトノード210を担当ノードとして使用することによって、UE221と通信していてもよい。UE222は、ステップ802において、フェムトノード210からパイロット信号を受信してもよく、ステップ804において、パイロットの測定値を決定してもよく、ステップ806において、測定値を示す情報を、フェムトノード210に送り返してもよい。
【0109】
別の例として、UE220が、フェムトエリア215の近くに位置している状況があってもよい。UE220は、他のデバイスと通信するのにマクロノード205を使用しているが、UE220は、フェムトノード210からの信号を検出または受信してもよい。フェムトノード210に“気付いていること(seeing)”として、このことを呼んでもよい。ステップ804において、UE220は、フェムトノード210からの信号の測定値を計算し、ステップ806において、UE220は、測定値を示す情報をマクロノード205に対して送信する。同様に、UE221が、フェムトエリア215の近くに位置しているとき、たとえ、UE221がフェムトノード212とともにアクティブに通信していたとしても、UE221は、フェムトノード210によるパイロット信号ブロードキャストを受信してもよい。UE221は、受信したパイロット信号の測定値を決定してもよく、フェムトノード212に対して、その測定値を送信してもよい。
【0110】
ステップ806において、測定値、または、それを示す情報が、担当ノードに対してワイヤレスに送信されてもよい。さらに、何らかの数の方法において、または、何らかの数の技法を使用して、情報が送信されてもよい。例えば、UE222は、その中に情報を持っているMRMを送信してもよい。
【0111】
ステップ804における測定値の決定、および/または、ステップ806における送信は、何らかの回数において実行されてもよく、何らかの数の方法においてトリガされてもよい。例えば、ステップ804において決定された測定値が特定のしきい値を上回るときだけ、ステップ806において、情報が送信されてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノードから受信された信号が、予め規定された回数だけ連続して、しきい値を下回るときだけ、ステップ806において、情報が送信されてもよい。例えば、UE222が、フェムトノード210からの、しきい値を下回るSNRを有する3つのパイロット信号を連続して受信する場合、UE222は、最も低いSNRまたは別の統計を決定して、それを、フェムトノード210に対して送信してもよい。
【0112】
別の実施形態では、定期的な間隔で、ステップ804において測定値を決定してもよく、および/または、ステップ806において測定値を送信してもよい。いくつかの実施形態では、測定値の決定、および/または、送信は、予め定められたイベントによってトリガされる。例えば、フェムトノード210から受信された要求に応答して、ステップ804において測定値が決定されてもよく、ステップ806において測定値が送信されてもよい。いくつかの実施形態では、UE222が、1つのノードから別のノードへとハンドオフするときに、ステップ804および806が実行される。この状況において、UE222は、ハンドオフの直前または直後のいずれかに、ノードに対して測定値を送ることができる。測定値は、古い担当ノードから受信された信号に対するものであってもよく、または、新しい担当ノードに対するものであってもよい。いくつかの実施形態では、ステップ806において、現在UE222を担当していないフェムトノードを、UE222が見受けるときに、測定値を示す情報が送られてもよい。
【0113】
当業者は、アクティブモード中のときに、例えば、通話中の間、または、ユーザデータを通信している間に、UE222によって、方法800が実行されてもよいことを理解するだろう。したがって、ステップ806において、他のアクティブ送信に関連して、情報が送信されてもよい。しかしながら、当業者は、いくつかの実施形態では、パッシブモードにおけるときに、方法800が実行されてもよいことを理解するだろう。
【0114】
当業者は、方法800を使用して、ステップ802において、例えば、受信モジュール602を使用して、マクロノードからの信号を受信してもよいことを、同様に理解するだろう。ステップ804において、例えば、信号測定モジュール604によって、信号の測定値が決定されてもよく、ステップ806において、例えば、送信モジュール608によって、測定値が送信されてもよい。測定値は、例えば、UE222によって、フェムトノード210に対して送信されてもよく、または、UE250が測定値を送信するときに、例えば、マクロノード205によって、フェムトノード210に対して中継されてもよい。1つの実施形態では、UEがマクロノードからフェムトノードへとハンドオフするときに、マクロノードからの測定値は、フェムトノードに送信される。他の実施形態では、フェムトノードは、例えば、フェムトノードとマクロノードの両方を見ることができるUEからの、または、マクロノード自体からの、マクロノード測定値を要求してもよい。当業者は、例えば、予め定められた間隔においてや、または、それが有利であるだろうとマクロノードが決定するときといった、マクロノード測定値がフェムトノードに送信されてもよい、他の状況を理解するだろう。
【0115】
方法800は、UE222以外のデバイスによって、同様に実行されてもよい。例えば、隣接フェムトノードは、UE222が方法800を実行するやり方と同様に、方法800を実行してもよい。1つの実施形態では、方法800は、フェムトノード212によって実現されてもよい。ステップ802において、フェムトノード212は、例えば、受信モジュール508を使用して、フェムトノード210からの信号を受信する。ステップ804において、フェムトノード212は、受信した信号の測定値を決定する。フェムトノード212は、ネットワークリッスンモジュール510を使用して、ステップ804を実行してもよく、または、フェムトノード212は、UE222に関して記述した信号測定モジュール604と同様のモジュールを含んでいてもよい。ステップ806において、フェムトノード212は、例えば、送信モジュール502を使用して、フェムトノード210に対して、測定値を示す情報を送ってもよい。いくつかの実施形態では、送信は、ワイヤレスリンクを介した、フェムトノード210に対して直接のものである。いくつかの実施形態では、情報は、フェムトノード210に対して送信するために、マクロノード、例えば、マクロノード205に対して送信される。当業者は、マクロノード205のいくつかの実施形態が、フェムトノード210に対して、測定値を示す情報を通信するのに同様に使用されてもよいことを認識すべきである。
【0116】
図9は、ノード、例えば、マクロノード205に対する通信の例示的な方法900を図示する。以下で、マクロノード205のエレメントに関連して、方法900を記述するが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法900が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0117】
ステップ902において、例えば、受信モジュール702を使用して、測定値またはこれを示す情報が受信される。測定値または情報は、UE、例えば、UE220から、または、別のノード、例えば、フェムトノード212から受信されてもよい。測定値または情報は、別のデバイスから直接に、例えば、ワイヤレスリンクを介して受信されてもよく、ネットワーク240を通して、例えば、バックホールを通して受信されてもよい。
【0118】
ステップ904において、複数の測定値が受信された場合、例えば、統計モジュール704によって、統計が計算されてもよい。統計は、図7に関して上で記述した何らかの統計を含んでいてもよく、ここで記述した方法または技術の何らかのものを使用して計算されてもよい。例えば、統計は、平均、モード、カウントもしくは量として、または、分散として、計算されてもよい。統計は、ステップ904において受信された現在の測定値および過去の測定値を利用した進行中の計算であってもよく、統計は、特定の時間期間に制限されていてもよい。時間期間は、デフォルト期間として、前もって確立されてもよく、または、時間期間は、例えば、フェムトノード210から受信される要求によって、定期的に設定または再設定されてもよい。当業者は、ステップ904において、計算されてもよい他の統計や、統計を決定するのに使用してもよい他の技術を認識するだろう。
【0119】
ステップ906において、測定値を示す情報、または、統計を示す情報の少なくとも一部が、測定値に関連してフェムトノードに対して送信される。例えば、ステップ902において、マクロノード205が、フェムトノード210によって送信された信号の測定値を受信した場合、ステップ906において、マクロノード205は、測定値もしくは測定値から導出された統計を、フェムトノード210に対して送信するだろう。いくつかの実施形態では、ステップ902において、ノード識別子またはセルIDが、測定値とともに受信される。この情報を使用して、測定値が関連している信号を、どのフェムトノードが送信したかを識別してもよい。識別情報は、適切なフェムトノードまたはセルを識別するのに使用されてもよい、パイロット信号またはPNシーケンスを識別するデータを含んでいてもよい。当業者は、フェムトノードまたはセルを識別する、さまざまな識別子および技術を認識するだろう。いくつかの実施形態では、ステップ902で受信された測定値と、ステップ904で決定された統計との両方が、ステップ906において、フェムトノードに対して送信される。
【0120】
ステップ906において、測定値を示す情報または統計が、フェムトノードに対して、いくつかの数の方法で送信されてもよい。例えば、上に記述したように、送信は、例えば、ワイヤレスチャネルを通して、直接フェムトノードに対するものであってもよい。1つの実施形態では、マクロノード205は、測定値を示す情報または統計を、ワイヤレスにフェムトノード210に対して送信する。他の実施形態では、上で記述したように、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、送信がルーティングされてもよい。1つの実施形態では、測定値を示す情報または統計は、RIM手続を利用して、バックホールを通して通信されてもよい。
【0121】
ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、さまざまな状況下で実行されてもよい。ステップ902において受信された測定値は、例えば、それらが受信されるとすぐに、フェムトノードに対して個々に送出されてもよく、または、複数の測定値が集められて、フェムトノードに送出されてもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、特定の時間、または、時間間隔において実行される。例えば、マクロノード205は、一日の間に受信されたすべての測定値を収集して、これらを記憶モジュール706中に記憶させてもよい。それぞれの日の予め定められた時間において、例えば、一日の終わり、もしくは早朝において、制御通信時間またはデバイス更新時間において、マクロノード205は、その日に受信したすべての測定値を送出してもよく、または、これらから計算した統計を送出してもよい。他の実施形態では、ステップ904において、マクロノード205は、過去6時間中に受信されたすべての測定値から統計を計算してもよく、ステップ906において、その統計を送信する。
【0123】
いくつかの実施形態では、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信は、イベントによってもたらされるものである。例えば、フェムトノードからの要求に応答して、ステップ904において、統計が決定され、引き続いて、ステップ906において、フェムトノードに対して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ステップ904において、決定された統計は、測定値が予め定められたしきい値を超えたときにだけ、フェムトノードに対して送信される。当業者は、ステップ904における統計の決定、および/または、ステップ906における送信をトリガしてもよい、他のイベントや、上に記述したもの以外の時間や、または、ここで記述したもの以外の技術を認識するだろう。
【0124】
当業者は、方法900を使用して、例えば、マクロノード205に対して、マクロノードからの信号の測定値を示す情報を送出してもよい。例えば、ステップ902において、例えば、UE220から、受信モジュール702を使用して、信号の測定値を示す情報が受信されてもよい。ステップ906において、情報の少なくとも一部が、例えば、送信モジュール708を使用して、フェムトノード210に対して通信されてもよい。
【0125】
方法900は、マクロノード205以外のデバイスによって、同様に実行されてもよい。例えば、隣接フェムトノードが、マクロノード205が方法900を実行するやり方と同様に、方法900を実行してもよい。1つの実施形態では、方法900は、フェムトノード212によって実現される。ステップ902において、フェムトノード212は、測定値またはそれを示す情報を、別のデバイス、例えば、UE221から、例えば、受信モジュール508を使用して受信する。ステップ904において、フェムトノードは、受信した測定値または情報から統計を決定してもよい。この実施形態において、フェムトノード212は、マクロノード205に関して記述した統計モジュール704と同様のモジュールを含んでいてもよい。ステップ906において、フェムトノード212は、測定値を示す情報、または、統計を、例えば、フェムトノード210に対して送る。測定値を示す情報、または、統計は、送信モジュール502とともに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、送信は、ワイヤレスリンクを介した、フェムトノード210に対して直接のものであってもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210に対する送信のために、マクロノード、例えば、マクロノード205に情報が送信される。したがって、複数のノードまたはデバイスによって、方法900を使用して、測定値に対応しているフェムトノードによってその測定値が受信されるまで、測定値を受信および送出してもよい。いくつかの実施形態では、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク中で、パケットが送出されるやり方と同様な方法で、その宛先に到達するまで、フェムトノードおよび/またはマクロノードの間で測定値が送出される。測定値はまた、UEに対して、または、UEから送出されてもよい。
【0126】
図10は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1000を図示する。以下で、フェムトノード210のエレメントに関連して、方法1000を図示するが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1000が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0127】
ステップ1002において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上で記述したように、信号はパイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信される、パイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0128】
ステップ1004において、例えば、受信モジュール508によって、信号の測定値、または、測定値を示す情報が受信される。測定値、または、それを示す情報が、UEまたはノードから、例えば、UE222、フェムトノード212、または、マクロノード205に対してワイヤレスに受信されてもよい。いくつかの実施形態では、測定値または統計を示す情報が、ワイヤード接続を通して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、上に記述したように、RNCを介して、および/または、RANAPプロトコルを使用して、送信が受信されてもよい。1つの実施形態では、RIM手続を利用して、バックホールを通して、測定値または統計を示す情報が受信されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、ステップ1004は、測定値の代わりに、または、測定値に加えて、複数の測定値の統計を受信することを含む。上に記述した方法または技術の何らかのものを使用して、統計が受信されてもよい。
【0130】
ステップ1006に進んで、例えば、送信ユニット502が後続する信号を送信するのに使用する電力を変えるために、送信電力が調整される。例えば、電力調整モジュール506によって、送信電力が調整されてもよい。いくつかの実施形態では、すべての測定値および/または統計が受信された後に、送信電力が調整される。他の実施形態では、予め定められた数の測定値および/または統計が受信された後に、送信電力が調整される。いくつかの実施形態では、予め定められた間隔において、または、特定のイベントの後に、電力は常に調整される。したがって、間隔またはイベント毎の後に、送信電力が増加または減少するだろう。
【0131】
他の実施形態では、電力調整モジュール506は、送信電力を調整するか否かを決定してもよい。例えば、電力調整モジュール506は、受信した測定値または統計が、予め定められた範囲内であるとき、何の電力調整も必要でないことを決定してもよい。したがって、フェムトノード210の送信電力は、実質的に静的なままであってもよく、かなりの時間量に対して不変であってもよい。
【0132】
送信モジュール502の送信電力は、上に記述した統計の何らかのものに基づいて、調整されてもよい。例えば、フェムトノード210は、フェムトノード210によって送信されている信号によって、マクロエリア230においてMUEによって経験される平均干渉を示す統計を、マクロノード205から受信してもよい。ステップ1006において、平均干渉が、第1のしきい値より高い場合、電力調整モジュール506は、フェムトノード210の送信電力を減少させてもよい。平均干渉が、第2のしきい値より低い場合、または、フェムトノード210が、MUEとの干渉に関する何の情報も受信しない場合、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。第1および第2のしきい値は、同一であってもよく、いくつかの実施形態では、異なっていてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態では、電力調整モジュール506は、送信電力が変更されるたびに、予め定められた量だけ、送信電力を調整するように構成されている。例えば、フェムトノード210が、UE222から、ステップ1002において送信された信号から決定されたSNRがしきい値より低いことを示す、測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、予め定められた量だけ電力を増加させてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、受信測定値と、ターゲット測定値との間の差に比例して、送信電力が調整される。例えば、フェムトノード210が、UE222から、ステップ1002において送信された信号の信号品質が、ターゲット品質より低いことを示す測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、測定された信号品質と、ターゲット品質との間の差に比例した量だけ、電力を増加させてもよい。したがって、これによって、電力調整モジュール506が送信電力を調整する量は、以下の数式のように決定されてもよく、ここで、aは、何らかのスケーリングファクターである。
【数1】
【0135】
ファクターaは、定数であってもよく、または、受信された通信、もしくは、例えば、ネットワークリッスンモジュール510によって決定されるような、変化している環境条件に基づいて、変化してもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、ステップ1002においてブロードキャストされた信号の範囲を決定または推定するように構成されていてもよい。例えば、フェムトノード210は、ステップ1004において、パス損失を示す情報を受信するように構成されていてもよく、パス損失情報を使用して、フェムトエリア215のサイズまたはカバレッジを推定してもよい。この推定に基づいて、所望のカバレッジエリアに対して、フェムトエリア215を一致させようと試みて、電力調整モジュール506は送信電力を変化させてもよい。いくつかの実施形態では、所望のカバレッジエリアは静的である。他の実施形態では、1つ以上のUE、例えば、UE222のロケーションが、決定されてもよく、カバレッジエリアは、そのロケーションに基づいていてもよい。別の例として、フェムトノード210の送信電力は、フェムトノード210に登録しているUEが異なる担当ノードに対してハンドオフしているところでは、送信モジュール502からの距離に基づいて、調整されてもよい。
【0137】
短期較正スキームを使用して、および/または、長期較正スキームを使用して、電力を調整してもよい。1つの実施形態では、短期較正スキームは、送信された信号の測定値を、ターゲット測定値に適合させるために、送信電力を調整してもよい。例えば、ターゲット測定値は、フェムトノード210によって担当されている特定のUE、例えば、UE222の、最大の干渉を含んでもよい。UE222が、ステップ1002において送信された信号を受信しているときに、最大干渉より大きい干渉を経験していることを示す測定値が、ステップ1004において受信された場合、電力調整モジュール506は、一時的に、送信電力を増加させてもよい。フェムトノード210が、UE222が、最大干渉より大きい干渉を、もはや経験していないことを示す、別の測定値を受信するとき、電力調整モジュール506は、送信電力を減少させてもよく、例えば、従前の電力に戻してもよい。代わりに、回復スケジュールにしたがって、送信電力を徐々に増加させてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲット測定値は、フェムトノード210以外のノードによって担当されているUE、例えば、UE220の最大干渉を含む。これらの実施形態では、電力調整モジュール506は、UE220が最大干渉を上回る干渉を経験しているときに、フェムトノード210による過度の干渉から、UE220を保護するために、一時的に送信電力を減少させてもよい。UE220が、最大干渉を上回る干渉を、もはや経験していないとき、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。
【0138】
1つの実施形態では、長期較正スキームは、時間期間を示す測定値または統計に基づいて、デフォルト送信電力を調整することを含んでいてもよい。例えば、フェムトノード210は、ステップ1002において送信された信号を、その一日全体にわたって見受けたMUEの量を示す統計を、ステップ1004において、マクロノード205から受信してもよい。この量が、しきい値より大きい場合、翌日の送信が、新しい送信電力において送信されて開始されることになるように、ステップ1006において、電力調整モジュール506は、デフォルト送信電力を調整してもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、短期較正スキームと長期較正スキームとは、結合されてもよい。例えば、12時間のタイムフレーム中で、最大回数より多く、短期較正スキームが使用された場合、電力調整モジュール506は、送信モジュール502のデフォルト送信電力を調整するように構成されていてもよい。
【0140】
当業者は、ステップ1006において、電力を調整する、他のスキーム、方法、および、技術を認識するだろう。上の送信電力の調整の記述は、フェムトノード210から送信された信号に基づいた測定を記述したが、当業者は、類似の技術を使用して、マクロノード205から受信された信号の測定値を示す情報に基づいて、送信電力を調整してもよいことを認識するだろう。例えば、マクロノード205から送信され、フェムトエリア215の近くで受信されたパイロットの強度の測定値が、しきい値に比較されてもよい。測定値が、しきい値を下回る場合、フェムトノード210は、マクロノード205とのその干渉は、フェムトエリア215中におけるものでない見込みが高いとして決定してもよく、電力調整モジュール506は、送信電力を増加させてもよい。
【0141】
ステップ1008へと続いて、ステップ1006からの調整された電力を使用して、例えば、送信ユニット502によって信号が送信される。送信は、ステップ1002において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでもよく、例えば、ステップ1004において受信された測定値が、ステップ1002において送信された第1のパイロットに関連している場合、調整された電力を有する第2のパイロットを送ることを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステップ1008において送信された信号は、ステップ1002において送信されたものとは、異なるタイプの信号であってもよい。例えば、ステップ1002において送信された信号は、パイロット信号を含んでもよく、ステップ1008において送信された信号は、ユーザデータエンコーディング信号を含んでいてもよい。ステップ1008において、信号はワイヤレスに送信されてもよく、何らかの数のデバイス、例えば、UE222、フェムトノード212、および/または、マクロノード205に対して送信されてもよい。ステップ1008において、フェムトエリア215中の何らかのデバイスによって受信されてもよいように、信号はブロードキャストされてもよい。
【0142】
図11は、ユーザ装置、例えば、UE221の、別の例示的な通信の方法1100を図示する。UE221のエレメントに関して、方法1100を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1100が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0143】
ステップ1102において、フェムトノードから信号が受信される。例えば、ステップ1102において、受信モジュール602は、フェムトノード210からのパイロット信号またはデータ通信を見受けるかもしれない。ステップ1102において、信号を受信したときに、そこから信号が受信されたフェムトノードは、UE221の担当ノードではないかもしれない。
【0144】
ステップ1104において、ステップ1102において受信された信号に基づいて、条件が識別される。いくつかの実施形態では、条件は、干渉条件を含む。干渉条件は、図6に関して上で記述した条件に何らかのものを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、条件は、ハンドオフ条件を含む。上に記述したように、ハンドオフ条件は、担当ノードから受信されたパイロット信号のSNRより高い、ステップ1102において受信された信号のSNRの表示を含んでいてもよい。干渉条件と、ハンドオフ条件は、同様のものであってもよく、いくつかの実施形態では、異なっていてもよい。
【0145】
ステップ1106に進んで、ステップ1102において、そこから信号が受信されたフェムトノードに登録するための要求が、フェムトノードに送信されてもよい。例えば、UE221が、ステップ1104において、フェムトノード210から受信されたパイロットによって、ハンドオフ条件を識別する場合、UE221は、フェムトノード210に登録しようと試みるかもしれない。登録の要求は、上に図6に関して記述したように、発生されてもよく、および/または、送信されてもよい。UE221のいくつかの実施形態では、UE221がフェムトノードに登録することを許容されているか否かにかかわらず、UE221は、フェムトノードに登録を要求するように構成されているかもしれない。例えば、UE221のいくつかの実施形態は、UE221が何らかの所定のフェムトノードに登録してもよいか否かを決定するための機能を備えていないかもしれない。
【0146】
ステップ1108において、適切に構成されているUE221は、登録を要求するか否かを決定してもよい。この決定は、ステップ1104において識別された条件が、干渉条件であるか、または、ハンドオフ条件であるか否かに基づいていてもよい。例えば、UE221が、フェムトノード210から受信された信号に基づいて、ステップ1104において、ハンドオフ条件を検出し、UE221が、フェムトノード210に登録してもよいことを決定する場合、ステップ1106において、UE221は、登録の要求を発生させ、送信してもよい。しかしながら、UE221のいくつかの実施形態は、ステップ1108において決定を行うように構成されていないかもしれない。
【0147】
しかしながら、この決定を行うように構成されているUE221では、UE221はフェムトノードに登録することを許可されていないことを、UE221が決定してもよく、結果として、登録を要求しなくてもよい。例えば、UE221は、登録モジュール606を使用して、この決定を行ってもよい。登録モジュール606は、フェムトノードが、UE221の好ましいノードでないことを決定してもよく、または、フェムトノードが、例えば、記憶モジュール610中に記憶されている許可されているノードの組において、識別できないことを決定してもよい。UEが、ノードに登録されることを許容されているか否かを決定する技術は、上で図6に関して記述した。さらに、UE221は、ハンドオフ条件の変わりに、ステップ1104において、干渉条件が識別されてもよいことを決定してもよい。
【0148】
ステップ1100に進んで、適切に構成されているUE221は、干渉通信を送信するかもしれない。いくつかの実施形態では、干渉通信は、ステップ1102において、そこから信号が受信されたフェムトノードに対して直接送信されるかもしれない。例えば、UE221が、フェムトエリア217において、フェムトノード212によって担当されている場合、そして、フェムトエリア215の近くに位置している場合、ステップ1102において、UE221は、フェムトエリア215から漏出した、フェムトノード210からのパイロットを見受けるかもしれない。ステップ1104において、UE221は、信号に基づいて干渉条件を識別してもよく、また、UE221が、フェムトノード210に登録することを許容されていないことを決定してもよい。結果として、UE221は、干渉通信を発生させてもよく、ステップ1110において、例えば、フェムトノード210に対して、OTAメッセージ中で、干渉通信をワイヤレスに送信してもよい。干渉通信の送信は、図6に関して上に記述した。
【0149】
図12は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1200を図示する。フェムトノード210のエレメントに関して、方法1200を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1200が他のデバイスによって実行されてもよいこととを認識するだろう。
【0150】
ステップ1202において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上に記述したように、信号は、パイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信されるパイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0151】
ステップ1204へと進んで、フェムトノード210に登録するための要求が、例えば、受信モジュール508によって受信される。要求は、ワイヤレスに、UE、例えば、UE220から受信されてもよい。登録の要求は、図6に関して上で記述した。
【0152】
ステップ1206に進んで、登録を要求しているUEが、フェムトノード210に登録することを許容されていないことが、例えば、登録ユニット512を使用して決定される。1つの実施形態では、要求しているUEは、フェムトノード210のCSGまたはCUGに属していない。例えば、UE220が、フェムトノード210に登録することを要求したが、登録ユニット512および/または記憶モジュール504中に記憶されている情報によって識別されない場合、登録ユニット512は、UE220が、フェムトノード210に登録することを許容されていないとして決定してもよい。フェムトノード210に登録することを許容されているUEを識別するための技術を、上に図6に関して説明した。
【0153】
次に、ステップ1208において、ステップ1204において受信された要求、または、複数の受信された要求に基づいて、例えば、電力調整モジュール506を使用して、フェムトノード210の送信電力を調整する。登録に対する不成功に終わった要求は、ステップ1202において送信された信号が、過度な干渉をもたらしていることの表示であるかもしれない。例えば、フェムトノード210に登録することを要求しているUEは、フェムトノード210を、最も強い基地局として見ているかもしれず、彼らがフェムトノード210に対してハンドオフできるように、彼らの担当ノードと関係を断とうと試みているかもしれない。
【0154】
いくつかの実施形態において、ステップ1208において、電力を調整することは、イベントによってもたらされる。例えば、電力調整モジュール506は、受信モジュール508によって受信された不成功に終わった登録の試みのそれぞれに対するステップ(例えば、予め定められたxの値に対してxdB)で、または、予め定められた量によって、送信電力を減少させてもよい。送信電力は、回復スケジュールにしたがって、後で、徐々に増加されてもよく、例えば、何らかの予め定められたyの値に対して、毎時ydBだけ増加させてもよい。さらに、送信電力は、下限および上限を課されてもよい。制限は、固定されていてもよく、または、電力較正技術に基づいて、例えば、電力調整モジュール506によって、調整可能であってもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、電力は、ステップ1208において、予め定められた数の不成功に終わった登録の試みが受信された後にだけ、調整されてもよい。いくつかの実施形態では、電力調整モジュール506は、指定された時間期間内に、予め定められた数の、不成功に終わった登録の試みが受信されない限り、送信電力を調整しない。指定された時間期間中の予め定められた数を超過している、不成功に終わった登録の試みに比例した量で、電力が調整されてもよい。予め定められた数および/または指定された時間は、電力が、最大調整制限より頻繁に調整される場合、例えば、以下に説明する統計的アプローチに関連して調整されてもよい。
【0156】
イベントによりもたらされるベースでの、送信電力の調整は、フェムトエリア215中の、UEの数における突然の変更に対して、フェムトノード210の応答を増加させてもよい。例えば、フェムトノード215が、バス停の近くに位置している場合、例えば、フェムトノード210に登録することを許容されていないUEでいっぱいのバスが近くにいるとき、フェムトノード210は、UEの大きな殺到に応答できる。
【0157】
いくつかの実施形態では、ステップ1208において、電力を調整することは統計的である。例えば、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに基づいて、1つ以上の統計を決定し、維持してもよい。1つの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、1日のような、規定された時間期間に対する不成功に終わった登録の試みの平均数を決定するように構成されている。別の実施形態では、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みに対する、成功した登録の試みの比を決定するように構成されている。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、1日の時間ごとの登録の試みの平均数のヒストグラムを決定するように構成されている。他の実施形態では、フェムトノード210は、移動平均や、自己回帰フィルタのような、その他の統計的フィルタを、不成功に終わった登録の試みのカウント上に、適用するように構成されている。例えば、毎晩深夜において、1時間に1回のようなスケジュールにしたがって、この情報に基づいて、送信モジュール502からの送信信号の電力を調整してもよい。
【0158】
このような統計を使用して送信電力を調整することは、UEトラフィック中の繰り返し発生する変動の文脈で、フェムトノード210の操作性を向上させてもよい。例えば、電力調整モジュール506は、平日のラッシュアワーにおいて、または、レストランの近くに位置している場合には食事時間の間に、送信電力を増加させるように構成されていてもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、記憶モジュール504中に、UEの記録を維持するように構成されており、そこからフェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みを定期的に受け取る。フェムトノード210は、これらのUEからの登録の試みを無視するように構成されていてもよい。例えば、これらのUEは、フェムトノード210に、きわめて接近して住んでいるユーザに属しているかもしれず、または、フェムトノード210の所有者を訪問しているユーザに属しているかもしれない。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、UEからの不成功に終わった登録の試みの数が、例えば、予め定められた時間期間の間に、最大要求制限を超えた場合、UEからの不成功に終わった登録の試みを無視するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210のユーザまたは管理者は、フェムトノード210に対して、特定の訪問者または隣接のUEを認識するようにマニュアルでプログラムしてもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、登録の要求に関係する、測定値、または、それを示す情報を受信してもよい。例えば、ステップ1202において、UEは、フェムトノード210によって送信された信号に基づいて、ハンドオフ条件を決定するとき、UEはまた、登録要求とともにフェムトノード210に対して送信するために測定値を決定してもよく、登録要求とともにハンドオフ条件に関する情報を送信してもよい。これらの実施形態では、ステップ1208における送信電力の調整は、この追加的に受信された情報に、少なくとも部分的に基づいていてもよい。例えば、送信電力における変更の量は、測定値に基づいていてもよい。いくつかの実施形態では、しきい値を下回る干渉を示している測定値に関係する登録要求は、電力調整モジュール506によって無視されてもよい。当業者は、ステップ1208において、電力を調整するときに、関係する測定値情報を利用するための、他の方法を認識するだろう。
【0161】
上に記述したように、フェムトノード210は、不成功に終わった登録の試みの特性に基づいて、送信電力を調整してもよい。例えば、フェムトノード210は、失敗した登録の試みがしきい値を下回る干渉を示す測定値に関係している場合、送信電力を調整するときに、失敗した登録の試みを無視するように構成されていてもよい。同様に、フェムトノード210は、別の失敗した登録の試みが、少なくともしきい値と同じ大きさの測定値に関係している場合、送信電力を調整するときに、別の失敗した登録の試みを考慮するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、失敗した登録の試みは、特性に基づいて、異なったふうに重み付けされてもよい。例えば、知られているラッシュアワーの間に受信された失敗した登録の試み、または、ビジターUEもしくは最大要求制限を超えているUEから受信された失敗した登録の試みは、フェムトノード210が、送信電力を調整する量を決定または計算しているときに、知られているラッシュアワーの間に受信された失敗した登録の試み、または、ビジターUEもしくは最大要求制限を超えているUEから受信された失敗した登録の試みの、ほんのわずかのものとしてしかカウントされないかもしれない。したがって、すべての失敗した登録の試みを平等に取り扱う訳ではないように、フェムトノード210が、構成されていてもよく、不平等な取り扱いは、上に記述したような、失敗した登録の試みの特性に基づいていてもよい。当業者は、不成功に終わった登録の試みの特性が、フェムトノード210によって電力決定のために利用されてもよい、他の方法について認識するだろう。
【0162】
ステップ1210へと続いて、例えば、送信機ユニット502によって、ステップ1208からの調整された電力を使用して、信号が送信される。送信は、ステップ1202において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでいてもよく、または、ステップ1202で送信された信号とは異なるタイプの信号を送ることを含んでいてもよい。ステップ1210において、信号は、ワイヤレスに送信されてもよく、そして、何らかの数のデバイスに対して送信されてもよく、または、信号がフェムトエリア215中のデバイスによって受信されてもよいように、ブロードキャストされてもよい。
【0163】
図13は、フェムトノード、例えば、フェムトノード210の送信電力を調整する例示的な方法1300を図示する。フェムトノード210のエレメントに関して、方法1300を以下で記述することになるが、当業者は、他のコンポーネントを使用して、ここで記述する1つ以上のステップを実現してもよいことと、方法1300を他のデバイスによって実行してもよいこととを認識するだろう。
【0164】
ステップ1302において、例えば、送信モジュール502を使用して、信号が送信される。上で記述したように、信号はパイロット信号を含んでもよく、1つ以上のチャネルを通して送信されてもよい。例えば、信号は、CPICHを通して送信される、パイロット信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号は、ユーザデータまたは音声データをエンコードする。
【0165】
ステップ1304において、例えば、受信モジュール508によって、干渉通信が受信される。要求は、UE、例えば、UE220からワイヤレスに受信されてもよい。干渉通信は、上で、図6に関して記述した。
【0166】
ステップ1306において、例えば、電力調整モジュール506を使用して、ステップ1304において受信された干渉通信、または、複数の受信された要求に基づいて、フェムトノード210の送信電力が調整される。ステップ1206において、電力を調整することは、イベントによりもたらされるベースで、または、統計的ベースで、例えば、上で図12のステップ1208に関して記述した方法に類似した方法を使用して、電力を調整することを含んでいてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、技術において使用される何らかのしきい値または予め定められた値は異なっていてもよいが、ステップ1306において使用される技術は、ステップ1208において使用される技術に類似している。
【0167】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、例えば、記憶モジュール中に、UEの記録を維持するように構成されており、フェムトノードは、不成功に終わった登録の試みを定期的に受信する。フェムトノード210は、これらのUEからの登録の試みを無視するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、UEからの不成功に終わった登録の試みの数が、例えば、予め定められた時間期間の間に、最大要求制限を超えた場合、UEからの不成功に終わった登録の試みを無視するように構成されていてもよい。
【0168】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、干渉通信に関係する、測定値、または、それを示す情報を受信してもよい。これらの実施形態では、ステップ1208における送信電力の調整が追加的に受信された情報に基づいていてもよい方法と同様に、ステップ1308における送信電力の調整は、この追加的に受信された情報に、少なくとも部分的に基づいていてもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、フェムトノード210は、電力を調整する目的で、登録の要求および干渉通信を、同一に取り扱うように構成されていてもよい。例えば、一日の特定の時間中の通信の平均数が、その時間の間に受信された、登録要求および干渉通信の集約したものから計算されてもよい。たとえ、フェムトノード210が送信電力調整の目的で、登録要求および干渉通信の間を、区別しなかったとしても、フェムトノード210は、他の機能のために、登録要求および干渉通信を、別個に取り扱うように構成されていてもよい。例えば、フェムトノード210は、干渉通信を受信した後に、何の応答も送らないように構成されている一方で、不成功に終わった登録の試みに対して、否定メッセージすなわちNACKとともに応答するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、登録の要求および干渉通信は、フェムトノード210によって、例えば、フェムトノード210の異なる状態機械によって、送信電力を調整する目的で、別個に取り扱われてもよい。したがって、登録要求に対する統計は、干渉通信に対する統計とは別個に維持されてもよい。
【0170】
ステップ1308へと進んで、例えば、送信機ユニット502によって、ステップ1206からの調整された電力を使用して、信号が送信される。送信は、ステップ1302において送信された信号に類似した信号を送ることを含んでいてもよく、または、ステップ1302で送信された信号とは異なるタイプの信号を送ることを含んでいてもよい。ステップ1308において、信号は、ワイヤレスに送信されてもよく、そして、何らかの数のデバイスに対して送信されてもよく、または、信号がフェムトエリア215中のデバイスによって受信されてもよいように、ブロードキャストされてもよい。
【0171】
当業者は、ここで記述したデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードの電力を調整してもよいことを認識するだろう。例えば、フェムトノードまたは他の低電力基地局が、ワイヤレスネットワーク中で、MNBのような従来のWAN基地局とともに、配備されてもよい。フェムトノードは、ホーム加入者に対して、優れたデータレートおよびカバレッジを提供するように構成されていてもよい。しかしながら、これらのフェムトノードは、無計画な方法で、配備されているかもしれない。したがって、フェムトノードによって、マクロノードもしくは近傍のフェムトノードに対して、もたらされる干渉を管理することは有利である。当業者は、ここで記述したデバイス、システムおよび、方法を使用して、フェムトノードの送信電力を、例えば、パイロット、オーバーヘッド、および、データチャネルに対して、調整または制限することによって、フェムトノードと通信していないMUEまたは他のUE(例えば、フェムトノードのCSG中にないUE)を、干渉から保護してもよい。これらのデバイス、システム、および、方法は、フェムトカバレッジエリアと、MUEへの干渉の影響との間の釣り合いをとってもよい。このようにして、例えば、ネットワークリッスンモジュールによって行われた仮定による、フェムトノードに対する不正確な電力設定は、減少されてもよく、または、回避されてもよい。例えば、フェムトノードに対する不適切なカバレッジの状況であってもよいような、MUEに対するあまりに多くの干渉がある状況が、減少されてもよい。さらに、ここで記述するようなフェムトノードは、トラフィックに気付いていてもよく、例えば、フェムトノードの電力設定によって、何らかのMUEが実際に影響を及ぼされるか否かを考慮してもよい。当業者は、技術的に知られている電力調整スキームとともに、例えば、ネットワークリッスンモジュールからの測定値に依拠する方法とともに、ここで記述するデバイス、システム、および、方法を使用してもよいことを認識するだろう。
【0172】
上に記述したように、ここで記述するデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードの電力を調整してもよい。これらのデバイス、システム、および、方法を使用して、フェムトノードは、それらが、MUEに対する干渉を引き起こすかについて、MUEに対する干渉を引き起こさないかについて、または、何らかのMUEが存在するか否かについてすら考慮してもよい。さらに、フェムトノードは、ネットワークリッスンモジュールによって見受けられるRF状況と、UEとの間で不一致が存在する状況を考慮してもよい。さらに、自己較正に対して較正された初期パラメータが有効でない配備に対して、送信電力が調整されてもよい。これらの状況において、ここで記述するデバイス、システム、および、方法は、他の(マクロまたは隣接フェムト)ユーザに対する干渉を保持しながら、HUEに対する所望のカバレッジを達成してもよい。ここで記述するフェムトノードは、フェムトノードの近傍における、MUEの本当のトラフィック状況について気付かされてもよい。フェムトノードの送信によって、影響されている何のMUEもないか、または、ほんのわずかのMUEしかない場合、フェムトエリアは増大されてもよい。かなりの数のMUEが、干渉されている場合、フェムトノードは、適切に応答できてもよい。いくつかの実施形態では、フェムトノードは、UE、または、他のフェムトノードから直接通信を受信してもよいので、マクロネットワークからのメッセージングは、要求されない。いくつかの実施形態は、MUEの突然の殺到に対処してもよい技術を記述する。追加的に、MUEトラフィックにおける時間変動に応答するために、統計ベースの技術を使用してもよい。さらに、ここで記述した技術は、引き続いての送信電力の適切な減少とともに、フェムトノード送信電力のアグレッシブ初期設定を可能にするバックオフメカニズムを提供してもよく、例えば、このことは、大きな家または他の大きなフェムトエリアに対して有利であってもよい。
【0173】
個別に記述したが、図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックは、別々の構造エレメントである必要はない。例えば、電力調整モジュール506と登録ユニット512は、単一チップ中で実現されてもよい。いくつかのモジュールは、別々に、または、一緒に、処理モジュールによって実現されてもよい。処理モジュールは、レジスタのようなメモリを含んでいてもよい。同様に、1つ以上の機能ブロック、さまざまな機能ブロックのうちの一部を、単一のチップ中で実現してもよい。代わりに、特定のブロックの機能を、2つ以上のチップ上で実現してもよい。
【0174】
電力調整モジュール506、信号測定モジュール64、および/または、統計モジュール704のような、図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックのうちの1つ以上の機能ブロック、および/または、機能ブロックの1つ以上の組み合わせは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、または、他のプログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの何らかの適切な組み合わせとして実現されてもよい。図4、5、6、および、7に関して記述した機能ブロックのうちの1つ以上の機能ブロック、および/または、機能ブロックの1つ以上の組み合わせは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信に関連している1つ以上のマイクロプロセッサ、または、他の何らかのこのような構成として実現されてもよい。
【0175】
ここで(例えば、添付の図面のうちの1つ以上に関連して)記述した機能は、同様に示された特許請求の範囲中の“ミーンズフォー(means for)”機能に対して、ある観点において対応していてもよい。図5、6、および、7に関連して、フェムトノード210、UE222、および、マクロノード205は、一連の相互に関連した機能モジュールとして表現されている。
【0176】
図4、5、6、および、7のモジュールの機能は、ここでの教示に一貫したさまざまな方法で実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのモジュールの機能は、1つ以上の電子的コンポーネントとして実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのブロックの機能は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとして実現されてもよい。いくつかの観点では、これらのモジュールの機能は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実現されてもよい。ここで記述するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連コンポーネント、または、何らかのこれらの組み合わせを含んでいてもよい。これらのモジュールの機能もまた、ここで教示される他の何らかの方法において実現されてもよい。
【0177】
“第1の”、“第2の”、等のような指定を使用した、ここでのエレメントに対する任意の参照は、これらのエレメントの量、または、順序を一般的に制限しないことを理解すべきである。むしろ、これらの指定は、2つ以上のエレメント、または、エレメントのインスタンスの間で、区別する便利な方法として、ここで使用してもよい。したがって、第1の、および、第2のエレメントに対する参照は、そこで2つだけのエレメントが用いられてもよいことを意味しておらず、または、第1のエレメントが、何らかの方法で、第2のエレメントに先行しなければならないことを意味しない。また、そうではないとして述べられない限り、1組のエレメントは、1つ以上のエレメントを含んでいてもよい。追加的に、詳細な説明または特許請求の範囲において使用されている、“A、B、または、Cのうちの少なくとも1つ”という形式の用語は、“A、または、B、または、C、または、これらのエレメントの何らかの組み合わせ”を意味する。
【0178】
詳細な説明は、本発明の特定の例を記述する一方で、当業者は、新規な概念から逸脱することなく、本発明の変形を考案できる。例えば、ここでの教示のいくつかのものは、回路交換ネットワークエレメントを指しているかもしれないが、同様に、パケット交換ドメインネットワークエレメントに適用可能である。
【0179】
当業者は、さまざまな異なる技術および技法を使用して情報および信号を表してもよいことを理解するだろう。例えば、上の説明を通して参照された、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気の粒子、光学界または光の粒子、あるいはこれらの何らかの組み合わせにより、表してもよい。
【0180】
ここで開示した実施形態に関連して述べられた、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは双方の組み合わせたものとして実現されてもよいことを当業者はさらに正しく認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアの交換可能性を明確に図示するために、さまざまな例示的な構成部品、ブロック、モジュール、回路およびステップを一般的にこれらの機能に関して上述した。そのような機能がハードウェアあるいはソフトウェアとして実現されるか否かは、特定の応用および全体的なシステムに課せられた設計の制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の応用に対して方法を変化させて、述べてきた機能を実現してもよいが、そのような実現決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0181】
さらに、ここで開示した観点に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア中で直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール中、または、2つの組み合わせ中に、実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当業者に知られている、他の任意の形式の記憶メディア中に存在してもよい。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、そのようなプロセッサは記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込む。代わりに、記憶媒体はプロセッサに統合されていてもよい。さらに、いくつかの観点では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在していてもよい。
【0182】
説明した機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの組み合わせによって実現してもよいことを理解すべきである。ソフトウェアにおいて実現される場合、関数を、コンピュータ読取可能媒体中の1つ以上の命令またはコードとして記憶または送信させてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へとコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体を指す。例として、これらに制限される訳ではないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、および他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは磁気ストレージ装置、あるいは、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送または記憶するのに使用されることができ、かつ、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされることができる、他の任意の媒体を含むことができる。また、接続は、コンピュータ読取可能媒体として適切に呼ばれてもよい。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または、他のリモート源から、同軸ケーブル、ファイバー光学ケーブル、燃料対、デジタル加入ライン(DSL)、または、赤外線、無線、および、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術を使用して、送信される場合、同軸ケーブル、ファイバー光学ケーブル、燃料対、デジタル加入ライン(DSL)、または、赤外線、無線、および、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術は、媒体の定義中に含められる。ディスク(diskとdisc)は、ここで使用するように、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスクを含み、ここで、ディスク(disk)は、通常は、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記のものの組み合わせがまた、コンピュータ読取可能媒体に含まれるべきである。
【0183】
開示した実施形態のこれまでの記述は、当業者が本発明を製作または使用できるように提供した。これらの実施形態に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに定義された一般的な原理は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本発明はここに示された実施形態に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示されている原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための装置において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信するように構成されている送信機と、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求をワイヤレスに受信するように構成されている受信機と、
少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニットと、
前記登録ユニット中の情報が、前記1つ以上のユーザデバイスを識別しない場合、前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されている電力調整ユニットと
を具備し、
前記登録ユニット中で識別されたユーザデバイスだけが、前記送信機を介して、および、前記受信機を介して、他のユーザデバイスと通信することを許可される装置。
【請求項2】
前記受信機は、第2の受信領域内に位置しており、第2の信号は、第2の送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集するように構成されているプロセッサをさらに具備する、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記受信機は、前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信するようにさらに構成されており、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記電力調整ユニットは、前記第1の電力に対する上限と下限を利用するように構成されており、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項3記載の装置。
【請求項7】
前記電力調整ユニットは、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されており、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項3記載の装置。
【請求項8】
前記電力調整ユニットは、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させるように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記電力調整ユニットは、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させるように構成されている、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記電力調整ユニットは、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記電力調整ユニットは、予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせるように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記電力調整ユニットは、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記電力調整ユニットが、前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整するように構成されているプロセッサをさらに具備する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されているメモリをさらに具備し、
前記電力調整ユニットは、前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記電力調整ユニットは、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻を少なくとも部分的に含む、請求項1記載の装置。
【請求項17】
前記特性は、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項1記載の装置。
【請求項18】
ワイヤレス通信の方法において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信することと、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信することと、
前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定することと、
前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整することと
を含む方法。
【請求項19】
前記受信は、第2の受信領域内で実行され、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信することをさらに含み、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値より少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記調整は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用することを含み、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項20記載の方法。
【請求項24】
前記調整は、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整することを含み、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項20記載の方法。
【請求項25】
前記調整は、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させることを含み、前記調整は、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させることを含む、請求項18記載の方法。
【請求項26】
前記調整は、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整することを含む、請求項18記載の方法。
【請求項27】
予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせることをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項28】
前記調整は、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ実行される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整することをさらに含む、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求は無視される、請求項18記載の方法。
【請求項31】
前記調整は、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整することを含む、請求項18記載の方法。
【請求項32】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項18記載の方法。
【請求項33】
ワイヤレス通信のための装置において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信する手段と、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信する手段と、
前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定する手段と、
前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整する手段と
を具備する装置。
【請求項34】
前記受信手段は、第2の受信領域内に位置しており、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項33記載の装置。
【請求項35】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集する手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項36】
前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信する手段をさらに具備し、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項35記載の装置。
【請求項37】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、
前記装置は、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求を、前記統計情報の収集の間に無視する手段をさらに具備する、請求項36記載の装置。
【請求項38】
前記調整手段は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用するように構成されており、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項35記載の装置。
【請求項39】
前記調整手段は、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されており、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項35記載の装置。
【請求項40】
前記調整手段は、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させる手段を備え、
前記調整手段は、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させる手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項41】
前記調整手段は、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整する手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項42】
予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせる手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項43】
前記調整手段は、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項42記載の装置。
【請求項44】
前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力が調整される場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整する手段をさらに具備する、請求項43記載の装置。
【請求項45】
前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視する手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項46】
前記調整手段は、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整する手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項47】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項33記載の装置。
【請求項48】
コンピュータ読取可能媒体を有するコンピュータプログラム製品において、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
コンピュータに、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信させるためのコードと、
前記コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信させるためのコードと、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定させるためのコードと、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードと
を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項49】
前記受信は、第2の受信領域内で実行され、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項50】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記コンピュータに、前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別させるために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集させるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信させるためのコードをさらに含み、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項51記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記調整は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用することを含み、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードを含み、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させるためのコードを含み、
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
前記コンピュータ読取可能媒体は、予め定められた量の登録の要求が受信されるまで、前記コンピュータに、前記第1の電力の調整を遅らせるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記予め定められた量の登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項57記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記コンピュータに、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整させるためのコードをさらに含む、請求項58記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項60】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視させるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項61】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項62】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
ワイヤレス通信のための装置において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信するように構成されている送信機と、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求をワイヤレスに受信するように構成されている受信機と、
少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニットと、
前記登録ユニット中の情報が、前記1つ以上のユーザデバイスを識別しない場合、前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されている電力調整ユニットと
を具備し、
前記登録ユニット中で識別されたユーザデバイスだけが、前記送信機を介して、および、前記受信機を介して、他のユーザデバイスと通信することを許可される装置。
【請求項2】
前記受信機は、第2の受信領域内に位置しており、第2の信号は、第2の送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集するように構成されているプロセッサをさらに具備する、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記受信機は、前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信するようにさらに構成されており、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記電力調整ユニットは、前記第1の電力に対する上限と下限を利用するように構成されており、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項3記載の装置。
【請求項7】
前記電力調整ユニットは、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されており、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項3記載の装置。
【請求項8】
前記電力調整ユニットは、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させるように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記電力調整ユニットは、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させるように構成されている、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記電力調整ユニットは、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記電力調整ユニットは、予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせるように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記電力調整ユニットは、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記電力調整ユニットが、前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整するように構成されているプロセッサをさらに具備する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されているメモリをさらに具備し、
前記電力調整ユニットは、前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記電力調整ユニットは、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻を少なくとも部分的に含む、請求項1記載の装置。
【請求項17】
前記特性は、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項1記載の装置。
【請求項18】
ワイヤレス通信の方法において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信することと、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信することと、
前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定することと、
前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整することと
を含む方法。
【請求項19】
前記受信は、第2の受信領域内で実行され、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信することをさらに含み、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値より少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記調整は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用することを含み、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項20記載の方法。
【請求項24】
前記調整は、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整することを含み、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項20記載の方法。
【請求項25】
前記調整は、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させることを含み、前記調整は、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させることを含む、請求項18記載の方法。
【請求項26】
前記調整は、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整することを含む、請求項18記載の方法。
【請求項27】
予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせることをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項28】
前記調整は、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ実行される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整することをさらに含む、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求は無視される、請求項18記載の方法。
【請求項31】
前記調整は、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整することを含む、請求項18記載の方法。
【請求項32】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項18記載の方法。
【請求項33】
ワイヤレス通信のための装置において、
第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信する手段と、
1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信する手段と、
前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定する手段と、
前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整する手段と
を具備する装置。
【請求項34】
前記受信手段は、第2の受信領域内に位置しており、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項33記載の装置。
【請求項35】
前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別するために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集する手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項36】
前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信する手段をさらに具備し、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項35記載の装置。
【請求項37】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、
前記装置は、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求を、前記統計情報の収集の間に無視する手段をさらに具備する、請求項36記載の装置。
【請求項38】
前記調整手段は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用するように構成されており、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項35記載の装置。
【請求項39】
前記調整手段は、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整するように構成されており、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項35記載の装置。
【請求項40】
前記調整手段は、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させる手段を備え、
前記調整手段は、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させる手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項41】
前記調整手段は、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整する手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項42】
予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が受信されるまで、前記第1の電力の調整を遅らせる手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項43】
前記調整手段は、前記予め定められた量の不成功に終わった登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項42記載の装置。
【請求項44】
前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力が調整される場合、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整する手段をさらに具備する、請求項43記載の装置。
【請求項45】
前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視する手段をさらに具備する、請求項33記載の装置。
【請求項46】
前記調整手段は、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整する手段を備える、請求項33記載の装置。
【請求項47】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項33記載の装置。
【請求項48】
コンピュータ読取可能媒体を有するコンピュータプログラム製品において、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
コンピュータに、第1の電力を有する第1の信号を、受信領域に対して、ワイヤレスに送信させるためのコードと、
前記コンピュータに、1つ以上のユーザデバイスからの登録の要求を受信させるためのコードと、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスが、少なくとも1つのユーザデバイスを識別する情報を記憶するように構成されている登録ユニット中で識別されないとして決定させるためのコードと、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスからの前記登録の要求の特性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードと
を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項49】
前記受信は、第2の受信領域内で実行され、第2の信号は、送信機から、前記第2の受信領域中の前記1つ以上のユーザデバイスに対してワイヤレスに送信され、前記第2の受信領域は、前記受信領域よりも実質的に大きい、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項50】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記コンピュータに、前記登録の要求が、前記1つ以上のユーザデバイスにおける過度な干渉を示すものであるか否かを識別させるために、前記登録の要求に関連する統計情報を収集させるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項51】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスにおける前記信号の受信から導出された測定値を示す情報を、前記1つ以上のユーザデバイスから受信させるためのコードをさらに含み、
前記特性は、少なくとも部分的に前記測定値を含む、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項52】
前記測定値を示す情報は、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれにおける前記信号のパス損失を示し、前記1つ以上のユーザデバイスのそれぞれの前記登録の要求に関係付けられており、予め定められたしきい値よりも少ないパス損失に関係している登録の要求は、前記統計情報の収集の間に無視される、請求項51記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記調整は、前記第1の電力に対する上限と下限を利用することを含み、前記上限と前記下限は、前記受信された登録の要求、または、前記収集された統計情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項54】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記収集された統計情報に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードを含み、前記統計情報は、予め定められた継続期間にわたって受信された前記登録の要求の平均数、複数の予め定められた時間にわたって受信された前記登録の要求の数のヒストグラム、前記受信機によって受信された前記登録の要求の数の移動平均、および、前記受信機によって受信された、ある分量の前記登録の要求への自己回帰フィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項50記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項55】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、少なくとも1つの予め定められた特性を有する、受信され、不成功に終わった登録の要求のそれぞれに対して、予め定められた分量だけ、前記第1の電力を減少させるためのコードを含み、
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記第1の電力が減少されたのに後続して、予め定められた回復スケジュールにしたがって、前記第1の電力を徐々に増加させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項56】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、ホームユーザデバイス測定値レポート、マクロユーザデバイス測定値レポート、および、ネットワークリッスンモジュールからの情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の電力を調整させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項57】
前記コンピュータ読取可能媒体は、予め定められた量の登録の要求が受信されるまで、前記コンピュータに、前記第1の電力の調整を遅らせるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、前記予め定められた量の登録の要求が、規定された期間内に受信された場合にのみ、前記第1の電力を調整するように構成されている、請求項57記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記規定された期間の間に、最大調整制限より頻繁に前記第1の電力を調整する場合、前記コンピュータに、前記予め定められた量、または、前記規定された期間を調整させるためのコードをさらに含む、請求項58記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項60】
前記コンピュータ読取可能媒体は、前記コンピュータに、前記1つ以上のユーザデバイスのうちの少なくとも1つから受信された最大要求制限を超える登録の要求を無視させるためのコードをさらに含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項61】
前記コンピュータに、前記第1の電力を調整させるためのコードは、
前記コンピュータに、規定された期間内に受信された、前記登録の要求の量に比例した分量で、前記第1の電力を調整させるためのコードを含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項62】
前記特性は、前記登録の要求が受信された、1日のうちの時刻、または、前記登録に対する第1の要求が、そこから受信されたユーザデバイスを少なくとも部分的に含む、請求項48記載のコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−525086(P2012−525086A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507442(P2012−507442)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/032286
【国際公開番号】WO2010/124243
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/032286
【国際公開番号】WO2010/124243
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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