説明

相互サウンド生成玩具

サウンド生成玩具は、擬態化されたアニメーションに応答して操作可能なサウンド生成ユニット20を含む口のアニメーションの自然な形式を擬態するような可動部分を有する生物を表現するように構成される。アニメーションは、玩具内に挿入された手、玩具内で協調するアクチュエータの操作、或いは、遠隔操作装置によって擬態される。装置は、口15のアニメーションに同期可能な音節の配列を生成するサウンド生成ユニット20を作動するスイッチ18を含む。オンセット、コーダ、及び各音節のニュークリアスの継続期間は、全体的に現実的な方式で、視覚的なアニメーション及び聞き慣れた歌、詩の声のパフォーマンス、個々の音節に分けられた言葉のオーディオ事象の他の連続に同期する能力と共に、玩具のユーザによって制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、刺激に応答して音をつくること、そして、より具体的には、相互に制御された操り人形を伴うような、動作との完全な同期における認識可能な音声または音声の連続を生成することに関する。
【背景技術】
【0002】
口、または対向する作動要素、そしてまた、音のような声をつくり出す能力を有するグリーティングカード、玩具、操り人形のような新しいアイテムがこの分野で知られている。そのアイテムの第1の目的は、ユーザによって動かされる口または顎の動きと併せて、アイテムが実際に「話し」たり、「歌った」りするような印象をユーザに与え、そして、これにより、玩具または人形によってつくられる言葉のオーディオ事象上で正確な操作をユーザに与えることである。
【0003】
例えば、Milnerに対するアメリカ合衆国特許第4768232号は、フィギュアの口のアニメーションのいくつかの形式を擬態する、手で操作可能な作動部を有する生物を表現するように構成されるハンドヘルドの人形フィギュアを開示する。そのフィギュアは、音を発生させる装置により与えられる。人形の、手で操作されるアニメーションに、光における変化を検索することによって口の動きの信号表示をつくり出すためのフォトセルによって受けられた光を変えるのを許容するように、光に敏感なフォトセルの形式におけるセンサが、フィギュアの口に取り付けられる。出力カウンタから生成された電圧制御発振器を含む周波数発生器は、可聴範囲内の疑似ランダム可変周波数を有する音信号をつくり出す。音信号は、変調器に適用され、フォトセルによって創られた信号を変調するために使用され、手の動きによって制御されるものではない疑似ランダム可変ピッチコンポーネントと、手の動きによって変化できる振幅(音の強さ)とを有する結果となる。スピーカに適用されたとき、アヒルの鳴き声のような、あるいは吠えるような、疑似の明確な擬態音がつくられる。フィギュアのユーザは、音、手で操作可能な部分で調整された音の強さをつくることができる。つくられた音は、理解可能なスピーチのどのような形式を擬態するような、話されるものでも、歌われる声でもない。
【0004】
Mowrer等に対するアメリカ合衆国特許第5651716号は、開いた位置と閉じられた位置との間で動くことのできる弾力的な顎要素を含む音変調玩具フィギュアを開示する。顎要素は、手動レバー型アクチュエータを使用することにより操作される。玩具はまた、スピーカを含むサウンド生成ユニットを含む。玩具のオペレータは、サウンド生成ユニットを作動するために手動スイッチを押し、その結果として、可聴音をつくり出す。スピーカの近くに取り付けられた消音器は、玩具の顎要素が閉じられたときに消音し、そして、顎要素が開いたときに、実質的に全ての音を、スピーカから発することを許容する。
【0005】
Liaoに対するアメリカ合衆国特許第5447461号は、演技者によって着けられるグローブ、および人形グローブの頭部内に確保された口を操作する装置を含む、音を生成する手人形を開示する。人形内に取り付けられたサウンド生成器は、口を操作する装置の操作によって動かされる。この操作は、動物や人の叫び声を擬態する音をつくる。
【0006】
Kuboに対するアメリカ合衆国特許第6394874号は、単一の指によって操作される音を生成する指人形を開示する。そのフィギュアは、ボタンを押すことによって作動される人形内のサウンド生成ユニットを含む。人形は、可動な顎要素を含まない。
【0007】
Dashに対するアメリカ合衆国特許第5471192号は、センサやサウンド生成回路を含む、猫のような動物のフィギュアを開示する。ユーザが、フィギュアを「なでること」によって、センサを刺激したとき、振動波形の出力波は、ユーザによって制御され得る。その結果の音は、可聴な周期的振動「rrrr」あるいは喉を鳴らすような音である。連続的な振動波形は、変化せず、音の強さのみが変化する。Dashは、玩具フィギュアの活動部分とともに理解可能なスピーチをつくることを開示または提案していない。
【0008】
上記の全ての装置は、玩具フィギュアのアニメーションの形式を音に結合すること、指とともに遊技される遊技に、現実主義のいくつかの状況を加えることにより、楽しい経験を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、これらの先行技術の装置は、玩具あるいは他の新規なアイテムのアニメーションを伴う言葉の音声の配列された内容のいかなる形式をも提供しない。現実の世界では、ユーザがアイテムの口や顎要素を操作するとき、口は、非常に短い期間あるいは長い期間開くであろうし、あるいは、その間のどこかに、ユーザの思いつきによることがあろうし、あるいは、遊技される遊技のタイプがあろう。それ故、物理的なアニメーションと言葉の音との同期化を擬態するために、アイテムのサウンド生成ユニットは、自然な音節の末尾および、話し手や歌い手の口が閉じられるときに、自然な話し声あるいは歌い声とするような音の減衰を伴って、音の始まりがフィギュアの口または顎要素の開きとともに始まり、口または顎要素が開いている期間中継続し、そして、口または顎要素が閉じるときに自然に終わるように、アニメーション事象の長さの変化に応答できるようにならなければならないであろう。
【0010】
それ故、言葉のオーディオのそれぞれの音節が、アイテムの活動とともに始まり、アニメーションが続いている限り連続し、そして最も大切なのは、自然に終わるように、アイテムが実際に「話し」たり、「歌った」りする印象を提供するアニメーションと同期された言葉のオーディオとを結合するような、音を生成する新規なアイテムが長く必要とされてきた。
【0011】
上記のいずれの特許も、単一的にとるか、あるいは結合してみても、開示され特許請求される本発明を記述するようには見えない。
【0012】
したがって、本発明の目的は、アイテムの動いている要素から音声を発するように擬態するために要素が動かされるように、言葉のスピーチあるいは歌をつくる可動要素を有する新規なアイテムあるいは玩具フィギュアを提供することにある。
【0013】
本発明のもう1つの目的は、アイテムの要素が開かれ、開いたままで、そして閉じられたように完全な同期において、言葉のスピーチあるいは歌をつくる、可動要素を有する新規なアイテムまたは玩具フィギュアを提供することである。
【0014】
本発明のさらなる目的は、可動要素を活動させ、予め記録された言葉の音節が作動されるような可動要素を伴う頭部を有する新規なアイテムまたは玩具フィギュアを提供することである。
【0015】
本発明の目的はまた、アイテムの口を開き、開いた状態を維持し、そして閉じたときに、それによって、各音節のセグメントの全体的な制御およびそれによる音声パフォーマンス速度を伴う視覚的に正しい音声パフォーマンスを作動する、各音節の部分とアニメーションとの間で制御可能な音声同期を有する新規なアイテムまたは玩具フィギュアを提供することである。
【0016】
さらに、本発明のもう1つの目的は、全ての音節が、遊技者によって手動で制御可能な時間長である、持続可能な再合成されループされた母音を使用するサウンド生成ユニットと口とを有する新規なアイテムまたは玩具フィギュアを提供することである。
【0017】
本発明のさらなる目的は、言葉のオーディオ事象の連続が、アイテムの口を手動で開き、および閉じることによって作動され、および制御され、それ故、予め記録されたデジタルの言葉の音声ファイル内のスピーチまたは歌で発声されるそれぞれの及び全ての音節についての活動された連続の結果となる、サウンド生成ユニットおよび口を有する玩具フィギュアまたは新規なアイテムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
広範な状況において、人形の手動で制御されたアニメーションに同期される制御可能な音声パフォーマンスを提供するためにアニメーションを擬態する手動可能な部分を有する人形の形式における玩具との結合での使用に関するサウンド生成装置をユーザに提供する本発明によって、これらの及び他の目的が達成される。本発明は、玩具の中に取り付けられたサウンド生成ユニットを作動するように、特定の手動部が動かされたときに信号を生成するように構成されるスイッチを含む。サウンド生成ユニットは、スピーカに適用されたときに、手の動きによって制御可能で、人形のアニメーションと協調される音を生成するオーディオ事象をつくり出す。
【0019】
本発明の望ましい実施例において、玩具フィギュアの口にスイッチが取り付けられる。そのスイッチは、多くのオーディオ事象が音節で構成される言葉の形式で保存されるサウンドチップの形式のサウンド生成ユニットを作動させる。音節は、順に、普通に、オンセットおよびライム(韻)とよばれる副本節単位でできている。ライムはさらに、サウンド解析の最小単位であるニュークリアス(核)およびコーダとよばれる個々の音素を有するものとして定義される。これらの音節セグメントは、順に作動されるため、これらは、人形に取り付けられたスピーカを通じて、認識可能な言葉、フレーズ、詩、または歌をつくり出す。それ故、各音節は、3つの特徴的なセグメント、1)人形の口が開くように作動される「オンセット」とよばれる始まり、2)持続可能な、再合成され、ループとなったニュークリアス、口が開いている時間と同じ長さで連続する音節の中央セグメント、3)および、コーダ、または、多くの場合、口が閉じるように作動され、そして音節のライムの自然な終了を与える、先行するニュークリアスの自然な終末のどちらかである終末セグメント、によってつくり出される。
【0020】
電圧制御回路の提供は、本発明を実行するために使用される電子回路に係る動作電圧をつくり出す。その制御回路は、スイッチによってつくられた信号に応答するために構築される。
【0021】
本発明によって与えられる主要な利点は、発声されたアニメーションを擬態するための可動部を有する子供の玩具やアミューズメント装置が与えられた現実主義の中で見つけられる。本発明に伴い、遊技者は、玩具または装置の動きに本当に同期する認識可能な言葉のオーディオ事象をつくることができる。
【0022】
本発明のもう1つの利点は、認識可能な言葉のオーディオ事象が、口の部分の動きの時間、すなわち、口の部分の動きが速くまたは遅くなされたかどうかに関わらず、玩具のどの部分も調整することなしに、口の部分の動きの現実的な同調および人形から発生している声のパフォーマンスに関係なく、人形または装置の口の動きに同調される、
【0023】
この発明のさらなる目的および有利な点は、添付の図面と合わせられることで、例によって発明の原理を示す望ましい実施例の以下の記載からより明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
前述の、および他の目的、状況および有利な点は、図面の参照とともに本発明の望ましい実施例の詳細な説明からよく理解されるであろう。本発明の以下の記載において、その部分を形成し、示される添付の図面、実例として、発明の原理とそれがどのようにしてなされるかを例示している典型的な実施例によって、参照がなされる。発明の他の実施例が本発明を実行するために利用され、そして、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構造的および機能的な変化がなされ得ることが理解される。
【0025】
本発明のサウンド生成装置は、図1において玩具フィギュアとして例示され、ここで、玩具フィギュアは、通常、参照番号10によって参照される。玩具10は、動物、想像上のフィギュア、または人間のような生物の形式を取りうる頭12を含む。発明のもう1つの実施例において、頭12は、手に着けられることができ、そして、口の制御可能な手人形を伴って使用されるグローブ内に具体化され得る。頭12は、頭12内に手を挿入すること、または頭12内に取り付けられた手動のアクチュエータのいずれかによって、玩具で遊戯する者によって手動で操作される、対向する弾力性の顎要素14および16を有する口15を含む。顎要素14および16は、それらが作動されていないときに、通常、互いに近接したままになるようにバイアスがかかっている。
【0026】
玩具10はさらに、図3に示されるサウンド生成ユニット20を含む。サウンド生成ユニット20は、例えば、メモリチップ、ROMカートリッジ、またはフラッシュRAMカード、およびプロセッシングユニット26の形式を取りうるメモリ24に取り付けられるサウンドチップ22を含む。メモリ24は、発明の参照された実施例において、認識可能な歌、詩、あるいはフレーズをつくるための配列における言葉の音節からなる複数の保存された言葉のオーディオ事象を含む。
【0027】
それぞれのオーディオ事象は、1以上の音節を有する言葉の形式である。音節は、ソノリティ(通常は母音)との中心のピークと、中心のピークを囲む子音とからなる音の単位として定義される。
【0028】
音節は、さらに、オンセット、およびライムとよばれる副音節単位に分けられ、オンセットは、第1の(初めの)音節の部分(通常は子音)であり、ライムは、音節のニュークリアスを形成する。ライムはさらに、音節の中心の部分であるニュークリアス(音節の第2の部分、通常は子音)、第3のおよび音節の閉じる部分である終結部(通常は子音)からなるものとして定義される。それ故、ほとんどの音節は、最初の部分(オンセット)、中心の部分(ニュークリアス)、および閉じる部分(終結部)といった3つの部分を有するものとして定義される。音節が母音を終わりに有するとき、第3の部分は、ニュークリアスの自然な末尾となる。
【0029】
これらの3つの音節の部分または、複数の音節の部分は、連続に作動され、それらはスピーカ28を通じて認識可能な言葉、フレーズ、詩、または歌をつくり出す。遊技者は、口15の顎要素14および16を動かすことによって、手動で玩具10を活動させ始めるとき、スイッチ18は、サウンドチップ22に保存された言葉のオーディオ事象を始めるために、サウンド生成ユニット20に信号を送る。
【0030】
本発明の1つの実施例において、図5に示されるように、言葉のオーディオ事象は、この例において、1つの音節の言葉「book」で、顎要素14および16が互いに離れ、口15の開きを擬態することによって始まる。オンセット52は、十分に長い予め記録された音節「book」のニュークリアス54とともに聞こえる。言葉のオーディオ事象が終了するので、互いに対向する顎要素14および16の動きと合わせて、ニュ−クリアス54は、コーダ56の始まりに置かれるクロスフェードスタートヘッダ60へジャンプし(移行し)、同じ環境下で、人間の声が出る方法に似た方式で、音節のサウンドの自然なサウンド減少を与える、ニュークリアス54とコーダ56との間のスムーズなオーディオクロスフェードを実行する。クロスフェードループ58は、2つの所定の位置、スタートヘッダ60およびエンドヘッダ62を有する。
【0031】
図2は、本発明において、この例において、1つの音節の言葉「cat」という言葉のオーディオ事象が如何にして生成されるかを示す。顎要素14および16は、ユーザによって動かされ、互いに離れるように動かされ、口15の開きを擬態することで、スイッチ18は、第1の音節セグメント、オンセット38、音「caaa」を作動させる。口15が開いたままになっている間、オンセット38は、口15が開いたままになっているのと同じ時間で、母音の音「....aaaaaa....」を許容して、第2の音節セグメント、ループされ、そしてループスタートヘッダ46とループエンドヘッダ48との間で振動する、ライム40のニュークリアス42によってスムーズに続く。ユーザが顎要素14および16を互いに近づくように動かしたとき、口15が閉じることを擬態して、スイッチ18は、ニュークリアス42のループエンドヘッダ48の動作を停止させ、第3の音節のセグメント、コーダ44、音「t」が、完全な、そして自然な方式で、後に続かせて終了することを許容する。
【0032】
ユーザが顎要素14および16の開閉を続けるので、音節の連続が聞かれ、そして、歌、詩、またはフレーズの形式で、聞き慣れた言葉が玩具10によって「言葉で表現」される。フレーズ「Mary had a little lamb」についての言葉のオーディオ事象の連続が、以下の例および図4において例示される。その例において、音節のセグメント間の移行は、スラッシュ「/」によって示され、そして、オーディオ事象の完全な連続は、「xxx/yyyyy/zzz」の形式である。
【0033】
[口が開く]Meh/eheheh/nr[口が閉じられた]-[口が
開く]Ree/eeeee/Eh [口が閉じられた]-[口が
開く]Ha/ahahah/D[口が閉じられた]-[口が
開く]Ah/ahahah/H[口が閉じられた]-[口が
開く]Le/eee/H[口が閉じられた]-[口が
開く]Tah/ahahah/L[口が閉じられた]-[口が
開く]La/ahahah/M[口が閉じられた]
【0034】
多くの異なるオーディオ事象の配列をメモリ24に保存することによって、ユーザは、玩具10を活動させることによって、さまざまな体験を楽しむことができる。頭12に取り付けられたプログラム選択スイッチ32は、ユーザに、聞きたい言葉のオーディオ事象のどの配列を選択するかを可能にする。発明の1つの状況において、保存された、異なるキーおよび/または第2の若しくは第3の部分のハーモニーにおける同じ歌の異なる配列があり、メモリ24に同じ歌の多数のデジタルオーディオバージョンを保存するというよりもむしろ、ユーザに、各個々の音節サンプルのピッチを、半音階的に、または調和的に、変えることを許容する。それ故、ユーザは、歌が歌われるキーを選択するためのプログラム選択スイッチ32を使用することができ、そしてまた、第2のあるいは第3の部分のハーモニーについての付随的な配列を選択してもよい。あるいは、半音階的なピッチシフティングスイッチ50が、これらのオプションを選択するために、サウンド生成ユニット20に加えられてもよい。
【0035】
本発明の有利な点の1つは、玩具が、様々な声をとり得ることである。声は、動物、想像上の、または人間、男性または女性、若いまたは年をとっているものであってもよく、そしてまた、アクセントまたは他の特徴を有していてもよい。
【0036】
玩具10はまた、多大な多用途性を与え、日本での発明の使用に関し、あの国では、日本語でのオーディオ事象のような、あるいは多くのラテンアメリカの国々での使用について、スペイン語でのオーディオ事象のような、明確な言葉のオーディオ事象がメモリ24に保存され得る。
【0037】
本発明のもう1つの実施例において、サウンド生成ユニット20は、複数の多声音楽を伴うサウンドチップを含み、その結果として、それぞれのオーディオ事象と同期された、音楽的な有用な連続したパフォーマンス(すなわち、鳴らされたギターコード、持続したピアノコード、持続したオルガンのコード)の使用を可能にする。有用なパフォーマンスは、ゼネラルMIDI PCMまたはFMサウンドバンク/デジタルオーディオエンジンから生成され得る。
【0038】
もし、1以上のユーザが玩具10を1つまたは両方の手に着けた場合、玩具は、調和するか、または複数のパートのハーモニーのいずれかで、一緒に歌うことができ、ユーザに対してさらにもう1つの面白い経験を与えることになる。
【0039】
メモリ24は、玩具10からパッケージとして取り外されることができ、取り外されたユニットに保存されたオーディオ事象とは異なる予め記録されたオーディオ事象を含む新たなメモリに置き換えられることができるように製造され得る。
【0040】
配列内で言葉のパフォーマンスをつくる予め記録された言葉のオーディオ事象の型は、ほとんど限定されない。予め記録されたパフォーマンスを、特に、声の効果、教育上の歌、童謡、休日の歌、ポピュラーソング、動物の声、話される言葉、祈り、詩、またはロボットのスピーチのようなものとして想定している。
【0041】
本発明のもう1つの実施例において、グリーティングカードのような新規なアイテムは、カードに取り付けられたサウンド生成ユニット内の言葉のオーディオ事象を同期するように構成され得る。グリーティングカードの前および後の部分は、玩具の可動な顎要素を動かすのと同じ方式で機能する。人がカードを開け始めると、スイッチは、カードが開かれ、そして、カードの部分が一緒に閉じられるように自然な減衰をもってスムーズに終わる間、継続され得る言葉のオーディオ事象を始める音の生成を作動させる。
【0042】
本発明の前述の例示的な実施例の記載は、実施可能性、図示、説明の目的で表現されている。これは、包括的なものとし、または本発明を議論された正確な形式に限定することを意図するものではない。しかしながら、ここで明確に記載されるだけでなく、本発明が適用可能なサウンド生成玩具についての他の構成が存在する。本発明は、それ故、ここで記述された明確な実施例に限定されるものとして見られるべきでなく、むしろ、本発明がサウンド生成玩具に関する広い適用可能性を有するものと理解されるべきである。そのような他の構成は、ここでの記載を考慮して当業者によって達成され得る。したがって、発明の範囲は、特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、人形でのその使用を示している本発明の例示的な実施例の単純化された図を示している。
【図2】図2は、本発明によって生成される言葉「cat」の形式の言葉のオーディオ事象の概略図である。
【図3】図3は、本発明のサウンド生成ユニットのブロック図である。
【図4】図4は、本発明によって生成される言葉のオーディオ事象の配列の概略図である。
【図5】図5は、本発明によって生成される言葉「book」の形式の言葉のオーディオ事象の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉じた第1位置と開いた第2位置とに移動可能であり、対向する対の顎要素を含む頭部を有する玩具と、
前記玩具内に設けられるサウンド生成ユニットであって、オーディオを出力するためのスピーカを含み、そしてさらに、単数または複数の、いかなる言語または音声的特徴における予め記録された音節の言葉のオーディオ事象を含むサウンド生成ユニットと、
少なくとも1つの前記音節の言葉のオーディオ事象を、前記顎要素が互いに接触することなしに、第1の位置と第2の位置との間での顎要素の動きの開始とともに、完全な現実的および自然な同期において開始するために、前記サウンド生成ユニットを選択的に作動させるスイッチと、を含むサウンド生成装置であって、
前記顎要素が第1の位置に戻るときに、前記顎要素を第1の位置に戻すのに経過した時間の長さに関係なく、前記スイッチによって、前記各音節の言葉のオーディオ事象が自然な方式で終了されるサウンド生成装置。
【請求項2】
前記各音節の言葉のオーディオ事象は、前記顎要素が前記第1の位置と第2の位置との間で動き始めるときに、前記スイッチによって作動される第1のセグメントであって、前記セグメントの継続期間がユーザによって制御される第1のセグメントと、
前記第1のセグメントに続く第2のセグメントであって、前記顎要素が第2の位置にあるのと同じ時間の長さで継続する第2のセグメントと、
前記第2のセグメントに続く第3のセグメントであって、前記顎要素が前記第1の位置に戻るときに、前記スイッチによって作動され、前記音節の言葉のオーディオ事象に自然なサウンド減少を与える第3のセグメントと、をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記顎要素を動かすための手動のアクチュエータをさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記玩具は、本体部をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記顎要素は、通常、前記第1の位置に偏って位置づけられる請求項1に記載の装置。
【請求項6】
プログラム選択スイッチをさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記サウンド生成ユニットは、スピーチまたは、個々の手動制御可能な音節に分けられた言葉のメロディライン配列の形式で、予め記録された複数の音声プログラムをさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記各言葉のメロディライン配列は、前記言葉のメロディライン配列との同期における音楽の有用な伴奏パフォーマンスをさらに含む請求項7に記載の装置。
【請求項9】
半音階のピッチシフティングスイッチをさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項10】
手人形の内側の人間の手に着けられる手のカバーと、
前記手のカバーの中に設けられるサウンド生成ユニットであって、オーディオを出力するためのスピーカを含み、そして、予め記録された音節の言葉のオーディオ事象をさらに含むサウンド生成ユニットと、
親指と指の間で、接触を要求することなしに、動きの開始および閉じた第1の位置と開いた第2の位置の間で手の親指と指の動きの連続を伴う同期化において手の動きに応答して少なくとも1つの前記音節の言葉のオーディオ事象を開始するための前記サウンド生成ユニットを選択的に作動させるためのスイッチと、を含むサウンド生成装置であって、
前記親指および指が第1の位置に戻るときに、前記顎要素を第1の位置に戻すのに経過した時間の長さに関係なく、前記スイッチによって、前記各音節の言葉のオーディオ事象が終了されるサウンド生成装置。
【請求項11】
前記各音節の言葉の音声事象は、
前記顎要素が前記第1の位置と第2の位置との間で動き始めるときに、スイッチによって作動される第1のセグメントであって、その継続期間がユーザによって制御される第1のセグメントと、
前記第1のセグメントに続く第2のセグメントであって、前記顎要素が前記第2の位置にあるのと同じ時間の長さで継続される第2のセグメントと、
前記第2のセグメントに続く第3のセグメントであって、前記顎要素が第1の位置に戻るときに、前記スイッチによって作動され、前記音節の言葉のオーディオ事象に自然なサウンド減少を与える第3のセグメントと、をさらに含む請求項10に記載の装置。
【請求項12】
プログラム選択スイッチをさらに含む請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記サウンド生成ユニットは、スピーチまたは言葉のメロディライン配列の形式で、複数の予め記録されたオーディオプログラム事象をさらに含む請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記各言葉のメロディライン配列は、前記言葉のメロディライン配列との同期における音楽の有用な伴奏パフォーマンスをさらに含む請求項13に記載の装置。
【請求項15】
半音階のピッチシフティングスイッチをさらに含む請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の部分がオンセットであり、前記第2の部分がニュークリアスであり、そして、前記第3の部分がコーダである請求項2に記載の装置。
【請求項17】
前記各言葉の音声事象が1以上の音節を有する言語の形式である請求項3に記載の装置。
【請求項18】
各音節が、鳴り響きの中央のピーク、および、前記鳴り響きの中央のピークを囲む複数の子音をさらに含む請求項4に記載の装置。
【請求項19】
繰り返される前記顎要素の動きが、前記顎要素の繰り返される動きに同期される認識可能な言葉を生成する請求項1に記載の装置。
【請求項20】
繰り返される前記顎要素の動きが、前記顎要素の繰り返される動きに同期される認識可能なフレーズを生成する請求項1に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−517717(P2009−517717A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543257(P2008−543257)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/043786
【国際公開番号】WO2007/064333
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(508159097)
【氏名又は名称原語表記】SCHULZE,Arne
【住所又は居所原語表記】129 Marguerita Avenue, #R,Santa Monica,CA 90402(US)
【Fターム(参考)】