説明

直管型LEDランプ用スイッチ装置及びそれを用いた直管型LEDランプ

【課題】直管型LEDランプの端部に設けられ、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具を含む様々な形態の蛍光灯器具に取り付けること。
【解決手段】ハウジングから突出する第1端子(5)と、ハウジング内への押圧操作を受け付け可能な操作部を有する操作体(9)と、操作体(9)への押圧操作に伴って第1端子(5)と導通状態が切り替えられる第2端子(6)と、操作体(9)を押圧操作前の初期状態に復帰させるトーションばね(12)とを備え、操作体(9)は、一対の第1端子(5)間とは異なる位置に設けられ、ハウジングの表面と対向する基部を有すると共に、操作体(9)を押圧可能な押圧部材(13)が操作体(9)を覆うようにハウジングに設けられた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光灯器具のソケットに装着される直管型LEDランプ用スイッチ装置及びそれを用いた直管型LEDランプに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光源にLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いるLEDランプが普及している。LEDランプにおいては、従来型の照明器具と比べ、消費電力や二酸化炭素の排出量を大幅に低減できると共に、製品寿命も大幅に拡大できる。このようなLEDランプにおいて、現在、従来型の蛍光灯を代替する照明器具として直管型LEDランプが注目されている。
【0003】
このような直管型LEDランプにおいて、両端に配置された口金に、弾性付勢されたスイッチピンを外側に向けて突出させておき、蛍光灯器具に対する取り付け作業に応じて押し込まれたスイッチピンの一部でLEDへの通電を切り替えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この直管型LEDランプにおいては、蛍光灯器具に対する直管型LEDランプの取り付け、或いは、蛍光灯器具からの直管型LEDランプの取り外し時に作業者に電流が流れる事態を防止でき、当該作業時における安全性を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−192229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載の直管型LEDランプにおいては、その端部の中央に弾性付勢されたスイッチピンが外側に向けて突出して設けられていることから、例えば、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具には対応することができない。すなわち、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具においては、スイッチピンを内側に適切に押し込むことができず、LEDへの通電を切り替えることが困難なためである。蛍光灯器具には、直管型蛍光灯の一端側の端子(口金ピン)を一方のソケットに差し込んだ後、他端側の端子を他方のソケットに差し込む形態のものや、両方の端子を同時にソケットに装着する形態のものが知られている。一般に、前者の蛍光灯器具においてはソケットの中央部に窪みが設けられていないのに対し、後者の蛍光灯器具においては直管型蛍光灯の口金ピンを通過させるためにソケットの中央部に窪みが設けられている。このため、特許文献1に記載の直管型LEDランプにおいては、前者の蛍光灯器具に装着できるものの、後者の蛍光灯器具には装着することができない。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、直管型LEDランプの端部に設けられ、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具を含む様々な形態の蛍光灯器具に取り付けることができる直管型LEDランプ用スイッチ装置及びそれを用いた直管型LEDランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の直管型LEDランプ用スイッチ装置は、開口部を有し、直管型LEDランプ本体の少なくとも端部に設けられるハウジングと、このハウジングの表面から一方向に突出する一対の第1端子と、前記開口部から前記一方向に突出すると共に前記ハウジング内への押圧操作を受け付け可能な操作部を有する操作体と、この操作体への押圧操作に伴って前記第1端子の少なくとも一方と導通状態が切り替えられる第2端子と、前記操作体を押圧操作前の初期状態に復帰させる弾性部材とを備え、前記操作体は、前記一対の第1端子間の中央部とは異なる位置に設けられており、前記ハウジングの前記表面と対向する基部を有すると共に前記操作体を押圧可能な押圧部材が、前記操作部を覆うように前記ハウジングに設けられていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、操作体が一対の第1端子間とは異なる位置に設けられているので、中央部が窪んでいるソケットを有する蛍光灯器具に取り付けられる場合においても、操作体がソケットの窪み部に入り込む事態が発生しないので、このような蛍光灯器具に取り付けることができる。このため、一端側の端子を一方のソケットに差し込んだ後、他端側の端子を他方のソケットに差し込む形態の蛍光灯器具や、両方の端子を同時にソケットに装着する形態の蛍光灯器具のいずれにも装着できる。さらに、操作体を押圧可能な押圧部材の基部が、第1端子が突出するハウジングの表面と対向するので、押圧可能な領域を広く確保でき、中央部が窪んでいるソケット以外のさまざまな形態のソケットを有する蛍光灯器具にも対応できる。上述した中央部が窪んでいるソケットを有する蛍光灯器具以外の蛍光灯器具には、例えば、本スイッチ装置の取り付け面が概して小判形状に突出した形態のソケットを有する蛍光灯器具が含まれる。
【0009】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記押圧部材には、前記一対の第1端子の突出方向に沿って往復動可能に案内される被案内部が設けられていると共に、前記ハウジングには、前記被案内部を案内する案内部が設けられる。この場合には、被案内部によって押圧部材を円滑に移動させることができるので、押圧部材による操作体の押圧を確実に行うことが可能となる。
【0010】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記ハウジングは筒状に形成されており、このハウジングの外側面には、前記案内部を構成する溝部が前記ハウジングの前記表面に至るように複数設けられていると共に、前記押圧部材には、前記溝部に案内される凸状の前記被案内部が複数設けられている。この場合には、案内部が複数設けられているので、押圧部材をより円滑に移動することができる。また、案内部がハウジングの外側面に設けられているので、ハウジング内の接点機構等との干渉を避けることができる。さらに、溝部がハウジングの表面に至るように設けられているので、押圧部材の取付作業性が良好となる。
【0011】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記押圧部材には、前記基部から前記ハウジングの外側面に沿って延びる複数の延出部が設けられ、前記延出部の先端部に設けられたフック部によって前記押圧部材が前記ハウジングに掛け止めされて、前記押圧部材が前記ハウジングに着脱可能に取り付けられる。この場合には、ハウジングに対し押圧部材を着脱可能に設けることができるため、必要に応じて押圧部材を取り付ける、又は取り外すことによって、蛍光灯器具のソケット形態に即したスイッチ装置の装着が可能となり、装着性が向上すると共に、より多くのソケット形態に対応可能となる。
【0012】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記延出部は、前記押圧部材に一対設けられ、前記ハウジングの外側面の一部に沿った抱持部が前記延出部から延設されていると共に、前記延出部に前記被案内部がそれぞれ形成されている。この場合には、押圧部材がハウジングに着脱可能に取り付けられたものでも、抱持部により押圧部材の動きが制限されるため、蛍光灯器具のソケットへの装着時に押圧部材が外れてしまう不具合を防止できる。また、抱持部も被案内部として機能するので、押圧部材の移動をより円滑にできる。
【0013】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記一対の第1端子の両方の延出方向を含んだ平面を挟んだ一方の領域における前記ハウジングに前記操作体が配設され、前記押圧部材は、前記被案内部が前記一方の領域側に設けられると共に、前記抱持部が前記平面を挟んだ他方の領域側に延設されており、前記抱持部と前記基部との間に前記一対の第1端子を露出させる開放部が形成されている。この場合には、一対の被案内部と抱持部とが一対の第1端子を挟んで互いに異なる側に設けられているので、より安定して押圧部材の移動を案内できると共に、ソケットへの装着時に押圧部材のフック部が外れてしまう不具合を確実に防止できる。また、操作体と一対の被案内部とがハウジングの一方の領域に設けられていると共に、抱持部が他方の領域に設けられており、抱持部と基部との間に一対の第1端子を露出させる開放部が設けられているので、ソケットへの装着時に開放部を介して第1端子を確認することができ、装着性が損なわれない。
【0014】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記基部には、前記操作体の先端を露出させる貫通部が設けられており、初期状態において、前記貫通部から露出した前記操作体の先端と前記基部の表面とで、前記ハウジングの前記表面からの距離が等しくなるように設定されている。この場合には、ハウジングの表面から基部の表面までの距離と、ハウジングの表面から操作体の先端までの距離が等しく設定されているので、着脱可能な押圧部材をハウジングに取り付けて使用する場合と取り外して使用する場合とで、第1端子と第2端子との間で導通状態が切り替わるのに必要な押圧部材又は操作体の押し込み量を同一にでき、接点の切り替えタイミングを合わせることが可能となる。
【0015】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記ハウジング内には、前記操作体の前記第1端子における前記一方向と相反する方向への押圧操作時に前記操作体が収容される収容部が設けられると共に、前記操作体は、前記一方向を挟む相反する方向の少なくとも一方側からの押圧操作に伴って傾動動作するように構成されており、前記押圧部材の前記基部には、前記操作体の傾動動作を規制する規制部が設けられる。この場合には、操作体が、第1端子における一方向と相反する方向への押圧操作に加えて、第1端子における一方向を挟む相反する方向の少なくとも一方向からの押圧操作に伴って傾動動作するものであっても、規制部によって傾動動作が規制されるので、押圧部材によって操作体を第1端子の延在方向へ、安定して押圧することができる。
【0016】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置においては前記ハウジング内における他方の領域に、前記第1端子と前記第2端子との導通状態を切り替える可動接点が設けられている。この場合には、他方の領域に可動接点が設けられることから、ハウジング内の空間を有効に利用することができるので、各構成部材を無理なくハウジング内に収容すると共に、構成部材を組み込む際の作業効率を向上することが可能となる。
【0017】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記可動接点は、前記第1端子及び第2端子とは別部材で構成されると共に、前記第1端子の少なくとも一方に導通して設けられた第1接点部及び前記第2端子に導通して設けられた第2接点部と対向して配置されており、前記操作体への押圧操作に伴って、前記可動接点が前記第1接点部及び第2接点部に当接する。この場合には、可動接点を、第1端子及び第2端子と別部材で構成することから、両接点部間の絶縁距離を確保することができるので、絶縁性を高めて安全性を向上することが可能となる。
【0018】
上記直管型LEDランプ用スイッチ装置において、前記操作体には、前記操作部の先端と対向する位置に凹部が設けられており、一端部が前記凹部に配置されると共に、他端部が前記可動接点を駆動するシーソー動作可能な駆動部材が、前記一対の第1端子間を通るように配設され、前記弾性部材により前記駆動部材の一端部が前記凹部側に付勢されている。この場合には、駆動部材が一対の第1端子間を通るように配設されることから、ハウジング内におけるスペース効率をさらに向上することが可能となる。また、駆動部材がシーソー動作して可動接点を駆動することから、可動接点と第1接点部及び第2接点部との導通状態を安定して切り替えることが可能となる。
【0019】
本発明の直管型LEDランプは、複数のLEDと、前記LEDを発光させる駆動回路と、前記複数のLED及び前記駆動回路を収納する筒状のランプ本体とを具備し、上記直管型LEDランプ用スイッチ装置のいずれかを前記ランプ本体の端部に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、直管型LEDランプの端部に設けられ、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具を含む様々な形態の蛍光灯器具に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】図2Aは、上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が有する押圧部材の正面図であり、図2Bは、押圧部材の斜視図である。
【図3】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置の外観斜視図である。
【図4】図4Aは、上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置の後方側から見た正面図であり、図4Bは、スイッチ装置の上面図である。
【図5】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が有する外部ケース及び内部ケースの側断面図である。
【図6】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置の側断面図である。
【図7】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が有する内部ケース周辺の構成部品を説明するための斜視図である。
【図8】図7に示す状態の内部ケース及びその周辺部品の上面図である。
【図9】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置内の構成部品間の位置関係の説明図である。
【図10】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置内の構成部品間の位置関係の説明図である。
【図11】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が取り付けられる直管型LEDランプの外観を示す斜視図である。
【図12】蛍光灯器具Aに装着される直前の直管型LEDランプ用スイッチ装置の状態を示す斜視図である。
【図13】蛍光灯器具Aに装着された場合の直管型LEDランプ用スイッチ装置内の構成部品の状態を示す斜視図である。
【図14】蛍光灯器具Aに装着された場合の直管型LEDランプ用スイッチ装置の外観を示す斜視図である。
【図15】蛍光灯器具Bに装着される直前の直管型LEDランプ用スイッチ装置の状態を示す斜視図である。
【図16】蛍光灯器具Bに装着される直前の押圧部材を装着しない直管型LEDランプ用スイッチ装置の状態を示す斜視図である。
【図17】押圧部材を装着しない状態で蛍光灯器具Bに装着された場合の直管型LEDランプ用スイッチ装置内の構成部品の状態を示す斜視図である。
【図18】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が有する押圧部材の変形例の説明図である。
【図19】上記実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置が有する操作体の変形例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明の一実施の形態に係る直管型LEDランプ用スイッチ装置(以下、単に「スイッチ装置」という)は、直管型LEDランプの端部に設けられ、直管型LEDランプ内に実装される駆動回路(例えば、AC/DCコンバータ)に対する通電状態を切り替えるものである。特に、このスイッチ装置は、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具を含む様々な形態の蛍光灯器具への装着を可能とするものである。具体的には、直管型蛍光灯の一端側の端子を一方のソケットに差し込んだ後、他端側の端子を他方のソケットに差し込む形態の蛍光灯器具(以下、適宜「第1種蛍光灯器具」という)及び両方の端子を同時にソケットに装着する形態の蛍光灯器具(以下、適宜「第2種蛍光灯器具」という)などの蛍光灯器具への装着を可能とするものである。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態に係るスイッチ装置1の全体構成を示す分解斜視図である。なお、以下においては、説明の便宜上、図1に示す左上方側を「スイッチ装置1の後方側」又は単に「後方側」と呼び、図1に示す右下方側を「スイッチ装置1の前方側」又は単に「前方側」と呼ぶものとする。
【0024】
図1に示すように、本実施の形態に係るスイッチ装置1は、装置本体のハウジングを構成する外部ケース2、内部ケース3及び絶縁カバー4と、内部ケース3に取り付けられる第1端子5及び第2端子6とを備え、内部ケース3に外部ケース2を組み付けて形成される内部空間に可動接点7、駆動部材8、操作体9及びカム体10等の構成部品を収容し、ハウジングに着脱可能な押圧部材13を備えて構成されている。ハウジングを構成する外部ケース2、内部ケース3及び絶縁カバー4、並びに、内部空間に収容される駆動部材8、操作体9及びカム体10、並びに、押圧部材13は、例えば、絶縁性の樹脂材料で成型されている。以下、スイッチ装置1が有する各構成部品について説明する。
【0025】
外部ケース2は、概して下方側に開口した円筒形状に設けられている。外部ケース2の上面には、一対の貫通孔21a、21bが形成されている。これらの貫通孔21a、21bの周辺には円形の凹部22a、22bが形成されている。これらの凹部22a、22bの外径は、貫通孔21a、21bの外径よりも僅かに大きい寸法に設けられている。したがって、凹部22a、22bの内部においては、貫通孔21a、21bの周囲に底壁部が設けられた状態となっている。
【0026】
また、外部ケース2の上面であって、スイッチ装置1の前方側寄りの位置には長方形状を有する開口部23が形成されている。開口部23は、長手方向の辺が、一対の貫通孔21a、21bを通過する平面と平行に配置されるように形成されている。外部ケース2の外周であって、開口部23の側方の位置には、後述する押圧部材13における凸部137a、137bを案内する案内部として機能する一対の凹部(溝部)24a、24bが形成されている。これらの凹部24a、24bは、外部ケース2の中央部分近傍まで形成されている。凹部24a、24bは、外部ケース2の外周面に設けられているので、ハウジング内の接点機構等との干渉を避けることができる。これらの凹部24a、24bの底面には、貫通孔25a、25bが形成されている(図1において貫通孔25bは不図示)。これらの貫通孔25a、25bは、不図示のねじ等の固着部材によりスイッチ装置1をランプ本体に固定する際に利用される。なお、開口部23の内側には、後述する収容部26が設けられている。
【0027】
内部ケース3は、上面視にて概して円形状に設けられている。内部ケース3の外径は、外部ケース2の内周形状に対応する寸法に設計されている。内部ケース3の中央には、上下方向に延在する一対の壁部31(31a、31b)が設けられている。これらの壁部31a、31bは、スイッチ装置1の左右方向に一定距離離間して並設されている。これらの壁部31a、31bより後方側部分には、概して半円弧形状を有する筒状部32が設けられ、前方側部分には壁部31の下方側部分から延出して、概して半円弧形状を有する円盤形状部33が設けられている。
【0028】
一対の壁部31の上面には、内側部分に平面部311(311a、311b)が設けられ、この平面部311の外側に支柱部312(312a、312b)が設けられている。平面部311の中央近傍には、後述する固定ねじ11が挿通される挿通孔313(313a、313b)が形成されている。また、平面部311の支柱部312寄りの位置には、第1端子5を構成する保持部52の一部が挿入されるスリット314(314a、314b)が形成されている(図1においてスリット314aは不図示、図8参照)。支柱部312の上端部にはテーパ面が形成されており、外部ケース2に内部ケース3を収容する際のガイド部として機能する。
【0029】
筒状部32には、上面視にて概して矩形状を有する収容部321が設けられている。収容部321は、筒状部32に上下方向に貫通して設けられている。この収容部321には、詳細について後述するように、可動接点7及びこれに保持されたカム体10、並びに、駆動部材8の一部が収容される。収容部321を規定する内壁面の四隅部には、概して直方体形状の支持部322a〜322dが設けられている(図1において支持部322a〜322dは不図示、図8参照)。これらの支持部322a〜322dの下面には、概して半円弧形状の図示しない凹部が形成されている。これらの凹部は、後述するカム体10の軸部1012を下方側から収容可能な寸法に構成されている。
【0030】
また、収容部321を規定する内壁面のうち、対向する一対の内壁面の上端部には、所定深さの凹部323が設けられている。これらの凹部323は、外部ケース2の上面部の裏面に設けられた図示しないリブを収容する位置に設けられている。凹部323に収容されたリブは、内部ケース3に取り付けられた第1端子5と第2端子6とを絶縁する役割を果たすものである。さらに、これらの凹部323の近傍には、スリット324が形成されている。このスリット324には、後述する保持部52の一部が挿入される。
【0031】
一対の壁部31の間には、一対の支持壁部34(34a、34b)が配設されている。これらの支持壁部34は、円盤形状部33の上面から立設され、互いに一定距離離間して配置されている。支持壁部34は、壁部31の上面と略同一位置まで延出し、その上端部後方には、概して半円弧形状の凹部341が形成されている。これらの凹部341は、後述する駆動部材8の軸部821を収容すると共に、この軸部821を回動可能に支持する。これらの一対の支持壁部34a、34bは、それぞれ一対の壁部31a、31bの内側部分から僅かにギャップを挟んで配置されている。これらのギャップには、第1端子5及び第2端子6の一部が配置される。
【0032】
円盤形状部33の上面であって、一対の支持壁部34の間に配置された位置には、後述するトーションばね12が配置されるばね配置部331が設けられている。このばね配置部331の上面には、トーションばね12の腕部122aを係止するための係止部332が突出して設けられている。また、円盤形状部33の所定位置には、一対の貫通孔333(333a、333b)が形成されている。これらの貫通孔333a、333bは、不図示のねじ等の固着部材によりスイッチ装置1をランプ本体に固定する際に利用される。
【0033】
絶縁カバー4は、概して長方形状の底面部41と、この底面部41の上面中央に設けられた挿入部42と、底面部41の対向する一対の端部から上方側に延出して設けられた固定部43とを有している。挿入部42は、内部ケース3の筒状部32に形成された収容部321の内壁に対応する外形を有し、収容部321内を蓋閉する役割を果たす。このように絶縁カバー4で収容部321を蓋閉することにより、収容部321内に収容される可動接点7等に対する確実な絶縁を確保している。
【0034】
挿入部42の対向する一対の端部近傍には、それぞれ上方に突出する一対の支持片421a、421bが設けられている。これらの支持片421a、421bは、支持部322a〜322dの下面の凹部に収容されたカム体10の軸部1012を下方側から支持する。固定部43は、絶縁カバー4を内部ケース3に固定する部分である。各固定部43は、それぞれ屈曲した形状を有し、屈曲部より上方側の部分の中央に開口部431が形成されている。これらの開口部431で筒状部32の外面に設けられた突出片325を収容することにより、絶縁カバー4が内部ケース3に固定される。
【0035】
第1端子5は、それぞれ一対の口金ピン部51(51a、51b)と、保持部52(52a、52b)とを有する。口金ピン部51は、導電性を有する金属材料に機械加工を施すことにより形成される。口金ピン部51は、概して円柱形状を有し、中央近傍に鍔状部511が設けられている。鍔状部511の上方側には円柱形状の接続部512が設けられ、その下方側には円筒形状の固定部513が設けられている。固定部513の外径は、接続部512の外径よりも大径に設計されている。固定部513の下面には、固定ねじ11が固定されるねじ溝が設けられている。
【0036】
保持部52は、導電性を有する金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより形成される。保持部52は、平面部521と、この平面部521の後端部から上方側に垂直に折り曲げ形成された垂直面部522とを有する。平面部521の前方側中央には、円形の開口部521aが形成されている。この開口部521aの側方側には、下方側に延出する一対の腕部521bが設けられている。垂直面部522の側縁部には、後方側に延出する一対の折り曲げ部522aが設けられている。これらの折り曲げ部522aの内側に配置される一方で第1接点部が構成される。この第1接点部は、後述する第2接点部と共に可動接点7が接離される固定接点を構成する。
【0037】
第2端子6(6a、6b)は、導電性を有する金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより形成される。第2端子6(6a、6b)は、平行に配置される前方端子部61と後方端子部62と、これらを連結する連結部63とを有する。前方端子部61及び後方端子部62は、スイッチ装置1の前後方向に延在して配置される。連結部63は、前方端子部61及び後方端子部62と直交して配置される。
【0038】
前方端子部61は、連結部63の下端部であって、その内側部分に設けられている。後方端子部62は、連結部63の上端部であって、その外側部分に設けられている。双方の第2端子6a、6bは、連結部63における異なる位置に前方端子部61、後方端子部62が設けられる点で相違する。前方端子部61の前端部は、下方側に屈曲した形状を有し、その先端に接続部611が設けられている。接続部611の下端部は、内部ケース3の下面から露出し、LEDランプ本体の被接続端子に接続される。後方端子部62の後端部は、上方側に屈曲した形状を有し、その先端に矩形状部621が設けられている。この矩形状部621で第2接点部が構成される。
【0039】
可動接点7(7a、7b)は、導電性を有する金属板材に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことにより形成される。各可動接点7は、中央部分に設けられた基部71と、この基部71の下端部から延出して設けられた平板形状部72と、基部71の上端部から延出して設けられた接点部73とを有している。基部71は、内側に突出する円弧形状の突出部を有している。平板形状部72は、上下方向に並べて形成された矩形状の開口部721、722を有する。下方側の開口部721に後述するカム体10の突出片1013を収容する一方、上方側の開口部722に後述するカム体10の係合片1014が係合することで、可動接点7とカム体10とが一体化される。
【0040】
接点部73は、第1可動接点部731と、第2可動接点部732とから構成されている。これらの第1可動接点部731と第2可動接点部732とは一定距離だけ離間して配置されている。第1可動接点部731及び第2可動接点部732の上端部近傍には、外側に突出する円弧形状部が設けられている。
【0041】
駆動部材8は、後方側に設けられた駆動部81と、この駆動部81の上面の前端部から斜め上方側に延出するレバー部82とを有している。駆動部81は、概して直方体形状を有する。駆動部81の上面中央には、上方側に延出する板状部811が設けられている。板状部811が、対向して配置される可動接点7a、7bの基部71が互いに接触するのを防止する役割を果たす。
【0042】
レバー部82における後端部(駆動部81との連結部)の近傍には、スイッチ装置1の左右方向に延出する一対の軸部821が設けられている。また、レバー部82における前端部上面には、僅かに突出した被押圧部822が設けられている。被押圧部822の表面は、概して球面形状を有している。このように被押圧部822の表面を球面形状とすることにより、操作体9の押圧動作又は傾動動作に柔軟に対応して駆動部材8を上下移動させることができる。なお、レバー部82の後方側部分の内部には、トーションばね12の巻回部121を収容する収容空間が設けられている。この収容空間には、巻回部121を支持する支持軸部823が設けられている(図1に不図示、図6参照)。
【0043】
駆動部材8の下方側には、弾性部材を構成するトーションばね12が配置される。トーションばね12は、巻回部121と、この巻回部121の両端から延出する一対の腕部122a、122bとを有する。一対の腕部122a、122bは、巻回部121の下端部及び上端部近傍から前方側に略平行に延出して設けられている。
【0044】
操作体9は、一対の第1端子5(口金ピン部51)の両方の延出方向を含んだ平面と平行な切断面における断面形状が、下方側部分よりも上方側部分が幅狭となるように形成されている。例えば、操作体9は、正面視にて概して三角形状を有している。操作体9は、上端部に配置された先端部からなる頂部91と、この頂部91に対向する底面部92と、頂部91を挟んで一方の外形に位置して設けられた第1被押圧部93と、頂部91を挟んで第1被押圧部93と異なる他方の外形に位置して設けられた第2被押圧部94とを有している。なお、これらの頂部91、第1被押圧部93及び第2被押圧部94により操作体9の操作部が構成されている。
【0045】
底面部92の中央には、凹部921が設けられている。凹部921は、駆動部材8の被押圧部822を収容するために設けられている。操作体9の下端部の前面には、一対の突出部922a、922bが設けられている。これらの突出部922a、922bは、それぞれ底面部92の端部から凹部921の端部までの長さに対応した寸法を有し、その両端部に円弧状のテーパ面が設けられている。また、操作体9の下端部の後面には、一対の突出部923a、923bが設けられている(図1において突出部923bは不図示、図9参照)。これらの突出部923a、923bは、底面部92の端部近傍に配置され、それぞれ円柱状の軸形状を有している。
【0046】
カム体10(10a、10b)は、上下方向に延在する基部101を有している。この基部101の上方側部分には、可動接点7(7a、7b)を押圧可能な当接部1011が設けられている。基部101の中央近傍の前面及び後面には、軸部1012が設けられている。また、基部101の下端部近傍の内側には、可動接点7(7a、7b)に形成された開口部721に挿通される突出片1013が設けられている。この突出片1013は、駆動部材8の駆動部81による押圧を受ける被押圧部として機能する。また、基部101の中央部近傍の内側には、可動接点7(7a、7b)に形成された開口部722と係合する係合片1014が設けられている。可動接点7(7a、7b)の開口部721に突出片1013を挿通した状態で、係合片1014を開口部722に係合させることで可動接点7とカム体10とが一体化される。
【0047】
押圧部材13には、外部ケース2の上面と対向する板状の基部131が設けられている。基部131は、上面視にて概して半円形状を有し、スイッチ装置1の前方側に設けられる。基部131の下面の所定位置には、外部ケース2の外側面に沿って、一対の延出部132(132a、132b)が設けられている。基部131の後方側には、押圧部材13を外部ケース2に取り付けた際に貫通孔21a、21b及び凹部22a、22bを露出するための凹部131aが形成されている。この凹部131aの中央部には、凹部131bが形成されている。延出部132a、132bの先端部の内側には、フック部133(133a、133b)が設けられている(図1においてフック部133aは不図示、図2参照)。フック部133(133a、133b)は、押圧部材13を外部ケース2に掛け止めするために設けられる。延出部132(132a、132b)の中央近傍からは、外部ケース2の外周面の一部に沿った抱持部134がスイッチ装置1の後方側に延設されている。延出部132(132a、132b)は、側面視にて概して長方形状を有し、抱持部134から上部分が、抱持部134より下部分より、幅広に構成されている。
【0048】
基部131には、スイッチ装置1の前方側寄りの位置に、長方形状を有する貫通部135が形成されている。基部131の下面における貫通部135の近傍には、操作体9の傾動動作を規制するための規制部136(136a、136b)が設けられている。また、延出部132(132a、132b)の上端部の内側には、外部ケース2における凹部24a、24bに案内される被案内部として機能する一対の凸部137a、137bが設けられている(図1において凸部137aは不図示、図2参照)。
【0049】
図2は、スイッチ装置1の後方側から見た押圧部材13の正面図(図2A)及び斜視図(図2B)である。図2Aに示すように、規制部136a、136bは、上方側部分よりも下方側部分が幅狭となるように形成されている。例えば、規制部136a、136bは、正面視にて概して三角形状を有している。また、規制部136aの延出部132a側の端面から、規制部136bの延出部132b側の端面までの距離は、操作体9における底面部92の長手方向の長さより短くなるように形成されている。この構成により、後述する押圧部材13の下方向への押圧操作に伴って、規制部136(136a、136b)を収容部26に収容させることができる。
【0050】
一対の凸部137a、137bは、上端部が基部131の下面に接続されている。凸部137a、137bは、断面U字形状であって、外部ケース2における凹部24a、24bに収容される形状を有しており、延出部132a、132bの内壁に沿って上下方向に延在して設けられている。凸部137a、137bの内側には上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。基部131には、凸部137a、137bにおける貫通孔につながる開口部が形成されている。
【0051】
図3は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の外観斜視図である。図4は、スイッチ装置1の後方側から見た正面図(図4A)及び上面図(図4B)である。スイッチ装置1においては、外部ケース2の上面から第1端子5(口金ピン部51a、51b)が突出した状態で固定されている。また、スイッチ装置1においては、外部ケース2の開口部23から一部が露出した状態で操作体9が保持されている。すなわち、操作体9は、一対の第1端子5の間とは異なる位置に設けられている。
【0052】
スイッチ装置1においては、貫通部135から露出する操作体9における頂部91と、基部131の表面(上面)とで、外部ケース2の表面からの距離が等しくなるように、外部ケース2に押圧部材13が取り付けられている。この状態において、延出部132(132a、132b)は外部ケース2の外側面(外周面)に沿うように配置され、フック部133(133a、133b)の上端部が外部ケース2の底面部に当接している。凸部137a、137bは、外部ケース2における凹部24a、24b及び貫通孔25a、25bと重なる位置にあり、凸部137a、137bの下端部は凹部24a、24b内に収容されている。抱持部134は外部ケース2の外周面に沿うように配置されている。規制部136a、136bの斜面部分は、それぞれ操作体9における第1被押圧部93及び第2被押圧部94に沿うように配置されている。
【0053】
スイッチ装置1においては、一対の第1端子5(口金ピン部51a、51b)の両方の延出方向を含んだ平面を挟んだ一方の領域(前方側の領域)に操作体9が配設される。押圧部材13は、基部131が、この一方の領域側に設けられる一方、抱持部134が平面を挟んだ他方の領域(後方側の領域)側に設けられている。この構成により、抱持部134と基部131との間には、一対の第1端子5を露出させる開放部138が形成される。押圧部材13は、一対の凸部137a、137b、フック部133及び抱持部134によって、外部ケース2に取り付けられている。一対の凸部137a、137bと抱持部134とは、一対の第1端子5を挟んで互いに異なる側に設けられているので、より安定して押圧部材13の移動を案内できると共に、ソケットへの装着時にフック部133が外れてしまう不具合を確実に防止できる。
【0054】
押圧部材13は、ハウジング(外部ケース2)に着脱可能に設けられている。この場合には、必要に応じて押圧部材13を取り付ける、又は取り外すことによって、より多くのソケット形態に対応可能となる。押圧部材13を外部ケース2に取り付ける場合には、凸部137a、137bをそれぞれ凹部24a、24bと重なる位置に位置付け、一対の延出部132をやや押し広げながら外部ケース2の下方へ、フック部133が外部ケース2の底面部に掛け止めされるまで押し込む。凹部24a、24bは、外部ケース2の表面に至るように設けられているので、押圧部材13の取付作業性が良好となる。押圧部材13を外部ケース2から取り外す場合には、延出部132の下端部を押し広げながらフック部133が外部ケース2の側面部に当接するように押圧部材13を持ち上げ、そのまま外部ケース2の上方へ押圧部材13を抜き上げる。
【0055】
押圧操作を受けていない初期状態において、操作体9の第1被押圧部93及び第2被押圧部94は、外部ケース2の平面状の上面に対して、それぞれ90度未満の角度を有する第1傾斜部93a及び第2傾斜部94a(図7参照)を有している。このように保持された状態で操作体9は、操作部を構成する頂部91、第1被押圧部93及び第2被押圧部94で押圧操作を受け付け可能に構成されている。ここで、操作体9の保持に寄与する外部ケース2の構成について説明する。
【0056】
図5は、本実施の形態に係るスイッチ装置1が有する外部ケース2及び内部ケース3の側断面図である。図5においては、操作体9の中央を通過する断面であって、スイッチ装置1の後方側から前方側を見た場合の断面を示している。外部ケース2において、開口部23の内側には、操作体9の一部又は全部を収容可能な収容部26が設けられている。収容部26を規定する外部ケース2の内壁面26a、26bは、操作体9が内部側へ移動する際の案内部として機能する。
【0057】
また、収容部26の上端部には、支持部を構成する支持壁部26cが設けられている。この支持壁部26cは、図5に示す紙面手前側に僅かに突出して設けられている。なお、支持壁部26cは、収容部26の反対側の上端部にも設けられている(図1参照)。これらの支持壁部26cは、操作体9の突出部922(922a、922b)及び突出部923(923a、923b)と当接して初期位置における操作体9の位置決めを行う。駆動部材8を介してトーションばね12の付勢力を受けた操作体9は、これらの支持壁部26cにより初期位置に保持される。
【0058】
このように本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、外部ケース2の収容部26の上端部に設けた支持壁部26cによって操作体9を初期位置に保持していることから、外部ケース2から操作体9が脱落するのを防止することができる。また、トーションばね12の付勢力を利用して操作体9を初期位置に保持していることから、非操作状態における操作体9のガタつきを抑制することができる。
【0059】
以下、本実施の形態に係るスイッチ装置1の内部構造について説明する。図6は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の側断面図である。図6においては、口金ピン部51a、51bの中心を通過する断面を示している。図6に示すように、外部ケース2の内部においては、駆動部材8やトーションばね12等の構成部品が収容されると共に、第1端子5の保持部52及び第2端子6が取り付けられた内部ケース3が収容されている。内部ケース3は、外部ケース2に下方側から収容された状態で、貫通孔21a、21bに上方側から挿入された口金ピン部51a、51bに下方側から固定ねじ11で固定することにより、外部ケース2と一体化されている。
【0060】
図7は、本実施の形態に係るスイッチ装置1が有する内部ケース3周辺の構成部品を説明するための斜視図である。なお、図7においては、図3に示すスイッチ装置1から外部ケース2及び押圧部材13を取り外した状態に相当する。なお、図7においては、説明の便宜上、第1端子5の口金ピン部51aを省略している。図8は、図7に示す状態の内部ケース3及びその周辺部品の上面図である。
【0061】
図7及び図8に示すように、内部ケース3には、駆動部材8が配置されている。駆動部材8は、レバー部82に設けられた軸部821が、支持壁部34(34a、34b)の凹部341に収容された状態で、支持壁部34(34a、34b)間の空間に配置されている。凹部341内に収容された軸部821の上方には、外部ケース2の下面に設けられた図示しない突出片が配置される(図6参照)。駆動部材8の駆動部81は、筒状部32の収容部321内に収容されている。操作体9の非操作状態において、駆動部材8のレバー部82は、前端部が上方側に向けて延出した状態となっており、被押圧部822が支持壁部34(34a、34b)の上端部よりも上方側の位置に配置されている。
【0062】
レバー部82の下方側には、トーションばね12(図7、図8において不図示)が配設されている。トーションばね12は、一方の腕部122aが係止部332に係止され、他方の腕部122bがレバー部82の下面に係止されている。これにより、駆動部材8には、軸部821を回動支点として、レバー部82を上方側に付勢する付勢力が作用している。レバー部82の被押圧部822の上方には、操作体9が配置されている。操作体9は、底面部92に設けられた凹部921で被押圧部822を収容した状態で配置されている。駆動部材8に作用するトーションばね12の付勢力によって、操作体9には常に上方側へ移動する力が作用している。なお、操作体9は、外部ケース2の収容部26に収容され、その移動範囲が制限されていることから、被押圧部822から脱落することはない。
【0063】
収容部321において、駆動部材8の駆動部81の側方側には、可動接点7及びカム体10(10a、10b)が配置されている。カム体10の軸部1012は、支持部322a〜322d(図7において不図示、図8参照)の下面に設けられた凹部に下方側から収容されると共に、絶縁カバー4の支持片421a、421b(図7において不図示、図9参照)で下方側から支持されている。これにより、カム体10は、収容部321の内部において、軸部1012を回動支点として一定範囲内で回動可能に構成されている。可動接点7は、平板形状部72でカム体10に保持されており、カム体10と一体化されている。このため、可動接点7も、カム体10と同様に、一定範囲内で回動可能に構成されている。
【0064】
第1端子5の保持部52(52a、52b)は、平面部521が壁部31a、31bの平面部311a、311b上に配置される。この場合、平面部521は、開口部521aが挿通孔313(313a、313b)に対応すると共に、外側の腕部521bがスリット314(314a、314b)に挿入されるように配置される。また、保持部52は、垂直面部522が平面部311a、311bの後端部から立設された壁部に沿うように配置される。垂直面部522に設けられた内側の折り曲げ部522aは、収容部321を規定する内壁面に沿うように配置され、外側の折り曲げ部522aは、筒状部32に形成されたスリット324に挿入される。
【0065】
固定ねじ11は、内部ケース3の下方側から挿通孔313a、313bに挿入され、保持部52の開口部521aを貫通する。第1端子5の口金ピン部51は、開口部521aから突出した固定ねじ11に固定される。固定ねじ11により固定された状態において、口金ピン部51の固定部513の下面は、保持部52の上面に接触した状態となる。これにより、口金ピン部51と保持部52とが導通状態とされる。
【0066】
第2端子6は、後方端子部62が、収容部321を規定する内壁面に沿うように配置され、前方端子部61が、壁部31(31a、31b)と支持壁部34a、34bの間のギャップを通過するように配置されている。また、前方端子部61の前端部は、円盤形状部33に形成された不図示のスリットを介して円盤形状部33の下方側に突出した状態となっている。
【0067】
絶縁カバー4は、図7に示すように、固定部43に形成された開口部431で、筒状部32の外面に設けられた突出片325を収容することで筒状部32に固定されている。このように固定された状態において、絶縁カバー4の支持片421a、421bの上端が、カム体10の軸部1012を下方側から支持する位置に配置された状態となる(図7、図8に不図示、図9参照)。
【0068】
図7及び図8に示すように、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、操作体9が収容される収容部26が一対の第1端子5の延出方向を含んだ平面を挟んだ一方の領域に配置され、可動接点7が他方の領域に配置されている。このため、ハウジング(内部ケース3)内の空間を有効に利用することができるので、各構成部材を無理なくハウジング内に収容すると共に、構成部材を組み込む際の作業効率を向上できる。特に、駆動部材8を一対の第1端子5間を通るように配置していることから、ハウジング内におけるスペース効率をさらに向上できる。また、駆動部材8がシーソー動作して可動接点7を駆動することから、可動接点7と第1接点部及び第2接点部との導通状態を安定して切り替えることができる。
【0069】
次に、駆動部材8と可動接点7との間の位置関係、可動接点7と第1端子5及び第2端子6との位置関係について説明する。図9及び図10は、スイッチ装置1内の構成部品間の位置関係の説明図である。図9においては、スイッチ装置1内の構成部品間の位置関係を後方側から示す斜視図を示している。図10A、図10Bにおいては、それぞれスイッチ装置1内の構成部品間の位置関係を示す後面図、側面図を示している。なお、図9及び図10においては、操作体9が非操作状態の場合について示している。また、図10Bにおいては、説明の便宜上、第1端子5及び第2端子6を省略している。
【0070】
操作体9が非操作状態において、駆動部材8は、トーションばね12の付勢力を受け、後方側に配置される駆動部81の一端が絶縁カバー4の近傍に配置され、前方側に配置される被押圧部822側の他端が上方側に延出した状態となっている(図10B参照)。この状態において、駆動部81は、下端部がカム体10(10a、10b)の突出片1013に当接し、押し下げている。これにより、カム体10には、軸部1012を回動支点として、基部101全体を内側(図10Aに示す矢印方向)に回動させる力が作用している。
【0071】
可動接点7は、当接部1011と共に接点部73が内側に回動して位置させられ、円弧形状の基部71の下面部が駆動部81の上面に載置された状態となっている。このとき、駆動部材8の駆動部81の上面に設けられた板状部811は、双方の可動接点7の基部71の間に配置され、これらの接触を防止している。第1可動接点部731は、第1端子5の折り曲げ部522aで構成される第1接点部と対向して配置されている。第2可動接点部732は、第2端子6の矩形状部621で構成される第2接点部に対向して配置されている。駆動部81が突出片1013を押し下げている状態において、これらの第1可動接点部731、第2可動接点部732は、それぞれ第1端子5の第1接点部、第2端子6の第2接点部から離間している。
【0072】
図9、図10に示すように、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、可動接点7を、第1端子5及び第2端子6と別部材で構成している。これにより、可動接点7の接点部73と、第1端子5に導通して一体に設けられる第1接点部及び第2端子6に導通して一体に設けられる第2接点部との間の絶縁距離を確保することができるので、絶縁性を高めて安全性を向上することが可能となる。
【0073】
次に、上記構成を有するスイッチ装置1が取り付けられた直管型LEDランプを蛍光灯器具(第1種蛍光灯器具及び第2種蛍光灯器具)に対して取り付ける際の動作について説明する。まず、上述した第1種蛍光灯器具にスイッチ装置1が取り付けられた直管型LEDランプを取り付ける場合の動作について説明する。なお、以下においては、説明の便宜上、直管型LEDランプの一端に取り付けられるスイッチ装置1を例にして説明するが、直管型LEDランプの他端に取り付けられるスイッチ装置1についても同様である。
【0074】
ここで、直管型LEDランプLは、図11に示すように、例えば、少なくとも後述する発光面側が透光性を有する絶縁性の樹脂材料で筒状に成型されたランプ本体LAを備えている。スイッチ装置1は、このランプ本体LAの両端部に設けられている。スイッチ装置1は、操作体9が突出する位置が同一位置に配置されるようにランプ本体LAに取り付けられる。ランプ本体LA内には、図示しない長尺の基板が収納されている。この基板には、図示しない複数のLEDが実装されると共に、これらのLEDに接続される図示しない駆動回路が実装されている。駆動回路は、例えば、スイッチ装置1の第1端子5を介して供給される交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータで構成される。スイッチ装置1を介して蛍光灯器具に取り付けられると、第1端子5を介して印加された交流電圧がAC/DCコンバータにより直流電圧に変換され、LEDに供給される。LEDは、このようにAC/DCコンバータから供給される直流電圧により発光する。
【0075】
なお、直管型LEDランプLにおいては、例えば、ランプ本体LA内に収納される基板の一面に複数のLEDが実装され、他面にLED以外の構成部品(例えば、AC/DCコンバータ)が実装されている。このため、ランプ本体LAの周面においては、基板のLEDが実装された一面に対応する部分が発光面L1を構成し、LED以外の構成部品が実装された他面に対応する部分が非発光面L2を構成する。この非発光面L2に対応するランプ本体LAの内部には、例えば、放熱板などの構成部品が配設される。なお、非発光面L2側のランプ本体LAを金属材料からなる金属ケースで形成すると共に、発光面L1側のランプ本体LAを透光性のある樹脂ケースで形成し、金属ケースと樹脂ケースとを一体化させて、筒状のランプ本体LAを構成してもよい。この場合には、金属ケースを放熱板としても利用することができる。
【0076】
図12は、第1種蛍光灯器具Aに装着される直前のスイッチ装置1の状態を示す斜視図である。なお、図12においては、直管型LEDランプLの一部を模式的に示している。第1種蛍光灯器具Aにおいては、スイッチ装置1が装着されるソケットA1を有し、このソケットA1の表面(側面)に設けられた円形状の装着面A2に一対の口金ピン挿入孔A3が設けられている。なお、これらの一対の口金ピン挿入孔A3は、孔部を構成する。一対の口金ピン挿入孔A3の奥部には、第1端子5の口金ピン部51(51a、51b)と導通される図示しない電極(以下、「内部電極」という)が設けられている。
【0077】
直管型LEDランプLを装着する際には、これらの口金ピン挿入孔A3に対し、スイッチ装置1が有する一対の第1端子5の口金ピン部51の位置合わせを行った後に挿入し、口金ピン部51の接続部512を内部電極と接続する。直管型LEDランプLを装着する際には、開放部138から第1端子5を確認することができ、装着性が損なわれない。スイッチ装置1においては、この挿入動作に伴い、押圧部材13の基部131がソケットA1の装着面A2に当接し、基部131が押圧されて凸部137a、137bが、外部ケース2の凹部24a、24bによって下方側(奥方側)に案内される。このとき、抱持部134も外部ケース2の外周面に沿って下方側に移動する。これに伴って、押圧部材13の基部131の下面(より具体的には規制部136(136a、136b))によって操作体9の第1被押圧部93及び第2被押圧部94が外部ケース2(収容部26)の内部に押圧される。操作体9は、収容部26の内壁面26a、26bによって下方側(奥方側)に案内される。規制部136a、136bは、その斜面部分がそれぞれ操作体9における第1被押圧部93及び第2被押圧部94に沿うように配置されているため、操作体9をまっすぐ下方側へ押圧することができる。また、厚みのある規制部136によって操作体9を押圧するため、基部131をたわませることなく押圧部材13を適切にスライドさせることができる。
【0078】
このように、案内部として機能する凹部24a、24b及び被案内部として機能する凸部137a、137bによって押圧部材13を円滑に移動することができるので、押圧部材13による操作体9の押圧を確実に行うことが可能となる。また、案内部は複数(本実施の形態において、2つ)設けられているので、基部131全体に均等に押圧する力が加わらず、基部131の一部にのみ押圧する力が加わる場合でも、押圧部材13を円滑に移動することができる。抱持部134により押圧部材13の動きが制限されるため、ソケットA1への装着時に押圧部材13が外れてしまう不具合を防止でき、かつ、抱持部134も被案内部として機能するので、押圧部材13の移動をより円滑にできる。また、収容部26に設けた案内部である内壁面26a、26bで操作体9を案内するようにしていることから、挿入動作に応じた押圧操作に伴って円滑に操作体9を収容部26に収容させることができる。
【0079】
図13は、第1種蛍光灯器具Aに装着された場合のスイッチ装置1内の構成部品の状態を示す斜視図である。なお、図13においては、説明の便宜上、図9に示す構成部品のみを示している。押圧部材13を介して操作体9が外部ケース2(収容部26)の内部に押圧されると、図13に示すように、操作体9が載置されたレバー部82の被押圧部822が下方側に押し込まれる。これに伴い、駆動部材8においては、レバー部82がトーションばね12の付勢力に抗して押し下げられ、軸部821を回動支点として回動する。
【0080】
このような駆動部材8の回動に伴い、駆動部81は、可動接点7の基部71(突出部)を押し広げながら上方側へ移動する。この場合、可動接点7は、保持しているカム体10の軸部1012を回動支点として回動する。そして、基部71が駆動部81の上面部から側面部に移行した時点で、可動接点7の第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部に接触した状態となる(図13に示す状態)。基部71が駆動部81の側面部に接触している場合、可動接点7は内側への移動が制限される。第1可動接点部731及び第2可動接点部732が第1接点部及び第2接点部に接触することにより、第1端子5と第2端子6とが導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路(AC/DCコンバータ)への通電が可能となるオン状態に切り替えられる。
【0081】
一方、第1種蛍光灯器具Aからスイッチ装置1が取り外されると、押圧部材13を介した操作体9への押圧操作が解除されることから、駆動部材8においては、トーションばね12の付勢力に応じてレバー部82の被押圧部822が押し上げられ、軸部821を回動支点として回動する。このような駆動部材8の回動に伴い、駆動部81は、絶縁カバー4近傍まで下方側へ移動する(図9に示す状態)。図9に示す状態に移動する過程において、駆動部81は、カム体10の突出片1013に当接して押し下げる。突出片1013の下方側への移動に伴い、可動接点7は、カム体10の軸部1012を回動支点として回動する。これに伴い、カム体10の当接部1011は、可動接点7の接点部73を内側に押圧する。駆動部81の側面部による可動接点7の内側への移動の制限が解除されると、可動接点7が内側に移動可能となる。この可動接点7の移動に伴い、第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部から離間した状態となる。第1可動接点部731及び第2可動接点部732が第1接点部及び第2接点部から離間することにより、第1端子5と第2端子6とが非導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が行われないオフ状態に切り替えられる。
【0082】
また、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、押圧部材13を介した操作体9への押圧操作が解除されると、駆動部材8の初期状態(図9に示す状態)への復帰に伴い、カム体10の当接部1011で接点部73を内側に戻すように(押圧するように)している。これにより、第1可動接点部731及び第2可動接点部732を、第1端子5の第1接点部及び第2端子6の第2接点部から確実に離間させることができる。この結果、操作体9に対する押圧操作の状態に応じて第1端子5と第2端子6との導通状態を適切に切り替えることが可能となる。
【0083】
特に、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、カム体10を、可動接点7の接点部73と第1接点部(第1端子5)及び第2接点部(第2端子6)との間に配置し、駆動部材8により突出片1013が押圧された状態において、可動接点7の接点部73を第1接点部及び第2接点部から離間する方向に回動させている。これにより、操作体9の初期位置への復帰に伴い、駆動部材8により突出片1013が押圧されると、可動接点7の接点部73が第1接点部及び第2接点部から離間する方向に押圧されることから、確実に第1端子5と第2端子6とを絶縁状態することが可能となる。
【0084】
図14は、第1種蛍光灯器具Aに装着された場合のスイッチ装置1の外観を示す斜視図である。第1種蛍光灯器具Aに装着された場合、押圧部材13は下方側に移動し、凸部137a、137bは凹部24a、24bに収容され、規制部136a、136bは収容部26に収容される。図14に示すように、基部131は外部ケース2の表面に接した状態で固定され、凹部131aからは外部ケース2の凹部22a、22b、凹部22a、22bに収容された鍔状部511及び突出した接続部512が露出する。凹部131bは、押圧時における基部131の反りを防止するために設けられる。また、凹部131bは、スイッチ装置1を第1種蛍光灯器具Aに装着したときに、第1端子5の周囲における埃の蓄積を防ぎ、トラッキング現象を軽減させる。操作体9は、下方側に移動し、外部ケース2内に収容される。
【0085】
なお、スイッチ装置1から押圧部材13を取り外した状態で、第1種蛍光灯器具Aにスイッチ装置1を装着することも可能である。この場合も同様に、口金ピン挿入孔A3に対し、スイッチ装置1が有する一対の第1端子5の口金ピン部51の位置合わせを行った後に挿入し、口金ピン部51の接続部512を内部電極と接続する。スイッチ装置1においては、この挿入動作に伴い、操作体9の頂部91がソケットA1の装着面A2に当接し、外部ケース2(収容部26)の内部に押圧される。外部ケース2の表面から押圧部材13の基部131の表面までの距離と、外部ケース2の表面から操作体9の頂部91までの距離は等しく設定されているので、押圧部材13を取り付けて使用する場合と取り外して使用する場合とで、第1端子5と第2端子6との間で導通状態が切り替わるのに必要な押圧部材13又は操作体9の押し込み量は同一となる。したがって、押圧部材13を取り付けて使用する場合と取り外して使用する場合とで、接点の切り換えタイミングを合わせることが可能となる。
【0086】
次に、上述した第2種蛍光灯器具にスイッチ装置1が取り付けられた直管型LEDランプを取り付ける場合の動作について説明する。図15は、第2種蛍光灯器具Bに装着される直前のスイッチ装置1の状態を示す斜視図である。第2種蛍光灯器具Bにおいては、スイッチ装置1が装着されるソケットB1を有し、このソケットB1の装着面に上下方向に直線状に形成された第1溝部B2と、この第1溝部B2の図15における下端部近傍に円形状に形成された第2溝部B3とが形成されている。第2溝部B3の内部には、第1端子5の口金ピン部51(51a、51b)と導通される図示しない電極である被接続端子が設けられている。
【0087】
直管型LEDランプLを装着する際には、第1溝部B2の延在方向に沿うように、スイッチ装置1が有する一対の第1端子5の口金ピン部51の接続部512の位置合わせを行い、第1溝部B2に沿って一対の口金ピン部51(接続部512)を挿入する。そして、第1溝部B2の下端部に下方側の口金ピン部51を到達させた後、第2溝部B3に沿ってスイッチ装置1を回転させ、口金ピン部51の接続部512を被接続端子と接続する。
【0088】
スイッチ装置1においては、第1溝部B2に対する挿入動作の過程で、押圧部材13を押圧操作することにより、押圧部材13の基部131がソケットB1の装着面に当接される。この際、基部131が押圧されて凸部137a、137bが、外部ケース2の凹部24a、24bによって下方側(奥方側)に案内される。これに伴って、押圧部材13の規制部136(136a、136b)によって操作体9の第1被押圧部93及び第2被押圧部94が外部ケース2(収容部26)の内部に押圧される。操作体9は、収容部26の内壁面26a、26bによって下方側(奥方側)に案内されて、収容部26に収容される。
【0089】
この場合、スイッチ装置1の内部においては、図13に示すように、可動接点7の第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部に接触した状態となる。これにより、第1端子5と第2端子6とが導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路(AC/DCコンバータ)への通電が可能となるオン状態に切り替えられる。
【0090】
一方、第2種蛍光灯器具Bからスイッチ装置1が取り外されると、可動接点7の第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部から離間した状態となる。これにより、第1端子5と第2端子6とが非導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が行われないオフ状態に切り替えられる。
【0091】
なお、図16に示すように、スイッチ装置1から押圧部材13を取り外した状態で、第2種蛍光灯器具Bにスイッチ装置1を装着することも可能である。この場合、直管型LEDランプLを装着する際には、第1溝部B2の延在方向に沿うように、スイッチ装置1が有する一対の第1端子5の口金ピン部51の接続部512の位置合わせを行い、第1溝部B2に沿って一対の口金ピン部51(接続部512)を挿入する。そして、第1溝部B2の下端部に下方側の口金ピン部51を到達させた後、第2溝部B3に沿ってスイッチ装置1を回転させ、口金ピン部51の接続部512を被接続端子と接続する。スイッチ装置1においては、第1溝部B2に対する挿入動作に伴い、操作体9の被押圧部94(被押圧部93)がソケットB1の装着面に当接する。これにより、操作体9は、傾動動作すると共に、外部ケース2(収容部26)の内部に押し込まれる。この場合、操作体9は、収容部26の内壁面26a、26bによって下方側(収容部26の奥側)に案内される。
【0092】
ここで、スイッチ装置1は、図11や図16に示すように、操作体9がランプ本体LAの非発光面側(L2側)の領域に設けられている。そのため、直管型LEDランプL(スイッチ装置1)のソケットB1への装着完了後において、操作体9の操作部が第1溝部B2に入り込むことはない。すなわち、一対の口金ピン部51を第1溝部B2に沿って奥まで挿入させた際には、操作体9は図16Aにおいて、矢印P1で示す部分に当接している。そして、第2溝部B3に沿って直管型LEDランプL(スイッチ装置1)を90度回転させた装着完了状態では、操作体9は同図における矢印P2で示す部分でソケットB1に当接するものとなっており、押し込まれた操作体9が戻らないように構成されている。
【0093】
スイッチ装置1においては、操作体9に、第1端子5(口金ピン51)の突出方向を挟んだ相反する一方側からの押圧操作を受け付ける第1被押圧部93と、他方側からの押圧操作を受け付ける第2被押圧部94とを設けていることから、簡単な構成でこれらに対する押圧操作に応じて、操作体9を傾動動作させると共に収容部26内に押し込むことができる。特に、スイッチ装置1においては、操作体9が一対の第1端子5の突出方向を含んだ平面に沿って移動可能に構成されていることから、第2種蛍光灯器具Bに対して容易に直管型LEDランプLを取り付けることが可能となっている。
【0094】
図17は、押圧部材13を装着しない状態で第2種蛍光灯器具Bに装着された場合のスイッチ装置1内の構成部品の状態を示す斜視図である。なお、図17においては、説明の便宜上、図9に示す構成部品のみを示している。操作体9が外部ケース2(収容部26)の内部に押圧されると、図17に示すように、操作体9が載置されたレバー部82の被押圧部822が下方側に押し込まれる。これに伴い、駆動部材8においては、レバー部82がトーションばね12の付勢力に抗して押し下げられ、軸部821を回動支点として回動する。
【0095】
このような駆動部材8の回動に伴い、駆動部81は、可動接点7の基部71(突出部)を押し広げながら上方側へ移動する。この場合、可動接点7は、保持しているカム体10の軸部1012を回動支点として回動する。そして、基部71が駆動部81の上面部から側面部に移行した時点で、第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部に接触した状態となる(図17に示す状態)。基部71が駆動部81の側面部に接触している場合、可動接点7は内側への移動が制限される。第1可動接点部731及び第2可動接点部732が第1接点部及び第2接点部に接触することにより、第1端子5と第2端子6とが導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が可能となるオン状態に切り替えられる。
【0096】
なお、図17に示す状態に操作体9が移行する際には、側方からの押圧操作に伴い、操作体9が傾動動作して第1被押圧部93又は第2被押圧部94の一方が収容部26内の案内部である内壁面26a又は内壁面26bに当接した後、その後に収容部26の内部側へ押し込まれる。このように傾動動作を行った後に収容部26内へ押し込まれる動作に対応するように、スイッチ装置1においては、傾動動作に伴って第1被押圧部93(第1傾斜部93a)と第2被押圧部94(第2傾斜部94a)のいずれか一方の被押圧部(傾斜部)が収容部26の内壁面26a又は内壁面26bに当接した状態において、他方の被押圧部(傾斜部)が開口部23から突出するように構成している。これにより、傾動動作後の押し込み動作を確実に行うことができるので、第1端子5と第2端子6との導通を確保することが可能となる。
【0097】
一方、第2種蛍光灯器具Bからスイッチ装置1が取り外されると、操作体9への押圧操作が解除されることから、駆動部材8においては、トーションばね12の付勢力に応じてレバー部82の被押圧部822が押し上げられ、軸部821を回動支点として回動する。このような駆動部材8の回動に伴い、駆動部81は、絶縁カバー4近傍まで下方側へ移動する(図9に示す状態)。図9に示す状態に移動する過程において、駆動部81は、カム体10の突出片1013に当接して押し下げる。突出片1013の下方側への移動に伴い、可動接点7は、カム体10の軸部1012を回動支点として回動する。これに伴い、カム体10の当接部1011は、可動接点7の接点部73を内側に押圧する。駆動部81の側面部による可動接点7の内側への移動の制限が解除されると、可動接点7が内側に移動可能となる。この可動接点7の移動に伴い、第1可動接点部731及び第2可動接点部732は、第1接点部及び第2接点部から離間した状態となる。第1可動接点部731及び第2可動接点部732が第1接点部及び第2接点部から離間することにより、第1端子5と第2端子6とが非導通状態となり、直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が行われないオフ状態に切り替えられる。
【0098】
第2種蛍光灯器具Bからスイッチ装置1が取り外す場合においても、駆動部材8の初期状態(図9に示す状態)への復帰に伴い、カム体10の当接部1011で接点部73を内側に戻すようにしている。したがって、第1端子5と第2端子6との導通状態を確実に非導通状態へと切り替えることが可能となる。
【0099】
以上のように、第2種蛍光灯器具Bに対しては、スイッチ装置1に押圧部材13を取り付けた場合には操作体9への押圧操作により直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が可能となるオン状態に切り替えられ、スイッチ装置1から押圧部材13を取り外した場合には操作体9の傾動動作により直管型LEDランプ内に実装された駆動回路への通電が可能となるオン状態に切り替えられる。スイッチ装置1に押圧部材13を取り付けた場合には、押圧部材13の規制部136(136a、136b)によって操作体9の傾動操作が規制されるため、操作体9は押圧部材13によって第1端子5の延在方向へ安定して押圧される。
【0100】
このように本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、一対の第1端子5(口金ピン部51)の間とは異なる位置に操作体9を設け、押圧部材13を介して操作体9で外部ケース2内への押圧操作(第1端子5の突出方向と相反する方向の押圧操作)を受け付けることから、中央部が窪んでいるソケットを有する蛍光灯器具に取り付けられる場合においても、押圧部材13の基部131の一部がソケットの装着面に当接すれば操作体9を押圧することができるため、このような蛍光灯器具に取り付けることができる。このため、一端側の端子を一方のソケットに差し込んだ後、他端側の端子を他方のソケットに差し込む形態の蛍光灯器具(第1種蛍光灯器具)や、両方の端子を同時にソケットに装着する形態の蛍光灯器具(第2種蛍光灯器具)のいずれにも装着できる。
【0101】
また、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、押圧部材13を介して操作体9で外部ケース2内への押圧操作を受け付けるので、上述した中央部が窪んでいるソケットを有する蛍光灯器具以外の様々な形態のソケットを有する蛍光灯器具にも装着できる。ここで、上述した中央部が窪んでいるソケットを有する蛍光灯器具以外の蛍光灯器具には、例えば、本スイッチ装置1の被装着面が概して小判形状に突出した形態のソケットを有する蛍光灯器具(第3種蛍光灯器具)が含まれる。すなわち、第3種蛍光灯器具では、本スイッチ装置1の被装着面が小判形状に突出したソケットを有することから、仮に押圧部材13を装着していないと、操作体9がハウジング内部に押圧されない事態が発生し得る。押圧部材13を装着することで、ソケットの突出部分に押圧部材13の基部131を当接させることができるので、操作体9をハウジング内部に退避させることができ、第1端子5と第2端子6との導通状態を切り替えることが可能となる。なお、ソケットの突出部分に当接するのは、基部131の一部で構わない。基部131における凹部131aは、第1端子5の口金ピン部51に沿って設けられているため、例えば、口金ピン部51を口金ピン挿入孔に挿入する際に、凹部131a周辺がスイッチ装置1の被装着面に当接すれば操作体9をハウジング内部に押圧することができる。この結果、本実施の形態に係るスイッチ装置1は、中央部が窪んだソケットを有する蛍光灯器具を含む様々な形態の蛍光灯器具に取り付けることが可能となる。
【0102】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本考案の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本考案の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0103】
例えば、上記実施の形態においては、押圧部材13の抱持部134が延出部132aと132bとの間を連結する場合について示している。しかしながら、抱持部134の形状については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、延出部132a、132bそれぞれから外部ケース2の外周面に沿った抱持部が延設され、これらの抱持部は連結されない構成としてもよい。
【0104】
また、上記実施の形態においては、図2に示す構成の押圧部材13について説明している。しかしながら、押圧部材13の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、図18に示す押圧部材130のように構成してもよい。図18Aは押圧部材130の後方側から見た正面図であり、図18Bは押圧部材130の斜視図である。押圧部材130のように、基部1301は後方側の中央部に凸部1301aを設ける構成としてもよい。延出部1302は、側面視にて概して長方形状を有し、その幅を一定に構成してもよい。規制部1303は、規制部136と比較してサイズを小さく構成してもよい。凸部1304は、平面部により構成してもよい。また、抱持部を設けない構成としてもよい。
【0105】
さらに、上記実施の形態においては、一対の第1端子5を備え、これらに対応して一対の第2端子6及び可動接点7を備える場合について示している。上記実施の形態によれば、例えば、一方のスイッチ装置1からの給電構造の直管型LEDランプにも対応することができる。しかしながら、スイッチ装置1が備える第2端子6及び可動接点7の数量については、上記実施の形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、ランプ本体の両端に設けられた双方のスイッチ装置1を用いた給電構造を有する直管型LEDランプに適用する場合には、第2端子6及び可動接点7をそれぞれ1つずつ備えるようにしてもよい。
【0106】
さらに、上記実施の形態に係る操作体9においては、図19Aに示すように、第1被押圧部93、第2被押圧部94が傾斜部(第1傾斜部93a、第2傾斜部94a)を有する場合について説明している。しかしながら、操作体9の形状については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、図19Bに示す第1被押圧部930、第2被押圧部940のように曲線部で構成してもよい。また、図19Cに示す第1被押圧部931、第2被押圧部941のように曲線部と直線部との組合せにより構成してもよい。また、操作体9の先端の頂部は、図19Aに示す頂部91や図19Cに示す頂部91Aのように曲率半径の小さいものに限られず、図19Bに示すようななだらかな頂部91Bであってもよく、円弧状でなくても構わない。
【0107】
さらに、上記実施の形態に係る操作体9においては、突出部922a、922b(突出部923a、923b)を2つずつ設ける場合について説明している。しかしながら、操作体9に設けられる突出部の数量については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、連続する1つの突出部922(923)を設けるようにしてもよい。
【0108】
さらに、上記実施の形態においては、操作体9が板状に構成される場合について説明している。操作体9の形状については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、操作体9の形状に円錐形状を採用することや、複数の段差を有する形状を採用することも可能である。
【0109】
さらに、上記実施の形態においては、操作体9が、一対の第1端子5の突出方向を含んだ平面と平行な平面であって、第1端子5を含む平面よりも前方側に配置された平面上に配置された場合について示している。しかしながら、操作体9の位置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、一対の第1端子5の突出方向を含んだ平面と交差する平面上に操作体9を配置してもよい。
【0110】
さらに、上記実施の形態においては、収容部26が外部ケース2に設けられる場合について説明している。しかしながら、収容部26が設けられる構成部材については、外部ケース2に限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、外部ケース2とは異なる別部材に収容部26を設けるようにしてもよい。また、スイッチ装置1のハウジングをLEDランプ本体のハウジングの少なくとも一部と一体に構成したものであっても構わない。
【0111】
さらに、上記実施の形態においては、直管型LEDランプLの両端にスイッチ装置1が設けられる場合について説明している。しかしながら、直管型LEDランプLにおけるスイッチ装置1が設けられる箇所については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、直管型LEDランプLの一端側のみから給電を行う構造の蛍光灯器具に装着する場合には、直管型LEDランプLの一端にのみスイッチ装置1を設けるようにしてもよい。なお、このように直管型LEDランプLの一端にのみスイッチ装置1を設ける場合、直管型LEDランプLの他端は、ダミー端子等を設けるなどして、対応するソケットに装着可能な構成とすることが好ましい。
【符号の説明】
【0112】
1 直管型LEDランプ用スイッチ装置(スイッチ装置)
2 外部ケース(ハウジング)
23 開口部
24a、24b 凹部(案内部)
26 収容部
26a、26b 内壁面(案内部)
26c 支持壁部(支持部)
3 内部ケース(ハウジング)
31 壁部
32 筒状部
321 収容部
33 円盤形状部
34 支持壁部
4 絶縁カバー(ハウジング)
42 挿入部
421a、421b支持片
5 第1端子
51、51a、51b 口金ピン部
52、52a、52b 保持部
522a 折り曲げ部(第1接点部)
6、6a、6b 第2端子
61 前方端子部
62 後方端子部
621 矩形状部(第2接点部)
7、7a、7b 可動接点
71 基部
72 平板形状部
73 接点部
731 第1可動接点部
732 第2可動接点部
8 駆動部材
81 駆動部
82 レバー部
821 軸部
822 被押圧部
9 操作体
91 頂部
92 底面部
921 凹部
922a、922b、923a、923b 突出部
93 第1被押圧部
94 第2被押圧部
10、10a、10b カム体
101 基部
1011 当接部
1012 軸部
1013 突出片(被押圧部)
1014 係合片
11 固定ねじ
12 トーションばね(弾性部材)
13 押圧部材
131 基部
132、132a、132b 延出部
133、133a、133b フック部
134 抱持部
135 貫通部
136、136a、136b 規制部
137a、137b 凸部(被案内部)
138 開放部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、直管型LEDランプ本体の少なくとも端部に設けられるハウジングと、このハウジングの表面から一方向に突出する一対の第1端子と、前記開口部から前記一方向に突出すると共に前記ハウジング内への押圧操作を受け付け可能な操作部を有する操作体と、この操作体への押圧操作に伴って前記第1端子の少なくとも一方と導通状態が切り替えられる第2端子と、前記操作体を押圧操作前の初期状態に復帰させる弾性部材とを備えた直管型LEDランプ用スイッチ装置において、
前記操作体は、前記一対の第1端子間の中央部とは異なる位置に設けられており、前記ハウジングの前記表面と対向する基部を有すると共に前記操作体を押圧可能な押圧部材が、前記操作部を覆うように前記ハウジングに設けられていることを特徴とする直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項2】
前記押圧部材には、前記一対の第1端子の突出方向に沿って往復動可能に案内される被案内部が設けられていると共に、前記ハウジングには、前記被案内部を案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項3】
前記ハウジングは筒状に形成されており、このハウジングの外側面には、前記案内部を構成する溝部が前記ハウジングの前記表面に至るように複数設けられていると共に、前記押圧部材には、前記溝部に案内される凸状の前記被案内部が複数設けられていることを特徴とする請求項2記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項4】
前記押圧部材には、前記基部から前記ハウジングの外側面に沿って延びる複数の延出部が設けられ、前記延出部の先端部に設けられたフック部によって前記押圧部材が前記ハウジングに掛け止めされて、前記押圧部材が前記ハウジングに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項5】
前記延出部は、前記押圧部材に一対設けられ、前記ハウジングの外側面の一部に沿った抱持部が前記延出部から延設されていると共に、前記延出部に前記被案内部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項4記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項6】
前記一対の第1端子の両方の延出方向を含んだ平面を挟んだ一方の領域における前記ハウジングに前記操作体が配設され、前記押圧部材は、前記被案内部が前記一方の領域側に設けられると共に、前記抱持部が前記平面を挟んだ他方の領域側に延設されており、前記抱持部と前記基部との間に前記一対の第1端子を露出させる開放部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項7】
前記基部には、前記操作体の先端を露出させる貫通部が設けられており、初期状態において、前記貫通部から露出した前記操作体の先端と前記基部の表面とで、前記ハウジングの前記表面からの距離が等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項8】
前記ハウジング内には、前記操作体の前記第1端子における前記一方向と相反する方向への押圧操作時に前記操作体が収容される収容部が設けられると共に、前記操作体は、前記一方向を挟む相反する方向の少なくとも一方側からの押圧操作に伴って傾動動作するように構成されており、前記押圧部材の前記基部には、前記操作体の傾動動作を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項9】
前記ハウジング内における前記他方の領域に、前記第1端子と前記第2端子との導通状態を切り替える可動接点が設けられていることを特徴とする請求項6記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項10】
前記可動接点は、前記第1端子及び第2端子とは別部材で構成されると共に、前記第1端子の少なくとも一方に導通して設けられた第1接点部及び前記第2端子に導通して設けられた第2接点部と対向して配置されており、前記操作体への押圧操作に伴って、前記可動接点が前記第1接点部及び第2接点部に当接することを特徴とする請求項9記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項11】
前記操作体には、前記操作部の先端と対向する位置に凹部が設けられており、一端部が前記凹部に配置されると共に、他端部が前記可動接点を駆動するシーソー動作可能な駆動部材が、前記一対の第1端子間を通るように配設され、前記弾性部材により前記駆動部材の一端部が前記凹部側に付勢されていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の直管型LEDランプ用スイッチ装置。
【請求項12】
複数のLEDと、前記LEDを発光させる駆動回路と、前記複数のLED及び前記駆動回路を収納する筒状のランプ本体とを具備し、請求項1から請求項11のいずれかに記載に直管型LEDランプ用スイッチ装置を前記ランプ本体の端部に設けたことを特徴とする直管型LEDランプ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−8475(P2013−8475A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138851(P2011−138851)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】