説明

監視模擬装置

【課題】 配電盤のシーケンス制御の動作確認試験を迅速かつ容易に実施することができ、その動作確認試験の内容も解り易いものにする。
【解決手段】 自動監視システムにおける配電盤にシーケンサを介してパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータに付設されたモニタに、自動監視システムの系統図5中の遮断器6および断路器7の状況を模擬的に表示可能とした監視模擬装置であって、パーソナルコンピュータに取り込まれた系統図5をモニタ画面4aの壁紙として表示し、モニタ画面4a上で移動可能なアイコン11,12を遮断器6および断路器7と関連付けて系統図5中の所定位置に配置し、遮断器6および断路器7の状況に応じてアイコン11,12の発光形態を変更可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば変電所などに設置される自動監視システムにおける受配電設備としての配電盤を模擬的に動作させ、その配電盤の動作確認試験を実施する際に使用される監視模擬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば電力系統における自動監視システムでは、変電所などに設置された受配電設備である配電盤を中央監視装置で集中管理するようにしている。この種の配電盤を製作するメーカでは、配電盤を模擬的に動作させ、その配電盤のシーケンス制御の動作確認試験を実施することが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
自動監視システムにおける中央監視装置により集中管理する配電盤は、電力系統における各種の遮断器や断路器などのシステム構成要素をシーケンス制御するものであり、従来、この配電盤の動作確認試験を実施するための監視模擬装置として、各種の遮断器や断路器などのシステム構成要素からなる系統図に基づいて、配電盤のシーケンス制御を模擬的に実行する模擬回路を組み込んだラック式の監視模擬装置が使用されている。
【0004】
このラック式の監視模擬装置は、配電盤のシーケンス制御を模擬的に実行する模擬回路を内蔵し、その前面パネルに、系統図におけるシステム構成要素の遮断器や断路器を入り切りするためのスイッチおよびそれら遮断器や断路器の入り切りを表示するランプが配設されている。この監視模擬装置の前面パネルに設けられたスイッチをオンオフ操作することにより、そのスイッチに対応する遮断器や断路器のランプが点灯するか否かを目視確認することで、配電盤のシーケンス制御の動作確認試験を実施している。
【特許文献1】特開2005−346688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述した従来のラック式監視模擬装置では、その前面パネルに多数のスイッチやランプを整列させた状態で配設し、配電盤のシーケンス制御の動作確認項目が記載された表示部(表示シールや表示プレート)をそれらスイッチおよびランプの近傍に貼り付けるようにしている。
【0006】
このように監視模擬装置の前面パネルには、多数のスイッチやランプおよび表示部が配設されていることから、その前面パネルから離れた位置ではスイッチやランプおよび表示部が見難くなり、オンオフ操作すべきスイッチの選択、ランプの点灯の有無や表示部の判読を誤る可能性が高く、監視模擬装置の操作性が悪く、配電盤のシーケンス制御の動作確認試験に時間を要しているというのが現状であった。
【0007】
また、監視模擬装置の前面パネルに設けられたスイッチおよび表示部の動作確認項目と系統図とを照合する必要があり、この照合から系統図のいずれのシステム構成要素に関する動作確認であるかを判断しなければならず、その照合作業が煩雑でこのことからも動作確認試験に時間を要することになる。
【0008】
さらに、配電盤を製作するメーカでは、その配電盤を使用する顧客の立会いの下で動作確認試験を実施することから、多人数の顧客が監視模擬装置の前面パネルを目視しようとしても、その前面パネルから離れた位置では、スイッチの選択、ランプの点灯の有無や表示部における動作確認項目の判読が難しく、顧客にとって動作確認試験が解り難くなっているというのも現状であった。
【0009】
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、配電盤のシーケンス制御の動作確認試験を迅速かつ容易に実施することができ、その動作確認試験の内容も解り易いものにし得る監視模擬装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、自動監視システムにおける制御部にインターフェースを介してパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータに付設されたモニタに、自動監視システムの制御図面中のシステム構成要素の状況を模擬的に表示可能とした監視模擬装置であって、パーソナルコンピュータに取り込まれた制御図面をモニタ画面の壁紙として表示し、モニタ画面上で移動可能なアイコンをシステム構成要素と関連付けて制御図面中の所定位置に配置し、システム構成要素の状況に応じてアイコンの発光形態を変更可能としたことを特徴とする。
【0011】
本発明では、自動監視システムの制御図面をパーソナルコンピュータにスキャナ等により取り込み、その取り込まれた制御図面をモニタ画面の壁紙として表示するようにしたことから、制御図面をモニタ画面に短時間で容易に表示することが可能となる。つまり、この制御図面をプログラミングによりパーソナルコンピュータのモニタ画面に表示させようとした場合、そのプログラミングによる制御図面の作成に多大な時間と労力を要することになる。これに対して、前述したようにパーソナルコンピュータに取り込まれた制御図面をモニタ画面の壁紙として表示すれば、制御図面のモニタ画面での表示が簡素化でき、しかも、制御図面の変更にも迅速に対応することが可能となる。
【0012】
また、モニタ画面上で移動可能なアイコンをシステム構成要素と関連付けて制御図面中の所定位置に配置することにより、そのアイコンをシステム構成要素のシンボル等として使用することができ、そのシステム構成要素の状況に応じてアイコンの発光状態を変更可能とすることにより、特定のシステム構成要素の状況を容易に把握することができる。
【0013】
なお、本発明を電力系統の自動監視システムに適用した場合、その自動監視システムの制御部としては、例えば変電所などに設置される受配電設備の配電盤がある。その電力系統の自動監視システムにおける配電盤にインターフェースを介してパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータに付設されたモニタに自動監視システムの制御図面を前述の手法により表示する。
【0014】
この場合、一つの制御図面としては遮断器および断路器からなるシステム構成要素の系統図があり、遮断器および断路器ごとに配置されたアイコンの操作に基づいて遮断器および断路器の入り切りを模擬的に実行することにより、遮断器および断路器の入り切り状態を、その遮断器および断路器と対応するアイコンの発光色の変更で表示可能とすることが望ましい。このようにすれば、遮断器および断路器の入り切り状態をアイコンの発光色の変更で容易に把握することができる。
【0015】
この系統図においては、システム構成要素の状態を表示する文字アイコンを系統図中の所定位置に配置し、文字アイコンの操作に基づいて状態項目を書き換え可能とすることが望ましい。このようにすれば、システム構成要素の状態に応じてその状態項目を文字アイコンで容易に把握することができる。
【0016】
また、もう一つの制御図面としては故障項目からなるシステム構成要素の一覧図があり、故障項目の状況を、その故障項目と対応するアイコンの発光色と発光状態の変更で表示可能とすることが望ましい。このようにすれば、自動監視システムにおける故障項目の状況をアイコンの発光色と発光状態の変更で容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、自動監視システムの制御図面をプログラミングにより多大な時間と労力を費やして作成することなく、パーソナルコンピュータに取り込まれた制御図面をモニタ画面の壁紙として表示するようにしたことから、制御図面のモニタ画面での表示を時間および労力の面で簡素化でき、しかも、制御図面の変更にも迅速に対応することが可能となる。また、モニタ画面上で移動可能なアイコンをシステム構成要素と関連付けて制御図面中の所定位置に配置することにより、そのアイコンをシステム構成要素のシンボル等として使用することができ、しかも、そのシステム構成要素の状況に応じてアイコンの発光状態を変更可能とすることにより、特定のシステム構成要素の状況を容易に把握することができる。
【0018】
その結果、この監視模擬装置を、電力系統の自動監視システムにおける配電盤のシーケンス制御の動作確認試験に使用した場合、その動作確認試験を迅速かつ容易に実施することができ、その動作確認試験の内容も解り易いものとなる。つまり、従来のようなラック式監視模擬装置と比べて、監視模擬装置の操作性が向上し、配電盤のシーケンス制御の動作確認試験における時間の短縮化が図れる。また、動作確認項目と系統図との照合が不要となり、試験作業の効率化が図れる。さらに、多人数の顧客の立会いの下で動作確認試験を実施する場合でも、顧客にとって動作確認試験の内容が解り易く、顧客満足度の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に係る監視模擬装置の実施形態を以下に詳述する。この実施形態は、電力系統の自動監視システムにおける配電盤のシーケンス制御の動作確認試験に使用する監視模擬装置を例示する。
【0020】
この監視模擬装置は、図1に示すように、電力系統の自動監視システムの制御部である配電盤1にインターフェースとしてのシーケンサ2を介してパーソナルコンピュータ3を接続し、そのパーソナルコンピュータ3に付設されたモニタ4に、自動監視システムの制御図面中のシステム構成要素の状況を模擬的に表示可能としたものである。なお、前述のシーケンサ2としては、電源ユニット、CPUユニット、出力ユニットおよび入力ユニットから構成される一般的なものが使用可能である。また、モニタ4としては、配電盤1を製作するメーカにおいて、その配電盤1を使用する多人数の顧客の立会いの下で動作確認試験を実施する場合などに、大型の液晶ディスプレイを使用することが有効である。
【0021】
図2は、自動監視システムにおける一つの制御図面をモニタ画面4aに表示した状態を例示する。この制御図面は、配電盤1がシーケンス制御するシステム構成要素として複数の遮断器6および断路器7からなる系統図5である。また、図3は、自動監視システムにおけるもう一つの制御図面をモニタ画面4bに表示した状態を例示する。この制御図面は、配電盤1がシーケンス制御するシステム構成要素の故障項目9からなる一覧図8である。これら系統図5あるいは一覧図8は、動作確認試験に先立ってパーソナルコンピュータ3にスキャナ等でビットマップファイルあるいはPDFファイルとして取り込み、モニタ画面4a,4bの壁紙として表示する。
【0022】
このように、自動監視システムの系統図5あるいは一覧図8をパーソナルコンピュータ3にスキャナ等により取り込み、その取り込まれた系統図5あるいは一覧図8をモニタ画面4a,4bの壁紙として表示するようにしたことから、系統図5あるいは一覧図8をモニタ画面4a,4bに短時間で容易に表示することが可能となる。
【0023】
つまり、この系統図5あるいは一覧図8をプログラミングによりパーソナルコンピュータ3のモニタ画面4a,4bに表示させようとした場合、そのプログラミングによる系統図5あるいは一覧図8の作成に多大な時間と労力を要することになる。
【0024】
これに対して、前述したようにパーソナルコンピュータ3に取り込まれた系統図5あるいは一覧図8をモニタ画面4a,4bの壁紙として表示すれば、系統図5あるいは一覧図8のモニタ画面4a,4bでの表示が簡素化でき、しかも、系統図5あるいは一覧図8の変更があってもスキャナ等による取り込みだけで済むため、その仕様変更にも迅速に対応することが可能となる。
【0025】
一方、専用ソフトを使用することにより、モニタ画面4a,4b上で移動可能なアイコン11〜13をシステム構成要素と関連付けて系統図5あるいは一覧図8中の所定位置に配置し、システム構成要素の状況に応じてアイコン11〜13の発光形態を変更可能とする。このように、モニタ画面4a,4b上で移動可能なアイコン11〜13をシステム構成要素と関連付けて系統図5あるいは一覧図8中の所定位置に配置することにより、そのアイコン11〜13をシステム構成要素のシンボル等として使用することができ、そのシステム構成要素の状況に応じてアイコン11〜13の発光状態を変更可能とすることにより、特定のシステム構成要素の状況を容易に把握することができる。
【0026】
なお、アイコン11〜13をシステム構成要素のシンボル等として使用する場合、そのアイコン11〜13をクリックすることにより、アイコン11〜13の形状および大きさをシステム構成要素のシンボル等の形状および大きさに合わせて任意に調整することが可能である。
【0027】
図2に示す系統図5においては、モニタ画面4a上で移動可能なアイコン11(図中の四角いクロスハッチング部分)を番号付け等により遮断器6と関連付けると共にアイコン12(図中の丸いクロスハッチング部分)を番号付け等により断路器7と関連付け、各遮断器6および断路器7と関連付けられたアイコン11,12をそれぞれ対応する遮断器6および断路器7の位置に移動させて配置する。この遮断器6および断路器7の入り切り状態を、その遮断器6および断路器7と対応するアイコン11,12の発光色を変更させることで表示する。
【0028】
例えば、遮断器6および断路器7がオフ状態であれば、そのアイコン11,12の発光色を緑色とし、遮断器6および断路器7がオン状態であれば、そのアイコン11,12の発光色を赤色とする。このようにすれば、遮断器6および断路器7の入り切り状態をアイコン11,12の発光色の変更で容易に把握することができる。
【0029】
この監視模擬装置による動作確認試験時、遮断器6および断路器7ごとに配置されたアイコン11,12の操作に基づいて遮断器6および断路器7の入り切りを模擬的に実行する。つまり、アイコン11,12のクリックによりポップアップ画面を表示させ、そのポップアップ画面において遮断器6および断路器7のオンオフを選択する。
【0030】
まず、遮断器6および断路器7のオフ操作により、パーソナルコンピュータ3から遮断器6および断路器7のオフ指令信号をシーケンサ2を介して配電盤1に送信し、その配電盤1が対応する遮断器6および断路器7をオフ制御すれば、そのオフ制御信号をシーケンサ2を介してパーソナルコンピュータ3に返信し、対応する遮断器6および断路器7のアイコン11,12の発光色を緑色に表示する。
【0031】
また、遮断器6および断路器7のオン操作により、パーソナルコンピュータ3から遮断器6および断路器7のオン指令信号をシーケンサ3を介して配電盤1に送信し、その配電盤1が対応する遮断器6および断路器7をオン制御すれば、そのオン制御信号をシーケンサ2を介してパーソナルコンピュータ3に返信し、対応する遮断器6および断路器7のアイコン11,12の発光色を赤色に表示する。
【0032】
この系統図5では、遮断器6および断路器7をアイコン化する以外に、例えば「電圧有」や「遠方」などの状態項目14,15についてもアイコン化し、その文字アイコン16,17(図中の四角いクロスハッチング部分)の発光色を緑色としている。このアイコン化された状態項目14,15についても、文字アイコン16,17のクリックによりポップアップ画面を表示させ、そのポップアップ画面において状態項目14,15を書き換えすることが可能である。
【0033】
前述では、この系統図5において、遮断器6および断路器7をアイコン化した場合について説明したが、遮断器6および断路器7を繋ぐ配線18についてもアイコン化することが可能である。この場合、アイコンを配線18の形状に合わせて細長くなるように形状調整し、そのアイコンを所定位置の配線に移動させて合致させる。このようにすれば、遮断器6および断路器7のオンオフ状態に加えて配線18の導通・非導通箇所を明確に表示することが可能となる。
【0034】
図3に示す一覧図8においては、モニタ画面4b上で移動可能なアイコン13(図中の四角いクロスハッチング部分)を番号付け等により各種の故障項目9と関連付け、各種の故障項目9と関連付けられたアイコン13をそれぞれ対応する故障項目9の位置(各欄の右上位置)に移動させて配置する。この故障項目9の状況を、その故障項目9と対応するアイコン13の発光色と発光状態を変更させることで表示する。
【0035】
例えば、故障項目9が正常であれば、そのアイコン13の発光色を黒色とし、故障項目9が異常であれば、そのアイコン13の発光色を赤色とし、点滅(フリッカ)させる。このようにすれば、自動監視システムにおける故障項目9の状況をアイコン13の発光色と発光状態の変更で容易に把握することができる。なお、このアイコン13の発光色を黒色とし、前述のアイコン11,12の発光色を緑色として異ならせているのは、アイコン13によるシステム故障表示とアイコン11,12による入り切り表示とを区別するためである。
【0036】
前述した故障項目9の状況をアイコン13の発光色と発光状態で表示するに際しては、配電盤1から出力される正常信号あるいは異常信号をシーケンサ2を介してパーソナルコンピュータ3に送信することにより、故障項目9が正常であれば、そのアイコン13の発光色を黒色とし、故障項目9が異常であれば、そのアイコン13の発光色を赤色とし、点滅(フリッカ)させる。なお、アイコン13の表示切替は、配電盤1から出力される異常信号の有無だけで行うことも可能である。
【0037】
このように、監視模擬装置を、電力系統の自動監視システムにおける配電盤1のシーケンス制御の動作確認試験に使用した場合、動作確認試験の準備作業が可能な限り短くて済み、その動作確認試験を迅速かつ容易に実施することができ、その動作確認試験の内容も解り易いものとなる。つまり、従来のようなラック式監視模擬装置と比べて、監視模擬装置の操作性が向上し、配電盤1のシーケンス制御の動作確認試験における時間の短縮化が図れる。また、動作確認項目と系統図との照合が不要となり、試験作業の効率化が図れる。さらに、多人数の顧客の立会いの下で動作確認試験を実施する場合でも、顧客にとって動作確認試験の内容が解り易く、顧客満足度の向上が図れる。
【0038】
なお、前述の実施形態では、電力系統の自動監視システムにおける配電盤の動作確認試験について適用した場合について説明したが、汚水処理などの水処理系統の自動監視システムにおける制御部の動作確認試験についても適用可能である。
【0039】
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る監視模擬装置の実施形態で、監視模擬装置を配電盤に接続した状態を示す構成図である。
【図2】本発明の監視模擬装置のモニタ画面の一例を示す図である。
【図3】本発明の監視模擬装置のモニタ画面の他例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 自動監視システムの制御部(配電盤)
2 インターフェース(シーケンサ)
3 パーソナルコンピュータ
4 モニタ
4a,4b モニタ画面
5 制御図面(系統図)
6 システム構成要素(遮断器)
7 システム構成要素(断路器)
8 制御図面(一覧図)
9 システム構成要素(故障項目)
11〜13 アイコン
14,15 システム構成要素(状態項目)
16,17 文字アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動監視システムにおける制御部にインターフェースを介してパーソナルコンピュータを接続し、前記パーソナルコンピュータに付設されたモニタに、前記自動監視システムの制御図面中のシステム構成要素の状況を模擬的に表示可能とした監視模擬装置であって、
前記パーソナルコンピュータに取り込まれた制御図面をモニタ画面の壁紙として表示し、前記モニタ画面上で移動可能なアイコンを前記システム構成要素と関連付けて制御図面中の所定位置に配置し、前記システム構成要素の状況に応じて前記アイコンの発光形態を変更可能としたことを特徴とする監視模擬装置。
【請求項2】
前記自動監視システムの制御部は、受配電設備の配電盤である請求項1に記載の監視模擬装置。
【請求項3】
前記制御図面は遮断器および断路器からなるシステム構成要素の系統図であり、前記遮断器および断路器ごとに配置されたアイコンの操作に基づいて遮断器および断路器の入り切りを模擬的に実行することにより、前記遮断器および断路器の入り切り状態を、その遮断器および断路器と対応するアイコンの発光色の変更で表示可能とした請求項1又は2に記載の監視模擬装置。
【請求項4】
前記系統図におけるシステム構成要素の状態を表示する文字アイコンを前記系統図中の所定位置に配置し、前記文字アイコンの操作に基づいて状態項目を書き換え可能とした請求項3に記載の監視模擬装置。
【請求項5】
前記制御図面は故障項目からなるシステム構成要素の一覧図であり、前記故障項目の状況を、その故障項目と対応するアイコンの発光色と発光状態の変更で表示可能とした請求項1又は2に記載の監視模擬装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−72924(P2010−72924A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239419(P2008−239419)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000003942)日新電機株式会社 (328)
【Fターム(参考)】